JP2020003079A - 柵状放熱体の周囲に輻射パネルを備えた冷暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 柵状放熱体を覆う着脱可能な外装体としての輻射パネルを設けることにより、清掃の容易さを保ちながら、居室内に設置される冷暖房装置に求められる意匠性の向上、冷房運転時の結露水の飛散防止、柵状放熱体へのホコリ付着の抑制等を達成する冷暖房装置を提供する。
【解決手段】 柵状放熱体は、上ヘッダ管及び下ヘッダ管と両者の間に渡された複数の縦管とを各々が有する放熱パネルを含む。柵状放熱体の周囲には、第1及び第2のパネル並びに側部及び上部パネルが配置される。上部パネルは、第1、第2及び側部のパネルによって柵状放熱体を覆うことで形成される上部開口を塞ぐ。第1及び第2のパネルは、連結機構によって互いに着脱可能に連結される。第1、第2及び側部のパネルによって柵状放熱体を覆うことで形成される下部開口は、下部開口閉塞部材によって塞がれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷暖房技術に関し、より具体的には、柵状放熱体と、その周囲に着脱可能に配置された輻射パネルとを備えた冷暖房装置に関する。
暖房用途で用いられる柵状放熱体として、一般に、金属製のものが採用されている。これに対して、本出願の出願人は、冷房及び暖房のいずれにも用いることができる樹脂製の柵状放熱体を開発し、製造及び販売している。樹脂製の柵状放熱体は、表面から均一な輻射熱が放散されるため室内の温度ムラが生じにくい、湿気に強いため金属製の柵状放熱体のような腐食が生じない、軽量である、火傷の危険性がないなどといった種々の利点がある。一方で、柵状放熱体は、室内で用いる冷暖房装置としては、意匠性が低く、清掃が煩雑である。金属製の柵状放熱体の場合には、これらの問題に加えて、表面が高温になることによる火傷の危険性もある。
金属製柵状放熱体の危険性や柵状放熱体の意匠性の問題を解決する目的で、特許文献1に記載のパネルラジエータが提案されている。このパネルラジエータは、矩形状の上下部ヘッダと、その間に配置された合成樹脂製の複数の放熱管とを有する暖房用放熱パネルを備えており、複数の放熱管は、リブによって区画された複数の挿通孔を有する樹脂製スルーパネルの挿通孔に通され、上下部ヘッダは、カバーで覆われている。
このパネルラジエータの上下部ヘッダの材質について、特許文献1には明示されていないが、仮に合成樹脂製だとすれば、システム内部の圧力によって直角形状の四隅が円弧形状に変形し、接続されている放熱管が屈曲するおそれがある。また、上下部ヘッダが金属製だとすれば、冷房用途で用いる場合には多くの結露水が発生するおそれがある。
また、特許文献1のパネルラジエータは、暖房用途のみに用いられるものであるため、冷房用途で用いる場合の結露については想定されていない。パネルラジエータを冷房用途で用いた場合、上下部ヘッダ自体、上下部ヘッダとスルーパネル間に露出する放熱管群、上下部ヘッダに当接する支柱やコイルバネなどの表面に結露水が発生する。したがって、定期的に清掃を行う必要があるが、このパネルラジエータは、樹脂製スルーパネルの分解が考慮されておらず、清掃が困難である。
また、このパネルラジエータでは、複数の挿通孔が誘導路となって暖気が上昇する。上昇流は、放熱管からスルーパネルへの輻射効果をもたらす熱も上昇させることになる。したがって、暖気が天井下の空間に滞留するため、暖房時の室内の温度むらが生じ、暖房効率が低下するおそれがある。
冷暖房の両方の用途で用いることができる樹脂製の柵状放熱パネルとして、例えば、本出願の出願人による特許文献2が提案されている。特許文献2の放熱パネルは、冷暖房両方の用途で用いることができるものであり、上述のとおり従来の金属製の柵状放熱パネルと比較して様々な利点を有するものである。また、この放熱パネルは、結露水の発生自体は少ないものの、結露水への対策も行われており、発生する結露水を完全に集水することができるように構成されている。
しかしながら、例えば特許文献2に開示されるような結露水に対する対策が採用されない柵状放熱体の場合には、室内に露出された状態で使用すると、冷房運転時に発生する結露水が問題となるおそれがある。すなわち、露出した柵状放熱体においては、発生した結露水に室内のホコリやチリなどが付着して汚損されたり、カビが発生したりする場合がある。また、露出した柵状放熱体を室内において壁の近くに配置した場合には、上方から落下した結露水が柵状放熱体のいずれかの箇所に当たって飛散し壁を汚損したり、湿潤となった壁にカビを発生させたりするおそれもある。
