JP2019014563A - クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造 - Google Patents

クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造において、シーブケースがブームに容易に着脱され、かつ、シーブケースを固定する固定ピンの抜けが有効に防止される構造を提供する。【解決手段】シーブケース41は、固定ピン45が前記シーブケースの第1の孔55及びブームの第2の孔56に挿入されることにより、前記ブームに取外し可能に取付けられる。前記固定ピンに取付けられるグリップ73は、第1の移動位置と第2の移動位置との間で前記固定ピンの長手軸Lに交差する方向について移動可能である。前記固定ピンが前記第1の孔及び前記第2の孔に挿入された状態で前記グリップが前記第2の移動位置に向かって移動することにより、前記グリップのグリップ係合部81は前記シーブケースのケース係合部71と係合し、前記固定ピンの前記長手軸に沿った移動が規制される。【選択図】図3

Description

本発明は、シーブケースのクレーンのブームへの取付け構造に関する。
特許文献1には、ブームの先端部にラフィングジブユニットが取付けられるクレーンが、開示されている。このクレーンでは、ラフィングジブユニットは、ジブ本体及びマストを備え、マストには、シーブブロックが取付けられる。また、ブームの基端部にも、シーブブロックが取付けられる。旋回体上のウインチから延出されるワイヤロープは、マストに取付けられるシーブブロック及びブームに取付けられるシーブブロックのそれぞれに掛け回され、マストのシーブブロックとブームのシーブブロックとの間を往復する状態で、延設される。ワイヤロープがウインチから繰出される又はウインチに巻取られることにより、ラフィングジブユニットはブームに対して起状又は伏状する。
特許第4848094号公報
前記特許文献1のようなクレーンでは、シーブブロックにおいてシーブがシーブケースに取付けられ、ブームの基端部に、固定ピンを介してシーブブロックのシーブケースが、取外し可能に取付けられる。ブームにシーブケースが固定ピンを介して取外し可能に取付けられる構成では、作業の開始前においてシーブケースが容易にブームに取付けられ、作業の終了後においてシーブケースが容易にブームから取外されることが求められる。また、ブームを起状させた状態で行われる作業時等において、固定ピンの抜けが有効に防止されることが求められる。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造において、シーブケースがブームに容易に着脱され、かつ、シーブケースを固定する固定ピンの抜けが有効に防止される構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のある態様は、クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造であって、中心軸として長手軸を有し、前記シーブケースの第1の孔及び前記ブームの第2の孔に抜脱可能に挿入されることにより、前記シーブケースを前記ブームに取外し可能に取付ける固定ピンと、前記固定ピンに取付けられ、第1の移動位置と第2の移動位置との間で前記長手軸に交差する方向について前記固定ピンに対して移動可能なグリップであって、グリップ係合部を備えるグリップと、前記シーブケースに設けられ、前記固定ピンが前記第1の孔及び前記第2の孔に挿入された状態で前記グリップが前記第2の移動位置に向かって移動することにより、前記グリップ係合部と係合するケース係合部であって、前記グリップ係合部と係合することにより、前記固定ピンの前記長手軸に沿った移動を規制し、前記第1の孔及び前記第2の孔からの前記固定ピンの抜けを防止するケース係合部と、を備える。
本発明によれば、クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造において、シーブケースがブームに容易に着脱され、かつ、シーブケースを固定する固定ピンの抜けが有効に防止される構造を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係るクレーンの一例を示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係るブームにおいてシーブブロック及びその近傍の構成を示す概略図である。 図3は、第1の実施形態において、ある1つのシーブケースの連結リンクへの取付け構成を、固定ピンが2つの孔から抜脱された状態で示す概略図である。 