以下、図面を参照して本発明に係る安全運転支援システムについて説明する。本発明に係る安全運転支援システムは、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援システム100を示す模式図である。安全運転支援システム100は、例えば、ウェアラブル端末10と、安全運転支援車載装置30と、を備える。図2は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援システム100aを示す模式図である。安全運転支援システム100aは、安全運転支援システム100を拡張した安全運転支援システムであり、例えば、安全運転支援システム100を備えた車両50、サーバ101、医療機関110、行政機関130及び民間企業140で構成されるが、これに限定されるものではない。サーバ101は、例えば、安全運転支援システム100と無線通信を介して接続可能なサーバであり、医療機関110、行政機関130及び/又は民間企業140と有線通信又は無線通信を介して接続される。即ち、サーバ101は、安全運転支援システム100aにおいて、安全運転支援システム100と医療機関110、行政機関130及び/又は民間企業140とを接続するためのハブとして機能するサーバである。サーバ101のハードウェアは特に限定されず、公知のサーバ及び公知のサーバが備える各種の電子機器により構成される。
一実施形態において、サーバ101は、運転者1の情報とウェアラブル端末10の端末特定情報を関連付けて格納してもよい。運転者1の情報とは、運転者1の氏名、住所、病歴等であり、運転者1を特定する情報であればよい。また、運転者1の情報には、例えば、運転者1が車両を運転することを許可されていることを示すコード等を含むことが好ましい。また、運転者1の疾患等により、運転者1をモニタリングするためのセンサを指定する情報を含んでもよい。また、一実施形態において、サーバ101は、運転者1の許容情報を格納してもよい。運転者1の許容情報とは、運転者1が車両を運転するのを許容するための生体情報に基づく基準である。許容情報は、運転者1による運転を制限する基準でもあるため、運転者1が有する疾患等により、生体情報の種類、及び生体情報の種類毎の適正な基準が医療従事者により設定される。一実施形態において、運転者1が心疾患の患者である場合、例えば、心拍数と心電図波形を基準とした許容情報を用いることができる。例えば、運転者1の認証情報には、例えば、運転者1が車両を運転することを許可されていることを示すコード等を含むことが好ましい。また、運転者1の疾患等により、運転者1をモニタリングするためのセンサを指定する情報を含んでもよい。運転者1の許容情報とは、運転者1が車両を運転するのを許容するための生体情報に基づく基準である。許容情報は、運転者1による運転を制限する基準でもあるため、運転者1が有する疾患等により、生体情報の種類、及び生体情報の種類毎の適正な基準が医療従事者により設定される。一実施形態において、運転者1が不整脈を示す患者である場合、例えば、心拍数と心電図波形を基準とした許容情報を用いることができる。
心拍数と心電図波形を基準とした許容情報を用いる場合、不整脈患者と、スポーツを継続した場合の心臓の構造的及び機能的変化、所謂、スポーツ心臓との区別が必要となる場合がある。スポーツ心臓は必ずしも病的な状態ではないため、不整脈を示す患者の許容情報は、個人差を考慮した医療従事者による診断により運転者1毎に適正に設定される。例えば、心拍数が50回/分以上である場合、徐脈性の不整脈の可能性が高くなり、心停止などの致死的な状況に陥る可能性が高くなる。また、例えば、心拍数が120回/分以上である場合、頻脈性の不整脈の可能性が高くなる。不整脈を示す心拍数には患者の個人差があるため、医療従事者による診断により運転者1毎に適正に設定されるが、一例においては、心拍数が50回/分より速く120回/分未満であることを許容情報(第1の範囲)としてもよい。また、一例において、徐脈性の不整脈の可能性がより高くなる心拍数を40回以下、頻脈性の不整脈の可能性がより高くなる心拍数を200回/分以上を危険値(第2の範囲)として設定してもよい。さらに、心電計により取得された心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類される場合には心停止するリスクが非常に高いため、心電計により取得された心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類されないことを許容情報としてもよい。
一実施形態において、サーバ101の運転者1の情報を格納する記憶領域と、運転者1の許容情報を格納する記憶領域とは、医療従事者等の専門家のみアクセス可能な領域に格納されることが好ましい。医療従事者用端末111は、サーバ101と接続することにより、運転者1の情報と許容情報を書き換えることができる。したがって、本実施形態において、運転者1の情報及び許容情報は、医療従事者用端末111を操作可能な者、即ち、医療従事者等の専門家のみが書き換え可能である。
車両50は、車載された無線通信手段を備え、無線通信を介して、安全運転支援システム100とサーバ101とは通信可能である。無線通信として、例えば、移動体通信ネットワークを用いることができる。一実施形態において、安全運転支援システム100は、運転者1が所有する携帯電話、スマートフォン、iPad(登録商標)等のタブレット型端末又は専用送受信機の回線を介して、サーバ101と接続されてもよい。または、車両50に移動体通信ネットワークと接続可能な専用の無線通信装置が搭載されていてもよい。
医療機関110は、少なくとも運転者1の所謂かかりつけ医を含む。また、医療機関110は、各種の病院及び医院を含む。医療機関110は、医療従事者用端末111を備え、サーバ101と有線通信又は無線通信を介して接続される。したがって、医療従事者用端末111は、サーバ101を介して、安全運転支援システム100と接続可能である。なお、医療従事者用端末111は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。例えば、医療従事者用端末111には、パーソナルコンピュータ、iPad等のタブレット型端末、スマートフォン等のメールを受信可能な端末を用いることができる。一実施形態において、医療従事者用端末111は、サーバ101を介さずに、上述した移動体通信ネットワークを介して、安全運転支援システム100と接続してもよい。医療従事者用端末111は、安全運転支援システム100から、運転者1の生体情報を受信し、医療従事者が運転者1の生体情報をモニタリングすることを可能にしてもよい。また、運転者1の生体情報に異常が検出されたときに、安全運転支援システム100から、医療従事者用端末111に異常を通知してもよい。一実施形態において、医療従事者用端末111が安全運転支援システム100から取得した運転者1の生体情報の異常を通知された場合、医療従事者が運転者1の生体情報を確認した上で、行政機関130又は民間企業140に運転者1の支援や救助を要請することが好ましい。
また、一実施形態において、医療従事者用端末111は、複数の医療機関110に設置されてもよい。安全運転支援システム100から運転者1の生体情報の異常を通知する医療従事者用端末111の優先順位(運転者1の生体情報の異常を通知する医療機関110の優先順位)をサーバ101に登録しておき、運転者1の生体情報に異常が検出されたときに、サーバ101は、登録された優先順位に従って、運転者1の生体情報の異常を医療従事者用端末111に通知してもよい。サーバ101は、優先順位が1番目の医療従事者用端末111(例えば、かかりつけ医)に運転者1の生体情報の異常を通知し、1番目の医療従事者用端末111からの応答がない場合に、優先順位が2番目の医療従事者用端末111(例えば、地域の中核病院等)に運転者1の生体情報の異常を通知してもよい。また、一実施形態において、1番目の医療従事者用端末111からの応答がない場合に、運転者1の家族のタブレット型端末、スマートフォン等のメールを受信可能な端末に運転者1の生体情報の異常を通知してもよい。医療従事者用端末111は、安全運転支援システム100aにおいて、安全運転支援システム100から取得した運転者1の生体情報等を表示可能なアプリケーションを主記憶装置に格納して実行するか、インターネットブラウザを介して、サーバ101から提供される運転者1の生体情報を表示させてもよい。
また、一実施形態において、安全運転支援システム100から取得した運転者1の生体情報は、サーバ101に格納されてもよい。医療従事者等の専門家は、医療従事者用端末111を介して、サーバ101に格納され、蓄積された運転者1の生体情報を閲覧することができる。医療従事者は、運転者1の定期的な診察の際に、運転者1の診察結果と、蓄積された運転者1の生体情報に基づいて、許容情報を適切に調整することができる。このため、医療従事者等の専門家は、医療従事者用端末111を介して調整した許容情報をサーバ101に格納することにより、定期的に許容情報を更新してもよい。徐脈性の不整脈や頻脈性の不整脈が発生する心拍数には個人差があり、患者の体調の影響も受けるため、許容情報は、医療従事者により定期的に調整されることが好ましい。
