JP2017203695A - 放射線撮像装置及び放射線撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】シンチレータと導光部との界面に気泡が入ることを抑制する。【解決手段】放射線を光に変換するシンチレータと、光を検出するための検出面を有するセンサパネルと、シンチレータと検出面との間に配された導光部と、を含む放射線撮像装置であって、導光部は、それぞれが光ファイバの集積体を備える複数の導光部材を含み、複数の導光部材のそれぞれは、シンチレータと対向する第1の面を有し、検出面と直交する方向における複数の導光部材のそれぞれの第1の面の位置が、シンチレータの膜厚の分布に従っており、これによって、複数の導光部材のそれぞれの第1の面で構成される導光部のシンチレータと対向する面は、分布に応じた凸凹を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。
放射線を光に変換するシンチレータと光を検出するセンサパネルとの間に、光散乱や放射線のセンサパネルへの透過を抑制する導光部として、光ファイバを束ねたファイバ・オプティック・プレート(FOP)を配した放射線撮像装置が知られている。特許文献1、2には、複数のFOPと複数のセンサパネルとを並べることによって、放射線撮像装置を大画面化することが示されている。
シンチレータと導光部となるFOPとを貼り合わせる際、シンチレータの膜厚が面内で均一でなく、またFOPがこのシンチレータの膜厚分布に追従できないことに起因して、シンチレータとFOPとの界面に気泡が入る場合がある。
本発明は、シンチレータと導光部との界面に気泡が入ることを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮像装置は、放射線を光に変換するシンチレータと、光を検出するための検出面を有するセンサパネルと、シンチレータと検出面との間に配された導光部と、を含む放射線撮像装置であって、導光部は、それぞれが光ファイバの集積体を備える複数の導光部材を含み、複数の導光部材のそれぞれは、シンチレータと対向する第1の面を有し、検出面と直交する方向における複数の導光部材のそれぞれの第1の面の位置が、シンチレータの膜厚の分布に従っており、これによって、複数の導光部材のそれぞれの第1の面で構成される導光部のシンチレータと対向する面は、分布に応じた凸凹を有することを特徴とする。
上記手段によって、シンチレータと導光部との界面に気泡が入ることを抑制する技術が提供される。
以下、本発明に係る放射線撮像装置の具体的な実施形態及び実施例を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。なお、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
第1の実施形態
図1〜4を参照して、本発明の実施形態による放射線撮像装置の構造及び製造方法について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における放射線撮像装置100の構成例を示す図である。図1(a)は放射線撮像装置100の平面図、図1(b)は図1(a)のA−A’間の断面図、図1(c)は図1(b)の拡大図をそれぞれ示す。放射線撮像装置100は、シンチレータ102、センサパネル107、シンチレータ102とセンサパネル107との間に配された導光部117を含む。
図1〜4を参照して、本発明の実施形態による放射線撮像装置の構造及び製造方法について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における放射線撮像装置100の構成例を示す図である。図1(a)は放射線撮像装置100の平面図、図1(b)は図1(a)のA−A’間の断面図、図1(c)は図1(b)の拡大図をそれぞれ示す。放射線撮像装置100は、シンチレータ102、センサパネル107、シンチレータ102とセンサパネル107との間に配された導光部117を含む。
シンチレータ102は、シンチレータ基板101の上に形成され、入射した放射線を光に変換する。シンチレータ102の表面には、大気中の水分などによる劣化を防止するための保護層103が配される。センサパネル107は、シンチレータ102で放射線から変換された光を検出するための画素が2次元アレイ状に配された検出面116を有する。導光部117は、シンチレータ102で放射線から変換された光を、光の散乱を抑制しながらセンサパネル107に導光する。また、導光部117は、シンチレータ102によって吸収されなかった放射線を吸収しうる。本実施形態において、導光部117は複数の導光部材によって構成され、それぞれの導光部材として光ファイバの集積体であるファイバ・オプティック・プレート(FOP)112が用いられる。放射線撮像装置100において、シンチレータ基板101の側から入射した放射線113は、シンチレータ102で光に変換され、FOP112を通過しセンサパネル107に入射する。センサパネル107に入射した光が、センサパネル107に配された各画素で検出されることによって、放射線画像が形成される。また、放射線撮像装置100には、センサパネル107に配された各画素から画像信号や各画素を制御する制御信号を入出力するための外部配線110が配される。更に、放射線撮像装置100には、外気からの水分の侵入を防止するための封止部111が、放射線撮像装置100の外縁に沿って設けられる。センサパネル107は、基台109に結合部108を介して固定される。シンチレータ102とFOP112とは結合部104、FOP112とセンサパネル107とは結合部106によって、それぞれ結合される。
