JP2018093745A - リールシート及び釣竿 - Google Patents
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Abstract
Description
リールシート本体は、左右非対称の形状となっている。リールシート本体は、左右両側面のうち何れか一方の側面のみに左右方向の外方に向けて膨出した側方膨出部60を有している。本実施形態におけるリールシートは、右側にハンドル105を備えた両軸リール100を取り付けるためのもの、即ち、右ハンドル仕様のものである。そのため、側方膨出部60は、リールシート本体の左側の側面のみに形成されている。側方膨出部60は、パーミング時に、手の平のうち人差し指から小指までの四本の指の付け根の関節部分(MP関節)、ないしは、触球部に当接してそれを支持する部分である。側方膨出部60の前端部は、最も後側まで移動した状態の可動フードの後端部の近傍に位置する。側方膨出部60の後端部は、後述する筒状のグリップ体16の前端部の近傍あるいは前後方向中間部の近傍に位置する。
一方、図1及び図3のように、側方膨出部60の後部には、サポート壁部61が上方に向けて突設されている。サポート壁部61は、パーミング時に手の平に当接してその手の平を内側から支えるためのものである。図2、図3、図14のように、サポート壁部61は、固定フード部6の側方に位置する。サポート壁部61は、左右方向の内側に内面を有し、左右方向の外側に外面を有する形状であって、その内面と外面との間の寸法を厚さとする板状である。即ち、サポート壁部61の板厚方向は左右方向である。サポート壁部61の内面は、リールシート本体の中心線に対して側方に離間した位置にあって、竿本体1の中心線と略平行であって且つ略垂直上方に起立している。サポート壁部61の内面は、固定フード部6の上面と連続してその上面から上方に立ち上がるように延びていてもよいが、本実施形態では、固定フード部6の左側の側面の下端部から上方に向けて立ち上がるように延びている。従って、固定フード部6とサポート壁部61との間には谷部ないし渓谷部が形成されている。サポート壁部61の外面は、側方膨出部60の外面と滑らかに連続している。上述のように側方膨出部60の外面は上側ほど外側となるように傾斜しているが、サポート壁部61の外面は、逆に上側ほど内側となるように傾斜している。側方膨出部60の外面とサポート壁部61の外面は、セットになって、外側に突出するように湾曲した一つの湾曲面を構成していることが好ましい。また、サポート壁部61の肉厚は、上側に向けて徐々に薄くなっていることが好ましく、後側に向けて徐々に薄くなっていることが好ましい。
リールシート本体の下部にパーミンググリップ部70が形成されている。該パーミンググリップ部70は、パーミング時に人差し指から小指の裏面(手の平側の面)に当接してそれを支持する。パーミンググリップ部70は、リールシート本体の下面のうち、リール脚載置部5の下側に対応した部分及び固定フード部6の下側に対応した部分に形成されていると共に、固定フード部6の下側に対応した部分を後側に越えて、保持用雄ネジ部8の前後方向中央部近傍の下側位置まで延びている。パーミンググリップ部70の下面には、後側に向けて徐々に下降していく下方傾斜面71が形成されている。下方傾斜面71は、パーミンググリップ部70の下面のうち後端近傍部を除いた領域全体に形成されている。下方傾斜面71は、後側に向けて直線的に下降する形状であってもよいが、本実施形態では、後側に向けて傾斜角度が徐々に大きくなるように上側に向けて湾曲した形状となっている。従って、下方傾斜面71の後部においては、竿本体1の中心線から大きく下方に離れていく。下方傾斜面71の前後方向中央部に対応したその上方の位置に、サポート壁部61の最上部64が位置している。
