JP2017174600A - 膜電極接合体の製造方法及び膜電極接合体、並びに固体高分子形燃料電池 - Google Patents
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Abstract
Description
この低コスト化の手段の一つに、加湿器の削減が挙げられる。膜電極接合体の中心に位置する高分子電解質膜には、パーフルオロスルホン酸膜や炭化水素系膜が広く用いられている。そして、優れたプロトン伝導性を得るためには飽和水蒸気圧雰囲気に近い水分管理が必要とされており、現在、加湿器によって外部から水分供給を行っている。そこで、低消費電力やシステムの簡略化のために、加湿器を必要としないような、低加湿条件下であっても、十分なプロトン伝導性を示す高分子電解質膜の開発が進められている。
また、特許文献6には、高分子電解質膜と接する触媒電極層の表面に溝を設ける方法が開示されている。すなわち、触媒電極層の表面に0.1〜0.3mmの幅を有する溝を形成することで、低加湿条件下における発電性能の低下を抑制する方法が開示されている。
また、本発明の固体高分子形燃料電池の一態様は、上述した膜電極接合体を備える。
まず、本実施形態の膜電極接合体11について説明する。
図1に示すように、膜電極接合体11は、高分子電解質膜1と、高分子電解質膜1を高分子電解質膜1の上下各面から狭持する電極触媒層2(図1中、上側に示す)及び電極触媒層3(図1中、下側に示す)とを備える。
高分子電解質膜1としては、プロトン伝導性を有するものであれば良く、フッ素系高分子電解質膜、炭化水素系高分子電解質膜を用いることができる。フッ素系高分子電解質膜の例として、デュポン社製Nafion(登録商標)、旭硝子(株)製Flemion(登録商標)、旭化成(株)製Aciplex(登録商標)、ゴア社製Gore Select(登録商標)等を用いることができる。また、炭化水素系高分子電解質膜としては、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレン等の電解質膜を用いることができる。特に、高分子電解質膜1として、デュポン社製Nafion(登録商標)系材料を好適に用いることができる。
2つの電極触媒層2、3の少なくとも一方が、触媒物質担持粒子と高分子電解質とを備える。
2つの電極触媒層2、3は、それぞれ高分子電解質膜1の平面方向に2分割されている。より詳細には、図1中、上側に示す電極触媒層2は、ガスの入口側に位置する第1の電極触媒部2aと、ガスの出口側に位置する第2の電極触媒部2bとを有する。第1の電極触媒部2aと第2の電極触媒部2bは、それぞれの重なりや隙間がなく、高分子電解質膜1の平面方向に連続している。
上述の触媒インクに含まれる高分子電解質としては、プロトン伝導性を有するものであれば良く、高分子電解質膜1と同様の材料を用いることができ、フッ素系高分子電解質、炭化水素系高分子電解質を用いることができる。フッ素系高分子電解質の例として、デュポン社製Nafion(登録商標)系材料等を用いることができる。また、炭化水素系高分子電解質としては、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレン等の電解質を用いることができる。特に、フッ素系高分子電解質として、デュポン社製Nafion(登録商標)系材料を好適に用いることができる。なお、電極触媒層2,3と、高分子電解質膜1との密着性を考慮すると、触媒インクに含まれる高分子電解質には高分子電解質膜1と同一の材料を用いることが好ましい。
上記触媒物質(以下、触媒粒子あるいは触媒と称すことがある)としては、白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムの白金族元素の他、鉄、鉛、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウムもしくはアルミニウム等の金属又はこれらの合金、酸化物もしくは複酸化物等を用いることができる。触媒粒子が、白金、金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、及び、イリジウムから選ばれた1種又は2種以上の金属である場合、電極反応性に優れ、電極反応を効率良く安定して行うことができる。触媒粒子が、白金、金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、及び、イリジウムから選ばれた1種又は2種以上の金属である場合、電極触媒層2,3を備えた固体高分子形燃料電池12が高い発電特性を示すので好ましい。
