JP2019062017A - 電波遮蔽部品及び電波遮蔽筐体 - Google Patents

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【課題】低価格性と高い電波遮蔽性能とを両立した電波遮蔽を実現する。【解決手段】ある方向から見た際に複数枚の金網部が重なって見える電波遮蔽部品であって、電気伝導体が存在しない領域と電気伝導体が存在する領域とを含む単位形状が、第1の方向に沿って第1の距離を周期として繰り返し隣接して配置されることによって中間形状を形成し、中間形状が、第1の方向と0度より大きく且つ180度より小さいある角度を成す第2の方向に沿って、第2の距離を周期として繰り返し隣接して配置されて、金網形状を成し、複数枚の金網部のうち隣り合う2枚は互いに、遮蔽すべき電波が有する波長の概4分の1に相当する第3の距離だけ離れて対向するように配置される。【選択図】 図1

Description

本発明は、電波を遮蔽する技術に関する。
社会には、家庭用機器、生産設備、医療機器、及び通信機器等の電気装置、レーダーシステム、交通管制システム、勘定系システム、流通系システム、通信システム、データセンター、及び建物等のインフラ設備、並びに、鉄道車輌、飛行機、人工衛星、船舶、及び自動車等の航走体等、電気回路を含む装置(設備)が多数存在する。これらの装置において電磁(電波)ノイズによる誤動作や故障が発生すると、重大な事故を引き起こす可能性がある。そのため、これらの装置では電磁ノイズ対策が重要である。電磁ノイズ対策には、装置内の電気回路から外部へ漏洩する電波を遮蔽することと、外部から装置内の電気回路へ侵入する電波を遮蔽することとがある。電磁ノイズ対策では、例えば、電気伝導体が格子形状に配置された電波遮蔽部材(電波遮蔽部品)を用いて、電波が遮蔽(減衰)される。
電気伝導体が格子形状に配置された電波遮蔽部材を用いて電波を減衰させる技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の仕切体は、壁状に形成された厚みdのコンクリート部(又はガラス、又は透明プラスチック)と、コンクリート部の前面に配置された前側鉄筋格子と、コンクリート部の後面に配置された後側鉄筋格子とを含む。前側鉄筋格子は、コンクリート部の厚み方向に略直交する方向に格子間隔Pを置いて配置される縦筋と、それに略直交する横筋とを含む。後側鉄筋格子は、コンクリート部の厚み方向に略直交する方向に格子間隔Pを置いて配置される縦筋と、それに略直交する横筋とを含む。ここで、厚みをd、透過させる電波の波長をλ、nを自然数とすると、d=nλ/2である。又、減衰させる電波の波長をλ、nを自然数とすると、P=λ/(√(1−(nλ/2d)))である。上記構成の結果、特許文献1の仕切体は、厚みd及び格子間隔Pに応じて、ある波長(λ)を有する電波を透過させると共に、別のある波長(λ)を有する電波を減衰させる。
ある種の電波遮蔽部材では、電波遮蔽性能が電波の偏波方向に依存する。
電波遮蔽性能が電波の偏波方向に依存する電波遮蔽部品に関する技術の一例が、特許文献2に開示されている。特許文献2の電波遮蔽材料は、マトリックス材料(プラスチック、ガラス、石膏ボード、コンクリート等)の内部又は表面に設置された、電気的に接続されずに積層された、2層の導電性繊維層を含む。各導電性繊維層は、電気的に接続されずに、遮蔽を目的とする電波の波長以下の間隔をあけて一方向に並べられた導電性繊維を含む。2層の導電性繊維層間の距離は、導電性繊維の直径以上である。各導電性繊維層における導電性繊維の方向は、互いに90度±30度の範囲内における特定の角度で交差する。上記構成の結果、特許文献2の電波遮蔽材料では、特定の角度が90度ならば電波遮蔽性能は電波の偏波方向に依存しないが、特定の角度が90度でなければ電波遮蔽性能は電波の偏波方向に依存する。
電磁ノイズ対策において、電波遮蔽性能は電波の偏波方向に依存しないことが望ましい。
電波遮蔽性能が偏波方向に依存する電波遮蔽部材を用いて、電波遮蔽性能が偏波方向に依存しない電波遮蔽部品を実現する技術の一例が、特許文献3に開示されている。特許文献3の電磁波吸収体は、電磁波吸収性能の最大方向が互いに直交するように積層された、2枚の電磁波吸収層を含む。電磁波吸収層は、金属磁性体粉の粒形状粉又は金属磁性体粉の扁平形状粉を65乃至92重量%程度の割合で可撓性高分子材料(ゴム又はプラスチック)に分散したものである。電磁波吸収層は、ドクターブレード法、ロール圧延法、押出し法、又は射出形成法によりシート状に加工される。この加工時に電磁波吸収層における金属磁性体粉の向きが揃い易いので、電磁波吸収層における電磁波吸収性能が偏波方向に依存する。上記構成の結果、特許文献3の電磁波吸収体では、電磁波吸収層における電磁波吸収性能の偏波方向に対する依存性が打ち消される。
尚、電波を反射するリフレクタ(電波遮蔽部品ではない)に関する技術の一例が、特許文献4に開示されている。特許文献4のリフレクタは、第1の反射板と、第1の反射板に対向する第2の反射板と、動力部とを含む。第1の反射板は、入射した電波の一部を反射すると共に、入射した電波の残りの部分を透過する。第1の反射板は、例えば、メッシュフィルタである。第2の反射板は、第1の反射板を透過した後に入射した電波の全部を反射する。動力部は、各リフレクタに固有の周期に従って、第1の反射板と第2の反射板との間の距離を、0と入射する電波の波長の4分の1との間で変化させる。上記構成の結果、特許文献4のリフレクタは、入射した電波を反射する際に、反射波の強度を各リフレクタに固有の周期に従って変化させる。
