JP2018519660A - プラズマの広がりが改良されたサイリスタ - Google Patents

プラズマの広がりが改良されたサイリスタ Download PDF

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Abstract

エミッタショートを有するサイリスタが提供される。第1のメイン側(202)に平行な平面上への正射影において、第1の電極層(214)と第1のエミッタ層(206)およびエミッタショート(228)との電気的接触がカバーする接触エリアは、レーン(250A〜250D)状のエリアを含む。当該レーン状のエリアにおいて、エミッタショート(228)のエリアカバー率は、接触エリアの残りのエリアにおけるエミッタショート(228)のエリアカバー率よりも小さい。特定のエリアにおけるエミッタショート(228)のエリアカバー率とは、当該特定のエリアに対する、当該特定のエリアにおけるエミッタショート(228)によるカバーエリアである。本発明のサイリスタは、複雑な増幅ゲート構造を有しなくても、高速のターンオン処理を行なうことができる。

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに係るサイリスタに関する。
シリコン制御整流子(SCR)と呼ばれることもあるサイリスタは、正のゲートトリガ電流パルスをゲート端子に与えることによって順方向で(すなわち、順方向にバイアスされたときに)ターンオンされ得るスイッチングデバイスである。そうすると、サイリスタは、電流がアノードからカソードへ順方向に流れることができる順導通状態、すなわちオン状態になると言われている。一方、サイリスタは、順方向の高い正電圧を阻止可能であることを意味する順阻止状態(オフ状態とも呼ばれる)にもなり得る。順方向とは反対の逆方向では、サイリスタをターンオンすることができない。サイリスタは逆阻止型であってもよく、これは、サイリスタが、順阻止状態と少なくともほぼ同じ逆方向の電圧を阻止可能であることを意味する。または、サイリスタは非対称型であってもよく、これは、サイリスタが逆方向において事実上阻止能力を有しないことを意味する。位相制御の用途では、一般的に逆阻止能力が必要であるため、位相制御サイリスタ(PCT)は典型的には逆阻止型である。
図1には、公知のサイリスタ100の断面を概略的に示す。サイリスタは、交互の導電型を有する4つの半導体層を含むサイリスタ構造、すなわちn−p−n−p積層構造が形成された半導体ウエハを含む。サイリスタ構造は、サイリスタ100のカソード側102からアノード側104へ順に、nドープカソードエミッタ層106と、pドープベース層108と、nドープベース層110と、pドープアノード層112とを含む。nドープカソードエミッタ層106は、当該nドープカソードエミッタ層106に隣接するように半導体ウエハのカソード側の表面上に形成されたカソード金属層(metallization)114と電気的に接触している。pドープアノード層112は、当該pドープアノード層112に隣接するように半導体ウエハのアノード側の表面上に形成されたアノード金属層116と電気的に接触している。pドープベース層108は、当該pドープベース層108に隣接するように半導体ウエハのカソード側の表面上に形成されたゲート金属層118と電気的に接触している。
ドープカソードエミッタ層106とカソード金属層114との間の接触領域をカソード領域と呼び、pドープベース層108とゲート金属層118との間の接触領域をゲート領域と呼ぶ。
サイリスタの破壊電圧VBO未満の正電圧すなわち順電圧をアノード金属層116とカソード金属層114との間に印加すると、サイリスタ100は、ゲートトリガ電流パルスをゲート金属層118に供給することによって、順阻止状態と順導通状態との間で切替わってもよい。ゲート金属層118にゲートトリガ電流パルスが供給されない間は、サイリスタは阻止状態のままである。しかしながら、ゲートトリガ電流パルスをゲート118に供給することによってサイリスタ100をトリガすると、電子がカソード金属層114から注入され、アノードへ流れて正孔注入となる。さらに、電子正孔プラズマがpドープベース層108およびnドープベース層110内に形成され、サイリスタ100を順導通状態に切替え得る。順導通状態は、順電圧が印加される間は維持され得る。アノード金属層116とカソード金属層114との間に印加される順電圧がオフされるか、または逆電圧に変化すると、順導通状態は終了する。アノード金属層116とカソード金属層114との間に負の逆電圧を印加すると、サイリスタ100が逆阻止状態となる。サイリスタ100は、順電圧および別のゲートトリガ電流パルスを再び印加することによって、順導通状態に切替わってもよい。サイリスタ100の完全な阻止状態を得るためには、以前に注入された電子正孔プラズマが再結合プロセスによって消失し、それによりデバイスの順阻止機能が再び有効になるように、静止時間tqと呼ばれる一定の持続時間、逆電圧を印加する必要がある。
図1に示すサイリスタ100をトリガするためには、かなり大きなゲート電流が必要である。サイリスタのトリガを容易にする公知の手段は、図2に示すサイリスタ100′のように、主サイリスタ126に補助サイリスタ120を統合させるものである。補助サイリスタ120は、しばしば予備サイリスタとも呼ばれる。図2に示すように、サイリスタ100′のアノード金属層116′、pドープアノード層112′、nドープベース層110′、およびpドープベース層108′は、すべて補助サイリスタ120および主サイリスタ126によって共有される。補助サイリスタ120は、補助ゲート金属層130と呼ばれるゲート金属層を含む。このゲート金属層は、補助サイリスタ120の領域内でpドープベース層108′に接触している。また、補助サイリスタ120は、補助nドープエミッタ層122と呼ばれるnドープエミッタ層も含む。補助nドープエミッタ層122は、補助カソード金属層124と呼ばれる補助サイリスタ120のカソード金属層と接触している。
