JP2017186280A - ウルソール酸含有リポソーム分散液 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウルソール酸、リン脂質、ジプロピレングリコール及びポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤を含有することを特徴とするリポソーム分散液。
【選択図】なし
Description
コラーゲンは、加齢により減少し、弱くなる性質を有し、それがシワの大きな原因の1つとなっている。ウルソール酸はコラーゲンに直接作用し、コラーゲンを強くする効果を持っている。
ウルソール酸の優れた効果は確認されているが、ウルソール酸は、融点が283度から285度と非常に高く、水にも油にも溶けにくいという性質から、ウルソール酸を配合した化粧品が製品化される例は少ない。
今般、発明者らは鋭意研究を行い、ウルソール酸をリポソームに閉じ込めることにより、溶解性の低いウルソール酸を化粧品へ配合可能にしたものである。
ウルソール酸を化粧品に適応するための先行技術としては、特開2006-36716号(特許文献1)や特開2013-116880号(特許文献2)が知られているが、特許文献1は、ウルソール酸及び/またはウルソール酸誘導体を油滴に含有させたものを用いた乳化形態をとっているが、リポソームの形態はとっておらず、当該発明技術とは根本的にことなった技術である。
特許文献2は、最初の工程で、トリテルペン類をレシチン等の成分と混合することにより懸濁液を作成し、その後、この懸濁液を直接高圧分散で処理することにより、透明分散液を得ているが、リポソーム、つまり、リン脂質二分子膜に内包されている形態をとっているかは記載されていない。発明者らの研究によると、リポソームを調整する際は、最初の工程でリポソーム内に含有させたい成分を溶媒等に完全に溶解させる必要があり、それを用いて次の工程でリポソーム形態へ調整することを見出した。その方法は、確実にリポソーム形態を得られるばかりではなく、製造上のメリット、例えばその後工程で、調製機器にかかる物理的負担などを考えると、より有利であることも見出している。つまり、その点も、特許文献2による技術と当該発明技術との違いと考えられる。
した安定な皮膚外用剤の製造に役立てることを目的とする。
1)ウルソール酸、リン脂質、ジプロピレングリコール及びポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤を含有することを特徴とするリポソーム分散液。
2)リン脂質が、水素添加レシチンであり、ポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤がポリオキシエチレンフィトステリルエーテルである1)記載のリポソーム分散液
3)1)乃至2)のいずれかに記載のリポソーム分散液を配合した皮膚外用剤。
4)化粧料である 3)記載の皮膚外用剤。
5)水中油型エマルションである 4)記載の皮膚外用剤。
6)ウルソール酸をジプロピレングリコールに完全に溶解させた後、リン脂質及びポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤を添加し、高圧ホモミキサーで処理することを特徴とするリポソーム分散液の製造方法。
(1)ウルソール酸
ウルソール酸は5環性トリテルペン酸で、セージやローズマリーなどに含まれていることが知られており、セージ、ローズマリーに加え、りんご、バジル、ビルベリー、クランベリー、エルダーフラワー、ペパーミント、ラベンダー、オレガノ、タイム、サンザシ、プルーンなどから公知の方法を用いて抽出することができる。
ウルソール酸は市販品を購入し、利用することが可能である。
このような市販品としては、ウルソール酸 90%、セージ葉エキスを10%含む「URSOLIC EXTRACT 90%CG」(サビンサジャパン製)等が例示できる。
(2)リン脂質
リン脂質は、化粧料、医薬部外品、医薬品等に使用されるものであれば特に限定される物ではなく、天然リン脂質、水素添加リン脂質等のリン脂質誘導体、合成リン脂質等を含めた概念のものである。
リン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、大豆レシチン、卵黄レシチン等の天然リン脂質、天然リン脂質中の不飽和炭素鎖を水素により飽和とした水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等の水素添加リン脂質、ジオレイルホスファチジルコリン等の合成リン脂質等が挙げられる。
リン脂質は、その1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明においては、大豆レシチン、卵黄レシチン等のリン脂質、水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等の水素添加リン脂質、合成リン脂質を用いることが好ましく、水素添加リン脂質がさらに好ましく、水素添加することにより高度不飽和結合がなくなり酸化に対する安定性は向上する。
また、これにより、リポソームの酸化安定性や温度安定性が向上する。
水素添加リン脂質のヨウ素価は10以下が酸化安定性を保つためにも好ましい。
このような市販品としては、例えば、「レシノールS−10EX」(PC含有量95質量%以上、ヨウ素価10以下)、「レシノールS−10E」(PC含有量75〜85質量%、ヨウ素価10以下)、「レシノールS−10M」(PC含有量55〜65質量%、ヨウ素価10以下)等の水素添加大豆リン脂質(以上、いずれも日光ケミカルズ株式会社製)等が例示できる。
(3)ジプロピレングリコール
(4)ポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤
ステロールに付加させるポリオキシアルキレンとしては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン等の「アルキレン」の炭素数が2〜5(好適には2〜3)であるポリオキシアルキレンが挙げられる。好ましくは、ポリオキシエチレンである。
ステロール骨格部分の構造としては、コレステロール、コレスタノール、ラノステロール、セレブロステロール、デヒドロコレステロール、コプロスタノール等の動物系ステロール骨格;β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール及びエルゴステロール、フコステロール、スピナステロール及びブラシカステロール等の植物系ステロール骨格;ミコステロール及びチモステロール等の微生物系ステロール骨格;これらを水素付加又は水付加した誘導体が挙げられる。好ましくは、フィトステロール、コレステロールである。
