JP2020007574A - 無機有機複合膜、及び、電気化学素子用隔膜 - Google Patents
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Abstract
Description
水の電気分解は、電子(又はイオン)の移動により行われる。そのため、電気分解を効率良く行うために、アルカリ水電解用隔膜には、高いイオン透過性が必要とされる。また、陽極室で発生した酸素と、陰極室で発生した水素とを遮断し得るガスバリア性が必要とされる。更に、水の電気分解は、30%程度の高濃度のアルカリ水を使用して、80〜90℃で行われるので、耐高温性や耐アルカリ性も必要とされる。
例えば、特許文献1には、イオン透過膜と、上記イオン透過膜の片側または両側に配置された多孔性補強体とを備え、上記イオン透過膜が、中酸性イオン交換基、弱酸性イオン交換基、強塩基性イオン交換基、中塩基性イオン交換基又は弱塩基性イオン交換基を有するポリマーから構成され、上記多孔性補強体が、濃度30重量%の水酸化カリウム水溶液に対して、濡れ性を示す、アルカリ水電解用隔膜が記載されている。
また例えば、特許文献2には、平均単繊維繊度が0.1〜10dtexであって、捲縮数が2〜10山/25mmの熱可塑性繊維で構成されるアルカリ水電気分解隔膜用基材や、上記基材が不織布を含むアルカリ水電気分解隔膜用基材が記載されている。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
本発明の無機有機複合膜は、有機ポリマーを含む有機層と、支持体とを含み、上記有機層は、更に無機化合物粒子を含み、上記支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布であることを特徴とする。
本発明の無機有機複合膜は、上記の構成からなるため、優れた膜強度を有し、かつ可撓性にも優れる。
上記平均繊維径が3μm未満であると、上記有機層形成材料が支持体に十分に含侵できず、その結果、有機層が十分に形成できず、優れた膜強度を有する無機有機複合膜を形成することができないおそれがある。上記平均繊維径が20μmを超えると、無機有機複合膜の可撓性が低くなるおそれがある。
上記平均繊維径は、レーザー顕微鏡の50倍率で不織布表面を観察し、得られた画像(レーザー顕微鏡像)において観察される30本の繊維について、それぞれの繊維の繊維径を測定し、各繊維の繊維径を平均(単純平均)することにより求めることができる。各繊維の繊維径は繊維径が均一であれば任意の1か所の測定値を採用してもよいが、任意の3ヶ所の測定値の平均値を各繊維の繊維径とすることが好ましい。なお、繊維径は、繊維の太さ方向の最短距離となる長さを意味する。なお、各繊維の繊維径を測定するにあたり、解析ソフト(Image−Pro Premier)を使用することもできる。
本発明でいう平均繊維径とは、典型的には上述した測定方法により得られる値であり、言い換えれば、不織布のレーザー顕微鏡像における、不織布を構成する繊維の径(太さ方向の長さ)の平均値である。
本発明の無機有機複合膜は、有機層と支持体を含む。
<有機層>
上記有機層は、有機ポリマーを含み、更に無機化合物粒子を含む。上記有機層が有機ポリマーに加えて、更に無機化合物粒子を含み、後述する支持体と組み合わせることで、膜強度が高くなり、かつ、可撓性に優れた膜となる。
上記有機層に含まれる有機ポリマーとしては、例えば、ポリエチレン等の脂肪族炭化水素基含有ポリマー;ポリスチレン等の芳香族炭化水素基含有ポリマー;アルキレングリコール等のエーテル基含有ポリマー;ポリビニルアルコール等の水酸基含有ポリマー;ポリアクリルアミド等のアミド基含有ポリマー;ポリマレイミド等のイミド基含有ポリマー;(メタ)アクリル系ポリマー;ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のハロゲン原子含有ポリマー;アンモニウム塩含有ポリマー;ホスホニウム塩含有ポリマー;イオン交換性ポリマー;天然ゴム;共役ジエン系ポリマー;ヒドロキシアルキルセルロース(例えば、ヒドロキシエチルセルロース)等の糖類;ポリエチレンイミン等のアミノ基含有ポリマー等のポリマーが挙げられる。これらのポリマーは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記脂肪族炭化水素基含有モノマーとしては、鎖状若しくは分岐状の飽和又は不飽和炭化水素基を含むモノマーが挙げられ、好ましくは、鎖状若しくは分岐状の飽和炭化水素基を含むモノマーが挙げられる。
上記脂肪族炭化水素基含有モノマーとしては、好ましくはエチレン、プロピレン、ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等のオレフィン等が挙げられる。
