JP2020003078A - 柵状放熱体の放熱面に輻射パネルを備えた冷暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 柵状放熱体を覆う着脱可能な外装体としての輻射パネルと吸排気部とを設けることにより、清掃の容易さを保ちながら、居室内に設置される冷暖房装置に求められる意匠性の向上、冷房運転時の結露水の飛散防止、柵状放熱体へのホコリ付着の抑制等を達成する冷暖房装置を提供する。
【解決手段】 柵状放熱体と、その放熱面に配置された輻射パネルとを備える冷暖房装置を提供する。柵状放熱体は、上ヘッダ管及び下ヘッダ管と両者の間に渡された複数の縦管とを各々が有する放熱パネルを含む。輻射パネルは、柵状放熱体の放熱面に対応する大きさを有し、連結機構によって柵状放熱体に着脱可能に連結される。冷暖房装置は、柵状放熱体の後方の面と2つの側方面とを備える。冷暖房装置は、柵状放熱体の上方に送吸気部を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、冷暖房技術に関し、より具体的には、柵状放熱体と、その前面に着脱可能に取り付けられた輻射パネルとを備えた冷暖房装置に関する。
暖房用途で用いられる柵状放熱体として、一般に、金属製のものが採用されている。これに対して、本出願の出願人は、冷房及び暖房のいずれにも用いることができる樹脂製の柵状放熱体を開発し、製造及び販売している。樹脂製の柵状放熱体は、表面から均一な輻射熱が放散されるため室内の温度ムラが生じにくい、湿気に強いため金属製の柵状放熱体のような腐食が生じない、軽量である、火傷の危険性がないなどといった種々の利点がある。一方で、柵状放熱体は、室内で用いる冷暖房装置としては、意匠性が低く、清掃が煩雑である。金属製の柵状放熱体の場合には、これらの問題に加えて、表面が高温になることによる火傷の危険性もある。
金属製柵状放熱体の危険性や柵状放熱体の意匠性の問題を解決する目的で、特許文献1に記載のパネルラジエータが提案されている。このパネルラジエータは、矩形状の上下部ヘッダと、その間に配置された合成樹脂製の複数の放熱管とを有する暖房用放熱パネルを備えており、複数の放熱管は、リブによって区画された複数の挿通孔を有する樹脂製スルーパネルの挿通孔に通され、上下部ヘッダは、カバーで覆われている。
このパネルラジエータの上下部ヘッダの材質について、特許文献1には明示されていないが、仮に合成樹脂製だとすれば、システム内部の圧力によって直角形状の四隅が円弧形状に変形し、接続されている放熱管が屈曲するおそれがある。また、上下部ヘッダが金属製だとすれば、冷房用途で用いる場合には多くの結露水が発生するおそれがある。
また、特許文献1のパネルラジエータは、暖房用途のみに用いられるものであるため、冷房用途で用いる場合の結露については想定されていない。パネルラジエータを冷房用途で用いた場合、上下部ヘッダ自体、上下部ヘッダとスルーパネル間に露出する放熱管群、上下部ヘッダに当接する支柱やコイルバネなどの表面に結露水が発生する。したがって、定期的に清掃を行う必要があるが、このパネルラジエータは、樹脂製スルーパネルの分解が考慮されておらず、清掃が困難である。
また、このパネルラジエータでは、複数の挿通孔が誘導路となって暖気が上昇する。上昇流は、放熱管からスルーパネルへの輻射効果をもたらす熱も上昇させることになる。したがって、暖気が天井下の空間に滞留するため、暖房時の室内の温度むらが生じ、暖房効率が低下するおそれがある。
冷暖房の両方の用途で用いることができる樹脂製の柵状放熱パネルとして、例えば、本出願の出願人による特許文献2が提案されている。特許文献2の放熱パネルは、冷暖房両方の用途で用いることができるものであり、上述のとおり従来の金属製の柵状放熱パネルと比較して様々な利点を有するものである。また、この放熱パネルは、結露水の発生自体は少ないものの、結露水への対策も行われており、発生する結露水を完全に集水することができるように構成されている。
しかしながら、例えば特許文献2に開示されるような結露水に対する対策が採用されない柵状放熱体の場合には、室内に露出された状態で使用すると、冷房運転時に発生する結露水が問題となるおそれがある。すなわち、露出した柵状放熱体においては、発生した結露水に室内のホコリやチリなどが付着して汚損されたり、カビが発生したりする場合がある。また、露出した柵状放熱体を室内において壁の近くに配置した場合には、上方から落下した結露水が柵状放熱体のいずれかの箇所に当たって飛散し壁を汚損したり、湿潤となった壁にカビを発生させたりするおそれもある。
