JP2018500628A - 繊維の画像の合成 - Google Patents
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Abstract
Description
生成される変更画像に提示されるカラーと、現実世界で実際に達成可能な任意のヘアカラーとの間には、類似性がわずかしかないことがある。例えば、画像又はビデオが捕捉された照明状況下では、いかなる毛髪もそのカラーに見えることが物理的に不可能なことがある。
人に提示される変更画像又はビデオは、実際には物理的に実現不可能であり、及び/又は人にとって不自然に見えることがある。これらの問題により、そのようなシステムの実際の利用は限られている。
繊維との光の相互作用を記述する計算モデルを提供することと、
モデルと併用される、複数の実際の繊維を記述する第1の繊維パラメータのセットを取得することと、
第1の繊維パラメータのセットを変更して、複数の改変繊維を記述する第2の繊維パラメータのセットを生成することと、
モデル及び第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすることと、
シミュレーションの結果に基づいて、改変繊維の外観を示す合成画像をレンダリングすることと
を含む。
メモリと、
少なくとも1つのプロセッサと
を備え、
少なくとも1つのプロセッサは、
光と繊維との相互作用の計算モデルの第1の繊維パラメータのセットを取得することであって、前記第1の繊維パラメータのセットは複数の実際の繊維を記述する、取得することと、
第1の繊維パラメータのセットを変更して、複数の改変繊維を記述する第2の繊維パラメータのセットを生成することと、
モデル及び第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすることと、
シミュレーションの結果に基づいて、改変繊維の外観を示す合成画像をレンダリングすることと、
レンダリングされた合成画像をメモリに記憶することと
を行うように構成される。
繊維との光の相互作用を記述する計算モデルを提供することと、
モデルと併用される第1の繊維パラメータのセットを取得することであって、前記第1の繊維パラメータのセットは第1の複数の繊維を記述する、取得することと、
モデルと併用される第2の繊維パラメータのセットを取得することであって、前記第2の繊維パラメータのセットは第2の複数の繊維を記述する、取得することと、
モデル及び第1の繊維パラメータのセットを使用して、光が第1の複数の繊維といかに相互作用するかをシミュレートし、シミュレーションの結果に基づいて、第1の複数の繊維の外観を示す第1の合成画像をレンダリングすることと、
モデル及び第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が第2の複数の繊維といかに相互作用するかをシミュレートし、シミュレーションの結果に基づいて、第2の複数の繊維の外観を示す第2の合成画像をレンダリングすることと、
第1の合成画像及び第2の合成画像をユーザに表示することと
を含む。
メモリと、
表示画面と、
少なくとも1つのプロセッサと
を備え、少なくとも1つのプロセッサは、
光と繊維との相互作用の計算モデルの第1の繊維パラメータのセットを取得することであって、前記第1の繊維パラメータのセットは第1の複数の繊維を記述する、取得することと、
計算モデルの第2の繊維パラメータのセットを取得することであって、前記第2の繊維パラメータのセットは第2の複数の繊維を記述する、取得することと、
モデル及び第1の繊維パラメータのセットを使用して、光が第1の複数の繊維といかに相互作用するかをシミュレートし、シミュレーションの結果に基づいて、第1の複数の繊維の外観を示す第1の合成画像をレンダリングすることと、
モデル及び第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が第2の複数の繊維といかに相互作用するかをシミュレートし、シミュレーションの結果に基づいて、第2の複数の繊維の外観を示す第2の合成画像をレンダリングすることと、
レンダリングされた第1の合成画像及び第2の合成画像をメモリに記憶すること、及び
第1の合成画像及び第2の合成画像を表示画面に表示すること
のうちの少なくとも一方と
を行うように構成される。
繊維は、人工繊維又は天然繊維であり得る。特に、この用語は、糸状体になったケラチン物質の配列を指すのに使用し得る。
ケラチン繊維は、ウール、毛皮、絹、毛髪、及びそれらの混合物から選択し得、好ましくは、哺乳類の毛髪から、より好ましくは、人間の毛髪から選択し得る。
毛髪は、生体毛髪(すなわち、生体にある毛髪)であってもよく、又は非生体毛髪(すなわち、ウィッグ、ヘアピース、若しくは非生体ケラチン繊維の他の集合体内の毛)であってもよい。
