JP2017193106A - 発泡樹脂成形体 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐トルク性能に優れるボス部3を一体に有する発泡樹脂成形体1を提供すること。【解決手段】基体2と、基体2に設けられている筒状のボス部3と、ボス部3と一体に設けられボス部3の周方向において互いに離間する複数のリブ部4と、で発泡樹脂成形体1を構成し、ボス部3の軸方向における先端側5.0mm部分の密度は1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下とする。【選択図】図2
Description
本発明は、ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体に関する。
近年、種々の装置について軽量化が望まれており、その一部を構成する樹脂成形体の軽量化もまた望まれている。樹脂成形体を軽量化する方法の一つとして、樹脂を発泡させる方法が挙げられる。発泡した樹脂を材料とする成形体つまり発泡樹脂成形体は、その内部に多くの細孔を有し、当該細孔には気体が入っているために、比較的低密度であり軽量である。
ところで、ビスによって樹脂成形体に相手部材を固定するために、樹脂成形体にビス用のボス部を一体に設けたものがある。ビスは、ボス部と螺合することで樹脂成形体に固定される。また、相手部材はビスを介して樹脂成形体に固定される。
この種のボス部には、ビスと螺合する際に比較的大きなトルクが作用する。したがって、ボス部にはある程度の剛性が要求される。一方、上記した発泡樹脂成形体は多くの細孔を有するために剛性を高め難い。発泡樹脂成形体におけるボス部の剛性を高めるための方法としては、例えば、発泡樹脂成形体における気泡の密集度を部分的に低くすることが考えられる。例えば特許文献1には、発泡樹脂成形型の一部である可動コアをコアバック作動させ、他の一部である不動コアをコアバック作動させないことで、発泡樹脂成形体のなかで不動コアで成形した部分の気泡の密集度を可動コアで成形した部分の気泡の密集度よりも低くする技術が提案されている。この技術を転用し、発泡樹脂成形体のボス部を不動コアで成形するとともに基体を可動コアで成形すれば、ボス部の剛性を確保しつつ基体の軽量化を図り得ると考えられる。
しかし、特許文献1はボス部に求められる性能を開示するものではなく、ボス部の製造方法を開示するものでもない。したがって、単に引用文献1に紹介されている技術を用いるだけでは、必要な機能を有するボス部、つまり、ビスと螺合する際のトルクに耐え得るボス部を得ることはできなかった。したがって、耐トルク性能に優れるボス部を一体に有する発泡樹脂成形体が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、耐トルク性能に優れるボス部を一体に有する発泡樹脂成形体を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の発泡樹脂成形体は、
ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体であって、
基体と、
前記基体に設けられている筒状のボス部と、
前記ボス部と一体に設けられ、前記ボス部の周方向において互いに離間する複数のリブ部と、を有し、
前記ボス部のなかで前記ビスと螺合するための螺合用領域の密度は、前記基体の一般部の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体である。
ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体であって、
基体と、
前記基体に設けられている筒状のボス部と、
前記ボス部と一体に設けられ、前記ボス部の周方向において互いに離間する複数のリブ部と、を有し、
前記ボス部のなかで前記ビスと螺合するための螺合用領域の密度は、前記基体の一般部の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体である。
上記課題を解決する本発明の発泡樹脂成形体の他の態様は、
ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体であって、
基体と、
前記基体に設けられている筒状のボス部と、
前記ボス部と一体に設けられ、前記ボス部の周方向において互いに離間する複数のリブ部と、を有し、
前記ボス部の軸方向における先端側5.0mm部分の密度は、前記基体の一般部の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体である。
ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体であって、
基体と、
前記基体に設けられている筒状のボス部と、
前記ボス部と一体に設けられ、前記ボス部の周方向において互いに離間する複数のリブ部と、を有し、
前記ボス部の軸方向における先端側5.0mm部分の密度は、前記基体の一般部の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体である。
本発明の発泡樹脂成形体は、耐トルク性能に優れるボス部を有する。
以下、具体例を挙げて本発明の発泡樹脂成形体を説明する。
なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「x〜y」は、下限xおよび上限yをその範囲に含む。そして、これらの上限値および下限値、ならびに実施形態中に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで新たな数値範囲を構成し得る。さらにこれらの数値範囲内から任意に選択した数値を上限、下限の数値とすることができる。
(実施例)
実施例の発泡樹脂成形体は、車両のインストルメントパネルの一部を構成する。図1は実施例の発泡樹脂成形体を模式的に表す斜視図であり、図2はビスと螺合した実施例の発泡樹脂成形体の断面を模式的に表す説明図である。図3および図4は実施例の発泡樹脂成形体を製造している様子を模式的に表す説明図である。詳しくは、図3は充填工程における発泡樹脂成形体中間体および成形型を表し、図4はコアバック工程における発泡樹脂成形体中間体および成形型を表す。
実施例の発泡樹脂成形体は、車両のインストルメントパネルの一部を構成する。図1は実施例の発泡樹脂成形体を模式的に表す斜視図であり、図2はビスと螺合した実施例の発泡樹脂成形体の断面を模式的に表す説明図である。図3および図4は実施例の発泡樹脂成形体を製造している様子を模式的に表す説明図である。詳しくは、図3は充填工程における発泡樹脂成形体中間体および成形型を表し、図4はコアバック工程における発泡樹脂成形体中間体および成形型を表す。
実施例の発泡樹脂成形体1は、基体2とボス部3とリブ部4とを有する。基体2は、上述したように、車両のインストルメントパネルの一部を構成する。基体2には図略の窓部が設けられ、当該窓部には図略の空調装置用ダクトが取り付けられる。ボス部3には、このダクトをインストルメントパネルすなわち発泡樹脂成形体1に固定するためのビス9が螺合する。ダクトは比較的質量の大きい部材であるために、ボス部3とビス9とは強固に螺合する必要があり、ボス部3にはビス9が螺合する際のトルクに耐え得る剛性が要求される。
基体2にはボス部3が一体に立設されている。基体2のなかでボス部3が設けられている部分およびその周縁部を一般部20と呼ぶ。一般部20は略面一の板状をなし、ボス部3は筒状をなす。ボス部3の軸方向は、一般部20の表面に対して略垂直な方向である。基体2は、一般部20のみで構成されても良いし、一般部20以外の部分、つまり、一般部20と面一でない部分、或いは一般部20と交差する方向に配置される部分を有しても良い。
以下本明細書において、特に説明がない場合には、「軸方向」とはボス部3の軸方向を指す。後述する螺合用領域30の軸方向はボス部3の軸方向と一致し、ボス部3に螺合したときのビス9の軸方向もまたボス部3の軸方向に一致するものとする。
なお、ボス部3はビス9と螺合するための中空部39を有する筒状であれば良く、円筒状であっても良いし角筒状等の円筒状以外の形状であっても良い。ボス部3の中空部39は貫通穴でも良いし行き止まり穴でも良い。ボス部3が円筒以外の形状である場合には、「ボス部3の軸」とはボス部3の中心線を指す。なお、ボス部3の軸つまり中心線は、ビス9と螺合する領域(つまり螺合用領域30)以外の領域において、部分的に湾曲していても良い。しかし、ビス9と螺合する都合上、少なくとも螺合用領域30においてはボス部3は直状である。この場合、「ボス部3の軸方向」とは当該螺合用領域30における軸方向を指すものとする。
図2に示すように、ボス部3は螺合用領域30および残部領域35で構成されている。螺合用領域30は不完全掛かり部31および完全掛かり部32で構成されている。
具体的には、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は、ビス9と螺合するための領域として、先端側1.0mmの領域と、当該領域に連続する2.4mmの領域とで構成される螺合用領域30を有する。ボス部3における先端側1.0mmの領域が不完全掛かり部31であり、当該不完全掛かり部31に連続する2.4mmの領域が完全掛かり部32である。完全掛かり部32は、ビス9のネジ山3山分の長さに相当する。完全掛かり部32に連続する基端側の領域が残部領域35である。
一方、実施例の発泡樹脂成形体1に組み合わされるビス9は、頭部90と、完全掛かり部32に螺合する長さ約2.4mmの実効領域92と、当該実効領域92の頭部90側に連続する第1の非実効領域91と、実効領域92の先端側つまり頭部90とは逆側に連続する第2の非実効領域95と、で構成される。第1の非実効領域91は、ボス部3の不完全掛かり部31に部分的に螺合する不完全ネジ部96と、ビス9の頭部90とボス部3との間に挟持される相手材(実施例ではダクト80)の取付孔81内に配置されるスペーサ部97とで構成される。第2の非実効領域95は、ボス部3における残部領域35に部分的に螺合しつつボス部3における中空部39の内部に収容される。ボス部3における残部領域35の軸方向長さは、ビス9における第2の非実効領域95の軸方向長さよりもやや長い。
図1に示すように、ボス部3の螺合用領域30の先端部、つまり、不完全掛かり部31の先端部において、ボス部3の中空部39はすり鉢状に拡径している。この部分は、ビス9を差し込むための案内口38となる。完全掛かり部32においては、中空部39の孔径およびボス部3の肉厚は略一定である。さらに具体的には、完全掛かり部32におけるボス部3の外径は8.0mm、内径は4.1mm、平均肉厚は約1.98mmである。なお、実施例の発泡樹脂成形体1においては、残部領域35もまた完全掛かり部32と略同じ内径、外径および平均肉厚である。
