JP2017181189A - 環境試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力のピーク時に試験を中断することなく消費電力量を低減し、電力のピーク時以外に加熱器及び加湿器の能力をフル活用することができるようにする。【解決手段】受信部11aが所定信号を受信しない場合に、加熱出力D及び加湿出力Wに対応する運転時間で加熱器6及び加湿器7をそれぞれ駆動させる第1駆動部11bと、受信部11aが所定信号を受信した場合に、加熱出力D及び加湿出力Wに基づいて設定した運転時間で加熱器6及び加湿器7をそれぞれ駆動させる第2駆動部11cと、を有する。第2駆動部11cは、加熱出力Dと加湿出力Wとを合計した合計出力が所定値以下になるように、加熱出力D及び加湿出力Wを変換して出力する出力変換部11dと、加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’に基づいて、加熱器6及び加湿器7の各々を定格出力で運転すべき運転時間を互いに分離された時間として設定する運転時間設定部11eと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、試験室内が目的とする温度及び湿度になるように加熱器及び加湿器を制御する環境試験装置に関する。
試料の温度や湿度の変化に対する特性、耐久性などをテストするために、環境試験装置が用いられる。環境試験装置の温湿度制御は、従来、温湿度の設定値と実測値との偏差やその他の諸条件を適宜取り込んで加熱出力及び加湿出力を決定し、これらの出力値に対応して加熱器及び加湿器を駆動制御している。この制御は、制御の安定性や制御系の簡素化等のために、加熱器及び加湿器の出力自体を制御することなく、加熱器及び加湿器自体は定格出力でオン/オフ運転し、決定された加熱出力及び加湿出力に対して、制御周期中における加熱器及び加湿器の運転時間(オン/オフ時間)を、それぞれの出力に直接対応した時間にする方法で行われている。
ここで、特許文献1には、複数の環境試験装置を備え、ピーク電力消費量を低減することが可能な環境試験システムが開示されている。複数の環境試験装置のそれぞれの電力消費量の合計値である総電力消費量を所定時間ごとに検知し、総電力消費量が上限値を超えないように複数の試験制御部を制御している。
特開2013−57421号公報
ところで、電力のピーク時に、環境試験装置が設置された工場や事業所においてデマンド警報が発令された場合、優先度の低い電気機器を停止するなどして、消費電力量を下げる必要がある。環境試験装置は、運転に大きな電力消費を伴うものではあるが、電力カットの必要性が生じた場合においても、試験の中断を避けるべきものである。よって、環境試験装置は、従来、試験の中断ができないとの立場上、デマンド警報信号を受け入れることができなかった。仮に、デマンド警報信号を受け入れたとしても、運転を停止するか、加湿器をOFFにして消費電力を下げることしかできず、環境試験条件の温湿度状態を維持できないものであった。
特許文献1の制御によれば、試験を中断させることなく、環境試験条件の温湿度状態を維持しながら総電力消費量を低減させることができる。しかし、この制御では、加熱器及び加湿器の少なくとも一方の能力が制限される。
一方、温湿度の非定常移行時などでは、環境試験条件の温湿度状態に早期に移行させるために、加熱器及び加湿器の能力をフル活用したいという要求がある。
本発明の目的は、電力のピーク時に試験を中断することなく消費電力量を低減させることができるとともに、電力のピーク時以外に加熱器及び加湿器の能力をフル活用することが可能な環境試験装置を提供することである。
本発明は、それぞれが定格出力を持つ加熱器及び加湿器を備え、試験室内が目的とする温度及び湿度になるように前記加熱器及び前記加湿器を制御する環境試験装置において、運転条件に対応して前記加熱器及び前記加湿器の各々の前記定格出力に対する出力率である加熱出力及び加湿出力を発生させる加熱・加湿出力発生手段と、所定信号を外部から受信可能な受信手段と、前記受信手段が前記所定信号を受信しない場合に、前記加熱出力及び前記加湿出力に対応する運転時間で前記加熱器及び前記加湿器をそれぞれ駆動させる第1駆動手段と、前記受信手段が前記所定信号を受信した場合に、前記加熱出力及び前記加湿出力に基づいて設定した運転時間で前記加熱器及び前記加湿器をそれぞれ駆動させる第2駆動手段と、を有し、前記第2駆動手段は、前記加熱出力と前記加湿出力とを合計した合計出力が所定値以下になるように、必要に応じて前記加熱出力及び前記加湿出力を変換して加熱器制御出力及び加湿器制御出力とする出力変換手段と、前記加熱器制御出力及び前記加湿器制御出力に基づいて、前記加熱器及び前記加湿器の各々を前記定格出力で運転すべき運転時間を計算するとともに、前記運転時間を互いに分離された時間として設定する運転時間設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、所定信号を外部から受信しない場合に、加熱出力及び加湿出力に対応する運転時間で加熱器及び加湿器をそれぞれ駆動させる。これにより、例えば電力のピーク時以外に、加熱器と加湿器とが独立して制御される。このとき、加熱器の電力PD[kW]と加湿器の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(PD+PW)kWとなる。加熱器と加湿器とを独立して制御することで、温湿度の非定常移行時などにおいて、加熱器及び加湿器の能力をフル活用することができる。これにより、環境試験条件の温湿度状態に早期に移行することができる。