上記脂肪族炭化水素基含有ポリマーは、上記脂肪族炭化水素基含有モノマーの1種からなるホモポリマーであってもよし、2種以上からなるコポリマーであってもよい。
上記脂肪族炭化水素基含有ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系ポリマーが好ましく、ポリエチレン、ポリプロプレンがより好ましい。
上記無機化合物粒子としては、周期表の第1族〜第17族から選ばれる少なくとも1種の元素を有する化合物からなる粒子が挙げられる。
周期表の第1族〜第17族から選ばれる少なくとも1種の元素としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、Sc、Y、ランタノイド、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Ru、Co、Ni、Pd、Cu、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、C、Si、Ge、Sn、Pb、N、P、Sb、Bi、S、Se、Te、F、Cl、及び、Brからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることが好ましい。中でも、周期表の第1族〜第15族から選ばれる少なくとも1つの元素が好ましく、Li、Na、K、Cs、Mg、Ca、Ba、Sc、Y、ランタノイド、Ti、Zr、Nb、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Ni、Pd、Cu、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、C、Si、Ge、Sn、Pb、N、P、Sb、及び、Biからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素がより好ましい。更に好ましくは、Li、Mg、Ca、Ba、Sc、Y、ランタノイド、Ti、Zr、Nb、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Ni、Pd、Cu、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、及び、Tlからなる群より選択される少なくとも1つの元素である。
[M1 1−xM2 x(OH)2](An−)x/n・mH2O
(M1は、Mg、Fe、Zn、Ca、Li、Ni、Co、Cu、Mnのいずれかである二価金属イオンを表す。M2は、Al、Fe、Mn、Co、Cr、Inのいずれかである三価金属イオンを表す。An−は、OH−、Cl−、NO3 −、CO3 2−、COO−等の1価以上、3価以下のアニオンを表す。mは0以上の数である。nは、1〜3の数である。xは、0.20〜0.40の数である。)で表される化合物である。なお、An−は、2価以下のアニオンを表すことが好ましい。
上記ヒドロキシアパタイトとは、Ca10(PO4)6(OH)2に代表される化合物であり、調製時の条件によりCaの量を減らした化合物や、Ca以外の元素を導入したヒドロキシアパタイト化合物等を上記無機化合物粒子として使用しても良い。
上記平均粒子径は、レーザー回折法による粒度分布測定から求められる体積平均粒子径(D50)である。具体的には、上記平均粒子径は、上記無機化合物粒子をエタノール中に分散させ超音波処理したものを、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所社製「型番LA−920」)を用いて、装置指定の透過率に調整して測定することにより求めることができる。
上記有機層は、上述した無機化合物粒子及び有機ポリマー以外に、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、カーボン等が挙げられる。
本発明の無機有機複合膜において、支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布である。上述のとおり、平均繊維径が上記の範囲内である特定の不織布を支持体として使用し、上述の有機層を有することにより、高い膜硬度を有し、かつ可撓性にも優れた無機有機複合膜とすることができる。
上記脂肪族炭化水素系ポリマーとしては、上述した有機層において使用される脂肪族炭化水素基含有ポリマーと同様のものが挙げられる。上記不織布は、上記脂肪族炭化水素系ポリマーを1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
なかでも、上記不織布は、上記無機有機複合膜がより一層優れた膜強度と可撓性を発揮することができる点で、ポリオレフィン系ポリマー、及び/又は、ポリフェニレンサルファイドを含むことが好ましく、ポリプロピレン、及び/又は、ポリフェニレンサルファイドを含むことがより好ましい。