さらに、樹脂製であるため、縦管の熱変形が発生する場合があるが、熱変形が発生したパネルは、美観に劣る上、柵状放熱体そのものが、一般に、室内に配置するパネルとして意匠性に乏しい。その上、柵状放熱体が露出された状態で室内に配置されたときには、暖気が天井下の空間に滞留したり、冷気が床上の空間に対流したりすることにより、室内の温度むらが生じ、結果的に冷暖房効率が低下することになる。
特開2012−17963号公報 特開2014−181821号公報
本発明は、柵状放熱体を覆う着脱可能な外装体としての輻射パネルを設けることにより、清掃の容易さを保ちながら、居室内に設置される冷暖房装置に求められる意匠性の向上、冷房運転時の結露水の飛散防止、柵状放熱体へのホコリ付着の抑制、結露水にホコリが付着することによって発生するカビの防止等を達成する冷暖房装置を提供することを課題とする。
さらに、本発明は、暖房運転時及び冷房運転時において輻射パネル内部の空気が外部に流出しないようにすることにより、冷気が床上の空間に滞留したり、暖気が天井下の空間に滞留したりすることを抑制し、暖房効率及び冷房効率を向上させる冷暖房装置を提供することを別の課題とする。
本発明は、柵状放熱体を含む冷暖房装置を提供する。柵状放熱体は、上ヘッダ管及び下ヘッダ管と該上ヘッダ管及び下ヘッダ管の間に渡された複数の縦管とを各々が有する1つ又は複数の放熱パネルを含む。柵状放熱体の周囲には、第1のパネル、第2のパネル、側部パネル及び上部パネルが配置される。第1のパネルは、柵状放熱体の放熱面の一方側に対向して配置され、第2のパネルは、放熱面の他方側に対向して配置される。側部パネルは、柵状放熱体の両側部に配置され、上部パネルは、第1のパネル、第2のパネル、及び側部パネルによって柵状放熱体を覆うことで形成される上部開口を塞ぐように配置される。第1のパネルと第2のパネルとは、複数の縦管に対向する内面側に設けられた連結機構によって互いに着脱可能に連結される。第1のパネル、第2のパネル、及び側部パネルによって柵状放熱体を覆うことで形成される下部開口は、下部開口閉塞部材によって塞がれている。
一実施形態においては、第1のパネル及び第2のパネルは、上辺が上ヘッダ管の側面に接し、下辺が下ヘッダ管の側面に接するように配置され、上部パネルは、側部パネル及び上ヘッダ管によって形成される上部開口を塞ぐように配置され、下部開口閉塞部材は、側部パネル及び下ヘッダ管によって形成される下部開口を塞ぐように配置される。別の実施形態においては、第1のパネル及び第2のパネルは、上端部の内面が上ヘッダ管の側面に接し、下端部の内面が下ヘッダ管の側面に接するように配置され、上部パネルは、第1のパネル、第2のパネル及び側部パネルによって形成される上部開口を塞ぐように配置され、下部開口閉塞部材は、側部パネル及び下ヘッダ管によって形成される下部開口を塞ぐように配置される。
一実施形態においては、連結機構は、第1のパネル及び第2のパネルのうち一方のパネルに設けられた複数のオス型連結体と、第1のパネル及び第2のパネルのうち他方のパネルに設けられた複数のメス型連結体とを有する。一実施形態においては、複数のオス型連結体の各々は、一方のパネルの内面から延びて、複数の縦管の間を通る軸部と、該軸部の先端に設けられた挿入部とを有することが好ましい。複数のメス型連結体の各々は、他方のパネルの内面に配置され、挿入部と連結される受部を有することが好ましい。
別の実施形態においては、複数のオス型連結体の各々は、一方のパネルの内面から延びる軸部と、該軸部の先端に設けられた挿入部とを有することが好ましい。複数のメス型連結体の各々は、他方のパネルの内面から延びる軸部と、該軸部の先端に設けられた受部とを有することが好ましい。これらの場合には、挿入部と受部とは、第1のパネルと第2のパネルとの間のいずれかの位置で連結されることになる。
一実施形態においては、複数のオス型連結体及び複数のメス型連結体は、複数の縦管の並び方向の両端部に対応する位置に複数対が設けられ、該並び方向の中央部に対応する位置に1対が設けられることが好ましい。別の実施形態においては、複数のオス型連結体及び複数のメス型連結体は、柵状放熱体への熱媒の供給位置に近い位置の縦管に対応する位置に複数対が設けられることが好ましい。
一実施形態においては、柵状放熱体は、上方に位置する天井構成部材から吊り下げるための1つ又は複数の樹脂製吊具をさらに備えるものとすることもできる。
