JP2019519476A - Egfrの分解のための二官能性分子、及び使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、米国国立衛生研究所によって授与された助成金番号P01 CA154303による政府の支援を受けてなされたものである。合衆国政府は本発明における一定の権利を有し得る。
本出願は、2016年4月22日付で出願された米国仮特許出願第62/326,574号の利益を主張する。この出願の全体は、あらゆる目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
上記標的指向性リガンドは、標的タンパク質、例えばEGFR及び/又は突然変異EGFRに結合することが可能であり、
上記リンカーは、上記標的指向性リガンド及び上記デグロンに共有結合する基であり、かつ、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼ、例えばE3ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物である。
Aは、フェニル、又はピリジニルであり、
Xは、CH、C(C1〜C3)アルキル、又はNであり、
R1は、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
R2は、(C6〜C10)アリール、又は1個若しくは2個の5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールであり、該アリール及び該ヘテロアリールは、それぞれ1個以上のR4で任意に置換されており、
それぞれのR4は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、OH、CN、C(O)R6、C(O)OR6、C(O)NR6R7、NR6R7、(C3〜C7)シクロアルキル、5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜3個のヘテロ原子とを含むヘテロシクリル、(C6〜C10)アリール、並びに1個若しくは2個の5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールから選択され、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクリル、該アリール、及び該ヘテロアリールは、それぞれ1個以上のR5で任意に置換されており、
それぞれのR5は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、OH、及びCNから選択され、
それぞれのR6は、独立して、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
それぞれのR7は、独立して、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
R3は、(C1〜C3)アルキル、又は、
X2は、N、又はCR8であり、
R8は、H、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、NH2、OH、又はCNであり、
それぞれのR9は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、NH2、OH、及びCNから選択され、
nは、0、又は1であり、かつ、
pは、0、1、2、又は3であり、
上記リンカーは、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能であり、かつ、
上記標的指向性リガンドは、EGFR又は突然変異EGFRに結合することが可能である)の二官能性化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩を記載している。
上記標的指向性リガンドは、
上記リンカーは、上記標的指向性リガンド及び上記デグロンに共有結合する基であり、かつ、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上記標的指向性リガンドは、
上記リンカーは、上記標的指向性リガンド及び上記デグロンに共有結合する基であり、かつ、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上記標的指向性リガンド−リンカーは、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上記標的指向性リガンド−リンカーは、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上皮成長因子受容体(EGFR、Erb−B1)は、正常細胞及び悪性細胞の増殖に関与するタンパク質のファミリーに属する。上皮成長因子受容体(EGFR)の過剰発現は、ヒト癌の少なくとも70%に存在する。上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼインヒビター(TKI)は、EGFR突然変異を有する進行期非小細胞肺癌(NSCLC)患者のための有効な療法である。しかしながら、大多数の患者は、EGFR TKIでの効果的な処置の後に疾患進行を生ずることとなる。獲得耐性の1つの機構は、該受容体のエキソン21内に生ずる位置858でのロイシンからアルギニンへの置換(L858R)である。患者の60%で検出される獲得耐性の最もよくある機構は、EGFRの位置T790での第2の突然変異(T790M)である。この突然変異は、ATP親和性の増大をもたらし、可逆的EGFR TKI(例えば、第1世代のインヒビターであるゲフィチニブ及びエルロチニブ、並びに第2世代のインヒビターであるアファチニブ、ネラチニブ、及びダコミチニブ)がEGFR TKIドメインに結合することをより困難にする。
本出願は、分解のために標的タンパク質をE3ユビキチンリガーゼに動員する機能を有する新規の二官能性化合物、並びにその製造方法及び使用を提供する。上記二官能性化合物は、式X:
上記標的指向性リガンドは、標的タンパク質、例えばEGFR及び/又は突然変異EGFRに結合することが可能であり、
上記リンカーは、上記標的指向性リガンド及び上記デグロンに共有結合する基であり、かつ、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼ、例えばE3ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物である。
R1、R2、R3、A、X、及びnは、それぞれ本明細書で定義される通りであり、
上記リンカーは、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能であり、かつ、
上記標的指向性リガンドは、EGFR又は突然変異EGFRに結合することが可能である)の二官能性化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩を記載している。
上記標的指向性リガンドは、
上記リンカーは、上記標的指向性リガンド及び上記デグロンに共有結合する基であり、かつ、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上記標的指向性リガンドは、
上記リンカーは、上記標的指向性リガンド及び上記デグロンに共有結合する基であり、かつ、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上記標的指向性リガンド−リンカーは、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
上記標的指向性リガンド−リンカーは、
上記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩である。
標的指向性リガンド(TL)(又はターゲットタンパク質部分又はターゲットタンパク質リガンド若しくはリガンド)は、対象となるターゲットタンパク質、例えばEGFR又はその突然変異体に結合することが可能な小分子である。
Aは、フェニル、又はピリジニルであり、
Xは、CH、C(C1〜C3)アルキル、又はNであり、
R1は、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
R2は、(C6〜C10)アリール、又は1個若しくは2個の5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールであり、該アリール及び該ヘテロアリールは、それぞれ1個以上のR4で任意に置換されており、
それぞれのR4は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、OH、CN、C(O)R6、C(O)OR6、C(O)NR6R7、NR6R7、(C3〜C7)シクロアルキル、5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜3個のヘテロ原子とを含むヘテロシクリル、(C6〜C10)アリール、並びに1個若しくは2個の5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールから選択され、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクリル、該アリール、及び該ヘテロアリールは、それぞれ1個以上のR5で任意に置換されており、
