JP2020004577A - サージ防護素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低コストで作製可能であると共に、アーク放電で飛散した金属成分の付着によるショートを抑制可能なサージ防護素子を提供すること。【解決手段】 絶縁性管2と、絶縁性管の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極3と、一対の封止電極の間で一部を放電空間Sとして空けた状態で一対の封止電極の対向面に挟まれて一対の封止電極の間隔を規定する間隔調整部材4とを備え、間隔調整部材が、絶縁性管の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材4a,4bで構成され、複数の薄板部材のうち少なくとも1つにおいて、放電空間に接する周縁部が、重なる他の薄板部材と異なる形状とされ、間隔調整部材の放電空間に接する周縁部に、段差部Dが形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、落雷等で発生するサージから様々な機器を保護し、事故を未然に防ぐのに使用するサージ防護素子に関する。
電話機、ファクシミリ、モデム等の通信機器用の電子機器が通信線との接続する部分、電源線、アンテナ或いはCRT、液晶テレビおよびプラズマテレビ等の画像表示駆動回路等、雷サージや静電気等の異常電圧(サージ電圧)による電撃を受けやすい部分には、異常電圧によって電子機器やこの機器を搭載するプリント基板の熱的損傷又は発火等による破壊を防止するために、サージ防護素子が接続されている。
従来、例えば特許文献1には、ガラス管内で対向する金属部材の間に導電被覆した部材を挟んだマイクロギャップ式サージ防護素子が記載されている。このマイクロギャップ式サージ防護素子では、導電被覆した部材の中央に数μm〜数十μmのスリット(ギャップ)を設け、規定の電圧以下では対向する金属部材間に電流が流れない構造となっている。そして、設定した電圧を超えると、スリット間にアーク放電が発生し、対向する金属部材間に電流が流れるようになっている。
このサージ防護素子は、ガラス管のガラス軟化による形状変化能と、金属との接合特性とを利用したデバイスであり、量産性にも優れていることから幅広い分野で活用されている。
また、特許文献2には、セラミックス又はガラス等で形成された円筒体と、電気絶縁性のリング状スペーサを介在させることにより所定距離の空間を隔てて対峙する一対の電極とを備えたサージ防護素子が記載されている。このようなサージ防護素子のように、対向電極をアルミナ等のセラミックス製円筒体で封止したサージ防護素子はアレスタと呼ばれている。
また、特許文献2には、セラミックス又はガラス等で形成された円筒体と、電気絶縁性のリング状スペーサを介在させることにより所定距離の空間を隔てて対峙する一対の電極とを備えたサージ防護素子が記載されている。このようなサージ防護素子のように、対向電極をアルミナ等のセラミックス製円筒体で封止したサージ防護素子はアレスタと呼ばれている。
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、ガラス被覆型マイクロギャップ式サージ防護素子は、ガラスと金属部材との接合性が良好であり、ガスの封止性や、大気や水分の遮断性等の優れた信頼性を有しているが、マイクロギャップを構成するスリット幅が狭いと共に、マイクロギャップ周辺を形成している導電性被覆の厚さが数十μmと薄いため、サージ耐量は1500A程度が限界であった。また、導電性被覆の成膜工程やマイクロギャップを形成するためのレーザ加工工程が必要であり、工程が複雑になると共に作製に時間が掛かり、高コスト化してしまう不都合があった。
一方、アレスタ型サージ防護素子は、直径5mmの製品における耐量が2000Aであり、直径8mmの製品における耐量が5000Aであり、ガラス被覆型マイクロギャップ式サージ防護素子よりも高いサージ耐量特性を有している。このようなアレスタ型サージ防護素子は、高信頼性が要求される大型家電、太陽光発電及び上下水道といったインフラ設備向け等に採用されている。なお、アレスタ型サージ防護素子は、金属とセラミックスとの接合において、高価な接合剤(銀系ロウ材)や、ガラス製円筒部材より高価なアルミナ製円筒部材が必要となる。さらに、セラミックスと金属部との接合には非常に高い技術が必要であると共に、電極内部に電極補助材(グラファイト等)を設けたり、電極保護及び放電助長の目的で対向電極表面に誘電材料を付与したりする必要があり、製造工程が複雑となっている。そのため、製造費用がガラス被覆型マイクロギャップ式サージ防護素子と比べて大幅に上昇する傾向にあった。特に、静電気対策に用いる場合では上記マイクロギャップのような非常に狭い間隔で対向する電極を互いに離間させる必要があり、高精度にギャップを設定することが困難であった。