図1、2に示すように、実施例の発泡樹脂成形体1は8本のリブ部4を有する。リブ部4は、基体2およびボス部3と一体成形されており、基体2およびボス部3と同じ材料からなる。具体的には、図1に示すように、リブ部4はボス部3の周壁に一体に設けられ、ボス部3の軸方向に沿って延びる。図2に示すように、リブ部4は基体2に一体化されるとともに螺合用領域30にまで延びている。実施例の発泡樹脂成形体1においては、リブ部4は螺合用領域30における完全掛かり部32の全長にわたって延びている。換言すると、リブ部4は、螺合用領域30の軸方向長さの約7/10にわたって、螺合用領域30と一体に設けられている。8本のリブ部4は略同形状であり、各リブ部4の肉厚は約1.15mm、高さは約2.25mmであった。なお、本明細書において単に「リブ部4の長さ」という場合にはボス部3の軸方向におけるリブ部4の長さを指す。「リブ部4の高さ」とはボス部3の径方向におけるリブ部4の高さを指し、「リブ部4の肉厚」とは、当該「リブ部4の長さ」および「リブ部4の高さ」に直交する方向におけるリブ部4の厚さを指す。「リブ部4の肉厚」は、ボス部3の径方向断面においてボス部3の接線をとったときの、当該ボス部3の接線方向におけるリブ部4の厚さ、と言い換えることもできる。
実施例の発泡樹脂成形体1において、基体2、ボス部3およびリブ部4は同じ発泡材料を用いて一体に発泡成形されたものである。図2に示すように、このうち基体2は、ボス部3およびリブ部4に比べて密度が低い。換言すると、基体2は、ボス部3およびリブ部4に比べて、空隙率すなわち発泡樹脂材料の発泡率が高い。このため、実施例の発泡樹脂成形体1は、比較的軽量な基体2に比較的剛性の高いボス部3およびリブ部4が設けられたものとなり、軽量化と耐トルク性能の向上との両方を実現できる。
基体2における一般部20の密度は約0.75g/cm3であり、ボス部3における基体2側の部分の密度、つまり、残部領域35における基体2側の部分の密度も同程度であった。ボス部3における先端部の密度、具体的には螺合用領域30の密度は、約1.01g/cm3であった。このうち不完全掛かり部31の密度は完全掛かり部32の密度と同程度かそれ以上であった。したがって、実施例の発泡樹脂成形体1における各部分の密度は、不完全掛かり部31→完全掛かり部32→残部領域35→基体2の順に低くなった。換言すると、実施例の発泡樹脂成形体1における発泡樹脂材料の発泡率は、基体2→残部領域35→完全掛かり部32→不完全掛かり部31の順に小さくなった。リブ部4の密度は不完全掛かり部31の密度と同程度であった。
なお、実施例の発泡樹脂成形体1の材料を発泡させない場合、得られる成形体の密度は約1.04〜1.05g/cm3となる。発泡樹脂成形体1の材料は、後述するように、樹脂材料の1種であるポリプロピレンと、発泡剤の1種である炭酸水素ナトリウムと、充填材の1種であるタルクと、で構成されている。このように樹脂材料、発泡剤および充填材で構成される発泡成形体材料を発泡させなかった場合の密度をソリッド密度と呼ぶ。発泡樹脂成形体1の軽量化と耐トルク性能能の向上とを両立させるためには、ソリッド密度が螺合用領域30の密度の1.05倍以下となるように螺合用領域30の密度を設計すれば良いと考えられる。言い換えると、螺合用領域30の密度は、ソリッド密度の0.95倍以上であれば良いと考えられる。
実施例の発泡樹脂成形体1においては、上述したように、ボス部3の密度が基体2の密度よりも高いことが、ボス部3の耐トルク性能向上の一因と考えられる。しかし、それ以外にもボス部3の耐トルク性能向上に寄与する要因がある。つまり、実施例の発泡樹脂成形体1において、ボス部3は外周面に設けられたリブ部4によって周方向に補強されている。このようにリブ部4によって補強されることによっても、ボス部3の剛性は向上し、その結果、ボス部3の耐トルク性能が向上すると考えられる。
後述するように、リブ部4はボス部3の高密度化にも寄与すると考えられる。そしてこの効果は、リブ部4をボス部3の内部に設ける場合にも外部に設ける場合にも発揮されると考えられる。このため、本発明の発泡樹脂成形体1においては、リブ部4はボス部3の内部にあっても良いし、外部にあっても良い。但し、リブ部4がボス部3の螺合用領域30に一体化される場合には、ビス9とボス部3とが螺合する都合上、リブ部4をボス部3の外部に設ける必要がある。つまり、基体2からボス部3の螺合用領域30内まで延びるリブ部4は、ボス部3の外周面に一体化され、ボス部3の外部に設けられるのが良い。また、リブ部4によってボス部3の径方向の変形を抑制することでボス部3を効率良く補強ためにも、リブ部4はボス部3の外部に設けるのが好ましい。
ボス部3を補強するためには、リブ部4の肉厚は0.8以上であるのが好ましく、1.0mm以上であるのがより好ましく、1.2mm以上であるのがなお好ましい。リブ部4には、ボス部3の発泡を抑制する効果もあると考えられる。当該効果を考慮するとリブ部4の肉厚は薄肉である方が良い。具体的には、リブ部4の肉厚は1.5mm以下であるのが好ましく、1.4mm以下であるのがより好ましく、1.3mm以下であるのがさらに好ましい。これらを勘案すると、リブ部4の肉厚は0.8〜1.5mmの範囲内であるのが好ましく、0.9〜1.4mmの範囲内であるのがより好ましく、1.0〜1.3mmの範囲内であるのがなお好ましい。
また、ボス部3を補強するためには、リブ部4の高さは1.5mm以上であるのが好ましく、1.7mm以上であるのがより好ましく、2.0mm以上であるのがさらに好ましい。本発明の発泡樹脂成形体1においてリブ部4の高さの上限値は特に問わない。発泡樹脂成形体1における他の構造との配索性を考慮し上限値を強いて挙げるとすると、リブ部4の高さは3.0mm以下であるのが好ましい。