基材として用いられる転写シートとしては、転写性が良い材質であれば良く、例えば、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂を用いることができる。また、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラート、ポリアミド(ナイロン)、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート等の高分子シート、高分子フィルムを転写シートとして用いることができる。また、基材として転写シートを用いた場合には、高分子電解質膜1に溶媒除去後の塗膜である電極膜を接合した後に転写シートを剥離し、高分子電解質膜1の両面に電極触媒層2,3を備える膜電極接合体11とすることができる。
膜電極接合体11の電極触媒層2,3は、それぞれ、複数の物質を輸送する通路の役割を果たす細孔を有している。膜電極接合体11では、水銀圧入法で求められる細孔の円筒近似による換算値で、ガスの入口側に設ける第1の電極触媒部2aの細孔容積の値が、ガスの出口側に設ける第2の電極触媒部2bの細孔容積の値よりも小さいことが好ましい。
電極触媒層2又は3の一方のみを異なる細孔容積を有する2以上の領域に分割する場合、異なる細孔容積を有する2以上の領域に分割した電極触媒層は、電極反応により水が発生する空気極(カソード)(図1中、上側の電極触媒層2で示す)側に配置されることが好ましい。但し、低加湿条件下における高分子電解質膜1の水分保持の点から、異なる細孔容積を有する2以上の領域に分割した電極触媒層は、高分子電解質膜1の両面に形成されることが、より好ましい。
次に、本実施形態の固体高分子形燃料電池12について説明する。
図2に示すように、固体高分子形燃料電池12は、膜電極接合体11の電極触媒層2と対向するように配置される空気極側のガス拡散層4と、電極触媒層3と対向するように配置される燃料極側のガス拡散層5とを備える。
すなわち、電極触媒層2と、ガス拡散層4とが、空気極(カソード)6を形成する。また、電極触媒層3とガス拡散層5とが、燃料極(アノード)7を形成する。
燃料極7側のセパレータ10bのガス流路8bからは、燃料ガスとして例えば水素ガスが供給される。一方、空気極6側のセパレータ10aのガス流路8aからは、酸化剤ガスとして例えば酸素ガスが供給される。燃料ガスの水素と、酸化剤ガスの酸素とを触媒の存在下で電極反応させることにより、燃料極と空気極の間に起電力を生じさせることができる。
ここで、固体高分子形燃料電池12は単セル構造の燃料電池であるが、セパレータ10a又は10bを介して複数のセルを積層して固体高分子形燃料電池としても良い。すなわち、セパレータ10(10a,10b)もしくは電極触媒層2,3が、ガス拡散層4,5の機能を果たす場合は、ガス拡散層4,5は省略しても良い。固体高分子形燃料電池12は、ガス供給装置、冷却装置等、その他付随する装置を組み立てることにより製造することができる。
次に、本実施形態の膜電極接合体11の製造方法について説明する。
本実施形態の膜電極接合体11の製造方法は、以下の第1〜第4工程を含む。なお、本実施形態の膜電極接合体11の製造方法では、膜電極接合体11の電極触媒層2が、第1の電極触媒部2a及び第2の電極触媒部2bを有し、電極触媒層3が、第1の電極触媒部3a及び第2の電極触媒部3bを有している。
(第2工程)触媒インクを基材に塗布して、空気極(カソード)6を構成する電極触媒層2となる電極膜と、基材上に燃料極(アノード)7を構成する電極触媒層3となる電極膜と、を形成する工程
(第3工程)空気極(カソード)6を構成する電極触媒層2となる電極膜及び燃料極(アノード)7を構成する電極触媒層3となる電極膜を転写して、第1の電極触媒部(2a,3a)と第2の電極触媒部(2b,3b)を形成する工程
(第4工程)電極触媒層2を構成する第1の電極触媒部2a及び電極触媒層3を構成する第1の電極触媒部3aを加圧・加熱処理する工程
また、第3工程は、第1の電極触媒層形成工程における第1の電極触媒部と第2の電極触媒部の形成及び第2の電極触媒層形成工程における第1の電極触媒部と第2の電極触媒部の形成を同時に行う工程である。
