JP2017202557A - 切削工具 - Google Patents

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圭佑 村山
Keisuke Murayama
圭佑 村山
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Abstract

【課題】せん断力に起因する台座からの切れ刃の剥離を抑制することのできる切削工具を提供する。【解決手段】切削工具10は、台座20と、切れ刃30とを備えている。台座20は、超硬合金により構成されている。切れ刃30は、単結晶炭化珪素により構成され、台座20にろう付けにより接合されている。台座20の接合面23には、凹部が形成されている。切れ刃30の接合面31には、台座20の凹部に嵌合する凸部が形成されている。凹部及び凸部は、台座及び切れ刃のそれぞれの接合面23,31に平行な平面方向に接触し、且つ台座及び切れ刃のそれぞれの接合面23,31に垂直な法線を中心とする回転方向に接触している。【選択図】図1

Description

本発明は、単結晶炭化珪素の切れ刃を備える切削工具に関する。
従来、この種の切削工具としては、特許文献1に記載の切削工具がある。特許文献1に記載の切削工具は、超硬合金等により構成される台座と、単結晶炭化珪素により構成される切れ刃とを備えている。切れ刃は、台座のコーナ部に接着により接合されている。
また、台座と切れ刃との接合方法としては、例えば特許文献2に記載の方法がある。特許文献2に記載の接合方法では、台座の接合面に円形状又は線状の凹部が形成されている。切れ刃には、台座の凹部に嵌合する円形状又は線状の凸部が形成されている。切れ刃及び台座のそれぞれの接合面は、ろう付けにより固定されている。
特開2008−229836号公報 特開昭61−197121号公報
ところで、単結晶炭化珪素により構成される切れ刃と、超硬合金により構成される台座とをろう付けにより接合する場合、単結晶炭化珪素の濡れ性の悪さに起因して、切れ刃と台座との接合強度を確保できないおそれがある。
一方、それらの接合強度を確保するために、特許文献2に記載されるように、台座及び切れ刃のそれぞれの接合面に凹凸構造を設けるという方法も考えられる。しかしながら、凹部及び凸部が円形状に形成されている場合、台座及び切れ刃のそれぞれの接合面に垂直な法線を中心とする回転方向の力を凹凸構造で受けることができない。すなわち、円形状の凹凸構造では、上記の回転方向の力に対して接合強度を確保することが困難である。この点、切れ刃によりワークを実際に加工する際、切れ刃には、台座及び切れ刃のそれぞれの接合面に平行な方向の力、すなわちせん断方向の力が加わる。このせん断力には上記の回転方向成分の力が含まれている場合があるため、大きなせん断力が切れ刃に加わると、台座から切れ刃が剥離するおそれがある。
また、凹部及び凸部が線状に形成されている場合、台座及び切れ刃のそれぞれの接合面に平行であって、且つ凹部及び凸部の延びる方向に平行な平面方向の力を凹凸嵌合構造で受けることができない。すなわち、線状の凹凸嵌合構造では、上記の平面方向の力に対して接合強度を確保することが困難である。この点、切れ刃によりワークを実際に加工する際、切れ刃に加わるせん断力には上記の平面方向成分の力が含まれている場合があるため、大きなせん断力が切れ刃に加わると、同様に台座から切れ刃が剥離するおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、せん断力に起因する台座からの切れ刃の剥離を抑制することのできる切削工具を提供することにある。
上記課題を解決するために、切削工具(10)は、台座(20)と、切れ刃(30)とを備えている。台座は、超硬合金により構成されている。切れ刃は、単結晶炭化珪素により構成され、台座にろう付けにより接合されている。台座及び切れ刃のそれぞれの接合面のいずれか一方には、凹部(24)が形成されている。台座及び切れ刃のそれぞれの接合面のいずれか他方には、凹部に嵌合する凸部(33)が形成されされている。凹部及び凸部は、台座及び切れ刃のそれぞれの接合面に平行な平面方向に接触し、且つ台座及び切れ刃のそれぞれの接合面に垂直な法線を中心とする回転方向に接触している。
この構成によれば、切れ刃によりワークを加工する際、切れ刃に加わるせん断力に平面方向成分の力、及び回転方向成分の力が含まれている場合でも、それらの方向成分の力を凹部及び凸部の嵌合構造により受けることができる。すなわち、凹部及び凸部の嵌合構造により、平面方向及び回転方向の接合強度を確保することができる。よって、せん断力に起因する台座からの切れ刃の剥離を抑制することができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、せん断力に起因する台座からの切れ刃の剥離を抑制することのできる切削工具を提供できる。
