JP2017528656A - 回転液圧アクチュエータのシール - Google Patents

回転液圧アクチュエータのシール Download PDF

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Abstract

密閉組立体が、内側表面を有するエラストマシールと、エラストマシールの内側表面に対して接着されかつ運動用密閉表面を有するポリマーキャップとを有する。ポリマーキャップは、加圧されるときに湾曲要素に対して連続的な液密シールを形成するように構成される。【選択図】図1

Description

[0001]本発明はシールに関し、より詳細には運動用シール(dynamic seal)に関する。
[0002]シールとは、媒体がそのシールを越えてデバイスの他の領域の中まで流れるのを防止するためにデバイス内に含まれる構造物のことである。シールの形状およびサイズは多種多様であり、その意図される用途によって決定される。シールの1つの種類はロータリシールであり、これは回転の用途(rotary application)で使用される。そのようなシールはシャフトなどの回転要素の周りに配置され、回転要素の周りにシールを形成する。シールの別の1つの種類はリニアシール(linear seal)であり、これは線形の用途(linear application)で使用される。このシールはシャフトなどの往復運動要素の周りに配置され、往復運動要素の周りにシールを形成する。
[0003]シールの耐用年数を通してシールの性能を一定にすることが必要となることを理由として、ロータリシールおよびリニアシールを設計する場合にはシールの耐久性が重要な設計考慮事項となる。摩擦熱または摩滅による損傷を原因としてシールの形状が変化する場合、シールを越える望ましくない媒体の流れを可能にするような漏洩経路が形成される可能性がある。通常、このような損傷の場合にはシールを交換する必要があり、アクセスするのにかなりの部分を分解することが必要となるような環境内にシールが位置する場合には、この交換が費用のかかるおよび時間を要する作業となる可能性がある。
[0004]シールの性能に悪影響を与えるようなシールの損傷および不具合の別の原因が、動作中にシール材料が押し出されることによりもたらされる場合もある。知られているように、密閉環境は、通常、シールの場所に隣接するところで、密閉される要素とハードウェアとの間に形成されるクリアランスを有し、シールがハードウェア内に形成される押し出し間隙(extrusion gap)と称される溝の中に配置され得る。ハードウェアの動作中、差圧によりシールがハードウェアの溝に対して押し込まれ得、シールの材料が変形され得る。十分に押し込まれている場合には、シール材料が過度に変形して押し出し間隙の中に入り、摩滅により損傷する可能性がある。差圧が取り除かれるとシールがその元の形状に戻るが、押し出されることを原因として摩滅したシール材料の分だけ減少しており、それによりシールの圧縮量が失われる可能性があり、漏洩経路が形成される可能性がある。また、押し出されることを原因として生じる損傷はシールの寿命を通して悪化する可能性もあり、それによりシール材料のより大きい部分が次第に摩滅する可能性がある。押し出されることにより生じる損傷を低減するための試みには、より高い硬さ値(hardness modulus)を有しおよび/またはより幅広の運動用密閉リップ(dynamic sealing lip)を備える密閉材料を使用することが含まれるが、これはシールの設計柔軟性を低下させるものであり、また、運動用密閉インターフェース(dynamic sealing interface)のところに密閉要素の機能を妨害するような大きい摩擦を生じさせる可能性があり、また、シールを損傷させるような過度の熱を生じさせる可能性がある。
[0005]運動用シールを設計することにおいて重要な役割を担う別の考慮事項は、密閉されることになるハードウェアおよび可動要素の形状である。特に、湾曲するかまたは非円形の密閉要素の場合、適切に密閉して漏洩を防止することが困難であるような非対称の形状または不規則な形状を有することを原因として問題を生じる可能性がある。具体的には、これらの形状は、その形状の長さ方向の全体に跨って、ハードウェアを基準として一定のクリアランスを有さない。クリアランスが一定でないことにより、要素が移動する場合は特に、要素全体の周りに連続的なシール(continuous seal)を形成することが困難となる。
[0006]当技術分野では、湾曲するかまたは非円形の要素を連続的に密閉するのに使用され得るシールが必要とされる。
