JP2017509702A - 熱的弾性感覚剤とtrpa1受容体阻害剤とを含む皮膚係合剃毛補助体 - Google Patents
熱的弾性感覚剤とtrpa1受容体阻害剤とを含む皮膚係合剃毛補助体 Download PDFInfo
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Abstract
剃毛器具で用いるのに適する皮膚係合剃毛補助部材であって、N−置換メンタンカルボキサミドのような熱的弾性感覚剤と、TRPA1受容体阻害剤とを含む皮膚係合剃毛補助部材。
Description
剃毛の間に潤滑効果を提供するために剃刀のブレードに剃毛補助体を使用することは、既知である。例えば、米国特許第7,121,754号、同第6,298,558号、同第5,711,076号、同第5,134,775号、同第6,301,785号、及び米国特許出願公開第2009/0223057号、同第2006/0225285号を参照されたい。剃毛補助体内の特定の冷涼感覚剤の使用も開示された。例えば、米国特許出願公開第2007/0077331号、同第2008/031166号、同第2008/0300314A1号、米国特許第5,451,404号及び同第7,482,373号、並びに国際公開第2007/036814A2号を参照されたい。例えば、冷感剤及び/又は精油を剃毛補助体に含めて、接触後に清涼感と冷感をもたらすことできる旨が記載されている。しかしながら、使用前に、揮発によって相当量の精油が失われる場合があることが報告されている。米国特許第5,095,619号を参照されたい。米国特許第5,713,131号では、不揮発性メントール類縁体などの不揮発性冷感剤を剃毛補助体に導入することによって、この潜在的問題を解決することが試みられている。メントールとその他の活性剤を含有する他の剃毛補助体の例は、米国特許第5,095,619号、同第6,298,558号、同第6,944,952号、及び同第6,295,733号に開示されている。米国特許第5,653,971号(メントールなどの皮膚鎮静剤のシクロデキストリンによる包接錯体を含有する改良された剃毛補助複合体(又は潤滑ストリップ)を含む剃毛補助体を開示している)、及び同第5,713,131号(Cooling Agent 10、WS−3、WS−23、Frescolat ML、Frescolat MGA、及びMenglyrtateなどの不揮発性冷感剤を開示している)も参照されたい。これらの剃毛補助体は、使用中に冷感剤を提供することが報告されている。
しかし、通常スキンケアに使用される多くの成分が、従来の押出成形剃毛補助体で簡単に使用することができない。これは、多くの剃毛補助体が、約160℃〜約180℃などの高温で、型を通して押し出したものか、又は別段のやり方で加工したものであるからである。押出剃毛補助体を冷感剤とともに作製するのは困難である。これらの冷感剤の多くの沸点は、典型的な剃毛補助体の押出温度よりも低いからである。更に、押出成形は、剃毛補助体の組成物を高圧にかけ、冷感剤の分解にも加えることができる。一般的に使用される冷感剤の1つは、L−メントールである。剃毛補助体内の純成分としての本冷感剤の添加は記載されたが、冷却の影響は、使用されるL−メントールの濃度及び高揮発性による貯蔵寿命の不足によって制限されると信じられている。L−メントールよりも冷感強度が高い冷感剤が知られているが、それらは、L−メントールよりも蒸発温度がかなり低い傾向があり、そのため、従来の剃毛補助体の押出成形で用いる高温及び高圧にはあまり適さない。
様々な冷涼技術も、化粧品及び/又は口腔ケアの製剤形態に記載されている。例えば、米国特許出願公開第2009/0311206号、及び同第2009/0306152号(いずれもBeiersdorfに譲渡)を参照されたい。同第2006/0276667号、同第2010/0086498号、同第2011/0081303号、同第2011/0082204号、及び同第2013/0315843号も参照されたい。しかしながら、全ての冷涼技術が、通常の剃毛補助体作製条件での処理に適しているわけではない。特には、一部の冷涼技術は、非常に揮発性が高く、剃毛補助体の作製プロセス中に喪失したり、又は、別段の形で活性が弱まったりして、使用時に知覚不能になると考えられている。このように、皮膚係合剃毛補助部材を製作する過程で残存しながら十分な分子活性を維持し、有意義な又は持続性のある冷涼効果を提供することができる技術が必要とされている。
本発明の一態様は、皮膚係合剃毛補助部材、すなわち、かみそり又は脱毛及び掻き取り具などの剃毛器具とともに使用するのに適する皮膚係合剃毛補助部材に関し、前記皮膚係合剃毛補助部材は、水溶性ポリマー、皮膚軟化剤、石鹸基剤、及びこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含むマトリックスと、下記の式(I)を有するN−置換メンタンカルボキサミドであって、
熱的弾性感覚剤は、約0.01%〜約25%、あるいは約1%〜約20%、あるいは約5%〜約15%、あるいは約7%〜13%、あるいは約10%等、様々なレベルで含まれてもよい。発明の将来的な態様は、前述した皮膚係合剃毛補助部材を含む剃毛装置に関連する。発明のその他の態様は、熱的弾性感覚剤を含む皮膚係合剃毛補助部材を製作する方法に関連する。
I.熱的弾性感覚剤
涼しい又は冷たいなどの感覚は、低温又は化学的冷感剤などの刺激により、末梢神経線維にある受容体が活性化し、それにより、電気化学信号が生成され、その信号が脳に伝わり、続いて、脳が、受信した信号(単一又は複数)の解釈、体系化、及び統合を行って、知覚又は感覚にすることによって生じ得るものであることは、今では十分に確立されている。異なる部類の受容体が、哺乳類の知覚神経繊維において冷温又は化学冷感剤の刺激を感じることに関係していると見なされてきた。それらの受容体のうち、寒冷を感知することに関与する主要な候補は、寒冷感受性及びメントール感受性の受容体(CMR1)又はTRPM8であることが特定されかつ指定されている。受容体のTRPM8という専門用語は、低温、メントール、及びその他の化学冷感剤を含む刺激により活性化される一過性受容体電位(TRP)ファミリーの非選択的カチオンチャネルとしてのその特徴付けから来ている。しかしながら、皮膚又は口腔表面上での心地よい冷涼感の知覚に潜在する正確な機構は、現在明確には理解されていない。TRPM8受容体がメントール及びその他の冷感剤により活性化されることが立証されている一方で、知覚される全体的な感覚が心地よく、冷涼感があり、清涼であるために、他のどの受容体が関与している可能性があり、それらの受容体がどの程度刺激される又は場合によっては抑制される必要があるのかについては、完全には理解されていない。感覚剤は、様々な出願に記載されてきた。例えば、米国特許出願公開第2010/0086498号を参照されたい。
涼しい又は冷たいなどの感覚は、低温又は化学的冷感剤などの刺激により、末梢神経線維にある受容体が活性化し、それにより、電気化学信号が生成され、その信号が脳に伝わり、続いて、脳が、受信した信号(単一又は複数)の解釈、体系化、及び統合を行って、知覚又は感覚にすることによって生じ得るものであることは、今では十分に確立されている。異なる部類の受容体が、哺乳類の知覚神経繊維において冷温又は化学冷感剤の刺激を感じることに関係していると見なされてきた。それらの受容体のうち、寒冷を感知することに関与する主要な候補は、寒冷感受性及びメントール感受性の受容体(CMR1)又はTRPM8であることが特定されかつ指定されている。受容体のTRPM8という専門用語は、低温、メントール、及びその他の化学冷感剤を含む刺激により活性化される一過性受容体電位(TRP)ファミリーの非選択的カチオンチャネルとしてのその特徴付けから来ている。しかしながら、皮膚又は口腔表面上での心地よい冷涼感の知覚に潜在する正確な機構は、現在明確には理解されていない。TRPM8受容体がメントール及びその他の冷感剤により活性化されることが立証されている一方で、知覚される全体的な感覚が心地よく、冷涼感があり、清涼であるために、他のどの受容体が関与している可能性があり、それらの受容体がどの程度刺激される又は場合によっては抑制される必要があるのかについては、完全には理解されていない。感覚剤は、様々な出願に記載されてきた。例えば、米国特許出願公開第2010/0086498号を参照されたい。
本発明の皮膚係合剃毛補助部材は、少なくとも1つの熱的弾性感覚剤を含む。熱的弾性感覚剤は、従来の剃毛補助体(皮膚係合剃毛補助部材)押出成形条件で残存することが可能であるが、剃毛環境での使用中皮膚上で、ユーザーが一般的に知覚可能な、冷涼感又は刺痛感を提供するために依然十分に活性であり続ける感覚剤成分として本明細書で定義される。理論に束縛されるものではないが、本発明の熱的弾性感覚剤は、揮発性があり、製作過程で失われ得る感覚剤に比べて、たとえ皮膚係合剃毛補助部材の中に押出成形された後でも、より大きな冷感強度を提供することができると信じられている。いくつかの実施形態では、本発明の熱的弾性感覚剤は、液体媒体中で同じ濃度で皮膚に塗布した場合と比べて、その冷感強度を少なくとも50%、少なくとも70%、又は少なくとも90%保持する。皮膚係合剃毛補助部材は、剃毛補助体も含んでもよく、かかる皮膚係合剃毛補助部材は、一般的に、かみそりカートリッジの皮膚接触部上での使用に適した潤滑ストリップとも呼ばれていることは、当業者には理解されよう。
更に、本発明の熱的弾性感覚剤は、L−メントールの冷感強度を超えて、好ましくは少なくとも1.5倍大きな冷感強度、更に好ましくは少なくとも5倍大きな冷感強度、より一層好ましくは少なくとも10倍大きな冷感強度で、最高約20倍大きな冷感強度が皮膚係合剃毛補助部材に提供されたとき、より大きな冷感強度を提供する。
熱的弾性感覚剤は、約0.01%〜約25%、あるいは約1%〜約20%、あるいは約5%〜約15%、あるいは約7%〜13%、あるいは約10%の濃度で含まれてもよい。理論に束縛されるものではないが、これらの濃度の熱的弾性感覚剤は、特には、5%超の濃度かつ15%未満の濃度で、かなりの性能的利点を有意な数のユーザーに提供すると考えられる。一部のユーザーは、より低い濃度を享受するかもしれないが、多くのユーザーは、効果が低すぎると感じるかもしれないと信じられている。同様に、15%超という更に高い濃度を心地よく感じるユーザーがいる場合もあるが、対象とする消費者の大半にとっては、この濃度は高すぎるであろう。
理論に束縛されるものではないが、熱的弾性感覚剤の冷感強度は、L−メントールの冷感強度の約10倍であると信じられている。例えば、Galopinら(Givaudan)による米国特許第7,414,152号では、N−(4−シアノメチルフェニル)p−メンタンカルボキサミド(FEMA 4496として市販されている)は、2ppmのメントールと比べて、約10倍冷たかった。Leffingwell,John C.PhD,Cool without Menthol & Cooler than Menthol and Cooling Compounds as Insect Repellents(Leffingwell & Associates,Last updated May 4,2011)を参照されたい。
皮膚係合剃毛補助部材は、任意で追加の冷感剤も備えてもよい。
熱的弾性感覚剤は、具体的には以下の式(I)のN−置換メンタンカルボキサミドを含む。
好ましい化合物は、Xが4位のものである。最も好ましい化合物は、Xが4位であり、Y及びZが、H、OH、Me、又はOMeであるときのものである。