特許5802501号公報 特開2004−79762号公報 特開2003−174280号公報 特開2013−190402号公報
特許文献1の仕切体は、コンクリート部と2層の鉄筋格子とを含む。特許文献2の電波遮蔽材料は、マトリックス材料(プラスチック、ガラス、石膏ボード、コンクリート等)と、2層の導電性繊維層を含む。特許文献3の電磁波吸収体は、金属磁性体粉を可撓性高分子材料(ゴム又はプラスチック)に分散した2枚の電磁波吸収層を含む。
電磁ノイズ対策では、電波遮蔽部材として、金網が使用されることがある。金網は、特許文献1乃至3の技術において使用される電波遮蔽部材に比べて安価に、製造又は入手することが可能である。従って、特許文献1乃至3の技術には、電波遮蔽部材が金網に比べて高価であるという問題がある。
一方、電磁ノイズ対策のために、単に電波遮蔽部材として金網を使用しただけでは、電磁波吸収性能が不十分であるという問題がある。例えば、単体の金網を使用しただけでは、特許文献1乃至3の技術に比べて、電波遮蔽部材の電磁波吸収率が低い可能性が高い。又、例えば、電波遮蔽部材として安価な(例えば、市販の)金網を使用した場合には、電波遮蔽部材の偏波方向に対する依存性が高いために、偏波方向によっては電波遮蔽性能が不十分であることがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、低価格性と高い電波遮蔽性能とを両立した電波遮蔽を実現することを主たる目的とする。
本発明の一態様において、電波遮蔽部品は、ある方向から見た際に複数枚の金網部が重なって見える電波遮蔽部品であって、金網部は、電気伝導体が存在しない領域と電気伝導体が存在する領域とを含む単位形状が、第1の方向に沿って第1の距離を周期として繰り返し隣接して配置されることによって中間形状を形成し、中間形状が、第1の方向と0度より大きく且つ180度より小さいある角度を成す第2の方向に沿って、第2の距離を周期として繰り返し隣接して配置されて、金網形状を成し、複数枚の金網部のうち隣り合う2枚は互いに、遮蔽すべき電波が有する波長の概4分の1に相当する第3の距離だけ離れて対向するように配置される。
本発明の一態様において、電波遮蔽筐体は、ある方向から見た際に複数枚の金網部が重なって見える電波遮蔽部品であって、金網部は、電気伝導体が存在しない領域と電気伝導体が存在する領域とを含む単位形状が、第1の方向に沿って第1の距離を周期として繰り返し隣接して配置されることによって中間形状を形成し、中間形状が、第1の方向と0度より大きく且つ180度より小さいある角度を成す第2の方向に沿って、第2の距離を周期として繰り返し隣接して配置されて、金網形状を成し、複数枚の金網部のうち隣り合う2枚は互いに、遮蔽すべき電波が有する波長の概4分の1に相当する第3の距離だけ離れて対向するように配置された電波遮蔽部品により表面の少なくとも一部が形成される。
本発明によれば、低価格性と高い電波遮蔽性能とを両立した電波遮蔽を実現できるという効果がある。
本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品に含まれる金網部の形状の一例を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品に含まれる金網部の形状の別の一例を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品に含まれる金網部の具体例を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品のシミュレーション条件を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の電波遮蔽性能を表すグラフである。 本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の電波遮蔽性能の金網部間隔依存性を表すグラフである。 本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品のシミュレーション条件を説明する図である。 本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品の電波遮蔽性能を表すグラフである。 本発明の第3の実施形態における電波遮蔽部品の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の各実施形態における電波遮蔽部品を利用した電波遮蔽筐体の構成の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、すべての図面において、同等の構成要素には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態における構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の構成の一例を示す斜視図である。
