JP2020200090A - パウチ容器用包材 - Google Patents

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広樹 金光
峰行 羽原
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Abstract

【課題】 容積を拡大しつつ適切に注出することが可能なパウチ容器包装体を提供すること。
【解決手段】 パウチ容器包装体C1は、前方シート1及び後方シート2と、天ガセットシート3と、シール部5と、収容部6と、内容物69と、を備え、後方シート2は、傾斜端縁24を有し、天ガセットシートは、傾斜端縁38を有し、シール部5は、一対の前方サイドシール部51と、一対の後方サイドシール部52と、前方天シール部53と、後方天シール部54と、傾斜シール部55と、を含み、前方天シール部53は、後方天シール部54よりも上下方向における下方に位置し、後方シート2の傾斜端縁24と天ガセットシート3の傾斜端縁38とに挟まれた状態で傾斜シール部55によって固定され、且つ収容部6に通じるスパウト7を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パウチ容器用包材に関する。
パウチ容器包装体は、たとえばスポーツドリンク等の飲料、アイスクリームやゼリー等の食品、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、柔軟剤等の日用品、あるいは医薬品等の内容物を包装するのに適した容器包装体として広く使用されている。特許文献1には、従来のパウチ容器包装体の一例が開示されている。同文献に開示されたパウチ容器包装体は、前後2面の壁面フィルム(前方シート及び後方シート)と、上面フィルム(天ガセットシート)及び底面フィルム(底ガセットシート)と、を備える。底ガセットシートは、液体等の内容物の自重によって平坦となることにより、パウチ容器用包材が自立することを可能とするものである。天ガセットシートは、パウチ容器の容積を拡大させるために設けられている。
特開2001−158438号公報
天ガセットシート及び底ガセットシートが設けられることにより、内容物を収容したパウチ容器包装体におけるパウチ容器は、平坦な状態から膨らんだ状態となりやすい。特許文献1に記載されたパウチ容器包装体では、壁面フィルムとそれに対向する上面フィルムとを延長した突出部(斜め上部分)を切り取ることにより、注出口を形成する、又は突出部の上部端縁部にキャップを備えた注出口を熱接着することにより、注出口を形成する。しかしながら、内容物を収納し大きく変形したパウチ容器においては、適切な注出が困難な場合がある。また、このように変形したパウチ容器においては、パウチ容器を傾けて注出口から内容物(例えば、液体等)を注出した後もとの状態に戻す際に液だれしやすい。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、容積を拡大しつつ適切に内容物を注出することが可能なパウチ容器包装体を提供することをその課題とする。
本発明によって提供されるパウチ容器用包材は、前後方向に重なり合う前方シート及び後方シートと、前記前方シート及び前記後方シートの上下方向における天端縁寄りに位置し且つ前記前方シート及び前記後方シートに挟まれた天ガセットシートと、前記前方シート、前記後方シート及び前記天ガセットシートから選択された部分同士が接合されたシール部と、前記前方シート、前記後方シート、前記天ガセットシート及び前記シール部によって規定された収容部と、前記収容部に収容された内容物と、を備え、前記前方シートは、天端縁及び一対の側端縁を有し、前記後方シートは、天端縁及び一対の側端縁と、前記天端縁及び一方の前記側端縁の間に介在する傾斜端縁と、を有し、前記天ガセットシートは、折返し部と、前方天端縁と、前記折返し部及び前記前方天端縁の間に介在する一対の前方側端縁と、後方天端縁と、前記折返し部及び前記後方天端縁との間に介在する一対の後方側端縁と、前記後方天端縁及び一方の前記後方側端縁の間に介在する傾斜端縁と、を有し、前記シール部は、前記前方シートの前記一対の側端縁の一部ずつと前記天ガセットシートの前記前方側端縁とが接合された一対の前方サイドシール部と、前記後方シートの前記一対の側端縁の一部ずつと前記天ガセットシートの前記後方側端縁とが接合された一対の後方サイドシール部と、前記前方シートの前記天端縁と前記天ガセットシートの前記前方天端縁とが接合された前方天シール部と、前記後方シートの前記天端縁と前記天ガセットシートの前記後方天端縁とが接合された後方天シール部と、前記後方シートの前記傾斜端縁と前記天ガセットシートの前記傾斜端縁とが接合された傾斜シール部と、を含み、前記前方天シール部は、前記後方天シール部よりも上下方向における下方に位置し、前記後方シートの前記傾斜端縁と前記天ガセットシートの前記傾斜端縁とに挟まれた