さらに、アーク放電により電極部を構成する金属が溶融飛散し、金属成分が絶縁性管の内面に付着することで、一対の封止電極間の絶縁性を悪化させてしまう問題があった。特に、大量の金属成分が絶縁性管の内面に付着すると、絶縁性管の内周面に通電回路が形成されてショートしてしまう場合も有り、その場合はサージ防護素子の寿命と判断されてしまう不都合があった。なお、特許文献2に記載のサージ防護素子では、リング状スペーサが介在しているため、絶縁性管の内周面に金属成分が付着しないが、リング状スペーサの内周面に金属成分が付着して、やはりショートが発生するおそれがあった。
すなわち、ガラス被覆型マイクロギャップ式サージ防護素子は、ガラスと金属部材との接合性が良好であり、ガスの封止性や、大気や水分の遮断性等の優れた信頼性を有しているが、マイクロギャップを構成するスリット幅が狭いと共に、マイクロギャップ周辺を形成している導電性被覆の厚さが数十μmと薄いため、サージ耐量は1500A程度が限界であった。また、導電性被覆の成膜工程やマイクロギャップを形成するためのレーザ加工工程が必要であり、工程が複雑になると共に作製に時間が掛かり、高コスト化してしまう不都合があった。
一方、アレスタ型サージ防護素子は、直径5mmの製品における耐量が2000Aであり、直径8mmの製品における耐量が5000Aであり、ガラス被覆型マイクロギャップ式サージ防護素子よりも高いサージ耐量特性を有している。このようなアレスタ型サージ防護素子は、高信頼性が要求される大型家電、太陽光発電及び上下水道といったインフラ設備向け等に採用されている。なお、アレスタ型サージ防護素子は、金属とセラミックスとの接合において、高価な接合剤(銀系ロウ材)や、ガラス製円筒部材より高価なアルミナ製円筒部材が必要となる。さらに、セラミックスと金属部との接合には非常に高い技術が必要であると共に、電極内部に電極補助材(グラファイト等)を設けたり、電極保護及び放電助長の目的で対向電極表面に誘電材料を付与したりする必要があり、製造工程が複雑となっている。そのため、製造費用がガラス被覆型マイクロギャップ式サージ防護素子と比べて大幅に上昇する傾向にあった。特に、静電気対策に用いる場合では上記マイクロギャップのような非常に狭い間隔で対向する電極を互いに離間させる必要があり、高精度にギャップを設定することが困難であった。
さらに、アーク放電により電極部を構成する金属が溶融飛散し、金属成分が絶縁性管の内面に付着することで、一対の封止電極間の絶縁性を悪化させてしまう問題があった。特に、大量の金属成分が絶縁性管の内面に付着すると、絶縁性管の内周面に通電回路が形成されてショートしてしまう場合も有り、その場合はサージ防護素子の寿命と判断されてしまう不都合があった。なお、特許文献2に記載のサージ防護素子では、リング状スペーサが介在しているため、絶縁性管の内周面に金属成分が付着しないが、リング状スペーサの内周面に金属成分が付着して、やはりショートが発生するおそれがあった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、低コストで作製可能であると共に、アーク放電で飛散した金属成分の付着によるショートを抑制可能なサージ防護素子を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るサージ防護素子は、絶縁性管と、前記絶縁性管の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極と、一対の前記封止電極の間で一部を放電空間として空けた状態で一対の前記封止電極の対向面に挟まれて一対の前記封止電極の間隔を規定する間隔調整部材とを備え、前記間隔調整部材が、前記絶縁性管の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材で構成され、複数の前記薄板部材のうち少なくとも1つにおいて、前記放電空間に接する周縁部が、重なる他の前記薄板部材と異なる形状とされ、前記間隔調整部材の前記放電空間に接する周縁部に、段差部が形成されていることを特徴とする。
