添付図面で示す本発明の様々な例示的実施形態の詳細を以下に説明する。本発明を形成する方法及び使用方法に対応する構成を、送達システムの詳細な説明に関連して説明する。本明細書に記載の方法及びシステムは、医療デバイス、例えばステント、足場(スカフォールド)、ステント移植片(グラフト)、弁、フィルタ、又は他の適正なインプラントを患者の所望場所に送達するのに使用することができる。
概して、またより詳細に記述するように、本明細書に記載する本発明は、ハンドル、トリガ、及び作動アセンブリを備える。トリガは、ハンドルに動作可能に連結する。作動アセンブリは、トリガ、内側シャフト部材、及び外側シャフト部材に動作可能に連結する。本明細書に記載の「連結した/された(coupled)」、「係合した/された(engaged)」又は「接続した/された(connected)」とともに使用される用語「機能可能に(functionally)」及び「動作可能に(operatively)」は、相互に置換可能であって、当業者には理解されるであろう。作動アセンブリは、遊星キャリヤ、遊星キャリヤに動作可能に連結された少なくとも1個の遊星ギア、遊星ギアに動作可能に係合するサンギアシャフト、遊星ギアに動作可能に係合するリングギア、サンギアシャフトを一方向回転運動するよう制限する構成にされた第1クラッチドライバ、及びサンギアシャフト及び遊星キャリヤを一方向にロックするよう構成された第2クラッチドライバを有する。作動アセンブリは、トリガを第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材をハンドルに対して基端(近位)方向に距離(d) 変位させ、また別個に内側シャフト部材をハンドルに対して末端(遠位)方向に距離(x) 移動させ、さらにまた作動アセンブリは、トリガを第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材をハンドルに対して変位させることなく、内側シャフト部材をハンドルに対して基端方向に距離(y) 移動させるよう構成される。
本発明によれば、送達システム用のトリガアセンブリが設けられる。トリガアセンブリは、作動アセンブリに機能可能に連結されたトリガを有し、この連結は、駆動ラック、トリガと駆動ラックとの間に機能可能に介在したギア列によって行われる。このギア列は、トリガギアセクターと、このトリガギアセクターに動作可能に噛合させられるトリガピニオンと、トリガピニオンに動作可能に連結したスライドピニオンと、及び駆動ラックに連結したスライドに配置され、かつトリガピニオンに動作可能に噛合させられるスライドラックと、を有する。
種々のタイプの医療デバイスは、本発明の送達システムが送達するのに適する。限定目的ではなく説明目的のため、送達システムを自己拡張するステントとして示した医療デバイスで本明細書に記載する。とくに、限定ではなく、説明目的だけのため、インプラントは編組ステント又は足場であるものとして本明細書で言及する。しかし、本明細書に記載する送達システムは、自己拡張するステントに限定するものではない。他のデバイスも使用することができる。例えば、足場(スカフォールド)、コイル、フィルタ、ステント移植片(グラフト)、塞栓症保護デバイス、及び人工弁を、患者の脈管構造、心臓、又は他の臓器及び身体ルーメン(管腔)内に、本明細書記載の送達システムを用いて送達することができる。補綴(プロテーゼ)回収機構のような他のデバイスも送達システムで患者の管腔系における所定場所の送達することができる。さらに、医療デバイス及び/又は有益薬剤も本発明を用いて送達することができる。例えば、多重ステント及び/又はステントと塞栓症保護デバイスとの組合せ及び/又は有益薬剤も本明細書に以下に記載するようにして送達することができる。インプラント送達に関連する他の情報としては、特許文献1、すなわち米国特許出願公開第2008/0097572号(2007年10月22日出願の米国特許出願第11/876,764号)、及び特許文献2、すなわち米国特許出願公開第2011/0295354号(2011年5月27日出願の米国特許出願第13/118,325号)に見ることができ、これら特許文献は参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。
図1につき説明すると、本明細書に記載する送達システムの様々な実施形態は、ハンドル1、外側管状部材22、及び内側シャフト部材21を備えることができる。インプラント23、例えば編組インプラントは、システムに設ける又は独立的に設けることができる。ハンドルは、第1位置と第2位置との間で移動可能なトリガ60と、トリガ60に動作可能に連結した作動アセンブリ2(図3参照)とを含むトリガアセンブリを有することができる。外側管状部材22は、基端部分及び末端部分を有することができる。外側管状部材22は、作動アセンブリ2に動作可能に連結し、またハンドル1に対して基端方向に移動可能にすることができる。スタビライザチューブ(図示せず)を外側管状部材22の少なくとも基端部分にわたり配置し、また張力緩和部15を使用して、スタビライザチューブとハンドル1との間を連結する。内側シャフト部材21は、基端部分及び末端部分を有することができる。内側シャフト部材21は、外側管状部材22内に配置することができ、また作動アセンブリ2に動作可能に連結することができる。本明細書に記載する送達システムにおける内側シャフト部材21は、外側管状部材22に対して末端方向及び基端方向に移動可能である。インプラント23は、外側管状部材22の末端部分内に配置することができ、また内側シャフト部材が外側管状部材22に対して末端方向に移動するとき内側シャフト部材21の末端部分が係合するよう位置決めすることができる。内側シャフト部材21の末端部分は、この末端部分に配置した押出し機構を有することができる。例えば、参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする上述の特許文献2、すなわち米国特許出願公開第2011/0295354号は、送達システム用のプッシャ素子を開示している。外側管状部材22は、図1で破断させて示し、図示の長さは単に例示であって、外側管状部材22及び内側シャフト部材21は図示より長いものであり得る。実際、任意の適当な長さを用いることができる。例であって限定するものでは決してないが、外側管状部材22及び内側シャフト部材21は十分長く、患者の身体外部から曲がりくねった経路を経て、患者体内の治療場所まで延在することができる。ハンドル1は、さらに、ガイドワイヤを収容するハンドルの基端部にルアー(luer)ロック部を設けることができ、このガイドワイヤを通じて内側シャフト部材及び/又は所望のフラッシュ洗浄デバイスを貫通させることができる。
本発明の作動アセンブリ2は、トリガ60を第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材22をハンドル1に対して基端(近位)方向に距離(d) 変位させ、また別個に内側シャフト部材21をハンドル1に対して末端(遠位)方向に距離(x) 移動させるよう構成される。さらに、作動アセンブリ2は、トリガ60を第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材22を変位させることなく、内側シャフト部材21をハンドル1に対して基端方向に距離(y) 移動させるよう構成される。換言すれば、作動アセンブリ2は、トリガ60を第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材22をハンドル1に対して基端(近位)方向に移動させ、また別個に内側シャフト部材21を外側管状部材22に対して末端(遠位)方向に移動させるよう構成し得る。作動アセンブリ2は、さらに、トリガを第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材22をハンドル1に対して変位させることなく、内側シャフト部材21を外側管状部材22に対して基端方向に移動させるよう構成し得る。トリガ60を第1位置から第2位置に展開すること、及びトリガを第2位置から第1位置の復帰させることを反復して行うことにより、内側シャフト部材21に作用してインプラント23を外側管状部材22から押し出すことができる。
距離(y)−(マイナス)距離(x) は、距離(d) にほぼ等しくすることができる。したがって、トリガ60の第1位置から第2位置への展開、及びトリガの第2位置から第1位置への復帰の際に、内側シャフト部材21の外側管状部材22に対する正味変位はゼロになり得る。インプラント23は長さを有し、インプラント23の長さは距離(x) よりも短くすることができる。インプラント23の長さの例としては、説明目的であって限定するものではないが、20mm、30mm、40mm、60mm、80mm、100mm、120mm、及び150mmとすることができる。
距離(d) 、距離(x) 及び距離(y) は、少なくとも一部には送達すべきインプラントの直径、送達すべきインプラントの所望圧縮、挿入ポイントとインプラント送達場所、及び/又は他の変数に基づいて選択することができる。例であって決して限定するものではないが、脈管に送達されたとき長さが約12mmとなり得る直径4.5mmのステントに関しては、(x) は約28mm、及び距離(y) は約40mmとすることができる。他の例であって決して限定するものではないが、内側シャフト部材21の外側管状部材22に対する正味末端方向運動(すなわち距離(d)+距離(x))の距離(d) に対する比(本明細書では「ギア比」と称する)は、3より大きくすることができる。例として(12+28):(12)のギア比は約3.3である。このようなギア比を有する本明細書に記載の作動アセンブリは、編組ステントを拡張した送達形態から拡張した展開形態まで適正に展開させ、送達長さから展開長さへの3:1のステントの長さ変化に対処するのに使用することができる。脈管に送達されたときの例示的ステント直径は、4mm〜12mmの範囲又はそれ以上にすることができ、例えば、例示的直径は、4.5mm、5.0mm、5.5mm、6.0mm、6.5mm、7.5mm、若しくは8mm、又はそれらの間における適当な増分とすることができる。
説明目的であって、限定しないが、インプラントを送達するシステムの例示的実施形態を図1に示し、全体的に参照符号1000で示す。この例示的実施形態の部分を図2〜23に示す。ハンドル1は、第1ハンドルハウジング部分1a及び第2ハンドルハウジング部分1bを有することができる。このシステムは、さらに、トリガ60を備えることができる。トリガ60は、動作可能にハンドルに連結することができ、この連結は、第1位置と第2位置との間で移動可能になり得るように行う。図示の実施形態のように、トリガは、例えば、ばねによって第1位置又は第2位置に向けて押圧偏倚することができる。ラチェット機構80を設け、所望に応じて一方向又は双方向へのフルストローク(全行程)を必要とする第1位置と第2位置との間でトリガを移動するのを阻止することができるようにする。さらに、トリガストップ67(図2参照)を設けることができる。トリガストップ67は、トリガ60とハンドル1との間に配置することができ、またトリガ60がどのくらい作動できるかの範囲を制限することができる。トリガストップ67のサイズは、少なくとも一部には送達すべきステントの直径、送達すべきステントの所望圧縮度、挿入ポイントとステント送達場所との間における経路及び/又は他の変数に基づいて選択することができる。実際、システムは、トリガのいかなる運動をも阻止できるトリガロック1eを有することができる。例えば、トリガロック1eは、使用前(例えば、輸送中)に係合させることができ、またシステムの使用が予想される際に離脱することができる。
システム1000は、さらに、作動アセンブリ2を備える。作動アセンブリ2は、トリガ60、内側シャフト部材21及び外側管状部材22に動作可能に連結し、詳細に上述したような所望相対移動を生ずるようにする。
図4は、説明目的であって限定するものではなく、送達システム1000の作動アセンブリにおける選択した素子又はコンポーネントを示す。すなわち、図5〜11は、説明目的であって限定するものではなく、作動アセンブリ2における選択した素子又はコンポーネントを示す。図12〜23は、説明目的であって限定するものではなく、作動アセンブリ2における選択したコンポーネント間の関係を示す。上述したように、作動アセンブリ2は、トリガ60を第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材22をハンドル1に対して基端方向に距離(d) 変位させ、また別個に内側シャフト部材21をハンドル1に対して末端方向に距離(x) 移動させるよう構成され得る。作動アセンブリ2は、トリガ60を第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材22をハンドル1に対して変位させることなく、内側シャフト部材21をハンドル1に対して基端方向に距離(y) 移動させるよう構成され得る。