一方、所定信号を外部から受信した場合に、加熱出力及び加湿出力に基づいて設定した運転時間で加熱器及び加湿器をそれぞれ駆動させる。具体的には、加熱出力と加湿出力とを合計した合計出力が所定値以下になるように、必要に応じて加熱出力及び加湿出力を変換して加熱器制御出力及び加湿器制御出力とする。これにより、合計出力を常に所定値以下に押さえることができる。そして、加熱器制御出力及び加湿器制御出力に基づいて、加熱器及び加湿器の各々を定格出力で運転すべき運転時間を計算するとともに、運転時間を互いに分離された時間として設定する。これにより、例えば電力ピーク時に、加熱器及び加湿器は制御周期内で別々の時間に運転される。加熱器及び加湿器を別々の時間に運転することで、加熱器と加湿器との同時オンの状態が回避される。そのため、加熱器の電力PD[kW]と加湿器の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、小さい方の電力分だけ、(PD+PW)kWからカットされる。よって、試験を中断することなく、環境試験条件の温湿度状態を維持しながら、消費電力量を低減させることができる。
以上のように、電力のピーク時には、試験を中断することなく消費電力量を低減させることができるとともに、電力のピーク時以外には、加熱器及び加湿器の能力をフル活用することができる。
環境試験装置を示す説明図である。 制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(環境試験装置の構成)
本実施形態による環境試験装置は、それぞれが定格出力を持つ加熱器及び加湿器を備え、試験室内が目的とする温度及び湿度になるように加熱器及び加湿器を制御するものである。
環境試験装置100は、説明図である図1に示すように、断熱壁1内に設けられた試験室2及び空調室3を有している。空調室3内には、試験室2と空調室3との間で空気を循環させる送風機4が設けられている。
また、環境試験装置100は、冷凍機5と、加熱器6と、加湿器7とを有している。冷凍機5は、空調室3内に設けられた蒸発器5aに冷媒を送る。加湿器7は、空調室3内に設けられた蒸気発散部7aに蒸発させた蒸気を送る。
また、環境試験装置100は、温度センサ8と、湿度センサ9とを有している。温度センサ8および湿度センサ9は、試験室2内に配置される。
また、環境試験装置100は、温調器10、コントローラ11、固体継電器12,13、電源14、保安装置15、電磁接触器16,17等を有している。
温調器(加熱・加湿出力発生手段)10は、図示しない温湿度設定部を備えていると共に、温度センサ8及び湿度センサ9が検出した温湿度信号を受信し、温湿度の設定値と温湿度センサの検出値との偏差や検出値の変化率等の運転条件に対応して、通常用いられる種々の方法で加熱器6及び加湿器7を駆動すべき一次的な出力を発生させる。この出力は、加熱器6及び加湿器7のそれぞれの定格出力に対する出力率である加熱出力D(%)及び加湿出力W(%)として発生される。
コントローラ11は、受信部11aと、第1駆動部11bと、第2駆動部11cと、を有している。コントローラ11には、温調器10が発生させた加熱出力D及び加湿出力Wが入力される。コントローラ11は、制御信号を出力する。
固体継電器12,13は、制御信号によって回路をオン/オフさせる。これにより、加熱器6及び加湿器7がそれぞれオン/オフ運転される。
このような構成において、冷凍機5の蒸発器5aで循環空気の冷却及び除湿が行われると共に、加熱器6及び加湿器7の加熱量及び加湿量が制御され、試験室2内の温湿度が調整される。
(コントローラの構成)
次に、コントローラ11の構成について具体的に説明する。受信部(受信手段)11aは、デマンド警報信号を外部から受信可能である。デマンド警報信号は、電力のピーク時に外部から出力される。
第1駆動部(第1駆動手段)11bは、受信部11aがデマンド警報信号を受信しない場合に、加熱出力D及び加湿出力Wに対応する運転時間で加熱器6及び加湿器7をそれぞれ駆動させる。ここで、加熱器6及び加湿器7自体は定格出力でオン/オフ運転する。制御周期中における加熱器6及び加湿器7の運転時間(オン/オフ時間)は、加熱出力D及び加湿出力Wに直接対応した時間となる。
電力のピーク時以外に、コントローラ11により、加熱器6と加湿器7とが独立して制御される。加熱器6と加湿器7の能力は、それぞれ冷凍機5の能力に相当する。その結果、加熱器6と加湿器7とを合わせた電源容量は、冷凍機5の能力の倍になる。即ち、冷凍機5が顕熱比1で働けば、それを打ち消す加熱器6の能力は冷凍機5の能力に等しくなる。一方、冷凍機5が顕熱比0で働けば(すべて除湿に働けば)、それを打ち消す加湿器7の能力は冷凍機5の能力に等しくなる。顕熱比は、制御される温湿度条件により0〜1の間で大きく変わる。