図18〜図20に、竿本体1に装着したリールシートに両軸リール100を取り付けた状態を示している。両軸リール100が釣竿の上側に位置する状態を通常の状態とする。両軸リール100のハンドル105は右側に位置し、側方膨出部60とサポート壁部61はハンドル105とは反対側である左側に位置する。図20のように、側方膨出部60は、平面視において、両軸リール100の左側の側壁部103よりも外方に突出せず、内側、即ち、竿本体1の中心線側に位置する。図18のように、側方膨出部60の前部上面60aは、両軸リール100の左側の側壁部103の下面前部の下側に所定の隙間を空けつつ対峙するように位置する。側壁部103の下面前部とは、側壁部103の下面のうち最下部103aよりも前側の部分である。
図19及び図20にパーミング時における左手を二点鎖線で示している。パーミング時には、左手で両軸リール100とリールシートを包み込むようにして把持する。具体的には、左手の親指の腹の部分を両軸リール100の左側の側壁部103の上面(特には上面の最上部)に当て、人差し指から小指までの四本の指でパーミンググリップ部70を把持する。人差し指から小指までの四本の指を図19のようにパーミンググリップ部70の下方傾斜面71に当てるようにして把持すると、四本の指による把持力はパーミンググリップ部70の下方傾斜面71に図19に矢印Pで示しているように斜め上方且つ後方に向かって作用する。矢印Pの方向の延長線上にはサポート壁部61が位置している。即ち、サポート壁部61は、矢印Pの方向に沿って上方且つ後方に斜め方向に突出している。そして、パーミング時に、サポート壁部61の後側傾斜面63は、手の平の母指球に当接する。従って、手の平の母指球と人差し指から小指までの四本の指で、リールシートを斜め方向に把持することになる。また、側方膨出部60の外面は人差し指から小指の付け根に位置する触球部に当接し、触球部と母指球との間の手の平の中央部にはサポート壁部61の外面が当接する。
次に、本実施形態におけるリールシート本体の部材構成について説明する。リールシート本体は、互いに分離可能な複数の部材から構成されている。リールシート本体は、固定部材と該固定部材とは別体に構成された交換部材11とを備えている。固定部材は、竿本体1に接着固定される。固定部材は、リールシート本体の主要部を構成していて、リール脚載置部5と固定フード部6とフード用雄ネジ部7と保持用雄ネジ部8を有している。交換部材11は、リールシート本体の下側部分を構成していて、固定部材に対して下方に分離可能であって、下方から着脱自在に取り付けられる。交換部材11は、側方膨出部60とサポート壁部61とパーミンググリップ部70を有している。
固定部材は、一つの部材から構成されていてもよいが、本実施形態では互いに別体にて構成された前後二つの部材から構成されている。即ち、固定部材の前側部分であって主要部である本体部材12と、固定部材の後側部分を構成する筒状部材13とから構成されている。本体部材12と筒状部材13は前後に接合されている。詳細には、本体部材12の後端面12aと筒状部材13の前端面13aとが前後方向に対峙するように面接触していて、本体部材12と筒状部材13はネジ14により一体化されている。但し、本体部材12と筒状部材13の取り付け方法はネジ14に限られず任意であって接着等であってもよい。
本体部材12にリール脚載置部5と固定フード部6とフード用雄ネジ部7が形成されている。本体部材12は全体としては筒状であるが、その前後方向の中途部は、全周のうち下側略半分の領域が切り欠かれていて上側の略半分の領域のみとされている。即ち、本体部材12は、前側から順に、筒状の前筒部20と、上側のみの上半割状とされた上半割状部21と、筒状の後筒部22に区分される。前筒部20にはフード用雄ネジ部7が形成され、主として上半割状部21の上面にリール脚載置部5が形成され、後筒部22には固定フード部6が形成されている。このように上半割状部21は上側領域のみの半割状とされていることから、竿挿通孔4は上半割状部21において下方に開口している。また、上半割状部21の前後には、二つの筒部である前筒部20と後筒部22が形成されていて、それらの前筒部20と後筒部22において竿本体1の外周面に全周に亘って直接あるいは間接的に固定されるので、上半割状部21を有していても、竿本体1に本体部材12を確実に固定できる。前筒部20はその後端部を除いて交換部材11には覆われずに外部に露出する一方、後筒部22はその上側領域については交換部材11によって覆われずに外部に露出するもののその下側領域については交換部材11によって覆われるため外部には露出しない。