本実施形態における電波遮蔽部品100は、入射した電波260を遮蔽又は減衰する。電波遮蔽部品100は、複数枚の金網部300、400、・・・を含む。
隣り合う2枚の金網部300、400、・・・は互いに、遮蔽すべき電波260が有する波長λの約4分の1に相当する第3の距離Δzだけ離れて対向するように配置される。以下の説明では、各金網部300、400、・・・は、X−Y平面に平行に配置され、且つZ軸方向に沿って順に対向するように配置されることとする。電波260は、金網部300の側から入射されることとする。尚、第3の距離Δzは、遮蔽すべき電波260が有する波長λの4分の1ちょうどに相当する距離でなくてもよい。第3の距離Δzは、例えば、0から波長λの12分の1に相当する距離までの範囲内で、波長λの4分の1ちょうどに相当する距離に対して増減してもよい(後述:図8参照)。
図2は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品に含まれる金網部の形状の一例を示す正面図である。
図3は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品に含まれる金網部の形状の別の一例を示す正面図である。
各金網部300、400、・・・は、金網形状250を成す電気伝導体である。
金網形状250は、面200内に垂直な方向(Z方向)から見た際に、単位形状210が隙間及び重複無く一体に充填された形状である。単位形状210は、電気伝導体が存在しない(空である)領域と電気伝導体が存在する(空でない)領域とを含む。
単位形状210は、面200内に垂直な方向(Z方向)から見た際に、面200内における第1方向220(X方向)に沿って、第1の距離Δxを周期として繰り返し隣接して配置されることによって中間形状240を形成する。
中間形状240は、面200内に垂直な方向(Z方向)から見た際に、面200内における第2方向230(図2ではY方向)に沿って、第2の距離Δyを周期として繰り返し隣接して配置されることによって金網形状250を形成する。第2方向230は、第1方向220と0度より大きく且つ180度より小さい角度θを成す。図2では角度θは直角であり、図3では角度θは直角でない。
単位形状210は、例えば、図2又は図3に示した、単位形状211、212、213、216、217、又は218のような形状である。ここで、太い黒線は、電気伝導体が存在する領域である。又、点線及び白い領域は、電気伝導体が存在しない領域である。
金網形状250において、第1の距離Δxに角度θの正弦を乗じた距離dは、遮蔽すべき電波260が有する波長λの2分の1以下であってもよい。距離dは、X−Y平面において第2方向230に垂直な方向から見た、単位形状210の奥行きである。距離dが波長λの2分の1以下である場合に、金網部300、400、・・・は電波260に対して電波遮蔽部材として動作することが知られている。例えば、距離dが波長λの約10分の1以下である場合に、金網部300、400、・・・は電波260に対して電波遮蔽部材として好適である(後述:図7及び図12参照)。
同様に、金網形状250において、第2の距離Δyに角度θの正弦を乗じた距離dは、遮蔽すべき電波260が有する波長λの2分の1以下であってもよい。距離dは、X−Y平面において第1方向220に垂直な方向から見た、単位形状210の奥行きである。距離dが波長λの2分の1以下である場合に、金網部300、400、・・・は電波260に対して電波遮蔽部材として動作することが知られている。例えば、距離dが波長λの10分の1以下である場合に、金網部300、400、・・・は電波260に対して電波遮蔽部材として好適である(後述:図7及び図12参照)。
図4は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品に含まれる金網部の具体例を示す正面図である。より具体的には、図4は、電気伝導体を太い黒線で表した、正面(X−Y平面の法線方向(Z方向))から見た模式図である。
金網部300、400、・・・は、例えば、線状の電気伝導体280を平面状に編むことにより形成された、形状201(平織形状;図4(A))、形状202(斜交平織形状;図4(B))、又は形状203(菱形金網形状;図4(C))を有してよい。あるいは、金網部300、400、・・・は、例えば、綾織形状(不図示)、畳織形状(不図示)、亀甲金網形状(不図示)、クリンプ金網形状(不図示)、又は溶接金網形状(不図示)を有してもよい。
又は、金網部300、400、・・・は、例えば、平面状の電気伝導体281の面内に互いに平行な複数の切れ目282を千鳥状に形成し(図4(D))、切れ目282を平面状の電気伝導体281の面内に垂直な方向(Z方向)に引き伸ばすことにより形成された形状204(エキスパンドメタル形状;図4(E))を有してもよい。
又は、金網部300、400、・・・は、例えば、平面状の電気伝導体283の面内に互いに平行な複数の長穴284を形成することにより形成された形状205(パンチングメタル形状;図4(G))を有してもよい。
