JP2017223041A - 軌きょう座屈防止装置およびその設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】まくらぎの周囲の砕石を掘り起こさずに設置を可能とすることで、設置をする時期の制約を取り除き、設置のための工事を省力化することができ、まくらぎ固定枠用緊締具によってまくらぎに強力に固定することで道床横抵抗力のばらつきを低減することができる軌きょう座屈防止装置およびその設置方法を提供する。
【解決手段】軌きょう座屈防止装置1は、まくらぎ10の上面の端部に面をもって当接する上蓋部110と、上蓋部110と連結し、まくらぎ10の端面の上部を覆う突端部120と、を備えるまくらぎ固定枠100と、まくらぎ固定枠100の突端部120に装着し、まくらぎ10を支持する砕石に拘束される打込み矢200と、を備え、まくらぎ固定枠100は、上蓋部110を貫通するまくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111を有し、まくらぎ固定枠100の突端部120は、突端部120を貫通する打込み矢挿入口121を有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、鉄道軌道で用いられる軌きょうの移動防止装置に関するものであり、詳しくは、保守省力型の軌きょう座屈防止装置に関するものである。
鉄道に敷設される軌条は、夏期などの高温時において、軌条の温度上昇に伴う軸圧力の増大によって、急激な横変形(軌道の座屈)が発生することがある。軌条とまくらぎからなる軌きょうは、まくらぎの周囲を砕石で締め固めることによって道床に対して抵抗力を発生させている。まくらぎの長手方向の抵抗力を、特に道床横抵抗力という。
特に、曲率半径が小さい急曲線区間に長い軌条を用いる場合には、道床横抵抗力が不足し、座屈を生じる危険性が増す。座屈を防止するための対策工として、まくらぎの端部に座屈防止板を設置することがある。一例として、鋼製の枠体に支圧板を溶接した装置を、摩擦力による係合をもってまくらぎに設置する座屈防止板が開示されている(特許文献1)。この座屈防止板は、まくらぎの道床横抵抗力に支圧板の抵抗力を付加する。
他方、溶接した支圧板の代わりに、上下からまくらぎを挟持して固定する部材に、杭板を挿通して圧入する座屈防止装置が開示されている(特許文献2)。この座屈防止装置は、上下からまくらぎを挟持して固定する部材の設置後に杭板を挿入することが可能であり、杭板の深さを調整できる利点がある。
実開平07−044529号公報 特開2010−229642号公報
枠体または上下からまくらぎを挟持して固定する部材を要する座屈防止板および座屈防止装置は、設置するためには、まくらぎの周囲の砕石を掘り起こす必要があり、連続して設置するためには、重機の使用または多数の作業者が必要となり、労力が多大となるという課題がある。
また、従来の座屈防止板および座屈防止装置は、発揮されるべき道床横抵抗力にばらつきが生じることがある。枠体または上下からまくらぎを挟持して固定する部材を要する座屈防止板および座屈防止装置は、ばらつきが生じやすい摩擦力によってまくらぎと係合する構造であり、摩擦力のばらつきが道床横抵抗力のばらつきに影響する。さらに、杭板を挿通して圧入する座屈防止装置は、まくらぎ端部と座屈防止板との間に生じる隙間が、道床横抵抗力のばらつきに影響する。まくらぎ端部と座屈防止板との間の隙間は、杭板を挿通して圧入するとき、マルチプルタイタンパによる軌道保守作業において軌きょうが横移動するときなどに生じる。座屈は、道床横抵抗力が最も小さい部分で発生しやすい。したがって、座屈防止板および座屈防止装置は、付加される道床横抵抗力の大きさとともに、ばらつきの少なさが求められる。
さらに、まくらぎの周囲の砕石を一時的に除去することによって道床横抵抗力が低下するため、温度が高い夏期には、作業が制限され、座屈防止板の設置が困難であるという課題もある。
そこで、本発明は、まくらぎの周囲の砕石を掘り起こさずに設置を可能とすることで、設置をする時期の制約を取り除き、設置のための工事を省力化することができ、まくらぎ固定枠用緊締具によってまくらぎに強力に固定することで道床横抵抗力のばらつきを低減することができる軌きょう座屈防止装置およびその設置方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、本発明の軌きょう座屈防止装置は、まくらぎの上面の端部に面をもって当接する上蓋部と、前記上蓋部と連結し、前記まくらぎの端面の上部を覆う突端部と、を備えるまくらぎ固定枠と、前記まくらぎ固定枠の前記突端部に装着し、前記まくらぎを支持する砕石に拘束される打込み矢と、を備え、前記まくらぎ固定枠は、前記上蓋部を貫通するまくらぎ固定枠用緊締具挿入孔を有し、前記まくらぎ固定枠の前記突端部は、前記突端部を貫通する打込み矢挿入口を有することを特徴とする。