図4は、第1の実施形態において、ある1つのシーブケースの連結リンクへの取付け構成を、シーブケースが固定ピンによってブームに取付けられた状態で示す概略図である。 図5は、第1の実施形態において、シーブケースのブームへの取付けにおける作業手順を説明する概略図である。 図6は、第1の実施形態において、突出片が長手軸の軸回りについてガイド穴と同一又は略同一の角度位置になる状態での、固定ピンの孔への挿入を説明する概略図である。 図7は、第1の実施形態において、凹部及びグリップ突出部が長手軸の軸回りについて切欠きと同一又は略同一の角度位置になる状態での、固定ピンの孔への挿入を説明する概略図である。 図8は、第1の実施形態において、突出片が長手軸の軸回りについて切欠きから180°又は略180°離れた状態での、固定ピンの孔への挿入を説明する概略図である。 図9は、第1の実施形態において、固定ピンを適切に孔に挿入し、かつ、グリップを倒置した後に、抜止めピンを突起及び板延設部に取付けることなく、作業が開始された場合について説明する概略図である。 図10は、第1の実施形態において、固定ピンを適切に孔に挿入した後に、グリップ突出部をガイド穴と係合させることなく、ブームが起状された場合について説明する概略図である。
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図10を参照して説明する。
図1は、本実施形態のクレーン1の一例を示す。図1に示すように、クレーン1は、走行体2と、走行体2上に配置される旋回体3と、を備え、旋回体3は、走行体2に対して旋回可能である。旋回体3は、運転室(キャブ)5を備える。また、旋回体3には、ブーム7の基端部が連結される。ブーム7は、その軸方向に伸縮可能であるとともに、旋回体3に対して起伏可能である。また、旋回体3が旋回すると、ブーム7は、旋回体3と一緒に旋回する。旋回体3とブーム7との間には、ブーム起伏シリンダ8が設けられる。本実施形態では、ブーム起伏シリンダ8を伸長又は収縮することにより、ブーム7が旋回体3に対して起状又は伏状する。また、ブーム7の先端部には、シーブ11A〜11Cが設けられ、シーブ11Cからは、ワイヤロープ12を介してメインフック13が吊下げられる。
ブーム7の先端部には、ブラケット15が取外し可能に連結される。そして、ブラケット15には、ラフィングジブユニット20が取付けられる。ラフィングジブユニット20は、ジブ本体21と、ジブ本体21に取付けられるマスト22と、を備える。ブラケット15には、ジブ本体21の基端が接続され、ジブ本体21は、ブーム7に対して起伏可能である。マスト22は、ジブ本体21の上面の基端部に取付けられ、ジブ本体21に対して起伏可能である。
マスト22は、フロントマスト23A、リアマスト23B、ステー23C及びテンションロッド23Dを備える。フロントマスト23Aの一端及びリアマスト23Bの一端のそれぞれは、ジブ本体21に取付けられる。ステー23Cは、フロントマスト23Aの他端とリアマスト23Bの他端との間を接続する。テンションロッド23Dの一端は、リアマスト23Bの他端に接続される。テンションロッド23Dの他端には、シーブブロック25が取付けられ、シーブブロック25には、複数のシーブ26が設けられる。また、フロントマスト23Aの他端部は、テンションワイヤ27を介してジブ本体21の先端部に接続されるとともに、ペンダントロープ28を介してジブ本体21の中間部に接続される。また、ジブ本体21の先端部からは、ワイヤロープ35を介してサブフック36が吊下げられる。ワイヤロープ35は、旋回体3上に配置されるウインチ37から延出される。
また、ブーム7の基端部には、シーブブロック30が取付けられ、シーブブロック30には、複数のシーブ31が設けられる。本実施形態では、ブーム7の上面、すなわち、ブーム7において起状する側(矢印Y1側)を向く面に、シーブブロック30が取付けられる。旋回体3上には、ウインチ37とは別のウインチ32が設けられ、ウインチ32からは、ワイヤロープ33が延出される。ウインチ32から延出されるワイヤロープ33は、マスト22に取付けられるシーブブロック25のシーブ26及びブーム7に取付けられるシーブブロック30のシーブ31のそれぞれに掛け回される。そして、ワイヤロープ33は、マスト22のシーブブロック25とブーム7のシーブブロック30との間を往復する状態で、延設される。ワイヤロープ33がウインチ32から繰出される又はウインチ32に巻取られることにより、ラフィングジブユニット20はブーム7に対して起状又は伏状する。
