JP2017193724A - シート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法および発泡食品容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法は、変性ポリフェニレンエーテルと、スチレン‐ブタジエン共重合体、スチレン‐ブタジエン‐スチレン共重合体およびスチレン‐(エチレン/ブチレン)‐スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の相溶化剤と、消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛とを含有する消臭化されたシート状の変性ポリフェニレンエーテル発泡体を製造する方法であって、ポリスチレン系樹脂100重量部、上記相溶化剤10〜100重量部および上記消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛を20〜100重量部混練して消臭性マスターバッチを製造する工程と、変性ポリフェニレンエーテル100重量部に上記消臭性マスターバッチを1〜20重量部を加え、発泡させながらシート状に成形する工程とにより、消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛の含有量を、変性ポリフェニレンエーテル発泡体100重量部に対して0.1〜2重量部であって、変性ポリフェニレンエーテル発泡体中に含まれるポリフェニレンエーテル100重量部に対して0.5〜10重量部になるように調整することを特徴としている。
【選択図】なし
Description
さらに、本発明は、消臭化されたシート状に成形された変性ポリフェニレンエーテル発泡体を提供することを目的としている。
また、本発明は、上記シート状に成形された変性ポリフェニレンエーテル発泡体から製造された発泡食品容器を提供することを目的としている。
(1)変性ポリフェニレンエーテルと、スチレン‐ブタジエン共重合体、スチレン‐ブタジエン‐スチレン共重合体およびスチレン‐(エチレン/ブチレン)‐スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の相溶化剤と、消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛とを含有する消臭化されたシート状の変性ポリフェニレンエーテル発泡体を製造する方法であって、
ポリスチレン系樹脂100重量部、上記相溶化剤10〜100重量部および上記消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛を20〜100重量部混練して消臭性マスターバッチを製造する工程と、変性ポリフェニレンエーテル100重量部に上記消臭性マスターバッチを1〜20重量部を加え、発泡させながらシート状に成形する工程とにより、
消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛の含有量を、変性ポリフェニレンエーテル発泡体100重量部に対して0.1〜2重量部であって、変性ポリフェニレンエーテル発泡体中に含まれるポリフェニレンエーテル100重量部に対して0.5〜10重量部になるように調整することを特徴とする消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。
(2)上記変性ポリフェニレンエーテル発泡体が、さらに疎水性ゼオライトを含有することを特徴とする(1)記載の消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。
(3)上記請求項(1)または(2)で製造された消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体を加熱下に所望の形状に成形したことを特徴とする発泡食品容器。
ポリフェニレンエーテルは、融点が高く、単独では成形が難しいので、多くの場合このポリフェニレンエーテルと相溶性の良いポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂で変性されて、変性ポリフェニレンエーテルとして使用されている。
ここで消臭性無機粉末として用いられる酸化亜鉛は、弱塩基性を示す化合物であり、酸性物質またはその類似物質と反応したり、吸着したりするものであると考えられる。ポリフェニレンエーテル中の臭気物質は特定されていないが、そのうちのある物質が反応または吸着除去されることによって臭気中の臭気物質のバランスが崩れ、その結果、臭気として感じられなくなるものと推察される。
酸化亜鉛は、樹脂の紫外線遮蔽剤としても使用されるが、光触媒作用を有するため表面処理されてないと樹脂を劣化させる。
さらに本発明においては、消臭性無機粉末として、上記の酸化亜鉛と共に、疎水性ゼオライトを使用することができる。
これらの発泡剤の使用量は、シートを形成する樹脂100重量部に対して、通常1〜5重量部、好ましくは1〜3重量部である。
1)マスターバッチ使用材料