本発明の冷暖房装置は、柵状放熱体が輻射パネルで囲まれているため、夏季における冷房使用時の周囲への結露水飛散の防止、近傍の壁面の結露防止、意匠性の向上を達成することができる。また、輻射パネルは、連結機構によって前面パネルと後面パネルとが互いに着脱可能に連結されているため、容易に分解して清掃を行うことができる。さらに、本発明の冷暖房装置によれば、柵状放熱体を囲む輻射パネルから効果的な熱放射が行われるとともに、輻射パネルの内部の空気が外部に流出せず、床の上面における冷気や天井の下面における暖気の滞留を発生させないようにすることができるため、冷暖房効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態による冷暖房装置Iの正面図である。 冷暖房装置Iの右側面図である。 冷暖房装置Iに用いられる柵状放熱体であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 冷暖房装置の外装体(輻射パネル)、柵状放熱体、ドレンパン、換気具、及び閉止板の位置関係を示す縦断面図であり、(A)は、前面パネル及び後面パネルが複数の縦管部分を覆う位置に配置された冷暖房装置Iの構成を示し、(B)は、前面パネル及び後面パネルが上ヘッダ管及び下ヘッダ管部分まで覆うように配置された別の冷暖房装置の構成を示す。 冷暖房装置Iの上面図である。 外装体(輻射パネル)の構造を示す図であり、(A)は冷暖房装置Iの一部横断面図、(B)は外装体の分解図であり、(C)は別の冷暖房装置の一部横断面図である。 冷暖房装置Iの下部左右方向の拡大縦断面図であり、(A)は右半分を示し、(B)は左半分を示す。 冷暖房装置Iのドレンパンの斜視図である。 冷暖房装置Iのドレンパン及び排水部の部分を示す正面図である。 冷暖房装置Iの固定具の構造を示す図であり、(A)は固定具の斜視図、(B)は固定具の上面図、(C)は固定具の使用状態図である。 冷暖房装置Iの換気具の構造を示し、(A)は上面図、(B)は可動部の斜視図、(C)は受部の斜視図である。
以下において、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による冷暖房装置I(以下、単に装置Iという)の正面図であり、図2は装置Iの右側面図である。また、図3は、装置Iに用いられている樹脂製柵状放熱体4(以下、単に放熱体4という)であり、図3(A)は正面図、図3(B)は右側面図である。装置Iは、例えば住宅の居室内において床1と天井2との間に設置することができ、夏季には内部に冷熱媒体を流すことによって冷房装置として機能させ、冬季には内部に温熱媒体を流すことによって暖房装置として機能させることができる。なお、装置Iは、通常、図1に示される正面側が居室方向を向くように配置されるため、図2における左方向を前方、図2における右方向を後方、図1における左方向を左方、図1における右方向を右方という。
装置Iは、概ね直方体形状の外形を呈する輻射パネル3と、輻射パネル3の内部に配置された放熱体4とを備える。輻射パネル3は、放熱体4の側方と上方とを覆うように配置されている。輻射パネル3は、内部に配置された放熱体4からの吸熱を全体に分散し、均質で大面積の放熱面として機能するため、大きな輻射効果を発揮する。また、輻射パネル3は、放熱体4に結露水が生じた場合でもそれを外部に飛散させず、かつ湿気を透過させないため、居室内の壁面近くに配置されても、壁面における結露の発生を低減させることができる。さらに、放熱体4が露出しないため、設置された居室の美観を損なうことがない。
(放熱体)
輻射パネル3の内部に配置された放熱体4は、上ヘッダ管41a、下ヘッダ管41b及び複数の縦管42によって構成される放熱面が平行になるように配置された2つの放熱パネルによって構成されており、樹脂製であり、より好ましくはポリプロピレン樹脂製である。それぞれの放熱パネルは、概ね平行に配置された上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bと、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの間にわたされ、上下ヘッダ管41a、41bに沿って互いに概ね平行に配置された複数の縦管42とを有する。2つの放熱パネルは、熱媒体が内部を通る連結管47によって連結されている。放熱体4の放熱パネルの数は2つに限定されるものではなく、用途及び設置スペースに応じて、1つでもよく3つ以上でもよい。