[0007]本発明は、自己密閉要素として機能して多様な形状を密閉するのに容易に適用され得る、エラストマシールの内側表面に対して接着されるポリマーキャップ(polymer cap)を備えるエラストマシールを提供する。
[0008]本発明は、一形態において、内側表面を有するエラストマシールと、エラストマシールの内側表面に対して接着されかつ運動用密閉表面(dynamic sealing surface)を有するポリマーキャップとを有する密閉組立体を対象とし、ポリマーキャップは、加圧されるときに湾曲要素に対して連続的な液密シール(fluid−tight seal)を形成するように構成される。
[0009]本発明は、別の一形態において、中に形成されるチャンバおよびチャンバに流体連通される中に形成されるシール空間(seal space)を有するハウジングと、長手方向軸を画定しかつその長手方向軸の方向において湾曲する、チャンバ内に配置される運動要素と、運動要素とハウジングとの間に液密シールを形成するようにシール空間内に配置される密閉組立体と、を有するアクチュエータを対象とする。密閉組立体が、シール空間の壁に接触する外側表面、および、内側表面を有するエラストマシールと、圧力下で押し出されて運動要素の湾曲表面とハウジングとの間に液密シールを形成するように構成される、エラストマシールの内側表面に対して接着されるポリマーキャップと、を有する。
[0010]本発明の一利点は、ポリマーキャップが、湾曲表面の方に押し出されて液密シールを形成する自己密閉要素として機能することができることである。
[0011]別の利点は、エラストマシールがポリマーキャップのための付勢装置(energizer)として機能することである。
[0012]さらに別の利点は、エラストマシールに対してポリマーキャップを接着することにより、公差を小さくすることが可能となることである。
[0013]さらに別の利点は、密閉組立体が、一定の圧力範囲にわたって、低温および高温での流体の浸入に抵抗することができることである。
[0014]添付図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することより、本発明の上で言及したおよび他の特徴および利点ならびにそれらを達成するための手法がより明らかとなり、また、本発明がより良く理解される。
[0015]本発明に従って形成される密閉組立体の実施形態を示す斜視図である。 [0016]線2−2に沿う、図1に示される密閉組立体を示す断面図である。 [0017]本発明に従って形成される密閉組立体の別の実施形態を示す断面図である。 [0018]可動要素の周りを密閉するために溝内に装着された状態の、本発明に従って形成される密閉組立体のさらに別の実施形態を示す断面図である。 [0019]可動要素の周りを密閉するために溝内に装着された状態の、本発明に従って形成される密閉組立体のさらに別の実施形態を示す断面図である。 [0020]図5に示される密閉組立体の一部分を示す断面図である。 [0021]本発明に従って形成される密閉組立体のさらに別の実施形態の一部分を示す断面図である。 [0022]図7に示される密閉組立体の別の部分を示す断面図である。 [0023]本発明に従って形成される密閉組立体のさらに別の実施形態の一部分を示す断面図である。 [0024]図9に示される密閉組立体の別の部分を示す断面図である。 [0025]本発明に従って形成される密閉組立体のさらに別の実施液体を示す斜視図である。
[0026]複数の図を通して一致する参照符号は一致する部品を示す。本明細書に記載される例示は本発明の実施形態を説明するものであり、これらの例示は、どのような形においても本発明の範囲を限定するものとしては解釈されない。
[0027]次に、図面の、具体的には図1〜2を参照すると、内側表面24(図2に示される)を備えるエラストマシール22と、エラストマシール22の内側表面24に対して接着されるポリマーキャップ26と、を全体として有する密閉組立体20が示されている。エラストマシール22およびポリマーキャップ26は、示されるように、エラストマシール22の内側表面24に対してキャップ26が接着された状態において概略楕円形状を有することができ、内側表面24が楕円の内径に一致する。本明細書で使用される「楕円」形状は、形状の中心を基準とした2つ以上の半径として概して画定される形状に相当し、結果として、細長い円(elongated circle)または潰れた円(squished circle)に似た形状が得られる。密閉組立体20は、アクチュエータの孔の中の楕円形の溝の中に存在するかまたはアクチュエータに対して直接に接着されるかのいずれかの形で、外側への漏洩がないことを必要とする回転液圧アクチュエータ内で使用されるのに適する。密閉組立体20は、連続的な形状を形成する湾曲要素の全体の周りに延びることから、湾曲するかまたは非円形の要素の周りに連続的な液密シールを形成することができ、一定の圧力範囲にわたって、低温および高温での流体の浸入に抵抗することができる。密閉組立体20はまた、漏洩を最小にしながら静的状態および動的状態の両方で密閉することができる。