なお、リブ部4の高さは、リブ部4の肉厚以上であるのが好ましく、リブ部4の肉厚を超えるのがより好ましい。これは、リブ部4によるボス部3の高密度化を効率良く生じさせるためである。
本発明の発泡樹脂成形体1においては、全てのリブ部4が同形状でなくても良い。また、各リブ部4の形状は、軸方向に均一な形状でなくても良い。例えば、隣接するリブ部4同士が部分的に連結されていても良い。また、軸方向におけるリブ部4の一端部の肉厚または高さがリブ部4の他端部に比べて大きくても良い。
リブ部4自体の強度を考慮すると、リブ部4の基端つまりリブ部4における基体2側の端部は、基体2に一体化されるのが良い。一方、ボス部3の補強のみを考慮すると、リブ部4は基体2に一体化されず螺合用領域30の一部に一体化されるだけでも良い。好ましくは、リブ部4は螺合用領域30の一部に一体化されるのが良い。リブ部4は螺合用領域30の全長の半分以上にわたって螺合用領域30に一体化されるのがより好ましく、螺合用領域30の全長の2/3以上にわたって螺合用領域30に一体化されるのがさらに好ましい。更には、リブ部4は螺合用領域30のなかでも上記した完全掛かり部32の少なくとも一部に一体化されるのが好ましく、完全掛かり部32の全長で完全掛かり部32に一体化されるのがより好ましい。
なお、リブ部4によってボス部3の拡径方向への変形を抑制できれば、リブ部4によるボス部3の補強機能を高め得ると考えられる。このことを考慮すると、実施例の発泡樹脂成形体1のように、ボス部3の外部においてリブ部4をボス部3に一体化し、かつ、各リブ部4をボス部3の周方向に沿って離間配置すれば、リブ部4を基体2に一体化しない場合にもリブ部4によってボス部3を効率的に補強でき、ボス部3の耐トルク性能を向上させ得ると考えられる。但し、リブ部4自体に外力が作用しリブ部4が変形等すると、上記のリブ部4によるボス部3の補強機能は低減する可能性がある。このため、リブ部4の変形等を抑制するために、上記したようにリブ部4は基体2にも一体化するのが好ましいと考えられる。
リブ部4の数は特に問わず、例えば本発明の発泡樹脂成形体1におけるリブ部4は1のみであっても良い。但しボス部3の補強を効果的に行うためにはリブ部4は複数あるのが好ましく、4以上であるのがより好ましく、8以上であるのがさらに好ましい。リブ部4の形状もまた特に限定されず、例えばボス部3の軸方向に沿って直状に延びても良いし、螺旋状に延びても良い。或いは、リブ部4はボス部3の周方向に延びるリング状をなしても良い。リング状のリブ部4はボス部3を周方向に効果的に補強し、ボス部3の径方向の変形を抑制し得る。この場合、リブ部4によるボス部4の補強機能をより効果的に発揮する為には、リング状のリブ4をボス部の軸方向に沿って複数離間配置するのが良い。
完全掛かり部32の範囲は、本発明の発泡樹脂成形体1と組み合わせるビス9に応じて決定される。このため一概には言えないが、実施例同様に、ボス部3の先端側1.0mmの領域を不完全掛かり部31とみなし、それに連続する軸方向長さ2.4mmの領域を完全掛かり部32とみなすことができる。なお、好ましくは、リブ部4は基体2から完全掛かり部32の先端にまで連続的に設けられるのが良い。
図2に示すように、案内口38から中空部39に挿入されたビス9は、ボス部3の周壁と螺合する。ビス9を回転させつつ中空部39に挿入すると、周壁はビス9によって削られる。したがってこのとき周壁には、図2に示すように、ビス9のネジ山94に対応する溝部34が形成される。つまり、製造直後の発泡樹脂成形体1におけるボス部3には溝部34はなく、この溝部34はビス9を取り付けることによって形成される。なお、実施例の発泡樹脂成形体1においてボス部3の軸方向は基体2の一般部20の厚さ方向と一致するが、ボス部3の軸方向は当該厚さ方向に直交する方向以外の方向、つまり、一般部20の表面に交差する方向であれば良い。
実施例の発泡樹脂成形体1の製造方法を以下に説明する。以下、実施例の発泡樹脂成形体1の製造方法を、必要に応じて、単に実施例の製造方法と呼ぶ。実施例の製造方法は、スライドコアと呼ばれる可動型を有する発泡成形型を用いた成形方法、所謂コアバック成形法を用いた方法である。
実施例の製造方法は、準備工程、充填工程、保圧工程およびコアバック工程を有する。
(準備工程)
準備工程においては、成形材料を図略の発泡樹脂成形機に入れて加熱し軟化させて、流体状の成形材料を得た。実施例の製造方法で用いた成形材料は、75質量部のポリプロピレン、5質量部の炭酸水素ナトリウムおよび20質量部のタルクを含有する。このうち炭酸水素ナトリウムは発泡剤として機能する。具体的には、炭酸水素ナトリウムは加熱分解されて炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素を生じる。このうち二酸化炭素は樹脂材料中の気泡を構成し得る。また、この分解反応速度は水の存在下で高まるために、上記の分解反応による樹脂材料の発泡は連続的に進行し得る。
準備工程においては、成形材料を図略の発泡樹脂成形機に入れて加熱し軟化させて、流体状の成形材料を得た。実施例の製造方法で用いた成形材料は、75質量部のポリプロピレン、5質量部の炭酸水素ナトリウムおよび20質量部のタルクを含有する。このうち炭酸水素ナトリウムは発泡剤として機能する。具体的には、炭酸水素ナトリウムは加熱分解されて炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素を生じる。このうち二酸化炭素は樹脂材料中の気泡を構成し得る。また、この分解反応速度は水の存在下で高まるために、上記の分解反応による樹脂材料の発泡は連続的に進行し得る。
