JP2019202402A - リーマ及びリーマの製造方法 - Google Patents

リーマ及びリーマの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019202402A
JP2019202402A JP2018100356A JP2018100356A JP2019202402A JP 2019202402 A JP2019202402 A JP 2019202402A JP 2018100356 A JP2018100356 A JP 2018100356A JP 2018100356 A JP2018100356 A JP 2018100356A JP 2019202402 A JP2019202402 A JP 2019202402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
outer peripheral
rake
bottom blade
rake face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018100356A
Other languages
English (en)
Inventor
正晃 江原
Masaaki Ebara
正晃 江原
陽平 内山
Yohei Uchiyama
陽平 内山
伊藤 弘明
Hiroaki Ito
弘明 伊藤
慎哉 杉浦
Shinya Sugiura
慎哉 杉浦
祐満 宮崎
Hiromitsu Miyazaki
祐満 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Allied Material Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Allied Material Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Allied Material Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2018100356A priority Critical patent/JP2019202402A/ja
Publication of JP2019202402A publication Critical patent/JP2019202402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)

Abstract

【課題】例えば、単結晶ダイヤモンド製チップの耐摩耗性を更に向上させることができるリーマを得る。【解決手段】リーマは、例えば、単結晶ダイヤモンド製のチップを有する。チップは、例えば、すくい面と底刃面と外周面とを有する。すくい面は{100}面から[110]方向へ向けて16°〜20°傾き、外周面は{100}面から[110]方向へ向けて0°〜15°傾くと共にすくい面に対して75°〜90°交差して延び、底刃面の面指数はすくい面および外周面の面指数と異なる。すくい面側から見た場合に、外周面および底刃面はすくい面の外周縁よりも内側に位置する。【選択図】図10

Description

本開示は、リーマ及びリーマの製造方法に関する。
従来、予め加工された下穴を最終的な径寸法や表面精度に仕上げる切削工具であるリーマが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載のリーマは、単結晶ダイヤモンド製のチップを有している。
特開2001−191212号公報
前述したリーマでは、チップにおけるすくい面の結晶面をミラー指数の(110)面に設定している。この(110)面は、例えば(100)面よりも耐摩耗性が低い面指数であるため、チップの耐摩耗性について更なる向上が望まれる。
そこで、本開示の課題の一つは、例えば、単結晶ダイヤモンド製チップの耐摩耗性を更に向上させることができるリーマを得ることである。
本開示のリーマは、例えば、ベースと、前記ベースに設けられ、すくい面と、前記すくい面に隣接し当該すくい面に対して交差して延びる底刃面と、前記すくい面および前記底刃面に隣接し前記すくい面に対して交差して延びる外周面と、を有する単結晶ダイヤモンド製チップと、を備え、前記すくい面は、{100}面から[110]方向へ向けて16°〜20°傾き、前記外周面は、{100}面から[110]方向へ向けて0°〜15°傾くと共に、前記すくい面に対して75°〜90°交差して延び、前記底刃面の面指数は、前記すくい面および前記外周面の面指数と異なり、前記すくい面側から見た場合に、前記外周面および前記底刃面は、前記すくい面の外周縁よりも内側に位置する。
前記構成によれば、例えば、単結晶ダイヤモンド製チップの耐摩耗性を更に向上させることができる。
