JP2020059999A - 油圧ショベルのバケット - Google Patents

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大介 山出
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Abstract

【課題】バケットの交換により、掬った粘土質土のバケット内へのこびり付きを防止でき、円滑に吐土することができる油圧ショベル用のバケットの提供。
【解決手段】
油圧ショベル用のバケットAは、バケット本体1と、電気抵抗帯20を埋設した発熱プレート2と、底板22の上面に発熱プレート2を固定するためのボルト3、ナット4と、パケットボス51、52を有する取付金具5とを備え、電気抵抗帯20は、オスコネクタ62、メスコネクタ63、通電スイッチ66、通電量制御器65、および被覆線64を介して、油圧ショベルに搭載されたバッテリ60へ電気接続される。電気抵抗帯20へ通電を行って発熱プレート2を昇温させれば、パケット内の粘土質土が剥離し易い状態になるため、パケットを傾ければ、集積場所へ円滑に吐土することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、土砂を取り扱う油圧ショベルのバケットに関する。
油圧ショベルのバケットで、粘土質の土砂を掬った場合、バケット内に土砂がこびり付くので、こびり付いた土砂を、シャベル等で人力で取り除く必要があり作業効率が悪い。 また、バケットを上下に移動させたり、バケットを地面に叩きつけて取り除く方法もあるが、油圧ショベルの各部の破損を招き易い。
特許文献1には、ヒータを設けた上盤を、パケット内部に取り込んだ雪に密着させて雪を溶かす融雪機が記載されている。 特許文献2には、タイヤショベルのパケットの内部に鋼板をはめ込み、鋼板をガスバーナーで加熱する融雪型融雪機が記載されている。
特許第5678282号公報 実用新案登録第3181178号公報
バケットにこびりつくのは粘土質の土砂であるので、特許文献1の技術を、そのまま土砂を取り扱う油圧ショベルに適用できない。
また、パケットの内部の鋼板をガスバーナーで加熱する特許文献2の技術を、そのまま土砂を取り扱う油圧ショベルに適用できない。
本発明の目的は、バケットの交換により、掬った粘土質土のバケット内へのこびり付きを防止でき、円滑に吐土することができる油圧ショベル用のバケットの提供にある。
[請求項1について]
油圧ショベル用のバケットは、前側が開口するバケット本体と、金属製の発熱プレートと、発熱プレートをバケット本体に固定するためのボルト・ナットとを具備する。
バケット本体は、略平坦な平坦部および後方が上方に向かって湾曲する湾曲部を有する底板と、この底板の平坦部の前端に取り付けられる複数の爪と、底板の左右側から立設し、複数の連通穴を穿設した半月状の左側板・右側板と、パケットボスを有し底板の湾曲部の上端に配設される取付金具とを備える。
発熱プレートは、内部に電気抵抗帯を埋設し、底板の湾曲に対応した湾曲底板と、左・右側板の各連通穴に対応する位置に取付穴が複数個穿設され、湾曲底板の左右側から立設する左側板・右右側板とを備える。
この発熱プレートは、左側板・右側板に開けた連通穴から、プレートの取付穴へボルトを挿通してナットで締めつけ、バケット本体の底板上面に固定される。
掘削現場で油圧ショベルを操作して、爪を地面に突き刺し、地面を掘って土を掬ってバケット内に入れる土木作業を行った場合に、掬った土が粘土質である場合には、吐土する際にバケット内に、こびり付く現象が発生する。
しかし、発熱プレートの電気抵抗帯へ通電を行う(掬う前や掬っている時に行っても)ことにより、電気抵抗帯が発熱して、バケット本体の底板上面に固定した発熱プレートが昇温する。