さらに、樹脂製であるため、縦管の熱変形が発生する場合があるが、熱変形が発生したパネルは、美観に劣る上、柵状放熱体そのものが、一般に、室内に配置するパネルとして意匠性に乏しい。その上、従来の露出型の柵状放熱体では、暖気が天井下の空間に滞留したり、冷気が床上の空間に対流したりすることにより、室内の温度むらが生じ、結果的に冷暖房効率が低下することになる。
本発明は、柵状放熱体を覆う着脱可能な外装体としての輻射パネルと吸排気部とを設けることにより、清掃の容易さを保ちながら、居室内に設置される冷暖房装置に求められる意匠性の向上、冷房運転時の結露水の飛散防止、柵状放熱体へのホコリ付着の抑制、結露水にホコリが付着することによって発生するカビの防止等を達成する冷暖房装置を提供することを課題とする。
さらに、本発明は、暖房運転時及び冷房運転時における空気の対流を積極的に制御することにより、冷気が床上の空間に滞留したり、暖気が天井下の空間に滞留したりすることを抑制し、暖房効率及び冷房効率を向上させる冷暖房装置を提供することを別の課題とする。
さらに、本発明は、暖房運転時及び冷房運転時における空気の対流を積極的に制御することにより、冷気が床上の空間に滞留したり、暖気が天井下の空間に滞留したりすることを抑制し、暖房効率及び冷房効率を向上させる冷暖房装置を提供することを別の課題とする。
本発明は、その一態様において、柵状放熱体と、柵状放熱体の放熱面に配置されたパネルとを備える冷暖房装置を提供する。柵状放熱体は、上ヘッダ管及び下ヘッダ管と該上ヘッダ管及び下ヘッダ管の間に渡された複数の縦管とを各々が有する1つ又は複数の放熱パネルを含む。パネルは、少なくとも柵状放熱体の放熱面に対応する(すなわち、放熱面と同じかそれより大きい)大きさを有し、放熱面に対向する位置において連結機構によって柵状放熱体に着脱可能に連結される。冷暖房装置は、その構成要素として、後方面と、2つの側方面とを備える。後方面は、柵状放熱体のパネルとは反対側において、天井面と床面との間に設けられ、2つの側方面は、少なくとも後方面からパネルまでの距離に対応する幅と、天井面と床面との間の距離に対応する長さとを各々が有しており、三方が後方面と天井面及び床面とに接するとともに、パネルの幅に対応する間隔をあけて柵状放熱体の側方にそれぞれ配置されている。冷暖房装置は、さらに、柵状放熱体の上方に配置された送吸気部を備える。
一実施形態においては、連結機構は、パネルの柵状放熱体側に設けられた複数のメス型連結体を有する。複数のメス型連結体の各々は、受部を有し、受部には縦管が嵌合されるようになっていることが好ましい。
一実施形態においては、パネルは、柵状放熱体に対向する面が上ヘッダ管及び下ヘッダ管に接するように配置され、別の実施形態においては、パネルは、上辺が上ヘッダ管に接し、下辺が下ヘッダ管に接するように配置される。
一実施形態においては、柵状放熱体は、上方に位置する天井構成部材から吊り下げるための1つ又は複数の樹脂製吊具をさらに備える。別の実施形態においては、柵状放熱体の下方に配置されたドレンパンをさらに備え、該ドレンパンを支持する支持部が、2つの側方面に取り付けられている。
本発明の冷暖房装置は、夏季における冷房使用時において送吸気部が稼働しているときには、柵状放熱体の内部及び周囲の湿った空気や柵状放熱体と壁面及び側面との間の湿った空気が、吸気又は送気による空気の流れによって移動するため、柵状放熱体の表面は乾燥が促進され、結露が発生しにくく、周囲への結露水飛散の防止、近傍の壁面の結露防止を可能とする。また、結露が発生しにくいことに加えて、柵状放熱体が前面を輻射パネルによって覆われ、後方を壁面に、両側方を柱によって囲まれているため、柵状放熱体の内部及び周囲では、送吸気部が稼働しているときには効果的に空気の流れが生じ、送吸気部が停止しているときでも効果的に下降流が生じる。したがって、室内に露出した柵状放熱体と比較して、柵状放熱体にホコリやチリが付着しにくい。さらに、柵状放熱体は輻射パネルによって覆われるため、意匠性の向上を達成することができる。また、輻射パネルは、連結機構によって着脱可能に放熱体と連結されているため、容易に分解して清掃を行うことができる。さらに、本発明の冷暖房装置によれば、柵状放熱体の前方に配置された輻射パネルから効果的な熱放射が行われるとともに、床の上面における冷気や天井の下面における暖気の滞留を減少させることができるため、冷暖房効率を向上させることができる。
