JP2017201852A - ロータおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸に対するロータコアの突出長さのばらつきを極力抑えることができ、モータ性能を向上させることができるロータおよびモータを提供する。【解決手段】回転軸21の外周面に凹部31が形成されており、ロータコア22の基端22aに凸部32が形成されており、凹部31は、周方向で対向する内側面33a,33bが平行となるように形成されたキー溝部33と、径方向内側に向かうに従って末広がりとなるように形成されたダブテール溝部34と、が連通形成されたものであり、凸部32は、キー溝部33に嵌るキー部35と、ダブテール溝部34に嵌るダブテール突起部36と、が一体成形されたものであり、凹部31および凸部32の少なくとも何れか一方には、凹部31内での凸部32の径方向への移動を許容する調整代が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ロータおよびモータに関するものである。
従来から、モータの一形態として、ロータを構成する磁性体のロータコアに永久磁石を埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnet)モータが知られている。この種のモータは、周方向に隣り合う永久磁石の間に、磁性体(ロータコア)が存在することになるので、永久磁石からの磁束量のうち、ロータコア側に迂回する磁束量が多くなって漏れ磁束が増加してしまう。このため、ステータに巻装されている巻線に鎖交する磁束が減少し、モータ特性が低下してしまう。そこで、IPMモータにおいて、モータ特性の低下を防止するためにさまざまな技術が開示されている。
例えば、ロータを、回転軸と、回転軸の外周面に外嵌固定され円筒状の非磁性体と、非磁性体の外周面に放射状に配置される磁性体の複数のロータコアと、非磁性体の外周面に放射状に配置され、かつ周方向で隣り合うロータコア間に配置される複数の永久磁石と、により構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1では、非磁性体へのロータコアの固定を、非磁性体の外周面に形成されたダブテール溝部と、ロータコアの基端に形成されたダブテール突起部との嵌合により行っている。
特開2014−180096号公報
ところで、ダブテール溝部やダブテール突起部は、その加工の難しさから高精度に加工することが困難である。このため、ダブテール溝部とダブテール突起部との嵌合では、回転軸に対するロータコアの突出長さがばらついてしまう。この結果、モータ性能が低下する可能性があった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、回転軸に対するロータコアの突出長さのばらつきを極力抑えることができ、モータ性能を向上させることができるロータおよびモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るロータは、少なくとも外周面に非磁性体を有する回転軸と、前記回転軸の外周面に取付けられ、放射状に配置される複数のロータコアと、前記複数のロータコアの間に配置される複数の永久磁石と、を備え、前記非磁性体、および前記ロータコアの基端の何れか一方に、軸方向に沿って延びる凹部が形成されていると共に、他方に前記凹部に嵌る凸部が形成されており、前記凹部は、周方向で対向する面が平行となるように形成されたキー溝部と、径方向内側、および径方向外側の何れか一方に向かうに従って末広がりとなるように形成されたダブテール溝部と、が連通形成されたものであり、前記凸部は、前記キー溝部に嵌るキー部と、前記ダブテール溝部に嵌るダブテール突起部と、が一体成形されたものであり、前記凹部および前記凸部の少なくとも何れか一方には、前記凹部内での前記凸部の径方向への移動を許容する調整代が設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、キー溝部とキー部とにより回転軸に対するロータコアの周方向の移動を規制しつつ、回転軸に対するロータコアの突出長さを調整できる。このため、回転軸に対するロータコアの突出長さのばらつきを極力抑えることができ、モータ性能を向上させることができる。
本発明に係るロータにおいて、前記キー部の長さは、前記キー溝部の溝深さよりも長くなるように設定されており、且つ前記ダブテール溝部の溝深さは、前記ダブテール突起部の突起高さよりも深くなるように設定されており、前記キー部の前記キー溝部よりも長い分、および前記ダブテール溝部の前記ダブテール突起部よりも深い分が、それぞれ調整代とされていることを特徴とする。