それぞれのR5は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、OH、及びCNから選択され、
それぞれのR6は、独立して、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
それぞれのR7は、独立して、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
R3は、(C1〜C3)アルキル、又は、
X2は、N、又はCR8であり、
R8は、H、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、NH2、OH、又はCNであり、
それぞれのR9は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、NH2、OH、及びCNから選択され、
nは、0、又は1であり、かつ、
pは、0、1、2、又は3である)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩であり、その際、上記標的指向性リガンドは、
(1)1つの実施形態においては、XはNであり、かつAはフェニルである。
デグロンは、標的タンパク質をリンカー及び標的指向性リガンドを介してプロテオソーム分解のためのユビキチンリガーゼに結合させる役割を果たす。1つの実施形態においては、デグロンは、ユビキチンリガーゼ、例えばE3ユビキチンリガーゼに結合することが可能である。1つの実施形態においては、デグロンは、セレブロンに結合することが可能である。
Yは、結合、(CH2)1〜6、(CH2)0〜6−O、(CH2)0〜6−C(O)NR11、(CH2)0〜6−NR11C(O)、(CH2)0〜6−NH、又は(CH2)0〜6−NR12であり、
Z1は、C(O)、又はC(R13)2であり、
R11は、H、又はC1〜C6アルキルであり、
R12は、C1〜C6アルキル、又はC(O)−C1〜C6アルキルであり、
それぞれのR13は、独立して、H、又はC1〜C3アルキルであり、
それぞれのR14は、独立して、C1〜C3アルキルであり、
R15は、H、重水素、C1〜C3アルキル、F、又はClであり、
それぞれのR16は、独立して、ハロゲン、OH、C1〜C6アルキル、又はC1〜C6アルコキシであり、
qは、0、1、又は2であり、かつ、
vは、0、1、2、又は3である)のデグロン、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、その際、上記デグロンは、
(1)1つの実施形態においては、Z1はC(O)であり、かつYは結合である。
それぞれのR17は、独立して、C1〜C3アルキルであり、
q’は、0、1、2、3、又は4であり、かつ、
R18は、H、又はC1〜C3アルキルである)のデグロン、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、その際、上記デグロンは、
それぞれのR17は、独立して、C1〜C3アルキルであり、
q’は、0、1、2、3、又は4であり、
R18は、H、又はC1〜C3アルキルであり、かつ、
R19は、C1〜C3アルキルである)のデグロン、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、その際、上記デグロンは、
リンカーは、標的指向性リガンドとデグロンとを連結する機能を果たす結合又は炭素鎖である。1つの実施形態においては、上記炭素鎖は、任意に、N、O、及びSから選択される1個、2個、3個、又はそれより多くのヘテロ原子を含む。1つの実施形態においては、上記炭素鎖は、飽和鎖炭素原子のみを有する。1つの実施形態においては、上記炭素鎖は、任意に2個以上の不飽和鎖炭素原子(例えば、C=C又はC≡C)を有する。1つの実施形態においては、上記炭素鎖中の1個以上の鎖炭素原子は、任意に1個以上の置換基(例えば、オキソ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C3アルコキシ、OH、ハロゲン、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、CN、C3〜C8シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニル、及びヘテロアリール)で置換されている。
p1は、0〜12から選択される整数であり、
p2は、0〜12から選択される整数であり、
p3は、0〜6から選択される整数であり、
それぞれのWは、独立して、存在しない、CH2、O、S、NH、又はNR10であり、
Zは、存在しない、CH2、O、NH、NR10、C(O)(CH2)0〜3、又はNHC(O)(CH2)0〜3であり、
それぞれのR10は、独立して、H、又はC1〜C3アルキルであり、かつ、
Qは、存在しない、又はCH2C(O)NHである)のリンカー、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、その際、上記リンカーは、Qの隣の
p1は、0〜12から選択される整数であり、
p2は、0〜12から選択される整数であり、
p3は、0〜6から選択される整数であり、
それぞれのWは、独立して、存在しない、CH2、O、S、NH、又はNR10であり、
Zは、存在しない、CH2、O、NH、NR10、C(O)(CH2)0〜3、又はNHC(O)(CH2)0〜3であり、
それぞれのR10は、独立して、H、又はC1〜C3アルキルであり、かつ、
Qは、複素環である)のリンカー、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、その際、上記リンカーは、Qの隣の
1つの実施形態においては、p1は、0〜10から選択される整数である。
1つの実施形態においては、p1は、0〜10から選択される整数である。
以下に列記されるものは、本出願で使用される様々な用語の定義である。これらの定義は、特段の限定がない限り、本明細書及び特許請求の範囲の全体を通して使用される用語に、個別に、又はより大きな群の部分として適用される。
本出願の化合物は、多岐にわたる様式で、市販の出発材料、文献において既知の化合物を使用して、又は容易に製造される中間体から、当業者に知られる標準的な合成方法及び手順、又は本明細書の教示に鑑みて当業者に明らかであろう標準的な合成方法及び手順のいずれかによって製造することができる。有機分子の製造のための標準的な合成方法及び手順、並びに官能基の変換及び操作は、関連する科学文献又は当該分野の標準的な教科書から取得することができる。いずれか1つ又は幾つかの出典に限定されるものではないが、Smith, M. B., March, J., March's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 5th edition, John Wiley & Sons: New York, 2001、及びGreene, T.W., Wuts, P.G.M., Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, John Wiley & Sons: New York, 1999(引用することにより本出願の一部をなす)等の代表的なテキストが役に立ち、当業者に知られる有機合成の参考書と認識される。以下の合成方法の説明は、本出願の化合物の製造のための一般的な手順を説明することを目的とするものであって、それを限定することを目的とするものではない。該方法は一般的に、全過程の終わりに又は終わり付近で所望の最終化合物を提供するが、或る特定の場合には、該化合物をその薬学的に許容可能な塩、エステル又はプロドラッグへと更に変換することが望ましい場合がある。適切な合成経路は、以下のスキームに示される。
生化学的アッセイ
EGFR生化学的アッセイは、均一時間分解蛍光(HTRF)アッセイを使用して実施する。反応混合物は、ビオチン−Lck−ペプチド基質、野生型又は突然変異EGFR酵素を反応バッファー中に含有する。酵素濃度は、様々なキナーゼ活性及びATP濃度に対応するように調節される。本出願の化合物を、アッセイ混合物中で希釈し、IC50値を、12点の阻害曲線を使用して測定する。
細胞をプロテアーゼ及びホスファターゼインヒビターを含有する溶解バッファーで溶解し、プレートを振盪させる。次いで、各ウェルからのアリコートを、分析のために準備されたELISAプレートに移す。採取してプレーティングしたら、該細胞を、EGFを有する媒体又は有さない媒体で前処理する。次いで、本出願の化合物を添加し、そしてIC50値を、上記のEGFRの生化学的アッセイを使用して測定する。
細胞溶解物を、タンパク質含量について等しくし、泳動バッファーを有するゲルへとロードする。メンブレンを一次抗体でプロービングし、次いで洗浄する。HRP結合二次抗体を加え、洗浄した後に、HRPをHRP基質の試薬を使用して検出し、イメージャで記録する。
細胞系統を培地中にプレーティングする。次いで、本出願の化合物を連続希釈し、上記細胞へと移す。細胞生存度は、発光読取り値を介して測定される。データは、非線形回帰曲線の当てはめにより解析される。
もう1つの態様においては、本出願は、キナーゼの量を調節する(例えば、減少させる)方法であって、該キナーゼを、本明細書に開示される二官能性化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体と接触させることを含む、方法を提供する。幾つかの実施形態においては、上記キナーゼは、突然変異されたシステイン残基を有する。更なる実施形態においては、上記突然変異されたシステイン残基は、EGFR中のCys797に相当する位置(Jak3、Blk、Bmx、Btk、HER2(ErbB2)、HER4(ErbB4)、Itk、Tec、及びTxk中のそのような位置を含む)に又はその位置の近くに位置している。