以下において、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による冷暖房装置I(以下、単に装置Iという)の正面図であり、図2(A)は装置Iの左側面図である。また、図3は、装置Iに用いられる樹脂製柵状放熱体4(以下、単に放熱体4という)であり、図3(A)は上面図、図3(B)は正面図、図3(C)は右側面図である。装置Iは、例えば住宅の居室内において、床1と天井2との間に配置され、夏季には内部に冷熱媒体を流すことによって冷房装置として機能させ、冬季には内部に温熱媒体を流すことによって暖房装置として機能させることができる。装置Iは、さらに壁面7を備えており、壁面7は、床1及び天井2の間に設けられ、したがって、放熱体4は、床1、天井2及び壁面7で形成された空間おいて、壁面7の近くに配置することができる。なお、装置Iは、通常、図1に示される正面側が居室方向を向くように配置されるため、図2における右方向を前方、図2における左方向を後方、図1における左方向を左方、図1における右方向を右方という。壁面7は、放熱体4の後方に配置された面、すなわち後方面である。
装置Iは、放熱体4と輻射パネル3とを備える。輻射パネル3は、放熱体4の前方に配置された前面パネル32を有し、放熱体4からの吸熱を全体に分散し、均質で大面積の放熱面として機能するため、大きな輻射効果を発揮する。また、輻射パネル3は、放熱体4に結露水が生じた場合でもそれを居室側に飛散させず、かつ湿気を透過させない。さらに、輻射パネル3によって放熱体4が居室側から隠されるため、設置された居室の美観を損なわず、さらに放熱体4へのホコリやチリなどの付着を低減させることができる。装置Iは、さらに、放熱体4の右方及び左方に各々配置され、放熱体4に対向する2つの側方面81を備える。2つの側方面81は、本実施形態においては、放熱体4の側方に配置された柱8の内面とすることができる。すなわち、本発明においては、輻射パネル3が取り付けられた放熱体4が、床面1、天井面2、壁面7、及び2つの柱8によって形成された空間Aの内部に配置されている。
(放熱体)
放熱体4は、図3に示されるように、上ヘッダ管41a、下ヘッダ管41b及び複数の縦管42によって構成される放熱面が平行になるように配置された2つの放熱パネルによって構成されており、樹脂製であり、より好ましくはポリプロピレン樹脂製である。それぞれの放熱パネルは、概ね平行に配置された上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bと、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの間にわたされ、上下ヘッダ管41a、41bに沿って互いに概ね平行に配置された複数の縦管42とを有する。2つの放熱パネルは、熱媒体が内部を通る連結管47によって連結されている。放熱体4に含まれる放熱パネルの数は2つに限定されるものではなく、用途及び設置スペースに応じて、1つでもよく3つ以上でもよい。
放熱体4は、図3に示されるように、上ヘッダ管41a、下ヘッダ管41b及び複数の縦管42によって構成される放熱面が平行になるように配置された2つの放熱パネルによって構成されており、樹脂製であり、より好ましくはポリプロピレン樹脂製である。それぞれの放熱パネルは、概ね平行に配置された上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bと、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの間にわたされ、上下ヘッダ管41a、41bに沿って互いに概ね平行に配置された複数の縦管42とを有する。2つの放熱パネルは、熱媒体が内部を通る連結管47によって連結されている。放熱体4に含まれる放熱パネルの数は2つに限定されるものではなく、用途及び設置スペースに応じて、1つでもよく3つ以上でもよい。
2つの放熱パネルのうち後方の放熱パネル(図3の右側の放熱パネル)の上ヘッダ管41aには、長さ方向の端部付近に熱媒体の供給管43及び排出管44が設けられている。なお、装置Iは、通常、前方側が居室内に向くように配置される。供給管43及び排出管44には、継手金具46を介して熱媒体の配管48が連結される。配管48を通って供給管43から供給された熱媒体は、2つの放熱パネルの内部及び連結管47を通過し、排出管44から排出される。供給管43及び排出管44を後方の放熱パネルに設けたのは、前方側である居室内からみたときに熱媒体の供給管43に近い部分の縦管42の熱変形を目立たなくするためであるが、供給管43及び排出管44の位置は、この位置に限定されるものではない。