非結合電子を有する好ましい基は、ハロゲン、OH、OMe、NO2、CN、Ac、SO2NH2、CHO、CO2H、及びCO2EtなどのC1〜C4アルキルカルボキシレートである。
好適なN−置換メンタンカルボキサミドの具体例の1つは、式IIのN−[4−(シアノメチル)フェニル]−(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキサミドである。
この材料は、N−パラ−ベンゼンアセトニトリルメンタンカルボキサミドとしても一般的に参照される。例えばResearch Disclosure RD 522003(Givaudan)、米国特許出願公開第2009/0311206号及び同第2009/0306152号(いずれもBeiersdorfに譲渡)、同第2006/0276667号、同第2010/0086498号、並びに米国特許第7,414,152号を参照されたい。N−パラ−ベンゼンアセトニトリルメンタンカルボキサミドを製作する様々な方法が開示されており、これらは米国特許出願公開第2006/027667号、同第2008/0300314号、同第2010/0040563号及び同第2010/0076080に含まれる。N−パラ−ベンゼンアセトニトリルメンタンカルボキサミドは、供給業者から、CAS 852379−28−3として市販されており、アッセイ値が94%〜100%、101kPa(760mm Hg)での融点が145℃の白色粉末として供給されることがある。
いくつかの実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材は、上記で開示された熱的弾性感覚剤以外の1つ以上の追加の感覚剤を更に含む。例えば、メントールは、冷感剤として広く使用されているが、メントールは、刺激感、灼熱感、穿痛感、及び刺されたような感覚、並びにミントの匂い及び苦い味を含む他の感覚を生むことがある。したがって、メントールは、冷覚受容体、温覚受容体、痛覚受容体、及び味覚受容体を含む多くの異なる受容体に作用すると推測できる。しかしながら、苦味又は刺激などの望ましくない感覚のない心地よい冷感のような特定の感覚を、どの受容体活性がもたらすのか区別する方法を識別するのは容易でない。特定の感覚剤の使用により、望ましい感覚のみが惹起されるように、冷感剤又は他の感覚剤の活性を制御する方法も明らかではない。このようにして、本発明は、剃毛工程の間にユーザーに対して冷涼効果を提供するための感覚剤として機能する、シクロヘキサン(上述)の特定の合成誘導体の追加に注目する。冷涼感を更に補うために、追加の感覚剤を使用することができる。
天然起源又は合成起源の多数の冷感剤化合物が知られている。最もよく知られている化合物がメントール、特にl−メントールであり、このl−メントールは、ハッカ油、とりわけMentha arvensis L及びMentha viridis Lのハッカ油に天然に見られる。メントールの異性体の中でも、l体は、自然界において最も広く存在し、典型的に、冷感特性を持つメントールという名称で呼ばれるものである。L−メントールは、特徴的なハッカ臭を持ち、すっきりとしたさわやかな味を有し、皮膚及び粘膜の表面に塗布すると冷感を付与する。メントールの他の異性体(ネオメントール、イソメントール、及びネオイソメントール)は、ある程度似た臭いと味を有するが、同じ臭い及び味ではなく、すなわち、土の臭い、ショウノウ臭、かび臭として表される不快な臭気を有するものもある。異性体間の最大の違いは、その冷感効力である。L−メントールは、最も効能のある冷涼感を提供すること、すなわち約800ppbの最も低い冷涼閾値(すなわち、冷涼効果が明確に認識され得る場合の濃度)を有することが報告されている。この濃度では、他の異性体には冷感効果はない。例えば、d−ネオメントールの冷感閾値は、約25,000ppb、l−ネオメントールの冷感閾値は、約3,000ppbと報告されている。[R.Emberger and R.Hopp,「Synthesis and Sensory Characterization of Menthol Enantiomers and Their Derivatives for the Use in Nature Identical Peppermint Oils,」Specialty Chemicals(1987),7(3),193〜201]。この研究は、冷涼及び新鮮さ並びにこれらの分子の活性に対する立体化学の影響の観点からI−メントールの優れた知覚特性を実証した。
合成冷感剤のうち、多くは、メントールの誘導体であるか、又は、メントールに構造上関連する。すなわち、シクロヘキサン部分を含有し、カルボキサミド、ケタール、エステル、エーテル、及びアルコールを含む官能基で誘導体化されている。例には、「WS−3」として商用的に既知のN−エチル−ρ−メンタン−3−カルボキサミド等のρ−メンタンカルボキサミド化合物、並びにWS−5(N−エトキシカルボニルメチル−ρ−メンタン−3−カルボキサミド)、及びWS−14(N−tert−ブチル−ρ−メンタン−3−カルボキサミド)等の系列内の他のものが挙げられる。メンタンカルボキシエステルの例には、WS−4及びWS−30が挙げられる。メントールと構造上無関係の合成カルボキサミド冷感剤の例は、「WS−23」として知られるN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミドである。合成冷感剤の更なる例としては、TK−10として知られる3−(1−メントキシ)−プロパン−1,2−ジオール、イソプレゴール(商品名Coolact P)、及びρ−メンタン−3,8−ジオール(商品名Coolact 38D)(いずれもTakasagoから入手可能)などのアルコール誘導体、MGAとして知られるメントングリセロールアセタール、メンチルアセテート、メンチルアセトアセテート、Haarmann and Reimerから供給されているFrescolat(登録商標)として知られるメンチルラクテート、及びV.ManeのPhyscoolという商品名のモノメンチルサクシネートなどのメンチルエステルが挙げられる。TK−10は、Amanoらの米国特許第4,459,425号に記載されている。メントールの他のアルコールル誘導体及びエーテル誘導体は、例えば、英国特許第1,315,626号、並びに米国特許第4,029,759号、同第5,608,119号、及び同第6,956,139号に記載されている。WS−3及び他のカルボキサミド冷感剤は、例えば、米国特許第4,136,163号、同第4,150,052号、同第4,153,679号、同第4,157,384号、同第4,178,459号、及び同第4,230,688号に記載されている。更なるN−置換ρ−メンタンカルボキサミドは、N−(4−シアノメチルフェニル)−ρ−メンタンカルボキサミド、N−(4−スルファモイルフェニル)−ρ−メンタンカルボキサミド、N−(4−シアノフェニル)−ρ−メンタンカルボキサミド、N−(4−アセチルフェニル)−ρ−メンタンカルボキサミド、N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−ρ−メンタンカルボキサミド、及びN−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−ρ−メンタンカルボキサミドを含め、国際公開第2005/049553A1号に記載されている。他のN−置換ρ−メンタンカルボキサミドとしては、N−((5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル)カルボニル)グリシンエチルエステル、及びN−((5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル)カルボニル)アラニンエチルエステルなど、国際公開第2006/103401号、並びに米国特許第4,136,163号、同第4,178,459号、及び同第7,189,760号に開示されているようなアミノ酸誘導体が挙げられる。メンチルエステルは、グリシン及びアラニンなどのアミノ酸のものを含め、例えば、欧州特許第310,299号、並びに米国特許第3,111,127号、同第3,917,613号、同第3,991,178号、同第5,5703,123号、同第5,725,865号、同第5,843,466号、同第6,365,215号、同第6,451,844号、同第6,884,903号に開示されている。ケタール誘導体は、例えば米国特許第5,266,592号、同第5,977,166号、及び同第5,451,404号に記載されている。メントールと構造上無関係であるが、同様の生理学的冷感効果を有することが報告されている更なる作用剤としては、3−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オン(3−MPC)、5−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オン(5−MPC)、及び2,5−ジメチル−4−(1−ピロリジニル)−3(2H)−フラノン(DMPF)を含め、米国特許第6,592,884号に記載されているα−ケトエナミン誘導体、Wei et al.,J.Pharm.Pharmacol(1983),35:110〜112に記載されているイシリン(AG−3−5としても知られる。化学名:1−[2−ヒドロキシフェニル]−4−[2−ニトロフェニル]−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−2−オン)が挙げられる。メントールと合成冷感剤の冷感活性に関する概説としては、H.R.Watson,et al.J.Soc.Cosmet.Chem(1978),29,185〜200、及びR.Eccles,J.Pharm.Pharmacol.,(1994),46,618〜630が挙げられる。
理論に束縛されるものではないが、本N−置換メンタルカルボキサミドは、TRPM8及びTRPA1(ヒリヒリする/しびれる/ほてる)受容体の両方を誘発し、同時にL−メントールが、TRPM8、TRPA1及び加温受容体TRPV1 & TRPV3を誘発すると信じられている。本システムは、上述したシクロヘキサンの合同誘導体を含み、任意追加的な感覚剤と共に、剃毛時の及び持続性のある冷涼効果を得ることを可能にすると信じられている。
II.TRPA1受容体阻害剤
理論に束縛されるものではないが、TRPA1受容体阻害剤を皮膚係合剃毛補助部材に加えると、一部の消費者において、使用時に、性能又はユーザーの感覚を改善できると今では考えられている。
理論に束縛されるものではないが、TRPA1受容体阻害剤を皮膚係合剃毛補助部材に加えると、一部の消費者において、使用時に、性能又はユーザーの感覚を改善できると今では考えられている。
感覚剤がTRPA1を活性化させることによる、考えられる感覚上の負の特性の1つは、TRPA1の灼熱感/刺激感であり得る。特定のケースでは、これらの影響は、一部のユーザーにとっては望ましくないことがある。理論に束縛されるものではないが、これらの影響の一部又は全部は、感覚剤がこれらの受容体を活性化することに対するアンタゴニストと感覚剤(単一又は複数)を組み合わせることによって小さくできると考えられる。
このアンタゴニストは、そのアゴニストとともに送達するか、又は最初にアンタゴニストを送達してから、別の製品又は塗布作業によってアゴニストを送達することによって、段階的に送達してもよい。例えば、器具が、複数の皮膚係合剃毛補助部材を有する場合(Venus Breezeというかみそりが、石鹸ベースの剃毛補助体を2つ含むのと同様に、一方の補助部材は刃の前方にあり、もう一方の補助部材が刃の後方にある場合など)、熱的弾性感覚剤が、剃毛補助体の一方又は両方に存在できるとともに、アンタゴニストが、剃毛補助体の一方又は両方に存在できる。一実施形態では、アンタゴニストは、刃の後方の剃毛補助体のみに存在できる。
