JP2017190159A - 梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】梱包品50の周囲部51および表面側が梱包材10と全く接触しない状態で梱包することができ、さらに、搬送時や物流時での振動等によっても梱包品50が移動するのを押さえこむことのできる梱包体を得る。【解決手段】梱包体において、梱包品50はその周囲部51および表面側が下位と上位の支持部材10、10のいずれにも接触してないとともに、下位と上位の支持部材10、10の間には梱包品50を覆うようにして樹脂シート60が配置されている。該樹脂シート60は当該下位と下位の支持部材10とによって、自由には移動ができない状態で挟持されている。【選択図】図4
Description
本発明は、梱包体に関する。
自動車には、形状の異なる多数の部品が使用されており、それらの部品は、部品の製造工場から自動車の組み立て工場へ、梱包材によって梱包された梱包体として搬送される。部品の中には、自動車のフロントグリルのように、大型かつ全体として平板状ではあるが3次元的に湾曲した形状のものがあり、通常、そのような部品は自立性に乏しく、また変形しやすいことから、慎重な梱包が求められている。さらに、高い意匠性が求められるようになってきており、搬送中に、梱包材との接触によって梱包品である部品の周囲部や表面側に傷が付くのを、極力回避できるようにした梱包材および梱包体が求められている。
特許文献1には、周囲部にゴム部材を有する梱包品のための梱包材とそれを用いた梱包体について記載されており、そこでは、下位の支持部材と上位の支持部材との間に裏面側が下位の支持部材に支持された姿勢で梱包品を収容するとともに、下位の支持部材に、梱包品の周囲部に取り付けたゴム部材が接しない幅と深さを有する凹溝を形成することで、梱包品の周囲部が梱包材である下位の支持部材に接触しないようにしている。しかし、梱包品を多段に段積みした状態では、下位の支持部材で支持された梱包品の表面側の周囲部が、上位の支持部材の裏面と一部接するようになっており、それにより梱包品の安定性を確保している。
特許文献2には、梱包品の裏面側を梱包材で支持することで、梱包品の表面側に梱包材が接触するのを回避できるようにした梱包材および梱包体が記載されている。しかし、そこでも、搬送中での梱包品の安定性を確保するために、当該梱包品の一部である比較的傷の付き難いガラス板の部分を、緩衝材を介して上から押さえ付けるようにしている。
自動車部品の外観意匠の高級化に対する要望は大きくなってきており、搬送や物流の過程で、梱包品である部品の周囲部や表面側に梱包材に起因して不用意に傷が付かないようにすることが強く求められる。従来の自動車部品の梱包体では、搬送時や物流時での梱包品の安定性を確保するために、わずかとはいえ、周囲部や表面側の一部が梱包材と接するようになっており、場合によっては、梱包材との衝接や摩擦によって部品に傷が付くのを、100%回避することはできない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、梱包品である部品の周囲部および表面側が梱包材と全く接触しない状態で梱包することができながら、搬送時や物流時での振動等によって部品が移動するのを押さえこむことができ、それにより、部品が梱包材に接触することなく、所要の搬送や物流を終えることができるようにした梱包体を提供することを課題とする。
本発明による梱包体は、支持部材が多段に配置されており、下位の支持部材と上位の支持部材との間に裏面側が下位の支持部材に支持された姿勢で梱包品が収納されている梱包体であって、前記梱包品はその周囲部および表面側は下位の支持部材と上位の支持部材のいずれにも接触してないとともに、下位の支持部材と上位の支持部材との間には前記下位の支持部材によって支持されている梱包品を覆う樹脂シートが配置されており、該樹脂シートは当該下位の支持部材と上位の支持部材によって自由には移動ができない状態で挟持されていることを特徴とする。
本発明による梱包体の一態様では、前記支持部材の上面には前記樹脂シートを係止するための係止用突起が形成されており、前記樹脂シートには前記係止用突起に係合する穴が形成されており、前記穴を前記係止用突起に係合させた状態で、樹脂シートは下位の支持部材と上位の支持部材によって挟持されていることを特徴とする。