空隙率(体積%)=(1−見かけ密度/材質により決まる理論密度)×100
見かけ密度(g/cm3)=膜厚(μm)×目付(g/m2)
また、所定範囲の気孔率を有することで、より一層高い膜強度と優れた可撓性を両立することができる。例えば、上記有機層と支持体が一体化した複合膜において、それぞれ硬脆い材料を使用した場合、上記無機有機複合膜の強度を増加させることはできるが、可撓性は低下してしまい、膜強度と可撓性の高いレベルでの両立は容易ではない。本願発明では、上記無機有機複合膜の気孔率を所定範囲とすることで、膜強度と可撓性をより一層高いレベルで両立させることが可能である。
上記気孔率は、本発明の無機有機複合膜を終夜で電解液等の溶液に浸漬させ、吸液前後の膜の質量によって求めることができる。具体的には、下記の式によって求めることができる。
気孔率(体積%)=(浸漬後の膜の質量−浸漬前の膜の質量)/溶液の密度/膜の体積×100
本発明の無機有機複合膜を製造する方法としては、特に限定されず、上記支持体上に、上述した無機化合物粒子及び有機ポリマーを含む有機層形成材料をロールで圧延して膜状に形成する方法、平板プレス等で圧延して膜状に形成する方法や、射出成形法、押出成形法、キャスト法等の膜状に成形する公知の方法を適用することができる。また、多孔質の無機有機複合膜を効率良く製造する方法として、非溶媒誘起相分離法が好ましく挙げられる。
(1)無機化合物粒子及び有機ポリマーを含む有機層形成材料を調製する工程
(2)上記有機層形成材料を用いて支持体上に有機層を形成する工程
このような無機有機複合膜を製造する方法、すなわち、無機化合物粒子及びポリマーを含む有機層形成材料を調製する工程(以下、「工程(1)」とも記載する。)、及び、上記有機層形成材料を用いて支持体上に有機層を形成する工程(以下、「工程(2)」とも記載する。)を含むことを特徴とする無機有機複合膜の製造方法もまた、本発明において好ましい実施形態の一つである。以下に、各工程について説明する。
本発明の無機有機複合膜の製造方法においては、まず、無機化合物粒子及び有機ポリマーを含む有機層形成材料を調製する。
上記有機層形成材料を調製する方法としては、上述の無機化合物粒子と有機ポリマーを混合することができる方法であれば特に限定されず、公知の混合方法を適用することができる。
本発明の無機有機複合膜の製造方法においては、次いで、工程(1)で得た上記有機層形成材料を用いて支持体上に有機層を形成する。
上記有機層形成材料を用いて支持体上に有機層を形成する方法としては、特に限定されないが、多孔質の無機有機複合膜を効率良く製造することができる点で、下記の工程(2−1)〜(2−2)を含むことが好ましい。
(2−1)上記有機層形成材料の塗膜を支持体上に形成する工程、
(2−2)上記塗膜を非溶媒と接触させることにより上記塗膜を凝固させる工程、及び
(2−3)上記凝固した塗膜を乾燥させることにより有機層を得る工程
上記有機層形成材料の塗膜を支持体上に形成する方法としては、例えば、上記で得られた有機層形成材料を支持体上に塗布する方法、上記有機層形成材料中に支持体を浸漬させ、表面に上記有機層形成材料が付着、又は、上記有機層形成材料が含浸した支持体を得る方法等が挙げられる。
また、基材上に上記有機層形成材料を塗布し、その塗液上に上記支持体を置いて塗液を上記支持体に含浸させてもよい。
工程(2−1)において形成された塗膜を非溶媒と接触させることにより、上記塗膜を凝固させる。上記塗膜を非溶媒と接触させることにより、上記塗膜中に非溶媒が拡散し、非溶媒に溶解しないポリマーが凝固する。一方、非溶媒に溶解した塗膜中の溶媒は、塗膜から溶出する。このような相分離が生じることにより、有機ポリマーが凝固し、多孔質である有機層が形成される。
上記塗膜と非溶媒とを接触させる方法としては、上記塗膜を上記非溶媒中に浸漬させる方法(凝固浴)等が挙げられる。
上記工程(2−3)で凝固した塗膜を乾燥させて、上記非溶媒を除去することにより、多孔質の有機層が支持体上に形成された無機有機複合膜を得ることができる。
乾燥方法としては、特に限定されず、加熱乾燥、熱風乾燥、真空乾燥等の公知の乾燥手段を用いて行うことができる。
乾燥温度としては、60〜80℃が好ましい。
乾燥時間としては、特に限定されず隔膜の形状、大きさ等に応じて適宜設計すればよいが、通常2〜120分間、好ましくは5〜60分間、より好ましくは10〜30分間が挙げられる。