図2は、ブーム7においてシーブブロック30及びその近傍の構成を示す図である。図2に示すように、シーブブロック30は、本実施形態では、2つのシーブケース41及び2つのシーブ31を備える。シーブ31のそれぞれは、対応するシーブケース(41の対応する1つ)に取付けられる。また、ブーム7においてブーム7が起状する側を向く面には、シャフト42が設けられ、シャフト42には連結リンク43が取付けられる。シーブケース41のそれぞれは、対応する固定ピン(45の対応する1つ)を介して、連結リンク43に取付けられる。シーブケース41のそれぞれが連結リンク43に取付けられることにより、シーブブロック30がブーム7に連結される。
図3及び図4は、ある1つのシーブケース41の連結リンク43への取付け部分及びその近傍の構成を示す図である。なお、以下に示すある1つのシーブケース41の連結リンク43への取付け構成は、他のシーブケース41の連結リンク43への取付けにも適用される。図3及び図4に示すように、固定ピン45は、中心軸として長手軸Lを有し、端面46,47の間に長手軸Lに沿って延設される。また、固定ピン45では、端面46,47の間に外周面48が長手軸Lに沿って延設される。固定ピン45は、エンドプレート51を備え、エンドプレート51は、長手軸Lに沿う方向について固定ピン45の一方側の端面46を形成する。エンドプレート51には、固定ピン45の外周側へ突出する突出片52が形成される。また、固定ピン45の外周面48では、長手軸Lに沿う方向について端面46側の端部に、固定ピン45の内周側へ凹む凹部53が形成される。凹部53は、端面46から長手軸Lに沿って延設される。また、凹部53は、長手軸Lの軸回りについて突出片52から90°又は略90°離れて配置される。
シーブケース41には、孔(第1の孔)55が形成され、ブーム7の連結リンク43には、孔(第2の孔)56が形成される。連結リンク43の孔56は、ブーム7が起状する側(矢印Y1側)に向かって開口する。孔55,56に固定ピン45が後述のようにして挿入されることにより、シーブケース41がブーム7の連結リンク43へ取付けられる。シーブケース41は、孔55,56が互いに対して同軸又は略同軸になる状態で、連結リンク43に取付けられる。また、シーブケース41は、ブーム7が起状する側から、連結リンク43に取付けられる。固定ピン45は、孔55,56から抜脱可能である。このため、シーブケース41は、ブーム7に取外し可能に取付けられる。なお、図3は、2つの孔55,56が互いに対して同軸又は略同軸であり、かつ、固定ピン45が孔55,56から抜脱された状態を示し、図4は、シーブケース41が固定ピン45によってブーム7に取付けられた状態を示す。
シーブケース41は、面(第1の面)57と、面57とは反対側を向く面(第2の面)58と、を備え、孔55は、面57,58の間を貫通する。シーブケース41は、ブーム7が起状する側を面57が向き、かつ、ブーム7が伏状する側(矢印Y2側)を面58が向く状態で、連結リンク43に取付けられる。また、シーブケース41には、面57において面57が向く側へ突出する突出板61及び突起62が、設けられる。突出板61は、面57が向く側から視て、略L字状に延設され、板延設部63,65を備える。また、突出板61は、孔55の外周側に配置され、孔55の周方向について180°又は略180°の範囲に渡って延設される。板延設部(第1の板延設部)63は、孔55の軸方向に対して交差する(略垂直な)方向に沿って延設され、板延設部(第2の板延設部)65は、孔55の軸方向に対して交差し(略垂直で)、かつ、板延設部63の延設方向に対して交差する(略垂直な)方向に沿って延設される。また、板延設部63の一端は、板延設部65の一端と連続する。板延設部63において板延設部65から遠い側の端は、孔55に比べて、板延設部65から離れて位置する。そして、板延設部65において板延設部63から遠い側の端は、孔55に比べて、板延設部63から離れて位置する。
突起62は、面57において、板延設部63の板延設部65から遠い側の端部に対して対向配置される。突起62は、板延設部65の延設方向について孔55が位置する側から、板延設部63の端部に対して対向する。また、板延設部63の板延設部65から遠い側の端部と突起62との間には、隙間66が形成される。板延設部63の板延設部65から遠い側の端部には、板延設部65の延設方向について板延設部63を貫通するピン穴67が、形成される。また、突起62には、板延設部65の延設方向について突起62を貫通するピン穴68が、形成される。ピン穴67,68は、互いに対して同軸又は略同軸に配置される。
