JP2017206623A - 微粒子分散体、インク、インク入り容器、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無機粒子およびポリウレタン樹脂を含む複合粒子と、溶媒と、を含み、動的光散乱法による前記複合粒子の平均粒子径が50〜400nmであり、室温環境下で48時間静置した後の再分散エネルギーが20J/g以下であることを特徴とする微粒子分散体。
【選択図】なし
Description
無機粒子およびポリウレタン樹脂を含む複合粒子と、溶媒と、を含み、動的光散乱法による前記複合粒子の平均粒子径が50〜400nmであり、室温環境下で48時間静置した後の再分散エネルギーが20J/g以下であることを特徴とする微粒子分散体、である。
複合粒子の120℃、50分保持後の質量をM1とし、500℃、30分保持後の質量をM2としたとき、(M2/M1)×100で表される被覆率(%)は、再分散性の観点から、15%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、30%以上が特に好ましい。
コア粒子の質量比率が30%以上である場合、PETやPPなどの透明フィルムへの印刷に対して十分な隠蔽率を得ることができる。一方でコア粒子の質量比率が60%以下の場合、すなわち自己乳化性ポリウレタン樹脂の樹脂比率が40%以上である場合、高再分散性、高耐擦過性が得られる。
本発明におけるウレタンポリマーはポリマーポリオール部分に由来するソフトセグメントと、ポリアミンや短鎖多価アルコール部分に由来するハードセグメントを有しているが、ソフトセグメントはソフトセグメント部分同士で、ハードセグメントはハードセグメント部分同士で相互作用するような構造とすることにより、耐熱性および立体障害性を高め、再分散に優れた微粒子分散体の提供が可能になる。またコア粒子をウレタンプレポリマーで被覆した後にハードセグメントの形成することによって、従来技術とは異なり、コア粒子とウレタンプレポリマーの密着力を高め、再分散性や耐熱性に優れた微粒子分散体の提供が可能になる。
これらの中でも、脂肪族ポリイソシアネート化合物、脂環式ポリイソシアネート化合物が好ましく、脂環式ポリイソシアネート化合物がより好ましく、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートが特に好ましい。
特にインク用途で求められる色味では白色顔料として二酸化チタンや酸化亜鉛、金属光沢顔料としてはアルミニウムやステンレスが挙げられる。
以下、インクに用いる有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤等について説明する。
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
グリコールエーテル化合物の具体例としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類などが挙げられる。
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%〜60質量%がより好ましい。
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いても良い。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
インクには、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えても良い。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学などから入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一般式(S-1)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF−618、KF−642、KF−643(信越化学工業株式会社)、EMALEX−SS−5602、SS−1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2154、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK−33、BYK−387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)などが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。 これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、特に一般式(F−1)及び一般式(F−2)で表わされるフッ素系界面活性剤が好ましい。
一般式(F−2)
CnF2n+1−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−Y
上記一般式(F-2)で表される化合物において、YはH、又はCnF2n+1でnは1〜6の整数、又はCH2CH(OH)CH2−CnF2n+1でnは4〜6の整数、又はCpH2p+1でpは1〜19の整数である。aは4〜14の整数である。