[0028]次に特に図2を参照すると、エラストマシール22が、ポリマーキャップ26の平坦な接着表面28に対して接着される平坦な内側表面24を備える半円形断面を有することができることが分かる。エラストマシール22の円形断面は、エラストマシール22を圧縮するための密閉環境で生じる圧力を受けることができ、ポリマーキャップ26を回転要素に対して負荷により接触させる状態で維持するような付勢力をポリマーキャップ26に提供することができる。そういう意味で、エラストマシール22はポリマーキャップ26のための付勢装置として機能する。エラストマシール22は、径方向においてエラストマシール22が密閉を行いゴムまたは軟質の高分子化合物などのポリマーキャップ26を付勢するのを可能にするような、任意適切な材料で形成されてよい。
[0029]ポリマーキャップ26は平坦な接着表面28の反対側にある運動用密閉表面30を有し、この運動用密閉表面30はシャフトなどの回転要素に対して密閉を行う。見られるように、密閉表面30は、密閉表面30の中央で一対の丸みのある先端部34の間に形成される溝部32を有することができる。ポリマーキャップ26は任意適切な高分子材料で形成されてよく、1つの例示の高分子材料としてはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)材料があり、その理由は、本明細書においてさらに説明されるように、それらが概ね良好な摩擦特性、摩耗特性および押出特性を有するからである。
[0030]2つの表面24および28を一体に接着する場合、表面24および28の一方または両方が部分的に融解され得、その後2つの表面24および28が一体に押し込まれ得、それによりエラストマシール22とポリマーキャップ26との間に熱的結合が形成される。別法として、エポキシ化合物またはシアノアクリレート化合物などの接着材料がエラストマシール22に対してポリマーキャップ26を接着するのに使用されてもよい。本明細書で説明される接着方法が単に例示であること、および、ポリマーキャップ26が任意適切な手法で内側表面24に対して接着されてよいことを認識されたい。接着表面28と内側表面24との間の接着部は、各表面28および24の大部分をもう一方の表面に対して接着させるような形で、形成され得る。例えば図2に見られるように、接着表面28の実質的に全体が内側表面24に対して接着され得、それにより、ポリマーキャップ26とエラストマシール22との間に高い強度の接着部が形成される。エラストマシール22に対してポリマーキャップ26を接着することにより、密閉組立体20の装着時に、または、密閉環境において差圧が生じるときに起こるような密閉組立体20の振動時に、これらの2つの部片が互いに対して移動することが防止される。また、エラストマシール22に対してポリマーキャップ26を接着することにより、公差を小さくすること、および密閉組立体20の全体に跨る荷重分布を向上させることも可能となり、それにより、漏洩と、摩擦と、摩耗とのバランスが改善される。
[0031]次に図3を参照すると、図1〜2に示されるポリマーキャップ26に対して接着されるエラストマシール42を有する密閉組立体40の別の実施形態が示されている。見られるように、ポリマーキャップ26の接着表面28が、実質的に矩形の断面を有するエラストマシール42の平坦な表面44に対して接着される。図1〜2に示されるエラストマシール22とは異なり、エラストマシール42は、直角の角46と、エラストマシール42の軸方向側部50内に形成される溝48とを有し、これらにより、圧力が溝48の壁を押圧してエラストマシール42を圧縮し、ポリマーキャップ26を付勢することが可能になる。別法として、エラストマシール42内に形成される溝48は、密閉組立体40を中に配置するためのハウジング内に形成される突出部に適合していてもよく、それにより密閉組立体40がハウジング内できつく保持される状態で維持されるようになる。このような例では、ハウジングの突出部は、エラストマシール42を圧縮してポリマーキャップ26を付勢するために、溝48と比較してより大きいサイズであってよい。