装置Iにおいて、2つの放熱パネルのうち後方の放熱パネルの上ヘッダ管41aには、長さ方向の端部付近に熱媒体の供給管43及び排出管44が設けられている。供給管43及び排出管44には、継手金具46を介して熱媒体の配管48が連結される。配管48を通って供給管43から供給された熱媒体は、2つの放熱パネルの内部及び連結管47を通過し、排出管44から排出される。供給管43及び排出管44を後方の放熱パネルに設けたのは、前方側である居室からみたときに、熱媒体の供給管43に近い部分の縦管の熱変形を目立たなくするためであるが、この位置に限定されるものではない。
放熱体4の上ヘッダ管41aには、長さ方向の両端部付近に、樹脂製であることが好ましい吊具45が設けられている。樹脂製の吊具45を用いることによって、結露の発生を低減させることができる。吊具45は、天井2の構成部材から垂下された吊ボルト21と連結される。したがって、放熱体4は、天井2から吊り下げられる形態で室内に設置することができるため、例えば特許文献1又は特許文献2の技術のように両側部に支柱を設ける必要がない。吊具45は、特に限定されるものではなく、内面又は外面にねじ山を設けたパイプ状のものや、外面にねじ山を設けた棒状のものを用いることができる。吊ボルト21は、下端に吊具45と連結可能なねじ部を設けたものを用いることができ、例えば上下に分割して高ナットを配置すれば、放熱体4の上下方向位置を容易に調整することができる。
(輻射パネル)
輻射パネル3は、放熱体4の一方の放熱面、すなわち放熱体4の前方側に位置する放熱パネルの前方側に向いた放熱面に対向するように設けられた前面パネル31と、後方側に位置する放熱パネルの後方側に向いた放熱面に対向するように設けられた後面パネル32とを有する。輻射パネル3は、さらに、放熱体4の上ヘッダ管41aに接して配置された上部パネル36と、放熱体4の側部に設けられた側部パネル37とを有する。輻射パネル3の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどの樹脂、石膏ボード、ガラスなどを用いることができるが、美観や取扱い上の観点から透明又は着色半透明のポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。輻射パネルとして放射率が低い材料を用いる場合には、表面に放射用フィルムを貼付して放射率を高めることもできる。
図4(A)は、輻射パネル3、放熱体4、及びドレンパン5の位置関係を示す縦断面図である。なお、ドレンパン5については、後述する。輻射パネル3の前面パネル31及び後面パネル32は、上下方向の長さが概ね縦管42の長さとほぼ同じであり、上辺が上ヘッダ管41aの側面に接し、下辺が下ヘッダ管41bの側面に接するように配置されている。このように前面パネル31及び後面パネル32を設けることによって、放熱体4の熱変位を抑制することができる。前面パネル31及び後面パネル32の幅は、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの長さとほぼ同じである。
右方の側部パネル37は、上下方向の長さが、図1及び図7に示されるように、上ヘッダ管41aの上面から下ヘッダ管41bの下面までの長さとほぼ同じである。また、左方の側部パネル37は、上下方向の長さが、図1及び図7に示されるように、上ヘッダ管41aの上面から換気具6の下面までの長さとほぼ同じである。いずれの側部パネル37も、内面が上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bのそれぞれの側端面に接するように配置される。側部パネル37の幅は、前面パネル31の内面と後面パネル32の内面との間の距離とほぼ同じである。したがって、放熱体4の前方側は上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの側面を残して前面パネル31に覆われ、背面側は同様に上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの側面を残して後面パネル32に覆われるとともに、側部は側部パネル37に覆われる
これらの前面パネル31と後面パネル32と側部パネル37とによって放熱体4を覆うことで形成される上部開口、すなわち、側部パネル37と上ヘッダ管41aによって形成される上部開口は、上部パネル36によって塞がれる。