また、請求項2の手段は、前記まくらぎ固定枠は、前記上蓋部から屈曲し、前記まくらぎの左側面の上部を覆う左側壁部と、前記上蓋部から屈曲し、前記まくらぎの右側面の上部を覆う右側壁部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の手段は、前記左側壁部は前記まくらぎの前記左側面と、前記右側壁部は前記まくらぎの前記右側面といずれも面をもって当接することを特徴とする。
また、請求項4の手段は、前記まくらぎ固定枠は、前記上蓋部に突出する厚板部を備え、前記まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔は、前記上蓋部および前記厚板部を鉛直方向に貫通することを特徴とする。
また、請求項5の手段は、前記打込み矢挿入口は、前記打込み矢を前記まくらぎの方向に誘導する傾斜面を備えることを特徴とする。
また、請求項6の手段は、前記軌きょう座屈防止装置の設置方法であって、前記まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔および前記まくらぎが有する孔にまくらぎ固定枠用緊締具を挿入して、前記まくらぎ固定枠を前記まくらぎに固定することを特徴とする。
また、請求項7の手段は、前記まくらぎ固定枠用緊締具はアンカーボルトであることを特徴とする。
請求項1の構成によって、本発明の軌きょう座屈防止装置は、道床を乱さずに設置できる保守省力型の装置でありながら、従来品と同等以上の性能をもって道床横抵抗力を付加することができ、軌道の位置を整正する作業を阻害しない効果がある。
また、請求項2の構成によって、本発明の軌きょう座屈防止装置は、まくらぎ固定枠をまくらぎに取り付ける際に、位置決めが容易でありながら、多様なまくらぎの形状に対して一定の汎用性を有する効果がある。
また、請求項3の構成によって、本発明の軌きょう座屈防止装置は、まくらぎ固定枠をまくらぎに取り付ける際に、まくらぎの形状に合致して正確な位置に取り付けることが容易になる効果がある。
また、請求項4の構成によって、本発明の軌きょう座屈防止装置は、治具として、まくらぎに下穴を開けるときに、穿孔機のビットを案内可能とする効果がある。
また、請求項5の構成によって、本発明の軌きょう座屈防止装置は、打込み矢とまくらぎの隙間を最小限にとどめ、道床横抵抗力のばらつきを低減する効果があるとともに、打込み矢が単純に鉛直に打ち込まれるよりも強い道床横抵抗力を得る効果がある。
また、請求項6または7の構成によって、本発明の軌きょう座屈防止装置の設置方法は、直接的にまくらぎ固定枠とまくらぎを締め付けることで、強力かつ安定的な締め付けとなり、道床横抵抗力のばらつきを低減する効果がある。
実施例における本発明の軌きょう座屈防止装置の設置状態を示す斜視図である。 実施例における本発明の軌きょう座屈防止装置を下方から仰視した斜視図である。 実施例における本発明の軌きょう座屈防止装置の設置方法を示す斜視図である。 実施例における本発明の軌きょう座屈防止装置の右側面図である。
以下、本発明の軌きょう座屈防止装置およびその設置方法について、実施するための形態を図面にしたがって説明する。
なお、以下の各図において、砕石は図示を省略している。
図1は、軌きょう座屈防止装置1の斜視図であり、軌きょう座屈防止装置1の設置状態を示す。
軌きょう座屈防止装置1は、まくらぎ固定枠100と、打込み矢200と、を備える。
まくらぎ固定枠100は、まくらぎ10の上面の端部に面をもって当接する上蓋部110と、上蓋部110と連結し、まくらぎ10の端面の上部を覆う突端部120と、を備える。
図2は、軌きょう座屈防止装置1を下方から仰視した斜視図であり、まくらぎ固定枠100の下面を示す。
まくらぎ固定枠100は、上蓋部110から屈曲し、まくらぎ10の左側面の上部を覆う左側壁部130と、上蓋部110から屈曲し、まくらぎ10の右側面の上部を覆う右側壁部140と、を備えることが好ましい。また、左側壁部130はまくらぎ10の左側面と、右側壁部140はまくらぎ10の右側面といずれも面をもって当接することがより好ましい。