「TRPA1アゴニスト」という用語は、本明細書で使用する場合、1mMの濃度において、Haughtらの米国特許出願公開第2013/0315843号に開示されているように、FLIPR法に従った場合に、細胞に存在するカルシウムのバックグラウンドレベルよりも、カルシウム流入を少なくとも1000カウント又は20%増加させるいずれかの化合物を指す。「カウント」という用語は、細胞膜を通じてカルシウムが流入し、そのカルシウムが、細胞内に存在するカルシウム感受性色素と反応することによる、細胞株の蛍光の変化として定義する。
「TRPA1受容体阻害剤又はアンタゴニスト」という用語は、本明細書で使用する場合、1mMの濃度において、本明細書で論じられているようなFLIPR法に従った場合に、100mMの過酸化水素又は100mMのL−メントールによってTRPA1受容体が活性化した場合に細胞に存在するカルシウムよりも、カルシウム流入カウントを少なくとも1000カウント又は20%減少させるいずれかの成分を指す。「カウント」という用語は、細胞膜を通じてカルシウムが流入し、そのカルシウムが、細胞内に存在するカルシウム感受性色素と反応することによる、細胞株の蛍光の変化として定義する。アンタゴニストの作用は、100μM以下の過酸化水素又はL−メントールのような受容体アゴニストの濃度の低下を見ることによって測定してもよい。特定の実施形態では、100mM超の濃度のTRPA1受容体アンタゴニストによって、50mMのアリルイソチオシアネートによって活性化したTRPA1受容体による最大カルシウム流入カウントよりも20%以上低下することはない。
TRPA1アンタゴニストは、桂皮油、γ−ドデカラクトン、バニリン酸、γ−メチルデカラクトン、トランス,トランス−2,4−ノナジエナール、4−アリル−2,6−ジメトキシフェノール、o−メトキシシンナムアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2ペンテナール(シス体とトランス体の混合物)、2−メトキシ−4−プロピル−フェノール、メチル2−メトキシ−ベンゾエート、δ−テトラデカラクトン、1−メチル−2−ピロールカルボキシアルデヒド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、N−(2−ヒドロキシエチル)ラクトアミド、2−(3−フェニルプロピル)テトラヒドロフラン、アニシルブチレート、メチル−4−フェニルブチレート、3−ヘプチルジヒドロ−5−メチル−2(3H)−フラノン、3−アセチルスルファニルヘキシルアセテート、3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン、イソボルニルイソブチレート、ボルニルバレレート、シトロネリルアセテート、(2S,5S,6S)−6−)ヒドロキシ−ジヒドロテアスピラン、トランス−2−ヘキセナール、メチルナフタレニルケトン、又はこれらの誘導体、及びこれらの混合物のうちの1つ以上を含んでよい。
一実施形態では、メチルナフタレニルケトンは、前記パーソナルケア組成物の約0.001重量%〜約1重量%、あるいは約0.005重量%〜約0.5重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.1重量%、あるいは約0.02重量%〜約0.05重量%のレベルで存在する。別の実施形態では、メチルナフタレニルケトンはC16H26Oの式を有する。別の実施形態では、メチルナフタレニルケトンは、1つ以上のメチル基、あるいはナフタレニル環上に1〜15つのメチル基、あるいは2〜8つ、あるいは3〜5つ、あるいは少なくとも又は4つまでのメチル基を有する。一実施形態では、メチルナフタレニルケトンは、約200〜300、又は約225〜約250、あるいは約230〜約240、あるいは約234.2の分子量を有する。
一実施形態では、メチルナフタレニルケトンは、1−(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−エタン−1−オンという式を有する分子、及び/又はその異性体を含む。当業者ならば、ナフタレニル環内の二重結合が、3つの位置のいずれでも存在することができるということを理解するであろう。別の実施形態では、メチルナフタレニルケトンは式:を有する。
本発明では、重要なことに、1−(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2ナフタレニル)−エタン−1−オンは、香料成分としての既存の用途とは別に、米国特許出願公開第2011/0178181号]]に記載されているように、感覚刺激効果をもたらすことができることが分かっている。1−(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2ナフタレニル)−エタン−1−オンの1つの市販品の製造者は、International Flavors and Fragrance(New York,USA)によるIso E Super(登録商標)である。
「TRPA1エンハンサー」という用語は、本明細書で使用する場合、TRPA1を直接活性化するアゴニストのカルシウム流入活性を高めるが、TRPA1を直接活性化はしない、いずれかの化合物を指す。
一実施形態では、剃毛補助体を加工した後でも、TRPA1受容体阻害剤が高度な効果を保つように、TRPA1受容体阻害剤は、熱的弾性性を有するものを選択する。一実施形態では、感覚剤とTRPA1受容体阻害剤との混合物を使用し、その際、これらの成分の1つ以上は、かみそりカートリッジの上で用いる従来の剃毛補助体を押し出す際に用いる条件のような加工条件に耐えられる熱的弾性性を有する。
III.マトリックス材料
皮膚係合剃毛補助部材は、熱的弾性感覚剤が存在する範囲でマトリックス材料を更に含む。マトリックス材料は、様々な形であることができ、それらの混合物/組み合わせでもよい。
皮膚係合剃毛補助部材は、熱的弾性感覚剤が存在する範囲でマトリックス材料を更に含む。マトリックス材料は、様々な形であることができ、それらの混合物/組み合わせでもよい。
a.固体ポリマーマトリックス
いくつかの実施形態では、マトリックスは、水溶性ポリマー、例えばポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシメタクリレート、ポリビニルイミダゾリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、シリコーンポリマー、及びこれらの混合物を含む。いくつかの実施形態では、前記水溶性ポリマーは、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択する。
いくつかの実施形態では、マトリックスは、水溶性ポリマー、例えばポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシメタクリレート、ポリビニルイミダゾリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、シリコーンポリマー、及びこれらの混合物を含む。いくつかの実施形態では、前記水溶性ポリマーは、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択する。
いくつかの実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材は、Gillette、Schick又はBIC製かみそりカートリッジに使用されているような、市販の皮膚係合剃毛補助部材に一般的に見られる他の任意の成分を含む。かかる皮膚係合剃毛補助部材の非限定例としては、米国第6301785号、同第6442839号、同第6298558号、同第6302785号及び米国特許出願公開2008/060201号、及び同第2009/0223057号で開示されたものが挙げられる。いくつかの実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材は、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルイミダゾリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、シリコーンコポリマー、スクロースステアレート、ビタミンE、石鹸、界面活性剤、パンテノール、アロエ、可塑剤(ポリエチレングリコールなど)、ひげ軟化剤、追加の潤滑剤(シリコーンオイル、ポリテトラフルオロエチレン粉末のTeflon(登録商標)(DuPont製)、及びワックスなど)、精油(メントール、ショウノウ、オイゲノール、ユーカリプトール、サフロール、及びサリチル酸メチルなど)、粘着付与剤(HerculesのRegalrez 1094及び1126など)、不揮発性冷感剤、皮膚鎮静剤のシクロデキストリンによる包接錯体、香料、鎮痒/反対刺激剤、抗菌/角質溶解剤(レゾルシノールなど)、抗炎症剤(キャンデリラ(Candilla)ワックス及びグリシルレチン酸など)、収れん剤(硫酸亜鉛など)、界面活性剤(プルロニック及びイコノールの物質など)、相溶化剤(スチレン−b−EOコポリマーなど)、鉱油、ポリカプロラクトン(PCL)、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択した皮膚係合剃毛補助部材成分を更に含む。
水溶性ポリマーは好ましくは、皮膚係合剃毛補助部材の少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、最大約99%(又は最大約90%の高分子マトリックス)を含むであろう。より好ましい水溶性ポリマーは、POLYOX(Union Carbide Corporationから入手可能)又はALKOX(日本の京都のMeisei Chemical Worksから入手可能)として一般的に知られているポリエチレンオキシドである。これらのポリエチレンオキシドは、好ましくは統一された原子質量単位、ダルトン、又は約100,000から6百万のg/mol(分子量)、最も好ましくは約300,000から5百万の分子量を有するであろう。最も好ましいポリエチレンオキシドは、平均分子量が約500万のポリエチレンオキシド(例えばPOLYOX COAGULANT)約40%〜80%と、平均分子量が約300,000のポリエチレンオキシド(例えばPOLYOX WSR−N−750)約60%〜20%とのブレンドを含む。また、ポリエチレンオキシドブレンドは、有利に、最大約10重量%のPEG−100等の低分子量(即ち、MW<10,000)ポリエチレングリコールも含有する。
いくつかの実施形態では、マトリックスは更に、約0.5%〜約50%、好ましくは約1%〜約20%のポリカプロラクトン(好ましくは分子量が30,000〜60,000ダルトン)を含む。米国特許第6,302,785号を参照のこと。