上述した形状(形状201、202、203、204、又は205等)を有する金網部300、400、・・・は、製造が容易であるか、又は大量生産が可能であるため、安価に利用可能である。
本実施形態における動作について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の動作を説明する図である。より具体的には、図5は、本実施形態における電波遮蔽部品100の動作原理を模式的に表した側面図である。
(1)入射した電波260は、金網部300により一部が反射又は減衰された後に、金網部300を透過した部分が金網部400に向けて進行する。
(2)金網部300に入射した電波260の位相を0度とすると、金網部400に到達した電波は第3距離Δz=λ/4だけ進行するので、金網部400に到達した電波の位相は90度だけ遅れる。
(3)金網部400に到達した電波は、金網部400により一部が反射又は減衰された後に、残りの部分が透過する。金網部400により反射された電波の位相は180度だけ遅れて270度になる。
(4)金網部400において反射された後に金網部300に到達した電波は、第3距離Δz=λ/4だけ進行するので、金網部300に到達した電波の位相は90度だけ遅れて360度になる。
(5)金網部300により反射された電波の位相は180度だけ遅れて540度になる。
(6)金網部300により反射された電波は、入射した電波260と位相が逆なので、入射した電波260の一部により相殺される。
電波遮蔽部品100が3枚目の金網部500を含む場合には、金網部400及び500は、上記(3)において金網部400を透過した電波に対し、金網部300及び400における上記(1)乃至(6)と同様に動作する。従って、電波遮蔽部品100において3枚目の金網部500を透過する電波は更に減衰される。電波遮蔽部品100が3枚より多数の金網部を含む場合についても同様である。
本実施形態に関するシミュレーションについて説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品のシミュレーション条件を説明する図である。より具体的には、図6は、本実施形態における電波遮蔽部品100のシミュレーション条件を模式的に表した斜視図である。
本シミュレーションにおける電波遮蔽部品100は、金網部300と金網部400とを含む。金網部300は、長方形を成す単位形状210(図6右下)を有する。単位形状210において、第1距離Δxが1.5mmであり、第2距離Δyが3.0mmである。第1方向220と第2方向230との成す各は90度である。第1距離Δx(=d)、第2距離Δy(=d)はそれぞれ、10GHzの電波の波長30mmの、20分の1、10分の1に相当する。単位形状210は、単位形状210の四辺の中点を頂点とする菱形の辺からなる(電気伝導体が存在する)領域を有する。線状の電気伝導体は、幅(X−Y面内)が0.18mmで、厚み(Z方向)が0.08mmである。金網部400は、金網部300と同じ単位形状210を有する。
電波遮蔽部品100において、第3距離Δzは、7.5mmであり、10GHzの電波の波長30mmの4分の1に相当する。
本シミュレーションでは、2つの上述した電波遮蔽部品100がX方向に隣接した伝播路を定義し、その伝播路の境界条件を周期境界とした。従って、本シミュレーションでは、上述した電波遮蔽部品100がX方向及びY方向に無限に隣接した伝播路を定義したことになる。
本シミュレーションでは、電波260はX−Z平面に平行な偏波面を有する(水平偏波;H偏波)こととし、電波260の周波数を8乃至13GHzにおいて変化させた。
図7は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の電波遮蔽性能を表すグラフである。図7において、横軸は電波260の周波数を表し、縦軸はデシベルで表現した電波透過率を表す。ここで、電波透過率が低いほど、電波遮蔽性能が高い。
図7に示されるように、本シミュレーションにおいて、電波遮蔽部品100は、電波260の周波数8乃至13GHzにおいて、−39乃至−28デシベルという高い電波遮蔽性能を有する。尚、本シミュレーションは、周波数8乃至13GHzの変化によらず、第1距離Δx=1.5mm及び第2距離Δy=3.0mm固定の単位格子寸法の条件下で実行された。そのため、周波数が高いほど、電波遮蔽性能は低下(電波透過率は増加)する。又、本シミュレーションの条件では、間隔(第3距離Δz)が固定された2枚の金網部による干渉に起因する電波遮蔽性能の周波数依存性の大きさは、寸法(第1距離Δx及び第2距離Δy)が固定された単位格子による遮蔽に起因する電波遮蔽性能の周波数依存性の大きさに比べて小さい。その結果、前者の周波数依存性は、後者の周波数依存性に埋もれているので、図7のグラフにおいて電波遮蔽性能の10GHz付近におけるピークは見られない。
図8は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品の電波遮蔽性能の金網部間隔依存性を表すグラフである。ここで、2枚の金網部の間隔(第3距離Δz)を4乃至10mmの範囲で変化させた。又、電波260の周波数を8乃至12GHzの範囲で変化させた。図8では、何れの周波数においても、電波遮蔽性能の波長の4分の1付近におけるピークが見られる。尚、図8に示されるように、電波遮蔽性能は緩やかなピークをなす。例えば、電波260の周波数が10GHz(波長が30.0mm)である場合、2dB程度の電波遮蔽性能の差を許容すれば、2枚の金網部の間隔(第3距離Δz)は、0から2.5mm(波長の12分の1)程度までの範囲内で、電波260の波長の4分の1ちょうどに相当する距離に対して増減してもよい。