ここで、本実施形態の放射線撮像装置100に対する比較構造の放射線撮像装置200における、シンチレータ102とFOP112との界面での気泡の発生、及び気泡に起因する放射線画像の解像度の低下について、図2、3を用いて説明する。図2(a)は比較構造の放射線撮像装置200の平面図、図2(b)は図2(a)のB−B’間の断面図を、それぞれ示す。図2(a)、(b)に示すように、放射線撮像装置200は、放射線撮像装置100と比較して大型のFOP112が配される。
図2(b)の点線201で囲まれた部分の拡大図を図2(c)に示す。放射線撮像装置200において、図2(c)に示すように、シンチレータ102とFOP112との界面において、結合部104とFOP112との間に気泡202が入る場合がある。シンチレータ基板101上に形成する際、シンチレータ102の膜厚を完全に均一にすることが難しく、シンチレータ102は膜厚に分布を有する。アクリル系接着剤など硬化前は軟質な結合部104は、シンチレータ102が有する膜厚の分布に追従できるのに対し、硬質なFOP112は、シンチレータ102が有する膜厚の分布に追従することができない。このため、シンチレータ102とFOP112とを貼り合わせる際、シンチレータ102の膜厚の薄い領域で、結合部104がFOP112と密着できずに隙間が生じ、結果として気泡202が生じる。気泡202が生じた場合、例えば図3に示す放射線画像のように、放射線画像に気泡202に起因するシミが写り込み、放射線画像の解像度を低下させうる。
この気泡202への対策として、図2(d)に示すように、結合部104の厚さを厚くし、シンチレータ102の膜厚の分布によって生じる気泡202を埋めることが考えられる。しかしながら、結合部104の厚さを厚くした場合、シンチレータ102とFOP112との間隔が広がることによって結合部104内での光の拡散が増大し、放射線画像の解像度の低下が懸念される。特に、シンチレータ102の膜厚が厚く結合部104の膜厚が薄くなる矢印204で示す部分よりも、シンチレータ102の膜厚の薄く結合部104の膜厚が厚くなる矢印203で示す部分で光の拡散が顕著になりうる。
これに対して、本実施形態に示す放射線撮像装置100において、図1(b)に示すように、センサパネル107に対して複数に分割されたFOP112を配する。複数のFOP112は、センサパネル107と直交する方向において、シンチレータ102と対向する面がシンチレータ102の膜厚の分布に従って複数の位置にそれぞれ独立して配される。結果として、複数のFOP112で構成される導光部のシンチレータ102と対向する面が、シンチレータの膜厚の分布に応じたFOP112ごとの凸凹を有することになる。それぞれのFOP112が、独立して位置取りできる構成をとることによって、シンチレータ102とFOP112との間隔を広げずに、気泡202が発生することを抑制できる。
一方、それぞれのFOP112の検出面116と直交するz方向の位置をシンチレータの膜厚の分布に合わせて変化させると、それぞれのFOP112のz方向の高さが同じ場合、導光部117のセンサパネル107と対向する面に段差が生じてしまう。この段差によって、FOP112とセンサパネル107との間に隙間が生じ、気泡が生成される原因となる可能性がある。そこで、図1(b)に示すように、結合部106の膜厚を厚くすることによって、FOP112とセンサパネル107との間に隙間が生じないようにする。シンチレータ102で放射線から変換された光は、FOP112を通過することによって直進性が向上するため、シンチレータ102とFOP112との間の光の広がり114よりも、FOP112とセンサパネル107との間の光の広がり115は小さくなりうる。このため、結合部104を厚くする場合と比較して、結合部106を厚くしても放射線画像の解像度の低下を抑制できる。
ここで、結合部104のうち最も厚い部分の膜厚が、シンチレータ102が有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚くてもよい。また、結合部104と同様に、結合部106のうち最も厚い部分の膜厚が、シンチレータ102が有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚くてもよい。これによって、結合部104及び結合部106それぞれの最も薄い部分で、シンチレータ102又はセンサパネル107とFOP112とが、直接接触することを避けることができる。また、導光部117の検出面116と対向する面にできる段差を吸収することができる。
