JP2017172474A - 水平対向エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】水平対向エンジンを小型化することができる。
【解決手段】水平対向エンジンは、第1シリンダ3aが鉛直上方にオフセットした第1シリンダブロック10aと、第4シリンダ3dが鉛直下方にオフセットした第2シリンダブロック10bと、を備え、第1シリンダブロックは、第1シリンダの下方に第1貫通孔28aが形成されているとともに、第1シリンダの上方に第1ネジ溝29aが形成されており、第2シリンダブロックは、第4シリンダの下方であって、第1貫通孔と対向する位置に第2ネジ溝29bが形成されているとともに、第4シリンダの上方であって、第1ネジ溝と対向する位置に第2貫通孔28bが形成されており、第1貫通孔に挿通されたボルトが第2ネジ溝に螺合するとともに、第2貫通孔に挿通されたボルトが第1ネジ溝に螺合することで、第1シリンダブロックおよび第2シリンダブロックが締結される。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の気筒列がクランクシャフトを境にして水平方向に対向するように配置された水平対向エンジンに関する。
従来、シリンダの軸線が、クランクシャフトの回転軸線を通りシリンダの中心軸線と平行な線に対してオフセットされているエンジンが提案されている(例えば、特許文献1)。このように、シリンダの軸線をオフセットさせることにより、シリンダに作用する、ピストンのスラスト方向の力を低減することができる。
一方で、複数の気筒列がクランクシャフトを境にして水平方向に対向するように配置されたエンジンも提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2015−055242号公報 特開2015−140696号公報
ところで、上記したような、複数の気筒列がクランクシャフトを境にして水平方向に対向するように配置されたエンジンにおいて、シリンダの軸線をオフセットさせる場合には、気筒列およびオフセットの位置関係によってはエンジンが大型化してしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、小型化することが可能な水平対向エンジンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、第1気筒列および第2気筒列が、クランクシャフトを境に略水平に対向する水平対向エンジンであって、前記第1気筒列のシリンダの軸線が前記クランクシャフトの回転軸に対して鉛直上方にオフセットするように、該第1気筒列のシリンダが形成された第1シリンダブロックと、前記第2気筒列のシリンダの軸線が前記クランクシャフトの回転軸に対して鉛直下方にオフセットするように、該第2気筒列のシリンダが形成された第2シリンダブロックと、を備え、前記第1シリンダブロックは、前記第1気筒列のシリンダの下方に第1貫通孔が形成されているとともに、該第1気筒列のシリンダの上方に第1ネジ溝が形成されており、前記第2シリンダブロックは、前記第2気筒列のシリンダの下方であって、前記第1貫通孔と対向する位置に第2ネジ溝が形成されているとともに、該第2気筒列のシリンダの上方であって、前記第1ネジ溝と対向する位置に第2貫通孔が形成されており、前記第1貫通孔に挿通されたボルトが前記第2ネジ溝に螺合するとともに、前記第2貫通孔に挿通されたボルトが前記第1ネジ溝に螺合することで、前記第1シリンダブロックおよび前記第2シリンダブロックが連結される。
また、前記第2気筒列のシリンダは、前記第1気筒列のシリンダの軸線に対して前方向にオフセットしており、前記第1シリンダブロックは、最も前方側のシャフト支持部に、前記第1貫通孔が形成されており、前記第2シリンダブロックは、最も前方側のシャフト支持部に、前記第2ネジ溝が形成されているとよい。
また、前記第2気筒列のシリンダは、前記第1気筒列のシリンダの軸線に対して前方向にオフセットしており、前記第1シリンダブロックは、最も後方側のシャフト支持部に、前記第1ネジ溝が形成されており、前記第2シリンダブロックは、最も後方側のシャフト支持部に、前記第2貫通孔が形成されているとよい。
本発明によれば、小型化することができる。
エンジンの概要を説明する図である。 エンジンの構成を示す図である。 第1シリンダブロックおよび第2シリンダブロックの構造を示す水平断面図である。 第1シリンダブロックおよび第2シリンダブロックの構造を示す鉛直断面図である。 第1シリンダブロックの構造を示す側面図である。 第2シリンダブロックの構造を示す側面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン1の概要を説明する図である。なお、以下では、車両の進行方向を前方向、車両の後退方向を後方向、車両の進行方向に対して右側を右方向、車両の進行方向に対して左側を左方向、鉛直上方向を上方向、鉛直下方向を下方向として説明し、図中においても同様に図示する。
