JP2017197434A - 水中油型日焼け止め化粧料 - Google Patents
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しかしながら、油中水型組成物は、塗布時にべたつきやぬるつきがあること、紫外線吸収剤を高配合した場合には、油っぽさやべたつき、さらに衣服への二次付着による汚着を生じることがあった。また、紫外線吸収剤を高配合すると、敏感肌の使用者にとって肌荒れを生じる可能性がある。
従って、本発明の課題は、紫外線散乱剤の水中油型系への配合安定性が良好で、塗布時にきしみ感がなく、肌への伸びが良好で、かつ塗布後の白残りが生じず、かつ落としやすい水中油型日焼け止め化粧料を提供することにある。
(A)カルボキシル基を有する表面処理剤で表面処理されてなる酸化チタン粒子 3質量%超20質量%以下、
(B)(メタ)アクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子、
(C)HLBが6以上10以下のノニオン性界面活性剤及び
(D)25℃で液体状である油剤
を含有する水中油型日焼け止め化粧料を提供するものである。
(A)カルボキシル基を有する表面処理剤で表面処理されてなる酸化チタン粒子 3質量%超20質量%以下、
(B)(メタ)アクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子、
(C)HLBが6以上10以下のノニオン性界面活性剤及び
(D)25℃で液体状である油剤。
(メタ)アクリル酸由来の構成単位を有する水溶性高分子として、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリレート、アクリレート、メタクリルアミド、およびアクリルアミドから選ばれるモノマーを構成単位とするホモポリマーまたはこれらモノマーを2種以上含むコポリマーが挙げられる。さらに具体的には、カルボキシビニルポリマー(たとえば、シンタレンK、L;和光純薬工業社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(たとえば、PEMULEN TR−1、TR−2;ルーブリゾール社製)、SEPPIC社から販売されているポリアクリルアミド(SEPIGEL 305)、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(SIMULG EL EG)、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(SIMULGEL FL、SIMULGEL NS、SEPIPLUS S、SEPINOV EMT 10)、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー(SEPIPLUS 265)、ポリアクリレート−13(SEPIPLUS 400)等が挙げられる。これらから選ばれる(メタ)アクリル酸系ポリマーの1種または2種以上を使用することができる。
また、スルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子として、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na(ポイズ 310;花王社製)が挙げられる。
これらのうち、アクリル酸・メタクリル酸共重合体および(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーから選ばれる1種または2種以上を用いた場合、少量でも組成物が安定し、且つ塗布時のよれ防止効果や使用感の向上の点から好ましい。
なお、本発明の効果を損しない範囲で、化粧料中に成分(B)以外の水溶性高分子を含有することができる。化粧料の安定性、伸びの軽さ及びみずみずしさを向上させる観点から、化粧料中に、成分(B)以外の水溶性高分子は、1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましく、実質0質量%であることがさらに好ましい。
ここでHLB(親水性−親油性のバランス)は、ノニオン性界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィンの式により求められる。2種以上のノニオン性界面活性剤を用いる場合のHLBは、各ノニオン性界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加平均したものである。したがって、個々のノニオン性界面活性剤のHLB値が6未満又は10超であっても、混合HLBが前記範囲であれば、本発明における、HLBが6以上10以下のノニオン性界面活性剤である。
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
本発明に用いられる(E)デキストリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とデキストリンのエステルであり、前記脂肪酸の炭素数は8〜24であることが好ましく、より好ましくは炭素数が14〜18であり、前記脂肪酸は直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸であり、前記(E)成分の平均重合度は10〜50であることが好ましく、より好ましくは20〜30である。