行政機関130は、例えば、消防署(消防庁を含む)や警察署(警視庁を含む)を含むが、これに限定されない。行政機関130は、行政機関用端末131を備え、サーバ101と有線通信又は無線通信を介して接続される。したがって、行政機関用端末131は、サーバ101を介して、安全運転支援システム100及び医療従事者用端末111と接続可能である。なお、行政機関用端末131は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。例えば、行政機関用端末131には、パーソナルコンピュータ、iPad等のタブレット型端末、スマートフォン等のメールを受信可能な端末を用いることができる。一実施形態において、医療従事者用端末111が安全運転支援システム100から運転者1の生体情報の異常を通知された場合、医療従事者が運転者1の生体情報を確認した上で、行政機関130に運転者1の支援や救助を要請することが好ましい。安全運転支援システム100aにおいては、医療従事者用端末111がサーバ101を介して、行政機関用端末131と接続するため、医療従事者は、医療従事者用端末111を操作することにより、運転者1の支援や救助を行政機関130に要請することができる。
また、一実施形態において、行政機関用端末131は、サーバ101を介さずに、上述した移動体通信ネットワークを介して、安全運転支援システム100と接続してもよい。行政機関用端末131は、安全運転支援システム100から、運転者1の生体情報を受信し、行政機関130のオペレータが運転者1の生体情報をモニタリングすることを可能にしてもよい。また、運転者1の生体情報に異常が検出されたときに、安全運転支援システム100から、行政機関用端末131に異常を通知してもよい。
行政機関130のオペレータは、医療機関110からの要請を受けた場合、又は行政機関用端末131に運転者1の生体情報の異常が通知された場合に、安全運転支援システム100から、車両50の位置情報を取得し、救急車133やパトロールカー(図示せず)を車両50の停車場所に派遣することができる。なお、行政機関用端末131は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。行政機関用端末131は、安全運転支援システム100aにおいて、安全運転支援システム100から取得した運転者1の生体情報等を表示可能なアプリケーションを主記憶装置に格納して実行するか、インターネットブラウザを介して、サーバ101から提供される運転者1の生体情報を表示させてもよい。
民間企業140は、例えば、介護施設、訪問看護ステーションや民間の警備会社等を含む。民間企業140は、民間企業用端末141を備え、サーバ101と有線通信又は無線通信を介して接続される。したがって、民間企業用端末141は、サーバ101を介して、安全運転支援システム100及び医療従事者用端末111と接続可能である。なお、民間企業用端末141は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。例えば、民間企業用端末141には、パーソナルコンピュータ、iPad等のタブレット型端末、スマートフォン等のメールを受信可能な端末を用いることができる。一実施形態において、医療従事者用端末111が安全運転支援システム100から運転者1の生体情報の異常を通知された場合、医療従事者が運転者1の生体情報を確認した上で、民間企業140に運転者1の支援や救助を要請することが好ましい。安全運転支援システム100aにおいては、医療従事者用端末111がサーバ101を介して、民間企業用端末141と接続するため、医療従事者は、医療従事者用端末111を操作することにより、運転者1の支援や救助を民間企業140に要請することができる。
また、一実施形態において、民間企業用端末141は、サーバ101を介さずに、上述した移動体通信ネットワークを介して、安全運転支援システム100と接続してもよい。民間企業用端末141は、安全運転支援システム100から、運転者1の生体情報を受信し、民間企業140のオペレータが運転者1の生体情報をモニタリングすることを可能にしてもよい。また、運転者1の生体情報に異常が検出されたときに、安全運転支援システム100から、民間企業用端末141に異常を通知してもよい。
民間企業140のオペレータは、医療機関110からの要請を受けた場合、又は民間企業用端末141に運転者1の生体情報の異常が通知された場合に、安全運転支援システム100から、車両50の位置情報を取得し、支援車両143(例えば、介護職員や警備員が搭乗した車両)を車両50の停車場所に派遣することができる。なお、民間企業用端末141は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。民間企業用端末141は、安全運転支援システム100aにおいて、安全運転支援システム100から取得した運転者1の生体情報等を表示可能なアプリケーションを主記憶装置に格納して実行するか、インターネットブラウザを介して、サーバ101から提供される運転者1の生体情報を表示させてもよい。なお、安全運転支援システム100aにおいては、医療機関110と民間企業140が運転者1の生体情報を共有することができるため、民間企業140のオペレータ、介護職員や警備員とは、医療従事者と連携して、又は医療従事者の指導の下、運転者1に対して適切な支援や処置をすることができる。
また、一実施形態において、運転者1が介護施設である民間企業140の利用者である場合に、サーバ101は、安全運転支援システム100から医療従事者用端末111に運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、行政機関用端末131又は民間企業用端末141へ運転者1の支援や救助を要請する操作が行われなかった場合に、民間企業用端末141へ運転者1の異常を通知するようにしてもよい。この場合、民間企業140のオペレータは、民間企業用端末141を介して運転者1の状況を確認すると共に、医療従事者と連携して、又は医療従事者の指導の下、運転者1に対して適切な支援や処置をすることができる。また、民間企業140のオペレータは、民間企業用端末141を介して運転者1の状況を確認すると共に、行政機関用端末131へ運転者1の支援や救助を要請してもよい。サーバ101は、民間企業用端末141が応答しなかった場合に、行政機関用端末131へ運転者1の異常を通知するようにしてもよい。このように、サーバ101から運転者1の異常を通知する順番を規定してもよい。
なお、本発明に係る安全運転支援システムは、個人の運転者の安全運転支援にとどまるものではない。図3は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援システム100bを示す模式図である。安全運転支援システム100bは、安全運転支援システム100を交通機関に従事する運転者用に拡張した安全運転支援システムであり、例えば、安全運転支援システム100を備えたバス200やタクシー250、サーバ101、医療機関110、行政機関130及び交通機関150で構成されるが、これに限定されるものではない。サーバ101は、例えば、安全運転支援システム100と無線通信を介して接続可能なサーバであり、医療機関110、行政機関130及び交通機関150と有線通信又は無線通信を介して接続される。その他の構成については、上述した構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
交通機関150は、例えば、バスの運行会社やタクシー会社を含む。交通機関150は、交通機関用端末151を備え、サーバ101と有線通信又は無線通信を介して接続される。したがって、交通機関用端末151は、サーバ101を介して、安全運転支援システム100及び医療従事者用端末111と接続可能である。なお、交通機関用端末151は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。例えば、交通機関用端末151には、パーソナルコンピュータ、iPad等のタブレット型端末、スマートフォン等のメールを受信可能な端末を用いることができる。一実施形態において、医療従事者用端末111が安全運転支援システム100から運転者1の生体情報の異常を通知された場合、医療従事者が運転者1の生体情報を確認した上で、交通機関150に運転者1の支援や救助を要請することが好ましい。また、一実施形態において、安全運転支援システム100から交通機関用端末151に運転者1の生体情報の異常を通知された場合、交通機関150のオペレータは、運転者1に対する適切な支援や処置を行うために、医療従事者に指導を求めることができる。