バケットで掬ってバケット内に堆積している粘土質の土は、発熱プレートの昇温により、バケット内から剥離し易い状態になる。
集積場所の近傍へ油圧ショベルを移動して、パケットを傾ければ、パケット内に堆積している粘土質の土を集積場所へ円滑に吐土することができる。
油圧ショベル用のバケットは、左側板・右側板に開けた連通穴から、プレートの取付穴へボルトを挿通してナットで締めつけて、バケット本体の底板上面に発熱プレートを固定する構造である。
このため、未対策の既設のバケットと構造が大きく変わらないので、未対策の油圧ショベルの取付金具のパケットボスから既設のバケットを取り外して、容易に請求項1の油圧ショベル用のバケットに交換することができる。
[請求項2について]
発熱プレートに埋設された電気抵抗帯の始端および末端は、オス・メスコネクタ、通電スイッチ、通電量制御器、およびフレキシブルな被覆線により、油圧ショベルに搭載されたバッテリへ電気接続されている。
オス・メスコネクタを採用しているので、バケット側の被覆線と、油圧ショベル側の被覆線との電気接続を容易にできる。
通電スイッチは、掬う土が粘土質で無い場合は、発熱プレートを昇温させる必要がない時は、オフにして電気抵抗帯への通電を遮断できる。
通電量制御器は、粘土質の土質や、気温等の環境に応じて発熱プレートの昇温度合いを変えることができる。
被覆線は、フレキシブルであるので、油圧ショベルのアーム等に沿わすことができる。
このため、未対策の既設のバケットを、請求項2の油圧ショベル用のバケットへ取り替える際に、作業性が良いとともに、取り替えた後の使い勝手が良い。
[請求項3について]
油圧ショベル用のバケットは、前側が開口するバケット本体と、底板の先方−後方間に複数本並設される金属製の伝熱板と、内部に電気抵抗線を仕込んだ複数本の発熱柱状体とを具備する
バケット本体は、略平坦な平坦部および後方が上方に向かって湾曲する湾曲部を有する底板と、この底板の平坦部の前端に取り付けられる複数の爪と、底板の左右側から立設し、複数の連通穴を穿設した半月状の左側板・右側板と、パケットボスを有し底板の湾曲部の上端に配設される取付金具とを備える。
伝熱板は、底板の湾曲に対応した湾曲板状を呈するとともに、底板の先方から後方まで臨む様に、左側板−右側板間に、下面を底板上面に固着して、底板先方−底板後方間に複数本並設される。
発熱柱状体は、一端が左側板に固着(貫通または面一)され、他端が右側板に固着(貫通または面一)され、途中が複数の伝熱板を貫通して各伝熱板に固着される。
掘削現場で油圧ショベルを操作して、爪を地面に突き刺し、地面を掘って土を掬ってバケット内に入れる土木作業を行った場合に、掬った土が粘土質である場合には、吐土する際にバケット内に、こびり付く現象が発生する。
この場合には、発熱柱状体の電気抵抗線へ通電を行う(掬う前や掬っている時に行っても良い)。これにより、電気抵抗線が発熱して発熱柱状体が昇温する。
左側板−右側板間に、下面を底板上面に固着して、底板先方−底板後方まで、複数本、伝熱板が並設されているので、発熱柱状体の熱が伝熱板から底板へ伝導して底板上面が昇温する。
バケットで掬って底板上面に堆積している粘土質の土は、底板が昇温しているので、底板上面から剥離し易い状態になる。
集積場所の近傍へ油圧ショベルを移動して、パケットを傾ければ、パケット内に堆積している粘土質の土を集積場所へ容易に吐土することができる。
油圧ショベル用のバケットは、底板の先方−後方間に金属製の伝熱板を複数本並設し、電気抵抗線を仕込んだ発熱柱状体を、複数の伝熱板を貫通状態に伝熱板へ固着する構造である。
このため、未対策の既設のバケットと構造が大きく変わらないので、未対策の油圧ショベルの取付金具のパケットボスから既設のバケットを取り外して、容易に請求項2の油圧ショベル用のバケットに交換することができる。
