JP2017200913A - ビスフェノール化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明の要旨は、以下の[1]〜[6]に存する。
本発明のビスフェノール化合物の製造方法は、以下に説明する特定のビスフェノール化合物を、脂肪族アルコール溶媒を少なくとも一種含む溶媒の溶液から析出させる工程を含む。
このように、脂肪族アルコール溶媒を少なくとも一種含む溶媒の溶液から目的のビスフェノール化合物を析出させる本発明のビスフェノール化合物の製造方法が、当該ビスフェノール化合物の精製効率に優れるメカニズムについては、以下の通り考えられる。
<構造>
本発明のビスフェノール化合物の製造方法で製造されるビスフェノール化合物(以下、本発明のフェノール化合物と呼称)は、下記式(1)で表されることを特徴とする。
ジメチルペンチル基、ジメチルヘキシル基、ジメチルへプチル基、ジメチルオクチル基、ジメチルノニル基、ジメチルデシル基、ジメチルウンデシル基、ジメチルドデシル基、ジメチルトリデシル基、ジメチルテトラデシル基、ジメチルペンタデシル基、ジメチルヘキサデシル基、ジメチルヘプタデシル基;
トリメチルヘキシル基、トリメチルへプチル基、トリメチルオクチル基、トリメチルノニル基、トリメチルデシル基、トリメチルウンデシル基、トリメチルドデシル基、トリメチルトリデシル基、トリメチルテトラデシル基、トリメチルペンタデシル基、トリメチルヘキサデシル基;
エチルペンチル基、エチルヘキシル基、エチルへプチル基、エチルオクチル基、エチルノニル基、エチルデシル基、エチルウンデシル基、エチルドデシル基、エチルトリデシル基、エチルテトラデシル基、エチルペンタデシル基、エチルヘキサデシル基、エチルヘプタデシル基;
プロピルヘキシル基、プロピルへプチル基、プロピルオクチル基、プロピルノニル基、プロピルデシル基、プロピルウンデシル基、プロピルドデシル基、プロピルトリデシル基、プロピルテトラデシル基、プロピルペンタデシル基、プロピルヘキサデシル基、;
ブチルヘキシル基、ブチルへプチル基、ブチルオクチル基、ブチルノニル基、ブチルデシル基、ブチルウンデシル基、ブチルドデシル基、ブチルトリデシル基、ブチルテトラデシル基、ブチルペンタデシル基;
などが挙げられる。
シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロオクチルメチル基、シクロノニルメチル基、シクロデシルメチル基、シクロウンデシルメチル基、シクロドデシルメチル基;
シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルエチル基、シクロオクチルエチル基、シクロノニルエチル基、シクロデシルエチル基、シクロウンデシルエチル基、シクロドデシルエチル基;
シクロヘキシルプロピル基、シクロヘプチルプロピル基、シクロオクチルプロピル基、シクロノニルプロピル基、シクロデシルプロピル基、シクロウンデシルプロピル基、シクロドデシルプロピル基;
メチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチル基、メチルシクロオクチル基、メチルシクロノニル基、メチルシクロデシル基、メチルシクロウンデシル基、メチルシクロドデシル基;
ジメチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘプチル基、ジメチルシクロオクチル基、ジメチルシクロノニル基、ジメチルシクロデシル基、ジメチルシクロウンデシル基、ジメチルシクロドデシル基;
エチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘプチル基、エチルシクロオクチル基、エチルシクロノニル基、エチルシクロデシル基、エチルシクロウンデシル基、エチルシクロドデシル基;
プロピルシクロヘキシル基、プロピルシクロヘプチル基、プロピルシクロオクチル基、プロピルシクロノニル基、プロピルシクロデシル基、プロピルシクロウンデシル基、プロピルシクロドデシル基;
ヘキシルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘプチル基、ヘキシルシクロオクチル基、ヘキシルシクロノニル基、ヘキシルシクロデシル基、ヘキシルシクロウンデシル基、ヘキシルシクロドデシル基;
メチルシクロヘキシルメチル基、メチルシクロヘプチルメチル基、メチルシクロオクチルメチル基、メチルシクロノニルメチル基、メチルシクロデシルメチル基、メチルシクロウンデシルメチル基、メチルシクロドデシルメチル基;
メチルシクロヘキシルエチル基、メチルシクロヘプチルエチル基、メチルシクロオクチルエチル基、メチルシクロノニルエチル基、メチルシクロデシルエチル基、メチルシクロウンデシルエチル基、メチルシクロドデシルエチル基;
メチルシクロヘキシルプロピル基、メチルシクロヘプチルプロピル基、メチルシクロオクチルプロピル基、メチルシクロノニルプロピル基、メチルシクロデシルプロピル基、メチルシクロウンデシルプロピル基、メチルシクロドデシルプロピル基;
ジメチルシクロヘキシルメチル基、ジメチルシクロヘプチルメチル基、ジメチルシクロオクチルメチル基、ジメチルシクロノニルメチル基、ジメチルシクロデシルメチル基、ジメチルシクロウンデシルメチル基、ジメチルシクロドデシルメチル基;
ジメチルシクロヘキシルエチル基、ジメチルシクロヘプチルエチル基、ジメチルシクロオクチルエチル基、ジメチルシクロノニルエチル基、ジメチルシクロデシルエチル基、ジメチルシクロウンデシルエチル基、ジメチルシクロドデシルエチル基;
ジメチルシクロヘキシルプロピル基、ジメチルシクロヘプチルプロピル基、ジメチルシクロオクチルプロピル基、ジメチルシクロノニルプロピル基、ジメチルシクロデシルプロピル基、ジメチルシクロウンデシルプロピル基、ジメチルシクロドデシルプロピル基、シクロヘキシルシクロヘキシル基;
などが挙げられる。
t−ブチル基、ジメチルエチル基、メチルプロピル基、ジメチルブチル基、ジメチルペンチル基、ジメチルヘキシル基、ジメチルへプチル基、ジメチルオクチル基、ジメチルノニル基、ジメチルデシル基、ジメチルウンデシル基、ジメチルドデシル基、ジメチルトリデシル基、ジメチルテトラデシル基、ジメチルペンタデシル基、ジメチルヘキサデシル基、ジメチルヘプタデシル基;