補助カソード金属層124は、主ゲート金属層118と呼ばれる主サイリスタ126のゲート金属層に内部接続されている。主ゲート金属層118は、主サイリスタ126の領域内において、下にあるpドープベース層108′に接触している。主サイリスタ126の領域内のpドープベース層108′と主ゲート金属層118との間の接触領域もまたゲート領域と呼ぶ。好ましくは、単一の連続した金属層が、補助カソード金属層124として、および主ゲート金属層118としての両方の役割を果たす。nドープエミッタ層106は主サイリスタ126に含まれ、主サイリスタ126のカソード金属層114と接触している。主サイリスタ126の領域内のnドープエミッタ層106とカソード金属層114との間の接触領域もまたカソード領域と呼ぶ。典型的には、補助カソード金属層124は、サイリスタ100′の外側からアクセスできない。すなわち、外側から補助カソード金属層124への直接的な電気的接続を可能にし得る端子が存在しない。
小面積デバイスならば、デバイスの中央の小さなゲート領域に比較的緩やかな電流を印加することによって、正常にトリガ可能である。同様のゲート設計の大面積デバイスならば、かなり大きな電流が必要になるであろう。大面積デバイスのターンオン動作を改善するために、補助サイリスタ構造をサイリスタエリアの全体に分散させることにより、ターンオン中に導通領域の広がりを加速することがWO2011/161097A2から公知である。これにより、単純な中央ゲート構造と比較してターンオン損失が低減するとともに、高いdi/dt率が可能になる。
大電力の用途のために、サイリスタは、たとえば4インチまたは5インチの直径を有する円形の半導体ウエハに基づいて開発されてきた。しかしながら、進化したサイリスタの適用は、たとえば6インチのウエハに基づく、さらに大きなサイリスタ設計を必要とする。そのような大きなサイリスタ設計のためには、以前の小さなサイリスタ設計を単に規模拡大するだけでは不十分な場合があることが確認されてきた。サイリスタ直径の増大に伴い、他の作用がサイリスタの動作に影響し得るようになった。たとえば、公称電流の大きい大型サイリスタであって、相応の順阻止機能、またはサイリスタ動作中の冷却特性ばかりでなくターンオン特性を有するものは、サイリスタの寸法を比例的に拡大するだけでは実現できない場合がある。
図2に示す、均一なnドープカソードエミッタ層106を有する上述のサイリスタ100′は、正電圧の変化dV/dtを伴う過渡電圧の影響を非常に受けやすい場合があり、それによっていわゆる動的電圧トリガが生じる場合がある。この動的電圧トリガは、nドープベース層110′に空乏層が作られる際にチャージ電流が発生することによって引き起こされるものである。その結果、ドリフト領域が形成される。上記チャージ電流は、サイリスタ100′のエミッタ層、ベース層、およびドリフト層によって形成される部分トランジスタで増幅される。この不利な点は、分離した複数のエミッタショート128をカソード領域にわたって分散させることによって、順方向特性を大幅に妨げることなく軽減され得る。エミッタショート128の主な目的は、リーク電流の除去を可能にすることである。このリーク電流は、サイリスタ100′の順阻止状態の際に発生し、サイリスタの意図しないターンオンを引き起こす場合がある。エミッタショート128は、カソードエミッタ層106内の小さなスルーホールまたはビアによって形成される。図3に示すように、pドープベース層108は、これらのスルーホールまたはビアを通り、カソード金属層114で金属被覆されたカソード側の表面102に到達し得る。このように形成されたカソード側102のnドーピングされていないpドープ領域は、カソード接合部を短絡させる場合があるため、カソードエミッタショートまたはカソードショートとも呼ばれることがある。エミッタショート128は、pドープベース層108′とnドープカソードエミッタ層106との間の接合部にわたってオーミックショート回路を形成し、電流のかなりの部分を低電流密度で伝達する場合がある。すなわち、順阻止が必要とされるすべての局面である。
EP 0 002 840 A1から公知であるのは、点弧側(ignition front)をカソードエミッタゾーンのエッジからカソードエミッタエリアの内側に再配置した結果、改善された最大電流上昇率を呈するサイリスタである。サイリスタゲートおよびカソードエミッタエッジの下に比較的低濃度のドーピングのアノードゾーンを設け、カソードエッジとは反対側、かつカソードエッジの外側に比較的高濃度のドーピングのアノードゾーンを設け、アノードゾーンの低濃度ドープエリアにはアノード電極金属コーティングを施さないことによって、上記再配置は達成される。サイリスタは、カソードエミッタショート回路リングを用いる。このカソードエミッタショート回路リングは、サイリスタのトリガ時に生じる点弧側が、カソードエミッタエッジに直接隣接したショート回路リングを迂回するように配置されている。それにより、サイリスタの電圧上昇速度dU/dtが増加する。
JP S53 92391 UおよびJP S54 46488 Aからそれぞれ公知であるのは、エミッタショートを有するサイリスタデバイスであって、ゲート接触から離れる方向に延在する長手方向エリアにはエミッタショートが設けられないサイリスタデバイスである。
JP S54 46488 Aから公知であるのは、エミッタショートを含むサイリスタデバイスであって、エミッタショートが、ゲート接触周辺では残りのエミッタ接触エリアよりも小さなピッチで配置されているサイリスタデバイスである。
