JP2018103143A - 遠心機 - Google Patents

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Abstract

【課題】チューブにて連結された複数の試料バッグのうち、一部のバッグのみをインナーカップから取り出し易くした遠心機の提供。【解決手段】スイングロータ本体に揺動可能に配される複数のバケットと、バケットに脱着され、チューブにて連結されたメイン及びサテライトの試料バッグをまとめて収容するインナーカップを有する遠心機において、インナーカップの内壁面の一部に装着されるアダプタ50を設け、アダプタ50が同形の第一アダプタ50aと第二アダプタ50bを有し、第一及び第二アダプタ50a、50bは、サポート壁部51と底面部52と側壁部53を有し、上側の連結部54で連結され、連結部54には貫通部55が形成され、アダプタはインナーカップの隣接する2つの収容室を跨ぐように装着され、複数の試料バッグのうち取り出す対象の試料バッグを、アダプタ50のサポート壁部51に密接させた状態にて遠心分離が行う、遠心分離機。【選択図】図5

Description

本発明はスイングロータ方式の遠心機(遠心分離機)に関し、特にスイングロータに保持されて揺動するバケットに収容されるインナーカップに、試料バッグを保持するためのアダプタを設けるものである。
遠心機は、内部に試料を充填した複数の試料用容器を収容可能なロータと、ロータをロータ室内で回転駆動するモータ(駆動手段)を備え、ロータ室内でロータを回転させて遠心力を作用させることにより試料用容器内の試料を遠心分離するものである。遠心機用のロータは、アングルロータとスイングロータに大別できる。アングルロータの場合、内部に試料を充填した複数の試料用容器を収容穴に収容し、収容穴開口部上方に風損低減のための蓋がロータに締結される。収容穴は駆動軸に対し一定の固定角で形成され、遠心力の大きさによらず収容穴と駆動軸の相対角度は常に固定である。
これに対しスイングロータは、有底部を備え内部に試料を充填する試料用容器を収容するバケットを、スイングロータ本体に対して揺動可能なように保持した状態にて回転させるものである。バケットにかかる遠心荷重は、スイングロータ本体のアームの対向する面に設置される一組の保持ピン(凸部)にて保持される。バケットの2つの側面にはスイングロータ本体の保持ピンの円柱面に係合するような凹部を形成し、その凹部を保持ピンの上から下方向に掛けるように装着して、保持ピンによって摺動可能に保持される。保持ピンの先端面とバケットの凹部の相対する面(直交面)の間には、摺動を妨げない程度の隙間が設けられている。スイングロータが回転せずに静止している時は、バケットの上下方向中心軸とモータの駆動軸は平行(スイング角=0°)であるが、ロータの回転速度が上昇するに従い揺動可能に設置されたバケットに遠心力が作用し、スイング軸を中心にバケットが回転してスイング角が0°より大きくなり、バケットを水平に足らしめる遠心力を発生させる回転速度でほぼ水平(スイング角≒90°)となる。その後、遠心が終わりロータの回転速度の減少に伴いスイング角は減少し停止時には0となる。このようにスイングロータは遠心中の遠心力の大きさによりバケットの中心軸と駆動軸との相対角度が変化する。
このようなスイングロータにおいては、バケットの内部に連結された試料バッグを入れて遠心分離運転を行う場合がある。図15はそのような試料バッグ連結体100を示す図である。試料バッグ連結体100は、1個のメインバッグ101と、複数のサテライトバッグ102〜104が、チューブ112〜116によって連結された形態であり、例えば塩化ビニル樹脂により製造される血液成分分離用のバッグである。メインバッグ101の容量の一例は200mlであり、サテライトバッグ102〜104は、それよりも小さい容量、例えば50〜150mlである。チューブ111の先端は採血針120に接続される。採血を行うときには、採血針120を介してメインバッグ101内に血液が充填される。メインバッグ101への血液の採血が完了すると、採血針120が人体から外されて、試料バッグ連結体100の遠心分離運転が行われる。試料バッグ連結体100の遠心分離は、破裂防止のために装着時に試料バッグとほとんど隙間が無い大きさのインナーカップの収容室に並べて挿入し、そのインナーカップごとバケットに入れて遠心分離を行う。遠心分離運転が完了すると、メインバッグ101内において分離された血液成分の層が形成されるので、試料バッグ連結体100をインナーカップから取り出して、メインバッグ101から分離された成分毎にサテライトバッグ102〜104に順次移送する。このように移送させることによりサテライトバッグ102〜104には、異なる血液成分が充填されることになる。
以上説明したような手順で試料バッグ連結体100の全体をインナーカップ内に収めて遠心分離運転を行うと、インナーカップの底や側壁にメインバッグ101が貼り付いてしまい、メインバッグ101の取り出しが困難になる場合がある。その状態からメインバッグ101を無理やり取り出すと、メインバッグ101が変形して内部の分離層が乱れてしまう事がある。それを防ぐために、特許文献1ではバケット内に収容されるカップと、カップ内に挿入されるチューブで連結された複数個の血液バッグとを備えた遠心機において、試料の入ったバッグを収納する収納部と試料の入っていない空のバッグを収納する収納部とを別々に設けるように構成した。
特開平7−265741号公報