トリメチルプロピル基、トリメチルブチル基、トリメチルペンチル基、トリメチルヘキシル基、トリメチルへプチル基、トリメチルオクチル基、トリメチルノニル基、トリメチルデシル基、トリメチルウンデシル基、トリメチルドデシル基、トリメチルトリデシル基、トリメチルテトラデシル基、トリメチルペンタデシル基、トリメチルヘキサデシル基;
エチルプロピル基、エチルブチル基、エチルペンチル基、エチルヘキシル基、エチルへプチル基、エチルオクチル基、エチルノニル基、エチルデシル基、エチルウンデシル基、エチルドデシル基、エチルトリデシル基、エチルテトラデシル基、エチルペンタデシル基、エチルヘキサデシル基、エチルヘプタデシル基;
プロピルブチル基、プロピルペンチル基、プロピルヘキシル基、プロピルへプチル基、プロピルオクチル基、プロピルノニル基、プロピルデシル基、プロピルウンデシル基、プロピルドデシル基、プロピルトリデシル基、プロピルテトラデシル基、プロピルペンタデシル基、プロピルヘキサデシル基、;
ブチルペンチル基、ブチルヘキシル基、ブチルへプチル基、ブチルオクチル基、ブチルノニル基、ブチルデシル基、ブチルウンデシル基、ブチルドデシル基、ブチルトリデシル基、ブチルテトラデシル基、ブチルペンタデシル基;
などが挙げられる。
シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロオクチルメチル基、シクロノニルメチル基、シクロデシルメチル基、シクロウンデシルメチル基、シクロドデシルメチル基;
シクロプロピルエチル基、シクロブチルエチル基、シクロペンチルエチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルエチル基、シクロオクチルエチル基、シクロノニルエチル基、シクロデシルエチル基、シクロウンデシルエチル基、シクロドデシルエチル基;
シクロプロピルプロピル基、シクロブチルプロピル基、シクロペンチルプロピル基、シクロヘキシルプロピル基、シクロヘプチルプロピル基、シクロオクチルプロピル基、シクロノニルプロピル基、シクロデシルプロピル基、シクロウンデシルプロピル基、シクロドデシルプロピル基;
メチルシクロプロピル基、メチルシクロブチル基、メチルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチル基、メチルシクロオクチル基、メチルシクロノニル基、メチルシクロデシル基、メチルシクロウンデシル基、メチルシクロドデシル基;
ジメチルシクロプロピル基、ジメチルシクロブチル基、ジメチルシクロペンチル基、ジメチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘプチル基、ジメチルシクロオクチル基、ジメチルシクロノニル基、ジメチルシクロデシル基、ジメチルシクロウンデシル基、ジメチルシクロドデシル基;
エチルシクロプロピル基、エチルシクロブチル基、エチルシクロペンチル基、エチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘプチル基、エチルシクロオクチル基、エチルシクロノニル基、エチルシクロデシル基、エチルシクロウンデシル基、エチルシクロドデシル基;
プロピルシクロプロピル基、プロピルシクロブチル基、プロピルシクロペンチル基、プロピルシクロプロピル基、プロピルシクロブチル基、プロピルシクロペンチル基、プロピルシクロヘキシル基、プロピルシクロヘプチル基、プロピルシクロオクチル基、プロピルシクロノニル基、プロピルシクロデシル基、プロピルシクロウンデシル基、プロピルシクロドデシル基;
ヘキシルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘプチル基、ヘキシルシクロオクチル基、ヘキシルシクロノニル基、ヘキシルシクロデシル基、ヘキシルシクロウンデシル基、ヘキシルシクロドデシル基;
メチルシクロヘキシルメチル基、メチルシクロヘプチルメチル基、メチルシクロオクチルメチル基、メチルシクロノニルメチル基、メチルシクロデシルメチル基、メチルシクロウンデシルメチル基、メチルシクロドデシルメチル基;
メチルシクロヘキシルエチル基、メチルシクロヘプチルエチル基、メチルシクロオクチルエチル基、メチルシクロノニルエチル基、メチルシクロデシルエチル基、メチルシクロウンデシルエチル基、メチルシクロドデシルエチル基;
メチルシクロヘキシルプロピル基、メチルシクロヘプチルプロピル基、メチルシクロオクチルプロピル基、メチルシクロノニルプロピル基、メチルシクロデシルプロピル基、メチルシクロウンデシルプロピル基、メチルシクロドデシルプロピル基;
ジメチルシクロヘキシルメチル基、ジメチルシクロヘプチルメチル基、ジメチルシクロオクチルメチル基、ジメチルシクロノニルメチル基、ジメチルシクロデシルメチル基、ジメチルシクロウンデシルメチル基、ジメチルシクロドデシルメチル基;
ジメチルシクロヘキシルエチル基、ジメチルシクロヘプチルエチル基、ジメチルシクロオクチルエチル基、ジメチルシクロノニルエチル基、ジメチルシクロデシルエチル基、ジメチルシクロウンデシルエチル基、ジメチルシクロドデシルエチル基;
ジメチルシクロヘキシルプロピル基、ジメチルシクロヘプチルプロピル基、ジメチルシクロオクチルプロピル基、ジメチルシクロノニルプロピル基、ジメチルシクロデシルプロピル基、ジメチルシクロウンデシルプロピル基、ジメチルシクロドデシルプロピル基、シクロヘキシルシクロヘキシル基;
などが挙げられる。
本発明のフェノール化合物は通常室温で固体となる。その融点は特に規定されないが、通常30℃以上、好ましくは40℃以上、さらに好ましくは50℃以上、特に好ましくは60℃以上である。一方、通常180℃以下、好ましくは170℃以下、さらに好ましくは160℃以下、特に好ましくは150℃以下である。融点が前記下限値以上であることで、本発明のフェノール化合物を室温で粉体としての取り扱うことが容易となり、好ましい。一方融点が前記上限値以下であることで、本発明のフェノール化合物を樹脂原料として取り扱う場合に、溶融処理が容易となるなど取り扱いが容易となる傾向にあり、好ましい。ここで、融点とは融点測定器を用い、2℃/分の割合で昇温する測定において、本発明のフェノール化合物の融解開始が観測される温度を表す。
