JP2017525258A - 符号化光シンボルの符号化 - Google Patents
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Abstract
本開示は、シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで、光源によって放たれる可視光の中に符号化されているデータのシンボルに関する。シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれを表す。異なるデータ値を表すシンボル波形の差は、シンボル期間内の所与の位相において所定の時間窓内でのみ形成され、所定の時間窓は0.75・Tsym未満の持続時間を有し、この時間窓内の光レベルは異なるシンボル波形について実質的に異なり、時間窓外の光レベルは異なるシンボル波形について実質的に同じである。
Description
本開示は、光源によって放たれる光の中にデータのシンボルを変調するための符号化方式に関する。
符号化光とは、それによりありふれた照明器具等の光源によって放たれる光の中にデータが埋め込まれる技法を指す。典型的には光は、部屋等の対象環境を照らすための可視照明の寄与(概して光の主目的である)と、その環境内に情報を与えるための埋込信号との両方を含む。これを行うために、特定の変調周波数、好ましくは人間の知覚を上回り、従って主たる照明機能に影響しないほど十分高い周波数において光が変調される。一部の事例では、符号化光の放射源が照明機能を全く有さない場合がある。その場合、情報を伝送するための媒体として可視光又は不可視の赤外光が使用され得る。
符号化光は、幾つかの用途に使用され得る。例えば、光に埋め込まれるデータはその光を放つ光源の識別情報を含み得る。その識別情報は、各照明器具からの寄与度を明らかにするためにコミッショニング段階で使用されても良く、又は動作中に照明器具を識別してその照明器具を(例えばRFバックチャネルによって)遠隔制御するために使用され得る。別の例では、識別情報と、光源の知られている位置及び/又はその位置に関連する他の情報との間のマッピングを行うことにより、識別情報がナビゲーション又は他の位置ベースの機能に使用され得る。この場合、光を(例えば内蔵カメラによって)得る携帯電話やタブレット等の装置が埋め込まれた識別情報を検出し、それを使用してその識別情報にマップされる(例えばインターネット等のネットワーク上でアクセスされるロケーションデータベース内の)対応する位置及び/又は他の情報を調べることができる。また更なる応用では、他の情報が(光の中に埋め込まれるIDに基づいて調べられるのとは対照的に)光の中に直接符号化され得る。
国際公開第2012/127439号は、携帯電話やタブレット等のモバイル装置内に大抵統合される通常の「ローリングシャッター」型カメラを用いて符号化光が検出され得る技法を開示する。ローリングシャッターカメラでは、カメラの画像捕捉要素が複数のライン(典型的には水平ライン、即ち行)に分けられ、それらのラインはラインごとに順に露光される。つまり、所与のフレームを捕捉するために、最初の1ラインが対象環境内の光にさらされ、シーケンス内の次のラインが僅かに後の時点で露光され、その後も同様に続く。典型的には、シーケンスがフレームにわたって順に、例えば行単位で上から下に「ロール」し、そのため「ローリングシャッター」という名前で呼ばれる。符号化光を捕捉するために使用される場合、フレーム内の異なるラインが光を異なる時点において捕捉することを意味し、従ってラインレートが変調周波数に対して十分高い場合、変調波形の異なる位相において捕捉することを意味する。従って、光の中の変調が検出され得る。
ローリングシャッターカメラのできるだけ少ないライン内で符号化光を検出できることが一般に望ましい。例えば、それにより信号を検出するのにかかる時間を減らすことができ、かかる時間短縮はローリングシャッターカメラ自体のために(より高速の検出)、及び/又は(カメラがオンにされる必要がある時間を減らし且つ/又は必要な信号処理量を減らすことにより)電力を節約するために望ましくあり得る。別の検討事項として、より少数のラインから符号化光信号を検出できることは、捕捉画像内のより小さいフットプリントを有する光源から信号が検出されることを可能にし得る。
しかし慣例的に、エイリアシング効果がシンボルレートをサンプリングレートの半分以下に制限する。ローリングシャッターカメラを使用して符号化光を検出する場合、これはデータのシンボル当たり少なくとも2本のライン、実際にはシンボル当たり3本以上のラインを捕捉することを意味する。シンボル送信クロックとサンプリングクロックとが周波数及び位相に関して正確に同期される場合、エイリアシングなしにシンボルをクリーンにサンプリングすることができる。しかし、シナリオにもよるが、かかる同期は常に便利更には可能というわけではない。符号化信号とサンプリングとの間の同期を(必ずしも)必要とすることなく、2本のラインごとに1シンボルを上回る、即ちラインレートの半分を上回る速度で符号化光信号を伝達できることが望ましい。更に、ローリングシャッターカメラを用いた検出のためだけでなく、他の種類の光センサ(例えばゆっくりサンプリングするフォトセル)を用いた検出のためにも、やはり符号化信号とサンプリングとの間の同期を(必ずしも)必要とすることなく、2つのサンプルごとに1シンボルを上回る、即ちサンプルレートの半分を上回る速度で符号化光信号を伝達できることが望ましい。
本明細書で開示される一態様によれば、光源によって放たれる光の中にデータのシンボルを符号化するための符号器が提供される。この符号器は、シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで光の中にシンボルを符号化するように構成され、前述のシンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれを表す。異なるデータ値を表すシンボル波形の差は、シンボル期間内の所与の位相において所定の時間窓内でのみ形成され、所定の時間窓は0.2・Tsym未満の持続時間を有し、前述の時間窓内の光レベルは異なるシンボル波形について実質的に異なり、前述の時間窓外の光レベルは異なるシンボル波形について実質的に同じである。
本明細書で開示される別の態様によれば、光源によって放たれる光の中に符号化されるデータのシンボルを復号するための復号器が提供される。この復号器は、サンプル期間Tsamp=1/fsampを有するサンプルレートfsamp(例えばライン期間1/Tlineを有するローリングシャッターカメラのラインレートfline)でサンプリングされる光のサンプルを得るように動作可能であり、シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymでシンボルが光の中に符号化され、前述のシンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれを表す。異なるデータ値を表すシンボル波形の差は、シンボル期間内の所与の位相において所定の時間窓内でのみ形成され、所定の時間窓は0.2・Tsym以下(実施形態では0.2・Tsamp以下、例えばローリングシャッターカメラの場合は0.2・Tline以下でもある)の持続時間を有する。前述の時間窓内の光レベルは異なるシンボル波形について実質的に異なり、前述の時間窓外の光レベルは異なるシンボル波形について実質的に同じである。復号器は、サンプリング期間の複数の個々のインスタンスのそれぞれの間にサンプリングされる光量に基づき、シンボルのシンボル波形によって表されるデータ値を検出するように構成される。
図面及び詳細な説明の節の中でより詳細に例示されるように、このシンボルの組は「スパイク」符号を与え、それにより、実際のデータを符号化するために狭いパルス(又は「スパイク」)が使用される位置の間に「クリアスペース」が残される。有利には、本発明者は、シンボル期間のデータ符号化領域間にこのクリアスペースを残すことは、サンプルレートの半分よりも速いシンボルレートでデータ(2つのサンプルごとに、例えばローリングシャッターカメラの2本のラインごとに複数のシンボル)が符号化されることを可能にすることに気付いた。即ち、他の全てのシンボル期間内にあるのと同じ(「クリア」)信号レベルを有する領域が各シンボル期間内にあり、各シンボル期間はこのクリア領域を次のシンボルに対して同じ又はほぼ同じシンボルクロック位相オフセットにおいて有し、このことは「エイリアシング防止」特性又は「シンボル間干渉低減」特性を符号に与える。
概して、クリアスペースが大きければ大きいほど、エイリアシング防止又はシンボル間干渉の低減が効果的になる。従って実施形態では、前述の所定の時間窓の持続時間が0.1・Tsym、更には0.05・Tsym以下であり、復号側でも好ましくは0.1・Tsamp、更には0.05・Tsamp以下(例えば0.1・Tline、更には0.05・Tline以下)である。しかし、窓の大きさが小さ過ぎる場合、シンボル間のエネルギ差が検出器の信号対雑音比を下回るので、シンボル情報が一部の検出器によってもはや検出できない可能性がある。そのため、窓の大きさを決めるとき、小さい窓を有すること(より優れたエイリアシング防止特性)とより大きい窓を有すること(より高いノイズフロアを有する検出器又は検出環境に対するより優れたサポート)との間のトレードオフが作り出され得る。
実施形態では、サンプルレートfsampはシンボルレートfsym以上である。即ち、サンプル当たり(例えばローリングシャッターカメラのライン当たり)1シンボルまでの速度でデータが符号化され得る。例えば、或るとりわけ有利な実施形態では、エイリアシングがないことを確実にするために、サンプル期間Tsampは、Tsymから所定の時間窓の持続時間を引いた時間以下である。しかし、代わりに他の一部の実施形態では、サンプルレートfsamp(例えばラインレートfline)が実際にシンボルレートfsym未満でも良く、復号器は、より低いラインレートによって欠落したサンプルを訂正するための誤り訂正アルゴリズムを含む。
実際に実施形態では、サンプルレートがシンボルレートよりも高い又は低いどちらの場合にも誤り訂正符号が有用である可能性があり、何れの場合にも、シンボル間干渉によって欠落したシンボルを訂正するための誤り訂正アルゴリズムを復号器が備え得る。