上記のフッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。 この市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF−470、F−1405、F−474(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれも、DuPont社製);FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも、株式会社ネオス社製)、ポリフォックスPF−136A,PF−156A、PF−151N、PF−154、PF−159(オムノバ社製)、ユニダインDSN-403N(ダイキン工業株式会社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する浸透性、濡れ性、均染性が著しく向上する点から、Du Pont社製のFS−300、株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF−151N及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN-403Nが特に好ましい。
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
インクの25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
インクの表面張力としては、記録媒体上で好適にインクがレベリングされ、インクの乾燥時間が短縮される点から、25℃で、35mN/m以下が好ましく、32mN/m以下がより好ましい。
インクのpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
前処理液は、凝集剤、有機溶剤、水を含有し、必要に応じて界面活性剤、消泡剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤等を含有しても良い。
有機溶剤、界面活性剤、消泡剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤は、インクに用いる材料と同様の材料を使用でき、その他、公知の処理液に用いられる材料を使用できる。
凝集剤の種類は特に限定されず、水溶性カチオンポリマー、酸、多価金属塩等が挙げられる。
後処理液は、透明な層を形成することが可能であれば、特に限定されない。後処理液は、有機溶剤、水、樹脂、界面活性剤、消泡剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤等、必要に応じて選択し、混合して得られる。また、後処理液は、記録媒体に形成された記録領域の全域に塗布しても良いし、インク像が形成された領域のみに塗布しても良い。
記録媒体としては特に制限はなく、普通紙、光沢紙、特殊紙、布などを用いることもできるが、非浸透性基材を用いても良好な画像形成が可能である。
前記非浸透性基材とは、水透過性、吸収性が低い表面を有する基材であり、内部に多数の空洞があっても外部に開口していない材質も含まれ、より定量的には、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である基材をいう。
前記非浸透性基材としては、例えば、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネートフィルムなどのプラスチックフィルムを、好適に使用することができる。
本発明のインク記録物は、記録媒体上に、本発明のインクを用いて形成された画像を有してなる。
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録して記録物とすることができる。
本発明のインクは、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、立体造形装置などに好適に使用することができる。
本発明において、記録装置、記録方法とは、記録媒体に対してインクや各種処理液等を吐出することが可能な装置、当該装置を用いて記録を行う方法である。記録媒体とは、インクや各種処理液が一時的にでも付着可能なものを意味する。
この記録装置には、インクを吐出するヘッド部分だけでなく、記録媒体の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
記録装置、記録方法は、加熱工程に用いる加熱手段、乾燥工程に用いる乾燥手段を有しても良い。加熱手段、乾燥手段には、例えば、記録媒体の印字面や裏面を加熱、乾燥する手段が含まれる。加熱手段、乾燥手段としては、特に限定されないが、例えば、温風ヒーター、赤外線ヒーターを用いることができる。加熱、乾燥は、印字前、印字中、印字後などに行うことができる。
また、記録装置、記録方法は、インクによって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、幾何学模様などのパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
また、記録装置には、特に限定しない限り、吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
更に、この記録装置には、卓上型だけでなく、A0サイズの記録媒体への印刷も可能とする広幅の記録装置や、例えばロール状に巻き取られた連続用紙を記録媒体として用いることが可能な連帳プリンタも含まれる。
記録装置の一例について図1乃至図2を参照して説明する。図1は同装置の斜視説明図である。図2はメインタンクの斜視説明図である。記録装置の一例としての画像形成装置400は、シリアル型画像形成装置である。画像形成装置400の外装401内に機構部420が設けられている。ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク410(410k、410c、410m、410y)の各インク収容部411は、例えばアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。インク収容部411は、例えば、プラスチックス製の収容容器ケース414内に収容される。これによりメインタンク410は、各色のインクカートリッジとして用いられる。