筒状部材13の前端面13aが筒状部材13の接合面となっている。該筒状部材13の接合面も前後方向に対して直交する面となっており、本体部材12の接合面に筒状部材13の接合面が後側から当接して、本体部材12と筒状部材13は互いに同軸上に接合一体化される。筒状部材13の前部の外周面には第一膨出部31と第二膨出部32が形成されている。第一膨出部31は筒状部材13の前端部に位置していて、第二膨出部32は第一膨出部31の後側に連設されている。第一膨出部31は、上方に向けて鍔状に膨出していて、筒状部材13が本体部材12に取り付けられた状態において本体部材12のカバー片部27の径方向内側に入り込んだ状態となる。即ち、第一膨出部31は、カバー片部27によって径方向外側から覆われ、第一膨出部31の後面はカバー片部27の後端面と略面一となる。第一膨出部31の上面は周方向に湾曲した周面(湾曲面)であって、カバー片部27の内面と対峙する。第二膨出部32は第一膨出部31と同様に上方に向けて鍔状に膨出しているが、その高さは第一膨出部31よりも低く、上方への膨出量は小さい。第二膨出部32の上面も周方向に湾曲した周面であって、後述する交換部材11の突片部45の外周面と略同一半径で略同一円上に位置する。
交換部材11は、本体部材12の上半割状部21の下側に開口している下方開口部を下方から覆う。交換部材11は、その全長のうちの大部分を占める主要部が下半割状に形成されていて、横断面視においては略半円の円弧状あるいは略U字状に形成されている。交換部材11の前端部40は、本体部材12の前段差部24に対応した形状となっている。本体部材12の前段差部24が左右一対の傾斜面を有していることから、交換部材11の前端部40もそれに対応して最下部から前側且つ上方に向けて傾斜して延びる傾斜面を有している。この交換部材11の前端部40の傾斜面が、本体部材12の係止部である傾斜面によって係止される。従って、交換部材11の前端部40の傾斜面が被係止部を構成している。
保持用ナット3は筒状であって、径一定であってもよいが、本実施形態では、径が異なる複数の部分を有している。保持用ナット3の前端部には、他の部分よりも内径が大きい筒状のカバー部50を有している。保持用ナット3は、その内周面に、保持用雄ネジ部8と螺合する雌ネジ部51を有しているが、カバー部50の内径は雌ネジ部51よりも大きい。
本体部材12、筒状部材13、交換部材11及び保持用ナット3は、何れも射出成形により形成してよい。材質としては、種々の合成樹脂であってよく、同一の材質であってもよいが、異なる材質とすることが好ましい。特に、本体部材12と交換部材11は、筒状部材13や保持用ナット3に比して相対的に強度の高い材質を使用することが好ましい。本体部材12と交換部材11の材質としては、繊維強化樹脂が好ましく、特に、長さが1mm以下の短繊維を強化繊維とした繊維強化樹脂が好ましい。また、その繊維としてはカーボン繊維が好ましい。一方、筒状部材13と保持用ナット3の材質も種々の硬質の合成樹脂であってよく、繊維強化樹脂を使用することも好ましく、例えば、ガラス繊維強化ナイロン樹脂製とすることができる。
リールシート本体が竿本体1に固定される。リールシート本体は竿本体1の外周面に直接接着固定されたり、竿本体1の外周面との間に筒状のスペーサ(図示省略)を介して接着固定されたりする。固定部材が竿本体1に固定され、交換部材11は固定部材を介して竿本体1に着脱可能に取り付けられることになる。