以上説明したように、本実施形態における電波遮蔽部品100は、複数枚の金網部300、400、・・・を含む。金網部300、400、・・・は、製造が容易であるか、又は大量生産が可能であるため、安価に利用可能である。又、電波遮蔽部品100では、隣り合う2枚の前記金網部300、400、・・・は互いに、遮蔽すべき電波が有する波長の約4分の1に相当する第3の距離だけ離れて対向するように配置されるため、高い電波遮蔽性能を有する。従って、本実施形態における電波遮蔽部品100には、低価格性と高い電波遮蔽性能とを両立した電波遮蔽を実現できるという効果がある。
本実施形態における電波遮蔽部品100は、ある波長λ’を有する光に対して透明であってよい。この場合、本実施形態における電波遮蔽部品100には、利用者が電波遮蔽部品100を通して反対側の様子を視認できるという効果がある。
本実施形態における電波遮蔽部品100では、金網部300、400、・・・は、電気の不導体である部材(樹脂、ガラス、コンクリート等)により封止されていない。従って、本実施形態における電波遮蔽部品100は、軽量であり、且つ電波遮蔽部品107を通して流体(空気、冷媒等)を交換できるという効果がある。
本実施形態における電波遮蔽部品100では、金網部300、400、・・・は、電気の不導体である部材(樹脂、ガラス、コンクリート等)により封止されてもよい。この場合、本実施形態における電波遮蔽部品100には、電波遮蔽部品107を通して流体(空気、降水、海水等)が侵入又は漏洩することを抑止できるという効果がある。ここで、絶縁層(電気の不導体である部材)を有する回路基板において、導体層にエッチングにより金網部300、400、・・・を形成することにより、電波遮蔽部品100を製造してもよい。尚、2枚の金網部の間隔(第3距離Δz)は、金網部300、400、・・・の封止に用いた部材の比誘電率εを考慮した上で、電波260の波長λの約4分の1に相当する距離であることとする。具体的には、真空中における電波260の波長をλとすれば、金網部の封止に用いた部材中では、波長λ=λ/sqrt(ε)である。ここで、“/”は除算演算子を、“sqrt”は平方根を表すこととする。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態を基本とする、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、各金網部における電波遮蔽性能の偏波依存性が相殺される。
本実施形態における構成について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品の構成の一例を示す斜視図である。
本実施形態における電波遮蔽部品105は、複数枚の金網部305、405、・・・を含む。
金網部305、405、・・・に法線方向から入射した遮蔽すべき電波260に対する電波遮蔽性能は、電波260の偏波方向に依存することとする。例えば、図2に示した単位形状211、212、及び213、並びに、図3に示した単位形状216、217、及び218からなる金網形状250を有する金網部300、400、・・・の電波遮蔽性能は、電波260の偏波方向に依存する。又、図4に示した形状202、203、204、及び205を有する金網部300、400、・・・の電波遮蔽性能は、電波260の偏波方向に依存する。
金網部305、405、・・・のそれぞれにおける電波遮蔽性能が最大である電波遮蔽性能最大方向273、274、・・・は、180度を複数枚の金網部305、405、・・・の枚数で除算した角度の倍数だけ互いに異なる。又、電波遮蔽性能最大方向273、274、・・・は、何れの他の金網部305、405、・・・における電波遮蔽性能最大方向273、274、・・・とも平行でない。
本実施形態における他の構成は、第1の実施形態における構成と同じである。
本実施形態における動作について説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品の動作を説明する図である。より具体的には、図10(A)は、本実施形態における電波遮蔽部品105の動作原理を模式的に表した側面図である。図10(B)及び(C)は、電波遮蔽部品105の各金網部305、405、・・・における電波遮蔽性能最大方向273、274、・・・を模式的に表した正面図である。
図10(A)及び(B)に示されるように、複数枚の金網部305、405、・・・の枚数が2枚である場合には、金網部305、405のそれぞれにおける電波遮蔽性能が最大である電波遮蔽性能最大方向273、274は、90度の倍数だけ互いに異なる。そして、金網部305、405それぞれの電波遮蔽性能最大方向273、274は、他の金網部405、305における電波遮蔽性能最大方向274、273とも平行でない。
