JP2017197891A - 布支持台 - Google Patents

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Abstract

【課題】布及びヒートプレス機が濡れる可能性を低減した布支持台を提供する。【解決手段】布支持台は、ヒートプレス機に設置可能な台であり、且つ、Tシャツ5が載置される台である。布支持台は、第1層51と第2層52とを備える。第1層51は、前処理剤が塗布されたTシャツ5を支持する上面51Aを含む。第2層52は、上面51Aの裏側に配置される。第2層52は溝55を形成する。溝55の内側空間である貯留空間55Aには、貯留対象物6が貯留される。貯留対象物6は、Tシャツ5に塗布された前処理剤がヒートプレス機によって熱処理されることにより発生する水蒸気7、または、水蒸気7が冷やされることで発生する水8を含む。溝55は、貯留対象物6の左右方向への移動を規制し、且つ、前後方向の移動を案内する。【選択図】図6

Description

本発明は、ヒートプレス機に設置される布支持台に関する。
従来、画像形成前の布に液体の処理剤を塗布する画像形成方法が知られている。例えば、特許文献1に開示の画像形成方法では、処理剤が塗布された布は、画像形成前に、熱処理が施される。
特開2012−207338号公報
例えば、ヒートプレス機が有する平面状の加熱板によって、熱処理が実行される。熱処理において、処理剤が塗布された布は、例えばヒートプレス機の土台の上に設けられたスポンジの上に載置される。ヒートプレス機の加熱板が、スポンジとは反対側から布に押し当たる。この結果、処理剤に含まれる水分が加熱されることで生じる水蒸気は、スポンジ内を移動する。
しかしながら、スポンジ内を移動する水蒸気は土台を通過できないので、スポンジの側部から水蒸気、または水蒸気が冷やされることにより発生する水が漏れ出る。漏れ出た水、または水蒸気が、布及びヒートプレス機を濡らす可能性がある。布が濡れると、布に塗布された処理剤の濃度ムラが生じて画像形成時に色のムラが生じる場合がある、またヒートプレス機の加熱板から布へ熱が均等に伝わらず、熱処理のムラが生じる場合がある。また、水蒸気による濡れにより、ヒートプレス機の清潔性を損う場合がある。
本発明の目的は、布及びヒートプレス機が濡れる可能性を低減した布支持台を提供することである。
本発明に係る布支持台は、ヒートプレス機に設置される布支持台であって、第1方向および前記第1方向に直交する第2方向に長さを有する布支持面と、前記布支持面の裏側に位置する底壁と、前記底壁から前記布支持面側に向かって突出する側壁とを備え、前記底壁と前記側壁は、前記布支持面に支持された布に含まれる水分が前記ヒートプレス機によって熱処理されることにより発生する水蒸気、または前記水蒸気が冷やされることにより発生する水の、少なくとも一方を含む貯留対象物が貯留されることが可能な貯留空間を形成する貯留部とを備え、前記側壁と前記底壁は、前記貯留空間に貯留された前記貯留対象物の前記第1方向に沿う前記貯留空間外への移動を案内し、前記貯留空間に貯留された前記貯留対象物の前記第2方向に沿う前記貯留空間外への移動を規制する溝を形成することを特徴とする。
上記構成によれば、ヒートプレス機が、布支持面に支持された布に熱処理を施すと、水蒸気が発生する。発生した水蒸気と、この水蒸気が冷やされることにより発生した水は、貯留対象物として貯留部に貯留される。溝によって、第1方向に沿う貯留空間外への貯留対象物の移動が案内され、且つ第2方向に沿う貯留空間外への貯留対象物の移動が規制される。従って、貯留対象物が貯留部から第2方向に漏れ出る可能性は、低減する。よって、貯留対象物は、布支持面に支持された布及び布支持台が設置されたヒートプレス機に接触しにくい。従って、布支持台は、布及びヒートプレス機が濡れる可能性を低減できる。
熱処理システム1の斜視図である。 布支持台10の分解斜視図である。 貯留部50の拡大平面図である。 図2のA−A線矢視方向における連結溝80の模式的な断面図である。 図2のB−B線矢視方向における連結溝80の模式的な断面図である。 図2のB−B線矢視方向において、回収部材99が貯留対象物6を回収する模式的な断面図である。 布支持台11の補助部材140が収容体160を覆う流れを示す説明図である。
本発明の一実施形態である熱処理システム1を説明する。熱処理システム1は、印刷装置(図示略)による印刷がなされる前の布に、熱処理を施す。布は、一例として、Tシャツ5である。熱処理が施される前のTシャツ5には、液体の前処理剤が塗布されている。前処理剤は、印刷装置が吐出するインクを凝集させる機能を有する金属塩を含む。前処理剤は、一例として塩化カルシウム水溶液である。熱処理システム1が熱処理を施すことによって、前処理剤の金属塩がTシャツ5に定着する。ユーザは、金属塩が定着したTシャツ5を、印刷装置に設置する。印刷装置は、例えば、特開2012−207338号公報に開示されるインクジェットプリンタである。印刷装置は、金属塩が定着したTシャツ5の部位に、インクを吐出する。金属塩がTシャツ5に定着していることによって、Tシャツ5に付着したインクは、にじみにくい、落ちにくい、または発色が良いなどの効果がある。以下、図1の上方、下方、右下方、左上方、左下方、及び右上方を、それぞれ、熱処理システム1の上方、下方、右方、左方、前方、及び後方とする。
図1〜図5を参照し、熱処理システム1の構成を説明する。図1に示すように、熱処理システム1は、ヒートプレス機20と布支持台10とを備える。ヒートプレス機20は、Tシャツ5に熱処理を施す。布支持台10は、ヒートプレス機20に設置された状態で、Tシャツ5を支持する。布支持台10は、ヒートプレス機20に対して着脱可能である。
ヒートプレス機20は、土台22、支持部24、アーム25、及び加熱板26を備える。土台22は、布支持台10が設置可能な台であり、且つ前後方向と左右方向とに延びる。支持部24は、土台22を支持する箱状である。支持部24は、土台22の下方に位置する。アーム25は、支持部24から上方に延び、前方に向けて折れ曲がる。アーム25は、上下動可能に支持部24と連結する。加熱板26は、アーム25の前部の下面に連結する。加熱板26は、一例として前後方向と左右方向とに延びる。布支持台10がヒートプレス機20から取り出された状態では、加熱板26は土台22に対して上方から対向する。加熱板26には、発熱体(図示略)が設けられる。加熱板26の下端面は、平面状に形成された加熱面27である。
支持部24の内部には、駆動部(図示外)と、制御部(図示略)とが設けられる。駆動部は、一例として、支持部24に内蔵されたエアシリンダである。駆動部は、アーム25に連結する。制御部は、第1の導線(図示略)を介して、駆動部に電気的に接続する。制御部は、駆動部を駆動させることによって、アーム25と加熱板26とを一体的に上下動させる。加熱面27は図5に示す上端位置と図6に示す下端位置との範囲で可動する。