図1は、本実施形態によるリーマの例示的かつ模式的な側面図である。 図2は、リーマに設けられたチップの例示的かつ模式的な斜視図である。 図3は、図2のIII-III線による断面図である。 図4は、図2のIV-IV線による断面図である。 図5は、被削材の下穴の内周面をリーマで切削している状態を示す例示的かつ模式的な断面図である。 図6は、図1のVI-VI線による断面図である。 図7は、図1のリーマを軸回り方向に90°回転させてチップを外周面側から見た例示的かつ模式的なリーマの側面図である。 図8は、図7におけるチップの近傍の拡大図である。 図9は、結晶面の(100)面および(110)面を示す模式図である。 図10は、図9をZ方向から見た模式図である。 図11は、本実施形態によるチップの製造に用いる単結晶ダイヤモンドを示す斜視図である。 図12は、図11の単結晶ダイヤモンドから切り出した中間部材を図11のP方向から見た模式図である。 図13は、図11の単結晶ダイヤモンドから切り出した中間部材を図11のQ方向から見た模式図である。 図14は、図11の単結晶ダイヤモンドから切り出した中間部材を図11のR方向から見た模式図である。 図15は、図11の単結晶ダイヤモンドから切り出した中間部材を示す斜視図である。 図16は、実施例による切削加工の加工条件を示す表である。 図17は、実施例1および比較例1,2における切削距離が30km時点でのチップ表面の拡大写真である。 図18は、実施例1および比較例3における切削距離が0.5km、40kmおよび100km時点でのチップ表面の拡大写真である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、それらの構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。なお、図面において、工具本体30の中心軸をAx、中心軸Axの軸方向をA、径方向をRとして示す。また、(100)面、(010)面、および(001)面は等価であるため、これらを{100}面としてまとめて示すことができる。
図1は、本実施形態によるリーマ1の例示的かつ模式的な側面図である。図2は、リーマ1に設けられたチップ40の例示的かつ模式的な斜視図である。図3は、図2のIII-III線による断面図である。図4は、図2のIV-IV線による断面図である。なお、以下において、単結晶ダイヤモンド製チップを単にチップ40とも称する。
図1に示すように、本実施形態によるリーマ1は、軸方向Aに延びる工具本体30と、工具本体30に設けられたチップ40(単結晶ダイヤモンド製チップ)と、を有する。工具本体30は、円柱状の小径部10と、小径部10の先端から軸方向Aに延び小径部10よりも大きい径寸法を有する大径部20と、を含む。大径部20には、軸方向Aに沿って、後述する切欠き部21が設けられている。大径部20の軸方向Aの先端(図1の紙面の下端)には、チップ40がロウ付けされている。なお、工具本体30は、ベースの一例である。
図2に示すように、本実施形態によるチップ40は、すくい面41と、すくい面41に隣接しすくい面41に対して交差して延びる底刃面42と、すくい面41および底刃面42に隣接しすくい面41に対して交差して延びる外周面43と、を有する。チップ40は、単結晶ダイヤモンドの原石を、例えば切削および研磨加工して得られる。単結晶ダイヤモンドは、例えば、化学気相蒸着法(CVD法、Chemical Vapor Deposition)や高温高圧合成法(HPHT法、High Pressure and High Temperature)などで生成することができる。
すくい面41の周縁は、径方向Rに延びる第1の稜線44と、軸方向Aに延びる第2の稜線46と、径方向Rから軸方向Aに向けて湾曲して延びる第4の稜線48と、を有する。第1の稜線44は、すくい面41と底刃面42との境界線であり、第2の稜線46は、すくい面41と外周面43との境界線である。なお、第3の稜線47は、底刃面42と外周面43との境界線である。
また、図3に示すように、底刃面42と鉛直線VDとが交差する角度θ1は、すくい面41における底刃面42側の逃げ角でもある。ここで、鉛直線VDは、すくい面41との交差角が90°に設定された直線である。角度θ1は、例えば、5°〜15°である。また、すくい面41と底刃面42とが交差する角度θ3は、例えば、75°〜85°である。さらに、鉛直線VDと(100)面と交差する角度θ5は、例えば、16°〜20°である。従って、角度θ1と角度θ5とを合わせた角度θ6は、例えば、21°〜35°である。ここで、角度θ6は、(100)面から[110]方向へ向けた傾斜角度であり、後述する角度βと一致する。
そして、図4に示すように、外周面43と鉛直線VDとが交差する角度θ2は、すくい面41における外周面43側の逃げ角でもある。角度θ2は、例えば、0°〜15°であり、好ましくは、0°〜10°である。また、すくい面41と外周面43とが交差する角度θ4は、例えば、75°〜90°であり、好ましくは、80°〜90°である。さらに、鉛直線VDは(100)面に沿って延びているため、鉛直線VDと(100)面との交差角は0°である。ここで、角度θ2は、(100)面から[110]方向へ向けた傾斜角度であり、後述する角度γと一致する。以上より、外周面43および底刃面42は、図2における下方に向かうに従って内側に傾斜しているため、チップ40をすくい面41側から見た場合に、外周面43および底刃面42は、すくい面41の外周縁よりも内側に位置する。
図5は、被削材50の下穴51の内周面50aをリーマ1で切削している状態を示す例示的かつ模式的な断面図である。
