本発明の燃料供給システムの一実施の形態として、セルフサービス方式の給油所における給油システムを例に、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての給油システムを適用したセルフサービス方式の給油所のシステム構成図である。
図示のセルフサービス方式の給油所は、複数の給油機(計量機)10(10-1,…,10-m)と、給油作業管理機20と、販売時点情報管理機30と、生体情報認証装置40と、車両認証装置50とが備えられた構成になっている。また、各給油機10には、作業者である顧客がこれから行う給油作業の作業情報を設定するための給油端末機60や、作業者から被認証用生体情報を取得するための生体情報撮影装置70が設けられている。各給油機10の給油作業エリア10Aには、燃料供給対象である車両(給油対象車両)や顧客による給油作業状況を監視する作業状況撮影装置80が設けられている。
本実施例に係る給油システムは、これら各給油機10、給油作業管理機20、販売時点情報管理機30、生体情報認証装置40、車両認証装置50、給油端末機60、生体情報撮影装置70、作業状況撮影装置80が、SS−LAN(給油内ローカルエリアネットワーク)90を介して、それぞれ相互にデータや信号を送受信可能に伝送接続されて構成されている。
このようなセルフサービス方式の給油所では、顧客は、給油作業が行われていない、空いている給油機10の給油作業エリア10Aに給油対象車両を停車させて、顧客自らが作業者となって給油機10の給油ノズル18を操作し、給油対象車両に給油作業を行うようになっている。そこで、例えば、各給油機10は、図2に示すような構成になっている。
図2は、燃料供給装置の一実施例としての給油機の正面外観図である。
図示の例では、給油機10は、その給油エリア10Aで、顧客の所望する油種の給油作業に対応することができるように、例えば、ガソリンG,ハイオクガソリンP,軽油Dといった互いに液種の異なる複数の給油系統11(11G,11P,11D)が備えられた構成になっている。
各給油系統11は、給油機筐体10'内に、給油ホース12(図2では、中間部分を図示省略してある)先端の給油ノズル13に油液を供給するポンプ等からなる送液機器14と、給油ノズル13から給油対象車両の燃料タンクに供給された油液の流量を計測する流量計等からなる流量計測機器15と、を備えている。
給油機筐体10'の筐体面には、給油ノズル13を非使用時に収納しておくノズル掛け(ノズル収納部)16が備えられ、ノズル掛け16には、給油ノズル13の掛け外しを検出するノズルスイッチ17が設けられている。
このように構成された給油機10の各給油系統11は、給油機筐体10'内に設けられた給油機制御装置18により作動制御される。
具体的に、給油機制御装置18は、3つの給油系統11G,11P,11Dの中から、顧客が予め給油端末機60を操作して作業情報として設定した1つの選択油種に該当する給油系統11についてのみ、給油作業管理機20から送信される給油作業許可の受信に基づいて、作業者が操作レバーを開弁操作すれば給油ノズル13から油液が吐出されるように、送液機器14を駆動制御する。そして、給油対象車両に実際に油液が供給されている実給油中の間は、給油機制御装置18は、流量計測機器15から単位流量毎に出力される流量計測パルス信号に基づいて給油量等の給油情報を逐次演算し、給油機筐体10'の筐体面に設けられている給油表示器19に給油情報を表示制御する。また、予め給油端末機60によって作業情報としてプリセット給油が設定されている場合は、送液機器14を停止制御して、プリセット値に対応する給油を行う。さらに、給油機制御装置18は、予め作業情報として設定した油種の給油系統について給油作業が終了したことを、給油ノズル13のノズル掛け16への掛け戻し時のノズルスイッチ17の出力から検出したときは、送液機器14が未だ駆動中である場合にはその停止制御を行うとともに、給油量等の作業結果情報を含む給油作業終了報告を、SS−LAN90を介して、給油作業管理機20、販売時点情報管理機30に送信する。
図示の例では、作業者である顧客がこれから行う給油作業の作業情報を設定したり、給油作業終了後に給油伝票の発行等を行ったりする給油端末機60が、給油機筐体10'に一体的に設けられている。なお、この給油端末機60については、給油機10とは独立の筐体機器で構成することも可能である。
図3は、図2に示した給油機における、給油機筐体に一体的に設けられた給油端末機の拡大図である。
給油端末機60は、図3に示すように、タッチパネル入力式の画面操作設定器61、顧客カード,プリペイドカード,クレジットカード等といった記憶媒体からその記録されている情報を読み取るカード情報読取機62、精算のための現金紙幣を入金する現金入金機63、給油作業終了時に伝票を発行する伝票発行機64,案内音声や警報音声を出力する音声報知器65、給油所事務所にいる給油管理者と顧客が給油作業エリア10Aで会話するためのインターフォン装置66、給油端末機60の前面に人が立っているのを検知する人検知センサ67、作業者の被認証用生体情報を取得するための生体情報撮影装置(生体情報採取部)70、及びこれら給油端末機各部を作動制御する端末機制御装置68が備えられた構成になっている。
そして、給油端末機60の表面パネル部には、画面操作設定器61のタッチパネル画面、カード情報読取機62のカード挿入・排出口、現金入金機63の紙幣挿入口、伝票発行機64の発行伝票排出口、音声報知器65のスピーカ、インターフォン装置66の会話部、生体情報撮影装置70の撮影レンズ(撮影部)71が、外部に臨ませて配置されている。なお、表面パネル部は、開/閉可能な錠付き扉構造になっており、現金入金機63の現金回収口や、カード情報読取機62をはじめとする端末機構成機器の点検口にもなっている。
端末機制御装置68は、SS−LAN90を介して、給油機10の給油機制御装置18、給油作業管理機20、販売時点情報管理機30、生体情報認証装置40と通信接続され、それぞれ互いに給油作業に係わる各種情報や信号の送受信が行える。
