JP2017179969A - 基礎の構築方法 - Google Patents

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【課題】容易に下地の水平レベル精度を高くでき、プレキャストコンクリート基礎部材を用いた工期を短縮することができる基礎の構築方法を提供する。【解決手段】プレキャストコンクリート基礎部材9を用いた基礎の構築方法である。そして、地面1に不透過水性シート3を敷設する工程と、不透過水性シートが敷設された領域内に仕切材4,・・・を配置する工程と、仕切材で仕切られた区画41,・・・にセルフレベリング材8,・・・をそれぞれ打設する工程と、セルフレベリング材が硬化した後に、その上面8a,・・・にプレキャストコンクリート基礎部材9を設置する工程とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物等におけるプレキャストコンクリート基礎部材を用いた基礎の構築方法に関するものである。
従来から、セルフレベリング材を打設した後に、その形成された下地の上にプレキャストコンクリート基礎部材を設置することによって、工期を短縮することができる基礎の構築方法が提案されている(例えば特許文献1,2等を参照)。
特開平04−5331号公報 特開平08−85959号公報
しかしながら、プレキャストコンクリート基礎部材は、高い精度で成形されているため、それを設置する下地の水平レベルも高精度でなければ、プレキャストコンクリート基礎部材が傾いたり、不安定な状態になったりしてしまう。
他方、下地を高精度な水平レベルにしたり、上面の凹凸を修正したりするために時間を掛けていては、工期短縮のためにプレキャストコンクリート基礎部材を導入する意味がなくなる。
そこで、本発明は、容易に下地の水平レベル精度を高くでき、プレキャストコンクリート基礎部材を用いた工期を短縮することができる基礎の構築方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の基礎の構築方法は、プレキャストコンクリート基礎部材を用いた基礎の構築方法であって、地面に不透過水層を設ける工程と、前記不透過水層が形成された領域内に仕切材を配置する工程と、前記仕切材で仕切られた区画にセルフレベリング材をそれぞれ打設する工程と、前記セルフレベリング材が硬化した後に、その上面にプレキャストコンクリート基礎部材を設置する工程とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記仕切材は、弾性部材であることが好ましい。また、前記プレキャストコンクリート基礎部材は、前記仕切材を跨って設置される構成とすることができる。
さらに、前記仕切材の配置後に、加圧固定手段により前記仕切材の上面の高さを調整し、前記加圧固定手段の上面の高さに合わせて水糸を配置し、前記水糸の高さに合わせてセルフレベリング材を打設することができる。ここで、前記水糸は、水分による伸縮の少ない材料であることが好ましい。
このように構成された本発明の基礎の構築方法は、不透過水層が形成された領域内に仕切材を配置し、仕切材で仕切られた区画にセルフレベリング材をそれぞれ打設する。
すなわち仕切材で仕切られた区画毎に下地の上面の水平出しを行えばよいため、容易に下地の水平レベル精度を高くでき、プレキャストコンクリート基礎部材を用いて工期を短縮することができる。
また、仕切材が弾性部材であれば、仕切材の上面の高さを容易に調整することができる。さらに、プレキャストコンクリート基礎部材が仕切材を跨って設置される場合でも、弾性部材であれば追従して変形するので、不安定な状態になることがない。
また、加圧固定手段により仕切材の上面の高さを調整してそれに合わせて水糸を配置し、その水糸の高さに合わせてセルフレベリング材を打設する方法であれば、効率的に高精度の水平レベルを確保することができる。
さらに、水糸が水分による伸縮の少ない材料であれば、打設されたセルフレベリング材が接触しても弛んだりすることがなく、水平位置が変化しないので、水糸の支持間隔を広くできるうえに、高精度の水平出しを行うことができる。
(a)〜(d)は、実施例の基礎の構築方法の概略構成を示す説明図である。 水糸の配置方法の詳細を示すための説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら実施例に基づいて説明する。
先ず、実施例の基礎の構築方法について説明する。本実施例の基礎の構築方法は、プレキャストコンクリート基礎部材9を用いた方法である。図1(a)〜図1(d)は、実施例の基礎の構築方法の概略構成を示している。
この実施例の基礎の構築方法では、図1(a)に示したように、まず、小型重機や人力などで地面1を掘削し、溝部2を設ける。溝部2の底面は、転圧などによって均し固め、底面の高さ(レベル)を測定する。
そして、この溝部2の底面に、ビニールシートなどの不透過水性シート3を敷設し、不透過水層とする。この実施例で説明する溝部2は、平面視長方形又は帯状に形成される。
続いて、図1(b)に示したように、溝部2の長手方向に所定の間隔を置いて、仕切材4,・・・を配置する。仕切材4は、不透過水層となった不透過水性シート3の上に、溝部2を横断するように配置される。
そして、溝部2を横断するように配置された複数の仕切材4,・・・によって、複数の区画41,・・・が溝部2内に形成される。この仕切材4は、発泡材などの弾性部材によって形成される。例えば、ウレタン素材の直方体状又は棒状に成形された弾性発泡体を、仕切材4として使用することができる。
この仕切材4に対しては、図2に示すように、加圧固定手段としてのペグ7を刺し込み、ペグ7の上面の高さを必要な天端レベルに合わせる。すなわち仕切材4は、弾性部材によって形成されているので、釘状のペグ7を刺し込んで押えると、所望する高さに位置合わせをして固定することができる。
そこで、仕切材4を押え込んだペグ7の上面の高さ(レベル)を、後述するセルフレベリング材8によって形成される目標とする上面8aの高さ(水平レベル)に合わせる。
このペグ7は、複数の仕切材4,・・・に対して同じ高さとなるように刺し込まれる。そして、溝部2の端部に設けた水杭5の上部と、溝部2の長手方向に間隔を置いて配置された複数の仕切材4,・・・のペグ7,・・・の上面とを繋ぐように水糸6を配置する。
この水糸6には、水分による伸縮の影響の少ない釣り糸などに多用されるナイロンなどから成る糸が好適に用いられる。すなわち、後工程において、水糸6の下面に水分を含有するセルフレベリング材8が接触することになるため、その水分によって弛まない水糸6が好ましい。
このようにして水糸6,6の高さは、仕切材4,・・・を跨いでも同じ高さになるように調整される。要するに、仕切材4と水糸6との交差部では、加圧固定手段としてのペグ7の上面で水糸6が支持されるので、その高さは仕切材4を跨いでも同じ高さになる。
続いて、図1(c)に示したように、水糸6,6を目安として、仕切材4,・・・で仕切られた区画41,・・・に、セルフレベリング材8,・・・をそれぞれ打設する。すなわち、水糸6,6の高さで、セルフレベリング材8の打設量を調整する。
ここで、セルフレベリング材8は、自己水平性の高いスラリー状のセメント系材料で、流動性が高い材料であるため、トンボなどで均すことによって容易に平滑な水平面を上面に形成させることができる。
最後に、図1(d)に示したように、セルフレベリング材8が硬化した後に形成された下地の上面8a,・・・に、仕切材4,4を跨るように、二点鎖線で示したプレキャストコンクリート基礎部材9を設置すると、この実施例の基礎の構築方法が完了する。
次に、実施例の作用効果について説明する。
このような実施例の基礎の構築方法は、地面1に、底面が不透過水性シート3によって不透過水層となる溝部2を設け、その溝部2内の不透過水性シート3の上方を複数の仕切材4,・・・によって仕切る。
そして、仕切材4,・・・で仕切られた区画41,・・・にセルフレベリング材8,・・・をそれぞれ打設し、セルフレベリング材8,・・・が硬化した後に、形成された下地の上面8a,・・・にプレキャストコンクリート基礎部材9を設置する。
すなわち仕切材4,・・・で仕切られた区画41毎に下地の上面8aの水平出しを行えばよいため、容易に下地の水平レベル精度を高くでき、プレキャストコンクリート基礎部材9を用いて工期を短縮することができる。
また、本実施例では、仕切材4は弾性部材であるため、仕切材4の上部が下地の水平な上面8aから多少上方に飛び出していても、跨いで配置されるプレキャストコンクリート基礎部材9に押し潰されるので、邪魔にならない。
また、仕切材4が弾性部材であるので、仕切材4の上面の高さをペグ7で押えることによって容易に調整することができる。そして、そのペグ7の上面の高さを利用して水糸6を配置し、その水糸6の高さに合わせてセルフレベリング材8を打設する方法であれば、効率的に高精度の水平レベルを確保することができる。
要するに、仕切材4で仕切られたそれぞれの区画41のセルフレベリング材8で形成する下地の上面8aは、水糸6の下面又は上面と略同じ高さに合わせることで、容易に水平面にすることができる。
さらに、水糸6が水分による伸縮の少ない材料であれば、打設されたセルフレベリング材8が接触しても弛んだりすることがなく、水平位置が変化しないので、水糸6の支持間隔を広くできる。すなわち、仕切材4,4の配置間隔を広くして効率的に施工しても、高精度の水平出しを行うことができる。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、仕切材4を跨いで配置されるプレキャストコンクリート基礎部材9について説明したが、これに限定されるものではなく、区画41,・・・毎に短尺状のプレキャストコンクリート基礎部材をそれぞれ設置することもできる。また、このように区画41,・・・毎にプレキャストコンクリート基礎部材を設置する場合は、仕切材は弾性部材でなくてもよい。
さらに、前記実施例では、仕切材4の上面高さをペグ7によって調整して水糸6を配置する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、水分による伸縮の少ない水糸6を使用するだけでも、セルフレベリング材8が接触しても弛んだりすることがなくなるため、高精度の水平出しを行うことができるようになる。
1 地面
2 溝部
3 不透過水性シート(不透過水層)
4 仕切材
6 水糸
7 ペグ(加圧固定手段)
8 セルフレベリング材
8a 上面
9 プレキャストコンクリート基礎部材