板延設部63には、ピン穴67に対して板延設部65に近い側の部位に、ガイド穴(ケース係合部)71が形成される。ガイド穴71は、板延設部65の延設方向について板延設部63を貫通する。ガイド穴71の周縁は、面57及び板延設部63によって形成され、ガイド穴71の外周は、面57及び板延設部63によって囲まれる。また、板延設部65には、突出板61の突出端が板延設部65の他の部位に対して凹む切欠き72が、形成される。切欠き72は、孔55の周方向についてガイド穴71から90°又は略90°離れて配置される。シーブケース41は、板延設部(第1の板延設部)63が孔55に対してブーム7の基端側(矢印C2側)に位置し、かつ、板延設部(第2の板延設部)65が孔55に対してブーム7の幅方向の一方側(矢印W1側)に位置する状態で、連結リンク43に取付けられる。この際、板延設部63の板延設部65から遠い側の端部及び突起62は、孔55に対してブーム7の幅方向の他方側(矢印W2側)に位置し、板延設部65の板延設部63から遠い側の端部は、孔55に対してブーム7の先端側(矢印C1側)に位置する。
ブーム7の連結リンク43へのシーブケース41の取付けにおいては、ブーム7が起状する側を端面46が向き、かつ、ブーム7が伏状する側を端面47が向く状態で、ブーム7が起状する側から固定ピン45が孔55,56に挿入される。連結リンク43にシーブケース41が取付けられた状態では、固定ピン45の長手軸Lは、孔55,56のそれぞれの中心軸と同軸又は略同軸になる。また、連結リンク43にシーブケース41が取付けられた状態では、固定ピン45の突出片52は、長手軸Lの軸回りについて突出板61の切欠き72と同一又は略同一の角度位置に位置し、突出片52は、切欠き72にブーム7が起状する側から挿入される。このため、連結リンク43にシーブケース41が取付けられた状態では、固定ピン45の突出片52は、突出板61の切欠き72と係合(嵌合)する。また、連結リンク43にシーブケース41が取付けられた状態では、固定ピン45の凹部53は、長手軸Lの軸回りについて突出板61のガイド穴71と同一又は略同一の角度位置に位置する。
固定ピン45には、長手軸Lに沿う方向について端面46側の端部に、グリップ73が取付けられる。固定ピン45の孔55,56への挿入、及び、固定ピン45の孔55,56からの抜脱においては、グリップ73は、固定ピン45と一緒に長手軸Lに沿って移動する。グリップ73は、棒状部75〜78を備える。棒状部75は、中心軸Rを有し、中心軸Rは、長手軸Lに対して交差する(略垂直な)方向に沿って延設される。連結リンク43にシーブケース41が取付けられた状態では、中心軸Rは、ブーム7の長手方向(矢印C1及び矢印C2で示す方向)に対して平行又は略平行になる。棒状部76,77のそれぞれの一端は、棒状部75に接続される。棒状部78は、棒状部76の他端と棒状部77の他端との間に連続的に延設される。グリップ73において棒状部76〜78によって形成される部位は、略U字状に延設される。また、グリップ73の棒状部75は、棒状部76に対して固定ピン45の外周側に突出するグリップ突出部(グリップ係合部)81を備える。グリップ突出部81は、長手軸Lの軸回りについて凹部53と同一又は略同一の角度位置に位置する。
グリップ73は、固定ピン45に対して棒状部75の中心軸Rに沿って移動可能である。すなわち、グリップ73は、固定ピン45に対して長手軸Lに交差する方向について移動可能である。グリップ73は、第1の移動位置と第2の移動位置との間で中心軸Rに沿って移動可能である。第1の移動位置では、棒状部76は、固定ピン45の凹部53に挿入される。一方、第2の移動位置では、棒状部76は、凹部53に対して固定ピン45の外周側に位置し、凹部53の外部に位置する。グリップ73が第2の移動位置に位置する状態では、グリップ73は、棒状部75の中心軸Rの軸回りに回動可能である。ただし、グリップ73が第1の移動位置に位置する状態では、グリップ73の回動は、凹部53の周縁によって規制され、グリップ73は、中心軸Rの軸回りに回動不可能である。
連結リンク43にシーブケース41が取付けられた状態では、グリップ73のグリップ突出部81は、長手軸Lの軸回りについて突出板61のガイド穴71と同一又は略同一の角度位置に位置する。凹部53及びグリップ突出部81が長手軸Lの軸回りについてガイド穴71と同一又は略同一の角度位置に位置する状態で固定ピン45が孔55,56に挿入され、かつ、グリップ73が第2の移動位置へ向かって移動することにより、グリップ突出部(グリップ係合部)81がガイド穴(ケース係合部)71に挿入され、グリップ突出部81がガイド穴71と係合する。このため、グリップ突出部81がガイド穴71と係合する状態では、グリップ73は、固定ピン45に対して第2の移動位置に位置する。
