JP2018011802A - 芳香発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】芳香剤が収容されたカートリッジの交換が対象物の内側から容易に可能であり、かつ、必要なときにだけ芳香成分を外部へ出すことにより交換までの期間を長くすることができる芳香発生装置を提供する。【解決手段】芳香発生装置は、外部へ開いた吐出口を有し、対象物に固定される固定部と、所定方向に延びる流路を有し、この流路の一端を前記吐出口に連なるように形成された本体部と、前記流路の他端に接続され、前記流路内の気体を前記吐出口側へ送り出すコンプレッサと、芳香成分が揮散する芳香剤が収容され、前記本体部に対して脱着可能なカートリッジと、外部からのトリガ信号に基づいて前記コンプレッサを駆動させる制御部とを備え、前記カートリッジは、前記流路との間に通気性を有して前記芳香剤から揮散した芳香成分を取り込む捕捉部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、芳香剤を交換可能であり、かつ、必要なときにだけ芳香成分を外部へ出すことにより交換までの期間を長くすることができる芳香発生装置に関する。
従来の芳香器として、芳香剤を収容した容器の上部を開口として、この開口から、芳香成分を外部へ自然揮散させるものや、ファンで強制的に外部へ送風するものがある。近年、看板や自動販売機などにおいて、広告効果や売上げの向上効果を狙って芳香を出す装置が検討されており、芳香を出すために、上記の従来の芳香器を看板の脇や裏に、又は、自動販売機の裏や内部に配置するものが提案されている。
しかしながら、従来の芳香器では、開口から常に芳香成分が流出しているため、芳香剤が短期間に揮散しやすく、また、芳香剤に含まれる成分の揮発性の違いから徐々に臭いが変化してしまうという問題があった。さらに、看板や自動販売機の前に人がいるかどうかにかかわらずに芳香成分を出しているため、芳香剤を無駄に消費してしまっていた。
これに対して、特許文献1及び非特許文献1に記載の装置では、芳香剤を密閉空間内に保持し、コンプレッサによって必要なときにだけ芳香成分を外部へ流出させるようにしているため、芳香剤がすべて揮散してしまうまでの期間を長くすることができ、経時的に臭いが変化していくことを防ぐことができる。
国際公開WO01/72346号公報
プロモツール株式会社、"セントONE"、[平成28年7月5日検索]、インターネット<http://www.promotool.jp/business/aromatrix_p2.html>
しかしながら、特許文献1及び非特許文献1に記載の装置では、空間内に充填した芳香剤に空気を接触させることにより、外部に送り出す空気に揮散した芳香成分を取り込む構成であった。
匂いには、強烈な匂いや淡い匂いなどがあり、強烈な匂いの場合は空気中の芳香成分の取り込み量(濃度)が薄い場合でも感得することが可能であるが、特に淡い匂いの場合には、空気中の芳香成分の取り込み量(濃度)を高めないと、その淡い匂いを感得することが困難である。
特許文献1及び非特許文献1に記載の装置では、空気を芳香剤のみに直接接触させる構成であるから、空気中の芳香成分の取り込み量(濃度)を高めるには接触面積を拡大する必要があり、しかも、筒体内に芳香剤を充填させているため、接触面積を拡大するには筒体の径方向の寸法を拡大する必要があり、結果として装置のサイズを大型化させてしまうという課題がある。
また、特許文献1に記載の装置は、芳香剤が充填された容器を固定用筐体に一体に組み込み、固定用筐体を別途作成する必要があり、コスト高になってしまう。また、これらの容器及び固定用筐体を装置本体に固定している構造であるため、固定用筐体を装置本体に固定する工事の手間が掛かり、対象物の前面から芳香剤を詰め替える必要があった。また、固定用筐体の大きさが、カートリッジを含む大きさであるので、看板やデジタルサイネージ等に取り付ける際には、対象物の前面に固定用筐体が設置されることにより、装置の存在が一見して解り、看板やデジタルサイネージ等の対象物(広告)のデザインを阻害するという課題があった。
また、芳香剤の交換は、芳香剤の揮散度合いにもよるが、2週間から1ヶ月毎に交換されるものであり、特許文献1及び非特許文献1に記載された装置では、芳香剤の交換に時間を要することになり、芳香発生装置の稼働効率が悪いという課題があった。
