JP2019108995A - 燃焼炉の燃焼条件決定装置、燃焼条件決定方法、および燃焼システム - Google Patents
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Abstract
Description
燃焼炉の燃焼装置を制御する複数の燃焼制御パラメータを含む燃焼条件を決定する燃焼炉の燃焼条件決定装置であって、
前記燃焼炉の炉内に燃料及び空気を供給するバーナに供給される前記燃料である燃焼前燃料の燃料成分の少なくとも一部の計測値を含む燃焼前燃料成分を取得する燃焼前燃料成分取得部と、
前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼前燃料の燃焼により生じる灰の灰中未燃分又は排ガス中のNOx濃度の少なくとも一方である評価対象指標が所定のクライテリアを満たすように、少なくとも1つの前記燃焼制御パラメータの指令値を決定する指令値決定部と、を備える。
前記指令値決定部は、
前記燃焼制御パラメータの仮設定値を取得する仮設定値取得部と、
前記仮設定値取得部によって前記仮設定値が取得される度に、前記仮設定値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記評価対象指標の予測値を算出する評価対象指標予測部と、
前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすか否かを判定するクライテリア判定部と、
前記クライテリア判定部によって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定されるまで、前記仮設定値取得部によって取得される前記燃焼制御パラメータの前記仮設定値を変更すると共に、変更した前記仮設定値を前記仮設定値取得部に取得させるパラメータ調整部と、
前記クライテリア判定部によって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定された場合の前記仮設定値を前記指令値とする指令値選択部と、を有する。
前記評価対象指標予測部は、前記燃焼前燃料の燃焼性を示す燃焼性指標と前記評価対象指標と前記燃焼制御パラメータとの関係を示す予測マップを用いて、前記燃焼性指標および前記仮設定値から前記予測値を算出する。
上記(3)の構成によれば、灰中未燃分やNOx濃度などの評価対象指標の予測値を、予め実験等により取得可能な予測マップに基づいて算出する。これによって、燃焼制御パラメータの指令値を、迅速かつ精度よく予測することができる。
前記指令値決定部は、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値と、前記燃焼前燃料を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された予測モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分および前記仮設定値から前記予測値を算出する。
上記(4)の構成によれば、燃焼制御パラメータの指令値を、燃焼前燃料成分と、その燃焼時の評価対象指標の計測値との関係を機械学習することにより作成された予測モデルを用いて予測する。これによって、燃焼制御パラメータの適切な指令値を容易に予測することができる。
前記評価対象指標の前記予測値と前記評価対象指標の計測値との差異に基づいて、再学習を行うか否かの判定を行う再学習判定部を、さらに備える。
上記(5)の構成によれば、燃評価対象指標の予測値が許容範囲を超えて計測値と異なる場合などには、再学習が必要と判定する。この判定に応じて再学習を行うことによって、機械学習に基づいて作成する予測モデルを用いた予測精度を維持することができる。
前記指令値決定部は、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値であって前記所定のクライテリアを満たす前記計測値と、前記燃焼前燃料を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された指令値決定モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分から前記指令値を決定する。
上記(6)の構成によれば、燃焼制御パラメータの指令値を、燃焼前燃料成分と、その燃焼時の評価対象指標の計測値であって所定のクライテリアを満たす計測値と、その際の燃焼制御パラメータとの関係を機械学習することにより作成された指令値決定モデルを用いて決定する。これによって、燃焼制御パラメータの適切な指令値を容易に決定することができる。
前記評価対象指標を含む運転状態評価指標の計測値を取得する運転状態評価指標取得部と、
前記運転状態評価指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記指令値決定部によって決定された前記燃焼制御パラメータの前記指令値を調整するための調整値を決定する調整値決定部と、をさらに備える。
上記(7)の構成によれば、評価対象指標などの運転状態評価指標の計測値に基づいて、既に決定された燃焼制御パラメータの指令値を燃焼炉の運転状況に応じて調整する。これによって、燃焼制御パラメータの指令値を実際の状況に応じて、より適切な値に調整することができる。
前記運転状態評価指標は、前記評価対象指標を含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記評価対象指標の計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記評価対象指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する評価対象指標調整値算出部を有する。
上記(8)の構成によれば、評価対象指標の計測値に基づいて、燃焼制御パラメータの調整値を算出する。これによって、燃焼制御パラメータの指令値を実際の状況に応じて、より適切な値に調整することができる。
前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方を含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値が計画値よりも大きい場合は、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する調整値を算出する着火距離調整値算出部を有する。
