JP2017191431A - データセンタ及びデータセンタの制御方法 - Google Patents

データセンタ及びデータセンタの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却液と冷却水との熱交換を行うことなく、コストを削減する。
【解決手段】データセンタは、冷却液の中に情報処理装置を保持する液浸槽と、前記液浸槽からの冷却液が流れるとともに、外気に露出した配管を冷却する冷却装置と、前記冷却装置からの冷却液を前記液浸槽に送出するポンプ装置と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データセンタ及びデータセンタの制御方法に関する。
データセンタでは、サーバ等のICT(Information and Communication Technology)機器の導入から運用までのトータルコストの削減が求められている。具体的なコスト削減としては、下記の(1)又は(2)の手法が考えられる。
(1)サーバ等の情報処理装置(ICT機器)の高集積化、冷却機器の縮小化及び最適化による冷却機器の設置コストの削減
(2)情報処理装置の高効率排熱による冷却機器の運用コスト及び冷却コストの削減
上記の(1)又は(2)の手法を実現するため、情報処理装置の冷却方式及び実装方式として、液浸冷却が注目されている。絶縁油が満たされたタンクに半導体スタックを収容し、半導体スタックの熱が絶縁油に放熱され、絶縁油がタンク内で自然対流あるいはポンプにより強制対流し、タンクに付設したラジエータを通じた大気との熱交換により絶縁油を冷却する技術が知られている(特許文献1参照)。油浸ラック、熱交換器及び冷却塔を用いた液浸冷却技術及び外気冷却技術が知られている(非特許文献1参照)。
特開平8−97338号公報
遠藤 敏夫、外2名、"TSUBAME-KFC: 液浸冷却を用いたウルトラグリーンスパコン研究設備"、[online]、東京工業大学学術国際情報センター、[平成28年4月8日検索]、インターネット〈URL:http://www.el.gsic.titech.ac.jp/~endo/publication/endo-hokke13-slides.pdf〉
液浸冷却は、液浸槽の冷却液又は冷媒の中に情報処理装置が浸漬されている。液浸冷却では、液浸槽の冷却液を冷却するための熱交換器と、熱交換器の冷却水を冷却するためのチラーやクーリングタワーとを使用する。これらの液浸冷却は、液浸槽の冷却液を冷却するための熱交換器を使用するため、導入時の初期コストや運用コストが大きいという課題がある。本発明は、冷却液と冷却水との熱交換を行うことなく、コストを削減する技術を提供することを目的とする。
本発明の一観点によるデータセンタは、冷却液の中に情報処理装置を保持する液浸槽と、前記液浸槽からの冷却液が流れるとともに、外気に露出した配管を冷却する冷却装置と、前記冷却装置からの冷却液を前記液浸槽に送出するポンプ装置と、を有する。
本発明によれば、冷却液と冷却水との熱交換を行うことなく、コストを削減することができる。
図1は、実施例1に係るデータセンタの構成の一例を示す図である。 図2は、液浸槽及び情報処理装置の斜視図である。 図3Aは、液浸槽の平面図である。 図3Bは、図3Aの一点鎖線A−Aから見た液浸槽の断面図である。 図3Cは、液浸槽の内部における側面図である。 図4は、実施例1に係るデータセンタの温度ダイアグラムの一例を示す図である。 図5は、実施例2に係るデータセンタの構成の一例を示す図である。 図6は、ポンプ装置の流量の制御フローの一例を示す図である。 図7は、第1の温度と第2の温度との温度差と、ポンプ回転率との関係を示す特性図である。 図8は、クーリングタワーの制御フローの一例を示す図である。 図9は、第2の温度とクーリングタワーの動作率との関係を示す特性図である。 図10は、ON/OFF制御信号、クーリングタワーの動作率、外気湿球温度及びクーリングタワーの熱交換量のタイムチャートの一例を示す図である。 図11は、実施例2に係るデータセンタの温度ダイアグラムの一例を示す図である。 図12は、実施例1、2に係るデータセンタの電力と、比較例1に係る液浸冷却システムの電力とを示す図である。 図13は、比較例1に係る液浸冷却システムの構成図である。 図14は、比較例1に係る液浸冷却システムの温度ダイアグラムである。 図15は、比較例2に係る液浸冷却システムの構成図である。 図16は、比較例2に係る液浸冷却システムの温度ダイアグラムである。
以下、図面を参照して実施形態に係るデータセンタ及びデータセンタの制御方法について説明する。以下に示すデータセンタ及びデータセンタの制御方法の構成は例示であり、本発明は、実施形態に係るデータセンタ及びデータセンタの制御方法の構成に限定されない。
図13〜図16を参照して、比較例1,2について説明する。図13は、比較例1に係る液浸冷却システム101の構成図である。図13に示すように、液浸槽102と熱交換器103とが接続され、熱交換器103とチラー104とが接続されている。液浸槽102内に冷却液111が収容され、冷却液111の中に一つ又は複数の情報処理装置112が保持されている。情報処理装置112は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバ等のICT機器である。情報処理装置112は、基板と、基板上に搭載されたプロセッサ等のCPU(Central Processing Unit)、メモリ及びインターフェース等の電子部品とを
備えている。情報処理装置112及び電子部品は、液浸槽内102内の冷却液111によって冷却される。
液浸槽102に接続された配管113は、熱交換器103の内部を通っている。冷却液111は、配管113及びポンプ114によって、液浸槽102と熱交換器103とを循環している。液浸槽102内の冷却液111は、ポンプ114が駆動することにより、配管113を流れて液浸槽102内に供給される。