(充填工程)
充填工程では、上記準備工程で得た流体状の成形材料を、図略の射出機を経て成形型7内に注入する。図3に示すように、実施例の製造方法で用いた成形型7は、第1型71と第2型72とで構成され、当該第1型71と第2型72との間に区画形成されるキャビティ73を有する。第1型71は固定型であり、第2型72は可動型である。充填工程において、第2型72は図3に示す型締め位置に配置される。
充填工程では、上記準備工程で得た流体状の成形材料を、図略の射出機を経て成形型7内に注入する。図3に示すように、実施例の製造方法で用いた成形型7は、第1型71と第2型72とで構成され、当該第1型71と第2型72との間に区画形成されるキャビティ73を有する。第1型71は固定型であり、第2型72は可動型である。充填工程において、第2型72は図3に示す型締め位置に配置される。
充填工程においては、第1型71と型締め位置にある第2型72との間に第1キャビティ74が形成される。第1キャビティ74は、ボス部3を成形するためのボス用領域75と、基体2を成形するための基体用領域76とを有する。ボス用領域75は、成形する対象であるボス部3と略同形状である。これに対して基体用領域76は、成形する対象である基体2よりもやや薄肉である。充填工程では、この第1キャビティ74に流体状の成形材料50を注入し、第1キャビティ74内の少なくともボス用領域75に成形材料50を充填する。なお、このとき可動型である第2型72は、成形材料50による流体圧に抗して第1キャビティ74の大きさを維持するのに足る力で、第1型71に向けて型締めされる。換言すると、このとき第2型72は、成形材料50による流体圧に抗して図3に示す型締め位置にあり続けるのに充分な力で、第1型71に向けて型締めされる。参考までに、このときのキャビティ内圧は37MPaであり、第2型72は55MPaで型締めされた。なお、このとき樹脂材料は比較的高温であり、また、成形型7も加熱された状態にある。このため、このとき第1キャビティ74内においては、準備工程に引き続き、成形材料50に含まれる発泡剤が徐々に熱分解されて、小さな気泡が発生する。
(保圧工程)
保圧工程では、上記の充填工程後に引き続き、充填工程における型締め力を維持しつつ、第1キャビティ74内のキャビティ内圧を30〜40MPaに保った状態を0.5〜3秒間維持する。
保圧工程では、上記の充填工程後に引き続き、充填工程における型締め力を維持しつつ、第1キャビティ74内のキャビティ内圧を30〜40MPaに保った状態を0.5〜3秒間維持する。
(コアバック工程)
コアバック工程では、図4に示すように、上記の保圧工程後に第2型72を図中矢印で示す型開き方向にやや移動させて、第2キャビティ77を形成する。実施例の製造方法における型開き方向は、ボス部3の軸方向および基体2の一般部20の厚さ方向に略一致する。
コアバック工程では、図4に示すように、上記の保圧工程後に第2型72を図中矢印で示す型開き方向にやや移動させて、第2キャビティ77を形成する。実施例の製造方法における型開き方向は、ボス部3の軸方向および基体2の一般部20の厚さ方向に略一致する。
コアバック工程で形成された第2キャビティ77の容積は、充填工程および保圧工程で形成された第1キャビティ74の容積よりも大きい。また、第2キャビティ77におけるボス用領域75の容積は第1キャビティ74におけるボス用領域75の容積とほぼ同じであり、第2キャビティ77における基体用領域76の容積は第1キャビティ74における基体用領域76の容積よりも大きい。
このコアバック工程によって成形型7に形成された第2キャビティ77の容積は、それまでの第1キャビティ74の容積よりも大きいため、このとき第2キャビティ77内は負圧となって、第2キャビティ77内の成形材料50は膨張する。より具体的には、成形材料50中の気泡が膨張して、成形材料50は全体として膨らむ。
ところで、実施例の製造方法では、上記の保圧工程において、成形材料50のなかで成形型7の型面近傍にある部分が硬化する。特に、ボス用領域75に充填された成形材料50(ボス中間成形体51と呼ぶ)は、狭幅の筒状をなす領域内におかれるため、基体用領域76にある成形材料50(基体中間成形体55と呼ぶ)に比べて、単位体積あたりの表面積が大きい。つまり、単位体積あたりのボス中間成形体51は、単位体積あたりの基体中間成形体55に比べて、成形型7の型面に対する接触面積が大きい。このため、ボス中間成形体51は基体中間成形体55に比べて早く内部まで硬化する。よってボス中間成形体51つまりボス用領域75に充填された成形材料50においては、気泡は大きく膨らみ難い。この現象は、ボス用領域75のうち基体用領域76から離れた位置において特に顕著になる。
一方、これとは逆に、単位体積あたりの基体中間成形体55は、単位体積あたりのボス中間成形体51に比べて、成形型7の型面に対する接触面積が小さいために硬化し難い。よって、基体中間成形体55の気泡はコアバック工程において比較的大きく膨らみ、基体中間成形体55自体も比較的大きく膨張する。つまり、基体中間成形体55には比較的大きな気泡が存在し、ボス中間成形体51には大きな気泡はあまり存在しない。換言すると、このときボス中間成形体51の密度は、基体中間成形体55の密度よりも大きくなる。