特許文献1のように構成すると、一度に遠心分離を行うことができる試料バッグ連結体100が少なくなってしまう上に、インナーカップからメインバッグ101とサテライトバッグ102〜104の取り出しをまとめて行うことができないため、作業性が悪い。一方、インナーカップの一区画に、メインバッグ101とサテライトバッグ102〜104を入れる場合は、メインバッグ101だけを分離層を崩さずにうまく取り出すことが難しい場合もある。試料バッグ連結体の種類はいろいろある。図15にて示した試料バッグ連結体100は4連のものであるが、このメインバッグやサテライトバッグの数は任意である。また、各試料バッグの容量が異なるもの、種々な形状の試料バッグが連結されたもの等、様々な種類の試料バッグ連結体があるため、その種類毎に形状の異なるインナーカップを準備するのは現実的ではない。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、チューブにて連結された複数の試料バッグのうち、一部のバッグのみをインナーカップから容易に取り出し易くしたスイングロータ式の遠心機を実現することにある。
本発明の他の目的は、インナーカップに収容される複数の試料バッグのうち、特定の試料バッグだけを分離層を崩すこと無く引き出すことができるアダプタを提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、スイングロータ本体の保持部によって揺動可能に配される複数のバケットと、バケットに脱着可能なインナーカップを有し、チューブにて連結されたメインの試料バッグとサテライトの試料バッグをまとめてインナーカップに収容して遠心分離を行う遠心機において、インナーカップの内壁面の一部に装着されるアダプタを設けた。アダプタは、底面部とサポート壁部を有し、底面部とサポート壁部はインナーカップの内壁面に沿った外壁形状とされ、チューブと共にメイン及びサテライトの試料バッグを収容する際に、メインの試料バッグ部分をアダプタにて保持可能とすることにより、遠心分離対象が充填された一部の試料バッグのみを保持する構造とした。遠心分離運転終了後には、アダプタをインナーカップから引き出すことにより、複数の試料バッグのうち一部の試料バッグだけインナーカップ内から取り出し可能とした。アダプタは、底面部とサポート壁部を有し、アダプタの底面部の占める面積は、インナーカップの内側底面の占める面積よりも小さいように構成した。また、アダプタのサポート壁部は、バケットを保持する保持部を結んだ仮想線(スイング軸)に近いインナーカップの側壁面に配置すると良い。
本発明の他の特徴によれば、アダプタには、底面部とサポート壁部の双方に直交する2つの側壁面が形成される。また、バケットの内部には底から上方に延びてバケットの開口部まで到達しない高さの平板状の補強リブが形成される。インナーカップは、バケットの収容室の内壁形状に対応する外形を有する複数のカップ状部材が上側において連結されたものであって、連結された連結部分より下方の隙間が補強リブを跨ぐようにしてバケットに装着される。アダプタは、インナーカップの隣接する2つの収容室に跨がるようにして連結部分に装着される。インナーカップの連結部分には、バケットの開口部の上方に突出する突出部が設けられ、突出部に取出し用の穴または凹凸が形成される。アダプタには、インナーカップの突出部を貫通させる装着穴が形成され、インナーカップをバケットから引き抜くと、アダプタ及びすべての試料バッグをまとめて取り出すことが可能となる。
本発明のさらに他の特徴によれば、アダプタは隣接する区画の2つのサポート壁部の上端を連結する連結部を有し、装着穴とアダプタをインナーカップから引き出すための取っ手部が連結部に形成される。バケットは金属製であり、インナーカップとアダプタは合成樹脂の成形によって形成される。また、連結されたアダプタは分割可能に構成しても良い。さらに、サポート壁部の外面側であってインナーカップの内壁面と接する面に、補強用の複数のリブを形成しても良い。
本発明によれば、遠心分離運転終了後にアダプタを抜き出すことで試料バッグの一部だけがアダプタと一緒に抜き出されることになり、抜き出す対象の試料バッグ(例えばメインの試料バッグ)とその他の試料バッグ(例えばサテライトの試料バッグ)との密着状態を容易に解消させて、貼り付いた状態の一部の試料バッグを容易に取り出すことができる。また、遠心分離運転終了後にバケットからインナーカップを取り出しても、インナーカップの内壁とアダプタとの位置関係が変わらないため、試料バッグはきちんと固定された状態を保ち、分離層が乱れることが無い。さらに、一部の試料バッグを抜き取る際にアダプタを用いるために、試料バッグが落下する危険性を大幅に減らすことができ作業性が向上する。さらに、2つのサポート壁面を一体に連結することで2区画分に収容されるメインの試料バッグを同時に引き出すことができ、さらに作業性向上が図れる。尚、アダプタを2つの区画分のサポート壁面を連結させた構造とせずに、インナーカップの収容室毎の個別型にすれば、一つのインナーカップでサイズの異なる試料バッグを同時に使用することが可能となる。