もう1つの態様においては、本出願は、治療的有効量の本出願の二官能性化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を提供する。
全ての反応は、Waters Acquity UPLC/MSシステム(Waters PDA eλ検出器、QDa検出器、サンプルマネージャ−FL、バイナリーソルベントマネージャ)によりAcquity UPLC(商標)BEH C18カラム(2.1×50mm、1.7μmの粒子サイズ)を使用して監視した:溶剤グラジエント=0分で90%のA、1.8分で1%のA;溶剤A=水中0.1%のギ酸、溶剤B=アセトニトリル中0.1%のギ酸、流速:0.6mL/分。反応生成物は、CombiFlash(商標)RfによってTeledyne Isco RediSep(商標)Rf High Performance Gold又はSilicycle SiliaSep(商標)高性能カラム(4g、12g、24g、40g、又は80g)を使用して、Waters HPLCシステムによりSunFire(商標)Prep C18カラム(19×100mm、5μmの粒子サイズ):溶剤グラジエント=0分で80%のA、25分で5%のA;溶剤A=水中0.035%のTFA、溶剤B=MeOH中0.035%のTFA、流速:25mL/分(方法A)を使用して、及びWaters Acquity UPLC/MSシステム(Waters PDA eλ検出器、QDa検出器、サンプルマネージャ−FL、バイナリーソルベントマネージャ)によりAcquity UPLC(商標)BEH C18カラム(2.1×50mm、1.7μmの粒子サイズ):溶剤グラジエント=0分で80%のA、2分で5%のA;溶剤A=水中0.1%のギ酸、溶剤B=アセトニトリル中0.1%のギ酸、流速:0.6mL/分(方法B)を使用して、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。全ての化合物の純度は95%を上回り、Waters LC/MSシステムで分析された。1H NMRは、500MHz Bruker Avance IIIを使用して得られた。化学シフトは、1H NMRについてはジメチルスルホキシド(δ=2.50)と相対的に報告される。データは(br=幅広線、s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線)として報告される。
atm 大気
br 幅広線
DCM ジクロロメタン
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDCI 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
ESI エレクトロスプレーイオン化
EtOAc 酢酸エチル
HCl 塩酸
h 時間
HATU ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー−質量分析
m 多重線
MeOH メタノール
MHz メガヘルツ
min 分
MS 質量分析
NMR 核磁気共鳴
Pd2(dba)3 トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
ppm 百万分率
TBAF テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
Xphos 2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル。
N,N−ジメチルホルムアミド(120mL)中のメチル2−アミノ−2−フェニルアセテート(2−1、2.8g、13.9mmol)及びメチル5−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエート(3.9g、12.7mmol)の溶液に、DIEA(6.6mL、38.0mmol)を添加し、得られた混合物を80℃に加熱した。一晩撹拌した後に、反応混合物を室温に冷却し、水(700mL)で希釈した。沈殿物を濾別し、窒素ガス流を使用して乾燥させることで、メチル2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−フェニルアセテート(2−2)(3.2g、70%)がオフホワイト色の固体として得られた。
THF/MeOH/水(150mL、1:1:1)中のメチル2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−フェニルアセテート(2−2、3.2g、8.89mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(2.65g、63.3mmol)を添加した。1時間にわたり撹拌した後に、溶剤を減圧下で除去し、得られた残留物を氷水で希釈した。その水性混合物を濃HClで酸性化させ、得られた懸濁液を、濾過を介して単離した。その固体を、窒素ガス流を使用して乾燥させることで、2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−フェニル酢酸(2−3)(2.8g、92%)がオフホワイト色の固体として得られた。
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中のメチル2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−フェニル酢酸(2−3、2.0g、5.78mmol)、チアゾール−2−アミン(1.1g、11.6mmol)、及びHATU(4.4g、11.6mmol)の溶液に、DIEA(4.0mL、23.1mmol)を添加した。6時間にわたり撹拌した後に、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で5回洗浄した。その有機層を、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM:EtOAc=9:1→4:6)により精製することで、2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−フェニル−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド(2−4、1.8g、73%)がオフホワイト色の固体として得られた。
ジオキサン(1mL)中の2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−フェニル−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド(50mg、0.117mmol)、(4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)ボロン酸(21mg、0.175mmol)、及び2Nの炭酸ナトリウム(0.18mL、0.351mmol)の混合物を脱ガスし、100℃に加熱した。次いでPdCl2(dppf)2(5mg、0.007mmol)及びXphos(4.5mg、0.011mmol)を添加し、得られた反応混合物を2時間にわたり撹拌した。次いで該反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈した。得られた混合物を、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物を、分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により精製することで、tert−ブチル4−(4−(3−オキソ−2−(2−オキソ−1−フェニル−2−(チアゾール−2−イルアミノ)エチル)イソインドリン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2−5、25mg、50%)が白色の固体として得られた。
DCM(1.0mL)中のtert−ブチル4−(4−(3−オキソ−2−(2−オキソ−1−フェニル−2−(チアゾール−2−イルアミノ)エチル)イソインドリン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2−5、25mg、0.058mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.2mL)を添加した。得られた溶液を1時間にわたり撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により精製することで、2−6が得られた。
ジオキサン(5mL)中の2−アミノ−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)酢酸(2−7)(250mg、1.13mmol)及びメチル5−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエート(331mg、1.07mmol)の溶液に、DIEA(0.49mL、2.83mmol)を添加し、得られた混合物を、0℃で2時間にわたり撹拌し、次いで室温で2時間にわたり撹拌した。次いで、その反応混合物を30℃に温め、30℃で更に4時間にわたり撹拌した。該混合物を0℃に冷却し、EtOAcで希釈した。得られた溶液を1NのHCl溶液及びブラインで洗浄し、その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮することで、2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)酢酸(2−8)が得られ、それを後続工程で更なる精製を行わずに使用した。
