JP2017191230A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】初期状態において、現像装置11の収容部には、少なくともトナーを含む現像剤が実質的に収容されている。トナー中のトナー粒子は、外添剤として無機粒子及び樹脂粒子を備える。樹脂粒子の個数平均1次粒子径は70nm以上200nm以下である。樹脂粒子の、温度160℃かつ圧力0.1kgf/mm2での5分間加圧後のブロッキング率は、目開き75μmのメッシュによる測定で20質量%以上45質量%以下である。超音波処理を5分間行った状態のトナーの分散液について測定される、トナーの分散液中の無機粒子の遊離率は、蛍光X線スペクトルのピーク強度比率で5%以下であり、トナーの分散液中の樹脂粒子の遊離率は、GC/MS法マススペクトルのピーク面積比率で10%以上30%以下である。
【選択図】図2
Description
画像形成方法が、磁気ブラシの形成と、トナー層の形成と、静電潜像の形成と、トナー像の形成とを含む。磁気ブラシの形成では、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を、キャリアの表面にトナーが担持された状態で磁性担持体(例えば、図2に示される磁気ローラー112)の表面に担持させる。2成分現像剤が磁性担持体に担持されることで、キャリアによる磁気ブラシが磁性担持体の表面に形成される。トナー層の形成では、磁性担持体の表面に担持された2成分現像剤のうちトナーを、磁性担持体に対向するトナー担持体(例えば、図2に示される現像ローラー111)に移動させて、トナー担持体の表面にトナー層を形成する。静電潜像の形成では、トナー担持体に対向する像担持体(例えば、図2に示される感光体ドラム12)の表面に静電潜像を形成する。トナー像の形成では、トナー担持体の表面に形成されたトナー層中のトナーを、像担持体に向けて飛翔させて、像担持体の表面にトナー像を形成する。
像担持体(例えば、図2に示される感光体ドラム12)と、接触帯電方式の帯電装置(例えば、図2に示される帯電性部材21を備える帯電装置)と、露光装置(例えば、図1に示される露光装置22)と、現像装置(例えば、図2に示される現像装置11)とを備える。帯電装置は、像担持体の表面に接触しながら像担持体の表面を帯電させるように構成される。露光装置は、帯電した像担持体の表面に露光を行うことにより、像担持体の表面に静電潜像を形成するように構成される。現像装置は、静電潜像を現像するための現像剤を収容する収容部を有する。初期状態において、現像装置の収容部には、少なくともトナー(初期トナー)を含む現像剤が実質的に収容されている。トナーは、トナー母粒子と、トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含む。トナー粒子は、外添剤として無機粒子及び樹脂粒子を備える。樹脂粒子の個数平均1次粒子径は70nm以上200nm以下である。樹脂粒子の、温度160℃かつ圧力0.1kgf/mm2での5分間加圧後のブロッキング率は、目開き75μmのメッシュによる測定で20質量%以上45質量%以下である。超音波処理を5分間行った状態の上記トナーの分散液(以下、トナー分散液と記載する場合がある)について測定される、トナー分散液中の無機粒子の遊離率は、蛍光X線スペクトルのピーク強度比率で5%以下であり、トナー分散液中の樹脂粒子の遊離率は、GC/MS法マススペクトルのピーク面積比率で10%以上30%以下である。なお、樹脂粒子(外添剤)の個数平均1次粒子径は、顕微鏡(例えば、SEM)を用いてトナー粒子の表面を観察して測定された1次粒子の円相当径の個数平均値である。また、ブロッキング率及び遊離率の各々の測定方法は、後述する実施例と同じ方法又はその代替方法である。
熱可塑性樹脂の好適な例としては、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂(より具体的には、アクリル酸エステル重合体又はメタクリル酸エステル重合体等)、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ビニルエーテル樹脂、N−ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、又はウレタン樹脂が挙げられる。また、これら各樹脂の共重合体、すなわち上記樹脂中に任意の繰返し単位が導入された共重合体(より具体的には、スチレン−アクリル酸系樹脂又はスチレン−ブタジエン系樹脂等)を使用してもよい。