状態で前記傾斜シール部によって固定され、且つ前記収容部に通じるスパウトを備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記前方天シール部は、前記スパウト及び前記傾斜シール部よりも下方に位置する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記前方シート及び前記後方シートの上下方向における底端縁寄りに位置し且つ前記前方シート及び前記後方シートに挟まれた底ガセットシートを備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対の前方サイドシール部と、前記一対の後方サイドシール部とは、互いに固定されている。
本発明によれば、容積を拡大しつつ適切に内容物を注出することが可能なパウチ容器包装体を提供することができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係るパウチ容器包装体の一例に用いられるパウチ容器用包材を示す正面図である。 本発明に係るパウチ容器包装体の一例に用いられるパウチ容器用包材を示す要部分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明に係るパウチ容器包装体の一例を示す正面図である。 本発明に係るパウチ容器包装体の一例を示す側面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 本発明に係るパウチ容器包装体の一例を示す平面図である。 本発明に係るパウチ容器包装体の変形例を示す要部正面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るパウチ容器包装体に用いられるパウチ容器用包材を示している。本実施形態のパウチ容器用包材A1は、前方シート1、後方シート2、天ガセットシート3、底ガセットシート4、シール部5、収容部6及びスパウト7を備えている。なお、以下の説明では、まず、パウチ容器用包材A1の構成要素として前方シート1、後方シート2、天ガセットシート3及び底ガセットシート4を説明する。それぞれの形状や互いの相対的な関係は、平坦に折り畳まれたパウチ容器用包材A1を前提に説明する。後述のパウチ容器B1やパウチ容器包装体C1においては、シール部5による接合拘束が許す範囲で、それぞれの形状や位置関係が変化しうる。
図1は、パウチ容器用包材A1を示す正面図である。図2は、パウチ容器用包材A1を示す要部分解斜視図である。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図である。これらの図において、y方向は、「前後方向」に相当し、z方向は、「上下方向」に相当し、上下方向の上側を「天」側、下側を「底」側と称する。また、x方向を「幅方向」と称する場合がある。また、図1においては、理解の便宜上、シール部5にハッチングを付している。図2は、パウチ容器用包材A1における前方シート1、後方シート2、天ガセットシート3及び底ガセットシート4のそれぞれの形状や相対的な関係を示すものであり、パウチ容器用包材A1の特定の製造手順を示すものではない。
前方シート1及び後方シート2は、y方向に重なり合っている。前方シート1及び後方シート2の形状や大きさは特に限定されない。
図1及び図2に示すように、前方シート1は、天端縁11、底端縁12及び一対の側端縁13を有する。天端縁11は、z方向の天側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。底端縁12は、z方向の底側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。一対の側端縁13は、z方向において天端縁11と底端縁12との間に位置しており、幅方向であるx方向に離間している。図示された例においては、側端縁13は、z方向に沿った直線状である。
図1及び図2に示すように、後方シート2は、天端縁21、底端縁22、一対の側端縁23及び傾斜端縁24を有する。天端縁21は、z方向の天側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。底端縁22は、z方向の底側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。一対の側端縁23は、z方向において天端縁21と底端縁22との間に位置しており、幅方向であるx方向に離間している。図示された例においては、側端縁23は、z方向に沿った直線状である。また、一方の側端縁23は、他方の側端縁23よりも長さが短い。傾斜端縁24は、天端縁21と一方の側端縁23(短い方の側端縁23)との間に介在しており、x方向及びz方向に対して傾いている。