例えば、最大全負荷が10KWのとき、10KWの加熱器6と、10KWの加湿器7とが搭載される。実際には、最大全負荷が冷凍機5の能力であるならば、加熱器6と加湿器7とを合わせた能力は10kWで足りる。しかし、温湿度の非定常移行時などでは、環境試験条件の温湿度状態に早期に移行させるために、加熱器6及び加湿器7の能力をフル活用したいという要求がある。
そこで、電力のピーク時以外に、加熱器6と加湿器7とを独立して制御する。このとき、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(PD+PW)kWとなる。加熱器6と加湿器7とを独立して制御することで、温湿度の非定常移行時などにおいて、加熱器6及び加湿器7の能力をフル活用することができる。これにより、環境試験条件の温湿度状態に早期に移行することができる。
第2駆動部(第2駆動手段)11cは、受信部11aがデマンド警報信号を受信した場合に、加熱出力D及び加湿出力Wに基づいて設定した運転時間で加熱器6及び加湿器7をそれぞれ駆動させる。
第2駆動部11cは、出力変換部11dと、運転時間設定部11eと、を有している。
出力変換部(出力変換手段)11dは、加熱出力Dと加湿出力Wとを合計した合計出力が所定値以下になるように、必要に応じて加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする。より具体的には、出力変換部11dは、合計出力が所定値以下の場合には、加熱出力D及び加湿出力Wをそのまま加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする一方、合計出力が所定値より大きい場合には、合計出力が所定値になるように加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする。本実施形態において、所定値は100%である。
出力変換部11dが、加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする方法としては、例えば、以下の方法がある。
(1)100%を、入力した加熱出力D及び加湿出力Wの比率で比例配分する比例変換方法。
(2)加熱器6の制御出力を優先させ、加熱出力DをそのままD’とする一方、加湿出力Wを100%とD’との差にする加熱優先変換方法。
(3)温湿度上昇中には(2)の方法を用い、設定値に到達後には(1)の方法を用いる併用方法。
(4)温湿度上昇中には先ず加熱器6の制御出力を100%にして温度が設定値に近付いた後に(1)の方法に切り換える方法。
(5)温度又は温湿度上昇中に、加湿器7の制御出力を優先させ、加湿出力WをそのままW’とする一方、加熱出力Dを100%とW’との差にする加湿優先変換方法。
(6)温湿度上昇中には先ず加湿器7の制御出力を100%にして湿度が設定値に近づいた後に(1)の方法に切り替える方法。
その他にも、種々の方法を採用することができる。
(1)の比例配分方法を数式で表すと、以下のようになる。
D+W≦100のとき、D’=D、W’=W
D+W>100のとき、D’=[D/(D+W)]×100、
W’=[W/(D+W)]×100 ・・・式(1)
(2)の加熱優先変換方法を数式で表すと、以下のようになる。
D+W≦100のとき、D’=D、W’=W
D+W>100のとき、D’=D、W’=100−D ・・・式(2)
(5)の加湿優先変換方法を数式で表すと、以下のようになる。
D+W≦100のとき、D’=D、W’=W
D+W>100のとき、W’=W、D’=100−W ・・・式(3)
運転時間設定部(運転時間設定手段)11eは、加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’に基づいて、加熱器6及び加湿器7の各々を定格出力で運転すべき運転時間を計算するとともに、運転時間を互いに分離された時間として設定する。
電力のピーク時に、コントローラ11により、加熱器6及び加湿器7は制御周期内で別々の時間に運転される。これにより、加熱器6と加湿器7との同時オンの状態が回避される。そのため、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、小さい方の電力分だけ、(PD+PW)kWからカットされる。よって、試験を中断することなく、環境試験条件の温湿度状態を維持しながら、消費電力量を低減させることができる。
なお、所定値を100%未満の任意の値Rに設定してもよい。この場合、(2)の加熱優先変換方法を数式で表すと、以下のようになる。
D+W≦Rのとき、D’=D、W’=W
D+W>Rのとき、D’=D、W’=R−D ・・・式(4)
この場合、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(R/100)×PD、および、(R/100)×PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、((100−R)/100)×PD、および、((100−R)/100)×PWのうち、小さい方の電力分だけ、さらに(PD+PW)kWからカットされる。
このように、所定値を100%未満の任意の値Rに設定することで、消費電力量をさらに低減させることができる。