WO 2011/161097 A2によれば、サイリスタのエミッタショートパターンは、できるだけ均一かつ均質であるべきであり、理想的には、部分上面図の図4に示すように、カソード領域全体およびそのすべての小領域にわたって、特にゲート構造に近いカソード領域内でショート密度が一定である。それにより、高い横方向のプラズマ広がり速度、および高い最大電流変化dI/dtが実現される。
ショートパターンは、プラズマの横方向への広がりを制御する。ショートパターン設計の質は、順電圧dVDM/dtの上昇の臨界的速度、および逆電圧dVRM/dtの上昇の臨界的速度、回路転流リカバリタイムtqなどのような該当の動的パラメータに反映される。それは、ゲート非トリガ電流IGD、ゲートトリガ電流IGT、オン状態電圧Vなどのような静的パラメータにも影響する。また、それはサイリスタの全体的な信頼性にも強く影響を与える。
国際公開第2011/161097号 欧州特許出願公開第0002840号明細書 実開昭53−092391号公報 特開昭54−046488号公報
本発明の目的は、静的パラメータおよび動的パラメータが改善されたエミッタショートのパターンを有するサイリスタを提供することである。
本発明の目的は、請求項1に係るサイリスタによって達成される。
本発明のサイリスタは、分離した複数のエミッタショートを含む。第1のメイン側に平行な平面上への正射影において、第1の電極層と第1のエミッタ層およびエミッタショートとの電気的接触がカバーする接触エリアは、レーン状のエリアを含む。当該レーン状のエリアにおいて、エミッタショートのエリアカバー率は、接触エリアの残りのエリアにおけるエミッタショートのエリアカバー率よりも小さい。特定のエリアにおけるエミッタショートのエリアカバー率とは、当該特定のエリアに対する、当該特定のエリアにおけるエミッタショートによるカバーエリアである。
本発明のサイリスタでは、デバイスのトリガ中に、プラズマが、デバイスの主ゲート電極である第2の電極の下のエリアからレーンに沿って、第1および第2のベース層内を障害なく横方向に広がり、デバイスを局所的にターンオンする。これにより、複雑な増幅ゲートと同様に点弧処理が高速化される。ここで、横方向とは、第1のメイン側に平行な方向である。
本発明のサイリスタでは、レーンは曲線状である。その結果、レーンが直線状である幾何学的形状と比較して、第1のエミッタ層におけるレーンからの点の距離を短くすることによって、大面積デバイスにおいて点弧処理をさらに高速化することができる。
本発明のさらなる展開例が従属請求項で規定される。
例示的な実施形態では、第1のメイン側に平行な平面上への正射影において、レーンは、第2の電極層に隣接する接触エリアのエッジから、第2の電極層から離れる方向に延在している。この実施形態では、第2の電極から離れる方向である横方向へのプラズマの広がりが容易になる。
例示的な実施形態では、レーンが2以上のサブレーンに分岐している。サブレーン自体が他のサブレーンに分岐してもよい。このような分岐構造によって、第1のエミッタ層におけるレーン(サブレーンを含む)からの点の最大距離を短くすることが可能である。したがって、デバイスエリア全体へのプラズマの広がりが、さらに容易になる。
例示的な実施形態では、第1のメイン側に平行な平面上への正射影において、レーンは、半導体ウエハの中心からの距離が長くなるにつれてレーンの幅が小さくなるようなテーパ状である。このような例示的な実施形態では、点弧処理の初期段階が点弧処理の後期段階よりも高速となる。サイリスタの動的パラメータに関して、点弧処理の初期段階が最も重要である。
本発明の詳細な実施形態および比較例を、添付の図面を参照して以下で説明する。これらの実施形態および比較例は、それら自体は請求される発明の一部を成すものではなく、請求される発明のより良い理解に役立つものである。
サイリスタを断面で示す垂直断面図である。 補助サイリスタと主サイリスタとを含むサイリスタの垂直断面図である。 図2に示すサイリスタの部分垂直断面図である。 図2および図3に示すサイリスタのエミッタショートのパターンを上面図で示す図である。 第1の比較例に係るサイリスタの垂直断面図である。 図5に示すサイリスタの部分垂直断面図である。 図5に示すサイリスタの水平断面図である。 図7に示す水平断面図の部分的な図である。 本発明の第1の実施形態に係るサイリスタの垂直断面図である。 第2の比較例に係るサイリスタの垂直断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るサイリスタの垂直断面図である。
図において使用される参照符号およびそれらの意味は、参照符号のリストにまとめられている。一般的に、明細書全体を通して同様の要素は同じ参照符号を有する。説明される実施形態および比較例は例として意図されたものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
好ましい実施形態および比較例の詳細な説明