熱硬化性樹脂の好適な例としては、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、スルホンアミド系樹脂、グリオキザール系樹脂、グアナミン系樹脂、アニリン系樹脂、ポリイミド樹脂(より具体的には、マレイミド重合体又はビスマレイミド重合体等)、キシレン系樹脂、又はエポキシ樹脂が挙げられる。
トナー母粒子は、結着樹脂を含有する。また、トナー母粒子は、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉)を含有してもよい。
トナー母粒子では、一般的に、成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の性質がトナー母粒子の全体の性質に大きな影響を与えると考えられる。トナーの耐熱保存性及び低温定着性の両立を図るためには、トナー母粒子が、結着樹脂として、前述の「好適な熱可塑性樹脂」を含有することが好ましく、ポリエステル樹脂及びスチレン−アクリル酸系樹脂の少なくとも一方を含有することが特に好ましい。トナーの帯電安定性を向上させるためには、トナー母粒子が、結着樹脂として、酸価5mgKOH/g以上20mgKOH/g以下のポリエステル樹脂を含有することが特に好ましい。
トナー母粒子は、着色剤を含有してもよい。着色剤としては、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。トナーを用いて高画質の画像を形成するためには、着色剤の量が、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
トナー母粒子は、離型剤を含有していてもよい。離型剤は、例えば、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましい。
トナー母粒子は、電荷制御剤を含有していてもよい。電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり特性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり特性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。
トナー母粒子は、磁性粉を含有していてもよい。磁性粉の材料としては、例えば、強磁性金属(より具体的には、鉄、コバルト、ニッケル、又はこれら金属の1種以上を含む合金等)、強磁性金属酸化物(より具体的には、フェライト、マグネタイト、又は二酸化クロム等)、又は強磁性化処理が施された材料(より具体的には、熱処理により強磁性が付与された炭素材料等)を好適に使用できる。磁性粉からの金属イオン(例えば、鉄イオン)の溶出を抑制するためには、表面処理された磁性粒子を磁性粉として使用することが好ましい。1種類の磁性粉を単独で使用してもよいし、複数種の磁性粉を併用してもよい。
トナー母粒子の表面には外添剤(詳しくは、複数の外添剤粒子を含む粉体)が付着している。詳しくは、トナー粒子は、外添剤として無機粒子及び樹脂粒子を備える。例えば、トナー母粒子(粉体)と外添剤(粉体)とを一緒に攪拌することで、物理的な力でトナー母粒子の表面に外添剤が付着(物理的結合)する。
キャリア粒子は、コート層を備えないキャリア粒子(例えば、フェライトキャリア粒子)であってもよいし、コート層を備えるキャリア粒子(以下、被覆キャリア粒子と記載する)であってもよい。現像剤を用いて長期にわたって高画質の画像を形成するためには、被覆キャリア粒子を使用することが好ましい。被覆キャリア粒子は、キャリアコアと、キャリアコアの表面を覆うコート層とを備える。コート層は、キャリアコアの表面全域を覆っていてもよいし、キャリアコアの表面を部分的に覆っていてもよい。