また、一実施形態において、交通機関用端末151は、サーバ101を介さずに、上述した移動体通信ネットワークを介して、安全運転支援システム100と接続してもよい。交通機関用端末151は、安全運転支援システム100から、運転者1の生体情報を受信し、交通機関150のオペレータが運転者1の生体情報をモニタリングすることを可能にしてもよい。また、運転者1の生体情報に異常が検出されたときに、安全運転支援システム100から、交通機関用端末151に異常を通知してもよい。
交通機関150のオペレータは、医療機関110からの要請を受けた場合、又は交通機関用端末151に運転者1の生体情報の異常が通知された場合に、安全運転支援システム100から、バス200又はタクシー250の位置情報を取得し、運転者1の支援や救助を行政機関130に要請することができる。また、交通機関150のオペレータは、車両50の位置情報に基づいて、代替の運転者や車両を派遣することもできる。交通機関150が所有するバス200又はタクシー250には乗客が搭乗していることが想定されるため、運転者1の救助の他に、乗客の安全の確保や代替の輸送手段の確保が必要である。安全運転支援システム100bにおいては、交通機関150の輸送機能の支援にも貢献するものである。
なお、交通機関用端末151は、汎用のコンピュータ端末でよく、専用の端末であってもよい。交通機関用端末151は、安全運転支援システム100bにおいて、安全運転支援システム100から取得した運転者1の生体情報等を表示可能なアプリケーションを主記憶装置に格納して実行するか、インターネットブラウザを介して、サーバ101から提供される運転者1の生体情報を表示させてもよい。
また、一実施形態において、サーバ101は、安全運転支援システム100から医療従事者用端末111に運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、医療従事者用端末111から行政機関用端末131又は交通機関用端末151へ運転者1の支援や救助を要請する操作が行われなかった場合に、交通機関用端末151へ運転者1の異常を通知するようにしてもよい。この場合、交通機関150のオペレータは、交通機関用端末151を介して運転者1の状況を確認すると共に、医療従事者と連携して、又は医療従事者の指導の下、運転者1に対して適切な支援や処置をすることができる。また、交通機関150のオペレータは、交通機関用端末151を介して運転者1の状況を確認すると共に、行政機関用端末131へ運転者1の支援や救助を要請してもよい。サーバ101は、交通機関用端末151が応答しなかった場合に、行政機関用端末131へ運転者1の異常を通知するようにしてもよい。このように、サーバ101から運転者1の異常を通知する順番を規定してもよい。
<ウェアラブル端末>
図4は、本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末10を示す模式図である。ウェアラブル端末10は、運転者1が装着可能なデバイスであって、例えば、図4(a)に示すようなウォッチタイプのデバイスであってもよい。図4(b)は、本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末10を示すブロック構成図である。ウェアラブル端末10は、例えば、記憶部11、電極(第1の電極)12a、電極(第2の電極)12b、センサ13、制御部15、通信部16、電源17及び入力部18を備えるが、これらに限定されるものではない。記憶部11は、例えば、メモリであり、第1の電極12a及び第2の電極12bで測定した運転者1から取得した生体情報、センサ13で測定した運転者1から取得した生体情報を一時的に格納してもよい。また、一実施形態において、運転者1の許容情報を格納する領域である許容情報記憶部を備えてもよい。また、記憶部11は、運転者1の認証情報を格納する領域である認証情報記憶部を備えてもよい。
ウェアラブル端末10は、端末特定情報を有する。端末特定情報は、例えば、通信部16に割り当てられた物理アドレス(MACアドレス)であってもよい。本実施形態においては、運転者1と端末特定情報が対応付けられているため、端末特定情報に基づいて、運転者1を特定することができる。
一実施形態において、第1の電極12aと第2の電極12bは、心電計の電極である。例えば、ウェアラブル端末10を左手首に装着した場合、第1の電極12aの手首に接する。この場合、右手の指(例えば、親指や人差し指)を第2の電極12bに密着させることにより、ウェアラブル端末10は、運転者1から心電図を得ることができる。なお、ウェアラブル端末10を右左手首に装着し、左手の指を第2の電極12bに密着させて、ウェアラブル端末10は、運転者1から心電図を得てもよい。ウェアラブル端末10の心電計は、運転者1の運転時以外での心電図を得ることができる。即ち、運転者1の運転前の心電図を得ることができる。
一実施形態において、センサ13は、運転者1から生体情報を取得する装置であって、例えば、脈拍計を含む。本実施形態において、脈拍計により測定される脈拍数は、心拍数とほぼ同義として扱う。したがって、本実施形態においては、センサ13が測定した脈拍数を、後述する運転者1の許容情報と比較することにより、運転者1が車両50を運転可能な状態にあるかを判断することができる。なお、センサ13は、脈拍以外の運転者1の生体情報を測定可能な他のセンサ、例えば、体温や血圧、酸素飽和度等を測定するセンサをさらに含んでもよい。ウェアラブル端末10が有するセンサ13の数、形状及び配置は任意に選択可能であり、特に限定されない。また、後述するウェアラブル端末10以外に配置されるセンサ43として、センサ13と同等の脈拍計を用いる場合には、ウェアラブル端末10がセンサ13を含まない構成としてもよい。
一実施形態において、制御部15は、ウェアラブル端末10を制御する装置であって、例えば、中央処理装置(CPU)である。また、制御部15は、ウェアラブル端末10を制御するプログラムを含む。なお、ウェアラブル端末10を制御するプログラムは、記憶部11に格納され、制御部15で実行される。また、一実施形態において、制御部15は、ウェアラブル端末10を制御するオペレーティングシステム(OS)と、安全運転支援システム100で機能するアプリケーションプログラム又はモジュールを含んでもよい。
一実施形態において、通信部16は、ウェアラブル端末10と外部の装置との通信を行う装置であって、例えば、Wi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11規格を使用する通信手段)やBluetooth(登録商標)等の無線通信規格に適合した通信手段を備えるが、これらに限定されるものではない。通信部16には物理アドレス(MACアドレス)が割り当てられており、物理アドレスからウェアラブル端末10を特定することができる。ウェアラブル端末10の物理アドレスは運転者1と対応付けられているため、ウェアラブル端末10の物理アドレスに基づいて、運転者1を特定することができる。一実施形態において、ウェアラブル端末10は、通信部16による無線通信を介して、安全運転支援車載装置30に接続する。また、後述するように、ウェアラブル端末10は、通信部16による無線通信を介して、医療従事者用端末111と接続することもできる。
一実施形態において、電源17は、一般的なバッテリであって、ウェアラブル端末10に配設された各装置に電源を供給する繰り返しの充放電が可能な電源である。例えば、電源17は、接続端子を備え、外部から電源供給して充電してもよい。また、電源17は、ワイヤレス電力伝送により、非接触で外部から電源供給して充電してもよい。電源17は、軽量、且つ大容量であることが好ましいが、特に限定されない。
入力部18は、運転者1がウェアラブル端末10を操作可能な入力手段であって、例えば、スイッチ、選択ボタン、タッチパネル等であってもよい。一実施形態において、入力部18は、タッチパネルを備えた表示装置(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ)であってもよい。また、入力部18の形状や位置は任意に選択可能であり、特に限定されない。入力部18は、例えば、運転者1が不調を感じた場合に押下操作することにより、ドクターコールを発信してもよい。また、入力部18が表示装置を備える場合、センサ13で測定した運転者1の生体情報を表示装置に表示して、運転者1に提供してもよい。
一実施形態において、記憶部11は、上述した運転者1の情報を運転者1の認証情報として格納してもよい。運転者1の認証情報には、運転者1の認証コード(ID)体重、指紋情報、顔の情報等の運転者1を特定する情報が含まれてもよい。また、一実施形態において、記憶部11は、運転者1の許容情報を格納してもよい。ウェアラブル端末10の記憶部11に運転者1の認証情報と許容情報を格納することにより、サーバ101へのアクセスの負荷を低減することができる。また、通信障害等によりウェアラブル端末10とサーバ101との通信が一時的に遮断されても、安全運転支援システム100の動作を維持することができる。