チラー104は、コンプレッサー115を有している。チラー104は、コンプレッサー115によって冷却水を冷却した後、熱交換器103に冷却水を供給し、熱交換器103から冷却水を回収する。冷却水が流れる配管116が、熱交換器103内及びチラー104内を通っている。冷却水は、配管116を介して、熱交換器103とチラー104とを循環している。熱交換器103から回収された冷却水の熱は、外気に排出される。熱交
換器103内では、冷却液111と冷却水との熱交換が行われ、液浸槽102から回収された冷却液111が、チラー104から供給される冷却水によって冷却される。
熱交換器103から液浸槽102に供給される冷却液111の温度は、15℃以上20℃以下程度である。周囲温度の上昇により、情報処理装置112のプロセッサ等の電子デバイスのリーク電流が増大し、情報処理装置112の消費電力が増大する。また、情報処理装置112の動作時の温度上昇により情報処理装置112の寿命が短くなる。情報処理装置112の消費電力の増大や情報処理装置112の寿命の影響を考慮して、情報処理装置112を積極的に冷却している。液浸槽102内の冷却液111については、冷却性能や保守性能を優先して、フロリナート(登録商標)等のフッ素系不活性液が使用されている。また、熱交換器103とチラー104とを循環する冷却水に替えて、代替フロン(R407C)を使用する場合もある。
図14は、比較例1に係る液浸冷却システム101の温度ダイアグラムである。図14の一番右の部分に外気の温度範囲が示され、図14の右から2番目の部分に冷却水の温度範囲が示され、図14の左から2番目の部分に冷却液111の温度範囲が示され、図14の一番左の部分に情報処理装置112の温度範囲が示されている。情報処理装置112の温度範囲は、例えば、情報処理装置112が備えるCPUの温度範囲である。外気の温度範囲Hは、年間を通じての外気の湿球温度の範囲である。図14に示す例では、外気の温度範囲Hは、0〜35℃である。冷却水の温度範囲Iは、冷却水が取り得る温度範囲である。図14に示す例では、冷却水の温度範囲Iは、0〜10℃である。冷却液111の温度範囲Jは、冷却液111が取り得る温度範囲である。図14に示す例では、冷却液111の温度範囲Jは、15〜25℃である。情報処置装置112の温度範囲Kは、情報処置装置112が取り得る温度範囲である。図14に示す例では、情報処置装置112の温度範囲Kは、15〜60℃である。
比較例1に係る液浸冷却システム101では、冷却性能、保守性から冷却液111として高コストのフロリナートを用い、冷却液111と冷却水との熱交換を行う熱交換器103を使用している。そのため、比較例1に係る液浸冷却システム101は、設備導入時の初期コストが大きくなる。また、高コストのフロリナートの補充や交換を行うことにより、比較例1に係る液浸冷却システム101の運用コストが大きくなる。図14に示すように、冷却液111の温度範囲Jは15〜25℃であるため、情報処理装置112の温度範囲Kが、15〜60℃となり、情報処理装置112が過冷却の状態となっている。冷却液111の温度範囲Jを15〜25℃程度に維持するため、チラー104によって冷却水の温度範囲Iを0〜10℃程度まで冷却している。そのため、チラー104の稼働が必要以上に行われることになり、チラー104の無駄な電力コストが発生している。
図15は、比較例2に係る液浸冷却システム201の構成図であって、非特許文献1に記載された構成を示している(非特許文献1、P10参照)。図15に示すように、液浸槽202と熱交換器203とが接続され、熱交換器203とクーリングタワー204とが接続されている。液浸槽202内に冷却液211が収容され、冷却液211の中に一つ又は複数の情報処理装置212が保持されている。情報処理装置212は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバ等のICT機器である。情報処理装置212は、基板と、基板上に搭載されたプロセッサ等のCPU、メモリ及びインターフェース等の電子部品とを備えている。情報処理装置212及び電子部品は、液浸槽内202内の冷却液211によって冷却される。冷却液211は、PAO(ポリ−α−オレフィン系合成油)等の油である。
液浸槽202に接続された配管213は、熱交換器203の内部を通っている。冷却液211は、配管213及びポンプ214によって、液浸槽202と熱交換器203とを循
環している。液浸槽202内の冷却液211は、ポンプ214が駆動することにより、配管213を流れて液浸槽202内に供給される。
冷却水が流れる配管216が、熱交換器203内及びクーリングタワー204内を通っている。クーリングタワー204は、開放型散水送風冷却式の冷却装置である。クーリングタワー204は、冷却水217を冷却した後、熱交換器203に冷却水217を供給し、熱交換器203から冷却水217を回収する。ポンプ218が駆動することによって、冷却水217が散水ノズル219から散布される。冷却水217を散布することにより、冷却水217の気化熱を利用して冷却水217を冷却する。散布された冷却水217は、水槽220内に溜まる。送風ファン221が駆動することにより、クーリングタワー204内に外気が取り込まれ、冷却水217の排熱が行われる。熱交換器203内では、冷却液211と冷却水217との熱交換が行われ、液浸槽202から回収された冷却液211が、クーリングタワー204から供給される冷却水217によって冷却される。
図16は、比較例2に係る液浸冷却システム201の温度ダイアグラムである。図16の一番右の部分に外気の温度範囲が示され、図16の右から2番目の部分に冷却水217の温度範囲が示され、図16の左から2番目の部分に冷却液211の温度範囲が示され、図16の一番左の部分に情報処理装置212の温度範囲が示されている。情報処理装置212の温度範囲は、例えば、情報処理装置212が備えるCPUの温度範囲である。外気の温度範囲Hは、年間を通じての外気の湿球温度の範囲である。図16に示す例では、外気の温度範囲Hは、0〜35℃である。冷却水217の温度範囲Lは、冷却水217が取り得る温度範囲である。図16に示す例では、冷却水217の温度範囲Lは、25〜35℃である。冷却液211の温度範囲Mは、冷却液211が取り得る温度範囲である。図16に示す例では、冷却液211の温度範囲Mは、35〜45℃である。情報処置装置212の温度範囲Nは、情報処置装置212が取り得る温度範囲である。図16に示す例では、情報処置装置212の温度範囲Nは、60〜80℃である。