放熱体4の上ヘッダ管41aには、長さ方向の両端部付近に、樹脂製であることが好ましい吊具45が設けられている。樹脂製の吊具45を用いることによって、結露の発生を減少させることができる。吊具45は、天井2の構成部材から垂下された吊ボルト21と連結される。したがって、放熱体4は、天井2から吊り下げられる形態で室内に設置することができるため、例えば特許文献1又は特許文献2の技術のように両側部に支柱を設ける必要がない。吊具45は、特に限定されるものではなく、内面又は外面にねじ山を設けたパイプ状のものや、外面にねじ山を設けた棒状のものを用いることができる。吊ボルト22は、下端に吊具45と連結可能なねじ部を設けたものを用いることができ、上下に分割して高ナットを配置すれば、放熱体4の上下方向位置を容易に調整することができる。
(輻射パネル)
図4は、輻射パネル3、放熱体4、ドレンパン5、及び送吸気部71の位置関係を示す縦断面図である。なお、ドレンパン5及び送吸気部71については、後述する。輻射パネル3は、図4(A)に示されるように、放熱体4の一方の放熱面、すなわち放熱体4の壁面7とは反対側(放熱体4の前方側に位置する放熱パネルの前方側に向いた放熱面の側)に設けられた前面パネル32を有する。前面パネル32は、上下方向の長さが上ヘッダ管41aの上面から下ヘッダ管41bの下面までの長さと同程度かそれより長くすることができ、上部の内面(放熱体4に対向する面)が上ヘッダ管41aの側面に接し、下部の内面が下ヘッダ管41bの側面に接するように設けられる。前面パネル32を上側ヘッダ管41a及び下側ヘッダ管41bに接触させることによって、放熱体4の熱変位を抑制することができる。前面パネル32の幅は、図1に示されるように、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの長さと同程度かそれより長くすることができる。すなわち、前面パネル32の大きさは、少なくとも放熱体4の放熱面に対応する大きさ(居室側からみて放熱面全体を隠すことができる大きさ)であれば限定されるものではなく、必要に応じてそれより大きくてもよい。前面パネル32の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどの樹脂、石膏ボード、ガラスなどを用いることができるが、美観や取扱い上の観点から透明又は着色半透明のポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。輻射パネルとして放射率が低い材料を用いる場合には、表面に放射用フィルムを貼付して放射率を高めることもできる。
図4は、輻射パネル3、放熱体4、ドレンパン5、及び送吸気部71の位置関係を示す縦断面図である。なお、ドレンパン5及び送吸気部71については、後述する。輻射パネル3は、図4(A)に示されるように、放熱体4の一方の放熱面、すなわち放熱体4の壁面7とは反対側(放熱体4の前方側に位置する放熱パネルの前方側に向いた放熱面の側)に設けられた前面パネル32を有する。前面パネル32は、上下方向の長さが上ヘッダ管41aの上面から下ヘッダ管41bの下面までの長さと同程度かそれより長くすることができ、上部の内面(放熱体4に対向する面)が上ヘッダ管41aの側面に接し、下部の内面が下ヘッダ管41bの側面に接するように設けられる。前面パネル32を上側ヘッダ管41a及び下側ヘッダ管41bに接触させることによって、放熱体4の熱変位を抑制することができる。前面パネル32の幅は、図1に示されるように、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの長さと同程度かそれより長くすることができる。すなわち、前面パネル32の大きさは、少なくとも放熱体4の放熱面に対応する大きさ(居室側からみて放熱面全体を隠すことができる大きさ)であれば限定されるものではなく、必要に応じてそれより大きくてもよい。前面パネル32の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどの樹脂、石膏ボード、ガラスなどを用いることができるが、美観や取扱い上の観点から透明又は着色半透明のポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。輻射パネルとして放射率が低い材料を用いる場合には、表面に放射用フィルムを貼付して放射率を高めることもできる。
別の実施形態においては、前面パネル32は、図2(B)に示されるように、上辺が上ヘッダ管41aの側面に接し、下辺が下ヘッダ管41bの側面に接するように構成してもよい。この場合には、前方からみると、前面パネル32の上辺の上に上ヘッダ管41aの側面が見え、前面パネル32の下辺の下に下ヘッダ管41bの側面が見えることになる。