一実施形態において、ウェアラブル端末10の記憶部11は、運転者1の認証情報を格納する認証情報記憶部と、運転者1の許容情報を格納する許容情報記憶部を備えてもよい。運転者1の認証情報を格納する認証情報記憶部と、運転者1の許容情報を格納する許容情報記憶部とは、医療従事者等の専門家のみが書き換え可能とすることが好ましい。ウェアラブル端末10は、医療従事者用端末111と接続することにより、認証情報記憶部に格納された運転者1の認証情報と、許容情報記憶部11bに格納された運転者1の許容情報を書き換えることができる。したがって、本実施形態において、運転者1の認証情報及び許容情報は、医療従事者用端末111を操作可能な者、即ち、医療従事者等の専門家のみが書き換え可能である。なお、ウェアラブル端末10と医療従事者用端末111との接続は、ウェアラブル端末10の通信部16と医療従事者用端末111を、コネクタを介して接続してもよく、上述したように、通信部16が備える無線通信規格に適合した通信手段を介して行ってもよい。
なお、ウェアラブル端末10は、認証情報記憶部と許容情報記憶部に代えて、ウェアラブル端末10の表面に、例えば、バーコードのような認証コードを有してもよい。安全運転支援車載装置30が認証コードを読み取り可能なカメラ(例えば、CCDやCMOS等の撮像素子)を搭載している場合、カメラで認証コードを撮像し、安全運転支援車載装置30が撮像した認証コードを認識して、認証コードに対応する運転者1の許容情報等をサーバ101から受信してもよい。認証コードは、一次元バーコードでもよく、QRコード(登録商標)のような2次元バーコードでもよい。
ウェアラブル端末10は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、ウェアラブル端末10がバイブレーション機能や音声出力部をさらに備えてもよい。センサ13が測定した運転者1の生体情報が運転者1の許容情報を満たさない場合に、ウェアラブル端末10は、バイブレーション機能や音声出力部により、運転者1に注意喚起や警告を行ってもよい。
また、ウェアラブル端末10とサーバ101とは、専用送受信機20の回線を介して、接続されてもよい。図5は、本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末10の通信方法を示す模式図である。ウェアラブル端末10と専用送受信機20とは、例えば、Wi-FiやBluetooth等の無線通信規格に適合した通信手段により接続される。また、同様に、安全運転支援システム100とサーバ101とは、専用送受信機20の回線を介して、接続されてもよい。一実施形態において、ウェアラブル端末10と安全運転支援システム100とは、専用送受信機20を介して接続されてもよい。なお、ウェアラブル端末10とサーバ101とは、タブレット型端末やスマートフォン等の移動通信システムとして利用可能な端末を用いて接続することができる。また、運転者1が通話等に用いるスマートフォン以外のスマートフォンをウェアラブル端末10専用にして、専用送受信機20に代えて用いることもできる。
また、図4(a)においては、ウェアラブル端末10をウォッチタイプのデバイスとして示したが、これに限定されるものではない。本発明に係るウェアラブル端末は、運転者1が装着可能なデバイスであれば、どのような形状であってもよい。図6は、本発明の一変形例に係るウェアラブル端末10Aを示す模式図である。図6(a)はウェアラブル端末10Aの斜視図であり、図6(b)は図6(a)の線分AA’におけるウェアラブル端末10Aの断面図である。ウェアラブル端末10Aは、平板状、好ましくはシート状の装置である。図6(a)においては、矩形状のシート構造を有するウェアラブル端末10Aを示したが、ウェアラブル端末10Aは円盤状の構造体であってもよい。ウェアラブル端末10Aは、粘着層19を介して、運転者1の身体(例えば、胸部)に貼付される。粘着層19には、例えば、公知のジェル又はジェルシートを用いることができる。センサ13と運転者1の身体との接触性の観点から、粘着層19はセンサ13が運転者1の身体に接触する面には配置されないことが好ましい。また、ウェアラブル端末10Aと運転者1の身体との密着性の観点から、ウェアラブル端末10Aが運転者1の身体に密着する面のセンサ13が配置されていない部分を粘着層19で全て覆うことが好ましい。センサ13同士の干渉を防ぐため、粘着層19は絶縁性の材料で構成されることが好ましい。
なお、図6(b)に示したように、ウェアラブル端末10Aが運転者1の身体に密着した状態では、センサ13が運転者1の身体に接触する面と、粘着層19が運転者1の身体に接触する面とはほぼ同一面となることが好ましい。しかし、粘着層19が流動性又は弾性を有する場合には、ウェアラブル端末10Aを運転者1の身体に貼付する前は、粘着層19がセンサ13よりも運転者1の身体側(図6(b)においては下側)に突出した形状、即ち、センサ13が粘着層19よりも窪んだ形状となるように、粘着層19が配置されていてもよい。それ以外の構成は、図4(b)に示したウェアラブル端末10の構成と同様の構成を有してもよく、詳細な説明は省略する。また、粘着層19を用いる構成は、ウォッチタイプのデバイスであるウェアラブル端末10に適用することもできる。粘着層19は、ウェアラブル端末10と運転者1の手首との密着性を向上させるため、センサ13による運転者1から取得される生体情報の精度を向上することができる。
ここで、粘着層19の配置の変形例について説明する。図6(c)は図6(a)の線分AA’におけるウェアラブル端末10Aの断面図である。図6(c)においては、粘着層19Aは、センサ13を覆うようにウェアラブル端末10Aの下面全体に配置される。粘着層19Aは、導電性を有するジェルであり、公知のジェルを用いることができる。また、粘着層19は、導電性を有するジェルシートであってもよい。センサ13がパルスオキシメータ等の光センサである場合には、粘着層19Aは光透過性を有することが好ましい。なお、センサ13が複数配置される場合、センサ13同士の干渉を防ぐため、隣接するセンサ13を覆う粘着層19Aが接触しないように、導電性を有する粘着層19Aが分離して配置されることが好ましい。なお、図6(a)、図6(b)及び図6(c)においては、矩形のセンサ13を示したが、ウェアラブル端末10Aが有するセンサ13の数、形状及び配置は任意に選択可能であり、特に限定されない。
図7は、本発明の一実施形態に係る専用送受信機20を示すブロック構成図である。専用送受信機20は、例えば、制御部25、通信部26、電源27及びSIMカード29を備える。一実施形態において、制御部25は、専用送受信機20を制御する装置であって、例えば、中央処理装置(CPU)である。また、制御部25は、専用送受信機20を制御するプログラムを含む。また、一実施形態において、制御部25は、専用送受信機20を制御するOSを含んでもよい。
一実施形態において、通信部26は、専用送受信機20と外部の装置との通信を行う装置であって、例えば、移動通信システムとして利用可能な通信回線である。また、Wi-FiやBluetooth等の無線通信規格に適合した通信手段も備えるが、これらに限定されるものではない。通信部26には物理アドレス(MACアドレス)が割り当てられており、物理アドレスから専用送受信機20を特定することができる。したがって、上述した実施形態においては、ウェアラブル端末10の通信部16に割り当てられた物理アドレスに基づいて、運転者1を特定する例を示したが、専用送受信機20に割り当てられた物理アドレスに基づいて、運転者1を特定してもよい。
一実施形態において、専用送受信機20は、複数のウェアラブル端末10に接続してもよい。即ち、複数のウェアラブル端末10が1つの専用送受信機20を介して、安全運転支援車載装置30やサーバ101に接続してもよい。この場合、専用送受信機20に割り当てられた物理アドレスではなく、ウェアラブル端末10に割り当てられた物理アドレスに基づいて、運転者1を特定してもよい。
一実施形態において、電源27は、一般的なバッテリであって、専用送受信機20に配設された各装置に電源を供給する繰り返しの充放電が可能な電源である。例えば、電源27は、接続端子を備え、外部から電源供給して充電してもよい。また、電源27は、ワイヤレス電力伝送により、非接触で外部から電源供給して充電してもよい。電源27は、軽量、且つ大容量であることが好ましいが、特に限定されない。したがって、専用送受信機20は車両50内のみでの利用に限られず、携帯可能である。
<安全運転支援車載装置30>