このサージ防護素子では、間隔調整部材が、絶縁性管の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材で構成され、複数の薄板部材のうち少なくとも1つにおいて、放電空間に接する周縁部が、重なる他の薄板部材と異なる形状とされ、間隔調整部材の放電空間に接する周縁部に、段差部が形成されているので、アーク放電で飛散した金属成分が間隔調整部材の周縁部に付着しても段差部があるために付着金属による通電回路が形成され難く、ショートしてしまうことを抑制することができる。
また、段差部によって間隔調整部材の周縁部を介した封止電極間の沿面距離が長くなり、この点でも付着金属による通電回路が形成され難くなる。なお、従来の一体物のスペーサでは、その周縁部を加工して段差の大きな段差部を形成することが困難であるが、本発明のサージ防護素子では、複数の薄板部材を重ねることで、段差の大きな段差部を得ることが容易である。
さらに、薄板部材の枚数で一対の封止電極間のギャップを容易に調整することができ、作製が容易で低コストであると共に、アレスタ型の対向電極を採用していることで、小型でありながら高耐量・高信頼性を得ることができる。
また、段差部によって間隔調整部材の周縁部を介した封止電極間の沿面距離が長くなり、この点でも付着金属による通電回路が形成され難くなる。なお、従来の一体物のスペーサでは、その周縁部を加工して段差の大きな段差部を形成することが困難であるが、本発明のサージ防護素子では、複数の薄板部材を重ねることで、段差の大きな段差部を得ることが容易である。
さらに、薄板部材の枚数で一対の封止電極間のギャップを容易に調整することができ、作製が容易で低コストであると共に、アレスタ型の対向電極を採用していることで、小型でありながら高耐量・高信頼性を得ることができる。
第2の発明に係るサージ防護素子は、第1の発明において、前記絶縁性管が、円筒状であり、複数の前記薄板部材が、前記絶縁性管の内周面に外周縁が接触した円環状に形成され、複数の前記薄板部材のうち少なくとも1つの内径が、他の前記薄板部材と異なり、前記間隔調整部材の内周面に、前記段差部が形成されていることを特徴とする。
すなわち、このサージ防護素子では、円環状である複数の薄板部材のうち少なくとも1つの内径が、他の薄板部材と異なり、間隔調整部材の内周面に、段差部が形成されているので、薄板部材が絶縁性管の内周面に接触する円環状であることで位置決めすることができると共に、間隔調整部材の内側に段差部で囲まれた放電空間を確保することができる。
すなわち、このサージ防護素子では、円環状である複数の薄板部材のうち少なくとも1つの内径が、他の薄板部材と異なり、間隔調整部材の内周面に、段差部が形成されているので、薄板部材が絶縁性管の内周面に接触する円環状であることで位置決めすることができると共に、間隔調整部材の内側に段差部で囲まれた放電空間を確保することができる。
第3の発明に係るサージ防護素子は、第1の発明において、前記絶縁性管が、円筒状であり、前記間隔調整部材が、前記対向面の中央部分に配され、複数の前記薄板部材が、互いに軸線が共通した円板状に形成され、複数の前記薄板部材のうち少なくとも1つの外径が、他の前記薄板部材と異なり、前記間隔調整部材の外周面に、前記段差部が形成されていることを特徴とする。
すなわち、このサージ防護素子では、対向面中央部分の複数の薄板部材が、互いに軸線が共通した円板状に形成され、複数の薄板部材のうち少なくとも1つの外径が、他の薄板部材と異なり、間隔調整部材の外周面に、段差部が形成されているので、間隔調整部材の段差部の周囲に放電空間を確保することができる。また、対向面中央部分に配された間隔調整部材が障壁となり、アーク放電で生じた金属成分が絶縁性管の半径方向反対側の放電空間にまで飛散することを抑制可能である。
すなわち、このサージ防護素子では、対向面中央部分の複数の薄板部材が、互いに軸線が共通した円板状に形成され、複数の薄板部材のうち少なくとも1つの外径が、他の薄板部材と異なり、間隔調整部材の外周面に、段差部が形成されているので、間隔調整部材の段差部の周囲に放電空間を確保することができる。また、対向面中央部分に配された間隔調整部材が障壁となり、アーク放電で生じた金属成分が絶縁性管の半径方向反対側の放電空間にまで飛散することを抑制可能である。
第4の発明に係るサージ防護素子は、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記間隔調整部材が、絶縁性材料で形成された前記薄板部材である絶縁性薄板と、金属で形成された前記薄板部材である機能性薄板とを備えていることを特徴とする。
すなわち、このサージ防護素子では、間隔調整部材が、絶縁性材料で形成された薄板部材である絶縁性薄板と、導電性材料で形成された薄板部材である機能性薄板とを備えているので、絶縁性薄板によって封止電極間の絶縁性を確保すると共に、導電性を有する機能性薄板によって放電特性を調整することが可能になる。