図示のように、作動アセンブリ2は、遊星ギアシステムを有することができる。例えば、作動アセンブリは、遊星キャリヤ5、少なくとも1個の遊星ギア6、サンギアシャフト3、リングギア7、第1クラッチドライバ4a及び第2クラッチドライバ4bを備えることができる。作動アセンブリはシャトルフレーム9を備えることができる。シャトルフレームは、このシャトルフレーム上に配置した、遊星キャリヤ5、遊星ギア6、サンギアシャフト3、リングギア7、並びに第1及び第2のクラッチドライバ4a、4bを有することができる。シャトルフレーム9は、ハンドル1内に配置することができ、またハンドル1の長さに沿ってハンドル1に対して移動可能とすることができる。
サンギアシャフト3(図5参照)は、サンギア部分3a、シースピニオン3b、クラッチ係合部分3c、及び段差部分3dを有することができる。図示したように、クラッチ係合部分3cは鋸歯状であるが、他の適当な形態を使用することができる。遊星キャリヤ5(図6参照)は、周縁ピニオン5a、クラッチコンポーネント5b、及び少なくとも1個のピン5cを有することができる。例えば、少なくとも図6に示すように、遊星キャリヤ5は3個のピン5cを有する。リングギア7(図7参照)は、周縁ピニオン7a及びリングギア部分7bを有することができる。各クラッチドライバ4a、4b(図8参照)は、形状を互いに同一にすることができ、またサンギアシャフト係合部分4c及びクラッチ部分4dを有することができる。サンギアシャフト係合部分4cは鋸歯状とするが、他の適当な形態を使用することができる。
遊星キャリヤ5は、したがって、遊星ギアシステムの「遊星キャリヤ」として動作する。このようにして、少なくとも1個の遊星ギア6は、動作可能に遊星キャリヤ5に連結することができる。各遊星ギア6は、説明目的であって限定するものではない図12に示すように、遊星キャリヤ5のピン5cに動作可能に連結することができる。例示的実施形態において、システムは、遊星ギアシステムにおける「遊星ギア」として動作する3個の遊星ギア6を備えるが、1個、2個、4個又はそれ以上の遊星ギア6を設けることができる。サンギアシャフト3は、遊星ギアシステムの「サンギア」として動作することができる。サンギア3のサンギア部分3aは、遊星ギア6に動作可能に係合し、これにより、説明目的であって限定するものではない図13に示すように、遊星ギア6は、サンギア部分3aに動作可能に噛合する。リングギア7は、遊星ギアシステムの「リングギア」として動作することができる。リングギア部分7bは遊星ギア6に動作可能に係合することができ、これにより、説明目的であって限定するものではない図14に示すように、遊星ギア6は、リングギア7のリングギア部分7bに動作可能に噛合する。サンギアシャフト3の段差部分3dは、遊星ギアシステムの残りの部分の位置を維持するよう構成され得る。例えば、段差部分3dは、リングギア7に係合してリングギア7の望ましくない運動を減少し、これにより遊星ギア6の望ましくない運動を減少することができる。
さらに図示のように、シャトルフレーム9(図9参照)は、クラッチ係合部分9aと、外側管状部材22の基端部に連結するフェルールを収容するよう構成し得るキャビティ9bと、及びガイド9cを有することができる。
第2クラッチドライバ4bは、サンギアシャフト3及び遊星キャリヤ5を一方向にロックするよう構成され得る。このようにして、サンギアシャフト3、遊星キャリヤ5、及びリングギア7は、トリガ60の第1位置から第2位置への展開中に1:1の回転比を有する。例えば、第2クラッチドライバ4bのサンギア係合部分4cは、サンギアシャフト3のクラッチ係合部分3cに係合することができ、これにより、説明目的であって限定するものではない図15に示すように、サンギアシャフト3及び第2クラッチドライバ4bは一緒に回転する。加えて、第2クラッチドライバ4bのクラッチ部分4dは、説明目的であって限定するものではない図16に示すように、遊星キャリヤ5のクラッチコンポーネント5bとラチェット状に係合することができる。このような形態によれば、サンギアシャフト3及び遊星キャリヤ5は、第1方向には互いに独立的に回転でき(例えば、遊星キャリヤ5が図16における反時計方向に回転するとき)、また第2方向には互いにロックされる(例えば、遊星キャリヤ5が図16における時計方向に回転するとき)。
第1クラッチドライバ4aは、サンギアシャフト3の一方向回転運動を制限するよう構成され得る。第1クラッチドライバ4a及びサンギアシャフト3は、トリガの第2位置から第1位置への復帰中サンギアシャフト3が回転しないよう構成され得る。例えば、第1クラッチドライバ4aのサンギア係合部分4cは、サンギアシャフト3のクラッチ係合部分3cと固定的に係合することができ、これにより、説明目的であって限定するものではない図15に示すように、サンギアシャフト3及び第1クラッチドライバ4aは一緒に回転する。さらに、第1クラッチドライバ4aは、別個の素子、例えば、説明目的であって限定するものではない図17に示すように、シャトルフレーム9におけるクラッチ係合部分9aとラチェットタイプの係合をすることができる。このように、第1クラッチドライバ4aは、クラッチ係合部分9aによって一方向運動に制限され、したがって、サンギアシャフト3を一方向運動に制限することができる(例えば、サンギアシャフト3は、図17で反時計方向にのみ回転することができる)。
サンギアシャフト3は、外側管状部材22に機能可能に連結されて、トリガの第1位置から第2位置への展開の際にサンギアシャフト3が回転し、これにより外側管状部材22を基端方向に移動させることができる。例えば、シャトルフレーム9は、キャビティ9bで外側管状部材22に固定的に連結することができる。説明目的で図示するように、シャトルフレーム9及び外側管状部材22はフェルールによって連結することができる。サンギアシャフト3のシースピニオン部分3bは、ハンドル1に機能可能に連結することができ、これによりトリガの第1位置から第2位置への展開の際にサンギアシャフト3は、回転し、ハンドル1に係合し、またシャトルフレーム9をハンドル1に対して基端方向に或る距離移動させる。このように、また本明細書の実施形態のように、外側管状部材22もハンドル1に対して基端方向に移動し、これはすなわち、外側管状部材22がシャトルフレーム9の固定的に連結されているからである。さらに、中間ギア10は、説明目的であって限定するものではない図18に示すように、シースピニオン部分3bと、ハンドル1に配置されたシースラック1cとの間に機能可能に噛合することができる。付加的に又は代替的に、シースピニオン部分3bはシースラック1cに直接噛合することができる。上述したように、第1クラッチドライバ4bは、トリガ60の第2位置から第1位置への復帰中にサンギアシャフト3が回転するのを阻止することができる。したがって、シャトルフレーム9、このシャトルフレーム9に固定的に連結された外側管状部材22、及びシャトルフレーム9に担持されるすべての他のコンポーネントは、トリガ60が第1位置から第2位置に展開するとき基端方向に移動するが、トリガ60が第2位置から第1位置に復帰するとき静止状態を維持する。中間ギア10の小平歯車10bであるギア(又はシースピニオン部分3bのギア)及びシースラック1cのギアは、所望又は必要に応じて非標準ピッチを利用することができる。例としてであって、決して限定するものではないが、標準48ピッチを僅かに拡大することができる。このような変化により、トリガ60が第1位置から第2位置に展開するとき、所望の値(d) を得ることができる。
作動アセンブリ2は、さらに、ラチェットラック8を有することができる。ラチェットラック8は、内側シャフト部材21に固定的に連結することができ、また説明目的であって限定するものではない図19に示すように、シャトルフレーム9に配置することができる。ラチェットラック8は、リングギア7に動作可能に係合することができる。例えば、ラチェットラック8は、説明目的であって限定するものではない図20に示すように、リングギア7の周縁ピニオン7aに動作可能に噛合することができる。トリガ60の第1位置から第2位置への展開の際に、リングギア7は回転し、ラチェットラック8を、またひいては内側シャフト部材21を、ハンドルに対して末端方向に移動させる。トリガ60の第2位置から第1位置への復帰の際にリングギア7は反対方向に回転し、またラチェットラック8、及びひいては内側シャフト部材21をハンドルに対して基端方向に移動させる。
作動アセンブリ2は、さらに、シャトルアセンブリ9に配置されたプレート14を有する。このプレート14は、作動アセンブリ2の部分を所定位置に保持して、作動アセンブリ2を保護することができる。作動アセンブリ2は、さらに、少なくとも1個のピン13を有することができ、これらピン13は、ハンドル1内に配置された少なくとも1個のピントラックに係合し、これにより、説明目的であって限定するものではない図21に示すように、ハンドルに沿ってシャトルフレーム9を案内するよう構成される。ピントラックは、ハンドルハウジングの第1側面1a、ハンドルハウジングの第2側面1b、又はハンドル1の両側双方の側面に設けることができる。少なくとも1個のピンは、サンギアシャフト3の軸に配置された第1ピン13aを有することができる。作動アセンブリは、第2ピン13b及び第3ピン13c(図2参照)のような追加的ピンを有することができ、各ピンはプレート14及びシャトルフレーム9に配置される。第2ピン13b及び第3ピン13cはプレート14をシャトルフレーム9の所定位置に保持することができる。作動アセンブリ2は、中間ギア10の軸に配置された第4ピン13dを有することができる。第4ピン13dは、ハンドルに係合し、シャトルフレーム9がハンドル1に対して移動するときにガイドとして作用することができる。
本発明の他の態様によれば、作動アセンブリ2は、駆動ラック12によってトリガ60に機能可能に連結することができる。例えば、駆動ラック12は、駆動ラック2とトリガ60との間に機能可能に配置された中間素子に固定的に連結する又は釈放可能に連結することができる。例としてであって決して限定するものではないが、駆動ラック12は中間素子に対してバヨネット式に係合することができる。駆動ラック12は、遊星キャリヤ5に対して動作可能に係合することができる。例えば、駆動ラック12は、説明目的であって限定するものではない図22に示すように、遊星キャリヤ5の周縁ピニオン5aに動作可能に噛合することができる。駆動ラック12は、説明目的であって限定するものではない図22に示すように、シャトルフレーム9に配置されたガイド9cに支持することができる。このような形態によれば、駆動ラック12と対応の支持表面との間の接触領域を限定し、これにより摩擦を軽減することができる。さらに、このような形態によれば、駆動ラック12と遊星キャリヤ5との間における接触ポイントの基端側で支持することができ、この接触ポイントが駆動ラック12の長さに沿って移動するときでさえも支持することができる。動作にあたり、トリガ60を第1位置から第2位置に展開する際に、駆動ラック12は、ハンドル1に対して末端方向に移動でき、また遊星キャリヤ5を第1方向に回転させることができる。トリガ60が第2位置から第1位置に復帰する際に、駆動ラックは、ハンドルに対して基端方向に移動でき、また遊星キャリヤ5を反対方向に回転させることができる。
本発明の要旨を考慮すると、トリガストップ67、シャトル9及びこのシャトル上に配置された素子、シースラック1c、並びにハンドルガイドの寸法及び特徴は、インプラント23の仕様、例えば、インプラント23の直径に基づいて設計することができる。例としてであって、決して限定するものではないが、中間ギア10の所定半径に対して、シースラック1c及びハンドルガイドは、中間ギア10の小平歯車10b及び中間ギア10の軸に配置されたピン13dに適正に係合するよう特定距離だけ離間できるようにする。中間ギアの半径が変化する場合、シースラック1cとハンドルガイドとの間の距離は、これに応じて調整され得る。
説明目的のため、以下に本明細書に記載の作動アセンブリを有するシステムの動作に言及する。動作中、ユーザーは、トリガ60を第1位置から第2位置に展開することができる(本明細書において、「第1アクション」と称する)。トリガ60は、駆動ラック12を末端方向に移動させることができる。遊星キャリヤ5の周縁部分5aに機能可能に噛合する駆動ラック12は、遊星キャリヤ5に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ5は、3個の遊星ギア6に回転運動を与えることができる。遊星ギア6は、サンギアシャフト3のサンギア部分3aに噛合するため、自由な回転を規制され得る。3個の遊星ギア6は、リングギア7のリングギア7bに噛合することができ、またリングギア7に回転運動を与えることができる。リングギア7は、ラチェットラック8に動作可能に噛合することができ、またラチェットラック8を末端方向に駆動することができる。ラチェットラック8に固定的に連結できる内側シャフト部材21は、末端方向に移動する。遊星キャリヤ5は、第1アクションで回転するとき第2クラッチドライバ4bによってサンギアシャフト3に回転可能に連結することができ、したがって、回転がサンギアシャフト3に1:1の比で伝達され得る。第1クラッチドライバ4aは、第1アクション中、サンギアシャフト3をシャトルフレーム9に対して自由回転させる。サンギアシャフト3のシースピニオン3bは中間ギア10の大平歯車10aに噛合することができ、また中間ギア10に回転運動を与えることができる。中間ギア10の小平歯車10bは、第2ハンドルハウジング部分1bに配置されたラック1cに動作可能に噛合し、したがって、中間ギア10の回転運動は、シャトルフレーム9に基端方向への直線運動を与えることができる。シャトルフレーム9に固定的に連結し得る外側管状部材22は、ハンドルに対して基端方向に移動できる。したがって、第1アクション中内側シャフト部材21はハンドル1に対して末端方向に移動でき、また外側管状部材22はハンドル1に対して基端方向に移動できる。