また、制御部は、支持部24の内部とアーム25の内部とに設けられた第2の導線(図示略)を介して、加熱板26の発熱体に電気的に接続する。第2の導線は、アーム25の外部に配置されてもよい。制御部は、発熱体を発熱させることによって、加熱面27の温度を、約180℃など所定の温度まで上昇させる。さらに、制御部は、第3の導線(図示略)を介して、操作部(図示略)に電気的に接続する。操作部は、一例として、支持部24に設けられる。ユーザは、操作部を介して、制御部に各種指示を入力可能である。
図2〜図5を参照し、布支持台10の構成を、ヒートプレス機20(図1参照)に設置された状態を基準に説明する。なお、図2の二点鎖線W2によって囲まれた領域では、二点鎖線W1によって囲まれた領域にある後述の被覆部材110を、二点鎖線によって拡大して図示する。また、図5では、図面を見易くする都合、加熱板26、Tシャツ5、後述の補助部材30、及び後述の多孔質部材60のそれぞれに対するハッチングを省略している(図6も同様)。
図2に示される布支持台10は、ヒートプレス機20の土台22に設置可能な台である。布支持台10は、貯留部50、多孔質部材60、補助部材30、及び連結溝80を備える。貯留部50は、後方に向けて開口する箱状である。貯留部50は、例えば、ポリカーボネート樹脂、又はアクリル樹脂などの樹脂によって形成される。貯留部50の内側には、Tシャツ5に含まれる前処理剤が熱処理されることによって発生する水蒸気7(図6参照)と、この水蒸気7が冷やされることにより発生する水8(図6参照)が、進入可能である。なお、水蒸気7の少なくとも一部が、貯留部50の内側に進入した後に、冷やされて水8になってもよい。以下、貯留部50の内側に進入した水蒸気7又は水8を総称する場合、「貯留対象物6」(図6参照)という。貯留部50は、貯留対象物6を貯留可能である。貯留部50は、例えば、第1層51と第2層52とを備える。第1層51と第2層52は、上方から順に並んで設けられる。第1層51と第2層52は、一体的に形成される。
図3に示すように、第1層51は、前後方向と左右方向とに延びる板状である。第1層51の上面51Aは、上方向を向く平面である。第1層51には、前後方向に沿って等間隔に並ぶ複数の孔51Cを含む孔列51Bが設けられる。複数の孔列51Bは、左右方向に沿って等間隔に並んで設けられる。各孔51Cは、第1層51を上下方向に貫通する円形状である。
左右方向に互いに隣り合う2つの孔列51Bにおいて、一方の孔列51Bが含む孔51Cと、他方の孔列51Bが含む孔51Cは、千鳥状に並ぶ。即ち、一方の孔列51Bに含まれる孔51Cは、他方の孔列51Bに含まれる複数の孔51Cのいずれかに対して、所定ピッチの半分、前後方向にずれた位置に設けられる。所定ピッチは、各孔列51Bにおいて、前後方向に互いに隣り合う2つの孔51Cの中心同士の距離である。所定ピッチは図3に寸法Hとして示されている。
第2層52は、第1層51の下方に位置する。換言すると、第2層52は、上面51Aの裏側(即ち下側)に位置する。第2層52は、底壁53、側壁54、及び前壁59(図2参照)を備える。底壁53は、第1層51と平行に延びる板状である。側壁54は、底壁53から上方へ突出して第1層51に連結する、前後方向に延びる壁である。側壁54は、左右方向に沿って等間隔に複数並んで設けられる。複数の側壁54は、左右方向に互いに隣り合う2つの孔列51Bの間に設けられた側壁54Mを含む。複数の側壁54は、複数の孔列51Bの右側に設けられた側壁54Rと、複数の孔列51Bの左側に設けられた側壁54Lとを含む。複数の側壁54のうち、左右方向に互いに隣り合う2つの側壁54と、底壁53とは、前後方向に延びる溝55を形成する。溝55は、貯留対象物6(図6参照)が貯留されることが可能な貯留空間55Aを、内側に形成する。
図2に示すように、多孔質部材60は、第1層51の上面51Aに載置される。即ち、多孔質部材60は、溝55の側壁54(図3参照)及び底壁53(図3参照)に対して、上側に設けられる。なお、上面51Aと多孔質部材60との間に、他の部材が介在してもよい。多孔質部材60の上面61は、後述の補助部材30と接触する。多孔質部材60は弾性を有する。多孔質部材60は、一例として、スポンジである。多孔質部材60は、水蒸気7と水8が透過できる通気性を有する。また、多孔質部材60は、少なくとも、加熱面27の上述した所定の温度に耐えることができる耐熱性を有する。多孔質部材60は、一例として、200℃に耐えることができる耐熱性を有しているのが望ましい。
補助部材30は、一例として、ポリエステル又はナイロンなどの繊維によって形成される布である。補助部材30は、水蒸気7と水8が通過できる通気性を有する。また、補助部材30は、少なくとも、加熱面27の上述した所定の温度に耐えることができる耐熱性を有する。補助部材30は、一例として、200℃に耐えることができる耐熱性を有しているのが望ましい。
補助部材30は、袋部31を備える。袋部31は、前方及び後方の少なくともの一方に向けて開口する袋状である。袋部31は、貯留部50と多孔質部材60を覆う。袋部31は、貯留部50と多孔質部材60との上方に位置すればよく、下方に位置してもしなくてもよい。なお、袋部31が、多種のサイズの貯留部50と多孔質部材60に配置されることを考慮すると、袋部31は、貯留部50と多孔質部材60の側方に位置する程度の大きさを有することが望ましい。袋部31の上部は、貯留部50と多孔質部材60のそれぞれに対して、上方に位置する。また、袋部31の右部は、貯留部50と多孔質部材60のそれぞれに対して、右方に位置し、袋部31の左部は、貯留部50と多孔質部材60のそれぞれに対して、左方に位置する。なお、袋部31の下部は、貯留部50の下方に位置し、袋部31の後部は、多孔質部材60の後端部よりも後方に位置する。
袋部31は、載置面32と第1面33(図5参照)とを含む。載置面32は、上方を向く面である。載置面32の摩擦係数は、多孔質部材60の上面61の摩擦係数よりも小さい。布支持台10では、載置面32が布支持面として機能する。布支持面は、布が上側から接触する面である。従って、載置面32には、前処理剤が塗布されたTシャツ5(図1参照)が載置される。第1面33は、載置面32とは反対側の面である。第1面33(図5参照)は、多孔質部材60の上面61に接触する。
連結溝80は、貯留部50の後端部に連結する。連結溝80は、左右方向に沿って延び、複数の溝55のそれぞれの後端部に連結する。連結溝80の右端部は、貯留部50の右端部よりも右方に位置し、連結溝80の左端部は、貯留部50の左端部よりも左方に位置する。連結溝80は、一例として、金属材料によって形成される。連結溝80の両端部のそれぞれには、封止部材が設けられる。2つの封止部材は、連結溝80の内側の空間である内側空間81を左右方向から閉塞する。
