JP2017178143A - 車両用サイドバイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】凍結防止剤などの不純物を含む水滴がドアガラスに付着してサイドミラーの視認性が低下するのを防止すること。
【解決手段】ドアサッシュを有するドアフレームと、当該ドアフレームに固定されたサイドミラーとを備えるフロントサイドドアのドアサッシュの車外側の側面に固定されるサイドバイザであって、ドアサッシュの車外側の側面に固定される固定用基部を含み、かつ、固定用基部から車外側に向かって斜め下向きに延出するサイドバイザ本体と、固定用基部における車外側の側面に固定される加飾部と、固定用基部のうち、Aピラーに沿った部分の所定の高さ位置であってサイドミラーより上側の所定高さ位置に設けられて、固定用基部および加飾部の上側端部とAピラーとの間の空間を塞ぐ止水堰とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用サイドバイザに関する。
従来、車両(自動車)におけるフロントサイドドアのドアサッシュには、雨除けとしてサイドバイザが設けられる場合があり、特許文献1にはサイドバイザの取付構造の一例が開示されている。
特許文献1に記載のサイドバイザは、ドアサッシュの上縁部(ドアサッシュにおいて、車体のAピラーからルーフサイドに亘る部分に対応する部分)に沿って配置されるものであり、ドアサッシュの上縁部に取り付けられたガラスランの車外側の側面に両面テープにより固定されている。
詳しく説明すると、上記サイドバイザは、上記ドアサッシュの上縁部に沿って形成されて当該上縁部の車外側の側面に固定される固定用基部と、この固定用基部から車外側に向かって斜め下向きに延出するサイドバイザ本体と、上記固定用基部の車内側の側面に設けられる両面テープとを備えている。
上記ガラスランは、車体のAピラーおよびルーフサイド(以下、「Aピラー等」と称する)とドアサッシュとの間をシールするウェザストリップ部(トリム部)と、このウェザストリップ部と一体的に構成されて、ドアガラスとドアサッシュとの間をシールするガラスラン部とを備えており、上記ウェザストリップ部および上記ガラスラン部の各々の車外側の側面に、上記両面テープを介して上記固定用基部が固定されている。
特開2015−67126号公報
特許文献1に記載のサイドバイザにおいては、以下の問題が生じる虞がある。すなわち、サイドバイザの上記固定用基部の上端部(Aピラー等の長さ方向および車幅方向と直交する方向における上側の端部)が、Aピラー等の側面よりも車外側に迫り出しているため(以下、この迫り出し部分を「迫り出し部」と称する)、フロントガラスに付着している水滴が、ワイパや走行風によりフロントガラスからAピラーの車外側に押し出されて上記迫り出し部に載り移り、この迫り出し部を伝ってサイドミラーの高さまで流下し、さらに、走行風に押されてサイドバイザを乗り越えて車両後側に飛散して、ドアガラスに付着することがある。上記の水滴が、寒冷地の凍結防止剤や沿岸地域における海水の塩分などの不純物を含んでいる場合には、その水滴が乾燥して上記の不純物がドアガラスの表面に白く残り、その結果、ドアガラスの光の透過性が低下して、サイドミラーの視認性が低下する虞がある。
また、近年は、サイドバイザの固定用基部の意匠性を高めるために、当該固定用基部の車外側の側面に加飾部が固定されている場合があり、この場合には、サイドバイザの上記迫り出し部および加飾部の上端部が、車幅方向におけるAピラー等の車外側端部よりも車外側に迫り出すため、加飾部の厚み分、迫り出し部の迫り出し量がより大きくなる。すると、迫り出し部を流下する水滴の量が増加し、これに伴い、ドアガラスに付着する水滴の量も増加して、上記したサイドミラーの視認性の問題がより顕著に生じる虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、凍結防止剤などの不純物を含む水滴がドアガラスに付着してサイドミラーの視認性が低下するのを防止することができる車両用サイドバイザを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ドアサッシュを有するドアフレームと、当該ドアフレームに固定されたサイドミラーとを備えるフロントサイドドアの前記ドアサッシュの車外側の側面に固定されるサイドバイザであって、前記ドアサッシュの車外側の側面に固定される固定用基部を含み、かつ、当該固定用基部から車外側に向かって斜め下向きに延出するサイドバイザ本体と、前記固定用基部における車外側の側面に固定される加飾部と、前記固定用基部のうち、Aピラーに沿った部分の所定の高さ位置であってサイドミラーより上側の所定高さ位置に設けられて、前記固定用基部および前記加飾部の上側端部と前記Aピラーとの間の空間を塞ぐ止水堰と、を備えることを特徴とする車両用サイドバイザを提供する。