キャリアコアは、磁性材料を含有することが好ましい。キャリアコアが磁性材料の粒子であってもよいし、キャリアコアの結着樹脂中に磁性材料の粒子を分散させてもよい。キャリアコアに含有される磁性材料としては、例えば、マグネタイト、バリウムフェライト、マグヘマイト、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−Mgフェライト、Ca−Mgフェライト、Liフェライト、又はCu−Znフェライトのような金属酸化物が好ましく、マグネタイトが特に好ましい。個々のキャリアコアの材料として、1種類の磁性材料を単独で使用してもよいし、2種以上の磁性材料を併用してもよい。キャリアコアとしては、市販品を使用してもよい。また、磁性材料を粉砕及び焼成してキャリアコアを自作してもよい。キャリアコアの作製において、磁性材料の添加量(特に、強磁性材料の割合)を変えることで、キャリアの飽和磁化を調整することができる。また、キャリアコアの作製において、焼成温度を変えることで、キャリアの円形度を調整することができる。
コート層は、キャリアコアを被覆するように、キャリアコアの表面に形成される。コート層は、実質的に樹脂から構成される。コート層を構成する樹脂中に添加剤が分散していてもよい。コート層の形成方法の例としては、樹脂(又は、樹脂の材料)を含む液にキャリアコアを浸漬する方法、又は、樹脂(又は、樹脂の材料)を含む液を流動層中のキャリアコアに噴霧する方法が挙げられる。
(樹脂粒子A−1〜A−4の調製)
攪拌装置、冷却管、温度計、及び窒素導入管を備えた容量1Lの4つ口フラスコ内に、イオン交換水600gと、乳化剤(DBS:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)6gと、メタクリル酸n−ブチル(BMA)100gと、スチレン20gと、開始剤(BPO:ベンゾイルパーオキサイド)15gと、表2に示す量の架橋剤(DVB:ジビニルベンゼン)とを入れた。例えば、樹脂粒子A−1の調製では、架橋剤(ジビニルベンゼン)を70g添加した。また、樹脂粒子A−2の調製では、架橋剤(ジビニルベンゼン)を20g添加した。また、樹脂粒子A−3の調製では、架橋剤(ジビニルベンゼン)を18g添加した。また、樹脂粒子A−4の調製では、架橋剤(ジビニルベンゼン)を85g添加した。架橋剤として使用したジビニルベンゼン(DVB)の純度(質量分率)は80%であった。
反応生成物の個数平均1次粒子径が表2に示す値(B−1:70nm、B−2:200nm、B−3:60nm、B−4:220nm)になるように、前述の重合反応時間(樹脂粒子A−1では、3時間)を変更した以外は樹脂粒子A−1の調製方法と同様にして、樹脂粒子B−1〜B−4を得た。なお、重合反応時間を長くするほど反応生成物(ひいては、樹脂粒子)の粒子径が大きくなる傾向がある。
測定用治具として、円柱状の穴(直径:10mm、深さ:10mm)が形成された台(材質:オーステナイトステンレス鋼)と、円柱状の圧子(直径:10mm、材質:オーステナイトステンレス鋼)と、ヒーターとを備える装置(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製)を使用した。
ブロッキング率=100×吸引後の樹脂粒子の質量/吸引前の樹脂粒子の質量
(トナー母粒子の作製)
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて、ポリエステル樹脂(酸価:5.6mgKOH/g、軟化点(Tm):105℃)100質量部と、着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3、成分:銅フタロシアニン顔料)4質量部と、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)1質量部と、エステルワックス(日油株式会社製「ニッサンエレクトール(登録商標)WEP−3」、溶融温度:73℃)5質量部とを混合した。