前面パネル31の上端部及び下端部の内面と複数の縦管42の各々との間、並びに、後面パネル32の上端部及び下端部の内面と複数の縦管42の各々との間には、樹脂製の閉止板38が設けられることが好ましい。閉止板38が設けられることによって、閉止板38の厚み分だけ、複数の縦管42と前面パネル31及び後面パネル32との間に薄い空気層が存在するため、この空気層によって放熱体4の冷熱がパネル31、32に直接的に伝達されることによる結露の発生を抑制することができる。また、閉止板38が設けられることによって、前面パネル31及び後面パネル32と上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bとの間からの空気の流出をより確実に防止することができる。さらに、閉止板38が設けられることによって、前面パネル31及び後面パネル32のガタツキを抑制することもできる。
輻射パネル3は、図4(A)に示される構成に限定されるものではなく、例えば図4(B)の構成を採用することもできる。図4(B)の構成においては、輻射パネル3の前面パネル31及び後面パネル32は、上下方向の長さが上ヘッダ管41aの上面から下ヘッダ管41bの下面までの長さとほぼ同じであり、上端部の内面(放熱体4に対向する面)が上ヘッダ管41aの側面に接し、下端部の内面が下ヘッダ管41bの側面に接するように設けられる。このように構成することによって、上ヘッダ管41aの室内空気との接触部分を少なくすることができる。また、前面パネル31及び後面パネル32を上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bに接触させることによって、放熱体4の熱変位を抑制することができる。前面パネル31及び後面パネル32の幅は、上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bの長さと同程度である。
右方の側部パネル37は、上下方向の長さが、図4(A)の場合と同様に上ヘッダ管41aの上面から下ヘッダ管41bの下面までの長さとほぼ同じ長さである。また、左方の側部パネル37も、上下方向の長さが、図4(A)の場合と同様に上ヘッダ管41aの上面から換気具6の下面までの長さと同じほぼ長さである。いずれの側部パネル37も、内面が上ヘッダ管41a及び下ヘッダ管41bのそれぞれの側端面に接するように配置される。側部パネル37の幅は、前面パネル31の内面と後面パネル32の内面との間の距離とほぼ同じである。したがって、放熱体4の前方側は前面パネル31に覆われ、後方側は後面パネル32に覆われるとともに、側部は側部パネル37に覆われる。
これらの前面パネル31と後面パネル32と側部パネル37とによって形成される上部開口は、上部パネル36によって塞がれる。
図6は、輻射パネル3の構造を示すものであり、(A)は装置Iの一部横断面図、(B)は輻射パネル3の分解図である。また、図6(C)は別の形態の連結体を備える輻射パネル3の一部横断面図である。図6(A)において、図の下方が前方側であり、したがってこの図は、装置Iの右半分の横断面を示している。前面パネル31及び後面パネル32には、互いを着脱可能に連結するための連結機構を有する。連結機構は、前面パネル31に設けられたオス型連結体34と、後面パネル32に設けられたメス型連結体35とを含むことが好ましい。
オス型連結体34は、前面パネル31の内面から延びる軸部34bとその先端に設けられた挿入部34aとを有し、メス型連結体35は、後面パネル32の内面から延びる軸部35bとその先端に設けられた受部35aとを有するものとすることができる。この実施形態においては、オス型連結体34とメス型連結体35とは、挿入部34aと受部35aとが前面パネル31と後面パネル32との間の中間位置で連結される。図6(B)に示されるように、前面パネル31と後面パネル32とは、球状の挿入部34aを受部35aに挿入することによって連結することができ、挿入部34aを受部35aから引き抜くことによって分解することができるため、放熱体4の清掃が容易である。
前面パネル31及び後面パネル32の縦方向においては、オス型連結体34及びメス型連結体35は、適当な間隔を設けて数カ所に設けられることが好ましい。また、オス型連結体34及びメス型連結体35の対は、供給された熱媒体による熱変位が発生するような場合でも縦管42の姿勢を維持することができるように設けられることが好ましい。そのため、この実施形態においては、図6に示されるように、熱媒体の供給管43の下方の縦管42(すなわち、並び方向の最外方に位置する縦管)及びその隣の縦管42に対応する位置に、3対が設けられている。
