JP2018093588A - 電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法 - Google Patents
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Description
外部導体は、このように装着された外部導体接続部品(外部導体固定リング及び外部導体固定金具)を介して埋込電極に電気的に接続される。
図1に示す電力用同軸ケーブル2では、まず、先端側から順に、内部導体21a、内部絶縁体21c、内部絶縁用外部半導電層21d、外部導体22a、外部絶縁体22c、外部絶縁用外部半導電層22d、ケーブル遮へい層23が露出するように段剥ぎされる。なお、電力用同軸ケーブル2の最外層はケーブルシース25を有するため、段剥ぎにより露出したケーブル遮へい層23の後端側は、ケーブルシース25により被覆されている。
次いで、この電力用同軸ケーブル2の先端部2aにおいて、外部導体22aを放射状に開く。
(1)外部導体固定リングと外部導体固定金具331Aで、外部導体固定金具331A上の外部導体22aを挟持するために、図2に示すように、外部導体固定金具331A上で外部導体22aをハンマーH等で強く叩く必要がある。よって、ハンマーH等で強く叩かれた外部導体22aの下にある外部導体固定金具331Aが、ケーブル絶縁体(内部絶縁体)21c上の外部半導電層21dに衝突し、外部半導電層21dの凹み等損傷の原因となり、絶縁性能が低下する恐れがある。
(2)外部導体固定金具331Aを外部導体22aの内面側に挿入した後、ハンマーH等で外部導体22aを強く叩く際に、一般的に金属(例えば銅)で形成される外部導体22aと外部導体固定金具331Aとが接触する。この金属同士の接触により、銅粉等の金属粉が発生し、電力用同軸ケーブル2に付着しやすくなる。このため、電力用同軸ケーブル2の端末接続部における絶縁性能が低下する恐れがある。
(3)外部導体22aを、外部導体固定リングと外部導体固定金具331Aとで挟持可能な形状に形成できない場合、外部導体22aの外周に配置した外部導体固定リングと、外部導体固定金具331Aとで外部導体22aを挟み、固定ボルトで締め付けようとすると、固定ボルトを締め付けるトルクが掛からず、容易に組み立てることができない。この場合、固定ボルト、外部導体固定リングを外部導体22aから外して、再度、図2に示すように、外部導体22aが外部導体固定金具331Aに沿うように、樹脂製のハンマーHで強く叩いて外部導体22aの形を形成し直して組立直すという工程を行う必要がある。
中心から順に、少なくとも内部導体、内部絶縁体、外部導体、外部絶縁体、及びケーブル遮へい層が同心状に形成されてなる電力用同軸ケーブルの先端部を段剥ぎして、少なくとも前記内部導体、前記内部絶縁体、及び前記外部導体を露出させ、前記外部導体に電気的に接続される外部導体接続部品、前記内部導体と前記外部導体間の電界を制御するための第1の電界緩和部品、および、前記外部導体と前記ケーブル遮へい層間の電界を制御するための第2の電界緩和部品を取り付けてケーブル端末部を形成し、
前記ケーブル端末部を、前記内部導体に電気的に接続される内部導体接続部及び前記外部導体接続部品に電気的に接続される埋込電極の外周面を包囲するように形成され、且つ、硬質の絶縁材料からなる絶縁部の同軸ケーブル端末受容部に装着して組み立てる電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法において、
前記外部導体接続部品は、固定ボルトを介して前記外部導体を規定トルクで押圧した状態で挟持して固定する第1の固定部材と第2の固定部材とを有し、
前記外部導体の内側の根元に曲げ癖治具を挿入し、前記外部導体が前記根元部分で放射方向に拡がる曲げ癖を付け、前記曲げ癖治具を前記電力用同軸ケーブルから外した後、前記固定ボルトにより、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材の間に前記外部導体を挟持して固定する前に、
締め付け治具により、前記締め付け治具の締め付けボルトを介して前記外部導体を挟むように配置した前記第1の固定部材と前記第2の固定部材に、前記規定トルクと同等のトルクを掛けて、前記外部導体を前記第1の固定部材と前記第2の固定部材で固定される固定形状にする工程を有するようにした。
まず、本実施の形態に係る電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法により組み立てられる電力用同軸ケーブルの端末接続部について説明する。
図3は、実施の形態に係る電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法を適用して組み立てられる電力用同軸ケーブルの端末接続部を示す断面図である。以下の説明において、図3中、上方を先端側、下方を後端側と称する。