すなわち、このサージ防護素子では、間隔調整部材が、絶縁性材料で形成された薄板部材である絶縁性薄板と、導電性材料で形成された薄板部材である機能性薄板とを備えているので、絶縁性薄板によって封止電極間の絶縁性を確保すると共に、導電性を有する機能性薄板によって放電特性を調整することが可能になる。
第5の発明に係るサージ防護素子は、第4の発明において、前記機能性薄板が、金属で形成されていることを特徴とする。
すなわち、このサージ防護素子では、機能性薄板が、金属で形成されているので、飛散した金属成分が金属の機能性薄板に付着し易くなり、絶縁性薄板に付着することを抑制可能である。
すなわち、このサージ防護素子では、機能性薄板が、金属で形成されているので、飛散した金属成分が金属の機能性薄板に付着し易くなり、絶縁性薄板に付着することを抑制可能である。
第6の発明に係るサージ防護素子は、第4の発明において、前記機能性薄板が、イオン源材料で形成されていることを特徴とする。
すなわち、このサージ防護素子では、機能性薄板が、イオン源材料で形成されているので、アーク放電のトリガとしての放電補助機能を有した機能性薄板とすることができる。
すなわち、このサージ防護素子では、機能性薄板が、イオン源材料で形成されているので、アーク放電のトリガとしての放電補助機能を有した機能性薄板とすることができる。
第7の発明に係るサージ防護素子は、第1から第6の発明のいずれかにおいて、前記絶縁性管が、ガラス管であることを特徴とする。
すなわち、このサージ防護素子では、絶縁性管が、ガラス管であるので、アルミナ等のセラミックスに比べて安価に作製できると共に、高いガス封止性及び水分等の遮断性により優れた信頼性が得られる。
すなわち、このサージ防護素子では、絶縁性管が、ガラス管であるので、アルミナ等のセラミックスに比べて安価に作製できると共に、高いガス封止性及び水分等の遮断性により優れた信頼性が得られる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るサージ防護素子によれば、間隔調整部材が、絶縁性管の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材で構成され、複数の薄板部材のうち少なくとも1つにおいて、放電空間に接する周縁部が、重なる他の薄板部材と異なる形状とされ、間隔調整部材の放電空間に接する周縁部に、段差部が形成されているので、低コストで作製可能であると共に、アーク放電で飛散した金属成分の付着によるショートを抑制することができる。
したがって、本発明に係るサージ防護素子は、小型かつ安価で高信頼性の製品が要求される電気機器の電源回路部や通信回路部用などに好適である。特に、本発明のサージ防護素子は、基板実装用として静電気対策を含む幅広い用途に好適である。
すなわち、本発明に係るサージ防護素子によれば、間隔調整部材が、絶縁性管の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材で構成され、複数の薄板部材のうち少なくとも1つにおいて、放電空間に接する周縁部が、重なる他の薄板部材と異なる形状とされ、間隔調整部材の放電空間に接する周縁部に、段差部が形成されているので、低コストで作製可能であると共に、アーク放電で飛散した金属成分の付着によるショートを抑制することができる。
したがって、本発明に係るサージ防護素子は、小型かつ安価で高信頼性の製品が要求される電気機器の電源回路部や通信回路部用などに好適である。特に、本発明のサージ防護素子は、基板実装用として静電気対策を含む幅広い用途に好適である。
以下、本発明に係るサージ防護素子の第1実施形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能又は認識容易な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態のサージ防護素子1は、図1及び図2に示すように、絶縁性管2と、絶縁性管2の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極3と、一対の封止電極3の間で一部を放電空間Sとして空けた状態で一対の封止電極3の対向面に挟まれて一対の封止電極3の間隔を規定する間隔調整部材4とを備えている。
上記間隔調整部材4は、絶縁性管2の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材4a,4bで構成され、複数の薄板部材4a,4bのうち少なくとも1つの放電空間Sに接する周縁部が、重なる他の薄板部材4a,4bと異なる形状とされ、間隔調整部材4の放電空間に接する周縁部に、段差部Dが形成されている。