本発明による遠心機の正面図であり、主要部分を断面図で示している。 図1のバケット30の斜視図である。 図2のバケット30に装着される、インナーカップ40の斜視図である。 図3のインナーカップ40の上面図である。 図3のインナーカップ40に装着されるアダプタ50の斜視図である。 図5のアダプタ50の縦断面図である。 図4のインナーカップ40にアダプタ50を装着した状態の図4のB−B部の断面図である。 バケット30にインナーカップ40とアダプタ50を装着した状態において、試料バッグ連結体100を装着する様子を示す縦断面図である。 バケット30にインナーカップ40とアダプタ50と試料バッグ連結体100を装着した状態を示す縦断面図である。 インナーカップ40から、アダプタ50とメインバッグ101を取り外す状態を示す縦断面図である。 図10にて取り外した後のアダプタ50とメインバッグ101の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例に係るアダプタ70を示す斜視図である。 図12の第一アダプタ70aと第二アダプタ70bを連結する直前の状態を示す斜視図である。 図13の第一アダプタ70aと第二アダプタ70bを連結した後の状態を示す斜視図である。 従来の試料バッグ連結体100の形状を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、上下左右、内周側及び外周側は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の遠心機1の縦断面図である。遠心機1は、箱型の筐体11を備え、筐体11の内部の上下中央付近には仕切り板12によって上下2段の空間に仕切られている。仕切り板12の上段の空間には、上面が開口する略円筒状のチャンバ4が収容され、チャンバ4の外周側には防護壁17が配置される。チャンバ4の上面には開閉可能なドア14によって密閉され、これらによってロータ室3が形成される。チャンバ4の周囲には冷凍配管16が巻回され、図示しない冷却装置によってロータ室3内が所望の温度に保たれる。ロータ室3内には、ロータ組立体2が設置される。ロータ組立体2は、スイングロータ本体21と、複数のバケット30と、これらを収容したシェル5の組であって、本実施例では、ウインドシェル等と称されるシェル5に収容された状態でロータ組立体2が回転する。駆動軸7aに装着されるスイングロータ本体21に装着される複数のバケット30は、スイングロータ本体21にてスイング可能に保持される。図1ではバケット30の内部に後述するインナーカップを装着していない状態であって、回転停止中の状態を示している。従来のスイングロータ式の遠心機では、シェル5を用いない状態でスイングロータを回転させるものが多いが、本発明においてもシェル5を用いずに遠心運転しても良く、シェル5及び蓋6の使用は本発明にとって必須では無い。
筐体11内の仕切り板12によって仕切られた下段には、駆動源たるモータ7がハウジング8の内部に収容され、ハウジング8はダンパーゴム9を介して仕切り板12への取付部材13に固定される。モータ7はその駆動軸7aが鉛直方向に伸びるように配置される。駆動軸7aは、チャンバ4の底部に形成される貫通穴からロータ室3の内部空間に達するように延びて、その上端部に駆動軸7aの回転トルクを伝達するためのクラウン7bが設けられ、ロータ組立体2がクラウン7bによって保持される。ロータ組立体2が高速で回転することにより、遠心力によってバケット30がスイング軸たる保持ピン(保持部)26を中心にして揺動する。保持ピン26の伸びる方向(保持ピン26の軸線方向)は、スイングロータ本体21の回転軌跡の接線方向と同じ方向となる。ロータ組立体2は、組立体の状態でロータ室3から外部に取り外しが可能であるし、ロータ組立体2を遠心機1にセットした状態で、シェル5の蓋6を取り外して、バケット30だけを取り外すことも可能である。
筐体11の上部後方側の傾斜パネル15には操作表示部10が設けられる。操作表示部10は、ユーザからの入力を受け付けるための入力部と、ユーザに対して情報を表示する表示部の機能を果たすものであり、複数のボタンとLED表示装置で形成されるが、タッチ式の液晶ディスプレイを用いて構成しても良い。図1では図示していないが遠心機1には、操作表示部10への情報の表示とユーザからの操作入力の受付けの制御、モータ7の回転制御、冷凍配管16に冷媒を流すための図示しない冷却装置の制御等の遠心機1全体の制御を行う制御部(図示せず)が設けられる。制御部は、マイクロコンピュータ、揮発性および不揮発性の記憶メモリ等を含んで構成される電子回路である。
図2は本実施例に係る遠心機1に用いられるバケット30の斜視図である。バケット30はスイングロータ本体21に対して着脱可能であり、バケット30を上から下方向(装着方向:軸方向と平行な下方向)に移動させることによってスイングロータ本体21に装着することができる。バケット30は、上部に開口部31を有し、開口部31から下方にはインナーカップ40を収容するための複数の収容室(内部空間38)が区画される。本実施例では開口部31がオープン状態のバケット30を図示しているが、開口部31に開閉式の蓋を形成するようにしても良い。尚、図2では蓋部を取り付けるための構造が開口部31の外縁に図示されているが、その構造の説明は省略する。バケット30は、例えばアルミ合金等の金属の一体成形により製造されるものであり、上から見た形状が略長方形の開口部31を有するカップ状であって、開口部31の周囲は部分的に肉厚を増した肉厚部32が形成される。本実施例のバケット30は、内部空間38が2つに分離された形状であって、2つの内部空間38の間には、仕切り用の隔壁35が形成される。隔壁35は底面付近から上方に延びるが、上端の開口部31までは到達しない大きさの平板状の補強リブである。また隔壁35の水平方方向両端の連結部分には、内側に向けて凸状に突出する突出部31aが形成される。
バケット30の長辺側の側面には、肉厚部32と、肉厚部32から下方向に延びる2本の案内リブ33により挟まれた凹部34が形成される。凹部34はバケットのスイング軸の軸方向外側から見た際に凹状となるものであって、その凹部の幅は、保持ピン26(図1参照)を案内できるように、保持ピン26の直径よりも僅かに大きい程度である。案内リブ33を設けるのは、保持ピン26を案内する凹部34の形成をするためが主目的であるが、バケット30の剛性を大幅に上げるためにも役に立つ。