まくらぎ固定枠100は、左側壁部130および右側壁部140を備えることによって、まくらぎ固定枠100をまくらぎ10に取り付ける際に、位置決めが容易でありながら、多様なまくらぎ10の形状に対して一定の汎用性を有する効果がある。
また、左側壁部130はまくらぎ10の左側面と、右側壁部140はまくらぎ10の右側面といずれも面をもって当接することによって、まくらぎ固定枠100をまくらぎ10に取り付ける際に、まくらぎ10の形状に合致して正確な位置に取り付けることが容易になる効果がある。
打込み矢200は、まくらぎ固定枠100の突端部120に装着し、まくらぎ10を支持する砕石に拘束される。
軌きょう座屈防止装置1は、まくらぎ固定枠100をまくらぎ10に固定するためおよび打込み矢200をまくらぎ固定枠100に固定するために緊締具を使用する。
ここで、まくらぎ固定枠100および打込み矢200の材質は限定されるものではないが、強度が求められるため、まくらぎ固定枠100および打込み矢200は鋼鉄製であることが好ましい。
また、まくらぎ10の材質は限定されるものではないが、本実施例のまくらぎ10は、コンクリート製である。
まくらぎ固定枠100とまくらぎ10の固定に使用するまくらぎ固定枠用緊締具20は限定されるものではないが、後施工アンカー方式によるアンカーボルトとすることが好ましい。また、まくらぎ固定枠用緊締具20は、強度が求められるため、接着系アンカーボルトとすることがより好ましい。
なお、アンカーボルトは、コンクリート用に限定されるものではないが、まくらぎ10の素材に適したものを用いるべきである。まくらぎ固定枠用緊締具20は、あらかじめまくらぎ10に設けられた埋込栓を活用する六角ボルトであってもよい。本実施例のまくらぎ固定枠用緊締具20は、アンカーボルトである。本実施例においては、まくらぎ10には緊締具を使用するための下穴が設けられるものとする。
打込み矢200とまくらぎ固定枠100の固定に使用する打込み矢用ボルト30は限定されるものではないが、座面の保護および安定ならびに締め付けの容易さを考慮すると、座金組込み六角ボルトを用いることが好ましい。
図3は、軌きょう座屈防止装置1の斜視図であり、軌きょう座屈防止装置1の設置方法を示す。
まくらぎ固定枠100は、上蓋部110を貫通するまくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111を有し、まくらぎ固定枠100の突端部120は、突端部120を貫通する打込み矢挿入口121を有する。
まくらぎ固定枠100は、上蓋部110に突出する厚板部112を備えることが好ましく、まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111は、上蓋部110および厚板部112を鉛直方向に貫通する。
まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111が、上蓋部110および厚板部112を鉛直方向に貫通し、強度および深さを確保することによって、軌きょう座屈防止装置1は、治具として、まくらぎ10に下穴を開けるときに、穿孔機のビットを案内可能とする効果がある。
また、まくらぎ固定枠100の突端部120は、前面から打込み矢挿入口121まで水平方向に貫通する打込み矢用緊締具挿入孔122を有し、打込み矢200は、上部中央に水平方向に設けられるねじ挿入孔210を有する。
ここで、打込み矢用緊締具挿入孔122の形状は限定されるものではないが、打込み矢200の深さの調整を可能とするため、上下に広い長孔とすることが好ましい。また、本実施例のねじ挿入孔210の内面は、タップによってねじが切られている。
図4は、軌きょう座屈防止装置1の右側面図であり、打込み矢200を砕石に圧入してねじ留めをした状態を示す。
打込み矢200は、平面部220を叩打して砕石に圧入するが、まくらぎ固定枠100の突端部120がまくらぎ10の上部に位置するため、打込み矢200を鉛直に圧入しようとすると、意図せず打込み矢200がまくらぎ10の端部から離れることがある。打込み矢200とまくらぎ10の間の隙間が大きくなると、道床横抵抗力にばらつきが生じる。
そこで、打込み矢挿入口121は、打込み矢200をまくらぎ10の方向に誘導する傾斜面123を備えることが好ましい。