そこで本発明は、固定用筐体の芳香剤が収容されたカートリッジが対象物の背面からの交換が容易に可能であり、対象物の外観から見える装置が無いため、対象物(広告)のデザインを阻害することが無く、また、芳香成分を含む十分な量の空気(気体)が、所定の速度で、かつ、所望のタイミングで吐出される芳香発生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の芳香発生装置は、外部へ開いた吐出口を有し、対象物に固定される固定部と、所定方向に延びる流路を有し、この流路の一端を前記吐出口に連なるように形成された本体部と、前記流路の他端に接続され、前記流路内の気体を前記吐出口側へ送り出すコンプレッサと、芳香成分が揮散する芳香剤が収容され、前記本体部に対して脱着可能なカートリッジと、外部からのトリガ信号に基づいて前記コンプレッサを駆動させる制御部とを備え、前記カートリッジは、前記流路との間に通気性を有して前記芳香剤から揮散した芳香成分を取り込む捕捉部を有することを特徴とする。
また、本発明の芳香発生装置は、前記コンプレッサで送り込まれた気体に前記芳香剤から揮散した芳香成分を捕捉して取り込む前記捕捉部を少なくとも2箇所有することを特徴とする。
また、本発明の芳香発生装置は、前記コンプレッサが駆動していないときには自重によって前記吐出口を閉じ、前記コンプレッサの駆動によって前記流路内の気体を送り出すときに開く弁部を有することを特徴とする。
また、本発明の芳香発生装置の前記カートリッジは、前記本体部に脱着可能に螺着されていることを特徴とする。
また、本発明の芳香発生装置の前記カートリッジは、前記固定部に挿抜可能に装着されていることを特徴とする。
本発明によると、芳香剤を収容したカートリッジの交換が対象物の内側から容易に可能であり、かつ、必要なときにだけ芳香成分を外部へ出すことにより交換までの期間を長くすることができる。さらに、芳香剤を密閉空間内に保持し、コンプレッサによって必要なときにだけ芳香成分を外部へ流出させるようにしているため、芳香剤がすべて揮散してしまうまでの期間を長くすることができ、経時的に臭いが変化していくことを極小化することができる。加えて、芳香成分を含む十分な量の気体が、所定の速度で、かつ、所望のタイミングで吐出される芳香発生装置を提供することができる。
図1(A)は第1実施形態に係る芳香発生装置の構成を示す平面図、図1(B)は芳香発生装置をY方向に沿って見た側面図である。 図2(A)は図1(A)のB−B’線に沿った断面図、図2(B)は図2(A)の2B部分の拡大図、図2(C)は変形例に係る芳香発生装置の断面図であって、図2(B)に対応する図である。 第1実施形態に係る芳香発生装置の制御系統を示すブロック図である。 第2実施形態に係る芳香発生装置の構成を示す側面図である。 第2実施形態に係る芳香発生装置を分解して示す側面図である。 図6(A)は図5の6A−6A’線における断面図、図6(B)はカートリッジ120の側面図、図6(C)は図5の6C部分の拡大図、図6(D)は図5の6D部分の拡大図、図6(E)は変形例に係る芳香発生装置の断面図であって、図6(D)に対応する図である。
以下、本発明の実施形態に係る芳香発生装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。
<第1実施形態>
図1(A)は第1実施形態に係る芳香発生装置10の構成を示す平面図、(B)は芳香発生装置10をY方向に沿って見た側面図である。図2(A)は図1(A)のB−B’線に沿った断面図、(B)は(A)の2B部分の拡大図、(C)は変形例に係る芳香発生装置の断面図であって、(B)に対応する図である。図3は、芳香発生装置10の制御系統を示すブロック図である。
図1に示すように、芳香発生装置10は、カートリッジ20と、固定部40と一体に形成された本体部30と、コンプレッサ50とを備える。第1実施形態の芳香発生装置10は、電子看板その他の看板や、自動販売機などの対象物の背面に固定する態様として示すが、本発明の芳香発生装置は、対象物の内部、側面、又は正面に設けることもできる。
カートリッジ20は、収容空間21に芳香剤が収容される容器であり、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂の成形、ガラス等によって構成され、本体部30に対して、鉛直方向(図1のZ方向)の下側に配置される。カートリッジ20の鉛直方向の上面は、流出開口部としての開口22として全面が開放されている。この開口22は、Z方向に沿って見た平面視において円形をなしている。開口22を形成する壁部22a(図2(A))の外周面にはねじ溝23が形成されている。
