JP2019507165A - 脳卒中の処置における使用のためのイマチニブ - Google Patents

脳卒中の処置における使用のためのイマチニブ Download PDF

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Abstract

イマチニブを、イマチニブが患者に650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して投与され、好ましくは1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜1000mg/日の幅での用量で患者に投与される新しい投薬計画での脳卒中の処置において使用することができる。脳卒中を処置するための方法、医薬組成物および部品キットもまた開示される。

Description

本開示は一般には、医学の分野および脳卒中の処置に関し、具体的には、イマチニブまたはニロチニブを所定の用量で少なくとも3日間連続して投与することを伴う脳卒中の処置における新規な方法および使用に関する。
脳卒中は、血流の中断または不十分な血流に起因する限局性領域における脳細胞の突然の死として定義される。欧州心血管疾患統計(European Cardiovascular Disease Statistics)2012によれば、脳卒中は、欧州における2番目に多い単独の死因であり、毎年ほぼ110万人の死亡の原因となっている。7人につき1人超の女性(15%)および10人につき1人の男性(10%)がこの疾患で死亡している(Melanie Nichols他、European Cardiovascular Disease Statistics、2012年版、Department of Public Health、オックスフォード大学)。
原因要因および進行に依存して、脳卒中は、下記の2つの主なタイプの1つとして示すことができる。
虚血性脳卒中、これは、血液を脳に供給する血管の内部における閉塞または凝塊の結果として生じる。これは全脳卒中症例の大多数を占める。
出血性脳卒中、これは、血管が破裂したときに生じる。血管破裂の原因には、動脈瘤または動静脈奇形(これは先天性欠損であり得る)を挙げることができる。しかしながら、最も一般的な原因は、放置された高血圧である。
以下の開示は、虚血性脳卒中、特に急性虚血性脳卒中に重点を置いており、しかし、それらに限定されない。虚血性脳卒中の既存のすべての処置の目標は、血流を速やかに回復させること、および、新たな脳卒中の可能性を防止するか、または少なくとも減らすことである。現在、虚血性脳卒中のための唯一のFDA承認された処置が、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA、ALTEPLASE(登録商標)、ACTIVASE(登録商標))である。tPAは、凝血塊を溶解し、かつ、血流が失われている脳の部分への血流を改善することによって効く。早期に投与されるならば、tPAは、脳卒中からの回復をもたらす可能性を改善する場合がある。しかしながら、tPAは、重篤な副作用(例えば、神経毒性、および変化した血液脳関門機能に起因する増大した血管透過性など)を有することが知られている。tPAの陽性効果と、そのような副作用との間におけるバランスが、tPA治療の開始が遅れたときには患者にはそれほど好都合とならないことがいろいろと示されている。正確な閾値は様々であり、しかし、一般には、tPA治療は可能な限り早く、好ましくは脳卒中後4時間〜5時間よりも遅くはならないうちに開始されなければならないことが推奨される。ときには、一層より狭い治療可能時間枠が推奨される。
tPAまたは他の薬学的血栓溶解を施す前には、当該患者が急性虚血性脳卒中であるか、または出血性脳卒中であるかを明らかにしなければならない。出血の場合には、血栓溶解は状態を悪化させるであろう。症状はそれだけでは通常の場合、この区別を行うために十分に特異的でなく、したがって、通常の場合には、患者は、どのような頭蓋内出血も除外するためにCTスキャンまたはMRIスキャンを受ける。その後にだけ、血栓溶解処置を開始することができる。利用可能な手段および診断能力に依存して、このことは、血栓溶解治療の開始時間を遅らせることがあり、または介護者にそのような治療を予防処置として完全に控えることさえさせることがある。さらに、最も効果的であるためには、血栓溶解は、脳卒中の発症から3時間以内に、好ましくは可能な限り早く開始されなければならない。
血栓溶解は、症状発症後3時間〜4.5時間のうちになされる急性脳卒中のための最上の処置である。発症後3時間〜4.5時間でのアルテプラーゼがプラセボよりも良好であったことを示す様々な試験、およびこのことを裏づけるレジストリー研究が存在する。専門家の勧告が、これらの結果を支持して公表されており、しかし、依然として完全には受け入れられていない。しかしながら、遅れて開始された血栓溶解治療には、より重篤な副作用が伴うことがあるということがいろいろと示されている。結果として、患者は、最も適切な治療が、診断における不確実性(出血性脳卒中に対して虚血性脳卒中)のために、または診断に達することにおける遅れ(CTを得ることにおける遅延、または必要な設備の欠如)のためにそのどちらであっても、あるいは組合せのために受けられないことが起こり得る。実際、患者の約10%のみが血栓溶解治療を受けるにすぎない。他の処置には、機械的な血栓摘出、すなわち、凝血塊の外科的な除去または解体、および、新しい凝血塊が形成することを防止する抗血小板治療が含まれる。積み重なる経験により、血栓摘出は脳卒中後の回復の確率を有意に増大させ、または脳卒中後の神経学的損傷を少なくとも軽減させることが示される。血栓溶解性薬物とは異なり、抗血小板剤は、既に存在する凝血塊に対して影響がない。アスピリンが、最も一般的に使用されている抗血小板剤であり、アスピリンは、好ましくはジピリダモールとの併用で、急性虚血性脳卒中の早期処置のために有効であるということがいろいろと示されている。
国際公開2007/124308には、血小板由来増殖因子(PDGF)およびPDGF受容体拮抗作用を使用して、tPAの望まれない影響を打ち消すことによって、血栓溶解が所望される場合においてtPAの副作用を防止または緩和するための方法および組成物、ならびに、血栓溶解が所望される場合においてtPAの処置を改善するための、または血栓溶解が所望される場合においてtPAの処置可能枠を拡大するための方法および組成物が開示される。国際公開2007/124308にはまた、tPAおよびPDGF受容体アンタゴニストを使用する虚血性脳卒中の処置における併用療法が開示される。イマチニブメシラートが、PDGF受容体を阻害する好適な物質の一例として示される。
どのような場合においても、急性虚血性脳卒中の有病率が高いこと、およびその重大な結果(例えば、様々な身体障害および死亡など)を考慮すると、改善された処置および新しい薬物が求められている。
1つの目的が、急性虚血性脳卒中の処置を、これに凝血塊(1つまたは複数)の外科的除去(血栓摘出)または薬学的な血栓溶解処置(例えば、組織プラスミノーゲン活性化因子の投与、または抗血小板治療、またはそれらの組合せなど)が伴うかどうかにかかわらず、改善することである。
別の目的が、血栓溶解のための治療可能時間枠を、現在推奨されているよりも遅く血栓溶解治療を開始することを可能にすることによって拡大することである。
なおさらに別の目的が、急性虚血性脳卒中に限定されない、しかし、例えば、出血性脳卒中にもまた適用可能である、脳卒中を処置するための新しい方法を利用可能にすることである。
本発明のさらなる目的、対応する態様、および本発明によって提供される解決策に伴う利点が、本明細書および例を本明細書に添付される請求項とともに検討すると当業者には明らかになるであろう。