図1に示すように、エンジン1は、クランクシャフト2を境にして、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cが右方向側に位置するとともに、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dが左方向側に位置し、第1シリンダ3a〜第4シリンダ3dの軸線が水平となるように車体に載置された水平対向エンジンである。つまり、エンジン1では、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cにより構成される第1気筒列4aと、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dにより構成される第2気筒列4bとが、クランクシャフト2を境にして水平に対向している。なお、水平とは、必ずしも、水平のみに限定されるものではなく、略水平であってもよい。
また、エンジン1では、第1気筒列4aを構成する第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cと、第2気筒列4bを構成する第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dとが前後方向にオフセットして配置されている。具体的には、エンジン1では、前方向から後方向に向かって第2シリンダ3b、第1シリンダ3a、第4シリンダ3d、第3シリンダ3cが順に配置されている。なお、エンジン1は、第1シリンダ3a〜第4シリンダ3d内にそれぞれピストンが摺動可能に収容され、ピストンが第1シリンダ3a〜第4シリンダ3d内で摺動することにより、コンロッドを介してピストンに接続されたクランクシャフト2が回転する。
図2は、エンジン1の構成を示す図である。図1に示すように、エンジン1は、2つのシリンダブロック(第1シリンダブロック10a、第2シリンダブロック10b)と、2つのシリンダヘッド11a、11bと、2つのヘッドカバー12a、12bと、不図示のチェーンカバーとが設けられている。なお、エンジン1では、チェーンカバーが車両の前方向に位置するように、ボンネット内に配置される。
第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bは、クランクシャフト2を挟んで互いに対向するように連結されている。また、第1シリンダブロック10aには、第2シリンダブロック10bとは反対側にシリンダヘッド11aが連結されており、第2シリンダブロック10bには、第1シリンダブロック10aとは反対側にシリンダヘッド11bが連結されている。
また、シリンダヘッド11aには、第1シリンダブロック10aとは反対側にヘッドカバー12aが連結されており、シリンダヘッド11bには、第2シリンダブロック10bとは反対側にヘッドカバー12bが連結されている。このように、エンジン1は、ヘッドカバー12a、シリンダヘッド11a、第1シリンダブロック10a、第2シリンダブロック10b、シリンダヘッド11b、ヘッドカバー12bが水平方向に並ぶように連結される。
また、第1シリンダブロック10a、第2シリンダブロック10b、シリンダヘッド11a、11b、ヘッドカバー12a、12bの前面側には、これらの前面を覆うようにチェーンカバーが連結されている。そして、チェーンカバーにより囲まれた空間がチェーン室として形成される。また、シリンダヘッド11aとヘッドカバー12aとに囲まれた空間、および、シリンダヘッド11bとヘッドカバー12bとに囲まれた空間がロッカー室として形成される。
第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bの間には、クランクシャフト2が回転自在に支持される。シリンダヘッド11aには、吸気用カムシャフト14aおよび排気用カムシャフト15aが回転自在に支持されている。シリンダヘッド11bには、吸気用カムシャフト14bおよび排気用カムシャフト15bが回転自在に支持されている。吸気用カムシャフト14a、14bは、排気用カムシャフト15a、15bよりも鉛直上方側に配置される。
吸気用カムシャフト14a、14bの前方側の一端には、カムスプロケット16a、16bがそれぞれ取り付けられている。また、排気用カムシャフト15a、15bの前方側の一端には、カムスプロケット17a、17bがそれぞれ取り付けられている。