一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、車両50に搭載され、車両50の車両制御部51に接続する。図8は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援車載装置30を示すブロック構成図である。安全運転支援車載装置30は、例えば、認証部31aと基準判定部31bを含む制御部31、許容情報記憶部32aを含む記憶部32、表示部33aと音声出力部33bを含む出力部33、通信部34を備える。安全運転支援車載装置30には、車両50の電源53から電源が供給される。電源53は、例えば、車両50に搭載されたバッテリである。また、一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、ハンドル部心電計41aと、その他のセンサ43とに通信部34を接続する。一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、有線通信又は無線通信を介して、運転者1が装着したペースメーカ41bと接続してもよい。なお、ハンドル部心電計41aに代えて、着衣型の心電計を用いてもよい。また、一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、位置情報受信部55に接続する。一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、統一規格変換部52を介して、車両制御部51に接続することが好ましい。
一実施形態において、制御部31は、安全運転支援車載装置30を制御する装置であって、例えば、中央処理装置(CPU)である。また、制御部31は、安全運転支援車載装置30を制御するプログラムを含む。なお、安全運転支援車載装置30を制御するプログラムは、記憶部32に格納され、制御部31で実行される。また、一実施形態において、制御部31は、安全運転支援車載装置30を制御するオペレーティングシステム(OS)と、安全運転支援システム100で機能するアプリケーションプログラム又はモジュールを含んでもよい。
一実施形態において、制御部31は、認証部31aと基準判定部31bを含む。認証部31aは、運転者1を認証するためのアプリケーションプログラム又はモジュールである。認証部31aは、ウェアラブル端末10の通信部16に割り当てられた物理アドレス又は専用送受信機20の通信部26に割り当てられた物理アドレスに基づき、運転者1を特定することができる。また、運転者1の認証情報に、運転者1が車両を運転することを許可されていることを示すコード等が含まれている場合には、認証部31aは、車両制御部51に運転者1による車両50の運転を許可してもよい。運転者1の認証情報に、運転者1が車両を運転することを許可されていることを示すコード等が含まれていない場合には、運転者1が車両50のエンジンを始動する操作をしても、車両制御部51を介して、エンジンの始動操作を遮断してもよい。また、認証部31aは、運転者1の認証情報に、運転者1を特定可能な情報、例えば、運転者1の体重、指紋情報、顔の情報が含まれ、これらを識別可能なセンサ43を備える場合には、これらの認証情報に基づいて、運転者1を認証することができる。
一実施形態において、基準判定部31bは、サーバ101又はウェアラブル端末10に格納された運転者1の許容情報と、少なくともウェアラブル端末10のセンサ13及び/又は脳波計測部41から測定された生体情報とを比較して、車両50の運行状態を制御するためのアプリケーションプログラム又はモジュールである。上述したように、運転者1の許容情報は、医療従事者により設定され、サーバ101又はウェアラブル端末10に格納されている。一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、通信部34を介して、サーバ101又はウェアラブル端末10から運転者1の許容情報を受信し、許容情報記憶部32aに格納してよい。運転者1の許容情報を許容情報記憶部32aに格納しておくことにより、安全運転支援車載装置30は、運転者1が車両50を運転している間は、許容情報記憶部32aから運転者1の許容情報を読み込んで、測定された生体情報と比較することができる。
一実施形態において、運転者1が不整脈を示す患者である場合、基準判定部31bは、例えば、心拍数と心電図波形を基準とした許容情報を用いて、測定された生体情報とを比較することができる。例えば、心拍数が第1の範囲から外れる場合、その後に徐脈や頻脈となり、意識喪失状態となるリスクが高まる。このため、許容情報記憶部32aに格納された許容情報として、心拍数が第1の範囲であることが格納されている場合、基準判定部31bは、センサ13により測定された運転者1の心拍数が第1の範囲であれば、車両制御部51に特段の信号を送信しない、又は運転を許可する信号を送信する。一方、センサ13により測定された運転者1の心拍数が第1の範囲から外れる場合には、後述するように、基準判定部31bは、出力部33に注意喚起のための表示及び音声出力をさせる信号を送信する。
また、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより取得された心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類される場合には心停止するリスクが非常に高い。このため、許容情報記憶部32aに格納された許容情報として、心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類されないことが格納されている場合、基準判定部31bは、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより測定された運転者1の心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類されない場合には、車両制御部51に特段の信号を送信しない、又は運転を許可する信号を送信する。一方、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより測定された運転者1の心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類された場合には、後述するように、基準判定部31bは、車両制御部51に車両50を停車させるための信号を送信する。
また、一実施形態において、心拍数が第2の範囲にある場合には、意識喪失状態又は心停止するリスクが非常に高い。このため、許容情報記憶部32aに格納された許容情報として、心拍数が第2の範囲であることが格納されている場合、基準判定部31bは、車両制御部51に車両50を停車させるための信号を送信する。
また、一実施形態において、運転者1が着席する車両50のシートの背もたれには、バイブレータ58が埋設されていてもよい。例えば、運転者1の心拍数が第2の範囲にあることが検出された場合、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより測定された運転者1の心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類された場合には、安全運転支援車載装置30の制御部31は、バイブレータ58を駆動し、運転者1の背中に振動による刺激を与えてもよい。このような刺激を与えることにより、運転者1の心臓の律動が回復することもあり、不整脈を示す運転者1の安全運転を支援することができる。
一実施形態において、出力部33は、例えば、表示部33aと音声出力部33bを含む。表示部33aは、例えば、ディスプレイやヘッドアップディスプレイ等の表示装置である。また、音声出力部33bは、車載のスピーカでもよく、安全運転支援車載装置30に配設された別途のスピーカでもよい。表示部33aと音声出力部33bは、基準判定部31bから受信した信号に応じて、運転者1に注意喚起するための映像や音声を出力したり、また、運転者1への警告をするための映像や音声を出力したりすることができる。さらに、音声出力部33bは、車両50が緊急停車する場合に、周囲に注意喚起するための音声を車外に出力するようにしてもよい。
一実施形態において、通信部34は、ウェアラブル端末10やペースメーカ41bとの無線通信を行うため、例えば、Wi-FiやBluetooth等の無線通信規格に適合した通信手段を備えるが、これらに限定されるものではない。また、通信部34は、ハンドル部心電計41a、センサ43、位置情報受信部55、車両制御部51及びバイブレータ58と接続するユニバーサル・シリアル・バス(USB)等のシリアルバス規格に対応する通信手段を備えてもよい。また、通信部34は、専用送受信機20を介してウェアラブル端末10と接続されてもよい。