上記間隔調整部材4は、絶縁性管2の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材4a,4bで構成され、複数の薄板部材4a,4bのうち少なくとも1つの放電空間Sに接する周縁部が、重なる他の薄板部材4a,4bと異なる形状とされ、間隔調整部材4の放電空間に接する周縁部に、段差部Dが形成されている。
上記絶縁性管2は、円筒状であり、鉛ガラス等のガラス管で形成されている。なお、絶縁性管2は、安価で封止性等に優れたガラス管で形成することが好ましいが、アルミナなどの結晶性セラミックス材で形成しても構わない。
上記絶縁性管2内に封入される放電制御ガスは、不活性ガス等であって、例えばHe,Ar,Ne,Xe,Kr,SF6,CO2,C3F8,C2F6,CF4,H2,大気等及びこれらの混合ガスが採用される。
上記絶縁性管2内に封入される放電制御ガスは、不活性ガス等であって、例えばHe,Ar,Ne,Xe,Kr,SF6,CO2,C3F8,C2F6,CF4,H2,大気等及びこれらの混合ガスが採用される。
上記封止電極3は、例えばジュメット線,42アロイ(Fe:58wt%、Ni:42wt%),Cu等で円柱状に形成されている。
なお、本実施形態では、一対の封止電極3が絶縁性管2の内側に入り込んで両端開口部を閉塞している。
各封止電極3には、外側に突出したリード線5の基端部が埋め込まれている。
なお、本実施形態では、一対の封止電極3が絶縁性管2の内側に入り込んで両端開口部を閉塞している。
各封止電極3には、外側に突出したリード線5の基端部が埋め込まれている。
上記間隔調整部材4は、例えばガラス,セラミックス,紙,樹脂等の絶縁性材料の薄板又はフィルムで形成された複数の薄板部材4a,4bで構成されている。
複数の上記薄板部材4a,4bは、絶縁性管2の内周面に外周縁が接触した円環状に形成されている。
複数の薄板部材4a,4bのうち薄板部材4aの内径は、他の薄板部材4bと異なり、間隔調整部材4の内周面に、段差部Dが形成されている。
複数の上記薄板部材4a,4bは、絶縁性管2の内周面に外周縁が接触した円環状に形成されている。
複数の薄板部材4a,4bのうち薄板部材4aの内径は、他の薄板部材4bと異なり、間隔調整部材4の内周面に、段差部Dが形成されている。
すなわち、本実施形態の間隔調整部材4は、内径の小さな薄板部材4aと、薄板部材4aよりも内径の大きな薄板部材4bとが交互に軸線方向に重ねられた4枚の薄板部材4a,4bで構成されている。
このように内径の異なる円環状の薄板部材4a,4bが交互に重ねられていることで、内径の大きな薄板部材4bに対して内方に内径の小さな薄板部材4aの内周縁部が内方に突出した状態となり、複数の段差部Dが間隔調整部材4の内周面に形成される。また、間隔調整部材4の内側に、略円盤状の放電空間Sが形成される。
このように内径の異なる円環状の薄板部材4a,4bが交互に重ねられていることで、内径の大きな薄板部材4bに対して内方に内径の小さな薄板部材4aの内周縁部が内方に突出した状態となり、複数の段差部Dが間隔調整部材4の内周面に形成される。また、間隔調整部材4の内側に、略円盤状の放電空間Sが形成される。
なお、間隔調整部材4は、厚さが例えば200〜800μmとなるように、重ねる複数の薄板部材4a,4bの厚さと枚数とが設定される。すなわち、間隔調整部材4の厚さが封止電極間距離となる。
また、封止電極3の対向面の面積に対して、間隔調整部材4の対向面に対する設置面積は50%以内に設定することが好ましい。すなわち、間隔調整部材4の設置面積を50%以内としたのは、50%を超えると十分な放電空間Sが確保できないためである。
また、封止電極3の対向面の面積に対して、間隔調整部材4の対向面に対する設置面積は50%以内に設定することが好ましい。すなわち、間隔調整部材4の設置面積を50%以内としたのは、50%を超えると十分な放電空間Sが確保できないためである。
このように本実施形態のサージ防護素子1では、間隔調整部材4が、絶縁性管2の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材4a,4bで構成され、複数の薄板部材4a,4bのうち少なくとも1つにおいて、放電空間Sに接する周縁部が、重なる他の薄板部材と異なる形状とされ、間隔調整部材4の放電空間Sに接する周縁部に、段差部Dが形成されているので、アーク放電で飛散した金属成分が間隔調整部材4の周縁部に付着しても段差部Dがあるために付着金属による通電回路が形成され難く、ショートしてしまうことを抑制することができる。