本発明の無機有機複合膜は、膜強度が高く、可撓性に優れたものである。そのため、本発明の無機有機複合膜は、膜強度や可撓性が要求される用途に好適に用いることができる。本発明の無機有機複合膜は、特に、アルカリ水電解用隔膜、電池セパレータ等の電気化学素子用隔膜として好適に用いられる。従って、本発明の無機有機複合膜は、電気化学素子用隔膜であることが好ましい。すなわち、有機ポリマーを含む有機層と、支持体とを含む電気化学素子用隔膜であって、上記有機層は、更に無機化合物粒子を含み、上記支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布であることを特徴とする電気化学素子用隔膜もまた、本発明の一つである。
以下に、本発明の無機有機複合膜を用いた、好ましいアルカリ水電解用隔膜と電池セパレータの形態について説明する。
本発明の無機有機複合膜はアルカリ水電解用隔膜として好適に用いることができる。すなわち、有機ポリマーを含む有機層と、支持体とを含むアルカリ水電解用隔膜であって、上記有機層は、更に無機化合物粒子を含み、上記支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布であることを特徴とするアルカリ水電解用隔膜もまた、本発明の好ましい実施形態の一つである。
なかでも、上記アルカリ水電解用隔膜における支持体である不織布の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリフェニレンサルファイドからなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましく、ポリプロピレン、及びポリエチレンからなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含むことがより好ましい。
本発明の無機有機複合膜は電池セパレータとしても好適に用いることができる。すなわち、有機ポリマーを含む有機層と、支持体とを含む電池セパレータであって、上記有機層は、更に無機化合物粒子を含み、上記支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布であることを特徴とする電池セパレータもまた、本発明の好ましい実施形態の一つである。
装置:東ソー株式会社製 HCL−8220GPC
カラム:TSKgel Super AWM−H
溶離液(LiBr・H2O、リン酸入りNMP):0.01mol/L
なかでも、上記電池セパレータにおける支持体である不織布の材料としては、ポリオレフィン系ポリマー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリフェニレンサルファイドが好ましい。
上記正極は、一次電池や二次電池の正極活物質として通常用いられる活物質を含むものであれば特に限定されず、公知のものを用いることができる。
正極の活物質としては、例えば、酸素(酸素が正極活物質となる場合、正極は、酸素の還元や水の酸化が可能なペロブスカイト型化合物、コバルト含有化合物、鉄含有化合物、銅含有化合物、マンガン含有化合物、バナジウム含有化合物、ニッケル含有化合物、イリジウム含有化合物、白金含有化合物;パラジウム含有化合物;金含有化合物;銀化合物;炭素含有化合物等より構成される空気極となる);オキシ水酸化ニッケル、水酸化ニッケル、コバルト含有水酸化ニッケル等のニッケル含有化合物;二酸化マンガン等のマンガン含有化合物;酸化銀;コバルト酸リチウム等のリチウム含有化合物;鉄含有化合物;金属亜鉛や酸化亜鉛等の亜鉛種等が挙げられる。なかでも、セパレータの性能をより一層高く発揮させることができる点で、亜鉛化合物が好ましい。
上記負極の活物質としては、炭素、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、錫、シリコン含有材料等、電池の負極活物質として通常用いられるものを用いることができる。なかでも、セパレータの性能をより一層向上できる点で、亜鉛化合物が好ましい。
電極を構成する集電体としては、(電解)銅箔、銅メッシュ(エキスパンドメタル)、発泡銅、パンチング銅、真鍮等の銅合金、真鍮箔、真鍮メッシュ(エキスパンドメタル)、発泡真鍮、パンチング真鍮、ニッケル箔、耐食性ニッケル、ニッケルメッシュ(エキスパンドメタル)、パンチングニッケル、金属亜鉛、耐食性金属亜鉛、亜鉛箔、亜鉛メッシュ(エキスパンドメタル)、(パンチング)鋼板、導電性を付与した不織布;Ni、Zn、Sn、Pb、Hg、Bi、In、Tl、真鍮等を添加した(電解)銅箔、銅メッシュ(エキスパンドメタル)、発泡銅、パンチング銅、真鍮等の銅合金、真鍮箔、真鍮メッシュ(エキスパンドメタル)、発泡真鍮、パンチング真鍮、ニッケル箔、耐食性ニッケル、ニッケルメッシュ(エキスパンドメタル)、パンチングニッケル、金属亜鉛、耐食性金属亜鉛、亜鉛箔、亜鉛メッシュ(エキスパンドメタル)、(パンチング)鋼板、不織布;Ni、Zn、Sn、Pb、Hg、Bi、In、Tl、真鍮等によりメッキされた(電解)銅箔、銅メッシュ(エキスパンドメタル)、発泡銅、パンチング銅、真鍮等の銅合金、真鍮箔、真鍮メッシュ(エキスパンドメタル)、発泡真鍮、パンチング真鍮、ニッケル箔、耐食性ニッケル、ニッケルメッシュ(エキスパンドメタル)、パンチングニッケル、金属亜鉛、耐食性金属亜鉛、亜鉛箔、亜鉛メッシュ(エキスパンドメタル)、(パンチング)鋼板、不織布;銀;アルカリ(蓄)電池や空気亜鉛電池に集電体や容器として使用される材料等が挙げられる。