図5には、第1の比較例に係るサイリスタ200の垂直断面が示される。サイリスタ200は、第1のメイン側202と、第1のメイン側202とは反対側かつ平行な第2のメイン側204とを有する半導体ウエハを含む。図5の平面は、第1のメイン側202に垂直な平面である。半導体ウエハには、交互の導電型を有する4つの半導体層、すなわちn−p−n−p積層構造を含む主サイリスタ226が形成されている。サイリスタ200のカソード側である半導体ウエハの第1のメイン側202から、サイリスタ200のアノード側である半導体ウエハの第2のメイン側204へ順に、主サイリスタ226は、第1のnドープカソードエミッタ層206と、pドープベース層208の主サイリスタ部分と、nドープベース層210の主サイリスタ部分と、pドープアノード層212の主サイリスタ部分とを含む。第1のnドープカソードエミッタ層206は、半導体ウエハの第1のメイン側202に形成された第1のカソード金属層214と電気的に接触している。第1のカソード金属層214は、上記第1のnドープカソードエミッタ層206とのオーミック接触を形成する。pドープアノード層212は、半導体ウエハの第2のメイン側204に形成されたアノード金属層216と電気的に接触している。アノード金属層216は、(主サイリスタ226の領域内および後述の補助サイリスタ220の領域内で)上記pドープアノード層212とのオーミック接触を形成する。pドープベース層208は、半導体ウエハの第1のメイン側202に形成された第1のゲート金属層218と電気的に接触している。第1のゲート金属層218は、主サイリスタ226の領域内のpドープベース層208とのオーミック接触、すなわちpドープベース層208の主サイリスタ部分とのオーミック接触を形成する。
第1のnドープカソードエミッタ層206と第1のカソード金属層214との間の接触領域を主カソード領域と呼び、pドープベース層208と第1のゲート金属層218との間の接触領域を主ゲート領域235と呼ぶ(図7に図示)。
図5に示すサイリスタ200のトリガを容易にするために、半導体ウエハにおいて補助サイリスタ220が主サイリスタ226と統合されている。補助サイリスタ220は予備サイリスタとも呼ばれ、半導体ウエハにおいて主サイリスタ226の横方向の隣に配置されている。主サイリスタ226と同様に、補助サイリスタ220は、交互の導電型を有する4つの半導体層、すなわちn−p−n−p積層構造を含む。半導体ウエハの第1のメイン側202から半導体ウエハの第2のメイン側204へ順に、補助サイリスタ220は、第2のnドープカソードエミッタ層222と、pドープベース層208の補助サイリスタ部分と、nドープベース層210の補助サイリスタ部分と、pドープアノード層212の補助サイリスタ部分とを含む。第2のnドープカソードエミッタ層222は、半導体ウエハの第1のメイン側202に形成された第2のカソード金属層224と電気的に接触している。第2のカソード金属層224は、上記第2のnドープカソードエミッタ層222とのオーミック接触を形成する。補助サイリスタ220の領域において、pドープベース層208は、半導体ウエハの第1のメイン側202に形成された第2のゲート金属層230と電気的に接触している。第2のゲート金属層230は、上記pドープベース層208とのオーミック接触を形成する。
第2のnドープカソードエミッタ層222と第2のカソード金属層224との間の接触領域を補助カソード領域と呼び、pドープベース層208と第2のゲート金属層230との間の接触領域を補助ゲート領域231と呼ぶ(図7に図示)。
上記のように、pドープベース層208は、主サイリスタ226および補助サイリスタ220によって共有される連続した層である。pドープベース層208の主サイリスタ部分は、この連続したpドープベース層208のうちの、主サイリスタ226の領域内に位置する部分である。一方、pドープベース層208の補助サイリスタ部分は、この連続したpドープベース層208のうちの、補助サイリスタ226の領域内の部分である。同様に、nドープベース層210およびpドープアノード層212は、主サイリスタ226および補助サイリスタ220によって共有される連続した層である。主サイリスタ226において、第1のnドープカソードエミッタ層206は、pドープベース層208とともにp−n接合を形成する。補助サイリスタ220において、第2のnドープカソードエミッタ層222は、pドープベース層208とともにp−n接合を形成する。主サイリスタ226の領域内および補助サイリスタ220の領域内において、pドープベース層208は、nドープベース層210とともにp−n接合を形成する。主サイリスタ226の領域内および補助サイリスタ220の領域内において、nドープベース層210は、pドープアノード層212とともにp−n接合を形成する。
補助サイリスタ220の領域内の第2のカソード金属層224は、主サイリスタ226の領域内の第1のゲート金属層218に内部接続されている。単一の連続した金属層が、第2のカソード金属層224として、および第1のゲート金属層218としての両方の役割を果たす。典型的には、第2のカソード金属層224は、サイリスタ200の外側からアクセスできない。すなわち、外側から第2のカソード金属層224または第1のゲート金属層218への直接的な電気的接続を可能にし得る端子が存在しない。第1のカソード金属層214、第1のゲート金属層218、第2のカソード金属層224、および第2のゲート金属層230は、すべて厚さが同じであってもよく、同じ処理工程で堆積されてもよい。
図6に示す部分垂直断面から分かるように、分離した複数のエミッタショート228(図5には図示せず)が主カソード領域にわたって形成されている。図6に示すように、エミッタショート228は、第1のカソードエミッタ層206を貫通するpドープ領域によって形成されており、第1のカソード金属層214をpドープベース層208に接続している。エミッタショート228のドーピングレベルはpドープベース層208のドーピングレベルと同じでもよいし、pドープベース層208のドーピングレベルよりも高くてもよい。