打込み矢挿入口121を斯様な楔形状とすることによって、打込み矢200の先鋭部230がまくらぎ10の端面に近接するように、打込み矢200を誘導することができる。斜めに圧入された打込み矢200に、打込み矢用緊締具挿入孔122およびねじ挿入孔210を通して打込み矢用ボルト30を締め付けると、打込み矢200は、まくらぎ10の端面に近接しつつ、傾きを解消して鉛直になろうとする。このとき、打込み矢200が外側の砕石から受ける圧力は、道床横抵抗力の付加となる。なお、打込み矢200とまくらぎ10との間隔は、一定であればよく、接触していてもよい。
打込み矢挿入口121が傾斜面123を備えることによって、本発明の軌きょう座屈防止装置1は、打込み矢200とまくらぎ10の隙間を最小限にとどめ、道床横抵抗力のばらつきを低減する効果があるとともに、打込み矢200が単純に鉛直に打ち込まれるよりも強い道床横抵抗力を得る効果がある。
また、軌きょう座屈防止装置1は、圧入された打込み矢200のみが砕石による拘束を受け、まくらぎ10に固定されたまくらぎ固定枠100は砕石の外にある。そのため、軌きょう座屈防止装置1は、ねじ留めをしている打込み矢200を取り外すという工程のみで、まくらぎ固定枠100を取り付けたまま軌道の整正を行うことができるという効果がある。
以下、軌きょう座屈防止装置の設置方法を説明する。
まず、まくらぎ10の上面に、穿孔機を用いてまくらぎ固定枠用緊締具20を挿入する孔を設ける。本実施例においては、まくらぎ固定枠100はまくらぎ10に下穴を開けるための治具とすることができる。まくらぎ10に下穴を開けた後に、本穴を設ける。
次に、まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111およびまくらぎ10が有する孔にまくらぎ固定枠用緊締具20を挿入して、まくらぎ固定枠100をまくらぎ10に固定する。図2においては、まくらぎ固定枠用緊締具20であるアンカーボルトをあとから挿入しているが、先にアンカーボルトを固定してもよい。本実施例においては、まくらぎ固定枠100のまくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111にまくらぎ固定枠用緊締具20であるアンカーボルトを通して、まくらぎ固定枠100をまくらぎ10に載置する。さらに、座金21をアンカーボルトに通し、ナット22で締め付け、まくらぎ固定枠100をまくらぎ10に固定する。
ここで、まくらぎ固定枠用緊締具20の本数は限定されるものではないが、強度および挿入に要する時間を考慮すると、2本とすることが好ましい。同様に、まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔111の個数は、2個とすることが好ましい。また、座金21は、張力による緩み止め機構を有するロックワッシャーとすることが好ましい。
まくらぎ10との係合を摩擦力による装置においては、摩擦力のばらつきを生じやすいため、道床横抵抗力にばらつきが生じやすくなる。対して、本発明の軌きょう座屈防止装置の設置方法は、直接的にまくらぎ固定枠100とまくらぎ10を締め付けることで、強力かつ安定的な締め付けとなり、道床横抵抗力のばらつきを低減する効果がある。
最後に、打込み矢200を上方から打込み矢挿入口121に挿入し、打込み矢200の一部を砕石に圧入する。それから、打込み矢用ボルト30を打込み矢用緊締具挿入孔122およびねじ挿入孔210に挿入し、打込み矢用ボルト30を締め付けることによって、打込み矢200をまくらぎ固定枠100に固定する。
ここで、打込み矢200の枚数は限定されるものではないが、強度および圧入に要する時間を考慮すると、2枚とすることが好ましい。同様に、打込み矢挿入口121の個数は、2個とすることが好ましい。
軌きょう座屈防止装置の設置方法は以上である。
Figure 2017223041
表1は、本発明の軌きょう座屈防止装置1の道床横抵抗力の測定試験の結果である。
試験では、敷設されたPCまくらぎの端部に軌きょう座屈防止装置1を設置し、最大10mmまで1mm毎に変位を与えた場合の道床横抵抗力を測定している。
軌きょう座屈防止装置1は、実施例のとおり、アンカーボルトを用いて固定し、打込み矢200は410mmのものを2枚使用した。軌きょう座屈防止装置1およびPCまくらぎの片側に設置して、道床横抵抗力を測定した。2mm変位におけるまくらぎ単体のみの道床横抵抗力は、6.5kN/2mmである。
表中、まくらぎNo.が同じ記号のものは、同一のまくらぎで試験を行ったことを示す。また、平均値および標準偏差は、打込み矢200の長さが異なる試番5−2および5−3を除いた値である。