上記(9)の構成によれば、燃料の燃焼後に生じる灰の灰中未燃分やNOx濃度について、その計測値が計画値よりも大きい場合には、計測値を計画値以下にするために、バーナと着火位置との間の着火距離が小さくなるような燃焼制御パラメータの調整値を算出する。これによって、燃焼制御パラメータの指令値を実際の状況に応じて、より適切な値に調整することができる。
前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分、および前記炉内の壁面における前記バーナの高さ位置に付着した前記灰の付着量を含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記灰中未燃分の計測値および前記灰の付着量の計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記灰中未燃分の計測値が灰中未燃分計画値よりも高く、かつ、前記灰の付着量が付着量計画値よりも少ない場合には、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する前記調整値を算出する第2着火距離調整値算出部を有する。
上記(10)の構成によれば、上記の灰の付着状況をさらに考慮して、燃焼制御パラメータの調整値を算出する。これによって、燃焼制御パラメータの指令値を実際の状況に応じて、さらに適切な値に調整することができる。
前記運転状態評価指標は、ミル装置により生成された前記燃焼前燃料である微粉燃料、または前記バーナから前記炉内に供給された前記燃焼前燃料の燃料粒子サイズを含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記燃料粒子サイズの計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記燃料粒子サイズの計測値に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する調整値を算出する粒子サイズ調整値算出部を有する。
上記(11)の構成によれば、炉内に供給される前の燃焼前燃料の燃料粒子サイズの計測値あるいは炉内に供給された燃焼前燃料のうちの未燃燃料の燃料粒子サイズの計測値に基づいて、燃焼制御パラメータの調整値を算出する。これによって、燃焼制御パラメータの指令値を実際の状況に応じて、より適切な値に調整することができる。
燃焼炉の燃焼装置を制御する複数の燃焼制御パラメータを含む燃焼条件を決定する請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置と、
前記燃焼炉の運転状態を評価するための運転状態評価指標をリアルタイムに計測可能な計測装置と、
前記燃焼条件決定装置によって決定された前記少なくとも1つの燃焼制御パラメータの指令値を前記燃焼装置送信する燃焼制御装置と、を備える。
上記(12)の構成によれば、上記(1)〜(11)と同様の効果を奏する。
燃焼炉の燃焼装置を制御する複数の燃焼制御パラメータを含む燃焼条件を決定する燃焼炉の燃焼条件決定方法であって、
前記燃焼炉の炉内に燃料及び空気を供給するバーナに供給される前記燃料である燃焼前燃料の燃料成分の少なくとも一部の計測値を含む燃焼前燃料成分を取得する燃焼前燃料成分取得ステップと、
前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼前燃料の燃焼により生じる灰の灰中未燃分又は排ガス中のNOx濃度の少なくとも一方である評価対象指標が所定のクライテリアを満たすように、少なくとも1つの前記燃焼制御パラメータの指令値を決定する指令値決定ステップと、を備える。
前記指令値決定ステップは、
前記燃焼制御パラメータの仮設定値を取得する仮設定値取得ステップと、
前記仮設定値取得ステップによって前記仮設定値が取得される度に、前記仮設定値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記評価対象指標の予測値を算出する評価対象指標予測ステップと、
前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすか否かを判定するクライテリア判定ステップと、
前記クライテリア判定ステップによって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定されるまで、前記仮設定値取得ステップによって取得される前記燃焼制御パラメータの前記仮設定値を変更すると共に、変更した前記仮設定値を前記仮設定値取得ステップに取得させるパラメータ調整ステップと、
前記クライテリア判定ステップによって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定された場合の前記仮設定値を前記指令値とする指令値決定ステップと、を有する。
前記評価対象指標予測ステップは、前記燃焼前燃料の燃焼性を示す燃焼性指標と前記評価対象指標と前記燃焼制御パラメータとの関係を示す予測マップを用いて、前記燃焼性指標および前記仮設定値から前記評価対象指標の予測値を算出する。
上記(15)の構成によれば、上記(3)と同様の効果を奏する。
前記指令値決定ステップは、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値と、前記燃焼前燃料成分を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された予測モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分および前記仮設定値から前記指令値を決定する。
上記(16)の構成によれば、上記(4)と同様の効果を奏する。
前記評価対象指標の前記予測値と前記評価対象指標の計測値との差異に基づいて、再学習を行うか否かの判定を行う再学習判定ステップを、さらに備える。
上記(17)の構成によれば、上記(5)と同様の効果を奏する。