本発明によれば、上記止水堰が、固定用基部のうち、Aピラーに沿った部分の所定の高さ位置であってサイドミラーより上側の所定高さ位置に設けられて、固定用基部および加飾部の上側端部とAピラーとの間の空間を塞ぐので、止水堰よりも上側の位置でフロントガラスに付着した水滴がワイパや走行風によりAピラーの車幅方向車外側に押し出されてサイドバイザの固定用基部および加飾部の上側端部に載り移り、この上側端部を伝って流下しても、その水滴はサイドミラーより上側の所定高さ位置で上記止水堰により堰き止められ、これにより、水滴が上記上側端部を伝って止水堰よりも下側に流下することが防止される。そして、止水堰によって堰き止められた水滴は、走行風に押されてサイドバイザ本体を乗り越え、車両後側へ飛散する。つまり、上記止水堰が、サイドミラーよりも上側の所定高さ位置で水滴を堰き止めることにより、その水滴がサイドミラーより上側の所定高さ位置で車両後側に飛散し、これにより、ドアガラスにおけるサイドミラーの視認性に影響する領域に凍結防止剤などの不純物を含む水滴が付着することが抑制され、これにより、サイドミラーの視認性が低下するのを防止することができる。
本発明に係る車両用サイドバイザは、前記固定用基部と前記ドアサッシュの車外側の側面との間に、前記固定用基部を前記ドアサッシュに固定するための接着部を備えている場合に好適に用いられる。
詳しく説明すると、上記接着部が設けられている場合には、当該接着部の厚み分、サイドバイザの上端部の厚みが大きくなり、その結果、水滴がサイドバイザの上端部から落下しにくくなる可能性がある。このため、上記止水堰が設けられていない場合には、水滴がサイドミラーの高さ位置に流下するまで後方に飛散せずにサイドミラーの高さに到達する可能性が高くなり、その結果、サイドミラーの視認性の問題がより顕著に生じる虞がある。
一方、本発明では、上記のように、止水堰によってサイドミラーより上側の所定高さ位置で水滴を堰き止めるので、上記接着部を設けることにより水滴がサイドバイザの上端部から落下しにくい状態になっている場合でも、ドアガラスにおけるサイドミラーの視認性に影響する領域に不純物を含む水滴が付着することを抑制し、これにより、サイドミラーの視認性が低下するのを効果的に防止することができる。
本発明に係る車両サイドバイザは、前記ドアサッシュに、当該ドアサッシュと前記Aピラーとの間の隙間を塞ぐように、前記Aピラーの車外側の端部に当接するリップシールが設けられている場合に好適に用いられる。
詳しく説明すると、上記リップシールが設けられている場合には、当該リップシールが、ドアサッシュとAピラーとの間の隙間を塞ぐので、ドアサッシュとAピラーとの間がシールされ、これにより、ドアサッシュとAピラーとの間の隙間から雨水や埃が侵入するのを防止することができる。しかも、上記リップシールは、Aピラーの車外側の端部に当接するので、Aピラーの車外側の端部とリップシールとの間に段差が形成されるのを防止し、これにより、その段差部分で空気抵抗が生じたり、遮音性が低下したり、さらには意匠性が低下するのを防止することができる。
その反面、上記リップシールが設けられている場合には、フロントガラスから到来してAピラーを乗り越えた水滴が、上記リップシールを伝ってサイドバイザの上側端部に載り移ることで、その上側端部に水滴が載り易くなる、つまり、サイドバイザの上側端部への水滴の載り移りを、上記リップシールが助長する虞がある。
しかしながら、本発明では、上記のように止水堰が設けられているので、リップシールによってサイドバイザの上側端部に水滴が載り易くなっている場合でも、ドアガラスにおけるサイドミラーの視認性に影響する領域に不純物を含む水滴が付着するのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、凍結防止剤などの不純物を含む水滴がドアガラスに付着してサイドミラーの視認性が低下するのを防止することができる。
本発明の実施形態に係る車両用サイドバイザを備えた車両のフロントドア付近を、水滴の流れとともに示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドバイザを備えた車両のフロントガラスおよびフロントサイドドア付近を車両左側から見た図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドバイザをフロントサイドドアのドアフレームに取り付けた状態で、その車両用サイドバイザの要部を車両左側から見た図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面および図4のC−C線断面を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