図10(C)に示されるように、複数枚の金網部305、405、・・・の枚数が3枚である場合には、金網部305、405、505(図10では不図示)のそれぞれにおける電波遮蔽性能が最大である電波遮蔽性能最大方向273、274、275は、60度の倍数だけ互いに異なる。そして、金網部305、405、505それぞれの電波遮蔽性能最大方向273、274、275は、何れの他の金網部305、405、505における電波遮蔽性能最大方向273、274、275とも平行でない。
複数枚の金網部305、405、・・・の枚数が3枚より多い場合にも、同様である。
図10(B)又は(C)から明らかなように、電波遮蔽部品105の各金網部305、405、・・・における電波遮蔽性能の偏波依存性は互いに打ち消し合う。例えば、図10(A)では、入射した電波260に含まれるX方向(水平方向)の偏波成分(H偏波;水平偏波)は、主に、電波遮蔽性能最大方向273がX方向である金網部305により減衰される。又、入射した電波260に含まれるY方向(垂直方向)の偏波成分(V偏波;垂直偏波)は、主に、電波遮蔽性能最大方向274がY方向である金網部405により減衰される。電波遮蔽部品105が3枚以上の金網部を含む場合についても同様である。
本実施形態に関するシミュレーションについて説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品のシミュレーション条件を説明する図である。より具体的には、図11は、本実施形態における電波遮蔽部品105のシミュレーション条件を模式的に表した斜視図である。
本シミュレーションにおける電波遮蔽部品105は、金網部305と金網部405とを含む。金網部305は、図6における単位形状と同じ単位形状210(図11右下)を有する。金網部405は、その単位形状210をX−Y平面内において90度回転させた単位形状を有する。その他のシミュレーション条件は、図6におけるシミュレーション条件と同じである。
図12は、本発明の第2の実施形態における電波遮蔽部品の電波遮蔽性能を表すグラフである。図12において、横軸は電波260の周波数を表し、縦軸はデシベルで表現した電波透過率を表す。ここで、電波透過率が低いほど、電波遮蔽性能が高い。
図12に示されるように、本シミュレーションにおいて、電波遮蔽部品105は、電波260の周波数8乃至13GHzにおいて、−50乃至−39デシベルという高い電波遮蔽性能を有する。ここで、図12に示した電波遮蔽部品105における電波遮蔽性能は、図7に示した電波遮蔽部品100における電波遮蔽性能に比べて、約11デシベルだけ改善されている。
本実施形態におけるその他の動作は、第1の実施形態における動作と同じである。
以上説明したように、本実施形態の電波遮蔽部品105の構成は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品100の構成を含む。従って、本実施形態の電波遮蔽部品105は、本発明の第1の実施形態における電波遮蔽部品100と同じ効果を有する。
又、本実施形態の電波遮蔽部品105では、各金網部305、405、・・・における電波遮蔽性能の偏波依存性は互いに打ち消し合う。従って、本実施形態の電波遮蔽部品105は、電波遮蔽部品105における電波遮蔽性能が入射した電波260の偏波方向に依存しないという効果を有する。
又、本実施形態の電波遮蔽部品105は、図12に示したように、第1の実施形態における電波遮蔽部品100より高い電波遮蔽性能を有する電波遮蔽部品105を実現できるという効果を有する。
又、電波遮蔽性能が入射した電波260の偏波方向に依存する金網部305、405、・・・は、電波遮蔽性能が入射した電波260の偏波方向に依存しない金網部に比べて安価に利用可能である。例えば、金網部305、405、・・・の枚数が2枚である場合、金網部305、405の形状250が4回対象性(90度の回転に関する対象性)を有するならば、金網部305、405の電波遮蔽性能は入射した電波260の偏波方向に依存しないことが多い。しかしながら、安価に入手可能な市販の金網の多く(例えば、図4における形状202、203、204、又は205等を有する)は、4回対象性を有しない。従って、本実施形態の電波遮蔽部品105は、第1の実施形態における電波遮蔽部品100と同等の電波遮蔽性能を有する電波遮蔽部品100をより安価に製造できるという効果を有する。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態を基本とする、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、金網部間の間隙は光に対して透明な部材によって封止されている。
本実施形態における構成について説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態における電波遮蔽部品の構成の一例を示す斜視図である。
本実施形態における電波遮蔽部品107は、複数枚の金網部300、400、・・・、又は複数枚の金網部305、405、・・・を含む。