図3はバケット30に装着されるインナーカップ40の斜視図である。インナーカップ40は、バケット30の収容室(内部空間38)の内壁形状に対応する外形を有する2つのカップ状部材が上側において連結されたものであって、第一容器41と第二容器42が下側部分において隙間48を隔てて配置される。インナーカップ40の隙間48より上側部分は、連結部46と連結リブ47によって連結され、隙間48部分が隔壁35(図2参照)を跨ぐようにしてバケット30に装着される。連結部46より上側は、第一容器41の隔壁と第二容器42の隔壁が接続される。インナーカップ40は、バケット30との間に数百〜数十ミクロンの隙間を隔ててほぼ密接するような外形形状を有し、合成樹脂の射出成型によって製造される。このようにインナーカップ40の外形部分(バケット30の内壁と接触する部分)が、バケット30の内面の形状を同様の形状としたいわゆるニアネットシェイプとしたので、安定した遠心分離運転を可能としたうえに、遠心分離運転時にインナーカップ40に掛かる圧力の偏在を効果的に低減できる。
連結部分において上側に延在する隔壁突出部43は、2つのカップ状容器の側壁を合わせて、上方向に連続して突出するように伸ばしたもので、隣接する収容室41a、42aの隔壁の壁面と同一面となるように形成された平面状の部材である。隔壁突出部43には2つの円形の取出し用穴43aが設けられ、取出し用穴43aの間には、上下方向に延びる切り込み45が形成される。切り込み45は、隔壁突出部43の上端面から下端部45bまで連続して形成され、その切り込みの方向は隔壁突出部43の面に対して斜めである。尚、取出し用穴43aを形成するのはインナーカップ40をバケット30からの取り出しの際に指を掛けることによって取り出し易くするためであるので、取出し用穴の形状は円形だけに限られない。また、穴を開けるのではなくて何らかの凹凸部を設けるような形状でも良いが、後述するアダプタ50の装着及び取り外しを阻害しないような形状とすることが重要である。
連結部分は、開口面41b、開口面42bと同じ面(水平面)にて連結する連結リブ47と、開口面41b、開口面42bの直下において第一容器41と第二容器42の上部を連結する連結部46によって形成される。本実施例ではあえて複数のカップ状容器(第一容器41と第二容器42)の上側部分だけで連結するように構成し、連結部46よりも下側の部分では、第一容器41と第二容器42が隙間を隔てて離れるように形成した。このように下側部分を離して配置したのは、バケット30に形成される隔壁35を跨ぐようにしてインナーカップ40の内部にバケット30を装着するためである。バケット30に隔壁35を設けることによりバケット30の剛性を大幅に向上できる上に、それによって保持されるインナーカップ40の収容室41a、42aも試料から強い遠心加速力を受けたとしても隔壁35にてその外側が効果的に保持されるので、インナーカップ40が破損する恐れがない。尚、バケット30に隔壁35を設けないように構成することも可能であり、その場合は、インナーカップ40の形状も第一容器41と第二容器42との間に隙間48を設けずに上から下まで接合されたような形状とすれば良い。
図4は本発明の実施例におけるインナーカップ40の上面図である。インナーカップ40は、外周側から内周側に向けて2つの収容室41a、42aが隣接するように配置され、インナーカップ40の長辺部が内周側から外周側に延びるような配置となる。スイングロータ本体21は保持ピン26(図1参照)によって矢印49a、49bの2カ所でバケット30を保持する。よって上面視において隔壁突出部43がスイング軸の軸線C1を通るように配置される関係となり、独立した2つの底面部44を有する。底面部44の形状は略長方形であるが、バケット30の内部形状に合わせて、任意の形状に形成される。インナーカップ40はスイング軸よりも内周側と外周側の形状は対称であるため、内周側と外周側を逆にしてバケット30に装着できる。隔壁突出部43には、斜めの角度に切り込み45が形成される。図では切り込み45の長さが隔壁突出部43の上端部の板厚を越えているように見えるが、それは隔壁突出部43とそれに続く隔壁部分の板厚が下側になるにつれて厚くなるからである。
図5はインナーカップ40に装着されるアダプタ50の斜視図である。アダプタ50は、インナーカップ40の2つの収容室41a、42aの双方に跨がるように装着される付加部品であって、連結部54によって2つの第一アダプタ50a、50bが連結されたような形状である。ここでは、2つのアダプタ50a、50bは連結部54と共に合成樹脂の一体成形によって製造され、所定の隙間58を隔てて分離不能なように構成される。2つのアダプタ50a、50bの役割は、インナーカップ40に収容される試料バッグ連結体100のうち、遠心分離後に一部の試料バッグだけをインナーカップから抜き取ることができるようにする。そのため、遠心分離時には一部の試料バッグ、例えばメインバッグ101を遠心荷重に対して好適に耐えることができるように4面に渡る壁部分を形成した。ここでは、第一アダプタ50aは、底面部52と、底面部52からほぼ直交するように上側に延びるサポート壁部51とを有し、底面部52とサポート壁部51の双方にほぼ直交する2つの側壁部53を有する。底面部52とサポート壁部51と側壁部53の外壁面は、それぞれがインナーカップ40の内壁面に沿った形状とされる。一方、底面部52とサポート壁部51と側壁部53の内壁面(メインバッグ101と接する側の面)は、メインバッグ101と接した際に、メインバッグ101が良好に密着して遠心分離運転時の姿勢が安定するような形状とされる。第一アダプタ50aと隙間58を隔てた反対側にある第二アダプタ50bの形状は、第一アダプタ50aと同一の形状とされる。