図9(a)は、本発明の一実施形態に係るハンドル部心電計41aの模式図である。また、図9(b)は、本発明の一実施形態に係るハンドル部心電計41aのブロック構成図である。ハンドル部心電計41aは、例えば、電極44a、電極44b、電極44c、電極44d、制御部45、記憶部46、通信部47及び電源48を備える。電極44a、電極44b、電極44c及び電極44dは、運転者の手と接触する電極であり、公知の心電計用の電極を用いることができる。制御部45は、電極44a、電極44b、電極44c及び電極44dで検出された信号を処理する。記憶部46は必要に応じて配置され、電極44a、電極44b、電極44c及び電極44dで検出された信号を一時的に格納するメモリである。
通信部47は、安全運転支援車載装置30との無線通信を行うため、例えば、Wi-FiやBluetooth等の無線通信規格に適合した通信手段を備えるが、これらに限定されるものではない。また、通信部47は、安全運転支援車載装置30と接続するユニバーサル・シリアル・バス(USB)等のシリアルバス規格に対応する通信手段を備えてもよい。電源48は、車両50の電源53であってもよく、ワイヤレス電力伝送により、非接触で外部から電源供給して充電してもよい。また、乾電池等の取替可能な電源であってもよい。
一実施形態において、センサ43は、センサ13の脈拍計、ハンドル部心電計41a及びペースメーカ41b(心電計)以外の任意のセンサを含む。一実施形態において、運転席に配置された圧力計や、ハンドルに配置された圧力計、ハンドルに配置された指紋センサ、運転席に対向して配置された顔認証センサ等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。例えば、運転席にセンサ43として圧力計を配設することにより、運転者1の情報に運転者1の体重が含まれる場合には、認証部31aは圧力計で測定された運転者1の体重と、運転者1の認証情報に含まれる運転者1の体重とを比較して、運転席にいる運転者1が認証された運転者であることを判断することができる。また、センサ43としてハンドルに指紋センサを配設することにより、許容情報に運転者1の指紋情報が含まれる場合には、認証部31aは指紋センサで測定された運転者1の指紋と、運転者1の認証情報に含まれる運転者1の指紋とを比較して、ハンドルを握っている運転者1が認証された運転者であることを判断することができる。センサ43として対向する位置に顔認証センサを配設することにより、許容情報に運転者1の顔の情報が含まれる場合には、認証部31aは顔認証センサで認識された運転者1の顔と、運転者1の認証情報に含まれる運転者1の顔とを比較して、運転席にいる運転者1が認証された運転者であることを判断することができる。すなわち、認証された運転者1以外が運転するのを防止することができる。
また、センサ43aとしてハンドルに圧力計が配置されている場合、運転者1が運転中に両手をハンドルから離すと、圧力計で測定された圧力の変化から、基準判定部31bは運転者1に、異常が発生したと判断してもよい。
一実施形態において、通信部34が検出するウェアラブル端末10から受信する電波の強度から、基準判定部31bは運転者1が運転席にいることを確認してもよい。図10は、本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末10の識別方法を示す模式図である。運転者1以外の搭乗者3もウェアラブル端末10を装着していることもある。この場合、通信部34が検出する運転者1が装着したウェアラブル端末10から受信する電波の強度と搭乗者3が装着したウェアラブル端末10から受信する電波の強度とを比較することにより、安全運転支援車載装置30からの距離を測定することができる。したがって、基準判定部31bは、運転者1が運転席にいること安全運転支援車載装置30からの距離を用いて確認してもよい。また、ウェアラブル端末10を装着した搭乗者3の生体情報に異常が生じた場合、通信部34が受信したウェアラブル端末10の物理アドレスと生体情報から、制御部31は、サーバ101を介して、搭乗者3の異常を医療従事者用端末111、行政機関用端末131、民間企業用端末141又は交通機関用端末151へ通知してもよい。一実施形態において、安全運転支援システム100、安全運転支援システム100a及び安全運転支援システム100bは、運転者1の安全運転を支援するのみならず、ウェアラブル端末10を装着していれば、搭乗者3の健康状態の管理や救助にも利用することができる。
車両制御部51は、車両50を制御する制御装置であり、車両50に搭載されたコンピュータ又はモジュールである。車両制御部51は、公知の車両制御機構を有するため、その詳細な説明は省略する。一実施形態において、車両制御部51は、安全運転支援車載装置30と接続され、運転者1による運転操作以外に、安全運転支援車載装置30から受信する信号に基づき、車両50を制御する。一実施形態において、車両制御部51は、自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、クルーズコントロール等の安全運転サポート技術を備える。
車両制御部51は、車両50に特有の制御装置であるため、自動車メーカー毎又は車種毎に異なる構成を有する。安全運転支援車載装置30を車両制御部51に直接接続する場合、安全運転支援車載装置30を自動車メーカー毎又は車種毎に異なる車両制御部51用に設定する必要がある。または、安全運転支援車載装置30から受信する信号を、車両制御部51が利用可能なように、車両制御部51を変更する必要がある。
統一規格変換部52は、安全運転支援車載装置30が出力する信号を、自動車メーカー毎又は車種毎に異なる車両制御部51用に変換するコンピュータ又はモジュールである。一実施形態において、安全運転支援車載装置30と車両制御部51とを接続するために、統一規格変換部52を配置することが好ましい。したがって、統一規格変換部52は、安全運転支援車載装置30と車両制御部51とに接続可能な汎用性が高い装置であることが好ましい。このため、自動車メーカー毎又は車種毎に異なる車両制御部51を制御可能な自動車業界の統一規格により構成された装置であることが好ましい。例えば、一般社団法人日本自動車工業会で統一された規格や、一般社団法人日本自動車工業会と国土交通省や経済産業省等の官庁とにより統一された規格により構成された装置であることが好ましい。なお、本実施形態においては、統一規格変換部52を車両50に配置する構成を説明したが、これに限定されず、統一規格変換部52を安全運転支援車載装置30内に配置してもよい。統一規格変換部52を配置することにより、既存の車両にも、本発明に係る安全運転支援車載装置30を後付することが可能となり、新しい車両を購入せずとも、運転者1による安全運転を支援することができる。
位置情報受信部55は、公知のカーナビゲーションシステムあってよい。一実施形態において、車両50の位置情報、交通量情報、車両50が走行する地点近傍の地図情報を取得し、安全運転支援車載装置30に送信するが、これに限定されるものではない。
<運転者の認証方法>
本発明の一実施形態に係る安全運転支援システム100を用いた運転者1の認証方法について説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援システム100を用いた運転者1の認証方法を説明するフロー図である。安全運転支援車載装置30は、ウェアラブル端末10の端末特定情報を受信する(S101)。安全運転支援車載装置30は、サーバ101に認証情報を要求する(S103)。サーバ101は、格納された運転者1の認証情報を安全運転支援車載装置30に送信する(S105)。一実施形態において、運転者1の認証情報には、運転者1の氏名やIDの他に、運転者1の体重、指紋情報、顔の情報等の運転者1を特定する生体情報が含まれる。なお、運転者1の認証情報がウェアラブル端末10に格納されている場合には、安全運転支援車載装置30は、ウェアラブル端末10に運転者1の認証情報を要求し、受信してもよい。
また、安全運転支援車載装置30は、例えば、運転席に配設されたセンサ43から運転者1の生体情報を受信する(S107)。センサ43により取得する運転者1の生体情報としては、運転者1の体重、指紋、顔の画像が例示されるが、これらに限定されるものではない。安全運転支援車載装置30は認証情報に含まれる運転者1の体重、指紋情報又は顔の情報とセンサ43から受信した運転者1の体重、指紋又は顔の画像とを比較し、一致又は概略一致した場合には、運転者1を認証する(S109)。