グリップ突出部81がガイド穴71と係合した状態では、長手軸Lに沿った固定ピン45及びグリップ73の移動が、ガイド穴71の周縁によって規制される。すなわち、ガイド穴71においてグリップ突出部81が板延設部63又は面57に当接することにより、固定ピン45及びグリップ73の長手軸Lに沿った移動が規制され、固定ピン45の孔55,56からの抜け(抜脱)が防止される。なお、凹部53及びグリップ突出部81が長手軸Lの軸回りについてガイド穴71と同一又は略同一の角度位置に位置する状態で固定ピン45が孔55,56に挿入されても、グリップ73が第1の移動位置に位置する状態では、グリップ突出部81はガイド穴71に挿入されず、グリップ突出部81はガイド穴71と係合していない。この際、グリップ突出部81は、固定ピン45の外周面と突出板61の板延設部63との間に位置する。
グリップ突出部81がガイド穴71と係合した状態では、グリップ73が第2の移動位置に位置するため、グリップ73は、棒状部75の中心軸Rの軸回りに回動可能である。グリップ突出部81がガイド穴71と係合した状態でグリップ73が中心軸Rの軸回りに回動することにより、グリップ73は、シーブケース41の面57に対して起上動作又は倒置動作する。すなわち、グリップ突出部81がガイド穴71と係合した状態では、グリップ73は、シーブケース41に対して起倒可能である。グリップ突出部81がガイド穴71と係合し、かつ、グリップ73がシーブケース41に対して起上した状態では、棒状部76,77のそれぞれは、面57に対して垂直又は略垂直に延設されるとともに、ブーム7が起状する側へ向かって棒状部75から延設される。この際、棒状部78は、ブーム7が起状する側へ面57から離れて位置し、面57に対して平行又は略平行に延設される。
また、グリップ突出部81がガイド穴71と係合し、かつ、グリップ73がシーブケース41に対して倒置した状態では、棒状部76,77のそれぞれは、面57に対して平行又は略平行に延設されるとともに、ブーム7の幅方向について突起62が位置する側(矢印W2側)へ向かって棒状部75から延設される。そして、棒状部76,77は、ブーム7が起状する側から面57に接触する。この際、ブーム7の幅方向についての棒状部75,78の間の距離は、ブーム7の幅方向についての棒状部75と突起62との間の距離に比べて、大きく、棒状部78は、面57に対して平行又は略平行に延設される。また、グリップ突出部81がガイド穴71と係合し、かつ、グリップ73がシーブケース41に対して倒置した状態では、棒状部76は、突出板61の板延設部63と突起62との間の隙間66を通過する。
板延設部63のピン穴67及び突起62のピン穴68には、抜止めピン82を挿入可能である。抜止めピン82には、リング83が取付けられる。抜止めピン82がピン穴67,68に挿入され、かつ、リング83が板延設部63及び突起62に引掛けられることにより、抜止めピン82は、板延設部63及び突起62に対して固定される。倒置したグリップ73の棒状部76が隙間66で面57に接触する状態において抜止めピン82を板延設部63及び突起62に対して固定することにより、隙間66では、面57と抜止めピン82との間を棒状部76が通過する状態になる。このため、倒置したグリップ73の棒状部76が隙間66において面57に接触し、かつ、抜止めピン82が板延設部63及び突起62に固定された状態では、抜止めピン82によって、グリップ73の中心軸Rの軸回りの回動が規制される。すなわち、隙間66において棒状部76が抜止めピン82に当接することにより、グリップ73の起上動作が規制される。
前述のように、本実施形態では、突起62、板延設部63及び抜止めピン82によって、グリップ固定部85が形成される。そして、グリップ固定部85によって、グリップ突出部(グリップ係合部)81がガイド穴(ケース係合部)71に係合し、かつ、グリップ73がシーブケース41に対して倒置した状態で、グリップ73をシーブケース41に対して固定可能になる。