[請求項4について]
発熱柱状体に仕込まれた電気抵抗線の各端は、オス・メスコネクタ、通電スイッチ、通電量制御器、およびフレキシブルな被覆線により、油圧ショベルに搭載されたバッテリへ電気接続されている。
オス・メスコネクタを採用しているので、バケット側の被覆線と、油圧ショベル側の被覆線との電気接続を容易にできる。
通電スイッチは、掬う土が粘土質以外であって、バケットの底板上面を昇温させる必要がない時は、オフにして電気抵抗線への通電を遮断できる。
通電量制御器は、粘土質の土質や、気温等の環境に応じて電気抵抗線の発熱度合いを変えることができる。
被覆線は、フレキシブルであるので、油圧ショベルのアーム等に沿わすことができる。
このため、未対策の既設のバケットを、請求項4の油圧ショベル用のバケットへ取り替える際に、作業性が良いとともに、取り替えた後の使い勝手が良い。
本発明の実施例1に係る油圧ショベルのバケットの説明図である。 実施例1において、発熱プレートをバケット本体へ取り付けるところを示す説明図である。 本発明の実施例2に係る油圧ショベルのバケットの説明図である。 実施例2における、電気抵抗線を含む電気回路図である。
油圧ショベル用のバケットは、平坦部および湾曲部を有する底板、複数の連通穴を穿設した左右側板からなるバケット本体と、電気抵抗帯を埋設した湾曲底板、複数の取付穴が穿設され湾曲底板の左右側から立設する左右側板を有する発熱プレートと、バケット本体の底板上面に発熱プレートを固定するためのボルト・ナットと、パケットボスを有する取付金具とを備え、電気抵抗帯は、オス・メスコネクタ、通電スイッチ、通電量制御器、およびフレキシブルな被覆線を介して、油圧ショベルに搭載されたバッテリへ電気接続される。
油圧ショベルを操作して、粘土質の土を掬ってバケット内に入れる土木作業を行う場合は、電気抵抗帯へ通電を行って発熱プレートを昇温させる。
バケット内に堆積している土は、発熱プレートの昇温により、バケットから剥離し易い状態になるため、パケットを傾ければ、パケット内に堆積している粘土質の土を集積場所へ円滑に吐土することができる。
本発明の実施例1に係る油圧ショベル用のバケットA(請求項1、2に対応)は、図1および図2に示す如く、前側が開口する金属製のバケット本体1と、金属製の発熱プレート2と、プレート固定用のボルト3およびナット4と、取付金具5、5とを備える。
バケット本体1は、プレス成型により、長方形の底板11と、半月状の左側板12と、半月状の右側板13とを一体形成している。
底板11は、略平坦な平坦部と、後方が上方に向かって湾曲する湾曲部とを有する。
そして、平坦部の盛り上がった前端には、地面に突き刺して掘るための複数の爪tが取り付けられている。また、湾曲部の上方には、被覆線61を接続したオスコネクタ62を取り出すための円形の取出穴Hが穿設されている。
底板11の左側から立設する左側板12は、ボルト3を通すための連通穴hを下部に六個穿設している。
底板11の右側から立設する右側板13は、ボルト3を通すための連通穴hを下部に六個穿設している。
発熱プレート2は、プレス成型により、プレート底面のカーブを底板11の湾曲と同じにした湾曲底板21と、湾曲底板21の左右側から立設する左側板22と、湾曲底板21の右側から立設する右側板23とを一体形成している。
左側板22、右側板23には、バケット本体1の左側板12、右側板13に穿設された連通穴hに対応する位置に取付穴iが六個穿設されている。
なお、発熱プレート2の湾曲底板21の横幅は、バケット本体1の底板内側の横幅と略同一である。
湾曲底板21は、内部に電気抵抗帯20が蛇行状態に埋設され、電気抵抗帯20の始端20a、終端20bは、湾曲部の後部上側の穴p、pから外部に取り出される。