端末機制御装置68は、人検知センサ67が給油端末機60の前面に人が立っているのを検知すると、その検知出力を受けて、作業情報の設定入力を含む給油作業の操作案内制御を開始する。そして、端末機制御装置68は、作業情報の各種設定項目について、顧客が行う入力操作の進行に合わせて、設定進行状況に対応した各種操作キーをGUI(Graphical User Interface)として含む操作案内表示画面を、画面操作設定器61にOSD(On Screen Display)表示制御する。顧客(作業者)は、これから行う今回給油作業における作業情報の設定入力を、画面操作設定器61の操作案内表示画面上で確認しながら行える。
端末機制御装置68は、顧客による作業情報の設定が完了し、図示の例では、さらに顧客による、カード情報読取機62による顧客カード,プリペイドカード,クレジットカード等のカード情報の読み取り、又は現金入金機63による現金紙幣の入金が完了すると、SS−LAN90を介して、これらの設定された作業情報を、読み取ったカード情報又は入金された金額情報とともに、給油機10の給油機制御装置18、及び販売時点情報管理機(POS)30に送信する。
これにより、端末機制御装置68から作業情報を受信した給油機10の給油機制御装置18は、顧客(作業者)によって給油ノズル13がノズル掛け16から取り外されると、SS−LAN90を介して、顧客が設定した作業情報とともに給油作業許可要求を、給油作業管理機20宛に送信することができる。また、販売時点情報管理機(POS)30は、作業情報とともに受信したカード情報から不正カードのチェック等を行うことができる。
その後、給油機10の給油機制御装置18から、SS−LAN90を介して給油作業管理機20及び/又は販売時点情報管理機30宛に、実際の給油の作業結果情報を含む給油作業終了報告が送信され、給油作業終了報告を受信した販売時点情報管理機30から給油端末機60宛に精算情報が送信されると、端末機制御装置68はこの精算情報を受信し、カード情報読取機62に読み取り保持されているカードを返却排出し、給油伝票(精算伝票)を伝票発行機64から発行させる。その際、端末機制御装置68は、カード情報読取機62に読み取り保持されているカードがプリペイドカードである場合は、その残額記憶データの更新記憶もカード情報読取機62に実行させる。
図1に戻り、給油作業管理機20は、給油所にいる給油管理者が、給油機10それぞれの、顧客によるセルフサービス給油作業の実施を許可管理するための装置である。給油作業管理機20は、操作画面パネル21を備えた、通信機能を有するコンピュータ装置によって構成されている。給油作業管理機20の操作画面パネル21には、給油作業エリア10Aそれぞれの作業状況撮影装置80で撮影された監視映像が表示可能になっているとともに、給油作業エリア10Aそれぞれの給油機10の「停止」,「待機中」,「給油待ち」,「給油中」等といった稼動状況や、給油管理者がこれら給油機10のそれぞれ稼動状況に応じて操作可能な、例えば「緊急停止(油液供給停止)」,「停止(給油機電源切断)」,「カメラ」,「キャンセル(給油作業許可要求に対する不許可応答)」,「許可(給油作業許可要求に対する許可応答)」といったタスクキーを含む監視画面がOSD表示されるようになっている。これら監視画面自体や各タスクキーはその表示画面上で操作可能になっている。
ここで、稼動状況について、「停止」は、給油機10の電源が投入されていない状態、「待機中」は、電源が投入されている稼動状態の給油機10が給油作業に使用されていない状態、「給油待ち」は、稼動状態の給油機10が給油作業に使用され、給油管理者による給油作業の確認許可を待っている状態、「給油中」は、稼動状態の給油機10が給油管理者による給油作業の確認許可を既に受け、給油作業に使用されている状態を示す。
さらに、本実施例では、給油作業管理機20は、給油作業エリア10Aそれぞれの各給油端末機60のインターフォン装置66と通話可能なインターフォン親機としても機能できるようになっている。
給油作業管理機20は、給油端末機60からの作業情報を受信すると、作業情報が、対応する給油機10又は給油作業エリア10Aに対応づけて、操作画面パネル21に表示される。これに伴い、対応する給油機10の稼動状況の表示は「待機中」から「給油待ち」に変わる。そして、給油機10からの給油作業許可要求を受信すると、対応する給油作業エリア10Aの確認案内が操作画面パネル21にポップアップ表示される。この場合、給油管理者は、確認案内が表示された給油機10及び給油作業エリア10Aの実際の状況を、操作画面パネル21に表示されている作業状況撮影装置80の監視映像で確認し、それまでの作業状況に誤りや異常がなければ、タスクキーの「許可」を操作する。これにより、給油作業管理機20から許可要求があった給油機10に対して、SS−LAN90を介して、給油作業許可が送信される。これに伴い、給油作業管理機20では、対応する給油機10の稼動状況の表示が「給油待ち」から「給油中」に変わる。その後、給油作業管理機20は、SS−LAN90を介して、給油機10からの給油作業終了報告を受信すると、給油量等の作業結果情報が操作画面パネル21に表示される。これに伴い、対応する給油機10の稼動状況の表示は「給油中」から「待機中」に変わる。このようにして、給油作業管理機20では、給油管理者が、各給油機10の作動自体や稼動状況を操作画面パネル21の画面上で遠隔管理できるようになっている。
販売時点情報管理機30は、各給油機10からSS−LAN90を介して給油作業終了報告を受信すると、この給油作業終了報告や先に受信した対応する作業情報を基に、今回給油作業の精算処理を行い、対応する給油端末機60にSS−LAN90を介して精算情報を送信するとともに、その作業結果情報を情報記録部31に記憶して、給油作業実行記録32(図4参照)として蓄積する。
また、販売時点情報管理機30は、この給油作業実行記録32を基に、例えば顧客(作業者)毎、給油対象車両毎、給油所における給油機10毎、給油所における取扱い液種毎等といった所望の項目別に、その関連項目の記録情報の集計処理を行って、給油所の販売時点管理を行い、また、後述するデフォルト作業情報の作成のための給油作業実行記録32の蓄積を行うようになっている。販売時点情報管理機30は、POS端末のコンピュータ装置によって構成されている。
図4は、販売時点情報管理機の情報記録部に記憶されている給油作業実行記録の一実施例を模式的に示した図である。