比較例2に係る液浸冷却システム201では、冷却液211と冷却水217との熱交換を行う熱交換器203を使用している。そのため、比較例2に係る液浸冷却システム201は、設備導入時の初期コストが大きくなる。図16に示すように、冷却水217の温度範囲Lは25〜35℃である。冷却水217の温度範囲Lを25〜35℃程度に維持するには、外気の温度範囲が0〜25℃程度である必要がある。そのため、比較例2に係る液浸冷却システム201では、外気の温度範囲が26〜35℃程度である場合、冷却水217の温度範囲Lを25〜35℃程度に維持することができない。すなわち、比較例2に係る液浸冷却システム201では、情報処理装置212を冷却可能な外気の温度の上限は25℃程度である。したがって、比較例2に係る液浸冷却システム201では、年間を通じて情報処理装置212を冷却可能とするためには、冷却水217を冷却するためのチラーを併設する等の対策が必要となり、設備導入時の初期コストが大きくなるとともに、運用コストが大きくなる。
〈実施例1〉
図1〜図4を参照して、実施例1に係るデータセンタ1について説明する。図1は、実施例1に係るデータセンタ1の構成の一例を示す図である。データセンタ1は、液浸槽2と、液浸槽2に接続されたクーリングタワー3とを備える。液浸槽2内に冷却液4が収容され、冷却液4の中に一つ又は複数の情報処理装置5が保持されている。図1に示す構成例では、冷却液4に複数の情報処理装置5が浸漬している。冷却液4は、例えば、PAO(ポリ−α−オレフィン系合成油)等の油である。情報処理装置5は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバ等のICT機器である。情報処理装置5は、ネットワーク6を介して外部接続されている。
液浸槽2とクーリングタワー3とは、液浸槽2とクーリングタワー3との間に配置された配管11及び配管12を介して接続されている。クーリングタワー3内に配置された配管13の一方の端部が配管11に連結され、配管13の他方の端部が配管12に連結されている。したがって、液浸槽2からの冷却液4が、配管11〜13を流れることにより、クーリングタワー3から液浸槽2に冷却液4が供給される。ポンプ装置14が、配管12に設けられている。ポンプ装置14は、クーリングタワー3からの冷却液4を液浸槽2に送出する。ポンプ装置14が駆動することにより、液浸槽2内の冷却液4が、配管11〜13を介して、液浸槽2とクーリングタワー3とを循環する。図1に示す構成例では、ポンプ装置14を配管12に設けている例を示しているが、図1に示す構成例に限定されず、ポンプ装置14を配管11又は配管13に設けてもよい。
クーリングタワー3は、密閉型散水送風冷却式の冷却装置である。クーリングタワー3は、配管13、水槽31、散水管32、散水ノズル33、散水ポンプ34、送風ファン35、外気取り入れ口36及び排出口37を備えている。水槽31、散水管32、散水ノズル33及び散水ポンプ34は、散水装置の一例である。散水管32に設けられた散水ポンプ34が駆動することにより、水槽31内の水38が散水管32内を通って散水ノズル33から配管13に散布される。クーリングタワー3は、配管13に対して散水を行うことにより、水38の気化熱を利用して配管13及び配管13内を流れる冷却液4を冷却する。配管13に散布された水38は、水槽31内に溜まる。
送風ファン35は、配管13に対して送風を行う。送風ファン35が駆動することにより、外気取り入れ口36からクーリングタワー3内に外気が取り込まれ、クーリングタワー3内に取り込まれた外気が排出口37から排出される。配管13は、クーリングタワー3内に取り込まれた外気に露出した状態となっている。したがって、配管13及び配管13内を流れる冷却液4から外気に対して排熱が行われ、配管13及び配管13内を流れる冷却液4が冷却される。
図2は、液浸槽2及び情報処理装置5の斜視図である。情報処理装置5は、基板51上にプロセッサ等のCPU52、メモリ53、ストレージ54、インターフェース部55及びPSU(Power Supply Unit)56等の電子デバイスが露出した状態で実装されている
。CPU52等の電子デバイスは、基板51の片面又は両面に実装される。メモリ53は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)である。ストレージ54は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及びSDD(Solid State Drive)等の記憶装置の一例である。インターフェース部55は、LANや外部インターフェースに接続される。インターフェース部55には、例えば、モデムやLANアダプタが採用される。液浸槽2内の冷却液4に情報処理装置5を浸漬した場合、冷却液4が電子デバイスの内部に入ることにより電子デバイスの動作に影響を及ぼすことがある。液浸槽2内の冷却液4に情報処理装置5を浸漬しても電子デバイスの動作が影響を受けないように、電子デバイスは密封されている。
液浸槽2の上部には、開閉式の蓋が設けられている。液浸槽2の上部から液浸槽2内の冷却液4の中に情報処理装置5を浸漬する。液浸槽2内の冷却液4によって情報処理装置5のCPU52等の発熱体を効率良く直接冷却するため、液浸槽2内の冷却液4の循環の妨げとなる外装シャーシは情報処理装置5に実装されていない。また、冷却液4の中で動作できないファン等は情報処理装置5には実装されていない。液浸槽2内を冷却液4が循環できるように、液浸槽2内の各区画の間には仕切り等が設けられていない。
図3Aは、液浸槽2の平面図である。図3Bは、図3Aの一点鎖線A−Aから見た液浸槽2の断面図である。図3Cは、液浸槽2の内部における側面図である。情報処理装置5の上部には、ハンドル57と、ロック機構である固定ネジ58とが設けられている。液浸