そして、穴p、pから外部へ取り出された電気抵抗帯20の始端20a、終端20bは、フレキシブルな被覆線61と、オスコネクタ62およびメスコネクタ63と、油圧ショベルのアームに配設されるフレキシブルな被覆線64と、油圧ショベルの運転席に配設される通電量制御器65および通電スイッチ66と、被覆線67とを介して、油圧ショベルに搭載されたバッテリ60へ電気接続される。
取付金具5は、油圧ショベルのパケットリンクを接合するためのパケットボス51と、油圧ショベルのアームを接合するためのパケットボス52とを有し、底板11の湾曲部の上端に、二基、溶接により配設される。
つぎに、油圧ショベル用のバケットAのセッテイングの手順を説明する。
まず、以下の手順で、バケット本体1の底板11へ、発熱プレート2を取り付ける。
発熱プレート2をバケット本体1の開口からバケット内へ嵌め込んで被覆線61をバケット内から取出穴Hに差し込んでバケット後方へ出すととともに、底板11の平坦部および湾曲部に湾曲底板21が当接する様に載置し、被覆線61の先端をオスコネクタ62に電気接続する。
左側板12、右側板23の連通穴h、hと、左側板22、右側板23の取付穴i、iとが一致することを確認して、バケット内側から穴間にボルト3を通し、バケット外側からナット4で締め付け、バケット本体1に発熱プレート2を取り付けた組付体とする。
そして、既設のバケットを取り外した油圧ショベルのパケットリンクを組付体のパケットボス51に接合し、既設のバケットを取り外した油圧ショベルのアームを組付体のパケットボス52に接合する。
つぎに、被覆線61に電気接続されたオスコネクタ62を、被覆線64に電気接続されたメスコネクタ53に嵌め込む。
なお、予め、フレキシブルな被覆線64をアームに沿って配設しておき、通電量制御器65および通電スイッチ66を運転席に配置しておき、被覆線67を油圧ショベルに搭載されたバッテリ60へ電気接続しておく。
つぎに、油圧ショベル用のバケットAの使用方法を説明する。
油圧ショベルで土木作業を行う現場の土が粘土質である場合には、作業前に通電スイッチ66をオンにし、通電量制御器65を任意の通電量(例えば、50%)にセットしておく。
これにより、電気抵抗帯20へ通電が行われるので電気抵抗帯20が発熱し、バケット本体1の底板上面に固定された発熱プレート2が昇温する。
油圧ショベル用のバケットAで掬ってバケット内に堆積している粘土質の土は、発熱プレート2の昇温により、バケット内から剥離し易い状態になっている。
このため、アームを土砂の集積場所へ回動させたり、土砂の集積場所の近傍へ油圧ショベルを移動させた後に、油圧ショベル用のバケットAを傾ければ、パケット内に堆積している粘土質の土は、自重により集積場所へ円滑に吐土する。
なお、土木作業中に、外気温、粘土質の程度、掬い量、剥離度合いに応じて通電量制御器65を作業者が手動で操作し、電気抵抗帯20への通電量を増減する。
実施例1の油圧ショベル用のバケットAは、以下の利点を有する。
掘削して掬ったバケット内の粘土質の土は、発熱プレート2の昇温により、バケット内から剥離し易い状態になっているため、油圧ショベル用のバケットAを傾ければ、粘土質の土を集積場所へ円滑に吐土させることができる。
よって、シャベル等で人力で、こびり付いたバケット内の土砂を取り除く必要がないので作業効率に優れる。また、バケットを上下に移動させたり、バケットを地面に叩きつけて、バケット内の土砂を取り除く必要もないので、油圧ショベルの破損を防止できる。
油圧ショベル用のバケットAは、発熱プレート2をバケット本体1の開口からバケット内へ嵌め込んで底板11に載置し、ボルト3とナット4により、バケット本体1に発熱プレート2を取り付ける構成である。