図5は、輻射パネル3の構造を示し、(A)は装置Iの一部横断面図、(B)は輻射パネル3と放熱体4とを分離したときの図である。図5(A)において、図の下方が前方であり、したがってこの図は、装置Iの右半分の横断面を示している。輻射パネル3は、前面パネル32を放熱体4の縦管42に着脱可能に連結するための連結機構を有する。連結機構は、前面パネル32に設けられたメス型連結体34を含むことが好ましい。
メス型連結体34は、前面パネル32の内面、すなわち放熱体4の側に配置され、縦管42の形状に対応する形状の受部34aと、受部34aと前面パネル32の内面とを繋ぐ連絡部34bとを有する。受部34aは、その内径が縦管42の外径よりわずかに小さく形成され、受部34aが縦管42に押し付けられることによって受部34aに縦管42が嵌合し、受部34aが引っ張られることによって縦管42から離れるようになっていることが好ましい。このように構成することによって、前面パネル32を放熱体4に容易に着脱させることができるため、放熱体4の清掃が容易である。メス型連結体34が前面パネル32に設けられる位置は限定されるものではなく、前面パネル32の数カ所に適当な間隔をあけてメス型連結体34を設けることができ、前面パネル32の複数箇所の各々において複数のメス型連結体34が連続的に設けることもできる。
メス型連結体34は、図5の形態に限定されるものではない。例えば、メス型連結体34が上ヘッダ管42a及び/又は下ヘッダ管42bに嵌合するように構成されていてもよい。この場合には、必要に応じて、前面パネル32の内面に連絡部を設けることなく受部34aが直接取り付けられた構成とすることもできる。あるいは、一部のメス型連結体34が縦管42に嵌り、その他のメス型連結体34が上ヘッダ管42a及び/又は下ヘッダ管42bに嵌まるように構成されていてもよい。
(側方面)
装置Iは、放熱体4の右方及び左方にそれぞれ配置され、放熱体4に対向する2つの側方面81を備える。側方面81は、この実施形態においては、放熱体4のそれぞれの両側に配置された柱8の内面(放熱体4方向を向いた側に配置される面)として構成されている。2つの側方面81は、図2に示されるように、少なくとも壁面7から前面パネル32までの距離に対応する幅、すなわちその距離と同程度であるか又はその距離より大きい幅を有する。また、側方面81は、床面1から天井面2までの距離に対応する長さを有する。側方面81は、三辺が床面1、壁面7及び天井面2に接するように配置される(したがって、残りの一辺が居室側に向かって露出している)。また、2つの側方面81は、図1に示されるように、前面パネル32の幅と概ね同程度の間隔をあけて配置されている。このように側方面81が配置されることにより、送吸気部71による空間A内の空気の吸引及び押圧の効果を維持することができる。
装置Iは、放熱体4の右方及び左方にそれぞれ配置され、放熱体4に対向する2つの側方面81を備える。側方面81は、この実施形態においては、放熱体4のそれぞれの両側に配置された柱8の内面(放熱体4方向を向いた側に配置される面)として構成されている。2つの側方面81は、図2に示されるように、少なくとも壁面7から前面パネル32までの距離に対応する幅、すなわちその距離と同程度であるか又はその距離より大きい幅を有する。また、側方面81は、床面1から天井面2までの距離に対応する長さを有する。側方面81は、三辺が床面1、壁面7及び天井面2に接するように配置される(したがって、残りの一辺が居室側に向かって露出している)。また、2つの側方面81は、図1に示されるように、前面パネル32の幅と概ね同程度の間隔をあけて配置されている。このように側方面81が配置されることにより、送吸気部71による空間A内の空気の吸引及び押圧の効果を維持することができる。
(ドレンパン)
装置Iは、さらに、下方にドレンパン5を備える。装置Iは、上述のように、夏季には内部に冷熱媒体を流すことによって冷房装置として機能させ、冬季には内部に温熱媒体を流すことによって暖房装置として機能させることができる。したがって、特に夏季に冷房装置として機能させる場合には、放熱体4の表面に結露水が発生して下方に落下する場合があるため、結露水を受け止めて排出するためのドレンパン5を備える必要がある。
装置Iは、さらに、下方にドレンパン5を備える。装置Iは、上述のように、夏季には内部に冷熱媒体を流すことによって冷房装置として機能させ、冬季には内部に温熱媒体を流すことによって暖房装置として機能させることができる。したがって、特に夏季に冷房装置として機能させる場合には、放熱体4の表面に結露水が発生して下方に落下する場合があるため、結露水を受け止めて排出するためのドレンパン5を備える必要がある。