トリガ60が第2位置から第1位置に復帰する(本明細書において「第2アクション」と称される)際に、駆動ラック12はハンドル1に対して基端方向に移動することができる。駆動ラック12は、遊星キャリヤ5に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ5は遊星ギア6に回転運動を伝達することができる。遊星ギア6は、第1クラッチドライバ4aを介してシャトルフレーム9に対して静止状態に保持され得るサンギアシャフト3の周りに回転できる。遊星ギア6はリングギア7に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ5とリングギア7との間における運動比は、リングギア部分7bの歯数のサンギア部分3aの歯数に対する比(比 = R/(R+S))によって決定することができる。リングギア7によって直線運動をラチェットラック8に対して基端方向に伝達することができる。内側シャフト部材21はハンドル1に対して基端方向に移動することができる。このようにして、第2アクション中に内側シャフト部材はハンドル1に対して基端方向に移動し、また外側管状部材22はハンドルに対して静止状態となる。
本明細書に記載の実施形態のように、作動アセンブリ2は、クラッチレリーズ11を有することができる。クラッチレリーズ11は、第2クラッチドライバ4bに動作可能に連結することができ、またクラッチレリーズ11にストップ1dが係合するとき、第2クラッチドライバ4bが、サンギアシャフト3及び遊星キャリヤ5を一方向にロックしないよう構成することができる。例えば、クラッチレリーズ11は、説明目的であって限定するものではない図23に示すように、クラッチ部分の素子をクラッチコンポーネント5bから離れる方向に押圧することによって、第2クラッチドライバ4bのクラッチ部分が遊星キャリヤ5のクラッチコンポーネント5bに係合するのを阻止することができる。このようにして、クラッチレリーズ11は、サンギアシャフト3、遊星キャリヤ5、及びリングギア7が第1アクション中に1:1で回転するのを阻止することができる。むしろ、クラッチレリーズ11にストップ1dが係合するとき、遊星キャリヤ5とリングギア7との間の運動比は、第1アクションと第2アクションとで同一になる。ストップ1dは、ハンドル1に、例えば、第2ハンドルハウジング部分1bに配置することができる。ストップ1dは、作動アセンブリ2がハンドル1に沿って基端方向に距離(z) 移動したとき、クラッチレリーズ11に係合するよう構成することができる。任意の適当な距離(z) を使用することができる。ストップ1dは、ハンドルに配置された、又は他に既知の技術で固定された収容ポケット内に挿入することができる。クラッチレリーズ11は鋸歯状部分11a又は他の適当な形態を有することができ、またストップ1dは弾性衝合部分を有することができる。クラッチ11の鋸歯状部分は、ストップ1dの弾性衝合部分に係合するよう構成することができる。例えば、ストップは、ストップ1dの弾性衝合部分がクラッチ11の鋸歯状部分に係合するとき弾性コンプライアンス及び対向バイアスを得ることができるP字状ストップとすることができる。このような形態によれば、クラッチレリーズ11と遊星キャリヤ5のクラッチコンポーネント5bとの離脱を阻止又は抑止することができる。
次に、説明目的であって限定するものではない図24につき説明すると、これはインプラント送達システムの他の例示的実施形態を提示し、また全体的に参照符号1001で示す。この例示的実施形態の各部分を図25〜35に示す。上述の実施形態に類似の素子は同様の符号を付している。送達システム1001は、上述したのと同様にしてインプラントを送達するよう構成することができる。
送達システム1001は、ハンドル101、外側管状部材122、内側シャフト部材121、インプラント123、例えば編組インプラントを備えることができる。ハンドル101は、トリガ160及び作動アセンブリ102を有することができ、この作動アセンブリ102は、上述したように、トリガ160が第1位置から第2位置に展開する際及び第2位置から第1位置に復帰する際に、内側シャフト部材121及び外側管状部材122をハンドル101に対して移動させるよう構成することができる。トリガ160は、上述したように、ロックを有することができる。
次に、説明目的であって限定するものではない図25〜35につき説明すると、作動アセンブリ102は遊星ギアシステムを備えることができる。説明目的であって限定するものではないが、作動アセンブリ102は、好適には、上述の実施形態と同様にする。しかし、上述した実施形態の作動アセンブリの代替物として若干の変更を組み入れることができる。例えば、ラチェットラック108を遊星キャリヤ105に動作可能に噛合させ、また駆動ラック112をリングギア7に動作可能に噛合させることができる。
作動アセンブリ102は、サンギアシャフト103(図27に示すように、サンギア部分103a、シースピニオン103b、及びクラッチ係合部分103cを有することができる)と、遊星キャリヤ105(図28に示すように周縁ピニオン105a、クラッチコンポーネント105b、及び少なくとも1個のピン105cを有することができる)と、少なくとも1個の遊星ギア106と、リングギア107(図29に示すように、周縁ピニオン107a及びリングギア部分107bを有することができる)と、第1クラッチドライバ104a及び第2クラッチドライバ104bであって、双方とも形状が同一であるクラッチドライバ(図30に示すように、それぞれサンギアシャフト係合部分104c及びクラッチ部分104dを有することができる)と、を有することができる。作動アセンブリ102は、シャトルフレーム109を有することができる。シャトルフレーム109は、シャトルフレームに配置された、遊星キャリヤ105、遊星ギア106、サンギアシャフト103、リングギア107、並びに第1及び第2のクラッチドライバ(104a、104b)を有することができる。シャトルフレーム109は、ハンドル101内に配置することができ、またハンドル101の長さに沿ってハンドル101に対して移動可能とすることができる。シャトルフレーム109は、クラッチ係合部分109a、外側管状部材122の基端部に連結されたフェルールを収容できるキャビティ109b、並びに遊星ギアシステムをシャトルフレーム109の所定位置に保持できるクリップ109d及び109eを有することができる。遊星キャリヤ105、遊星ギア106、サンギアシャフト103、及びリングギア107は、上述したように、遊星ギアシステムにおける対応の素子として作用することができる。作動アセンブリは、さらにラチェットラック108も有することができる。作動アセンブリは、ハンドル101が支持する駆動ラック112によって、トリガ160に機能可能に連結することができる。作動アセンブリは、システム1000につき説明したように、ハンドルに配置されたストップ101dに係合し得るクラッチレリーズ111を有することができる。
動作中、ユーザーは、トリガ160を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ160は駆動ラック112を基端方向に移動させることができる。リングギア107の周縁ピニオン107aに機能可能に噛合する駆動ラック112は、リングギア107に回転運動を与えることができる(図34参照)。リングギア107のリングギア部分107bは、遊星ギア106に動作可能に噛合することができ、また遊星ギア106に回転運動を与えることができる。遊星ギア106は、サンギアシャフト103のサンギア部分103aに動作可能に噛合するため、自由回転を抑止され得る。遊星キャリヤ105のピン105cに配置される遊星ギア106の運動は、遊星キャリヤ105に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ105及びサンギアシャフト103は、第1アクションで回転するとき第2クラッチドライバ104bに回転可能に連結することができ、したがって、回転をサンギアシャフト103に1:1の比で伝達することができる。第1アクション中には、第1クラッチドライバ104aは、サンギアシャフト103をシャトルフレーム109に対して自由回転させることができる。サンギアシャフト103のシースピニオン103bは、中間ギア110の大平歯車110aに噛合することができ、また中間ギア110に回転運動を与えることができる。中間ギア110の小平歯車110bは、第2ハンドルハウジング部分101bに配置されたラック101cに動作可能に噛合することができ、したがって、中間ギア110の回転運動がシャトルフレーム109の基端方向への直線運動を与える。シャトルフレーム109に固定的に連結し得る外側管状部材122は、ハンドル101に対して基端方向に移動することができる。遊星キャリヤ105の周縁ピニオン105aは、ラチェットラック108に動作可能に噛合することができ、また遊星キャリヤ105の回転は、ラチェットラック108を末端方向に移動させることができる(図35参照)。ラチェットラック108に固定的に連結し得る内側シャフト部材121は末端方向に移動する。したがって、第1アクション中に、内側シャフト部材121はハンドル101に対して末端方向に移動し、また外側管状部材122はハンドル101に対して基端方向に移動することができる。
トリガ160が第2位置から第1位置に復帰する(本明細書で「第2アクション」と称する)際に、駆動ラック112はハンドル101に対して末端方向に移動することができる。駆動ラック112はリングギア107に回転運動を与えることができる。リングギア107は、3個の遊星ギア106に回転運動を与えることができる。遊星ギア106は、第1クラッチドライバ104aを介してシャトルフレーム109に対して静止状態に保持され得るサンギアシャフト103の周りに回転することができる。遊星ギア106は遊星キャリヤ105に回転運動を与えることができる。基端方向への直線運動は、遊星キャリヤ105によってラチェットラック108に伝達することができる。ラチェットラック108に固定的に連結された内側シャフト部材121は、ハンドル101に対して基端方向に移動することができる。したがって、第2アクション中には、内側シャフト部材121はハンドル101に対して基端方向に移動することができ、また外側管状部材122はハンドル101に対して静止した状態となり得る。
説明目的であって限定するものではない図36につき説明すると、これはインプラント送達システムの例示的実施形態を提示し、また全体的に参照符号1002で示す。この例示的実施形態の各部分を図37〜45に示す。上述の実施形態に類似の素子は同様の符号を付しており、他に記載しない限り、素子は上述したのと同一の特徴を有することができる。送達システム1002は、上述したのと同様にしてインプラントを送達するよう構成することができる。
送達システム1002は、ハンドル201、外側管状部材222、内側シャフト部材221、インプラント223、例えば編組インプラントを備えることができる。ハンドル201は、トリガ260及び作動アセンブリ202を有することができ、この作動アセンブリ202は、上述したように、トリガ260が第1位置から第2位置に展開する際及び第2位置から第1位置に復帰する際に、内側シャフト部材221及び外側管状部材222をハンドル201に対して移動させるよう構成することができる。トリガ260は、上述したように、ロックを有することができる。
次に、説明目的であって限定するものではない図37〜45につき説明すると、作動アセンブリ202は送達システム1001の実施形態のような遊星ギアシステムを備えることができる。例えば、作動アセンブリ202は、サンギアシャフト203(図39に示すように、サンギア部分203a、シースピニオン203b、及びクラッチ係合部分203cを有することができる)と、遊星キャリヤ205(図40に示すように周縁ピニオン205a、クラッチコンポーネント205b、及び少なくとも1個のピン205cを有することができる)と、少なくとも1個の遊星ギア206と、リングギア207(図41に示すように、周縁ピニオン207a及びリングギア部分207bを有することができる)と、第1クラッチドライバ204a及び第2クラッチドライバ204bであって、双方とも形状が同一であるクラッチドライバ(図42に示すように、それぞれサンギアシャフト係合部分204c及びクラッチ部分204dを有することができる)と、を有することができる。作動アセンブリ202は、シャトルフレーム209を有することができる。シャトルフレーム209は、シャトルフレームに配置された、遊星キャリヤ205、遊星ギア206、サンギアシャフト203、リングギア2207、並びに第1及び第2のクラッチドライバ(204a、204b)を有することができる。シャトルフレーム209は、ハンドル201内に配置することができ、またハンドル201の長さに沿ってハンドル201に対して移動可能とすることができる。シャトルフレーム209は、クラッチ係合部分209a、外側管状部材222の基端部に連結されたフェルールを収容できるキャビティ209b、並びに遊星ギアシステムをシャトルフレーム209の所定位置に保持できるクリップ209d及び209eを有することができる。遊星キャリヤ205、遊星ギア206、サンギアシャフト203、及びリングギア207は、上述したように、遊星ギアシステムにおける対応の素子として作用することができる。作動アセンブリは、さらにラチェットラック208も有することができる。作動アセンブリは、ハンドル201が支持し得る駆動ラック212によって、トリガ260に機能可能に連結することができる。作動アセンブリは、システム1000につき説明したように、ハンドルに配置されたストップ201dに係合し得るクラッチレリーズ211を有することができる。