芳香剤Hは、常温で芳香成分が揮散する液体状の芳香材料を、ビーズ状、ジェル状、又は、保持剤に含浸させた状態でカートリッジ20に収容される。芳香剤Hの収容状態は、芳香成分の揮散を妨げなければその形態は限定されず、例えばゲル化剤を添加することによってビーズ状又はジェル状とし、また、シリカゲル、不織布、フェルト、紙材などの保持剤に含浸させる。
なお、常温よりも高温で揮散する芳香材料を用い、使用時にカートリッジ20を加熱するようにすると、芳香剤Hの揮散量を制御することができる。
カートリッジ20の上側には、カートリッジ20の開口22を覆うように本体部30が配置される。本体部30は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂の成形、ガラス等によって構成される。本体部30は、平面視略矩形の中央部30aと、中央部30aのX方向における両側面の略中心位置から、X方向に沿って外側へそれぞれ延出する連結部35、36とを備える。
本体部30には、気体が流通可能な内部空間31が流路34に隣接して形成されており、内部空間31と流路34との間の通気性を確保するための開口部32が形成されている。この開口部32は平面視において円形をなしている。開口部32を形成する壁部32a(図2(A))の内周面にはねじ溝33が形成されている。カートリッジ20の開口22と本体部30の開口部32は互いに対応する形状を備え、カートリッジ20のねじ溝23と本体部30のねじ溝33とを互いに螺合させることによってカートリッジ20と本体部30とが脱着可能に螺着される。
本体部30の内部空間31の上側には、図1(B)に示すように、内部空間31に連通し、XY平面上において円形状に広がる流路34が形成されている。内部空間31と流路34は、流路34の側面に設けた通気開口34a(図2(A))を介して互いに連なっている。通気開口34aは、平面視において、内部空間31よりも径の小さな円形をなしている。カートリッジ20は、流路34との間に通気性を有して芳香剤Hから揮散した芳香成分を取り込む捕捉部Tを有している。具体的には、流路34と内部空間31とは上下2層に配置され、2層構造の流路34と内部空間31とは、芳香剤Hから揮散した芳香成分を流路34及び内部空間31内に送り込まれた気体に捕捉するための捕捉部Tを構成している。
流路34は、さらに、X方向において連結部35、36内にそれぞれ延びている。これらの連結部35、36のうち対象物S側の第1連結部35は、Z方向上側へ延びる板状の固定部40と一体に形成されている。ここで、対象物Sは、自動販売機を構成する壁部である。この壁部は、自動販売機の背面を構成する壁部でもよいし、内部に設けた壁部でもよい。
第1連結部35の対象物S側の表面には、図2(B)に示すように、吐出口35aが設けられており、対象物Sに設けた孔部S2に接続されている。この吐出口35aの内径R1(図2(B))は、通気開口34aに対応する範囲の流路34の内径R2(図2(A))よりも小さく、かつ、第2連結部36内の流入口36aの内径R3(図2(A))よりも小さくなっている。また、孔部S2は、対象物Sの任意の位置に設けることができるが、例えば、自動販売機の商品の取り出し口の近傍に設けるとよい。
第2連結部36の流入口36aには、管部51の一端が接続されている。この管部51の他端はコンプレッサ50に接続されている。これにより、管部51の内部流路52と第2連結部36内の流入口36aと流路34とが互いに連通する。さらに、流路34は、連結部35内を経て、吐出口35aを介して対象物Sの孔部S2に連なって、外部空間へつながっている。
このようにして、コンプレッサ50から、管部51、第2連結部36内の流入口36a、流路34、第1連結部35の吐出口35a、そして孔部S2まで、の内部空間がつながった流通経路が構成されており、この流通経路には気体が満たされている。コンプレッサ50を駆動すると、流通経路内の気体に対して所定の圧力が加わるため、孔部S2から外部へ排出される気体の流れが生じる。