第1の態様によれば、本発明者らは、イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、GLIVEC(登録商標)、STI−571、チロシンキナーゼ阻害剤)が急性虚血性脳卒中の処置において使用され得ること、ただし、処置において、上記イマチニブが患者に650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して投与されることを開示する。
上記第1の態様の1つの実施形態によれば、上記イマチニブは、700mg/日以上の用量で、好ましくは750mg/日以上の用量で、より好ましくは800mg/日以上の用量で患者に投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記イマチニブは、血栓摘出(凝血塊の外科的な除去または破壊)に先立って、血栓摘出(凝血塊の外科的な除去または破壊)と同時に、または血栓摘出(凝血塊の外科的な除去または破壊)に続いて患者に投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記イマチニブは、血栓溶解(血餅の薬理的破壊)に先立って、血栓溶解(血餅の薬理的破壊)と同時に、または血栓溶解(血餅の薬理的破壊)に続いて患者に投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、上記イマチニブは、血栓摘出および血栓溶解の前の患者に、血栓摘出および血栓溶解を受けている患者に、または血栓摘出および血栓溶解を受けた患者に投与される。
最も好ましくは、イマチニブが、患者には可能な限り早く、前記患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中を起こしたかどうかが明らかにされる前でさえ投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記血栓溶解は、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与すること、好ましくは、アルテプラーゼ(ACTIVASE(登録商標))、レテプラーゼ(RETEVASE(登録商標)、RAPILYSIN(登録商標))およびテネクテプラーゼ(TNKase(登録商標))から選ばれる組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、上記イマチニブは、1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜1000mg/日の幅での用量で患者に投与される。
開始用量はその後の用量よりも高くなければならないが、現時点では、イマチニブは開始用量として1600mg/日よりも高い用量で与えてはならないことが意図される。さらに、イマチニブは、連続した日のいずれにおいても1200mg/日を超える用量で与えてはならないことが意図される。上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記イマチニブは経口投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、代替となる実施形態によれば、この場合、上記イマチニブは静脈内投与される。イマチニブの開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、これに対して、その後の残りの用量が経口投与されることもまた意図される。
第2の態様によれば、本発明者らは、急性虚血性脳卒中を処置するための方法であって、イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、GLIVEC(登録商標)、STI−571、チロシンキナーゼ阻害剤)が患者に650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して投与される方法を利用可能にする。
上記第2の態様の1つの実施形態によれば、イマチニブは、700mg/日以上の用量で、好ましくは750mg/日以上の用量で、より好ましくは800mg/日以上の用量で患者に投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、イマチニブは、血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて患者に投与される。血栓摘出は本明細書では、使用される方法にかかわらず、どのような外科的な除去または破壊であれ、凝血塊の外科的な除去または破壊として理解される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、イマチニブは、血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される。血栓溶解は本明細書では、使用される特定の薬物または薬理学的処置にかかわらず、どのような薬理学的破壊であれ、血餅の薬理学的破壊として理解される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、イマチニブは、血栓摘出および血栓溶解の前の患者に、血栓摘出および血栓溶解を受けている患者に、または血栓摘出および血栓溶解を受けた患者に投与される。
最も好ましくは、イマチニブが、患者には可能な限り早く、前記患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中を起こしたかどうかが明らかにされる前でさえ投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、この場合、上記血栓溶解は、アルテプラーゼ(ACTIVASE(登録商標))、レテプラーゼ(RETEVASE(登録商標)、RAPILYSIN(登録商標))およびテネクテプラーゼ(TNKase(登録商標))から選ばれる)組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、上記イマチニブは、1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜約1000mg/日の幅での用量で患者に投与される。開始用量はその後の用量(1つまたは複数)よりも高くなければならないが、現時点では、イマチニブは開始用量として1600mg/日よりも高い用量で与えてはならないことが意図される。さらに、イマチニブは、連続した日のいずれにおいても1200mg/日を超える用量で与えてはならないことが意図される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、イマチニブは経口投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、代替となる実施形態によれば、イマチニブは静脈内投与される。イマチニブの開始用量の前記少なくとも一部が静脈内投与され、これに対して、その後の残りの用量が経口投与されることもまた意図される。
どのような方法であれ本明細書中に開示される方法の工程は、明示的に述べられる場合を除き、開示されるその通りの順序で実施される必要はない。
特定の実施形態には、イマチニブを静脈内投与のための好適な溶液において、例えば、0.8%〜1.0%のNaCl溶液(例えば、500mlの0.9%NaCl溶液など)において400mg〜1200mgの範囲での用量で、好ましくは800mg〜1000mgの範囲での用量で含む、静脈内投与のための医薬組成物が含まれる。
静脈内投与のための上記医薬組成物は、病院の調剤部において、集中処置室において、またはベッドサイド(治療現場)で調製することができる。イマチニブは、熱、湿気および光を避けて貯蔵されなければならない。好ましくは、イマチニブは、場合によっては1つまたは複数の好適な安定化剤との混合で濃色ガラスの密封バイアルに貯蔵されての凍結乾燥形態で提供される。静脈内投与のための組成物を調製するとき、凍結乾燥されたイマチニブは、無菌のWFIまたは生理食塩水を加えることによって再構成され、所望の濃度でi.v.投与用の溶液に加えられる。