本発明において、前記支持部材は、所要の緩衝性と機械的強度を備えることを条件に任意の材料で作ることができる。発泡樹脂でもよく、非発泡樹脂でもよい。好ましくは、成形性および軽量性の観点から発泡樹脂成形品であり、より好ましくは型内発泡成形品である。さらに好ましくは熱可塑性樹脂の発泡成形品である。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。発泡体の倍率は、包装しようとする部品の重量や形状等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、座屈しない強度を持ち、軽量で経済的である点から、30〜50倍(0.033g/L〜0.020g/L)程度である。発泡成形に限らず真空成型、射出成形によって作ることもできる。
本発明において、前記樹脂シートの材料は、梱包体品との間の摩擦抵抗が前記支持部材の材料よりも小さい樹脂材料であれば、適宜の樹脂材利用を用いることができる。例として、ポリオレフィン系樹脂のような樹脂材料を挙げることができる。より好ましくは、ポリエチレン系樹脂のような材料である。
本発明による梱包体では、下位の支持部材と上位の支持部材との間に収納されている梱包品は、その裏面側の一部が支持部材に接触しているだけで、当該梱包品の周囲部および表面側は、いずれの支持部材にも接していない。そのために、梱包品の周囲部および表面側が支持部材に起因して傷が付くのを回避できる。そして、梱包品は、その表面側が樹脂シートによって押さえ付けられることで移動ができない状態となっており、梱包体を搬送するとき等に振動が加わっても、梱包品が上下方向あるいは水平方向に移動するのは抑制される。その抑制力によって、搬送時等に、梱包品の周囲部および表面側が支持部材に接触するのを回避できる。結果として、高い表面意匠性を維持した状態で、梱包品を所要箇所に物流することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明による梱包体で用いられる支持部材の一例を示している。図示の例において、支持部材10は、右支持部材10Aと左支持部材10Bとからなる。支持部材10によって支持しようとする梱包品50は、この例では、上方に向けて湾曲した左右対称の形状であり、したがって、梱包品50の右端側を支持する右支持部材10Aと左端側を支持する左支持部材10Bとは、鏡面対称の形状をなしている。以下では、右支持部材10Aについて説明し、左支持部材10Bについては同じ符号を付すことで、説明は省略する。もちろん、梱包品50が左右対称形でない場合には、それに応じて異なった形状の右支持部材10Aと左支持部材10Bが用いられる。
右支持部材10Aは、この例では、3個の同じ形状の梱包品50を同時に収納できる形状となっており、同じ形状である3個の裏面側受け部11が形成されている。図6に示すように、裏面側受け部11の表面側の形状は、梱包品50の裏面側の形状に沿った形状であり、梱包品50の右端側が前記裏面側受け部11の上に乗った状態で、梱包品50の移動が規制される形状とされている。裏面側受け部11の周囲には垂直壁12が立設しており、該垂直壁12は、梱包品50が前記裏面側受け部11の上に乗った状態で、当該梱包品50の周囲部51から数mm程度だけ離れた位置に形成されている。したがって、梱包品50が裏面側受け部11の上に乗った状態で、当該梱包品50の右端側の周囲部51は、右支持部材10Aと接することはない。
右支持部材10Aの下面13と上面14は互いに平行な平坦面であり、図6に示すように、その上面14は、梱包品50の左右の端部側が、右支持部材10Aおよび左支持部材10Bにおける前記裏面側受け部11の上に乗った状態で、当該梱包品50の最も高くなる部位52よりも、下位となる高さに位置している。前記上面14における前記裏面側受け部11よりも外側の部位には、長手方向に沿って適数個(図では3個)のコ字状突起15が形成されており、下面13の前記コ字状突起15に対応する箇所には、下位に位置することとなる右支持部材10Aに形成された該コ字状突起15が嵌入できるコ字状凹溝16が形成されている。
上面14における隣接する前記裏面側受け部11、11の間には、係止用突起17が形成されており、図には現れないが、下面13の前記係止用突起17に対応する箇所には、下位に位置することとなる右支持部材10Aに形成された該係止用突起17が嵌入できる凹陥部が形成されている。上面14における長手方向の端部にも、直方体状の突起18が形成されており、下面13の前記直方体状の突起18に対応する箇所には、下位に位置することとなる右支持部材10Aに形成された該直方体状の突起18が係合する切欠き部19が形成されている。