なお、この実施形態においては、輻射パネルの剛性維持及び美観の観点から、供給管43とは反対側においても、並び方向の最外方の縦管42とその隣の縦管42に対応する位置に、3対のオス型連結体34及びメス型連結体35が設けられることが好ましい。また、オス型連結体34及びメス型連結体35は、輻射パネルの剛性維持の観点から、縦管42の並び方向中央部に対応する位置に、さらに1対又は複数対を設けることが好ましい。
連結体は、図6(A)に示される構成に限定されるものではない。例えば図6(C)に示されるように、オス型連結体34が、前面パネル31の内面から延びて複数の縦管42の間を通り後面パネル32近くまで延びる軸部34bと、軸部34bの先端に設けられた球状の挿入部34aとを有し、メス型連結体35が、後面パネル32の内面に配置され、挿入部34aの形状に対応する形状の受部35aを有し、挿入部34aと受部35aとが後面パネル32の近くで連結されるようにしてもよい。また、オス型連結体34及びメス型連結体35は、図6の形態に限定されるものではなく、例えば、オス型連結体34が後面パネル32に設けられ、メス型連結体35が前面パネル31に設けられていてもよい。
図5は、装置Iの上面図である。上部パネル36は、図4及び図5に示されるように、板状体とすることができる。上部パネル36は、並置された上ヘッダ管41aの間の隙間を塞ぐことができる程度の幅と、上ヘッダ管41aの長さとほぼ同じ長さとを有する、板状体である。前面パネル31及び後面パネル32が図4(B)に示される構成の場合には、上部パネル36は、前面パネル31の内面と後面パネル32の内面との間の距離とほぼ同じ幅及び上ヘッダ管41aの長さとほぼ同じ長さを有する板状体とすることができる。上部パネル36の短辺には、後述される側部パネル37の上端が接することになる。したがって、前面パネル31と後面パネル32と側部パネル37とによって形成される上部開口が、上部パネル36で塞がれることになる。
上部パネル36には、図5に示されるように、複数の孔が設けられている。2つの孔36cには、供給管43及び排出管44が通される。図示されていないが、供給管43及び排出管44は断熱材によって被覆されることが好ましく、断熱材によって被覆される場合には、断熱材の下端が上部パネル36に当接するとともに孔36cが断熱材によって覆われるため、美観の向上に寄与する。また、4つの孔36dには、放熱体4を吊り下げるための吊具45が通される。
(ドレンパン)
装置Iは、さらに、下方にドレンパン5を備える。装置Iは、上述のように、夏季には内部に冷熱媒体を流すことによって冷房装置として機能させ、冬季には内部に温熱媒体を流すことによって暖房装置として機能させることができる。夏季に冷房装置として機能させる場合には、放熱体4の表面に結露水が発生して下方に落下する場合があるため、結露水を受け止めて排出するためのドレンパン5を備える必要がある。
図8は、ドレンパン5を示す。ドレンパン5は、例えば図4に示されるように、下ヘッダ管41bの下方において、放熱体4から落下する結露水を受けることができるように構成されたものであり、軽量化や結露の観点から樹脂製であることが好ましい。ドレンパン5は、1つの長辺が互いに接して組み合わされることにより逆三角形状の横断面を有するように配置された2つの斜板51と、2つの斜板51の両端部に配置された2つの塞板52とを有する。
ドレンパン5は、斜板51の内面に斜板51を貫通して立設する4つの吊板53を有し、各吊板53は、内方に向けて設けられた欠込み58を有する。この欠込み58には、図4又は図9に示されるように、前面パネル31及び後面パネル32の下端において欠込み58に対応する形状で設けられた嵌合板54が挿入され、それによりドレンパン5は、前面パネル31及び後面パネル32に吊り下げられる。
ドレンパン5の一方の端部の下側には、受けた結露水を排出するためのドレンパイプ55を有する。ドレンパイプ55には、図9に示されるように、好ましくは可撓性のチューブ56が接続され、チューブ56は、床1から立ち上げられた排水管57に挿入される。
(固定具)