連結部54の上側は面状に形成されるが、スイング軸線C1を通る延長面上に、スイング軸線C1方向に延びる長穴状の貫通部55が形成される。貫通部55はインナーカップ40の隔壁突出部43を貫通させる部分である。連結部54の下面は、インナーカップ40の連結リブ47(図4参照)の上面と当接する。連結部54の左右両側には、上方向に突出するフランジ部56が形成される。フランジ部56は2つの第一アダプタ50a、50bの側壁部の上端を接続するものであり、スイング軸線C1方向の端部には取っ手部57が形成される。取っ手部57は、インナーカップ40からアダプタ50を引き抜く際に、作業者が親指と人差し指(又は中指)で把持するために形成される窪みであって、ここでは円錐状に窪むような形状とされる。
図6はアダプタ50の縦断面図であって、図4のB−B部に相当する位置の断面図である。サポート壁部51は、底面部52の板厚に比べて厚さが大きくなるように形成される。これは、インナーカップ40の収容室41a、42b内に試料バッグ連結体100を収容した際に生ずる隙間を埋めることにより、遠心分離運転時のメインバッグ101の姿勢乱れを抑制して、良好な遠心分離作業を行うためである。側壁部53の板厚も同様の思想により、隙間を埋めるのに好適な厚さとすれば良いが、隙間を埋めることだけでなく、インナーカップ40内に試料バッグ連結体100を挿入しやすくすることにも考慮して、その形状やサイズを決定することが重要である。
図7はインナーカップ40にアダプタ50を装着した状態の図4のB−B部における断面図である。アダプタ50は、インナーカップ40に形成された連結部46を跨ぐようにしての2つの収容室41a、42bに渡って装着される。アダプタ50の隙間58(図6参照)の形状、即ち、サポート壁部51の外周面側の形状は、インナーカップ40の収容室41a、42bの内壁41c、42cの形状に沿った形とされ、それらの隙間がほとんど生じないように形成される。従って、アダプタ50をインナーカップ40に装着した際には、アダプタ50はインナーカップによってがたつき無く安定して保持されるため、遠心分離運転中に、アダプタ50の変形が生じたり、アダプタ50によるインナーカップ40の特定部分への過度な応力集中が発生したりすることを抑制できる。
アダプタ50の底面部52の奥行き(インナーカップ40の長辺方向の長さ)D1は、インナーカップ40の底面部44の内面の奥行Dよりも十分短く、ここでは約半分程度である。この長さは、遠心分離運転終了後にアダプタ50をインナーカップ40から引き出すことにより、複数の試料バッグ(試料バッグ連結体100)のうちの一部(ここではメインバッグ101)だけを前記インナーカップ内から取り出すのに好適なサイズである。尚、奥行D1を奥行Dに対してどの程度の大きさとするかは、装着される試料バッグ連結体100の大きさや、取り出したい一部の試料バッグの数や大きさ等を考慮して決定すれば良いが、インナーカップの内側の底面部44の占める面積(上下方向投影面積)よりも、アダプタ50の底面部52の面積(上下方向投影面積)が小さくなるように構成することが重要である。これは底面部52のうち取り出したい一部の試料バッグに接する内側の底面部分(底面部52の内面)の面積(上下方向投影面積)だけでなく、底面部44の外面の占める面積(上下方向投影面積)もインナーカップ40の底面部44の占める面積よりも小さいことを意味する。従って、アダプタ50の装着後であっても矢印44bのようにインナーカップ40の底面部44の上面の一部が露出する状態にある。アダプタ50のサポート壁部51の形状は、対向する隔壁41d、42dの内壁面と同じに曲面となるように形成すると良い。試料バッグが接触する部分のアダプタ50の壁面の高さH1は、インナーカップ40の壁面41d、42dの高さHとほぼ同等としても良いが、ここでは収容される試料バッグの大きさと、装着のしやすさを考慮して、サポート壁部51の上部を斜めにした傾斜面51aを形成するため、高さH1が高さHよりも小さくなるようにしている。
図8はバケット30にインナーカップ40とアダプタ50を装着した状態において、試料バッグ連結体100を装着する様子を示す縦断面図である。ここでは試料バッグ連結体100の断面形状を模式的に図示しているので、実際の形状とは異なることに注意されたい。図8ではバケット30に先にインナーカップ40を装着し、その後、インナーカップ40の2つの収容室41a、42a内に、試料バッグ連結体100を装着する様子を示している。図では、容量200mlの血液をメインバッグ101に採血した状態であり、容量100mlのサテライトバッグ102〜104が空の状態であり、これらを4つ並べて矢印121のようにインナーカップ40の収容室41a内に挿入する。同様にしてインナーカップ40の収容室42a内にも同形状で同充填状態の別の試料バッグ連結体100が矢印122のように挿入される。これらの挿入は作業者による手作業で行われる。図ではチューブ111〜116の図示を省略しているが、遠心分離の際にもチューブ111〜116は取りつけた状態なので、チューブ111〜116も一緒に収容室41a、42a内に収容する。尚、バケット30へのインナーカップ40の装着順を図8のようにしないで、先にインナーカップ40の2つの収容室41a、42a内に、アダプタ50と試料バッグ連結体100を装着してから、インナーカップ40をバケット30内に装着しても良い。インナーカップ40の連結部46よりも下側は隙間48(図3参照)になっており、バケット30の隔壁35を跨ぐようにしてインナーカップ40はバケット30内に収容される。図からわかるようにアダプタ50を装着することによって、インナーカップ40の開口側の奥行D’は、奥行D1’に狭まったような状態となる。左右の側壁部53間の有効幅も同様に狭まるような状態となる。この結果、インナーカップ40内の収容室41a、42aの容積を装着される試料バッグ連結体100の大きさや充填されている液体試料(例えば血液)に合わせて最適なサイズとすることができる。