次に、本実施形態のブーム7へのシーブケース41の取付け構造の作用及び効果について説明する。クレーン1を用いて作業を行う際には、作業開始前にシーブケース41及びシーブ31を含むシーブブロック30をブーム7に取付ける必要がある。この際、固定ピン45を介して、シーブケース41がブーム7に取付けられる。図5は、シーブケース41のブーム7への取付けにおける作業手順を示す。図5に示すように、シーブケース41のブーム7への取付けにおいては、ブーム7が起状する側を面57が向き、かつ、孔55,56が互いに対して同軸又は略同軸になる状態で、ブーム7が起状する側からシーブケース41を連結リンク43に当接させる。そして、ブーム7が起状する側を端面46が向く状態で、固定ピン45をブーム7が起状する側から孔55,56に挿入する(矢印Z1)。この際、突出片52が長手軸Lの軸回りについて突出板61の切欠き72と同一又は略同一の角度位置に位置し、かつ、凹部53及びグリップ突出部81が長手軸Lの軸回りについてガイド穴71と同一又は略同一の角度位置に位置する状態で、固定ピン45が孔55,56に挿入される。また、グリップ73が第1の移動位置に位置する状態、すなわち、棒状部76が凹部53に挿入された状態で、固定ピン45は孔55,56に挿入される。
前述のようにして固定ピン45が孔55,56に挿入されることにより、固定ピン45及びグリップ73が突出板61等と干渉することなく、固定ピン45が適切に孔55,56に挿入される(状態X1)。また、状態X1では、固定ピン45の突出片52が突出板61の切欠き72と係合する。なお、状態X1では、グリップ73が第1の移動位置に位置し、グリップ突出部81はガイド穴71と係合していない。そして、状態X1から、グリップ73を中心軸Rに沿って第2の移動位置に向かって移動させる(矢印Z2)。これにより、グリップ73が中心軸Rの軸回りに回動可能になるとともに、グリップ突出部(グリップ係合部)81がガイド穴(ケース係合部)71と係合する(状態X2)。
そして、状態X2から、グリップ73を中心軸Rの軸回りに回動させ、グリップ73をシーブケース41の面57に対して倒置させる(矢印Z3)。グリップ73が倒置することにより、グリップ73の棒状部76は、板延設部63と突起62との間の隙間66を通って延設される状態になる。そして、抜止めピン82をピン穴67,68に挿入し、抜け止めピン82を板延設部63及び突起62に固定する(状態X3)。これにより、グリップ73の中心軸Rの軸回りの回動が規制され、グリップ73の起上動作が規制される。すなわち、グリップ固定部85によって、グリップ突出部81がガイド穴71に係合し、かつ、グリップ73がシーブケース41に対して倒置した状態で、グリップ73がシーブケース41に対して固定される。
前述のようにシーブケース41がブーム7の連結リンク43に取付けられることにより、シーブケース41がブーム7に取付けられた状態では、グリップ突出部81は、ガイド穴71に挿入され、ガイド穴71と係合する。このため、シーブケース41がブーム7に取付けられた状態では、長手軸Lに沿った固定ピン45及びグリップ73の移動が、ガイド穴71の周縁によって規制される。すなわち、ガイド穴71においてグリップ突出部81が板延設部63又は面57に当接することにより、固定ピン45及びグリップ73の長手軸Lに沿った移動が規制され、固定ピン45の孔55,56からの抜け(抜脱)が防止される。
また、前述のようにシーブケース41がブーム7の連結リンク43に取付けられることにより、グリップ突出部81がガイド穴71に係合し、かつ、グリップ73がシーブケース41に対して倒置した状態で、グリップ73がシーブケース41に対して固定される。これにより、グリップ73が起上することが防止され、固定ピン45の抜けがさらに有効に防止される。
また、本実施形態では、シーブケース41のブーム7への取付けにおいて、作業者は、固定ピン45を孔55,56に挿入した後、グリップ73を第2の移動位置へ移動させ、グリップ73を倒置させるだけで、前述のように固定ピン45の抜けを防止することが可能になる。このため、作業者は、シーブケース41のブーム7への取付けにおいて、ボルト及び工具等を用いる必要はない。したがって、本実施形態では、シーブケース41にブーム7が容易に取付けられる。同様に、シーブケース41のブーム7からの取外しにおいても、ボルト及び工具等を用いる必要はない。したがって、本実施形態では、シーブケース41がブーム7から容易に取外される。前述のように、本実施形態では、シーブケース41がブーム7に容易に着脱される。また、シーブケース41のブーム7への着脱にボルト及び工具等が用いられないため、シーブケース41の取付け部分及びその周辺の構成が複雑化することなく、固定ピン45の抜けが有効に防止される。