動物系ステロール骨格を有するものは動物から主として得られる。例えば、魚油(例えばいわし油)から得られたコレステロール;羊毛脂から得られ、コレステロールやラノステロールを主成分とするラノリンアルコール;これらの水素付加物等が挙げられる。
また、植物系ステロール骨格を有するものは植物から主として得られる。フィトステロールとは、一般的に、β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、フコステロール、スピナステロール、ブラシカステロール及びエルゴステロール等から選ばれる1種又は2種以上のものをいい、特に2種以上の混合物をいう。
これらポリオキシアルキレンステロールエーテルは単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
市販品としては、EMALEX CS−10(日本エマルジョン社製)、EMALEX CS−20(日本エマルジョン社製)、EMALEX CS−30(日本エマルジョン社製)、NIKKOL BPS−10(日本サーファクタント工業社製)、NIKKOL BPS−20(日本サーファクタント工業社製)、NIKKOL BPS−30(日本サーファクタント工業社製)等が挙げられる。
なお、前記具体例における括弧内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。以下も同様である。
(5)リポソーム
粒径の測定は濃厚系粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子株式会社製)を用いて測定
される。
粒径の下限は、製造される範囲で特に限定されないが、安定性の点から50nmが好ましい。
(リポソーム分散液の調製例)
表1に掲げた各々の成分を用いて以下の方法でリポソーム分散液を製造した。
表1は使用した各成分の割合を(W/W)%(精製水を加えリポソーム分散液を100gとしたときの各成分のグラム数)で示している。
(調製法)
(II)水を量り込み、(I)と合わせて約80℃でホモミキサーを用い高速撹拌し、リポソーム前処理液を調整する。
(III)次いで、前項(II)のリポソーム前処理液を高圧ミキサー(マイクロフルイダイザー)により微細に分散させて粒子径の細かいリポソーム分散液を得る。
(5)皮膚外用剤
前記任意配合成分としては、成分中に含まれる物質が複数の成分に該当する場合がある記載であり、また前記と一部重なる記載も含まれるが、例えば、油分、保湿剤、多価アルコール、増粘剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、非水溶性高分子、油ゲル化剤、高分子エマルジョン、粉末、顔料、染料、レーキ、低級アルコール、糖類、紫外線吸収剤、アミノ酸類、ビタミン類、美白剤、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤(消炎剤)等の薬剤、植物抽出物、有機酸、有機アミン、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤(防腐殺菌剤)、収斂剤、清涼剤、香料、水等を挙げることができる。
他に加えてもよい配合成分としては、油相成分、水溶性高分子、界面活性剤、有機及び無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、植物抽出物、pH調整剤、アルコール、色素、香料、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、精製水等があげられる。
また、剤型としては、特に限定されないが、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、ジェル状、分散液状等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、これら実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例)
なお、調製可能性は以下のように評価を行った。
(調整可能性)
◎:透明な液体(完全溶解)
○:にごりがあるが透明感のある液体(一部不溶)
×:白濁(にごった)液体(不溶)
(成分) (W/W)%
1,3−ブチレングリコール 6%
グリセリン 4%
カルボキシビニルポリマー 0.15%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%水溶液) 0.1%
PEG−60水添ヒマシ油 0.5%
スクワラン 2%
実施例1のウルソール酸リポソーム分散液10%
防腐剤 適量
中和剤 適量(pH6)
精製水 残量
(実施例5)
(成分) (W/W)%
POE(40)ステアリン酸 2%
自己乳化型者ステアリン酸グリセリル 4%
スクワラン 8%
2−エチルヘキサン酸セチル 3%
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 2%
トリ 2−エチルヘキサン酸グリセリル 3%
ベヘニルアルコール 4%
メチルポリシロキサン(300cSt) 0.1%
1,3-ブチレングリコール 5%
実施例1のウルソール酸リポソーム分散液 10%
防腐剤 適量
精製水 残量
(実施例6)
(成分) (W/W)%
カルボキシビニルポリマー 0.3%
加水分解コラーゲン 0.02%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%水溶液) 0.1%
ジプロピレングリコール 4%
グリセリン 2%
1,3−ブチレングリコール 6%
実施例1のウルソール酸リポソーム分散液 10%
防腐剤 適量
中和剤 適量(pH6)
精製水 残量
Claims (6)
- ウルソール酸、リン脂質、ジプロピレングリコール及びポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤を含有することを特徴とするリポソーム分散液。
- リン脂質が、水素添加レシチンであり、ポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤がポリオキシエチレンフィトステリルエーテルである請求項1記載のリポソーム分散液
- 請求項1乃至2のいずれかに記載のリポソーム分散液を配合した皮膚外用剤。
- 化粧料である 請求項3記載の皮膚外用剤。
- 水中油型エマルションである 請求項4記載の皮膚外用剤。
- ウルソール酸をジプロピレングリコールに完全に溶解させた後、リン脂質及びポリオキシアルキレンステロールエーテル型界面活性剤を添加し、高圧ホモミキサーで処理することを特徴とするリポソーム分散液の製造方法。
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