毛髪は、白人、アジア人、アフリカ人、アフリカ系カリブの血統、又はこれらの民族タイプの組合せからのものであり得る。
毛髪は、未処理毛髪、処理済み毛髪、及びそれらの混合物から選択し得る。処理済み毛髪は、人工カラーリングされた毛髪、ブリーチされた毛髪、パーマネントウェーブの毛髪、及びそれらの混合物から選択し得る。
コンピュータ130は、メモリ110及びプロセッサ120を備える。プロセッサ120及びメモリ110は、互いと結合され、互いと通信するように構成される(例えば、コンピュータ130の内部バスを使用して)。
表示画面140及びカメラ150は、コンピュータ130に結合され(例えば、有線又は無線接続を使用して)、プロセッサ120と通信するように構成される。
装置は、第1のコンピュータ130a及び第2のコンピュータ130bの2つの追加のコンピュータを更に備える。これらの追加のコンピュータは、ネットワークを介してコンピュータ130に結合され、そのネットワークを介してプロセッサ120と通信するように構成される。各コンピュータ130a、130bは、各プロセッサ120a、120bを備える。以下に更に詳細に説明するように、2つのコンピュータ130a及び130bは、並列処理を実施することによる繊維の画像合成を支援するのに使用し得る。
カメラ150は、複数の実際の繊維160の画像を取得し、この画像をコンピュータ130のプロセッサ120に通信するように構成される。
表示画面140は、プロセッサ120から、繊維の合成画像を表示するように表示画面を制御する制御信号を受信するように構成される。表示画面140は、好ましくは、色較正される。
ステップ220において、プロセッサ120は、モデルと併用する第1の繊維パラメータのセットを取得する。第1の繊維パラメータのセットは、複数の実際の繊維、すなわち、実際の人毛160のサンプルを記述する。繊維パラメータを取得する方法については、以下に更に詳細に説明する。
ステップ230において、プロセッサ120は、第1の繊維パラメータのセットを変更して、第2の繊維パラメータのセットを生成する。第2の繊維パラメータのセットは、実際の毛髪繊維160の変更版を記述する。
この例では、第1のパラメータのセットは、毛髪繊維160のカラーに関連する少なくとも1つのパラメータを含む。これは、第2のパラメータのセットにおいて変更され、それにより、第2のパラメータのセットは、異なるカラーを有する毛髪繊維160の変更版を記述する。これは、繊維への化学的処理の効果をモデリングするのに使用することができる。例えば、第2のパラメータのセットは、毛髪繊維160をブリーチ又は染色する効果をモデリングすることができる。
パラメータは、プロセッサにより自動的に変更されてもよく、又はユーザ入力、例えば、ユーザが効果のモデリングを望む化学的処理を示すユーザ入力若しくはパラメータの変更に望ましい方法を示すユーザ入力などに応答して変更されてもよい。一例では、システムは、ユーザにユーザインタフェースを提供して、このインタフェースを使用してパラメータ及びユーザ入力変更パラメータを変更する。
ステップ240において、プロセッサ120は、光が改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートする。これは、第2の繊維パラメータのセットと一緒に計算モデルを使用する計算を含む。
シミュレーション240の結果に基づいて、プロセッサ120は、改変繊維の外観を示す合成画像をレンダリングする(ステップ250)。プロセッサ120は、レンダリングされた画像をメモリ110に記憶し得る。代替又は追加として、ステップ270において、プロセッサ120は、レンダリングされた合成画像を表示画面140に表示し得る。
好ましくは、プロセッサ120は、ステップ260において、計算モデルと併用される光源パラメータを取得する。光源パラメータは光源を記述し、光源は、シミュレーションの仮想現実において改変繊維を照明するのに使用される。好ましくは、光源パラメータは、光プローブ画像としても知られる現実シーンの全方向性画像を含む。
好ましくは、プロセッサ120は、ステップ280において、モデルと併用される頭部パラメータも取得する。頭部パラメータは、ヘアスタイルを定義する、頭部での複数の毛髪繊維の位置を記述する。図2の例では、(仮想)頭部での個々の各毛髪の位置、向き、長さ、及び形状が、頭部パラメータにより定義される。
毛髪繊維の光学特性は、繊維パラメータにより記述され、頭部にある繊維を照明する光は、光源パラメータから特定される。計算モデルは、これらの全てのパラメータがいかに結合されて、繊維との光の相互作用をシミュレートし、その結果としての合成画像をレンダリングするかを定義する。したがって、計算モデルは、現実世界で毛髪繊維の外観に影響する最も重要な物理的特性を捕捉する。