図7は、第1のメイン側202付近における、サイリスタ200の半導体ウエハ201の水平断面を示す。図7の平面は、第1のメイン側202に平行である。半導体ウエハ201のうちの、p型エリアを黒で示し、n型エリアを白で示す。半導体ウエハ201の中央には、pドープベース層208のうちの、補助ゲート領域231に対応する部分である円形のp型領域が配置されている。補助ゲート領域231は、円形の半導体ウエハと同心である。補助ゲート領域231を側方から囲んで、補助カソード領域に対応する第2のnドープカソードエミッタ層222であるリング状のn型領域が配置されている。リング状の第2のnドープカソードエミッタ層222は、円形の半導体ウエハ201と同心である。リング状の第2のnドープカソードエミッタ層222を囲んで、pドープベース層208のうちの、主ゲート領域235に対応する部分であるリング状のp型領域が配置されている。半導体ウエハ201の周縁エッジ領域には、エッジ終端リング260が形成されている。エッジ終端リング260は、第1のメイン側202付近におけるリング状のp型領域であり、円形の半導体ウエハ201と同心である。エッジ終端リング260と主ゲート領域235との間には、主カソード領域に対応するリング状の第1のnドープカソードエミッタ層206が配置されている。第1のnドープカソードエミッタ層206を貫通するエミッタショート228は、図7では黒点として示されている。
エミッタショート228が形成されていない直線状の縦長のレーン250A、250B、250C、および250Dとして形作られたエリアを除いて、エミッタショート228は、第1のnドープカソードエミッタ層206にわたって均一に分散している。
レーン250A、250B、250C、および250Dは、主ゲート領域の近傍から始まり、デバイスの外周に向かって延在する。具体的には、第1の比較例では、第1のメイン側202に平行な平面上への正射影において、レーンは主ゲート領域235に隣接する第1のnドープカソードエミッタ層206のエッジから始まり、主ゲート領域235から離れる方向に延在する。第1の比較例では、レーン250A、250B、250C、250Dは、すべて同じ長さlを有し、半導体ウエハ201の周縁エッジ付近のそれぞれの端部に向かってテーパ状になっている。これは、半導体ウエハの中心からの距離が長くなるにつれて、レーン250A、250B、250C、250Dの幅が小さくなることを意味する。第1の比較例では、レーン250A、250B、250C、250Dは、半径rを有する半導体ウエハ201の径方向に沿って位置合わせされている。
図8は、図7に示す水平断面におけるセクションAの部分図である。図8には、補助ゲート領域231の一部が示される。第2のnドープカソードエミッタ層222には、エミッタショート228p型領域のような複数の補助エミッタショート232が配置されており、これらの複数の補助エミッタショート232は、第2のnドープカソードエミッタ層222を貫通するとともに、p型のベース層208を第2のカソード金属層224に接続している。補助エミッタショート232は、補助ゲート領域231近傍のエリアに形成されるにすぎない。図8では、レーン250Dの2つの異なる位置における幅w、wを例示的に示す。第1の径方向位置における第1の幅wは、第2の径方向位置における幅wよりも広く、第1の径方向位置は、第2の径方向位置よりもリング状の主ゲート領域235に近い。これは、レーン250Dがテーパ形状であることを表わす。
第1のメイン側に平行な平面上への正射影において、レーン250A、250B、250C、250Dの幅は、主カソード領域内で互いに隣り合うエミッタショート228の中心間の平均距離の少なくとも2倍である。レーン250A、250B、250C、250Dの幅は30μm〜5000μmの範囲であってもよく、例示的には300μm〜2000μmの範囲である。
例示的な実施形態では、径方向におけるレーン250A、250B、250C、250Dの長さlは、半導体ウエハ201の半径rの10%〜90%の範囲であり、例示的には半導体ウエハ201の半径rの20%〜80%の範囲である。
第1のメイン側202に平行な平面上への正射影において、エミッタショート228の直径は30μm〜500μmの範囲であり、例示的には50μm〜200μmの範囲である。
サイリスタ200が動作する際、デバイスのトリガ中に、プラズマ形成は、中心付近の領域からレーンに沿って外周に向かって径方向に、pドープベース層208内およびnドープベース層210内を障害なく広がり、デバイスを局所的にターンオンする。これにより、たとえばWO2011/161097A2から公知の複雑な増幅ゲートと同様に、点弧処理が高速化される。
第2のゲート金属層230は、典型的には細線(図示せず)を介してゲートユニット(図示せず)に接続されている。一方、第1のカソード金属層214は、典型的にはその上にモリブデン円盤(図示せず)が押付けられて接触している。主ゲート領域235は、円形の補助ゲート領域231と周囲の主カソード領域との間にリングとして形成されるという幾何学的形状を有しているので、モリブデン円盤と第1のゲート金属層218との間の電気的分離は、第1のゲート金属層218の上面と第1のカソード金属層214の上面とが異なる高さであることを必要としない。第1のゲート金属層218、第2のカソード金属層224、および第2のゲート金属層230との接触を避けるために、モリブデン円盤は中央領域に円形の穴を有してもよい。第1のカソード金属層214、第1のゲート金属層218、第2のカソード金属層224、および第2のゲート金属層を同じ厚さに設け、それらの上面が同じ高さになるようにすると、複雑な増幅ゲート構造を有する公知のサイリスタと比較して、サイリスタ200の製造工程を簡素化することができる。なお、複雑な増幅ゲート構造を有する公知のサイリスタでは、増幅ゲート構造とカソード側モリブデン円盤とを分離するために、主カソードの金属層の厚さを増幅ゲート構造の厚さよりも大きくする必要がある。本発明のサイリスタ200では、複雑な増幅ゲート構造を回避した結果、カソードエリアが増大し、ひいてはオン状態電圧Vが減少する。