また、段差部Dによって間隔調整部材4の周縁部を介した封止電極3間の沿面距離が長くなり、この点でも付着金属による通電回路が形成され難くなる。
なお、従来の一体物のスペーサでは、その周縁部を加工して段差の大きな段差部を形成することが困難であるが、本実施形態のサージ防護素子1では、内径の異なる複数の薄板部材4a,4bを重ねることで、段差の大きな段差部Dを得ることが容易である。
なお、従来の一体物のスペーサでは、その周縁部を加工して段差の大きな段差部を形成することが困難であるが、本実施形態のサージ防護素子1では、内径の異なる複数の薄板部材4a,4bを重ねることで、段差の大きな段差部Dを得ることが容易である。
さらに、円環状である複数の薄板部材4a,4bのうち少なくとも1つの内径が、他の薄板部材4a,4bと異なり、間隔調整部材4の内周面に、段差部Dが形成されているので、薄板部材4a,4bが絶縁性管2の内周面に接触する円環状であることで位置決めすることができると共に、間隔調整部材4の内側に段差部Dで囲まれた放電空間Sを確保することができる。
また、薄板部材4a,4bの枚数で一対の封止電極3間のギャップを容易に調整することができ、作製が容易で低コストであると共に、アレスタ型の対向電極を採用していることで、小型でありながら高耐量・高信頼性を得ることができる。
特に、絶縁性管2が、ガラス管であることで、アルミナ等のセラミックスに比べて安価に作製できると共に、高いガス封止性及び水分等の遮断性により優れた信頼性が得られる。
特に、絶縁性管2が、ガラス管であることで、アルミナ等のセラミックスに比べて安価に作製できると共に、高いガス封止性及び水分等の遮断性により優れた信頼性が得られる。
次に、本発明に係るサージ防護素子の第2〜第4実施形態について、図3〜図6を参照して以下に説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、円環状の複数の薄板部材4a,4bを重ねて間隔調整部材4を構成しているのに対し、第2実施形態のサージ防護素子21は、図3及び図4に示すように、円板状の複数の薄板部材24a,24bを重ねて間隔調整部材24を構成している点である。
すなわち、第2実施形態では、間隔調整部材34が、封止電極3の対向面の中央部分に配され、複数の薄板部材24a,24bが、互いに軸線が共通した円板状に形成されている。
すなわち、第2実施形態では、間隔調整部材34が、封止電極3の対向面の中央部分に配され、複数の薄板部材24a,24bが、互いに軸線が共通した円板状に形成されている。
上記複数の薄板部材24a,24bのうち少なくとも1つの外径は、他の薄板部材24a,24bと異なり、間隔調整部材24の外周面に、段差部Dが形成されている。
第2実施形態では、間隔調整部材24が、外径の小さな薄板部材24aと、薄板部材24aよりも外径の大きな薄板部材24bとを交互に軸線方向に重ねられた4枚の薄板部材24a,24bで構成されている。
このように外径の異なる円板状の薄板部材24a,24bが交互に重ねられていることで、外径の小さな薄板部材24aに対して外方に外径の大きな薄板部材24bの外周縁部が外方に突出した状態となり、複数の段差部Dが間隔調整部材24の外周面に形成される。また、間隔調整部材24の外側に、略円環状の放電空間Sが形成される。
第2実施形態では、間隔調整部材24が、外径の小さな薄板部材24aと、薄板部材24aよりも外径の大きな薄板部材24bとを交互に軸線方向に重ねられた4枚の薄板部材24a,24bで構成されている。
このように外径の異なる円板状の薄板部材24a,24bが交互に重ねられていることで、外径の小さな薄板部材24aに対して外方に外径の大きな薄板部材24bの外周縁部が外方に突出した状態となり、複数の段差部Dが間隔調整部材24の外周面に形成される。また、間隔調整部材24の外側に、略円環状の放電空間Sが形成される。
このように第2実施形態のサージ防護素子21では、封止電極3の対向面中央部分の複数の薄板部材24a,24bが、互いに軸線が共通した円板状に形成され、複数の薄板部材24a,24bのうち少なくとも1つの外径が、他の薄板部材24a,24bと異なり、間隔調整部材24の外周面に、段差部Dが形成されているので、間隔調整部材24の段差部Dの周囲に放電空間Sを確保することができる。また、対向面中央部分に配された間隔調整部材24が障壁となり、アーク放電で生じた金属成分が絶縁性管2の半径方向反対側の放電空間Sにまで飛散することを抑制可能である。