DCM(15mL)中の2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)酢酸(2−8)の溶液に、N−(チアゾール−2−イル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(300mg、1.70mmol)を添加した(N−(チアゾール−2−イル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミドは、Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 5389-5393に報告された類似の方法に従って合成された)。一晩撹拌した後に、反応混合物を濾過し、得られた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=70:30→50:50)により精製することで、2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド(2−9)(430mg、50%)がオフホワイト色の固体として得られた。
CH2Cl2(5mL)中の2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド(2−9)(250mg、0.54mmol)の溶液に、TBSCl(98mg、0.65mmol)及びイミダゾール(55mg、0.81mmol)を添加した。6時間にわたり撹拌した後に、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、水及びブラインで洗浄した。その有機層を、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:0→8:2)により精製することで、2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−フルオロフェニル)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド(2−10)(296mg、95%)が得られた。
ジオキサン(7mL)中の2−(6−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−フルオロフェニル)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド(2−10)(380mg、0.66mmol)、tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(333mg、0.857mmol)、及び2Mの炭酸ナトリウム(1.32mL、2.64mmol)の混合物を脱ガスし、100℃に加熱した。次いでPdCl2(dppf)2(48mg、0.066mmol)及びXphos(47mg、0.099mmol)を添加し、得られた反応混合物を2時間にわたり撹拌した。次いで該反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈した。その有機層を、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物を、分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により精製することで、tert−ブチル4−(4−(2−(1−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2−(チアゾール−2−イルアミノ)エチル)−3−オキソイソインドリン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2−11)(42mg、10%)が得られた。
DCM(0.8mL)中のtert−ブチル4−(4−(2−(1−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2−(チアゾール−2−イルアミノ)エチル)−3−オキソイソインドリン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2−11)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.2mL)を添加した。得られた溶液を2時間にわたり撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残留物を減圧下で濃縮することで、2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(1−オキソ−6−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)イソインドリン−2−イル)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩(2−12)が得られ、それを更なる精製を行わずに使用した。
2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−フルオロフェニル)−2−(1−オキソ−6−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)イソインドリン−2−イル)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミドを、先の実施例2の工程3の類似の手順に従って合成した(145mg、80%)。
DMF(5mL)中の2−14(280mg、1.01mmol)、tert−ブチル3−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパノエート(2−15、式中のn=3、337mg、1.22mmol)、及びDIEA(0.7mL、4.04mmol)の溶液を、80℃で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、水で5回洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc=90:10→50:50)により精製することで、2−16(式中のn=3)が得られた。
DCM(1.6mL)中の2−16(n=3、100mg、0.19mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.4mL)を添加した。得られた溶液を1時間にわたり撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100:0→80:20)により精製することで、2−17(式中のn=3)が得られた。
DMF(1mL)中の2−17(n=3、50mg、0.08mmol)及び2−6(56mg、0.11mmol)の溶液に、EDCI(49mg、0.25mmol)及びDIEA(59μL、0.34mmol)を添加し、得られた混合物を8時間にわたり撹拌した。次いで、反応混合物をDMSOで希釈し、分取HPLC(方法A)により精製することで、所望の生成物I−1(28mg、32%)が黄色の固体として得られた。
DMF(5mL)中の2−14(280mg、1.01mmol)、tert−ブチル1−アミノ−3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカン−18−オエート(2−18、式中のn=5、337mg、1.22mmol)、及びDIEA(0.7mL、4.04mmol)の溶液を、80℃で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、水で5回洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc=90:10→50:50)により精製することで、2−19(式中のn=5)が得られた。
DCM(1.6mL)中の2−19(n=5、100mg、0.19mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.4mL)を添加した。得られた溶液を1時間にわたり撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100:0→80:20)により精製することで、2−20(式中のn=5)が得られた。
DMF(1mL)中の2−20(50mg、0.08mmol)及び2−6(56mg、0.11mmol)の溶液に、EDCI(49mg、0.25mmol)及びDIEA(59μL、0.34mmol)を添加し、得られた混合物を8時間にわたり撹拌した。次いで、反応混合物をDMSOで希釈し、分取HPLC(方法A)により精製することで、所望の生成物I−2(12mg、28%)が得られた。
DMF(2mL)中の2−17(n=3、158mg、0.33mmol)及び2−13(180mg、0.28mmol)の溶液に、HATU(160mg、0.414mmol)及びDIEA(0.19mL、1.10mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を、室温で6時間にわたり撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。粗生成物2−21を、更なる精製を行わずに後続工程に使用した。