前記指令値決定ステップは、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値であって前記所定のクライテリアを満たす前記計測値と、前記燃焼前燃料成分を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された指令値決定モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分から前記指令値を決定する。
上記(18)の構成によれば、上記(6)と同様の効果を奏する。
前記評価対象指標を含む運転状態評価指標の計測値を取得する運転状態評価指標取得ステップと、
前記運転状態評価指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記指令値決定ステップによって決定された前記燃焼制御パラメータの前記指令値を調整するための調整値を決定する調整値決定ステップと、をさらに備える。
上記(19)の構成によれば、上記(7)と同様の効果を奏する。
前記運転状態評価指標は、前記評価対象指標を含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記評価対象指標の計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記評価対象指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する評価対象指標調整値算出ステップを有する。
上記(20)の構成によれば、上記(8)と同様の効果を奏する。
前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方を含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値が計画値よりも大きい場合は、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する調整値を算出する着火距離調整値算出ステップを有する。
上記(21)の構成によれば、上記(9)と同様の効果を奏する。
前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分、および前記炉内の壁面における前記バーナの高さ位置に付着した前記灰の付着量を含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記灰中未燃分の計測値および前記灰の付着量の計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記灰中未燃分の計測値が灰中未燃分計画値よりも高く、かつ、前記灰の付着量が付着量計画値よりも少ない場合には、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する前記調整値を算出する第2着火距離調整値算出ステップを有する。
上記(22)の構成によれば、上記(10)と同様の効果を奏する。
前記運転状態評価指標は、ミル装置により生成された前記燃焼前燃料である微粉燃料、または前記バーナから前記炉内に供給された前記燃焼前燃料の燃料粒子サイズを含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記燃料粒子サイズの計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記燃料粒子サイズの計測値に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する調整値を算出する粒子サイズ調整値算出ステップを有する。
上記(23)の構成によれば、上記(11)と同様の効果を奏する。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1に示すように、燃焼炉8の燃焼条件決定装置1は、燃焼前燃料成分取得部2と、指令値決定部3と、を備える。燃焼条件決定装置1はコンピュータで構成されており、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリ、外部記憶装置などの記憶装置m、通信インタフェースなどを備えている。そして、主記憶装置にロードされたプログラム(燃焼条件決定プログラム)の命令に従ってCPUが動作(データの演算など)することで、上記の各機能部を実現する。燃焼条件決定装置1が備える上記の各機能部について、それぞれ説明する。
上述したように指令値決定部3によって決定された燃焼制御パラメータPの指令値Pvで燃焼装置9を運転することにより、評価対象指標TがクライテリアTcを満たすことが期待されるが、燃焼炉8の実際の運転時に、評価対象指標TがクライテリアTcを満たさない場合や、より適切な燃焼制御パラメータPが存在する場合がある。よって、燃焼炉8の実際の運転状態に応じて、既に決定された燃焼制御パラメータPの指令値Pvを燃焼炉8の運転中に調整する。
幾つかの実施形態では、運転状態評価指標Rは、評価対象指標Tを含む。また、運転状態評価指標取得部4は、評価対象指標Tの計測値Rmを取得する。そして、調整値決定部5は、評価対象指標Tの計測値Rmおよび燃焼前燃料成分Cpに基づいて、燃焼制御パラメータPの指令値Pvを調整する調整値を算出する評価対象指標調整値算出部51を有する。この場合、図1に示すように、運転状態評価指標Rの計測値Rmは、煙道8pにおける脱硝装置76の上流側で計測されたものであっても良い。図1に示す実施形態では、エコノマイザ82e(節炭器)と脱硝装置76との間(エコノマイザ出口)において、灰中未燃分およびNOx濃度を計測するようになっている。また、灰中未燃分は、LIBS装置である計測装置12により計測し、NOx濃度は、NOx濃度を計測可能なNOx濃度計(不図示)により測定するようになっており、これらの計測値Rmが運転状態評価指標取得部4にリアルタイムに入力されるようになっている。ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、計測装置12は、煙道8p内の画像(静止画、動画)を取得可能なカメラなどの撮像手段であって良い。この場合には、運転状態評価指標取得部4は、画像診断により得られる灰中未燃分の計測値Rmをリアルタイムに取得可能となる。その他の幾つかの実施形態では、計測装置12は、マイクロ波などを用いて灰中未燃分をリアルタイムで計測可能な装置であっても良い。