[0032]本発明の動作を説明するために、次に図4を参照すると、エラストマシール52と、エラストマシール52の内側表面56に対して接着されるポリマーキャップ54とを有する本発明による密閉組立体50のさらに別の実施形態が示されている。見られるように、密閉組立体50が、アクチュエータのハウジング60内部に形成される溝として示されるシール空間58内に装着されており、エラストマシール52の外側表面53が溝58の壁に接触している。ハウジング60はその中に形成されるチャンバ62をさらに有し、そこに、シャフト64の長手方向軸Aに沿って湾曲するシャフトとして示される運動要素64が配置される。チャンバ62がシール空間58に対して流体接続され、その結果、密閉組立体50がチャンバ62の一方の軸方向側部をもう一方から密閉する。見られるように、シャフト64の湾曲の性質により、湾曲部分66および68がハウジング60を基準として非対称となり、その結果、湾曲部分66が矢印70で示される径方向において溝58に向かって湾曲し、対して、湾曲部分68が径方向70において溝58から離れるように湾曲する。またこれは、チャンバ62内でシャフト64をオフセットさせるためにシャフト64を押すような動作中の環境における圧力によっても起こる。動作中のシャフト64の非対称性により、示されるように、チャンバ62の頂部側において、シャフト64の湾曲部分66とハウジング60との間により小さいクリアランスが形成され、示されるように、チャンバ62の底側において、シャフト64の湾曲部分68とハウジング60との間により大きいクリアランスが形成される。動作中のクリアランスの非対称性の性質を補償するために、ポリマーキャップ54は、溝58内に圧力が生じるときにポリマーキャップ54が押し出されてポリマーキャップ54の運動用密閉表面72をシャフト64に対して押し込んでそれにより運動用密閉表面72とシャフト64との間に連続的な液密シールを形成するように、構成される。これが図4に示されており、表面66に隣接するポリマーキャップ54の第1の部分74が表面66により溝58の径方向壁76の方に変形され、対して、第1の部分74の反対側にありかつ表面68に隣接するポリマーキャップ54の第2の部分78が、溝58内の圧力により、径方向壁76から離れてシャフト64の表面68の方に押し出され、その結果、ポリマーキャップ54の長さ方向に沿って連続的な液密シールが形成される。したがって、シャフト64の表面68の方にポリマーキャップ54を押し出すことにより、ポリマーキャップ68を自己密閉要素にすることが可能となり、これはシャフト64に対して自動で密閉を行い、密閉組立体50の長さ方向の全体に跨って連続的な液密シールを形成する。シャフト64が移動しないときなど、圧力が常に存在するわけではないことから、エラストマシール52が付勢装置として機能し、シャフト64に対してポリマーキャップ54の運動用密閉表面72を押圧した状態で維持するのに必要な荷重を提供する。押し出しによりポリマーキャップ68を自己密閉要素にすることが可能となることから、PTFEはポリマーキャップ68を形成するのに良好な材料となり、その理由は、PTFEは摩擦特性が低く、良好な摩耗特性および押出特性を有するからである。しかし、選択される材料によって、ポリマーキャップ54が、圧力により押し出されるとき、シャフト64に対してまたは別の湾曲要素に対して連続的な液密シールを形成することが可能となる場合においては、ポリマーキャップ54を形成するのにPTFE以外の高分子材料が使用されてもよいことを認識されたい。「湾曲要素」に言及する場合、要素が「湾曲」しているかまたはしていないかを規定する曲率が要素の長手方向におけるものであること、つまり、直線の長手方向軸を中心として画定される円筒は「湾曲要素」ではなく、弧状の長手方向軸を中心として画定される円筒が「湾曲要素」であることを認識されたい。
[0033]次に図5および6を参照すると、エラストマシール82と、エラストマシール82の内側表面86に対して接着されるポリマーキャップ84とを有する、本発明に従って形成される密閉組立体80の別の実施形態が示されている。図5に見られるように、ポリマーキャップ84は加圧時に押し出され得、湾曲するシャフト88を備える連続的な液密シールを形成する。エラストマシール82は実質的に矩形の断面を有するように形成され得、凹形の、つまり、外側に突き出るのではなくエラストマシール82の材料の中に切り入れられる、丸みのある角90を備える。凹形の角90は密閉環境では常に加圧流体に面し、流体によって生じる圧力の大きさを増大させ、この圧力がシールを形成するのに利用され得る。