JP2020008083A - クラッチ - Google Patents
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Abstract
Description
図10に示すとおり、このワンウェイクラッチでは、シャフトのような内側部材I(入力軸)と外輪のような外側部材O(出力軸)とが楔形のポケットPを複数形成しており、そのポケットPにはローラーRが配置されている。内側部材Iが外側部材Oに対して同図において時計方向に回転するときは、ローラーRはポケットP内を楔の広い方向に移動して内側部材Iと外側部材Oとの間で噛み込むことはなく、内側部材Iと外側部材Oは互いに回転することができる(相対回転可能な状態)。つまり、内側部材Iと外側部材Oは空転する。しかし、内側部材Iが外側部材Oに対して同図において反時計方向に回転、つまり逆回転するときは、ローラーRはポケットP内を楔の狭い方向に移動して内側部材Iと外側部材Oとの間で噛み込みを生じ、内側部材Iと外側部材Oは互いに回転することができない(相対回転不能な状態)。
「共通の中心軸の周りで回転可能な入力軸及び出力軸と、前記出力軸に連結された2つの遊星歯車機構とを備え、
前記2つの遊星歯車機構は夫々軸方向に重ねて配置され、前記出力軸に一方向クラッチを介して連結された太陽歯車、及び前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車を備え、前記2つの遊星歯車機構の太陽歯車に配設された一方向クラッチの各々は前記出力軸に対して相互に反対の回転方向で空転するよう設定され、前記2つの遊星歯車機構の遊星歯車は夫々前記共通の中心軸の周りを回転可能な共通のキャリアによって回転可能に軸支されており、
前記入力軸には押圧片が固着されると共に前記キャリアには前記押圧片が嵌り込む凹部が形成され、前記2つの遊星歯車機構の遊星歯車は前記凹部の周方向両側に相互に配置され、前記押圧片には前記遊星歯車の自転を規制する規制手段が固着されており、
前記入力軸が回転したときは、その回転方向に応じて、前記規制手段が前記2つの遊星歯車機構のいずれか一方の遊星歯車の自転を規制すると共に、前記押圧片が前記凹部で前記キャリアと当接してこれを周方向に押し、前記2つの遊星歯車機構が前記出力軸と一体となって回転し、
前記出力軸が前記入力軸からの回転と同じ方向に回転したときは、前記2つの遊星歯車機構の太陽歯車のうち、自転が規制されていない遊星歯車と噛み合う太陽歯車に前記出力軸の回転が伝達されるが、前記出力軸の回転が伝達された前記太陽歯車と噛み合う前記遊星歯車は空転し、前記出力軸から前記入力軸への回転の伝達は遮断される」
ことを特徴とするクラッチとなっている。
前記規制手段の断面は外歯歯車の一部を切り欠いた形状であるのが好ましい。
前記キャリアに形成された前記凹部の側面の形状は前記押圧片の側面の形状と同一であるのが好ましい。
前記キャリアは、板状の基部と、前記基部から軸方向に延びる支持片とを備え、前記支持片は、前記キャリアと一体的に結合されるキャリア補助板によって軸受され、前記基部と前記キャリア補助板とは軸方向に間隔をおいて対向するのが好ましい。
自転が規制された遊星歯車を含む遊星歯車機構にあっては、ローラーは出力軸の外周面との噛み合いが解除される方向へ移動されるため、出力軸の回転が入力軸に伝達されることはない。自転が規制されていない遊星歯車を含む遊星歯車機構にあっては、ローラーは出力軸の外周面との噛み合いが生じる方向へ移動させられるが、太陽歯車と噛み合う遊星歯車は自転が規制されていないため、太陽歯車及び遊星歯車は共に空転する。従って、出力軸の回転が入力軸に伝達されることはない。
出力軸6は断面円形の棒状部材であって、これがスライドドアや便座のような図示しない適宜の従動部材に適宜の方法によって連結される。
キャリア10は、基部48がハウジング2の端板部16と接触するようにして配置される。入力軸4は、基部24がキャリア10の中央穴に嵌め合わされると共に押圧片30がキャリア10の基部48に形成された凹部50に嵌め合わされ、軸部26がハウジング2の端板部16を貫通する。第1遊星歯車機構8aはハウジング2の端板部16側、第2遊星歯車機構8bはハウジング2の開口端側に夫々軸方向に重ねて配置される(以下では、第1遊星歯車機構を構成する部品については「a」を、第2遊星歯車機構を構成する部品については「b」を夫々番号の末尾に付して説明する)。このとき、一方向クラッチ36a及び一方向クラッチ36bが出力軸6の空転を許容する回転方向は相互に逆に設定される。つまり、一方向クラッチ36aはここに挿通される出力軸6が図1のA−A断面図の左方から見て(つまり断面図B−Bにおいて)反時計方向に回転するときに出力軸6に対して空転し、一方向クラッチ36bは出力軸6が図1のA−A断面図の右方から見て(つまり断面図C−Cにおいて)反時計方向に回転するときに出力軸6に対して空転するように設定される。遊星歯車40a及び遊星歯車40bは、周方向に見て交互になるようにキャリア軸52に挿通される。キャリア補助板56は、キャリア10の支持片54の延出端部に受け孔58が嵌め合わされて、キャリア10と組み合わされ、第1遊星歯車機構8a及び第2遊星歯車機構8bはキャリア10の基部48とキャリア補助板56とによって軸方向に支持される。そして、キャリア補助板56の溝60に環状の波ばね62が嵌め込まれた状態で、シールド体22が空間部18に強制されこれを閉鎖する。そのため、キャリア10にはキャリア補助板56を介して波ばね62による負荷が付加される。そして、出力軸6が中央に挿通される。