また、結合部106の方が結合部104よりも光の広がりを抑制できることから、FOP112とセンサパネル107との間に隙間が生じ難くするために、例えば、結合部106の平均の膜厚が、結合部104の平均の膜厚以上であってもよい。また例えば、結合部106の最も厚い部分の膜厚が、結合部104の最も厚い部分の膜厚以上であってもよい。
次いで、図1に示す放射線撮像装置100の製造方法について説明する。まず、シンチレータ基板101にシンチレータ102を形成する。シンチレータ基板101は、放射線を透過しやすい物質で構成され、例えばアモルファスカーボン(a−C)、アルミニウム(Al)、プラスチックなどの基板が用いられうる。シンチレータ基板101がa−C基板やプラスチック基板の場合、シンチレータ102を形成する前に、シンチレータで変換された光のうち基板側に向かう光をセンサパネル107の側に反射するための反射層(不図示)を形成してもよい。反射層には、例えばAl、銀(Ag)やそれらの合金などが用いられる。AlやAgを用いた反射層を形成する場合、AlやAgがシンチレータ102の材料と反応し腐食することを防止するために、反射層の表面にポリイミドやパレリン系などの材料を用いた保護膜を更に形成してもよい。
次いで、シンチレータ基板101の上に、シンチレータ102を形成する。シンチレータ102には、タリウムが微量添加されたヨウ化セシウム(CsI:Tl)に代表される柱状結晶構造を有するシンチレータや、テルビウムが微量添加された硫酸化ガドリニウム(GOS:Tb)に代表される粒子状のシンチレータが用いられる。本実施形態において、シンチレータ102は、CsIを主成分として含み、Tlが添加された柱状結晶のシンチレータで構成される。シンチレータ102は、シンチレータ基板101の上に、例えば真空蒸着法を用いて形成することができる。また、シンチレータ102の上には、シンチレータ102を覆うように、保護層103が形成される。保護層103には、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの一般的な有機材料や、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ホットメルト樹脂などを用いることができる。保護層103の材料として、シンチレータ102が発する光を透過する材料が用いられうる。以上の工程によって、シンチレータ基板101の上にシンチレータ102及び保護層103が配される。
次いで、センサパネル107を形成する。センサパネル107の検出面116には、シンチレータ102が発する光に応じた信号を生成するフォトセンサとスイッチ素子とを含む画素がアレイ状に配される。それぞれの画素は、シリコンなどの半導体基板や、ガラス基板、プラスチック基板のような絶縁性基板の上に形成されたアモルファスシリコン(a−Si)やポリシリコンなどの半導体層に形成される。フォトセンサは、例えばCMOS型、CCD型、PIN型、MIS型などのセンサでありうる。スイッチ素子は、薄膜トランジスタ(TFT)などが用いられうる。センサパネル107の表面に、センサパネル107を保護するためのセンサ保護層(不図示)が配されてもよい。センサ保護層には、ポリフェニレンサルファイド樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂などが用いられうる。センサ保護層には、シンチレータ102が発する光を透過する材料が用いられうる。またセンサパネル107の周囲には、センサパネル107に配された各画素から画像信号や各画素を制御する制御信号を入出力するための外部配線110が配される。外部配線110には、フレキシブル配線板が用いられうるが、これに限られることなく、例えばリジッド配線板などを用いてもよい。
形成されたセンサパネル107は、基台109の上に結合部108を介して固定される。本実施形態において、基台109にガラスを用いるが、これに限られることはない。例えば、石英、アクリルなどの樹脂、セラミック、金属などを基台109に用いてもよい。結合部108には、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤、スチレン・共役ジエンブロック共重合体系接着剤、シリコーン系接着剤などが用いられうる。また、結合部108に、数十μm〜数百μm厚のスポンジ状の発泡シートの両面に数μm〜数十μmの粘着剤が形成されたダンパーシートを用いてもよい。本実施形態において、基台109の上に結合部108としてダンパーシートを設置し、結合部108の上にセンサパネル107を検出面116が上を向くように貼り合わせる。
次いで、センサパネル107の検出面116と複数のFOP112によって構成される導光部117とを結合するために、検出面116の上に結合部106の材料となる結合部材を配する。具体的には、結合部106となる結合部材として、アクリル系接着剤などのシンチレータ102が発する光を透過する粘着剤又は接着剤などを塗布する。このとき、後述の工程において、シンチレータ102と導光部117とを貼り合わせる際に、結合部106のうち最も厚い部分の膜厚が、シンチレータ102の有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚くなるように結合部材の膜厚を決定する。これによって、導光部117の検出面116と対向する面にできる段差を吸収し、導光部117のFOP112とセンサパネル107の検出面116との間に気泡が生成されることを抑制する。本実施形態では、100μm厚の粘着剤を結合部106の結合部材として用いる。
