しかしながら、斯かるコーヒー炒り工程の制御は、全く些末なものではない。異なるユーザは、自身の個人的な好みに応じるようなコーヒー豆の異なる炒りの度合い(例えば軽い炒りか深い炒りか)を要求し得る。更に、異なる種類のコーヒー豆は、特定の炒り度合いを達成するために異なる炒り時間を必要とする。実際に、同じ種類のコーヒー豆であっても、異なる収穫期のものは、所望の炒り度合いを達成するために必要とされる炒り時間において、違いを呈し得る。それ故、コーヒー炒り装置を提供する際の大きな課題のひとつは、炒られた製品が消費者の期待を満たすものであること、例えば所望の炒り度合いを持つことを確実にすることである。
Nesco社のモデルCR-1000シリーズのコーヒー炒り器のような既存のコーヒー炒り装置は、所望の炒り結果を達成するため、コーヒー豆の炒り時間をユーザが規定することを可能としている。その他の炒り装置は、ユーザが炒り温度を規定することを可能とすることにより、炒り工程の制御を提供している。しかしながら、以上に示したように、(単に)炒り時間及び/又は炒り温度を制御することによっては、所望の炒り度合いは一貫して実現されることができないことが分かっている。
本発明の目的は、より一貫性のある態様で、炒られたコーヒー豆を生成し得る、コーヒー炒り装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、斯かるコーヒー炒り装置を有するコーヒー煎出装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、より一貫性のある態様でコーヒー豆を炒る方法を提供することにある。
一態様によれば、コーヒー豆を保持するための区画と、前記区画におけるコーヒー豆を炒るための炒り要素と、前記炒り要素を制御するためのコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記区画に存在する揮発性有機化合物(VOC)の総濃度の変化率に応じて前記炒り要素を制御するよう構成された、コーヒー炒り装置が提供される。
本発明者は、コーヒー炒り工程において、所望の炒りのレベルを達成するために必要な時間の変動が、コーヒー豆の最初の亀裂(cracking)の時間の変動に関連することを認識した。当該最初の亀裂は、コーヒー豆からのVOCの放出率における著しい上昇と関連する、コーヒー豆内の細孔形成を含む、コーヒー豆の構造に対する熱により引き起こされる変化の結果として生じ、該区画内のVOCの総濃度における急激な上昇を導く。最初の亀裂の後の、コーヒー豆の更なる炒りは、単純な数学的モデルを用いて精度高く予測可能であることが分かった。それ故、VOCの濃度の変化率を監視し、これらの変化をコーヒー豆の最初の亀裂に関連付けることにより、本発明のコーヒー炒り装置におけるコーヒー炒り工程の再現性に対する改善された制御が実現される。
一実施例においては、該コーヒー炒り装置は更に、前記総濃度を決定するためのセンサを有し、前記コントローラは、前記センサに応答して前記炒り装置を制御するよう構成される。該コントローラは、当該センサにより供給されるセンサ値から前記総濃度の変化率を決定するよう構成されても良い。
該コントローラは、予め定義された閾値を超える前記変化率に応答しても良い。斯かる予め定義された閾値を超える変化率は、前記コーヒー豆の最初の亀裂段階の開始を示唆し得る。
代替として、又はこれに加えて、予め定義された閾値を超える変化率は更に、前記コーヒー豆の最初の亀裂段階の終了を示唆し得る。最初の亀裂段階が完了すると、VOCの総濃度が、最初の亀裂と2回目の亀裂との間の期間に幾分一定となるため、VOCの総濃度の負の変化率が典型的には観測される。
代替として、又はこれに加えて、予め定義された閾値を超える変化率は更に、VOCの総濃度が再び上昇するためにVOCの総濃度の正の変化率が典型的には観測される、前記コーヒー豆の2回目の亀裂段階の開始を示唆し得る。このことは例えば、コーヒー豆の深い炒りが必要とされる場合に、基準点として用いられ得る。
前記コントローラは典型的には、前記変化率が予め定義された閾値を超えた後に、所定の態様で炒り工程を制御するよう構成される。斯かる所定の態様は、所定の態様で炒り工程の残りを制御するよう、例えば上述した単純な数学的モデルに基づいて、加熱要素に対して所定の炒り制御プロファイルを適用することを含んでも良い。このことは例えば、予め定義された時間の間だけ炒り要素をイネーブルにすることを含んでも良い。
該コーヒー炒り装置は更にタイマを有しても良く、このとき前記コントローラは、予め定義された時間の間前記炒り要素をイネーブルにするため前記タイマに応答する。該タイマは、該コントローラとは別個のものであっても良いし、又は該コントローラの一部を形成しても良い。