温度調節用のジャケットを備える容量10LのFMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて、ジャケットに温度20℃の水を循環させながら、前述の手順で作製したトナー母粒子100質量部と、表1に示す第1外添剤とを、所定の時間(各トナーに定められた、表1に示される時間)混合した。第1外添剤は、各トナーに定められた、表1に示されるシリカ粒子、チタニア粒子、樹脂粒子A−1、及びコロイダルシリカ粒子のいずれかであった。第1外添剤の添加量は、トナーTA−5以外の製造では、トナー母粒子100質量部に対して1質量部であった。トナーTA−5の製造では、トナー母粒子100質量部に対してシリカ粒子0.8質量部及びチタニア粒子0.4質量部を添加した。このタイミングでの混合が、表1中の「第1外添」に相当する。第1外添により、トナー母粒子の表面に第1外添剤が付着した。
続けて、上記FMミキサーに対して、表1に示す第2外添剤(各トナーに定められた、表1に示されるシリカ粒子、樹脂粒子A−1〜A−4及びB−1〜B−4、並びにコロイダルシリカ粒子のいずれか)1質量部をさらに投入した。例えば、トナーTA−1の製造では、FMミキサー内のトナー母粒子100質量部に対して1質量部の樹脂粒子(前述の手順で調製した樹脂粒子A−1)を投入した。また、トナーTB−3の製造では、FMミキサー内のトナー母粒子100質量部に対して1質量部のシリカ粒子を投入した。シリカ粒子としては、正帯電性シリカ粒子(AEROSIL RA200)を使用した。また、トナーTB−8の製造では、FMミキサー内のトナー母粒子100質量部に対して1質量部のコロイダルシリカ粒子(個数平均1次粒子径:100nm)を投入した。
超音波処理を5分間行った状態のトナー分散液について、無機粒子及び樹脂粒子の各々の遊離率を測定した。詳しくは、トナー分散液を濾過して、トナー分散液中に遊離した無機粒子を除去した後、トナー分散液中に残ったトナー(以下、「超音波処理後試料」と記載する)について蛍光X線分析及びGC/MS分析をそれぞれ行い、蛍光X線スペクトル及びGC/MS法マススペクトルを得た。また、超音波処理後試料とは別に、超音波処理を施す前の試料(以下、「初期試料」と記載する)についても蛍光X線分析及びGC/MS分析をそれぞれ行い、蛍光X線スペクトル及びGC/MS法マススペクトルを得た。そして、超音波処理後試料の蛍光X線スペクトルと初期試料の蛍光X線スペクトルとを対比して、無機粒子の遊離率を求めた。また、超音波処理後試料のGC/MS法マススペクトルと初期試料のGC/MS法マススペクトルとを対比して、樹脂粒子の遊離率を求めた。上記超音波処理、蛍光X線分析、GC/MS分析、及び遊離率の求め方の詳細は、以下のとおりであった。
ノニオン界面活性剤(花王株式会社製「エマルゲン(登録商標)120」、成分:ポリオキシエチレンラウリルエーテル)の濃度2質量%水溶液100g中に試料(トナー)2.0gを分散させて、トナー分散液を得た。続けて、得られたトナー分散液に、超音波分散機(超音波工業株式会社製「ウルトラソニックミニウェルダーP128」、出力:100W、発振周波数:28kHz)を用いて超音波処理を5分間施した。続けて、定性ろ紙(アドバンテック社製「FILTER PAPER 1号」、孔径約5μm)をセットしたセパレート型の吸引濾過装置(濾過鐘及びブフナー漏斗)を用いて、上記のように超音波処理が施されたトナー分散液を吸引濾過した。その後、イオン交換水50mLを加えるリスラリーと、吸引濾過とを、3回繰り返して、トナー粒子の表面に付着した界面活性剤を除去した。
超音波処理後試料及び初期試料をそれぞれ測定対象とした。測定対象としてのトナー1.5gを、圧力20MPaかつ加圧時間3秒間の条件で加圧成形して、直径30mmの円柱状ペレットを作製した。続けて、得られたペレットについて蛍光X線分析を行い、検出対象(所定の元素)に由来するピークを含む蛍光X線スペクトル(横軸:エネルギー、縦軸:強度(光子の数))を得た。検出対象は、外添剤として使用した無機粒子中の特徴的な元素とした。例えば、外添剤としてシリカ粒子を使用した試料(トナー)については、Si(珪素)を検出対象として、下記条件で蛍光X線分析を行った。
・分析装置:走査型蛍光X線分析装置(株式会社リガク製「ZSX」)
・X線管球(X線源):Rh(ロジウム)
・励起条件:管電圧50kV、管電流50mA
・測定領域(X線照射範囲):直径30mm
・測定元素:Si(珪素)