図示の例では、給油作業実行記録32は、登録順に番号(No.)を付して、個別の給油作業毎の、作業日付、ユーザー(顧客名)、車両番号(車両登録ナンバー)、精算方法(現金/プリペイドカード/クレジット)、供給油種(ガソリン/ハイオク/軽油)、作業種別(プリセット/満タン)、給油量、給油金額、給油機番号(給油作業に用いた給油機の識別番号)、代行の有無(顧客に代わって給油管理者が給油ノズルを操作して実給油作業を行ったか否か)、車種(後述の車両認証装置50の車種解析機能部52により識別された給油対象車両の車種(車種タイプ))、・・・、等の項目別情報が記憶された構成になっている。
生体情報認証装置40は、生体情報撮影装置70によって撮影された作業者である顧客の被認証用生体情報(例えば、顔情報、手の静脈血管情報、虹彩情報、等)を、予め登録されているユーザー(顧客)それぞれの認証用生体情報と照合し、ユーザーの個人特定を行う。なお、前述した生体情報認証装置は、ユーザー特有の生体情報を利用するため、例えばカードを利用して個人を特定する場合と比べて、個人特定の確実性が高い。
図示の例では、生体情報認証装置40は、給油端末機60とともに給油機筐体10'に設けられた生体情報撮影装置70から、作業者の被認証用生体情報として撮影された被認証用顔映像を取得し、予め登録されているユーザー(顧客名)それぞれの認証用顔映像と照合し、作業者(顧客)の個人特定を行う構成になっている。なお、本実施例では、作業者の生体情報として顔情報を使用したが、作業者の生体情報には、顔情報以外の、手の静脈血管情報、虹彩情報等を使用することも可能であり、さらにこれら情報を適宜組合せて使用するようにしてもよい。
これに伴い、生体情報認証装置40には、ユーザー認証用記録42として、ユーザー(顧客名)とその認証用顔映像(認証用生体情報)とが対応付けられて記憶されているが、作業者データベースとして備えられている。
図5は、作業者特定用情報記憶部に記憶されているユーザー認証用記録の模式図である。
図示の例では、各ユーザー認証用記録42は、登録順に番号を付して、登録日、ユーザー(顧客名)、認証用顔映像データが対応付けられて記憶されて構成されている。生体情報認証装置40は、作業者特定用情報記憶部41に、作業者の被認証用生体情報に対応する認証用顔映像データを有するユーザー認証用記録42があるか否かを確認し、作業者の被認証用生体情報に対応する認証用顔映像データを有するユーザー認証用記録42がある場合は、その認証用顔映像データに対応したユーザー(顧客名)で、作業者(顧客)の個人特定を行う。
車両認証装置50は、作業状況撮影装置80によって撮影された給油対象車両の映像から、給油対象車両の個別認識や車種認識を行う。車両認証装置50は、作業状況撮影装置80が監視映像として撮影した、給油作業エリア10'に停車した給油対象車両の、車両後方側からのナンバープレート部分及び給油口部分を含む車両映像から、ナンバープレート部分の映像を画像解析して給油対象車両の車両番号(ナンバー)を特定して、給油対象車両の個別特定を行う車両解析機能部51を有する。
加えて、本実施例の場合、車両認証装置50は、作業状況撮影装置80が監視映像として撮影した、給油作業を行うために給油作業エリア10'に停車した給油対象車両の車両後方側からの車両映像を、予め登録されている給油対象車両それぞれの認証用車種別特徴と照合し、給油対象車両の車種(例えば、乗用車/トラック/オートバイ等の車種タイプ)の解析を行える車種解析機能部52も備えられている。
次に、このように構成されたセルフサービス方式の給油システムにおいて、顧客が給油端末機50を操作して作業情報を設定入力する際の、デフォルト作業情報の自動設定について、図面を参照しながら説明する。
本実施例の給油システムでは、給油端末機60は、人検知センサ67が給油端末機60の前面に人が立っているのを検知すると、端末機制御装置68が、画面操作設定器61に図3に示したような操作案内表示画面210を表示する。
図示の例では、操作案内表示画面210は、これから行う給油作業で、作業者(顧客)自身の生体情報に基づく個人特定によって作業情報のデフォルト設定(初期設定)を行うか否かを、作業者に問い合わせるためのGUIである。操作案内表示画面210は、デフォルト作業情報の設定を行うか否かを設定する選択キー(「はい」/「いいえ」の操作キー)211,212を有する。
したがって、本実施例の給油システムでは、顧客が、デフォルト作業情報の選択キー(「はい」操作キー)211でデフォルト作業情報の設定を行うことを選択すれば、給油端末機60は、SS−LAN90を介して接続された他の機器と協働して、デフォルト作業情報の設定を実行することになり、デフォルト作業情報の選択キー(「いいえ」操作キー)212でデフォルト作業情報の設定を行わないことを選択すれば、給油端末機60は、作業情報の各種設定項目を逐次順番に顧客が設定していく、従来と同様な設定を実行することになる。
顧客が操作案内表示画面210でデフォルト作業情報を設定することを選択すると、給油端末機60は、SS−LAN90を介して接続された他の機器と協働して、デフォルト作業情報の設定処理を開始する。そして、画面操作設定器61には、生体情報撮影装置70を用いた生体情報の採取の案内表示画面(図省略)が表示される。顧客は、この案内にしたがって、作業者の被認証用生体情報として顧客自身の顔情報を生体情報撮影装置70に読み取らせる。これに対し、顧客が操作案内表示画面210でデフォルト作業情報の設定しないことを選択すると、給油端末機60は、作業情報の各種設定項目を逐次順番に顧客に設定させるための設定項目毎の遂次順番設定処理を開始する。
図6は、本実施例の給油システムで実行される作業情報の設定処理のフローチャートである。
図6に示した作業情報の設定処理では、顧客が操作案内表示画面210でデフォルト作業情報を設定することを選択した場合は(ステップS010、YES)、ステップS020以下の手順によるデフォルト作業情報の設定が行われ、デフォルト作業情報を設定しないことを選択した場合は(S010、NO)、ステップS510以下の、作業情報の各種設定項目を逐次順番に顧客が設定していく遂次順番設定処理が行われる。
図6において、ステップS510以下で示した遂次順番設定処理の詳細な内容は、次のとおりである。
ステップS510で示す、作業情報の遂次順番設定処理では、給油端末機60の端末機制御装置68は、まず、精算方法の設定案内メッセージと、「現金(現金払い)」キー,「プリペイドカード」キー,「クレジット(クレジット払い)」キーといった精算方法選択キーとを有する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、顧客による精算方法選択キーの択一的な操作入力を取得して、対応する精算方法をこれから実施する給油作業の作業情報の「精算方法」として設定する。