結合部106となる結合部材を配した後、この結合部材に導光部117を構成する複数のFOP112を貼り合わせる。FOP112は、光ファイバを束ねプレート上に加工した光ファイバの集積体である。光ファイバの材料として、石英ガラス、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などを用いることができるが、シンチレータ102が発する光を光ファイバの中心部で伝搬させることができる材料であれば、これに限られるものではない。本実施形態において、FOP112は、含まれるそれぞれの光ファイバが導光する方向がそれぞれのFOP112で同じ方向、具体的にはセンサパネル107の検出面116に対して直交するz方向に導光するように配される。シンチレータ102で放射線から変換された光が通る光路長を極力短くすることによって、放射線撮像装置の解像度の低下を抑制できる。
ここで、互いに隣接するFOP112同士の間隔が、320μm以下であってもよい。さらに、互いに隣接するFOP112同士の間隔が、20μm以下であってもよい。また、互いに隣接するFOP112同士が密着していてもよい。
次いで、シンチレータ102及び保護層103の形成されたシンチレータ基板101の保護層103の上に、結合部104となる結合部材として、結合部106と同様にアクリル系接着剤などの粘着剤又は接着剤などを塗布する。このとき、結合部106となる結合部材を配するときと同様に、後述の工程において、結合部104のうち最も厚い部分の膜厚が、シンチレータ102の有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚くなるように結合部材の膜厚を決定する。また、この工程において、結合部104となる結合部材の膜厚が、上述の結合部106となる結合部材の膜厚よりも薄く塗布されてもよい。
次いで、シンチレータ102と複数のFOP112によって構成される導光部117とを結合部104となる結合部材を介して貼り合わせる。この際、シンチレータ基板101の上からローラなどを用いて押圧する。これによって、FOP112のそれぞれが、シンチレータ102の有する膜厚分布に従って、センサパネル107と直交する方向にスライドし、その厚さ方向において自由に位置取りをすることができる。結果として、シンチレータ102の膜厚分布によらず、シンチレータ102とFOP112とを密着させることができ、気泡の原因となる隙間の発生が抑制される。また、結合部106のうち最も厚い部分の膜厚が、シンチレータ102の有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚く形成されるため、導光部117の検出面116と対向する面にできる段差を吸収できる。これによって、導光部117のFOP112とセンサパネル107の検出面116との間に気泡が生成されることが抑制される。押圧後、加圧脱泡処理を行う。
その後、シンチレータ基板101と基台109との間を埋めるように、外気からの水分の侵入を防止するための封止部111を放射線撮像装置100の外縁全体に形成する。封止部111には、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などが用いられる。封止部111は、例えば光を吸収する黒色の樹脂であってもよい。封止部111が光を透過する部材を用いて形成された場合、センサパネル107の各画素が感知可能な波長の光が入射し、放射線画像の画質を低下させる可能性があるためである。以上の工程を用いて、放射線撮像装置100が形成される。
また、図4に示すように、互いに隣接するFOP112の界面となるFOP112の側面に潤滑層401を配してもよい。潤滑層401は、FOP112同士のすべり性を向上させ、センサパネル107と交差する方向への位置取りの際、FOP112の破損を抑制することができる。潤滑層401には、例えばフッ素系樹脂などが用いられるが、それに限られることなく、FOP112同士の摩擦を低減でき、且つ、シンチレータが発する光を透過する材料であればよい。潤滑層401は、例えば、それぞれのFOP112を結合部106に貼り付ける前に、FOP112の側面以外をマスキングし、フッ素樹脂をスプレーコートや塗布、ディップコートなどの形成方法を用いて形成すればよい。
第2の実施形態
図5を参照して、本発明の実施形態による放射線撮像装置の構造及び製造方法について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態における放射線撮像装置500の構成例を示す図である。図5(a)は放射線撮像装置500の平面図、図5(b)は図5(a)のC−C’間の断面図をそれぞれ示す。放射線撮像装置500は、上述の放射線撮像装置100のように1つのセンサパネル107を用いず、複数のサブパネル501によって構成されるセンサパネルを用いる。また、結合部108の代わりに結合部502を用いる。これら以外の構成は、放射線撮像装置100と同じであってもよい。