具体例としては、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
市販品としては、千葉製粉社製のパルミチン酸デキストリン(レオパールKL2、レオパールKS2、レオパールTL2)、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン(レオパールTT2)、ミリスチン酸デキストリン(レオパールMKL2)、(いずれも千葉製粉社製)等が挙げられる。
成分(F)としては、炭素数12〜22の直鎖飽和の高級アルコール、炭素数14〜22のモノ脂肪酸グリセリンエステル、炭素数14〜22のモノアルキルグリセリルエーテル、炭素数14〜22のモノ脂肪酸ソルビタンエステル、キャンデリラロウ、カルナウバウロウ、ベイベリーロウ等のロウ;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の炭素数12〜22の高級脂肪酸;コレステロール類;ミリスチン酸ミリスチル、イソステアリン酸コレステリル、ベヘニル酸ベヘニル、トリミリスチン酸グリセリン等のエステル油;ワセリン、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油、セラミド類等が挙げられる、これらの中では、炭素数12〜22の直鎖飽和の高級アルコール、炭化水素油及びセラミド類から選ばれる1種または2種以上等が好ましく、炭素数12〜22のアルコールがより好ましい。炭素数12〜22の直鎖飽和の高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。これらのうち、好ましくは炭素数16〜18の直鎖飽和の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上である。
表1〜表2に示す組成の水中油型日焼け止め化粧料を製造し、紫外線防御効果、塗布後の白残りのなさ、きしみ感のなさ、みずみずしさ、落としやすさ及び安定性の良さを評価した。結果を表1〜表2に併せて示す。
25℃の温度下で、精製水をいれた配合槽をディスパーで攪拌しながら成分(B)を分散し、水相を調製した。一方、約90℃の温度下で、成分(C)と成分(D1)と成分(D2)と成分(E)及び成分(F)を加熱攪拌し、さらに(A)を添加してディスパーで分散させて、油相を調製した。その後、水相に油相を添加し、攪拌し、さらに残りの成分を添加して水中油型日焼け止め化粧料を得た。
(1)紫外線防御効果(SPF値)
PMMA板上に、化粧料を2mg/cm2になるように1分間均一に塗布し、冷暗所で15分乾燥させた。試料乾燥後、SPFアナライザー(SPF 290S plus, Optometricus USA, Inc製)にて、正方形のPMMA板上の中点、各頂点、各頂点を結んだ辺の中点の計9箇所の吸収スペクトル(波長350nm)の透過率(%)を測定し、9箇所の平均を求めた。結果は、その透過率(%)から求められるSPF値(−)を示した。
SPF値は、以下の基準で表に示した。
SPF
>22 ◎
18以上22以下 ○
14以上18未満 △
14未満 ×
専門パネラ2名により、前腕内側に直径3cm円に化粧料を0.02mL塗布した。化粧料塗布後、30℃、45RH下にて20分経過後、塗布部の白さに対して官能評価を行った。白残りのなさ基準を4段階を分けた。
◎白残りをまったく感じない。
○白残りを感じない。
△白残りをやや感じるが、許容範囲である。
×白残りをつよく感じて、許容範囲外である。
パネラ2名により、前腕内側に直径3cm円に化粧料を0.02mL塗布した。塗布時のきしみ感に対して官能評価を行った。評価基準を4段階を分けた。
◎きしみ感をまったく感じない。
○きしみ感を感じない。
△きしみをやや感じるが、許容範囲である。
×きしみ感をつよく感じて、許容範囲外である。
パネラ2名により、前腕内側に直径3cm円に化粧料を0.02mL塗布した。塗布時のみずみずしさに対して官能評価を行った。評価基準を4段階を分けた。
◎みずみずしさを強く感じる。
○みずみずしさを感じる。
△みずみずしさをやや感じる。
×みずみずしさを感じない。
専門パネラ2名により、前腕内側に直径3cm円に化粧料を0.02mL塗布した。化粧料塗布後、室温で2時間経過後、石鹸で落とした。落とした後に肌の白残りに対して官能評価を行った。白残りのなさ基準を4段階を分けた。
◎白残りをまったく感じない。
○白残りを感じない。
△白残りをやや感じるが、許容範囲である。
×白残りをつよく感じて、許容範囲外である。
50mLのガラス瓶に、50gの水中油型乳化化粧料を入れ、密閉して、50℃で1か月間保存した後、化粧料中の油相の分離の有無および光学顕微鏡の油滴の粒径を、専門パネラー1名により評価し、下記基準で示した。
基準を4段階に分けた。
◎油分離はまったくない、油滴の粒径は保存前とほぼ変わらない。
○油分離はまったくない、油滴の粒径は保存前よりやや大きくなる。
△油分離はないが、油滴の粒径は保存前より大きくなる。
×油が分離した。
*2 : 堺化学製 STR-100A-LP
*3-1 : Lubrizol Advanced Materials, Inc. , 製 PEMULEN TR-1
*3-2 : Lubrizol Advanced Materials, Inc. , 製 PEMULEN TR-2