動作中、ユーザーは、トリガ260を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ260は駆動ラック212を基端方向に移動させることができる。リングギア207の周縁ピニオン207aに機能可能に噛合する駆動ラック212は、リングギア207に回転運動を与えることができる。リングギア207のリングギア部分207bは、遊星ギア206に動作可能に噛合することができ、また遊星ギア206に回転運動を与えることができる。遊星ギア206は、サンギアシャフト203のサンギア部分203aに動作可能に噛合するため、自由回転を抑止され得る。遊星キャリヤ205のピン205cに配置される遊星ギア206の運動は、遊星キャリヤ205に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ205及びサンギアシャフト203は、第1アクションで回転するとき第2クラッチドライバ204bに回転可能に連結することができ、したがって、回転をサンギアシャフト203に1:1の比で伝達することができる。第1アクション中には、第1クラッチドライバ204aは、サンギアシャフト203をシャトルフレーム209に対して自由回転させることができる。サンギアシャフト203のシースピニオン203bは、中間ギア210の大平歯車210aに噛合することができ、また中間ギア210に回転運動を与えることができる。中間ギア210の小平歯車210bは、第2ハンドルハウジング部分201bに配置されたラック201cに動作可能に噛合することができ、したがって、中間ギア210の回転運動がシャトルフレーム209の基端方向への直線運動を与える。シャトルフレーム209に固定的に連結し得る外側管状部材222は、ハンドル201に対して基端方向に移動することができる。遊星キャリヤ205の周縁ピニオン205aは、ラチェットラック208に動作可能に噛合することができ、また遊星キャリヤ205の回転は、ラチェットラック208を末端方向に移動させることができる。ラチェットラック208に固定的に連結し得る内側シャフト部材221は末端方向に移動する。したがって、第1アクション中に、内側シャフト部材221はハンドル201に対して末端方向に移動し、また外側管状部材222はハンドル201に対して基端方向に移動することができる。
トリガ260が第2位置から第1位置に復帰する(本明細書で「第2アクション」と称する)際に、駆動ラック212はハンドル201に対して末端方向に移動することができる。駆動ラック212はリングギア207に回転運動を与えることができる。リングギア207は、3個の遊星ギア206に回転運動を与えることができる。遊星ギア206は、第1クラッチドライバ204aを介してシャトルフレーム209に対して静止状態に保持され得るサンギアシャフト203の周りに回転することができる。遊星ギア206は遊星キャリヤ205に回転運動を与えることができる。基端方向への直線運動は、遊星キャリヤ205によってラチェットラック208に伝達することができる。ラチェットラック208に固定的に連結された内側シャフト部材221は、ハンドル201に対して基端方向に移動することができる。したがって、第2アクション中には、内側シャフト部材221はハンドル201に対して基端方向に移動することができ、また外側管状部材222はハンドル201に対して静止した状態となり得る。
説明目的であって限定するものではない図46につき説明すると、これはインプラント送達システムの例示的実施形態を提示し、また全体的に参照符号1003で示す。この例示的実施形態の各部分を図47〜51に示す。上述の実施形態に類似の素子は同様の符号を付しており、他に記載しない限り、素子は上述したのと同一の特徴を有することができる。
送達システム1003は、ハンドル301、外側管状部材322、内側シャフト部材321、インプラント3323、例えば編組インプラントを備えることができる。ハンドル301は、トリガ360及び作動アセンブリ302を有することができ、この作動アセンブリ302は、上述したように、トリガ360が第1位置から第2位置に展開する際及び第2位置から第1位置に復帰する際に、内側シャフト部材321及び外側管状部材322をハンドル301に対して移動させるよう構成することができる。トリガ360は、上述したように、ロックを有することができる。
次に、説明目的であって限定するものではない図47〜51につき説明すると、作動アセンブリ302は送達システム1001の実施形態のような遊星ギアシステムを備えることができる。例えば、作動アセンブリ302は、サンギアシャフト303(図47に示すように、サンギア部分303a、シースピニオン303b、及びクラッチ係合部分303cを有することができる)と、遊星キャリヤ305(図48に示すように周縁ピニオン305a、クラッチコンポーネント305b、及び少なくとも1個のピン305cを有することができる)と、少なくとも1個の遊星ギア306と、リングギア307(図49に示すように、周縁ピニオン307a及びリングギア部分307bを有することができる)と、第1クラッチドライバ304a及び第2クラッチドライバ304bであって、双方とも形状が同一であるクラッチドライバ(図50に示すように、それぞれサンギアシャフト係合部分304c及びクラッチ部分304dを有することができる)と、を有することができる。作動アセンブリ302は、シャトルフレーム309を有することができる。シャトルフレーム309は、シャトルフレームに配置された、遊星キャリヤ305、遊星ギア306、サンギアシャフト303、リングギア307、並びに第1及び第2のクラッチドライバ304a、304bを有することができる。シャトルフレーム309は、ハンドル301内に配置することができ、またハンドル301の長さに沿ってハンドル301に対して移動可能とすることができる。シャトルフレーム309は、遊星ギアシステムをシャトルフレーム309の所定位置に保持できるクリップ309d及び309eを有することができる。遊星キャリヤ305、遊星ギア3206、サンギアシャフト303、及びリングギア307は、上述したように、遊星ギアシステムにおける対応の素子として作用することができる。作動アセンブリは、さらにラチェットラック308も有することができる。作動アセンブリは、ハンドル301が支持し得る駆動ラック312によって、トリガ360に機能可能に連結することができる。
動作中、ユーザーは、トリガ360を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ360は駆動ラック312を基端方向に移動させることができる。リングギア307の周縁ピニオン307aに機能可能に噛合する駆動ラック312は、リングギア307に回転運動を与える(図34参照)ことができる。リングギア3307のリングギア部分307bは、遊星ギア306に動作可能に噛合することができ、また遊星ギア306に回転運動を与えることができる。遊星ギア306は、サンギアシャフト303のサンギア部分303aに動作可能に噛合するため、自由回転を抑止され得る。遊星キャリヤ305のピン305cに配置される遊星ギア306の運動は、遊星キャリヤ305に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ305及びサンギアシャフト303は、第1アクションで回転するとき第2クラッチドライバ304bに回転可能に連結することができ、したがって、回転をサンギアシャフト303に1:1の比で伝達することができる。第1アクション中には、第1クラッチドライバ304aは、サンギアシャフト303をシャトルフレーム309に対して自由回転させることができる。サンギアシャフト303のシースピニオン303bは、第2ハンドルハウジング部分301bに配置されたラック301cに噛合することができ、したがって、サンギアシャフト303の回転運動はシャトルフレーム309の基端方向への直線運動を与えることができる。シャトルフレーム309に固定的に連結し得る外側管状部材322は、ハンドル301に対して基端方向に移動することができる。遊星キャリヤ305の周縁ピニオン305aは、ラチェットラック308に動作可能に噛合することができ、また遊星キャリヤ305の回転は、ラチェットラック308を末端方向に移動させることができる。ラチェットラック308に固定的に連結し得る内側シャフト部材321は末端方向に移動する。したがって、第1アクション中に、内側シャフト部材321はハンドル301に対して末端方向に移動し、また外側管状部材322はハンドル301に対して基端方向に移動することができる。
トリガ360が第2位置から第1位置に復帰する(本明細書で「第2アクション」と称する)際に、駆動ラック312はハンドル301に対して末端方向に移動することができる。駆動ラック312はリングギア307に回転運動を与えることができる。リングギア307は、3個の遊星ギア306に回転運動を与えることができる。遊星ギア306は、第1クラッチドライバ304aを介してシャトルフレーム309に対して静止状態に保持され得るサンギアシャフト303の周りに回転することができる。遊星ギア306は遊星キャリヤ305に回転運動を与えることができる。直線運動は、遊星キャリヤ305によってラチェットラック308に伝達することができる。内側シャフト部材321は、ハンドル301に対して基端方向に移動することができる。したがって、第2アクション中には、内側シャフト部材321はハンドル301に対して基端方向に移動することができ、また外側管状部材322はハンドル301に対して静止した状態となり得る。
説明目的であって限定するものではない図52につき説明すると、これはインプラント送達システムの例示的実施形態を提示し、また全体的に参照符号1004で示す。この例示的実施形態の各部分を図53〜61に示す。上述の実施形態に類似の素子は同様の符号を付している。送達システム1004は、上述したのと同様にしてインプラントを送達するよう構成することができる。
送達システム1004は、ハンドル401、外側管状部材422、内側シャフト部材421、インプラント423、例えば編組インプラントを備えることができる。ハンドル401は、トリガ460及び作動アセンブリ402を有することができ、この作動アセンブリ402は、上述したように、トリガ460が第1位置から第2位置に展開する際及び第2位置から第1位置に復帰する際に、内側シャフト部材421及び外側管状部材422をハンドル401に対して移動させるよう構成することができる。トリガ460は、上述したように、ロックを有することができる。
次に、説明目的であって限定するものではない図53〜61につき説明すると、作動アセンブリ402は送達システム1000の実施形態のような遊星ギアシステムを備えることができる。例えば、作動アセンブリ402は、サンギアシャフト403(図55に示すように、サンギア部分403a、シースピニオン403b、及びクラッチ係合部分403cを有することができる)と、遊星キャリヤ405(図56に示すように周縁ピニオン405a、クラッチコンポーネント405b、及び少なくとも1個のピン405cを有することができる)と、少なくとも1個の遊星ギア406と、リングギア407(図57に示すように、周縁ピニオン407a及びリングギア部分407bを有することができる)と、第1クラッチドライバ404a及び第2クラッチドライバ404bであって、双方とも形状が同一であるクラッチドライバ(図58に示すように、それぞれサンギアシャフト係合部分404c及びクラッチ部分404dを有することができる)と、を有することができる。作動アセンブリ402は、シャトルフレーム409を有することができる。シャトルフレーム409は、シャトルフレームに配置された、遊星キャリヤ405、遊星ギア406、サンギアシャフト403、リングギア407、並びに第1及び第2のクラッチドライバ(404a、404b)を有することができる。シャトルフレーム409は、ハンドル401内に配置することができ、またハンドル401の長さに沿ってハンドル401に対して移動可能とすることができる。シャトルフレーム409は、クラッチ係合部分409a、外側管状部材422の基端部に連結されたフェルールを収容し得るキャビティ409b、及びガイド409cを有することができる。作動アセンブリ402は、シャトルアセンブリ409に配置されたプレート414を有することができる。このプレート414は、作動アセンブリ402の位置を所定位置に保持でき、また作動アセンブリ402を保護することができる。作動アセンブリ402は、少なくとも1個のピン413を有し、これらピン413は、ハンドル401内に配置された少なくとも1個のピントラックに係合し、これによりシャトルフレーム409をハンドルに沿ってガイドするよう構成される。少なくとも1個のピンは、サンギアシャフト403の軸に配置された第1ピン413aを有することができる。作動アセンブリは、第2ピン413b及び第3ピン413cを有し、これら第2ピン413b及び第3ピン413cそれぞれはプレート414及びシャトルフレーム409に配置される。第2ピン413b及び第3ピン413cは、プレート414をシャトルフレーム409上における所定位置に保持することができる。作動アセンブリ402は、中間ギア410の軸に配置された第4ピン413dを有することができる。この第4ピン413dはハンドルに係合して、作動アセンブリ402がハンドル401に対して移動するとき作動アセンブリ402をガイドすることができる。作動アセンブリは、ガイド409cに支持し得る駆動ラック412によってトリガ460に機能可能に連結することができる。作動アセンブリは、システム1000につき上述したように、ハンドルに配置されたストップ401dに係合し得るクラッチレリーズ411を有することができる。