本発明の皮膚係合剃毛補助部材は、ポリエチレングリコールなどの低分子量水溶性放出促進剤(MW<10,000、例えば1〜10重量%のPEG−100)、架橋ポリアクリルなどの水膨潤性放出促進剤(例えば2〜7重量%)、着色剤、酸化防止剤、保存剤、ビタミンE、アロエ、冷感剤、精油、ひげ軟化剤、収れん剤、薬剤などのような他の従来の皮膚係合剃毛補助部材成分を含有してよい。着色剤を含有する部分は、(例えば浸出又は摩擦によって)着色剤を放出するように設計し、それによって、剃毛中に、好ましくは、着色部分の摩耗に応じて色が変わり、その皮膚係合剃毛補助部材及び/又はかみそりカートリッジの有効期間又は最適性能発揮期間が終了した旨をユーザーに通知するようになっているストリップをもたらすことができる。その部分は、着色剤を、例えば約0.1重量%〜約5.0重量%(好ましくは約0.5重量%〜3重量%)含有してよい。
マトリックスは更に、水溶性ポリマーが分散される非水溶性ポリマーを含んでよい。好ましくは、皮膚係合剃毛補助部材の約0重量%〜約50重量%、より好ましくは約5重量%〜約40重量%、最も好ましくは約15重量%〜約35重量%の濃度で非水溶性ポリマーを含む。使用できる好適な非水溶性ポリマーとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン、ポリスチレン(PS)、ブタジエン−スチレンコポリマー(例えば中等度及び高度耐衝撃性ポリスチレン)、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、エチレンビニルアセテートコポリマー、ポリウレタン、及びこれらのブレンド(ポリプロピレン/ポリスチレンブレンド又はポリスチレン/耐衝撃性ポリスチレンブレンドなど)が挙げられる。
1つの好ましい非水溶性ポリマーは、ポリスチレン、好ましくは、汎用ポリスチレン(NOVA C2345Aなど)、又はBASF 495F KG21などの耐衝撃性ポリスチレン(すなわちポリスチレン−ブタジエン)である。ストリップ又はいずれかの部分は、製造中にも使用中にも十分な機械強度をもたらすように、十分な量の非水溶性ポリマーを含有しなければならない。
マトリックスは、溶融温度又は加工温度がポリスチレンよりも低いことができる他の非水溶性ポリマーも含むことができる。このようなポリマーの非限定例としては、Tsengの米国特許第5,551,152号に開示されているようなエチレンビニルアセテート(「EVA」)が挙げられる。剃毛補助体中のEVAの濃度は、約50%〜約90%、又は約70〜80%であることができる。EVA中のビニルアセテートの好適な濃度は、約5〜約50重量%、約25%、又は10〜50%であることができる。
b.皮膚軟化剤
いくつかの実施形態において、マトリックス材料は、少なくとも1つの皮膚軟化剤を含む。いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤には疎水性がある。特定の実施形態では、この組成物は、25℃において流体を形成できる1つ以上の皮膚軟化剤から本質的になることができる。この皮膚軟化剤が流体形態である場合には、その流体は、下に開示されているような皮膚係合収容体に含まれているのが好ましい。このような実施形態では、組成物の粘度に応じて、様々な開口寸法を用いて、使用時の皮膚軟化剤の分配を制御できる。
いくつかの実施形態において、マトリックス材料は、少なくとも1つの皮膚軟化剤を含む。いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤には疎水性がある。特定の実施形態では、この組成物は、25℃において流体を形成できる1つ以上の皮膚軟化剤から本質的になることができる。この皮膚軟化剤が流体形態である場合には、その流体は、下に開示されているような皮膚係合収容体に含まれているのが好ましい。このような実施形態では、組成物の粘度に応じて、様々な開口寸法を用いて、使用時の皮膚軟化剤の分配を制御できる。
皮膚軟化剤は、室温において液体、半液体、及び/又は固体である。皮膚軟化剤は、1つ以上の炭化水素皮膚軟化剤、脂質、親油性スキンケア活性剤、又はこれらの混合物を含んでもよい。好適な脂質としては、脂肪酸アシル(脂肪酸、脂肪族アルコール、エステル、トリグリセリド、脂肪、バター、ワックスなど)、グリセロ脂質、グリセロリン脂質、スフィンゴ脂質、ステロール脂質、プレノール脂質、サッカロ脂質、ポリケチド、親油性皮膚活性剤、皮膚軟化剤、及びこれらの混合物が挙げられる。
炭化水素皮膚軟化剤としては、直鎖、分岐鎖、飽和及び不飽和炭化水素、並びにこれらの混合物が挙げられ、天然又は合成炭化水素皮膚軟化剤、及びこれらの混合物を含んでよい。好ましい天然炭化水素皮膚軟化剤としては、ワセリン、鉱油、及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい合成炭化水素皮膚軟化剤としては、イソヘキサデカン(CrodaのArlamol HD(商標)など)、及びポリデセン(Exxon MobilのPuresyn 2(商標)など)のような分岐鎖炭化水素が挙げられる。
脂肪族アルコール又は脂肪酸皮膚軟化剤としては、飽和及び不飽和高級アルコール、特にC12〜C30脂肪族アルコール、並びに脂肪酸、特にラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、又はベヘン酸が挙げられる。エステル皮膚軟化剤としては、C12〜C30アルコールのエステル、及びこれらの混合物、特に、イソプロピルミリステート、イソプロピルイソステアレート、及びこれらの混合物が挙げられる。トリグリセリド皮膚軟化剤としては、合成又は天然トリグリセリド、特に、ヒマワリ、アボカド、オリーブ、トウゴマ、ココナッツ、ココア、及びこれらの混合物由来の天然トリグリセリドが挙げられる。より好ましいのは、市販物質のMyritol(商標)312及び318(Cognis)、Estasan(商標)(Croda)、並びにMiglyol(商標)(Sasol)のような、ココナッツ由来のトリグリセリドである。脂肪及びバター皮膚軟化剤としては、ココナッツバター、シアバター、及びこれらの混合物が挙げられる。ワックス皮膚軟化剤としては、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、キャンデリラ、オゾケライト、及びこれらの混合物が挙げられる。皮膚軟化剤は、パラフィンワックスを含むのが好ましい。有利なことに、ろうは、固体保湿組成分に更に改善された硬度及び浸食性を与えることができるので、疎水性相は、いくつかのろうを含む。好ましくは、浸食性固体保湿組成物は、約2重量%〜約20重量%及びより好ましくは約3重量%〜約15重量%の浸食性固体保湿組成物のろうを含有する。
別の部類の好適な脂質としては、油溶性ビタミン(ビタミンEアセテート及びトコフェロールニコチネートを含むビタミンE誘導体など)、油溶性ビタミンA誘導体(レチニルパルミテートなど)、ラノリン、セラミド、ステロール及びステロールエステル、サリチル酸、ショウノウ、ユーカリプトール、並びに精油を含む親油性皮膚活性剤の皮膚軟化剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、マトリックス材料は、少なくとも1つの皮膚軟化剤及び非水溶性構造化ポリマーを含む。このような組成物の例は、「浸食性保湿剤を含む除毛装置」という表題の同時係属米国特許出願第13/0265556号、及び「浸食性保湿剤を含む除毛装置」という表題の同第13/026575号(Stephensらの両方が2010年2月18日に申請)で説明されている浸食性個体保湿組成物として説明されてきた。
本明細書で使用する場合、「固体」という用語は、浸食性固体保湿組成物との関連で用いるときには、25℃において固体である組成物を指す。本明細書で使用する場合、「非水溶性」という用語は、構造化ポリマーとの関連で用いるときには、31/NF 26 Vol.2 General Notices,Page Xvii.にある米国薬局方(USP)の定義に従って、「極めて溶けにくい」こと、又は「極めて溶けにくい」状態に近いことを意味し、「極めて溶けにくい」は、USPの定義を用いると、標準の温度と圧力において、1部の溶質(このケースでは構造化ポリマー)を溶解させるのに、1000部超の溶媒(このケースでは水)を必要とすることを意味する。本明細書に使用される、用語「可溶性」は、非水溶性構造化ポリマーの性能を説明するとき、31/NF 26 Vol.2 General Notices,17ページの米国薬局方定義によると、疎水性相で溶解することは、「可溶性」を意味し、又は少なくとも「可溶性」は、USP定義を使用すると、30部以下の溶媒(この場合、疎水性相)が非水溶性構造化ポリマーの融点で1部の溶媒(この場合、構造化ポリマー)を溶解するために必要とされることを意味する。
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤を含むマトリックスは浸食性固体保湿組成物で、25℃で約0.50kg〜約3,25kg、好ましくは約0.75kg〜約3.00kg、より好ましくは約1.00kg〜約2.50kgのChatillon高度を有し、以下提供される実験計画書に従って測定された。このようなChatillon硬度を有する美肌組成物は、有益な摩耗速度をもたらすと考えられる。Chatillon硬度試験は、米国特許出願第13/026556号に開示されている。
非水溶性構造化ポリマーが浸食性固体保湿組成物内に含まれるとき、非水溶性構造化ポリマーは、浸食性固体保湿組成物に適当な摩耗特性を与える任意の非水溶性構造化ポリマーであってよく、好ましくは、浸食性固体保湿組成物に上記で定義した範囲のChatillon硬度を与え得る非水溶性構造化ポリマーである。この構造化ポリマーは非水溶性であり、(その非水溶性構造化ポリマーの融点において)疎水性相との混和性又は疎水性相への溶解性を補助し、ひいては、疎水性相のポリマー全体にわたる均一な分布、すなわち、より均一な摩耗特性を確保できるようになっている。更に、ポリマーの水溶性特質は、湿式剃毛等の水を使用する剃毛処理の間に可溶化し、洗い流してもよい、より親水性のあるポリマーに対してポリマーの耐久性を向上させることができる(したがって、浸食性固体保湿組成物である)。
いくつかの実施形態では、浸食性固体保湿組成物は、約2重量%〜約50重量%、好ましくは約3重量%〜約40重量%、更に好ましくは約4重量%〜約12重量%の浸食性個体保湿組成物の非水溶性構造化ポリマーを含む。いくつかの実施形態では、非水溶性構造化ポリマーは、ブロックコポリマーを含む。ブロックコポリマーは、ジブロックコポリマー、トリブロックコポリマー、マルチブロックコポリマー、放射状ブロックコポリマー、ランダムブロックコポリマー、又はこれらのポリマーの混合物を含むのが更に有益である。更には、ブロックコポリマーは、トリブロックコポリマーを含むのが更に有益である。
マトリックス材料が固体ポリマーマトリックスを含む場合には、1つ以上の皮膚軟化剤が固体ポリマーマトリックスに含まれていてもよい。
c.石鹸基剤
マトリックス材料は、石鹸基剤、すなわち、少なくとも1つの石鹸又は断続性の石鹸、例えば、流入石鹸基剤又は押出成形石鹸基剤を含んでもよい。石鹸基剤の基本成分は、鹸化又は中和させて素地を形成させる植物油又は獣脂であることも、合成の流し込み型石鹸基剤であることもできる。また、ココナツ酸又は他の脂肪酸の過脂肪材料含有部分(例えば、約25重量%を超える)が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、マトリックス材料は、鹸化若しくは中和された植物油又は獣脂等、又は前述の材料の組み合わせを含む、基材を含む。植物油若しくは獣脂の鹸化又は中和は、基剤を形成する脂肪酸のグリセロール及び塩の生成をもたらす。マトリックス材料は、約50重量%〜約100重量%の鹸化又は中和された基材(例えば、約75重量%〜約100重量%鹸化又は中和された基材)を含むことができ、不透明、半透明、又は透明であってよい。生成され得る例示的な脂肪酸の塩には、最大で約22個の炭素原子を有する、カルボン酸ナトリウム塩が挙げられる。