また、クランクシャフト2の前方側の一端には、駆動用のスプロケット18が取り付けられている。そして、チェーン室内では、駆動用のスプロケット18と、カムスプロケット16aと、カムスプロケット17aとにタイミングチェーン19aが掛け渡され、駆動用のスプロケット18と、カムスプロケット16bと、カムスプロケット17bとにタイミングチェーン19bが掛け渡されている。
これにより、クランクシャフト2が回転すると、タイミングチェーン19aを介して吸気用カムシャフト14aおよび排気用カムシャフト15aが回転駆動されるとともに、タイミングチェーン19bを介して吸気用カムシャフト14bおよび排気用カムシャフト15bが回転駆動される。なお、クランクシャフト2は、図2中、時計回りに回転駆動し、タイミングチェーン19a、19bは、クランクシャフト2の回転に伴って、時計回りに移動する。
また、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bの下側にはオイルパン20が設けられており、オイルパン20内にはオイルが貯留されている。不図示のオイルポンプは、オイルパン20内に貯留されているオイルを吸引し、吸引したオイルをロッカー室およびチェーン室内に供給する。
具体的には、オイルポンプにより吸引されたオイルがオイルギャラリを介してロッカー室に供給され、ロッカー室に供給されたオイルの一部が、詳しくは後述するオイル流路31(図5参照)を介してオイルパン20に導かれる。また、ロッカー室に供給されたオイルの一部は、吸気用カムシャフト14a、14bおよび排気用カムシャフト15a、15bの内部空間を通ってチェーン室に供給される。チェーン室に供給されたオイルは、カムスプロケット16a、16b、17a、17bに供給され、カムスプロケット16a、16b、17a、17bを潤滑する。その後、オイルは、タイミングチェーン19a、19bに付着し、タイミングチェーン19a、19bの移動に伴って駆動用のスプロケット18に導かれ、駆動用のスプロケット18を潤滑する。
図3は、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bの構造を示す水平断面図である。図4は、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bの構造を示す鉛直断面図である。なお、図3は、第1シリンダブロック10aについては第1シリンダ3aの軸線Laおよび第3シリンダ3cの軸線Lcを通る水平断面図であり、第2シリンダブロック10bについては第2シリンダ3bの軸線Lbおよび第4シリンダ3dの軸線Ldを通る水平断面図である。また、図4は、第3シャフト支持部25aおよび第3シャフト支持部25bの中央を通る鉛直断面図である。
図3に示すように、第1シリンダブロック10aには、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cが前後方向に並ぶようにして形成されており、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cによって第1気筒列4aが構成される。
また、第2シリンダブロック10bには、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dが前後方向に並ぶようにして形成されており、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dによって第2気筒列4bが構成される。
そして、エンジン1では、上記したように、第1シリンダブロック10aに形成された第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cにより構成される第1気筒列4aと、第2シリンダブロック10bに形成された第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dにより構成される第2気筒列4bとが、前後方向にオフセットしている。具体的に、第1シリンダ3aは、前後方向において、第2シリンダ3bの軸線Lbと第4シリンダ3dの軸線Ldとの中央に軸線Laが位置するように第1シリンダブロック10aに形成される。また、第3シリンダ3cは、第4シリンダ3dの後方側であって、第2シリンダ3bの軸線Lbと第4シリンダ3dの軸線Ldとの間隔と同一の間隔だけ第1シリンダ3aの軸線Laに対して離隔した位置に軸線Lcが位置するように第1シリンダブロック10aに形成される。