該コーヒー炒り装置は更に、コーヒー豆の炒りの度合いを定義するためのユーザインタフェースを有しても良く、前記コントローラが前記ユーザインタフェースに応答する。このことは、該コーヒー炒り装置のユーザが、コーヒー豆の所望の炒り度合いを正確に定義することを可能とする。
一実施例においては、前記区画は入り口を有し、前記炒り要素は前記入口に結合された熱い空気の供給源を有し、該コーヒー炒り装置は更に、炒り工程の間にコーヒー豆を攪拌するための前記区画に装着された攪拌要素を有する。斯かる熱い空気による炒り工程は、本発明のVOC濃度変化率検出原理と組み合わせた場合に、特に効果的であることが分かっている。
他の態様によれば、上述した実施例のうち1つ以上によるコーヒー炒り装置を含むコーヒー煎出装置が提供される。斯かるコーヒー煎出装置は、該コーヒー炒り装置の改善された一貫性によって、改善された味の一貫性を持つコーヒーを煎出することができるコーヒー煎出装置を提供する。
更に他の態様によれば、コーヒー炒り装置の区画におけるコーヒー豆を炒る方法であって、前記コーヒー豆を炒るため前記コーヒー豆を加熱するステップと、前記区画における揮発性有機化合物の総濃度の変化率を監視するステップと、前記監視された変化率に応じて前記加熱するステップを制御するステップと、を有する方法が提供される。
一実施例においては、前記監視するステップは、予め定義された閾値を超える変化率を検出するステップを有し、前記制御するステップは、前記予め定義された閾値を超える変化率を検出した後、所定の時間の間、前記加熱するステップを制御するステップを有する。
前記予め定義された閾値は、前記コーヒー豆の最初の亀裂段階の開始、及び/又は前記コーヒー豆の最初の亀裂段階の終了、及び/又は前記コーヒー豆の2回目の亀裂段階の開始を示唆し得る。
本発明の実施例は、添付図面を参照しながら、限定するものではない例として、以下に詳細に説明される。
図は単に模式的なものであり、定縮尺で描かれているわけではないことは、理解されるべきである。また、図を通して、同一の又は類似する部分を示すために、同一の参照番号が用いられていることは、理解されるべきである。
本発明の状況において、VOCは、例えば50乃至250℃の範囲内の沸点のような、250℃以下の沸点を持つ有機化合物のような、室温(298K又は25℃)において定義された最小蒸気圧を持つ、有機化合物である。VOCの総濃度は、VOCセンサにより検出されることができるコーヒー豆10により放出された全てのVOCの総濃度であっても良いし、又は、VOCセンサにより検出されることができるコーヒー豆10により放出されたVOCのうち選択されたものの総濃度であっても良い(例えばVOCセンサは当該選択されたもののみを検出することが可能であっても良い)。
図1は、一実施例によるコーヒー炒り装置100を模式的に示す。コーヒー炒り装置100は典型的には、コーヒー豆10をなかに収容するための区画110を有する。区画110は更に、コーヒー豆の炒り工程の間に、コーヒー豆10を攪拌するための、攪拌棒114に装着された又は固定された、例えば攪拌羽根のような攪拌部材を含む、攪拌構成を有する。当該攪拌構成は、区画110におけるコーヒー豆10の均一な炒りを確実にすることを支援する。該攪拌構成は、例えば以下に更に詳細に説明されるコントローラ130によってのように、いずれの適切な態様で制御されても良い。
コーヒー炒り装置100は典型的には更に、炒り工程の間にコーヒー豆10を加熱するための加熱構成を有する。一実施例においては、該加熱構成は、コントローラ130により制御される。該加熱構成は、コーヒー豆10の炒りが生じる適切な温度、即ちメイラード反応及び熱分解反応のような所望の化学反応が起きる適切な温度にまで、コーヒー豆10が加熱されることを確実にする。図1において、該加熱構成は、単に限定するものではない例として、導管142を介して区画110の入口112に接続された、熱い空気の生成器140により実施化されている。本実施例においては、入口112は典型的には、例えば攪拌構成を用いてコーヒー豆10を攪拌するときのような炒り工程の間に、コーヒー豆10を通るよう熱い空気がガイドされるように構成される。入口112は、コーヒー豆10が導管142に入ることを防止するための、細かい格子等を有しても良い。
しかしながら、区画110の1つ以上の壁に装着又は内蔵された1つ以上の加熱要素のような(この場合には入口112は省略され得る)、コーヒー豆10を加熱するための、いずれの適切な加熱構成が用いられても良いことは、理解されるべきである。斯かる加熱構成はそれ自体良く知られているため、単に簡略さのため、更に詳細には説明されない。