図5を参照して、本発明の実施形態による放射線撮像装置の構造及び製造方法について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態における放射線撮像装置500の構成例を示す図である。図5(a)は放射線撮像装置500の平面図、図5(b)は図5(a)のC−C’間の断面図をそれぞれ示す。放射線撮像装置500は、上述の放射線撮像装置100のように1つのセンサパネル107を用いず、複数のサブパネル501によって構成されるセンサパネルを用いる。また、結合部108の代わりに結合部502を用いる。これら以外の構成は、放射線撮像装置100と同じであってもよい。
本実施形態において、図5に示すように、FOP112及びサブパネル501のそれぞれは、検出面116に平行な、x方向及びx方向に直交するy方向に沿った辺を有する矩形構造を有する。また、x方向の長さが、FOP112とサブパネル501とで同じになっている。また同様に、y方向の長さが、FOP112とサブパネル501とで同じになっている。また、センサパネルに対する正射影において、互いに隣接するFOP112の界面と、互いに隣接するサブパネル501の界面との少なくとも一部が、互いに重なるように配される。サブパネル501の検出面116の上に、互いに隣接するFOP112の界面が配された場合、FOP112の界面での導光の特性が変化し、得られる放射線画像の画質が劣化する可能性がある。互いに隣接するFOP112及びサブパネル501の、それぞれの界面の位置を揃えることによって、得られる放射線画像の画質の劣化が抑制されうる。
互いに同じ幅を有するFOP112とサブパネル501とは、結合部503によって結合される。結合部503には、上述の結合部106と同様に、アクリル系接着剤などの粘着剤又は接着剤などを用いることができる。結合部503は、後述する結合部502によって、それぞれのFOP112及びサブパネル501の位置の差によって生じる段差を吸収するため、膜厚を厚く形成する必要がない。これによって、FOP112からサブパネル501に配された各画素までの光路長を短縮することが可能となり、放射線画像の画質が向上しうる。
それぞれのサブパネル501を基台109に固定する結合部502は、FOP112及びサブパネル501ごとにシンチレータ102の膜厚分布に従って独立して位置取りされることによって生じる段差を吸収する必要がある。このため、上述の放射線撮像装置100の結合部106と同様に、結合部502の膜厚を厚くすることによって、サブパネル501と基台109との間に隙間が生じないようにする。例えば、結合部502の平均の膜厚が、結合部104の平均の膜厚よりも厚くてもよい。また例えば、結合部502の最も厚い部分の膜厚が、結合部104の最も厚い部分の膜厚よりも厚くてもよい。結合部502は、シンチレータ102とサブパネル501との間に配されないため、膜厚を適宜設定することができる。
次いで、図5に示す放射線撮像装置500の製造方法について説明する。本実施形態において、基台109の上に結合部502となる結合部材を配する。このとき、結合部502となる結合部材の膜厚は、完成した放射線撮像装置500の結合部502のうち最も厚い部分の膜厚がシンチレータ102の有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚くなるように適宜決定される。これによって、後述の工程において、サブパネル501の基台109と対向する面にできる段差を吸収できる。結合部502となる結合部材には、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤、スチレン・共役ジエンブロック共重合体系接着剤、シリコーン系接着剤などが用いられうる。また、結合部502となる結合部材に、上述のダンパーシートを用いてもよい。本実施形態において、このダンパーシートを結合部502となる結合部材に用いる。
次いで、ダンパーシートを用いた結合部502となる結合部材の上に、複数のサブパネル501をタイリングする。サブパネル501は、上述のセンサパネル107と大きさが異なるが、同様の構成を有しうる。複数のサブパネル501をタイリングすることによって、上述のセンサパネル107と同様に、放射線を検出するための複数の画素が2次元アレイ状に配された検出面116が形成される。
サブパネル501を配した後、サブパネル501の上に結合部503となる結合部材を配する。例えば、アクリル系接着剤などのシンチレータ102が発する光を透過する粘着剤又は接着剤などを塗布する。結合部503となる結合部材を配した後、互いに隣接するサブパネル501の界面の位置と、互いに隣接するFOP112の界面の位置とが、一致するように結合部503を介してFOP112をサブパネル501と貼り合わせる。