このため、未対策の既設のバケットと構造が大きく変わらないので、未対策の油圧ショベルの取付金具5のパケットボス51、52から既設のバケットを取り外して、容易に油圧ショベル用のバケットAに交換することができ、粘土質土のこびり付き対策が図れる。
油圧ショベル用のバケットAは、バケット側と油圧ショベル側との電気接続に、被覆線61を接続したオスコネクタ62と、被覆線64を接続したメスコネクタ53とを採用しているので、両者の連結を容易にできる。
油圧ショベル用のバケットAは、通電スイッチ66を採用しているので、掬う土が粘土質で無い場合(発熱プレート2を昇温させる必要がない場合)は、通電スイッチ66をオフにして電気抵抗帯20への通電を遮断できる。
被覆線64は、フレキシブルであるので、油圧ショベルのアーム等に沿わすことができる。
油圧ショベル用のバケットAは、通電量制御器65を採用しているので、粘土質の土質や、気温等の環境に応じて発熱プレート2の昇温度合いを変えることができる。
本発明の実施例2に係る油圧ショベル用のバケットB(請求項3、4に対応)は、図3および図4に示す如く、
油圧ショベル用のバケットBは、取付金具5、5と、前側が開口する金属製のバケット本体7と、金属製の伝熱板8と、発熱柱状体9とを備える。
取付金具5は、油圧ショベルのパケットリンクを接合するためのパケットボス51と、油圧ショベルのアームを接合するためのパケットボス52とを有し、後述する底板71の湾曲部の上端に、二基、溶接により配設される。
バケット本体7は、プレス成型により、長方形の底板71と、半月状の左側板72と、半月状の右側板73とを一体形成している。左側板72、右側板73には、各三個の連通穴rが穿設されている。
底板71は、略平坦な平坦部と、後方が上方に向かって湾曲する湾曲部とを有する。
そして、平坦部の盛り上がった前端には、地面に突き刺して掘るための複数の爪tが取り付けられている。
底板71の左側から立設する左側板72には、発熱柱状体9を面一状態で固定するための連通穴rが下部に三個穿設されている。
また、底板72の右側から立設する右側板73には、発熱柱状体9を面一状態で貫通状態で固定するための連通穴rが下部に三個穿設されている。
金属製の伝熱板8は、底板71の湾曲に対応した湾曲板状を呈するとともに、底板71の先方から後方まで臨む様に、左側板72−右側板73間に、下面80を底板71の上面に溶接して、底板71の先方−底板71の後方まで五本、並設される。
内部に電気抵抗線90を仕込んだ発熱柱状体(三本)9は、一端が面一状態に左側板72の連通穴rへ溶接により固定され、他端が面一状態に右側板73の連通穴rへ溶接により固定され、途中が貫通状態に伝熱板8の連通穴sへ溶接により固着される。
なお、電気抵抗線90は、発熱柱状体9の左右端面から出る一端側および他端側を結線し、被覆線61によりオスコネクタ62に電気接続される(図4参照)。
オスコネクタ62は、メスコネクタ63に着脱可能に嵌め込まれ、電気抵抗線90群は、油圧ショベルのアームに配設されるフレキシブルな被覆線64と、油圧ショベルの運転席に配設される通電量制御器65および通電スイッチ66と、被覆線67とを介して、油圧ショベルに搭載されたバッテリ60へ電気接続される。
つぎに、油圧ショベル用のバケットBのセッテイングの手順を説明する。
まず、底面80を底板71の上面に溶接して、伝熱板8をバケット本体7の底板71に固着する。これにより、左側板72−右側板73間に、底板71の先方から後方まで臨む様に、底板71の先方−底板71の後方まで五本、伝熱板8が並設される。
発熱柱状体9の他端側を左側板72の連通穴rからバケット内へ差し込み、伝熱板8の連通穴sを貫通させて右側板73の連通穴rに発熱柱状体9の一端側を臨ませる。