繊維パラメータ、光源パラメータ、及び頭部パラメータは、頭髪の実際の画像を形成するために現実世界で生じるのと同じ物理的プロセスをシミュレートする、仮想世界での数値表現を定義する。
コリメート光源170からの入射光線及びカメラ150の光軸は、円柱形の曲面の表面法線167と実質的に同じ平面にある。例えば、入射光線及びカメラ150の光軸は、平面の0.5度以内にある。この平面は、円柱形の軸に垂直であり、したがって、コリメート光、表面法線、及びカメラの光軸は、毛髪繊維と同じ平面を共有し得る。
光源170は材料ホルダ165を照明する。コリメート光源170の軸とカメラ150の光軸との間の角度オフセットは、材料ホルダ165の曲面の表面法線と同じ平面において約5度未満である。好ましくは、2軸間のオフセットは約3度未満である。好ましくは、カメラ150又は光源170のいずれかは、その軸が、他方の軸が上述したような角度オフセットで配置された状態で、材料ホルダの曲面に直交するように配置される。
代替的には、2軸のそれぞれは、選ばれる角度オフセットの約半分である曲面への法線に傾斜して配置し得る。例として、2軸はそれぞれ、軸と曲面への法線との間で2.5度の角度で配置し得る。コリメート光の発散角は、約0.5度未満であり得る。標的材料が搭載されるエリアでの光源の輝度は、このエリアの平均輝度の5%を超えて変動しない。画像捕捉要素及び照明源はそれぞれ、材料ホルダの曲面の表面法線を含む平面の約5度以内、好ましくは約1度以内、より好ましくは約0.2度以内で位置合わせし得る。
材料ホルダは、木材、金属、ガラス、ポリマー、又は複合材料を含め、任意の適する材料から製作し得る。材料ホルダは、コーム又は他の繊維分離要素を備えて、繊維が分離され、曲面上に位置合わせされた状態で繊維サンプルを材料ホルダに配列できるようにする。
複数の画像を異なる露出で捕捉し、それらを結合して、単一の高ダイナミックレンジ画像にすることにより、より低いダイナミックレンジ(例えば、チャネル毎に8ビット)のデジタルカメラを使用し得る。
画像は、画像内の各ピクセル行の平均値を計算し、続けて、必要に応じて各ピクセルの値を変更して、特定のピクセルの値とピクセル行の平均値との差を低減することにより、平滑化し得る。
ステップ221において、カメラ150は、材料ホルダ165に巻かれた毛髪繊維160の画像を捕捉する。
ステップ222において、プロセッサ120は、画像を処理して、1組の初期推定繊維パラメータを特定する。
方法は次に、「合成による分析」手法に続く。
ステップ223において、プロセッサ120は、計算モデル及び初期推定繊維パラメータを使用して、それらの初期推定パラメータを有する複数の繊維と光とがいかに相互作用するかをシミュレートする。
ステップ224において、このシミュレーションの結果が、カメラ150により捕捉された画像と比較される。シミュレーション結果と実際の画像との差を特徴付ける誤差尺度が計算される。
ステップ225において、プロセッサ120は、誤差尺度に基づいて推定繊維パラメータを更新する。
次に、ステップ226において、プロセッサは、推定繊維パラメータが安定値に収束したか否かをテストする。推定繊維パラメータがまだ十分に収束してない場合、シミュレートするステップ223、誤差尺度を計算するステップ224、及びパラメータを更新するステップ225が繰り返される。反復は、推定繊維パラメータが収束するまで、すなわち、前のパラメータのセット及びステップ225後の更新されたパラメータが十分に類似するまで、続けられる。収束は、誤差尺度の大きさが予め定義される閾値未満になったときを検出することにより、判断することもできる。
パラメータが収束した場合、方法はステップ227に続き、毛髪繊維サンプル160を記述する第1の繊維パラメータのセットが、収束した推定繊維パラメータに等しく設定されることにより特定される。
1組の繊維パラメータは、毛髪繊維の最も重要な光学特性を捕捉する。これは、毛髪の「光学指紋」を含む。1組の繊維パラメータは、後述するパラメータを含む。これらのパラメータについては、Zinkeらにおいて更に詳細に考察されている。
双方向繊維散乱分布関数(BFSDF)として知られる、これらのパラメータとの併用に適する計算モデルは、Zinke及びWeber(Arno Zinke and Andreas Weber,“Light Scattering from Filaments”,IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics(Volume:13,Issue:2),pages 342−356,March−April 2007)に記載されている。手短に、この計算モデルは、最小包囲シリンダ(minimum enclosing cylinder)により繊維を局所的に近似する。