ここで、流路34は、本体部30の内部空間31及び開口部32を介して、カートリッジ20の収容空間21につながっている。このため、常温において、収容空間21内に収容された芳香剤Hから芳香成分が揮散し、この芳香成分は、カートリッジ20の開口22から本体部30の内部空間31内に入り、さらに流路34内に至り、捕捉部Tの流路34及び内部空間31内の気体に捕捉される。従って、捕捉部Tの流路34及び内部空間31は上下2層に配置されているため、芳香剤Hから揮散した芳香成分が上下2層構造の捕捉部T内の気体に捕捉されるため、その結果、捕捉部T内の気体に取り込まれる芳香成分の取り込み量(濃度)が増加することになる。これにより、淡い匂いの場合においても、確実に匂いを感得することができることになる。この状態でコンプレッサ50を駆動すると、流路34を含む流通経路内において吐出口35a側へ向かう気体の流れが生じるため、2層構造の捕捉部Tで気体中に取り込まれた芳香成分も吐出口35a側へ流れ、外部へ流出する。
ここで、吐出口35aの内径R1が、通気開口34aに対応する範囲の流路34の内径R2よりも小さく、かつ、流入口36aの内径R3よりも小さくなっていることから、流入口36aから流入した気体は、吐出口35aの小さな径で絞られて、流入口36aよりも吐出口35aの排出時の流速が加速されて外部へ吐出される。このように、芳香成分を含む気体が加速されて排出されることで、任意のタイミングに合わせ、遠方まで放香することが出来る。
なお、本実施例では、内径R1、R2、R3の径の大きさが異なる例を示したが、内径R1、R2、R3を総て同じ大きさの径で構成するようにしてもよい。
図1(A)に示すように、固定部40の上部には、X方向に沿って貫通する2つのねじ穴41、42が設けられている。これらのねじ穴41、42のそれぞれに通したスクリュー(ねじ)41a、42aを対象物Sに螺合することによって、固定部40、及び、固定部40と一体となった本体部30が対象物Sの背面S1に固定される。
次に、本実施形態の動作原理について説明する。図3に示すように、まず、トリガ信号が発せられ、制御部61に出力される。前記トリガ信号は、対象物Sとしての自動販売機から与えられる信号であって、例えば、自動販売機の利用者が、購入しようとする商品に対応するボタンを押したときに、これに連動して制御部61へ出力される。
次に制御部61は、指示信号を駆動回路62へ出力する。そして、駆動回路62は、駆動信号をコンプレッサ50へ出力する。この駆動信号は、トリガ信号を受けた制御部61からの指示信号にしたがって発生する信号であって、例えばオンオフを示す矩形波の信号である。
コンプレッサ50は、前記駆動信号を受信することによって駆動され、前記駆動信号を受信し、圧縮空気(気体)を流路34に送出する。
このように、自動販売機の利用者が商品に対応するボタンを操作すると、所定のタイミングでコンプレッサ50が駆動されてコンプレッサ50から出力された気体は、前述のように管部51、流入口36a、流路34に流入し、流路34と、収容空間21で芳香成分と混合され、第1連結部35の吐出口35a、から芳香成分を含む気体が加速されて対象物Sの孔部S2から芳香成分を含んだ気体が吐出される。所定のタイミングとして、例えば、利用者がボタンを操作した後に取り出し口に商品が落ちることが想定されるタイミングに設定でき、このタイミングとすると、利用者が商品をとるために取り出し口に近づいたときにちょうど、孔部S2から芳香成分を含んだ気体が吐出される。
以下、第1実施形態の変形例について説明する。
第1実施形態においては、コンプレッサ50が駆動されたときに流路34内の気体が加圧され、これによって芳香成分を含んだ気体が外部へ吐出されるが、コンプレッサ50が駆動されていない期間には加圧されないため、芳香成分の流出を抑えることができる。しかしながら、孔部S2は常に開放されているため、流路34内の気体が少しずつ外部へ流出してしまうおそれがある。これに対して、図2(C)のように、吐出口35aに弁部70を設けると、コンプレッサ50の駆動時の吐出性能は維持しつつ、非駆動時の外部への気体の流出をより確実に抑えることが可能となる。弁部70は、軽量で板状又はフィルム状の材料、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で構成しており、固定部40に固定された回動軸71を中心として回動する。この弁部70は、コンプレッサ50が駆動していないときには自重によってZ方向に沿う姿勢となって吐出口35aを閉じ、コンプレッサ50の駆動によって流路34内の気体が圧縮されたときには、XY平面に沿うように可動して吐出口35aを開放する。