また、任意の値Rを設定した場合、以下のようにして、加熱出力D及び加湿出力Wを加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’に変換してもよい。
(加熱優先時)
D+W>Rのとき、D’=(R/100)×D、W’=R−(R/100)×D ・・・式(5)
(加湿優先時)
D+W>Rのとき、W’=(R/100)×W、D’=R−(R/100)×W ・・・式(6)
上記のような変換を行うことで、加熱優先の度合い、あるいは、加湿優先の度合いを緩和することができる。
(環境試験装置の動作)
次に、フローチャートである図2に示す制御処理ルーチンを参照して、環境試験装置100の動作について説明する。
制御処理ルーチンが開始されると、コントローラ11は、加熱出力D及び加湿出力Wを温調器10から受信する(ステップS1)。次に、コントローラ11は、デマンド警報信号を受信したか否かを判定する(ステップS2)。デマンド警報信号を受信していないと判定した場合には(S2:NO)、コントローラ11は、第1駆動部11bにおいて、加熱出力D及び加湿出力Wに対応する運転時間をそれぞれ設定する(ステップS3)。
そして、コントローラ11は、固体継電器12,13に制御信号を出力し(ステップS4)、ステップS1に戻る。
このように、電力のピーク時以外に、加熱器6と加湿器7とが独立して制御される。このとき、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(PD+PW)kWとなる。加熱器6と加湿器7とを独立して制御することで、温湿度の非定常移行時などにおいて、加熱器6及び加湿器7の能力をフル活用することができる。これにより、環境試験条件の温湿度状態に早期に移行することができる。
ステップS2において、デマンド警報信号を受信したと判定した場合には(S2:YES)、コントローラ11は、出力変換部11dにおいて、加熱出力Dと加湿出力Wとを合計した合計出力が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS5)。合計出力が所定値以下であると判定した場合には(S5:YES)、コントローラ11は、加熱出力D及び加湿出力Wをそのまま加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする(ステップS6)。そして、コントローラ11は、運転時間設定部11eにおいて、加熱器6及び加湿器7の運転時間を互いに分離された時間として設定する(ステップS7)。そして、ステップS4に移行する。
ステップS5において、合計出力が所定値以下でないと判定した場合には(S5:NO)、合計出力が所定値になるように加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする(ステップS8)。そして、ステップS7に移行する。
このように、電力ピーク時に、加熱器6及び加湿器7は制御周期内で別々の時間に運転される。加熱器6及び加湿器7を別々の時間に運転することで、加熱器6と加湿器7との同時オンの状態が回避される。そのため、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、小さい方の電力分だけ、(PD+PW)kWからカットされる。よって、試験を中断することなく、環境試験条件の温湿度状態を維持しながら、消費電力量を低減させることができる。
また、合計出力が所定値以下の場合には、加熱出力D及び加湿出力Wをそのまま加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする一方、合計出力が所定値より大きい場合には、合計出力が所定値になるように加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする。これにより、合計出力を常に所定値以下に抑えることができる。
なお、所定値を100%未満の任意の値Rに設定した場合には、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(R/100)×PD、および、(R/100)×PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、((100−R)/100)×PD、および、((100−R)/100)×PWのうち、小さい方の電力分だけ、さらに(PD+PW)kWからカットされる。よって、消費電力量をさらに低減させることができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る環境試験装置100によると、所定信号を外部から受信しない場合に、加熱出力D及び加湿出力Wに対応する運転時間で加熱器6及び加湿器7をそれぞれ駆動させる。これにより、例えば電力のピーク時以外に、加熱器6と加湿器7とが独立して制御される。このとき、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(PD+PW)kWとなる。加熱器6と加湿器7とを独立して制御することで、温湿度の非定常移行時などにおいて、加熱器6及び加湿器7の能力をフル活用することができる。これにより、環境試験条件の温湿度状態に早期に移行することができる。
