JP2017203672A - 放射線検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルプリント基板に設けられた半導体素子に入射するX線のX線量を抑制することができる放射線検出器を提供することである。【解決手段】実施形態に係る放射線検出器は、複数の光電変換素子を有するアレイ基板と、前記複数の光電変換素子の上に設けられ、入射した放射線を蛍光に変換するシンチレータと、前記アレイ基板の、前記シンチレータが設けられる側とは反対側に設けられた回路基板と、前記アレイ基板に設けられた複数の配線と、前記回路基板に設けられた複数の配線と、を電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、前記放射線の入射方向から見た場合に、前記シンチレータの下方に位置するように前記フレキシブルプリント基板に設けられた半導体素子と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放射線検出器に関する。
放射線検出器の一種にX線検出器がある。X線検出器には、入射したX線を蛍光に変換するシンチレータ、蛍光を信号電荷に変換する光電変換部が複数設けられたアレイ基板、読み出し回路や増幅・変換回路が設けられた回路基板、複数の光電変換部と、読み出し回路や増幅・変換回路を電気的に接続するフレキシブルプリント基板などが設けられている。
また、近年においては、X線検出器の薄型化や軽量化が進んだことで、X線検出器の持ち運びが可能となったり、X線画像を撮影するためのフィルム媒体が組み込まれたカセッテ(Cartridge)とX線検出器を置き換えることが可能となったりしている。
ここで、回路基板は、アレイ基板の、X線の入射側とは反対側に設けられる。そして、フレキシブルプリント基板の一方の端部は、アレイ基板の周縁領域に接続される。フレキシブルプリント基板の他方の端部は、回路基板の周縁領域に接続される。そのため、フレキシブルプリント基板は、アレイ基板や回路基板の周縁近傍に設けられることになる。
この様なフレキシブルプリント基板に半導体素子が実装される場合がある。
ところが、フレキシブルプリント基板は、アレイ基板や回路基板の周縁近傍に設けられているので、単に、半導体素子を実装すると、X線が半導体素子にほぼ直接入射するおそれがある。X線が半導体素子にほぼ直接入射すると、半導体素子が故障するおそれがある。
この場合、半導体素子の、X線の入射側に鉛や銅などからなる遮蔽板を設ければ、半導体素子に入射するX線のX線量を低減させることができる。しかしながら、遮蔽板を設ければ、構造の複雑化や、X線検出器の厚み寸法や重量の増大などを招くことになる。そのため、X線検出器の薄型化や軽量化が図れなくなるおそれがある。
そこで、遮蔽板を設けることなく、フレキシブルプリント基板に設けられた半導体素子に入射するX線のX線量を抑制することができる技術の開発が望まれていた。
特開2003−14862号公報 特開2002−116261号公報
本発明が解決しようとする課題は、フレキシブルプリント基板に設けられた半導体素子に入射するX線のX線量を抑制することができる放射線検出器を提供することである。
実施形態に係る放射線検出器は、複数の光電変換素子を有するアレイ基板と、前記複数の光電変換素子の上に設けられ、入射した放射線を蛍光に変換するシンチレータと、前記アレイ基板の、前記シンチレータが設けられる側とは反対側に設けられた回路基板と、前記アレイ基板に設けられた複数の配線と、前記回路基板に設けられた複数の配線と、を電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、前記放射線の入射方向から見た場合に、前記シンチレータの下方に位置するように前記フレキシブルプリント基板に設けられた半導体素子と、を備えている。
本実施の形態に係るX線検出器1を例示するための模式断面図である。 図1におけるA部の模式拡大図である。 検出部10を例示するための模式斜視図である。 アレイ基板2の回路図である。 検出部10のブロック図である。 (a)、(b)は、半導体素子3aa1が実装されたフレキシブルプリント基板2e1を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、半導体素子3b1が実装されたフレキシブルプリント基板2e2を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、比較例に係る半導体素子の配置を例示するための模式断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本発明の実施形態に係る放射線検出器は、X線のほかにもγ線などの各種放射線に適用させることができる。ここでは、一例として、放射線の中の代表的なものとしてX線に係る場合を例にとり説明をする。したがって、以下の実施形態の「X線」を「他の放射線」に置き換えることにより、他の放射線にも適用させることができる。