コントローラ130は、炒り工程の間に、区画110のなかに存在するコーヒー豆10がVOCを放出する速度の変化、例えば区画110におけるVOCの総濃度の変化速度に少なくとも部分的に応じて、加熱構成を制御するよう構成される。
一実施例においては、斯かる制御機構を容易化するため、コーヒー炒り装置100は、区画110におけるVOCの斯かる総濃度を検出するための、VOCセンサ120を有しても良い。VOCセンサはそれ自体良く知られているため、単に簡略さのため、更に詳細には説明されない。VOCセンサ120として、いずれの適切なVOCセンサが用いられても良い。
コントローラ130は、VOCセンサ120により区画110において検出された総VOCレベルに応答して、加熱構成140を制御するよう構成されても良い。特に、該コントローラは、最初の亀裂段階の発生を示唆する、コーヒー豆10により放出されたVOCの濃度の変化率の増大に応答するよう構成されても良い。このことは、コーヒー豆10の炒り工程の間の、典型的なVOC放出曲線を模式的に示す、図2を参照しながら以下により詳細に説明される。該VOC放出曲線は、炒り時間tに応じた、区画110におけるVOCの総濃度Cを表している。該曲線は、4つの別個の領域に分けられる。第1の領域Iは、典型的にはコーヒー豆10の乾燥工程と関連し、この間は、区画110におけるVOC濃度は、典型的にはゼロに近く、コーヒー豆が領域IIにより識別される第1の亀裂段階に入るまでは、増大するとしても僅かにのみ増大し得、領域IIにおいては、区画110におけるVOC濃度が、VOC放出曲線の区間11により示されるように急速に増大し、即ち総VOC濃度の変化速度が増大する。該VOC曲線における点12により示される最初の亀裂段階の完了時に、区画110における総VOC濃度の上昇速度が著しく低下し、該VOC放出曲線の区間13により示される第3の領域の間、ゼロ又は僅かに負の値に到達し得る。総VOC濃度における当該安定した状態は典型的には、VOC放出曲線における点14により特定される2回目の亀裂段階にコーヒー豆10が入るまで維持され、VOC放出曲線の領域IVにより識別される2回目の亀裂段階は典型的には、区画110における総VOC濃度における著しい増大により特徴付けられる。
斯かる予測可能な挙動は、炒り工程の一貫性及び/又は品質を改善するために、VOC放出曲線におけるこれら基準点の1つ以上の出現の際に、所定の態様でコーヒー炒り工程を制御するために利用され得る。
一実施例においては、コントローラ130は、最初の亀裂段階の開始を識別するため、VOCセンサ120により供給されたセンサ読み取り値から、総VOC濃度の変化を監視することにより、最初の亀裂段階の開始を特定するよう構成される。コントローラ130は例えば、総VOC濃度の変化率を、定義された閾値に対して比較し、総VOC濃度の変化率が当該定義された閾値を超えると、コントローラ130が、例えば所定の態様で加熱要素140を制御することによって、所定の態様で更なる炒り工程を制御しても良い。このことは例えば、コーヒー豆10の最初の亀裂段階の間に加熱温度を制御することを含んでも良く、最初の亀裂段階の間に、コーヒー豆10が、発熱反応にさらされ、コーヒー豆10の内部温度が急速に上昇させられ、それにより、最初の亀裂段階の間に、加熱構成140により生成される熱の量が低減させられるか又は制御され、当該段階の間の、コーヒー豆10の過熱、即ち過剰な炒りが防止されても良い。
一実施例においては、コントローラ130は、最初の亀裂段階の終了を識別するため、VOCセンサ120により供給されたセンサ読み取り値から、総VOC濃度の変化を監視することにより、基準点12により特定されるような最初の亀裂段階の終了を識別するよう構成される。コントローラ130は例えば、総VOC濃度の変化率を、定義された更なる閾値に対して比較し、ここで該閾値は、最初の亀裂の終了は、コーヒー豆10がVOCの放出を低速化することによって示唆されるため負の閾値であり、総VOC濃度の変化率が当該定義された更なる閾値を超えると、即ち変化率が低下し当該更なる閾値を下回ると、例えば炒り工程を完了させるよう所定の量の時間だけ加熱構成140を制御することによって、所定の態様で更なる炒り工程を制御しても良い。該所定の量の時間は、コーヒー炒り装置100のユーザにより規定された所望の炒りの度合いに依存しても良く、当業者には容易に理解されるように、異なる炒り度合いは、最初の亀裂段階の終了から炒り工程を完了させるまでに必要な、異なる時間の量と関連づけられ得る。コントローラ130は、以上に説明されたように所定の態様で最初の亀裂工程を制御し、続いて以上に説明されたように最初の亀裂工程の完了に後続して所定の態様で残りの炒り工程を制御するよう構成されても良い。