この場合、前記キー溝部の溝深さは、前記キー部の長さよりも長くなるように設定されており、且つ前記ダブテール突起部の突起高さは、前記ダブテール溝部の溝深さよりも深くなるように設定されており、前記キー溝部の前記キー部よりも長い分、および前記ダブテール突起部の前記ダブテール溝部よりも高い分が、それぞれ調整代とされていてもよい。
このように構成することで、調整代を容易に設けることができる。このため、製造コストを抑えつつ、モータ性能を向上させることができる。
また、ダブテール溝部、およびダブテール突起部の製造誤差を、ダブテール溝内やキー溝内にできる隙間で吸収することができるので、キー溝部およびキー部に余計な負荷がかかることを防止できると共に、回転軸に対するロータコアの位置決めを、より確実に行うことができる。
本発明に係るモータは、上記に記載のロータと、前記ロータの周囲を取り囲むように形成され、巻線が巻装されているステータと、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、回転軸に対するロータコアの突出長さのばらつきを極力抑えることができ、モータ性能を向上させることが可能なモータを提供できる。
本発明によれば、キー溝部とキー部とにより回転軸に対するロータコアの周方向の移動を規制しつつ、回転軸に対するロータコアの突出長さを調整できる。このため、回転軸に対するロータコアの突出長さのばらつきを極力抑えることができ、モータ性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態におけるブラシレスモータの概略構成図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 本発明の第2実施形態におけるロータの概略構成図である。 図4のC部拡大図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(ブラシレスモータ)
図1は、ブラシレスモータ1の概略構成図である。
同図に示すように、ブラシレスモータ1は、いわゆるインナーロータである。ブラシレスモータ1は、ステータ2と、ステータ2の径方向内側に回転自在に配置されたロータ3とを有している。
なお、以下の説明では、ロータ3の軸方向を単に軸方向、ロータ3の回転方向を周方向、ロータ3の径方向を単に径方向と称して説明する。
(ステータ)
ステータ2は、略円筒状のステータハウジング11と、ステータハウジング11に内嵌固定されている略円筒状のステータコア12と、により構成されている。
ステータコア12は、外周部を形成する環状のコア本体15を有している。コア本体15は、ステータコア12の環状の磁路を形成する部分である。コア本体15の外周面が、ステータハウジング11の内周面に焼嵌め等によって固定されている。
コア本体15には、径方向内側に向かって複数(例えば、本実施形態では12個)のティース部14が周方向に等間隔で突設されている。各ティース部14は、軸方向平面視で略T字状に形成されている。各ティース部14には、絶縁性の樹脂から成るインシュレータを装着した上からコイル(何れも不図示)が巻回されている。
また、周方向に隣接するティース部14間には、蟻溝状のスロット17が軸方向に延びて形成されている。これらスロット17に、不図示のコイルが挿通されて収納される。
各コイルの端末部は、不図示の基板を介して外部電源に電気的に接続されており、これによって、コイルに電流が供給される。コイルに電流が供給されることにより、各ティース部14に磁界が形成される。
なお、ステータコア12は、周方向に分割して各々ティース部14を有する複数のコアユニットを互いに接合して構成してもよいし、周方向に分割せずに一体成形としてもよい。
(ロータ)
図2は、図1のA部拡大図である。
図1、図2に示すように、ロータ3は、例えばアルミ焼結材等の非磁性材により形成された回転軸21と、回転軸21の外周面に取付けられ、放射状に配置される複数のロータコア22と、周方向で隣接するロータコア22間に配置される複数の永久磁石23と、により構成されている。
ロータコア22は、電磁鋼板を複数積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成されたものである。ロータコア22は、回転軸21の外周面側(以下、基端22a側という)から径方向外側端(以下、先端22bという)に向かって末広がりとなるように軸方向平面視で略扇状に形成されている。ロータコア22の先端22bは、径方向外側に向かって膨出するように円弧状に形成されている。