図示された例においては、底端縁12と底端縁22とが、y方向視において略一致している。また、一対の側端縁13と一対の側端縁23の一部ずつとが、y方向視において略一致している。天端縁11は、天端縁21に対してz方向の下方(底側)に位置している。さらに、天端縁11は、傾斜端縁24に対してz方向の下方(底側)に位置している。
図1及び図2に示すように、底ガセットシート4は、前方シート1の底端縁12及び後方シート2の底端縁22寄りに位置しており、前方シート1及び後方シート2に挟まれている。底ガセットシート4は、前方部41、後方部42、折返し部43、前方底端縁44、一対の前方側端縁45、後方底端縁46及び一対の後方側端縁47を有する。
前方部41は、前方シート1と対面する部分である。後方部42は、後方シート2と対面する部分である。折返し部43は、前方部41及び後方部42の天端縁同士を繋いでいる。底ガセットシート4は、折返し部43において折られた状態で、前方シート1と後方シート2との間に配置されている。前方底端縁44は、前方部41のz方向の底側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。後方底端縁46は、後方部42のz方向の底側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。図示された例においては、前方底端縁44及び後方底端縁46は、y方向視において底端縁12及び底端縁22と略一致している。
一対の前方側端縁45は、z方向において折返し部43と前方底端縁44との間に位置しており、前方部41のx方向に離間した両端縁である。図示された例においては、一対の前方側端縁45のそれぞれは、2つの凹部451を有する。凹部451は、前方側端縁45からx方向内方に凹んだ部位である。凹部451の形状は特に限定されず、たとえば半円形状である。2つの凹部451は、z方向に離間して配置されている。なお、凹部451の個数は特に限定されない。
一対の後方側端縁47は、z方向において折返し部43と後方底端縁46との間に位置しており、後方部42のx方向に離間した両端縁である。図示された例においては、一対の後方側端縁47のそれぞれは、2つの凹部471を有する。凹部471は、後方側端縁47からx方向内方に凹んだ部位である。凹部471の形状は特に限定されず、たとえば半円形状である。2つの凹部471は、z方向に離間して配置されている。なお、凹部471の個数は特に限定されない。
一対の前方側端縁45と一対の後方側端縁47とは、y方向視において略一致している。また、一対の前方側端縁45及び一対の後方側端縁47は、一対の側端縁13の一部ずつ及び一対の側端縁23の一部ずつと、y方向視において略一致している。凹部451と凹部471とは、y方向視において略一致している。
図1及び図2に示すように、天ガセットシート3は、前方シート1の天端縁11及び後方シート2の天端縁21寄りに位置しており、前方シート1及び後方シート2に挟まれている。天ガセットシート3は、前方部31、後方部32、折返し部33、前方天端縁34、一対の前方側端縁35、後方天端縁36、一対の後方側端縁37及び傾斜端縁38を有する。
前方部31は、前方シート1と対面する部分である。後方部32は、後方シート2と対面する部分である。折返し部33は、前方部31及び後方部32の底端縁同士を繋いでいる。天ガセットシート3は、折返し部33において折られた状態で、前方シート1と後方シート2との間に配置されている。前方部31のz方向の長さは、後方部32のz方向の長さよりも短い。言い換えると、後方部32の一部は、前方部31からz方向に延出している。
前方天端縁34は、前方部31のz方向の天側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。図示された例においては、前方天端縁34は、y方向視において天端縁11と略一致している。後方天端縁36は、後方部32のz方向の天側に位置する端縁であり、図示された例においては、x方向に沿った直線状である。図示された例においては、後方天端縁36は、y方向視において天端縁21と略一致している。
一対の前方側端縁35は、z方向において折返し部33と前方天端縁34との間に位置しており、前方部31のx方向に離間した両端縁である。図示された例においては、一対の前方側端縁35のそれぞれは、凹部351を有する。凹部351は、前方側端縁35からx方向内方に凹んだ部位である。凹部351の形状は特に限定されず、たとえば半円形状である。なお、凹部351の個数は特に限定されない。
一対の後方側端縁37は、z方向において折返し部33と後方天端縁36との間に位置しており、後方部32のx方向に離間した両端縁である。また、一方の後方側端縁37は、他方の後方側端縁37よりも長さが短い。傾斜端縁38は、後方天端縁36と一方の後方側端縁37(短い方の後方側端縁37)との間に介在しており、x方向及びz方向に対して傾いている。図示された例においては、後方側端縁37は、y方向視において傾斜端縁24と略重なっている。