図9は、バケット30にインナーカップ40とアダプタ50と試料バッグ連結体100を装着した状態を示す縦断面図である。チューブ111〜116によって複数のバッグ(メインバッグ101、サテライトバッグ103)が連結された試料バッグ連結体100を収容する場合、遠心分離される試料バッグ連結体100は採血の入った部分が収容室41a、42aのアダプタ50に接する位置にくるように配置される。また、採血の入ったメインバッグ101の下部がアダプタ50の底面部52によって保持されるように配置される。チューブ111〜116が底面側にあると凹凸により無理に採血バッグが伸ばされ遠心中に試料バッグ連結体100が損傷する可能性が高くなるので、チューブ111〜116は試料バッグ連結体100の上部(収容室41a、42aの開口面42b、42b側)、サテライトバッグ103と104の間、又は、サテライトバッグ104と隔壁41d、42dとの間にまとめておくことが重要である。アダプタ50のサポート壁部51は、所定の板厚を有するようにして、装着されるメインバッグ101と、サテライトバッグ102〜104の間に大きな隙間が生ずることが無いように調整されたので、良好な姿勢で遠心分離運転を行うことができる。アダプタ50を装着することによる収容室41a、42a(図8参照)内の内容積の減少は、図示しないチューブ111〜116の収容スペースも考慮の上で決定すると良い。図9のように試料バッグ連結体100が装着されると、遠心分離の対象となる試料(血液)が充填されたメインバッグ101はその下側が底面部52によって保持され、一方の側面がサポート壁部51に密接するようにして保持される。メインバッグ101の他方の側面は空の状態のサテライトバッグ102に密着する。尚、試料バッグ連結体100を挿入した際に、矢印59付近にメインバッグ101とインナーカップ40の内壁面との間に隙間が空いてしまうことになる。この部分はなるべく小さくなるようにした方が良いので、底面部52の先端52a付近の厚さは強度を保てる程度に薄くテーパー状に形成すると良い。あるいは、この隙間を埋めるよう底面部52から先端52aにかけてメインバッグ101の底面形状に沿った形状としても良い。
図10はインナーカップ40から、アダプタ50とメインバッグ101だけを取り外す状態を示す縦断面図である。ここではインナーカップ40をバケット30に装着したままで、アダプタ50を引き出しているが、先にインナーカップ40をバケット30から取り外してから、その後にアダプタ50を引き出すようにしても良い。アダプタ50を取り外す際には、作業者は一方の手でバケット30とインナーカップ40が動かないように抑えつつ、他方の手で取っ手部57を把持してアダプタ50を上に持ち上げる。このアダプタ50を持ち上げている状態を示すのが図10である。このようにアダプタ50を上に持ち上げると、2つのメインバッグ101だけがアダプタ50と共に引き出される。この際、空状態のサテライトバッグ102から104は内容物がないために遠心分離運転後にメインバッグ101との密着する度合いが少ないため、インナーカップ40内に残ったままとなる。メインバッグ101の引き出しの際には、チューブ111、112等も引き出されることになるが、一番の目的は遠心分離によって分離層ができたメインバッグ101の内容物を、形を崩さずに取り出すことにあるので、サテライトバッグ102〜104や、残りのチューブ113〜116等の取り扱いにはあまり留意する必要が無い。
図10に示すようにして取り出した後のメインバッグ101とアダプタ50の様子を示すのが、図11の斜視図である。取り出した後の状態では、メインバッグ101はアダプタ50の底面部52とサポート壁部51と両側の側壁部53によって効果的に保持されているので、アダプタ50をインナーカップ40から取り出すだけで、メインバッグ101の形を崩さずに取り出すことが可能となり、遠心運転によって生成された分離層が乱れる虞を大幅に抑えることができる。
以上、本実施例によればアダプタ50を用いて、チューブと共にメイン及びサテライトの試料バッグを収容する際に、メインの試料バッグ部分をアダプタにて保持可能とし、遠心分離運転終了後にアダプタをインナーカップから引き出すことにより、複数の試料バッグのうち一部をインナーカップ内から取り出し可能としたので、インナーカップ内でメインバッグ101が他のサテライトバッグ102〜104と密着して取れにくくなる状態を回避できる。また、アダプタ50を用いて、目的とする試料バッグ(ここではメインバッグ101だけ)の内容物の分離状態を崩さずに確実に取り出すことができるので、使い勝手の良い遠心機を実現できた。尚、用いられる試料バッグの大きさに対応させてアダプタ50を複数種類準備するようにすれば、様々な種類や容量の異なる試料バッグ連結体100に対応させることができる。