次に、端末機制御装置68は、給油する油種の選定案内メッセージと、「ガソリン」キー,「ハイオクガソリン」キー,「軽油」キーからなる油種選択キーとを有する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、顧客による油種選択キーの択一的な操作入力を取得して、対応する油種をこれから実施する給油作業の作業情報の「油種」として設定する。
次に、端末機制御装置68は、給油作業種別の設定案内メッセージと、「満タン」キー,「プリセット給油」キーからなる作業種別選択キーとを有する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、顧客による作業種別選択キーの択一的な操作入力を取得して、対応する作業種別をこれから顧客が実施するセルフサービス給油作業の「作業種別」として設定する。
ここで、端末機制御装置68は、給油作業種別として「プリセット給油」が設定された場合には、プリセット値の設定案内と、「給油量」キー,「給油金額」キー,プリセット値入力キー(テンキー)等のプリセット設定キーとを有する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61にさらに表示し、顧客によるプリセット設定キーの操作入力により設定された給油量又は給油金額の入力を取得して、これから顧客が実施するセルフサービス給油作業の「プリセット値」として設定する。
したがって、顧客が操作案内表示画面210でデフォルト作業情報を設定しないことを選択した場合は(S010、NO)、端末機制御装置68は、上述したように、顧客に各種設定項目を逐次順番に設定させて、これから行われる給油作業の作業情報が設定させることになる。
給油端末機60では、このようにして、これから行う給油作業の作業情報における各種設定項目の設定が完了すると、端末機制御装置68は、作業情報の設定項目それぞれの設定内容と、「確定」キー及び「修正」キーからなる設定確認キーとを有する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、顧客による設定確認キーの択一的な操作入力を取得して、作業情報の確定や修正を行う。
端末機制御装置68は、顧客による「確定」キーの操作で作業情報の確定が行われると(S520、YES)、精算方法として「現金」が設定された場合には、現金の入金を案内する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、現金入金機63を使用した前払い入金を顧客に行わせ、精算方法として「プリペイドカード」又は「クレジット」が設定された場合には、該当するプリペイドカード又はクレジットの読み取りを案内する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、カード情報読取機62を使用したプリペイドカード又はクレジットカードの読み込みを顧客に行わせる。
そして、端末機制御装置68は、顧客によって、現金入金機63を使用した前払い入金、又はカード情報読取機62を使用したプリペイドカード若しくはクレジットの読み取りが行われると(S530)、これら各設定項目を含む作業情報を、読み取ったカード情報又は入金された金額情報とともに、SS−LAN90を介して、給油機10の給油機制御装置18、及び販売時点情報管理機(POS)30に送信する(S540)。
このような設定項目毎の遂次順番設定処理(S510,520)に対して、操作案内表示画面210でデフォルト作業情報を設定することが顧客により選択された場合は(S010、YES)、給油端末機60は、画面操作設定器61に顧客の生体情報の採取の案内表示画面(図省略)を表示し、作業者の生体情報認証(S020)、給油対象車両の識別情報認証(S030)を行う。
作業者の生体情報認証(S020)では、給油端末機60は、SS−LAN90を介して、顧客の生体認証要求を生体情報認証装置40に送信する。生体情報認証装置40は、給油端末機60からの作業者の生体認証要求を受信すると、生体情報撮影装置70で撮影された作業者の被認証用顔映像を取得し、作業者特定用情報記憶部41に予め登録されているユーザー(顧客名)それぞれのユーザー認証用記録42の認証用顔映像と照合し、作業者特定用情報記憶部41に登録されているユーザーの個人特定、又は未登録ユーザーである特定を行う。そして、生体情報認証装置40は、ユーザーの個人特定結果、又は未登録ユーザーであることの特定結果を、SS−LAN90を介して、顧客の生体認証結果として給油端末機60に送信する。
一方、給油対象車両の識別情報認証(S030)では、給油端末機60は、SS−LAN90を介して、給油対象車両の識別情報認証要求を車両認証装置50に送信する。車両認証装置50は、給油端末機60からの給油対象車両の識別情報認証要求を受信すると、作業状況撮影装置80で撮影された給油対象車両の映像から、車両解析機能部51によって給油対象車両の車両番号(ナンバー)を識別し、車種解析機能部52によって給油対象車両の車種(例えば、乗用車/トラック/オートバイ等)を識別する。
その上で、本実施例では、車両認証装置50は、車両解析機能部51によって識別した車両番号(ナンバー)を含む給油対象車両の登録確認要求を、SS−LAN90を介して、販売時点情報管理機30に送信して、給油対象車両の認証を行う。
販売時点情報管理機30は、車両認証装置50からの登録確認要求を受信すると、その登録確認要求に含まれる車両番号が、情報記録部31に記録されているいずれかの給油作業実行記録32に含まれた車両番号であるか否か、または別途登録されているメンテナンス業者のサービス車両の車両番号であるか否かを確認し、給油対象車両が販売時点情報管理機30に既登録の車両であるか、又は未登録の車両であるかの特定を行う。そして、販売時点情報管理機30は、給油対象車両が既登録の給油対象車両又はサービス車両である特定結果、又は未登録の給油対象車両である特定結果を、給油対象車両の確認結果として、SS−LAN90を介して、車両認証装置50に送信する。