幾つかの実施形態では、運転状態評価指標Rは、上述した灰中未燃分またはNOx濃度の少なくとも一方を含む。また、運転状態評価指標取得部4は、灰中未燃分またはNOx濃度の少なくとも一方の計測値Rmを取得する。そして、調整値決定部5は、灰中未燃分またはNOx濃度の少なくとも一方の計測値Rmが、灰中未燃分の計画値またはNOx濃度の計画値よりも大きい場合は、炉内におけるバーナ91の先端と燃料の着火位置との間の距離(着火距離D)が短くなるように、燃焼制御パラメータPを調整する調整値Paを算出する着火距離調整値算出部52を有する。上記の灰中未燃分の計画値は、上述した灰中未燃分の規定値以下の任意の値(値範囲)であり、NOx濃度の計画値は、上述したNOx濃度の保証値以下の任意の値(値範囲)であり、例えば上述した予測値Teであっても良い。灰中未燃分やNOx濃度は、上述したように、エコノマイザ出口などの脱硝装置76の上流側で計測しても良い。また、着火位置は、バーナ91から炉内に投入された燃料に火が付く位置であり、バーナ91の先端から着火距離Dだけ離れた位置にある。図1に示す実施形態では、運転状態評価指標取得部4は、上記のようなリアルタイムな計測が可能な計測装置12に接続されると共に、計測装置12による灰中未燃分またはNOx濃度の計測の度に、運転状態評価指標取得部4にその計測値Rmが入力されることにより、灰中未燃分またはNOx濃度の計測値Rmをリアルタイムに取得するようになっている。
幾つかの実施形態では、運転状態評価指標Rは、ミル装置92により生成された燃焼前燃料Fである微粉燃料の燃料粒子サイズS、またはバーナ91から炉内に供給された燃焼前燃料Fの燃料粒子サイズSを含む。また、運転状態評価指標取得部4は、燃料粒子サイズSの計測値Rmを取得する。そして、調整値決定部5は、燃料粒子サイズSの計測値Rmに基づいて、燃焼制御パラメータPの指令値Pvを調整する調整値Paを算出する燃料粒子サイズ調整値算出部54を有する。燃料粒子サイズSは、例えばレーザを用いて計測するレーザ計測装置により計測が可能である。そして、運転状態評価指標取得部4は、レーザ計測装置のようなリアルタイムな計測が可能な計測装置12に接続されると共に、計測装置12によるリアルタイムな計測の度などに、運転状態評価指標取得部4に計測値Rmが入力されることにより、燃料粒子サイズSの計測値Rmをリアルタイムに取得しても良い。
図5A〜図5Bに示す燃焼条件決定方法を、微粉炭炊きボイラの運転時における石炭変更時を例として、図示のステップ順に説明する。
m 記憶装置
12 計測装置
2 前燃料成分取得部
3 指令値決定部
31 仮設定値取得部
32 評価対象指標予測部
33 クライテリア判定部
34 パラメータ調整部
35 指令値選択部
4 運転状態評価指標取得部
5 調整値決定部
51 評価対象指標調整値算出部
52 着火距離調整値算出部
53 第2着火距離調整値算出部
54 燃料粒子サイズ調整値算出部
6 再学習判定部
7 燃焼システム
7c 燃焼制御装置
71 石炭貯蔵設備
72 石炭ホッパ
73 石炭供給装置
75 排ガス配管
76 脱硝装置
77 空気予熱器
78 電気集塵器
8 燃焼炉
8f 燃焼室
8p 煙道
82 伝熱管群
83 風箱
84 炉底ホッパ部
84b 底
9 燃焼装置
91 バーナ
92 ミル装置
93 ポート
93a 量調整バルブ
94 風箱ダンパ
L 空気供給管
L1 搬送用空気供給管
L2 燃焼用空気供給管
Lf 微粉燃料管
F 前燃料
G 排ガス
A 外気
A1 一次空気
A2 二次空気
C 燃料成分
Cp 前燃料成分
T 評価対象指標(灰中未燃分、NOx濃度)
Tc 評価対象指標のクライテリア
Te 評価対象指標の予測値
P 燃焼制御パラメータ
Pv 指令値
Pp 仮設定値
Mf 予測マップ
Mm 予測モデル
Mv 指令値決定モデル
R 運転状態評価指標
Rm 運転状態評価指標の計測値
Ib 燃焼性指標
S 燃料粒子サイズ
B 灰付着量
D 着火距離
Claims (23)
- 燃焼炉の燃焼装置を制御する複数の燃焼制御パラメータを含む燃焼条件を決定する燃焼炉の燃焼条件決定装置であって、
前記燃焼炉の炉内に燃料及び空気を供給するバーナに供給される前記燃料である燃焼前燃料の燃料成分の少なくとも一部の計測値を含む燃焼前燃料成分を取得する燃焼前燃料成分取得部と、
前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼前燃料の燃焼により生じる灰の灰中未燃分又は排ガス中のNOx濃度の少なくとも一方である評価対象指標が所定のクライテリアを満たすように、少なくとも1つの前記燃焼制御パラメータの指令値を決定する指令値決定部と、を備えることを特徴とする燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 前記指令値決定部は、
前記燃焼制御パラメータの仮設定値を取得する仮設定値取得部と、
前記仮設定値取得部によって前記仮設定値が取得される度に、前記仮設定値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記評価対象指標の予測値を算出する評価対象指標予測部と、
前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすか否かを判定するクライテリア判定部と、
前記クライテリア判定部によって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定されるまで、前記仮設定値取得部によって取得される前記燃焼制御パラメータの前記仮設定値を変更すると共に、変更した前記仮設定値を前記仮設定値取得部に取得させるパラメータ調整部と、
前記クライテリア判定部によって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定された場合の前記仮設定値を前記指令値とする指令値選択部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 前記評価対象指標予測部は、前記燃焼前燃料の燃焼性を示す燃焼性指標と前記評価対象指標と前記燃焼制御パラメータとの関係を示す予測マップを用いて、前記燃焼性指標および前記仮設定値から前記予測値を算出することを特徴とする請求項2に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。