一方、装置本体のカバー401cを開いたときの開口の奥側にはカートリッジホルダ404が設けられている。カートリッジホルダ404には、メインタンク410が着脱自在に装着される。これにより、各色用の供給チューブ436を介して、メインタンク410の各インク排出口413と各色用の吐出ヘッド434とが連通し、吐出ヘッド434から記録媒体へインクを吐出可能となる。
前処理装置、後処理装置の一態様として、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)などのインクの場合と同様に、前処理液や、後処理液を有する液体収容部と液体吐出ヘッドを追加し、前処理液や、後処理液をインクジェット記録方式で吐出する態様がある。
前処理装置、後処理装置の他の態様として、インクジェット記録方式以外の、例えば、ブレードコート法、ロールコート法、スプレーコート法による前処理装置、後処理装置を設ける態様がある。
立体造形物を造形するための立体造形装置は、公知のものを使用することができ、特に限定されないが、例えば、インクの収容手段、供給手段、吐出手段や乾燥手段等を備えるものを使用することができる。立体造形物には、インクを重ね塗りするなどして得られる立体造形物が含まれる。また、記録媒体等の基材上にインクを付与した構造体を加工してなる成形加工品も含まれる。前記成形加工品は、例えば、シート状、フィルム状に形成された記録物や構造体に対して、加熱延伸や打ち抜き加工等の成形加工を施したものであり、例えば、自動車、OA機器、電気・電子機器、カメラ等のメーターや操作部のパネルなど、表面を加飾後に成形する用途に好適に使用される。
また、以下の記載においては特に明記しない限り、「部」は「質量部」を示し、「%」は「質量%」を示す。
(実施例1)
まず、攪拌機、温度計、及び還流管を備えたセパラブルフラスコに、ポリマーポリオールとしてT−5650E(旭化成ケミカルズ社製)180部とPCL−309(ダイセル社製)20部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(以下DMPA、東京化成工業社製)38部、ポリイソシナートとしてイソホロンジイソシアネート(以下IPDI、東京化成工業社製)152部、トリエチルアミン100部(以下TEA、東京化成工業社製)、有機溶剤としてアセトン327部を、窒素を導入しながら仕込み、触媒(ジ(2−エチルヘキサン酸)スズ(II)(シグマアルドリッチ社製)を1滴加え、その後昇温して4時間還流し、ウレタンプレポリマーを得た。ウエタンプレポリマーにコア粒子として二酸化チタンP25(日本アエロジル社製)126部、トリエチレングリコールモノメチルエーテル87部を加えて1時間攪拌し、二酸化チタンを完全に溶媒に濡らした後、メディア型分散機ラボスター(アシザワファインテック社製、ジルコニアビーズφ=0.1mm)で10パス分散させたのち、超音波分散機UP400S(ヒルシャー社製)で30分間分散をかけたのち、300rpmの速度で攪拌しながら水1144部をゆっくり加えて微粒子化し、30分間加熱攪拌した後、伸長剤のポリアミンとしてジエチレントリアミン(東京化成工業社製)10部を加え、2時間加熱攪拌した。最後に有機溶剤を除去し、目開き5μmのメンブレンフィルターで粗大粒子を除去し、[微粒子分散体1]を得た。
・ポリマーポリオール(T−5650E:旭化成ケミカルズ社製) 180部
・PCL−30(ポリカプロラクトントリオール:ダイセル社製) 20部
・DMPA: 38部
(2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、東京化成工業社製)
・IPDI(イソホロンジイソシアネート:東京化成工業社製): 152部
・TEA(トリエチルアミン:東京化成工業社製 100部
・アセトン: 327部
・二酸化チタン[P25(日本アエロジル社製)]: 126部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 87部
・水: 1144部
実施例1において、以下を変更した以外実施例1と同じ方法で[微粒子分散体2]を得た。
・DMPA: 17部
・IPDI: 108部
・TEA: 12部
・アセトン: 225部
・二酸化チタン[SJR−400S(テイカ社製)]: 85部
・水: 790部
実施例1において、以下を変更した以外は実施例1と同じ方法で[微粒子分散体3]を得た。
・ポリマーポリオール(T−5650J:旭化成ケミカルズ社製): 36部
・PCL−309: 4部
・DMPA: 0.8部
・IPDI: 16部
・TEA: 0.5部
・アセトン: 238部
・二酸化チタン[SJR−400S(テイカ社製)] 433部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 88部
・水: 912部
メディア型分散機:分散時間0.5時間
超音波分散機:分散処理なし
実施例1において、以下を変更した以外は実施例1と同じ方法で[微粒子分散体4]を得た。
・ポリマーポリオール(T−5650J:旭化成ケミカルズ社製): 45部
・PCL−309: 5部
・DMPA: 4部
・IPDI: 33部
・TEA: 9.5部
・アセトン: 264部
・二酸化チタン(SJR−400S(テイカ社製)): 353部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 35部
・水: 845部
実施例1において、以下を変更した以外は実施例1と同じ方法で[微粒子分散体5]を得た。
・ポリマーポリオール(T−5650J:旭化成ケミカルズ社製): 162部