本発明のフェノール化合物は水を含んでいても良い。その含水率は、通常0.001質量%以上であり、0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることが特に好ましい。一方、通常10質量%以下であり、5質量%以下であることが好ましく、1.5質量%以下であることが特に好ましい。含水率が前記下限値以上であることで、本発明のフェノール化合物をポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂などの樹脂原料として用いる場合に、静電気発生を抑止するなど取り扱い面で安全に扱える傾向にあり、好ましい。一方、含水率が前記上限値以下であることで、本発明のフェノール化合物をポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂などの樹脂原料として用いる場合に、水蒸気発生に由来する樹脂原料の発泡や突沸などを抑止するなど取り扱い面で安全に扱える傾向にあり、好ましい。
本発明のフェノール化合物は有機溶媒を含んでいても良い。その含溶媒率は、通常25質量%以下であり、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましく、5質量%以下であることが特に好ましく、とりわけ1質量%以下であることが好ましい。含溶媒率が前記上限値以下であることで、本発明のフェノール化合物をポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂などの樹脂原料として用いる場合に、有機溶媒の揮発による中毒や発火リスクを抑止するなど取り扱い面で安全に扱える傾向にあり、好ましい。なお、含溶媒率の下限は特に規定されないが、本発明のフェノール化合物が入手容易となる点においては、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.0005質量%以上であることがより好ましい。
以下に、式(1)で表されるビスフェノール化合物の構造を、式(1)における各置換基R1〜R6の組み合わせを示すことにより例示する。なお、本発明のフェノール化合物は、以下の例示物に何ら制限されるものではない。
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカン(化合物(P−1))
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ウンデカン(化合物(P−2))
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン(化合物(P−3))
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン(化合物(P−4))
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)テトラデカン(化合物(P−5))
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタデカン(化合物(P−6))
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ドデカン(化合物(P−7))
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ウンデカン(化合物(P−9))
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)デカン(化合物(P−11))
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ノナン(化合物(P−13))
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン(化合物(P−15))
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン(化合物(P−19))
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ウンデカン(化合物(P−23))
12,12−ビス(4−ヒドロキシフェニル)トリコサン(化合物(P−29))
が好ましく、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ウンデカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタデカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ウンデカン
12,12−ビス(4−ヒドロキシフェニル)トリコサン
がより好ましく、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ウンデカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン
が特に好ましい。このようなビスフェノール化合物は、樹脂原料や顕色剤の原料として特に好適に用いることができる。
本発明のフェノール化合物は、公知の方法、例えば対応するアルデヒド、ケトン、アセタール、チオアセタール、トリオキサンなどのアルデヒド類もしくはケトン類をモノフェノール類と酸触媒下で縮合するなどして容易に製造することができる。一例として、例えば下記式(2)で表されるアルデヒドまたはケトン化合物と、下記式(3)で表されるモノフェノール化合物とを反応させる方法が挙げられる。
本発明のフェノール化合物の製造に用いるアルデヒド類、ケトン類は、アルデヒド化合物もしくはケトン化合物、及びそれに対応するアセタール化合物、チオアセタール化合物、トリオキサン化合物などからなる群より選ばれる少なくとも1種を表すが、なかでも、副生物の生成量が少なく、さらには主の副生物が水であることより精製工程が簡略化でき廃棄物も少ないという点より、アルデヒド化合物もしくはケトン化合物であることが好ましく、本発明のフェノール化合物を樹脂原料として用いた場合に、得られた樹脂の機械強度などの特性を発現しやすい点でアルデヒド化合物であることが特に好ましい。