前述したブーム7へのシーブケース41の取付けにおいては、図6乃至図8に示すように、長手軸Lの軸回りに突出片52が切欠き72から離れて位置する状態で、固定ピン45が孔55,56に挿入される可能性がある。例えば、図6のように、突出片52が長手軸Lの軸回りについてガイド穴71と同一又は略同一の角度位置になる状態で、固定ピン45が孔55,56に挿入される可能性がある。この場合、突出片52及び棒状部75の少なくとも一方が突出板61に干渉し、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入されない。また、図7に示すように、凹部53及びグリップ突出部81が長手軸Lの軸回りについて切欠き72と同一又は略同一の角度位置になる状態で、固定ピン45が孔55,56に挿入される可能性がある。この場合、グリップ突出部81が突出板61と干渉し、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入されない。さらに、図8に示すように、突出片52が長手軸Lの軸回りについて切欠き72から180°又は略180°離れた状態で、固定ピン45が孔55,56に挿入される可能性がある。この場合、棒状部75が突出板61と干渉し、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入されない。
前述のように、本実施形態では、長手軸Lの軸回りに突出片52が切欠き72から離れて位置する状態で固定ピン45が孔55,56に挿入されても、固定ピン45及びグリップ73の少なくとも一方が突出板61に干渉する。このため、長手軸Lの軸回りに突出片52が切欠き72から離れて位置する状態では、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入されない。固定ピン45が孔55,56に適切に挿入されていない状態では、グリップ73が倒置しても、倒置したグリップ73の棒状部76は突起62と板延設部63との間の隙間66を通過しない。一方、長手軸Lの軸回りに突出片52が切欠き72と同一又は略同一の角度位置に位置する状態では、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入され、突出片52が切欠き72に係合する。突出片52が切欠き72に係合した状態では、グリップ73を倒置することにより、グリップ73の棒状部76が隙間66(グリップ固定部85)を通過する。
したがって、本実施形態では、突出片52が切欠き72に係合する状態に孔55,56へ固定ピン45を挿入することにより、長手軸Lの軸回りについて固定ピン45がシーブケース41に対して適切に位置決めされる。すなわち、突出片52、凹部53及びグリップ突出部81のそれぞれの長手軸Lの軸回りの角度位置が、適切に調整される。前述のように、本実施形態では、突出片52及び切欠き72によって、長手軸Lの軸回りについて固定ピン45がシーブケース41に対して容易かつ適切に位置決めされる。なお、ある実施例では、突出片52及び切欠き72の代わりに、固定ピン45及びシーブケース41のそれぞれに指標(目印)が設けられてもよい。この場合、固定ピン45及びシーブケース41のそれぞれの指標に基づいて、長手軸Lの軸回りについて固定ピン45がシーブケース41に対して位置決めされ、例えば、固定ピン45の指標が長手軸Lの軸回りについてシーブケース41の指標と同一又は略同一の角度位置に位置する状態で固定ピン45を孔55,56に挿入することにより、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入される。
また、クレーン1での作業等では、図9に示すように、固定ピン45を適切に孔55,56に挿入し、かつ、グリップ73を倒置した後に、抜止めピン82を突起62及び板延設部63に取付けることなく、作業が開始される可能性がある。この場合、倒置したグリップ73の棒状部76が隙間66を通過するが、抜止めピン82が取付けられていないため、隙間66においてグリップ73の起上動作が規制されない。ただし、図9に示す状態では、グリップ73のグリップ突出部(グリップ係合部)81は、ガイド穴(ケース係合部)71と係合する。このため、抜止めピン82が突起62及び板延設部63に取付けられていない図9に示す状態でも、前述のように、固定ピン45及びグリップ73の長手軸Lに沿った移動が規制され、固定ピン45の孔55,56からの抜け(抜脱)が防止される。したがって、抜止めピン82によってグリップ73の起上動作が規制されない状態でも、グリップ突出部81のガイド穴71との係合によって、固定ピン45の孔55,56からの抜けが有効に防止される。