また、第4工程は、第1の電極触媒層形成工程における第1の電極触媒部の加圧・加熱処理及び第2の電極触媒層形成工程における第1の電極触媒部の加圧・加熱処理を同時に行う工程である。
膜電極接合体11の製造方法では、第1の電極触媒部(2a,3a)を加熱処理する工程(第4工程)における温度を、第1の電極触媒部(2a,3a)と第2の電極触媒部(2b,3b)を形成する工程(第3工程)における電極膜の転写温度よりも高くする。
これにより、第4工程において加熱処理して形成される第1の電極触媒部(2a,3a)の細孔容積を、第3工程において転写して形成される第2の電極触媒部(2b,3b)の細孔容積よりも小さくすることができる。
<触媒インクの調整>
白金担持量が50質量%である白金担持カーボン触媒(商品名:TEC10E50E、田中貴金属工業社製)と、20質量%高分子電解質溶液(商品名:Nafion(登録商標)、デュポン社製)とを溶媒中で混合し、遊星型ボールミルで分散処理を行った。このとき、分散時間を30分間とし、触媒インクを調整した。調整した触媒インクの出発原料の組成比は、カーボン担体:高分子電解質を質量比で1:1とした。触媒インクの溶媒は、超純水と1−プロパノールを体積比で1:1とした。また、触媒インクにおける固形分含有量は10質量%とした。
転写シートである、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シートを基材として用いた。
ドクターブレード法により、上述したようにして調整した触媒インクを基材上に塗布し、大気雰囲気中80℃で乾燥させた。触媒インクの塗布量は、燃料極(アノード)となる電極触媒層では白金担持量0.1mg/cm2とし、空気極(カソード)となる電極触媒層では白金担持量0.3mg/cm2となるようにそれぞれ調整した。
アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した基材を5cm×5cmにそれぞれ打ち抜いた。高分子電解質膜(商品名:Nafion(登録商標)、デュポン社製)上に、転写温度130℃、転写圧力4.0×106Paの条件で転写して形成した。第1の電極触媒部をガスの入口側に、第2の電極触媒部をガスの出口側に配置するように、ガスの入口側の5cm×2.5cmを加圧処理した。第1の電極触媒部は、温度130℃、圧力9.0×106Paの条件で加圧処理した。
<触媒インクの調整>
実施例1の触媒インクと同様に調整した。
<基材>
実施例1の基材と同様にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シートを用いた。
実施例1の電極触媒層と同様に、アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した。
アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した基材を5cm×5cmにそれぞれ打ち抜いた。高分子電解質膜(商品名:Nafion(登録商標)、デュポン社製)上に、転写温度130℃、転写圧力4.0×106Paの条件で転写して形成した。第1の電極触媒部をガスの入口側に、第2の電極触媒部をガスの出口側に配置するように、ガスの入口側の5cm×2.5cmを加熱処理した。第1の電極触媒部は、温度140℃、圧力4.0×106Paの条件で加熱処理した。
<触媒インクの調整>
実施例1の触媒インクと同様に調整した。
<基材>
実施例1の基材と同様にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シートを用いた。
実施例1の電極触媒層と同様に、アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した。
アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した基材を5cm×5cmにそれぞれ打ち抜いた。高分子電解質膜(商品名:Nafion(登録商標)、デュポン社製)上に、転写温度130℃、転写圧力4.0×106Paの条件で転写して形成した。第1の電極触媒部をガスの入口側に、第2の電極触媒部をガスの出口側に配置するように、ガスの入口側の5cm×2.5cmを加圧処理した。第1の電極触媒部は、温度130℃、圧力21×106Paの条件で加圧処理した。
<触媒インクの調整>
実施例1の触媒インクと同様に調整した。
<基材>