図3及び図4に示す外部導体固定金具331は、後端側に向かって縮径する中空円錐台状に形成される。外部導体固定金具331は、押し金具パイプ324の仕切片324aより後端側の内周に配置され、外部導体固定金具331の外周面に配置された多面接触方式の導体接触子37(ここではマルチラムバンド、図4参照、図3では図示略)を介して押し金具パイプ324に電気的に接続される。本実施の形態では、外部導体固定金具331は、後端側に向かって縮径する中空円錐台部3311と、中空円錐台部3311の先端側に、中空円錐台部3311の外周から突出する円環状のフランジ部3313とを有する。フランジ部3313には、複数個のボルト(固定ボルト)V2が螺合するボルト孔が、周方向でそれぞれ軸方向と平行に形成されている。導体接触子37は、多数のリボン状の板ばね集合体であり、フランジ部3313の外周面に形成された円環溝に嵌め込まれて、円周上に配置される。導体接触子37は、フランジ部3313の外周面から径方向に突出し、弾性変形により径方向に出没可能な接点を周方向に複数備える。また、フランジ部3313は、先端側の外周縁に、面取部3315を有する。外部導体固定金具331は、面取部3315により、先端側の角部、つまり、フランジ部3313の外周面とフランジ部3313の先端側の面(外部導体固定金具331の先端面)とが交わる角が無い。面取部3315は、図3及び図4の実施の形態のようにR面取りでもよいし、C面取りでもよい。
図5、図6および図7は、本発明に係る電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法において、電力用同軸ケーブルの外部導体と外部導体固定金具との接続工程を説明する図であり、図8は、図7に示す締めつけ治具の分解図である。
次いで、ストッパー35、外部導体固定リング332の順に、電力用同軸ケーブル20を先端から挿入する。
曲げ癖治具71は樹脂製であり、例えばポリアセタール(POMとも呼ばれる)またはMCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)で形成される。曲げ癖治具71は外面の1箇所に切れ目が入った環状の形状であり、曲げ癖治具71を若干径方向に拡げることができる構造となっている。
直出し治具81では、一端部(電力用同軸ケーブル20の後端側の部分)に、他端部(電力用同軸ケーブル20の先端側)の直出本体部811よりも外径が大きい大径部812が設けられている。直出し治具81はポリアセタール(POMとも呼ばれる)またはMCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)などの樹脂製であり、本実施の形態では一体的に筒状に形成されており、直出本体部811と大径部812は連設されている。直出し治具81は、長手方向に沿う平面で縦分割された2つ割り構造で形成してもよい。この場合は、2つ割り構造のため、電力用同軸ケーブル20の外径に合わせることが容易であり、直出し本体部811の外周にテープを巻いて固定することで筒状の直出し治具81を形成する。
このように各部が取り付けられた電力用同軸ケーブル20の先端部を、ケーブルの許容曲げ半径を考慮しつつ絶縁ユニット10の絶縁部13における同軸ケーブル端末受容部13aに挿入する。
このため、本実施の形態の端末接続部1において、外部導体固定金具331に替えて、外部導体固定金具331の構成において面取部3315が無い構成である従来の外部導体331Aを用いた場合では、先端側の面に僅かな歪みが発生(図9参照)し、この歪みにより導体接触子37を装着した外部導体固定金具331が押し金具パイプ324内に挿入できず、嵌合できないことが考えられる。なお、外部導体固定金具331Aは、外部導体固定金具331の中空円錐台部3311と同様の中空円錐台部3311Aと、面取りされていないフランジ部3313Aとを有する。
10 絶縁ユニット
11 導体引出棒
12 埋込電極
13 絶縁部
13a 同軸ケーブル端末受容部
14 遮へい層
15 取付フランジ
20 電力用同軸ケーブル
20a 先端部
21a 内部導体
21c 内部絶縁体
21d 内部絶縁用外部半導電層
22a 外部導体
22c 外部絶縁体
22d 外部絶縁用外部半導電層
23 ケーブル遮へい層
25 ケーブルシース
31 導体接続スリーブ
32 第1の電界緩和部品
321 第1のストレスコーン
CU1 第1の圧縮装置
322 押し金具
323 スプリング
324 押し金具パイプ
33 外部導体接続部品
331 外部導体固定金具
332 外部導体固定リング
34 第2の電界緩和部品
341 第2のストレスコーン
CU2 第2の圧縮装置
342 押し金具フランジ