次に図9を参照して、本発明の第1の実施形態に係るサイリスタについて説明する。図9は、半導体ウエハ301の第1のメイン側202付近における、半導体ウエハ301の水平断面を示す。図9における平面は、半導体ウエハ301の第1のメイン側202に平行かつ近接するものである。以下において、第1の実施形態に係るサイリスタの特徴のうち、第1の比較例に係るサイリスタ200の特徴とは異なる特徴のみについて述べ、第1の比較例および第1の実施形態で共通する特徴については繰返さない。特に断りがなければ、図中の同じ参照符号は、同じ特徴を有する同じ要素に関するものである。したがって、それらの特徴に関するさらなる詳細に関しては、第1の比較例の記載を参照されたい。図9に示すように、第1の実施形態に係るサイリスタの主カソード領域内にはレーン350A、350B、350C、350D、350E、350Fの形状のエリアが存在し、これらのエリア内にはエミッタショート228が形成されていない。これらのレーン350A、350B、350C、350D、350E、350Fは、直線状ではなく曲線状である点において、第1の比較例に係るサイリスタ200の主カソード領域内のレーン250A、250B、250C、250Dとは異なる。さらに、第1の比較例に係るサイリスタ200ではレーン250A、250B、250C、250Dの数が4つであるのに対して、第1の実施形態ではレーン350A、350B、350C、350D、350E、350Fの数は6つである。第1の比較例のようにレーン250A、250B、250C、250Dが直線状である幾何学的形状と比較して、第1の実施形態に係るサイリスタでは、第1のnドープカソードエミッタ層206におけるレーン350A、350B、350C、350D、350E、350Fからの点の距離を短くすることによって、大面積デバイスにおいて点弧処理をさらに高速化することができる。第1の実施形態では、レーン350A、350B、350C、350D、350E、350Fが曲線状の幾何学的形状であることに加えて、レーン350A、350B、350C、350D、350E、350Fの数がより多いため、点弧処理の速度が上がる。
次に図10を参照して、第2の比較例に係るサイリスタについて説明する。図10は、半導体ウエハ401の第1のメイン側202付近における、半導体ウエハ401の水平断面を示す。図9における平面は、半導体ウエハ301の第1のメイン側202に平行かつ近接するものである。以下において、第2の比較例に係るサイリスタの特徴のうち、第1の比較例に係るサイリスタの特徴とは異なる特徴のみについて述べ、第2の比較例に係るサイリスタの特徴のうち、第1の比較例と共通の特徴については繰返さない。特に断りがなければ、図中の同じ参照符号は、同じ特徴を有する同じ要素に関するものである。したがって、それらの特徴に関するさらなる詳細に関しては、第1の比較例の記載を参照されたい。図10に示す第2の比較例に係るサイリスタでは、レーン450A、450B、450C、450Dがそれぞれ3つのサブレーンに分岐している点で、第1の比較例のレーン250A、250B、250C、250Dとは異なる。具体的には、レーン450Cは、分岐点451Cにおいて3つのサブレーン452C、453C、454Cに分岐している。このような分岐構造によって、第1のnドープエミッタ層206におけるレーン450A、450B、450C、450D(サブレーン452C、453C、454Cを含む)からの点の距離を短くすることが可能である。したがって、デバイスエリア全体へのプラズマ形成の広がりが、さらに容易になる。また、サブレーン452C、453C、454Cの各々は、分岐点451Cから離れる方向にテーパ状である。
次に図11を参照して、第2の実施形態に係るサイリスタについて説明する。図11は、半導体ウエハ501の第1のメイン側202付近における、半導体ウエハ501の水平断面を示す。図11における平面は、半導体ウエハ501の第1のメイン側202に平行かつ近接するものである。以下において、第2の実施形態に係るサイリスタの特徴のうち、第1の実施形態に係るサイリスタの特徴とは異なる特徴のみについて述べ、第2の実施形態に係るサイリスタの特徴のうち、第1の実施形態と共通の特徴については繰返さない。特に断りがなければ、図中の同じ参照符号は、同じ特徴を有する同じ要素に関するものである。したがって、それらの特徴に関するさらなる詳細に関しては、第1の実施形態の記載を参照されたい。図9に示す第1の実施形態に係るサイリスタと同様に、図11に示す第2の実施形態に係るサイリスタも6つのレーン550A、550B、550C、550D、550E、550Fを有する。さらに、これらの6つのレーン550A〜550Fは、6つのレーン350A〜350Fと同様に曲線状である。しかしながら、第2の実施形態に係るサイリスタにおけるレーン550A〜550Fは、半導体ウエハ501の中心から離れる方向にテーパ状なのではなく、半導体ウエハ501の中心に向かう方向にテーパ状である点で、第1の実施形態に係るサイリスタにおけるレーン350A〜350Fとは異なる。これは、半導体ウエハ501の中心からの距離が長くなるにつれて、レーン350A〜350Fの幅が大きくなることを意味する。
上述の説明では、本発明の特定の実施形態および比較例について説明した。しかしながら、上述の実施形態および比較例の代替例および変更例が可能である。特に、上述の実施形態および比較例では、レーン250A〜250D、350A〜350E、450A〜450D(サブレーン452C、452C、453Cを含む)、550A〜550E内には、それぞれエミッタショート228が形成されていない。しかしながら、レーン250A〜250D、350A〜350E、450A〜450D(サブレーン452C、452C、453Cを含む)、550A〜550Eにおけるエミッタショート228のエリアカバー率が主カソード領域の残りのエリアにおけるエミッタショート228のエリアカバー率よりも小さいならば(特定のエリアにおけるエミッタショート228のエリアカバー率とは、当該特定のエリアに対する、当該特定のエリアにおけるエミッタショート228によるカバーエリアである)、エミッタショート228は、レーン250A〜250D、350A〜350E、450A〜450D(サブレーン452C、452C、453Cを含む)、550A〜550E内に形成されてもよい。