図4に示すように、連結溝80は、壁82、一対の延設壁84、及び一対の突出壁86を備える。壁82は、貯留部50の後方に設けられ、上下方向に沿う。壁82には、2つの連結孔82Aが設けられる。2つの連結孔82Aは、連結溝80の左右方向の中心に対して左右対称となる位置にある。また、2つの連結孔82Aは、夫々連結溝80の左右方向の端部に位置する。
一対の延設壁84の一方は、壁82の上端部から前方に突出し、一対の延設壁84の他方は、壁82の下端部から前方に突出する。上方にある延設壁84は、貯留部50よりも上側にある。下方にある延設壁84は、貯留部50よりも下側にある。即ち、連結溝80の少なくとも一部は、第1層51の上面51Aに対して、複数の溝55から遠ざかる下方向となる位置に、設けられる。
一対の延設壁84のうちで下方にある延設壁84には、2つの円形孔84A(図5参照)が設けられる。2つの円形孔84Aは、連結溝80の左右方向の中心に対して左右対称となる位置にある。また、2つの円形孔84Aは、壁82の2つの連結孔82A(図4参照)の間にある。2つの円形孔84Aには、それぞれ、2つの円筒84B(図5参照)が設けられる。円筒84Bは、円形孔84Aから下方に向けて延びる。
一対の突出壁86の一方は、上方にある延設壁84の前端部から下方に突出し、一対の突出壁86の他方は、下方にある延設壁84の前端部から上方に突出する。一対の突出壁86は、貯留部50の後端部を上下方向から挟む。
図4に示すように、壁82の2つの連結孔82Aのそれぞれには、延設部70が挿通される。延設部70は、前後方向に延びる棒状である。延設部70は、連結溝80の内側空間81を介して、貯留部50の第1層51と第2層52との間に進入している。また、連結溝80よりも後方にある延設部70は、筒状部材72に挿通されている。筒状部材72は、壁82の後面に接触する。筒状部材72の外周面には、挟持部材73が設けられる。挟持部材73は、筒状部材72を介して延設部70を挟持する。筒状部材72よりも後方にある延設部70には、Tシャツ5(図1参照)の裾が載置される。
図5で示される排出管95は、一例として、弾性変形可能な上下方向に延びるチューブである。排出管95は、2つの円筒84Bのそれぞれに対応して2つ設けられる。排出管95の内周面の上端部は、押し広げられた状態で、円筒84Bの外周面に密着する。即ち、排出管95は、連結溝80のうち左右方向の中心部からずれた部位に、円筒84Bを介して連結する。また、排出管95は、連結溝80のうち左右方向における両端部の間となる部位に、円筒84Bを介して連結する。排出管95の下方には、回収部材99が設けられる。回収部材99は一例として、上方に向けて開口する瓶である。
連結溝80は、被覆部材110によって覆われる。連結溝80の露出する部位が少なくなるように、被覆部材110は、連結溝80の表面をより広く覆うのが望ましい。被覆部材110は、左側面視でCの字状に形成された、左右方向に延びる略筒状である。被覆部材110は、例えば、シリコンゴムなどの熱伝導率が連結溝80を形成する金属材料よりも低い材質によって形成される。従って、被覆部材110は、金属材料によって形成された連結溝80の断熱性よりも、高い断熱性を有する。被覆部材110は、被覆部材110の内周面が押し広げられた状態で、壁82、一対の延設壁84、及び一対の突出壁86のそれぞれの外周面の少なくとも一部に密着することが望ましい。被覆部材110の前端部には、左右方向に延びる開口部117が形成される。開口部117の内側には、貯留部50の後端部が進入している。
被覆部材110の外周面には、4つの挟持部材89(図2参照)が設けられる。4つの挟持部材89は、左右方向に間隔を空けて並ぶ。挟持部材89は、上下方向から被覆部材110を挟んで付勢する弾性部材である。尚、被覆部材110は、挟持部材89によって内側へ付勢されることにより、連結溝80に密着してもよい。
被覆部材110には、2つの第1挿通孔111(図4参照)と、2つの第2挿通孔112とが設けられる。2つの第1挿通孔111には、それぞれ、2つの筒状部材72が挿通される。2つの第2挿通孔112には、それぞれ、円筒84Bが挿通される。
図1、図5、及び図6を参照し、熱処理システム1がTシャツ5に熱処理を施す方法を説明する。熱処理が開始する前において、ヒートプレス機20の加熱面27は、上端位置にある。
図1に示すように、ユーザは、前処理剤を塗布したTシャツ5を、補助部材30の袋部31の載置面32に載置する。Tシャツ5の前身頃に印刷装置による印刷がなされる場合、前身頃が上方を向くようにTシャツ5は載置される。また、Tシャツ5の裾は、延設部70に載置される。載置されたTシャツ5は、布支持台10を覆う。たとえば、Tシャツ5の一部が布支持台10に対して右方に位置し、且つ、Tシャツ5の他部が布支持台10に対して左方に位置する。その後、ユーザは、Tシャツ5が載置された布支持台10を、ヒートプレス機20の土台22に設置する。なお、ユーザは、土台22に設置された布支持台10に、Tシャツ5を載置してもよい。土台22に設置された布支持台10は、加熱面27の下方に位置する。また、布支持台10の左右方向の中心位置と、加熱面27の左右方向の中心位置は略一致する。
尚、ユーザは、布支持台10を土台22に設置した後に、Tシャツ5の位置を調節してもよい。具体的には、ユーザは、Tシャツ5のうち前処理剤が塗布された部位である塗布部5A(図5参照)が、加熱板26の加熱面27の下方に位置するように、Tシャツ5を補助部材30の載置面32に対して摺動させてもよい。補助部材30の載置面32の摩擦係数が、多孔質部材60の上面61の摩擦係数よりも小さいので、Tシャツ5は補助部材30に対して摺動し易い。このとき、補助部材30は、多孔質部材60の上面61に接触したまま、静止した状態を維持し易い。
その後、ユーザは、熱処理システム1(図1参照)に熱処理を開始させる指示を、ヒートプレス機20の操作部(図示外)を介して、制御部(図示外)に入力する。ヒートプレス機20の制御部(図示外)は、加熱板26の発熱体を発熱させる。加熱板26の加熱面27は、所定の温度まで上昇する。
図5及び図6に示すように、ヒートプレス機20(図1参照)の制御部(図示外)は、駆動部(図示外)を駆動して、加熱板26とアーム25(図1参照)とを下方に移動させる(図5の矢印J方向)。加熱面27は、Tシャツ5と補助部材30の袋部31とを介して、多孔質部材60を下方に付勢する。結果、多孔質部材60は、上下方向に圧縮される方向へ弾性変形する(図6の矢印K方向)。加熱面27が下端位置まで移動した後、制御部は駆動部の駆動を停止する。