次に図12〜図14を用いて本発明の第2の実施例に係るアダプタ70について説明する。アダプタ70では隣接して配置される第一アダプタ70aと第二アダプタ70bを分離可能に構成したものである。図12は、本発明の第2の実施例に係るアダプタ70の結合前の状態を示す斜視図である。第一アダプタ70aと第二アダプタ70bは全く同じ形状の共通部品である。第一アダプタ70a又は第二アダプタ70bは、それぞれサポート壁部71と底面部72を有し、それらと直交するように両側に側壁部73が形成される。遠心分離を行う対象の試料バッグ連結体100が実施例1のものと同じ場合は、サポート壁部71、底面部72、側壁部73の形状、特に試料バッグ連結体100に密接する部分の寸法や面形状は、第一実施例のアダプタ50のサポート壁部51、底面部52、側壁部53と同一である。但し、サポート壁部71の外側、即ちインナーカップ40と接する部分には上下方向に延びる複数の板状のリブ81が形成される。リブ81を設けるのは第一アダプタ70a、第二アダプタ70bとインナーカップ40の密着度合いを低くして、遠心分離運転後にインナーカップ40からアダプタ70を容易に引き出すことができるようにするためである。リブ81を形成したことにより、第一アダプタ70a、第二アダプタ70bとインナーカップ40との接触面積が減るので、遠心分離後の密着度合いが低下する。また、リブ81の延びる方向を上下方向、即ち引き出し方向と同方向に配置したので、アダプタ40の取り出し易さが更に向上する。また、リブ81間の樹脂部分を減らすことによりアダプタ70の軽量化を図る目的もある。さらには、リブ81を、第一アダプタ70a又は第二アダプタ70bの重量や、サポート壁部71の厚さT(図7参照)を調整する手段として利用することにより、様々な形状、容量の試料バッグ連結体100に対応したアダプタ70を容易に製造できる。尚、第1の実施例のアダプタ50にもリブ81を設けるようにしても良い。
第一アダプタ70aと第二アダプタ70bの連結部分、即ち連結部74は分割可能に構成される。第一アダプタ70aの貫通部75の周囲には、連結部74が形成される。連結部74は、スイング軸線C1方向の一方側が他方のアダプタ(第二アダプタ70b)の分断連結部84と重なる平面状連結部74bと、分断連結部84と重ならない通常の隆起状連結部74aとなる。平面状連結部74bの隣には、図示しない取っ手部が形成されるフランジ部76が設けられる。フランジ部76は、アダプタ70に対して一組設けられるが、ここでは一つのフランジ部76が第一アダプタ70a側に設けられ、もう一つのフランジ部76が第二アダプタ70b側に設けられる。フランジ部76は、他方のアダプタ側に形成されるフランジ基台86側の上部に接続され、フランジ部76の下側には、フランジ基台86の爪部86aと係合する凹部76aが形成され、第一アダプタ70aと第二アダプタ70bの連結時にフランジ部76とフランジ基台86が分離しないように保持する。
図13は、第一アダプタ70aと第二アダプタ70bを連結する直前の状態を示す斜視図である。ここでは第一アダプタ70aのフランジ部76が第二アダプタ70b側のフランジ基台86に上に乗るように位置合わせされ、同様にして、第二アダプタ70bのフランジ部76が第一アダプタ70a側のフランジ基台86に上に乗るように位置合わせされ、フランジ基台86の爪部86aと係合する凹部76a(図12参照)が係止されるように重ね合わされる。この際、第一アダプタ70aの分断連結部84が第二アダプタ70b側の平面状連結部74bに上に乗るように、同様にして、第二アダプタ70bの分断連結部84が第一アダプタ70a側の平面状連結部74bに上に乗るように重ね合わされる。
図14は、図13の状態から第一アダプタ70aと第二アダプタ70bの連結を完了した後の状態を示す斜視図である。連結した状態においては第一の実施例にて説明したアダプタ50と外観形状がほぼ同じとなる。第一実施例のアダプタ50との異なるその他の点は、取っ手部77の形状が、円形の窪みで無く長方形状の窪みとなっている点と、リブ81が設けられている点である。従って、試料バッグ連結体100が収容される空間側から見たら、第一の実施例のアダプタ50も第二の実施例のアダプタ70もその形状は全く同一であるので、第一の実施例と同様の効果を得ることができる。
第二の実施例のアダプタ70は、第一アダプタ70aと第二アダプタ70bを分割可能としたので、インナーカップ40から取り出す際に、一緒に取り出すことが可能であるし、別々に取り出すことも可能となる。また、アダプタ70を用いることにより、遠心分離される試料バッグが、適切な支えを失うことにより型崩れを起こしたり、インナーカップ40からの取り出し時に遠心分離層を乱し貴重な試料を使用不能としてしまう虞を効果的に防止できる。更に第一アダプタ70aを第一の試料バッグ連結体100に適した形状とし、第二アダプタ70bを、第一の試料バッグ連結体100とは異なる種類の第2の試料バッグ連結体100Aに適した形状とすることによって、一つのインナーカップ40内に、異なる種類の試料バッグ連結体100、100Aを遠心分離できるように構成しても良い。また、アダプタ70はインナーカップ40の2つの収容室41a、42aどちらか一方だけに取付けても良い。通常、容量の異なる試料バッグは、その大きさ等が異なることが多い。この場合、小さい試料バッグにおいて、本件の課題がより顕著に生じることが考えられる。したがって、一方の収容室には400mlの試料バッグ(アダプタなし)、もう一方は200mlとアダプタ70といった組合せで使用可能とすることで、各種様々なサイズの試料バッグを同時に遠心分離可能となり作業性が向上する。この際、遠心バランスを確保するために、インナーカップ40の2つの収容室41a、42aの内部に収容される物の総重量(=アダプタの重量+試料を含めた試料バッグ連結体の重量)が等しくなるように配慮することが重要である。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例はアダプタ50、70をインナーカップ40内に装着するように構成したが、インナーカップ40を用いずにバケット30に直接装着して、バケット30内に直接試料バッグ連結体100を装着するように構成しても良い。
1 遠心機 2 ロータ組立体 3 ロータ室 4 チャンバ
5 シェル 6 蓋 7 モータ 7a 駆動軸 7b クラウン
8 ハウジング 9 ダンパーゴム 10 操作表示部 11 筐体