また、クレーン1の作業等では、図10の破線で示すように、固定ピン45を適切に孔55,56に挿入した後に、グリップ突出部81をガイド穴71と係合させることなく、ブーム7が起状される可能性がある。ここで、固定ピン45が孔55,56に適切に挿入された状態では、シーブケース41の板延設部63及びガイド穴71は、孔55及び固定ピン45に対してブーム7の基端側に位置する。また、ブーム7が起状した状態では、ブーム7において基端側に向かうほど鉛直下側に向かう状態に、ブーム7が延設される。このため、図10の破線に示すグリップ突出部81がガイド穴71と係合していない状態でブーム7を起状させても、重力によってグリップ73が中心軸Rに沿って第2の移動位置へ向かって移動する(矢印Z4)。すなわち、重力によって、グリップ73がブーム7の基端側へ移動し、グリップ突出部81がガイド穴71に向かって移動する。重力によってグリップ突出部81がガイド穴71に向かって移動することにより、図10の実線で示すように、グリップ73のグリップ突出部(グリップ係合部)81がガイド穴(ケース係合部)71と係合する。したがって、グリップ突出部81をガイド穴71と係合させることなくブーム7が起状されても、固定ピン45の孔55,56からの抜けが有効に防止される。
また、本実施形態では、固定ピン45に凹部53が設けられ、グリップ73が第1の移動位置に位置する状態では、グリップ73の棒状部76が凹部53に挿入される。凹部53を設けることにより、ガイド穴(ケース係合部)71が形成される板延設部63と固定ピン45が挿入される孔55の周縁との間の距離を小さくすることが可能になる。なお、ガイド穴(ケース係合部)71が形成される板延設部63と孔55の周縁との間の距離がある程度大きく確保される実施例では、固定ピン45に凹部53が設けられなくてもよい。
また、前述の実施形態等では、ブーム7の基端部に取付けられるシーブケース41について説明したが、ブーム7に取付けられるシーブケースであれば、前述の取付け構造を適用可能である。例えば、ブーム7の先端部に設けられるシーブケースに、前述の取付け構造が適用されてもよい。この場合、シーブケースには、例えば、シーブ11A〜11Cのいずれかが取付けられる。
前述の実施形態等では、シーブケース(41)は、固定ピン(45)がシーブケース(41)の第1の孔(55)及びブーム(7)の第2の孔(56)に挿入されることにより、ブーム(7)に取外し可能に取付けられる。固定ピン(45)には、グリップ(73)が取付けられ、グリップ(73)は、第1の移動位置と第2の移動位置との間で固定ピン(45)の長手軸(L)に交差する方向について移動可能である。固定ピン(45)が第1の孔(55)及び第2の孔(56)に挿入された状態でグリップ(73)が第2の移動位置に向かって移動することにより、グリップ(73)のグリップ係合部(81)はシーブケース(41)のケース係合部(71)と係合し、固定ピン(45)の長手軸(L)に沿った移動が規制される。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
1…クレーン、7…ブーム、30…シーブブロック、31…シーブ、41…シーブケース、43…連結リンク、45…固定ピン、71…ガイド穴、73…グリップ、81…グリップ突出部。

Claims (2)

  1. クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造であって、
    中心軸として長手軸を有し、前記シーブケースの第1の孔及び前記ブームの第2の孔に抜脱可能に挿入されることにより、前記シーブケースを前記ブームに取外し可能に取付ける固定ピンと、
    前記固定ピンに取付けられ、第1の移動位置と第2の移動位置との間で前記長手軸に交差する方向について前記固定ピンに対して移動可能なグリップであって、グリップ係合部を備えるグリップと、
    前記シーブケースに設けられ、前記固定ピンが前記第1の孔及び前記第2の孔に挿入された状態で前記グリップが前記第2の移動位置に向かって移動することにより、前記グリップ係合部と係合するケース係合部であって、前記グリップ係合部と係合することにより、前記固定ピンの前記長手軸に沿った移動を規制し、前記第1の孔及び前記第2の孔からの前記固定ピンの抜けを防止するケース係合部と、
    を具備する取付け構造。
  2. 前記グリップは、前記グリップ係合部が前記ケース係合部に係合した状態において、前記シーブケースに対して起倒可能であり、
    前記シーブケースは、前記グリップ係合部が前記ケース係合部に係合し、かつ、前記グリップが前記シーブケースに対して倒置した状態において、前記グリップを前記シーブケースに対して固定可能にするグリップ固定部を備える、
    請求項1の取付け構造。
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