図1は、本実施の形態に係るX線検出器1を例示するための模式断面図である。
図2は、図1におけるA部の模式拡大図である。
図3は、検出部10を例示するための模式斜視図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図3においては反射層6、防湿体7を省いて描いている。
図4は、アレイ基板2の回路図である。
図5は、検出部10のブロック図である。
放射線検出器であるX線検出器1は、放射線画像であるX線画像を検出するX線平面センサである。X線検出器1は、例えば、一般医療などに用いることができる。ただし、X線検出器1の用途は、一般医療に限定されるわけではない。
図1〜図5に示すように、X線検出器1には、検出部10、筐体20、および支持部30が設けられている。
検出部10には、アレイ基板2、回路基板3、画像構成部4、シンチレータ5、反射層6、および防湿体7が設けられている。
検出部10は、筐体20の内部に設けられている。
アレイ基板2は、シンチレータ5によりX線から変換された蛍光(可視光)を信号電荷に変換する。
アレイ基板2は、基板2a、光電変換部2b、制御ライン(又はゲートライン)2c1、データライン(又はシグナルライン)2c2、および保護層2fなどを有する。
なお、光電変換部2b、制御ライン2c1、およびデータライン2c2などの数は例示をしたものに限定されるわけではない。
基板2aは、板状を呈し、無アルカリガラスなどの透光性材料から形成されている。
光電変換部2bは、基板2aの一方の表面に複数設けられている。
光電変換部2bは、矩形状を呈し、制御ライン2c1とデータライン2c2とにより画された領域に設けられている。複数の光電変換部2bは、マトリクス状に並べられている。なお、1つの光電変換部2bは、1つの画素(pixel)に対応する。
複数の光電変換部2bのそれぞれには、光電変換素子2b1と、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)2b2が設けられている。
また、図4に示すように、光電変換素子2b1において変換した信号電荷を蓄積する蓄積キャパシタ2b3を設けることができる。蓄積キャパシタ2b3は、例えば、矩形平板状を呈し、各薄膜トランジスタ2b2の下に設けることができる。ただし、光電変換素子2b1の容量によっては、光電変換素子2b1が蓄積キャパシタ2b3を兼ねることができる。
光電変換素子2b1は、例えば、フォトダイオードなどとすることができる。
薄膜トランジスタ2b2は、蓄積キャパシタ2b3への電荷の蓄積および放出のスイッチングを行う。薄膜トランジスタ2b2は、アモルファスシリコン(a−Si)やポリシリコン(P−Si)などの半導体材料を含むものとすることができる。薄膜トランジスタ2b2は、ゲート電極2b2a、ソース電極2b2b及びドレイン電極2b2cを有している。薄膜トランジスタ2b2のゲート電極2b2aは、対応する制御ライン2c1と電気的に接続される。薄膜トランジスタ2b2のソース電極2b2bは、対応するデータライン2c2と電気的に接続される。薄膜トランジスタ2b2のドレイン電極2b2cは、対応する光電変換素子2b1と蓄積キャパシタ2b3とに電気的に接続される。また、光電変換素子2b1のアノード側と蓄積キャパシタ2b3は、グランドに接続される。
制御ライン2c1は、所定の間隔をあけて互いに平行に複数設けられている。制御ライン2c1は、例えば、行方向に延びている。
1つの制御ライン2c1は、基板2aの周縁近傍に設けられた複数の配線パッド2d1のうちの1つと電気的に接続されている。1つの配線パッド2d1には、フレキシブルプリント基板2e1に設けられた複数の配線のうちの1つが電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板2e1に設けられた複数の配線の他端は、回路基板3に設けられた読み出し回路3aとそれぞれ電気的に接続されている。
データライン2c2は、所定の間隔をあけて互いに平行に複数設けられている。データライン2c2は、例えば、行方向に直交する列方向に延びている。
1つのデータライン2c2は、基板2aの周縁近傍に設けられた複数の配線パッド2d2のうちの1つと電気的に接続されている。1つの配線パッド2d2には、フレキシブルプリント基板2e2に設けられた複数の配線のうちの1つが電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板2e2に設けられた複数の配線の他端は、回路基板3に設けられた増幅・変換回路3bとそれぞれ電気的に接続されている。
制御ライン2c1、およびデータライン2c2は、例えば、アルミニウムやクロムなどの低抵抗金属を用いて形成することができる。