図6は、ドレンパン5の詳細と、ドレンパン5の支持方法とを示す。ドレンパン5は、下ヘッダ管41bの下方において、放熱体4から落下する結露水を受けることができるように構成されたものである。軽量化や結露の観点から樹脂製であることが好ましいが、これに限定されるものではない。ドレンパン5は、図6(B)に示されるように、1つの長辺が互いに接して組み合わされることによって逆三角形状の横断面となるように配置された2つの斜板51と、2つの斜板51の両端部に配置された2つの塞板52とを有する。ドレンパン5には、受けた結露水を排出するためのドレンパイプ55を有する。ドレンパイプ55が設けられる位置は、ドレンパン支持部6と干渉しない位置であれば限定されるものではなく、ドレンパン5の中央部分でも端部付近でもよい。ドレンパイプ55には、好ましくは可撓性のチューブ56が接続され、チューブ56は、床1から立ち上げられた排水管57に挿入される。
図6(A)に示されるように、ドレンパン5は、2つの柱8の各々の内面(側方面)81に取り付けられたドレンパン支持部6によって支持される。ドレンパン支持部6は、例えば図6(C)に示されるように、側方面81に外面が接する面板61と、面板61から内面側に突出するように設けられた支持板63とを有するものとすることができる。面板61は、柱8に挿入されるねじ等を通すねじ孔62を有し、下辺中央部分に逆三角形状の突出部を有するものとすることができる。支持板63は、2つの板の短辺同士が互いに接するように組み合わされることにより逆三角形状の横断面を有するように構成することができ、長辺部分が面板61の下辺中央部分の突出部の内面に接続されている。ドレンパン5は、長さ方向の両端部が支持板63の上に載置されることによって、両方の側方面81の間において放熱体4の下方に支持される。ドレンパン5の清掃が必要な場合には、ドレンパン5をドレンパン支持部6から取り外すだけでよく、作業が簡便である。
(送吸気部)
送吸気部71は、壁面7に取り付けることにより放熱体4の上方に配置され、送吸気部71の給気及び吸気の作用を利用して、壁面7と前面パネル32と2つの側方面81との間の空間Aにおける上下方向の空気流動を制御する。送吸気部71は、空間Aの下方の空気を上方に移動させたり、上方の空気を下方に移動させたりすることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば特許文献3において提案されているような風向反転可能な送風装置を用いることができる。また、送吸気部71として、送吸気を切り替え可能な1つの装置のみを用いても、1つ又は複数の送気用の装置と1つ又は複数の吸気用の装置とを並列配置してもよく、天井2の内部に配置してもよく、天井2から下方に吊り下げて配置してもよい。また、天井2にダクト管を配置して、ダクト管の一方の端部(開口)を輻射パネル3の上方に設け、ダクト管の他方の端部に送吸気部21を接続してもよい。さらに、送吸気部71は、放熱体4の上方ではなく、又は上方に加えて、下方に配置されていても良い。
送吸気部71は、壁面7に取り付けることにより放熱体4の上方に配置され、送吸気部71の給気及び吸気の作用を利用して、壁面7と前面パネル32と2つの側方面81との間の空間Aにおける上下方向の空気流動を制御する。送吸気部71は、空間Aの下方の空気を上方に移動させたり、上方の空気を下方に移動させたりすることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば特許文献3において提案されているような風向反転可能な送風装置を用いることができる。また、送吸気部71として、送吸気を切り替え可能な1つの装置のみを用いても、1つ又は複数の送気用の装置と1つ又は複数の吸気用の装置とを並列配置してもよく、天井2の内部に配置してもよく、天井2から下方に吊り下げて配置してもよい。また、天井2にダクト管を配置して、ダクト管の一方の端部(開口)を輻射パネル3の上方に設け、ダクト管の他方の端部に送吸気部21を接続してもよい。さらに、送吸気部71は、放熱体4の上方ではなく、又は上方に加えて、下方に配置されていても良い。
(空気の流れ)
図7は、壁面7と前面パネル32と2つの側方面81との間の空間Aにおける空気の流れを示す。なお、空間A内の空気は、放熱体4の後方及び前面パネル32の前方においても流動するが、図7においては、放熱体4の内部の空気の流動のみを示している。放熱体4の前面パネル32の前方の空気も流動させることによって、前面パネル32の居室側の面における結露を防止することができる。