したがって、具体的な1つの実施形態が、脳卒中の処置における、静脈内投与のために好適な医薬組成物の使用であって、上記組成物がイマチニブならびに必要な場合には補助剤および賦形剤を含む、使用である。
別の実施形態が、好ましくは凍結乾燥形態でのイマチニブと、前記凍結乾燥されたイマチニブを再構成するために好適な溶液と、静脈内投与のために好適な溶液と、必要に応じて使用される補助剤および賦形剤とを含む、部品キットである。1つの特定の実施形態において、イマチニブは別個のバイアルにおいて400mgおよび800mgの用量で供給され、かつ、静脈内投与のために好適な前記溶液は、容器において、例えば、50ml、100ml、250ml、500mlまたは1000mlの容積を有する、好ましくは500mlの容積を有する軟質バッグなどにおいて供給される0.8%〜1.0%のNaCl溶液(好ましくは0.9%のNaCl溶液)である。
イマチニブは静脈内投与されることが現時点では好ましく、しかし、イマチニブは錠剤形態で利用可能であるので、イマチニブの開始用量が処置の少なくとも1日目の期間中において静脈内投与され、これに対して、残る処置の期間中におけるイマチニブが経口投与されることが意図される。したがって、なおさらに別の実施形態が、1000mgのイマチニブが500mlの0.9%NaClに存在する溶液と、n個の400mgイマチニブ錠剤(nは2〜4の間での整数である)とを含む部品キットである。
さらなる態様および実施形態が、図面ならびに下記の詳細な説明および例を検討すると当業者には明らかになるであろう。
次に、本発明およびその実施形態が、例としてであるが、添付されている図面を参照して記載される。
臨床研究のロジスティック特徴を示す。左側から1番目の矢印は、「合計では、2011年2月から2014年11月までの間に募集された60名の患者」を表す。左側から2番目の矢印は、「4.5時間以内に開始されるiv血栓溶解により処置されたすべての患者:脳卒中発症から開始まで:中央値、1h25m、範囲:0h35m〜4h25m」を表す。左側から3番目の矢印は、「7時間45分以内に終了する機械的な血栓摘出により処置された25名の患者:脳卒中発症から終了まで:中央値、4h38m、範囲:2h25m〜7h45m」を表す。左側から4番目の矢印は、「イマチニブに無作為化された43名(コントロールには17名):脳卒中発症から初回用量まで:中央値、4h00m、範囲:h5m〜11h54min」を表す。 イマチニブの血漿中濃度(ng/ml)を3つの異なる用量(400mg、600mgおよび800mg)について時間(0日目〜6日目)の関数として示すグラフである。D0=初回用量後3時間;D1〜D5=1日目〜5日目での午前中の用量の前;D6=6日目の午前中。D0〜D2でのそれぞれ600mgおよび800mgについては、N=14;D3〜D6でのそれぞれ400mgならびにそれぞれ600mgおよび800mgについては、N=1。 結果を衛生研究所脳卒中スケール(NIHSS)に従う平均スコアとして示す。 結果を修正ランキンスケールに従って示す。0〜2のスコアは、機能的に自立していることを示している。
本発明が説明される前に、本発明の範囲は、添付された請求項およびその均等物によってのみ限定されることになるので、本明細書中で用いられる用語は、特定の実施形態を記載するという目的のためにだけ使用され、限定であるようには意図されないことを理解しなければならない。
本明細書および添付された請求項において使用される場合、“a”、“an”および“the”での単数形態は、文脈がそうでないことを明確に示す場合を除き、複数の指示対象もまた含むことに留意しなければならない。
同様に、用語「約」は、適用可能な場合には所与値の+/−2%のずれ、好ましくは当該所与値の+/−5%のずれ、最も好ましくは当該所与値の+/−10%のずれを示すために使用される。
チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)は、ガン、炎症性疾患、代謝性疾患、増殖性疾患および神経変性疾患の処置における使用について現在調査されている生物活性な、通常の場合には芳香族の小分子である。チロシンキナーゼ阻害剤はTK受容体の活性部位に結合することができ、したがって、リン酸化を妨げることができ、また、リン酸化を妨げることによって、シグナル伝達の阻害、制御または調節を、多くの場合には細胞増殖抑制活性を伴ってもたらすことができる。強力なキナーゼ阻害剤には、選択性をある種のTK受容体に対して示すであろうものがあり、その一方で、それほど選択性でないものがある。例えば、いくつかの化合物が血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)受容体キナーゼの強力かつ選択的な阻害剤であり、しかし、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)チロシンキナーゼおよび上皮増殖因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼの弱い阻害剤である。
イマチニブおよびゲフィチニブを含めて8種のTKI薬物療法剤が今日の時点では、ヒトにおける使用について食品医薬品局によって承認されている。1つのTKI、すなわち、トセラニブ(Palladia)が最近、イヌにおけるガンの処置について承認された。エルロチニブ(Tarceva)、これはゲフィチニブのように、EGFRを阻害する。ラパチニブ(Tykerb)は、EGFRと、ヒト2型EGFRと呼ばれるサブクラスとの二重阻害剤である。EGFRは、標的となる唯一の増殖因子ではない。スニチニブ(Sutent)は多標的型であり、PDGFRおよびVEGFを阻害する。
他のチロシンキナーゼ阻害剤は、より特殊化されている。ソラフェニブ(Nexavar)は、キナーゼシグナル伝達カスケードに至るであろう複雑な経路を標的とする。ニロチニブ(Tasigna)は別の小分子チロシンキナーゼ阻害剤であり、これは融合タンパク質bcr−ablもまた阻害し、患者がイマチニブに対する耐性を示したときには典型的に処方される。ニロチニブはまた、PDGF受容体を標的とする。ニロチニブがイマチニブよりも強力であること、例えば、Bcr−Ablチロシンキナーゼ活性を阻害することにおいてイマチニブよりも10倍〜30倍強力であるということがいろいろと示されている。ニロチニブは現在、150mgおよび200mgの硬質ゼラチンカプセル剤として市販されている。イマチニブを使用する臨床試験において得られた知見、および、イマチニブのその後に規定された新しい驚くべき使用法、同様にまた、脳卒中を処置するための新しい方法はまた、用量の適切な調節を伴ってニロチニブに移すことができることが意図される。
より多くのTKIが現在、開発段階にあり、だが、進展は遅く、承認されるよりも多くの薬物が結局は臨床段階の期間中に断念されている。3つのTKIが現在、臨床試験において有望視されている。ボスチニブはablキナーゼおよびsrcキナーゼを標的とする。ネラチニブはラパチニブと同様に、EGFRおよびヒト2型EGFRを阻害する。バタラニブはVEGFRおよびPDGFRの両方を阻害する。
第1の態様によれば、本発明者らは、イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、GLIVEC(登録商標)、STI−571、チロシンキナーゼ阻害剤)が急性虚血性脳卒中の処置において使用され得ること、ただし、処置において、上記イマチニブが患者に650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して投与されることを開示する。正確な用量は処置医によって調節することができ、患者の状態の重篤度、年齢および性別、患者の体重および他の事項に合わせることができる。