なお、以下の説明では、「右」、「左」、「前」、「後」という文言を、車両を基準として使用し、「車外側」および「車内側」という文言を、車幅方向を基準として使用する。また、以下の説明では、車両の左側に運転席が配置された車両を例に挙げて説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るサイドバイザ7を備える車両(自動車)1は、サイドバイザ7と、当該サイドバイザ7が固定されるフロントサイドドア10と、このフロントサイドドア10により開閉されるドア開口部を有して車室を形成する車体29と、この車体29における車室前面の開口部を塞ぐように当該開口部に設けられるフロントガラス3と、このフロントガラス3の外面に付着した水滴を払拭するワイパ(図示せず)とを備えている。
以下、これら車両構成部材について詳細に説明する。
図1に示されるように、上記車体29は、車両前後方向に延びてルーフパネル2の左右両端部を支持する左右一対のルーフサイドレール25と、これらルーフサイドレール25の前端部から前側に向かって斜め下向きに延びてフロントガラス3の左右両縁部を支持する左右一対のAピラー(フロントピラー)6と、車幅方向に延びるとともに両端部がそれぞれ左右のAピラー6の下端部に連結されてフロントガラス3の下縁部を支持するカウルトップパネル(図示略)と、車幅方向に延びるとともに両端部がそれぞれ左右のAピラー6の上端部に連結されてフロントガラス3の上縁部を支持するフロントヘッダ44と、上記Aピラー6およびルーフサイドレール25と後述のドアサッシュ9との間をシールする車内側ウェザストリップ22(図4,5参照)と、を備えている。
Aピラー6(図4参照)およびルーフサイドレール25(図5参照)は、各々、ボディインナパネル18と、当該ボディインナパネル18に対して車外側に配置されたボディアウタパネル45とを互いに向い合せて組み合わせる(接合する)ことにより構成されており、これらボディインナパネル18とボディアウタパネル45とにより、中空状の、すなわち閉断面を有するAピラー6およびルーフサイドレール25が構成されている。
図4,5に示されるように、上記ボディインナパネル18は、その下端部に、車内側ウェザストリップ22を支持するフランジ部46を有している。上記ボディアウタパネル45は、上記ボディインナパネル18のフランジ部46に接合されて当該フランジ部46とともに車内側ウェザストリップ22を支持するフランジ部38と、このフランジ部38の上端から車外側に延出する第1延出部49と、この第1延出部49から上側に立ち上がる立ち上がり部50と、この立ち上がり部50の上端から車外側に延出する第2延出部51と、この第2延出部51の車外側端部から上側に湾曲しつつ車内側(車幅方向内側)に向かって斜め上向きに延出する外面部52とを備えている。なお、図4,5に符号19で示される部材は、Aピラー6およびルーフサイドレール25を補強するための補強用パネルである。
上記車内側ウェザストリップ22は、ゴム等の可撓性(弾性)材料により構成されており、上記フランジ部38,46に固定される固定部54と、この固定部54の車外側に連設される中空状のシール部55とを備えている。固定部54は、上記フランジ部38,46を両側から弾性的に挟み込むように構成されており、その挟み込む弾性力で車内側ウェザストリップ22を上記フランジ部38,46に固定する。
図1に示されるように、上記フロントサイドドア10(以下、「サイドドア10」と称する)は、当該サイドドア10における窓肩より下側の部分を構成するドア本体12と、このドア本体12に固定されるサイドミラー(ドアミラー)4と、ドア本体12の上部に当該上部から立ち上がるように設けられる枠状のドアサッシュ(窓枠部)9と、このドアサッシュ9によって画定される領域内を上下方向に移動可能に設けられたドアガラス11と、このドアガラス11と上記ドアサッシュ9との間をシールするガラスラン20(図4参照)と、Aピラー6およびルーフサイドレール25と上記ドアサッシュ9との間をシールする車外側ウェザストリップ33と、を備えている。ドアサッシュ9は、本発明の「ドアフレーム」に相当する。
ドア本体12は、ドアインナパネル(図示略)と、当該ドアインナパネルに対して車外側に配置されたドアアウタパネル53とを互いに向い合せて組み合わせることにより中空状に構成されている。ドアインナパネルおよびドアアウタパネル53は、本発明の「ドアフレーム」に相当する。なお、ドア本体12は、その内部に、図外のドアガラス昇降装置およびドアロック装置等の各種装置を内蔵している。