図示された例においては、一対の後方側端縁37のそれぞれは、凹部371を有する。凹部371は、後方側端縁37からx方向内方に凹んだ部位である。凹部371の形状は特に限定されず、たとえば半円形状である。なお、凹部371の個数は特に限定されない。
一対の前方側端縁35と一対の後方側端縁37とは、y方向視において略一致している。また、一対の前方側端縁35及び一対の後方側端縁37は、一対の側端縁13の一部ずつ及び一対の側端縁23の一部ずつと、y方向視において略一致している。凹部351と凹部371とは、y方向視において略一致している。
前方シート1、後方シート2、底ガセットシート4及び天ガセットシート3は、通常、樹脂フィルムから構成される。該樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性等、包装体としての基本的な性能を備えることが要求される。また、後述のシール部5は、通常、ヒートシールにより形成されるので、シートにはヒートシール性も要求される。シートとしては、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性や遮光性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にバリア層を設けることが好適である。なお、ベースフィルム層そのものにバリア性を付与してもよい。この場合は、バリア層をベースフィルム層として用い、バリア層とシーラント層とを有する複層シートとなる。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びガスバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、共押出しラミネーション、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーション等により行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層または二層以上の延伸または未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層または二層以上の延伸または未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物等を蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
スパウト7は、パウチ容器用包材A1を用いて製造されたパウチ容器包装体において、収容部6に収容された内容物を注出するためのものである。図示された例においては、スパウト7は、後方シート2の傾斜端縁24と天ガセットシート3の後方部32の傾斜端縁38との間に配置されている。
シール部5は、前方シート1、後方シート2、底ガセットシート4、天ガセットシート3及びスパウト7から適宜選択された部分同士が接合されたものである。シール部5を形成する手法は限定されず、収容部6を密閉状態とし得る手法であればよく、本実施形態においてはヒートシールが用いられている。図1、図3及び図4に示すように、図示された例においては、シール部5は、一対の前方サイドシール部51、一対の後方サイドシール部52、前方天シール部53、傾斜シール部55、一対のサイドシール部56、前方底シール部57及び後方底シール部58を含む。なお、以降に説明するシール部5をヒートシールによって形成する場合、前方シート1のうち後方シート2、天ガセットシート3及び底ガセットシート4と対面する面、後方シート2のうち前方シート1、天ガセットシート3及び底ガセットシート4と対面する面、天ガセットシート3のうち前方シート1及び後方シート2と対面する面、底ガセットシート4のうち前方シート1及び後方シート2と対面する面が、シーラント層によって構成される。また、シーラント層とは反対側の面が、ベースフィルム層によって構成される。
一対の前方サイドシール部51は、前方シート1の一対の側端縁13に沿った部分と天ガセットシート3の前方部31の一対の前方側端縁35に沿った部分とが、接合された部分である。一対の後方サイドシール部52は、後方シート2の一対の側端縁23に沿った部分と天ガセットシート3の後方部32の一対の後方側端縁37に沿った部分とが、接合された部分である。なお、図示された例においては、一対の凹部351及び一対の凹部371が形成されていることにより、凹部351及び凹部371を通じて、前方シート1及び後方シート2の一部ずつが接合される。これにより、一対の前方サイドシール部51と一対の後方サイドシール部52とが、部分的に互いに固定された構造となっている。
一対のサイドシール部56は、前方シート1の一対の側端縁13に沿った部分と後方シート2の一対の側端縁23に沿った部分とのうち、天ガセットシート3及び底ガセットシート4からそれぞれ露出した部分同士が接合された部分である。