また、対象物Sの表面などに人感センサ、例えば赤外線センサを配置し、その検知出力をトリガ信号としてコンプレッサ50を駆動させてもよい。この場合は、コンプレッサ50を適切に駆動させるために、予め定めた時間に渡って人感センサが検知出力を出し続けさせた場合にトリガ信号を出力するように設定するとよい。
以上のように構成されたことから、第1実施形態に係る芳香発生装置10によれば、次の効果を奏する。
(1)カートリッジ20のねじ溝23と本体部30のねじ溝33とを互いに螺合させることによって、カートリッジ20を本体部30に容易に脱着することができる。
(2)コンプレッサ50を必要時のみ駆動させることによって芳香成分を含む気体を吐出させるため、芳香剤が短期間に揮散したり、経時的な臭いの変化を極小化することができ、カートリッジの交換までの期間を長くすることができる。
(3)カートリッジ20の開口22から流出した芳香成分が、カートリッジ20とは独立した本体部30内の流路34内へ流入する構成であるため、流路34内の気体がコンプレッサ50によって効率的に加圧されることから、芳香成分を含む十分な量の気体が、所定の速度で、かつ、所望のタイミングで吐出される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は第2実施形態に係る芳香発生装置110の構成を示す側面図である。図5は芳香発生装置110を分解して示す側面図である。図6(A)は図5の6A−6A’線における断面図、図6(B)はカートリッジ120の側面図、図6(C)は図5の6C部分の拡大図、(D)は図5の6D部分の拡大図である。図6(E)は変形例に係る芳香発生装置の断面図であって、図6(D)に対応する図である。
第2実施形態の芳香発生装置の制御系統は図3に対応する制御系統と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、芳香発生装置110は、カートリッジ120と、本体部130と、固定部140と、コンプレッサ150とを備える。第2実施形態の芳香発生装置110は、第1実施形態の芳香発生装置10と同様に、電子看板その他の看板や、自動販売機などの対象物の背面に固定する態様として示す。
カートリッジ120は、中空の筒状容器であり、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂の成形、ガラス等によって構成される。カートリッジ120は、中心軸120xがX軸に沿うように配置される。カートリッジ120には、本体部130の筒状部131が挿入される挿入空間123が中心軸120xを含む空間として形成されている。この挿入空間123は、カートリッジ120を中心軸120xに沿って貫通している。
挿入空間123の外側には、芳香剤Hが収容される収容空間121が中心軸120xに沿って形成されている。挿入空間123と収容空間121を隔てる筒状の壁部124には、流出開口部としての微細な通気開口132が多数形成されている。この通気開口132は、収容空間121に収容されたビーズ状の芳香剤Hよりも径が小さく形成されている。
また、X方向において、カートリッジ120内であって収容空間121の両方の外側には、第1連結空間125と第2連結空間126がそれぞれ形成されている。収容空間121と第1連結空間125は、YZ平面に広がる第1壁部121aによって仕切られ、収容空間121と第2連結空間126は、前記第1壁部121aと平行に設けられた第2壁部121bによって仕切られている。これらの壁部121a、121bによって、収容空間121は、X方向の両側が閉じられ、芳香剤Hが外へ漏れないようになっている。
芳香剤Hは、常温で芳香成分が揮散する液体状の芳香材料を、ビーズ状、又は、保持剤に含浸させた状態でカートリッジ120に収容される。芳香剤の収容状態は、挿入空間123内に浸透せず、かつ、芳香成分の揮散を妨げなければその形態は限定されず、例えばゲル化剤を添加することによってビーズ状又はジェル状とし、また、シリカゲル、不織布、フェルト、紙材などの保持剤に含浸させてもよい。