また、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bには、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bが連結された状態において、左右方向の中央にクランクシャフト2が回転自在に収容されるためのシャフト収容空間21a、21bがそれぞれ形成されている。
また、第1シリンダブロック10aには、軸受を介して、クランクシャフト2のクランクジャーナルを支持する第1シャフト支持部23a、第2シャフト支持部24a、第3シャフト支持部25a、第4シャフト支持部26a、第5シャフト支持部27aが、前方向から後方向に向かって順に形成されている。第1シャフト支持部23aおよび第2シャフト支持部24aの前後方向の中央には、第2シリンダ3bの軸線Lbが位置しており、第2シャフト支持部24aおよび第3シャフト支持部25aの前後方向の中央には、第1シリンダ3aの軸線Laが位置している。同様に、第3シャフト支持部25aおよび第4シャフト支持部26aの前後方向の中央には、第4シリンダ3dの軸線Ldが位置しており、第4シャフト支持部26aおよび第5シャフト支持部27aの前後方向の中央には、第3シリンダ3cの軸線Lcが位置している。
第2シリンダブロック10bには、軸受を介して、クランクシャフト2のクランクジャーナルを支持する第1シャフト支持部23b、第2シャフト支持部24b、第3シャフト支持部25b、第4シャフト支持部26b、第5シャフト支持部27bが、前方向から後方向に向かって順に形成されている。これら第1シャフト支持部23b、第2シャフト支持部24b、第3シャフト支持部25b、第4シャフト支持部26b、第5シャフト支持部27bは、それぞれ、第1シリンダブロック10aの第1シャフト支持部23a、第2シャフト支持部24a、第3シャフト支持部25a、第4シャフト支持部26a、第5シャフト支持部27aと対向する位置に形成されている。
そして、エンジン1では、図4に示すように、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bにそれぞれ形成されたシャフト収容空間21a、21b内で、クランクシャフト2(図1参照)が、図中太線矢印で示すように前方から見た場合に時計回りで回転する。
したがって、第1シリンダブロック10aでは、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dが、クランクシャフト2の回転面のうち、速度成分が鉛直上方を含む回転面側に配置されているとも言える。また、第2シリンダブロック10bでは、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cが、クランクシャフト2の回転面のうち、速度成分が鉛直下方を含む回転面側に配置されているとも言える。
また、第1シリンダブロック10aでは、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cが、クランクシャフト2の回転軸Lsを通り回転軸Lsと水平な水平線HLに対して、鉛直上方にオフセットして形成されている。なお、図4においては、第1シリンダ3aのみが記載されているが、第3シリンダ3cについても、第1シリンダ3aと同様に、水平線HLに対して、鉛直上方にオフセットして形成されている。
また、第2シリンダブロック10bでは、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dが、水平線HLに対して、鉛直下方にオフセットして形成されている。なお、図4においては、第4シリンダ3dのみが記載されているが、第2シリンダ3bについても、第4シリンダ3dと同様に、水平線HLに対して、鉛直下方にオフセットして形成されている。
つまり、相対的に鉛直上方に位置する第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cは、相対的に鉛直下方に位置する第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dよりも、後方側に配置(オフセット)されている。例えば、第1シリンダブロック10aにおいて最も後方側に配置される第3シリンダ3cが、第2シリンダブロック10bにおいて最も後方側に配置される第4シリンダ3dよりも後方側に配置されている。これにより、エンジン1では、第1シリンダ3a〜第4シリンダ3d内で摺動するピストンのスラスト方向の摩擦を低減することが可能となり、燃費を向上することができる。
図5は、第1シリンダブロック10aの構造を示す側面図であり、図5(a)は、ヘッドカバー12a側から見た第1シリンダブロック10aの側面図であり、図5(b)は、第2シリンダブロック10b側から見た第1シリンダブロック10aの側面図である。