第1の後方散乱成分は、入射光が包囲シリンダの第1の表面からいかに反射されるかを記述する。これは「R」(反射)成分と呼ばれる。
第1の前方散乱成分は、入射光が、シリンダの第1の表面及びシリンダの第2の表面をいかに透過するかを記述する。これは「TT」(透過−透過)成分と呼ばれる。
第2の後方散乱成分は、入射光が、いかにシリンダの第1の表面を透過し、シリンダの第2の表面から反射され、シリンダの第3の表面を透過するかを記述する。これは「TRT」(透過−反射−透過)成分と呼ばれる。
完全な誘電繊維の場合、スペクトル散乱は、各散乱モデルで散乱光の錐体を生じさせる。毛髪繊維の場合、特に、毛髪繊維のタイル状表面構造が、完全誘電繊維と比較して、シフトしたスペクトル錐体に繋がると信じられている。したがって、3つの散乱成分のそれぞれで、好ましくは、スペクトル錐体の長手方向シフトを記述するパラメータαがある。
更に、表面の凸凹性及び繊維内部の不均質性に起因して、散乱分布は、理想的な誘電繊維と比較してぼやける。この影響を捕捉するために、複数の繊維パラメータは、3つの散乱モデルのそれぞれに長手方向幅パラメータβを含むこともできる。
これにより、長シフトR(αR)、長シフトTT(αTT)、長シフトTRT(αTRT)、長幅R(βR)、長幅TT(βTT)、及び長幅TRT(βTRT)と記される6つのパラメータが与えられる。これらの6つのパラメータはそれぞれ、度を単位とした角度である。スケールRとしても知られているスケーリング係数sRを含めることもでき、この係数はR成分の強度を決める。このパラメータは次元を有さない。
一例では、仮想ヘアスタイル(頭部パラメータにより定義される)での個々の繊維は、平均繊維パラメータを、個々の各繊維に固有であるか、又は繊維に沿った特定の位置に固有である可変成分と結合することにより記述し得る。可変成分は、疑似乱数生成器を使用して生成し得る等のランダムノイズを含み得る。この手法を使用して、数千本という個々の毛髪繊維の繊維パラメータを推定し、記憶することによる複雑性を追加せずに、合成画像により自然な外観を与えることができる。ランダム変動への代替又は追加として、繊維内及び繊維間の両方での系統的変動があり得る。
例えば、繊維は、その根元が繊維の他の部分よりも明るいこともある。これは、白髪をモデリングしており、以前に染めた白髪が成長して、自然な白髪の外観を有する根元が見えるようになったものである。別の例では、繊維の根元がより暗いことがある。これは、以前にブリーチした毛髪が成長し、自然なより暗い外観を有する根元が見えるようになった毛髪をモデリングしている。
繊維パラメータが、頭部の前部から後部への明度の系統的な変更を定義することが有利なこともある。自然の毛髪は通常、頭部の上部及び前部に向けて明るくなり、後部に向かって暗くなる。これらの変動は、同じ繊維の長さに沿った異なる場所で異なる値を有し、及び/又は頭部の異なる位置にある異なる繊維に異なる値を有する少なくとも1つのパラメータを含む繊維パラメータを提供することにより、モデリングすることができる。
繊維の光学特性は、1組の繊維パラメータにより指定され、仮想ヘアスタイルでの繊維の位置は、頭部パラメータにより指定される。繊維との各相互作用で、光線は、計算モデルにより定義される確率分布で、幾つかの方法(上述)のうちの1つで吸収又は散乱し得る。モンテカルロ経路追跡アルゴリズムの実施は、当業者の能力内にある。
好ましくは、シミュレーションは、全体照明モデル、すなわち、シーン内の様々な物体間の光の相互散乱(特に、複数の繊維による単一の光線の散乱)を含むモデルを組み込む。代替的には、シミュレーションはレイトレーシングアルゴリズムを使用し得る。レイトレーシングアルゴリズムは通常、全体照明を組み込まず、直接照明のみを組み込む。
並列計算は、コンピュータ130のプロセッサ120の制御下で、第1のコンピュータ130aのプロセッサ120a及び第2のコンピュータ130bのプロセッサ120bにより実行される。
ステップ241において、並列計算が、プロセッサ120により初期化される。これは、第1のプロセッサ120aと第2のプロセッサ120bとの間でシミュレーションタスクを分割することを含む。
特に、プロセッサ120は、第1のプロセッサ120aへの第1のシードと、第2のプロセッサ120bへの第2の異なるシードとを生成する。各シードは、モンテカルロ経路追跡アルゴリズムに従ってサンプルを生成する乱数生成器において各プロセッサにより使用される。シードが異なるため、各プロセッサ120a、120bは異なる組のサンプルを生成する。各サンプルは、光源から、複数の繊維との1つ又は複数の相互作用(シミュレートされている仮想世界内の)を介して、合成画像内のピクセルまでの光線の経路を追跡する。