ジメチルペンチルアルデヒド、ジメチルヘキシルアルデヒド、ジメチルへプチルアルデヒド、ジメチルオクチルアルデヒド、ジメチルノニルアルデヒド、ジメチルデシルアルデヒド、ジメチルウンデシルアルデヒド、ジメチルドデシルアルデヒド、ジメチルトリデシルアルデヒド、ジメチルテトラデシルアルデヒド、ジメチルペンタデシルアルデヒド、ジメチルヘキサデシルアルデヒド、ジメチルヘプタデシルアルデヒド、ジメチルオクタデシルアルデヒド;
トリメチルヘキシルアルデヒド、トリメチルへプチルアルデヒド、トリメチルオクチルアルデヒド、トリメチルノニルアルデヒド、トリメチルデシルアルデヒド、トリメチルウンデシルアルデヒド、トリメチルドデシルアルデヒド、トリメチルトリデシルアルデヒド、トリメチルテトラデシルアルデヒド、トリメチルペンタデシルアルデヒド、トリメチルヘキサデシルアルデヒド、トリメチルヘプタデシルアルデヒド;
エチルペンチルアルデヒド、エチルヘキシルアルデヒド、エチルへプチルアルデヒド、エチルオクチルアルデヒド、エチルノニルアルデヒド、エチルデシルアルデヒド、エチルウンデシルアルデヒド、エチルドデシルアルデヒド、エチルトリデシルアルデヒド、エチルテトラデシルアルデヒド、エチルペンタデシルアルデヒド、エチルヘキサデシルアルデヒド、エチルヘプタデシルアルデヒド、エチルオクタデシルアルデヒド;
プロピルヘキシルアルデヒド、プロピルへプチルアルデヒド、プロピルオクチルアルデヒド、プロピルノニルアルデヒド、プロピルデシルアルデヒド、プロピルウンデシルアルデヒド、プロピルドデシルアルデヒド、プロピルトリデシルアルデヒド、プロピルテトラデシルアルデヒド、プロピルペンタデシルアルデヒド、プロピルヘキサデシルアルデヒド、プロピルヘプタデシルアルデヒド;
ブチルヘキシルアルデヒド、ブチルへプチルアルデヒド、ブチルオクチルアルデヒド、ブチルノニルアルデヒド、ブチルデシルアルデヒド、ブチルウンデシルアルデヒド、ブチルドデシルアルデヒド、ブチルトリデシルアルデヒド、ブチルテトラデシルアルデヒド、ブチルペンタデシルアルデヒド、ブチルヘキサデシルアルデヒド;
等が挙げられる。
ホルミルメチルシクロヘキサン、ホルミルメチルシクロヘプタン、ホルミルメチルシクロオクタン、ホルミルメチルシクロノナン、ホルミルメチルシクロデカン、ホルミルメチルシクロウンデカン、ホルミルメチルシクロドデカン;
ホルミルジメチルシクロヘキサン、ホルミルジメチルシクロヘプタン、ホルミルジメチルシクロオクタン、ホルミルジメチルシクロノナン、ホルミルジメチルシクロデカン、ホルミルジメチルシクロウンデカン、ホルミルジメチルシクロドデカン;
ホルミルエチルシクロヘキサン、ホルミルエチルシクロヘプタン、ホルミルエチルシクロオクタン、ホルミルエチルシクロノナン、ホルミルエチルシクロデカン、ホルミルエチルシクロウンデカン、ホルミルエチルシクロドデカン;
ホルミルジエチルシクロヘキサン、ホルミルジエチルシクロヘプタン、ホルミルジエチルシクロオクタン、ホルミルジエチルシクロノナン、ホルミルジエチルシクロデカン、ホルミルジエチルシクロウンデカン、ホルミルジエチルシクロドデカン;
ホルミルプロピルシクロヘキサン、ホルミルプロピルシクロヘプタン、ホルミルプロピルシクロオクタン、ホルミルプロピルシクロノナン、ホルミルプロピルシクロデカン、ホルミルプロピルシクロウンデカン、ホルミルプロピルシクロドデカン、ホルミルシクロヘキシルシクロヘキサン;
等が挙げられる。
本発明のフェノール化合物の製造に用いる前記式(3)で表されるモノフェノール類の具体例としては、フェノール、o−クレゾール、2,6−ジメチルフェノールが挙げられる。これらのうち、本発明のフェノール化合物を樹脂原料として用いた場合に、得られた樹脂の機械強度など優れた特性を発現しやすい点で、フェノールもしくはo−クレゾールを用いることが好ましく、フェノールを用いることが特に好ましい。これらモノフェノール類は、単独で用いても良いし、二種以上を混合して用いても良い。なお、本発明のフェノール化合物の製造工程において、本発明のフェノール化合物の精製効率を向上させる観点からは、これらのフェノール類を単独で用いることが好ましい。
本発明のフェノール化合物を製造する際のアルデヒド類もしくはケトン類とモノフェノール類の比は、本発明のフェノール化合物が生成する条件であれば特に規定されないが、アルデヒド類もしくはケトン類に対してモノフェノール類が、通常1モル倍以上であり、2モル倍以上であることが好ましく、3モル倍以上であることが特に好ましい。モノフェノール類の量が前記下限値以上であることで、本発明のフェノール化合物を効率良く製造できる傾向にあり、好ましい。一方、アルデヒド類もしくはケトン類に対するモノフェノール類の割合は、通常20モル倍以下、好ましくは15モル倍以下、特に好ましくは10モル倍以下である。モノフェノール類の量が前記上限値以下であることで、本発明のフェノール化合物の製造の際、未反応のモノフェノール類を分離する工程の負荷が低減する傾向にあり、好ましい。
本発明のフェノール化合物を製造するのに用いられる酸触媒としては、リン酸、シュウ酸、塩酸、硫酸などの無機酸触媒;酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの有機酸触媒;固体酸、カチオン交換樹脂などの不均一系酸触媒などが挙げられる。これらの酸触媒の種類および量は、本発明のフェノール化合物を製造する際の取り扱いの容易さや、製造時の反応選択性、コストなど種々の点を勘案して選択される。なお、これら酸触媒は、単独で用いても良いし、二種以上を混合して用いても良い。
本発明のフェノール化合物を製造する際には、反応時間を短縮するなどの目的で反応系が第三成分を含んでいても良い。この第三成分としては、具体的には、テトラエチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムハイドロサルフェート、テトラブチルアンモニウムクロリドなどの四級アンモニウム塩;メタンチオール、エタンチオール、ブタンチオール、オクタンチオール、ドデカンチオール、メルカプト酢酸、3−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトエタノール、2−アミノエタンチオール、チオ乳酸エチル、チオ酪酸、ペンタエリスリトールテトラキス(メルカプト酢酸)、1,4−ブタンジオールビス(チオグリコール酸)、2−エチルヘキシル(チオグリコール酸)などの含硫黄化合物などが挙げられる。これらのうち、含硫黄化合物を第三成分として用いることが本発明のフェノール化合物の製造が容易となる点で好ましい。一方、これら第三成分を含まないことが、本発明のフェノール化合物と第三成分との分離が不要となり本発明のフェノール化合物の精製工程を簡略化できる点で好ましい。なお、これら第三成分は、樹脂などに担持させた状態で用いても良い。