図12は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援車載装置30での運転者1の認証方法を説明するフロー図である。安全運転支援車載装置30は、ウェアラブル端末10の端末特定情報を受信する(S301)。認証部31aは、サーバ101又はウェアラブル端末10に運転者1の認証情報を要求する(S303)。認証部31aは、サーバ101又はウェアラブル端末10から運転者1の認証情報を受信する(S305)。即ち、ウェアラブル端末10の端末特定情報に対応する運転者1の認証情報が、サーバ101又はウェアラブル端末10に存在することが確認される(第1の認証処理)。このとき、許容情報記憶部32aに運転者1の認証情報を格納してもよい。このとき、運転者1の認証情報に運転者1が車両を運転することを許可されていることを示すコード等が含まれている場合に、認証部31aは、運転者1を認証してもよい。また、認証部31aは、センサ13、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41b、及び車両50に搭載されたセンサ43が、運転者1の認証情報に含まれる運転者1をモニタリングするためのセンサと一致するかを判定してよい。認証部31aは、認証部31aは、センサ13、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41b、及び車両50に搭載されたセンサ43と、運転者1の認証情報に含まれるセンサとが一致しない場合には、出力部33にエラー信号を送信してもよい。
また、安全運転支援車載装置30は、上述したように、運転席に配設されたセンサ43から運転者1の生体情報を受信する(S307)。安全運転支援車載装置30は認証情報に含まれる運転者1の体重、指紋情報又は顔の情報等の生体情報とセンサ43から受信した運転者1の体重、指紋又は顔の画像等の生体情報とを比較する(S309)。ここで、運転者1の認証情報に含まれる運転者1の生体情報とセンサ43から受信した運転者1の生体情報との許容される差は、着衣による変化等を考慮して例えば、認証情報に含まれる運転者1の体重の10%、5%と事前設定されることが好ましい。また、運転者1の指紋を基準とする場合には指の傷等を考慮し、運転者1の顔を基準とする場合にはメガネや髪型、髭等を考慮して運転者1を認証するために許容される差を事前に決定することが好ましい。認証情報に含まれる運転者1の生体情報とセンサ43から受信した運転者1の生体情報とが一致又は概略一致した場合には、安全運転支援車載装置30は運転者1を認証する(S311)(第2の認証処理)。一方、認証情報に含まれる運転者1の生体情報とセンサ43から受信した運転者1の生体情報とが許容される差を超えた場合には、安全運転支援車載装置30は、出力部33にエラー信号を送信し、表示部33aは認証エラーを表示する(S313)。また、一実施形態において、音声出力部33bは、エラー信号に応じて、警告音を出力してもよい。このような運転者1は、認証部31aで行ってもよく、認証情報に含まれる運転者1の生体情報とセンサ43から受信した運転者1の生体情報の比較を基準判定部31bが行ってもよい。
<運転者の状態の判定方法>
また、一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、運転者1を認証した後に、運転者1が運転可能な状態であるかを判定してもよい。安全運転支援車載装置30は、サーバ101に運転者1の許容情報を要求する(S201)。サーバ101は、格納された許容情報を安全運転支援車載装置30に送信する(S203)。安全運転支援車載装置30は、センサ13から心拍数として脈拍数を受信し、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから心電図を受信する(S205)。安全運転支援車載装置30は、許容情報と、センサ13から受信した脈拍数及び/又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから受信した心電図波形とを比較する(S207)。安全運転支援車載装置30は、これらの生体情報が許容情報により許容される範囲にある場合には、車両制御部51に車両50のエンジンの始動を許可する(S209)。安全運転支援車載装置30よりの許可信号を受信した車両制御部51は、車両50のエンジンを始動することができる(S211)。なお、運転者1の許容情報がウェアラブル端末10に格納されている場合には、安全運転支援車載装置30は、ウェアラブル端末10に運転者1の許容情報を要求し、受信してもよい。
図13は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援車載装置30での運転者1の状態の判定方法を説明するフロー図である。安全運転支援車載装置30の基準判定部31bは、サーバ101又はウェアラブル端末10に運転者1の許容情報を要求する(S401)。安全運転支援車載装置30は、サーバ101又はウェアラブル端末10から許容情報を受信する。なお、許容情報記憶部32aに運転者1の許容情報を格納してもよい(S403)。また、基準判定部31bは、センサ13から心拍数として脈拍数を受信し、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから心電図を受信する(S405)。なお、基準判定部31bは、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから心拍数を受信してよい。基準判定部31bは、許容情報と、センサ13から受信した脈拍数及び/又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから受信した心電図波形とを比較する(S407)。基準判定部31bは、これらの生体情報が許容情報により許容される範囲にある場合には、車両制御部51に車両50のエンジンの始動を許可する。
一実施形態において、基準判定部31bは、脈拍計、又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bで測定された心拍数が第1の範囲であると判定した場合に、車両制御部51にエンジンの始動を許可する信号を送信する(S409)。一方、基準判定部31bは、脈拍計で測定された心拍数が第1の範囲から外れる場合、又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより測定された運転者1の心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類された場合には、車両制御部51にエンジンの始動を許可する信号を送信しない。また、一実施形態において、基準判定部31bが脈拍計で測定された心拍数が第1の範囲から外れる場合、には、基準判定部31bは、出力部33にエラー信号を送信し、表示部33aは認証エラーを表示する。また、一実施形態において、音声出力部33bは、エラー信号に応じて、警告音を出力してもよい(S411)。
一実施形態において、心拍数が第2の範囲である、又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより測定された運転者1の心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類された場合には、車両制御部51に非常信号を送信し、車両制御部51は、車両50のハザードランプを点滅させ、音声出力部33bは、周囲に緊急事態を知らせるための音声を車外に出力してよい。また、サーバ101を介して、医療従事者用端末111へ運転者1の異常を通知するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。また、サーバ101は、行政機関用端末131へ運転者1の救助信号を送信するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。
<安全運転支援方法>
図14は、本発明の一実施形態に係る安全運転支援システム100による安全運転支援方法を説明するフロー図である。運転者1が車両50を運転している場合、基準判定部31bは、センサ13から心拍数として脈拍数を受信し、ハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから心電図を受信する(S501)。基準判定部31bは、許容情報記憶部32aに格納された運転者1の許容情報と、センサ13及びハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bから受信した生体情報とを比較する(S503)。基準判定部31bは、脈拍計で測定された心拍数が第1の範囲であり、心電計により測定された心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類されない場合には、車両制御部51を制御しない。即ち、運転者1は通常に車両50を運転することができる。
一方、脈拍計で測定された心拍数が第1の範囲から外れる場合には、基準判定部31bは、出力部33に停車勧告をする信号を送信し、表示部33aは停車勧告を表示する。また、一実施形態において、音声出力部33bは、停車勧告をする信号に応じて、警告音を出力してもよい(S505)。また、一実施形態において、安全運転支援車載装置30は、通信部34を介して、サーバ101へ運転者1の異常情報を送信してもよい(S507)。