図6に示すように、下端位置にある加熱面27は、Tシャツ5、補助部材30、及び多孔質部材60を、第1層51の上面51Aとの間で挟む。このとき、弾性変形した多孔質部材60は、左右方向と前後方向に亘って、袋部31の上部とTシャツ5とを、加熱面27に向けて均等に付勢する。これにより、加熱面27は、左右方向と前後方向とに亘って、Tシャツ5に接触できる。従って、加熱面27の有する熱が、結果、Tシャツ5に均等に伝わるので、Tシャツ5に対する熱処理のムラが生じる可能性は、低減する。塗布部5Aに含まれる前処理剤は、前後方向と左右方向に亘って、均等に熱処理される。また、多孔質部材60が、加熱面27と第1層51との間にあることによって、加熱面27の熱は、第1層51に伝わりにくくなる。従って、貯留部50の温度が上昇することに伴って、貯留部50が変形する可能性は、低減する。
前処理剤が熱処理されることにより、水蒸気7が発生する。また、この水蒸気7が冷やされることにより、水8が発生する。水蒸気7と水8は、補助部材30と多孔質部材60を順に通過して、第1層51の上面51Aまで移動する。この場合、多孔質部材60には複数の孔が形成されているので、水蒸気7と水8は、多孔質部材60の内側を通過し易い。多孔質部材60を通過して第1層51まで移動した水蒸気7と水8は、複数の孔51Cを経由して、貯留空間55Aに進入する。水蒸気7と水8は、貯留対象物6として貯留部50によって貯留される。
溝55を形成する2つの側壁54は、貯留空間55Aに貯留された貯留対象物6の、左右方向に沿う貯留空間55A外への移動を、規制する。また、前壁59は、貯留対象物6の貯留空間55Aからの前方への排出を、規制する。また、第1層51は、貯留対象物6の貯留空間55Aからの上方への排出を規制する。結果、貯留空間55Aには貯留対象物6が、徐々に充満する。溝55を形成する底壁53と2つの側壁54は、貯留空間55Aに充満する貯留対象物6の前後方向への移動を、案内する。貯留対象物6は、前後方向への移動を溝55によって案内された後に、連結溝80に移動する。尚、貯留対象物6に含まれる水蒸気7の少なくとも一部が、溝55によって案内される過程で、冷やされて水8になる場合があってもよい。
連結溝80まで移動した貯留対象物6は、内側空間81に徐々に充満する。内側空間81にある水蒸気7は、金属材料によって形成された連結溝80に接触することによって、冷やされる。これにより、内側空間81にある水蒸気7の少なくとも一部は、水8になる。内側空間81にある高温の水蒸気7、または水8が接触する連結溝80の温度は、上昇する。特に連結溝80が金属材料によって形成されている場合、連結溝80の温度は、顕著に上昇する。しかしながら、被覆部材110が連結溝80を被覆しているので、連結溝80が有する熱は、連結溝80の外側にある空気に伝達しにくい。
内側空間81に充満した貯留対象物6は、2つの円形孔84Aを介して連結溝80から排出される。連結溝80から排出された貯留対象物6は、各円形孔84Aに対応する、円筒84Bと排出管95とを順に通過する。貯留対象物6は、排出管95から回収部材99に向けて排出される。結果、貯留対象物6は、2つの回収部材99によって回収される。尚、連結溝80から回収部材99まで移動する過程において、貯留対象物6の水蒸気7の少なくとも一部が、水8になる場合があってもよい。
ヒートプレス機20(図1参照)の制御部は、駆動部(図示外)を駆動して、加熱面27を下端位置から上端位置まで移動させる。加熱面27は、Tシャツ5に対して上方に離隔する(図5参照)。その後、ユーザは、Tシャツ5を把持して、前方に引き出す。この場合、Tシャツ5の裾が延設部70の上に配置されているので、Tシャツ5の裾が垂れさがらない。この結果、Tシャツ5の裾が垂れ下がり、布支持台10に引っ掛かる可能性が低減する。よって、ユーザは、Tシャツ5をスムースに引き出すことができる。
上記説明では、Tシャツ5の前身頃と後身頃が、いずれも上側から補助部材30の載置面32に載置される場合を説明したが、Tシャツ5は、布支持台10に着せ付けられてもよい(図示略)。即ち、印刷面が配置されるTシャツ5の前身頃と後身頃のいずれか一方が載置面32に載置され、他方がヒートプレス機20の土台22に載置されてもよい。この場合であっても、Tシャツ5は、布支持台10を覆う。
以上説明したように、ヒートプレス機20が前処理剤に熱処理を施すと、水蒸気7が発生する。発生した水蒸気7と、この水蒸気7が冷やされることにより発生した水8は、貯留対象物6として貯留部50の貯留空間55Aに貯留される。溝55は、貯留対象物6の前後方向に沿う貯留空間55A外への移動を案内し、且つ貯留対象物6の左右方向に沿う貯留空間55A外への移動を規制する。従って、貯留対象物6が貯留部50から左右方向に漏れ出る可能性は、低減する。よって、貯留対象物6は、第1層51の上面51Aに支持されたTシャツ5と、布支持台10が設置されたヒートプレス機20とに接触しにくい。従って、布支持台10は、Tシャツ5及びヒートプレス機20が濡れる可能性を低減できる。
Tシャツ5が濡れる可能性が低減することによって、加熱面27の熱がTシャツ5に均等に伝わらなくなる可能性は、低減する。従って、処理剤に濃度ムラが生じて画像形成時に色のムラが生じる可能性を低減できる。さらに、ヒートプレス機20が濡れる可能性が低減することによって、布支持台10は、ヒートプレス機20の清潔性が損なわれる可能性を低減できる。
溝55は左右方向に沿って複数並んで設けられる。1つの溝55が貯留部50に設けられる場合に比べて、溝55を形成する2つの側壁54の左右方向における間隔は、短くなる。よって、貯留対象物6は、貯留部50から後方向へ効率良く排出される。
左右方向に並ぶ複数の側壁54は、いずれも、第2層52の底壁53と、第1層51とを連結する。従って、貯留部50は、上下方向における強度を向上できる。よって、下端位置にある加熱面27が、Tシャツ5、補助部材30、及び多孔質部材60を介して、第1層51を下方に付勢した場合であっても、貯留部50は変形しにくい。
布支持台10は、貯留部50の後端部に連結する連結溝80を備える。溝55によって案内された貯留対象物6は、連結溝80に集められる。連結溝80が設けられない場合、貯留対象物6が貯留空間55Aから排出される空間は、広がる。この結果、貯留対象物6がTシャツ5及びヒートプレス機20を濡らす可能性が相対的に高くなる。しかしながら、連結溝80が設けられることによって、貯留空間55Aから貯留対象物6が排出される空間は、連結溝80の内側空間81に限定される。そして連結溝80から貯留対象物6が排出されるので、Tシャツ5及びヒートプレス機20が濡れる可能性が相対的に低くなる。また、連結溝80は、複数の溝55の後側における端部のそれぞれに連結する。連結溝80の前後方向の両端部に、複数の溝55のそれぞれが連結することがないので、より簡易な構成で布支持台10を実現できる。布支持台10の構成が簡易になることによって、布支持台10の製作が容易になる。