35、39 ストッパー
40 電力用単心ケーブル
50 接続部品
51 ストレスコーン
52 圧縮装置
53 ケーブル保護金具
71 曲げ癖治具
81 直出し治具
90 締め付け治具
92 第1フランジ部
94 第2フランジ部
96 トルク付与部
Claims (5)
- 中心から順に、少なくとも内部導体、内部絶縁体、外部導体、外部絶縁体、及びケーブル遮へい層が同心状に形成されてなる電力用同軸ケーブルの先端部を段剥ぎして、少なくとも前記内部導体、前記内部絶縁体、及び前記外部導体を露出させ、前記外部導体に電気的に接続される外部導体接続部品、前記内部導体と前記外部導体間の電界を制御するための第1の電界緩和部品、および、前記外部導体と前記ケーブル遮へい層間の電界を制御するための第2の電界緩和部品を取り付けてケーブル端末部を形成し、
前記ケーブル端末部を、前記内部導体に電気的に接続される内部導体接続部及び前記外部導体接続部品に電気的に接続される埋込電極の外周面を包囲するように形成され、且つ、硬質の絶縁材料からなる絶縁部の同軸ケーブル端末受容部に装着して組み立てる電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法において、
前記外部導体接続部品は、固定ボルトを介して前記外部導体を規定トルクで押圧した状態で挟持して固定する第1の固定部材と第2の固定部材とを有し、
前記外部導体の内側の根元に曲げ癖治具を挿入し、前記外部導体が前記根元部分で放射方向に拡がる曲げ癖を付け、前記曲げ癖治具を前記電力用同軸ケーブルから外した後、前記固定ボルトにより、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材の間に前記外部導体を挟持して固定する前に、
締め付け治具により、前記締め付け治具の締め付けボルトを介して前記外部導体を挟むように配置した前記第1の固定部材と前記第2の固定部材に、前記規定トルクと同等のトルクを掛けて、前記外部導体を前記第1の固定部材と前記第2の固定部材で固定される固定形状にする工程を有する、
電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法。 - 前記締め付け冶具は、前記第2の固定部材における前記第1の固定部材と逆側の面を押圧する第1フランジ部と、
前記第1の固定部材における前記第2の固定部材と逆側の面を押圧する第2フランジ部とを有し、
前記外部導体を前記固定形状にする工程は、前記締め付けボルトを前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部に架け渡すように複数接続し、前記締め付けボルトを締め付けることにより、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部で前記第1の固定部材及び前記第2の固定部材に挟んだ前記外部導体を押圧する、
請求項1記載の電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法。 - 前記第1の固定部材は、外面が前記電力用同軸ケーブルの後端側に向かって縮径する中空円錐台状をなし、導電性を有する外部導体固定金具であり、
前記第2の固定部材は、前記外部導体固定金具における中空円錐台状の外周面に沿った内周面を有する外部導体固定リングであり、
前記外部導体固定リングを前記電力用同軸ケーブルの後端側から前記外部導体の外面側に配置し、前記外部導体の内面側に、前記電力用同軸ケーブルの先端側から前記外部導体固定金具の外面が位置するように前記外部導体固定金具を配置して、前記外部導体固定リングと前記外部導体固定金具との間に前記外部導体を位置させ、
前記外部導体固定金具の先端側において、前記電力用同軸ケーブルの外周と前記外部導体固定金具の内周との間に筒状の直出し冶具を配置した後で、前記締め付け治具の前記締め付けボルトを締め付ける、
請求項1または請求項2に記載の電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法。 - 前記直出し治具は、樹脂製の直出本体部と、前記直出し治具の一端部に、前記直出本体部よりも外径が大きい大径部とを有し、
前記大径部の内径は、前記外部導体固定金具の内径よりも小径であり、
前記直出し治具は、前記外部導体固定金具の内周における段差部に係合する、
請求項3記載の電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法。 - 前記外部導体固定金具は、前記先端側の外周縁に面取部を備える、
請求項3または請求項4記載の電力用同軸ケーブルの端末接続部の組立方法。
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