THF(1mL)中の粗製2−21の溶液に、THF(1mL)中1MのTBAFを添加した。1時間にわたり撹拌した後に、得られた混合物をDMSOで希釈し、分取HPLC(方法A)により精製することで、所望の生成物I−3(28mg、2工程として10%)が黄色の固体として得られた。
DMF(2.5mL)中の2−6(300mg、0.59mmol)、tert−ブチルブロモアセテート(2−22、103μL、0.71mmol)、及びK2CO3(244mg、1.77mmol)の溶液を、80℃で8時間にわたり撹拌した。次いで、得られた混合物をEtOAcで希釈し、水で4回洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH中DCM/1M NH3=100:0→80:20)により精製することで、生成物2−23が得られた。
DCM(4mL)中の2−23の溶液に、TFA(1mL)を添加し、得られた混合物を室温で撹拌した。反応が完了したら、反応混合物を濃縮し、その粗製2−24を更なる精製を行わずに後続工程に使用した。
DMF(1mL)中の2−24(57mg、0.10mmol)及び2−25(50mg、0.10mmol)の溶液に、HATU(76mg、0.20mmol)、DIEA(122μL、0.70mmol)を添加し、そして得られた混合物を3時間にわたり撹拌した。次いで、反応混合物をDMSOで希釈し、分取HPLCにより精製することで、所望の生成物I−4(34mg、32%)がオフホワイト色の固体として得られた。
DMF(2mL)中の2−17(158mg、0.33mmol)及び2−28(180mg、0.28mmol)の溶液に、HATU(160mg、0.414mmol)及びDIEA(0.19mL、1.10mmol)を0℃で添加し、そして得られた混合物を室温で6時間にわたり撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残留物を、更なる精製を行わずに後続工程に持ち越した。
THF(1mL)中の粗製2−29溶液に、THF(1mL)中の1MのTBAFを添加した。1時間にわたり撹拌した後に、得られた混合物をDMSOで希釈し、分取HPLCにより精製することで、所望の生成物(28mg、2工程として10%)が黄色の固体として得られた。
DMF(5mL)中の2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール(244mg、1.64mmol)の溶液に、DIEA(0.28mL、2.18mmol)を添加した。80℃で一晩撹拌した後に、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。その残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0→80:20)により精製することで、2−37(284mg、58%)が暗緑色の液体として得られた。
無水DCM中の2−37(225mg、0.50mmol)の溶液に、DIEA(131μL、0.75mmol)及びMsCl(46μL、0.60mmol)を0℃で添加した。その混合物を1時間にわたって室温にまで徐々に温めた。完了後に、反応混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=50:50→DCM:EtOAc 50:50)により精製することで、2−38(169mg、64%)が黄色の粘着性の油状物として得られた。
DMF(2mL)中の2−38(54mg、0.102mmol)及び2−39(60mg、0.102mmol)の溶液に、DIEA(53μL、0.307mmol)を添加した。80℃で4時間にわたり撹拌した後に、反応混合物をDMSOで希釈し、分取HPLCにより精製することで、2−40(88mg、85%)が得られた。
無水DCM(4mL)中の2−40(88mg、0.086mmol)の溶液に、TFA(1mL)を0℃で添加した。5時間にわたり撹拌した後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH中1NのNH3=100:0→80:20)により精製することで、I−10(27mg、32%)が帯黄色の固体として得られた。
DMF(1.5mL)中の2−48A(204mg、0.40mmol)の溶液に、tert−ブチル3−(2−(2−(2−ブロモエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパノエート(2−69、136mg、0.40mmol)及びDIEA(0.14mL、0.80mmol)を添加した。得られた混合物を、80℃で8時間にわたり撹拌した。室温に冷却した後に、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で5回洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=100:0→0:100の後に、DCM:MeOH=100:0→80:20)により精製することで、2−70(191mg、62%)がオフホワイト色の固体として得られた。
DCM(3.5mL)中の2−70(150mg、0.19mmol)の溶液に、TFA(1.5mL)を添加した。1時間にわたり撹拌した後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、その残留物を分取HPLCにより精製することで、3−(2−(2−(2−(4−(5−(3−オキソ−2−(2−オキソ−1−フェニル−2−(チアゾール−2−イルアミノ)エチル)イソインドリン−5−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(114mg、82%)がオフホワイト色の固体として得られた。次いで、DMF(1.0mL)中の2−71(31mg、0.07mmol)及び3−(2−(2−(2−(4−(5−(3−オキソ−2−(2−オキソ−1−フェニル−2−(チアゾール−2−イルアミノ)エチル)イソインドリン−5−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(63mg、0.088mmol)の溶液に、EDCI(20mg、0.11mmol)、HOBt(9mg、0.07mmol)、及びDIEA(0.05mL、0.28mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、反応混合物をDMSOで希釈し、分取HPLCにより精製することで、I−23(34mg、43%)がオフホワイト色の固体として得られた。
2,2−ジメチル−4−オキソ−3,7,10,13−テトラオキサヘキサデカン−16−酸(107mg、0.35mmol)、2−71(100mg、0.23mmol)、及びHATU(175mg、0.46mmol)をDMF(2.5mL)中に溶解させ、その混合物にDIEA(160μL、0.92mmol)を添加した。30分間にわたり撹拌した後に、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で5回洗浄した。その有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製することで、tert−ブチル(S)−15−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−16,16−ジメチル−13−オキソ−4,7,10−トリオキサ−14−アザヘプタデカノエートがオフホワイト色の固体として得られた。
DMF(1mL)中のTL化合物1(61mg、0.12mmol)及び2−77(53mg、0.08mmol)の溶液に、HATU(61mg、0.16mmol)及びDIEA(56μL、0.32mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、反応混合物を分取HPLCにより精製することで、I−25(50mg、52%)が白色の固体として得られた。
THF(15mL)中のtert−ブチル(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)カルバメート(2−78、1.0g、4.38mmol)の溶液に、NaH(263mg、6.57mmol)を0℃で添加した。室温で20分間にわたり撹拌した後に、その反応混合物にヨードメタン(327μL、5.26mmol)を添加した。2時間にわたり撹拌した後に、該混合物をEtOAcで希釈し、水でクエンチした。有機層を回収し、水層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗製化合物2−79を、更なる精製を行わずに後続工程に持ち越した。
化合物2−79をジオキサン中に溶解させ、得られた溶液にジオキサン中4MのHClを添加した。2時間にわたり撹拌した後に、反応混合物を減圧下で濃縮することで、粗生成物が得られ、その粗生成物を、更なる精製を行わずに後続工程に持ち越した。
化合物2−80及び4−フルオロイソベンゾフラン−1,3−ジオンを酢酸中に溶解させた。得られた混合物を100℃で一晩にわたり撹拌し、その反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をDCM中に再溶解させ、飽和NaHCO3で塩基性化した。水層をDCMで3回洗浄した。合わせた有機層を、Na2SO4を通じて乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することで、化合物2−81(432mg、34%、3工程)が白色の固体として得られた。