ここで、ロータコア22の先端22bの曲率半径R1の中心C1は、回転軸21の軸心C2に対して所定間隔δ1だけ偏心している。このため、ロータコア22の先端22bとステータコア12のティース部14の先端とのエアギャップGは、先端22bの周方向中央から先端22bの周方向外側に向かうに従って漸次広くなる。
また、回転軸21の外周面のうち、各ロータコア22に対応する位置には、凹部31が軸方向に沿って形成されている。一方、各ロータコア22の基端22aには、凹部31に嵌る凸部32が軸方向全体に渡って形成されている。
(凹部および凸部)
図3は、図2のB部拡大図である。
同図に示すように、凹部31は、開口側に形成されたキー溝部33と、キー溝部33の径方向内側に形成されたダブテール溝部34と、が連通形成されたものである。キー溝部33は、周方向で対向する内側面33a,33b同士が略平行となるように形成されている。また、内側面33a,33bの間の幅W1は、ロータコア22の基端22aにおける周方向の幅W2の幅よりも大きく設定されている。
ダブテール溝部34は、キー溝部33の径方向内側端から径方向内側に向かうに従って漸次溝幅が大きくなるように末広がり状に形成されている。換言すれば、ダブテール溝部34は、軸方向平面視で略等脚台形状に形成されており、上底の長さがキー溝部33の幅と同一に設定されている。また、ダブテール溝部34の下底34aと脚34bとが接続される角部34cは、円弧状に形成されている。
一方、凸部32は、キー溝部33に嵌るキー部35と、ダブテール溝部34に嵌るダブテール突起部36と、が一体成形されたものである。キー部35は、キー溝部33に対応するように直方体状に形成されている。キー部35の幅W3は、キー溝部33の幅W1とほぼ同一に設定されている。これにより、回転軸21に対するロータコア22の周方向の位置決めを、精度よく行うことができる。
このように、キー部35の幅W3は、ロータコア22の基端22aにおける周方向の幅W2よりも大きく設定されているので、ロータコア22の基端22aと凸部32との接続部には、ロータコア22の周方向両側に、括れ部37が形成される。
ダブテール突起部36は、ダブテール溝部34に対応するように、径方向内側に向かうに従って漸次突起幅が大きくなるように末広がり状に形成されている。換言すれば、ダブテール突起部36は、軸方向平面視で略等脚台形状に形成されており、上底の長さがキー部35の幅と同一に設定されている。また、ダブテール突起部36の下底36aと脚36bとが接続される角部36cは、丸面取りされている。
ここで、回転軸21の凹部31にロータコア22の凸部32を嵌め込んだ状態では、ダブテール溝部34の下底34aにダブテール突起部36の下底36aが当接する。これにより、回転軸21に対するロータコア22の径方向の位置決めが精度よく行われる。
また、凸部32のキー部35の長さL1は、凹部31のキー溝部33の溝深さH1よりも長くなるように設定されており、且つ凹部31のダブテール溝部34の溝深さH2は、凸部32のダブテール突起部36の長さL2よりも深く設定されている。さらに、ダブテール溝部34の脚34bとダブテール突起部36の脚36bとの間、ダブテール溝部34の角部34cとダブテール突起部36の角部36cとの間、およびダブテール溝部34の下底34aとダブテール突起部36の下底36aとの間のそれぞれに、隙間Sが形成されている。
このような構成のもと、ロータコア22は、回転軸21に対し、径方向に沿って若干スライド移動可能に構成されている。そして、凹部31と凸部32との間に形成されている隙間Sは、回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している。換言すれば、キー部35のキー溝部33よりも長い分、およびダブテール溝部34のダブテール突起部36よりも長い分が、それぞれ回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している。
また、隙間Sには、充填剤Jが充填されている。すなわち、隙間Sは、ダブテール溝部34、およびダブテール突起部36の製造誤差を吸収する役割を有していると共に、充填剤Jを充填するための充填部として機能している。
なお、充填剤Jの充填タイミングは、回転軸21の凹部31にロータコア22の凸部32を嵌合させた後でもよいし、凹部31または凸部32の少なくとも何れか一方に、予め充填剤Jを塗布した状態で、凹部31に凸部32を嵌合させてもよい。また、充填剤Jとしては、接着剤や樹脂等が挙げられる。
このような構成のもと、回転軸21にロータコア22を組み付けるにあたって、まず、回転軸21と同心円上に、円筒状で磁化された治具(不図示)を配置する。続いて、回転軸21の凹部31にロータコア22の凸部32を嵌合させるようにして、回転軸21にロータコア22を組み付けていく。