一実施例においては、コントローラ130は、2回目の亀裂段階の開始を識別するため、VOCセンサ120により供給されるセンサ読み取り値から、総VOC濃度の変化を監視することによって、2回目の亀裂段階の開始を識別するよう構成される。コントローラ130は例えば、総VOC濃度の変化率を定義された閾値と比較し、総VOC濃度の変化率が当該定義された閾値を超えると、コントローラ130が、例えば所定の態様で加熱構成140を制御することにより、所定の態様で更なる炒り工程を制御しても良い。コントローラ130は、以上に説明されたように、まず最初の亀裂段階の開始及び最初の亀裂段階の終了を識別することによって、2回目の亀裂段階の開始を検出しても良く、これにより、後続する区画110におけるVOCの総濃度が増大する速度が、図2における点14により示されるような2回目の亀裂段階の開始に割り当てられるようにしても良い。例えば、コントローラ130は、最初の亀裂段階に関連して以上に説明されたような所定の態様で、2回目の亀裂段階の間、所定の期間の間炒り工程を継続し、及び/又はコーヒー豆10の加熱を制御するよう構成されても良い。2回目の亀裂段階は一般的に深い炒りに関連付けられるため、コーヒー炒り装置100のコントローラ130は、コーヒー豆10の深い炒りが必要とされる状況においては、2回目の亀裂段階の検出に応じて、所定の態様で炒り工程を制御するよう構成されても良い。2回目の亀裂段階の終了は一般的には、コーヒー豆10からのVOCの放出率における減少に関連付けられるため、コントローラ130は更に、例えば減少率を予め定義された閾値と比較することによって、当該減少を検出することにより、2回目の亀裂段階の終了を検出するように構成されても良く、更に、2回目の亀裂段階の終了の検出に後続して、例えば所定の時間の量だけ、所定の態様で炒り工程を完了させるよう構成されても良い。
一実施例においては、コントローラ130は、VOC放出曲線における適切な基準点を選択し、ユーザにより規定されたコーヒー豆10の所望の炒り度合いに基づいて、これら基準点から所定の態様で炒り工程を制御するよう構成される。例えば、所望の炒り度合いは軽い炒りであることをユーザが示した場合、コントローラ130は、以上に説明されたように、最初の亀裂段階の完了を検出すると、所定の態様で残りの炒り工程を制御するよう構成されても良い。代替としては、所望の炒り度合いは深い炒りであることをユーザが示した場合、コントローラ130は、以上に説明されたように、2回目の亀裂段階の開始及び/又は完了を検出すると、所定の態様で残りの炒り工程を制御するよう構成されても良い。
一実施例においては、コントローラ130は、コーヒー豆10により放出されたVOCにおける上述した総濃度変化の速度により検出される、最初の亀裂段階の完了の際に、設定された時間の間だけ、加熱構成140を接続するよう構成されても良い。該設定された時間は、ユーザにより定義されたコーヒー豆10の炒り度合いに対応し、典型的には長い該時間が、コーヒー豆10の深い炒りに対応する。この目的のため、コントローラ130は、炒り度合いの関数として時間が定義された、ROM、フラッシュメモリ又はルックアップテーブル等(図示されていない)のような、不揮発性データ記憶素子を含んでも良いし、又は斯かる記憶素子へのアクセスを有しても良い。コントローラ130は更に、該設定された時間に応じて加熱構成を制御するためのタイマ135を含んでも良い。代替としては、タイマ135は、コントローラ130とは別個のものであっても良い。制御パラメータとして時間を用いてコーヒー炒り装置100の加熱構成を制御することは、それ自体良く知られているため、単に簡略さのため、更に詳細には説明されない。上述した実施例の時間制御の態様は、いずれの適切な態様で実装されても良いことに、単に留意されたい。
コントローラ130は、ユーザインタフェース150に応答しても良く、ユーザインタフェース150は、例えばダイヤル、一連のボタン、タッチスクリーンであっても良いプログラム可能なディスプレイ等を用いた、いずれかの適切な態様で、ユーザがコーヒー豆10の所望の炒り度合いを規定することを容易化するものであっても良い。この目的のため、いずれの適切なタイプのユーザインタフェース150が用いられても良い。
これらの実施例は、とり得る構成の限定するものではない例であり、多くの他の構成も同等に適切であることは理解され得、例えば、図1に示されたコーヒー炒り装置100の実施例は、離散的なコントローラ130を用いて説明されたが、離散的な構成要素の少なくとも幾つかが単一の構成の一部を形成しても良い。例えば、コントローラ130は、VOCセンサ120等の一部を形成しても良い。