図16のように保持用ナット3を緩めた状態で交換部材11を本体部材12と筒状部材13に下側から嵌合させる。尚、筒状部材13は、予め本体部材12にネジ14により取り付けておく。交換部材11を下側から固定部材に嵌合した状態で、保持用ナット3を回転させて前側に移動させていくと、やがて保持用ナット3のカバー部50が交換部材11の突片部45に到達する。交換部材11の突片部45の外周面には係合突条46が形成されているので、保持用ナット3のカバー部50の内周面は交換部材11の突片部45の係合突条46を乗り越えながら前側へ強制的に進んでいく。そして、保持用ナット3のカバー部50の係合溝52が交換部材11の突片部45の係合突条46に係合すると、保持用ナット3の前端面3aが交換部材11の被押圧面44に当接し、そこから更に保持用ナット3を強く締め込むことで保持用ナット3が交換部材11を前側に押圧する。このように交換部材11が取り付けられた状態においては、筒状部材13は保持用ナット3によって覆われて見えなくなる。
3 保持用ナット
3a 前端面
4 竿挿通孔
5 リール脚載置部
6 固定フード部
6a 頂部
7 フード用雄ネジ部
8 保持用雄ネジ部
11 交換部材
12 本体部材
12a 後端面
13 筒状部材
13a 前端面
14 ネジ
15 接合部
16 グリップ体
20 前筒部
21 上半割状部
22 後筒部
23 重ね合わせ面
24 前段差部
25 上段差部
26 係止凸部
27 カバー片部
27a 後端面
28 下孔
31 第一膨出部
32 第二膨出部
33 ザグリ凹部
34 ネジ用貫通孔
35 凹溝
40 前端部
41 重ね合わせ面
42 竿挿通孔の壁面
43 係止凹部
44 被押圧面
44a 周方向の端部
45 突片部
45a 周方向の端部
46 係合突条
50 カバー部
51 雌ネジ部
52 係合溝
53 フランジ部
60 側方膨出部
60a 前部上面
61 サポート壁部
62 前側傾斜面
62a 前端部
63 後側傾斜面
64 最上部
65 後面
70 パーミンググリップ部
71 下方傾斜面
72 突起部
72a 下端部
73 後方延在部
100 両軸リール
101 リール脚
102 右側の側壁部
103 左側の側壁部
103a 最下部
103b 下面後部
103c 最後部
104 スプール
105 ハンドル
106 クラッチ
Claims (7)
- 両軸リールのリール脚が載置されるリール脚載置部を上面に有する筒状のリールシート本体を備え、該リールシート本体を竿本体が貫通する構成のリールシートであって、
リールシート本体の左右両側部のうち何れか一方のみに、両軸リールの左右両側壁部のうちハンドルとは反対側の側壁部の直後に位置して、パーミング時に手の平をサポートするためのサポート壁部が上方に向けて突設されていることを特徴とするリールシート。 - リールシート本体はリール脚の後端部が挿入される固定フード部を有し、サポート壁部は、固定フード部の側方に位置すると共に、固定フード部の頂部よりも上方に突出している請求項1記載のリールシート。
- サポート壁部の最上部は、固定フード部の頂部よりも後側に位置している請求項2記載のリールシート。
- サポート壁部の上面には、後側に向けて徐々に上昇するように傾斜した前側傾斜面と、該前側傾斜面の後側に延設され、後側に向けて徐々に下降するように傾斜した後側傾斜面とが設けられ、サポート壁部の前側傾斜面が両軸リールの左右両側壁部のうちハンドルとは反対側の側壁部の下面後部に対峙し、パーミング時にサポート壁部の後側傾斜面が手の平の母指球に当接する請求項1乃至3の何れかに記載のリールシート。
- リールシート本体の左右両側部のうち何れか一方のみに、側方へ膨出した側方膨出部が形成されており、該側方膨出部の後部にサポート壁部が上方に向けて突設されている請求項1乃至4の何れかに記載のリールシート。
- リールシート本体は、竿本体に固定される部材であって、リール脚載置部を有する固定部材と、該固定部材が竿本体に取り付けられた状態において該固定部材に着脱自在な交換部材とを備えており、該交換部材にサポート壁部が形成されている請求項1乃至5の何れかに記載のリールシート。
- 請求項1乃至6の何れかに記載のリールシートを備えた釣竿。
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