その後、上述の第1の実施形態と同様にシンチレータ102及び保護層103の形成されたシンチレータ基板101の保護層103の上に、結合部104となる結合部材として、結合部503と同様にアクリル系接着剤などの粘着剤又は接着剤などを塗布する。この工程において、結合部104となる結合部材の膜厚が、上述の結合部502となる結合部材の膜厚よりも薄く塗布されてもよい。
次いで、シンチレータ102と複数のFOP112によって構成される導光部117とを結合部104となる結合部材を介して貼り合わせる。このとき、シンチレータ基板101の上からローラなどを用いて圧力を掛け押し込むことによって、図5(b)に示すように、FOP112が、シンチレータ102の膜厚分布に追随することができる。これによって、FOP112とシンチレータ102との間に隙間が生じ、気泡ができることが抑制される。また、FOP112及びサブパネル501の位置の差によって生じる段差は、結合部502によって吸収され、基台109と結合部502との間に隙間を生じることが抑制される。その後、加圧脱泡処理を行い、封止部111をシンチレータ基板101及び基台109の外縁に沿って配することによって放射線撮像装置500が形成される。
本実施形態において、放射線撮像装置500は、放射線撮像装置100と比較してFOP112とサブパネル501に配された各画素との距離が短くなり、光の散乱が抑制され、取得される放射線画像の画質が向上しうる。
ここで、FOP112及びサブパネル501のx方向、y方向の長さは、同じであることに限られるものではない。例えば、x方向、y方向のそれぞれにおいて、FOP112のそれぞれの長さが、サブパネル501のそれぞれの長さの自然数倍又は自然数分の1であってもよい。ここで自然数とは、正整数のことをいう。こうすることによって、センサパネルに対する正射影において、互いに隣接するFOP112の界面と、互いに隣接するサブパネル501の界面とが、少なくとも一部で重なることになる。界面を揃えることによって、得られる放射線画像の画質の劣化が抑制されうる。
以上、本発明に係る実施形態を2形態示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態、実施例は適宜変更、組み合わせが可能である。
例えば、放射線撮像装置100において、サブパネル501をタイリングすることによってセンサパネル107を構成してもよい。このとき、センサパネルに対する正射影において、互いに隣接するFOP112の界面と、互いに隣接するサブパネル501の界面とが、少なくとも一部で重なるように配してもよい。
また例えば、放射線撮像装置500において、互いに隣接するFOP112の界面となるFOP112の側面に潤滑層401を配してもよい。さらに、図5に示すように、互いに隣接するサブパネル501の界面となるサブパネル501の側面に潤滑層504を配してもよい。潤滑層401、504によって、FOP112及びサブパネル501同士のすべり性を向上させ、センサパネル107と交差する方向への位置取りの際、FOP112及びサブパネル501の破損を抑制することができる。
以下、図6を参照しながら本発明の放射線撮像装置100、500が組み込まれた放射線撮像システムを例示的に説明する。放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、患者又は被験者6061の胸部6062を透過し、本発明の放射線撮像装置100、500に入射する。この入射したX線に患者又は被験者6061の体内部の情報が含まれる。放射線撮像装置100、500において、X線6060の入射に対応してシンチレータが発光し、これが光電変換素子で光電変換され、電気的情報を得る。この情報は、デジタルに変換され信号処理部としてのイメージプロセッサ6070によって画像処理され、制御室の表示部としてのディスプレイ6080で観察できる。また、この情報は、電話、LAN、インターネットなどのネットワーク6090などの伝送処理部によって遠隔地へ転送できる。これによって別の場所のドクタールームなどの表示部であるディスプレイ6081に表示し、遠隔地の医師が診断することも可能である。また、この情報は、光ディスクなどの記録媒体に記録することができ、またフィルムプロセッサ6100によって記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
100、500:放射線撮像装置、102:シンチレータ、107:センサパネル、116:検出面、117:導光部
Claims (13)
- 放射線を光に変換するシンチレータと、前記光を検出するための検出面を有するセンサパネルと、前記シンチレータと前記検出面との間に配された導光部と、を含む放射線撮像装置であって、
前記導光部は、それぞれが光ファイバの集積体を備える複数の導光部材を含み、
前記複数の導光部材のそれぞれは、前記シンチレータと対向する第1の面を有し、
前記検出面と直交する方向における前記複数の導光部材のそれぞれの前記第1の面の位置が、前記シンチレータの膜厚の分布に従っており、