実施形態では、シンボルは必ずしも二値ではない。即ち、前述のシンボルのそれぞれは、発光レベルによって形成される1組の3つ以上のシンボル波形の1つとして符号化されても良く、3つ以上のシンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれを表す。
更なる実施形態では、符号器が少なくとも1回位相を変え、変えられた位相で前述の符号化を続けるように構成され得る。例えば符号器は、データを少なくとも1回伝送した後に位相を変え、変えられた位相で(即ち同じ符号化方式だが異なる位相を使用して)前述のデータの符号化を繰り返すように構成され得る。このようにして、シンボルパルスがラインサンプルにまたがることにより、或るフレーム内で捕捉される画像から復号器がデータを検出できない場合、復号器はその後のフレーム内で検出を再び試み、シンボルが今度は新たな位相、従ってサンプリングに対する新たな時間整列にあるので、今度は検出を成功裏に果たし得る。
或いは又は加えて、符号器は、前述の時間窓のシンボルレートを少なくとも1回変え、変えられたシンボルレートで前述の符号化を続けるように構成され得る。例えば符号器は、データを少なくとも1回伝送した後に前述の時間窓のシンボルレートを変え、変えられたシンボルレートで(即ち同じ符号化方式だが異なるシンボルレートを使用して)前述のデータの符号化を繰り返すように構成され得る。
また更なる実施形態では、ローリングシャッターカメラを用いる検出の場合、各ラインがライン期間Tlineに等しい露光時間Texpにわたって露光される。或いは、各ラインはライン期間Tlineを上回る露光時間Texpにわたって露光されても良く、復号器は前述のサンプルを得るために前述の複数のラインからの測定をフィルタリングするように構成されるフィルタを含み、前述のサンプルのそれぞれは、前述のフィルタリング後に露光時間Texpよりも短いそれぞれの期間中に得られる光強度を表す(実施形態ではTlineのそれぞれのインスタンス中に得られる光強度を表す)(もっとも、一部の実現可能なフィルタはラインレートと異なる出力サンプル周波数を有し得る)。
実施形態では、カメラが画像センサの小領域(「関心領域」)だけの画素を捕捉するように構成されても良く、小領域は光源が現れる領域を含む又は当該領域から構成される。即ち、小領域は画像センサ上の光源のフットプリントか、又はフットプリント及び幾らかの背景を含むが、それでもなお1つ又は複数の他の領域を除外する光源のフットプリント付近の幾らか広い領域に対応する。
本明細書で開示される別の態様によれば、符号器、前述の光を放つための少なくとも1つの発光素子、及びそれにより符号器が発光内にシンボルを符号化するように構成される、符号器と少なくとも1つの発光素子との間に結合されるドライバを含む光源と、復号器及びローリングシャッターカメラを含む受信機器とを含む、システムが提供される。
本明細書で開示される別の態様によれば、本明細書で開示される符号器側又は復号器側の特徴の何れかによる、対応する符号化の方法、復号の方法、符号化のためのコンピュータプログラム製品、及び復号のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品の場合、コンピュータプログラム製品からダウンロードされ又はさもなければそこから取得されるように構成され、1個又は複数個のプロセッサ上で実行されるとき、関連する符号器側又は復号器側の操作を行うように構成される、1つ又は複数のコンピュータ可読媒体上に実装されるソフトウェアを含む。
本開示の理解を助け、実施形態がどのように実施され得るのかを示すために添付図面を実施例として参照する。
以下、屋内ナビゲーションに符号化光が使用される一例について説明する。但し、ローリングシャッターカメラのより少ないライン内で、又はより広くは光センサのより少ないサンプル内で符号化光信号を検出できることの恩恵を受けることができる他の多くの応用例があることが理解されよう。
GPS等、装置が自らの位置を突き止めるための幾つかのやり方がある。しかし、屋内GPSはあまり上手く機能しない。業界の現在の一致した意見は、最も低い電力消費量で最も正確な位置決定を得るために、屋内ではスマートフォン内の感知モダリティの組合せが好ましくは使用されるべきというものである。かかる感知モダリティは、
− 移動通信用鉄塔の識別情報及び信号強度測定値、
− WiFi(登録商標)アクセスポイントの識別情報及び信号強度測定値、
− 加速度計及びジャイロスコープ(ジャイロスコープはスマートフォンではまだ一般的ではないが、ますます組み込まれつつある)、
− 利用できる場合はBluetooth(登録商標)に基づく位置ビーコン、及び/又は
− 利用できる場合は符号化光に基づく位置ビーコン
を含む。
− 移動通信用鉄塔の識別情報及び信号強度測定値、
− WiFi(登録商標)アクセスポイントの識別情報及び信号強度測定値、
− 加速度計及びジャイロスコープ(ジャイロスコープはスマートフォンではまだ一般的ではないが、ますます組み込まれつつある)、
− 利用できる場合はBluetooth(登録商標)に基づく位置ビーコン、及び/又は
− 利用できる場合は符号化光に基づく位置ビーコン
を含む。
符号化光は、高サンプルレートのフォトダイオード(まだ殆どのスマートフォンで利用できない)によって読み取られても良く、又はスマートフォンの内蔵カメラを使用して読み取られ得る。注意:以下の内容はスマートフォンに関して説明されるが、本教示は他の種類の受信機器、例えばタブレット、ラップトップ、ヘッドフォン、リモコン、キーフォブ、スマートウォッチや他の「スマート」アパレル等の他のモバイル装置に等しく適用され得ることが理解されよう。
図1は、スマートフォン101のカメラを用いた符号化光の検出を示す。スマートフォン101は、1つ又は複数の光源103、104が現れるカメラ視野102を有する。光源103、104の少なくとも一方は、自らが放つ照明内に埋め込まれる識別情報(及び/又は他の情報)を伝送するように設定される符号化光源104である。
実施形態では光源103、104は、屋内環境又は屋外環境100を照らす主目的を有する照明器具であり、少なくとも1つの符号化光源104が自ら放つ可視照明内に識別情報及び/又は他の情報を埋め込む。或いは、少なくとも1つの光源104が、可視光又は赤外(IR)光によって情報を伝送する主目的を有する専用符号化光源であり得ることも除外されない。例えば、IR光を検出することができる安価なCMOSカメラも存在し、そのため本明細書で開示される技法は、拡張現実ゲームの状況において等、「不可視の」ビーコンを作り出すためにIR光が使用される応用例にも該当し得る。
図7は、光源104(又は103)及びスマートフォン101の更なる詳細を示す。光源104は、少なくとも1つの発光素子703(例えばLEDやLEDアレイ)と、少なくとも1つの照明要素703の入力に結合される出力を有するドライバ704と、ドライバ704の入力に結合される出力を有する符号器705とを含む。符号器705は、光源104の識別情報等のデータを埋め込むために、ドライバ704によって少なくとも1つの光源703を制御して光源703の発光を高周波で変調するように構成される。符号器705は、光源104の局所コンポーネント、遠隔コンポーネント、又は局所コンポーネントと遠隔コンポーネントとの組合せであり得る。符号器705は、1つ又は複数のメモリ上に記憶され、1個又は複数個のプロセッサ上で実行されるように構成されるソフトウェアによって実装されても良く、又は専用ハードウェア回路、PGAやFPGA等の設定可能若しくは再設定可能な回路、若しくはそれらのあり得る可能性の任意の組合せによって実装され得る。
スマートフォン101は、カメラ701と、スマートフォン101のハウジング内に組み込まれる復号器702とを含む。復号器702は、カメラ701によって捕捉される静止画又は動画(つまり連続する複数の画像)を受信するように構成される、カメラ701の出力に結合される入力を有する。或いは復号器702は、外部装置、例えばパーソナルコンピュータやサーバ上にあることができ、外部接続(例えばUSBポート等の有線接続、又はWi-Fi(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の無線接続)によって、及び/又は(例えば3GPPセルラネットワークやインターネット等のネットワークを介した)遠隔接続によってカメラ701から画像を受信することができる。復号器702は、1つ又は複数のメモリ上に記憶され、1個又は複数個のプロセッサ上で実行されるように構成されるソフトウェアによって実装されても良く、又は専用ハードウェア回路、PGAやFPGA等の設定可能若しくは再設定可能な回路、若しくはそれらのものの任意の組合せによって実装され得る。
場所を突き止めるシナリオでは、符号器705は、光源104の識別情報を光源104の発光内に符号化するように構成され、その識別情報に基づいてスマートフォン101が光源104の位置を調べることを可能にする。例えば、32ビットの識別情報又はその識別情報を暗号で符号化する64ビットの値若しくは128ビットの値が送信されても良い。典型的には光源104は、識別情報の最初のインスタンスが送信されるとすぐに識別情報の伝送を(ことによるとインスタンスを区別するための短いギャップを伴って)1回又は複数回繰り返し、それにより、電話101と光源104との間に同期が一切なくても送信の少なくとも1つのインスタンスがカメラによって捕捉される確率を最大化する。
カメラによる位置測定を行うエネルギ使用量は、常にではないが関心事である場合がある。例えば本発明者は、カメラが活性状態にあり符号化光を検出するために何らかの画像処理が行われている電話は、カメラがオフにされている電話よりも約250mW多く消費すると推定する。利用者が商店街を移動しながらライブマップを5分間使用する場合、スマートフォンのカメラが連続して動作することによるその5分間にわたる約250mWの電池消耗は電話の電池寿命に関して大きな懸念事項にはならない可能性がある。
しかし、続けて何時間も位置信号が必要であり得る「拡張現実」や「プッシュ広告」等の常にオンのアプリケーションにとって、カメラが連続してオンのままである場合、スマートフォンの電池に対する250mWの消耗は重大である。
例えば、ヘッドアップディスプレイによって視野上のオーバレイが作り出されるスマートグラス等の拡張現実型アプリケーションを検討されたい。電池を消耗し過ぎることなく正確且つ実時間の位置/方向信号を得るために、解決策は、カメラを短く、例えば5秒に1回だけオンにし、素早く位置修正を行い、その間起こる位置/方向の変化を測定するために常にオンの加速度計及びジャイロスコープを利用することである。加速度計及びジャイロスコープは、常にオンにした場合でも約10mWしか消費しない。このシナリオでは、ずれを訂正するためにカメラがたまにしか使用されない。