打込み矢200の長さが410mmの場合に、試験結果から得られた道床横抵抗力の平均値fは、変位xの関数として、下記の式で近似的に表すことができる。
f=γ(1−e−αx)+βx … (1)
ここで、α=1.8、β=0.9、γ=8.0であり、fの単位はkN、xの単位はmmである。
試験結果からは、本発明の軌きょう座屈防止装置1の道床横抵抗力の2mm変位の平均値は、(1)によると平均9.6kNであり、まくらぎ単体のみの道床横抵抗力と比較しておよそ1.5倍の値である。
この場合において、標準偏差を考慮した発生確率99.7%における道床横抵抗力は7.5kNであり、まくらぎ単体のみの道床横抵抗力と比較しておよそ1.2倍の値である。いずれの値も従来品と同等の性能であることを示している。
ここで、従来品とは、上下からまくらぎを挟持して固定する部材に、杭板を挿通して圧入する、特許文献で示した座屈防止装置の同等品である。
軌きょう座屈防止装置1は、まくらぎ10の下部に当接する部材がないため、砕石を掘り起こさずに設置をすることが可能である。試験結果および軌きょう座屈防止装置1の構成によって、軌きょう座屈防止装置1は、道床を乱さずに設置できる保守省力型の装置でありながら、従来品と同等以上の性能をもって道床横抵抗力を付加することができ、軌道の位置を整正する作業を阻害しない効果がある。
本発明の軌きょう座屈防止装置は、砕石によってまくらぎを支持する軌道、いわゆるバラスト軌道であれば、広範に利用することができる。
1…軌きょう座屈防止装置。
10…まくらぎ。
20…まくらぎ固定枠用緊締具、21…座金、22…ナット。
30…打込み矢用ボルト。
100…まくらぎ固定枠、110…上蓋部、111…まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔、112…厚板部、120…突端部、121…打込み矢挿入口、122…打込み矢用緊締具挿入孔、123…傾斜面、130…左側壁部、140…右側壁部。
200…打込み矢、210…ねじ挿入孔、220…平面部、230…先鋭部。

Claims (7)

  1. まくらぎの上面の端部に面をもって当接する上蓋部と、前記上蓋部と連結し、前記まくらぎの端面の上部を覆う突端部と、を備えるまくらぎ固定枠と、
    前記まくらぎ固定枠の前記突端部に装着し、前記まくらぎを支持する砕石に拘束される打込み矢と、を備え、
    前記まくらぎ固定枠は、前記上蓋部を貫通するまくらぎ固定枠用緊締具挿入孔を有し、前記まくらぎ固定枠の前記突端部は、前記突端部を貫通する打込み矢挿入口を有することを特徴とする軌きょう座屈防止装置。
  2. 前記まくらぎ固定枠は、前記上蓋部から屈曲し、前記まくらぎの左側面の上部を覆う左側壁部と、前記上蓋部から屈曲し、前記まくらぎの右側面の上部を覆う右側壁部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の軌きょう座屈防止装置。
  3. 前記左側壁部は前記まくらぎの前記左側面と、前記右側壁部は前記まくらぎの前記右側面といずれも面をもって当接することを特徴とする請求項2に記載の軌きょう座屈防止装置。
  4. 前記まくらぎ固定枠は、前記上蓋部に突出する厚板部を備え、前記まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔は、前記上蓋部および前記厚板部を鉛直方向に貫通することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の軌きょう座屈防止装置。
  5. 前記打込み矢挿入口は、前記打込み矢を前記まくらぎの方向に誘導する傾斜面を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の軌きょう座屈防止装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の軌きょう座屈防止装置の設置方法であって、
    前記まくらぎ固定枠用緊締具挿入孔および前記まくらぎが有する孔にまくらぎ固定枠用緊締具を挿入して、前記まくらぎ固定枠を前記まくらぎに固定することを特徴とする軌きょう座屈防止装置の設置方法。
  7. 前記まくらぎ固定枠用緊締具はアンカーボルトであることを特徴とする請求項6に記載の軌きょう座屈防止装置の設置方法。

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