本体部130は、X方向に沿って延びる筒状部131を備え、その内部には筒状部131を長手方向に貫通する流路134が形成されている。筒状部131の長手方向の両端部はそれぞれ第1連結部135と第2連結部136とされ、一方の第1連結部135は、固定部140内に挿入・結合され、他方の第2連結部136は、管部151内に挿入・結合される。筒状部131は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂の成形、ガラス等によって構成される。流路134の側壁を構成する筒状部131には気体の出入りが可能な通気開口132(図6(C))が多数形成されている。この通気開口132は、収容空間121に収容されたビーズ状の芳香剤Hが流路134に入らないように芳香剤Hよりも径が小さく形成されている。
第2実施形態においては、コンプレッサ150で気体が流路134に送り込まれた際に、その気体の一部が流路134の上流側の通気開口132から収容空間121と壁部124との間に流入し、残りの気体が壁部124内に流入する。収容空間121と壁部124との間に芳香剤Hを収容しているため、芳香剤Hから揮散した芳香成分は、収容空間121と壁部124との間に滞留するとともに、通気開口132を通して壁部124内に浸出するため、収容空間121と壁部124との間の気体及び壁部124内の気体に取り込まれる。
カートリッジ120は、流路134との間に通気性を有して芳香剤Hから揮散した芳香成分を取り込む捕捉部Tを有している。第2実施形態においては、収容空間121と壁部124との間及び壁部124内が、気体に芳香成分を捕捉する捕捉部Tが形成されることになる。したがって、第2実施形態では、カートリッジ20内に2箇所の捕捉部Tが形成されるため、コンプレッサ150で送り込まれた気体中に取り込まれる芳香成分の取り込み量(濃度)が増加されることになり、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができることになる。
本体部130の第2連結部136側、すなわち管部151が結合される側には、筒状部131の径方向の外側に、本体部130とカートリッジ120とを互いに結合するための結合部137が設けられている。ここで、第2連結部136は、結合部137から管部151側に延びている。
結合部137は、弾性変形可能な材料、例えばゴムによって形成され、圧入結合部138と、X方向において圧入結合部138の外側に配置された円板状の規制板部139とからなる。
圧入結合部138は、自然状態においては第1連結空間125の直径より大きな径を有し、外力を加えて弾性変形させることによって外径を小さく収縮させた状態でカートリッジ120の第1連結空間125に挿抜可能に押し入れられる。このように第1連結空間125内に圧入された圧入結合部138は、その弾性によって第1連結空間125の内壁を外側へ押すように広がり、これによって結合部137は第1連結空間125内に固定される。
規制板部139は、カートリッジ120の外径よりも大きな外径を有する円板状をなし、圧入結合部138を第1連結空間125内に挿入する際に、カートリッジ120の長手方向の一方の端面120aに当接し、これによってカートリッジ120に対する結合部137の位置が定められる。
このように第1連結空間125内に圧入結合部138を圧入する際、筒状部131はカートリッジ120の挿入空間123内に挿入される。これにより流路134は、カートリッジ120の収容空間121によって外側から囲まれる形となり、収容空間121内に収容された芳香剤Hから揮散した芳香成分が、壁部124に形成された開口、及び、筒状部131に形成された通気開口132を通じて流路134内に流入する。
一方、カートリッジ120の第2連結空間126には固定部140の圧入結合部144が挿抜可能に押し込まれる。固定部140は、対象物Sの背面S1に固定される固定板部143と、固定板部143からカートリッジ120側へ延びる圧入結合部144とを備える。
圧入結合部144は、結合部137の圧入結合部138と同様に、自然状態においては第2連結空間126の直径より大きな径を有し、外力を加えて弾性変形させることによって外径を小さく収縮させた状態でカートリッジ120の第2連結空間126に挿抜可能に押し入れられる。このように第2連結空間126内に圧入された圧入結合部144は、その弾性によって第2連結空間126の内壁を外側へ押すように広がり、これによって圧入結合部144は第2連結空間126内に固定される。
ここで、カートリッジ120は、X方向に移動させることによって、固定部140から取り外すことが可能であり、さらに、第1連結空間125内から圧入結合部138を取り出し、挿入空間123内から筒状部131を引き抜くことができ、これらによって、カートリッジ120を本体部130から取り外すことが可能である。すなわち、カートリッジ120は本体部130に対して脱着可能である。