上述の実施形態および比較例のように、第1のメイン側202に平行な平面上への正射影において、レーン250A〜250D、350A〜350E、450A〜450D(サブレーン452C、452C、453Cを含む)、550A〜550Eにエミッタショートが配置されない例示的な実施形態において、点弧処理が最も高速である。
例示的には、第1のメイン側202に平行な平面上への正射影において、レーン250A〜250D、350A〜350E、450A〜450D(サブレーン452C、452C、453Cを含む)、550A〜550E内のエミッタショート228の密度が、レーン250A〜250D、350A〜350E、450A〜450D(サブレーン452C、452C、453Cを含む)、550A〜550Eの外側の残りの主カソード領域内のエミッタショート228の密度よりも小さくてもよい。特定のエリアにおけるエミッタショート228の密度とは、当該特定のエリアに対する、当該特定のエリア内のエミッタショート228の数である。
上述の実施形態および比較例では、第1のメイン側202に平行な平面において、すべてのエミッタショート228は同じ直径を有する。しかしながら、第1のメイン側202に平行な平面において、エミッタショート228が異なる直径を有することも可能である。
上述の第2の比較例では、レーン450A〜450Dはそれぞれ、1つの分岐点(たとえば451C)から3つのサブレーン(たとえば、サブレーン452C、453C、454C)に分岐している。しかしながら、さらなる分岐点があってもよい。また、サブレーン(たとえば、サブレーン452C、453C、454C)自体が1つ以上の他のサブレーンに分岐してもよい。
上述の実施形態および比較例では、サイリスタ200は、主サイリスタ226と補助サイリスタ220とを含む。しかしながら、本発明のサイリスタは、必ずしも補助サイリスタ226を有しなくてもよい。
上述の実施形態および比較例では、半導体ウエハが円形であるものとして説明した。しかしながら、半導体ウエハは必ずしも円形でなくてもよい。半導体ウエハは矩形であってもよい。矩形の半導体ウエハの場合、主ゲート領域は、例示的には矩形の半導体ウエハの隅に位置し、隅に位置する主ゲート領域から離れる方向にレーンが延在してもよい。他の如何なる形状の半導体ウエハを使用してもよい。
上述の実施形態および比較例では、主ゲート領域235は半導体ウエハ201、301、401、501の中心近くに位置し、主カソード領域は主ゲート領域235を側方から囲んでいる。しかしながら、その代わりに、主カソード領域が半導体ウエハの中心に形成され、主ゲート領域が主カソード領域を囲んでもよい。
なお、「含む(comprising)」という用語は、他の要素またはステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」または「an」は複数形を排除するものではない。また、異なる実施形態および比較例に関連して記載された要素は組み合わされ得る。
100 サイリスタ
100′ サイリスタ
102 カソード側
104 アノード側
106 nドープカソードエミッタ層
108 pドープベース層
108′ pドープベース層
110 nドープベース層
110′ nドープベース層
112 pドープアノード層
112′ pドープアノード層
114 カソード金属層
116 アノード金属層
116′ アノード金属層
118 ゲート金属層
120 補助サイリスタ
122 補助nドープエミッタ層
124 補助カソード金属層
126 主サイリスタ
128 エミッタショート
130 補助ゲート金属層
200 サイリスタ
201 半導体ウエハ
202 第1のメイン側
204 第2のメイン側
206 第1のnドープカソードエミッタ層
208 pドープベース層
210 nドープベース層
212 pドープアノード層
214 第1のカソード金属層
216 アノード金属層
218 第1のゲート金属層
220 補助サイリスタ
222 第2のnドープカソードエミッタ層
224 第2のカソード金属層
226 主サイリスタ
228 エミッタショート
230 第2のゲート金属層
235 主ゲート領域
231 補助ゲート領域
250A レーン
250B レーン
250C レーン
250D レーン
260 エッジ終端リング
301 半導体ウエハ
350A レーン
350B レーン
350C レーン
350D レーン
350E レーン
350F レーン
401 半導体ウエハ
450A レーン
450B レーン
450C レーン
450D レーン
501 半導体ウエハ
550A レーン
550B レーン
550C レーン
550D レーン
550E レーン
550F レーン
本発明のさらなる展開例が従属請求項で規定される。
1のメイン側に平行な平面上への正射影において、レーンは、第2の電極層に隣接する接触エリアのエッジから、第2の電極層から離れる方向に延在している。この実施形態では、第2の電極から離れる方向である横方向へのプラズマの広がりが容易になる。

Claims (10)

  1. サイリスタデバイス(200)であって、
    第1のメイン側(202)と、前記第1のメイン側(202)とは反対側の第2のメイン側(204)とを有する半導体ウエハ(301;501)と、