上記蛍光X線分析により超音波処理後試料及び初期試料の各々について得た蛍光X線スペクトルに基づいて、無機粒子(外添剤)の遊離率を算出した。詳しくは、超音波処理後試料の無機粒子由来ピーク強度XAと、初期試料の無機粒子由来ピーク強度XBとから、式「XT=100×(XB−XA)/XB」に従って無機粒子の遊離率XTを算出した。また、トナーTA−5では、超音波処理後試料のシリカ粒子由来ピーク強度XA1と、初期試料のシリカ粒子由来ピーク強度XB1と、超音波処理後試料のチタニア粒子由来ピーク強度XA2と、初期試料のチタニア粒子由来ピーク強度XB2とから、式「XT=100×{(XB1−XA1)+(XB2−XA2)}/(XB1+XB2)」に従って無機粒子の遊離率XTを算出した。
超音波処理後試料及び初期試料をそれぞれ測定対象とした。測定装置としては、ガスクロマトグラフ質量分析計(株式会社島津製作所製「GCMS−QP2010 Ultra」)及びマルチショット・パイロライザー(アジレント・テクノロジー社製「PY−3030D」)を用いた。カラムとしては、GCカラム(アジレント・テクノロジー社製「Agilent(登録商標)J&W ウルトライナートキャピラリGCカラム DB−5ms」、相:シロキサンポリマーにアリレンを入れてポリマーの主鎖を強化したアリレン相、内径:0.25mm、膜厚:0.25μm、長さ:30m)を用いた。測定対象としてのトナー100μgについて、以下の条件でGC/MS分析を行い、樹脂粒子(外添剤)に由来するピークを含むマススペクトル(横軸:イオンの質量/イオンの電荷数、縦軸:検出強度)を得た。
・熱分解温度:加熱炉「600℃」、インターフェイス部「320℃」
・昇温条件:40℃から速度28℃/分で320℃まで昇温し、320℃で5分間保持した。
・キャリアガス:ヘリウム(He)ガス(線速度36.1cm/分)
・カラムヘッド圧力:49.7kPa
・注入モード:スプリット注入(スプリット比1:200)
・キャリア流量:全流量「204mL/分」、カラム流量「1mL/分」、パージ流量「3mL/分」
上記GC/MS分析により超音波処理後試料及び初期試料の各々について得たマススペクトル(GC/MS法マススペクトル)に基づいて、樹脂粒子(外添剤)の遊離率を算出した。詳しくは、超音波処理後試料の樹脂粒子由来ピーク面積YAと、初期試料の樹脂粒子由来ピーク面積YBとから、式「YT=100×(YB−YA)/YB」に従って樹脂粒子の遊離率YTを算出した。
MnO換算で39.7モル%、MgO換算で9.9モル%、Fe2O3換算で49.6モル%、SrO換算で0.8モル%になるように各原材料(MnO、MgO、Fe2O3、及びSrOの各原材料)を適量配合し、原材料に水を加えた。続けて、湿式ボールミルを用いて原材料を10時間かけて粉砕した後、混合した。続けて、得られた混合物を乾燥させた。続けて、乾燥した混合物に温度950℃の熱処理を4時間行った。
(2成分現像剤の調製)
トナー(各装置に定められた、表1に示されるトナーTA−1〜TA−5及びTB−1〜TB−9のいずれか)9質量部と、前述の手順で製造したキャリア100質量部とを、粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー(登録商標)」、混合方式:容器回転揺動方式)を用いて30分間混合して、2成分現像剤を調製した。例えば、装置D−1用2成分現像剤の調製では、トナーTA−1とキャリアとを混合した。また、装置D−6用2成分現像剤の調製では、トナーTB−1とキャリアとを混合した。
上記のようにして調製した2成分現像剤を、カラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C5250DN」、感光体ドラム:単層型感光層を備える有機感光体ドラム、帯電装置:接触帯電方式の帯電ローラー)にセットした。カラープリンターは、感光体に形成された静電潜像をトナーで現像するように構成される現像装置と、補給用トナーを現像装置の収容部へ補給するように構成される補給用トナーコンテナとを備えていた。各装置に定められた2成分現像剤(表1に示されるトナーを含む2成分現像剤)をカラープリンターの現像装置に投入し、補給用トナー(各装置に定められた、表1に示されるトナーTA−1〜TA−5及びTB−1〜TB−9のいずれか)を、カラープリンターの補給用トナーコンテナに投入した。例えば、装置D−1の製造では、トナーTA−1とキャリアとの混合物(2成分現像剤)をカラープリンターの現像装置の収容部に投入し、カラープリンターの補給用トナーコンテナにトナーTA−1を投入した。その結果、装置D−1〜D−14(それぞれ画像形成装置)が得られた。各装置の初期状態においては、現像装置の収容部に、表1に示されるトナー(トナーTA−1〜TA−5及びTB−1〜TB−9のいずれか)を含む現像剤が収容されていた。