プロセッサ120は、図1において破線矢印で示されるネットワークを介して、シードを各プロセッサ120a及び120bに通信する。
なお、ステップ242a、243a、及び244aのそれぞれが、各ステップ242b、243b、及び244bと厳密に同時に行われる必要はない。第1のプロセッサ120aによって実行される計算は、第2のプロセッサ120bにより実行される計算から実質的に独立している。
計算を並列化する他の戦略も可能であり、これらは、上述した戦略への代替又は追加として使用し得る。例えば、各コンピュータ130a、130bに、特定のピクセル又は特定のピクセルグループの全てのサンプルを計算するタスクを割り当て得る。各コンピュータ130a、130bは、合成画像の各部分に関連付けられた計算を担当し得る。
ユーザ入力に基づいて、プロセッサ120は、第2の繊維パラメータのセットを更に変更して、複数の更に変更された繊維を記述する第3の繊維パラメータのセットを生成する。次に、これらのパラメータを使用してシミュレーションを再開することができる。
このようにして、システムは、各反復で必要な時間を短縮させることができ(図2の破線参照)、それにより、ユーザは、所望の外観の繊維をより素早く達成することができる。なお、進行的レンダリングが図5に関連して説明されたが、並列実施と併せて実行されることは必須ではない。進行的レンダリングは、非並列実施と共に使用することもできる。
ステップ210において、計算モデルがプロセッサ120に提供される。このモデルは、繊維との光の相互作用を記述する。
ステップ220において、プロセッサ120は、モデルと併用される第1の繊維パラメータのセットを取得する。これらのパラメータは、第1の複数の繊維を記述する。
ステップ240において、プロセッサ120は、光がこの第1の複数の繊維といかに相互作用するかをシミュレートする。
次に、ステップ250において、プロセッサ120は、第1の複数の繊維の外観を示す第1の合成画像をレンダリングする。レンダリングはシミュレーションの結果に基づく。
ステップ210、220、240、及び250は基本的に、図2を参照して上述したステップと同じである。しかし、図6の方法では、第1の繊維パラメータのセットは実際の繊維を記述する必要がない。第1の繊維パラメータのセットは、一般に、任意の実際の物理的繊維から導出可能であってもよく、又は導出可能でなくてもよい。
ステップ620において、プロセッサ120は、モデルと併用される第2の繊維パラメータのセットを取得する。この第2の組は第2の複数の繊維を記述する。
ステップ640において、プロセッサ120は、モデル及び第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が第2の複数の繊維といかに相互作用するかをシミュレートする。プロセッサ120は、シミュレーションの結果に基づいて、第2の複数の繊維の外観を示す第2の合成画像をレンダリングする(ステップ650において)。
これらのステップ620、640、及び650は、対応するステップ220、240、及び250と略同様であり、これ以上詳細に説明しない。
ステップ690において、プロセッサはこのユーザ入力を受信する。入力は、ユーザ入力デバイスを介して受信し得る。適するユーザ入力デバイスは、当業者に既知であり、キーボード、マウス又は他のポインティングデバイス、タッチスクリーン、マイクロホン(音声入力用)、カメラ(ジェスチャ入力用)、又はユーザ対話に応答可能な任意の他のセンサ若しくはトランスデューサを含み得る(限定ではなく)。
一例では、第1の複数の繊維及び第2の複数の繊維は両方とも、実際の繊維を含む。これらは2つの異なる化学的処理により処置された毛髪の2つのサンプルであり得る。例えば、古い染料組成及び新しく処方された染料組成などである。比較の目的は、新しい染料組成で染められた毛髪が、古い組成で染められた毛髪と同じ外観を有するか否かを判断することであり得る。
この例では、ユーザ入力を受信するステップ690は、各合成画像での第1及び第2の複数の繊維が(ユーザにとって)同じに見えるか否かの主観的評価を受信することを含み得る。
この例では、ユーザ入力を受信するステップ690は、2つの外観のうちのいずれが、ユーザにより好まれるかの指示を受信することを含み得る。
ユーザは、好ましい外観がより望ましいが、まだ完全には許容可能ではないと判断し得る。この場合、プロセッサは、選ばれた合成画像に関連付けられた繊維パラメータを調整し得る(ステップ630)。プロセッサは次に、これらの更に調整されたパラメータを有する繊維の外観を示す更なる合成画像をシミュレートし(240)、レンダリングし(250)、表示(270)し得る。
方法は、図6において破線で示されるように、このようにして反復的に進み得る。この破線は、方法がステップ630からステップ240に進むことを示す。しかし、当業者には明らかなように、方法は、前の2つの合成画像のうちのいずれがユーザにより好まれるかに応じて、ステップ240又はステップ640に進み得る。