このとき、治具に、磁性体であるロータコア22が磁気的に吸引される。そして、ロータコア22は、回転軸21に対して径方向に沿ってスライド移動可能に構成されているので、先端22bが治具の内周面に当接する。これにより、ロータコア22の径方向の位置決めが精度よく行われる。そして、回転軸21へのロータコア22の組付けが完了する。
なお、凹部31と凸部32との間の隙間Sに充填剤Jを充填するタイミングは、凹部31に凸部32を嵌合させた後でも、嵌合させる前でもよい。凹部31に凸部32を嵌合させる前に、これら凹部31や凸部32に充填剤Jを塗布した場合であっても、充填剤Jの硬化前にロータコア22の位置決めを完了させればよい。
ここで、ロータ3が回転すると、図2に示すように、ロータコア22の先端22bに慣性力による力F1(先端倒し力F1)が作用し、これがトルク荷重となってロータコア22の基端22a側に力Faが作用する。また、ロータコア22には、遠心力F2が作用する。さらには、ステータ2の各ティース部14に形成される磁界による磁気的な吸引力が作用する。これら力Fa、遠心力F2および磁気的な吸引力の合力(以下、凹部31にかかる荷重という)は、回転軸21の凹部31で受けることになる。したがって、凹部31を構成するキー溝部33の深さH1、およびダブテール溝部34の脚34b間の角度θ1は、凹部31にかかる荷重に基づいて決定される。
図2、図3に示すように、ロータコア22を扇状に形成することにより、隣接する各ロータコア22の対向する側面22cは、略平行になっている。このようなロータコア22間に配置される永久磁石23は、平板状に形成されており、接着剤によりロータコア22、および回転軸21に接着固定されている。なお、接着剤としては、常温硬化のエポキシタイプが用いられる。これにより、永久磁石23の減磁も防止できる。しかしながら、常温硬化の接着剤は硬化時間が長いので、硬化時間が短く、かつ接着強度の高い嫌気性接着剤を用いてもよい。
また、永久磁石23は、軸方向からみたときの外周の四隅となる箇所に、それぞれ丸面取り部23aが形成されている。そして、永久磁石23の径方向内側端の2つの丸面取り部23aは、それぞれロータコア22の括れ部37に配置されている。
ここで、永久磁石23は、この丸面取り部23aがロータコア22の括れ部37に配置されることにより、永久磁石23の径方向の位置決めが行われる。
このように取り付けられた永久磁石23の径方向外側端は、ロータコア22が扇状に形成されているので、露出した状態になる。
このため、各永久磁石23の径方向両端では、永久磁石23の厚さ方向一面から厚さ方向他面側に磁束が回り込もうとする(図2における矢印Y1参照)が、磁路が絶たれているので磁束の回り込みが防止される。
一方、永久磁石23の径方向内側端は、非磁性材からなる回転軸21に当接しているので、磁路が絶たれている。このため、永久磁石23の厚さ方向一面から厚さ方向他面への磁束の回り込みが防止される。
このように、上述の第1実施形態では、回転軸21に凹部31を形成する一方、ロータコア22に凸部32を形成し、これら凹部31と凸部32とを嵌合させることにより、回転軸21にロータコア22を固着させている。そして、凹部31を、キー溝部33とダブテール溝部34とにより構成する一方、凸部32を、凹部31に対応するようにキー部35とダブテール突起部36とにより構成している。これに加え、ダブテール溝部34の脚34bとダブテール突起部36の脚36bとの間、ダブテール溝部34の角部34cとダブテール突起部36の角部36cとの間、およびダブテール溝部34の下底34aとダブテール突起部36の下底36aとの間のそれぞれに、隙間Sが形成されている。この隙間Sは、回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している。
このため、キー溝部33とキー部35とにより回転軸21に対するロータコア22の周方向の移動を規制しつつ、回転軸21に対するロータコア22の突出長さを調整できる。この結果、回転軸21に対するロータコア22の突出長さのばらつきを極力抑えることができる。よって、ロータコア22の先端22bとステータコア12のティース部14の先端とのエアギャップGが全周に渡って精度よく形成され、モータ性能を向上させることができる。
また、ダブテール溝部34、およびダブテール突起部36の製造誤差を、隙間Sで吸収することができるので、キー溝部33およびキー部35に余計な負荷がかかることを防止できると共に、回転軸21に対するロータコア22の位置決めを、より確実に行うことができる。