そして、発熱柱状体9の一端を左側板72の連通穴rへ溶接により固定し、他端を右側板73の連通穴rへ溶接により固定し、途中を貫通状態に伝熱板8の連通穴sへ溶接により固定する。
そして、発熱柱状体9の他端側および一端側に位置する電気抵抗線90の一端側および他端側を結線して、被覆線61によりオスコネクタ62に電気接続する(図4参照)。
なお、パケットが掘削する際に被覆線61が損傷しないように、左側板72、右側板73、および底板11の外側にカバーc、dを取り付ける。
そして、未対策の既設のバケットを取り外した未対策の油圧ショベルのパケットリンクを組付体のパケットボス51に接合し、その未対策の油圧ショベルのアームを組付体のパケットボス52に接合する。
つぎに、被覆線61に電気接続されたオスコネクタ62を、被覆線64に電気接続されたメスコネクタ63に嵌め込む。
なお、予め、フレキシブルな被覆線64をアームに沿って配設しておき、通電量制御器65および通電スイッチ66を運転席に配置しておき、被覆線67を油圧ショベルに搭載されたバッテリ60へ電気接続しておく。
つぎに、油圧ショベル用のバケットBの使用方法を説明する。
油圧ショベルで土木作業を行う現場の土が粘土質である場合には、作業前に通電スイッチ66をオンにし、通電量制御器65を任意の通電量(例えば、50%)にセットしておく。
これにより、電気抵抗線90へ通電が行われるので電気抵抗線90が発熱して発熱柱状体9が昇温し、伝熱板8を伝導してバケット本体7の底板71が昇温する。
油圧ショベル用のバケットBで掬ってバケット内に堆積している粘土質の土は、底板71の昇温により、バケット内から剥離し易い状態になっている。
このため、アームを土砂の集積場所へ回動させたり、土砂の集積場所の近傍へ油圧ショベルを移動させた後に、油圧ショベル用のバケットBを傾ければ、パケット内に堆積している粘土質の土は、自重により集積場所へ円滑に吐土する。
なお、土木作業中に、外気温、粘土質の程度、掬い量、剥離度合いに応じて通電量制御器65を作業者が手動で操作し、電気抵抗線90への通電量を増減する。
実施例2の油圧ショベル用のバケットBは、以下の利点を有する。
掘削して掬ったバケット内の粘土質の土は、底板71の昇温により、バケット内から剥離し易い状態になっているため、油圧ショベル用のバケットBを傾ければ、粘土質の土を集積場所へ円滑に吐土させることができる。
よって、シャベル等で人力で、こびり付いたバケット内の土砂を取り除く必要がないので作業効率に優れる。また、バケットを上下に移動させたり、バケットを地面に叩きつけて、バケット内の土砂を取り除く必要もないので、油圧ショベルの破損を防止できる。
油圧ショベル用のバケットBは、パケット本体7の内側に、伝熱板8および発熱柱状体9を格子状に固定する構成である。
このため、未対策の既設のバケットと構造が大きく変わらないので、未対策の油圧ショベルの取付金具5のパケットボス51、52から既設のバケットを取り外して、容易に油圧ショベル用のバケットBに交換することができ、粘土質土のこびり付き対策が図れる。 また、伝熱板8および発熱柱状体9を格子状に固定しているので、吐土の邪魔にならない。
油圧ショベル用のバケットBは、バケット側と油圧ショベル側との電気接続に、被覆線61を接続したオスコネクタ62と、被覆線64を接続したメスコネクタ53とを採用しているので、両者の連結を容易にできる。
油圧ショベル用のバケットBは、通電スイッチ66を採用しているので、掬う土が粘土質で無い場合(電気抵抗線90を昇温させる必要がない場合)は、通電スイッチ66をオフにして電気抵抗帯20への通電を遮断できる。
被覆線64は、フレキシブルであるので、油圧ショベルのアーム等に沿わすことができる。
油圧ショベル用のバケットBは、通電量制御器65を採用しているので、粘土質の土質や、気温等の環境に応じて電気抵抗線90(=底板71)の昇温度合いを変えることができる。