例えば、各繊維パラメータのセットは、幾つかの実際の繊維のパラメータを測定し、次に、2つの異なる方法でそれらのパラメータを変更することにより取得し得る。
例えば、各パラメータのセットは、2つの異なるヘアカラーに繋がる、2つの異なる染料による処置等の元の毛髪繊維に適用される異なる化学的処理のそれぞれの効果をモデリングすることを意図し得る。(カラーは、上述したように、明度、色相、彩度、及び/又は飽和で異なり得る)。
ここでも、ユーザは、2つの生成された合成画像のいずれが好ましいかを示し得る。好ましい画像を使用して、ユーザの毛髪の望ましい外観を美容師又はカラーリストに対して指定し得る。
代替的には、好ましい合成画像に関連付けられた繊維パラメータは、ユーザフィードバックに応答して更に調整されて、ユーザの望みにより密に合致する外観を合成画像において達成し得る。通常、方法は、ユーザが合成画像の1つに示される外観に満足するまで、このようにして反復的に進む。
同様に、方法は、プロセッサ120が、第2の光源を記述する第2の光源パラメータを取得すること(ステップ660)を含み得る。方法は、プロセッサ120が、第2の頭部で第2のヘアスタイルを形成する複数の第2の毛髪繊維を記述する第2の頭部パラメータを取得すること(ステップ680)を更に含み得る。
第1の光源パラメータが、第2の光源パラメータと異なる(値において)場合、第1の頭部パラメータは第2の頭部パラメータと同じであり得、第1の繊維パラメータのセットは第2の繊維パラメータのセットと同じであり得る。この場合、第1及び第2の合成画像は、同じヘアスタイルであるが、異なる照明状況下での同じ毛髪の外観を示す。
別の例では、第1及び第2の光源パラメータ並びに第1及び第2の繊維パラメータのセットは、同一であり得るが、第1の頭部パラメータは第2の頭部パラメータと異なり得る。この場合、合成画像は、同じ照明状況下での同じ光学特性(特に、同じカラー)を有する毛髪繊維での2つの異なるヘアスタイルの外観を示す。
2つの合成画像が単一の表示画面140に表示されることは必須ではない。例えば、各合成画像を別個の表示画面に表示してもよい。これにより、画像が両方とも単一の表示画面に表示される場合よりも大きなサイズで画像を表示することができる。この場合、2つの表示画面は、好ましくは、同じ方法で色較正され、及び/又は同一の表示画面ハードウェアを備える。画像が異なるタイプの非較正表示画面に表示される場合、意味のある比較を得ることはより難しくなる。
代替として、各合成画像は、頭髪の一部のみの外観を示し得る。一例では、第1の合成画像は、頭髪の左半分を示し得、第2の合成画像は、頭髪の右半分を示し得る(好ましくは、異なる頭髪)。これは特に、頭部パラメータにより定義されるヘアスタイルが対称であり、好ましくは、中央分けを有する場合に有利である。同じ頭髪の両半分での結果を比較することは、ヘアケア業界で望ましい。例えば、2つの異なる染料組成をテストする場合、染料の効果を分離し、土台となる毛髪の潜在的なバリエーションを無視するために、実際のモデルの頭部の左半分をある染料組成で染め、同じ頭部の右半分を別の染料組成で染めることが望ましい。
次に、結果は、同じ頭部での同じタイプの毛髪で横に並べて比較することができる。したがって、2つの頭部半分をシミュレートすることは、合成画像を比較する有益な方法であり得る。2つの合成画像を一緒に合わせて、全頭髪(異なる左半分及び右半分を有する)を表示するより大きな画像を形成し得る。
例えば、異なる各視点(すなわち、シミュレーションでの仮想カメラの位置及び向き)から複数の合成画像を生成することができる。同じシーンの2枚の合成画像が、左右立体対からのような異なる視点からレンダリングし得る。このようにして、三次元合成画像を作成することができる。
更に、単に2D又は3D静止画像をレンダリングする代わりに、そのような画像のシーケンスをレンダリングして、動画(すなわち、ビデオ)を形成することが可能である。毛髪繊維の画像シーケンス中、以下のうちの少なくとも1つ(又は任意の2つ以上の組合せ)を変更し得る:シミュレーションでの、頭部の位置又は向き;頭部での繊維の位置又は形状;光源の位置又は向き;及び仮想カメラの位置又は向き。上述した画像比較方法は、比較が2D又は3Dでの静止画間又は動画間で実行されるように変更することができる。
Claims (15)
- 繊維を示す画像を合成する方法であって、
繊維との光の相互作用を記述する計算モデルを提供すること(210)と、
前記モデルと併用される、複数の実際の繊維(160)を記述する第1の繊維パラメータのセットを取得すること(220)と、