Claims (6)

  1. プレキャストコンクリート基礎部材を用いた基礎の構築方法であって、
    地面に不透過水層を設ける工程と、
    前記不透過水層が形成された領域内に仕切材を配置する工程と、
    前記仕切材で仕切られた区画にセルフレベリング材をそれぞれ打設する工程と、
    前記セルフレベリング材が硬化した後に、その上面にプレキャストコンクリート基礎部材を設置する工程とを備えたことを特徴とする基礎の構築方法。
  2. 前記仕切材は、弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の基礎の構築方法。
  3. 前記プレキャストコンクリート基礎部材は、前記仕切材を跨って設置されることを特徴とする請求項2に記載の基礎の構築方法。
  4. 前記仕切材の配置後に、加圧固定手段により前記仕切材の上面の高さを調整し、前記加圧固定手段の上面の高さに合わせて水糸を配置し、前記水糸の高さに合わせてセルフレベリング材を打設することを特徴とする請求項2又は3に記載の基礎の構築方法。
  5. 前記水糸は、水分による伸縮の少ない材料であることを特徴とする請求項4に記載の基礎の構築方法。
  6. 前記仕切材の配置後に、水分による伸縮の少ない水糸を配置し、前記水糸の高さに合わせてセルフレベリング材を打設することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基礎の構築方法。
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