本発明のフェノール化合物を製造する際は、溶媒を用いても良い。溶媒の具体例としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、石油エーテルなどの炭素数5〜18の直鎖状炭化水素溶媒;イソオクタンなどの炭素数5〜18の分岐鎖状炭化水素溶媒;シクロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロヘキサンなどの炭素数5〜18の環状炭化水素溶媒;水;エタノール、n−ブタノールなどの直鎖状アルコール溶媒;イソプロパノール、2−ブタノール、イソブタノールなどの分岐鎖状アルコール溶媒;アセトニトリルなどのニトリル溶媒;ジブチルエーテルなどのエーテル溶媒;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどの含窒素溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホランなどの含硫黄溶媒;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンなどの含塩素溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒などが挙げられる。なお、これらの溶媒を用いることが、反応時における原料の固化抑止や内部発熱による予期せぬ副反応を抑止するなど、反応の操作性を向上できる点で好ましく、溶媒と原料との予期せぬ副反応を防止し、本発明のフェノール化合物の製造時の副生物の除去が容易となる点で、水または炭化水素溶媒の少なくとも一種を含む溶媒を用いることが好ましい。一方、これら溶媒を用いないことが、本発明のフェノール化合物と溶媒との分離が不要となり本発明のフェノール化合物の精製工程を簡略化できる点で好ましい。
本発明のフェノール化合物を製造する際の反応温度は通常0℃以上であり、好ましくは15℃以上であり、特に好ましくは30℃以上である。反応温度が前記下限値以上であることで反応混合物の固化を防止しやすくなる傾向にあり、好ましい。一方、反応温度は通常150℃以下、好ましくは120℃以下、特に好ましくは90℃以下である。反応温度が前記上限値以下であることで本発明のフェノール化合物を効率的に製造できる傾向にあり、好ましい。
本発明のフェノール化合物を製造する工程は、反応後、用いた酸触媒を除去する工程を含んでいることが好ましい。酸触媒の除去工程の具体例としては、塩基による中和工程、溶媒に溶解させることによる除去工程、ろ過による除去工程等が挙げられる。これらのうち、酸触媒に無機酸触媒や有機酸触媒を用いる場合は塩基による中和工程を含むことが、不均一系酸触媒を用いる場合はろ過による除去工程を含むことが、それぞれ効率良く酸触媒を除去することができる傾向にあり、好ましい。なお、これら酸触媒除去工程は単独でも、2種以上を組み合わせて用いても良い。
上記工程では、除去効率を上げるために第二成分を添加しても良い。その具体例としては、メタンスルホン酸ナトリウムなどの有機塩;塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムなどの無機塩などが挙げられる。第二成分の種類および量は、酸触媒の除去効率に応じて種々選択される。
なお、これらの除去工程は、未反応の原料、副生物、反応時もしくは酸触媒の除去工程で用いた第二、第三成分等の本発明のフェノール化合物および酸触媒以外の成分の一部もしくは全部を除去する工程を兼ねていても良い。
本発明のフェノール化合物の製造方法は、本発明のフェノール化合物を含む混合物から、溶媒や未反応の原料などの低沸点成分を濃縮により除去する工程(以下、濃縮工程と呼称する場合がある)を含むことが好ましい。本工程を実施することで、後述の析出工程における本発明のフェノール化合物の取り出し効率が向上する傾向にある。濃縮工程は通常加熱減圧条件で実施する。加熱温度は40℃以上であることが好ましく、60℃以上であることがさらに好ましく、80℃以上で実施することが特に好ましい。また、通常200℃以下であり、180℃以下であることが好ましく、160℃以下であることが特に好ましい。加熱温度が上記温度の範囲内であることで、効率良く濃縮工程を実施でき、かつ本発明のフェノール化合物の分解を抑制できる傾向にある。なお、本濃縮工程における加熱温度とは、加熱に用いる熱媒の温度を指す。減圧度は通常760Torr未満であり、200Torr以下であることが好ましく、100Torr以下であることがさらに好ましく、50Torr以下であることが特に好ましい。減圧度が上記上限値以下であることで、効率良く濃縮工程を実施できる傾向にある。一方、減圧度の下限値は特に規定されないが、広く一般的に使用されている減圧機器を使用できる観点から通常0.1Torr以上であり、好ましくは1Torr以上であり、さらに好ましくは10Torr以上であり、特に好ましくは20Torr以上である。
本発明のフェノール化合物を製造する際、通常、前述のアルデヒド類又はケトン類とモノフェノール類との反応、その後の酸触媒の除去工程、或いは酸触媒の除去工程及び濃縮工程を経て得られる反応混合物は、本発明のフェノール化合物を主成分とする混合物となる。本発明のビスフェノール化合物の製造方法は、本発明のフェノール化合物を主成分とする混合物を脂肪族アルコール溶媒を含む溶媒(以下、「晶析溶媒」と呼称する場合がある。)に溶解させて溶液とした後に、本発明のフェノール化合物を析出させる工程(以下、「析出工程」と呼称する場合がある。)を含むものであるが、この析出工程に先立ち、該反応混合物から本発明のフェノール化合物以外の成分を粗取りする粗精製工程を含むことが好ましい。