図1は、実施形態の切削工具の斜視構造を示す斜視図である。 図2は、実施形態の切削工具の切れ刃周辺の拡大構造を示す拡大図である。 図3は、実施形態の台座の接合面周辺の拡大構造を示す拡大図である。 図4は、図3の領域Aの拡大構造を示す拡大図である。 図5は、実施形態の切れ刃の拡大構造を示す拡大図である。 図6は、図5の領域Bの拡大構造を示す拡大図である。 図7は、図2のVII−VII線に沿った断面構造を示す断面図である。 図8は、図3の領域Aの拡大構造を示す拡大図である。 図9は、図5の領域Bの拡大構造を示す拡大図である。 図8は、図3の領域Aの拡大構造を示す拡大図である。 図9は、図5の領域Bの拡大構造を示す拡大図である。
以下、切削工具の一実施形態について説明する。はじめに、図1及び図2を参照して、本実施形態の切削工具10の概略構成について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の切削工具10は、台座20と、切れ刃30とを備えている。
台座20は、超硬合金により構成されている。台座20は、軸線mの方向に所定の厚さを有している。台座20の軸線mに直交する断面形状は三角形状に形成されている。よって、台座20は、三角形状の上面21と底面22とを有している。台座20の上面21に形成された3つの角部のうちの1つの角部には、切れ刃30が接合されている。以下、台座20の上面21において切れ刃30が接合されている部分を、特に「接合面23」とも称する。
切れ刃30は、単結晶炭化珪素により構成されている。切れ刃30は、軸線mの方向に台座20よりも薄い所定の厚さを有している。図2に示されるように、切れ刃30の軸線mに直交する断面形状は、台座20の上面21の角部に対応した三角形状に形成されている。図1に示されるように、切れ刃30の底面31は、台座20の接合面23に接合されている。以下、切れ刃30の底面31を「接合面31」とも称する。
この切削工具10によりワークを切削加工する際には、まず、図1に示される切れ刃30の一側辺32をワークに接触させる。この状態でワークに対して切れ刃30を相対移動させることにより、切れ刃30の一側辺32によってワークが切削される。
次に、図3〜図7を参照して、台座20の接合面23と切れ刃30の接合面31との接合部分の構造について詳しく説明する。なお、図7は、図2のVII−VII線に沿った断面構造を示した断面図である。以下では、台座20の接合面23及び切れ刃30の接合面31に平行な2軸方向をx方向及びy方向で表記する。また、台座20及び切れ刃30のそれぞれの接合面23,31に平行な方向を平面方向x,yで表記する。
図3では、台座20の上面21における接合面23に相当する領域が二点鎖線で囲まれる領域として示されている。図3に示されるように、台座20の接合面23の略中央に位置する領域Aには、図4に示されるように、鋸刃形状の凹部24が複数形成されている。
図5に示されるように、切れ刃30の接合面31の略中央に位置する領域Bには、図6に示されるように、鋸刃形状の凸部33が複数形成されている。領域Bの大きさは、領域Aの大きさに等しい。この凸部33が台座20の凹部24に嵌合されることにより、台座20に対して切れ刃30が接合されている。
具体的には、図7に示されるように、台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33の間には、ろう材40が設けられている。すなわち、台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33は、嵌合された状態でろう付けにより接合されている。
鋸刃形状に形成された凹部24及び凸部33が互いに嵌合されることにより、凹部24及び凸部33は平面方向x,yに接触している。また、領域A及び領域Bの中心を通り、且つ台座20及び切れ刃30のそれぞれの接合面23,31に垂直な法線nを中心とする回転方向を「θ」とすると、凹部24及び凸部33は回転方向θにも接触している。
以上説明した本実施形態の切削工具10によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)切れ刃30によりワークを切削する際、切れ刃30には、平面方向x,yに平行な力、すなわちせん断力が加わる場合がある。この点、本実施形態の切削工具10では、凹部24及び凸部33が平面方向x,y及び回転方向θに接触しているため、切れ刃30に加わるせん断力に平面方向x,yの成分の力、及び回転方向θの成分の力が含まれている場合でも、それらの方向成分の力を凹部24及び凸部33の嵌合構造により受けることができる。すなわち、凹部24及び凸部33の嵌合構造により、平面方向x,y及び回転方向θの接合強度を確保することができる。よって、せん断力に起因する台座20からの切れ刃30の剥離を抑制することができる。