図5(a)に示すように、第1シリンダブロック10aには、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cの外周に、冷却水を流通させるための第1ウォータージャケット22aが形成されている。
また、図5(a)および図5(b)に示すように、第1シャフト支持部23aには、上端部および下端部に左右方向に貫通する第1貫通孔28aが形成されている。また、第2シャフト支持部24a、第3シャフト支持部25aおよび第4シャフト支持部26aには、上端部に所定の深さ(第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cに干渉しない深さ)まで第1ネジ溝29aが形成されているとともに、下端部に第1貫通孔28aが形成されている。また、第5シャフト支持部27aには、上端部および下端部に第1ネジ溝29aが形成されている。
換言すると、第1シリンダブロック10aには、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cの上方に第1ネジ溝29aが形成されているとともに、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cの下方に第1貫通孔28aが形成されている。また、第1シリンダブロック10aには、最も前方側の第1シャフト支持部23aに第1貫通孔28aが形成されているとともに、最も後方側の第5シャフト支持部27aに第1ネジ溝29aが形成されている。
また、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cの下方(第2シャフト支持部24a、第3シャフト支持部25a、第4シャフト支持部26aの下端部)に形成された第1貫通孔28aは、第1ウォータージャケット22aと連通している。
また、第1シリンダブロック10aには、第3シリンダ3cの鉛直下方に、シリンダヘッド11aに連通されオイルが流通するためのオイル流路31が形成されている。
図6は、第2シリンダブロック10bの構造を示す側面図であり、図6(a)は、ヘッドカバー12b側から見た第2シリンダブロック10bの側面図であり、図6(b)は、第1シリンダブロック10a側から見た第2シリンダブロック10bの側面図である。
図6(a)に示すように、第2シリンダブロック10bには、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dの外周に、冷却水を流通させるための第2ウォータージャケット22bが形成されている。
また、第1シャフト支持部23bには、第1貫通孔28aと対向する位置に第2ネジ溝29bが形成されている。また、第2シャフト支持部24b、第3シャフト支持部25bおよび第4シャフト支持部26bには、第1ネジ溝29aと対向する位置に第2貫通孔28bが形成されているとともに、第1貫通孔28aと対向する位置に第2ネジ溝29bが形成されている。また、第5シャフト支持部27bには、第1ネジ溝29aと対向する位置に第2貫通孔28bが形成されている。
換言すると、第2シリンダブロック10bには、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dの上方であって、第1ネジ溝29aと対向する位置に第2貫通孔28bが形成されているとともに、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dの下方であって、第1貫通孔28aと対向する位置に第2ネジ溝29bが形成されている。また、第2シリンダブロック10bには、最も前方側の第1シャフト支持部23bの第1貫通孔28aと対向する位置に第2ネジ溝29bが形成されているとともに、最も後方側の第5シャフト支持部27bの第1ネジ溝29aと対向する位置に第2貫通孔28bが形成されている。
また、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dの上方(第2シャフト支持部24b、第3シャフト支持部25b、第4シャフト支持部26bの上端部)に形成された第2貫通孔28bは、第2ウォータージャケット22bと連通している。
なお、第2シリンダブロック10bには、第4シリンダ3dの鉛直下方に、シリンダヘッド11bに連通されオイルが流通するための不図示のオイル流路が形成されている。