図7は、壁面7と前面パネル32と2つの側方面81との間の空間Aにおける空気の流れを示す。なお、空間A内の空気は、放熱体4の後方及び前面パネル32の前方においても流動するが、図7においては、放熱体4の内部の空気の流動のみを示している。放熱体4の前面パネル32の前方の空気も流動させることによって、前面パネル32の居室側の面における結露を防止することができる。
装置Iが夏季に冷房用途で用いられるときには、冷却された空間A内の冷気Cは、通常、密度が大きいため下降流となって下方に移動する。そうすると、冷気が空間Aの下方から居室内に流れ、居室内の床面1に滞留するため、居室内には大きな温度勾配が生じることになる。そこで、冷房時に、空間A内の下方の空気を吸引し、上方から送出されるように送吸気部71を稼働させることによって、図7(A)及び図7(B)に示されるように、冷気Cを上昇させ、居室側に排出させることができる(r1)。放熱体4の内部の冷気Cが上昇すると、放熱体4の下方においては、居室内の空気がドレンパン5の内部を経由して放熱体4の内部に導入される(r2)。放熱体4の内部に導入された空気は、放熱体4によって冷却された後、送吸気部71によって吸引され、上方に送出される。装置Iを用いた冷房では、こうした空気の流れを連続的に生じさせることによって床1の上面における冷気の滞留が抑制されると同時に、さらに放熱体4から効果的に前面パネル32に伝達された熱が前面パネル32から放射される。したがって、装置Iを用いた居室内の冷房効率は、従来の柵状放熱体を用いた場合と比べて大きく向上する。また、放熱体4及び前面パネル32の周囲では、湿った空気が吸送気部71によって吸い上げられ、空気の流れが生じるため、放熱体4の表面の乾燥が促進され、結露を抑制することができる。
一方、装置Iが冬季に暖房用途で用いられるときには、加熱された空間A内の暖気Hは、通常、密度が小さいため上昇流となって上方に移動する。そうすると、暖気が空間Aの上方から居室内に流れ、居室内の天井面2に滞留するため、居室内には大きな温度勾配が生じることになる。そこで、暖房時に、空間A内の上方の空気を吸引し、下方から送出されるように送吸気部71を稼働させることによって、図7(C)及び図7(D)に示されるように、暖気Hを上昇させずに下降させ、居室側に排出させることができる(r1)。放熱体4の内部の暖気Hが下降すると、放熱体4の上方においては、居室内の空気が空間Aに取り込まれる(r2)。取り込まれた空気は、送吸気部71によって吸引され、放熱体4内に送出された後、放熱体4によって加熱される。装置Iを用いた暖房では、こうした空気の流れを連続的に生じさせることによって天井2の下面における暖気の滞留が抑制されると同時に、さらに放熱体4から効果的に前面パネル32に伝達された熱が前面パネル32から放射される。したがって、装置Iを用いた居室内の暖房効率は、露出状態の従来の放熱体を用いた場合と比べて大きく向上する。
したがって、装置Iにおいては、放熱体が露出状態で用いられる従来の冷暖房装置と比較して、熱効率が高くなるとともに、夏季の冷房時における結露を抑制することができる。また、結露を抑制することができることに加えて、放熱体4の内部及び周囲では、送吸気部71が稼働しているときには吸気及び送気によって生じる空気の流れが存在し、稼働していないときでも自然対流によって生じる上昇流及び下降流が存在するため、前面パネル32で覆われた放熱体4には、ホコリやチリなどが付着しにくい。
1 床
2 天井
21 吊りボルト
7 壁面
71 送吸気部
8 柱
81 側方面
3 輻射パネル
32 パネル
34 メス型連結体
34a 受部
34b 連絡部
4 柵状放熱体
41a 上ヘッダ管
41b 下ヘッダ管
42 縦管
43 供給管
44 排出管
45 吊具
46 継手金具
47 連結管
48 配管
5 ドレンパン
51 斜板
52 塞板
53 吊板
55 ドレンパイプ
56 チューブ
57 排水管
6 ドレンパン支持部
61 面板
62 ねじ孔
63 支持板
C 冷気
H 暖気
r1 排出空気
r2 取込空気(室内空気)
2 天井
21 吊りボルト
7 壁面
71 送吸気部
8 柱
81 側方面
3 輻射パネル
32 パネル
34 メス型連結体
34a 受部
34b 連絡部
4 柵状放熱体
41a 上ヘッダ管
41b 下ヘッダ管
42 縦管
43 供給管
44 排出管
45 吊具
46 継手金具
47 連結管
48 配管
5 ドレンパン