槽2の底面には、複数の保持レール21が固定されている。複数の保持レール21を跨ぐ固定金具22が、液浸槽2の上部に配置されている。固定金具22は、保持レール21の上面に固定されるとともに、液浸槽2の側面に固定されている。保持レール21の側面には実装溝(切欠き部)23が設けられ、保持レール21の上面にはネジ穴24が設けられている。
保持レール21の実装溝23に情報処理装置5の両端部を挿し込み、保持レール21のネジ穴24に情報処理装置5の固定ネジ58を嵌め込むことで、情報処理装置5が保持される。保持レール21の実装溝23は、液浸槽2の底面までは伸びていないため、情報処理装置5の下部と液浸槽2の底面との間にはスペースが設けられている。また、複数の保持レール21の間にはスペースが設けられている。情報処理装置5の下部と液浸槽2の底面との間のスペースや、複数の保持レール21の間のスペースを冷却液4が通ることで、液浸槽2内を冷却液4が循環する。情報処理装置5のハンドル57を上方に引っ張ることにより、液浸槽2から情報処理装置5を取り出すことが可能である。なお、図3A〜図3Cにおける点線で囲まれた領域59は、CPU52等の電子デバイスが実装される領域である。
図4は、実施例1に係るデータセンタ1の温度ダイアグラムの一例を示す図である。図4の右部分に外気の温度範囲が示され、図4の中央部分に冷却液4の温度範囲が示され、図4の左部分に情報処理装置5の温度範囲が示されている。情報処理装置5の温度範囲は、例えば、CPU52の温度範囲であってもよい。外気の温度範囲Aは、年間を通じての外気の湿球温度の範囲である。図4に示す例では、外気の温度範囲Aは、0〜35℃である。例えば、夏季等の第1の所定時期における外気の湿球温度の範囲は25〜35℃であり、冬季等の第2の所定時期における外気の湿球温度の範囲は0〜10℃である。冷却液4の温度範囲Bは、第1の所定時期における冷却液4が取り得る温度範囲である。図4に示す例では、冷却液4の温度範囲Bは、35〜45℃である。冷却液4の温度範囲Cは、第2の所定時期における冷却液4が取り得る温度範囲である。図4に示す例では、冷却液4の温度範囲Cは、10〜20℃である。図4に示すように、外気の湿球温度の変化に応じて冷却液4の温度が変化する。したがって、外気の湿球温度の変化に対応した冷却液4の温度で、クーリングタワー3から液浸槽2に冷却液4を供給することができる。
情報処理装置5の温度範囲Dは、第1の所定時期における情報処理装置5が取り得る温度範囲である。図4に示す例では、情報処理装置5の温度範囲Dは、35〜80℃である。情報処理装置5の温度範囲Eは、第2の所定時期における情報処理装置5が取り得る温度範囲である。図4に示す例では、情報処理装置5の温度範囲Eは、10〜55℃である。図4に示すように、冷却液4の温度の変化に応じて情報処理装置5の温度が変化する。したがって、外気の湿球温度の変化に対応した冷却液4の温度で、クーリングタワー3から液浸槽2に冷却液4を供給することにより、外気の湿球温度の変化に応じて冷却された冷却液4によって情報処理装置5を冷却することができる。このように、外気の湿球温度の変化に応じて情報処理装置5を冷却することにより、情報処理装置5の冷却環境をより良い環境にすることができる。
比較例1に係る液浸冷却システム101では、冷却液111と冷却水との熱交換を行う熱交換器103を使用している。比較例2に係る液浸冷却システム201では、冷却液211と冷却水217との熱交換を行う熱交換器203を使用している。実施例1に係るデータセンタ1では、冷却液4と冷却水との間の熱交換を行う熱交換器を使用していないため、冷却液4と冷却水との間の熱交換を行うことなく、導入時の初期コストや運用コストを削減することができる。
〈実施例2〉
図5〜図11を参照して、実施例2に係るデータセンタ1について説明する。なお、実施例1と同一の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、その説明を省略する。図5は、実施例2に係るデータセンタ1の構成の一例を示す図である。図5に示すデータセンタ1は、図1に示すデータセンタ1と比較して、更に、温度センサ15、16と、制御部17、18と、を備える。温度センサ15は、液浸槽2からの冷却液4の温度である第1の温度(T1)を測定する。温度センサ15は、第1の温度測定部の一例である。温度センサ16は、クーリングタワー3からの冷却液4の温度である第2の温度(T2)を測定する。温度センサ16は、第2の温度測定部の一例である。
制御部17は、第1の温度(T1)と第2の温度(T2)との温度差(差分)に基づいて、ポンプ装置14の流量を制御する。制御部17は、ポンプ制御部の一例である。制御部17が、ポンプ装置14に制御信号を出力し、ポンプ装置14の流量が制御されることで、冷却液4の流量が制御される。制御部17は、例えば、ポンプ回転数、ポンプ回転率又は周波数を制御することにより、ポンプ装置14の流量を制御してもよい。ポンプ回転数は、単位時間当たりにおけるポンプ装置14の回転数である。ポンプ回転率は、単位時間当たりにおけるポンプ装置14の回転数をポンプ装置14の最大回転数で割った値である。周波数は、ポンプ装置14に接続されるインバータの周波数である。
制御部18は、第2の温度(T2)に基づいて、クーリングタワー3を制御する。制御部18は、冷却装置制御部の一例である。制御部18が、クーリングタワー3に制御信号を出力し、クーリングタワー3の動作が制御されることで、クーリングタワー3から液浸槽2に供給される冷却液4の温度が制御される。制御部18は、例えば、クーリングタワー3の動作率を制御することにより、クーリングタワー3から液浸槽2に供給される冷却液4の温度を制御してもよい。クーリングタワー3の動作時は、散水ポンプ34及び送風ファン35が駆動し、クーリングタワー3の停止時は、散水ポンプ34及び送風ファン35が停止する。