さらに、図6に示されるように、前記裏面側受け部11の厚みは、前記下面13と上面14間の厚みより薄く、かつ裏面側受け部11に対応する裏面部20は、裏面側受け部11と同じ曲面形状となっている。
上記の右支持部材10Aとそれと鏡面対称の形状である左支持部材10Bとを用いて、梱包品50を梱包する手順を説明する。最初に、図示しないパレット上に、そこに立設された支柱等を位置決め部材として利用して、所定の間隔を置いて右支持部材10Aと左支持部材10Bとをセットする。前記所定の間隔は梱包しようとする梱包品50の長さによって規定される。セットした右支持部材10Aに右方端部が、また、左支持部材10Bに左方端部が支持されるようにして、梱包品50を配置する。前記のように、その状態で、梱包品50の左右端側の周囲部51、51が支持部材10に接することはない。
次に、図3の平面図に示すように、配置した3つの梱包品50の上を覆うようにして、樹脂シート60を配置する。樹脂シート60の厚みは、梱包品50の大きさや重量にもよるが、通常、1〜10μm程度であれば、十分である。樹脂シート60の大きさは、支持部材10の長手方向である縦方向の長さは、支持部材10の長手方向幅とほぼ等しい長さであり、横幅は、対向して位置する右支持部材10Aと左支持部材10Bにおける双方の上面14、14を覆うことのできる幅であることが望ましい。
さらに、樹脂シート60を配置したときに、右支持部材10Aと左支持部材10Bに形成した前記係止用突起17に対向することとなる部位には、係止用突起17の断面形状にほぼ一致した形状の穴61が形成されていることが好ましい。図3には示されないが、縦方向の長さをより広いものとし、樹脂シート60を配置したときに、前記した直方体状の突起18に対向することとなる部位にも、直方体状の突起18の断面形状にほぼ一致した形状の穴をさらに形成するようにしてもよい。
上記のようにして右支持部材10Aと左支持部材10Bを利用して梱包品50を所定の位置に配置し、その上から、樹脂シート60を配置(敷設)した状態の断面図が、図6に示される。前記したように、支持部材10の上面14の高さは、右支持部材10Aと左支持部材10Bを利用して梱包品50を所定の位置に配置したときに、当該梱包品50の最も高くなる部位52よりも、下位となる高さとなっている。したがって、図6に示す例において、梱包品50の中央部分の表面側は樹脂シート60と接触した状態となる。
図6に示した姿勢とした後に、右支持部材10Aの上に同じ形状の右支持部材10Aを向きを同じにして、また、左支持部材10Bの上に同じ形状の左支持部材10Bを向きを同じにして積み重ねる。この姿勢において、梱包品50が乗っている支持部材10を下位の支持部材といい、該下位の支持部材の上に積み重ねられた支持部材10を上位の支持部材ということとすると、梱包品50は、下位の支持部材と上位の支持部材との間において、その裏面側が下位の支持部材に支持された姿勢で収納されており、当該梱包品50の周囲部51および表面側は、下位の支持部材と上位の支持部材のいずれにも接触してない。そして、下位の支持部材と上位の支持部材との間には、下位の支持部材によって支持されている梱包品50を覆うようにして樹脂シート60が配置されており、当該樹脂シート60は、下位の支持部材と上位の支持部材における上面14と下面13とによって挟持されることで、自由には移動ができない状態となっている。特に、図示の例では、樹脂シート60は、そこに形成した穴61を支持部材10に形成した係止用突起17に係合させており、樹脂シート60の移動はさらに制限されている。
その状態で、全体をバンドで締め付けて、梱包体としてもよく、図4に示すように、4段に支持部材10を段積みして、3段に梱包品50を収納するようにしてもよく、さらに、図5に示すように、より多段に段積みするようにしてもよい。
いずれにおいても、本発明による梱包体においては、下位の支持部材10と上位の支持部材10との間に収納されている梱包品50は、その裏面側の一部が下位の支持部材10に接触しているだけで、梱包品50の周囲部51および表面側は、いずれの支持部材にも接していない。そのために、梱包品50の周囲部51および表面側が支持部材10に起因して傷が付くのを回避できる。そして、梱包品50はその表面側が樹脂シート60によって押さえ付けられているので、移動が制限されており、梱包体を搬送するとき等に振動が加わっても、梱包品50が上下方向あるいは水平方向に移動するのを抑制できる。その抑制力によって、搬送時等に、梱包品50の周囲部51および表面側が支持部材10に接触するのを回避でき、結果として、高い表面意匠性を維持した状態で、梱包品50を所要箇所に物流することが可能となる。