したがって、その後ボス中間成形体51および基体中間成形体55を有する発泡樹脂中間成形体を冷却し硬化させると、比較的低密度の基体2と比較的高密度のボス部3とを有する発泡樹脂成形体1が得られる。ボス部3は基体2に比べて高密度であるため、実施例の製造方法によるとボス部3の耐トルク性能が向上した発泡樹脂成形体1を得ることができる。
なお、図示しないが、キャビティ73にはリブ部4を成形するための領域(リブ部用領域と呼ぶ)も存在する。充填工程においては、このリブ部用領域にも成形材料50が充填される。リブ部用領域にある成形材料50(図略のリブ部中間成形体と呼ぶ)は、ボス中間成形体51に比べて、単位体積あたりの表面積が大きい。つまり、単位体積あたりのリブ部中間成形体は、単位体積あたりのボス中間成形体51に比べて、成形型7の型面に対する接触面積が大きい。したがって、リブ部中間成形体は、ボス中間成形体51に比べてさらに発泡し難く、その密度もボス中間成形体51と同程度かそれ以上になり得る。また、リブ部中間成形体はボス中間成形体51よりもさらに冷却され易いため、リブ部中間成形体に隣接するボス中間成形体51は、成形型7の型面だけでなくリブ部中間成形体によっても冷却され、硬化し易い。
実施例の製造方法では、樹脂材料としてポリプロピレンを用い発泡剤として炭酸水素ナトリウムを用いたが、樹脂材料と発泡剤との組み合わせはこれに限定されない。樹脂材料は熱可塑性樹脂であるのが好ましい。ポリプロピレン以外の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(所謂ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂(所謂AS樹脂)、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン等が例示される。更には、これらの樹脂材料に繊維材を加えた繊維強化プラスチック(所謂FRP)を用いても良い。
発泡剤もまた特に限定せず、使用する樹脂材料に応じて、適する発泡性能や発泡温度のものを適宜選択すれば良い。例えば発泡剤としては、熱分解されることで気体を生じる一般的なものを使用できる。或いは、熱により体積の増大するものを使用することも可能である。
一般的な発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウムおよび炭酸アンモニウム等の無機化合物、アゾジカルボンアミド、2,2’−アゾビス9イソブチロニトリル、アゾヘキサヒドロベンゾニトリル、および、ジアゾアミノベンゼン等のアゾ化合物、ベンゼンスルフォニルヒドラジド、ベンゼン−1,3−スルフォニルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジド、ジフェニルオキシド−4,4’−ジスルフォニルヒドラジド、4,4’−オキシビス9(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、および、パラトルエンスルフォニルヒドラジド等のスルフォニルヒドラジド化合物、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,および、N’−ジメチルフタルアミド等のニトロソ化合物、テレフタルアジド、および、p−t−ブチルベンズアジド等のアジド化合物が例示される。
熱により体積の増大する発泡剤としては、カプセル発泡剤を挙げることができる。カプセル発泡剤は、熱可塑性樹脂からなる外殻に発泡剤が封入されたものを指す。外殻を構成する熱可塑性樹脂としては塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共重合体が用いられ、発泡剤としてはイソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等の揮発性有機溶剤が用いられる。なお、当該揮発性有機溶剤は膨張剤とも呼ばれる。
何れの場合にも、発泡剤が発泡すること、例えば、発泡剤から気体が生じること、発泡剤と発泡開始剤との化学反応で気体が生じること、或いは気体の体積が増大すること等で、成形材料50中に気泡が形成される。そして、当該気泡がコアバック工程において膨張または成長することで、本発明の発泡樹脂成形体を得ることができる。
なお、実施例の製造方法はコアバック射出発泡成形法によるものであるが、本発明の発泡樹脂成形体の製造方法はこれに限らない。何れの場合にも、ボス部3と一体に設けられボス部3の周方向において互いに離間する複数のリブ部4を有し、ボス部3の螺合用領域30の密度が一般部20の密度よりも高くかつ1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下であれば、ボス部3に充分な耐トルク性能が付与される。
(比較例)
比較例の発泡樹脂成形体1は、リブ部4を有さないこと、および、ボス部3の密度以外は実施例の発泡樹脂成形体1と略同じものである。図5はビス9と螺合した比較例の発泡樹脂成形体1を模式的に表す説明図である。
比較例の発泡樹脂成形体1は、リブ部4を有さないこと、および、ボス部3の密度以外は実施例の発泡樹脂成形体1と略同じものである。図5はビス9と螺合した比較例の発泡樹脂成形体1を模式的に表す説明図である。