固定板部143は、カートリッジ120の外径よりも大きな外径を有する円板状をなし、圧入結合部144を第2連結空間126内に挿入する際に、カートリッジ120の長手方向の一方の端面120bに当接し、これによってカートリッジ120に対する固定部140の位置が定められる。このとき、カートリッジ120の挿入空間123に挿入された本体部130の筒状部131の第1連結部135は、固定部140内に設けられた連結孔145内に挿入され、YZ面における位置が決められる。図5と図6(D)に示すように、連結孔145は、固定板部143を厚み方向(X方向)に貫通する吐出口146に連なっている。この吐出口146は、X方向において連結孔145から離れるほどYZ面における面積が広がるように形成されている。
図5に示すように、平面視円形状の固定部140の周縁部には、X方向に沿って貫通する2つのねじ穴141、142が設けられている。これらのねじ穴141、142のそれぞれに通したスクリュー(ねじ)141a、142aを対象物Sに螺合することによって、固定部140、及び、固定部140と結合された本体部130が対象物Sの背面S1に固定される。
図6(D)に示すように、流路134は、吐出口146を介して、対象物Sに設けた孔部S2に接続されている。吐出口146のうち、流路134に連なる端部146aの内径R11(図6(D))は、流路134の内径R12(図6(C))よりも小さくなっている。
第2連結部136の流入口136aには、管部151の一端が接続されている。この管部151の他端はコンプレッサ150に接続されている。これにより、管部151の内部流路152と第2連結部136内の流入口136aと流路134とが互いに連通する。さらに、流路134は、第1連結部135内を経て、吐出口146を介して対象物Sの孔部S2に連なって、外部空間へつながっている。
このようにして、コンプレッサ150から管部151、第2連結部136の流入口136a、流路134、第1連結部135内を経て、吐出口146、そして孔部S2までの内部空間がつながった流通経路が構成されており、この流通経路には気体が満たされている。コンプレッサ150を駆動すると、流通経路内の気体に対して所定の圧力が加わるため、孔部S2から外部へ排出される気体の流れが生じる。
ここで、流路134は、筒状部131の通気開口132、及び、カートリッジ120の壁部124の開口を介して、カートリッジ120の収容空間121につながっている。このため、常温において、収容空間121内に収容された芳香剤Hからは芳香成分が揮散し、この芳香成分は、カートリッジ120の壁部124から挿入空間123内に入り、さらに通気開口132を経て流路134内に至り、流路134内の気体と混合される。この状態で、コンプレッサ150を駆動すると、流路134を含む流通経路内において吐出口146側へ向かう気体の流れが生じるため、収容空間121から流路134側へ流出した芳香成分も吐出口146側へ流れ、外部へ流出する。
ここで、吐出口146の端部146aの内径R11が、流路134の内径R12よりも小さいため、流入口136aから流入した気体は、吐出口146小さな径で絞られて、流入口136aよりも吐出口146の排出時の流速が芳香成分を含む気体が加速されて外部へ吐出される。
また、コンプレッサ150の駆動時に、気体の一部は、流路134の通気開口132から芳香剤Hの隙間に流入する。芳香剤Hの隙間に気体ばかりでなく、不活性ガスなども含む気体を用いている。流入した気体は、芳香剤Hの間で揮散した芳香成分と混合され、再び流路134に戻り、吐出口146から排出される。
このように、芳香成分を含む気体が加速されて排出されることで、任意のタイミングに合わせ、遠方まで放香することが出来る。
第2実施形態の芳香発生装置110においても、第1実施形態と同様に弁部170を設けるとよい。図6(E)のように、吐出口146に弁部170を設けると、コンプレッサ150の駆動時の吐出性能は維持しつつ、非駆動時の外部への気体の流出をより確実に抑えることが可能となる。弁部170は、軽量で板状又はフィルム状の材料、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で構成しており、固定板部143に固定された回動軸171を中心として回動する。この弁部170は、コンプレッサ150が駆動していないときには自重によってZ方向に沿う姿勢となって吐出口146を閉じ、コンプレッサ150の駆動によって流路134内の気体が圧縮されたときには、XY平面に沿うよう可動にして吐出口146を開放する。