図5に示すように、被削材50の下穴51の内周面50aを切削するとき、リーマ1は、軸回り方向に回転しながら下穴51の下方LWに向けて移動する。すくい面41における第1の稜線44の近傍部(図2参照)で被削材50を切削加工して切削面50bにすることにより、下穴51の径を大きくする。従って、この切削加工により、チップ40は、被削材50から軸方向Aに沿った切削抵抗(反力)F1を受ける。また、すくい面41における第2の稜線46の近傍部(図2参照)で下穴51の切削面50bをバニッシュ加工する。従って、このバニッシュ加工により、チップ40は、被削材50から径方向Rの内側に向けて切削抵抗(反力)F2を受ける。
図6は、図1のVI-VI線による断面図である。図7は、図1のリーマ1を軸回り方向に90°回転させてチップ40を正面から見た例示的かつ模式的なリーマ1の側面図である。図8は、図7におけるチップ40の近傍の拡大図である。
図6に示すように、リーマ1は、本実施形態では、白抜き矢印で示す中心軸Ax回り方向に回転する。工具本体30には、径方向Rの内側に向けて凹む切欠き部21が設けられている。切欠き部21は、中心軸Ax回り方向における回転方向側に設けられている。切欠き部21は、中心軸Axに向けて径方向Rの内側に延びる第1切欠面22と、第1切欠面22に直交して延びる第2切欠面23と、で構成される。また、第1切欠面22における径方向Rの外側の端部には、溝24が設けられ、この溝24にチップ40が固定されている。
外周面43と被削材50の切削面50b(図6参照)とが交差する角度が、外周面43の逃げ角となる角度θ2となる。外周面43の逃げ角は、図4を参照して説明したように、例えば0°〜15°であり、好ましくは0°〜10°である。また、図7の方向から見たチップ40においては、図8に示すように、工具本体30の径方向Rと底刃面42とが交差する角度θ1が、底刃面42の逃げ角となる。底刃面42の逃げ角は、図3を参照して説明したように、例えば5°〜15°である。
図9は、結晶面の(100)面および(110)面を示す模式図である。図10は、図9をZ方向から見た模式図である。
図9の実線で示すように、ミラー指数の面指数で表す結晶面の(100)面は、X軸に(1,0,0)で交わり、Y軸およびZ軸と平行に延びる。二点鎖線で示す(110)面は、X軸に(1,0,0)で交わり、Y軸に(0,1,0)で交わり、Z軸と平行に延びる。(100)面は、チップ40の耐摩耗性に優れるという特性を有する。これに対して、(110)面は、チップ40と被削材50との耐溶着性に優れるという特性を有する。
次いで、図10を用いて、本実施形態によるチップ40のすくい面41、底刃面42、および外周面43の結晶面について説明する。
図10の太い実線で示すように、本実施形態による単結晶ダイヤモンド製のチップ40におけるすくい面41は、(100)面から[110]方向へ向けて角度α傾いている。角度αは、例えば、16°〜20°である。
図10の破線で示すように、底刃面42は、(100)面から[110]方向へ向けて角度β傾いている。角度βは、例えば、21°〜35°である。
図10の細い実線で示すように、外周面43は、(100)面から[110]方向へ向けて角度γ傾いている。角度γは、例えば、0°〜15°であり、好ましくは0°〜10°である。
また、すくい面41の角度α、底刃面42の角度β、および外周面43の角度γは、すべて異なった角度である。角度α、β、γが相違すると、すくい面41、底刃面42および外周面43における耐摩耗性の度合いを異ならせることができ、それぞれの面における摩耗の進行度に差を設けることができる。これにより、チップ40で被削材50を切削する際に発生する稜線の摩耗の進行度について、稜線を介して隣接する一方の面へ向けた進行度と他方の面へ向けた進行度とで差を設けることができる。以下、具体的に説明する。
図2に示すように、第2の稜線46を介して、すくい面41(一方の面)と外周面43(他方の面)とは隣接して位置している。チップ40で被削材50を切削すると、第2の稜線46は、すくい面41へ向けて摩耗が進行すると共に、外周面43へ向けても摩耗が進行する。ここで、前述したように、すくい面41と外周面43とでは耐摩耗性の度合いが相違するため、第2の稜線46のすくい面41へ向けた摩耗の進行度と、第2の稜線46の外周面43へ向けた摩耗の進行度と、で差が生じる。なお、すくい面41と底刃面42との境界に位置する第1の稜線44、底刃面42と外周面43との境界に位置する第3の稜線47でも同様である。
従って、角度α、β、γが同一の態様よりも、角度α、β、γがすべて相違する本実施形態の方が、稜線を起点として発生する摩耗の拡大を抑制でき、チップ40の耐摩耗性が向上するという特徴を有する。
次に、本実施形態によるチップ40の製造方法を説明する。
図11は、本実施形態によるチップ40の製造に用いる単結晶ダイヤモンド100を示す斜視図である。図12は、図11の単結晶ダイヤモンド100から切り出した中間部材200を図11のP方向から見た模式図である。図13は、図11の単結晶ダイヤモンド100から削り出した中間部材200を図11のQ方向から見た模式図である。図14は、図11の単結晶ダイヤモンド100から削り出した中間部材200を図11のR方向から見た模式図である。図15は、図11の単結晶ダイヤモンド100から削り出した中間部材200を示す斜視図である。