ポリマーキャップ84は、エラストマシール82の内側表面86に対して角度をつけられ、ポリマーキャップ84の軸方向側部96に隣接するところにおいて材料を排除するような一対の縁部92をポリマーキャップ84の運動用密閉表面94内に有するように形成され得る。縁部92の端部には、別の一対の縁部98が運動用密閉表面94に入り込むように作られ、これらはエラストマシール82の内側表面86を基準として縁部92の反対方向に角度をつけられる。これらの協働する縁部92および98は運動用密閉表面94と運動要素との間に潤滑剤のポケットを形成するのを可能にすることができ、それにより運動用密閉表面94のところの摩擦が低減される。密閉リップ100が運動要素に対して密閉を行うように運動用密閉表面94の中央に形成され得、これは、運動要素に対して密閉を行うのに適する任意の形状を有してよい。動作中、ポリマーキャップ84が押し出され得、その結果、密閉リップ100がエラストマシール82の内側表面86から離れる方向に膨張して、湾曲する運動要素の湾曲表面に接触するようになる。
[0034]上では、押し出されるポリマーキャップを用いて湾曲する要素または非円形の要素の周りを密閉するものとして図1〜6に示される本発明の実施形態を説明してきたが、湾曲するまたは非円形の要素の周りの連続的な液密シールは、本発明に従って、ポリマーキャップの一定の長さに沿ってポリマーキャップの運動用密閉表面の断面を変化させることによっても形成され得る。例えば、図5に示される密閉組立体80のポリマーキャップ84は、ポリマーキャップ84が、図5の頂部に示されるポリマーキャップ84の第2の部分104とは異なる断面形状を有する、図5の底部に示される第1の部分102を有するような形で、製造され得る。示されるように、ポリマーキャップ84の第1の部分102はポリマーキャップ84の第2の部分104より大きい厚さを有し、それにより、第1の部分102が、湾曲するシャフト88の、そのハウジングからのクリアランスがより大きい部分のところで湾曲するシャフト88と液密シールを形成することが可能となり、また、第2の部分104が、湾曲するシャフト88の、そのハウジングからのクリアランスがより小さい部分のところで湾曲するシャフト88と液密シールを形成することが可能となる。ポリマーキャップ84に対して、ポリマーキャップ84の一定の長さに沿って変化する断面を与えることにより、湾曲するシャフト88を用いて、連続的な液密シールが形成され得る。第1の部分102および第2の部分104の厚さが示されるように変化する一方で、これらの部分102および104の断面も異なる幾何形状を有してよく、これらは寸法のみではなく形状も異なる。キャップ84の幾何形状と相互関係のある、その長さ方向に沿うポリマーキャップ84の変化する断面が、キャップ84を形成する重合体の材料特性と相互関係のある、ポリマーキャップ84の押出特性との組み合わせで、ポリマーキャップの一定の長さに沿って変化する断面を有しかつ加圧時に押し出されて湾曲要素に対して連続的な液密シールを形成するようなポリマーキャップを形成することができることを認識されたい。
[0035]次に図7〜8を参照すると、本発明に従って形成される密閉組立体110の別の実施形態の断面が示されており、この密閉組立体110が、内側表面114を備えるエラストマシール112と、内側表面114に対して接着されるポリマーキャップ116とを有する。図7および8に見られるように、ポリマーキャップ116が密閉組立体110の長さ方向全体を通して一定の断面を有し、対して、エラストマシール112が、図7に示される第1の部分118と、図8に示される第2の部分120とを有し、これらが互いに異なる。エラストマシール112の第1の部分118が例えば凹形である丸みのある角122を有することができ、対して、エラストマシール112の第2の部分120が、丸みを大幅に低減された角124を有することができ、また、第2の部分120の軸方向側部128内に形成される一対の溝126を有することができる。そういう意味で、第1の部分118の外側表面は第2の部分120の外側表面とは異なる形状を有する。第1の部分118および第2の部分120の形状を変化させることにより、エラストマシール112によりポリマーキャップ116に対して加えられる圧力の性質が、ポリマーキャップ116に接着されるエラストマシール112の長さ方向における部分に応じて異なるようになり得、それにより、引き起こされるポリマーキャップ116の押し出しの量を変化させることができる。エラストマシール112がその長さ方向の全体に沿って変化する断面を有するということは、考えられる一構成ではあるが、必須ではなく、エラストマ112を形成しかつ互いに異なる断面を有する、部分118および120などの、2つの半体のみを有してもよいことを認識されたい。