実施例1の基材と同様にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シートを用いた。
実施例1の電極触媒層と同様に、アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した。
アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した基材を5cm×5cmにそれぞれ打ち抜いた。高分子電解質膜(商品名:Nafion(登録商標)、デュポン社製)上に、転写温度130℃、転写圧力4.0×106Paの条件で転写して形成した。第1の電極触媒部をガスの入口側に、第2の電極触媒部をガスの出口側に配置するように、ガスの入口側の5cm×2.5cmを加熱処理した。第1の電極触媒部は、温度165℃、圧力4.0×106Paの条件で加熱処理した。
<触媒インクの調整>
実施例1の触媒インクと同様に調整した。
<基材>
実施例1の基材と同様にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シートを用いた。
実施例1の電極触媒層と同様に、アノードとなる電極触媒層と、カソードとなる電極触媒層を形成した。
電極触媒部を形成した基材を25cm2(5cm×5cm)の正方形に打ち抜き、高分子電解質膜の両面に対面するように電極触媒部を配置させ、転写温度130℃、転写圧力4.0×106Paの条件で転写して膜電極接合体を得た。すなわち、ガスの上流側と下流側の電極触媒層との間に細孔容積の違いを形成しなかった。
<発電特性>
実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、及び比較例1で作製した膜電極接合体を挟持するように、ガス拡散層として用いるカーボンペーパーを貼りあわせ、発電評価セル内に設置した。燃料電池測定装置を用いて、セル温度80℃とし、以下に示す2つの運転条件で電流電圧測定を行った。燃料ガスとして水素、酸化剤ガスとして空気を用い、利用率一定による流量制御を行った。なお、背圧は100kPaとした。
〔運転条件〕
1.フル加湿:相対湿度 アノード100%RH、カソード100%RH
2.低加湿:相対湿度 アノード30%RH、カソード30%RH
実施例1、実施例2、実施例3、及び実施例4で作製した膜電極接合体は、比較例1で作製した膜電極接合体よりも、低加湿の運転条件下で優れた発電性能を示した。
また、実施例1、実施例2、実施例3、及び実施例4で作製した膜電極接合体は、低加湿の運転条件下においても、フル加湿の運転条件下と同等レベルの発電性能であった。特に電流密度0.5A/cm2付近の発電性能が向上した。
実施例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて69mV高い発電特性を示した。
また、実施例2で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて47mV高い発電特性を示した。
また、実施例3で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて22mV高い発電特性を示した。
また、実施例4で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて28mV高い発電特性を示した。
また、実施例2で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて32mV高い発電特性を示した。
また、実施例3で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて13mV高い発電特性を示した。
また、実施例4で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧は、比較例1で作製した膜電極接合体の電流密度0.5A/cm2におけるセル電圧と比べて21mV高い発電特性を示した。
このように、実施例1、実施例2、実施例3、及び実施例4で作製した膜電極接合体と、比較例1で作製した膜電極接合体との発電特性の結果から、反応ガスの拡散性、電極反応で生成した水の除去等を阻害していないことが確認された。
また、いずれかの電極触媒層形成時において、第1の電極触媒部と第2の電極触媒部を形成する工程における転写圧力と、第1の電極触媒部を加圧処理する工程における圧力の比率を、1:1.25以上1:5以下の範囲内としている。