まず、第1ステップにおいては、図11に示す単結晶ダイヤモンド100を準備する。単結晶ダイヤモンド100は、直方体の形状を有し6つの外表面のそれぞれが{100}面の面指数を有する。具体的には、図11に示す単結晶ダイヤモンド100は、上側に位置する上面101と、下側に位置し上面101と上下方向に間隔をおいて面する下面102と、上面101におけるP方向側の端縁から下面102に向けて延びる左側面103と、上面101におけるQ方向側の端縁から下面102に向けて延びる手前側面104と、上面101におけるP方向の反対側の端縁から下面102に向けて延びる右側面105と、上面101におけるQ方向の反対側の端縁から下面102に向けて延びる奥側側面106と、を有する。なお、左側面103と右側面105とは、間隔をおいて面している。手前側面104と奥側側面106とは、間隔をおいて面している。上面101から奥側側面106までの全ての面は、長方形の形状を有し、{100}面の面指数を有する。
次に、第2ステップにおいては、図11に示す単結晶ダイヤモンド100から、図15に示す中間部材200を削り出す。中間部材200も直方体の形状を有する。
第2ステップを説明する前に、中間部材200の外形形状を説明する。図15に示すように、中間部材200は、上側に位置する第1面201と、下側に位置し第1面201と上下方向に間隔をおいて平行に延びると共に互いに面する第2面202と、第1面201における図11のP方向側の端縁から第2面202に向けて延びる第3面203と、第1面201における図11のQ方向側の端縁から第2面202に向けて延びる第4面204と、第1面201における図11のP方向の反対側の端縁から第2面202に向けて延びる第5面205と、第1面201における図11のQ方向の反対側の端縁から第2面202に向けて延びる第6面206と、を有する。なお、第3面203と第5面205とは、間隔をおいて平行に延びると共に互いに面している。第4面204と第6面206とは、間隔をおいて平行に延びると共に互いに面している。
まず、図11に示す単結晶ダイヤモンド100の上面101を、図13に示すように、上面101と交差する角度がθ5になるまで削ることによって中間部材200の第1面201が形成される。角度θ5は、図3で説明したように、鉛直線VDと(100)面との交差角と同一角度であり、例えば、16°〜20°である。また、これによって、中間部材200の第1面201は、{100}面から[110]方向へ向けて16°〜20°傾いた結晶面となる。また、中間部材200の第1面201は、そのまま図2のチップ40におけるすくい面41となる。なお、単結晶ダイヤモンド100の下面102を削って、第1面201と平行な第2面202も形成される。
さらに、第1面201と直交する方向に、単結晶ダイヤモンド100の左側面103、手前側面104、右側面105および奥側側面106を削ることにより、中間部材200の第3面203、第4面204、第5面205および第6面206が形成される。これらの切削加工によって、図15の中間部材200が形成される。
次に、第3ステップにおいては、図15に示す中間部材200から、図2のチップ40を削り出す。前述したように、中間部材200の第1面201は、そのまま図2のチップ40におけるすくい面41となる。
まず、底刃面42について説明する。図3に示すチップ40のすくい面41は、図15に示す中間部材200の第1面201に対応し、図3に示す一点鎖線VDは、図15の中間部材200の第3面203に対応する。図3のように、第1の稜線44を基準として一点鎖線VDから内側に向けて角度θ1傾くまで削ると底刃面42が形成される。このように、底刃面42は、逃げ角が角度θ1で、(100)面から [110]方向へ向けて角度θ6傾いた結晶面となる。
次いで、外周面43について説明する。図4に示す一点鎖線VDは、図15の中間部材200の第4面204に対応する。図4のように、第2の稜線46を基準として一点鎖線VDから内側に向けて角度θ2傾くまで削ると外周面43が形成される。このように、外周面43は、逃げ角となる角度θ2で、(100)面から [110]方向へ向けて角度θ2傾いた結晶面となる。なお、図2の第4の稜線48に示すように、中間部材200の角部を湾曲形状に削る作業も行う。以上の工程によって、図2に示すチップ40の作成が完了する。
次に、実施例を通して、本実施形態を更に具体的に説明する。
被削材であるアルミニウム合金ダイカスト(ADC12、JIS H5302)を単結晶ダイヤモンド製のチップで切削加工し、チップの表面の摩耗量やチップに溶着した被削材の溶着量を比較した。具体的には、円柱状の被削材(ADC12)をNC旋盤にセットし、被削材を中心軸回りに高速で回転させながら、ADC12の外周に単結晶ダイヤモンド製のチップを当ててADC12の外周を削る加工を行った。チップの逃げ角は7°とした。
切削加工の加工条件は、図16に示す通りとした。例えば、被削材は、直径120mmで高さ285mmの円柱状のADC12を用い、切削速度は、チップに対して被削材が1分間あたり250m進む回転速度とした。なお、被削材が1回転すると被削材の軸方向に向けて被削材が0.15mm移動し、チップが被削材の外周を削る際の切り込み量は、直径0.5mmとした。なお、切削する際のクーラント液は、ソリュブル10%を用いた。