一実施形態において、サーバ101は、医療従事者用端末111へ運転者1の異常を通知するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。また、サーバ101は、行政機関用端末131へ運転者1の異常を通知するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。一実施形態において、サーバ101は、運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、行政機関用端末131又は民間企業用端末141へ運転者1の支援や救助を要請する操作が行われなかった場合に、民間企業用端末141へ運転者1の異常を通知するようにしてもよい。また、サーバ101は、運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、医療従事者用端末111から行政機関用端末131又は交通機関用端末151へ運転者1の支援や救助を要請する操作が行われなかった場合に、交通機関用端末151へ運転者1の異常を通知するようにしてもよい。
基準判定部31bは、生体情報が危険値以上でないかを判定する(S509)。即ち、基準判定部31bは、心拍数が第2の範囲である場合、又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより測定された運転者1の心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類された場合には、車両制御部51に非常信号を送信し、車両制御部51は、車両50のハザードランプを点滅させ、音声出力部33bは、車両50が緊急停車する場合に、周囲に注意喚起するための音声を車外に出力する(S511)。
また、基準判定部31bは、車両制御部51に車両50の停車信号を送信し、車両制御部51は車両50を停車させる(S513)。一実施形態において、制御部31は、位置情報受信部55から車両50が停車した位置情報を受信し(S515)、通信部34を介して、サーバ101へ車両50が停車した位置情報を送信してもよい。また、制御部31は、サーバ101へ救助信号を送信してもよい(S517)。サーバ101は、医療従事者用端末111へ運転者1の異常を通知するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。また、サーバ101は、行政機関用端末131へ運転者1の救助信号を送信するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。一実施形態において、サーバ101は、運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、行政機関用端末131又は民間企業用端末141へ運転者1の救助を要請する操作が行われなかった場合に、民間企業用端末141へ運転者1の救助信号を送信するようにしてもよい。また、サーバ101は、運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、医療従事者用端末111から行政機関用端末131又は交通機関用端末151へ運転者1の救助を要請する操作が行われなかった場合に、交通機関用端末151へ運転者1の救助信号を送信するようにしてもよい。
このようにして、本発明の実施形態に係る安全運転支援システム100は、基準判定部の判定結果に基づいて車両の運行状態を制御するため、運転者の健康状態を考慮して車両運転時のサポートを行うことができる。特に、不整脈を示す患者による自動車の運転をサポートすることができる。
<安全停車支援方法>
図15は、本発明の一実施形態に係る安全停車支援方法を説明するフロー図である。図16は、本発明の一実施形態に係る安全停車支援方法を説明する模式図である。一実施形態において、基準判定部31bが、脈拍計で測定された心拍数が第1の範囲から外れたと判定した場合には、制御部31は、車両制御部51に車両50の減速と、先行車両60との車間距離の調整を要求する。車両制御部51は、制御部31の要求に対して、所定の運行条件に従って車両50を減速させ、先行車両60との車間距離を調整する(S601)。このような車両制御部51による車両50の制御は、クルーズコントロール機能を用いて実施することができる。また、位置情報受信部55は車両50の位置情報を受信する(S603)。位置情報受信部55は、車両50が停車可能な場所を検索する。即ち、位置情報受信部55は、現在走行している車両50の位置情報と、地図情報とを比較して、車両50を安全に停車可能な場所を検索する(S605)。例えば、停車帯や停車可能な路肩、側道、コンビニエンスストア等であってもよい。なお、車両50を停車させる場所は、後続する車両の通行の妨げにならなければ、空き地や民家の庭先等何れの場所であってもよい。位置情報受信部55が車両50を安全に停車可能な場所を検出した場合(S607)、制御部31は、表示部33aに停車勧告をするとともに、位置情報受信部55、即ち、カーナビゲーションシステムの表示装置に位置情報を表示し、案内図を表示する。また、音声出力部33bは、運転者1に停車を促すとともに、車両50を誘導するための音声を出力してもよい(S609)。このようにして、運転者1は、車両50を安全に停車させることができる(図11)。
図17は、本発明の一実施形態に係る安全停車支援方法を説明するフロー図である。一実施形態において、基準判定部31bが脈拍計で測定された心拍数が第2の範囲であると判断した場合、又はハンドル部心電計41a又はペースメーカ41bにより取得された心電図波形が心室性頻拍又は心室細動に分類された場合には、制御部31は、車両制御部51に車両50の減速と、先行車両60との車間距離の調整を要求する。車両制御部51は、制御部31の要求に対して、所定の運行条件に従って車両50を減速させ、先行車両60との車間距離を調整する(S701)。また、位置情報受信部55は車両50の位置情報を受信する(S703)。位置情報受信部55は、車両50が停車可能な場所を検索する。即ち、位置情報受信部55は、現在走行している車両50の位置情報と、地図情報とを比較して、車両50を安全に停車可能な場所を検索する(S705)。例えば、停車帯や停車可能な路肩等であってもよい。位置情報受信部55が車両50を安全に停車可能な場所を検出した場合(S707)、制御部31は車両制御部51に停車を要求し、車両制御部51は、車両50が停車可能な位置情報に基づいて、車両50を停車させてもよい。このとき、車両制御部51は、車両50のハザードランプを点滅させ、音声出力部33bは、車両50が緊急停車する場合に、周囲に注意喚起するための音声を車外に出力する(S709)。
また、基準判定部31bは、車両制御部51に車両50の停車信号を送信し、車両制御部51は車両50を停車させる(S711)。一実施形態において、制御部31は、位置情報受信部55から車両50が停車した位置情報を受信し、通信部34を介して、サーバ101へ車両50が停車した位置情報を送信してもよい。また、制御部31は、サーバ101へ救助信号を送信してもよい(S713)。サーバ101は、医療従事者用端末111へ運転者1の異常を通知するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。また、サーバ101は、行政機関用端末131へ運転者1の救助信号を送信するとともに、運転者1の生体情報等を送信してもよい。一実施形態において、サーバ101は、運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、行政機関用端末131又は民間企業用端末141へ運転者1の救助を要請する操作が行われなかった場合に、民間企業用端末141へ運転者1の救助信号を送信するようにしてもよい。また、サーバ101は、運転者1の異常を通知した後に、医療従事者用端末111が応答しなかった場合や、医療従事者用端末111から行政機関用端末131又は交通機関用端末151へ運転者1の救助を要請する操作が行われなかった場合に、交通機関用端末151へ運転者1の救助信号を送信するようにしてもよい。
一実施形態において、車両制御部51は、クルーズコントロール機能により停車可能な位置まで先行車両60との車間距離を調整しながら走行し、停車可能な位置情報で、車両50に搭載されたカメラから取得した車両50の周辺の画像を用いて、停車可能な位置に車両50を停車させてもよい。なお、位置情報受信部55が車両50の周囲に他の車両がないと判断した場合、または、車両50に搭載されたカメラの画像解析から車両50の周囲に他の車両がないと判断した場合には、車両制御部51は、すぐに車両50を停車させてもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る安全運転支援システム100は、基準判定部の判定結果に基づいて車両の運行状態を制御するため、安全に車両を停車する支援をすることができる。