制御部17、18は、図示しないCPUや、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリ等を有する。制御部17、18は、メモリに実行可能に展開されたコンピュータプログラムにしたがって、各種の処理を実行する。CPUは、プロセッサとも呼ばれる。ただし、CPUは、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成であってもよい。制御部17、18は、例えば、ネットワークを介してクーリングタワー3と接続されたサーバ又はパーソナルコンピュータであってもよい。また、制御部17、18は、クーリングタワー3に設けられた制御装置であってもよい。図5では、制御部17と制御部18とが別個の装置である例を示しているが、図5に示す例に限定されず、制御部17及び制御部18が一つの装置であってもよい。
〈ポンプ装置14の流量の制御フロー〉
図6は、ポンプ装置14の流量の制御フローの一例を示す図である。図6に示す制御フローは、ユーザからの指示に基づいて開始されてもよいし、情報処理装置5に電力が供給されたことを契機に開始されてもよい。制御部17は、温度センサ15から第1の温度(T1)を取得し、温度センサ16から第2の温度(T2)を取得する(ステップS1)。制御部17は、第1の温度(T1)と第2の温度(T2)との温度差(T1−T2)を算出する(ステップS2)。この場合、第1の温度(T1)から第2の温度(T2)を減算した値を、第1の温度(T1)と第2の温度(T2)との温度差(T1−T2)とする。制御部17は、ステップS2で算出された温度差が、所定温度(V1)以下であるか否かを判定する(ステップS3)。所定温度(V1)は、例えば、5℃であるが、この値に限定されず、他の値であってもよい。
ステップS2で算出された温度差(T1−T2)が、所定温度(V1)以下である場合(ステップS3:YES)、制御部17は、ポンプ装置14に対する第1流量を算出する(ステップS4)。一方、ステップS2で算出された温度差(T1−T2)が、所定温度(V1)を超える場合(ステップS3:NO)、制御部17は、ポンプ装置14に対する第2流量を算出する(ステップS5)。第2流量は、第1流量よりも大きい値である。制御部17は、温度差(T1−T2)に応じて第1流量及び第2流量を算出する。例えば、制御部17は、温度差(T1−T2)が小さい場合、第2流量として相対的に小さい流量を算出し、温度差(T1−T2)が大きい場合、第2流量として相対的に大きい流量を算出する。
制御部17は、図7に示す比例特性に基づいて、第1流量及び第2流量を算出してもよい。図7は、第1流量及び第2流量としてポンプ回転率を用いる場合の一例である。図7の縦軸は、ポンプ回転率を示し、図7の横軸は、第1の温度(T1)と第2の温度(T2)との温度差(T1−T2)を示している。図7に示す比例特性のデータは、制御部17のメモリに格納されている。例えば、所定温度(V1)が5℃であり、ステップS2で算出された温度差(T1−T2)が5℃である場合、制御部17は、図7に示す比例特性に基づいて、第1流量として、ポンプ回転率50%を算出してもよい。例えば、所定温度(V1)が5℃であり、ステップS2で算出された温度差(T1−T2)が10℃である場合、制御部17は、図7に示す比例特性に基づいて、第2流量として、ポンプ回転率75%を算出してもよい。例えば、所定温度(V1)が5℃であり、ステップS2で算出された温度差(T1−T2)が15℃である場合、制御部17は、図7に示す比例特性に基づいて、第2流量として、ポンプ回転率100%を算出してもよい。
制御部17は、下記の(式1)及び(式2)に基づいて、第1流量及び第2流量を算出してもよい。下記の(式1)及び(式2)は、所定温度(V1)が5℃であり、第1流量としてポンプ回転率αを算出し、第2流量としてポンプ回転率βを算出する場合の一例である。
(式1)ポンプ回転率α=50%
(式2)ポンプ回転率β=(5×(温度差(T1−T2)−5)+50)%
上記の(式2)によって算出された値が100%を超える場合、制御部17は、ポンプ回転率βを100%としてもよい。
制御部17は、第1流量又は第2流量を流量制御信号に変換し、流量制御信号をポンプ装置14に対して出力する(ステップS6)。ポンプ装置14に流量制御信号が入力されることで、第1流量又は第2流量がポンプ装置14に設定される。制御部17は、流量制御信号が出力されてからの経過時間が所定時間未満であるか否かを判定する(ステップS7)。所定時間は、例えば、10分であるが、この値に限定されず、他の値であってもよい。経過時間が所定時間に達する場合(ステップS7:NO)、制御部17は、処理をステップS1に進める。一方、経過時間が所定時間未満である場合(ステップS7:YES)、制御部17は、経過時間が所定時間に達するまでステップS7の処理を繰り返す。ポンプ装置14の流量が変更される場合、一定時間が経過することにより、温度差(T1−T2)に変化が生じる。そのため、制御部17は、流量制御信号が出力されてからの経過時間が所定時間未満であるか否かを判定することにより、ポンプ装置14の流量が反映され、温度差(T1−T2)に変化が生じるまで待機する。
温度差(T1−T2)が所定温度(V1)以下である場合、制御部17は、第1流量をポンプ装置14に設定する。第1流量がポンプ装置14に設定される場合、液浸槽2とクーリングタワー3との間を冷却液4が滞留することなく循環し、局所的に冷却液4の温度が上昇する現象(ホットスポット)の発生が抑止される。温度差(T1−T2)が所定温度(V1)を越える場合、制御部17は、第1流量よりも大きい第2流量をポンプ装置1
4に設定する。制御部17が、温度差(T1−T2)に応じて第2流量を算出するため、液浸槽2とクーリングタワー3との間を循環する冷却液4の流量は、温度差(T1−T2)に応じて増減する。制御部17が、温度差(T1−T2)に基づいて、ポンプ装置14の流量を増減することにより、温度差(T1−T2)を一定範囲内に収束させることができる。
例えば、情報処理装置5のCPU52の使用率が上昇し、情報処理装置5のCPU52の発熱量が大きくなると、第1の温度(T1)が上がるため、温度差(T1−T2)が大きくなる。また、例えば、外気の湿球温度が下がると、第2の温度(T2)が下がるため、温度差(T1−T2)が大きくなる。温度差(T1−T2)が所定温度(V1)以上である場合、第2流量がポンプ装置14に設定される。第2流量がポンプ装置14に設定されることにより、ポンプ装置14の流量が増加する場合、液浸槽2とクーリングタワー3との間を循環する冷却液4の流量が増加する。これにより、情報処理装置5のCPU52の排熱が促進される。ポンプ装置14の流量を増加することで、温度差(T1−T2)が所定温度(V1)未満となる場合、第1流量がポンプ装置14に設定される。第2流量から第1流量に変更することで、ポンプ装置14の消費電力が抑制され、その結果、データセンタ1の運用コストが削減される。