・PCL−309: 18部
・DMPA: 34部
・IPDI: 110部
・TEA: 77部
・アセトン: 267部
・二酸化チタン[SJR−400S(テイカ社製)]: 102部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 68部
・水: 935部
実施例1において、以下を変更した以外は実施例1と同じ方法で[微粒子分散体6]を得た。
・ポリマーポリオール(T−5650J(旭化成ケミカルズ社製): 36部
・PCL−309: 4部
・DMPA: 7.6部
・IPDI: 30部
・TEA: 7部
・アセトン: 206部
・アルミナ粒子[アルペースト2172(東洋アルミニウム社製)]: 306部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 51部
・水: 726部
ビーズミル分散機:パス回数150パス
超音波分散機:1時間
超音波分散機の後に再度ビーズミル分散機にて20パス追加分散を行った。
特許文献3に従って、還流管、ガス導入装置、温度計および撹拌装置を取り付けた500mlセパラブルフラスコに、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(以下「BC」と略記)を198部、ヨウ素を1部、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)(以下「V−70」と略記)を3.7部、トリシクロデシルメタクリレート(商品名:FM−513M、日立化成社製、ホモポリマーTg=173℃、以下「TCDMA」と略記)を66部、さらに触媒としてジフェニルメタンを0.17部仕込んだ。窒素を流しながら45℃で5時間重合し、Aポリマーブロックの溶液を得た。次いで、重合の温度を40℃に低下させ、上記で得たAポリマーブロックの溶液に、TCDMAを44.0部、メタクリル酸(以下「MAA」と略記)を17.2部、V−70を1.2部添加した。そして4時間重合し、次いで70℃に加温して1時間重合することでBポリマーブロックを形成して、A−Bブロックコポリマーの溶液を得た。得られたA−Bブロックコポリマーの溶液の固形分は41.2%であり、その固形分から算出したBポリマーブロックの重合率はほぼ100%であった。また、A−BブロックコポリマーのMnは9,500であった。
実施例1において、以下を変更した以外は実施例1と同じ方法で[微粒子分散体8]を得た。
・ポリマーポリオール[T−5650J(旭化成ケミカルズ社製)]: 36部
・PCL−309: 4部
・DMPA: 7.6部
・IPDI: 30部
・TEA: 5部
・アセトン: 206部
・二酸化チタン:SJR−400S: 299部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 51部
・水: 1402部
ビーズミル分散機:処理なし
超音波分散機:処理なし
比較例2において、以下を変更した以外は実施例1と同じ方法で[微粒子分散体9]を得た。
・二酸化チタン(P―25): 299部
ビーズミル分散機:100パス
超音波分散機:2時間
超音波分散の後にビーズミル分散機で20パス追加処理を行った。
<動的光散乱法による平均粒子径測定>
本発明における平均粒子径は動的光散乱法(ELSZ−1000、大塚電子社製)によって測定した平均粒子径である。
本発明における酸価は得られた樹脂またはプレポリーをTHF/DMF溶媒に完全溶解させた後、0.1M 水酸化カリウムエタノ−ル溶液との適定から求めた。指示薬としてフェノールフタレインを使用した。また計算には150℃で2時間乾燥させた樹脂分散液の固形分濃度を使用した。
本発明における中和度とは酸価に対して処方する中和剤のモル比である。中和度100%とは酸価に対して同じモル量の中和剤を加えることを意味し、300%とは3倍モル量の中和剤を加えることを意味する。
前記で得られた微粒子分散体1〜9を用いて下記の処方によりインク1〜9を調製した。
・コア粒子 8.00部
(微粒子分散体換算で166部、固形分濃度:48%、P:R=10:90)
・1,2プロパンジオール(和光純薬) 8.82部
・1,3プロパンジオール(和光純薬) 0.57部
・3―メトキシ−3−メチルー1−ブチルアセテート(東京化成工業社製)1.62部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(東京化成工業社製) 6.07部
・WET−270(エボニック社製) 0.47部
・エンバイロジェムAD01(エアープロダクツ社製) 0.24部
・防腐剤防カビ剤 Proxel LV(ロンザ社製) 0.02部
・ベンゾトリアゾール 0.01部
・2−シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸(CHES) 0.01部
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール(AEPD) 0.05部
・イオン交換水 58部
また、P:Rは、TGA(熱重量測定装置)を用いて下記の測定条件により樹脂および顔料量を測定した。
(測定条件)
室温〜120℃:50℃/min、50分保持後の重量 : M1
120〜500℃:50℃/min、30分保持後の重量 : M2
P:R=M2:(M2−M1)
評価結果を表1に示す。
なお、表中「P」は「コア粒子」を表し、Rは「ポリウレタン樹脂」を表し、「P:R」は複合粒子を100部とした場合の「コア粒子」と「ポリウレタン樹脂」との質量部比を示す。
隠蔽性はインクをバーコーダーで塗布し、60℃で1分間乾燥させた塗膜を分光測色計を使い、60度L*の値で評価した。バーコーダーはNo.3(膜厚6μm)、分光測色計CM−2500c(コニカミノルタ社製)、基盤にはPETフィルムを使用した。測定は黒紙の上に塗膜フィルムを置いて測定を行った。