図8において矢印で示すように、駆動源のモーターにより入力軸4がA−A断面図の右方から見て時計方向に回転(以下これを正回転とする)すると、入力軸4に固着された押圧片30も同一方向に回転し、押圧片30がキャリア10の凹部50において基部48と当接してこれを押す。このとき、第一遊星歯車機構8aにあっては、断面図B−Bに示すとおり、押圧片30に固着された規制手段32が遊星歯車40aと噛み合い、遊星歯車40aの自転は規制され、入力軸4の回転が遊星歯車40aを介して太陽歯車38aに伝達される。太陽歯車38aと一体である一方向クラッチ36aが同断面図の矢印で示す方向に回転をすると、一方向クラッチ36aのローラー44aが出力軸6の外周面との間で噛み込み、一方向クラッチ36aと出力軸6とは相対回転不能となり一体で回転することとなる。換言すると、入力軸4の正回転は第一遊星歯車機構8aを介して出力軸4に伝達される。
4:入力軸
6:出力軸
8a及び8b:第一遊星歯車機構及び第二遊星歯車機構
10:キャリア
30:押圧片
32:規制手段
36a及び36b:一方向クラッチ
38a及び38b:太陽歯車
40a及び40b:遊星歯車
56:キャリア補助板
Claims (4)
- 共通の中心軸の周りで回転可能な入力軸及び出力軸と、前記出力軸に連結された2つの遊星歯車機構とを備え、
前記2つの遊星歯車機構は夫々軸方向に重ねて配置され、前記出力軸に一方向クラッチを介して連結された太陽歯車、及び前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車を備え、前記2つの遊星歯車機構の太陽歯車に配設された一方向クラッチの各々は前記出力軸に対して相互に反対の回転方向で空転するよう設定され、前記2つの遊星歯車機構の遊星歯車は夫々前記共通の中心軸の周りを回転可能な共通のキャリアによって回転可能に軸支されており、
前記入力軸には押圧片が固着されると共に前記キャリアには前記押圧片が嵌り込む凹部が形成され、前記2つの遊星歯車機構の遊星歯車は前記凹部の周方向両側に相互に配置され、前記押圧片には前記遊星歯車の自転を規制する規制手段が固着されており、
前記入力軸が回転したときは、その回転方向に応じて、前記規制手段が前記2つの遊星歯車機構のいずれか一方の遊星歯車の自転を規制すると共に、前記押圧片が前記凹部で前記キャリアと当接してこれを周方向に押し、前記2つの遊星歯車機構が前記出力軸と一体となって回転し、
前記出力軸が前記入力軸からの回転と同じ方向に回転したときは、前記2つの遊星歯車機構の太陽歯車のうち、自転が規制されていない遊星歯車と噛み合う太陽歯車に前記出力軸の回転が伝達されるが、前記出力軸の回転が伝達された前記太陽歯車と噛み合う前記遊星歯車は空転し、前記出力軸から前記入力軸への回転の伝達は遮断される、ことを特徴とするクラッチ。 - 前記規制手段の断面は外歯歯車の一部を切り欠いた形状である、請求項1に記載のクラッチ。
- 前記キャリアに形成された前記凹部の側面の形状は前記押圧片の側面の形状と同一である、請求項1又は2に記載のクラッチ。
- 前記キャリアは、板状の基部と、前記基部から軸方向に延びる支持片とを備え、
前記支持片は、前記キャリアと一体的に結合されるキャリア補助板によって軸受され、前記基部と前記キャリア補助板とは軸方向に間隔をおいて対向する、請求項1乃至3のいずれかに記載のクラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018129090A JP6717885B2 (ja) | 2018-07-06 | 2018-07-06 | クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2018129090A JP6717885B2 (ja) | 2018-07-06 | 2018-07-06 | クラッチ |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2020008083A true JP2020008083A (ja) | 2020-01-16 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6717885B2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014152857A (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-25 | Origin Electric Co Ltd | フリータイプ双方向クラッチ |
| JP2018009641A (ja) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | オリジン電気株式会社 | 空転歯車及び一方向クラッチを備えたフリータイプ双方向クラッチ |
| JP2018035836A (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | オリジン電気株式会社 | 遊星歯車及び回転方向変換機構を備えたフリータイプ双方向クラッチ |
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2018
- 2018-07-06 JP JP2018129090A patent/JP6717885B2/ja active Active
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2018035836A (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | オリジン電気株式会社 | 遊星歯車及び回転方向変換機構を備えたフリータイプ双方向クラッチ |
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| JP6717885B2 (ja) | 2020-07-08 |
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