一方、所定信号を外部から受信した場合に、加熱出力D及び加湿出力Wに基づいて設定した運転時間で加熱器6及び加湿器7をそれぞれ駆動させる。具体的には、加熱出力Dと加湿出力Wとを合計した合計出力が所定値以下になるように、必要に応じて加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする。これにより、合計出力を常に所定値以下に押さえることができる。そして、加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’に基づいて、加熱器6及び加湿器7の各々を定格出力で運転すべき運転時間を計算するとともに、運転時間を互いに分離された時間として設定する。これにより、例えば電力ピーク時に、加熱器6及び加湿器7は制御周期内で別々の時間に運転される。加熱器6及び加湿器7を別々の時間に運転することで、加熱器6と加湿器7との同時オンの状態が回避される。そのため、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、電力PDおよび電力PWのうち、小さい方の電力分だけ、(PD+PW)kWからカットされる。よって、試験を中断することなく、環境試験条件の温湿度状態を維持しながら、消費電力量を低減させることができる。
以上のように、電力のピーク時には、試験を中断することなく消費電力量を低減させることができるとともに、電力のピーク時以外には、加熱器6及び加湿器7の能力をフル活用することができる。
また、合計出力が所定値以下の場合には、加熱出力D及び加湿出力Wをそのまま加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする一方、合計出力が所定値より大きい場合には、合計出力が所定値になるように加熱出力D及び加湿出力Wを変換して加熱器制御出力D’及び加湿器制御出力W’とする。これにより、合計出力を常に所定値以下に抑えることができる。
また、所定値を100%未満の任意の値Rに設定した場合には、加熱器6の電力PD[kW]と加湿器7の電力PW[kW]とを合わせた最大消費電力は、(R/100)×PD、および、(R/100)×PWのうち、大きい方となる。よって、最大消費電力は、((100−R)/100)×PD、および、((100−R)/100)×PWのうち、小さい方の電力分だけ、さらに(PD+PW)kWからカットされる。よって、消費電力量をさらに低減させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 断熱壁
2 試験室
3 空調室
4 送風機
5 冷凍機
5a 蒸発器
6 加熱器
7 加湿器
7a 蒸気発散部
8 温度センサ
9 湿度センサ
10 温調器(加熱・加湿出力発生手段)
11 コントローラ
11a 受信部(受信手段)
11b 第1駆動部(第1駆動手段)
11c 第2駆動部(第2駆動手段)
11d 出力変換部(出力変換手段)
11e 運転時間設定部(運転時間設定手段)
12,13 固体継電器
14 電源
15 保安装置
16,17 電磁接触器
100 環境試験装置

Claims (3)

  1. それぞれが定格出力を持つ加熱器及び加湿器を備え、試験室内が目的とする温度及び湿度になるように前記加熱器及び前記加湿器を制御する環境試験装置において、
    運転条件に対応して前記加熱器及び前記加湿器の各々の前記定格出力に対する出力率である加熱出力及び加湿出力を発生させる加熱・加湿出力発生手段と、
    所定信号を外部から受信可能な受信手段と、
    前記受信手段が前記所定信号を受信しない場合に、前記加熱出力及び前記加湿出力に対応する運転時間で前記加熱器及び前記加湿器をそれぞれ駆動させる第1駆動手段と、
    前記受信手段が前記所定信号を受信した場合に、前記加熱出力及び前記加湿出力に基づいて設定した運転時間で前記加熱器及び前記加湿器をそれぞれ駆動させる第2駆動手段と、
    を有し、
    前記第2駆動手段は、
    前記加熱出力と前記加湿出力とを合計した合計出力が所定値以下になるように、必要に応じて前記加熱出力及び前記加湿出力を変換して加熱器制御出力及び加湿器制御出力とする出力変換手段と、
    前記加熱器制御出力及び前記加湿器制御出力に基づいて、前記加熱器及び前記加湿器の各々を前記定格出力で運転すべき運転時間を計算するとともに、前記運転時間を互いに分離された時間として設定する運転時間設定手段と、
    を有することを特徴とする環境試験装置。
  2. 前記出力変換手段は、前記合計出力が前記所定値以下の場合には、前記加熱出力及び前記加湿出力をそのまま前記加熱器制御出力及び前記加湿器制御出力とする一方、前記合計出力が前記所定値より大きい場合には、前記合計出力が前記所定値になるように前記加熱出力及び前記加湿出力を変換して前記加熱器制御出力及び前記加湿器制御出力とすることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  3. 前記所定値が100%未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置。
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