車両認証装置50は、販売時点情報管理機30からの、給油対象車両が販売時点情報管理機30に既登録の車両であるか、又は未登録の車両であるかの特定結果を受信すると、給油対象車両の識別した車両番号(ナンバー)、識別した車種とともに、及び給油対象車両が販売時点情報管理機30に既登録の車両であるか否かの特定結果を、SS−LAN90を介して、給油対象車両の識別情報認証結果として給油端末機60に送信する。
このようにして、給油端末機60は、作業者の生体情報認証(S020)、給油対象車両の識別情報認証(S030)を行うと、ステップS040以下に示したようにして、これから作業者(顧客)によって行われる給油作業のデフォルト作業情報の設定を行う。
まず、給油端末機60は、生体情報認証装置40による作業者の生体情報認証結果が、作業者個人すなわちユーザー個人を特定できたものであるか否かを判定し(S040)、続いて、車両認証装置50による給油対象車輌の識別情報認識結果が、既に登録済の車両の車両番号(車両登録ナンバー)を特定できたものであるか否かを判定する(S050,052)。
この結果、給油端末機60は、ユーザー個人を特定でき、給油対象車両が既登録で特定できた場合は(S040、YES ⇒S050、YES)、ステップS060以下に示す第1のデフォルト作業情報の設定処理を行い、ユーザー個人を特定でき、給油対象車両が未登録で特定できなかった場合は(S040、YES ⇒S050、NO)、ステップS170以下に示す第2のデフォルト作業情報の設定処理を行い、ユーザー個人を特定できず、給油対象車両が既登録で特定できた場合は(S040、NO⇒S052、YES)、ステップS270以下に示す第3のデフォルト作業情報の設定処理を行い、ユーザー個人を特定できず、給油対象車両も未登録で特定できなかった場合は(S040、NO⇒S052、NO)、デフォルト作業情報の設定は行わずに、ステップS510,520と同様な、作業情報の各種設定項目を逐次順番に顧客が設定していく遂次順番設定処理(S410,420)を実行する。
まず、ステップS060以下に示す第1のデフォルト作業情報の設定処理では、給油端末機60は、特定した既登録のユーザー個人、及び特定した既登録の車両番号の給油対象車両が、メンテナンス業者のサービス員であり、かつメンテナンス業者のサービス車両の車両番号であったか否か判別する(S060)。この判別は、生体情報認証装置40による作業者の生体情報認証結果がユーザー個人がメンテナンス業者のサービス員であること、車両認証装置50による給油対象車輌の識別情報認識結果が販売時点情報管理機30で既登録のメンテナンス業者のサービス車両であることから、給油端末機60で判別できる。
このようにして、作業者がメンテナンス業者のサービス員であり、かつ給油対象車両の車両番号がメンテナンス業者の既登録のサービス車両の車両番号である場合には(S060、YES)、給油端末機60は、メンテナンス処理を行うメンテナンスモードに移行し、SS−LAN90を介して、給油機10の給油機制御装置18にもメンテナンスモードへの移行を要求する。
これに対し、作業者がメンテナンス業者のサービス員でなく、又は給油対象車両の車両番号がメンテナンス業者の既登録のサービス車両の車両番号でない場合は(S060、NO)、給油端末機60は、作業者がこれから給油作業を行う既登録の顧客であると判定して、特定したユーザー個人の、かつ認識した車両番号に当てはまる給油作業結果情報の取得要求を、SS−LAN90を介して、販売時点情報管理機30に対して送信する。
給油作業結果情報の取得要求を受信した販売時点情報管理機30は、その情報記録部31に記憶されている該当するユーザー個人の、かつ該当する車両番号の給油作業実行記録32を抽出し、この抽出した給油作業実行記録を、SS−LAN90を介して、特定したユーザー個人のかつ特定した車両番号の給油作業結果情報として、要求元の給油端末機60に送信する。
給油端末機60は、販売時点情報管理機30からこの給油作業実行記録32を受信すると、これを一時記憶する。これにより、給油端末機60は、特定したユーザー個人の、かつ特定した車両番号について、既登録の給油作業結果情報を抽出したことになる(S070)。
図7は、特定したユーザー個人、かつ特定した車両番号について抽出した既登録の給油作業結果情報の一例である。
図示のように、給油作業結果情報として抽出された既登録の給油作業実行記録32それぞれは、ユーザー個人は「○○○○」で、車両番号は「◇◇◇◇」で、油種は車両が同一なので「レギュラー」で、同一になっている。
給油端末機60は、この抽出した既登録の給油作業結果情報から、予め設定されたデフォルト作業情報の作成規則に従ってデフォルト作業情報を作成して、画面操作設定器61に、図8に示すようなデフォルト作業情報確認画面220を表示する(S080)。
ここでは、給油端末機60の端末機制御装置68には、デフォルト作業情報の作成に当たって、例えば、次のような作成規則が予め設定されている。
※「精算方法」については、抽出された給油作業実行記録32の精算方法で、直近所定回数分の給油作業の中で一番多い精算方法を設定する。
※「油種」については、給油対象車両が同一車両なので、抽出された給油作業実行記録32の油種をそのまま設定する。
※「作業種別」は、「満タン」に比して「プリセット(プリセット給油)」は設定項目数が増える一方、「プリセット」から「満タン」への設定変更は容易なので、抽出された給油作業実行記録32の中に「作業種別」が「プリセット」の給油作業実行記録32があれば、優先的に「プリセット」を選択する。さらに、「プリセット」を設定する場合は、「給油量(リットル)プリセット」か「給油金額(¥)プリセット」かは、抽出された給油作業実行記録32で数が多い方を設定する。
※「プリセット値」は、抽出された給油作業実行記録32の給油量の平均値に近い、平均値を端数のない「給油量(リットル)」又は「給油金額(¥)」に、「作業種別」の「給油量(リットル)プリセット」か「給油金額(¥)プリセット」かに応じて設定する。
※抽出された直近所定回数分の給油作業実行記録32の中に、顧客に代わって給油管理者が給油ノズルを操作して実給油作業を行ったことを示す「代行」が「有り」の給油作業結果情報が含まれていたら、設定された「作業種別」に「代行必要」を追加する。「代行」が「有り」の給油作業実行記録32が含まれていない場合は、「代行不要」を追加する。
図8は、図7に示した抽出した既登録の給油作業結果情報の一例を基に作成されたデフォルト作業情報確認画面の一実施例である。