動作中、ユーザーは、トリガ460を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ460は駆動ラック412を末端方向に移動させることができる。遊星キャリヤ405の周縁ピニオン405aに機能可能に噛合する駆動ラック412は遊星キャリヤ405に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ405は、3個の遊星ギア406に回転運動を与えることができる。遊星ギア406は、サンギアシャフト403のサンギア部分403aに噛合するため、自由回転を抑止され得る。3個の遊星ギア406は、リングギア407のリングギア部分407bに噛合することができ、またリングギア407に回転運動を与えることができる。ラチェットラック408に噛合し得るリングギア407は、ラチェットラック408を末端方向に駆動することができる。ラチェットラック408に固定的に連結し得る内側シャフト部材421は、末端方向に移動する。遊星キャリヤ405は、第1アクションで回転するとき第2クラッチドライバ404bによってサンギアシャフト403に回転可能に連結することができ、したがって、回転をサンギアシャフト403に1:1の比で伝達することができる。第1アクション中には、第1クラッチドライバ404aは、サンギアシャフト403をシャトルフレーム409に対して自由回転させることができる。サンギアシャフト403のシースピニオン403bは、中間ギア410の大平歯車410aに噛合することができ、また中間ギア410に回転運動を与えることができる。中間ギア410の小平歯車410bは、第2ハンドルハウジング部分401bに配置されたラック401cに動作可能に連結することができ、したがって、中間ギア410の回転運動は、シャトルフレーム409に対して基端方向への直線運動を与えることができる。シャトルフレーム409に固定的に連結し得る外側管状部材422はハンドルに対して基端方向に移動することができる。したがって、第1アクション中に、内側シャフト部材421はハンドル401に対して末端方向に移動し、また外側管状部材422はハンドル401に対して基端方向に移動することができる。
トリガ460が第2位置から第1位置に復帰する(本明細書で「第2アクション」と称する)際に、駆動ラック412はハンドル401に対して基端方向に移動することができる。駆動ラック412は遊星キャリヤ405に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ405は、3個の遊星ギア406に回転運動を伝達することができる。遊星ギア406は、第1クラッチドライバ404aを介してシャトルフレーム409に対して静止状態に保持され得るサンギアシャフト403の周りに回転することができる。遊星ギア406はリングギア407に回転運動を与えることができる。直線運動は、リングギア407によってラチェットラック408に伝達することができる。ラチェットラック408に固定的に連結され得る内側シャフト部材421は、ハンドル401に対して基端方向に移動することができる。したがって、第2アクション中には、内側シャフト部材はハンドル401に対して基端方向に移動することができ、また外側管状部材422はハンドルに対して静止した状態となり得る。
説明目的であって限定するものではない図62につき説明すると、これはインプラント送達システムの例示的実施形態を提示し、また全体的に参照符号1005で示す。この例示的実施形態の各部分を図63〜75に示す。上述の実施形態に類似の素子は同様の符号を付している。送達システム1005は、上述したのと同様にしてインプラントを送達するよう構成することができる。
送達システム1005は、ハンドル501、外側管状部材522、内側シャフト部材521、インプラント523、例えば編組インプラントを備えることができる。ハンドル501は、トリガ560及び作動アセンブリ502を有することができ、この作動アセンブリ502は、上述したように、トリガ560が第1位置から第2位置に展開する際及び第2位置から第1位置に復帰する際に、内側シャフト部材521及び外側管状部材522をハンドル501に対して移動させるよう構成することができる。トリガ560は、上述したように、ロックを有することができる。
次に、説明目的であって限定するものではない図63〜75につき説明すると、作動アセンブリ502は送達システム1000の実施形態のような遊星ギアシステムを備えることができる。シャトルフレーム及びラチェットラックをそれぞれ外側管状部材及び内側シャフト部材に連結する代わりに、システム1005は、以下に説明するような張力素子に配置したゴンドラを有することができる。
例えば、作動アセンブリ502は、サンギアシャフト503(図65に示すように、サンギア部分503a、クラッチ係合部分503c、及びシースギア係合部分503dを有することができる)と、遊星キャリヤ505(図66に示すように周縁ピニオン505a、クラッチコンポーネント505b、及び少なくとも1個のピン505cを有することができる)と、少なくとも1個の遊星ギア456と、リングギア507(図67に示すように、周縁ピニオン507a及びリングギア部分507bを有することができる)と、第1クラッチドライバ404a及び第2クラッチドライバ404bであって、双方とも形状が同一であるクラッチドライバ(図68に示すように、それぞれサンギアシャフト係合部分504c及びクラッチ部分504dを有することができる)と、を有することができる。作動アセンブリは、サンギアシャフト503のシースギア係合部分503bに係合し得るシースギア524を有することができる。作動アセンブリは、第1張力素子525、及びこの第1張力素子に配置されたシースゴンドラ526を有することができる。第1張力素子はシースギア524に機能可能に連結することができる。シースゴンドラ526は外側管状部材522に固定的に連結することができる。作動アセンブリは、第2張力素子527、及びこの第2張力素子に配置されたラチェットゴンドラ528を有することができる。第2張力素子527は、リングギア507の周縁ピニオン507aに機能可能に連結することができる。ラチェットゴンドラ528は内側シャフト部材521に固定的に取り付けることができる。作動アセンブリは、ハンドル501内に固定的に配置することができ、また第1クラッチドライバ501aに対してクラッチ係合部分を提供するクラッチリング531を有することができる。代替的に、ハンドル501は、第1クラッチドライバ501aに係合するクラッチ係合部分を有することができる。システムは、さらに、第1及び第2の張力素子をガイドするのに使用できる複数個のプーリ素子529と、第1及び第2の張力素子に所望張力をもたらすのに使用できる少なくとも2個のテンショナ(張力調整装置)530a、530bとを有することができる。作動アセンブリは、駆動ラック512によってトリガ560に機能可能に連結することができる。作動アセンブリはストップ501eに係合し得るクラッチレリーズ511を有することができ、このストップ501eは、ハンドル内に配置され、またシースゴンドラがストップ501eを所定位置に移動したときクラッチレリーズ511に係合するよう構成される。
動作中、ユーザーは、トリガ560を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ560は駆動ラック512を末端方向に移動させることができる。遊星キャリヤ505の周縁ピニオン505aに機能可能に噛合する駆動ラック512は遊星キャリヤ505に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ505は、3個の遊星ギア506に回転運動を与えることができる。遊星ギア506は、サンギアシャフト503のサンギア部分503aに噛合するため、自由回転を抑止され得る。3個の遊星ギア506は、リングギア507のリングギア部分507bに噛合することができ、またリングギア507に回転運動を与えることができる。第2張力素子527によってラチェットゴンドラ528に機能可能に連結し得るリングギア507は、ラチェットゴンドラ528を末端方向に移動させることができる。ラチェットゴンドラ528に固定的に連結し得る内側シャフト部材521は、末端方向に移動することができる。遊星キャリヤ505は、第1アクションで回転するとき第2クラッチドライバ504bによってサンギアシャフト503に回転可能に連結することができ、したがって、回転をサンギアシャフト503に1:1の比で伝達することができる。第1アクション中には、第1クラッチドライバ504aは、サンギアシャフト503をクラッチリング531に対して自由回転させることができる。サンギアシャフト503のシースギア係合部分503dは、シースギア524に機能可能に係合することができ、またシースギア524に回転運動を与えることができる。第1張力素子525によってシースゴンドラ526に機能可能に連結され得るシースギア524は、シースゴンドラ526を基端方向に移動させることができる。シースゴンドラ526に固定的に連結し得る外側管状部材522はハンドルに対して基端方向に移動することができる。したがって、第1アクション中に、内側シャフト部材521はハンドル501に対して末端方向に移動し、また外側管状部材522はハンドル501に対して基端方向に移動することができる。
トリガ560が第2位置から第1位置に復帰する(本明細書で「第2アクション」と称する)際に、駆動ラック512はハンドル501に対して基端方向に移動することができる。駆動ラック512は遊星キャリヤ505に回転運動を与えることができる。遊星キャリヤ505は、3個の遊星ギア506に回転運動を伝達することができる。遊星ギア506は、第1クラッチドライバ504aを介してクラッチリング531に対して静止状態に保持され得るサンギアシャフト503の周りに回転することができる。遊星ギア506はリングギア507に回転運動を与えることができる。リングギア507は第2張力素子527を介してラチェットゴンドラ528を基端方向に駆動することができる。ラチェットゴンドラ528に固定的に連結され得る内側シャフト部材521は、ハンドル501に対して基端方向に移動することができる。したがって、第2アクション中には、内側シャフト部材はハンドル501に対して基端方向に移動することができ、また外側管状部材522はハンドルに対して静止した状態となり得る。
本発明によれば、また上述したように、送達システムのためのトリガアクセスも設ける。トリガアクセスは、駆動ラックによって作動アセンブリに機能可能に連結したトリガ、トリガと駆動ラックとの間に機能可能に配置したギア列を有する。ギア列は、トリガギアセクターと、このトリガギアセクターに動作可能に噛合するトリガピニオンと、このトリガピニオンに動作可能に連結したスライドピニオンと、及び駆動ラックに連結したスライドに配置したスライドラックであって、トリガピニオンに動作可能に噛合するスライドラックとを有する。
トリガアセンブリに関して、図76〜85は、上述の送達システム1000の各部分を示す。トリガ60は、ハンドルに動作可能に連結し、また第1位置と第2位置との間で移動可能である。さらに、トリガは、例えば、ばね91(図83参照)によって、第1位置及び/又は第2位置に向けて押圧偏倚することができる。以下にさらに詳述するように、トリガアセンブリは、さらに、第1位置と第2位置との間でトリガが移動するのを阻止できるラチェット機構80を有することができる。とくに、ラチェットは、トリガの反対方向への運動を可能にする一方の方向へはトリガの全行程を必要とするよう構成することができる。