装置D−1〜D−14(以下、対象装置と記載する)の評価方法は、以下の通りである。
温度23℃かつ湿度50%RHの環境下、対象装置(装置D−1〜D−14のいずれか)を用いて、印字率5%のサンプル画像を記録媒体(印刷用紙)に30万枚連続で印刷する耐刷試験(以下、5%耐刷と記載する)を行った。続けて、温度23℃かつ湿度50%RHの環境下、対象装置を用いて、印字率30%のサンプル画像を記録媒体(印刷用紙)に5000枚連続で印刷する耐刷試験(以下、30%耐刷と記載する)を行った。耐刷試験中の画像形成では、感光体ドラムの表面に接触しながら感光体ドラムの表面を帯電させた。続けて、帯電した感光体ドラムの表面に露光を行うことにより、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成した。続けて、現像装置の収容部内のトナーを感光体ドラムに供給して、トナーで静電潜像を現像した。
初期(5%耐刷開始前)と5%耐刷後と30%耐刷後との各々のタイミングで、ソリッド部を含むサンプル画像を記録媒体に印刷し、当該記録媒体の画像濃度(ID)及びかぶり濃度(FD)をそれぞれ測定した。
FD=(空白部の反射濃度)−(未印刷紙の反射濃度)
5%耐刷後と30%耐刷後との各々のタイミングで、対象装置を用いて、A4サイズの印刷用紙全面に印字率50%のハーフトーン画像を形成した。続けて、形成されたハーフトーン画像中に筋状の模様がないか目視で確認した。また、ハーフトーン画像形成後に、対象装置の帯電ローラー(帯電装置)の表面に汚れ(特に、トナー成分の付着)がないか目視で確認した。目視観察により、ハーフトーン画像中に筋状の模様を確認できず、かつ、帯電ローラー表面の汚れも確認できない場合には○(良い)と評価し、「○」に該当しない場合には×(良くない)と評価した。なお、耐刷試験の印刷枚数が多いほど、また、耐刷試験の印字率が大きいほど、帯電ローラーは汚染し易くなる。
30%耐刷後に、対象装置の感光体ドラムの表面に汚れ(特に、トナー成分の付着)がないか目視で確認するとともに、感光体ドラムの感光層の厚さを測定した。目視観察により、感光体ドラムの表面の汚れが確認できない場合には○(良い)と評価し、「○」に該当しない場合には×(良くない)と評価した。また、感光層の厚さの測定には、渦電流式膜厚計(ヘルムート・フィッシャー社「FISCHERSCOPE(登録商標)MMS(登録商標)3AM型」)を使用した。30%耐刷後における感光層の厚さが15μm超であれば○(良い)と評価し、30%耐刷後における感光層の厚さが15μm以下であれば×(良くない)と評価した。感光体ドラムにおける感光層の厚さが15μm以下になると、感光体ドラムの表面電位の低下に起因して、かぶり濃度(FD)が高くなる傾向がある。なお、装置D−1〜D−14のいずれにおいても、初期における感光層の厚さは40μmであった。
装置D−1〜D−14の各々について、画像濃度(初期、5%耐刷後、30%耐刷後)、及びかぶり濃度(初期、5%耐刷後、30%耐刷後)を評価した結果を、表3に示す。また、装置D−1〜D−14の各々について、感光体摩耗(30%耐刷後における感光層の厚さ)、感光体汚染(30%耐刷後における汚染の有無)、及び帯電ローラー汚染(5%耐刷後と30%耐刷後との各々における汚染の有無)を評価した結果を、表4に示す。表3及び表4中の「−」は、他の評価が悪かったため、測定しなかったことを示す。
11、11a〜11d 現像装置
12、12a〜12d 感光体ドラム
13 転写ベルト
14a 駆動ローラー
14b 従動ローラー
14c テンションローラー
15a〜15d 1次転写ローラー
16 2次転写ローラー
17 定着装置
18 クリーニング装置
20 制御部
21 帯電性部材
22 露光装置
23 クリーニングブレード
30 トナー母粒子
31 無機粒子
32 樹脂粒子
100 画像形成装置
111 現像ローラー
112 磁気ローラー