前記第1の繊維パラメータのセットを変更すること(230)であって、それにより、複数の改変繊維を記述する第2の繊維パラメータのセットを生成する、変更すること(230)と、
前記モデル及び前記第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が前記改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすること(240)と、
前記シミュレーションの結果に基づいて、前記改変繊維の前記外観を示す合成画像をレンダリングすること(250)と
を含む、方法。 - 前記第1の繊維パラメータのセット及び前記第2の繊維パラメータのセットはそれぞれ、以下の4つの成分:
入射光が繊維の第1の表面からいかに反射されるかを記述する第1の後方散乱成分、
入射光が前記繊維の前記第1の表面及び前記繊維の第2の表面をいかに透過するかを記述する第1の前方散乱成分、
入射光がいかに、前記繊維の前記第1の表面を透過し、前記繊維の前記第2の表面から反射され、前記繊維の第3の表面を透過するかを記述する第2の後方散乱成分、及び
入射光が前記繊維によりいかに吸収されるかを記述する吸収成分
のうちの少なくとも3つのパラメータを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記第1のパラメータのセットを変更すること(230)は、前記実際の繊維のカラーに関連する少なくとも1つのパラメータを変更することを含み、それにより、前記第2のパラメータのセットは、変更されたカラーを有する繊維を記述する、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記第1の繊維パラメータのセットを取得すること(220)は、
前記複数の実際の繊維の画像を取得すること(221)と、
前記画像を処理すること(222)であって、それにより、1組の推定繊維パラメータを特定する、処理すること(222)と、
前記モデル及び前記推定繊維パラメータを使用して、光が前記推定パラメータを有する繊維といかに相互作用するかをシミュレートすること(223)と、
前記シミュレーションの前記結果を前記画像の前記内容と比較する誤差尺度を計算すること(224)と、
前記誤差尺度に基づいて、前記推定パラメータを更新すること(225)と、
前記推定繊維パラメータが安定値に収束するまで、前記シミュレートするステップ(223)、前記計算するステップ(224)、及び前記更新するステップ(225)を繰り返すことと、
前記収束した推定繊維パラメータに基づいて、前記第1の繊維パラメータのセットを特定すること(227)と
を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 - 前記第1の繊維パラメータのセット及び前記第2の繊維パラメータのセットのそれぞれは、平均繊維を記述するパラメータを含み、前記モデルは、前記平均繊維の前記パラメータをランダム摂動と組み合わせることにより個々の各繊維を記述する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記合成画像は、仮想画像平面での複数の空間位置のそれぞれに対応する複数のピクセルを含み、光が前記改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすることは、各位置に到達する複数の光線のそれぞれで、光源からその位置までの光線の軌跡をシミュレートすることを含み、前記軌跡は、前記改変繊維のうちの1つ又は複数との相互作用を含み、
前記シミュレーションは、2つ以上の計算デバイス(120a、120b)により並列に実行される計算(242a、243a、244a、242b、243b、244b)を含み、各計算デバイス(120a、120b)は、各位置で、その位置までの前記複数の光線のサブセットの軌跡をシミュレートする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 - 前記合成画像をレンダリングするステップは、前記複数の光線からの前記ピクセルへの寄与を結合することによりピクセル値を計算することを含み、
前記方法は、現在時刻までシミュレートされた光線からの各ピクセルの前記寄与に基づいて、前記シミュレーションが完了する前に予備合成画像をレンダリングし(251)表示することを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。 - 前記第2の繊維パラメータのセットは、以下:
前記複数の繊維の中の異なる繊維、及び
同じ繊維の異なる部分
のうちの少なくとも1つに異なる値を有する少なくとも1つパラメータを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。 - 光源を記述する、前記モデルと併用される光源パラメータを取得すること(260)