まず、図17に示す実施例1、比較例1,2を説明する。実施例1のチップにおいては、すくい面の結晶面を、(100)面から[110]方向へ向けて20°傾けた。外周面の結晶面を(100)面とした。比較例1では、すくい面の結晶面を(110)面とし、外周面の結晶面を(100)面とした。比較例2では、すくい面の結晶面を(110)面とし、外周面の結晶面を(110)面とした。
切削距離が30km時点におけるすくい面の摩耗量は、実施例1が4.1μm、比較例1が13.64μm、比較例2が11μmであった。従って、実施例1は、比較例1,2よりもチップの摩耗量が小さい点で優位であることが判明した。
次いで、図18に示す実施例1、比較例3を説明する。比較例3のチップにおいては、すくい面の結晶面を、(100)面から[110]方向へ向けて15°傾いた面とした。外周面の結晶面を(100)面とした。
比較例3では、切削距離が40km時点ですくい面に被削材の溶着が発生した。しかし、実施例1では、切削距離が100km時点まで溶着は発生しなかった。また、すくい面の摩耗量を比較すると、実施例1は12.9μm、比較例3は15μmであり、実施例1の方が摩耗量が小さかった。従って、被削材の溶着がなかった点およびチップの摩耗量が小さい点で、実施例1の方が比較例3よりも優位であることが判明した。以上より、実施例1は、比較例1〜3よりも優位であることが裏付けられた。
以上、説明したように、本実施形態によるリーマ1は、例えば、すくい面41と底刃面42と外周面43とを有する単結晶ダイヤモンド製のチップ40を備えている。すくい面41の面指数は、{100}面から[110]方向へ向けて角度α(16°〜20°)傾いている。外周面43は、面指数が{100}面から[110]方向へ向けて角度γ(0°〜15°)傾くと共に、すくい41面に対して75°〜90°交差して延びる。底刃面42は、(100)面から[110]方向へ向けて角度β傾いており、底刃面42の面指数は、すくい面41および外周面43の面指数と異なる。また、すくい面41側から見た場合に、外周面43および底刃面42は、すくい面41の外周縁よりも内側に位置する。
単結晶ダイヤモンドでは、{100}面が他の結晶面よりも耐摩耗性に優れるという特性を有するため、本開示によるリーマ1では、単結晶ダイヤモンド製のチップ40の耐摩耗性を更に向上させることができる。また、耐摩耗性に加えて耐溶着性にも優れた効果を得ることができる。以下、詳細に説明する。
まず、高い耐摩耗性を求めるために、チップ40におけるすくい面41、底刃面42、および外周面43について、{100}面を基準として考える。しかし、{100}面は、耐摩耗性に優れる一方、耐溶着性の点で例えば{110}面に劣る。従って、耐摩耗性および耐溶着性の高い特性を満たすという観点から、すくい面41、底刃面42、および外周面43の結晶面を、{100}面から[110]方向に向けて角度α、β、γだけ傾いた結晶面にすることが望ましいと考えられる。例えば、前述した実施例に示すように、すくい面41における結晶面は、{100}面から[110]方向に向けて20°傾いた実施例1が、比較例1〜3よりも、耐摩耗性および耐溶着性ともによい効果を得ることができた。
また、前述したように、すくい面41は{100}面から[110]方向へ向けて角度α傾き、底刃面42は{100}面から[110]方向へ向けて角度β傾き、外周面43は、{100}面から[110]方向へ向けて角度γ傾いている。これらの角度α,β,γは、すべて異なる。角度α、β、γが相違すると、前述したように、すくい面41、底刃面42および外周面43における耐摩耗性の度合いを異ならせることができ、それぞれの面における摩耗の進行度に差を設けることができる。これにより、チップ40で被削材50を切削する際に発生する稜線の摩耗の進行度について、稜線を介して隣接する一方の面へ向けた進行度と他方の面へ向けた進行度とで差を設けることができる。
また、底刃面42は、{100}面から[110]方向へ向けて21°〜35°傾くと共に、すくい面41に対して75°〜85°交差して延びる。従って、すくい面41における底刃面42側の逃げ角となる角度θ1が適切な角度5°〜15°となるため、底刃面42による切削の効率が向上する。また、底刃面42の方がすくい面41よりも(110)面に近い面指数を有するため、底刃面42の耐溶着性が良好となる。
そして、外周面43は、{100}面から[110]方向へ向けて0°〜10°傾くと共に、すくい面41に対して80°〜90°交差して延びる。外周面43が{100}面から[110]方向へ向けて0°〜15°傾く場合よりも、外周面43が{100}面に近い面指数である。従って、外周面43の耐摩耗性がさらに良好となる。
さらに、チップ40の製造方法は、直方体の形状を有し6つの外表面のそれぞれが{100}面の面指数を有する単結晶ダイヤモンド100を準備するステップと、単結晶ダイヤモンド100を削ってすくい面41を形成するステップと、単結晶ダイヤモンド100を削って外周面43を形成するステップと、単結晶ダイヤモンド100を削って底刃面42を形成するステップと、を含む。