図示しないが、梱包品50の湾曲の程度によっては、図5に示すように各段の支持部材10に梱包品50を配置したときに、下位の梱包品の表面側が上位の梱包品の裏面側に接触することが起こりうる。その場合には、支持部材10の厚みをより厚いものとするか、ダミーの支持部材を介装することで、前記接触を回避することができる。
10…支持部材、
10A…右支持部材、
10B…左支持部材、
11…裏面側受け部、
12…裏面側受け部の周囲の垂直壁、
13…支持部材の下面、
14…支持部材の上面、
15…コ字状突起、
16…コ字状凹溝、
17…係止用突起、
18…直方体状の突起、
19…直方体状の突起が係合する切欠き部、
20…裏面側受け部に対応する裏面部、
50…梱包品、
51…梱包品の周縁部、
52…梱包品の最も高くなる部位、
60…樹脂シート、
61…樹脂シートに形成した穴。
10A…右支持部材、
10B…左支持部材、
11…裏面側受け部、
12…裏面側受け部の周囲の垂直壁、
13…支持部材の下面、
14…支持部材の上面、
15…コ字状突起、
16…コ字状凹溝、
17…係止用突起、
18…直方体状の突起、
19…直方体状の突起が係合する切欠き部、
20…裏面側受け部に対応する裏面部、
50…梱包品、
51…梱包品の周縁部、
52…梱包品の最も高くなる部位、
60…樹脂シート、
61…樹脂シートに形成した穴。
Claims (2)
- 支持部材が多段に配置されており、下位の支持部材と上位の支持部材との間に裏面側が下位の支持部材に支持された姿勢で梱包品が収納されている梱包体であって、
前記梱包品はその周囲部および表面側は下位の支持部材と上位の支持部材のいずれにも接触してないとともに、下位の支持部材と上位の支持部材との間には前記下位の支持部材によって支持されている梱包品を覆う樹脂シートが配置されており、該樹脂シートは当該下位の支持部材と上位の支持部材によって自由には移動ができない状態で挟持されていることを特徴とする梱包体。 - 前記支持部材の上面には前記樹脂シートを係止するための係止用突起が形成されており、前記樹脂シートには前記係止用突起に係合する穴が形成されており、前記穴を前記係止用突起に係合させた状態で、樹脂シートは下位の支持部材と上位の支持部材によって挟持されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016080568A JP2017190159A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 梱包体 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2016080568A JP2017190159A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 梱包体 |
Publications (1)
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|---|---|
| JP2017190159A true JP2017190159A (ja) | 2017-10-19 |
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Family Applications (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN108502322A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-09-07 | 安徽酷包科技有限公司 | 一种用于车门内护板的eps包装箱 |
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| JP2013126879A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-27 | Avanstrate Inc | ガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体 |
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2016
- 2016-04-13 JP JP2016080568A patent/JP2017190159A/ja active Pending
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