前方底シール部57は、前方シート1の底端縁12に沿った部分及び一対の側端縁13に沿った部分の一部ずつと、底ガセットシート4の前方部41の前方底端縁44及び一対の前方側端縁45に沿った部分とが、接合された部分である。後方底シール部58は、後方シート2の底端縁22に沿った部分及び一対の側端縁23に沿った部分の一部ずつと、底ガセットシート4の後方部42の後方底端縁46及び一対の後方側端縁47に沿った部分とが、接合された部分である。
なお、図示された例においては、二対の凹部451及び二対の凹部471が形成されていることにより、凹部451及び凹部471を通じて、前方シート1及び後方シート2の一部ずつが接合される。これにより、前方底シール部57と後方底シール部58とが、部分的に互いに固定された構造となっている。また、図示された例においては、前方底シール部57には、一対の未シール部571が設けられている。未シール部571は、ヒートシールが施されていない部位であり、前方シート1と底ガセットシート4の前方部41との間に空気が溜まり得る部位である。未シール部571を設けることにより、前方底シール部57を形成するためのヒートシール工程において、排出しきれなかった空気が意図しない部位に残存し、接合強度を低下させたり、外観を損ねたりすることを抑制することができる。後方底シール部58にも、同様の未シール部(図6の未シール部581)を設けることが好ましい。
傾斜シール部55は、後方シート2の傾斜端縁24に沿った部分と天ガセットシート3の後方部32の傾斜端縁38に沿った部分とが接合された部位である。また、傾斜シール部55の中央付近においては、後方シート2と天ガセットシート3の後方部32とスパウト7とが接合されている。これにより、スパウト7は、収容部6に通じている。
後方シート2の天端縁21に沿った部分と天ガセットシート3の後方部32の後方天端縁36に沿った部分との未接合部分は、後述の収容部6に通じる開口部を構成している。この開口部は、たとえば後述の内容物69を収容部6に充填する工程で利用される。
収容部6は、内容物を収容するものであり、図示された例においては、前方シート1、後方シート2、底ガセットシート4及び天ガセットシート3に囲まれた空間である。パウチ容器用包材A1においては、上述の開口部に繋がる部分を除き、シール部5によって密閉されている。
パウチ容器用包材A1の製造方法は、何ら限定されず、従来公知の製造方法を適宜採用可能である。たとえば、長尺状の複数の原反シートを長手方向に送りつつ、折返しや重ね合わせ、及びヒートシールや切断を行うことにより、複数のパウチ容器用包材A1を連続的に製造する方法であってもよく、あるいは、1つずつのパウチ容器用包材A1を個別に製造する方法であってもよい。
また、パウチ容器用包材A1を用いたパウチ容器包装体の製造においては、たとえば後方シート2の天端縁21と天ガセットシート3の後方天端縁36との間に設けられた開口部から、内容物69を収容部6に充填する。次いで、後方シート2の天端縁21に沿った部分と、天ガセットシート3の後方部32の後方天端縁36に沿った部分とをヒートシールによって接合し、後方天シール部54を形成する。これにより、図5〜図8に示すように、パウチ容器B1と、パウチ容器B1の収容部6に収容された内容物69とを備えるパウチ容器包装体C1が得られる。
パウチ容器包装体C1を構成するパウチ容器B1は、シール部5によって収容部6が密閉状態とされている。この密閉された収容部6に内容物69が収容されている。図6及び図7に示すように、底ガセットシート4がz方向の下方に位置する姿勢で、陳列棚等の上面にパウチ容器包装体C1を載置すると、内容物69の自重によって、底ガセットシート4がより平坦な形に広げられる。このように、底ガセットシート4は、パウチ容器包装体C1を自立させることに寄与する。また、図5〜図8に示すように、内容物69が充填されていることにより、前方シート1及び後方シート2は、z方向視において各々が円弧状に膨出し、前方シート1及び後方シート2が楕円形状や円形状に近い形状を呈する。また、図6〜図8に示すように、天ガセットシート3は、前方シート1及び後方シート2が楕円形状や円形状に近い形状を呈することに対応して、前方部31及び後方部32が大きく開かれた形状をなす。このように、天ガセットシート3は、収容部6の容積をより拡大することに寄与する。
図6及び図8に示すように、z方向視において後方シート2が円弧形状に膨出した状態となることにより、後方シート2のx方向端部寄りに位置する傾斜シール部55に固定されたスパウト7は、x方向に対して傾いた姿勢となる。すなわち、x方向外方に向かうほどy方向において前方シート1寄りに位置するように傾いている。
次に、パウチ容器包装体C1の作用について説明する。