図1に示されるように、サイドミラー4は、鏡面4aを有するミラー本体4bと、このミラー本体4bを支持するブラケット部5とを備えており、このブラケット部5がドア本体12の窓肩の前部に取り付けられている。図2に示されるように、サイドドア10が閉止された状態で、ミラー本体4bは、Aピラー6の下端部と略同じ高さで、かつ、Aピラー6の前端部より若干後側に位置している。また、ドアガラス11が閉められた状態では、ドライバは、ドアガラス11の前側下部における四角形状の領域R(図2参照)を介して(通じて)サイドミラー4の鏡面4aを見ることができる。つまり、ドライバの眼の位置EPとサイドミラー4の鏡面4aとの間には、ドアガラス11の前側下部における四角形状の領域Rが介在する。なお、図2における2点鎖線の矢印SIは、運転席に座っているドライバが運転席側のサイドミラー4を見るときの視線を示しており、この視線SIは、上記領域Rを通過している。
図1に示されるように、ドアサッシュ9は、ドア本体12の窓肩の後端部から上側に延びる後縁部9aと、この後縁部9aの上端からドア本体12の窓肩の前端部までルーフサイドレール25およびAピラー6に沿うように前側に延びる上縁部9bとを備えている。つまり、上縁部9bは、ルーフサイドレール25に沿った後側部分と、Aピラー6に沿った前側部分とで構成されている。図4,5に示されるように、ドアサッシュ9の上縁部9bは、ドアインナサッシュ21と、このドアインナサッシュ21に対して車外側に設けられたドアアウタサッシュ32とを互いに向い合せて組み合わせ(接合し)、さらにドアアウタサッシュ32の車外側の側面にモール部(ドアサッシュモール)23を固定し、このモール部23にモール側リップシール62を固定することにより構成されている。
上記ドアインナサッシュ21は、車外側ウェザストリップ33が取り付けられる取付面部34と、この取付面部34の車外側端部から立ち上がる起立部35と、上記取付面部34の車内側端部に連設され、車内側に凸の円弧状をなす湾曲部36と、この湾曲部36の下端から垂下するフランジ部37とを備えている。そして、サイドドア10の閉止時に、Aピラー6およびルーフサイドレール25のフランジ部38,46に取り付けられた車内側ウェザストリップ22が、上記湾曲部36に当接することにより、上記湾曲部36と上記フランジ部38との間がシールされる。
上記ドアアウタサッシュ32は、ドアインナサッシュ21の取付面部34の下面に沿って配置される平板部39と、この平板部39の車外側端部から下側に延びる内壁部40と、この内壁部40の下端から車外側に折り返されて上側に延びる外壁部41と、この外壁部41の上端から車内側に折り返されて下側に延びるヘム部42と、上記平板部39の車内側端部から垂下して上記ドアインナサッシュ21のフランジ部37に対して車外側で向い合せに配置されて接合されるフランジ部68と、を備えている。上記ヘム部42と上記外壁部41とにより、ドアインナサッシュ21の起立部35が挟持されている。
上記ガラスラン20は、ゴム等の可撓性(弾性)材料により構成されており、上記ドアインナサッシュ21のフランジ部37および上記アウタインナサッシュ32のフランジ部68に固定される固定部69と、この固定部69の車外側に連設されるチャネル部70とを備えている。
上記固定部69は、上記フランジ部37,68を両側から弾性的に挟み込むように構成されており、その挟み込む弾性力でガラスラン20を上記フランジ部37,68に固定する。
上記チャネル部70は、ドアガラス11の周縁部に弾性的に当接するシールリップ71を有しており、このシールリップ71により、ドアガラス11とドアサッシュ9との間がシールされている。
上記車外側ウェザストリップ33は、ゴム等の可撓性(弾性)材料により構成されており、上記ドアインナサッシュ21の取付面部34にクリップ(図示略)により固定される固定部57と、この固定部57の車内側に連設される中空状のシール部48と、上記固定部57の車外側に連設された車外側リップシール59および当該車外側リップシール59の車内側に並ぶ車内側リップシール60と、を備えている。サイドドア10が閉止された状態で、上記中空状のシール部48がAピラー6およびルーフサイドレール25の上記立ち上がり部50の車外側の側面に弾性的に当接するとともに、車内側リップシール60がAピラー6およびルーフサイドレール25の上記第2延出部51の下面に弾性的に当接し、さらに、車外側リップシール59が上記モール側リップシール62における後述の固定用基部72の車内側の側面に弾性的に当接する。