また、ダブテール溝部34とダブテール突起部36との嵌合により、回転軸21からのロータコア22の抜けを防止でき、回転軸21にロータコア22を確実に固定できる。これに加え、キー溝部33とキー部35、およびダブテール溝部34とダブテール突起部36とにより、凹部31にかかる荷重を効率よく受けることができるので、回転軸21へのロータコア22の固定強度を高めることができる。
また、凹部31と凸部32との間に形成される隙間Sに充填剤Jを充填することにより、回転軸21へのロータコア22の固定強度を、さらに高めることができる。
さらに、回転軸21に凹部31を形成し、ロータコア22に凸部32を形成することにより、回転軸21やロータコア22の剛性を確保し易い。つまり、回転軸21は、ロータコア22と比較して剛性が高いので、凹部31を形成する。これに対し、回転軸21と比較して剛性が低くなり易いロータコア22に凸部32を形成することにより、ロータコア22の剛性を高めることができる。この結果、回転軸21へのロータコア22の固定強度を高めることができる。
また、凹部31を構成するキー溝部33とダブテール溝部34は、キー溝部33を凹部31の開口側に配置し、ダブテール溝部34をキー溝部33の径方向内側に配置している。このため、凹部31の開口側にダブテール溝部34を形成する場合と比較して、凹部31を容易に形成することができる。さらに、キー溝部33およびキー部35によって、ロータコア22に係るトルク荷重を受け易くすることができる。
また、ロータコア22の基端22aに括れ部37を形成し、この括れ部37に永久磁石23の径方向内側端の2つの丸面取り部23aを配置している。このため、永久磁石23やロータコア22の括れ部37が、ロータコア22の径方向外側への抜けを防止する抜け止め部として機能する。このため、ロータコア22にかかる遠心力F2によって、このロータコア22が回転軸21から脱落してしまうことを確実に防止できる。
さらに、ロータコア22の先端22bの曲率半径R1の中心C1は、回転軸21の軸心C2に対して所定間隔δ1だけ偏心している。このため、ロータコア22の先端22bとステータコア12のティース部14の先端とのエアギャップGは、先端22bの周方向中央から先端22bの周方向外側に向かうに従って漸次広くなる。よって、ロータコア22の外周面における周方向の磁束変化をできる限り滑らかにすることができ、コギングトルクを低下できる。
(第2実施形態)
次に、図4、図5に基づいて、第2実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態におけるロータ403の概略構成図である。
同図に示すように、第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態では回転軸21に凹部31を形成する一方、ロータコア22に凸部32を形成したが、第2実施形態では、回転軸21に凸部432を形成する一方、ロータコア22に凹部431を形成する点にある。
図5は、図4のC部拡大図である。
同図に示すように、ロータコア22の基端22aに形成された凹部431は、開口側にダブテール溝部434が形成され、ダブテール溝部434の径方向外側にキー溝部433が形成されている。ダブテール溝部434は、開口側から径方向外側に向かうに従って漸次溝幅を大きくなるように末広がり状に形成されている。換言すれば、ダブテール溝部434は、軸方向平面視で略等脚台形状に形成されている。キー溝部433の周方向の幅は、ダブテール溝部434の下底の長さと同一に設定されている。
一方、回転軸21の外周面に形成された凸部432は、凹部431に対応するように、回転軸21の外周面からダブテール突起部436、キー部435の順に配置され、一体成形されている。キー部435の幅は、キー溝部433の幅とほぼ同一に設定されている。
また、凹部431のキー溝部433の溝深さH3は、凸部432のキー部435の長さL3よりも長くなるように設定されており、且つ凸部432のダブテール突起部436の長さL4は、凹部431のダブテール溝部434の溝深さH4よりも深く設定されている。さらに、凹部431の底面431aと凸部432の先端432aとの間には、隙間Sが形成されている。この隙間Sに充填剤Jが充填されている。