別の実施例として、広告が供給される必要がある位置に利用者が入ったかどうかを判定するために位置修正が30秒ごとに必要なプッシュベースの広告アプリケーションを検討されたい。この場合、加速度計及びジャイロスコープが連続してオンのままである必要はないが、利用者が歩いているのか止まっているのかを判定するために加速度計が断続的にオンにされ得る。カメラを非常に短時間オンにすることにより、例えば30秒ごとに位置修正を得ることが望ましい。
電話で使用されるローリングシャッターCMOSカメラが、例えば単一のフレームだけを捕捉するために非常に短時間オンにされ、未使用時は「スタンバイ」モードにあるように稼働され得る。かかるCMOSカメラは、スタンバイモードにあるとき殆ど電力を消費しない。
図2は、単一のフレームが捕捉されると仮定し、図1の符号化光源103、104がローリングシャッターカメラ701によって捕捉される画像200内でどのように見えるのかを示す。図3は、画像200の右上角を拡大したものである。図3に示されているように、ローリングシャッターカメラでは、画像センサの画素が、捕捉画像200内の同等のライン300に対応する複数のライン、典型的には横の行にグループ化される。ローリングシャッターカメラ701は、複数のラインのそれぞれを相次いで順に(即ち時間的に次々と)露光することによって機能する。即ちカメラ701は、ライン300の1本(例えば一番上のライン又は一番下のライン)をまず露光し始め、次いで僅かに後の時点においてシーケンス内の次のライン(例えば上から二番目のライン又は下から二番目のライン)を露光し始め、その後も同様に続く。カメラ701は、ローリングシャッターカメラの場合はラインの露光時間である露光時間Texpによって特徴付けられ、各ライン300は、シーケンス内のそれぞれの異なる時点において開始する露光時間Texpのインスタンスにわたって露光される。
図3は、符号化光源104が現れるそれぞれの走査ライン301、302、303、304を示す。従って、復号器702は各ラインから、そのラインからサンプリングされる光量を測定するそれぞれのサンプルを得ることができる。実施形態では、ライン300ごとに、復号器702がそのラインの個々の画素値の一部又は全てを受信し、ラインについて受信されるそれらの個々の画素値の一部又は全てを組み合わせる(例えば平均する)ことによってラインのサンプルを得る。或いは、この組合せ(例えば平均化)は、カメラの画像センサと例えばカメラ701に埋め込まれる復号器702との間の別の前処理段階(不図示)によって行われても良く、それにより復号器702は、前処理段階からラインサンプルを受信することにより、ライン300ごとに組み合わさった(例えば平均)サンプルを単純に得る。別の実施例として、各ラインサンプルは、そのラインから単一の代表的画素値を取ることによって得られる。
ラインサンプルを得る手段が何であろうと、復号器702はこうして符号化光が現れる複数のライン301、302、303、304...のそれぞれからサンプルを得る。各ラインは僅かに異なる時点において順に露光されるので、このことは各ライン301、302、303、304...が符号化光を異なる瞬間に捕捉し、従って信号を符号化する変調が異なるラインにわたって明らかにされ得ることを意味する。
ローリングシャッターカメラを使って読まれ得る符号化光の幾つかの符号化が存在する。例えば、DPR(デジタルパルス認識)は、単一のフレームを捕捉することによって符号が読まれ得るようにローリングシャッターのメカニズムを活用する符号化である。DPRでは、符号化がフレーム内の連続したカメラ走査ライン上で見える交互の明るい/暗い縞模様を作り出し、符号化情報を抽出するためにそれらの縞の幅が測定され得る。本明細書では、各走査ライン300のローリングシャッター露光時間Texpが、単一の走査ライン300を読み出すのにかかる時間Tline(即ちライン時間)に等しいと仮定する。すぐに論じられるように、概して必ずしも常にそうである必要はなく、露光時間Texpは実際は更に長いことが多々あるが(図8参照)、それぞれのライン時間中に捕捉される光だけを表すサンプルを回復するために、従って図4、図5、及び図6に示されている状況を回復するためにフィルタが利用され得る。
図4は、従来の事例でDPRがどのように機能するのかを示す。グラフのX軸は時間であり、グラフのY軸は光強度である。X軸の一区分301、302、303、304、305、306は各走査ライン300が読み取られる異なる時点を示す。区分401、402、403を有する太線は符号化光源104によって放たれる光強度Ieを示す。網掛けされた棒411、412、413、414、415、416は、各走査ライン301、302、303、304、305、306のそれぞれ(の関連画素)によって測定される光量ISを示す。図4では、放射信号が高強度状態から低強度状態に遷移する走査ライン303内で、中程度の光量が走査ライン303から読み出され、つまり棒413は最高レベルと最低レベルとの間の凡そ中間である。
401や402等のDPR縞の幅を正確に測定するために、DPR縞が複数の走査ライン300に及ぶ必要がある。例えば、ラインの走査速度が20KHzである場合、10KHz(20KHz/2)未満の周波数を有するトーンだけが明確に区別され得る。例えば30KHzのトーンは、30KHzのトーンを10KHzのトーンと同じように見せる「エイリアシング」効果をもたらす。従ってエイリアシングが原因で、(2つの信号レベル間でLEDを駆動する)オンオフキーイング(OOK)を使用して作られるDPR(及びトーンによる符号化光)は、ビットレートがライン走査速度の1/2を上回ることができない点でエイリアシングによる制限を有する。マルチレベルキーイング(3つ以上のあり得る振幅を有する縞)が使用される場合、ビットレートが幾らか高められ得るが、根本的なビットレートの制限が残る。
上記のビットレートの制限は、とりわけ符号化光源104が見える走査ライン300の本数が少ない場合、符号化光源を読み取るのに数フレームかかる場合があることを含意する。例えば、32ビットとして符号化される位置ビーコンIDが読み取られる必要がある場合、フレームは、符号化光源104が見える最低64ライン含む必要がある(OOKを仮定する)。符号化光源104がより少ないライン内で見える場合、複数のフレームが捕捉される必要があり、異なるフレームのデータを「つなぎ」合せるために複雑なマルチフレーム再組立プロセスが必要とされる。
従って、より少数の走査ライン300内に更に多くの情報を詰め込むことができる符号を提供することが有益である。1つの利点はより高速の検出であり、高速の検出は、それ自体(より高速の動作)のために、及び/又はエネルギを節約する(カメラ701が読み取らなければならないフレームが少なくなり且つ/又は走査しなければならないライン300が少なくなるので、モバイル装置の電池寿命は延びる)ために望ましい場合がある。或いは又は加えて、別の利点は、電話内の電池電源消費量に影響を及ぼすことなしに符号化光源が物理的に小型化され得る(又は更に離され、従って画像内で更に小さく見える)ことである。この利点は、或る環境に符号化光を備える費用を下げることができ、且つ/又は符号化光源がより遠くから読み取られ得るので、より広い屋内空間内でより低密度の(特定の大きさの)符号化光源が必要であることを意味し得る。且つ/又は更に別のあり得る利点として、より少数の走査ライン内により多くの情報を詰め込むことができる符号は、放射源からスマートフォンのカメラへのより高速のビットレートデータ伝送の応用、例えばできるだけ速くMP3ファイルを伝送することも支援する。
1つ又は複数のかかる問題に対処するために、以下の内容は、ローリングシャッターカメラを用いて読み取られる光の中に情報を符号化するための「スパイクシンボル」法を開示する。このスパイクシンボル符号化によれば、光レベル内の短いアップスパイク又はダウンスパイク(狭いパルス)を使用してシンボルが符号化され、スパイクはカメラのラインサンプリングレートよりも十分(好ましくははるかに)短い。この符号化は、エイリアシング効果又はシンボル間干渉を減らし、実施形態ではそれにより知られている符号化よりも同じカメラについて2倍速いビットレートを使用可能にする。
受信機側では、ローリングシャッターカメラ701が、このスパイクシンボル符号化の受信を最適化するように特定のやり方で駆動され得る。つまり実施形態では、受信機が(i)符号化光が放たれるクロックレート(シンボルレート)fsymに等しいライン走査速度fline、及び(ii)1つのシンボル期間Tsymに等しいシャッター時間(露光時間)Texpを使用するようにカメラ701を駆動するように構成され得る。これらの条件を仮定することにより、図5及び図6の例がより容易に理解され得る。但し、後でより詳細に説明されるように、これらの2つの条件の何れもあり得る全ての実施形態に概して必須ではない。
図5は、提案されるスパイク符号化の一実施形態を示す。この図面では、ライン走査速度fline及び符号化光放射源のシンボルクロックレートfsymが等しい。ここでも、太線は符号化光源104によって放たれる光強度レベルIeを示し、網掛けされた棒はカメラ701によってサンプリングされる光強度ISを示す。複数のローリングシャッター走査ライン301、302、303、304、305、306のそれぞれが、個々のラインの露光期間内にサンプリングされる合計光量又は総光量であるそれぞれの光強度レベル511、512、513、514、515、516をサンプリングする。スパイク符号化方式によれば、シンボル「1」が下方スパイク501、502、503、504として符号化され、シンボル「0」がかかるスパイクがないこと502、505によって符号化される。このことは、「0」のシンボルについてそれぞれのライン302、305内で得られる光量512、515に対して、「1」のシンボルについてそれぞれのライン301、303、304、306内で異なる光量511、513、514、516が得られることをもたらす。従って、復号器702はそれぞれのライン内で得られる合計光量又は総光量に基づいてシンボル値を検出することができる。更に、スパイクの持続時間(幅)Dが走査ライン300の期間Tlineの持続時間(幅)よりも著しく狭いので、エイリアシングは殆ど又は全くなく、測定される光強度511、512、513内でクリーンなシンボル1又は0が見える。