デフォルト作業情報確認画面220は、デフォルト作成されたデフォルト作業情報の設定項目それぞれの設定内容と、「確定」キー,「修正」キーの設定確認キー221,222とを有する構成になっている。図示の例では、特定のユーザー個人(作業者)「○○○○」、特定の車両番号「◇◇◇◇」の給油対象車両について、図7に示した抽出した既登録の給油作業結果情報を基に、デフォルト作業情報として、油種が「レギュラー(単価¥140)」、支払方法が「現金」、作業種別が「給油量プリセット給油[代行不要]」、プリセット値が「35リットル(金額¥4900)」(平均32.70=(48.00+30.00+15.50+30.00+40.00)/5、5リットル単位で設定)、のデフォルト作業情報が作成されて、デフォルト設定されていることが示されている。
作業者は、デフォルト作業情報確認画面220に表示されたデフォルト作業情報の設定項目それぞれの設定内容を確認して、デフォルト作業情報の設定内容どおりでよければ、「確定」キー221を操作する(S090)。端末機制御装置68は、顧客による「確定」キー221の操作で作業情報の確定が行われると(S090、YES)、精算方法として「現金」が設定された場合には、現金の入金を案内する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、現金入金機63を使用した前払い入金を顧客に行わせ、精算方法として「プリペイドカード」又は「クレジット」が設定された場合には、該当するプリペイドカード又はクレジットの読み取りを案内する操作案内表示画面(図省略)を画面操作設定器61に表示し、カード情報読取機62を使用したプリペイドカード又はクレジットカードの読み込みを顧客に行わせる。そして、端末機制御装置68は、顧客によって、現金入金機63を使用した前払い入金、又はカード情報読取機62を使用したプリペイドカード若しくはクレジットの読み取りが行われると(S530)、これら各設定項目を含む作業情報を、読み取ったカード情報又は入金された金額情報とともに、SS−LAN90を介して、給油機10の給油機制御装置18、及び販売時点情報管理機30に送信する(S540)。
なお、端末機制御装置68は、設定された「作業種別」に「代行必要」が追加されていた場合は、代行作業要求を、SS−LAN90を介して、給油作業管理機20に送信するようにもなっている。これにより、代行作業要求を受信した給油作業管理機20では、操作画面パネル21の監視画面上に実給油作業の代行要求受信がアラーム表示される。これにより、給油管理者は、給油作業エリア10Aに駆け付けることができる。
一方、作業者は、デフォルト作業情報確認画面220に表示されたデフォルト作業情報の設定項目それぞれの設定内容を確認して、特定の設定項目について設定内容の修正が必要な場合は、「修正」キー222を操作する(S100)。端末機制御装置68は、顧客による「修正」キー222の操作で作業情報の修正が設定されると(S100、YES)、作業者のデフォルト作業情報確認画面220上での指定に基づいて、デフォルト作業情報確認画面220におけるデフォルト作業情報の対応する設定項目を設定変更可能にし、作業者の修正操作に基づき設定変更する(S110)。したがって、作業者は、作業情報の各種設定項目について最初から遂次順番に改めて設定し直すこともなく、所望の特定の設定項目について修正するだけで、作業情報の設定を行うことができる。
そして、作業者は、デフォルト作業情報の修正により作業情報の設定が完了したら、デフォルト作業情報確認画面220と同様な、修正後の作業情報確認画面(図示略)上にGUI表示されている「修正終了」キー(「確定」キー221に相当)を操作する(S120)。端末機制御装置68は、顧客による「修正終了」キーの操作で作業情報の確定が行われると(S120、YES)、前述のデフォルト作業情報確認画面220の「確定」キー221が操作された場合と同様に、作業情報の確定を行い、設定された精算方法で顧客に現金入金又はプリペイドカード又はクレジットカードの読み込みを行わせ、作業情報を、読み取ったカード情報又は入金された金額情報とともに、SS−LAN90を介して、給油機10の給油機制御装置18、及び販売時点情報管理機30に送信する(S540)。
次に、ステップS170以下に示す第2のデフォルト作業情報の設定処理について説明する。第2のデフォルト作業情報の設定処理のステップS170〜220で示した処理は、前述した第1のデフォルト作業情報の設定処理のステップS070〜120で示した処理に対応する。第2のデフォルト作業情報の設定処理では、作業者(顧客)の生体情報認証(ステップS020)でユーザー個人を特定でき、給油対象車両の識別情報認証(S030)では給油対象車両が未登録で特定できなかった場合の、デフォルト作業情報の設定処理である。
そのため、第2のデフォルト作業情報の設定処理では、給油端末機60は、作業者がこれから給油作業を行う既登録の顧客であると判定して、特定したユーザー個人に当てはまる給油作業結果情報の取得要求を、SS−LAN90を介して、販売時点情報管理機30に対して送信する。
給油作業結果情報の取得要求を受信した販売時点情報管理機30は、その情報記録部31に記憶されている該当するユーザー個人の給油作業実行記録32を抽出し、この抽出した給油作業実行記録32を、SS−LAN90を介して、特定したユーザー個人の、かつ車両番号を特定しない給油作業結果情報として、要求元の給油端末機60に送信する。
給油端末機60は、販売時点情報管理機30からこの給油作業実行記録32を受信すると、これを一時記憶する。これにより、給油端末機60は、特定したユーザー個人の、かつ給油対象車両を特定しない、複数の車両番号についての給油作業実行記録32を、既登録の給油作業結果情報として抽出したことになる(S170)。
図9は、特定したユーザー個人について抽出した既登録の給油作業結果情報の一例である。
図示のように、既登録の給油作業結果情報として抽出された給油作業実行記録32それぞれは、ユーザー個人が異なる給油対象車両にそれぞれ給油作業を行ったことがある場合を示している。そのため、ユーザー個人「○○○○」は同一であっても、車両番号「◇◇◇◇」,「◇◇◇◆」,「◆◇◇◇」が異なる給油作業実行記録32が抽出されることになる。そして、抽出した車両番号「◇◇◇◇」,「◇◇◇◆」,「◆◇◇◇」が異なる給油作業実行記録32の間では、「油種」の異動(車両番号「◇◇◇◇」(レギュラー),「◇◇◇◆」(軽油),「◆◇◇◇」(レギュラー))も生じ得るようになる。