このように、単結晶ダイヤモンド100を削って、すくい面41と底刃面42と外周面43とを有する単結晶ダイヤモンド製のチップ40を製作するため、チップ40の製造作業が容易になる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、前記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、高さ、数、配置、位置等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、前記実施形態では、単結晶ダイヤモンド100から中間部材200を削り出したのち、中間部材200をさらに切削加工して底刃面42および外周面43を形成した。しかし、中間部材200を介することなく、単結晶ダイヤモンド100から直接にチップ40を削り出してもよい。
30…工具本体(ベース)、40…チップ(単結晶ダイヤモンド製チップ)、41…すくい面、42…底刃面、43…外周面。

Claims (6)

  1. ベースと、
    前記ベースに設けられ、すくい面と、前記すくい面に隣接し当該すくい面に対して交差して延びる底刃面と、前記すくい面および前記底刃面に隣接し前記すくい面に対して交差して延びる外周面と、を有する単結晶ダイヤモンド製チップと、
    を備え、
    前記すくい面は、{100}面から[110]方向へ向けて16°〜20°傾き、
    前記外周面は、{100}面から[110]方向へ向けて0°〜15°傾くと共に、前記すくい面に対して75°〜90°交差して延び、
    前記底刃面の面指数は、前記すくい面および前記外周面の面指数と異なり、
    前記すくい面側から見た場合に、前記外周面および前記底刃面は、前記すくい面の外周縁よりも内側に位置する、
    リーマ。
  2. 前記底刃面は、{100}面から[110]方向へ向けて21°〜35°傾くと共に、前記すくい面に対して75°〜85°交差して延びる、
    請求項1に記載のリーマ。
  3. 前記外周面は、{100}面から[110]方向へ向けて0°〜10°傾くと共に、前記すくい面に対して80°〜90°交差して延びる、
    請求項1または2に記載のリーマ。
  4. 請求項1に記載のリーマの製造方法であって、
    直方体の形状を有し6つの外表面のそれぞれが{100}面の面指数を有する単結晶ダイヤモンドを準備するステップと、
    前記単結晶ダイヤモンドを削って前記すくい面を形成するステップと、
    前記単結晶ダイヤモンドを削って前記外周面を形成するステップと、
    前記単結晶ダイヤモンドを削って前記底刃面を形成するステップと、
    を含むリーマの製造方法。
  5. 前記底刃面を形成するステップにおいて、
    前記底刃面は、{100}面から[110]方向へ向けて21°〜35°傾くと共に、前記すくい面に対して75°〜85°交差して延びる、
    請求項4に記載のリーマの製造方法。
  6. 前記外周面は、{100}面から[110]方向へ向けて0°〜10°傾くと共に、前記すくい面に対して80°〜90°交差して延びる、
    請求項4または5に記載のリーマの製造方法。
JP2018100356A 2018-05-25 2018-05-25 リーマ及びリーマの製造方法 Pending JP2019202402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018100356A JP2019202402A (ja) 2018-05-25 2018-05-25 リーマ及びリーマの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018100356A JP2019202402A (ja) 2018-05-25 2018-05-25 リーマ及びリーマの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019202402A true JP2019202402A (ja) 2019-11-28

Family

ID=68725866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018100356A Pending JP2019202402A (ja) 2018-05-25 2018-05-25 リーマ及びリーマの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019202402A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102425210B1 (ko) 2021-11-18 2022-07-27 (주) 대성다이아몬드툴 테이퍼 드릴 리머의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 테이퍼 드릴 리머
KR20220112468A (ko) 2021-02-04 2022-08-11 (주) 대성다이아몬드툴 테이퍼 드릴 리머의 제조 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5914402A (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 単結晶ダイヤモンドバイト
JP2001191212A (ja) * 1999-12-29 2001-07-17 Allied Material Corp 回転切削多刃工具