上記第1の態様の1つの実施形態によれば、上記イマチニブは、700mg/日以上の用量で、好ましくは750mg/日以上の用量で、より好ましくは800mg/日以上の用量で患者に投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記イマチニブは、血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて患者に投与される。用語「血栓摘出」は本明細書では、凝血塊の外科的および/または機械的な除去または破壊をどのようなものであって定義するために使用される。合衆国では、3種類の機械的な血栓摘出デバイスがFDAによって認可されている;コイル型回収器、吸引装置およびステント型回収器。他のデバイスおよび方法が現在、開発中であり、これらもまた、本明細書中で使用される血栓摘出の定義に含まれる。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記イマチニブは、血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される。用語「血栓溶解」は本明細書では、血餅の薬理学的破壊をどのようなものであっても定義するために使用される。血栓溶解治療のための現在最も一般的に使用されている薬物が組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)であり、しかし、同じ効果を達成する代替薬物が存在する。血栓溶解では、血栓溶解薬物を、静脈内(IV)ラインを介して、または、薬物を閉塞部位に直接に送達する長いカテーテルを介して注入することが伴うことがある。急性虚血性脳卒中からの生存および回復の可能性が、当該患者に血栓溶解薬物が脳卒中後12時間以内に投与されるならば、有意に改善される。理想的には、血栓溶解処置は病院到着後の最初の30分のうちに施されなければならない。最も好ましくは、イマチニブが、患者には可能な限り早く、前記患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中を起こしたかどうかが明らかにされる前でさえ投与される。
血栓摘出および血栓溶解の両方が緊急処置であり、可能な限り早く施されなければならない。実際上の理由から、血栓溶解処置は通常の場合、血栓摘出が行われ得る前に開始され、しかし、「発明の概要」の見出しのもとで述べられたように、本明細書中に開示されるどのような方法であれその工程は、明示的に述べられる場合を除き、開示されるその通りの順序で実施される必要はない。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、上記イマチニブは、血栓摘出および血栓溶解の前の患者に、血栓摘出および血栓溶解を受けている患者に、または血栓摘出および血栓溶解を受けた患者に投与される。より好ましくは、イマチニブは、患者には可能な限り早く、当該患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中を起こしたかどうかが明らかにされる前でさえ投与される。このことの利点が、イマチニブをそのようなものとして投与することにより、患者についての転帰が改善され、加えて、例えば、患者が病院に到達することが遅れた場合、または、正しい診断を行うことが遅れた場合、または、患者が、出血性脳卒中にではなく、虚血性脳卒中に見舞われたことを明らかにすることが、例えば、CT設備もしくはMRI設備の使用を得ることにおける遅れのために遅れた場合において、血栓溶解治療をより遅く、推奨された可能な時間枠から外れてもまた開始することが可能になるということである。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記血栓溶解は、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与すること、好ましくは、アルテプラーゼ(ACTIVASE(登録商標))、レテプラーゼ(RETEVASE(登録商標)、RAPILYSIN(登録商標))およびテネクテプラーゼ(TNKase(登録商標))から選ばれる組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む。本開示は上述のtPA薬物に集中しているが、現時点では開発中および承認待ちの他の薬物もまた、併用処置において有用であり得る。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、上記イマチニブは、1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜1000mg/日の幅での用量で患者に投与される。開始用量はその後の用量よりも高くなければならないが、現時点では、イマチニブは開始用量として1600mg/日よりも高い用量で与えてはならないことが意図される。さらに、イマチニブは、連続した日のいずれにおいても1200mg/日を超える用量で与えてはならないことが意図される。再度ではあるが、正確な用量は処置医によって調節することができ、患者の状態の重篤度、年齢および性別、患者の体重および他の事項に合わせることができる。
1つの具体的な実施形態によれば、イマチニブは下記のように配合され、患者に投与される:800mgのイマチニブがNaCl溶液(例えば、500mlの0.9%NaClなど)または他の好適なi.v.溶液に溶解され、約12時間の期間中に患者に投与される。この初回用量の後、500mlの好適なi.v.溶液における400mgのイマチニブが、間をおかず連続する12時間の期間にわたって与えられる。これは、1日目における1200mg/日の開始用量に達し、それぞれの連続した日における800mg/日に達する。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、上記イマチニブは経口投与される。経口投与形態物には、錠剤、カプセル、カプレット、懸濁物および溶液が含まれるが、これらに限定されない。製剤化学の分野における当業者は、好適な経口投与形態物を、過度の負担を伴うことなく調製することができる。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、代替となる実施形態によれば、上記イマチニブは静脈内投与される。静脈内投与形態物には、従来のi.v.溶液、例えば、生理食塩水(無菌水における0.9%の塩化ナトリウム)、低張性の生理食塩水(0.45%または0.33%の塩化ナトリウムは無菌水である)、高張性の生理食塩水(無菌水における3%〜5%の塩化ナトリウム)、ブドウ糖液、ブドウ糖食塩水および電解質溶液(例えば、リンゲル液)などが含まれる。イマチニブは好ましくは、所望の用量を規定食塩水溶液に加えることによって、例えば、650mgのイマチニブを500mlの生理食塩水に加えることによって投与される。イマチニブは様々な濃度で与えることができ、例えば、400mg/500mlのi.v.溶液、500mg/500mlのi.v.溶液、600mg/500mlのi.v.溶液、700mg/500mlのi.v.溶液、および800mg/500mlのi.v.溶液において与えることができる。
しかしながら、処置医は、患者の状態に依存して、イマチニブを別のi.v.溶液に加えることを処方することがある。さらに、製剤化学の分野における当業者は、好適な静脈内投与形態物を、過度の負担を伴うことなく調製することができる。
イマチニブの開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、これに対して、その後の残りの用量が経口投与されることもまた意図される。
イマチニブについて得られた知見に基づけば、ニロチニブが、用量の適切な調節を伴って、同じ様式で使用され得ることもまた意図される。したがって、さらなる態様によれば、本発明者らは、ニロチニブを急性虚血性脳卒中の処置における使用について利用可能にしており、ただし、前記処置において、上記ニロチニブは患者に200mg/日〜600mg/日またはそれ以上の範囲での用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して投与される。