本明細書の実施形態のように、また図2につき説明すると、トリガ60は、駆動ラック12によって作動アセンブリ2に連結することができる。例えば、トリガ60は、ギア列によって駆動ラックに機能可能に連結することができる。ギア列は、トリガギアセクター63(図77参照)、トリガピニオン(図78参照)、スライドピニオン65(図79参照)、スライドラック66を有するスライド61(図80参照;本明細書でときに中間素子と称する)、及びギア列の若干の素子を支持し得るベース81(図81参照)を有することができる。トリガ60はベース81に回動可能に連結することができる。トリガギアセクター63は、トリガ60に連結することができ、例えば、トリガギアセクター63をトリガ60に一体にすることができ、またトリガピニオン64に動作可能に噛合できる。トリガピニオン64は、スライドピニオン65に動作可能に連結することができる。例えば、トリガピニオン64及びスライドピニオン65は、スプライン及び溝によって、例えば、図78及び79で示すようにスライドピニオン65における溝によって収容されるよう構成したトリガピニオン64における4個のスプラインによって連結することができる。スライドピニオン65は、スライド61に配置したスライドラック66に動作可能に噛合することができる。駆動ラック12はスライド61に連結することができる。駆動ラック12はスライド61に固定的又は釈放可能に連結することができる。例としてであって、決して限定するものではないが、駆動ラック12は、スライド61にバヨネット式に係合することができる。さらに、1個より多いトリガギアセクター及び/又はトリガピニオンを設けることができ、例えば図1〜3及び図76に示すように、ギア列は、2個のトリガギアセクター63及び2個のトリガピニオン64を有することができる。各トリガピニオン64は、上述したように、スライドピニオン65に連結することができる。
本明細書に記載の実施形態のように、スライドピニオン65は、4回対称とすることができる。例えば、スライドピニオン65は、7個のセットにして均一に分布させた28個の歯を有することができる。溝の個数は、歯数の因数であって、例えば、4個の溝及び28個の歯とすることができる。このような構成は、スライドピニオン65の歯と溝との間における対称性を可能にし、これにより、組立て及び/又は使用が容易になる。したがって、スライドピニオン65をトリガピニオン64に連結するとき、歯は適正に整列する。付加的又は代替的に、スライドピニオン65は周縁の一部にのみ歯を設けることができる。例えば、歯を全周にわたって設ける代わりに、或る数の歯(例えば、10個の歯)を除去又は省略することができる。この構成によれば、他の素子を収容することができ、例えば、スペースが限定されているとき、トリガ60の移動中にばね90(以下により詳細に説明する)のスライドピニオン65に向かう移動を許容することができる。さらに、少なくとも1個のスプラインは、選択した場所、例えば、欠歯位置に半径方向に整列し、自己整列できるよう構成することができる。
説明目的であって限定するものではない図83及び84につき説明すると、ばね90を設けることができる。このばねは、例えば、トーションばね90とすることができる。同様に追加のばね、例えば、図76に示すように2個のばね90を設けることができる。ばね90は、トリガに連結して、トリガ60を第1位置から第2位置に展開する際にエネルギーがばね90に蓄積されるようにすることができる。ばね90に蓄積されたエネルギーは、トリガ60を第2位置から第1位置に復帰させるバイアスをかけるよう構成することができる。このばね90は、ばね支持体91(図84参照)内に収容することができる。ばね支持体はトリガ60及びベース81に連結することができる。ばね支持体91はばね90を収容して、トリガ60が第1位置にあるとき、エネルギーがばね90に蓄積されるようにし、例えば、ばね支持体91はばね90を予負荷位置に保持することができる。このような形態によれば、ユーザーが初期的にトリガ60を第1位置から第2位置に移動させ始めるとき力をユーザーに感じさせることができる。さらに、このような形態にすることによって、ばねは、トリガ60を第2位置から第1位置に復帰させるのを支援する付加的な力又はバイアスを付与することができ、またひいてはトリガ60が第2位置から第1位置に復帰するのを確実にする。
ばね支持体90は、外足場構成のようにばねを収容及び/又は補強するよう構成することができる。例えば、ばね支持体90は、図84に示すように、トーションばね90の脚に係合するよう構成した脚を有することができる。ばね支持体91の脚は、トーションばね90の脚とともに移動するよう構成することができる。ばねがバレル部分を有する場合、ばね支持体91は、さらに、ばね90のバレル部分を収容するバレル部分を有することができる。ばね支持体91は、単一ピース素子とすることができる、又はばね支持体を形成するよう互いに結合する数個の素子を有する(図84C参照)ことができる。素子は互いに組み付けたとき、ばね支持体がばね90と一緒に運動できるが、ばねが完全に弛緩するのを防止するよう構成することができる。ばね支持体91は、したがって、送達システムの他の素子、例えば、プラスチック製とすることができるトリガ60及びベース81に対する負荷を軽減又は防止することができる。すなわち、ばね支持体91は、金属又は他の適当な強度がある材料、好適には、応力の下でクリープを受けない材料から形成することができる。
本発明の他の態様によれば、送達システムは、ラチェット機構を備えることができる。説明目的であって限定するものではない図85につき説明すると、システムは、ラチェット機構80を備えることができる。ラチェット機構80は、第1状態及び第2状態を有することができる。第1状態は、トリガ60が第2位置に向かう移動を可能にし、また第1位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。第2状態は、トリガ60が第1位置に向かう移動を可能にし、また第2位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。したがって、このようなシステムは、反対方向への復帰運動が可能になる前に、第1位置と第2位置との間におけるトリガ60の全行程をユーザーが実施するのを必要とするよう構成することができる。
ラチェット機構80は、第1歯止め82を有することができる。この第1歯止め82は、ベース81に連結したペグ86によって支持することができる。第1歯止め82は、ペグ及びひいてはベース81に対して回動することができる。第1歯止め82は、さらに、ラチェットばね87(簡明にするため図示しない)の一方の端部に連結することができ、このラチェットばね87の他方の端部はベース81に連結することができる。ラチェット機構80は、さらに、トリガラチェットラック83等を有することができる。トリガラチェットラック83は、スライド61に配置することができる。トリガラチェットラック83は、第1歯止め82に係合して、スライド61の一方向運動を可能にする。スライド61を一方向運動に制限することによって、トリガも同様に、一方向運動(すなわち、第1状態に向かう運動又は第2状態に向かう運動)に制限される。第1歯止め82は、トリガ60を第2位置に向けて移動させることを可能にするが、第1位置に向けて移動させることを阻止するよう構成した第1状態と、トリガ60を第1位置に向けて移動させることを可能にするが、第2位置に向けて移動させることを阻止するよう構成した第2状態と、を有することができる。ラチェットばね87は、歯止め82を第1位置又は第2位置に向けて選択的にバイアス負荷状態に維持することができる。すなわち、歯止め82は、トリガが第1位置から第2位置に接近するとき、第1状態から第2状態に切り替わるよう構成することができる。同様に、歯止め82は、トリガが第2位置から第1位置に接近するとき、第2状態から第1状態に切り替わるよう構成することができる。例としてであって、決して限定するものではないが、トリガラチェットラック83は、トリガが第1位置又は第2位置のいずれかにそれぞれ接近するとき、第1歯止め83を通過して移動し、及びひいては第1歯止め82がラチェットばね87のバイアスに起因して交互の状態に自由に移動できるよう構成することができる。本明細書に記載のように第1歯止め83は、第1位置及び第2位置の双方でラチェットラック83に係合することができる。付加的又は代替的に、ラチェット機構は、1個より多いラック、例えば2重ラックを有する構成にすることができ、例えば、歯止め83が各状態における異なるラックに係合することができる。歯止め82は、第1位置又は第2位置から脱して第3位置(例えば、無効化位置)に移動でき、この第3位置では、歯止め82はトリガラチェットラック83に係合しない。例えば、歯止め82は、歯止め83をペグ86に沿ってトリガラチェットラック83に直交する方向に移動することによって無効化位置に移動することができる。ベース81は無効化孔81a(図81C)を有することができ、この無効化孔81aは歯止め82に整列することができ、またハンドル1の同様な無効化孔に整列することができ、これにより、歯止め82は、無効化孔に器具を押し込み、また歯止め82をペグ86に沿って押圧することによって無効化することができる。ペグ86は、歯止めが無効化位置に移動した後に、歯止め82が第1位置又は第2位置に復帰するのを阻止するよう構成することができる。例えば、図85Dに示すように、ペグ86は可変直径を有することができる。歯止め82は、第1位置又は第2位置において大直径部上に配置され、また無効化位置において小直径部上に配置されるようにすることができる。さらに、歯止め82には、ダンパ、例えばゴムを配置して衝撃を減衰することができる。ラチェットばね87も衝撃減衰することができる。
説明目的として、以下に本明細書で記載の作動アセンブリを有するシステムの動作について言及する。動作にあたり、ユーザーは、トリガ60を第1位置から第2位置に展開する(本明細書において「第1アクション」と称する)。トリガは、トリガギアセクター63を移動させることができる。トリガギアセクター63は、トリガピニオン64に機能可能に噛合することができ、またトリガピニオン64を回転させることができる。トリガピニオン64は、スライドピニオン65に動作可能に連結することができ、またスライドピニオン65を回転させる。スライドピニオン65は、スライドラック66に機能可能に係合し、またスライドラック66を末端方向に移動させることができる。スライドラック66は、駆動ラック12に連結し、また駆動ラック12も末端方向に移動することができる。駆動ラック12は、上述したように、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また内側シャフト部材21をハンドルに対して末端方向に移動させ、かつ外側管状部材をハンドルに対して基端方向に移動させることができる。このように、また上述したように、第1アクション中に、内側シャフト部材21はハンドル1に対して末端方向に移動でき、また外側管状部材22はハンドル1に対して基端方向に移動することができる。第1アクション中、歯止め82は、第1状態をとることができ、またトリガ60の第2位置に向かう移動を可能にし、かつ第1位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。歯止め82は、トリガが第2位置から第1位置に接近するとき第1状態から第2状態に切り替わるよう構成することができる。
例えば、ばね90に蓄積されたエネルギーによって生じ得る、トリガ60の第2位置から第1位置への復帰(本明細書において「第2アクション」と称する)の際、トリガは、第1アクションとは反対方向へのトリガギアセクター63の移動を生ずることができる。トリガギアセクター63はトリガピニオン64を回転させることができる。トリガピニオン64はスライドピニオン65の回転を生ずることができる。スライドピニオン65はスライドラック66を基端方向に移動させることができる。駆動ラック12は、上述したように、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また内側シャフト部材21をハンドルに対して基端方向に移動させかつ外側管状部材22をハンドルに対して静止状態に維持することができる。このように、また上述のように、第2アクション中、内側シャフト部材21はハンドル1に対して基端方向に移動し、また外側管状部材22はハンドルに対して静止状態となる。第2アクション中、歯止め82は、第2状態をとることができ、またトリガ60の第1位置に向かう移動を可能にし、また第2位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。歯止め82は、トリガが第2位置から第1位置に接近するとき、第2状態から第1状態に切り替わるよう構成することができる。
本発明の代替的実施形態によれば、トリガを複数個のリンク素子によって駆動ラックに連結する送達システムを提供する。図86〜88は、説明目的であって、限定するものではないが、本明細書に記載の送達システム1001の部分を示す。上述した実施形態と同様の素子には同様の参照符号を付している。送達システム1001は、上述したのと同様にインプラントを送達するよう構成することができる。