112a 汲上極
112b 主極
112c 規制極
112d 規制ブレード
113 第1攪拌シャフト
114 第2攪拌シャフト
115 補給用トナーコンテナ
115a 補給量調整部材
P 記録媒体
R1 搬送部
R2、R3 収容部
Claims (7)
- 像担持体と、
前記像担持体の表面に接触しながら前記像担持体の前記表面を帯電させる接触帯電方式の帯電装置と、
前記帯電した像担持体の表面に露光を行うことにより、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光装置と、
前記静電潜像を現像するための現像剤を収容する収容部を有する現像装置と、
を備え、
初期状態において、前記収容部には、少なくともトナーを含む現像剤が実質的に収容されており、
前記トナーは、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含み、
前記トナー粒子は、前記外添剤として無機粒子及び樹脂粒子を備え、
前記樹脂粒子の個数平均1次粒子径は70nm以上200nm以下であり、
前記樹脂粒子の、温度160℃かつ圧力0.1kgf/mm2での5分間加圧後のブロッキング率は、目開き75μmのメッシュによる測定で20質量%以上45質量%以下であり、
超音波処理を5分間行った状態の前記トナーの分散液について測定される、前記トナーの分散液中の前記無機粒子の遊離率は、蛍光X線スペクトルのピーク強度比率で5%以下であり、前記トナーの分散液中の前記樹脂粒子の遊離率は、GC/MS法マススペクトルのピーク面積比率で10%以上30%以下である、画像形成装置。 - 前記像担持体は、有機感光体ドラムであり、
前記有機感光体ドラムの表面に付着した物質を除去するためのクリーニングブレードをさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記無機粒子及び前記樹脂粒子は、前記トナー母粒子の表面から、前記無機粒子、前記樹脂粒子の順の積層構造を有する、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記樹脂粒子は、架橋アクリル酸系樹脂及び架橋スチレン−アクリル酸系樹脂からなる群より選択される1種以上の樹脂を含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記トナー粒子は、前記無機粒子として、シリカ粒子及びチタニア粒子からなる群より選択される1種以上の粒子を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 初期状態において、前記収容部には、前記トナー及びキャリアを含む2成分現像剤が実質的に収容されており、
前記キャリアは、キャリアコアと、前記キャリアコアの表面を覆うコート層とを備えるキャリア粒子を、複数含み、
前記コート層は、フッ素樹脂を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 像担持体の表面に接触しながら前記像担持体の前記表面を帯電させることと、
前記帯電した像担持体の表面に露光を行うことにより、前記像担持体の表面に静電潜像を形成することと、
現像装置の収容部内のトナーを前記像担持体に供給して、前記トナーで前記静電潜像を現像することと、
を含み、
前記トナーは、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含み、
前記トナー粒子は、前記外添剤として無機粒子及び樹脂粒子を備え、
前記樹脂粒子の個数平均1次粒子径は70nm以上200nm以下であり、
前記樹脂粒子の、温度160℃かつ圧力0.1kgf/mm2での5分間加圧後のブロッキング率は、目開き75μmのメッシュによる測定で20%以上45%以下であり、
超音波処理を5分間行った状態の前記トナーの分散液について測定される、前記トナーの分散液中の前記無機粒子の遊離率は、蛍光X線分析によるピーク強度比率で5%以下であり、前記トナーの分散液中の前記樹脂粒子の遊離率は、GC/MS法によるピーク面積比率で10%以上30%以下である、画像形成方法。
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