給油端末機60は、この抽出した既登録の給油作業結果情報から、予め設定されたデフォルト作業情報の作成規則に従って、デフォルト作業情報を作成して、画面操作設定器61にデフォルト作業情報確認画面220を表示する(S180)。
ここでは、給油端末機60の端末機制御装置68には、デフォルト作業情報の作成に当たって、例えば、第1のデフォルト作業情報の設定処理の場合の作成規則の他に、次のような作成規則が予め設定されている。
※給油対象車両について給油対象車両の識別情報認証(S030)で車両認証装置50により給油対象車両の車種(車種タイプ)が得られ、給油作業結果情報として抽出した給油作業実行記録32の中に同じ車種(車種タイプ)の給油作業実行記録32が複数ある場合、その同じ車種(車種タイプ)の給油作業実行記録32の間で車両番号が互いに異なっていても、その同じ車種(車種タイプ)の給油作業実行記録32を優先的に用いて、デフォルト作業情報を作成する。
※給油対象車両について給油対象車両の識別情報認証(S030)で車両認証装置50により給油対象車両の車種(車種タイプ)が得られ、給油作業結果情報として抽出した給油作業実行記録32の中に同じ車種(車種タイプ)の給油作業実行記録32が複数ある場合は、その同じ車種(車種タイプ)の給油作業実行記録32の間で油種の違いがある場合は、その同じ車種(車種タイプ)について油種の違い毎にデフォルト作業情報を作成する。
したがって、例えば、給油対象車両について給油対象車両の識別情報認証(S030)で車両認証装置50により給油対象車両の車種(車種タイプ)として「オートバイ」が取得された場合は、端末機制御装置68は、給油作業結果情報として抽出された給油作業実行記録32の中、オートバイの給油作業実行記録32を優先的に用いて、デフォルト作業情報を作成する。
図10は、図9に示した抽出した既登録の給油作業結果情報の一例を基に作成された、給油対象車両がオートバイのデフォルト作業情報確認画面の一実施例である。
この場合、作業者は、デフォルト作業情報確認画面220に表示されたデフォルト作業情報は、給油対象車両の車種(車種タイプ)としての「オートバイ」と同じ、給油作業結果情報として抽出されたオートバイの給油作業実行記録32を基に作成されたものであり、オートバイ以外の車種(車種タイプ)の「乗用車」の給油作業実行記録32は利用されていない。そのため、給油量について極端な設定値の乖離を抑えた、油種が「レギュラー(単価¥140)」、支払方法が「現金」、作業種別が「給油金額プリセット給油[代行不要]」、プリセット値が「金額¥1000(7.14リットル)」のデフォルト作業情報を作成することができる。
また、例えば、給油対象車両について給油対象車両の識別情報認証(S030)で車両認証装置50により給油対象車両の車種(車種タイプ)として「乗用車」が取得された場合は、端末機制御装置68は、給油作業結果情報として抽出された給油作業実行記録32の中乗用車の給油作業実行記録32を優先的に用いて、作業情報を作成する。さらに、この場合は、その「乗用車」の給油作業実行記録32の間で「油種」についてガソリンのものと軽油のものとがあるので、端末機制御装置68は、「乗用車」について油種の違い(レギュラー/軽油)毎に作業情報を作成する。
図11は、図9に示した抽出した既登録の給油作業結果情報の一例を基に作成された、給油対象車両が乗用車のデフォルト作業情報確認画面の一実施例である。
この場合、作業者は、デフォルト作業情報確認画面220に表示されたデフォルト作業情報は、給油対象車両の車種(車種タイプ)としての「乗用車」で同じであるものの、油種の違い(レギュラー/軽油)に応じて2種類のデフォルト作業情報220-1,220-2が提示される。第1のデフォルト作業情報220-1は、油種が「レギュラー(単価¥140)」、支払方法が「現金」、作業種別が「給油量プリセット給油[代行不要]」、プリセット値が「給油量35リットル(金額¥4900)」(平均32.70=(48.00+30.00+15.50+30.00+40.00)/5、5リットル単位で設定)のデフォルト作業情報になる。第2のデフォルト作業情報220-2は、油種が「軽油(単価¥130)」、支払方法が「クレジット」、作業種別が「満タン給油[代行不要]」、プリセット値が「設定なし」(全ての作業種別が満タンであるため)のデフォルト作業情報になる。
この場合、作業者は、デフォルト作業情報確認画面220に表示された、2つの油種(レギュラー/軽油)それぞれのデフォルト作業情報220-1,220-2の中、給油対象車両に該当する油種のデフォルト作業情報について、択一的に確定又は修正を行うことができる。
そして、第2のデフォルト作業情報の設定処理では、給油対象車両は給油システムに対して未登録の給油対象車両であるので、販売時点情報管理機30では、ステップS540で給油端末機60の端末機制御装置68からカード情報又は入金された金額情報とともに送信される作業情報を受信すると、先に車両認証装置50から登録確認要求があった給油対象車両の車両番号(ナンバー)と対応付けられる。これにより、その後の車両認証装置50から登録確認要求では、この車両番号は登録済の給油対象車両の車両番号として取り扱えるようになる。
次に、ステップS270以下に示す第3のデフォルト作業情報の設定処理について説明する。第3のデフォルト作業情報の設定処理のステップS270〜320で示した処理は、前述した第1のデフォルト作業情報の設定処理のステップS070〜120で示した処理、第2のデフォルト作業情報の設定処理のステップS170〜220に対応する。第3のデフォルト作業情報の設定処理では、作業者(顧客)の生体情報認証(ステップS020)でユーザー個人を特定できなかったものの、給油対象車両の識別情報認証(S030)では給油対象車両が既登録で特定できた場合の、デフォルト作業情報の設定処理である。
そのため、第3のデフォルト作業情報の設定処理では、給油端末機60は、給油対象車両がこれまでに給油作業が行われたことがある既登録の給油対象車両であると判定して、車両認証装置50が特定した給油対象車両の車両番号(ナンバー)に当てはまる給油作業結果情報の取得要求を、SS−LAN90を介して、販売時点情報管理機30に対して送信する。
給油作業結果情報の取得要求を受信した販売時点情報管理機30は、その情報記録部31に記憶されている該当する車両番号の給油作業実行記録32を抽出し、この抽出した給油作業実行記録32を、SS−LAN90を介して、ユーザー個人を特定しない、特定した車両番号の給油作業結果情報として、要求元の給油端末機60に送信する。