- 前記指令値決定部は、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値と、前記燃焼前燃料を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された予測モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分および前記仮設定値から前記予測値を算出することを特徴とする請求項2に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。
- 前記評価対象指標の前記予測値と前記評価対象指標の計測値との差異に基づいて、再学習を行うか否かの判定を行う再学習判定部を、さらに備えることを特徴とする請求項4に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。
- 前記指令値決定部は、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値であって前記所定のクライテリアを満たす前記計測値と、前記燃焼前燃料を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された指令値決定モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分から前記指令値を決定することを特徴とする請求項1に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。
- 前記評価対象指標を含む運転状態評価指標の計測値を取得する運転状態評価指標取得部と、
前記運転状態評価指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記指令値決定部によって決定された前記燃焼制御パラメータの前記指令値を調整するための調整値を決定する調整値決定部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 前記運転状態評価指標は、前記評価対象指標を含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記評価対象指標の計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記評価対象指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する評価対象指標調整値算出部を有することを特徴とする請求項7に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方を含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値が計画値よりも大きい場合は、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する調整値を算出する着火距離調整値算出部を有することを特徴とする請求項7または8に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分、および前記炉内の壁面における前記バーナの高さ位置に付着した前記灰の付着量を含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記灰中未燃分の計測値および前記灰の付着量の計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記灰中未燃分の計測値が灰中未燃分計画値よりも高く、かつ、前記灰の付着量が付着量計画値よりも少ない場合には、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する前記調整値を算出する第2着火距離調整値算出部を有することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 前記運転状態評価指標は、ミル装置により生成された前記燃焼前燃料である微粉燃料、または前記バーナから前記炉内に供給された前記燃焼前燃料の燃料粒子サイズを含み、
前記運転状態評価指標取得部は、前記燃料粒子サイズの計測値を取得し、
前記調整値決定部は、前記燃料粒子サイズの計測値に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する調整値を算出する粒子サイズ調整値算出部を有することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置。 - 燃焼炉の燃焼装置を制御する複数の燃焼制御パラメータを含む燃焼条件を決定する請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定装置と、
前記燃焼炉の運転状態を評価するための運転状態評価指標をリアルタイムに計測可能な計測装置と、
前記燃焼条件決定装置によって決定された前記少なくとも1つの燃焼制御パラメータの指令値を前記燃焼装置送信する燃焼制御装置と、を備えることを特徴とする燃焼システム。 - 燃焼炉の燃焼装置を制御する複数の燃焼制御パラメータを含む燃焼条件を決定する燃焼炉の燃焼条件決定方法であって、
前記燃焼炉の炉内に燃料及び空気を供給するバーナに供給される前記燃料である燃焼前燃料の燃料成分の少なくとも一部の計測値を含む燃焼前燃料成分を取得する燃焼前燃料成分取得ステップと、
前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼前燃料の燃焼により生じる灰の灰中未燃分又は排ガス中のNOx濃度の少なくとも一方である評価対象指標が所定のクライテリアを満たすように、少なくとも1つの前記燃焼制御パラメータの指令値を決定する指令値決定ステップと、を備えることを特徴とする燃焼炉の燃焼条件決定方法。 - 前記指令値決定ステップは、
前記燃焼制御パラメータの仮設定値を取得する仮設定値取得ステップと、
前記仮設定値取得ステップによって前記仮設定値が取得される度に、前記仮設定値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記評価対象指標の予測値を算出する評価対象指標予測ステップと、