装置Iは、さらに、図9及び図10に示されるように、輻射パネル3の前後左右の揺動を防止するための固定具7を両側部に有することが好ましい。固定具7の材質は、限定されるものではなく、輻射パネル3の揺動を防止することができるものであれば、樹脂も金属でもよい。固定具7は、図10に詳細に示されるように、ドレンパン5の塞板52の外面に対向する面板712と、面板712の上部において幅方向の両側辺から内方に延びる側板72とを有する。側板72は、略L字形状を有し、L字の一方の腕部の内側には、面板712と段違いで平行に配置された面板711が設けられる。
面板711の外面と面板712の内面との間には空間が設けられており、ここに、図10に示されるように、後述される換気具6の把手61bが通される。換気具6の開口61c及び62cは、把手61bが面板711の外面に当たった状態の時に換気具6の開口61cと開口62cとが整合し、把手61bが面板712の内面に当たった状態の時に開口61c及び開口62cがともに塞がれるように、位置が定められている。
面板712の下辺には、内方に延びる底板73を有する。底板73は、開口73aと開口73bとを有し、例えば図8に示されるように、開口73aには排水管57が通され、開口73bには固定具73を床1に固定するアンカー74が通される。固定具7は、面板711及び側板72の内面が輻射パネル3の下部外面と接するように配置されることによって、輻射パネル3の揺動を防止することができる。
アンカー74を緩めることによっていずれか一方の固定具7を取り外し、ドレンパン5を長さ方向の軸線の周りに回動させて吊板53を嵌合板54から開放することによって、固定具7を取り外した部分からドレンパン5を引き抜くことができる。したがって、ドレンパン5の清掃が容易である。
(換気具)
装置Iは、前面パネル31、後面パネル32、及び側部パネル37によって放熱体4を覆うことで形成される下部開口を塞ぐ下部開口閉塞部材を備える。下部開口は、より具体的には、側部パネル37と下ヘッダ管41bとによって形成される隙間である。換気具6及びドレンパン5が、下部開口閉塞部材に相当する。以下においては、換気具6を説明する。
図11は換気具6を示す。換気具6は、図11(B)に示される可動部61と、図11(C)に示される受部62とを有し、図4に示されるように下ヘッダ管41bの下面に、側部パネル37と下ヘッダ管41bとによって形成される隙間を塞ぐように配置される。可動部61は、長尺の平板61aと、平板61aの長さ方向に沿って設けられた、好ましくは複数の楕円形の開口61bとを有する。受部62は、底板62aと、底板62aの三方の辺から立設された側板62bと、側板62bの上辺から内方に延びる周縁62dとを有し、底板62aには、長さ方向に沿って複数の楕円形の開口62cが設けられている。換気具6は、受部62の上縁62dの上面が、下ヘッダ管41bの下面に接するように配置される(図4参照)。
可動部61は、その周縁部が、受部62の底板62aと側板62bと周縁62dとによって形成された空間に挿入された状態で底板62aの上に配置され、把手61bを用いて底板62aの上を長さ方向にスライドさせることができる。複数の開口61cと複数の開口62cとは概ね同じ大きさに形成されており、隣接する開口の間隔も概ね同じである。可動部61は、開口61cと開口62cとが整合する位置から、開口61c及び開口62cがともに塞がれる位置まで任意にスライドさせることが可能であり、スライド量を変えることによって、開口61cと開口62cとの相対的な位置関係によって形成される開口を通過する空気量を、必要に応じて適宜選択することもできる。この開口は、通常は閉じられているが、輻射パネル3の内部空間の温度調整を行う必要が生じた場合や、結露水を輻射パネル3の内部からドレンパンに排出する必要がある場合には、適宜開けることができる。
1 床
2 天井
21 吊りボルト
3 輻射パネル
31 前面パネル
32 後面パネル
34 オス型連結体
34a 挿入部
34b 軸部
35 メス型連結体
35a 受部
35b 軸部
36 上部パネル
36c、36d 孔
37 側部パネル
38 閉止板
4 柵状放熱体
41a 上ヘッダ管
41b 下ヘッダ管
42 縦管
43 供給管
44 排出管
45 吊具
46 継手金具
47 連結管
48 配管
5 ドレンパン
51 斜板
52 塞板
53 吊板
54 嵌合板
55 ドレンパイプ
56 チューブ
57 排水管
58 欠込み
6 換気具
61 可動部
61a 平板
61b 把手
61c 開口
62 受部
62a 底板
62b 側板
62c 開口
62d 周縁
7 固定具
71、711、712 面板
72 側板
73a 排水管用開口
73b アンカー用開口