を更に含み、
前記方法は、前記モデル、前記光源パラメータ、及び前記第2の繊維パラメータのセットを使用して、前記光源からの光が前記改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすること(240)を含み、
前記光源パラメータは、実際のシーンの全方向性画像を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。 - 前記第1の繊維パラメータのセットは、毛髪(160)のサンプルを分析することにより得られ、
前記第1のパラメータのセットを変更するステップ(230)は、前記毛髪のカラーに関連する少なくとも1つのパラメータを変更することを含み、それにより、前記第2のパラメータのセットは、変更されたカラーを有する人毛を記述し、
前記方法は、前記レンダリングされた合成画像を表示すること(270)であって、それにより、前記毛髪が、前記変更されたカラーを有する場合にいかに見えるかを示す、表示すること(270)を更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。 - 前記合成画像での前記毛髪の前記外観を参照として使用して、毛髪染料組成を処方することを更に含む、請求項10に記載の方法。
- ヘアスタイルを定義する、頭部での複数の毛髪繊維の位置を記述する、前記モデルと併用される頭部パラメータを取得すること(280)
を更に含み、
前記方法は、前記モデル、前記頭部パラメータ、及び前記第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が、前記頭部パラメータにより記述される前記位置での前記改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすること(240)を含む、請求項10又は11に記載の方法。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法を実行するように1つ又は複数のプロセッサをプログラムするプロセッサ可読コードを含む1つ又は複数のプロセッサ可読記憶デバイス。
- メモリ(110)と、
少なくとも1つのプロセッサ(120、120a、120b)と
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
光と繊維との相互作用の計算モデルの第1の繊維パラメータのセットを取得すること(220)であって、前記第1の繊維パラメータのセットは複数の実際の繊維(160)を記述する、取得すること(220)と、
前記第1の繊維パラメータのセットを変更すること(230)であって、それにより、複数の改変繊維を記述する第2の繊維パラメータのセットを生成する、変更すること(230)と、
前記モデル及び前記第2の繊維パラメータのセットを使用して、光が前記改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートすること(240)と、
前記シミュレーションの結果に基づいて、前記改変繊維の外観を示す合成画像をレンダリングすること(250)と、
前記レンダリングされた合成画像を前記メモリ(110)に記憶することと
を行うように構成される、画像処理装置。 - 前記合成画像は、仮想画像平面における複数の空間位置のそれぞれに対応する複数のピクセルを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のコンピュータ(130a)内の少なくとも1つの第1のプロセッサ(120a)と、第2のコンピュータ(130b)内の少なくとも1つの第2のプロセッサ(120b)とを含み、前記第1のコンピュータ(130a)及び前記第2のコンピュータ(130b)は、ネットワークを介して接続されるように構成され、
各プロセッサ(120a、120b)は、各位置に到達する複数の光線のそれぞれで、光源からその位置までのその光線の軌跡をシミュレートすることにより、光が前記改変繊維といかに相互作用するかをシミュレートするように構成され、前記軌跡は、前記改変繊維のうちの1つ又は複数との1つ又は複数の相互作用を含み、
各プロセッサ(120a、120b)は、他のプロセッサと並列して計算(242a、243a、244a、242b、243b、244b)を実行するように構成され、
各プロセッサ(120a、120b)は、各位置で、異なる複数の光線のそれぞれの前記軌跡をシミュレートする(242a、243a、244a、242b、243b、244b)ように構成される、請求項14に記載の画像処理装置。
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