一対の延設壁84のうち下方にある延設壁84は、第1層51の上面51Aに対して下方向となる位置に設けられる。つまり、溝55は、上面51Aと、下方にある延設壁84との間に位置する。この結果、貯留対象物6は、前後方向に沿って貯留空間55A外への移動が案内された後、下方にある延設壁84に移動し易くなる。下方にある延設壁84に移動した貯留対象物6は、上側にある溝55に戻りにくい。特に、下方にある延設壁84に移動した貯留対象物6の水8は、溝55に戻りにくい。従って、貯留対象物6は、連結溝80から効率良く排出される。
貯留対象物6に含まれる水蒸気7が、金属材料によって連結溝80に接触することによって、水蒸気7の少なくとも一部は、結露する。従って、連結溝80まで移動した水蒸気7が溝55に逆流する可能性は、低減する。また、連結溝80の内側空間81に占める水蒸気7の割合が低下するので、貯留空間55Aに充満した貯留対象物6の水蒸気7は、溝55から連結溝80まで案内され易い。また、被覆部材110の断熱性は、連結溝80の断熱性よりも高い。よって、連結溝80の温度が上昇した場合であっても、被覆部材110は、連結溝80が有する熱を外部に伝達しにくくできる。
連結溝80の2つの円形孔84Aには、それぞれ、円筒84Bを介して排出管95が連結する。連結溝80まで移動した貯留対象物6は、排出管95を経由して、回収部材99に排出される。貯留対象物6が、回収部材99に集められるので、貯留対象物6がTシャツ5とヒートプレス機20を濡らす可能性は、更に低減する。
排出管95は、2つ設けられる。連結溝80まで案内された貯留対象物6は、2つの排出管95のいずれか一方を経由して排出される。従って、1つの排出管95が設けられる場合に比べて、連結溝80まで案内された貯留対象物6は、連結溝80から排出され易い。
排出管95は、連結溝80のうち左右方向の中心部からずれた部位に、連結する。連結溝80の左右方向の中心部に対して上側となる位置には、加熱板26が配置され易い。しかしながら、本実施形態では、排出管95が連結溝80に連結する左右方向位置が、連結溝80の左右方向の中心部からずれているので、排出管95は、ヒートプレス機20の加熱板26に接触しにくい。
排出管95は、連結溝80のうち左右方向における両端部の間となる部位に、連結する。排出管95が、連結溝80の左右方向における一端部又は他端部に連結する場合、Tシャツ5は排出管95に接触し易くなる。特に、Tシャツ5が布支持台10に着せ付けられる場合、排出管95は、Tシャツ5の着せ付けを阻害する可能性が高い。しかしながら、本実施形態では、連結溝80の左右両端部の間で、連結溝80に連結するので、布支持台10を覆うTシャツ5は、排出管95に接触しにくくなる。よって、ユーザは、布支持台10にTシャツ5を載置し易くなる。
貯留部50は、第2層52の上方に位置する第1層51を備える。第1層51は、複数の孔51Cを経由して貯留空間55Aに進入した貯留対象物6の上側への移動を、規制する。特に、孔51Cを経由して貯留空間55Aに進入した水蒸気7は、上方へ移動する場合がある。しかしながら、貯留空間55Aに進入した水蒸気7は、第1層51によって上方への移動を規制される。よって、貯留空間55Aに貯留された貯留対象物6が、第1層51の上面51A側である上側へ漏れ出る可能性は、低減する。
貯留部50は、第1層51を上下方向に貫通する複数の孔51Cを備える。前処理剤が熱処理されることによって発生した水蒸気7と、この水蒸気7が冷やされることによって発生した水8は、それぞれ、複数の孔51Cを経由して貯留部50の内側に進入し易い。従って、貯留部50は、貯留部50に進入した水蒸気7と水8を、貯留し易い。また、複数の孔51Cに相当する1つの孔51Cが設けられる場合に比べて、第1層51の上下方向に対する強度は、向上する。さらに、左右方向に互いに隣り合う2つの孔列51Bにおいて、一方の孔列51Bが含む孔51Cと、他方の孔列51Bが含む孔51Cは、前後方向に沿って交互に千鳥状に並ぶ。これにより、前後方向と左右方向のいずれの方向においても、複数の孔51Cが設けられる位置に偏りが生じにくくなる。従って、第1層51まで移動した水蒸気7と水8は、複数の孔51Cのいずれかを経由して、貯留部50の内側に進入し易い。また、第1層51まで移動した水蒸気7と水8が、貯留部50の内側への進入を第1層51によって規制される可能性は、低減する。従って、多孔質部材60から側方に水蒸気7と水8が漏れ出る可能性は、低減する。
第1層51の上面51Aには、多孔質部材60が載置される。前処理剤が熱処理されることにより発生した水蒸気7は、多孔質部材60の内部を移動し易い。また、加熱面27によって下方に付勢された多孔質部材60は、弾性変形する。これにより、加熱面27は、Tシャツ5に対して左右方向と前後方向に亘って均等に付勢できる。
補助部材30の載置面32の摩擦係数は、多孔質部材60の上面61の摩擦係数よりも小さい。補助部材30の載置面32に載置されたTシャツ5は、載置面32に対して摺動し易い。よって、ユーザは、Tシャツ5を布支持台10に載置する位置を、調節し易い。なお、Tシャツ5が布支持台10に着せ付ける場合においては、載置面32の摩擦係数が上面61の摩擦係数よりも小さいことによって、ユーザは、Tシャツ5を布支持台10に対して脱着し易い。
延設部70には、Tシャツ5の裾が載置される。これにより、Tシャツ5の裾は、垂れ下がらない。従って、ユーザが、熱処理が終了したTシャツ5を取り出す場合において、Tシャツ5の裾が布支持台10に引っ掛かる可能性は、低減する。よって、ユーザは、熱処理が施されたTシャツ5をスムースに取り出すことができる。また、延設部70は、第1層51と第2層52の間に進入している。従って、延設部70は、Tシャツ5の裾の重さによって撓む場合であっても、第1層51の下面に接触することができる。従って、延設部70に作用する力が分散するので、延設部70の上下方向に対する強度は、向上する。
側壁54は、上下方向に亘って、前後方向に連続して延びる。側壁54に貫通孔(図示外)が設けられた場合に比べて、溝55は、貯留対象物6の左右方向に沿う貯留空間55A外への移動を、規制し易い。従って、貯留対象物6が貯留部50から左右方向に漏れ出る可能性は、更に低減する。
上記実施形態において、載置面32は、本発明の「布支持面」の一例である。上面61が本発明の「接触面」の一例である。Tシャツ5は、本発明の「布」の一例である。前後方向は、本発明の「第1方向」の一例である。左右方向は、本発明の「第2方向」の一例である。上方向は、本発明の「第3方向」の一例である。