次に、第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、薄板部材4a,4bが全て絶縁性材料で形成されているのに対し、第3実施形態のサージ防護素子31では、図5に示すように、間隔調整部材34が、絶縁性材料で形成された薄板部材である絶縁性薄板34a,34bと、金属で形成された薄板部材である機能性薄板34cとを備えている点である。
特に、第3実施形態では、機能性薄板34cが、金属で形成されている。
この機能性薄板34cは、例えば封止電極3と同じ42アロイやCu等で金属で形成されている。
上記機能性薄板34cは、内方に突出するように設定することが好ましく、内径が上下の絶縁性薄板34bよりも小さく設定されている。
この機能性薄板34cは、例えば封止電極3と同じ42アロイやCu等で金属で形成されている。
上記機能性薄板34cは、内方に突出するように設定することが好ましく、内径が上下の絶縁性薄板34bよりも小さく設定されている。
このように第3実施形態のサージ防護素子31では、間隔調整部材34が、絶縁性材料で形成された薄板部材である絶縁性薄板34a,34bと、導電性材料で形成された薄板部材である機能性薄板34cとを備えているので、絶縁性薄板34a,34bによって封止電極3間の絶縁性を確保すると共に、導電性を有する機能性薄板34cによって放電特性を調整することが可能になる。
特に、第3実施形態では、機能性薄板34cが、金属で形成されているので、飛散した金属成分が金属の機能性薄板34cに付着し易くなり、絶縁性薄板34a,34bに付着することを抑制可能である。
特に、第3実施形態では、機能性薄板34cが、金属で形成されているので、飛散した金属成分が金属の機能性薄板34cに付着し易くなり、絶縁性薄板34a,34bに付着することを抑制可能である。
次に、第4実施形態と第3実施形態との異なる点は、第3実施形態では、金属の機能性薄板34cを採用しているのに対し、第4実施形態のサージ防護素子41では、図6に示すように、間隙調整部材44の機能性薄板44cが、イオン源材料で形成されている点である。
すなわち、第4実施形態の機能性薄板44cは、例えば、イオン源材料であって電子放出能が封止電極3よりも高い材料である炭素材で形成された円環板状の放電補助部である。
すなわち、第4実施形態の機能性薄板44cは、例えば、イオン源材料であって電子放出能が封止電極3よりも高い材料である炭素材で形成された円環板状の放電補助部である。
このサージ防護素子41では、過電圧又は過電流が侵入すると、まず放電補助部となる機能性薄板44cと封止電極3との間で初期放電が行われ、この初期放電をきっかけに、さらに放電が進展すると、一方の封止電極3から他方の封止電極3へアーク放電が行われる。
このように第4実施形態のサージ防護素子41では、機能性薄板44cが、イオン源材料で形成されているので、アーク放電のトリガとしての放電補助機能を有した機能性薄板とすることができる。
このように第4実施形態のサージ防護素子41では、機能性薄板44cが、イオン源材料で形成されているので、アーク放電のトリガとしての放電補助機能を有した機能性薄板とすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1,21,31,41…サージ防護素子、2…絶縁性管、3…封止電極、4,24,34,44…間隔調整部材、4a,4b…薄板部材、34a,34b…絶縁性薄板、34c,44c…機能性薄板、D…段差部、S…放電空間
Claims (7)
- 絶縁性管と、
前記絶縁性管の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極と、
一対の前記封止電極の間で一部を放電空間として空けた状態で一対の前記封止電極の対向面に挟まれて一対の前記封止電極の間隔を規定する間隔調整部材とを備え、
前記間隔調整部材が、前記絶縁性管の軸線方向に重ねられ少なくとも1つが絶縁性材料で形成された複数の薄板部材で構成され、
複数の前記薄板部材のうち少なくとも1つにおいて、前記放電空間に接する周縁部が、重なる他の前記薄板部材と異なる形状とされ、
前記間隔調整部材の前記放電空間に接する周縁部に、段差部が形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1に記載のサージ防護素子において、
前記絶縁性管が、円筒状であり、
複数の前記薄板部材が、前記絶縁性管の内周面に外周縁が接触した円環状に形成され、
複数の前記薄板部材のうち少なくとも1つの内径が、他の前記薄板部材と異なり、
前記間隔調整部材の内周面に、前記段差部が形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1に記載のサージ防護素子において、