複数枚の金網部300、400、・・・間の間隙、又は複数枚の金網部305、405、・・・間の間隙は、ある波長λ’を有する光に対して透明で、且つ電気の不導体である透明部材600によって封止されている。透明部材600は、例えば、透明なガラス、又は透明な合成樹脂である。尚、各金網部300、400、・・・は、透明部材600の透明性を完全に損なう構造(表面又は内部の不透明層等)を含まないこととする。ここで、透明な絶縁層(電気の不導体である部材)を有する回路基板において、導体層にエッチングにより金網部300、400、・・・を形成することにより、電波遮蔽部品107を製造してもよい。尚、前述したように、2枚の金網部の間隔(第3距離Δz)は、金網部300、400、・・・の封止に用いた部材の比誘電率εを考慮した上で、電波260の波長λの約4分の1に相当する距離であることとする。
以上説明したように、本実施形態における電波遮蔽部品107は、ある波長λ’を有する光に対して透明である。従って、本実施形態における電波遮蔽部品107には、利用者が、電波遮蔽部品100を通して反対側の様子を視認できるという効果がある。
又、本実施形態における電波遮蔽部品107では、金網部300、400、・・・間の間隙、又は複数枚の金網部305、405、・・・間の間隙は、透明部材600によって封止されている。従って、本実施形態における電波遮蔽部品107には、電波遮蔽部品107を通して流体(空気、降水、海水等)が侵入又は漏洩することを抑止できるという効果がある。つまり、電波遮蔽部品107は、電気回路を格納する電波遮蔽筐体の電波遮蔽窓(窓枠を含む)、表示装置(液晶ディスプレイ等)の電波遮蔽窓、又は電気回路を格納した移動体の電波遮蔽窓等として利用できる。
図14は、本発明の各実施形態における電波遮蔽部品を利用した電波遮蔽筐体の構成の一例を示す斜視図である。
電波遮蔽筐体700は、表面の少なくとも一部が電波遮蔽部品100、105、又は107により形成される。電波遮蔽筐体700は、内部に電気回路710を格納(設置)できる。
電波遮蔽筐体700では、電波遮蔽部品100、105、又は107を通して、電波が電波遮蔽筐体700の外部から電気回路710へ侵入したり、電気回路710からの電波が電波遮蔽筐体700の外部へ漏洩したりすることを抑制できる。
電気装置720は、電波遮蔽筐体700と、電気回路710とを含む。
以上、本発明を、上述した各実施形態およびその変形例によって例示的に説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態およびその変形例に記載した範囲に限定されない。当業者には、係る実施形態に対して多様な変更又は改良を加えることが可能であることは明らかである。そのような場合、係る変更又は改良を加えた新たな実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。そしてこのことは、特許請求の範囲に記載した事項から明らかである。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ある方向から見た際に複数枚の金網部が重なって見える電波遮蔽部品であって、
前記金網部は、電気伝導体が存在しない領域と電気伝導体が存在する領域とを含む単位形状が、第1の方向に沿って第1の距離を周期として繰り返し隣接して配置されることによって中間形状を形成し、前記中間形状が、前記第1の方向と0度より大きく且つ180度より小さいある角度を成す第2の方向に沿って、第2の距離を周期として繰り返し隣接して配置されて、金網形状を成し、
前記複数枚の金網部のうち隣り合う2枚は互いに、遮蔽すべき電波が有する波長の概4分の1に相当する第3の距離だけ離れて対向するように配置された
電波遮蔽部品。
(付記2)
前記第1の距離に前記ある角度の正弦を乗じた値は、前記遮蔽すべき電波が有する波長の2分の1以下である
付記1に記載の電波遮蔽部品。
(付記3)
前記第2の距離に前記ある角度の正弦を乗じた値は、前記遮蔽すべき電波が有する波長の2分の1以下である
付記2に記載の電波遮蔽部品。
(付記4)
前記複数枚の金網部のそれぞれに法線方向から入射した前記遮蔽すべき電波に対する電波遮蔽性能は、該電波の偏波方向に依存し、
前記複数枚の金網部のそれぞれにおける前記電波遮蔽性能が最大である電波遮蔽性能最大方向は、180度を前記複数枚の金網部の枚数で除算した角度の倍数だけ互いに異なり、且つ何れの他の前記金網部における前記電波遮蔽性能最大方向とも平行でない
付記1乃至3の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
(付記5)
前記複数枚の金網部の少なくとも何れか1つは、線状の電気伝導体を平面状に編むことにより形成される形状を有する
付記1乃至4の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
(付記6)
前記複数枚の金網部の少なくとも何れか1つは、平面状の電気伝導体の面内に互いに平行な複数の切れ目を千鳥状に形成し、前記切れ目を前記平面状の電気伝導体の面内に垂直な方向に引き伸ばすことにより形成される形状を有する
付記1乃至5の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
(付記7)
前記複数枚の金網部の少なくとも何れか1つは、平面状の電気伝導体の面内に互いに平行な複数の長穴を形成することにより形成される形状を有する