この粗精製工程は、好ましくは、反応混合物から抽出溶媒で本発明のフェノール化合物を抽出した後、本発明のフェノール化合物を含む抽剤層を水で洗浄し、その後、この抽剤層から減圧下で抽出溶媒を除去することにより行われる。
これらの抽出は、単独で用いても良いし、二種以上を混合して用いても良い。
抽剤層の水洗回数は、通常1〜20回程度であり、2〜10回であることが好ましく、3〜6回であることが特に好ましい。水洗回数が前記下限値以上であることで、粗精製工程における精製効率が向上する傾向にあり、前記上限値以下であることで、本発明のフェノール化合物の製造効率が向上する傾向にある。
なお、本粗精製工程は、前述の酸触媒の除去工程や濃縮工程を兼ねて実施しても良い。
本発明のビスフェノール化合物の製造方法では、前述の反応混合物、好ましくは上記粗精製工程を経た本発明のフェノール化合物の粗精製品(以下、「本発明のフェノール化合物を含む混合物」と呼称する場合がある。)を脂肪族アルコール溶媒を含む晶析溶媒に溶解させて溶液とした後に、本発明のフェノール化合物を析出させる。ここで、本発明における脂肪族アルコール溶媒とは、融点が30℃以下、好ましくは15℃以下であって、分子内に炭素−炭素二重結合を有さず、かつ少なくとも一つのヒドロキシ基が炭素原子に結合した構造を有する化合物を表し、ヒドロキシ基以外にヘテロ原子を有する溶媒も含む。
本発明のフェノール化合物を含む混合物と、上述の晶析溶媒との混合比は、効率良く本発明のフェノール化合物を析出させることができれば特に規定されないが、通常本発明のフェノール化合物を含む混合物に対して全晶析溶媒の質量比が好ましくは0.2倍以上であり、さらに好ましくは0.5倍以上であり、特に好ましくは1倍以上である。一方、好ましくは100倍以下であり、さらに好ましくは50倍以下であり、特に好ましくは10倍以下である。全晶析溶媒の質量比が上記下限値以上であることで、本発明のフェノール化合物を優先的に析出させやすくなる傾向にあり、一方上記上限値以下であることで本発明のフェノール化合物の製造効率が向上する傾向にあり、好ましい。
上記析出工程で得られた本発明のフェノール化合物の粉体を、さらに表面洗浄の目的で溶媒を用いて洗浄しても良い。この洗浄工程に使用される溶媒の具体例は、上記脂肪族アルコール溶媒および第二溶媒として例示した溶媒が挙げられる。本洗浄処理の温度は、通常−20℃以上、好ましくは−10℃以上、特に好ましくは0℃以上であり、通常70℃以下、好ましくは60℃以下、特に好ましくは50℃以下である。洗浄温度が上記範囲内であることで、洗浄用の溶媒に本発明のフェノール化合物を過剰に溶解させることを抑制できる傾向にあり、好ましい。
上記析出工程又は析出工程と洗浄工程を経て得られた本発明のフェノール化合物を、さらに加熱、減圧、風乾などにより脱溶媒処理を行い、実質的に溶媒を含まない本発明のフェノール化合物を得ても良い。この乾燥工程における脱溶媒処理の際の温度は、脱溶媒処理を円滑に進行させるために通常20℃以上であり、40℃以上であることが好ましい。なお、温度の上限は通常本発明のフェノール化合物の融点以下であり、100℃以下であることが好ましく、75℃以下であることがさらに好ましく、72℃以下であることが特に好ましい。
本発明のビスフェノール化合物の製造方法により、前述の析出工程を経て得られる本発明のフェノール化合物は、複数(例えば2〜3)の結晶形を取り得る(結晶多形)。本発明のビスフェノール化合物の製造方法により得られる本発明のフェノール化合物のうち、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカンは、CuKα線による粉末X線回折法における回折角2θ=4.25°±0.15°および2θ=8.45°±0.20°の範囲内にそれぞれ少なくとも一つずつピークを有する結晶体であることが好ましい。即ち、このような結晶体であれば、本発明のフェノール化合物と本発明における脂肪族アルコール溶媒が相互作用した結果得られる結晶体であり好ましい。ここで、「±0.15°」および「±0.20°」は結晶体を作成する際の溶媒即ち、晶析溶媒による差、および測定誤差を考慮した値である。具体的には、結晶体の作成にイソプロパノールを晶析溶媒の一成分として用いた場合は2θ=4.30°±0.05°および2θ=8.58°±0.05°に、2−ブタノールを晶析溶媒の一成分として用いた場合は2θ=4.22°±0.05°および2θ=8.45°±0.05°に、イソブタノールを溶媒の一成分として用いた場合には2θ=4.15°±0.05°および2θ=8.30°±0.05°に、それぞれ少なくとも一つずつX線結晶回折ピークを有することが好ましい。
本発明のフェノール化合物は、光学材料、記録材料、絶縁材料、透明材料、電子材料、接着材料、耐熱材料など種々の用途に用いられるポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂など種々の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリベンゾオキサジン樹脂、シアネート樹脂など種々の熱硬化性樹脂などの構成成分、添加剤もしくはそれらの前駆体などに用いることができる。また、本発明のフェノール化合物は、pH調整剤、界面活性剤、顕色剤等にも使用することができる。
サンプル50mgを10mlのアセトニトリルに溶解させた。得られた溶液をHPLC分析装置(島津製作所製LC−2010)にて分析した。条件は以下の通りとした。
(測定条件)
コントローラ:島津製作所社製SCL−10AVP
カラム:ジーエルサイエンス社製inertsil ODS3V(4.6×150mm、5μm)
カラムオーブン:島津製作所社製CTO−10AVP、40℃
ポンプ:島津製作所社製LC−10ADVP、流速1.0ml/分
注入量:5μl
溶離条件:K1−アセトニトリル、K2−0.1質量%酢酸アンモニウム水溶液
K1/K2=60/40(0−5分)
K1/K2=60/40→95/5(線形に濃度変化、5−30分)
K1/K2=95/5(30−80分)
(比率は体積比)
検出器:島津製作所社製SPD−10AVP UV254nm
(解析条件)
ソフトウェア:島津製作所社製LC−solution ver.1.22SP1