さらに、上記ニロチニブは、300mg/日以上の用量で、好ましくは400mg/日以上の用量で、より好ましくは600mg/日以上の用量で患者に投与することができる。
好ましくは、ニロチニブは、血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて、血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される。好ましくは、ニロチニブは、血栓摘出および血栓溶解を受けている患者または受けた患者に投与される。最も好ましくは、ニロチニブは、患者には可能な限り早く投与され、また、当該患者が虚血性脳卒中または出血性脳卒中に見舞われているかどうかが明らかにされる前に既に投与されている。
上記の態様において、ニロチニブの使用に関連して、上記血栓溶解は、アルテプラーゼ(ACTIVASE(登録商標))、レテプラーゼ(RETEVASE(登録商標)、RAPILYSIN(登録商標))およびテネクテプラーゼ(TNKase(登録商標))から選ばれる組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)の投与を含む。
ニロチニブに関連する上記実施形態のいずれとも自由に組み合わせることができるが、別の実施形態によれば、上記ニロチニブは、1日目における500mg/日以上の開始用量、および、その後の日における300mg/日〜500mg/日の幅での用量で患者に投与される。上記ニロチニブは経口投与または静脈内投与によって投与され、好ましくは静脈内投与によって投与される。1つの具体的な実施形態によれば、上記開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、かつ、残りの用量が経口投与される。
第2の態様によれば、本発明者らは、急性虚血性脳卒中を処置するための方法であって、イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、GLIVEC(登録商標)、STI−571、チロシンキナーゼ阻害剤)が患者に650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して投与される方法を利用可能にする。
上記第2の態様の1つの実施形態によれば、イマチニブは、700mg/日以上の用量で、好ましくは750mg/日以上の用量で、より好ましくは800mg/日以上の用量で患者に投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、イマチニブは、血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて患者に投与される。血栓摘出は本明細書では、使用される方法にかかわらず、どのような外科的な除去または破壊であれ、凝血塊の外科的な除去または破壊として理解される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、イマチニブは、血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される。血栓溶解は本明細書では、使用される特定の薬物または薬理学的処置にかかわらず、どのような薬理学的破壊であれ、血餅の薬理学的破壊として理解される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、イマチニブは、血栓摘出および血栓溶解を受けている患者または受けた患者に投与される。
最も好ましくは、イマチニブが、患者には可能な限り早く、前記患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中を起こしたかどうかが明らかにされる前でさえ投与される。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、この場合、上記血栓溶解は、アルテプラーゼ(ACTIVASE(登録商標))、レテプラーゼ(RETEVASE(登録商標)、RAPILYSIN(登録商標))およびテネクテプラーゼ(TNKase(登録商標))から選ばれる)組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、1つの好ましい実施形態によれば、上記イマチニブは、1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜約1000mg/日の幅での用量で患者に投与される。開始用量はその後の用量よりも高くなければならないが、現時点では、イマチニブは開始用量として1600mg/日よりも高い用量で与えてはならないことが意図される。さらに、イマチニブは、連続した日のいずれにおいても1200mg/日を超える用量で与えてはならないことが意図される。再度ではあるが、正確な用量は処置医によって調節することができ、患者の状態の重篤度、年齢および性別、患者の体重および他の事項に合わせることができる。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、なおさらに別の実施形態によれば、イマチニブは経口投与される。経口投与形態物には、錠剤、カプセル、カプレット、懸濁物および溶液が含まれるが、これらに限定されない。製剤化学の分野における当業者は、好適な経口投与形態物を、過度の負担を伴うことなく調製することができる。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、代替となる現時点で好ましい実施形態によれば、イマチニブは静脈内投与される。静脈内投与形態物には、上記で例示されるような従来のi.v.溶液が含まれる。製剤化学の分野における当業者は、好適なi.v.投与形態物を、過度の負担を伴うことなく調製することができる。
イマチニブの開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、これに対して、その後の残りの用量が経口投与されることもまた意図される。
どのような方法であれ本明細書中に開示される方法の工程は、明示的に述べられる場合を除き、開示されるその通りの順序で実施される必要はない。
特定の実施形態には、イマチニブを500mlの0.9%NaCl溶液において1000mgの用量で含む静脈内投与用の医薬組成物が含まれる。救急治療室での使用については、イマチニブを好適なi.v.溶液において、かつ所定の用量で含有する既製のi.v.溶液が即時使用のために利用可能にされなければならないことが意図される。代替において、イマチニブを含有するi.v.溶液を、高濃度のイマチニブ溶液を従来のi.v.溶液(例えば、生理食塩水、ブドウ糖液またはリンゲル液など)に加えることによって調製することができる。
したがって、1つの実施形態が、好ましくは凍結乾燥形態でのイマチニブと、前記凍結乾燥されたイマチニブを再構成するために好適な溶液と、静脈内投与のために好適な溶液と、必要に応じて使用される補助剤および賦形剤とを含む部品キットである。1つの特定の実施形態において、イマチニブが別個のバイアルにおいて400mgおよび800mgの用量で供給され、かつ、静脈内投与のために好適な前記溶液は、容器において、例えば、50ml、100ml、250ml、500mlまたは1000mlの容積を有する、好ましくは500mlの容積を有する軟質バッグなどにおいて供給される0.9%のNaCl溶液である。
イマチニブは静脈内投与されることが現時点では好ましく、しかし、イマチニブは錠剤形態で利用可能であるので、イマチニブの開始用量が処置の少なくとも1日目の期間中において静脈内投与され、これに対して、残る処置の期間中におけるイマチニブが経口投与されることが意図される。したがって、なおさらに別の実施形態が、1000mgのイマチニブが500mlの0.9%NaClに存在する溶液と、n個の400mgイマチニブ錠剤(nは2〜4の間での整数である)とを含む部品キットである。