[0036]次に図9〜10を参照すると、本発明による密閉組立体130のさらに別の実施形態の断面が示されており、これが、内側表面134を有するエラストマシール132と、内側表面134に対して接着されるポリマーキャップ136とを備える。図7〜8に示される密閉組立体110と同様に、図9〜10に示される密閉組立体130は、その長さ方向に沿って一定の断面を有するポリマーキャップ136を有する。ポリマーキャップ136の断面形状は図5〜6に示されるポリマーキャップ84の断面形状に類似し、エラストマシール132の内側表面134に対してポリマーキャップ136が接着されるところに隣接して、追加の一対の溝138がポリマーキャップ136内に形成される。上で示した内側表面とは異なり、エラストマシール132の内側表面134は、ポリマーキャップ136内に形成される接着用の溝142に対して接着される隆起部分140を有し、これにより、エラストマシール132からポリマーキャップ136に対して加えられる圧力の分布を変化させることができる。図7〜8に示されるエラストマシール112と同様に、エラストマシール132は、第1の部分144の軸方向側部148内に形成される一対の溝146さらにはわずかに丸みのある角150を備える第1の部分144(図9に示される)と、凹形の丸みのある角154を備える第2の部分152(図10に示される)とを有する。
[0037]本発明のポリマーキャップおよびエラストマシールの両方の断面が形成される密閉組立体の長さ方向に沿って変化してよいこと、ならびに、密閉組立体の長さ方向の全体に跨って一方の断面を変化させることが、密閉組立体の長さ方向の全体に跨ってもう一方の断面を変化させることを排除するわけではないことを認識されたい。例えば、密閉組立体は、図7に示されるポリマーキャップおよびエラストマシールの断面形状を有する第1の部分と、図10に示されるポリマーキャップおよびエラストマシールの断面形状を有する第2の部分とを、共に有するポリマーキャップおよびエラストマシールを有するように形成され得る。したがって、このような密閉組立体は、密閉組立体の長さ方向の全体に跨って変化する断面を有するエラストマシールおよびポリマーキャップを、共に有することになる。また、エラストマシールおよび/またはポリマーキャップの断面を変化させるのではなく、エラストマシールおよび/またはポリマーキャップの断面を変化させる場合と同様の効果を得るために、密閉組立体を配置するところのシール空間の幾何形状がシール空間の長さ方向の全体に跨って変化され得ることも企図される。
[0038]次に図11を参照すると、エラストマシールの内側表面(図示せず)に対して接着されるポリマーキャップ164と共にエラストマシール162を有する本発明による密閉組立体160のさらに別の実施形態が示されている。見られるように、エラストマシール162およびポリマーキャップ164が共に実質的に矩形の形状を有し、等しい長さの第2の対の直線状の側部168に対して接続される等しい長さの第1の対の直線状の側部166を備える。湾曲要素に対してより良好に適合するようにするために、エラストマシール162および/またはポリマーキャップ164は、各々の側部166、168がもう一方の側部168、166に交わるところに、丸みのある角170を有することができる。ポリマーキャップ164はまた、上で示されて説明されたポリマーキャップと同様に、ポリマーキャップ164の運動用密閉表面174上に形成される溝部172を有することができる。したがって、湾曲する運動要素および非円形の運動要素の周りに連続的な液密シールを形成するために、密閉組立体が多様な形状およびサイズで形成され得ることを認識されたい。
[0039]少なくとも1つの実施形態に関連させて本発明を説明してきたが、本発明は本開示の精神および範囲内でさらに修正され得る。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用する本発明の任意の変形形態、使用または適合を包含することを意図される。さらに、本出願は、本発明の関連する技術分野の既知のまたは通例の実施の範囲内にあるような、および、添付の特許請求の範囲の限定の範囲内にあるような、本開示からの逸脱を包含することを意図される。

Claims (20)

  1. 内側表面を有するエラストマシールと、
    前記エラストマシールの前記内側表面に対して接着されかつ運動用密閉表面を有するポリマーキャップであって、前記ポリマーキャップが、前記ポリマーキャップが加圧されるときに、湾曲要素に対して連続的な液密シールを形成するように構成される、ポリマーキャップと