付記1乃至6の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
(付記8)
前記金網部における電気伝導体が存在しない領域が、ある波長を有する光に対して透明な
付記1乃至7の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
(付記9)
前記複数枚の金網部間の間隙は、ある波長を有する光に対して透明な透明部材によって封止された
付記1乃至7の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
(付記10)
付記1乃至9の何れか1項に記載の電波遮蔽部品により表面の少なくとも一部が形成された電波遮蔽筐体。
(付記11)
付記1乃至9の何れか1項に記載の電波遮蔽部品により窓枠内の部分が形成された電波遮蔽窓。
(付記12)
付記10に記載の電波遮蔽筐体と、前記電波遮蔽筐体内に設置された電気回路とを備えた電気装置。
(付記13)
付記11に記載の電波遮蔽窓を備えた表示装置。
(付記14)
付記9に記載の電波遮蔽部品により窓枠内の部分が形成された電波遮蔽窓を備えた移動体。
本発明は、電気回路が設置された空間(電気装置の筐体、建物、航走体等)において、電気回路から空間の外部への電波の漏洩、又は空間の外部から電気回路への電波の侵入を抑制する用途において利用できる。
100、105、107 電波遮蔽部品
200 面
201、202、203、204、205 形状
210、211、212、213、216、217、218 単位形状
220 第1方向
230 第2方向
240 中間形状
250 金網形状
260 電波
273、274、275 電波遮蔽性能最大方向
280、281、283 電気伝導体
切れ目 282
284 長穴
300、305、400、405、500、505 金網部
600 透明部材
700 電波遮蔽筐体
710 電気回路
720 電気装置

Claims (10)

  1. ある方向から見た際に複数枚の金網部が重なって見える電波遮蔽部品であって、
    前記金網部は、電気伝導体が存在しない領域と電気伝導体が存在する領域とを含む単位形状が、第1の方向に沿って第1の距離を周期として繰り返し隣接して配置されることによって中間形状を形成し、前記中間形状が、前記第1の方向と0度より大きく且つ180度より小さいある角度を成す第2の方向に沿って、第2の距離を周期として繰り返し隣接して配置されて金網形状をなし、
    前記複数枚の金網部のうち隣り合う2枚は互いに、遮蔽すべき電波が有する波長の概4分の1に相当する第3の距離だけ離れて対向するように配置された
    電波遮蔽部品。
  2. 前記第1の距離に前記ある角度の正弦を乗じた数値は、前記遮蔽すべき電波が有する波長の2分の1以下である
    請求項1に記載の電波遮蔽部品。
  3. 前記第2の距離に前記ある角度の正弦を乗じた数値は、前記遮蔽すべき電波が有する波長の2分の1以下である
    請求項2に記載の電波遮蔽部品。
  4. 前記複数枚の金網部のそれぞれに法線方向から入射した前記遮蔽すべき電波に対する電波遮蔽性能は、該電波の偏波方向に依存し、
    前記複数枚の金網部のそれぞれにおける前記電波遮蔽性能が最大である電波遮蔽性能最大方向は、180度を前記複数枚の金網部の枚数で除算した角度の倍数だけ互いに異なり、且つ何れの他の前記金網部における前記電波遮蔽性能最大方向とも平行でない
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
  5. 前記複数枚の金網部の少なくとも何れか1つは、線状の電気伝導体を平面状に編むことにより形成される形状を有する
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
  6. 前記複数枚の金網部の少なくとも何れか1つは、平面状の電気伝導体の面内に互いに平行な複数の切れ目を千鳥状に形成し、前記切れ目を前記平面状の電気伝導体の面内に垂直な方向に引き伸ばすことにより形成される形状を有する
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
  7. 前記複数枚の金網部の少なくとも何れか1つは、平面状の電気伝導体の面内に互いに平行な複数の長穴を形成することにより形成される形状を有する
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
  8. 前記金網部における前記電気伝導体が存在しない領域が、ある波長を有する光に対して透明な
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
  9. 前記複数枚の金網部間の間隙は、ある波長を有する光に対して透明な透明部材によって封止された
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の電波遮蔽部品。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の電波遮蔽部品により表面の少なくとも一部が形成された電波遮蔽筐体。
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