*4 : SEPPIC社製 SIMULGEL EG中、請求項1中A)成分アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合の量は37.5%である。
*5 : ダイセルファインケム社製 HECダイセル SE400
*6 : 花王社製 レオドール TW-S120V(HLB 14.9)
*7 : 花王社製 レオドール SP-S10V(HLB 4.7)
*8 : 日清オイリオグループ社製 サラコス 913
*9 : 日清オイリオグループ社製 サラコス 99
*10: 日清オイリオグループ社製 エステモール N-01
*11: 日清オイリオグループ社製 エキセパールTGO
*12: BASFジャパン社製 ユビナール MC80
*13: 日油社製 パールリームEX
*14: 信越化学工業社製 シリコーン KF-96A-6CS(-G)
*15: 千葉製粉社製 レオパールKL2
*16: 高級アルコール工業社製 ステアリルアルコール NX
*17: ANGUS CHEMICAL COMPANY製 TRIS AMINO ウルトラ PC(J)トロメタミン
*18: 旭硝子社製 液体苛性カリ(48%)
*19: ナガセケムテックス社製 クレワット N
*20: 東邦化学工業社製 ハイソルブ EPH
*21: KHネオケム社製 1,3-ブチレングリコール-P
表3に記載の水中油型日焼け止め化粧料を、実施例1〜20と同様にして製造した。得られた化粧料は、高いSPF値を有し、安定性に優れ、きしみ感がなく、べたつきやぬるつきがなく、みずみずしい塗布感を有し、塗布後の白残りが少なく、かつ落としやすいという効果を有していた。
*2-1 : Lubrizol Advanced Materials, Inc. 製 PEMULEN TR-1
*2-2 : Lubrizol Advanced Materials, Inc. 製 PEMULEN TR-2
*3 : 花王社製 レオドール TW-S120V(HLB 14.9)
*4 : 花王社製 レオドール SP-S10V(HLB 4.7)
*5 : 日清オイリオグループ社製 サラコス 913
*6 : 日清オイリオグループ社製 サラコス 99
*7 : 日清オイリオグループ社製 エステモール N-01
*8 : 日清オイリオグループ社製 エキセパールTGO
*9 : Innospec Active Chemicals LLC製 FINSOLV TN
*10: 日油社製 パールリームEX
*11: 信越化学工業社製 シリコーン KF-96A-6CS(-G)
*12: 千葉製粉社製 レオパールKL2
*13: 高級アルコール工業社製 ステアリルアルコール NX
*14: Sonneborn, LLC製 スーパーホワイトプロトペット
*15: 花王社製 スフィンゴリピッド E
*16: ANGUS CHEMICAL COMPANY製 TRIS AMINO ウルトラ PC(J)トロメタミン
*17: 旭硝子社製 液体苛性カリ(48%)
*18: ナガセケムテックス社製 クレワット N
*19: 東邦化学工業社製 ハイソルブ EPH
*20: KHネオケム社製 1,3-ブチレングリコール-P
*21:ADEKA社製 DPG-RF
*22: 日油社製 PEG#20000
*23: 伊那食品工業社製 伊那寒天 CS-16A
*24: 新和物産社製 ユーカリエキス
*25: 一丸ファルコス社製 アスナロリキッド K-B
*26: 日本サーファクタント工業社製 ニッコール SMT
Claims (8)
- 成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)カルボキシル基を有する表面処理剤で表面処理されてなる酸化チタン粒子 3質量%超20質量%以下、
(B)(メタ)アクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子、
(C)HLBが6以上10以下のノニオン性界面活性剤及び
(D)25℃で液体状である油剤
を含有する水中油型日焼け止め化粧料。 - 成分(D)が、(D1)25℃で液体状のシリコーン油以外の油剤を含む油剤である請求項1記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- 成分(D)に対する成分(D1)の質量比(D1/D)が、0.3以上1以下である請求項1又は2記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- 成分(A)に対する成分(D)の質量比(D/A)が1以上10以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- さらに、(E)デキストリン脂肪酸エステルを含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- 成分(D)に対する成分(E)の質量比(E/D)が0.01以上0.15以下である請求項5記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- さらに、(F)25℃で固体状の油剤を含有する請求項1〜6のいずれか1項記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- pHが7以上9以下である請求項1〜7のいずれか1項記載の水中油型日焼け止め化粧料。
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