〈クーリングタワー3の制御フロー〉
図8は、クーリングタワー3の制御フローの一例を示す図である。図8に示す制御フローは、ユーザからの指示に基づいて開始されてもよいし、情報処理装置5に電力が供給されたことを契機に開始されてもよい。制御部18は、温度センサ16から第2の温度(T2)を取得する(ステップS11)。制御部18は、第2の温度(T2)と目標温度(V2)とを比較し、第2の温度(T2)と目標温度(V2)との差分(T2−V2)が、所定範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS12)。例えば、目標温度(V2)は、30℃であるが、この値に限定されず、他の値であってもよい。例えば、所定範囲は、−0.5℃以上+0.5℃以下の範囲であるが、この値に限定されず、他の値であってもよい。
差分(T2−V2)が所定範囲内に収まってない場合(ステップS12:NO)、制御部18は、クーリングタワー3の制御量を算出する(ステップS13)。制御部18は、図9に示す比例特性に基づいて、クーリングタワー3の制御量を算出してもよい。図9は、クーリングタワー3の制御量としてクーリングタワー3の動作率を用いる場合の一例である。図9の縦軸は、クーリングタワー3の動作率を示し、図9の横軸は、第2の温度(T2)を示している。図9に示す例では、第2の温度(T2)が30℃である場合、クーリングタワー3の動作率が50%であり、第2の温度(T2)が35℃である場合、クーリングタワー3の動作率が75%であり、第2の温度(T2)が40℃である場合、クーリングタワー3の動作率が100%である。図9に示す比例特性のデータは、制御部18のメモリに格納されている。クーリングタワー3の動作率が50%の場合、単位時間当たりにおけるクーリングタワー3の動作時間が50%であり、単位時間当たりにおけるクーリングタワー3の停止時間が50%である。
例えば、目標温度(V2)が35℃であり、第2の温度(T2)が40℃である場合、制御部18は、図9に示す比例特性に基づいて、クーリングタワー3の制御量として、クーリングタワー3の動作率=100%を算出する。この場合、制御部18は、目標温度(V2)=35℃に対応する値(クーリングタワー3の動作率=75%)よりも高い値(クーリングタワー3の動作率=100%)を、クーリングタワー3の制御量として算出する。例えば、目標温度(V2)が35℃であり、第2の温度(T2)が30℃である場合、制御部18は、図9に示す比例特性に基づいて、クーリングタワー3の制御量として、クーリングタワー3の動作率=50%を算出する。この場合、制御部18は、目標温度(V
2)=35℃に対応する値(クーリングタワー3の動作率=75%)よりも低い値(クーリングタワー3の動作率=50%)を、クーリングタワー3の制御量として算出する。このように、制御部18は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より高い場合、クーリングタワー3の動作率が所定値よりも大きくなるようにクーリングタワー3の制御量を算出する。また、制御部18は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より低い場合、クーリングタワー3の動作率が所定値よりも小さくなるようにクーリングタワー3の制御量を算出する。例えば、所定値は、目標温度(V2)に対応するクーリングタワー3の動作率である。
制御部18は、下記の(式3)に基づいて、クーリングタワー3の制御量を算出してもよい。下記の(式3)は、クーリングタワー3の制御量としてクーリングタワー3の動作率を算出する場合の一例である。
(式3)クーリングタワー3の動作率=(5×(第2の温度(T2)−目標温度(V2))+50)%
上記の(式3)によって算出された値が100%を超える場合、制御部18は、クーリングタワー3の動作率=100%を算出する。上記の(式3)によって算出された値がマイナスである場合、制御部18は、クーリングタワー3の動作率=0%を算出する。
制御部18は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より高い場合、クーリングタワー3の動作率が増加するようにクーリングタワー3の制御量を算出する。例えば、制御部18は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より高い場合、クーリングタワー3の動作率が所定値(例えば、50%)よりも大きくなるようにクーリングタワー3の制御量を算出する。また、制御部18は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より低い場合、クーリングタワー3の動作率が減少するようにクーリングタワー3の制御量を算出する。例えば、制御部18は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より低い場合、クーリングタワー3の動作率が所定値(例えば、50%)よりも小さくなるようにクーリングタワー3の制御量を算出する。
制御部18は、クーリングタワー3の制御量をON/OFF制御信号に変換する(ステップS14)。ON/OFF制御信号は、クーリングタワー3の動作を開始(ON)又は停止(OFF)させるための制御信号である。制御部18は、ON/OFF制御信号をクーリングタワー3に対して出力する(ステップS15)。クーリングタワー3にON/OFF制御信号が入力されることで、クーリングタワー3の制御量がクーリングタワー3に設定される。