また、第1の電極触媒部と第2の電極触媒部を形成する工程における転写温度と、第1の電極触媒部を加圧処理する工程における温度の差を2℃以上20℃以下の範囲内としている。
また、本実施形態に係る固体高分子形燃料電池は、上述の膜電極接合体を備えている。
2…電極触媒層
2a…第1の電極触媒部
2b…第2の電極触媒部
3…電極触媒層
3a…第1の電極触媒部
3b…第2の電極触媒部
4…ガス拡散層
5…ガス拡散層
6…空気極(カソード)
7…燃料極(アノード)
8,8a,8b…ガス流路
9,9a,9b…冷却水流路
10,10a,10b…セパレータ
11…膜電極接合体
12…固体高分子形燃料電池
Claims (8)
- 触媒インクを作製する触媒インク作製工程と、
前記触媒インク作製工程で作製した前記触媒インクを基材に塗布して、前記基材上に前記電極触媒層となる電極膜を形成する電極膜形成工程と、
前記電極膜を高分子電解質膜の一方の面に加圧しながら転写して、一方の前記電極触媒層を形成する第1の電極触媒層形成工程と、
前記電極膜を前記高分子電解質膜の他方の面に加圧しながら転写して、他方の前記電極触媒層を形成する第2の電極触媒層形成工程と、
を含み、
前記第1の電極触媒層形成工程、及び前記第2の電極触媒層形成工程の少なくとも一方において、前記電極膜を前記高分子電解質膜に加圧しながら転写して、前記高分子電解質膜の平面方向において隣接する位置に第1の電極触媒層部と第2の電極触媒層部とを形成し、かつ前記第1の電極触媒層形成工程、及び前記第2の電極触媒層形成工程の少なくとも一方における転写時よりも高い圧力で前記第1の電極触媒層部を加圧処理する膜電極接合体の製造方法。 - 前記第1の電極触媒部及び前記第2の電極触媒層形成工程の少なくとも一方の形成時における転写圧力と、前記第1の電極触媒部の加圧処理における圧力との比率が、1:1.25以上1:5以下の範囲内にある請求項1に記載の膜電極接合体の製造方法。
- 触媒インクを作製する触媒インク作製工程と、
前記触媒インク作製工程で作製した前記触媒インクを基材に塗布して、前記基材上に前記電極触媒層となる電極膜を形成する電極膜形成工程と、
前記電極膜を高分子電解質膜の一方の面に加熱しながら転写して、一方の前記電極触媒層を形成する第1の電極触媒層形成工程と、
前記電極膜を前記高分子電解質膜の他方の面に加熱しながら転写して、他方の前記電極触媒層を形成する第2の電極触媒層形成工程と、
を含み、
前記第1の電極触媒層形成工程及び前記第2の電極触媒層形成工程の少なくとも一方において、前記電極膜を前記高分子電解質膜に加熱しながら転写して、前記高分子電解質膜の平面方向において隣接する位置に第1の電極触媒層部と第2の電極触媒層部を形成し、かつ前記第1の電極触媒層形成工程、及び前記第2の電極触媒層形成工程の少なくとも一方における転写時よりも高い温度で前記第1の電極触媒層部を加熱処理する膜電極接合体の製造方法。 - 前記第1の電極触媒部及び前記第2の電極触媒層形成工程の少なくとも一方における転写温度と、前記第1の電極触媒部の加熱処理における温度との差が、2℃以上20℃以下の範囲内にある請求項3に記載の膜電極接合体の製造方法。
- 高分子電解質膜と、
前記高分子電解質膜を挟持する一対の電極触媒層と、
を備え、
少なくとも一方の前記電極触媒層は、第1の電極触媒部と、前記高分子電解質膜の平面方向において前記第1の電極触媒部に隣接する第2の電極触媒部とを有し、
前記第2の電極触媒部の直径1.0μm以下の細孔容積の値が、水銀圧入法で求められる細孔の円筒近似による換算値で、前記第1の電極触媒部の直径1.0μm以下の細孔容積の値よりも大きくなっている膜電極接合体。 - 前記第2の電極触媒部の直径1.0μm以下の細孔容積と、前記第1の電極触媒部の直径1.0μm以下の細孔容積の値との差が、水銀圧入法で求められる細孔の円筒近似による換算値で、0.1mL/g以上1.0mL/g以下である請求項5に記載の膜電極接合体。
- 請求項5又は6に記載の膜電極接合体を備える固体高分子形燃料電池。
- 前記膜電極接合体を挟持し、前記電極触媒層に対してガスを供給するガス流路を有する一対のセパレータを備え、
前記第1の電極触媒部は、前記ガス流路の上流側に配設され、前記第2の電極触媒部は、前記ガス流路の下流側に配設される請求項7に記載の固体高分子形燃料電池。
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