マトリックス材料は、石鹸基剤、すなわち、少なくとも1つの石鹸又は断続性の石鹸、例えば、流入石鹸基剤又は押出成形石鹸基剤を含んでもよい。石鹸基剤の基本成分は、鹸化又は中和させて素地を形成させる植物油又は獣脂であることも、合成の流し込み型石鹸基剤であることもできる。また、ココナツ酸又は他の脂肪酸の過脂肪材料含有部分(例えば、約25重量%を超える)が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、マトリックス材料は、鹸化若しくは中和された植物油又は獣脂等、又は前述の材料の組み合わせを含む、基材を含む。植物油若しくは獣脂の鹸化又は中和は、基剤を形成する脂肪酸のグリセロール及び塩の生成をもたらす。マトリックス材料は、約50重量%〜約100重量%の鹸化又は中和された基材(例えば、約75重量%〜約100重量%鹸化又は中和された基材)を含むことができ、不透明、半透明、又は透明であってよい。生成され得る例示的な脂肪酸の塩には、最大で約22個の炭素原子を有する、カルボン酸ナトリウム塩が挙げられる。
石鹸基剤は、合成石鹸基剤であってもよい。特定の実施形態では、合成石鹸基剤は、グリコール(例えばジプロピレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、及び/又はメチルプロパンジオールグリコール)、グリセリン、脂肪酸塩(例えば、ナトリウムステアレート及び/又はカリウムステアレート)、C15〜C25アルコール(例えばベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、及び/又はミリスチン酸アルコール)、ステアレス(例えば、例えばBrij(登録商標)−721などのステアレス21)、ステアリン酸、微結晶性ワックス(例えば、微結晶性ワックスSP 16、SP 19、SP 16、SP 18、SP−1674、SP 16W、SP 60W、SP 89、Multiwax 180M、X−145、W−445、及び/又はW−835)、1つ以上の界面活性剤(例えば、Tegobetaine F−50、Lonzaine(登録商標)、Mackam(登録商標)ファミリーの界面活性剤、Mirataine(登録商標)ファミリーの界面活性剤、並びにラウリルエーテル硫酸ナトリウム(「SLES」)(例えば25%活性SLES)を含む。
特定の実施形態では、石鹸基剤は、全て石鹸基剤の、約0.5重量%〜約30重量%のグリコール(例えば、約10重量%〜約25重量%のグリコール又は約12重量%〜約15重量%のグリコール)、約10重量%〜約40重量%のグリセリン(例えば、約18重量%〜約34重量%のグリセリン又は約18重量%〜約24重量%のグリセリン)、約20重量%〜約40重量%の脂肪酸塩(例えば、約25重量%〜約40重量%の脂肪酸塩(例えば、ステアレート)又は約30重量%〜約35重量%の脂肪酸塩)、約0.1重量%〜約10重量%のステアリン酸(例えば、約2重量%〜約5重量%のステアリン酸)、約0.5重量%〜約10重量%の微結晶ろう(例えば、約0.5重量%〜約5重量%の微結晶ろう又は約1重量%〜約3重量%の微結晶ろう)、約1重量%〜約15重量%のベタイン(例えば、約2重量%〜約10重量%の活性ベタイン又は約4重量%〜約9重量%の活性ベタイン)、及び約1重量%〜約20重量%の活性SLES(例えば、約1重量%〜約20重量%の活性SLES又は約10重量%〜約15重量%の活性SLES)を含むことができる。熱的弾性感覚剤の添加前の1つの例示的な流入石鹸基剤は、以下を含む。
いくつかの実施形態では、素地と合成界面活性剤との組み合わせを用いることができる。皮膚係合剃毛補助部材が石鹸基剤であり、押し出すか又は成形する場合、石鹸基剤は、刃の前方及び/又は刃の後方に存在できる。刃の前方及び後方に石鹸基剤を有する器具の一例は、Venus Breeze、Venus & Olayとして市販されているもの、及び刃を取り囲む大きい石鹸部材を備える他のかみそり(Schick Intuitionなど)を含め、市場で入手可能である。例えば、米国特許第7,811,553号、米国特許7,703,361号、米国特許出願公開第2006/225285A1号、及び同第2005/0011073A1号を参照されたい。
d.担体
いくつかの実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材は、担体を更に含み、マトリックス、感覚剤及び他の任意の材料は、担体内及び/又は担体上に含有されてもよい。担体は、マトリックス材料と封入活性剤が上に塗布されているトレイの形態であることができ、あるいは、担体は、マトリックスと封入材を少なくとも部分的に含有する保持構造体を形成できる。いくつかの実施形態では、担体は、米国特許第6,298,558号及び同第7,581,318号に開示されているシースのように、例えば、剃毛補助剤の皮膚への分配を行う収容体を形成する(担体と皮膚との直接的な接触の有無は問わない)。特に、マトリックス材料が、剃毛中に溶解するが、広く塗布できるように意図されている流体又は固体を含む場合、担体は、皮膚係合剃毛補助部材の材料のうちの1つ以上の分配を制御するように、1つ以上の分配開口部を有するシースであるのが好ましい。皮膚係合剃毛補助部材の構成に関するとき、本明細書で定義される重量パーセントは、特に定めがない限り、担体ではなく本明細書で開示される皮膚係合剃毛補助部材の他の構成要素に基づいて決定される。
いくつかの実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材は、担体を更に含み、マトリックス、感覚剤及び他の任意の材料は、担体内及び/又は担体上に含有されてもよい。担体は、マトリックス材料と封入活性剤が上に塗布されているトレイの形態であることができ、あるいは、担体は、マトリックスと封入材を少なくとも部分的に含有する保持構造体を形成できる。いくつかの実施形態では、担体は、米国特許第6,298,558号及び同第7,581,318号に開示されているシースのように、例えば、剃毛補助剤の皮膚への分配を行う収容体を形成する(担体と皮膚との直接的な接触の有無は問わない)。特に、マトリックス材料が、剃毛中に溶解するが、広く塗布できるように意図されている流体又は固体を含む場合、担体は、皮膚係合剃毛補助部材の材料のうちの1つ以上の分配を制御するように、1つ以上の分配開口部を有するシースであるのが好ましい。皮膚係合剃毛補助部材の構成に関するとき、本明細書で定義される重量パーセントは、特に定めがない限り、担体ではなく本明細書で開示される皮膚係合剃毛補助部材の他の構成要素に基づいて決定される。
e.マトリックス中の追加の活性剤
i.任意の冷感剤
マトリックス材料は、未封入の不揮発性冷涼剤又は皮膚鎮静剤のシクロデキストリンとの包接錯体を、好ましくは皮膚係合剃毛補助部材の最大約25重量%、最も好ましくは約10重量%〜約20重量%の量で更に含んでもよい。「未封入」とは、本明細書で使用する場合、追加の活性剤が、封入体の外に存在しており、マトリックス材料の残部内に分散されていることを意味する。不揮発性冷感剤とは、皮膚に対する生理学的冷感作用を有するとともに、メントールよりも揮発性がかなり低い作用剤を意味する。好ましくは、不揮発性冷感剤は、熱重量分析(例えば、Dupontの951 Thermogravimetric Analyzerを1分あたり20℃の温度上昇で使用)にかけると、160℃の温度において初期重量の少なくとも約50%、更に好ましくは160℃の温度において初期重量の少なくとも約80%、最も好ましくは175℃の温度において初期重量の少なくとも約50%を保持するものである。
i.任意の冷感剤
マトリックス材料は、未封入の不揮発性冷涼剤又は皮膚鎮静剤のシクロデキストリンとの包接錯体を、好ましくは皮膚係合剃毛補助部材の最大約25重量%、最も好ましくは約10重量%〜約20重量%の量で更に含んでもよい。「未封入」とは、本明細書で使用する場合、追加の活性剤が、封入体の外に存在しており、マトリックス材料の残部内に分散されていることを意味する。不揮発性冷感剤とは、皮膚に対する生理学的冷感作用を有するとともに、メントールよりも揮発性がかなり低い作用剤を意味する。好ましくは、不揮発性冷感剤は、熱重量分析(例えば、Dupontの951 Thermogravimetric Analyzerを1分あたり20℃の温度上昇で使用)にかけると、160℃の温度において初期重量の少なくとも約50%、更に好ましくは160℃の温度において初期重量の少なくとも約80%、最も好ましくは175℃の温度において初期重量の少なくとも約50%を保持するものである。
使用できる好適な冷感剤としては、不揮発性メントール類縁体(メンチルラクテート、メンチルエトキシアセテート、メントングリセリンアセタール、3−1−メトキシプロパン−1,2−ジオール、エチル1−メチルカーボネート、(1S,3S,4R)−p−メンタ−8−エン−3−オール、メンチルピロリドン25カルボキシレート、例えばN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドを含むN−置換−p−メンタン−3−カルボキサミド(特許第4,136,163号(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているようなもの)が挙げられる。
シクロデキストリン包接錯体で使用できる好適な皮膚鎮静剤としては、メントール、ショウノウ、オイゲノール、ユーカリプトール、サフロール、サリチル酸メチル、及び上記のメントール類縁体が挙げられる。αシクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、及び修飾シクロデキストリン(ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、及びアセチル−βシクロデキストリンなど)を含め、いずれかの好適なシクロデキストリンを用いて、包接錯体を形成してよい。好ましいシクロデキストリンは、βシクロデキストリンとγ−シクロデキストリンである。
マトリックス材料がシクロデキストリン包接錯体を含むとき、マトリックス材料は、最大約10重量%、好ましくは約2重量%〜約7重量%の置換剤も有利に含んでよく、これは水と接触すると包接錯体から皮膚鎮静剤を変位させ、それによって使用中に皮膚係合剃毛補助部材から皮膚鎮静剤の放出を促進する。置換剤は、皮膚鎮静剤で形成された錯体よりも、シクロデキストリンを含むより安定した錯体の形成を可能にする材料であるので、皮膚係合剃毛補助部材が水と接触するとき錯体から皮膚鎮静剤を変位させる。好適な置換剤としては、界面活性剤、安息香酸、及び特定のアミン(例えば尿素)が挙げられる。上記の冷感剤、シクロデキストリン包接錯体、及び置換剤に関する更なる詳細は、米国特許第5,653,971号、及び同第5,713,131号に見ることができる。
当業者は、「任意の冷感剤」の項に記載された1つ以上の冷感剤は、ナノ粒子及び/又はマイクロ粒子のいずれかの中に封入された形状の冷感剤としても使用され得ることを理解するであろう。マトリックス材料は、未封入形態の1つ以上の他のスキンケア活性剤を更に含むことができる。好適な他のスキンケア活性剤の非限定例としては、本明細書を通じて開示されているものが挙げられる。
IV.封入状活性剤