    前記第1のメイン側(202)上に配置された第1の電極層(214)と、
    前記第1のメイン側(202)上に配置され、前記第1の電極層(214)から電気的に分離された第2の電極層(218)と、
    前記第2のメイン側(204)上に配置された第3の電極層(216)とを備え、
    前記半導体ウエハ(301;501)は、
    第1の導電型であり、前記第1の電極層(214)と電気的に接触する第1のエミッタ層(206)と、
    前記第1の導電型とは異なる第2の導電型であり、前記第2の電極層(218)と電気的に接触し、前記第1のエミッタ層(206)とともに第1のp−n接合を形成している第1のベース層(208)と、
    前記第1の導電型であり、前記第1のベース層(208)とともに第2のp−n接合を形成している第2のベース層(210)と、
    前記第2の導電型であり、前記第3の電極層(216)と電気的に接触し、前記第2のベース層(210)とともに第3のp−n接合を形成している第2のエミッタ層(212)とを含み、
    前記サイリスタデバイス(200)は、
    分離した複数のエミッタショート(228)を備え、各エミッタショート(228)は、前記第1のエミッタ層(206)を貫通することによって、前記第1のベース層(208)と前記第1の電極層(214)とを電気的に接続し、
    前記第1のメイン側(202)に平行な平面上への正射影において、前記第1の電極層(214)と前記第1のエミッタ層(206)および前記エミッタショート(228)との電気的接触がカバーする接触エリアは、エミッタショート(228)が配置されていないレーン(350A〜350F;550A〜550F)状のエリアを含み、
    前記レーン(350A〜350F;550A〜550F)の幅は、前記接触エリア内で互いに隣り合うエミッタショート(228)の中心間の平均距離の少なくとも2倍であり、
    前記レーン(350A〜350F;550A〜550F)は曲線状である、サイリスタデバイス(200)。
  2. 前記第1のメイン側(202)に平行な前記平面上への前記正射影において、前記レーン(350A〜350F;550A〜550F)は、前記第2の電極層(218)に隣接する前記接触エリアのエッジから、前記第2の電極層(218)から離れる方向に延在する、請求項1に記載のサイリスタデバイス(200)。
  3. 前記レーンは2以上のサブレーンに分岐する、請求項1または2に記載のサイリスタデバイス(200)。
  4. 前記第1のメイン側(202)に平行な前記平面上への前記正射影において、前記レーン(350A〜350F;550A〜550F)の幅は、30μm〜5000μmの範囲であり、例示的には300μm〜2000μmの範囲である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のサイリスタデバイス(200)。
  5. 前記第1のメイン側(202)に平行な前記平面上への前記正射影において、前記半導体ウエハ(301;501)は円形であり、前記第1の電極層(214)は、前記半導体ウエハ(301;501)と同心である円形の金属層である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のサイリスタデバイス(200)。
  6. 補助サイリスタ構造を含み、前記補助サイリスタ構造は、
    前記第1のメイン側(202)上に形成され、前記第1のベース層(208)と電気的に接触している補助ゲート電極層を含み、前記補助ゲート電極層は、前記第1の電極層(214)および前記第2の電極層(218)から電気的に分離されており、
    前記第1の導電型である第3のエミッタ層を含み、前記第3のエミッタ層は、前記第1のベース層(208)によって前記第1のエミッタ層(206)から分離され、前記第1のベース層(208)とともに第4のp−n接合を形成し、前記第2の電極層(218)と電気的に接触する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のサイリスタデバイス(200)。
  7. 前記第1のメイン側(202)に平行な前記平面上への前記正射影において、前記半導体ウエハ(301;501)は円形であり、前記第2の電極層(218)は、前記半導体ウエハ(301;501)と同心であるリング状の金属層であり、前記補助ゲート電極層(230)は、前記半導体ウエハ(301;501)と同心である円形の金属層である、請求項6に記載のサイリスタデバイス(200)。
  8. 径方向における前記レーン(350A〜350F;550A〜550F)の延在は、前記半導体ウエハ(301;501)の半径の10%〜90%の範囲であり、例示的には、前記半導体ウエハ(201;301;401;501)の半径の20%〜80%の範囲である、請求項5〜7のいずれか1項に記載のサイリスタデバイス(200)。
  9. 前記第1のメイン側(202)に平行な前記平面上への前記正射影において、前記レーン(350A〜350F)は、前記半導体ウエハ(301)の中心からの距離が長くなるにつれて前記レーン(350A〜350F)の幅が小さくなるようなテーパ状である、請求項5〜8のいずれか1項に記載のサイリスタデバイス(200)。
  10. 前記第1のメイン側(202)に平行な前記平面上への前記正射影において、前記エミッタショート(228)の直径は30μm〜500μmの範囲であり、好ましくは50μm〜200μmの範囲である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のサイリスタデバイス(200)。
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