一実施例においては、コーヒー炒り装置100は更に、例えば上述したコーヒー豆10により放出されるVOCにおける総濃度変化の速度における変化により決定される、コーヒー豆10の最初の亀裂段階の完了の後に、コーヒー豆10の色を決定することにより、炒り工程を制御するよう構成されても良い。この目的のため、更なるセンサ(図示されていない)が区画110に存在しても良く、該更なるセンサは区画110におけるコーヒー豆10の色を決定するよう構成される。該更なるセンサは、コントローラ130に通信可能に結合され、それによりコントローラ130は、該更なるセンサに応答してコーヒー炒り装置100の加熱構成を更に制御することができる。コーヒー豆の色の決定の工程はそれ自体良く知られているため、単に簡略さのため、更に詳細には説明されない。いずれの適切なコーヒー豆の色の決定感知構成が用いられても良いことに、単に留意されたい。
コーヒー炒り装置100は、コーヒー豆挽き器及びコーヒー煎出段を更に有する、コーヒー煎出装置に内蔵されても良い。例えば、該コーヒー煎出装置は、炒られたコーヒー豆の一部を挽くために該豆をコーヒー豆挽き器に自動的に移送し、その後に、新鮮な一杯のコーヒーを煎出するために、挽かれたコーヒーが自動的にコーヒー煎出段に移送されても良い。斯かるコーヒー煎出装置はそれ自体良く知られているため、単に簡略さのため、更に詳細には説明されない。斯かるコーヒー煎出装置の具体的な実施例は重要ではなく、斯かるコーヒー煎出装置のいずれの適切な構成もが考慮され得ることは、理解されるべきである。
本発明によるコーヒー煎出方法800の実施例が、本実施例のフロー図を示す図3を参照しながら以下に更に詳細に説明される。該方法は、例えばコーヒー炒り装置100をスイッチオンすることにより、及び/又は区画110を炒られるべきコーヒー豆10で満たすことにより、ステップ310において開始する。該方法は次いでステップ320に進み、該ステップにおいて、例えばユーザインタフェース150を用いて、ユーザがコーヒー豆10の所望の炒りレベルを定義する。
ステップ330において、加熱構成140をイネーブルにすることによりコーヒー豆10の炒り工程が起動され、該炒り工程の間、ステップ340において、コーヒー豆10により放出されるVOCの総濃度がVOCセンサ120により監視され、コントローラ130により解釈され、最初の亀裂段階の開始又は終了、2回目の亀裂段階の開始又は終了等のような、該炒り工程の間の重要な基準点を検出する。ステップ340はステップ330に後続するものとして示されているが、ステップ340は典型的にはステップ330と並行して実行されることは、理解されよう。
該方法は次いでステップ350に進み、該ステップ350において、以上に説明されたように、コーヒー豆10により放出されるVOCの総濃度の変化率が、予め定義された閾値を超えているか否かを、コントローラ130がチェックする。否であれば、該方法はステップ340に戻り、監視が継続される。しかしながら、当該変化率が該予め定義された閾値を超えているとコントローラが決定した場合、該方法はステップ360に進み、該ステップ360において、例えば最初の亀裂の間にコーヒー豆10に入力される熱を制御することによって、及び/又は所定の量の時間内に炒り工程を完了させることによってのような、所定の態様で、炒り工程が継続され、ここで該所定の量の時間の間、コーヒー豆10に入力される熱は、必要であれば(所定の態様で)変化させられても良く、ここで該所定の量の時間は、以上に説明されたように、ユーザにより規定されたコーヒー豆10の所望の炒り度合いに基づいて選択されても良い。コーヒー豆10が当該態様により炒られると、ステップ370において該方法が終了する。
上述の実施例は本発明を限定するものではなく説明するものであって、当業者は添付する請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替実施例を設計することが可能であろうことは留意されるべきである。請求項において、括弧に挟まれたいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「有する(comprise)」及びその語形変化の使用は、請求項に記載されたもの以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。要素に先行する「1つの(a又はan)」なる語は、複数の斯かる要素の存在を除外するものではない。本発明は、幾つかの別個の要素を有するハードウェアによって実装されても良い。幾つかの手段を列記した装置請求項において、これら手段の幾つかは同一のハードウェアのアイテムによって実施化されても良い。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。