図4に戻り、第1シリンダブロック10aと第2シリンダブロック10bとが締結される際、例えば、第3シャフト支持部(第3シャフト支持部25a、第3シャフト支持部25b)では、第1シリンダブロック10aに形成された第1貫通孔28aから不図示のボルトが挿通され第2ネジ溝29bに螺合される。また、第2シリンダブロック10bに形成された第2貫通孔28bから不図示のボルトが挿通され第1ネジ溝29aに螺合される。
ここで、第1貫通孔28aおよび第2貫通孔28bは、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bをそれぞれ左右方向に貫通させることで形成されている。そのため、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bには、第1貫通孔28aおよび第2貫通孔28bをそれぞれ形成させるための厚み(上下方向の厚み)が必要となる。
一方、第1ネジ溝29aおよび第2ネジ溝29bは、左右方向において、第1シリンダ3a〜第4シリンダ3dに干渉しない深さまでそれぞれ形成されていれば十分であり、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bに、第1ネジ溝29aおよび第2ネジ溝29bをそれぞれ形成させるための厚みを必要としない。
そこで、図4において、第1貫通孔28aは、鉛直上方にオフセットしている第1シリンダ3aの下方に形成されているとともに、鉛直下方にオフセットしている第4シリンダ3dの上方に第2貫通孔28bが形成されている。これにより、第1貫通孔28aおよび第2貫通孔28bを形成させるために無駄な厚みを第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bにそれぞれ持たせる必要がないため、エンジン1全体として小型化することができる。
また、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dは、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cに対して前方側にオフセットしているため、第2シリンダ3bと第1シャフト支持部23bとの距離が、第1シリンダ3aと第1シャフト支持部23aとの距離よりも近い(例えば図3参照)。
したがって、第2シリンダブロック10bの第1シャフト支持部23bに第2貫通孔28bを形成しようとすると、第2ウォータージャケット22bと連通してしまうことになる。この場合には、第2ウォータージャケット22bが拡大することになり、それに伴って冷却水の容量も増加し、冷却水の温度上昇も遅くなる。これにより、燃費性能も悪化することになる。
そこで、エンジン1では、第1シリンダ3aとの距離が相対的に遠い第1シャフト支持部23aに第1貫通孔28aを形成することで、第1貫通孔28aと第1ウォータージャケット22aとが連通してしまうことを防止している。これにより、第1ウォータージャケット22aが拡大することもなく、冷却水の容量の増加、冷却水の温度上昇の遅れ、および、燃費性能の悪化を防止することができる。
また、第1シリンダ3aおよび第3シリンダ3cは、第2シリンダ3bおよび第4シリンダ3dに対して後方側にオフセットしているため、第3シリンダ3cと第5シャフト支持部27aとの距離が、第4シリンダ3dと第5シャフト支持部27bとの距離よりも近い(例えば図3参照)。
したがって、第5シャフト支持部27aに第1貫通孔28aを形成しようとすると、第1ウォータージャケット22aと連通してしまうことになる。この場合には、第1ウォータージャケット22aが拡大することになり、それに伴って冷却水の容量の増加、冷却水の温度上昇の遅れ、燃費性能の悪化が起こってしまう。
そこで、エンジン1では、第4シリンダ3dとの距離が相対的に遠い第5シャフト支持部27bに第2貫通孔28bを形成することで、第2貫通孔28bと第2ウォータージャケット22bとが連通してしまうことを防止している。これにより、第2ウォータージャケット22bが拡大することもなく、冷却水の容量の増加、冷却水の温度上昇の遅れ、および、燃費性能の悪化を防止することができる。
また、図2を用いて説明すると、エンジン1では、駆動用のスプロケット18を潤滑したオイルが滴下してオイルパン20に導かれることになるが、オイルの一部は、タイミングチェーン19a、19bに付着したままシリンダヘッド11a、11bに導かれることになる。このとき、タイミングチェーン19aは、駆動用のスプロケット18からカムスプロケット17aまでの間が下方向に向かうように掛け渡されているので、駆動用のスプロケット18からカムスプロケット16bまでの間が上方向に向かうように掛け渡されたタイミングチェーン19bと比較して、付着したままのオイルの量が多くなる。したがって、タイミングチェーン19aに付着してシリンダヘッド11aに導かれるオイルの量が、タイミングチェーン19bに付着してシリンダヘッド11bに導かれるオイルの量よりも多くなる。そのため、第1シリンダブロック10aでは、第2シリンダブロック10bよりもオイルの戻り性を向上する必要がある。