本発明は、上記実施形態に代わる種々の実施形態に、適用可能である。熱処理システム1は、ユーザによる前処理剤の塗布と印刷装置による印刷が順になされたTシャツ5に、熱処理の一例である熱定着を施してもよい。アーム25は、上下方向に移動可能である代わりに、例えば左右方向に延びる軸心を中心に回転可能であってもよい。この場合であっても、加熱面27は、上端位置と下端位置との間を移動できる。布支持台10には、Tシャツ5に代えて、水着、トレーナー、又は靴下等の衣類が載置されてもよいし、バック、靴、又は旗等の布製品が載置されてもよい。布支持台10に載置される布は、織物又は編み物であってもよいし、不織布であってもよい。
貯留部50は、後方に向けて開口する代わりに、前方に向けて開口してもよいし、左方及び右方の少なくとも一方に向けて開口してもよい。この場合、側壁54が延びる方向は、貯留部50が開口する方向と平行であってもよい。また、補助部材30の袋部31は、前方及び後方の少なくとも一方に向けて開口する代わりに、左方及び右方の少なくとも一方に向けて開口してもよい。
延設部70は、棒状である代わりに、例えば筒状であってもよい。また、延設部70は、設けられなくてもよい。補助部材30の載置面32の摩擦係数は、多孔質部材60の上面61の摩擦係数と等しくてもよいし、上面61の摩擦係数よりも大きくてもよい。
補助部材30の袋部31は、多孔質部材60と貯留部50とのうちで、多孔質部材60を覆ってもよい。この場合、袋部31の下部は、多孔質部材60と第1層51の間に設けられてもよい。また、補助部材30は、袋部31に代えてシート状に形成された基部(図示略)を備えてもよい。この場合、シート状の基部は、多孔質部材60の上面61に載置される。シート状の基部の左右方向長さは、多孔質部材60の左右方向長さよりも長くてもよい。この場合、シート状の基部は、多孔質部材60を覆ってもよい。さらに、補助部材30は、金属材料によって形成されてもよい。例えば、補助部材30はパンチングメタルであってもよい。この場合であっても、補助部材30は、上述した通気性と耐熱性を有する。
布支持台10は、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51の少なくとも一つを備えなくてもよい。例えば、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51のうちで、第1層51を備えない場合、多孔質部材60は、第2層52の側壁54の上面に載置される。この場合、上記した実施形態と同様に、載置面32が布支持面として機能し、多孔質部材60の上面61が補助部材30の第1面33と接触する接触面として機能する。
また、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51のうちで、多孔質部材60を備えない場合、補助部材30の第1面33は、第1層51の上面51Aに接触する。従って、上面51Aが、多孔質部材60の上面61に代わって、補助部材30の第1面33と接触する接触面として機能する。
また、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51のうちで、多孔質部材60と第1層51とを備えない場合、補助部材30の第1面33は、第2層52の側壁54の上面に接触する。従って、側壁54の上面が、補助部材30の第1面33と接触する接触面として機能する。
また、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51のうちで、補助部材30を備えない場合、Tシャツ5は、補助部材30の載置面32に代わって、多孔質部材60の上面61に載置される。従って、この場合には、上面61が布支持面として機能する。
また、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51のうちで、補助部材30と多孔質部材60とを備えない場合、第1層51の上面51Aが布支持面として機能する。また、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51をいずれも備えない場合、第2層52の側壁54の上面が、布支持面として機能する。
さらに、布支持台10が、補助部材30、多孔質部材60、及び第1層51のうちで、補助部材30と第1層51とを備えない場合、Tシャツ5は、多孔質部材60の上面61に載置される。この場合、多孔質部材60の上面61が布支持面として機能する。
多孔質部材60は、弾性を有さなくてもよい。具体的には、多孔質部材60は、スポンジに代えて、金属材料によって形成された多孔質金属であってもよい。この場合であっても、多孔質部材60は、上述した通気性と耐熱性を有する。
貯留部50の第1層51に、複数の孔51Cが設けられなくてもよい。この場合、第1層51は、左右方向に延びる板状部材を複数含んでもよい。複数の板状部材は、例えば、前後方向に間隔を空けて設けられてもよい。前処理剤が熱処理されることによって発生した水蒸気7と、この水蒸気7が冷やされることによって発生した水8は、それぞれ、複数の板状部材の間を通過して、貯留空間55Aに進入する。また、第1層51と第2層52は、一体に形成される代わりに、別体に形成されてもよい。この場合、第1層51と第2層52とのうち少なくとも一方は、ポリカーボネート樹脂及びアクリル樹脂とは異なる樹脂材料によって形成されてもよいし、金属材料、ガラス材料、又は木材等によって形成されてもよい。また、第1層51の孔51Cは円形状であることに限定されない。孔51Cは、例えば楕円形状であってもよいし、多角形状であってもよい。従って、貯留部50の第1層51は、ハニカム構造を有してもよい。
一対の封止部材(図示略)は、設けられなくてもよい。この場合、排出管95は、連結溝80右端部又は他端部に連結してもよい。そして、排出管95の一端部の内周面は、例えば、連結溝80の右端部の外表面に押し広げられた状態で密着してもよい。また、円形孔84Aは、下方にある延設壁84に代えて、上方にある延設壁84に設けられてもよい。この場合、円筒84Bは、円形孔84Aから上方に延び、排出管95は、円筒84Bの上部に連結する。
排出管95は、2つ設けられる代わりに、3つ設けられてもよい。排出管95が3つ設けられる場合、中央にある排出管95は、例えば、連結溝80の左右方向の中央部に連結してもよい。この場合、連結溝80の下方にある延設壁84の左右方向の中央部に、円形孔84Aが設けられる。また、排出管95は、2つ設けられる代わりに1つ設けられてもよい。更に排出管95は、チューブである代わりに、金属材料又はガラス材料から形成されたパイプであってよい。排出管95は、布支持台10に設けられなくてもよい。