図6は、符号化方式が3つ以上のあり得るシンボルをサポートする、図5の実施形態の改変形態を示す。ここでは、シンボル「1」が短期間D1のスパイク501’で符号化され、シンボル「2」がより長い、例えばD1の2倍の持続時間D2を有する(それでもライン期間Tlineよりも依然として実質的に短い)スパイク502’で符号化され、「0」はここでもスパイクなし503’で符号化される。この場合もやはり、異なるシンボルはそれぞれのライン301、302、303内で異なる光量511’、512’、513’が得られることをもたらし、それに基づき復号器702はそれぞれのシンボル値を検出することができる。更に、最大スパイク幅D2がライン期間Tlineよりも実質的に狭いので、エイリアシングは殆ど又は全くなく、クリーンなシンボル2、1、又は0が検出可能である。
あり得る別の改変形態は、例えば8個の異なるシンボルを符号化するために「スパイクなし」と7個の異なるスパイク幅とを使用することである。
実施形態では、各スパイク(各パルス)の最大幅(例えばDやD2)がラインレートTlineの一定の部分未満、例えばTlineの10分の1以下であるように、符号化方式が、特定のラインレートTlineを有する特定のカメラに適応され得る。但し、より広くは、少なくとも任意のパルスがシンボル期間当たりシンボル期間Tsymの一定の部分未満の持続時間、例えばTsymの10分の1以下に制限されるように符号化方式が設計され得る。
図13は、図5のシンボルの組を示す。このシンボルの組は、それぞれが異なるデータ値を表す持続時間Tsymの1対のシンボル波形を含み、そのため符号化信号内には、1つの(唯一の)シンボルを符号化するシンボル波形のうちの1つ(唯一の波形)がシンボル期間ごとにある。本明細書で開示される符号化方式によれば、シンボル波形内の任意の実質的活動がシンボル期間内の所与の位相における窓Wに制限され、窓Wはシンボル期間Tsymの持続時間よりも実質的に短い。窓Wの外側では、組内の両方のシンボル波形について波形が実質的に同じであり、窓Wの内側でのみ波形間の著しい違いが存在する。図5の二値の実施例では、0のデータ値が窓の内側及び外側の両方で全体を通して実質的に平らな波形(同じ光レベル)によって表わされ、1のデータ値が窓W内の持続時間Dのパルス(この事例では定義上窓Wの持続時間に等しい)によって表わされる。
図14は、同様の原理によって構成される図6のシンボルの組を示す。ここでは、シンボルの組が持続時間Tsymの3つ(又はそれ以上)のシンボル波形を含み、ここでも1つの(唯一の)シンボルを符号化するシンボル波形のうちの1つ(唯一の波形)がシンボル期間ごとにある。ここでは、0のデータ値が窓Wの内側及び外側の両方で全体を通して実質的に平らな波形(同じ光レベル)によって表わされ、1のデータ値が窓W内の持続時間D1の短いパルス(窓Wの持続時間よりも短い)によって表わされ、2のデータ値が同じ窓W内の持続時間D2の幾らか長いパルスによって(この事例では窓Wと等しい持続時間の最大パルス長として)表わされる。従って、この場合もやはりシンボル波形内の任意の実質的活動がシンボル期間内の所与の位相における窓Wに制限され、窓Wはシンボル期間Tsymの持続時間よりも実質的に短い。
このことは、実際のデータを符号化するパルス(「スパイク」)間に「クリアスペース」が残されることを確実にする。シンボル期間のデータ符号化領域間にこのクリアスペースを残すことは、サンプルレートの半分よりも高いシンボルレートでデータ(2つのサンプルごとに、例えばローリングシャッターカメラの2本のラインごとに複数のシンボル)が符号化されることを可能にする。即ち、他の全てのシンボル期間にあるような同じ(「クリア」)信号レベルを有する領域が各シンボル期間内にあり、各シンボル期間はこのクリア領域を次のシンボルに対して同じ又はほぼ同じシンボルクロック位相のオフセットにおいて有し、このことは「エイリアシング防止」特性又は「シンボル間干渉低減」特性を符号に与える。
図5、図13、図6、及び図14の実施例は、開示される基準を満たすあり得る唯一の符号化方式ではないことに留意されたい。この特性を有する別のシンボルの組の例が図15に示されている。図15には、二値符号化方式の別の実施例が示されており、今回は0のデータ値が短期間D0のパルスによって表わされ、1のデータ値が持続時間D1(例えばD0の2倍の長さ)の幾らか長いパルスによって表わされる。更に、位相内で、0を表すパルスD0は1を表すパルスD1内に全く含まれず、又は重複さえしない。それでもなお、シンボル期間Tsymの持続時間よりも実質的に短い持続時間を有するシンボル期間内の所与の位相(即ち位置)において、両方のパルスが窓Wに含まれる。即ち、組の中の最も早いパルスD0の最も早い縁と、組の中の最も遅いパルスD1の最も遅い縁との差は、図15に示されているシンボル期間内のそれらの位相に関してWに等しく、WはTsymよりも実質的に狭い。
更に、図中では下方スパイクが示されているが、この技法は上方スパイクが使用される場合にも機能することに留意されたい。部屋等の環境用の照明源として意図され、符号化光放射源としても機能するランプでは下方スパイクの方が適切な場合がある。上方スパイクは、できるだけ少ないエネルギを使用すること及び/又は人間に見えるできるだけ少ないアーティファクトを作ることを目標とする放射源により適している。理論上カメラのAD変換器のダイナミックレンジをより上手く活用できるので、上方スパイクは多くのビットを有するシンボルを得る狙いにより適合し得る。更に、シンボル波形間に存在する任意の実質的な差、即ち異なるデータ値を伝える差が、繰り返し発生するシンボル期間内の所与の位相(時間位置)において窓Wに制限される条件にシンボル波形が準拠する限り、窓W内のスパイク又はパルスは必ずしも矩形又は或る特定の形状である必要はないことに留意されたい。
原則的に、Tsym未満の如何なる窓の持続時間Wもエイリアシング又はシンボル間干渉を減らすが、0.2・Tsym(20%)以下の窓の持続時間が本開示では実用限界と見なされる。放射側と受信側との間で何らかの粗い位相整列メカニズムが使用される場合、この大きさの窓がとりわけ実用的であり得る。かかる粗い位相整列は、単に僅かに異なる送受信クロック速度を有し、位相が十分上手く整列するまで受信機においてしばらく待つことで構成されても良く、この手法は、とりわけエネルギを節約するためにカメラをデューティサイクルさせることが望ましい場合に魅力的である。更に、より大きい窓の大きさはより優れたSNRを与え、そのためシンボルごとにより多くの情報が潜在的に符号化され得る。
但し、好ましくは窓の持続時間は実際にはこれよりも短く、0.1・Tsym(10%)以下である。
窓Wの幅は、最も広くはTsymよりも実質的に短いシンボル期間Tsymに対して規定される。しかし実施形態では、この符号化は特定のローリングシャッターラインレートTlineを有する特定のカメラ(例えば特定の型式やクラスのカメラ)専用に設計されても良い。その場合、窓WはTlineに対して定められても良く、Tlineよりも実質的に短い。例えば、Wは以下であるように、又は0.1・Tline以下であるように制限され得る。
シンボル波形が窓Wの外側で「実質的に」同じ等と述べられる場合、これは、符号のエイリアシング防止特性に著しく影響せず且つ情報を伝えるために符号化方式によって使用されない任意の取るに足らない変化を除き、同じであることを意味する。例えば、符号器が時間窓Wの外側で放たれる光に少量の雑音を加える場合、その形態も本開示の範囲から外れることはない。更に、シンボル波形が窓Wの内側で「実質的に」異なると本明細書で述べられる場合、これは、それぞれの異なるサンプル内で測定される異なる光量に基づいて異なるデータ値が検出されることを可能にするのに少なくとも十分異なることを意味する。
感度に関して、或るシンボル期間の単一の窓内に符号化され得る異なるシンボルの数は、異なるシンボルによって引き起こされる光量511’、512’、513’の差を正確に測定するスマートフォンカメラの能力によって制限される。現代の典型的なCMOSカメラチップ内のアナログ−デジタル(AD)変換器は、1画素あたり10ビット〜12ビットのダイナミックレンジを有し得る。但し感度の制限は、とりわけ短いライン露光時間では、信号対雑音の考察によって殆ど決定される。本発明者の実験は、(3つ以上のシンボルを使用して)3つ以上の光量を区別することは、例えラインの露光時間が(1秒当たり20,000シンボル/ラインのシンボルクロック及びライン走査速度に対応する)2万分の1秒でも、典型的な屋内光源強度を有する光源に向けられるCMOSカメラにとって現実的であることを示した。この事例では、信号対雑音比を改善するために多くの水平画素値(光源104を見る複数の画素)を合計(又は平均)することが有益である。かかる合計は、水平ビニングモードを使用して殆どのCMOSチップによってハードウェア内で部分的に行われ得る。(水平ビニングモードを使用することはエネルギの節約も通常助けるが、その程度はカメラチップの設計にも依存する。)一部のCMOSカメラチップは、信号がカメラのアナログ−デジタル(AD)変換器に入る前に画素信号に対するアナログ前置増幅器の利得水準を設定することを支援し、かかる支援を有するカメラでは高利得を設定することが望ましい場合がある。
位相に関して、上記で窓Wがシンボル期間内の所与の位相に関して定められると述べられる場合、これは、異なるシンボル値についてさえ、現在のシンボル期間に対する現在のシンボル期間内の窓の位置が後続の隣接するシンボル期間に対するその後続のシンボル期間内の窓の位置と同じであり、その後も同様に続くことを意味する。そのため、或るシンボルから次のシンボルへとシンボル値に応じて窓の位置が変わることはない。但し、これは必ずしも位相が永続的に固定されることを意味しないことに留意されたい。例えば、シンボル期間内の時間窓の時間オフセットが、例えば不定期のステップ内で符号器によって変えられる場合があり得る。更に、隣接するシンボルのパルスが十分小さい所定窓から外れないという条件を満たすほどジッタ又はドリフトの程度が十分小さい限り、上記の条件は符号化の位相内のジッタ又は疑似スタティックドリフト(pseudostatic drift)があり得ることを排除しない。例えば、パルスが0.1・Tsymの窓に含まれるように符号化が設計されるが、ジッタが+/−0.05・Tsym加える場合、この条件はパルスが0.2・Tsymの窓に含まれるという条件を依然として満たす。