給油端末機60は、販売時点情報管理機30からこの給油作業実行記録32を受信すると、これを一時記憶する。これにより、給油端末機60は、ユーザー個人を特定しない、給油対象車両だけを特定した、複数のユーザーについての給油作業実行記録32を、既登録の給油作業結果情報として抽出したことになる(S270)。
図12は、特定した給油対象車両について抽出した既登録の給油作業結果情報の一例である。
図示のように、既登録の給油作業結果情報として抽出された給油作業実行記録32それぞれは、異なるユーザー個人が同じ給油対象車両にそれぞれ給油作業を行ったことがある場合を示している。そのため、車両番号「◇◇◇◇」、「油種」は同一であっても、ユーザー「○○○○」,「○○○●」,「●○○○」が異なる給油作業実行記録32が抽出されることになる。
給油端末機60は、この抽出した既登録の給油作業結果情報から、予め設定されたデフォルト作業情報の作成規則に従って、デフォルト作業情報を作成して、画面操作設定器61にデフォルト作業情報確認画面220を表示する(S280)。
ここでは、給油端末機60の端末機制御装置68には、デフォルト作業情報の作成に当たって、例えば、第1のデフォルト作業情報の設定処理の場合の作成規則の他に、次のような作成規則を追加することも可能である。
※給油作業結果情報として抽出した給油作業実行記録32の中に作業者(ユーザー)が異なる給油作業実行記録32が含まれている場合は、作業者(ユーザー)毎に分けて第1のデフォルト作業情報の設定処理の場合の作成規則にしたがって、作業者(ユーザー)別のデフォルト作業情報を作成する。
※給油作業結果情報として抽出した給油作業実行記録32の中に精算方法が異なる給油作業実行記録32が含まれている場合は、作業者(ユーザー)の異同に関係なく、精算方法の種類毎に分けて第1のデフォルト作業情報の設定処理の場合の作成規則にしたがって、精算方法別のデフォルト作業情報を作成する。
図13は、図12に示した抽出した既登録の給油作業結果情報の一例を基に作成された、作業者(ユーザー)別のデフォルト作業情報確認画面の一実施例である。
なお、図12に示した抽出した既登録の給油作業結果情報の一例では、作業者(ユーザー)毎に精算方法の種類が異なっているので、図12に示した抽出した既登録の給油作業結果情報の一例を基に作成された、精算方法別のデフォルト作業情報確認画面も作業者(ユーザー)別のデフォルト作業情報確認画面220と同様になる。
そして、第3のデフォルト作業情報の設定処理では、作業者であるユーザーは給油システムに対して未登録の給油対象車両であるので、ステップS330で、給油端末機60の端末機制御装置68は、生体情報認証装置40へ、車両番号「◇◇◇◇」を含む、被認証用顔映像の登録要求を送信する。生体情報認証装置40は、端末機制御装置68からの被認証用顔映像の登録要求を受信すると、被認証用顔映像を登録要求に含まれる車両番号「◇◇◇◇」と対応付けて、作業者特定用情報記憶部41に新たなユーザ認証用記録42として登録する。これにより、その後の作業者(ユーザー)の個人特定処理では、認証用顔映像として利用でき、ユーザーの個人特定が行える。
本実施例の給油システムでは、上述した図8に示した作業情報の設定処理が終了した後、給油機10による給油処理に移行する。給油機10による給油処理では、給油作業管理機20から送信される給油作業許可の受信に基づいて、給油機10では、設定された作業情報に基づいて、従前と同様に給油機制御装置18によって、送液制御、給油量等の給油情報の演算表示制御等が行われる。
以上述べたことから明らかなように、本実施例の給油システムによれば、作業者であるユーザーは、これから行う給油作業の作業情報の設定を、ユーザー自身による実行済みの給油作業の作業結果情報を基に自動作成されたデフォルト作業情報を利用してできるので、ユーザーがこれから行う給油作業での作業情報の設定を、容易化、効率化できる。
作業者であるユーザー全てに対して、給油作業を行う都度、給油作業の作業情報をその設定項目毎にいちいち順番に設定させることが必要なくなるので、給油作業の順番待ちのユーザーの作業開始待ち時間のさらなる短縮が可能になり、ユーザーサービスも向上する。
また、給油作業が初めてのユーザーであっても、別のユーザーによって同じ車両に対する給油作業が従前行われていれば、又は、給油作業が初めての車両であっても、同一ユーザーによる別の車両に対する給油作業が従前行われていれば、従前の同じ車両に対する、又は同一ユーザーによる作業情報がデフォルト作業情報を利用してできるので、これらの場合も、これから行う給油作業での作業情報の設定を、容易化、効率化できる。また、本給油所に初めて来所したようなユーザーの場合には、図6のS410〜S430に記載のように、給油情報とともにユーザーの生態認証情報も登録することにより、次回、ユーザーが来所した場合には、前回登録した給油情報を利用することが可能となる。
なお、上述した実施例の給油システムでは、各給油機10、給油作業管理機20、販売時点情報管理機30、生体情報認証装置40、車両認証装置50、給油端末機60、生体情報撮影装置70、作業状況撮影装置80を、SS−LAN(給油内ローカルエリアネットワーク)90を介して、それぞれ相互にデータや信号を送受信可能に伝送接続して構成したが、そのシステム構成はこれに限られるものではない。例えば、給油作業管理機20は給油機10の台数が少ない給油所では必要ではなく、給油端末機60、販売時点情報管理機30における作業情報の設定に係る機能は、給油機10個別に備えることも可能であり、販売時点情報管理機30及び給油端末機60も、その場合は省略可能である。また、適用される燃料供給所も、図示のような、不特定多数のユーザーが給油作業を行う給油所であっても、限られたユーザーが給油作業を行う自己給油所のような燃料供給所であってもよい。
また、デフォルト作業情報の作成規則も、上述した実施例の規則に限らない。デフォルト作業情報の作成規則自体を、例えば、給油管理者が任意に給油機毎に設定できるように構成することも可能である。
このように、本発明に係る燃料供給システムは、上述した実施例の給油システムに限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。