本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施態様を含む。
a.発熱プレート2(油圧ショベル用のバケットA)の表面温度、底板71(油圧ショベル用のバケットB)の表面温度は、粘土質の土が剥離し易い50℃〜150℃が好適である。
50℃未満であると、バケットで掬った粘土質の土の、こびり付き防止効果が劣り、150℃を越えると電力が無駄に消費される。
b.湾曲底板21の内部に蛇行状態に埋設される電気抵抗帯20および発熱柱状体9の内部に仕込まれる電気抵抗線90は、カーボンヒーター、シーズヒーターなど、衝撃に強く、断線や破損し難いものが好適である。
A 油圧ショベル用のバケット
i 取付穴
t 爪
h 連通穴
1 バケット本体
2 発熱プレート
3 ボルト
4 ナット
5 取付金具
11 底板
12 左側板
13 右側板
20 電気抵抗帯
21 湾曲底板
22 左側板
23 右側板
20a 始端
20b 末端
62 オスコネクタ
63 メスコネクタ
66 通電スイッチ
65 通電量制御器
61、64 被覆線

71 底板
72 左側板
73 右側板
51、52 パケットボス
7 パケット本体
8 伝熱板

Claims (4)

  1. 略平坦な平坦部および後方が上方に向かって湾曲する湾曲部を有する底板と、該底板の前記平坦部の前端に取り付けられる複数の爪と、前記底板の左右側から立設し、複数の連通穴を穿設した半月状の左側板・右側板と、パケットボスを有し前記底板の前記湾曲部の上端に配設される取付金具とを備え、前側が開口するバケット本体と、
    内部に電気抵抗帯を埋設し、前記底板の湾曲に対応した湾曲底板と、上記各連通穴に対応する位置に取付穴が複数個穿設され、前記湾曲底板の左右側から立設する左側板・右右側板とを備える金属製の発熱プレートと、
    前記連通穴から前記取付穴へボルトを挿通して、前記バケット本体の底板上面に前記発熱プレートを固定するためのボルト・ナットとを具備する油圧ショベル用のバケット。
  2. 前記発熱プレートに埋設された前記電気抵抗帯の始端および末端は、前記バケット本体の前記底板の前記湾曲部に開けた取出穴を経て、オス・メスコネクタ、通電スイッチ、通電量制御器、およびフレキシブルな被覆線により、油圧ショベルに搭載されたバッテリへ電気接続されることを特徴とする請求項1に記載の油圧ショベル用のバケット。
  3. 略平坦な平坦部および後方が上方に向かって湾曲する湾曲部を有する底板と、該底板の前記平坦部の前端に取り付けられる複数の爪と、前記底板の左右側から立設し、複数の連通穴を穿設した半月状の左側板・右側板と、パケットボスを有し前記底板の前記湾曲部の上端に配設される取付金具とを備え、前側が開口するバケット本体と、
    前記底板の湾曲に対応した湾曲板状を呈するとともに、前記底板の先方から後方まで臨む様に、左側板−右側板間に、下面を底板上面に固着して、底板先方−底板後方まで複数本並設される金属製の伝熱板と、
    一端が前記左側板に固着され、他端が前記右側板に固着され、途中が複数の前記伝熱板に貫通して固着され、内部に電気抵抗線を仕込んだ複数本の発熱柱状体とを具備する油圧ショベル用のバケット。
  4. 前記発熱柱状体に仕込まれた前記電気抵抗線の各端は、
    前記バケット本体の前記左側板・右側板の前記連通穴、オス・メスコネクタ、通電スイッチ、通電量制御器、およびフレキシブルな被覆線により、油圧ショベルに搭載されたバッテリへ電気接続されることを特徴とする請求項3に記載の油圧ショベル用のバケット。
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