上記モール部23は、ドアアウタサッシュ32の外壁部41を装飾するために設けられた部材である。このモール部23は、芯金(図示略)を合成樹脂により被覆することによりプレート状(板状)に構成されたモール本体64と、このモール本体64の上端部および下端部からそれぞれ車内側に突設されてドアアウタサッシュ32の上記外壁部41を抱持する上側鉤状部65および下側鉤状部66と、上記上側鉤状部65の車内側の側面に固定されて車外側に向かって斜め上側に突出するモール側リップシール62(本発明の「リップシール」に相当する)と、を備えている。
モール側リップシール62は、ゴム等の可撓性(弾性)材料から構成されており、上側鉤状部65の車内側の側面に固定される固定用基部72と、この固定用基部72の上端から車外側に向かって斜め上側に突出するリップ本体73とを有している。
サイドドア10が閉止された状態で、上記モール側リップシール62の先端部が、Aピラー6およびルーフサイドレール25の車外側端部、具体的には上記車外側延出部51と上記外面部52との境界部分(湾曲部)に弾性的に当接し、これにより、Aピラー6およびルーフサイドレール25の車外側端部と、モール部23との間がシールされる。
上記フロントガラス3は、車室前面に設けられており、前側から見た形状が実質的に矩形状をなして、車幅方向における中央部が両端部よりも前側に迫り出すように湾曲して形成されている。また、フロントガラス3は、その左右の端部がそれぞれ左右のAピラー6に固定されており、フロントガラス3の上端部が後端部よりも後側に位置するように、Aピラー6の傾斜角度に合わせて後側に傾斜している。
図1に示されるように、フロンドガラス3に付着している水滴は、ワイパの搖動又は走行風によって左側(運転席側)のAピラー6に向かって移動して、当該Aピラー6を車外側に乗り越え、さらに、サイドバイザ7の上端部(Aピラー6の長さ方向および車幅方向と直交する方向Dにおける上側の端部)に載り移る。
上記サイドバイザ7は、運転席側のサイドドア10(図1参照)に設けられている。図4に示されるように、このサイドバイザ7は、固定用基部7a、および庇部7eを有するサイドバイザ本体7bと、接着部7dと、サイドバイザ用モール部8(本発明の「加飾部」に相当する)と、止水堰17とを備えており、例えば合成樹脂により構成されている。
上記固定用基部7aは、ドアサッシュ9の上縁部9bに沿って延びるプレート状部分であり、当該上縁部9bにおける車外側の側面、具体的にはドアサッシュ9(上縁部9b)のモール本体64の車外側の側面に、上記接着部7dを介して固定されている。図4,5に示されるように、固定用基部7aの上端部(固定用基部7aの長さ方向および車幅方向と直交する方向Dにおける上側の端部)は、Aピラー6およびルーフサイドレール25の側面よりも車外側に迫り出している。
上記庇部7eは、固定用基部7aからその長さ方向全体に亘り車外側に向かって斜め下向きに延出しており、水滴S(図1参照)をドアガラス11から遠ざけながら後側へ飛散させる役割を果たす。
上記接着部7dは、上記固定用基部7aとドアサッシュ9のモール本体64の車外側の側面との間に設けられ、固定用基部7aをドアサッシュ9のモール本体64に固定するための部分である。この接着部7dは、固定用基部7aの長さ方向全体に亘り配置されている。本実施形態では、接着部7dは両面テープとされている。この接着部7dの上端部も、固定用基部7aと同様に、Aピラー6およびルーフサイドレール25の側面よりも車外側に迫り出している。
上記サイドバイザ用モール部8は、上記固定用基部7aに沿って延びて当該固定用基部7aにおける車外側の側面に固定されるプレート状の加飾部であり、固定用基部7aの長さ方向全体に亘り配置されている。このサイドバイザ用モール部8は、本実施形態では、ドアサッシュ9のモール本体64と同じ装飾(色、模様、光沢など)が施されている。このサイドバイザ用モール部8の上端部も、固定用基部7aと同様に、Aピラー6およびルーフサイドレール25の側面よりも車外側に迫り出している。
上記止水堰17は、上記固定用基部7aのうち、Aピラー6に沿った部分の所定の高さ位置であってサイドミラー4より上側の所定高さ位置に設けられて、上記接着部7d、上記固定用基部7a、およびサイドバイザ用モール部8の上端部UとAピラー6との間の空間K(図5参照)を、上記所定高さ位置で塞ぐものである。
止水堰17の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、図4に示されるように、Aピラー6の長さ方向に直交する方向に切断したときの断面形状が台形状をなしており、その台形の下辺が上辺よりも長く設定され、その下辺が固定用基部7aの上端部に固定されている。本実施形態では、上記台形の下辺の長さが、固定用基部7a、接着部7d、およびサイドバイザ用モール部8の各々の厚みの和に略等しい長さに設定されている。また、上記台形の上辺と車内側側辺との交点DPが、上記モール側リップシール62のリップ本体73の車外側の側面に当接している。