先に述べたように、図4、図5、及び図6に関する検討は、各走査ライン300のローリングシャッター露光時間Texpが、単一の走査ラインを読み出すのにかかる時間Tline(即ちラインレートflineの逆数であるライン期間Tline)と等しいと仮定する。ソフトウェアによって制御されるCMOSカメラは、ライン期間Tlineに等しい(又はそれよりも短い場合がある)(比較的短い)露光時間Texpを使用するようにソフトウェアによって構成され得る。但し、図8に示されているように、概してTexp=Tlineが必ずしも成立するわけではないことに留意されたい。多くの場合、露光時間Texpはライン期間Tlineよりも長く、そのため各走査ライン300の露光がシーケンス内の様々なずれた瞬間において開始しても、それらの露光時間は重複する。ラインの露光時間Texpをラインの走査時間Tlineと等しいように設定することで複雑さが低減する。しかし、他方でそのことは露光不足の画像を招き得る。露光不足は画素値を何らかの係数と掛けることによって訂正され得るが、結果は幾らか雑音があるものになる(より長い露光時間を使って得ることができる結果よりも質が低くなる)。従って、カメラ画像が単なる符号化光の復号よりも多い用途を有する一部の応用では、例えばラインのサンプル期間Tline及び/又はシンボルのクロック時間Tsymの4倍又は5倍の露光時間Texpを有する画像からスパイク符号化を読み取ることが有益であり得る。
より長い露光時間Texpに対処するために、復号器702は、それぞれのサンプルの個々のライン時間Tline中に得られる光だけを表すサンプルのバージョンを回復するためにフィルタを適用するように構成され得る。かかるフィルタの一例が以下で示される。
古典的な(周波数領域の)ウィーナフィルタリングでは、2つの独立した定常のゼロ平均ランダムプロセスX及びN0がある。典型的な応用では、XがフィルタHに入力される入力信号を表し、N0はフィルタHの出力において加えられる付加雑音を表す。ウィーナフィルタGは、フィルタHを等化するように、即ち雑音Nの存在下で入力信号Xに対するフィルタHの効果を(最良近似まで)取り消すように構成される。古典的な(周波数領域内の)ウィーナフィルタの公式は
であり、S(f)は入力信号Xのスペクトル密度であり、N(f)は雑音項N0のスペクトル密度である。
ローリングシャッターカメラを用いた符号化光の検出への適用では、同等のデジタル信号処理問題が、時間的ボックス関数によってフィルタリングされているデジタル信号の回復に対応する。つまり、入力信号Xはローリングシャッターカメラによって捕捉される符号化光信号を表し、フィルタHはローリングシャッターの取得プロセスのフィルタリング効果を表す。このフィルタHは各ラインの露光によって作られる。フィルタHは、幅Texpを有する時間領域内のボックス関数(即ち矩形関数)に等しく、即ちラインが時間Texpにわたって露光され、フィルタHはその間信号を捕捉し(時間領域内のフィルタHの変換関数は均等に「オン」である)、その前後は信号を一切捕捉しない(時間領域内のHの変換関数はゼロである)。時間領域内のボックス関数は、周波数領域内のシンク関数に対応する。このフィルタの効果は、シンボル間干渉を作り出すことであり得る。従って以下の内容では、Texpによって作り出されるフィルタが、「ISIフィルタ」としてその不所望の効果に関して言及され得る。
作業は、Yだけを使用してXの最小二乗平均誤差推定を与える線形フィルタGを見つけることである。それを行うために、等化される(即ち取り消される)フィルタHの想定上の知識並びにN0に基づいてウィーナフィルタGが事前に構成される。ウィーナフィルタは(理論的にHの知識並びにX及びNのスペクトルを所与として)ウィーナフィルタGをYに適用することが(Yは入力信号Xに雑音Nを加えたものである)、元の入力信号Xに対する二乗平均誤差(MSE)を最小化する出力信号X^をもたらすように解析的に構成される。
見て分かるように、ウィーナフィルタの公式は、この事例ではH*及び|H|2(=HH*)の形を取る等化されるフィルタの表現を含む。従来、古典的なウィーナフィルタではH(f)、等化されるフィルタ、及び雑音のスペクトル密度N(f)が正確に分かっていると仮定される。ローリングシャッターの取得プロセスによって作り出されるISIフィルタに関する等価の場合、そのことはTexpが正確に分かることを含意する。プロセスX及びNそれぞれのスペクトル密度S(f)及びN0(f)も分かっていると仮定される。
但し、ウィーナフィルタは実際にH(f)を推定する際の誤差に非常に敏感である。過去、最良の結果を得るまでターゲット応答を変えることを試みる反復的(時間がかかる)手法や、最悪例H(f)を識別し、その最悪例のためにウィーナフィルタを最適化することを試みるミニマックス手法等、未知の歪みに対処するための幾つかの技法が開発されている。しかし、等化されるフィルタは依然として非常に正確には分からない場合がある。
従って、受信機側でISIを取り消すために、H(f)の定義における不正確さに反応しないより「強力な」等化器フィルタを提供することが望ましい。実施形態では、これは決まった「平均ウィーナフィルタ」を計算することによって実現されても良く、平均ウィーナフィルタとは、ISIフィルタH(f)の未知の変化の下でロバストなウィーナ様のフィルタである。H(f)の関連パラメータの統計的分布を所与とし、この「ロバストなウィーナフィルタ」はMSEに関してより最適な出力を作り出すことができる。
符号化光への適用では、この理論は符号化光信号を再構築することを可能にし、多くの場合にそうであり得るようにカメラのTexpはおおよそしか知られていない。
以下、この問題が周波数領域内で(従って先に紹介されたようにH(f)に関して)説明される。符号化光への適用では、ロバストなウィーナフィルタがカメラベースの(スマートフォンの)復号アルゴリズム内でTexpとして実時間で構築されても良く、従ってH(f)はランプの実際の読出し中に定められ又は変えられることに留意されたい。
ロバストなウィーナフィルタリングは、H(f)が正確に分かっていないが、実際に少なくとも1つの未知量θ、即ちその値が知られておらず、実際に任意の所与の事例において或る値域内、例えば2つの限界−Δと+Δ(又はより一般的にはΔ1とΔ2)との間で見つかり得るHのパラメータに依存し得ることに注目することに基づく。つまり、フィルタH(f;θ)は、X及びNとは無関係にランダムパラメータθに依存すると考えられる。
幅θのボックス関数、即ち周波数領域内のシンクでは次式が成立する。
ボックスによって作り出されるISIフィルタの場合、θはTexpである。
ロバストなウィーナフィルタが上記の古典的なウィーナフィルタ表現を取ることによって作成され、未知のパラメータθの潜在値にわたって平均される対応する平均表現(例えば−Δと+Δとの間、又はより一般的にはΔ1とΔ2との間の平均)と置き換えられて、等化されるフィルタの表現が現れる。つまり、H(f)に基づく項が現れる度、その項はθに関して平均される等化の平均項で置換される。
上記の古典的な公式から開始し、次式
が得られ、Eはθに関する平均である。
上記の例を所与とし、全ての実施形態において必ずしもTexp=Tlineが成立するとは限らないことが見て取れる。更にかかる事例では、本開示の範囲は本明細書に記載のフィルタだけに限定されず、露光時間Texpのシンボル間効果を取り消し、それによりライン時間Tlineに対応するサンプルを回復するために、他の種類の等化器等、他の種類のフィルタも適用可能であり得る。
更に、ここまで上記で説明された実施形態は、シンボルクロックレートfsymと全く同じライン走査速度flineに関して説明されてきたが、これもあり得る全ての実施形態にとって必ずしも必須ではない。例えば、fsymとflineとが全く同じであることは、クロックの位相差が、スパイクが2本の走査ラインの露光期間の間の境界と重なるものである場合、シンボルを明確にサンプリングすることができない不利益を有し得る。スパイクの幅を狭く、例えば走査ライン時間の10分の1に保つことにより、そのような重なりが起こる可能性は10回に1回に過ぎない。この問題は図9、図10、図11、及び図12に関してより詳細に論じられる。
まず、カメラのラインサンプリングレートが、送信機のシンボルクロックレートと全く同じである事例を検討されたい。一実施例として、例えばどちらも10kHzのクロックを使用するものとする。この条件は0.1msのシンボル持続時間を与える。例えばスパイクの幅はシンボル持続時間の10分の1、従って0.01msである。CMOSカメラは10kHzでラインを読み取るので、(CMOSカメラが視野内の光源からの光を有する走査ラインをサンプリングしている限り)CMOSカメラは0.1msごとに放射源からの符号化光のサンプルを1つもたらす。この例では、ラインの露光時間も0.1msだと仮定する。各サンプルは、0.1msの時間間隔にわたって得られる光を平均化する。
図9はこの構成を示す。この図面のグラフ内では、X軸が全て時間を(秒単位で)示し、Y軸は伝送される光レベル(一番上のグラフ)又はサンプル内で得られる光量(下の3つのグラフ)を示す。下の3つのグラフでは、それぞれのバツ印がカメラから得られる単一のラインのサンプル値を描く。使用される符号は、そのシンボル送信期間中の一定の「オン」の光レベルによって示される「0」、及びシンボル期間の始めに挿入される、光が0.01msの間オフになるスパイクによって示される「1」という2つのシンボルを有する。この図面の一番上のグラフは、シンボルシーケンスの一例「0101010...」、従って「0」シンボル及び「1」シンボルが交互に送信されることによる光レベルを示す。
上から二番目のグラフは、スパイク(及びスパイクが配置され得る窓)がサンプル境界にまたがらない一番上のグラフ内の符号化光から取られたサンプルを示し、各スパイクの発生は単一サンプルのサンプル期間内に完全に含まれる。後続のサンプルは、「0」シンボル及び「1」シンボルに対応する光量1及び0.9を示すことが見て取れる。
次に、スパイクが2つのサンプル期間にまたがる場合に何が起こるかを検討されたい。この場合、単一のサンプル期間が2つの隣接するシンボルからのスパイク又はスパイクの欠如を認め、つまりサンプル内にシンボル間干渉がある。上から三番目のグラフは、スパイクが2つのサンプル期間にまたがるが、各スパイクがその後の2つのサンプル期間内で不等部分を有する場合のサンプル信号を示し、この事例では最初のサンプル期間内で、次のサンプル期間内よりも多くのスパイクがある。シンボルは互いに干渉するが、その程度はサンプリング期間内で最も強く貢献するシンボルの値がもはや検出できないほどではない。但し、図面はサンプリング雑音を示さず、サンプリング雑音がないと仮定するシミュレーションによって作図されたことに留意されたい。幾らかのサンプリング雑音がある場合、あまり貢献していないシンボルをフィルタで正確に切り離すことがもはやできなくなる可能性がある。