いくつかの実施形態では、本発明の皮膚係合剃毛補助部材は、少なくとも1つの封入状有効成分を更に含む。封入状有効成分は、例えば、熱的弾性感覚剤、追加の感覚剤、芳香剤又は他のスキンケア有効成分又は組成物であってもよい。いくつかの実施形態では、かかる少なくとも1つの封入状有効成分の濃度(カプセル及び封入状有効成分の重量を含む)は、かかる皮膚係合剃毛補助部材の約0.01重量%〜約50重量%、あるいは約10重量%〜45重量%、あるいは約15重量%〜約35重量%である。封入状活性剤は、同じ成分を含有することも、異なる成分も含有できる。封入状活性剤は、成分の混合物も含有できる。
いくつかの実施形態では、本発明の皮膚係合剃毛補助部材は、少なくとも1つの封入状有効成分を更に含む。封入状有効成分は、例えば、熱的弾性感覚剤、追加の感覚剤、芳香剤又は他のスキンケア有効成分又は組成物であってもよい。いくつかの実施形態では、かかる少なくとも1つの封入状有効成分の濃度(カプセル及び封入状有効成分の重量を含む)は、かかる皮膚係合剃毛補助部材の約0.01重量%〜約50重量%、あるいは約10重量%〜45重量%、あるいは約15重量%〜約35重量%である。封入状活性剤は、同じ成分を含有することも、異なる成分も含有できる。封入状活性剤は、成分の混合物も含有できる。
封入技術の非限定例は、米国特許第7,115,282号に記載されているナノ粒子及びマイクロ粒子であることができる。本発明のナノ粒子は本来疎水性である。いくつかの実施形態では、ナノ粒子の平均粒系は、約0.01マイクロメートル〜約10マイクロメートル、約0.05マイクロメートル〜約5マイクロメートル、又は約0.1マイクロメートル〜約2マイクロメートルの範囲である。任意の個々の粒子のこの線寸法は、粒子表面上の2点を結んだ最長の直線の長さを表す。いくつかの実施形態では、一部のナノ粒子が1つ以上の関水性マイクロ粒子内に封入される。いくつかの実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材に存在する大部分のナノ粒子が、かかる関水性マイクロ粒子内に封入される。マイクロ粒子の平均粒径は、約2.0マイクロメートル〜約100マイクロメートル、又は約20マイクロメートル〜約100マイクロメートルである。
本発明の感覚剤は、純成分として(組成物内への直接添加として)、封入状態で、若しくはコーティング又は別の層で含まれてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の熱的弾性感覚剤は、未封入状態及び封入状態の両方で存在することができる。いくつかの実施形態では、熱的弾性感覚剤の1つは、未封入状態であってよく、他の感覚剤又は熱的弾性感覚剤は、封入状態であってよい。更に、他の実施形態では、追加の感覚剤又は追加の冷感剤(本明細書に開示されているもの等)は、本発明の熱的弾性感覚剤の1つ又は両方と共に未封入状態の中に存在してもよい。例えば、上記熱的弾性感覚剤のいずれも、全て未封入の生成物として、若しくはカプセル内の1つ以上の冷感剤又は感覚剤として、Lメントール、メンチルラクテート、又は他の任意の一般的に使用される冷感剤と共に使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、封入状有効成分中の有効成分又は複数の有効成分の濃度は、ナノ粒子の約20重量%〜約90重量%、好ましくは約30重量%〜約75重量%の範囲である。いくつかの実施形態では、封入状有効成分内の有効成分又は複数の有効成分の濃度は、マイクロ粒子の約10重量%〜約60重量%、又は約30重量%〜約50重量%の範囲である。最低10重量%、最低5重量%、又は最低1重量%等、より少ない濃度の封入状有効成分を使用することもできる。
いくつかの実施形態では、封入状活性剤は、2つ以上の冷感剤、例えばL−メントールとメンチルラクテート(Frescolat ML)、L−メントールとメントングリセリンアセタール(Frescolat MGA)、又はL−メントールとCoolact10若しくはハッカ油を含む。更に別の実施形態では、封入状活性剤は、少なくとも1つの冷感剤と、香料、鉱油、又はこれらの組み合わせを含む。別の実施形態では、冷感剤は、国際公開第2007115593号に記載されているような、メントールとメンチルラクテートとの混合物(Frescolat Plusとして市販されている)、又は米国特許第6,897,195号に記載されているような、重量比の範囲が1:4〜4:1のメントールとメンチルラクテートとの共融混合物を含む。
V.追加のスキンケア活性成分
局所適用に一般的に使用される様々なスキンケア有効成分(「複数の活性剤」)は、未封入の生成物として及び/又は封入状態で、皮膚係合剃毛補助部材の中に含まれてもよい。
局所適用に一般的に使用される様々なスキンケア有効成分(「複数の活性剤」)は、未封入の生成物として及び/又は封入状態で、皮膚係合剃毛補助部材の中に含まれてもよい。
好適な冷感剤の非限定例としては、L−メントール、p−メンタン−3,8−ジオール、イソプレゴール、メントキシプロパン−1,2,−ジオール、クルクミン、メンチルラクテート(SymriseのFrescolat MLなど)、ジンゲロール、イシリン、ティーツリー油、サリチル酸メチル、ショウノウ、ハッカ油、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、エチル3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、2−イソプロピル−N,2,3−トリメチルブチルアミド、メントングリセロールケタール、メントングリセリン(Glyerine)アセタール、Coolact 10、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの冷感剤とその他の冷感剤は既知であり、米国特許第2008/0300314A1号、米国特許第5,451,404号、及び同第7,482,373号などの各種文献に記載されている。更に別の実施形態では、冷感剤は、各種剃毛補助体で用いるものとして前述した冷感剤のうちの1つ以上を含む。例えば、米国特許第5,095,619号、同第5,713,131号、同第5,095,619号、同第5,653,971号、同第6,298,558号、同第6,944,952号、及び同第6,295,733号を参照されたい。
化粧品及び皮膚科学的使用に適する他の活性剤を本発明で用いることができる。好適な活性剤の非限定例としては、ビス−アボロール及びショウガ抽出物、オリーブ油に由来する界面活性剤(Olivem 450(登録商標)及びOlivem 460(登録商標)など)、ラウリルp−クレゾールケトオキシム、4−(1−フェニルエチル)1,3−ベンゼンジオール、ルーピン(Lupinus albus)油及びコムギ(Triticum vulgare)胚芽油不鹸化物、加水分解ルーピンタンパク質、L−リシン及びL−アルギニンペプチドの抽出物、油溶性ビタミンC、Evodia rutaecarpa果実抽出物、亜鉛ピドレート、亜鉛PCA、α−リノール酸、p−チモール、及びこれらの組み合わせと、糖アミン、ビタミンB3、レチノイド、ヒドロキノン、ペプチド、ファルネソール、フィトステロール、ジアルカノイルヒドロキシプロリン、ヘキサミジン、サリチル酸、N−アシルアミノ酸化合物、日焼け止め活性剤、水溶性ビタミン、油溶性ビタミン、ヘスペリジン(hesperedin)、カラシナ種子抽出物、グリシルリジン酸、グリシルレチン酸、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)及びブチルヒドロキシアニソール(BHA)、メンチルアントラニレート、セチルピリジニウムクロライド、テトラヒドロクルクミン(tetrahydrocurmin)、バニリン又はその誘導体、エルゴチオネイン、メラノスタチン、ステロールエステル、イデベノン、デヒドロ酢酸、リコカルコン(Licohalcone)A、クレアチン、クレアチニン、ナツシロギク抽出物、酵母抽出物(例えばPitera(登録商標))、βグルカン、αグルカン、ジエチルヘキシルシリンギリデンマロノエート、エリトリトール、p−シメン−7−オール、ベンジルフェニルアセテート、4−(4−メトキシフェニル)ブタン−2−オン、エトキシキン、タンニン酸、没食子酸、オクタデセン二酸、p−シメン−5−オール、メチルスルホニルメタン、アベナンスラミド(avenathramide)化合物、脂肪酸(特に高度不飽和脂肪酸)、抗真菌剤、チオール化合物(例えばN−アセチルシステイン、グルタチオン、チオグリコレート)、他のビタミン(ビタミンB 12)、β−カロチン、ユビキノン、アミノ酸、これらの塩、これらの誘導体、これらの前駆体、並びに/又はこれらの組み合わせからなる群から選択した少なくとも1つの追加の皮膚及び/又はヘアケア活性剤と、皮膚科学的に許容可能な担体とのうちの1つ以上が挙げられる。これらの活性剤及びその他の潜在的に好適な活性剤は、米国特許出願公開第2008/0069784号に更に詳細に記載されている。
使用できる追加の活性剤としては、Signaline S、Jojoba Oil、Ceramidone、Net DG、Pal−GHK(Paltenex)、Rhodysterol、Vital ETという商品名で市販されているもの、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
別の実施形態では、追加の活性剤は、メチルナフタレニルケトンであることができる。メチルナフタレニルケトンは、1−(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2ナフタレニル)−エタン−1−オン分子、又はその異性体若しくは誘導体であることができる。New YorkのIFFからIso−E−Superとして市販されている。冷メントール受容体といわれているTRPM8受容体をアップレギュレートする力を有するものを含め、他の感覚剤を用いることもできる。好適なTRPM8調節剤の非限定例としては、p−メンタン−3,8−ジオール、イソプレゴール、メントキシプロパン−1,2,−ジオール、クルクミン、メンチルラクテート、ジンゲロール、イシリン、メントール、ティーツリー油、サリチル酸メチル、ショウノウ、ハッカ油、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、エチル3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、2−イソプロピル−N,2,3−トリメチルブチルアミド、メントングリセロールケタール、及びこれらの混合物が挙げられる。