図5に示す比較例の発泡樹脂成形体1において、基体2の一般部20の密度は約0.75g/cm3であった。ボス部3の残部領域35の密度は、一般部20の密度と同程度であった。螺合用領域30の密度は1.00g/cm3であった。なお、比較例の発泡樹脂成形体1における完全掛かり部32の密度は、実施例の発泡樹脂成形体1における完全掛かり部32の密度よりも低く、残部領域35および一般部20の密度よりもやや高い程度であった。
つまり、比較例の発泡樹脂成形体1における各部分の密度は、螺合用領域30の不完全掛かり部31においては他の部分に比べてやや高かったもの、完全掛かり部32において低い点で実施例とは異なる。換言すると、比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3に比べて低密度であり低剛性であった。また、比較例の発泡樹脂成形体1は、実施例の発泡樹脂成形体1とは異なり、ボス部3を補強するリブ部4を有さない。このため比較例の発泡樹脂成形体1は実施例の発泡成形体1と同様に軽量であるものの、ボス部3の耐トルク性能に劣る。
比較例の発泡樹脂成形体1の製造方法は、保圧工程にかえて、低圧(40MPa)で実施例の製造方法と同じ時間保持する工程を有すること以外は、実施例の発泡樹脂成形体1の製造方法と同じ方法である。比較例の発泡樹脂成形体1の製造方法は、実施例の製造方法とは異なり、低圧で保圧を行うために、ボス中間成形体51が硬化する前に発泡が進行する。したがって、比較例の製造方法によると、ボス中間成形体51の多くの部分において気泡が膨張するために、発泡倍率が比較的高く密度が比較的低いボス部3を有する発泡樹脂成形体1が得られる。
(評価)
実施例の発泡樹脂成形体1および比較例の発泡樹脂成形体1を準備し、各発泡樹脂成形体1について、耐トルク性能の評価を行った。詳しくは、ビス9と螺合させる前の各ボス部3に、上記実施例で説明したものと同じビス9を螺合させた。このとき徐々にビス9の回転速度を高めることでビス9のトルクを高め、ボス部3が破壊した時のトルクを測定した。比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は、1.35N・mまでトルクを高めた時点で破壊し、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は1.45N・mまでトルクを高めるまで破壊しなかった。つまり、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は、比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3に比べて、耐トルク性能に優れていた。
実施例の発泡樹脂成形体1および比較例の発泡樹脂成形体1を準備し、各発泡樹脂成形体1について、耐トルク性能の評価を行った。詳しくは、ビス9と螺合させる前の各ボス部3に、上記実施例で説明したものと同じビス9を螺合させた。このとき徐々にビス9の回転速度を高めることでビス9のトルクを高め、ボス部3が破壊した時のトルクを測定した。比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は、1.35N・mまでトルクを高めた時点で破壊し、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は1.45N・mまでトルクを高めるまで破壊しなかった。つまり、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3は、比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3に比べて、耐トルク性能に優れていた。
各発泡樹脂成形体1のボス部3につき、先端側5.0mm部分を切り取った。この切り取った部分からさらにリブ部4を削除し、残りの部分、つまり、先端側5.0mm部分におけるボス部3の密度を測定した。この先端側5.0mm部分は、螺合用領域30全体を含む。実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3の先端側5.0mm部分の密度は1.01g/cm3であり、比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3の先端側5.0mm部分の密度は1.00g/cm3であった。一般部20の密度は、実施例の発泡樹脂成形体1においても、比較例の発泡樹脂成形体1においても、同じ0.75g/cm3であった。つまり、実施例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3の螺合用領域30の密度は、一般部20の密度よりも高く、かつ、比較例の発泡樹脂成形体1におけるボス部3の螺合用領域30の密度よりも高かった。リブ部4を有する実施例の発泡樹脂成形体1において、ボス部3の螺合用領域30の密度は1.01g/cm3であり、このボス部3は耐トルク性能に優れていた。したがって、リブ部4を有し、かつ、螺合用領域30における密度が1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である本発明の発泡樹脂成形体1は、ボス部3の耐トルク性能に優れるといえる。或いは、リブ部4を有し、先端側5.0mm部分の密度が、基体2の一般部20の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下であれば、ボス部3に充分な耐トルク性能を付与できる、とも言える。