本実施形態では、この止水堰17は、固定用基部7aの上端部とは別体に構成されて当該上端部に固定されている。その固定方法は特に限定されるものではないが、例えば、接着剤を用いて固定することができる。なお、この止水堰17は、固定用基部7aとは、同一材料で一体に形成されてもよい。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
すなわち、本実施形態によれば、サイドバイザ7の止水堰17が、サイドバイザ7の固定用基部7aのうち、Aピラー6に沿った部分の所定の高さ位置であってサイドミラー4より上側の所定高さ位置に設けられて、固定用基部7aおよびサイドバイザ用モール部8の上端部UとAピラー6との間の空間Kを塞ぐので、止水堰17よりも上側の位置でフロントガラス3に付着した水滴S(図1参照)がワイパ又は走行風によりAピラー6の車外側に押し出されてサイドバイザ7の固定用基部7aおよびサイドバイザ用モール部8の上端部Uに載り移り、この上端部Uを伝って流下しても、その水滴Sはサイドミラー4より上側の所定高さ位置で上記止水堰17により堰き止められ(図1,3参照)、これにより、水滴Sが上記上端部Uを伝って止水堰17よりも下側に流下することが防止される。そして、止水堰17によって堰き止められた水滴Sは、走行風に押されてサイドバイザ本体7bを乗り越え、車両後側へ飛散する。つまり、止水堰17が、サイドミラー4よりも上側の所定高さ位置で水滴Sを堰き止めることにより、その水滴Sがサイドミラー4より上側の所定高さ位置で車両後側に飛散し、これにより、ドアガラス11におけるサイドミラー4の視認性に影響する領域R(図2参照)に凍結防止剤などの不純物を含む水滴が付着することが抑制され、これにより、サイドミラー4の視認性が低下するのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、サイドバイザ7が接着部7dを有することにより水滴Sがサイドバイザ7の上端部Uから落下しにくい状態になっている場合や、モール側リップシール62が設けられることによってサイドバイザ7の上端部Uに水滴Sが載り易くなっている場合でも、サイドミラー4の視認性低下を効果的に防止することができる。
また、止水堰17は、上記空間Kを塞ぐことができる形状であれば、断面楕円形状、断面三角形状など、任意の断面形状とすることができる。
また、上記実施形態は、運転席が車両の左側に配置されている場合を例に挙げているが、本発明は、運転席が車両の右側に配置されている場合にも適用可能である。
1 車両
3 フロントガラス
4 サイドミラー
4a 鏡面
4c サイドミラーの後端
6 Aピラー
7 サイドバイザ
7a 固定用基部
7b サイドバイザ本体
7d 接着部
8 サイドバイザ用モール部
9 ドアサッシュ
10 フロントサイドドア
17 止水堰
62 モール側リップシール
S 水滴
U サイドバイザの上側端部

Claims (3)

  1. ドアサッシュを有するドアフレームと、当該ドアフレームに固定されたサイドミラーとを備えるフロントサイドドアの前記ドアサッシュの車外側の側面に固定されるサイドバイザであって、
    前記ドアサッシュの車外側の側面に固定される固定用基部を含み、かつ、当該固定用基部から車外側に向かって斜め下向きに延出するサイドバイザ本体と、
    前記固定用基部における車外側の側面に固定される加飾部と、
    前記固定用基部のうち、Aピラーに沿った部分の所定の高さ位置であってサイドミラーより上側の所定高さ位置に設けられて、前記固定用基部および前記加飾部の上側端部と前記Aピラーとの間の空間を塞ぐ止水堰と、を備えることを特徴とする車両用サイドバイザ。
  2. 前記固定用基部と前記ドアサッシュの車外側の側面との間に、前記固定用基部を前記ドアサッシュに固定するための接着部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の車両用サイドバイザ。
  3. 前記ドアサッシュには、当該ドアサッシュと前記Aピラーとの間の隙間を塞ぐように、前記Aピラーの車外側の端部に当接するリップシールが設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両用サイドバイザ。
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