活性成分は、局所使用に適する1つ以上のスキンケア活性剤であることもできる。CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition(1992)には、スキンケア業界で広く用いられている多種多様な非限定的な化粧品及び医薬成分が記載されており、これらは、本発明の組成物での使用に適する。これらの成分の種類の例としては、研磨剤;吸着剤;芳香剤、顔料、着色剤/染料、精油、皮膚感覚剤、収斂剤等の美的成分(例えば、丁子油、樟脳、ユーカリ油、オイゲノール、マンサク留出物)、抗ニキビ剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカーバメート)、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加物、緩衝剤、充填剤、キレート化剤、化学添加物、染料、化粧用収斂剤、化粧用殺生物剤、変性剤、薬用収斂剤、外用鎮痛剤、脂肪アルコール及び脂肪酸、被膜形成剤又は材料、例えば、組成物の被膜形成特性及び持続性を支援するためのポリマー(例えば、エイコセン及びビニルピロリドンのコポリマー)、不透明化剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、隔離剤、皮膚漂白及び美白剤、皮膚コンディショニング剤、皮膚鎮静剤及び/又は皮膚回復剤及び誘導体、皮膚治療剤、増粘剤、並びにビタミン及びその誘導体が挙げられる。追加の好適な皮膚治療活性剤の更なる非限定例は、米国特許出願公開第2003/0082219号の1段落目(すなわち、ヘキサミジン、酸化亜鉛、及びナイアシンアミド)、米国特許第5,665,339号のDの項(すなわち、冷感剤、美肌剤、日焼け止め、顔料、及び医薬)、並びに米国特許第2005/0019356号(すなわち、剥離活性剤、抗ニキビ活性剤、キレーター、フラボノイド、抗菌活性剤、及び抗真菌活性剤)に記載されている。しかしながら、多くの材料は、2つ以上の利点をもたらしたり、又は2つ以上の作用機序によって機能したりし得ることに留意されたい。したがって、本明細書での分類は、便宜上の理由から行われており、活性剤を、列挙されている特定の用途(単一又は複数)に限定することは意図していない。
VI.剃毛ヘッド
発明のいくつかの実施形態によると、剃毛ヘッドが取り付けられている、剃毛ヘッド及び柄又はグリップ部分を一般的に含む剃毛装置が提供される。剃毛装置は、手動又は電動であってよく、湿式及び/又は乾燥用途で用いてよい。装置が剃毛かみそりのとき、剃毛ヘッドは、かみそりカートリッジであってよい。剃毛ヘッドは、取り替え可能及び/又は駆動可能にカートリッジ連結構造体へ、そして順番に又は独立して(例えば、完全に固定して)柄に接続される。いくつかの実施形態では、カートリッジ連結構造体は、取り外し可能に剃毛ヘッドと噛み合う少なくとも1つのアームを備える。
発明のいくつかの実施形態によると、剃毛ヘッドが取り付けられている、剃毛ヘッド及び柄又はグリップ部分を一般的に含む剃毛装置が提供される。剃毛装置は、手動又は電動であってよく、湿式及び/又は乾燥用途で用いてよい。装置が剃毛かみそりのとき、剃毛ヘッドは、かみそりカートリッジであってよい。剃毛ヘッドは、取り替え可能及び/又は駆動可能にカートリッジ連結構造体へ、そして順番に又は独立して(例えば、完全に固定して)柄に接続される。いくつかの実施形態では、カートリッジ連結構造体は、取り外し可能に剃毛ヘッドと噛み合う少なくとも1つのアームを備える。
剃毛ヘッドは、通常第1の末端部と第2の末端部との間に位置する1つ以上の伸長縁部(ブレード)を含み、かかる1つ以上の伸長縁部は、かかる第1の末端部に向かって延びる先端部を含む。例えば、米国特許第7,168,173号は概ね、The Gillette Companyから市販されているとともに、複数の刃を有するかみそりカートリッジを備えるFusion(登録商標)というかみそりについて記載している。加えて、かみそりカートリッジは、ガード及び皮膚係合剃毛補助部材を含んでもよい。様々なかみそりカートリッジを本発明に従って用いることができる。好適なかみそりカートリッジ(フィン、ガード、及び/又は剃毛補助体の有無を問わない)の非限定例としては、The Gillette CompanyからFusion(登録商標)、Venus(登録商標)という製品ラインで市販されているもの、並びに米国特許第7,197,825号、同第6,449,849号、同第6,442,839号、同第6,301,785号、同第6,298,558号、同第6,161,288号、及び米国特許出願公開第2008/060201号に開示されているものが挙げられる。当業者は、本皮膚係合剃毛補助部材を、2枚、3枚、4枚若しくは5枚のブレードを有するものを含む、任意の現在販売されているシステム又は使い捨てかみそりと共に使用することができることを理解するだろう。
いくつかの実施形態では、かかる少なくとも1つの皮膚係合剃毛補助部材は、剃毛過程中に皮膚と接触するカートリッジの部分上で、ブレード前方及び/又は後方に位置する。1つ以上の伸長縁部の「前方」にある機構は、例えば、剃毛装置で処理される表面が伸長縁部と接触する前にその機構に接触するように配置される。伸長縁部の「後方」にある機構は、剃毛装置で処理される表面が伸長縁部と接触した後にその機構に接触するように配置される。1つ以上の皮膚係合剃毛補助部材剃毛装置上で提供される場合、皮膚係合剃毛補助部材は、物理的な形/構造及び/又は化学組成の点において同じ(同一)又は異なってよく、1つ以上の皮膚係合剃毛補助部材は、感覚材を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、カートリッジは、ユーザーの皮膚と接する少なくとも1つの細長い可撓性突出部を備えるガードを備える。少なくとも1つの可撓性突出部は、かかる1つ以上の伸長縁部に対して通常平行の可撓性フィンを含んでもよい。前記少なくとも1つの可撓性突出部は、これに加えて、又はこの代わりに、前記1つ以上の細長い縁部に対して概ね平行ではない少なくとも1つの部分を備える可撓性フィンを備えてもよい。好適なガードの非限定例としては、既存のかみそり刃で用いられているものが挙げられ、米国特許第7,607,230号及び同第7,024,776号(エラストマー/可撓性フィンバーを開示している)、米国特許出願公開第2008/0034590号(湾曲ガードフィンを開示している)、同第2009/0049695A1号(上面と下面との間に延びる通路を少なくとも1つ形成するガードを有するエラストマーガードを開示している)に開示されているものが挙げられる。いくつかの実施形態では、かかる皮膚係合剃毛補助部材は、カートリッジ上でガードの後方及びかかる伸長縁部の前方に位置する。他の実施形態では、皮膚係合剃毛補助部材は、カートリッジ上のガードの前方に位置する。この実施形態は、ガードと接触する前に皮膚係合剃毛補助部材を提供するのに特に有用であり得る。
VII.製造方法
本発明の皮膚係合剃毛補助部材は、射出成形、加圧、含浸、スプレーコーティング、カレンダー工法及び押出成形、又はそのような工程の組み合わせを含む任意の適当な方法で作成されてよい。熱的弾性感覚剤を含め、ストリップの全ての構成成分は、成形又は押出の前にブレンドすることができる。最良の結果を得るためには、構成成分は乾燥していることが好ましい。
本発明の皮膚係合剃毛補助部材は、射出成形、加圧、含浸、スプレーコーティング、カレンダー工法及び押出成形、又はそのような工程の組み合わせを含む任意の適当な方法で作成されてよい。熱的弾性感覚剤を含め、ストリップの全ての構成成分は、成形又は押出の前にブレンドすることができる。最良の結果を得るためには、構成成分は乾燥していることが好ましい。
ブレンドした構成要素は、直径1.9cm(3/4インチ)の押出機であるHakke System 90で、約7〜14MPa(1000〜2000psi)のバレル圧力、約10〜50rpmのローター回転数、約150℃〜185℃の温度、約170℃〜185℃の型温度で押し出してよい。あるいは、3.18cm(1 1/4インチ)の単軸押出機を175℃〜200℃、好ましくは185℃〜190℃の加工温度、20〜50rpm、好ましくは25〜35rpmのスクリュー回転数、12〜34MPa(1800〜5000psi)、好ましくは14〜24(2000〜3500psi)の押出圧力で用いてもよい。押出成形されたストリップは、約25℃まで空冷される。ストリップを射出成形するために、最初に粉末配合物をペレット内に押出成形することが好ましい。この押出成形は、3.18又は3.8cm(1 1/4又は1 1/2インチ)の単軸押出機で、120℃〜180℃、好ましくは140℃〜150℃の温度、20〜100rpm、好ましくは45〜70rpmのスクリュー回転数で行うことができる。続いて、単材成形又は多材成形機のいずれかでペレットを成形するが、その成形機は、任意に応じてホットランナーシステムを備えた単一のキャビティであっても、多数個取りのキャビティであってもよい。プロセス温度は、165℃〜250℃、好ましくは、180℃〜225℃とすることができる。射出圧は、バリを作らずに部品を完全に充填するのに十分な圧力とすべきである。キャビティの寸法、構成、及び量に応じて、射出圧は、2〜17MPa(300〜2500psi)の範囲であることができる。サイクルタイムは、上記と同じパラメーターに左右され、3〜30秒の範囲であることができ、最適値は概ね、約6〜15秒である。
VIII.図の詳細
図1及び図2を参照して、かみそりカートリッジ14はハウジング16を含み、これは3つのブレード18、フィン付きエラストマーガード20、及びカートリッジの皮膚係合部分(この場合はキャップ)上に配置された皮膚係合剃毛補助部材22と、を含む。皮膚係合剃毛補助部材22は2層を有するように表示され、第1の層はマトリックス及び本発明の封入状有効成分であってよく、第2の層は、従来の剃毛補助剤、又はその逆であってよい。皮膚係合剃毛補助部材は、カートリッジ後部の開口部の中に(接着剤、嵌合具、又は溶融結合により)好ましくは固定される。図3に示す皮膚係合剃毛補助部材32は、皮膚係合剃毛補助部材32が全体的に均質な組成物及び均一でわずかに湾曲した平坦上面を有すること以外は、皮膚係合剃毛補助部材22と同様である。この種の皮膚係合剃毛補助部材も、楔形状断面又は他の任意の所望する形状で作成してもよい。皮膚係合剃毛補助部材は、サンドイッチ又はシース/コア構成体等、2つ以上の層で構成されてもよい。
図1及び図2を参照して、かみそりカートリッジ14はハウジング16を含み、これは3つのブレード18、フィン付きエラストマーガード20、及びカートリッジの皮膚係合部分(この場合はキャップ)上に配置された皮膚係合剃毛補助部材22と、を含む。皮膚係合剃毛補助部材22は2層を有するように表示され、第1の層はマトリックス及び本発明の封入状有効成分であってよく、第2の層は、従来の剃毛補助剤、又はその逆であってよい。皮膚係合剃毛補助部材は、カートリッジ後部の開口部の中に(接着剤、嵌合具、又は溶融結合により)好ましくは固定される。図3に示す皮膚係合剃毛補助部材32は、皮膚係合剃毛補助部材32が全体的に均質な組成物及び均一でわずかに湾曲した平坦上面を有すること以外は、皮膚係合剃毛補助部材22と同様である。この種の皮膚係合剃毛補助部材も、楔形状断面又は他の任意の所望する形状で作成してもよい。皮膚係合剃毛補助部材は、サンドイッチ又はシース/コア構成体等、2つ以上の層で構成されてもよい。
本発明は、本発明の少なくとも1つの実施形態による皮膚係合剃毛補助部材をユーザーの皮膚に当てることによって、皮膚係合剃毛補助部材を使用して、冷感、刺激感、清涼感、又はその他の局所的に顕著な感覚若しくは感触をユーザーにもたらす方法も含む。これは、剃毛のプロセス又は方法の一部として行うことができる。
実施例1〜4は、下記の方法とともに、下記の表に従って作製することができる。すなわち、タンブラーの中で成分を他の成分とブレンド及び混合して、均質な粉末を作製する。次に、得られた粉末は、160℃〜180℃及び10〜20MPa(100〜200バール)の圧力で、潤滑ストリップ内に単一押出成形される。