救急治療室での使用については、イマチニブを必要としている患者への迅速かつ安全な投与を可能にするために、イマチニブを種々の濃度においてi.v.溶液の形態で、また、必要な場合には処方用量において経口投与形態でもまたその両方で含有し、かつ、使用のための説明書を含有する種々のキットが利用可能になることが意図される。
なおさらに別の態様およびその実施形態が、急性虚血性脳卒中を処置するための方法であって、ニロチニブが患者に200mg/日〜600mg/日またはそれ以上の範囲での用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して投与される、方法に関する。
さらに、上記方法の1つの実施形態において、ニロチニブは、300mg/日以上の用量で、好ましくは400mg/日以上の用量で、より好ましくは600mg/日以上の用量で患者に投与される。
好ましくは、ニロチニブは、血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて患者に投与される。より好ましくは、ニロチニブは、血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される。この方法の1つの好ましい実施形態において、ニロチニブは、患者には可能な限り早く、また、当該患者が虚血性脳卒中または出血性脳卒中に見舞われたかどうかが明らかにされる前でさえ投与される。
この方法の1つの実施形態において、上記血栓溶解は、アルテプラーゼ(ACTIVASE(登録商標))、レテプラーゼ(RETEVASE(登録商標)、RAPILYSIN(登録商標))およびテネクテプラーゼ(TNKase(登録商標))から選ばれる組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む。
上記実施形態と自由に組み合わせることができるが、さらに別の実施形態において、上記ニロチニブは、1日目における500mg/日以上の開始用量、および、その後の日における300mg/日〜500mg/日の幅での用量で患者に投与される。上記ニロチニブは経口投与または静脈内投与によって投与され、好ましくは静脈内投与によって投与される。1つの具体的な実施形態によれば、上記開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、かつ、残りの用量が経口投与される。

本発明者らは、無作為化処置群割り当て、非盲検処置および盲検終点評価を静脈内血栓溶解により処置される急性虚血性脳卒中患者において用いる、安全性および忍容性の第II相用量漸増局地的多施設臨床試験を行った。
本研究では、経口用量のイマチニブが到着当日に可能な限り早く、かつその後の5日間にわたって経口投与される処置を、標準的処置と比較した。本研究の最初の段階(n=20)において、400mgの一日用量のイマチニブを使用し、次の段階(n=20)では600mgが続き、最後では800mg(n=20)が続いた。それぞれの用量増加の前には、独立した安全委員会による安全性評価および許可を受けた。無作為化が3:1であり、このようにして、合計で60名の患者に関してコントロールを含んで、等しいサイズの4つの群(n=15)を作成した。すべての患者が、認められた適応症と一致する静脈内血栓溶解を受け、介入のための現場基準を満たす大動脈閉塞の患者においては機械的な血栓摘出を受けた。
1.材料および方法
1.1 患者および参加施設
研究をストックホルム県内の5つの施設で実施した。機械的な血栓摘出が検討された患者は、静脈内血栓溶解が当該患者の地元病院で開始されており、その後、ソルナ(Solna)市のカロリンスカ大学病院(KS)に転院した。これらの患者は18歳〜85歳であり、急性虚血性脳卒中の発症により、国立衛生研究所脳卒中スケール(NIHSS)で7ポイント〜25ポイントの神経学的障害が生じていた。すべての患者が、一般に認められた基準に従って脳卒中発症後4.5時間以内に静脈内血栓溶解(0.9mg/kg)により処置された。インフォームドコンセントを得た後、すべての患者が、静脈内血栓溶解単独か、または機械的な血栓摘出が続くかどうかによらず、再灌流処置が終了した後の1時間以内に積極的処置またはコントロールに無作為化されることとなった。積極的処置に割り振られたならば、積極的処置は、積極的処置が無作為化後に実際に可能であるとすぐに開始されなければならなかった。
1.2 処置
1回目の処置を無作為化後に実際に可能な限り早く行った(0日目)。処置を、研究の段階に応じて、400mg、600mgまたは800mgの錠剤として経口により施した。必要ならば、錠剤を破砕し、経鼻胃管を介して与えた。1日目から5日目まで、1錠が毎朝与えられ、ただし、最大用量レベル(800mg)については400mgの錠剤を1日2回(午前中および夕方)与えた。
イマチニブの血漿中濃度を第1相では1名の患者について、第2相ではすべての患者について、そして、下記の3つの時点では3名について調べた:1)最初の錠剤投与の3時間後、2)1日目での午前中の投薬の前、3)2日目での午前中の投薬の前。600mg/日による1名と、800mg/日による1名との2名の患者については、血漿中濃度を3日目〜5日目での午前中の投薬の前においてもまた調べた。
1.3 アウトカム評価項目
1.3.1 主要アウトカム
本研究の主要アウトカムは、どのような有害事象であれ重篤または非重篤な有害事象であった。重篤な有害事象が、どのような医学的出来事であれ、死をもたらす、生命を脅かす、入院患者の入院加療または現在の入院加療の延長を必要とする、永続的な身体障害/不能または著しい身体障害/不能をもたらす、あるいは先天性異常/出生時欠損である不都合な医学的出来事として定義される。非重篤な有害事象が、医薬品に関連づけられるとみなされるか否かによらず、医薬品の使用に一時的に伴うどのようなものであれ、医薬品の使用に一時的に伴う他の好ましくない、かつ意図されない兆候(例えば、異常な検査所見を含む)、症状または疾患として定義される。これらの評価項目には、死亡率、そして、臨床検査値のどのような不都合な逸脱も、安全性評価の一部として含まれた。
1.3.2 副次アウトカム
処置後のコンピューター断層撮影法(CT)または磁気共鳴画像法(MR)に基づく出血性変化、脳内出血および脳浮腫の存在および重症度が、副次アウトカムに含まれた。他の副次アウトカムが、静脈内血栓溶解を開始した2時間後、24時間後および7日後での神経学的アウトカム、3ヶ月での機能的アウトカム、ならびに7日での梗塞容積であった。梗塞容積評価は下記の刊行物に記載されるであろう。
1.4 臨床評価および放射線学的評価
NIHSSスコアの決定を含めて様々な臨床評価を、静脈内血栓溶解の前、ならびに研究処置の開始前(ベースライン)、2時間(0日目)、1日目、およびその後は7日目まで毎日、行った。最終的なNIHSSスコアが3ヶ月のフォローアップ検査において含まれた。どのような有害事象であってもその評価を0日目から7日目までは毎日行い、最後は3ヶ月において行った。CTスキャンを、ベースライン、24時間(許容幅、22時間〜36時間)、および必要な場合には7日において行い、MRIを24時間(CTの場合と同様な許容幅)および7日において行った。出血性変化、実質内出血および浮腫の定義が以前の刊行物R1に記載されており、表1にもまた列挙される。3ヶ月において、機能的状態を、修正ランキンスケール(mRS)スコアを使用して評価した。3ヶ月間のフォローアップ検査を、急性処置を担当した病院とは異なる病院において盲検様式で行った。
表1:出血性変化、実質内出血および脳浮腫の定義
出血性変化の定義
浮腫の定義
1.5 統計学的分析
イマチニブが何らかの影響をNIHSSに対して有するかどうかを分析するために、イマチニブの用量をカテゴリー的および連続的の両方として処理した。別々の時点を見るときには、ロバストな標準誤差を有する線形回帰を、血栓摘出について調節しながら使用した。時間的経過全体にわたる平均効果を見るときには、ランダムな切片と、血栓摘出についての調節とを伴う線形混合モデルを使用し、ただし、このモデルでは、ロバストな標準誤差を使用し、また、残差が個体内において自己回帰1(AR1)相関を有することを可能にした。AR1相関を使用するという選択を、赤池の情報量基準を、AR1相関がないモデルと比較することによって行った。いくつかのNIHSS欠損値のために、多重補完法R2を使用した。処置群と機能的自立度との間における関連を、オッズ比を使用して分析した。統計学ソフトウェアStata(v.13)を使用した。