被覆部材110は、例えば、金属材料又はガラス材料によって形成されてもよい。被覆部材110が、例えば、スチールウール又はガラスウールである場合には、被覆部材110は内側に空気を含むので、被覆部材110は、連結溝80よりも高い断熱性を有する。また、被覆部材110は、連結溝80の少なくとも一部を覆っていればよい。さらに、連結溝80に被覆部材110が設けられなくてもよい。
連結溝80は、金属材料によって形成される代わりに、例えば、樹脂材料、ガラス材料、又は木材によって形成されてもよい。連結溝80は、貯留部50の下方に配置されてもよいし、貯留部50の上方に配置されてもよい。この場合、例えば、貯留部50の複数の貯留空間55Aと、連結溝80の内側空間81とを連結する管状の部材が設けられてもよい。複数の貯留空間55Aに貯留される貯留対象物6は、管状の部材を経由して連結溝80の内側空間81に移動する。
連結溝80は、貯留部50の後端部に連結する代わりに、前端部に連結してもよいし、貯留部50の前後方向中央部に形成されてもよい。貯留部50の前後方向中央部に形成される連結溝80では、連結溝80の前後方向の両端部に、複数の溝55のそれぞれが連結する。さらに、連結溝80は、左右方向に延びる代わりに、例えば、右方に向かうほど前方又は後方に向かう方向へ延びてもよい。この場合であっても、連結溝80は、左右方向に沿って延びる。さらに、この場合、貯留部50の後端部は、連結溝80の延設方向と平行に延びてもよい。また、連結溝80は、左右方向に沿って延びる代わりに、上下方向に延びてもよい。上下方向に延びる連結溝80は、例えば、貯留部50の後端部の左右方向中心部に連結してもよい。連結溝80は、布支持台10に設けられなくてもよい。
側壁54は、上下方向に亘って左右方向に連続して延びる代わりに、貫通孔(図示外)が設けられてもよい。この貫通孔は、側壁54を左右方向に貫通する。また、第2層52には、複数の側壁54Mが設けられる代わりに、1つの側壁54Mが設けられてもよい。この場合、底壁53と側壁54は、2つの溝55を形成する。また、側壁54Mが設けられなくてもよい。この場合、底壁53、側壁54L,54Rは、1つの溝55を形成する。
図7を参照し、布支持台10の変形例である布支持台11を説明する。図7では、布支持台11の模式的な正面図を図示する。尚、布支持台10と同じ構成要素については、図7で同じ符号を付与して図示し、説明を簡略化する。布支持台11は、補助部材30に代えて補助部材140を備える。
補助部材140は、袋部145、2つの挿通部(図示略)、第1部位141、及び第2部位142、及び連結部143を含む。袋部145は、前方と後方とのうちで前方に向けて開口する袋状である。袋部145の左右方向長さは、補助部材30の袋部31の左右方向長さよりも長い。袋部145は、多孔質部材60と貯留部50とを覆う。以下、多孔質部材60と貯留部50とを総称する場合、「収容体160」という。
2つの挿通部は、前後方向に延びる円筒状である。2つの挿通部の一方は、袋部145の左端部に設けられ、2つの挿通部の他方は、袋部145の右端部に設けられる。本変形例では、一例として、挿通部は袋部145と一体的に形成される。第1部位141と第2部位142は、いずれも、前後方向に延びるアルミニウム製のパイプである。第1部位141は、2つの挿通部の一方に挿通され、第2部位142は、2つの挿通部の他方に挿通される。
連結部143は、第1連結部材151、枠状部材155、挟持部材156、及び第2連結部材152を備える。第1連結部材151は、帯状に形成される。第1連結部材151は、一端部151Aと他端部151Bを備える。一端部151Aは、第1部位141に固定される。第1連結部材151は、枠状部材155の内側に挿通されている。より詳細には、第1連結部材151は、枠状部材155の一部に巻き付いて、第1部位141に向けて折り曲げられる。
挟持部材156は、第1連結部材151の延設方向において、枠状部材155と、第1連結部材151の他端部151Bとの間に設けられる。挟持部材156は、第1連結部材151の折り重なった部位を、挟み込む。第2連結部材152は、帯状に形成される。第2連結部材152の一端部は、枠状部材155に固定される。第2連結部材152の他端部には、第2部位142に係合可能なフック152Aが設けられる。
図7を参照し、ユーザが布支持台11をヒートプレス機20の土台22に設置する方法を説明する。ユーザは、補助部材140の袋部145の内側に、収容体160を前方から進入させる。このとき、第1部位141と第2部位142は、収容体160を間にして左右方向に並ぶ。袋部145の上部には、一例として、皺又は撓みが生じている。
図7(b)に示すように、ユーザは、第1部位141と第2部位142をそれぞれ、収容体160の下方となる位置まで移動させる。これにより、補助部材140の袋部145は、収容体160の左右方向の両端部に、巻き付く。その後、ユーザは、フック152Aを第2部位142に係合させる。第1連結部材151は、左右方向に沿って延びる姿勢で、第1部位141と第2部位142とを連結する。ユーザは、第1連結部材151の他端部151Bを左方へ向けて引く(矢印W方向)。他端部151Bが左方に移動し、且つ、第1部位141は右方へ移動する。従って、第1部位141と第2部位142とを連結する連結部143の左右方向における長さは、短くなる。第1部位141と第2部位142とを連結する連結部143の左右方向における長さは、図7に寸法Lとして示されている。
寸法Lが短くなることによって、袋部145には張力が付与される。結果、袋部145の上部にあった皺又は撓みは消えて、袋部145の上部は左右方向に亘って張る。袋部145の上部は、収容体160の上面に対向して接触する。その後、ユーザは、布支持台11をヒートプレス機20(図1参照)の土台22に設置する。加熱面27が下端位置まで移動した場合において、袋部145の上部が、収容体160の上面に対向して接触しているので、Tシャツ5の塗布部5A(図5参照)は、袋部145の上部と加熱面27との間で、平らな状態を維持し易い。故に、加熱面27が有する熱は、塗布部5Aに左右方向及び前後方向に亘って均等に伝わり易く、且つ、加熱される塗布部5Aに皺が生じにくくなる。
尚、補助部材140の袋部145には、収容体160とは異なる大きさの収容体(以下、第1収容体という)を覆うことが可能である(図示略)。以下、収容体160と第1収容体とを総称する場合、「特定収容体」という。袋部145が第1収容体を覆った場合であっても、ユーザは、第1部位141と第2部位142とを連結する連結部143の左右方向の長さを、第1収容体の大きさに応じて調節できる。従って、袋部145の上部は、第1収容体の上面に対向して接触できる。