図9の一番下のグラフでは、スパイクの中間がサンプル境界と正確に整列する場合に何が起こるのかが示されている。この事例では、010101...シンボルシーケンスが検出可能な信号をもはや作り出さず、シンボルが完全に破壊的に干渉する。
シンボルクロック時間の10分の1のスパイクサイズ、及び放射源のクロックと受信機のクロックとを位相同期する措置が講じられていないがそれらの位相差が成り行き任せにされると仮定し、スパイクがサンプリング境界にまたがる確率は10回に1回しかない。
それでもなお、この10回に1回の確率が信頼性の問題を提起する。10分の1の確率を受け入れることもできる。しかし、この確率を改善したい場合、次に論じる幾つかの解決策がある。
第1の選択肢は、スパイクがサンプリング間隔にまたがる原因となる位相差を回避するために、送信機と受信機との間で位相同期メカニズムを使用することである。スパイクシンボルを含む幾らか小さい窓の大きさは、非スパイクシンボルを使用するシステムに比べ、かかる同期メカニズムが非常に正確でなくても良いことを確実にする。かかるメカニズムの1つのあり得る実装形態は、悪い位相状況にあることを受信機が検出するとき、受信機が停止し、CMOSカメラチップのクロックを再開して(願わくば)良い位相状況を作り出すことである。別のあり得る実装形態は、送信機に対してその位相を変えるよう伝えるために受信機が送信機へのバックチャネルを使用することだが、概して費用上の理由及び単純さの理由から、バックチャネルを必要とする設計の選択肢は回避したい。
第2の選択肢は、送信機が自らの送信機クロックの位相を定期的に変えること、又はスパイクがそのシンボル期間内で占有する時間オフセット位置を変えることである。従って、悪い位相状況にある受信機は送信機が位相を変えるまで単に待つだけで良い。例えば位相は、各メッセージ後にシンボル期間の10分の2だけ進められ得る。別の実施例として、位相はメッセージ内の4ビットごとに10分の2だけ進められても良く、メッセージ内のビットのうちの10%が読めない場合にそのメッセージが依然として再構築され得るようにメッセージは誤り訂正符号を用いて符号化される。
第3の選択肢は、シンボル長から(あり得る最大の)スパイク長を引いた(又はより広くは窓Wの長さを引いた)長さ以下のサンプリング期間長を受信機が使用することである。このことは、隣接するシンボル内の2つのスパイク又は非スパイクの両方が、単一のラインサンプル内で測定される光量に決して同時に寄与できないことを確実にする。従って、全てのサンプル内のシンボル間干渉が回避される。
この第3の選択肢が図10に示されている。図10の軸及び記号は図9にあるのと同じである。一番上のグラフは、0.1msのシンボル長及び0.01msのスパイク長を有する伝送信号を示し、(上記の第2の選択肢とは異なり)図示の期間内で送信機はクロック位相又はスパイクオフセットの調節を自ら一切行っていないことに留意されたい。上から二番目のグラフは、0.042msのサンプル時間(サンプル長)を有する受信機内のサンプルを示す。殆どのサンプルは通常の光量1、つまりスパイクが一切ないことを示す。一部のサンプルは、サンプル境界内に含まれ、約0.76の光量をもたらすクリアスパイクを示す。一部のスパイクは隣接する2つのサンプルにまたがり、両方における1から0.76の間の中間光量をもたらす。そのような隣接する2つのサンプルの平均光量は常に0.88、つまり正確に0.76と1との間である。シーケンス内の中間光量を有するサンプルを見つけ、その位置に注目することにより、復号器は幾らかの精度を伴って送信機のクロックの周波数及び位相を回復することができる。これらに基づき、識別を行い、スパイクの(有無又は長さ)を測定するために検討される必要があるサンプルの位置にシンボル内の(あり得る)スパイクの位置をマップすることは容易である。図10の上から三番目のグラフも第3の選択肢を示し、ここでのサンプリング時間は0.084msである。
第4の選択肢は、上記の第3の選択肢よりも長いが、シンボル長に厳密に等しくはない受信機のサンプリング期間長を使用することである。例えば、図11の上から二番目のグラフに示されているように、サンプリング時間は0.093msであり得る。図11の信号及び軸は図10にあるのと同じである。0.093msのサンプリング時間では、この事例では0.9から1の間の中間値を有するサンプルの対がここでも見て取れ、サンプルの少なくとも1つにシンボル間干渉がある。図9との関連で先に論じられたようにこの干渉は解決されることがあり得るが、必ずしも常に解決され得るわけではない。この問題に対処するために、誤り訂正符号を用いて、読むことができないシンボルの10%以下を補償することができる。
図11の一番下のグラフは、0.106msのサンプリング長を示す。依然としてシンボルの多くをクリーンに読むことができる、つまりシンボルのスパイク(又はスパイクなし)が単一のサンプル内に含まれることが見て取れる。しかし、ここでもやはりシンボル間干渉があり、今回はこの相互干渉がシンボルの10%を僅かに超えて影響する。不都合な雑音条件を所与とし、回復するために0.093msのサンプリング時間の場合よりも強い誤り訂正符号が使用され得る。
送信機が同じメッセージ、例えば送信機による位置ビーコンであるビーコンメッセージを複数回繰り返す場合、誤り訂正符号を使用することの代替策があり得る。欠落シンボルを補償するために、そのメッセージの第2の複製内で異なるシンボルが欠落している(即ちシンボル間干渉が原因でサンプルから読み取ることができない)ことを期待し、受信機は待ち、そのメッセージの第2の複製を読み取ることができる。受信機は、必要な全てのシンボルの読み取りに成功するまでメッセージ又はメッセージの断片を読み取り続けることができる。従って、繰り返されるメッセージは受信機において誤り訂正を行う代わりのやり方を提供する。
従って、上記の内容は送信機及び受信機に適用可能な様々な技法を開示し、かかる技法は位相を同期する問題並びに送信機及び受信機内の異なるクロック速度の問題に対処可能な成功裏の組合せを構築するために組み合わせられ得る。
CMOSカメラのラインサンプリングレートは典型的には水晶によって駆動されるクロックによって導かれるので、異なるカメラはそのラインレート間で僅かな差を有する場合があり、非常に高い又は低い環境温度にさらされるとき単一のカメラが僅かに異なるレートを有する場合もある。安価な符号化光送信機は水晶によって駆動されるクロックさえ有さない場合があり、そのためそのクロック速度は環境温度に応じて著しく(一桁のパーセント値単位で)変わり得る。全体的に、送信機のクロックと受信機のクロックとの間の正確な同期を実現する試みは若干費用のかかる提案である。従って、費用検討に関わる場合、クロック速度及び位相のずれを検出して補償するための技法を使用することが好ましい。
図12は、メッセージがどのようにサンプリングされ得るのかについての更なる例を示す。軸及び記号は図10にあるのと同じだが、今回はシンボルシーケンス010101ではなく本物のメッセージが示されている。この図面は、搬送波信号、つまり8個の「0」シンボルとその後に続く2個の「1」シンボルで始まるメッセージを示す。図12の一番下のグラフは或る程度の外れ値(outlier)の事例を示し、メッセージがシンボル長の2倍のサンプル長でサンプリングされる。このグラフは隣接する2つの「00」及び「11」シンボルが1及び0.9のサンプル値をもたらすのに対し、隣接する「10」及び「01」シンボルが0.95の値をもたらすことを示す。このことは、サンプルクロックがシンボルクロックよりもはるかに低くてもメッセージの情報の一部が依然として読まれ得ることを意味する。非常に強力な誤り訂正符号、又は位相の整列が変えられる間に同一メッセージの多くの複製を後に読み取ることで最終的に全メッセージコンテンツを回復することができる。しかし、0.1msのシンボル長を有する符号は0.2msのサンプリング時間を有する受信機にあまりマッチせず、かかる受信機をサポートしようとする場合は0.2ms前後のシンボル長を有する符号の方が、それらの受信機にとってより効果的なビットレート、及びより単純な構成をもたらす。
図16は、16274Hzのラインサンプリングレートを有するカメラを使って検出が行われるシンボルシーケンス「01010101...」を符号化する、0.2・Tsym(20%)の窓の大きさ及び図5の符号化方式による一部の実験結果を示す。90%のデューティサイクルで8.1808kHzのブロック波をLEDランプ上に置くためにブロック波発生器が使用され、そのため光は90%の時間オンであり、10%はオフである。これは、クロック期間の10分の2のものを有するシンボルと共に「1」シンボル及び「0」シンボルを交互に符号化する、16361.6Hzのシンボルクロックを有するスパイクシンボルの符号化シンボル列に対応する。カメラの露光時間Texpはライン期間Tlineと等しく設定された。図16のグラフは、光源104を含む画像を通る垂直スライスを取り、各水平走査ライン301、303...の輝度値を加算し、走査ラインにわたる輝度差を描くことによって得られた。走査ラインの数がX軸上に示されており、差がY軸上に示されている。このグラフ内では、「1」シンボルと「0」シンボルとの差がライン内で明確に認識できるX=100からX=180まで、及びX=240からX=280までのラインの2つの部分が見て取れる。X=180からX=240の部分内ではシンボルがラインのサンプリング境界にまたがり、そのため見えなくなる。この実験で使用されたカメラは一般的なタブレットコンピュータ内で利用可能な640×480の分解能のカメラであった。描かれているカメラ信号に対して幾らかのソフトウェア雑音低減が行われ、その雑音低減はX=180及びX=240における信号の性質内の比較的急激な遷移に寄与した可能性が高い。他のカメラ及び他の雑音低減アルゴリズムは僅かに異なる実験結果をもたらし得る。復号器702に入力されるカメラ信号をカメラ701から得るとき、可能な場合はカメラ信号に対する雑音低減処理がオフにされることが望ましい場合がある。但し、かかる操作は、あり得る全てのカメラプラットフォーム上で可能ではない。