2.結果
2.1 患者の特徴
合計では、60名の患者が2011年2月から2014年11月の間に募集された(各用量レベルについて20名の患者)。第1の用量レベルの中では、15名の患者が、毎日400mg(低用量)に無作為化され、5名がコントロールに無作為化された。第2の用量レベルには、毎日600mg(中用量)による処置に割り振られる14名の患者と、コントロールに割り振られる6名とが含まれた。最後の用量レベルの中では、14名の患者が、毎日800mg(高用量)に無作為化され、6名がコントロールに無作為化された。ベースライン特徴が表2に示され、ロジスティック特徴が図1に示される。
表2.ITTに従う人口統計学データおよびベースラインデータ
すべての患者が、処置する意図に従って安全性分析に含まれた。他の分析が、患者の実際の処置と一致して行われた。したがって、第1の用量レベルの中での3名の患者が、数回の、しかし、不完全な投薬を受けたので、プロトコル毎の分析から除かれた。1日あたり400mgについて意図される1名の患者が処置を何ら受けず、コントロールとして分析された。600mgについて意図される1名の患者が代わりに1日あたり400mgを受け、対応する用量群に含まれた。結果として、プロトコル毎の分析について、コントロール群には18名の患者が含まれ、低用量群には12名の患者が含まれ、中用量群には13名の患者が含まれ、高用量群には14名の患者が含まれた。
2.2 イマチニブの血漿中濃度
0日目から6日目までの期間の期間中におけるイマチニブの平均血漿中濃度が、毎日400mgについては530ng/ml(95%CI、74〜987)であり、毎日600mgについては1094ng/ml(797〜1391)であり、毎日800mgについては2054ng/ml(1642〜2465)であった(図F2)。初回用量の3時間以内において、血漿中濃度が400mgについては996ng/mlであり、600mgについては1572ng/mlであり、800mgについては1727ng/mlであった。
2.3 安全性分析−死亡率
3名の患者が研究期間中に死亡した。低用量群に割り当てられ、しかし、積極的処置を受けていない1名の患者が、脳内出血のために死亡した。1名のコントロール患者が感染症のために死亡した。3番目の患者は、2回の中用量イマチニブを受けたが、再発性虚血性脳卒中のために死亡した。
2.4 安全性分析−有害事象
4件の重篤な有害事象が報告され、これらは、上記で報告される3名の患者についての死亡と、1名についての臨床的悪化とをもたらした。コントロール群における1名の患者が、発熱および感染症のために悪化した。この患者はまた、大きくなる大腿部血腫を大腿動脈穿刺部位に有した。重篤な有害事象が高用量群では認められなかった。
合計では、118件の非重篤な有害事象が41名の患者において報告され(表3)、これらの事象のうちの25件がコントロール群においてであり、19件が低用量群においてであり、44件が中用量に関してであり、30件が高用量に関してであった。患者あたりの報告事象の数が1〜7の間で変化した。
表3.有害事象
表において認められ得るように、最も一般的な有害事象が、発熱および感染症(21)、脳出血(15)、悪心および嘔吐(12)、不整脈(頻脈および徐脈を含む)(10)、ならびに、かゆみおよび皮膚反応(10)であった。かゆみ/皮膚反応および悪心/嘔吐は、より大きい用量に関してはわずかにより一般的であった。脳出血のほとんどが中用量群において見出された。
非重篤な有害事象のほとんどが軽症であり(74)、これらのうちの42件は、関連がない、または関連が考えられないとみなされ、25件が、場合によっては関連がある、またはおそらくは関連があるとみなされ、7件が分類されなかった。すべての軽症事象のうち、73件が回復し、1件が分類されなかった。29名の患者については、有害事象が、やや重症であると報告され、16名は関連がなかったか、または関連が考えられず、13名は場合によっては関連があったか、またはおそらくは関連があった。これらの患者のほとんどが回復し(21)、4名が後遺症を伴って回復し、また、コントロール群における1名の患者については、症状が進行しつつあった。3名の患者が分類されなかった。重症の非重篤な有害事象が3名の患者で生じ、2名がコントロール群においてであり、1名が、関連が考えられないと判断されたが、中用量群においてであった。後者は回復し、だが、1名のコントロール患者は後遺症を伴って回復し、1名は、進行する症状に襲われた。14名の患者において、重篤度は分類されなかった;これらのうちの9名は関連がなかったか、または関連が考えられず、1名は場合によっては関連があった。4名が回復し、4名のコントロール患者および6名の他の患者が事象の結末に関して分類されなかった。
2.5 出血性変化
合計で22件の出血性変化(3件のHI1、16件HI2)が本研究では認められ、6件がそれぞれ、コントロール群および低用量群においてであり、7件が中用量に関してであり、3件が高用量に関してであった。3件の実質内出血が報告された。1件のPH1タイプがコントロール群において生じ、1件が高用量に関してであり、1件のPH2が中用量に関してであった。
加えて、より軽症の段階(PHr1)の5件の遠隔実質内出血が報告され、1件がそれぞれ、低用量群および中用量群においてであり、3件が高用量群においてであった。
イマチニブによる処置が脳卒中発症後5時間以内に開始された患者については、出血が、高用量群において処置された5名では報告されず、一方、出血が、中用量において処置された10名中5名で生じ、低用量群において処置された8名中4名で生じた。
再灌流処置(静脈内血栓溶解のみ、または血栓摘出との併用で)が4.5時間以内に完了した患者については、出血が、処置された7名の高用量群においては報告されず、その一方で、同じ時間枠の中では、処置された11名中6名の出血が中用量において見出され、9名中5名の出血が低用量に関して見出され、16名中6名の出血がコントロール群において見出された。
2.6 脳浮腫
全体では33件の脳浮腫(28件のCED1、3件のCED−2および2件のCED−3)が本研究において認められた:9件がコントロール群においてであり、6件が低用量においてであり、8件が中用量においてであり、10件が高用量においてであった。最も軽症の形態(CED1)がコントロール群においては7名で認められ、低用量においては4名で認められ、中用量においては7名で認められ、高用量においては10名すべてで認められた。2件のやや重症の浮腫(CED−2)が低用量群において見出され、1件が中用量に関して見出された。2件の重症の浮腫(CED−3)がコントロールにおいてであった。
イマチニブによる処置が脳卒中発症後5時間以内に開始された患者については、高用量群における5名中2名の患者がフォローアップ時にCED1を有し、その一方で、中用量に関しては10名中5名の患者が、そして、低用量に関しては8名中4名の患者がCED1またはCED2を有した。
再灌流処置(静脈内血栓溶解のみ、または血栓摘出との併用で)が4.5時間以内に完了した患者について、高用量群においては7名中4名の患者がCED1を有し、中用量に関しては11名中6名が、低用量に関しては9名中4名が、そして、コントロール群においては16名中8名がCED1またはCED2を有した;コントロール群にはまた、CED3を有する1名の患者が含まれた。
本発明は主に、上記では少数の実施形態を参照して記載されている。しかしながら、当業者によって容易に理解されるように、上記で開示される実施形態とは異なった他の実施形態が、添付された特許請求項によって定義されるように、本発明の範囲内において等しく可能である。
2.7 神経学的アウトカム