前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすか否かを判定するクライテリア判定ステップと、
前記クライテリア判定ステップによって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定されるまで、前記仮設定値取得ステップによって取得される前記燃焼制御パラメータの前記仮設定値を変更すると共に、変更した前記仮設定値を前記仮設定値取得ステップに取得させるパラメータ調整ステップと、
前記クライテリア判定ステップによって前記予測値が前記所定のクライテリアを満たすと判定された場合の前記仮設定値を前記指令値とする指令値決定ステップと、を有することを特徴とする請求項13に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。 - 前記評価対象指標予測ステップは、前記燃焼前燃料の燃焼性を示す燃焼性指標と前記評価対象指標と前記燃焼制御パラメータとの関係を示す予測マップを用いて、前記燃焼性指標および前記仮設定値から前記評価対象指標の予測値を算出することを特徴とする請求項14に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。
- 前記指令値決定ステップは、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値と、前記燃焼前燃料成分を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された予測モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分および前記仮設定値から前記指令値を決定することを特徴とする請求項14に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。
- 前記評価対象指標の前記予測値と前記評価対象指標の計測値との差異に基づいて、再学習を行うか否かの判定を行う再学習判定ステップを、さらに備えることを特徴とする請求項16に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。
- 前記指令値決定ステップは、前記燃焼前燃料成分と、前記燃焼前燃料成分を有する前記燃焼前燃料の燃焼により生じた前記評価対象指標の計測値であって前記所定のクライテリアを満たす前記計測値と、前記燃焼前燃料成分を燃焼した際の前記燃焼制御パラメータの指令値とを対応付けた複数のデータで構成される教師データを機械学習することにより作成された指令値決定モデルを用いて、前記燃焼前燃料成分から前記指令値を決定することを特徴とする請求項13に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。
- 前記評価対象指標を含む運転状態評価指標の計測値を取得する運転状態評価指標取得ステップと、
前記運転状態評価指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記指令値決定ステップによって決定された前記燃焼制御パラメータの前記指令値を調整するための調整値を決定する調整値決定ステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項13〜18のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。 - 前記運転状態評価指標は、前記評価対象指標を含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記評価対象指標の計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記評価対象指標の計測値および前記燃焼前燃料成分に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する評価対象指標調整値算出ステップを有することを特徴とする請求項19に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。 - 前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方を含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記灰中未燃分または前記NOx濃度の少なくとも一方の計測値が計画値よりも大きい場合は、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する調整値を算出する着火距離調整値算出ステップを有することを特徴とする請求項19または20に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。 - 前記運転状態評価指標は、前記灰中未燃分、および前記炉内の壁面における前記バーナの高さ位置に付着した前記灰の付着量を含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記灰中未燃分の計測値および前記灰の付着量の計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記灰中未燃分の計測値が灰中未燃分計画値よりも高く、かつ、前記灰の付着量が付着量計画値よりも少ない場合には、前記炉内における前記バーナの先端と前記燃料の着火位置との間の着火距離が短くなるように、前記燃焼制御パラメータを調整する前記調整値を算出する第2着火距離調整値算出ステップを有することを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。 - 前記運転状態評価指標は、ミル装置により生成された前記燃焼前燃料である微粉燃料、または前記バーナから前記炉内に供給された前記燃焼前燃料の燃料粒子サイズを含み、
前記運転状態評価指標取得ステップは、前記燃料粒子サイズの計測値を取得し、
前記調整値決定ステップは、前記燃料粒子サイズの計測値に基づいて、前記燃焼制御パラメータの指令値を調整する調整値を算出する粒子サイズ調整値算出ステップを有することを特徴とする請求項19〜22のいずれか1項に記載の燃焼炉の燃焼条件決定方法。
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