(2)台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33が鋸刃形状に形成されている。これにより、凹部24及び凸部33を平面方向x,y及び回転方向θに接触させる構造を容易に実現することができる。
(3)台座20の接合面23には、凹部24が複数形成されている。また、切れ刃30の接合面31には、凸部33が複数形成されている。これにより、凹部24及び凸部33を複数箇所で嵌合させることができるため、台座20に対する切れ刃30の接合強度を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・図8及び図9に示されるように、台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33は波形状にそれぞれ形成されていてもよい。このような構成であっても、凹部24及び凸部33を平面方向x,y及び回転方向θに接触させることが可能であるため、上記実施形態に準じた作用及び効果を得ることが可能である。
・凹部24及び凸部33が鋸刃形状又は波形状に形成されている場合、1つの凹部24と1つの凸部33とを嵌合させれば、凹部24及び凸部33を平面方向x,y及び回転方向θに接触させることが可能である。そのため、台座20の接合面23に凹部24を1つだけ形成し、且つ切れ刃30の接合面31に凸部33を1つだけ形成してもよい。
・図10及び図11に示されるように、台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33は円形状に形成されていてもよい。この場合、台座20の接合面23に複数の凹部24を形成するとともに、切れ刃30の接合面31に複数の凸部33を形成することにより、凹部24及び凸部33を平面方向x,y及び回転方向θに接触させることが可能である。
・台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33のそれぞれの形状は、平面方向x,y及び回転方向θに接触させることが可能であれば、任意に変更可能である。例えば、台座20の凹部24及び切れ刃30の凸部33は、三角形状や四角形状、星形状等に形成されていてもよい。
・切れ刃30の接合面31に凹部が形成され、この凹部に嵌合される凸部が台座20の接合面23に形成されていてもよい。また、切れ刃30の接合面23に凹部及び凸部が形成され、それらの凹部及び凸部にそれぞれ嵌合される凸部及び凹部が切れ刃30の接合面31に形成されていてもよい。すなわち、台座20及び切れ刃30のそれぞれの接合面23,31のいずれか一方に、凹部が形成され、台座20及び切れ刃30のそれぞれの接合面23,31のいずれか他方に、凹部に嵌合する凸部が形成されていればよい。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:切削工具
20:台座
23:接合面
24:凹部
30:切れ刃
31:接合面
33:凸部

Claims (5)

  1. 超硬合金により構成される台座(20)と、
    単結晶炭化珪素により構成され、前記台座にろう付けにより接合される切れ刃(30)と、を備え、
    前記台座及び前記切れ刃のそれぞれの接合面(23,31)のいずれか一方には、凹部(24)が形成され、
    前記台座及び前記切れ刃のそれぞれの接合面のいずれか他方には、前記凹部に嵌合する凸部(33)が形成され、
    前記凹部及び前記凸部は、前記台座及び前記切れ刃のそれぞれの接合面に平行な平面方向に接触し、且つ前記台座及び前記切れ刃のそれぞれの接合面に垂直な法線を中心とする回転方向に接触している
    切削工具。
  2. 前記凹部及び前記凸部は、鋸刃形状にそれぞれ形成されている
    請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記凹部及び前記凸部は、波形状にそれぞれ形成されている
    請求項1に記載の切削工具。
  4. 前記凹部及び前記凸部はそれぞれ複数形成されている
    請求項2又は3に記載の切削工具。
  5. 前記凹部及び前記凸部は、円形状にそれぞれ形成されるとともに、それぞれ複数形成されている
    請求項1に記載の切削工具。
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