次に幾つかの更なる任意選択的特徴が説明され、その何れか1つ又は複数が、本明細書で開示される符号化及び復号方式と組み合わせて使用され得る。
実施形態では、照明要素703が1つ又は複数のLEDを含み得る。例えば、1秒当たり20,000ラインのシンボルクロックでは、最大パルス幅は例えば1/200,000秒になる。これは、一般に使用される蛍光体による白色LEDを駆動するためにこの信号の符号化が使用される場合、スパイクが発光の青色光成分内でしか忠実に再現されず、蛍光体が光の黄色(低周波)成分内で示されるスパイク形状を僅かに平滑化することを意味する。従って一部の状況では、クロック位相の同期を保つことを試みない実施形態において、とりわけその位相に関して露光間隔の縁に近いシンボルについて青色成分(カメラによって測定される青色画素)だけを使用することが好ましい。
更なる実施形態では、符号器が複数の符号を混合するように構成され得る。つまり、符号化光の放射源は、他の種類の符号化光検出器と後方互換性があるように「高速」のスパイク符号及び「低速」のDPRベース又はシンボルベースの符号の両方をインタリーブ式に放つことができる。その場合、高速符号が予測可能なレートで放たれれば有益であり得る。スマートフォンは自らのカメラを活性化し、次の高速符号が来ることを知っている丁度そのときに光源のスナップショットを撮ることができる。
更なる実施形態では、電力消費量を節約するために、カメラが潜在的な画像領域の小領域だけを捕捉するように構成され得る。ソフトウェアの制御下にあるカメラは、「関心領域」(ROI:region of interest)や空間窓と呼ばれることがある全視野内の画素のサブセットだけサンプリングするようにプログラムされ得る。本開示の実施形態では、電力を更に節約するためにこの技法が使用されても良く、つまり小さい窓をサンプリングする電力使用量は通常、全フレームをサンプリングすることに比べて比例的に少ない。但し、節電のためにROIを使用することは、関心のある符号化光源が視野内のどこにある可能性が高いのかについて、スマートフォンが幾らかの見当を有することを必要とする。
例えば、光源の位置は画像認識アルゴリズムによって検出され、又は利用者によって手動で指定され得る。更に、電話の移動を追跡するために加速度計及び/又はジャイロスコープが使用されても良い。その場合、符号化光源のあり得る位置を覆うように窓が配置されその大きさが決定されても良く、符号化光源のあり得る位置は、かかる光源の視野内での以前の位置及びそれまでの間の電話の測定済みの移動に基づいて突き止められる。加速度計/ジャイロスコープがずれる最悪の場合に対処するために、周囲の画素フレームが窓に追加され得る。符号を捕捉するためにより小さな窓が使用されることを可能にすることにより、開示される符号化方式は、知られている符号化に比べ、この技法の節電の可能性を高める。
この技法への更なる追加は、次のように機能し得る。まず、カメラが単一のフレームを非常に低い分解能で捕捉するように設定され、かかる捕捉は最大分解能のフレームを捕捉するよりも少ない電力を使用して行われ得る。高輝度の位置、つまり符号化光を含む可能性があるあり得る光源を見つけるためにこのフレームが解析される。次いで、(十分な)符号化光源が見つかり復号されるまで、それらの位置が小さいROI(窓)を用いてより高い分解能で再びサンプリングされる。この場合もやはり、より小さい窓が使用されることを可能にすることにより、開示される符号化方式は、知られている符号化に比べ、この技法の節電の可能性を高めることを指摘しておく。
また更なる実施形態では、符号が複数のライン走査速度について最適化され得る。典型的な640×480の分解能のCMOSカメラは、30fpsまでのフレームレートを作り出すことができる。つまり、1秒当たり最大で30*480=14,400ライン出力される。それらのカメラは、ラインが出力されないフレーム間の期間である「垂直帰線消去期間」を伴って機能するので、実際のライン走査速度は実際には1秒当たり14,400ラインを僅かに上回る。試験されたそのような或るカメラでは、1秒当たり16274ライン、つまり16274Hzのラインサンプリングレートだった。従って、一実施形態によれば、16274Hzを僅かに下回るスパイクシンボル符号化クロックが最適である。シンボル当たり1ビット符号化する場合、それは約16Kbit/sの物理層ビットレートを意味する。
現代の電話(又はタブレット)はカメラを両面に1台備える傾向があり、典型的には一方は主にテレビ会議用の640×480の分解能のカメラであり、第2のカメラは写真を撮るための高分解能カメラである。例えばこの第2のカメラは、30fpsで1920×1080の動画を捕捉する能力があるものとする。この条件は約35kHzのラインサンプリングレートに対応する。このカメラでは、35Kbit/sのビットレートを意味するより高い35kHzのシンボルクロックが実施形態において最適である。
従って一実施形態では、符号化光の放射源が、16kHz及び35kHz等の異なるシンボルクロックレートで符号化光メッセージをインタリーブ式に放つことができ、各メッセージ及びクロックレートは予測可能な時間に(例えば一定の時間間隔で)生じ、そのため適当な時点においてのみ適切なカメラがオンにされ、エネルギが節約され得る。
別の実施形態では、両方の種類のカメラによって読まれ得る符号が使用される。例えば、シンボル符号化クロックレートの10分の1のスパイク幅と共に、16×2=32kHzのシンボル符号化クロックが使用され得る。この条件は1920×1080のカメラが全シンボルの10分の9をクリーンに捕捉することを可能にする。しかし、走査ラインの時間間隔の両側との重複がない場合、640×480のカメラは単一の走査ライン内に2つのシンボルa及びbを認め、そのため光量値a+b、全てのシンボルの対a及びbの10分の8についてのみ読み取る。シンボルが二値だと仮定し、640×480のカメラは、a=b=0、a+b=1、及びa=b=1という3つの信号レベルを認める。欠落情報を補償するために、640×480のカメラが十分な3レベル信号をサンプリングした後で全メッセージを復号することを可能にする誤り訂正符号が使用され得る。1920×1080のカメラによって読み取られる場合のオーバーヘッドと、640×480のカメラによって読み取られる場合のオーバーヘッドとの間の異なるトレードオフをもたらす、異なる符号設計も可能である。
先に述べたように、実施形態では、より多くの受信装置によって検出される確率を高めるために、符号器は同じメッセージを複数回送信し、メッセージ間で位相を変えることができる。より広くは、この技法は位相をメッセージ間でだけ変える必要はない。むしろ一部の実施形態では、位相を頻繁に変えて(単一のビーコンメッセージの送信中にさえ位相を変えて)メッセージ内のシンボル脱落数を低い割合に制限し、誤り訂正符号が機能できるようにすることが有益であり得る。その場合、位相は少なくとも2つのシンボルを一定の位相で送信した後に少なくとも1回変えられ得る。更に、実施形態では一連のカメラの省力化をより適切に支援するために、ビーコンメッセージ間でシンボルレートを変えることも有利であり得るが、この場合もやはり、より広くはこの技法はシンボルレートをメッセージ間でだけ変えることに制限される必要はなく、シンボルレートは単一のメッセージの送信中にも変えられ得る。
更なる検討事項として、本明細書で論じられた様々なシンボル波形は、シンボルごとに異なる光レベルをもたらす。このことは、或るシンボルシーケンスが伝送される場合、照明にも使用される符号化光源が目に見える「ちらつき」を示し得る可能性を作り出す。例えば10kHzのシンボルクロック及び図15に示されているシンボルでは、千個の「0」シンボルとその後に続く千個の「1」シンボルを繰り返し伝送する場合、このことは放たれる光の中で目に見える5Hzのちらつきを引き起こし得る。従って実施形態では、ちらつき低減特性若しくはちらつき防止特性を有するメッセージ符号化方式、及び/又はシーケンス内で或るシンボルが他のシンボルよりも平均して大いに頻繁に生じる、長いシンボルのシーケンスを回避する方式を使用することが望ましい場合がある。1つのあり得る方式は、作り出される符号シーケンスが常に等しい数の「1」シンボル及び「0」シンボルを含む特性を有する誤り訂正符号を用いてメッセージを符号化することである。概して、ちらつきの低減又は防止は「DCフリー」符号又は「DC平衡」符号をもたらす符号構築方式を使用することによって解決されても良く、かかる方式の多くが知られている。
上記の実施形態は専ら実施例として説明されていることが理解されよう。
例えば、開示された技法はスマートフォンだけに適用可能というわけではない。他の実施形態では、開示された符号化及び復号方式は、カメラと復号器とが同じユニットに組み込まれる、その外部にある、又は互いに離れてさえいる携帯式若しくは固定式の任意の受信側機器と共に使用され得る。同様に、部屋等の環境を照らす主要機能を有する照明器具であろうと専用の符号化光源であろうと、光源が自らの符号器、ドライバ、及び発光素子を1つのユニット、外部の2つ以上のユニット、更には互いに離して組み込もうと、開示された符号化及び復号方式は伝送側における任意の光源と共に使用され得る。
更に、開示された技法は、ローリングシャッターカメラを用いた検出だけに適用できるわけではない。代わりに、開示された符号化及び復号方式は、検出器として使用される他の形態のセンサ、例えば低速A/D変換器に接続されるフォトダイオードや十分速いフレームレートを有するグローバルシャッターカメラと組み合わせても有用であり得る。その場合、上記の「ライン」への言及はより広く「サンプル」になり、ラインレートflineへの言及はより広くサンプルレートfsampになり、ライン期間Tlineへの言及はより広くサンプル期間Tsampになる。
更に、本開示の範囲は場所を突き止める用途だけに、又は光源の識別情報を符号化することだけに限定されず、概して開示された符号化及び復号方式は任意の種類のデータを伝達するために使用され得る。更に、好ましい実施形態では全符号が単一フレーム内で捕捉されるが、このことはあり得る全ての実施形態において必須ではないことに留意されたい。復号に十分だと見なされるために符号が2つ以上のフレームを必要とする場合、様々なフレーム内で受信される符号の部分を組み合わせるために「つなぎ合わせ」プロセスが使用され得る。