差分(T2−V2)が所定範囲内に収まっている場合(ステップS12:YES)、制御部18は、前回出力されたON/OFF制御信号と同一のON/OFF制御信号をクーリングタワー3に対して出力する(ステップS16)。クーリングタワー3にON/OFF制御信号が入力されることで、クーリングタワー3の動作率がクーリングタワー3に設定される。なお、ON/OFF制御信号がクーリングタワー3に対して初めて出力される場合、制御部18は、処理をステップS13に進める。差分(T2−V2)が所定範囲内に収まっている場合は、第2の温度(T2)が目標温度(V2)と一致又は近似しているため、制御部18は、ON/OFF制御信号を変更せずに、前回出力されたON/OFF制御信号と同一のON/OFF制御信号をクーリングタワー3に対して出力する。
制御部18は、ON/OFF制御信号が出力されてからの経過時間が所定時間未満であるか否かを判定する(ステップS17)。所定時間は、例えば、10分であるが、この値に限定されず、他の値であってもよい。経過時間が所定時間に達する場合(ステップS17:NO)、制御部18は、処理をステップS11に進める。一方、経過時間が所定時間未満である場合(ステップS17:YES)、制御部18は、経過時間が所定時間に達す
るまでステップS17の処理を繰り返す。クーリングタワー3の制御量が変更される場合、一定時間が経過することにより、第2の温度(T2)に変化が生じる。そのため、制御部18は、ON/OFF制御信号が出力されてからの経過時間が所定時間未満であるか否かを判定することにより、クーリングタワー3の制御量が反映され、第2の温度(T2)に変化が生じるまで待機する。
第2の温度(T2)と目標温度(V2)との差分(T2−V2)が所定範囲内でなく、かつ、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より低い場合、制御部18は、第1制御量を算出し、第1制御量をクーリングタワー3に設定する。クーリングタワー3に第1制御量が設定されることで、クーリングタワー3の動作率が所定値よりも小さくなり、第2の温度(T2)が上昇する。第2の温度(T2)と目標温度(V2)との差分(T2−V2)が所定範囲内でなく、かつ、第2の温度(T2)が目標温度(V2)より高い場合、制御部18は、第2制御量を算出し、第2制御量をクーリングタワー3に設定する。クーリングタワー3に第2制御量が設定されることで、クーリングタワー3の動作率が所定値よりも大きくなり、第2の温度(T2)が下降する。制御部18が、第2の温度(T2)に基づいてクーリングタワー3の制御量を算出し、クーリングタワー3を制御することにより、第2の温度(T2)と目標温度(V2)との差分(T2−V2)が所定範囲内に収まる。したがって、制御部18は、第2の温度(T2)と目標温度(V2)とが一致又は近似するように、クーリングタワー3を制御することにより、第2の温度(T2)を一定に制御することができる。一定の温度の冷却液4が液浸槽2に供給されるため、情報処理装置5を一定の温度の冷却液4で冷却することができる。
図10は、ON/OFF制御信号、クーリングタワー3の動作率、外気湿球温度及びクーリングタワー3の熱交換量のタイムチャートの一例を示す図である。図10の横軸は経過時間を示しており、クーリングタワー3の動作率が反映される間隔を10分としている。図10の下段には、ON/OFF制御信号のデューティ比が示されている。図10の中段には、クーリングタワー3の動作率が示されている。図10に示すように、ON/OFF制御信号のデューティ比と、クーリングタワー3の動作率とが対応している。例えば、ON/OFF制御信号のデューティ比が50%である場合、クーリングタワー3の動作率は50%である。図10の上段には、外気湿球温度の変化及びクーリングタワー3の熱交換量の変化が示されている。図10の上段の点線Aで示す箇所及び点線Bで示す箇所では、クーリングタワー3の動作率が50%で同じであるが、外気湿球温度の違いによりクーリングタワー3の熱交換量に差が生じている。これは、外気湿球温度が低い場合、クーリングタワー3の熱交換量が大きくなり、外気湿球温度が高い場合、クーリングタワー3の熱交換量が小さくなるためである。
制御部18が、第2の温度(T2)に基づいてクーリングタワー3を制御することにより、外気の湿球温度の変化に対応して、クーリングタワー3から液浸槽2に冷却液4を供給することができる。例えば、外気の湿球温度が下がることにより、クーリングタワー3から液浸槽2に供給される冷却液4の温度が下がる。この場合、クーリングタワー3の動作率を下げることで、クーリングタワー3から液浸槽2に供給される冷却液4の温度を上げることにより、第2の温度(T2)を一定に制御する。クーリングタワー3の動作率が下がるため、クーリングタワー3の消費電力が低下し、データセンタ1の運用コストを削減することができる。
図11は、実施例2に係るデータセンタ1の温度ダイアグラムの一例を示す図である。図11の右部分に外気の温度範囲が示され、図11の中央部分に冷却液4の温度範囲が示され、図11の左部分に情報処理装置5の温度範囲が示されている。情報処理装置5の温度範囲は、例えば、CPU52の温度範囲であってもよい。外気の温度範囲Aは、外気が取り得る範囲であり、例えば、年間を通じての外気の湿球温度の範囲である。図11に示
す例では、外気の温度範囲Aは、0〜35℃である。冷却液4の温度範囲Fは、冷却液4が取り得る温度範囲である。図11に示す例では、冷却液4の温度範囲Fは、36〜46℃である。したがって、図11に示す例では、第1の温度(T1)が取り得る最低温度が36℃であり、第2の温度(T2)が取り得る最高温度が46℃である。情報処理装置5の温度範囲Gは、情報処理装置5が取り得る温度範囲である。図11に示す例では、情報処理装置5の温度範囲Gは、36〜80℃である。図11に示す例では、情報処理装置5の温度範囲Gに冷却液4の温度範囲Fが包含されている。図11に示す例に限定されず、冷却液4が取り得る温度範囲の一部と情報処理装置5が取り得る温度範囲の一部とが重複してもよい。すなわち、冷却液4が取り得る温度範囲と情報処理装置5が取り得る温度範囲とは範囲の一部が重複してもよい。図11に示す例では、外気の温度範囲Aは、冷却液4の温度範囲Fと情報処理装置5の温度範囲Gの何れとも重複していない。図11に示す例に限定されず、外気が取り得る範囲の一部と冷却液4が取り得る温度範囲の一部とが重複してもよい。