設定:Width=5、Slope=200、Drift=0、T.DBL=1000、Min.Area=500
LC純度は、254nmにおける面積%から求めた。反応選択率および収率は、予め目的化合物の検量線を作成し、絶対検量線法で求めた。
XRD回折装置(PANalytical社製X’pert Pro MPD)を用い、以下の条件で測定し、2θ=3.00〜10.00°の範囲内にある回折ピークを比較した。
X線出力(CuKα):40kV、30mA
走査範囲(2θ):3.00〜70.00°
測定モード:Continuous
<化合物(P−1)の製造>
フェノール(220g、2.3mol)を40℃に加温して融解させた後、35%濃塩酸(2.9g、0.028mol)を加えた。そこへ、n−ドデカナール(86g、0.47mol)およびトルエン(51g)の混合液を内温45℃以下で4時間かけて滴下した。滴下後、40℃で1時間熟成した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止させた。反応混合物における化合物(P−1)の選択率は50.2%であった。反応混合物からフェノールを160℃、20Torrで減圧留去した後、残渣(181g)をトルエン(340g)で抽出し、水(215g)で3回洗浄した。減圧下(20Torr)、90℃で溶媒を留去して粗精製品(170g)を得た。
得られた粗精製品にイソプロパノール(77g)およびヘプタン(430g)を加え、60℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、イソプロパノール(15g)およびヘプタン(86g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は99.6%、収率は43.2%であった。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.02°、4.30°、8.61°であった。
実施例1と同様に化合物(P−1)の粗精製品を得た後、イソプロパノール(30g)およびヘプタン(430g)を加え、60℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、イソプロパノール(6.0g)およびヘプタン(86g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は99.0%、収率43.4%であった。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.30°、4.87°、8.60°であった。
実施例1と同様に化合物(P−1)の粗精製品を得た後、2−ブタノール(77g)およびヘプタン(430g)を加え、60℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、2−ブタノール(15g)およびヘプタン(86g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は99.3%、収率は42.1%であった。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.22°、4.86°、8.45°であった。
実施例1と同様に化合物(P−1)の粗精製品を得た後、イソブタノール(77g)およびヘプタン(430g)を加え、60℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、2−ブタノール(15g)およびヘプタン(86g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は99.2%、収率は40.3%であった。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.15°、4.86°、8.32°であった。
<化合物(P−1)の製造>
フェノール(220g、2.3mol)を40℃に加温して融解させた後、35%濃塩酸(2.9g、0.028mol)を加えた。そこへ、n−ドデカナール(86g、0.47mol)を内温45℃以下で4時間かけて滴下した。滴下後、40℃で1時間熟成した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止させた。反応混合物における化合物(P−1)の選択率は49.8%であった。反応混合物から160℃、20Torrでフェノールを減圧留去した後、残渣(180g)をトルエン(340g)で抽出し、水(215g)で3回洗浄した。減圧下(20Torr)、90℃で溶媒を留去して粗精製品(169g)を得た。
得られた粗精製品にイソプロパノール(57g)およびヘプタン(260g)を加え、60℃に加温して溶解させた。55℃に降温、保持の後、種晶(化合物(P−1)、52mg)を加えて1時間保持した。その後、10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、イソプロパノール(4g)およびヘプタン(96g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は99.5%、収率は43.8%であった。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.27°、8.51°であった。
<化合物(P−6)の製造>
フェノール(220g、2.3mol)を40℃に加温し融解させた後、35%濃塩酸(2.9g、0.028mol)を加えた。そこへ、n−オクタデカナール(125g、0.47mol)を内温45℃以下で4時間かけて分割添加した。滴下後、40℃で1時間熟成した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止させた。反応混合物における化合物(P−6)の選択率は47.6%であった。反応混合物からフェノールを160℃、20Torrにて減圧留去した後、残渣(220g)をトルエン(340g)で抽出し、水(215g)で3回洗浄した。減圧下(20Torr)、90℃で溶媒を留去して粗精製品(209g)を得た。