本明細書に記載の例示的実施形態に言及すると、トリガ160は、複数個のリンク素子によって駆動ラック112に連結することができる。リンク素子としては、第1及び第2の線形リンク171及び172、三角形リンク173、及びスライド161があり得る。ベース181は、スライド161を支持することができ、またベース181上に配置したトリガラチェットラック183を有することができる。第1線形リンク171は第1継手174でトリガ160に連結することができる。第2線形リンクは第2継手175でスライド161に連結することができる。三角形リンク173は、第3継手176で第1線形リンク171に、及び第4継手177で第2線形リンク172に連結することができる。三角形リンク173は、第5継手178でハンドルに連結することができ、またトリガ160は第6継手179でハンドルに連結することができる。第1、第2、第3、第4、第5及び第6の継手(174〜179)それぞれは、回動継手とすることができる。第3継手176、第4継手177、及び第5継手178は、三角形を画定することができる。スライド161は駆動ラック112に連結することができる。駆動ラック112は、スライド161に固定的又は着脱可能に連結することができる。例としてであって、決して限定するものではないが、駆動ラック112はスライド161(ときに、中間素子と称する)にバヨネット式に係合することができる。定荷重ばね又は巻き尺ばねのようなばね(図示せず)をスライド161に連結し、またトリガ160を第1位置に向けて押圧偏倚するよう構成することができる。ばねはベース181に支持することができる。特別な実施形態において、ばねは複数個のリンクのうち任意の適当なリンクに連結し、トリガ160を第1位置に向けて押圧偏倚することができる。
説明目的であって、限定するものではない図88につき説明すると、システムは、さらに、ラチェット機構180を有することができる。ラチェット機構180は第1状態及び第2状態を有することができる。第1状態は、トリガ160が第2位置に向かう移動を可能にしまた第1位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。第2状態は、トリガ160が第1位置に向かう移動を可能にしまた第2位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。このようなシステムは、上述したように、第1位置と第2位置との間におけるトリガ160の全行程をユーザーが実施するのを必要とするよう構成することができる。
説明目的であって、限定するものではない本明細書に記載の実施形態のように、ラチェット機構180は、第1歯止め182、並びに第2歯止め184を有することができる。第1及び第2の歯止め182及び184は、スライド161上に支持することができ、また第1歯止め182と第2歯止め184との間に配置したラチェットトリップ185を有することができる。第1及び第2の歯止め182及び184それぞれは、歯止めがトリガラチェットラック183に係合して、スライドの単一方向運動を可能にする第1状態になることができる。第1歯止め182は第1方向への運動を可能にし、第2歯止め184は第2方向への運動を可能にする。第1及び第2の歯止め182及び184は、それぞれ第2状態になることができ、この第2状態では第1及び第2の歯止め182及び184は、トリガラチェットラック183には係合しない。すなわち、第1歯止め182が第1状態にあるとき、第2歯止め184は第2状態になることができ、また第2歯止め184が第1状態にあるとき第1歯止め182は第2状態になることができる。トリガ160が第1位置から第2位置に接近するとき、ラチェットトリップ185は、第1歯止め182を第1状態から第2状態に切り替える(又は離脱させる)ことができ、またラチェットトリップ185は、第2歯止め184を第2状態から第1状態に切り替える(又は離脱させる)ことができる。同様に、トリガ160が第2位置から第1位置に接近するとき、ラチェットトリップ185は、第1歯止め182を第2状態から第1状態に切り替え(又は離脱)させることができ、またラチェットトリップ185は、第2歯止め184を第1状態から第2状態に切り替える(又は離脱させる)ことができる。システムは、歯止めが同時に第1状態にならないことを確実にするよう構成することができる。第1歯止め182及び第2歯止め184それぞれは、ラチェット機構180を無効化するよう同時に第2状態になることができる。さらに、歯止め及びばねは衝撃減衰化することができる。
この例示的実施形態の動作にあたり、ユーザーは、トリガ160を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ160は第6継手179で回動する(図86で見て時計方向)ことができる。トリガ160は第1線形リンク171を引っ張り、三角形リンク173を第5継手178で回動させる(図86で見て反時計方向)ことができる。三角形リンク173は第2線形リンク172を基端方向に引っ張ることができ、これによりスライド161を、及びひいては駆動ラック112を基端方向に引っ張ることができる。駆動ラック112は、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また内側シャフト部材121をハンドルに対して末端方向に移動させ、また上述したように外側管状部材122をハンドルに対して基端方向に移動させることができる。このように、また上述したように、第1アクション中に、内側シャフト部材121はハンドル101に対して末端方向に移動することができ、また外側管状部材122はハンドル101に対して基端方向に移動することができる。第1アクション中に、第1歯止め182は、第1状態になることができ、またトリガ160を第2位置に向けて移動させることを可能にし、かつ第1位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。第2歯止め184は第2状態になることができ、したがって、トリガラチェットラック183には係合しない。第1及び第2の歯止め182及び184は、トリガが第1位置から第2位置に接近するとき、それぞれ第1状態から第2状態に及び第2状態から第1状態に切り替わるよう構成することができる。各歯止めの遷移は、第2歯止め184が第1状態に切り替わる前に、各歯止め182及び184は、或る時間的期間にわたり第2状態にあるよう時間調整することができる。
例えば、ばね190に蓄積されたエネルギーによって生ずることができるトリガ160の第2位置から第1位置への復帰(本明細書で「第2アクション」と称する)の際、トリガ160は第6継手179で回動する(図86で見て反時計方向)ことができる。トリガは第1線形リンク171を押して、三角形リンク173を第5継手178で回動させる(図86で見て時計方向)ことができる。三角形リンク173は第2線形リンク172を末端方向に押して、スライド161及びひいては駆動ラック112を末端方向に押すことができる。駆動ラック112は、作動アセンブリに機能可能に連結し、また上述したように、内側シャフト部材121をハンドルに対して基端方向に移動させ、かつ外側管状部材122をハンドルに対して静止状態にしておくことができる。このように、また上述したように、第2アクション中には、内側シャフト部材121はハンドル101に対して基端方向に移動し、また外側管状部材122はハンドルに対して静止状態である。第2アクション中には、第2歯止め184は第1状態にあり、またトリガ160を第1位置に移動させることを可能にし、また第2位置に向かう運動を阻止するよう構成することができる。第1歯止め182は第2状態になることができ、したがって、トリガラチェットラック183に係合しない。第1及び第2の歯止め182及び184は、トリガが第2位置から第1位置に接近するとき、それぞれ第2状態から第1状態に及び第1状態から第2状態に切り替わるよう構成することができる。付加的又は代替的に、各歯止めの遷移は、第2歯止め184が第1状態に切り替わる前に、各歯止め182及び184は、所望の時間的期間にわたり第2状態にあるよう時間調整することができる。
本明細書に記載の実施形態のように、トリガ160の第1位置から第2位置への展開の際、及びトリガ160の第2位置から第1位置への復帰の際、第3継手176は非線形的経路を辿ることができる。このような非線形的な動きは、トリガ160の経路に沿う位置間でトリガ160が移動するのに必要な可変力を結果として生ずることができる。
本発明の代替的実施形態によれば、トリガをトリガプーリシステムによって駆動ラックに連結する送達システムを提供する。説明目的であって限定するものではない図89につき説明すると、送達システム1002の斜視図を提示する。この例示的実施形態の部分を図90及び91に示す。上述の実施形態と同様の素子には同様の参照符号を付している。送達システム1002は、上述したのと同様にインプラントを送達するよう構成することができる。
トリガ260は、プーリシステムによって駆動ラック212に連結することができる。例えば、トリガ260は継手279でハンドルに連結することができ、この継手279は回動継手とすることができる。トリガ260は、テザー(つなぎ綱)288によってスライド261に連結することができる。スライド261は駆動ラック212に連結することができる。駆動ラック212はスライド261に固定的又は着脱可能に連結することができる。例としてであって決して限定するものではないが、駆動ラック212は、スライド261(ときに、中間素子と称する)にバヨネット式に係合することができる。さらに、このスライドは、定荷重ばねのようなばね290に連結することができる。ばね290はスライドを末端位置に向けて、またトリガ260を第1位置に押圧偏倚することができる。このばねはベース281に支持することができる。さらに、ハンドル201は、スライドを手動で移動させるのに使用できる窓289(図89参照)を有することができる。
動作にあたり、ユーザーは、トリガ260を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ260は継手279で回動する(図90で見て時計方向)ことができる。トリガ260及びスライド261に連結したテザー288は、スライド261を、及びひいては駆動ラック212を基端方向に引っ張ることができる。駆動ラック212は、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また上述したように、内側シャフト部材221をハンドルに対して末端方向に移動させ、また外側管状部材222をハンドルに対して基端方向に移動させることができる。このようにまた上述したように、第1アクション中、内側シャフト部材221はハンドル201に対して末端方向に移動することができ、また外側管状部材222はハンドル201に対して基端方向に移動することができる。
例えば、ばね290に蓄積されてスライド261を末端方向に引っ張るエネルギーによって生ずることができるトリガ260の第2位置から第1位置への復帰(本明細書で「第2アクション」と称する)の際、駆動ラック212は末端方向に移動することができる。駆動ラック212は、作動アセンブリに機能可能に連結し、また上述したように、内側シャフト部材221をハンドルに対して基端方向に移動させ、かつ外側管状部材222をハンドルに対して静止状態にしておくことができる。このように、また上述したように、第2アクション中には、内側シャフト部材221はハンドル201に対して基端方向に移動し、また外側管状部材222はハンドルに対して静止状態である。
説明目的であって限定するものではない図92につき説明すると、送達システム1003の分解斜視図を提示する。上述の実施形態と同様の素子には同様の参照符号を付している。送達システム1003は、上述したのと同様にインプラントを送達するよう構成することができる。
トリガ360は、ユーザーが係合すべき係合表面362を有するスライド361を有することができる。駆動ラック312はスライド361に固定的又は着脱可能に連結することができる。例としてであって決して限定するものではないが、駆動ラック312及びスライド361は単一部材とすることができる。トリガ360はばねに連結することができ、このばねはトリガ360を第1位置に向けて押圧偏倚することができる。
動作にあたり、ユーザーは、トリガ360を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ、またひいてはスライド361及び駆動ラック312は、基端方向に移動することができる。駆動ラック312は、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また上述したように、内側シャフト部材321をハンドルに対して末端方向に移動させ、また外側管状部材322をハンドルに対して基端方向に移動させることができる。このようにまた上述したように、第1アクション中、内側シャフト部材321はハンドル301に対して末端方向に移動することができ、また外側管状部材322はハンドル301に対して基端方向に移動することができる。
トリガ360の第2位置から第1位置への復帰(本明細書で「第2アクション」と称する)の際、トリガ360、またひいてはスライド361及び駆動ラック312はハンドル301に対して末端方向に移動することができる。駆動ラック312は、作動アセンブリに機能可能に連結し、また上述したように、内側シャフト部材321をハンドルに対して基端方向に移動させ、かつ外側管状部材322をハンドルに対して静止状態にしておくことができる。このように、また上述したように、第2アクション中には、内側シャフト部材321はハンドル301に対して基端方向に移動し、また外側管状部材322はハンドルに対して静止状態である。