これによって、前記複数の導光部材のそれぞれの前記第1の面で構成される前記導光部の前記シンチレータと対向する面は、前記分布に応じた凸凹を有することを特徴とする放射線撮像装置。 - 前記複数の導光部材のそれぞれの光ファイバが導光する方向が同じことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
- 前記複数の導光部材のそれぞれの光ファイバが導光する方向が前記直交する方向に平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮像装置。
- 前記複数の導光部材のそれぞれは、互いに隣接する前記複数の導光部材の界面に潤滑層を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
- 前記放射線撮像装置は、前記複数の導光部材のそれぞれと前記シンチレータとの間に配された第1の結合部と、前記複数の導光部材のそれぞれと前記センサパネルとの間に配された第2の結合部と、を更に含み、
前記第1の結合部のうち最も厚い部分の膜厚が、前記シンチレータが有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚く、
前記第2の結合部のうち最も厚い部分の膜厚が、前記シンチレータが有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚いことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記第2の結合部の平均の膜厚が、前記第1の結合部の平均の膜厚以上であることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮像装置。
- 前記第2の結合部のうち最も厚い部分の膜厚が、前記第1の結合部のうち最も厚い部分の膜厚以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の放射線撮像装置。
- 前記センサパネルが、複数のサブパネルによって構成され、
前記検出面に対する正射影において、互いに隣接する前記複数の導光部材の界面と、互いに隣接する前記複数のサブパネルの界面と、の少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記放射線撮像装置は、前記複数のサブパネルを固定するための基台と、前記複数のサブパネルのそれぞれと前記基台との間に配された第3の結合部と、を更に含み、
前記第3の結合部のうち最も厚い部分の膜厚が、前記シンチレータが有する膜厚の最大値と最小値との差分よりも厚いことを特徴とする請求項8に記載の放射線撮像装置。 - 前記複数の導光部材及び前記複数のサブパネルのそれぞれは、それぞれ前記検出面に平行な、第1の方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に沿った辺を有し、
前記第1の方向における前記複数の導光部材のそれぞれの長さが、前記第1の方向における前記複数のサブパネルのそれぞれの長さの自然数倍又は自然数分の1であり、
前記第2の方向における前記複数の導光部材のそれぞれの長さが、前記第2の方向における前記複数のサブパネルのそれぞれの長さの自然数倍又は自然数分の1であることを特徴とする請求項8又は9に記載の放射線撮像装置。 - 前記複数のサブパネルのそれぞれは、互いに隣接する前記複数のサブパネルの界面に潤滑層を有することを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
- 互いに隣接する前記複数の導光部材のそれぞれが配される間隔が、20μm以下であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
- 請求項1乃至12の何れか1項に記載の放射線撮像装置と、
前記放射線撮像装置からの信号を処理する信号処理部と、を備えることを特徴とする放射線撮像システム。
Priority Applications (1)
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| JP2016095511A JP2017203695A (ja) | 2016-05-11 | 2016-05-11 | 放射線撮像装置及び放射線撮像システム |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019078363A1 (ja) | 2017-10-20 | 2019-04-25 | シャープ株式会社 | 端末装置、基地局装置、および、通信方法 |
| WO2019097847A1 (ja) * | 2017-11-20 | 2019-05-23 | キヤノン株式会社 | 放射線撮像パネル、放射線撮像装置および放射線撮像システム |
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- 2016-05-11 JP JP2016095511A patent/JP2017203695A/ja active Pending
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