(評価基準)
◎:65以上
○:50以上65未満
×:50未満
沈降性は分光光度計(日本分光社製)にて評価した。密閉式光学セル(光路長1cm)にインクを完全に充填し、透過率の変化を観察した。48時間後の透過率および、47時間静置時から48時間静置時までの1時間あたりの透過率の変化から以下の要領で評価した。
◎:透過率が70%以下、かつ1時間あたりの変化量が0〜5%のもの
○:透過率が70%超80%以下でかつ1時間あたりの変化量が0〜5%のもの
もしくは透過率が70%以下で1時間あたりの変化率が5%を超えるもの
×:透過率が80%を超えているもの
もしくは透過率が80%以下で1時間あたりの変化量が5%を超えるもの
再分散性は静止後のサンプルをタッピングし、液上部の固形分濃度が静止前の固形分濃度に等しくなるまでのタッピング回数で評価した。
なお、本発明における再分散エネルギーとはタッピング5回での衝撃エネルギーを意味する。
ガラス容器としてラボランサンプル管瓶(ラボラン社製 N0.7)に50gのインクを測りいれ、2日間室温環境下で静止させた。静止後のサンプルをタッピング試験機にて10cmの高さから5回タッピングを行い、液上部の固形分濃度を測定した。
固形分濃度は静止前の固形分濃度に対して±2%に達するまでのタッピング回数を5回単位で評価した。
液上部の固形分濃度は、液表面の0〜2mmから上澄み液2gを測り取り、150℃で2時間乾燥させたときの質量変化量から下記の計算式により算出した。
固形分濃度=乾燥後質量/乾燥前質量
またガラス容器の質量が少なからず変動するため、容器質量を50gになるように容器上部に重りを貼り付け重さを調整し、50gとした。したがってサンプルおよび容器の合計質量は100gに相当する。タッピングによる位置エネルギーがすべて衝撃エネルギーとして分散に使われると仮定すると、タッピング5回での衝撃エネルギーはおよそ10J/gに相当する。
(評価基準)
◎:10J/g以下(5回以下)
○:10J/g超20J/g以下(6回以上10回以下)
×:20J/g超(11回以上)
耐熱保存性は60℃で2週間保管後の粘度変化率で評価した。保管前の粘度に対する保管後の粘度の比を以下の要領で評価した。
粘度変化率(%)=(保管後粘度/保管前粘度)×100
(評価基準)
◎:90%以上110%以下
○:80%以上〜90%未満、もしくは、110%超120%以下
×:80%未満、もしくは120%超
擦過性は隠蔽性と同様の方法で塗膜、乾燥させた塗膜をクロックメーター(大栄科学精器製作所製)を用いて綿布で画像部を10回擦ったときのL*の変化量で評価した。
ΔL*=L*(擦過前)−L*(擦過後)
(評価基準)
◎:ΔL*=0以上、5未満
○:ΔL*=5以上、10未満
×:ΔL*=10以上
401 画像形成装置の外装
401c 装置本体のカバー
404 カートリッジホルダ
410 メインタンク
410k、410c、410m、410y ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク
411 インク収容部
413 インク排出口
414 収容容器ケース
420 機構部
434 吐出ヘッド
436 供給チューブ
Claims (14)
- 無機粒子およびポリウレタン樹脂を含む複合粒子と、溶媒と、を含み、
動的光散乱法による前記複合粒子の平均粒子径が50〜400nmであり、
室温環境下で48時間静置した後の再分散エネルギーが20J/g以下である、
ことを特徴とする微粒子分散体。 - 48時間静置後の透過率が70%以下であるか、または
48時間静置後の透過率が70%超80%以下で、かつ47時間静置時から48時間静置時までの1時間あたりの透過率の変化量が5%以下である、
請求項1に記載の微粒子分散体。 - 前記無機粒子が、金属粒子もしくは金属酸化物粒子である、請求項1又は2に記載の微粒子分散体。
- 前記ポリウレタン樹脂が、親水基と疎水基とを分子内に有する、請求項1〜3のいずれかに記載の微粒子分散体。
- 前記ポリウレタン樹脂がカルボキシル基を有し、酸価が10〜40mg/KOHである請求項1〜4の何れかに記載の微粒子分散体。
- 前記カルボキシル基の中和度が100〜300%の範囲にある、請求項5に記載の微粒子分散体。
- 前記無機粒子と前記ポリウレタン樹脂の質量比率が30:70〜60〜40の範囲にある、請求項1〜6の何れかに記載の微粒子分散体。
- 無機粒子とポリウレタン樹脂とを含む複合粒子と、溶媒と、を含むインクであって、
60℃で1分間乾燥させて得られる6μm厚のインク塗膜の60度L*の値が50以上であり、
48時間静置後の透過率が70%以下であるか、または48時間静置後の透過率が70%超80%以下で、かつ47時間静置時から48時間静置時までの1時間あたりの透過率の変化量が5%以下であり、
室温環境下で48時間静置した後の再分散エネルギーが20J/g以下である
ことを特徴とするインク。 - 前記複合粒子の動的光散乱法による平均粒子径が50〜400nmである、請求項8に記載のインク。
- インクジェット用である、請求項8又は9に記載のインク。
- 請求項8〜10の何れかに記載のインクを収容してなるインク入り容器。
- 請求項11に記載のインク入り容器を備える画像形成装置。
- 請求項8〜10の何れかに記載のインクを用いて画像を形成する画像形成方法。
- 請求項8〜10の何れかに記載のインクが白色インクであり、該白色インクを記録媒体の所定領域に付与した後に、有彩色インクを付与して画像を形成する請求項13に記載の画像形成方法。
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