このような構成のもと、ロータコア22は、回転軸21に対し、径方向に沿って若干スライド移動可能に構成されている。そして、凹部431と凸部432との間に形成されている隙間Sは、回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している。換言すれば、キー溝部433のキー部435よりも長い分、およびダブテール突起部436のダブテール溝部434よりも長い分が、それぞれ回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の第1実施形態では、凸部32のキー部35の長さL1は、凹部31のキー溝部33の溝深さH1よりも長くなるように設定されており、且つ凹部31のダブテール溝部34の溝深さH2は、凸部32のダブテール突起部36の長さL2よりも深く設定されている場合について説明した。そして、キー部35のキー溝部33よりも長い分、およびダブテール溝部34のダブテール突起部36よりも長い分が、それぞれ回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している場合について説明した。
また、上述の第2実施形態では、凹部431のキー溝部433の溝深さH3は、凸部432のキー部435の長さL3よりも長くなるように設定されており、且つ凸部432のダブテール突起部436の長さL4は、凹部431のダブテール溝部434の溝深さH4よりも深く設定されている場合について説明した。そして、キー溝部433のキー部435よりも長い分、およびダブテール突起部436のダブテール溝部434よりも長い分が、それぞれ回転軸21に対するロータコア22の位置(突出長さ)を調整する調整代としての役割を有している場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではなく、凹部31,431および凸部32,432の少なくとも何れか一方に、凹部31,431内での凸部32,432の径方向への移動を許容する調整代が設けられていればよい。
さらに、上述の実施形態では、ロータコア22の先端22bの曲率半径R1の中心C1は、回転軸21の軸心C2に対して所定間隔δ1だけ偏心している場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、曲率半径R1の中心C1と回転軸21の軸心C2とが同軸上に位置するように、ロータコア22の先端22bを形成してもよい。
1…ブラシレスモータ(モータ)、2…ステータ、3,403…ロータ、21…回転軸(非磁性体)、22…ロータコア、22a…基端、23…永久磁石、31,431…凹部、32,432…凸部、33,433…キー溝部、33a,33b…内側面(面)、34,434…ダブテール溝部、35,435…キー部、36,436…ダブテール突起部、S…隙間

Claims (4)

  1. 少なくとも外周面に非磁性体を有する回転軸と、
    前記回転軸の外周面に取付けられ、放射状に配置される複数のロータコアと、
    前記複数のロータコアの間に配置される複数の永久磁石と、
    を備え、
    前記非磁性体、および前記ロータコアの基端の何れか一方に、軸方向に沿って延びる凹部が形成されていると共に、他方に前記凹部に嵌る凸部が形成されており、
    前記凹部は、
    周方向で対向する面が平行となるように形成されたキー溝部と、
    径方向内側、および径方向外側の何れか一方に向かうに従って末広がりとなるように形成されたダブテール溝部と、
    が連通形成されたものであり、
    前記凸部は、
    前記キー溝部に嵌るキー部と、
    前記ダブテール溝部に嵌るダブテール突起部と、
    が一体成形されたものであり、
    前記凹部および前記凸部の少なくとも何れか一方には、前記凹部内での前記凸部の径方向への移動を許容する調整代が設けられていることを特徴とするロータ。
  2. 前記キー部の長さは、前記キー溝部の溝深さよりも長くなるように設定されており、
    且つ前記ダブテール溝部の溝深さは、前記ダブテール突起部の突起高さよりも深くなるように設定されており、
    前記キー部の前記キー溝部よりも長い分、および前記ダブテール溝部の前記ダブテール突起部よりも深い分が、それぞれ調整代とされていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記キー溝部の溝深さは、前記キー部の長さよりも長くなるように設定されており、
    且つ前記ダブテール突起部の突起高さは、前記ダブテール溝部の溝深さよりも深くなるように設定されており、
    前記キー溝部の前記キー部よりも長い分、および前記ダブテール突起部の前記ダブテール溝部よりも高い分が、それぞれ調整代とされていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のロータと、
    前記ロータの周囲を取り囲むように形成され、巻線が巻装されているステータと、
    を備えたことを特徴とするモータ。
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