ヒトEGFRの残基696から残基1022にまたがる構築物(野生型の配列、並びにL858R、L858R/T790M、T790M、及びT790M/V948R突然変異体の配列を含む)を、GST融合の方式において、Sf9昆虫細胞における発現のためにpTriEXシステム(Novagen社)を使用して、実質的に記載されるように製造した(Yun, C. H. et al. The T790M mutation in EGFR kinase causes drug resistance by increasing the affinity for ATP. Proc Natl Acad Sci U S A 105, 2070-2075 (2008)、Yun, C. H. et al. Structures of lung cancer-derived EGFR mutants and inhibitor complexes: mechanism of activation and insights into differential inhibitor sensitivity. Cancer Cell 11, 217-227 (2007))。EGFRキナーゼタンパク質を、確立された手順に従って、グルタチオン親和性クロマトグラフィーに続いて、TEV又はトロンビンによる開裂後にサイズ排除クロマトグラフィーを行うことで、GSTの融合相手を除去することにより精製した(Yun, C. H. et al. Proc Natl Acad Sci U S A 105, 2070-2075 (2008)、Yun, C. H. et al. Cancer Cell 11, 217-227 (2007))。
組織培養
100μg/mLのペニシリン/ストレプトマイシンを補った10%のFBS/RPMI(Hyclone社の番号SH30236.01)中で細胞を維持した。該細胞を、0.25%のトリプシン/EDTA(Hyclone社の番号SH30042.1)を用いて回収し、5%のFBS/RPMI(ペニシリン/ストレプトマイシン)中に再懸濁し、透明底を有する384ウェルの黒色のプレート(Greiner社の番号789068G)において各ウェル当たり50μLの培地中で7500個の細胞でプレーティングした。該細胞を、37℃で5%CO2の加湿組織培養インキュベーター中で一晩インキュベートした。12点連続希釈された試験化合物を、50nLのピンヘッド装置(Perkin Elmer社)の使用により上記の細胞を収容するプレートに移し、該細胞を上記インキュベーター中に戻して3時間置いた。
HaCaT細胞を、10ng/mLのEGF(Peprotech社の番号AF−100−15)により室温で5分間にわたり刺激した。構成的に活性化されるEGFR突然変異細胞系統(H1975及びH3255)は、EGFで刺激しなかった。Bio−Tek ELx 405 Select(商標)プレートウォッシャーを使用して、培地を20μLにまで減らした。プロテアーゼ及びホスファターゼインヒビターを含有する20μLの2×溶解バッファー(2%のTriton X−100、40mMのTris(pH7.5)、2mMのEDTA、2mMのEGTA、300mMのNaCl、2×cOmpleteインヒビターカクテル(Roche社の番号11 697 498 001)、2×ホスファターゼインヒビターカクテルセットII及びセットIII(Sigma社の番号P5726及び番号P0044))で細胞を溶解させた。該プレートを、20分間にわたり振盪させた。各ウェルからの25μLのアリコートを、分析のために準備されたELISAプレートに移した。
一体型の白色384ウェル高結合ELISAプレート(Greiner社の番号781074)を、50mMの炭酸/重炭酸(pH9.5)バッファー中で5μg/mLのヤギ抗EGFR捕捉抗体により一晩コーティングした。プレートをPBS中1%のBSA(Sigma社の番号A7030)にて室温で1時間にわたりブロッキングし、Bio−Tek ELx405 Select(商標)を用いて4サイクルの1ウェル当たり100μLのTBS−T(20mMのTris、137mMのNaCl、0.05%のTween−20)を使用して洗浄を実施した。溶解された細胞の25μLのアリコートをELISAプレートの各ウェルに加え、軽く振盪させながら4℃で一晩インキュベートした。1000:1での、0.2%のBSA/TBS−T中の抗リン酸化EGFRを添加し、室温で2時間にわたりインキュベートした。洗浄後に、2000:1での、0.2%のBSA/TBS−T中の抗ウサギHRPを添加し、室温で1時間にわたりインキュベートした。化学発光検出を、SuperSignal ELISA Pico基質を用いて実施した。シグナルは、EnVisionプレートリーダにおいて内蔵されたUltraLUM装備を用いて読み取った。
細胞溶解物を、Coomassie Plus(商標)タンパク質アッセイ試薬(ThermoScientific社の番号1856210)により測定してタンパク質含量について等しくし、それらを、MOPS泳動バッファーを有する4%〜12%のNuPAGE Bis−TrisゲルへとDTTを補ったLDSサンプルバッファーを用いてロードした。ゲルのタンパク質を、iBlot(商標)ゲルトランスファー装置を用いてPVDFメンブレンへとトランスファーした。1×カゼインでブロッキングされたメンブレンを、転倒型回転器において一次抗体を用いて4℃で一晩プロービングした。メンブレンをTBS−Tで洗浄し、HRP結合二次抗体を室温で1時間にわたり加えた。洗浄後に、HRPをLuminata(商標)Forte Western HRP基質試薬を使用して検出し、Bio−Rad VersaDocイメージャで記録した。
H1975細胞系統、H3255細胞系統、及びHaCaT細胞系統を、一体型の白色384ウェルプレート(Greiner社)において10%のFBS RPMI P/S培地中で1ウェル当たりに500個の細胞でプレーティングした。ピンツールを使用して、50nLの本出願の化合物の連続希釈物をそれらの細胞に移した。3日後に、細胞生存度を、CellTiter−Glo(Promega社)により製造元の使用説明書に従って測定した。発光読取り値を、0.1%のDMSOで処理された細胞及び空のウェルに対して正規化した。データを、非線形回帰曲線の当てはめにより解析し、EC50値を報告した。EGFRのT790M/L858R細胞系統の、本出願の例示的化合物とセツキシマブとの組み合わせ(%セツキシマブ、1.0μMの薬物濃度とともに1.0μg/mLのセツキシマブ)についての阻害データは、以下の表2に見出すことができる。
EGFR突然変異体L858R、欠失E746_A750、L858R/T790M、欠失E746_A750/T790M、L858R/T790M/C797S、及び欠失/T790M/C797SのBa/F3細胞は以前に記載されている (Zhou, W., Ercan, D., Chen, L., Yun, C.H., Li, D., Capelletti, M., Cortot, A.B., Chirieac, L., Iacob, R.E., Padera, R., et al. "Novel mutant-selective EGFR kinase inhibitors against EGFR T790M," Nature 462, (2009), 1070-1074)。全ての細胞系統を、10%のFBS、100単位/mLのペニシリン、100単位/mLのストレプトマイシン、及び2mMのグルタミンを補ったRPMI 1640(Cellgro;Mediatech Inc.社、カリフォルニア州、ハーダン)中で維持した。L858R細胞を、5%のFBS、100単位/mLのペニシリン、100単位/mLのストレプトマイシン、及び2mMのグルタミンを補ったACL−4培地(Invitrogen社、カリフォルニア州、カールスバッド)中で維持した。EGFRのI941R突然変異を、部位特異的突然変異誘発を介してQuick Change部位特異的突然変異誘発キット(Stratagene社;カリフォルニア州、ラホヤ)を使用して製造元の使用説明書に従って導入した。全ての構築物を、DNAシーケンシングにより確認した。