ポリスチレン(略称GPPS、東洋スチレン(株)製、商品名「G100C」)50重量部、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(略称SBC、電気化学工業(株)製、商品名「デンカクリアレン730L」)30重量部、水酸化マグネシウム20重量部を押出機で180〜200℃で溶融混練してマスターバッチMB1を得た。
マスターバッチMB2〜MB5は表3の組成に従って、マスターバッチMB1と同様に製造した。
ポリスチレン(東洋スチレン(株)製、商品名「HRM26」)70重量部、変性ポリフェニレンエーテル(サビック(株)製、商品名「ノリルTMEFN4230」)30重量部および前記のマスターバッチMB1の4重量部を混合ミキサーにて混練し、タンデム押出機の1段目の押出機に供給した。
発泡剤として、イソブタン55〜100重量%およびノルマルブタン0〜45重量%からなる炭化水素を使用し、発泡倍率が10±1倍となるように炭化水素の使用量をコントロールした。
押出機内で混練された溶融樹脂は、連結管を介して、2段目の押出機に供給した。シリンダー温度は、115〜165℃、樹脂温度155〜165℃、圧力160〜170kg/cm2に調整した。樹脂組成物を発泡に適した樹脂温度まで冷却した後、この樹脂組成物を、2段押出機の先端(出口側)に装着されたダイの口金(リップ幅40〜50mm)から、220〜250kg/時間の速度で押出し、発泡させた。ダイ圧力は200〜210kg/cm2とした。リップ径は190mm、ドラム径は668mmである。これにより、1050mm幅の発泡シートの2本取りが得られた。シートの厚みは、2.00mm、坪量180〜250g/m2で、延伸倍率は2±0.2であった。
表5および6の組成に従って、参考例1と同様に操作して実施例1、参考例2〜6および比較例1の発泡シートを得た。
上記のリールに巻取った消臭性発泡シートを1cm×1cm角に切り出 上記のようにして得られた消臭性発泡シートをリールに巻取り、養生させた。
し、このシートを20枚まとめてガラス容器に封入した。
上記ガラス容器に封入した消臭性発泡シートを下記条件Iおよび条件IIで保管した後、臭気試験および感応試験を行った。
条件I :室温で24時間経過後、臭気を測定。
条件II:100℃で2時間加熱後、室温で放冷。24時間経過後臭気を測定。
上記条件Iおよび条件IIで保管した試料について、新コスモス電機(株)製ニオイセンサーXP−329IIIを用いて臭気を測定した。
臭気試験終了後の臭気を研究者10名による官能試験により評価し、下記評価法により点数化した。
1:殆ど臭いが感じられない
2:気にならない程度の臭い
3:少し気になる程度の臭い
4:不快なにおい
5:不快で耐えられない臭い
JIS K7206に従ってビカット軟化温度を測定した。
結果を表7に示す。
実施例1、参考例1〜6のとおりに製造したシート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体を3週間養生した後、発泡食品容器を製造した。
この時の成形機のヒータ温度は250℃、加熱時間8秒、金型温度は20℃に設定した。
この発泡成形の際の作業環境が臭気により悪化することはなかった。
Claims (3)
- 変性ポリフェニレンエーテルと、スチレン‐ブタジエン共重合体、スチレン‐ブタジエン‐スチレン共重合体およびスチレン‐(エチレン/ブチレン)‐スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の相溶化剤と、消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛とを含有する消臭化されたシート状の変性ポリフェニレンエーテル発泡体を製造する方法であって、
ポリスチレン系樹脂100重量部、上記相溶化剤10〜100重量部および上記消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛を20〜100重量部混練して消臭性マスターバッチを製造する工程と、変性ポリフェニレンエーテル100重量部に上記消臭性マスターバッチを1〜20重量部を加え、発泡させながらシート状に成形する工程とにより、
消臭性無機粉末である表面処理されていない酸化亜鉛の含有量を、変性ポリフェニレンエーテル発泡体100重量部に対して0.1〜2重量部であって、変性ポリフェニレンエーテル発泡体中に含まれるポリフェニレンエーテル100重量部に対して0.5〜10重量部になるように調整することを特徴とする消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。 - 上記変性ポリフェニレンエーテル発泡体が、さらに疎水性ゼオライトを含有することを特徴とする請求項1記載の消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。
- 上記請求項1または2で製造された消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体を加熱下に所望の形状に成形したことを特徴とする発泡食品容器。
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