JP2002144145A (ja) * 2000-11-02 2002-05-21 Brother Ind Ltd リーマ
WO2009044488A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Osg Corporation ダイヤモンド切削部材およびその製造方法
WO2017005723A1 (en) * 2015-07-06 2017-01-12 Element Six (Uk) Limited Single crystal synthetic diamond
JP2018001354A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社アライドマテリアル 回転切削工具

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5914402A (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 単結晶ダイヤモンドバイト
JP2001191212A (ja) * 1999-12-29 2001-07-17 Allied Material Corp 回転切削多刃工具
JP2002144145A (ja) * 2000-11-02 2002-05-21 Brother Ind Ltd リーマ
WO2009044488A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Osg Corporation ダイヤモンド切削部材およびその製造方法
WO2017005723A1 (en) * 2015-07-06 2017-01-12 Element Six (Uk) Limited Single crystal synthetic diamond
JP2018001354A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社アライドマテリアル 回転切削工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220112468A (ko) 2021-02-04 2022-08-11 (주) 대성다이아몬드툴 테이퍼 드릴 리머의 제조 방법
KR102425210B1 (ko) 2021-11-18 2022-07-27 (주) 대성다이아몬드툴 테이퍼 드릴 리머의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 테이퍼 드릴 리머

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5491505B2 (ja) フライスおよびそのための切削チップ
JP6347258B2 (ja) ラジアスエンドミル及び切削加工方法
CN105636729B (zh) 粗加工立铣刀
WO2016035490A1 (ja) スローアウェイチップ
US9849515B2 (en) Method of manufacturing a cutting tool and a cutting tool
JPWO2015008724A1 (ja) 切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法
WO2015178488A1 (ja) 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
WO2015080168A1 (ja) 切削インサート及び刃先交換式切削工具
WO2017131173A1 (ja) エンドミル及び切削加工物の製造方法
JP2021510638A (ja) パワースカイビング工具
WO2014208513A1 (ja) 切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法
JP2019202402A (ja) リーマ及びリーマの製造方法
CN115515740B (zh) 钻头以及切削加工物的制造方法
KR102309632B1 (ko) 밀링 공구 및 밀링 공구용 제조 방법
CN110709201A (zh) 立铣刀以及切削加工物的制造方法
CN104249185B (zh) 立铣刀
JP6407921B2 (ja) リーマ
JP5769531B2 (ja) 切削チップおよび切削工具
JP2013013962A (ja) Cbnエンドミル
WO2018139584A1 (ja) 切削インサート、ドリル及びそれを用いた切削加工物の製造方法
JP5317662B2 (ja) 切削チップ及びフライス
JP2021062424A (ja) 切削工具および切削方法
JP2007229857A (ja) スローアウェイチップおよび回転切削工具
JP2013198978A (ja) 切削によりハード加工するためのセラミックの切削チップ
JP4747283B2 (ja) 総形カッタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210120

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220419