EGFR−TL(T790M/L858R)マウス及びEGFR−TD(エキソン19欠失−T790M)マウスを、以前に記載されるように作製した(Li, D., Shimamura, T., Ji, H., Chen, L., Haringsma, H.J., McNamara, K., Liang, M.C., Perera, S.A., Zaghlul, S., Borgman, C.L., et al., "Bronchial and peripheral murine lung carcinomas induced by T790M-L858R mutant EGFR respond to HKI-272 and rapamycin combination therapy," Cancer Cell 12, (2007), 81-93、Zhou et al., Nature 2009)。EGFR−L858R;T790M;C797S(「TLCS」)突然変異体マウスのコホートを、以下のように簡単に樹立した:全長のHuTLCSのcDNAを、Quickchange部位特異的突然変異誘発キット(Agilent Technologies社)を使用する部位特異的突然変異誘発により作製し、更にDNAシーケンシングにより確かめた。配列が確かめられたターゲティングベクターを、FLPeレコンビナーゼプラスミドと一緒にv6.5 C57BL/6J(雌)×129/sv(雄)の胚性幹細胞(Open Biosystems社)中に、他の文献の記述に従い同時エレクトロポレーションした(Beard, C., Hochedlinger, K., Plath, K., Wutz, A., and Jaenisch, R., "Efficient method to generate single-copy transgenic mice by site-specific integration in embryonic stem cells," Genesis 44, (2006), 23-28)。得られたハイグロマイシン耐性の胚性幹細胞クローンを、導入遺伝子組み込みについてPCRにより評価した。次いで、導入遺伝子陽性の胚性幹細胞クローンをC57BL/6胚盤胞中に注入し、得られたキメラをBALB/c野生型マウスと交配することで、TLCS導入遺伝子の生殖細胞系伝達を調べた。TLマウス、TDマウス、及びTLCSマウスの子孫を、テイルDNAのPCRにより遺伝子型判定した。
TLマウス、TDマウス、及びTLCSマウスを、MRIにより監視することで肺腫瘍量を定量してから、様々な処置研究コホートに割り当てた。全ての処置マウスは、等しい量の初期腫瘍量を有していた。本出願の化合物を10%のNMP(10%の1−メチル−2−ピロリドン:90%のPEG−300)中に溶解させ、強制経口投与により毎日60mg/kgで投与した。セツキシマブを、腹腔内注射により1mg/マウスで3日毎に投与した。MRI評価は、処置の間に2週間毎に繰り返した。上記動物を、緩和促進を伴う高速取得のシーケンス(TR=2000ms、TE効果=25ms)により冠状面及び軸平面にて1mmスライス厚で呼吸数とゲーティングして撮像した。MRIスキャニングのための詳細な手順は、以前に記載されている(Li et al., 2007)。腫瘍量容積は、三次元スライサーソフトウェアを使用して定量した。
表1の化合物を、T790M/L858Rで形質転換されたBa/F3細胞に対して1μMの濃度で試験した。実施例42に記載されるアッセイにより、コントロールの阻止活性の百分率として増殖の阻止が測定された。表1において、Aは0<コントロールの百分率<25であり、Bは25<コントロールの百分率<50であり、Cは50<コントロールの百分率<75であり、かつDは75<コントロールの百分率である。
表2の化合物を、T790M/L858Rで形質転換されたBa/F3細胞系統において実施例42に記載されるように試験し、EC50値を計算した。表2において、AはEC50<500nMであり、Bは500nM<EC50<1000nMであり、Cは1000nM<EC50<5000nMであり、かつDは5000nM<EC50である。
表3の化合物を、T790M/L858Rで形質転換されたBa/F3細胞系統において実施例42に記載されるように試験し、EC50値を計算した。表3において、AはEC50<500nMであり、Bは500nM<EC50<1000nMであり、Cは1000nM<EC50<5000nMであり、かつDは5000nM<EC50である。
Claims (41)
- 式:
(式中、
前記リンカーは、
及び前記デグロンに共有結合する基であり、
前記デグロンは、ユビキチンリガーゼに結合することが可能であり、
Aは、フェニル、又はピリジニルであり、
Xは、CH、C(C1〜C3)アルキル、又はNであり、
R1は、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
R2は、(C6〜C10)アリール、又は1個若しくは2個の5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールであり、該アリール及び該ヘテロアリールは、それぞれ1個以上のR4で任意に置換されており、
それぞれのR4は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、OH、CN、C(O)R6、C(O)OR6、C(O)NR6R7、NR6R7、(C3〜C7)シクロアルキル、5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜3個のヘテロ原子とを含むヘテロシクリル、(C6〜C10)アリール、並びに1個又は2個の5員環〜7員環とN、O及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールから選択され、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクリル、該アリール、及び該ヘテロアリールは、それぞれ1個以上のR5で任意に置換されており、
それぞれのR5は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、OH、及びCNから選択され、
それぞれのR6は、独立して、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
それぞれのR7は、独立して、H、又は(C1〜C3)アルキルであり、
R3は、(C1〜C3)アルキル、又は、
であり、
X2は、N、又はCR8であり、
R8は、H、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、NH2、OH、又はCNであり、
それぞれのR9は、独立して、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)ハロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)ハロアルコキシ、ハロゲン、NO2、NH2、OH、及びCNから選択され、
nは、0、又は1であり、かつ、
pは、0、1、2、又は3である)の二官能性化合物、若しくはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、又は薬学的に許容可能な塩。 - Xは、Nである、請求項1に記載の二官能性化合物。
- Aは、フェニルである、請求項1又は2に記載の二官能性化合物。
- nは、0である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
- R3は、
である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の二官能性化合物。 - X2は、CHである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
- R1は、Hである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
- R2は、1個又は2個の5員環〜7員環とN、O、及びSから選択される1個〜4個のヘテロ原子とを含むヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは、1個以上のR4で任意に置換されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
- R2は、チアゾールである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
- 前記化合物は、式:
(式中、前記リンカー、前記デグロン、R2、R9、p、X、及びAは、請求項1に記載されるとおりである)の化合物、若しくはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、又は薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の二官能性化合物。 - Xは、Nである、請求項11に記載の二官能性化合物。
- 前記化合物は、式:
(式中、前記リンカー、前記デグロン、R2、R9、p、X、及びAは、請求項1に記載されるとおりである)の化合物、若しくはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、又は薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の二官能性化合物。 - Xは、Nである、請求項13に記載の二官能性化合物。
- 前記化合物は、式:
(式中、前記リンカー、前記デグロン、R2、R9、及びpは、請求項1に記載されるとおりである)の化合物、若しくはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、又は薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の二官能性化合物。 - R2は、
である、請求項1に記載の二官能性化合物。 - 前記リンカーは、式L0:
(式中、
p1は、0〜12から選択される整数であり、
p2は、0〜12から選択される整数であり、
p3は、0〜6から選択される整数であり、
それぞれのWは、独立して、存在しない、CH2、O、S、NH、又はNR10であり、
Zは、存在しない、CH2、O、NH、NR10、C(O)(CH2)0〜3、又はNHC(O)(CH2)0〜3であり、
それぞれのR10は、独立して、H、又はC1〜C3アルキルであり、かつ、
Qは、存在しない、又はCH2C(O)NHである)のリンカー、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、