51 斜板
52 塞板
53 吊板
55 ドレンパイプ
56 チューブ
57 排水管
6 ドレンパン支持部
61 面板
62 ねじ孔
63 支持板
C 冷気
H 暖気
r1 排出空気
r2 取込空気(室内空気)
Claims (7)
- 上ヘッダ管及び下ヘッダ管と該上ヘッダ管及び下ヘッダ管の間に渡された複数の縦管とを各々が有する1つ又は複数の放熱パネルを含む柵状放熱体と、
少なくとも前記柵状放熱体の放熱面に対応する大きさを有し、前記放熱面に対向する位置において連結機構によって前記柵状放熱体に着脱可能に連結された、パネルと、
前記柵状放熱体の前記パネルとは反対側において、天井面と床面との間に設けられた後方面と、
少なくとも前記後方面から前記パネルまでの距離に対応する幅と、天井面と床面との間の距離に対応する長さとを各々が有しており、三方が前記後方面と天井面及び床面とに接するとともに、前記パネルの幅に対応する間隔をあけて前記柵状放熱体の側方にそれぞれ配置された、2つの側方面と、
前記柵状放熱体の上方及び下方のいずれか一方又は両方に配置された送吸気部と
を備えることを特徴とする冷暖房装置。 - 前記連結機構は、前記パネルの前記柵状放熱体側に設けられた複数のメス型連結体を有する、請求項1に記載の冷暖房装置。
- 前記複数のメス型連結体の各々は、前記縦管が嵌合される受部を有する、請求項2に記載の冷暖房装置。
- 前記パネルは、前記柵状放熱体に対向する面が前記上ヘッダ管及び前記下ヘッダ管に接するように配置された、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の冷暖房装置。
- 前記パネルは、上辺が前記上ヘッダ管に接し、下辺が前記下ヘッダ管に接するように配置された、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の冷暖房装置。
- 前記柵状放熱体は、上方に位置する天井構成部材から吊り下げるための1つ又は複数の樹脂製吊具をさらに備える、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の冷暖房装置。
- 前記柵状放熱体の下方に配置されたドレンパンをさらに備え、該ドレンパンを支持する支持部が前記2つの側方面に取り付けられた、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の冷暖房装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018119533A JP2020003078A (ja) | 2018-06-25 | 2018-06-25 | 柵状放熱体の放熱面に輻射パネルを備えた冷暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018119533A JP2020003078A (ja) | 2018-06-25 | 2018-06-25 | 柵状放熱体の放熱面に輻射パネルを備えた冷暖房装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020003078A true JP2020003078A (ja) | 2020-01-09 |
Family
ID=69099553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018119533A Pending JP2020003078A (ja) | 2018-06-25 | 2018-06-25 | 柵状放熱体の放熱面に輻射パネルを備えた冷暖房装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020003078A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115751474A (zh) * | 2022-10-18 | 2023-03-07 | 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 | 一种空调系统及其加热装置 |
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-
2018
- 2018-06-25 JP JP2018119533A patent/JP2020003078A/ja active Pending
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