    を備える密閉組立体。
  2. 前記エラストマシールおよび前記ポリマーキャップのうちの少なくとも一方が実質的に楕円の形状を画定する、請求項1に記載の密閉組立体。
  3. 前記エラストマシールおよび前記ポリマーキャップの両方が実質的に楕円の形状を画定する、請求項2に記載の密閉組立体。
  4. 前記エラストマシールが第2のシール部分に対して接続される第1のシール部分を有し、前記第1のシール部分が第1のシール断面形状を画定し、前記第2のシール部分が、前記第1のシール断面形状とは異なる第2のシール断面形状を画定する、請求項1に記載の密閉組立体。
  5. 前記第1のシール部分が第1のシール外側表面を有し、前記第2のシール部分が第2のシール外側表面を有し、前記第1のシール外側表面が前記第2のシール外側表面と連続し、前記第1のシール外側表面が前記第2のシール外側表面とは異なる形状を有する、請求項4に記載の密閉組立体。
  6. 前記第1のシール部分および前記第2のシール部分のうちの少なくとも一方がその中に形成される溝を有する、請求項4に記載の密閉組立体。
  7. 前記第1のシール部分および前記第2のシール部分のうちの少なくとも一方が少なくとも1つの丸みのある角を有する、請求項4に記載の密閉組立体。
  8. 前記少なくとも1つの丸みのある角が凹形である、請求項7に記載の密閉組立体。
  9. 前記ポリマーキャップが第1のキャップ部分および第2のキャップ部分を有し、前記第1のキャップ部分が第1のキャップ断面形状を画定し、前記第2のキャップ部分が、前記第1のキャップ断面形状とは異なる第2のキャップ断面形状を画定する、請求項1に記載の密閉組立体。
  10. 前記第1のキャップ部分が第1のキャップ厚さを有し、前記第2のキャップ部分が、前記第1のキャップ厚さとは異なる第2のキャップ厚さを有する、請求項9に記載の密閉組立体。
  11. 前記エラストマシールおよび前記ポリマーキャップのうちの少なくとも一方が実質的に矩形の形状を画定する、請求項1に記載の密閉組立体。
  12. 前記エラストマシールが実質的に矩形の形状を画定し、前記エラストマシールが少なくとも1つの丸みのある角を有する、請求項11に記載の密閉組立体。
  13. 前記ポリマーキャップの前記運動用密閉表面がその中に形成される少なくとも1つの溝部を有する、請求項12に記載の密閉組立体。
  14. 前記ポリマーキャップが、前記エラストマシールの前記内側表面の少なくとも80%に対して接着される、請求項1に記載の密閉組立体。
  15. 前記ポリマーキャップが、前記エラストマシールの前記内側表面の全体に接着されてこれを実質的に覆う、請求項14に記載の密閉組立体。
  16. アクチュエータにおいて、
    ハウジングであって、その中に形成されるチャンバ、および、その中に形成されて前記チャンバに流体連通されるシール空間を有する、ハウジングと、
    前記チャンバ内に配置される運動要素であって、前記運動要素が長手方向軸を画定しかつ前記長手方向軸の方向において湾曲する、運動要素と、
    前記運動要素に対して連続的な液密シールを形成するように前記シール空間内に配置される密閉組立体であって、前記密閉組立体が、
    前記シール空間の壁に接触する外側表面、および、内側表面を有するエラストマシール、ならびに、
    前記エラストマシールの前記内側表面に対して接着されるポリマーキャップであって、前記ポリマーキャップが、圧力下で押し出されて前記運動要素に対して前記液密シールを形成するように構成される、ポリマーキャップを備える、密閉組立体と
    を備えるアクチュエータ。
  17. 前記ポリマーキャップがポリテトラフルオロエチレン材料を含む、請求項16に記載のアクチュエータ。
  18. 前記エラストマシールが第2のシール部分に対して接続される第1のシール部分を有し、前記第1のシール部分が第1のシール断面形状を画定し、前記第2のシール部分が、前記第1のシール断面形状とは異なる第2のシール断面形状を画定する、請求項16に記載のアクチュエータ。
  19. 前記第1のシール部分および前記第2のシール部分のうちの少なくとも一方が少なくとも1つの丸みのある角を有する、請求項18に記載のアクチュエータ。
  20. 前記ポリマーキャップが第1のキャップ部分および第2のキャップ部分を有し、前記第1のキャップ部分が第1のキャップ断面形状を画定し、前記第2のキャップ部分が、前記第1のキャップ断面形状とは異なる第2のキャップ断面形状を画定する、請求項16に記載のアクチュエータ。
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