第2実施形態に係る芳香発生装置110によれば、以下の効果を奏する。
(1)筒状部131をカートリッジ120内に挿入し、さらに固定部140に挿抜可能に結合することによって、カートリッジ120と本体部130を互いに結合するため、カートリッジ120を容易に交換することができる。
(2)カートリッジ120の壁部124に設けた開口から流出した芳香成分が、カートリッジ120とは独立した筒状部131内の流路134内へ流入する構成であるため、流路134内の気体がコンプレッサ150によって効率的に加圧されることから、芳香成分を含む十分な量の気体が、所定の速度で、かつ、所望のタイミングで吐出される。
なお、その他の作用、効果、変形例は第1実施形態と同様である。
以上のように、本発明に係る芳香発生装置は、芳香剤がすべて揮散してしまうまでの期間を長くすることができ、経時的に臭いが変化していくことを極小化することができ、さらに、芳香成分を含む十分な量の気体が、所定の速度で、かつ、所望のタイミングで吐出させることができる点で有用である。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
10、110 芳香発生装置
20、120 カートリッジ
21、121 収容空間
22 開口(流出開口部)
22a、32a 壁部
23 ねじ溝
30、130 本体部
30a 中央部
31 内部空間
32 開口部
33 ねじ溝
34、134 流路
34a 通気開口
35 第1連結部
35a 吐出口
36 第2連結部
36a、136a 流入口
40、140 固定部
41、42、141、142 ねじ穴
41a、42a、141a、142a スクリュー(ねじ)
50、150 コンプレッサ
51、151 管部
52、152 内部流路
61 制御部
62 駆動回路
70、170 弁部
71、171 回動軸
120a、120b 端面
120x 中心軸
121a 第1壁部
121b 第2壁部
123 挿入空間
124 壁部
125 第1連結空間
126 第2連結空間
131 筒状部
132 通気開口
135 第1連結部
136 第2連結部
137 結合部
138 圧入結合部
139 規制板部
140 固定部
143 固定板部
144 圧入結合部
145 連結孔
146 吐出口
146a 端部
H 芳香剤
T 捕捉部
R1、R2、R3、R11、R12 内径
S 対象物
S1 背面
S2 孔部

Claims (5)

  1. 外部へ開いた吐出口を有し、対象物に固定される固定部と、
    所定方向に延びる流路を有し、この流路の一端を前記吐出口に連なるように形成された本体部と、
    前記流路の他端に接続され、前記流路内の気体を前記吐出口側へ送り出すコンプレッサと、
    芳香成分が揮散する芳香剤が収容され、前記本体部に対して脱着可能なカートリッジと、
    外部からのトリガ信号に基づいて前記コンプレッサを駆動させる制御部とを備え、
    前記カートリッジは、前記流路との間に通気性を有して前記芳香剤から揮散した芳香成分を取り込む捕捉部を有すること
    を特徴とする芳香発生装置。
  2. 前記コンプレッサで送り込まれた気体に前記芳香剤から揮散した芳香成分を捕捉して取り込む前記捕捉部を少なくとも2箇所有すること
    を特徴とする請求項1に記載の芳香発生装置。
  3. 前記コンプレッサが駆動していないときには自重によって前記吐出口を閉じ、前記コンプレッサの駆動によって前記流路内の気体を送り出すときに開く弁部を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の芳香発生装置。
  4. 前記カートリッジは、前記本体部に脱着可能に螺着されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の芳香発生装置。
  5. 前記カートリッジは、前記固定部に挿抜可能に装着されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の芳香発生装置。
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