保護層2fは、光電変換部2b、制御ライン2c1、およびデータライン2c2を覆っている。
保護層2fは、例えば、酸化物絶縁材料、窒化物絶縁材料、酸窒化物絶縁材料、および樹脂材料の少なくとも1種を含む。
回路基板3は、アレイ基板2の、シンチレータ5が設けられる側とは反対側に設けられている。
回路基板3には、読み出し回路3a、および増幅・変換回路3bが設けられている。
読み出し回路3aは、薄膜トランジスタ2b2のオン状態とオフ状態を切り替える。
図5に示すように、読み出し回路3aは、複数のゲートドライバ3aaと行選択回路3abとを有する。
行選択回路3abには、画像構成部4などから制御信号S1が入力される。行選択回路3abは、X線画像の走査方向に従って、対応するゲートドライバ3aaに制御信号S1を入力する。
ゲートドライバ3aaは、対応する制御ライン2c1に制御信号S1を入力する。
例えば、読み出し回路3aは、フレキシブルプリント基板2e1と制御ライン2c1とを介して、制御信号S1を各制御ライン2c1毎に順次入力する。制御ライン2c1に入力された制御信号S1により薄膜トランジスタ2b2がオン状態となり、光電変換素子2b1からの信号電荷(画像データ信号S2)が受信できるようになる。
増幅・変換回路3bは、複数の積分アンプ3ba、複数の並列−直列変換回路3bb、および複数のアナログ−デジタル変換回路3bcを有している。
積分アンプ3baは、データライン2c2と電気的に接続されている。
並列−直列変換回路3bbは、切り換えスイッチを介して積分アンプ3baと電気的に接続されている。
アナログ−デジタル変換回路3bcは、並列−直列変換回路3bbと電気的に接続されている。
積分アンプ3baは、光電変換部2bからの画像データ信号S2を順次受信する。
そして、積分アンプ3baは、一定時間内に流れる電流を積分し、その積分値に対応した電圧を並列−直列変換回路3bbへ出力する。この様にすれば、所定の時間内にデータライン2c2を流れる電流の値(電荷量)を電圧値に変換することが可能となる。
すなわち、積分アンプ3baは、シンチレータ5において発生した蛍光の強弱分布に対応した画像データ情報を、電位情報へと変換する。
並列−直列変換回路3bbは、電位情報へと変換された画像データ信号S2を順次直列信号に変換する。
アナログ−デジタル変換回路3bcは、直列信号に変換された画像データ信号S2をデジタル信号に順次変換する。
画像構成部4は、回路基板3に設けられたアナログ−デジタル変換回路3bcと電気的に接続されている。図3に例示をしたように、画像構成部4は、回路基板3と一体化することができる。なお、画像構成部4と回路基板3とを別々に設け、配線を介して画像構成部4と回路基板3と電気的に接続してもよい。
画像構成部4は、X線画像を構成する。画像構成部4は、アナログ−デジタル変換回路3bcによりデジタル信号に変換された画像データ信号S2に基づいて、X線画像信号を作成する。作成されたX線画像信号は、画像構成部4から外部の機器に向けて出力される。
シンチレータ5は、複数の光電変換素子2b1の上に設けられ、入射したX線を蛍光すなわち可視光に変換する。シンチレータ5は、基板2a上の複数の光電変換部2bが設けられた領域(有効画素領域)を覆うように設けられている。
シンチレータ5は、例えば、ヨウ化セシウム(CsI):タリウム(Tl)、あるいはヨウ化ナトリウム(NaI):タリウム(Tl)などを用いて形成することができる。この場合、真空蒸着法などを用いて、シンチレータ5を形成すれば、複数の柱状結晶の集合体からなるシンチレータ5が形成される。
また、シンチレータ5は、例えば、酸硫化ガドリニウム(GdS)などを用いて形成することもできる。この場合、複数の光電変換部2bごとに四角柱状のシンチレータ5が設けられるように、マトリクス状の溝部を形成することができる。
図2に示すように、反射層6は、シンチレータ5の表面側(X線の入射面側)を覆うように設けられている。反射層6は、蛍光の利用効率を高めて感度特性を改善するために設けられる。反射層6は、例えば、酸化チタン(TiO)などの光散乱性粒子を含む樹脂をシンチレータ5上に塗布することで形成することができる。
図2に示すように、防湿体7は、反射層6およびシンチレータ5を覆うように設けられている。防湿体7は、空気中に含まれる水蒸気により、シンチレータ5の特性と反射層6の特性が劣化するのを抑制するために設けられる。
防湿体7は、ハット形状を呈し、例えば、アルミニウム合金などから形成することができる。
筐体20は、カバー部21、入射窓22、および基部23を有する。
カバー部21は、箱状を呈し、X線の入射側、およびX線の入射側とは反対側に開口部を有している。