実施例3は、1週間に最低4回剃毛し、冷涼感に敏感な10人の男性剃毛者によって作製及び実験され、これは彼らが、冷涼潤滑ストリップ付きかみそり製品及びこれに対して非冷涼潤滑ストリップ付きかみそり製品で剃毛することにより事前に審査されたことを意味し、半顔実験計画書を使用し、彼らが冷涼感覚を知覚できたことを示し、このようにして2つのかみそり製品を識別する。それぞれの被験者は、潤滑ストリップのみが異なる3つのかみそり製品で剃毛した。冷涼感度の検出における剃毛準備の変動効果を最小限にするため、缶のGillette Series Sensitive Skin Shave Gelがそれぞれの剃毛に使用された。それぞれの被験者の剃毛環境は、全体の剃毛実験を通してできる限り近づけられ、例えば、かみそりにおける唯一の変動は潤滑ストリップであり、全ての実験に同じ剃毛準備(Gillette Series Sensitive Skin Shave Gel)が使用された。製品の剃毛順序は、製品干渉の可能性を打ち消すために無作為化された。それぞれのかみそり製品は、5回の通常剃毛に使用された。10人の剃毛者は、剃毛中及び後に知覚した冷涼感を0〜10段階で(0は冷涼感覚の知覚なしを示す)採点した。これらの採点は平均され、結果は以下の表の通りである:
結果は、冷感剤が押出プロセスに耐え、剃毛中及び後の両方で剃毛者に顕著な冷涼効果を提供できることを示す。重要なことに、これらの被験者では、剃毛中に比べて、剃毛後の方が冷感強度が高くなった。かかる剃毛補助体中の一般的な多くの他の追加の冷感剤は、多くのユーザーに対して意味ある顕著な効果を提供できないと元来考えられていたため、これは驚きであり意外であった。
5%メントールを含有する以下の比較例は、上記の方法を用いて作製され、並びに1週間に最低4回剃毛し、上記の通り冷涼感に敏感な4人の男性剃毛者によって実験された。剃毛者は、いかなる冷涼効果も検出することができなかったと報告した。
本明細書を通じて示されている全ての上限数値には、その全ての下限数値が本明細書に明示的に示されているかのように、全ての下限数値が含まれることを理解されたい。本明細書の全体を通じて与えられるすべての最小の数値限界は、すべてのより大きい数値限界を、恰もかかるより大きい数値限界が本明細書に明確に記載されているものと同様にして含むものである。本明細書の全体を通じて与えられるすべての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれるすべてのより狭い数値範囲を、恰もかかるより狭い数値範囲が本明細書にいずれも明確に記載されているものと同様にして含むものである。同様に、本発明のそれぞれの特定の実施形態のそれぞれの特徴は、それぞれの他の特定の実施形態に、あたかもかかるすべての組み合わせが、これらの組み合わせが具体的に除外されているか、又は関連する特徴が本質的に不適合(例えば、特徴が正反対)でない限り、本明細書に明示的に記載されているかのように独立して適応されてもよいことを理解するべきである。
本書の明細書、実施例、及び特許請求の範囲において、すべての部、比、及び百分率は、特に指定のない限り、剃毛補助部材の重量基準であり、すべての数値限定は、当該分野により提供される通常の程度の精度で使用される。
本明細書に開示されている寸法と値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。むしろ、特に断りがない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙されている値とその値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するように意図されている。例えば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味するように意図されている。
本発明の「発明を実施するための形態」の中で引用されたすべての文献は、関連部分において、本明細書に参考として組み込まれる。いかなる文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照によって組み込まれている文書におけるいずれかの意味又は定義と対立する範囲においては、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。特に記載のない限り、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、「1つ以上」を意味する。
本発明の特定の実施形態を図示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しなければ、他の様々な変更及び修正を行えることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲内にあるこのような変更と修正はいずれも、添付の特許請求の範囲で網羅されるように意図されている。
Claims (13)
- 皮膚係合剃毛補助部材(22)であって、
a.水溶性ポリマー、皮膚軟化剤、石鹸基剤、及びこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含むマトリックスと、
b.下記の式を有するN−置換メンタンカルボキサミドを含む熱的弾性感覚剤であって、
式中、mが0又は1であり、Y及びZが、H、OH、C1〜C4直鎖若しくは分岐アルキル、又はC1〜C4直鎖若しくは分岐アルコキシからなる群から独立して選択されており、Xが(CH2)n−Rであり、そのnが0若しくは1であり、Rが、非結合電子を有する基であり、ただし、(a)Y及びZがHであるときには、Xが、4位のF、OH、MeO、又はNO2ではないとともに、2位又は6位のOHではなく、(b)Y又はZがHであるときには、(i)3位及び4位の基がいずれもOMeではなく、(ii)4位及び5位の基が同時にOMeとなることはなく、(iii)4位の基がOHである場合には、3位及び5位の基が同時にOMeとなることはなく、かつ(iv)4位の基がメチルである場合には、3位及び5位の基がOHではないように、X、Y、及びZがなっていることを条件とする、熱的弾性感覚剤と、
0.1%〜2%のTRPA1受容体阻害剤と、を含む、皮膚係合剃毛補助部材。 - Xが4位にあるか、好ましくはXが4位にあり、かつY及びZが、H、OH、Me又はOMeである、請求項1に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記非結合電子を有する基が、ハロゲン、OH、OMe、NO2、CN、Ac、SO2NH2、CHO、CO2H、及びC1〜C4アルキルカルボキシレートから選択されている、請求項1又は2に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記熱的弾性感覚剤の濃度が0.01%〜25%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記TRPA1受容体阻害剤の濃度が、0.5%〜1.75%、好ましくは0.75%〜1.5%、より好ましくは1%〜1.25%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記TRPA1受容体阻害剤が、桂皮油、γ−ドデカラクトン、バニリン酸、γ−メチルデカラクトン、トランス,トランス−2,4−ノナジエナール、4−アリル−2,6−ジメトキシフェノール、o−メトキシシンナムアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2ペンテナール(シス体とトランス体の混合物)、2−メトキシ−4−プロピル−フェノール、メチル2−メトキシ−ベンゾエート、δ−テトラデカラクトン、1−メチル−2−ピロールカルボキシアルデヒド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、N−(2−ヒドロキシエチル)ラクトアミド、2−(3−フェニルプロピル)テトラヒドロフラン、アニシルブチレート、メチル−4−フェニルブチレート、3−ヘプチルジヒドロ−5−メチル−2(3H)−フラノン、3−アセチルスルファニルヘキシルアセテート、3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン、イソボルニルイソブチレート、ボルニルバレレート、シトロネリルアセテート、(2S,5S,6S)−6−)ヒドロキシ−ジヒドロテアスピラン、トランス−2−ヘキセナール、メチルナフタレニルケトン、又はこれらの誘導体及びこれらの混合物からなる群から選択されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- L−メントール、p−メンタン−3,8−ジオール、イソプレゴール、メントキシプロパン−1,2,−ジオール、クルクミン、メンチルラクテート(SymriseのFrescolat MLなど)、ジンゲロール、イシリン、ティーツリー油、サリチル酸メチル、ショウノウ、ハッカ油、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、エチル3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、2−イソプロピル−N,2,3−トリメチルブチルアミド、メントングリセロールケタール、メントングリセリンアセタール、Coolact 10、及びこれらの混合物からなる群から選択される追加の冷感剤を更に含み、好ましくは、前記任意の冷感剤が、メントールとメンチルラクテートとの混合物であり、より好ましくは、前記メントールとメンチルラクテートとの混合物における重量比が1:4〜4:1である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記マトリックスが、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシメタクリレート、ポリビニルイミダゾリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、シリコーンポリマー、及びこれらの混合物から選択される水溶性ポリマーを含み、好ましくは、水溶性ポリマーが、前記マトリックスの50重量%〜100重量%の濃度で存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記マトリックスが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ブタジエンスチレンコポリマー、ポリアセタール、アクリロニトリル−ブタジエンスチレンコポリマー、エチレンビニルアセテートコポリマー、及びこれらの混合物から選択される非水溶性ポリマーを更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記非水溶性ポリマーが、前記皮膚係合剃毛補助部材の5重量%〜40重量%、好ましくは15重量%〜35重量%の濃度で存在する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 前記マトリックスが、ジブロックコポリマー、トリブロックコポリマー、マルチブロックコポリマー、放射状ブロックコポリマー、ランダムブロックコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるブロックポリマーを更に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の皮膚係合剃毛補助部材。
- 除毛器具に取り付けられている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の皮膚係合部材。
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