74 アンカー

Claims (10)

  1. 上ヘッダ管及び下ヘッダ管と該上ヘッダ管及び下ヘッダ管の間に渡された複数の縦管とを各々が有する1つ又は複数の放熱パネルを含む柵状放熱体と、
    前記柵状放熱体の放熱面の一方側に対向して配置された第1のパネル、及び、前記放熱面の他方側に対向して配置された第2のパネルと、
    前記柵状放熱体の両側部に配置された側部パネルと、
    前記第1のパネル、前記第2のパネル、及び前記側部パネルによって前記柵状放熱体を覆うことで形成される上部開口を塞ぐ上部パネルと、
    前記第1のパネル、前記第2のパネル、及び前記側部パネルによって前記柵状放熱体を覆うことで形成される下部開口を塞ぐ下部開口閉塞部材と
    を備え、
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとは、前記複数の縦管に対向する内面側に設けられた連結機構によって互いに着脱可能に連結された、
    ことを特徴とする冷暖房装置。
  2. 前記第1のパネル及び前記第2のパネルは、上辺が前記上ヘッダ管の側面に接し、下辺が前記下ヘッダ管の側面に接するように配置され、
    前記上部パネルは、前記側部パネル及び前記上ヘッダ管によって形成される上部開口を塞ぐように配置され、
    前記下部開口閉塞部材は、前記側部パネル及び前記下ヘッダ管によって形成される下部開口を塞ぐように配置された、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の冷暖房装置。
  3. 前記第1のパネル及び前記第2のパネルは、上端部の内面が前記上ヘッダ管の側面に接し、下端部の内面が前記下ヘッダ管の内面に接するように配置され、
    前記上部パネルは、前記第1のパネル、前記第2のパネル及び前記側部パネルによって形成される上部開口を塞ぐように配置され、
    前記下部開口閉塞部材は、前記側部パネル及び前記下ヘッダ管によって形成される下部開口を塞ぐように配置された、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の冷暖房装置。
  4. 前記連結機構は、前記第1のパネル及び前記第2のパネルのうち一方のパネルに設けられた複数のオス型連結体と、前記第1のパネル及び前記第2のパネルのうち他方のパネルに設けられた複数のメス型連結体とを有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷暖房装置。
  5. 前記複数のオス型連結体の各々は、前記一方のパネルの内面から延びて、前記複数の縦管の間を通る軸部と、該軸部の先端に設けられた挿入部とを有し、前記複数のメス型連結体の各々は、前記他方のパネルの内面に配置され、前記挿入部と連結される受部を有する、請求項4に記載の冷暖房装置。
  6. 前記複数のオス型連結体の各々は、前記一方のパネルの内面から延びる軸部と、該軸部の先端に設けられた挿入部とを有し、前記複数のメス型連結体の各々は、前記他方のパネルの内面から延びる軸部と、該軸部の先端に設けられた受部とを有し、前記挿入部と前記受部とは、前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間のいずれかの位置で連結されている、請求項4に記載の冷暖房装置。
  7. 前記複数のオス型連結体及び複数の前記メス型連結体は、前記複数の縦管の並び方向の両端部に対応する位置に複数対が設けられ、該並び方向の中央部に対応する位置に1対が設けられている、請求項5又は請求項6に記載の冷暖房装置。
  8. 前記複数のオス型連結体及び複数の前記メス型連結体は、前記柵状放熱体への熱媒の供給位置に近い位置の縦管に対応する位置に複数対が設けられている、請求項5又は請求項6に記載の冷暖房装置。
  9. 前記複数のオス型連結体及び複数の前記メス型連結体は、前記複数の縦管の並び方向の両端部に対応する位置に複数対が設けられ、該並び方向の中央部に対応する位置に1対が設けられている、請求項5又は請求項6に記載の冷暖房装置。
  10. 前記柵状放熱体は、上方に位置する天井構成部材から吊り下げるための1つ又は複数の樹脂製吊具をさらに備える、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の冷暖房装置。


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