比較例1に係る液浸冷却システム101では、冷却液111と冷却水との熱交換を行う熱交換器103を使用している。比較例2に係る液浸冷却システム201では、冷却液211と冷却水217との熱交換を行う熱交換器203を使用している。実施例2に係るデータセンタ1では、冷却液4と冷却水との間の熱交換を行う熱交換器を使用していないため、冷却液4と冷却水との間の熱交換を行うことなく、導入時の初期コストや運用コストを削減することができる。
実施例1、2に係るデータセンタ1における冷却液4の温度上昇による情報処理装置5のリーク電流の増加及び電力消費量の増加は、データセンタ1の実稼働状態では問題がないことが確認された。また、実施例1、2に係るデータセンタ1における情報処理装置5が取り得る温度も規定温度以下であり、情報処理装置5の装置寿命も実用上問題がないことが確認された。冬季等では冷却液4の温度が下がり、情報処理装置5の冷却環境をより良い環境にすることができるため、データセンタ1の長期稼働では、情報処理装置5のリーク電流の増加及び電力消費量の増加が抑えられる。
比較例2に係る液浸冷却システム201では、情報処理装置212を冷却可能な外気の温度の上限は25℃程度である。実施例1、2に係るデータセンタ1によれば、比較例2に係る液浸冷却システム201と比べて、情報処理装置5を冷却可能な外気の温度の上限を引き上げることが可能であり、年間を通じて情報処理装置5を冷却することが可能である。クーリングタワー3は低コストであるため、高コストのチラーを導入する場合と比べて、データセンタ1における設備導入時の初期コストを抑えることができる。冷却液4として用いるPAO等の油は低コストであるため、高コストのフロリナートを用いる場合と比べて、データセンタ1における設備導入時の初期コストを抑えることができる。フロリナートの密度は1880kg/mであり、PAOの密度は833kg/mである。低密度の冷却液4を用いることで、ポンプ装置14の性能の縮小化を図ることができ、データセンタ1における設備導入時の初期コストを抑えることができる。
図12は、実施例1、2に係るデータセンタ1の電力と、比較例1に係る液浸冷却システム101の電力とを示す図である。図12に示す例では、冷却液4の温度範囲は35℃〜45℃であり、冷却液4の流量は50L/minである。図12に示す例では、冷却液111の温度範囲は35℃〜45℃であり、冷却液111の流量は50L/minである。図12に示すように、実施例1、2に係るデータセンタ1の液浸冷却系の合計電力が、比較例1に係る液浸冷却システム101の液浸冷却系の合計電力よりも3.55kw減少している。そのため、図12に示すように、実施例1、2に係るデータセンタ1の全体電力が、比較例1に係る液浸冷却システム101の全体電力よりも3.55kw減少している。この結果、実施例1、2に係るデータセンタ1のPUE(Power Usage Effectivenes
s)が、比較例1に係る液浸冷却システム101のPUEよりも0.237減少している
。PUEは、例えば、ICT機器と冷却設備の全体の消費電力をICT機器の消費電力で除算した値である。
1 データセンタ
2 液浸槽
3 クーリングタワー
4 冷却液
5 情報処理装置
6 ネットワーク
11〜13 配管
14 ポンプ装置
15、16 温度センサ
17、18 制御部
31 水槽
32 散水管
33 散水ノズル
34 散水ポンプ
35 送風ファン
36 外気取り入れ口
37 排出口
38 水

Claims (9)

  1. 冷却液の中に情報処理装置を保持する液浸槽と、
    前記液浸槽からの冷却液が流れるとともに、外気に露出した配管を冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置からの冷却液を前記液浸槽に送出するポンプ装置と、
    を有するデータセンタ。
  2. 前記データセンタはさらに、
    前記液浸槽からの冷却液の温度である第1の温度を測定する第1の温度測定部と、
    前記冷却装置からの冷却液の温度である第2の温度を測定する第2の温度測定部と、
    前記第1の温度と前記第2の温度との温度差に基づき、前記ポンプ装置の流量を制御するポンプ制御部と、
    前記第2の温度に基づき、前記冷却装置を制御する冷却装置制御部とを有する請求項1記載のデータセンタ。
  3. 前記情報処理装置が取り得る第1の温度範囲と、前記冷却液が取り得る第2の温度範囲とは範囲の一部が重複し、
    前記外気が取り得る第3の温度範囲は、前記第1の温度範囲と前記第2の温度範囲の何れとも重複しない請求項1又は2記載のデータセンタ。
  4. 前記第1の温度範囲に、前記第2の温度範囲は包含される請求項3記載のデータセンタ。
  5. 前記ポンプ制御部は、前記第1の温度と前記第2の温度との温度差が所定温度以下となるように、前記ポンプ装置の流量を制御する請求項2記載のデータセンタ。
  6. 前記冷却装置制御部は、前記第2の温度が目標温度よりも高い場合、前記冷却装置の動作率が増加するように前記冷却装置を制御し、前記第2の温度が目標温度よりも低い場合、前記冷却装置の動作率が減少するように前記冷却装置を制御する請求項2又は5記載のデータセンタ。
  7. 前記冷却装置はさらに、
    前記配管に対して散水を行う散水装置を有する請求項1から6の何れか一項記載のデータセンタ。
  8. 前記冷却装置はさらに、
    前記配管に対して送風を行う送風装置を有する請求項1から6の何れか一項記載のデータセンタ。
  9. 液浸槽と、冷却装置と、ポンプ装置とを有するデータセンタの制御方法であって、
    前記データセンタが有する冷却装置制御部が、冷却液の中に情報処理装置を保持する前記液浸槽からの冷却液が流れるとともに、外気に露出した配管を冷却する前記冷却装置を制御し、
    前記データセンタが有するポンプ制御部が、前記冷却装置からの冷却液を前記液浸槽に送出する前記ポンプ装置を制御する、
    データセンタの制御方法。
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