前記リンカーは、Qの隣の
を介してデグロンに共有結合されており、かつZの隣の
を介して標的指向性リガンドに共有結合されている、請求項1〜16のいずれか一項に記載の二官能性化合物。 - 前記リンカーは、
から選択される、請求項17に記載の二官能性化合物。 - 前記リンカーは、式L0’:
(式中、
p1は、0〜12から選択される整数であり、
p2は、0〜12から選択される整数であり、
p3は、0〜6から選択される整数であり、
それぞれのWは、独立して、存在しない、CH2、O、S、NH、又はNR10であり、
Zは、存在しない、CH2、O、NH、NR10、C(O)(CH2)0〜3、又はNHC(O)(CH2)0〜3であり、
それぞれのR10は、独立して、H、又はC1〜C3アルキルであり、かつ、
Qは、複素環である)のリンカー、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、前記リンカーは、Qの隣の
を介してデグロンに共有結合されており、かつZの隣の
を介して標的指向性リガンドに共有結合されている、請求項1〜16のいずれか一項に記載の二官能性化合物。 - 前記リンカーは、
から選択される、請求項19に記載の二官能性化合物。 - 前記デグロンは、式D1:
(式中、
Yは、結合、(CH2)1〜6、(CH2)0〜6−O、(CH2)0〜6−C(O)NR11、(CH2)0〜6−NR11C(O)、(CH2)0〜6−NH、又は(CH2)0〜6−NR12であり、
Z1は、C(O)、又はC(R13)2であり、
R11は、H、又はC1〜C6アルキルであり、
R12は、C1〜C6アルキル、又はC(O)−C1〜C6アルキルであり、
それぞれのR13は、独立して、H、又はC1〜C3アルキルであり、
それぞれのR14は、独立して、C1〜C3アルキルであり、
R15は、H、重水素、C1〜C3アルキル、F、又はClであり、
それぞれのR16は、独立して、ハロゲン、OH、C1〜C6アルキル、又はC1〜C6アルコキシであり、
qは、0、1、又は2であり、かつ、
vは、0、1、2、又は3である)のデグロン、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、
前記デグロンは、
を介してリンカーに共有結合されている、請求項1に記載の二官能性化合物。 - Z1は、C(O)である、請求項21に記載の二官能性化合物。
- Yは、結合である、請求項21又は22に記載の二官能性化合物。
- 前記デグロンは、式D1a、式D1b、式D1c、又は式D1d:
のデグロンである、請求項21〜23のいずれか一項に記載の二官能性化合物。 - 前記デグロンは、式D2:
(式中、
それぞれのR17は、独立して、C1〜C3アルキルであり、
q’は、0、1、2、3、又は4であり、かつ、
R18は、H、又はC1〜C3アルキルである)のデグロン、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、
前記デグロンは、
を介してリンカーに共有結合されている、請求項1に記載の二官能性化合物。 - R18は、メチルである、請求項25に記載の二官能性化合物。
- 前記デグロンは、式D2a又は式D2b:
のデグロンである、請求項25に記載の二官能性化合物。 - 前記デグロンは、式D3:
(式中、
それぞれのR17は、独立して、C1〜C3アルキルであり、
q’は、0、1、2、3、又は4であり、
R18は、H、又はC1〜C3アルキルであり、かつ、
R19は、C1〜C3アルキルである)のデグロン、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは立体異性体であり、
前記デグロンは、
を介して別の部分(例えば、化合物、又はリンカー)に共有結合されている、請求項1に記載の二官能性化合物。 - R19は、メチルである、請求項28に記載の二官能性化合物。
- 前記デグロンは、式D3a又は式D3b:
のデグロンである、請求項28に記載の二官能性化合物。 - 治療的有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の二官能性化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、立体異性体、若しくは薬学的に許容可能な塩と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
- キナーゼの量を調節する方法であって、それを必要とする被験体に、有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の二官能性化合物を投与することを含む、方法。
- 上皮成長因子受容体(EGFR)及び/又はその突然変異体の量を調節する方法であって、それを必要とする被験体に、有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の二官能性化合物を投与することを含む、方法。
- キナーゼを阻害する方法であって、それを必要とする被験体に、有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の二官能性化合物を投与することを含む、方法。
- 上皮成長因子受容体(EGFR)を阻害する方法であって、それを必要とする被験体に、有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
- 前記二官能性化合物は、EGFR二量体形成を抑制する、請求項35に記載の方法。
- 疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする被験体に、有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
- 前記疾患は、癌又は増殖性疾患である、請求項37に記載の方法。
- 前記癌は、肺癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膵癌、脳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃部癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、肝細胞癌、乳頭状腎癌、頭頸部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、又は固形腫瘍である、請求項38に記載の方法。
- 前記疾患は、炎症、関節炎、関節リウマチ、脊椎関節症、痛風関節炎、骨関節炎、若年性関節炎、及び他の関節炎状態、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚関連の状態、乾癬、湿疹、熱傷、皮膚炎、神経炎症、アレルギー、疼痛、神経障害性疼痛、発熱、肺障害、肺炎症、成人呼吸促迫症候群、肺サルコイドーシス、喘息、珪肺症、慢性肺炎症性疾患、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心血管疾患、動脈硬化症、心筋梗塞(心筋梗塞後適応症を含む)、血栓症、鬱血性心不全、心臓再灌流傷害、並びに高血圧及び/又は心不全に関連する合併症、例えば脈管器管障害、再狭窄、心筋症、虚血性脳卒中及び出血性脳卒中を含む脳卒中、再灌流傷害、腎臓再灌流傷害、脳卒中及び脳虚血を含む虚血、並びに心臓/冠動脈バイパス術により生ずる虚血、神経変性障害、肝疾患及び腎炎、胃腸状態、炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、潰瘍性疾患、胃潰瘍、ウイルス感染症及び細菌感染症、敗血症、敗血症性ショック、グラム陰性敗血症、マラリア、髄膜炎、HIV感染症、日和見感染症、感染症若しくは悪性腫瘍に続発する悪液質、後天性免疫不全症候群(AIDS)に続発する悪液質、AIDS、ARC(AIDS関連症候群)、肺炎、ヘルペスウイルス、感染症による筋肉痛、インフルエンザ、自己免疫疾患、移植片対宿主反応及び同種移植片拒絶、骨吸収疾患の処置、骨粗鬆症、多発性硬化症、癌、白血病、リンパ腫、結腸直腸癌、脳癌、骨癌、上皮細胞由来新生物(上皮癌)、基底細胞癌、腺癌、胃腸癌、口唇癌、口腔癌、食道癌、小腸癌、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺癌、乳癌、皮膚癌、扁平上皮癌及び/又は基底細胞癌、前立腺癌、腎細胞癌、並びに全身の上皮細胞を冒すその他の既知の癌、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄白血病(AML)及び急性前骨髄球性白血病(APL)、新生物を含む血管新生、転移、中枢神経系障害、炎症性要素若しくはアポトーシス性要素を有する中枢神経系障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、並びに末梢神経障害、又はB細胞リンパ腫である、請求項37に記載の方法。
- EGFRが関与する疾患を治療又は予防するための医薬の製造において使用するための、請求項1〜30のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
- EGFRが関与する疾患の治療又は予防において使用するための、請求項1〜30のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
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