軽量化を考慮して、カバー部21は、例えば、アルミニウム合金などを用いて形成することができる。また、カバー部21は、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリカーボネイト樹脂、炭素繊維強化プラスチック(CFRP;Carbon-Fiber-Reinforced Plastic)などを用いて形成することもできる。
入射窓22は、板状を呈し、カバー部21の、X線の入射側の開口部を塞ぐように設けられている。入射窓22は、X線を透過させる。入射窓22は、X線吸収率の低い材料を用いて形成されている。入射窓22は、例えば、炭素繊維強化プラスチックなどを用いて形成することができる。
基部23は、板状を呈し、カバー部21の、X線の入射側とは反対側の開口部を塞ぐように設けられている。基部23の材料は、ある程度の剛性を有するものであれば特に限定はない。基部23の材料は、例えば、カバー部21の材料と同様とすることができる。
支持部30は、支持板31と支持体32とを有する。
支持板31は、板状を呈し、筐体20の内部に設けられている。支持板31の入射窓22側の面には、アレイ基板2とシンチレータ5が設けられている。支持板31の基部23側の面には、回路基板3と画像構成部4が設けられている。
支持板31の材料は、ある程度の剛性を有するものであれば特に限定はない。ただし、X線検出器1の軽量化を考慮すると、支持板31の材料は、比重の小さい材料とすることが好ましい。支持板31の材料は、例えば、アルミニウム合金などの軽金属、炭素繊維強化プラスチックなどの樹脂などとすることができる。
支持体32は、柱状を呈し、筐体20の内部に設けられている。支持体32は、支持板31と基部23との間に設けることができる。支持体32と支持板31の固定、および、支持体32と基部23の固定は、例えば、ネジなどの締結部材を用いて行うことができる。支持体32の材料は、ある程度の剛性を有するものであれば特に限定はない。支持体32の材料は、例えば、アルミニウム合金などの軽金属、炭素繊維強化プラスチックなどの樹脂などとすることができる。
なお、支持体32の形態、配設位置、数などは例示をしたものに限定されるわけではない。例えば、支持体32は、板状を呈し、カバー部21の内側面から突出するように設けることもできる。すなわち、支持体32は、筐体20の内部において、支持板31を支持することができるものであればよい。
ここで、アレイ基板2に設けられた制御ライン2c1は数が多く、またピッチ寸法も短い。そのため、回路基板3に設けられる配線のピッチ寸法を制御ライン2c1のピッチ寸法に合わせると、半導体素子の実装が困難となる。
また、アレイ基板2に設けられたデータライン2c2も数が多く、またピッチ寸法も短い。そのため、回路基板3に設けられる配線のピッチ寸法をデータライン2c2のピッチ寸法に合わせると、半導体素子の実装が困難となる。
そこで、回路基板3に設けられる配線のピッチ寸法を長くし、フレキシブルプリント基板2e1、2e2において、アレイ基板2における配線のピッチ寸法と、回路基板3における配線のピッチ寸法とを合わせるようにしている。
また、前述したゲートドライバ3aaは、集積回路として1つの半導体素子3aa1に設けることができる。増幅・変換回路3bも、集積回路として1つの半導体素子3b1に設けることができる。半導体素子3aa1、3b1は、回路基板3に実装することもできるが、フレキシブルプリント基板2e1、2e2に実装すれば、フレキシブルプリント基板2e1、2e2に設けられた回路基板3に接続される配線の数を少なくすることができる。
そのため、フレキシブルプリント基板2e1、2e2に半導体素子3aa1、3b1が実装される場合がある。
図6(a)、(b)は、半導体素子3aa1が実装されたフレキシブルプリント基板2e1を例示するための模式図である。
図6(a)、(b)に示すように、フレキシブルプリント基板2e1の一方の端部はアレイ基板2の周縁近傍に設けられた配線パッド2d1と電気的に接続される。フレキシブルプリント基板2e1の他方の端部はコネクタ2e1aを介して回路基板3の配線と電気的に接続される。
また、半導体素子3aa1は、フレキシブルプリント基板2e1の一方の面上に実装されている。
図7(a)、(b)は、半導体素子3b1が実装されたフレキシブルプリント基板2e2を例示するための模式図である。
図7(a)、(b)に示すように、フレキシブルプリント基板2e2の一方の端部はアレイ基板2の周縁近傍に設けられた配線パッド2d2と電気的に接続される。フレキシブルプリント基板2e2の他方の端部はコネクタ2e2aを介して回路基板3の配線と電気的に接続される。
また、半導体素子3b1は、フレキシブルプリント基板2e2の一方の面上に実装されている。
フレキシブルプリント基板2e1、2e2に半導体素子3aa1、3b1を実装すれば、製造コストを大幅に低減させることができる。