前記絶縁性管が、円筒状であり、
前記間隔調整部材が、前記対向面の中央部分に配され、
複数の前記薄板部材が、互いに軸線が共通した円板状に形成され、
複数の前記薄板部材のうち少なくとも1つの外径が、他の前記薄板部材と異なり、
前記間隔調整部材の外周面に、前記段差部が形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のサージ防護素子において、
前記間隔調整部材が、絶縁性の前記薄板部材である絶縁性薄板と、
導電性材料で形成された前記薄板部材である機能性薄板とを備えていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項4に記載のサージ防護素子において、
前記機能性薄板が、金属で形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項4に記載のサージ防護素子において、
前記機能性薄板が、イオン源材料で形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のサージ防護素子において、
前記絶縁性管が、ガラス管であることを特徴とするサージ防護素子。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018121923A JP2020004577A (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | サージ防護素子 |
| TW108121624A TW202002440A (zh) | 2018-06-27 | 2019-06-21 | 突波防護元件 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018121923A JP2020004577A (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | サージ防護素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020004577A true JP2020004577A (ja) | 2020-01-09 |
Family
ID=69100283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018121923A Pending JP2020004577A (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | サージ防護素子 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020004577A (ja) |
| TW (1) | TW202002440A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6472485A (en) * | 1987-09-11 | 1989-03-17 | Matsushita Electric Works Ltd | Surge absorbing element |
| JP2017199490A (ja) * | 2016-04-26 | 2017-11-02 | 三菱マテリアル株式会社 | サージ防護素子 |
-
2018
- 2018-06-27 JP JP2018121923A patent/JP2020004577A/ja active Pending
-
2019
- 2019-06-21 TW TW108121624A patent/TW202002440A/zh unknown
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6472485A (en) * | 1987-09-11 | 1989-03-17 | Matsushita Electric Works Ltd | Surge absorbing element |
| JP2017199490A (ja) * | 2016-04-26 | 2017-11-02 | 三菱マテリアル株式会社 | サージ防護素子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW202002440A (zh) | 2020-01-01 |
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