上記電池の種類は特に制限されないが、アルカリ乾電池、酸化銀電池、マンガン−亜鉛電池、ニッケル−亜鉛電池、燃料電池、空気電池等、アルカリ性電解液を使用する電池であることが好ましい。
(1.平均繊維径測定)
レーザー顕微鏡(キーエンス社製、型番VK−9700)を用いて、50倍率で不織布表面を観察した。得られた画像について、解析ソフト(Image−Pro Premier)を使用し、繊維30本の径をそれぞれ測定し、それらを平均した値を平均繊維径とした。
1×10cmに切り出した電気化学素子用隔膜の試験片を23℃、50%の恒温恒湿環境下で1時間静置した後、引張試験機(島津製作所社製、型番オートグラフAG−1kN XPlus)を用いて、治具間距離5cm、速度20cm/分でMD方向(不織布の縦方向、ならびに塗液の塗工方向)に引っ張り、破断時の強度を測定した。
屈曲試験機(安田精機製作所社製、型番No.514、マンドレルNo.6)を用いて、2×5cmに切り出した電気化学素子用隔膜の試験片の支持体が内側にくるように試験受板とマンドレルの間に挟み、2秒間180℃に折り曲げ、その後レーザー顕微鏡(キーエンス社製、型番VK−9700)の10倍率を用いて、塗膜表面のクラックの有無を確認した。
(1.水酸化マグネシウム分散液の調製)
水酸化マグネシウム(協和化学工業社製、品番200−06H、平均粒子径0.54μm)とN−メチル−2−ピロリドン(和光純薬工業社製)を質量比1:1となるよう混合し、ジルコニアメディアボールを入れたポットミルにて、室温で6時間分散処理を行うことにより水酸化マグネシウム分散液を調製した。
ポリスルホン樹脂(BASF社製、品番ウルトラゾーンS3010)を30質量%の濃度で80〜100℃にてN−メチル−2−ピロリドン(和光純薬工業社製)に熱溶解させることによりポリスルホン樹脂溶解液を調製した。
上記で得られた水酸化マグネシウム分散液とポリスルホン樹脂溶解液とを、水酸化マグネシウム100質量部に対してポリスルホン樹脂(PSU)が33質量部になるように計量し、自転公転ミキサー(シンキー社製、品番あわとり練太郎ARE−500)にて室温で1000rpmで約10分間混合した。得られた混合液を、SUSの200メッシュで濾過することで有機層形成材料を得た。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、乾燥時の有機層形成材料の秤量値が9.0mg/cm2となるようにアプリケーターにて上記有機層形成材料を塗工し、その上にポリプロピレン不織布(平均繊維径4.7μm、目付60g/m2、膜厚160μm)を接触させることで、不織布に有機層形成材料を完全に含浸させた。その後、有機層形成材料を含浸させた不織布を、室温にて10分間水浴させ、有機層形成材料を凝固させて塗膜を形成し、水中でPETフィルムから不織布ごと塗膜を剥離した。水浴後、得られた塗膜を、乾燥機にて80℃で、30分間乾燥し、不織布と塗膜とが一体化した複合体からなる電気化学素子用隔膜を得た。なお、得られた隔膜の総厚みは210μmであった。また、得られた隔膜の気孔率は40体積%であった。
得られた隔膜の引っ張り強度は55N/10mmであり、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
ポリプロピレン不織布のかわりにポリフェニレンサルファイド不織布(平均繊維径8.2μm、目付80g/m2、膜厚160μm)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み220μm、気孔率38体積%)を作製した。得られた隔膜の引っ張り強度は86N/10mmであり、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
ポリプロピレン不織布のかわりにポリフェニレンサルファイド不織布(平均繊維径7.6μm、目付80g/m2、膜厚100μm)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み180μm、気孔率43体積%)を作製した。得られた隔膜の引っ張り強度は45N/10mmであり、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