ところが、フレキシブルプリント基板2e1、2e2は、アレイ基板2や回路基板3の周縁近傍に設けられているので、単に、フレキシブルプリント基板2e1、2e2に半導体素子3aa1、3b1を実装すると、X線が半導体素子3aa1、3b1にほぼ直接入射するおそれがある。X線が半導体素子3aa1、3b1にほぼ直接入射すると、半導体素子3aa1、3b1が故障するおそれがある。
図8(a)、(b)は、比較例に係る半導体素子の配置を例示するための模式断面図である。
図8(a)に示すように、フレキシブルプリント基板2e1、2e2は、アレイ基板2や回路基板3の周縁近傍に設けられている。
ここで、回路基板3は主に樹脂から形成されている。支持板31は、軽量化のためにアルミニウム合金などの軽金属や樹脂などから形成されている。基板2aは無アルカリガラスなどから形成されている。防湿体7はアルミニウム合金などから形成されている。カバー部21はアルミニウム合金などから形成されている。入射窓22は、炭素繊維強化プラスチックなどから形成されている。
そのため、図8(a)に示すように、X線検出器1に向けて照射されたX線は、これらの要素を透過して減衰することなく、半導体素子3aa1、3b1に入射する。
この場合、図8(b)に示すように、半導体素子3aa1、3b1の、X線の入射側に鉛や銅などからなる遮蔽板8を設ければ、半導体素子3aa1、3b1に入射するX線量を低下させることができる。しかしながら、遮蔽板8を設ければ、構造の複雑化を招くことになる。また、十分なX線減衰量を得るためには、厚みの厚い金属板が必要となるため、X線検出器1の厚み寸法や重量の増大などを招くことになる。そのため、X線検出器1の薄型化や軽量化が図れなくなるおそれがある。
そこで、図2に示すように、X線の入射方向から見た場合に、半導体素子3aa1、3b1は、シンチレータ5の下方に位置するようにフレキシブルプリント基板2e1、2e2に設けられている。
前述したように、シンチレータ5に入射したX線の大部分は蛍光に変換される。そのため、半導体素子3aa1、3b1に入射するX線量を大幅に低減させることができる。すなわち、遮蔽板8を設けることなく、フレキシブルプリント基板2e1、2e2に設けられた半導体素子3aa1、3b1に入射するX線のX線量を抑制することができる。その結果、X線検出器1の薄型化や軽量化を図ることが容易となる。
この場合、シンチレータ5の形成範囲を広くし、回路基板3とコネクタ2e1a、2e2aとの接続位置を筐体20の中心側に配置し、半導体素子3aa1、3b1とコネクタ2e1a、2e2aとの距離をなるべく短くすることが好ましい。
ただし、回路基板3上において、コネクタ2e1aとコネクタ2e2aとが重ならないようにする必要がある。この場合、コネクタ2e1aとコネクタ2e2aとを上下方向にずらすこともできるが、X線検出器1の薄型化が図れなくなるおそれがある。
そのため、X線検出器1の設計段階において、シンチレータ5の形成範囲、回路基板3とコネクタ2e1a、2e2aとの接続位置、フレキシブルプリント基板2e1、2e2の寸法(長さ)、フレキシブルプリント基板2e1、2e2における半導体素子3aa1、3b1の実装位置などを考慮することが好ましい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 X線検出器、2 アレイ基板、2a 基板、2b 光電変換部、2b1 光電変換素子、2c1 制御ライン、2c2 データライン、2e1 フレキシブルプリント基板、2e2 フレキシブルプリント基板、3 回路基板、3aa1 半導体素子、3b1 半導体素子、4 画像構成部、5 シンチレータ、6 反射層、7 防湿体、10 検出部、20 筐体

Claims (4)

  1. 複数の光電変換素子を有するアレイ基板と、
    前記複数の光電変換素子の上に設けられ、入射した放射線を蛍光に変換するシンチレータと、
    前記アレイ基板の、前記シンチレータが設けられる側とは反対側に設けられた回路基板と、
    前記アレイ基板に設けられた複数の配線と、前記回路基板に設けられた複数の配線と、を電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、
    前記放射線の入射方向から見た場合に、前記シンチレータの下方に位置するように前記フレキシブルプリント基板に設けられた半導体素子と、
    を備えた放射線検出器。
  2. 前記アレイ基板に設けられた配線は、制御ラインまたはデータラインである請求項1記載の放射線検出器。
  3. 前記半導体素子は、前記制御ラインに制御信号を入力するゲートドライバを集積回路として備えている請求項2記載の放射線検出器。
  4. 前記半導体素子は、前記データラインからの画像データ信号を処理する増幅・変換回路を集積回路として備えている請求項2記載の放射線検出器。
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