以上のように、特定収容体の大きさに応じて、ユーザは、第1部位141と第2部位142とを連結する連結部143の左右方向における長さを調節する。これにより、袋部145の上部は、特定収容体の上面に対向して接触できる。
尚、袋部145は、前方に開口する代わりに、上方に向けて開口してもよい。この場合、袋部145の開口部には、前後方向に沿って延びるファスナーが設けられてもよい。連結部143は、第1連結部材151、枠状部材155、挟持部材156、及び第2連結部材152を備える代わりに、例えばゴム紐であってもよい。ゴム紐は、例えば第1部位141に連結し、且つ、フック152Aを備える。この場合、ユーザが、ゴム紐を伸ばした状態で、フック152Aを第2部位142に係合させることによって、袋部145に張力が付与される。
連結部143は、第1部位141に係合可能なフック部(図示外)を備えてもよい。この場合、連結部143は、第1部位141と第2部位142に対して着脱可能となる。また、第1部位141と第2部位142は、前後方向に延びるアルミニウム製のパイプに代えて、例えば、樹脂材料によって形成された環状部材であってもよい。この第1部位141と第2部位142が、袋部145に固定されていれば、袋部145は、二つの挿通部(図示外)を備える必要はない。
5 Tシャツ
6 貯留対象物
7 水蒸気
8 水
10,11 布支持台
20 ヒートプレス機
30,140 補助部材
32 載置面
33 第1面
50 貯留部
51 第1層
51C 孔
52 第2層
53 底壁
54 側壁
55 溝
55A 貯留空間
60 多孔質部材
61 上面
70 延設部
80 連結溝
95 排出管
110 被覆部材
141 第1部位
142 第2部位
143 連結部
145 袋部

Claims (18)

  1. ヒートプレス機に設置される布支持台であって、
    第1方向および前記第1方向に直交する第2方向に長さを有する布支持面と、
    前記布支持面の裏側に位置する底壁と、前記底壁から前記布支持面に向かう第3方向へ、前記底壁から突出する側壁とを備え、前記底壁と前記側壁は、前記布支持面に支持された布に含まれる水分が前記ヒートプレス機によって熱処理されることにより発生する水蒸気、または前記水蒸気が冷やされることにより発生する水の、少なくとも一方を含む貯留対象物を貯留可能な貯留空間を形成する貯留部と
    を備え、
    前記側壁と前記底壁は、前記貯留空間に貯留された前記貯留対象物の前記第1方向に沿う前記貯留空間外への移動を案内し、前記貯留空間に貯留された前記貯留対象物の前記第2方向に沿う前記貯留空間外への移動を規制する溝を形成することを特徴とする布支持台。
  2. 前記溝は、前記第2方向に複数並んで設けられたことを特徴とする請求項1に記載の布支持台。
  3. 前記複数の溝のそれぞれに連結し、前記第2方向に沿って延びる連結溝を備えたことを特徴とする請求項2に記載の布支持台。
  4. 前記連結溝は、前記第1方向の一方側における、前記複数の溝のそれぞれの端部に連結することを特徴とする請求項3に記載の布支持台。
  5. 前記連結溝の少なくとも一部は、前記布支持面に対して前記溝よりも遠ざかる方向に設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載の布支持台。
  6. 前記連結溝は、金属材料によって形成されたことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の布支持台。
  7. 前記連結溝の断熱性よりも高い断熱性を有し、前記連結溝の少なくとも一部を覆う被覆部材を備えたことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の布支持台。
  8. 前記連結溝に連結される排出管を備えたことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の布支持台。
  9. 前記排出管は、複数設けられたことを特徴とする請求項8に記載の布支持台。
  10. 前記排出管は、前記連結溝の、前記第2方向における中心部からずれた部位に連結することを特徴とする請求項8又は9に記載に布支持台。
  11. 前記排出管は、前記連結溝の、前記第2方向における両端部の間となる部位に連結することを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の布支持台。
  12. 前記貯留部は、
    金属材料又は樹脂材料によって形成された第1層と、
    前記金属材料又は前記樹脂材料によって形成されており、前記第1層に対して前記布支持面とは反対側に設けられ、前記溝を備えた第2層と
    を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の布支持台。
  13. 前記貯留部は、前記第1層を、前記第1層から前記第2層に向かう方向と平行な方向に貫通する孔を備えたことを特徴とする請求項12に記載の布支持台。
  14. 前記側壁、および前記底壁に対して前記第3方向側に設けられ、弾性を有する多孔質部材を備えたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の布支持台。
  15. 前記布支持面と、前記布支持面とは反対側の面である第1面とを含み、前記第1面が接触する接触面の摩擦係数よりも、前記布支持面の摩擦係数が小さい補助部材を備えたことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の布支持台。
  16. 前記載置部材は、
    前記貯留部と前記布支持面とを覆う袋部と、
    前記袋部に設けられた第1部位と、
    前記袋部に設けられ、前記第1部位と前記第2方向に沿って並ぶ第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位とを連結し、前記第2方向における長さが調節可能な連結部と
    を備えたことを特徴とする請求項15に記載の布支持台。
  17. 前記布支持面に対して前記第1方向の一方側に設けられ、前記第1方向に延びる延設部を備えたことを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の布支持台。
  18. 前記側壁は、前記底壁から突出する方向と平行な方向に亘って、前記第2方向に連続して延びること特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の布支持台。
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