ポリプロピレン不織布のかわりにポリフェニレンサルファイド不織布(平均繊維径6.7μm、目付110g/m2、膜厚190μm)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み250μm、気孔率39体積%)を作製した。得られた隔膜の引っ張り強度は99N/10mmであり、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
水酸化マグネシウム粒子(協和化学工業社製、品番200−06H、平均粒子径0.54μm)100質量部、ポリアクリル酸塩水溶液(不揮発分40%)3質量部及びイオン交換水42質量部を計り取り、サンドミルを用いて1時間分散処理した後、ろ過を行い、水酸化マグネシウム粒子水分散液を得た。
得られた水酸化マグネシウム粒子水分散液50質量部、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン系ポリマー水分散液(不揮発分:48%、日本エイアンドエル社製ナルスターSR−152)33質量部を計り取り、混合した後、ろ過及び真空脱泡を行い、有機層形成材料を得た。
得られた有機層形成材料を、PETフィルム上に、乾燥時の有機層形成材料の秤量値が9.0mg/cm2となるようにコンマコーターにて塗工し、その上にポリプロピレン不織布(平均繊維径4.7μm、目付40g/m2、厚み90μm)を接触させた後、乾燥し、PETフィルムから不織布ごと塗膜を剥離することにより、不織布と塗膜が一体化した電気化学素子用隔膜を得た。得られた隔膜の総厚みは130μm、気孔率は17体積%であった。得られた隔膜の引っ張り強度は51N/10mm、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
無機化合物粒子としてハイドロタルサイト(協和化学工業社製、品番DHT−6、平均粒子径0.20μm)を使用した以外は実施例5と同様の方法で、ハイドロタルサイト水分散液を得た。このハイドロタルサイト水分散液50質量部と、実施例5と同様の方法で調製したカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系ポリマー水分散液(不揮発分:48%)21質量部とを使用して有機層形成材料を得た以外は実施例5と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み120μm、気孔率19体積%)を得た。得られた隔膜の引っ張り強度は48N/10mm、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
ポリプロピレン不織布のかわりにポリビニルアルコール不織布(平均繊維径17.1μm、目付25g/m2、厚み90μm)を使用した以外は、実施例5と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み150μm、気孔率19体積%)を得た。得られた隔膜の引っ張り強度は41N/10mm、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
ポリプロピレン不織布として平均繊維径2.2μm、目付50g/m2、膜厚160μmのものを使用した以外は、実施例1と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み220μm、気孔率38体積%)を得た。得られた隔膜の引っ張り強度は11N/10mm、屈曲試験後にクラックは確認されなかった。
ポリプロピレン不織布として平均繊維径21.5μm、目付60g/m2、膜厚180μmのものを使用した以外は、実施例1と同様の方法で電気化学素子用隔膜(総厚み250μm、気孔率42体積%)を得た。得られた隔膜の引っ張り強度は120N/10mm、屈曲試験後に10μm程度のクラックが数か所確認された。
Claims (2)
- 有機ポリマーを含む有機層と、支持体とを含む膜であって、
該有機層は、更に無機化合物粒子を含み、
該支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布である
ことを特徴とする無機有機複合膜。 - 有機ポリマーを含む有機層と、支持体とを含む膜であって、
該有機層は、更に無機化合物粒子を含み、
該支持体は、平均繊維径が3〜20μmである不織布である
ことを特徴とする電気化学素子用隔膜。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2018126318A JP7100514B2 (ja) | 2018-07-02 | 2018-07-02 | 無機有機複合膜、及び、電気化学素子用隔膜 |
Applications Claiming Priority (1)
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