12 仕切り板 13 取付部材 14 ドア 15 傾斜パネル
16 冷凍配管 17 防護壁 21 スイングロータ本体
26 保持ピン(保持部) 30 バケット 31 開口部
31a 突出部 32 肉厚部 33 案内リブ 34 凹部
35 隔壁 38 内部空間 40 インナーカップ 41 第一容器
41a 収容室 41b 開口面 41c、41d 隔壁
42 第二容器 42a 収容室 42b 開口面
42c、42d 隔壁 43 隔壁突出部 43a 取出し用穴
44 底面部 45b 下端部 46 連結部 47 連結リブ
48 隙間 49a 矢印 50 アダプタ 50a 第一アダプタ
50b 第二アダプタ 51 サポート壁部 51a 傾斜面
52 底面部 52a (底面部の)先端 53 側壁部
54 連結部 55 貫通部 56 フランジ部 57 取っ手部
58 隙間 70 アダプタ 70a 第一アダプタ
70b 第二アダプタ 71 サポート壁部 72 底面部
73 側壁部 74 連結部 74a 隆起状連結部
74b 平面状連結部 75 貫通部 76 フランジ部
76a 凹部 77 取っ手部 78 隙間 81 リブ
84 分断連結部 86 フランジ基台 86a 爪部
100、100A 試料バッグ連結体 101 メインバッグ
102〜104 サテライトバッグ 111〜116 チューブ
120 採血針 C1 スイング軸線

Claims (11)

  1. スイングロータ本体の保持部によって揺動可能に配される複数のバケットと、
    前記バケットに脱着可能であって、チューブにて連結されたメインの試料バッグとサテライトの試料バッグをまとめて収容するインナーカップと、を有する遠心機において、
    前記インナーカップの内壁面の一部に装着されるアダプタを設け、
    前記アダプタは底面部とサポート壁部を有し、前記底面部と前記サポート壁部は前記インナーカップの内壁面に沿った外壁形状とされ、前記チューブと共にメイン及びサテライトの試料バッグを収容する際に、前記メインの試料バッグ部分を前記アダプタにて保持可能とし、
    遠心分離運転終了後に前記アダプタを前記インナーカップから引き出すことにより、複数の前記試料バッグのうち一部の前記試料バッグを前記インナーカップ内から取り出し可能としたことを特徴とする遠心機。
  2. スイングロータ本体の保持部によって揺動可能に配される複数のバケットと、
    前記バケットに脱着可能であって、チューブにて連結されたメインの試料バッグとサテライトの試料バッグをまとめて収容するインナーカップと、を有する遠心機において、
    前記インナーカップの内壁面の一部に装着されるアダプタを設け、
    前記アダプタは底面部とサポート壁部を有し、前記底面部と前記サポート壁部は前記インナーカップの内壁面に沿った外壁形状とされ、前記アダプタの前記底面部の占める面積は、前記インナーカップの内側底面の占める面積よりも小さいことを特徴とする遠心機。
  3. 前記アダプタの前記サポート壁部は、前記バケットを保持する前記保持部を結んだ仮想線に近い前記インナーカップの側壁面に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心機。
  4. 前記アダプタには、前記底面部と前記サポート壁部の双方に直交する2つの側壁面が形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の遠心機。
  5. 前記バケットの内部には、底から上方に延びて前記バケットの開口部まで到達しない高さの平板状の補強リブが形成されることにより複数の収容室が区画され、
    前記インナーカップは、前記バケットの収容室の内壁形状に対応する外形を有する複数のカップ状部材が上側において連結されたものであって、連結された連結部分より下方の隙間が前記補強リブを跨ぐようにして前記バケットに装着され、
    前記アダプタは前記インナーカップの隣接する2つの前記収容室に跨がるように前記連結部分に装着されることを特徴とする請求項4に記載の遠心機。
  6. 前記連結部分には前記バケットの開口部の上方に突出する突出部が設けられ、前記突出部に取出し用の穴または凹凸が形成され、
    前記アダプタに前記突出部を貫通させる装着穴が形成され、
    前記インナーカップを前記バケットから引き抜くと、前記アダプタ及びすべての前記試料バッグをまとめて取り出すことが可能であることを特徴とする請求項5に記載の遠心機。
  7. 前記アダプタは隣接する区画の2つの前記サポート壁部の上端を連結する連結部を有し、前記連結部に前記装着穴と前記アダプタを前記インナーカップから引き出すための取っ手部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の遠心機。
  8. 連結された前記アダプタは一体成形にて製造されることを特徴とする請求項7に記載の遠心機。
  9. 連結された前記アダプタは分割可能に構成されることを特徴とする請求項7に記載の遠心機。
  10. 前記サポート壁部の外面側であって前記インナーカップの前記内壁面と接する面に、補強用の複数のリブを形成したことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の遠心機。
  11. 前記バケットは金属製であり、
    前記インナーカップと前記アダプタは合成樹脂の成形によって製造されることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の遠心機。
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