得られた粗精製品にイソプロパノール(72g)およびヘプタン(590g)を加え、60℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、イソプロパノール(4g)およびヘプタン(96g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−6)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−6)の純度は96.7%、収率は40.6%であった。
<化合物(P−19)の製造>
フェノール(18.8g、0.200mol)を40℃に加温し融解させた後、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.76g、4.0mmol)を加えた。そこへ、2−トリデカノン(4.00g、20.2mmol)および3−メルカプトプロピオン酸(0.053g、0.50mmol)を加えた後、60℃にて24時間加熱撹拌した。得られた反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え反応を停止させた。反応混合物における化合物(P−19)の選択率は62.6%であった。反応混合物から160℃、20Torrでフェノールを減圧留去した後、残渣(8.8g)をトルエン(15g)で抽出し、水(10g)で3回洗浄した。減圧下(20Torr)、90℃で溶媒を留去して粗精製品(7.4g)を得た。
得られた粗精製品にイソプロパノール(1.6g)およびヘプタン(16g)を加え、70℃に加温して溶解させた。42℃に降温、保持の後、種晶(化合物(P−19)、2.4mgg)を加えて1時間保持した。その後、10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、イソプロパノール(0.080g)およびヘプタン(7.9g)の混合液でふりかけ洗浄した。得られた固体を30℃で減圧乾燥することで、化合物(P−19)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−19)の純度は90.1%、収率は54.5%であった。
実施例1と同様に化合物(P−1)の粗精製品を得た後、塩化メチレン(310g)を加え、40℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、塩化メチレン(62g)でふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は82.9%であり、純度が不十分であることが判明した。また、LC収率分析により得られた化合物(P−1)の収率は27.2%であった。さらに同様の方法を繰り返して純度99.5%の固体を得た。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.43°、4.71°、4.93°、8.30°、8.78°、9.39°であった。
実施例1と同様に化合物(P−1)の粗精製品を得た後、トルエン(258g)およびヘプタン(258g)を加え、60℃に加温して溶解させた。10℃/時間で内温15℃まで降温したのち1時間熟成させた。得られたスラリーをろ過し、15℃にて、トルエン(52g)およびヘプタン(52g)の混合液を加えてふりかけ洗浄した。得られた固体を40℃で減圧乾燥することで、化合物(P−1)の白色固体を得た。LC分析により得られた化合物(P−1)の純度は86.7%であり、純度が不十分であることが判明した。また、LC収率分析により得られた化合物(P−1)の収率は35.1%であった。さらに同様の方法を繰り返して純度99.2%の固体を得た。得られた固体のX線結晶回折ピーク(2θ)は4.94°、8.26°、8.71°であった。
実施例7と同様にして化合物(P−19)の粗精製品を得た。得られた粗精製品を種々の濃度のトルエン/ヘプタン、酢酸エチル/ヘプタン、および塩化メチレン/ヘプタン混合液にて析出工程を試みたが、いずれも固体として化合物(P−19)を得ることができなかった。
実施例7と同様にして化合物(P−19)の粗精製品を得た。得られた粗精製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン溶離液)にて精製し、LC純度にて93.3%の化合物(P−19)の酢酸エチル/ヘプタン溶液を得、該溶液を減圧条件にて濃縮乾固し溶媒を除去したが、得られた化合物(P−19)は油状であった。
また、実施例1〜4および比較例1,2で得られた化合物(P−1)のXRD結晶回折パターンを図1〜6にそれぞれ示す。
本発明の方法により、このような効率的な精製を行えるのは、脂肪族アルコール溶媒が本発明のフェノール化合物のみと相互作用して特異的な結晶体を作りやすく、副生物の除去効果が高まったり結晶性が向上したりしたためと考えられる。本発明の方法による析出工程を経ることで得られるビスフェノール化合物の結晶体が特異な結晶構造を有しているという事実は、X線結晶回折ピークの結果が実施例1〜4と比較例1および2を比較して大きく異なることからも裏付けられる。
Claims (6)
- 前記脂肪族アルコール溶媒が炭素数3〜10の分岐状アルコール溶媒であることを特徴とする、請求項1に記載のビスフェノール化合物の製造方法。
- 前記脂肪族アルコール溶媒を少なくとも一種含む溶媒が、前記脂肪族アルコール溶媒と炭化水素溶媒とをそれぞれ少なくとも一種ずつ含む溶媒であることを特徴とする、請求項1または2に記載のビスフェノール化合物の製造方法。
- 前記式(1)におけるR2が水素原子であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のビスフェノール化合物の製造方法。
- 前記式(1)におけるR3〜R6が水素原子であることを特徴とする、請求項4に記載のビスフェノール化合物の製造方法。
- CuKα線による粉末X線回折法における回折角2θ=4.25±0.15°および2θ=8.45±0.20°の範囲内にそれぞれ少なくとも一つのX線回折ピークを有することを特徴とする、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカンの結晶体。
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