説明目的であって限定するものではない図93及び94は、送達システム1004の部分を示す。上述の実施形態と同様の素子には同様の参照符号を付している。送達システム1004は、上述したのと同様にインプラントを送達するよう構成することができる。
トリガ460は、ユーザーが係合すべき係合表面462を有するスライド461を有することができる。駆動ラック412はスライド461に固定的又は着脱可能に連結することができる。例としてであって決して限定するものではないが、駆動ラック412及びスライド461は単一部材とすることができる。トリガ460はばねに連結することができ、このばねはトリガ460を第1位置に向けて押圧偏倚することができる。
動作にあたり、ユーザーは、トリガ460を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ、またひいてはスライド461及び駆動ラック412は、末端方向に移動することができる。駆動ラック412は、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また上述したように、内側シャフト部材421をハンドルに対して末端方向に移動させ、また外側管状部材422をハンドルに対して基端方向に移動させることができる。このようにまた上述したように、第1アクション中、内側シャフト部材421はハンドル401に対して末端方向に移動することができ、また外側管状部材422はハンドル401に対して基端方向に移動することができる。
トリガ460の第2位置から第1位置への復帰(本明細書で「第2アクション」と称する)の際、トリガ460、またひいてはスライド461及び駆動ラック412はハンドル401に対して基端方向に移動することができる。駆動ラック412は、作動アセンブリに機能可能に連結し、また上述したように、内側シャフト部材421をハンドルに対して基端方向に移動させ、かつ外側管状部材422をハンドルに対して静止状態にしておくことができる。このように、また上述したように、第2アクション中には、内側シャフト部材421はハンドル401に対して基端方向に移動し、また外側管状部材422はハンドルに対して静止状態である。
説明目的であって限定するものではない図95及び96は、送達システム1005の部分を示す。上述の実施形態と同様の素子には同様の参照符号を付している。送達システム1005は、上述したのと同様にインプラントを送達するよう構成することができる。
トリガ560は、ユーザーが係合すべき係合表面562を有するスライド561を有することができる。駆動ラック512はスライド561に固定的又は着脱可能に連結することができる。例としてであって決して限定するものではないが、駆動ラック512及びスライド561は単一部材とすることができる。トリガ560はばねに連結することができ、このばねはトリガ560を第1位置に向けて押圧偏倚することができる。
動作にあたり、ユーザーは、トリガ560を第1位置から第2位置に展開する(本明細書で「第1アクション」と称する)ことができる。トリガ、またひいてはスライド561及び駆動ラック512は、末端方向に移動することができる。駆動ラック512は、作動アセンブリに機能可能に連結することができ、また上述したように、内側シャフト部材521をハンドルに対して末端方向に移動させ、また外側管状部材522をハンドルに対して基端方向に移動させることができる。このようにまた上述したように、第1アクション中、内側シャフト部材521はハンドル501に対して末端方向に移動することができ、また外側管状部材522はハンドル501に対して基端方向に移動することができる。
トリガ560の第2位置から第1位置への復帰(本明細書で「第2アクション」と称する)の際、トリガ560、またひいてはスライド561及び駆動ラック512はハンドル501に対して基端方向に移動することができる。駆動ラック512は、作動アセンブリに機能可能に連結し、また上述したように、内側シャフト部材521をハンドルに対して基端方向に移動させ、かつ外側管状部材522をハンドルに対して静止状態にしておくことができる。このように、また上述したように、第2アクション中には、内側シャフト部材521はハンドル501に対して基端方向に移動し、また外側管状部材522はハンドルに対して静止状態である。
上述の実施形態は任意の適当な材料で形成することができ、例えば、ハンドル及び作動アセンブリ素子はプラスチック、複合材又は金属から形成することができる。例としてであって、決して限定するものではないが、ギア(例えば、サンギアシャフト、遊星キャリヤ、遊星ギア、中間ギア、及びリングギア)、クラッチドライバ、シャトルフレーム、駆動ラック、及びクラッチレリーズは、シリコン含浸ポリオキシメチレン又はアセタール(例えば、デュポン社によって販売されているデルリン(登録商標))によって形成することができる。ラチェットラックはTOPASから形成することができる。種々のピン及びばねは、プラスチック、金属(例えば、ステンレス鋼若しくはアルミニウム)、又はピアノ線から形成することができる。プレートはプラスチック又は金属から形成することができる。ハンドルハウジング部分はガラス充填プラスチック又は他のプラスチック樹脂、例えばADS、ポリカーボネート、若しくはADSポリカーボネートのブレンドから形成することができる。例えば、トリガ及びハンドル本体上に把持性及び美観のためゴムによるオーバーモールドを使用することができる。張力緩和は軟質プラスチック、例えば、ポリエチレンとすることができる。トリガ及び関連素子は、シリコン含浸ポリオキシメチレン又はアセタール(例えば、デュポン社によって販売されているデルリン(登録商標))によって形成することができる。種々のピン及びばねは、プラスチック、金属(例えば、ステンレス鋼若しくはアルミニウム)、又はピアノ線から形成することができる。ばねダンパは、UNA、EPVM、シリコン、ウレタン、又はサントプレーンで形成することができる。
本明細書に記載のように、送達システムには、上述の作動アセンブリ、トリガアセンブリ又はラチェット機構のうち1つ以上を設けることができる。例えば、送達システムは、ハンドルと、ハンドルに動作可能に連結するトリガと、トリガに動作可能に連結する作動アセンブリと、内側シャフト部材と、及び外側管状部材とを備えて提供することができ、作動アセンブリは、遊星キャリヤ、遊星キャリヤに動作可能に連結した少なくとも1個の遊星ギア、遊星ギアに動作可能に係合するサンギアシャフト、遊星ギアに動作可能に係合するリングギア、サンギアシャフトを一方向回転運動に制限するよう構成した第1クラッチドライバ、サンギアシャフト及び遊星キャリヤを一方向にロックするよう構成した第2クラッチドライバ、並びにトリガと作動アセンブリとの間に機能可能に配置したギア列を有するものとし、トリガは、トリガギアセクター、トリガギアセクターに動作可能に噛合するトリガピニオン、トリガピニオンに動作可能に連結したスライドピニオン、及びスライド上に配置して、トリガピニオンに動作可能に噛合するスライドラックを有することができる。作動アセンブリは、トリガを第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材をハンドルに対して基端方向に距離(d) 変位させ、また別個に内側シャフト部材をハンドルに対して末端方向に距離(x) 移動させるよう構成され、またさらに、作動アセンブリは、トリガを第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材を変位させることなく、内側シャフト部材をハンドルに対して基端方向に距離(y) 移動させるよう構成される。
付加的に、また本発明の要旨によれば、送達システムは、ハンドルと、ハンドルに動作可能に連結するトリガと、遊星ギアシステムを有する作動アセンブリと、及びトリガに機能可能に連結したラチェット機構とを備えて提供することができる。作動アセンブリは、トリガを第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材をハンドルに対して基端方向に距離(d) 変位させ、また別個に内側シャフト部材をハンドルに対して末端方向に距離(x) 移動させるよう構成され、またさらに、作動アセンブリは、トリガを第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材を変位させることなく、内側シャフト部材をハンドルに対して基端方向に距離(y) 移動させるよう構成される。
さらに、本発明の要旨によれば、ハンドルと、ハンドルに動作可能に連結するトリガと、トリガに動作可能に連結する作動アセンブリと、内側シャフト部材と、及び外側管状部材とを備えて提供することができ、作動アセンブリは、遊星キャリヤ、遊星キャリヤに動作可能に連結した少なくとも1個の遊星ギア、遊星ギアに動作可能に係合するサンギアシャフト、遊星ギアに動作可能に係合するリングギア、サンギアシャフトを一方向回転運動に制限するよう構成した第1クラッチドライバ、サンギアシャフト及び遊星キャリヤを一方向にロックするよう構成した第2クラッチドライバ、並びにトリガと作動アセンブリとの間に機能可能に配置したギア列を有するものとし、トリガは、トリガギアセクター、トリガギアセクターに動作可能に噛合するトリガピニオン、トリガピニオンに動作可能に連結したスライドピニオン、及びスライド上に配置して、トリガピニオンに動作可能に噛合するスライドラックを有することができる。作動アセンブリは、トリガを第1位置から第2位置に展開させる際に、外側管状部材をハンドルに対して基端方向に距離(d) 変位させ、また別個に内側シャフト部材をハンドルに対して末端方向に距離(x) 移動させるよう構成され、またさらに作動アセンブリは、トリガを第2位置から第1位置に復帰させる際に、外側管状部材を変位させることなく、内側シャフト部材をハンドルに対して基端方向に距離(y) 移動させるよう構成される。
本明細書において、説明目的であって限定するものではない若干の好適な実施形態につき本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び改良を加え得ることは認識するであろう。さらに、本発明の一実施形態における個別の特徴を本明細書で詳述した又は他の実施形態では示さず、一実施形態の図面で示したが、一実施形態における個別の特徴は、他の実施形態の1つ以上の特徴又は複数の実施形態からの特徴と組み合わせることは容易に明らかであろう。
特許請求の範囲で請求する特定の実施形態に加えて、本発明は、特許請求の範囲の従属項で請求された、また上述した従属的特徴の任意な他のあり得る組合せを有する他の実施形態をも企図する。このように、従属項に示した、また上述した特定の特徴は、他のあり得る組合せにおける各特徴と組み合わせることができる。したがって、本発明の特定実施形態の上述した説明は、説明及び記載目的のために提示してある。本明細書の実施形態は網羅的であること、又は本発明を本明細書に記載した実施形態に限定することを意図するものではない。
本件出願と同日に出願した以下の出願、すなわち、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-A、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-A1、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-B、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-C、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-D、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-E、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-F、米国出願代理人案件整理番号第003168.1790-G、PCT出願代理人案件整理番号第003168.1788-A、及びPCT出願代理人案件整理番号第003168.1790-Bの出願は、参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。
さらに、本明細書に記載した作動アセンブリ及び送達システムは、インプラント送達方法に使用することができると理解されたい。すなわち、このような方法は、説明目的として、本明細書に記載の送達システムを準備するステップと、外側管状部材の末端部分を所望部位近傍に位置決めするステップと、及び送達システムを展開してインプラントを外側管状部材から所望部位に押し出すステップとを備える。
当業者には、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、本発明の方法及びシステムに対して様々な変更及び改変を加え得ることは明らかであろう。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及び均等物内にある変更及び改変を含むことを意図するものである。