イマチニブによる処置は神経学的アウトカムを有意に改善させた。この改善は、血栓摘出の効果について調節した後において100mgのイマチニブあたり国立衛生研究所脳卒中スケール(NIHSS)で0.6ポイントであった。NIHSSスコアの平均低下(改善)が、血栓摘出について調節した後において、低線量については2ポイント(−2.30;95%CI、−6.30〜1.70;p<0.259)であり、中用量については3ポイント(−3.05;95%CI、−6.75〜0.64;p<0.106)であり、高用量については5ポイント(−4.94;−8.78、−1.11;p<0.012)であった。ベースラインおよび2時間を除くすべての個々の時点については、調節された平均NIHSSスコアの統計学的に有意な低下が、コントロールと比較して、高用量のイマチニブにより処置される患者について認められ、1日目については5ポイント低下し(−5.28;−95%CI、−9.60、−0.96;p<0.018)、7日については6ポイント低下し(−5.68;95%CI、−10.38〜−0.98;p<0.019)、3ヶ月については5ポイント低下した(−4.81;95%CI、−10.39、−0.98;p<0.019)。
2.8 機能的アウトカム
機能的アウトカムを修正ランキンスコア(mRS)で測定した。機能的に自立していること(mRS 0〜2)がコントロール群においては61%で認められ、すべてのイマチニブ処置患者の72%で認められ、高用量処置患者の79%で認められた。高用量については、これは機能的自立割合の17%の絶対的増大であった(すなわち、2.33;95%CI、0.48〜11.44;p<0.296)。
コントロール群における2名の患者が、重度の身体障害としてスコア化され(mRSで5ポイント)、2名の患者が死亡し(6ポイント)、その一方で、このことがイマチニブ処置患者のいずれにおいても生じなかった。

Claims (24)

  1. 脳卒中の処置における使用のためのイマチニブであって、650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して患者に投与されることを特徴とする、イマチニブ。
  2. 700mg/日以上の用量で、好ましくは750mg/日以上の用量で、より好ましくは800mg/日以上の用量で患者に投与される、請求項1に記載の使用のためのイマチニブ。
  3. 血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて患者に投与される、請求項1および2のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  4. 血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  5. 血栓摘出および血栓溶解を受けている患者または受けた患者に投与される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  6. 前記血栓溶解が、アルテプラーゼ、レテプラーゼおよびテネクテプラーゼから選ばれる組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む、請求項4および5のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  7. 患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中に見舞われているかどうかが明らかにされる前に、前記患者に投与される、脳卒中の処置における使用のためのイマチニブ。
  8. 1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜1000mg/日の幅での用量で患者に投与される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  9. 経口投与または静脈内投与によって投与される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  10. 前記開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、かつ、残りの用量が経口投与される、請求項8に記載の使用のためのイマチニブ。
  11. イマチニブの開始用量が前記処置の少なくとも1日目の期間中において静脈内投与され、これに対して、残る処置の期間中におけるイマチニブが経口投与される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用のためのイマチニブ。
  12. 脳卒中を処置するための方法であって、イマチニブが650mg/日以上の用量で少なくとも3日間連続して、好ましくは少なくとも4日間連続して、最も好ましくは少なくとも5日間連続して患者に投与される、方法。
  13. イマチニブが、700mg/日以上の用量で、好ましくは750mg/日以上の用量で、より好ましくは800mg/日以上の用量で患者に投与される、請求項12に記載の方法。
  14. イマチニブが、血栓摘出に先立って、血栓摘出と同時に、または血栓摘出に続いて患者に投与される、請求項12および13のいずれか一項に記載の方法。
  15. イマチニブが、血栓溶解に先立って、血栓溶解と同時に、または血栓溶解に続いて患者に投与される、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. イマチニブが、血栓摘出および血栓溶解を受けている患者または受けた患者に投与される、請求項14および15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記血栓溶解が、アルテプラーゼ、レテプラーゼおよびテネクテプラーゼから選ばれる組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)を投与することを含む、請求項12〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 脳卒中を処置するための方法であって、イマチニブが、患者が急性虚血性脳卒中または出血性脳卒中に見舞われているかどうかが明らかにされる前に前記患者に投与される、方法。
  19. 前記イマチニブが、1日目における1000mg/日以上の開始用量、および、その後の日における650mg/日〜約1000mg/日の幅での用量で患者に投与される、請求項12〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. イマチニブが経口投与または静脈内投与によって投与される、請求項19に記載の方法。
  21. イマチニブの開始用量が前記処置の少なくとも1日目の期間中において静脈内投与され、これに対して、残る処置の期間中におけるイマチニブが経口投与される、請求項12〜18のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記開始用量の少なくとも一部が静脈内投与され、かつ、残りの用量が経口投与される、請求項19に記載の方法。
  23. イマチニブを静脈内投与のための好適な溶液において、例えば、0.8%〜1.0%のNaCl溶液(例えば、500mlの0.9%NaCl溶液など)において400mg〜1200mgの範囲での用量で、好ましくは800mg〜1000mgの範囲での用量で含む、静脈内投与のための医薬組成物。
  24. 別個の容器において400mgまたは800mgの用量で供給されるイマチニブと、1つまたは複数は容器において、例えば、50ml、100ml、250ml、500mlまたは1000mlの容積を有する、好ましくは500mlの容積を有する、軟質バッグなどにおいて供給される静脈内投与のために好適な溶液とを含む部品キット。

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