さらに言うと、リブ部4を有する発泡樹脂成形体1の螺合用領域30における密度は、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下の範囲であれば、ボス部3を中心として取り付け強度、製品強度、性能を維持できる、とも言える。当該密度がこの範囲を超えると軽量化に対する寄与量が小さくなり、当該密度がこの範囲に満たないとボス部3の強度が低下する。
或いは、リブ部4を有する発泡樹脂成形体1の先端側5.0mm部分の密度は、基体2の一般部20の密度よりも高くかつ1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下の範囲であれば、上記と同様にボス部3を中心として取り付け強度、製品強度、性能を維持できる、とも言える。
或いは、リブ部4を有する発泡樹脂成形体1の先端側5.0mm部分の密度は、基体2の一般部20の密度よりも高くかつ1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下の範囲であれば、上記と同様にボス部3を中心として取り付け強度、製品強度、性能を維持できる、とも言える。
(その他)
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
本発明の発泡樹脂成形体は、例えば車両用の内外装品等、軽量であることが要求される各種の物品に使用することができる。
本発明の発泡樹脂成形体は以下のように表現できる。
(1)ビス9と螺合するためのボス部3を一体に有する発泡樹脂成形体1であって、
基体2と、
前記基体2に設けられている筒状のボス部3と、
前記ボス部3と一体に設けられ、前記ボス部3の周方向において互いに離間する複数のリブ部4と、を有し、
前記ボス部3のなかで前記ビス9と螺合するための螺合用領域30の密度は、前記基体2の一般部20の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体1。
基体2と、
前記基体2に設けられている筒状のボス部3と、
前記ボス部3と一体に設けられ、前記ボス部3の周方向において互いに離間する複数のリブ部4と、を有し、
前記ボス部3のなかで前記ビス9と螺合するための螺合用領域30の密度は、前記基体2の一般部20の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体1。
(2)8以上の前記リブ部4を有する、(1)に記載の発泡樹脂成形体1。
(3)前記リブ部4は、前記螺合用領域30の少なくとも一部と一体に設けられている、(1)または(2)に記載の発泡樹脂成形体1。
(4)前記リブ部4は前記ボス部3の軸方向に延び、前記軸方向において前記螺合用領域30の全長の2/3以上にわたって前記螺合用領域30と一体に設けられている、(3)に記載の発泡樹脂成形体1。
さらに、本発明の発泡樹脂成形体1は、以下のようにも表現できる。
(5)ビス9と螺合するためのボス部3を一体に有する発泡樹脂成形体1であって、
基体2と、
前記基体2に設けられている筒状のボス部3と、
前記ボス部3と一体に設けられ、前記ボス部3の周方向において互いに離間する複数のリブ部4と、を有し、
前記ボス部3の軸方向における先端側5.0mm部分の密度は、前記基体2の一般部20の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体1。
基体2と、
前記基体2に設けられている筒状のボス部3と、
前記ボス部3と一体に設けられ、前記ボス部3の周方向において互いに離間する複数のリブ部4と、を有し、
前記ボス部3の軸方向における先端側5.0mm部分の密度は、前記基体2の一般部20の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体1。
なお、(5)の発泡樹脂成形体1は(2)〜(4)の構成要素の何れかを備えるのが好ましく、これらの複数を備えるのがより好ましい。
1:発泡樹脂成形体 2:基体 3:ボス部
4:リブ部 9:ビス 20:一般部
30:螺合用領域
4:リブ部 9:ビス 20:一般部
30:螺合用領域
Claims (5)
- ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体であって、
基体と、
前記基体に設けられている筒状のボス部と、
前記ボス部と一体に設けられ、前記ボス部の周方向において互いに離間する複数のリブ部と、を有し、
前記ボス部のなかで前記ビスと螺合するための螺合用領域の密度は、前記基体の一般部の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体。 - 8以上の前記リブ部を有する、請求項1に記載の発泡樹脂成形体。
- 前記リブ部は、前記螺合用領域の少なくとも一部と一体に設けられている、請求項1または請求項2に記載の発泡樹脂成形体。
- 前記リブ部は前記ボス部の軸方向に延び、前記軸方向において前記螺合用領域の全長の2/3以上にわたって前記螺合用領域と一体に設けられている、請求項3に記載の発泡樹脂成形体。
- ビスと螺合するためのボス部を一体に有する発泡樹脂成形体であって、
基体と、
前記基体に設けられている筒状のボス部と、
前記ボス部と一体に設けられ、前記ボス部の周方向において互いに離間する複数のリブ部と、を有し、
前記ボス部の軸方向における先端側5.0mm部分の密度は、前記基体の一般部の密度よりも高く、1.0g/cm3以上1.05g/cm3以下である、発泡樹脂成形体。
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