図面、本開示、及び添付の特許請求の範囲を検討することにより、特許請求の範囲に記載の本発明を実施する際、開示された実施形態に対する他の改変形態が当業者によって理解され実践され得る。特許請求の範囲では、「含む」という用語は他の要素又はステップを排除せず、不定冠詞「a」又は「an」は複数形を排除しない。特許請求の範囲に挙げられる幾つかのアイテムの機能を単一のプロセッサ又は他のユニットが果たし得る。或る手段が互いに異なる従属項の中で引用されるという単なる事実は、それらの手段の組合せを有利に使用できないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又は他のハードウェアの一部として供給される光記憶媒体や固体媒体等の適切な媒体上に記憶/分散され得るが、インターネットや他の有線又は無線通信システムを介して等、他の形で分散されても良い。特許請求の範囲の中の如何なる参照記号も範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
Claims (16)
- 光源によって放たれる光の中にデータのシンボルを符号化するための符号器であって、
符号器は、シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで光の中に前記シンボルを符号化し、
前記シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、前記シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれの異なるデータ値を表し、
前記シンボル波形の差は、所定の時間窓内でのみ形成され、前記所定の時間窓は前記シンボル期間内の所与の位相にあり、0.2・Tsym未満の持続時間を有し、前記時間窓内の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に異なり、前記時間窓外の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に同じである、
符号器。 - 前記位相を少なくとも1回変え、変えられた位相で前記符号化を続ける、請求項1に記載の符号器。
- 前記時間窓の前記シンボルレートを少なくとも1回変え、変えられたシンボルレートで前記符号化を続ける、請求項1又は2に記載の符号器。
- 光源によって放たれる光の中に符号化されるデータのシンボルを復号するための復号器であって、
前記復号器は、前記光のサンプルを得るように動作可能であり、
シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで前記シンボルが光の中に符号化され、
前記シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、前記シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれの異なるデータ値を表し、
前記シンボル波形の差は、所定の時間窓内でのみ形成され、前記所定の時間窓は前記シンボル期間内の所与の位相にあり、0.2・Tsym以下の持続時間を有し、前記時間窓内の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に異なり、前記時間窓外の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に同じであり、
前記復号器は、前記サンプリング期間の複数の個々のインスタンスのそれぞれの間にサンプリングされる光量に基づき、前記シンボルの前記シンボル波形によって表される前記データ値を検出する、
復号器。 - 前記サンプルが、サンプル期間Tsamp=1/fsampを有するサンプルレートfsampでサンプリングされ、前記サンプル期間Tsampは、Tsymから前記所定の時間窓の持続時間を引いた時間以下である、請求項4に記載の復号器。
- シンボル間干渉によって欠落したシンボルを訂正するための誤り訂正アルゴリズムを含む、請求項4又は5に記載の復号器。
- 前記所定の時間窓の前記持続時間が0.1・Tsym以下である、請求項1、2、又は3に記載の符号器。
- 前記サンプルが、サンプル期間Tsamp=1/fsampを有するサンプルレートfsampでサンプリングされ、前記所定の時間窓の前記持続時間が0.1・Tsym以下及び0.1・Tsamp以下である、請求項4乃至6の何れか一項に記載の復号器。
- 請求項4乃至6又は8の何れか一項に記載の復号器、及び光の画像を捕捉するための画像センサを有するローリングシャッターカメラを含む受信機器であって、
前記サンプルのそれぞれが前記画像内の複数のラインのそれぞれに対応し、前記ローリングシャッターカメラがシーケンス内のそれぞれの異なる時点において前記ラインを捕捉する、
受信機器。 - 前記ローリングシャッターがライン期間Tline=1/flineを有するラインレートflineで前記ラインを捕捉し、各ラインがTlineに等しい露光時間Texpにわたって露光される、請求項9に記載の受信機器。
- 前記ローリングシャッターがライン期間Tline=1/flineを有するラインレートflineで前記ラインを捕捉し、各ラインが前記ライン期間Tlineを上回る露光時間Texpにわたって露光され、前記復号器が前記サンプルを得るために前記複数のラインからの測定をフィルタリングするフィルタを含み、前記フィルタリング後に前記サンプルのそれぞれは、前記露光時間Texpの期間よりも短い期間中に得られる光強度を表す、請求項9に記載の受信機器。
- 前記カメラが前記画像センサの小領域だけの画素を捕捉し、前記小領域は前記光源が現れる領域を含む又は当該領域から構成される、請求項9乃至11の何れか一項に記載の受信機器。
- 光源によって放たれる光の中にデータのシンボルを符号化する方法であって、
シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで前記シンボルが光の中に符号化され、
前記シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、前記シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれの異なるデータ値を表し、
前記シンボル波形の差は、所定の時間窓内でのみ形成され、前記所定の時間窓は前記シンボル期間内の所与の位相にあり、0.2・Tsym未満の持続時間を有し、前記時間窓内の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に異なり、前記時間窓外の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に同じである、
方法。 - 光源によって放たれる光の中に符号化されるデータのシンボルを復号する方法であって、
シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで前記シンボルが光の中に符号化され、
前記シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、前記シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれの異なるデータ値を表し、
前記シンボル波形の差は、所定の時間窓内でのみ形成され、前記所定の時間窓は前記シンボル期間内の所与の位相にあり、0.2・Tsym以下の持続時間を有し、前記時間窓内の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に異なり、前記時間窓外の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に同じであり、
前記方法は、前記サンプリング期間の複数の個々のインスタンスのそれぞれの間にサンプリングされる光量に基づき、前記シンボルの前記シンボル波形によって表される前記データ値を検出するステップを含む、
方法。 - 光源によって放たれる可視光の中に符号化されるデータのシンボルを復号するためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体上に実装され、そこから取得可能又はダウンロード可能であるソフトウェアを含み、
シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで前記シンボルが光の中に符号化され、
前記シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、前記シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれの異なるデータ値を表し、
前記シンボル波形の差は、所定の時間窓内でのみ形成され、前記所定の時間窓は前記シンボル期間内の所与の位相にあり、0.2・Tsym以下の持続時間を有し、前記時間窓内の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に異なり、前記時間窓外の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に同じであり、
前記コンピュータプログラムの前記ソフトウェアは、1個又は複数個のプロセッサ上で実行されるとき、前記サンプリング期間の複数の個々のインスタンスのそれぞれの間にサンプリングされる光量に基づき、前記シンボルの前記シンボル波形によって表される前記データ値を更に検出する、
コンピュータプログラム。 - 光源によって放たれる可視光の中にデータのシンボルを符号化するための、前記光源によって出力するための信号であって、
シンボル期間Tsym=1/fsymを有するシンボルレートfsymで前記シンボルが符号化され、
前記シンボルのそれぞれは、時間に応じた発光レベルによって形成される1組の少なくとも2つの異なるシンボル波形の1つとして符号化され、前記シンボル波形のそれぞれは、対応する1組の異なるデータ値のそれぞれの異なるデータ値を表し、
前記シンボル波形の差は、前記シンボル期間内の所与の位相において所定の時間窓内でのみ形成され、前記所定の時間窓は0.2・Tsym以下の持続時間を有し、前記時間窓内の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に異なり、前記時間窓外の前記光レベルは前記異なるシンボル波形について実質的に同じである、
信号。
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