このような条件下において、第1シリンダブロック10aでは、クランクシャフト2の回転軸Lsよりも、第1シリンダ3aの軸線Laおよび第3シリンダ3cの軸線Lcが鉛直上方にオフセットしている。これにより、クランクシャフト2の回転軸Lsと第3シリンダ3cの軸線Lcとが鉛直方向における同位置、または、鉛直下方になっている場合と比較して、エンジン1では、第1シリンダブロック10aにおいて第3シリンダ3cの下方にオイル流路31の断面を大きく形成することができる。また、第5シャフト支持部27aに形成された第1ネジ溝29aに干渉することなく、オイル流路31を形成することができる。
ただし、オイル流路31は、第5シャフト支持部27aの近傍に位置しているため、第5シャフト支持部27aに第1貫通孔28aを形成したとすると、その分だけ、オイル流路31を小さくするか、オイル流路31を下方にずらして設ける必要がある。そうすると、オイルの戻り性が低下したり、オイル流路31を形成するためにエンジン1を大きくする必要がある。
そこで、オイル流路31の近傍に位置する第5シャフト支持部27aには、第1ネジ溝29aを設けることで、第1貫通孔28aを設ける場合に比して、オイルの戻り性を確保しつつ、エンジン1全体として小型化することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上記した実施形態では、第1シリンダブロック10aおよび第2シリンダブロック10bには、第1気筒列4aおよび第2気筒列4bを構成する2つのシリンダが設けられるようにした。しかしながら、第1気筒列4aおよび第2気筒列4bを構成するシリンダの数はいくつであってもよい。
本発明は、車両に搭載される水平対向エンジンに利用できる。
1 エンジン(水平対向エンジン)
2 クランクシャフト
3a 第1シリンダ
3b 第2シリンダ
3c 第3シリンダ
3d 第4シリンダ
4a 第1気筒列
4b 第2気筒列
10a 第1シリンダブロック
10b 第2シリンダブロック

Claims (3)

  1. 第1気筒列および第2気筒列が、クランクシャフトを境に略水平に対向する水平対向エンジンであって、
    前記第1気筒列のシリンダの軸線が前記クランクシャフトの回転軸に対して鉛直上方にオフセットするように、該第1気筒列のシリンダが形成された第1シリンダブロックと、
    前記第2気筒列のシリンダの軸線が前記クランクシャフトの回転軸に対して鉛直下方にオフセットするように、該第2気筒列のシリンダが形成された第2シリンダブロックと、
    を備え、
    前記第1シリンダブロックは、
    前記第1気筒列のシリンダの下方に第1貫通孔が形成されているとともに、該第1気筒列のシリンダの上方に第1ネジ溝が形成されており、
    前記第2シリンダブロックは、
    前記第2気筒列のシリンダの下方であって、前記第1貫通孔と対向する位置に第2ネジ溝が形成されているとともに、該第2気筒列のシリンダの上方であって、前記第1ネジ溝と対向する位置に第2貫通孔が形成されており、
    前記第1貫通孔に挿通されたボルトが前記第2ネジ溝に螺合するとともに、前記第2貫通孔に挿通されたボルトが前記第1ネジ溝に螺合することで、前記第1シリンダブロックおよび前記第2シリンダブロックが連結されることを特徴とする水平対向エンジン。
  2. 前記第2気筒列のシリンダは、前記第1気筒列のシリンダの軸線に対して前方向にオフセットしており、
    前記第1シリンダブロックは、
    最も前方側のシャフト支持部に、前記第1貫通孔が形成されており、
    前記第2シリンダブロックは、
    最も前方側のシャフト支持部に、前記第2ネジ溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の水平対向エンジン。
  3. 前記第2気筒列のシリンダは、前記第1気筒列のシリンダの軸線に対して前方向にオフセットしており、
    前記第1シリンダブロックは、
    最も後方側のシャフト支持部に、前記第1ネジ溝が形成されており、
    前記第2シリンダブロックは、
    最も後方側のシャフト支持部に、前記第2貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の水平対向エンジン。
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