本実施形態によれば、パウチ容器包装体C1は、内容物69が充填されていることによって前方シート1及び後方シート2がz方向視において円形状または楕円形状を呈する形状となる。これに伴い、スパウト7は、x方向に対して傾いた姿勢をとる。前方シート1及び後方シート2の形状は、内容物69が収容されている限り、円形状または楕円形状を維持する。このため、スパウト7は、安定して傾いた姿勢をとる。この結果、スパウト7から内容物69を注出する際に、スパウト7の向きが不安定となるおそれが少なく、内容物69をより安定して注出することができる。したがって、パウチ容器包装体C1によれば、天ガセットシート3を備えることによって収容部6の容積を拡大しつつ、内容物を適切に注出することができる。
図8に示すように、スパウト7が斜め方向を向くとともに、パウチ容器B1が全体としてz方向視において円形状または楕円形状を呈することにより、パウチ容器包装体C1の購入者は、円弧形状となった後方シート2に手Hdを沿わせるようにして、パウチ容器包装体C1を把持した状態で、スパウト7から内容物69を安定して適切に注出することが可能である。本実施形態とは異なり、たとえば、スパウト7がx方向に沿った姿勢であると、スパウト7とは反対側に位置する後方サイドシール部52やサイドシール部56を手Hdによって覆うようにパウチ容器包装体C1を把持して注出することが強いられる。この場合、後方サイドシール部52やサイドシール部56によって、購入者の手Hdに痛感が生じるおそれがあり、また、スパウト7の向きも安定しにくい。本実施形態によれば、このような痛感が生じることを回避することが可能であり、また、スパウト7の向きをより安定させることができる。
また、スパウト7からの注出を断続的に行うと、注出した内容物69の一部が、スパウト7を伝ってパウチ容器B1の外面に付着する場合がある。本実施形態によれば、図7に示すように、天ガセットシート3の前方部31及び後方部32によって緩やかなV字状や凹曲面状の形状部分が構成される。これにより、スパウト7から伝ってきた内容物69を、天ガセットシート3に溜めることが可能であり、パウチ容器B1の前方シート1や後方シート2の外面に内容物69が過大に付着することを抑制することができる。
図9は、パウチ容器包装体C1の変形例を示している。なお、同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
本変形例においては、前方シート1に曲線部101が設けられており、天ガセットシート3の前方部31に曲線部301が設けられている。曲線部101は、天端縁11と側端縁13との間に介在しており、凸曲線形状である。曲線部301は、前方天端縁34と前方側端縁35との間に介在しており、凸曲線形状である。曲線部101と曲線部301とは、略一致している。
本変形例によれば、上述したパウチ容器包装体C1の作用効果に加えて、前方サイドシール部51と前方天シール部53との接続部分を緩やかな形状とすることができる。前方サイドシール部51と後方サイドシール部52とは、凹部351及び凹部371が設けられていることにより互いの一部ずつが固定されているが、前方サイドシール部51のz方向天側端部分(前方天シール部53のx方向最外方部分)は、後方サイドシール部52から離間可能な状態である。この部分が、曲線部101及び曲線部301によって緩やかな凸曲線形状であることにより、購入者に痛感が生じることを抑制することが可能である。
本発明に係るパウチ容器包装体は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るパウチ容器包装体の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1 :パウチ容器用包材
B1 :パウチ容器
C1 :パウチ容器包装体
1 :前方シート
1A :第1原反シート
2 :後方シート
2A :第2原反シート
3 :天ガセットシート
3A :第3原反シート
4 :底ガセットシート
4A :第4原反シート
5 :シール部
6 :収容部
7 :スパウト
11,11A:天端縁
12 :底端縁
13 :側端縁
21 :天端縁
22 :底端縁
23 :側端縁
24 :傾斜端縁
31,31A:前方部
32 :後方部
33 :折返し部
34,34A:前方天端縁
35 :前方側端縁
36 :後方天端縁
37 :後方側端縁
38 :傾斜端縁
41 :前方部
42 :後方部
43 :折返し部
44 :前方底端縁
45 :前方側端縁
46 :後方底端縁
47 :後方側端縁
51 :前方サイドシール部
52 :後方サイドシール部
53 :前方天シール部
54 :後方天シール部
55 :傾斜シール部
56 :サイドシール部
57 :前方底シール部
58 :後方底シール部
69 :内容物
101,301:曲線部
351,371,451,471:凹部
351A,371A,451A:円孔
571,581:未シール部
Ct :カッター
Hd :手

Claims (4)

  1. 前後方向に重なり合う前方シート及び後方シートと、
    前記前方シート及び前記後方シートの上下方向における天端縁寄りに位置し且つ前記前方シート及び前記後方シートに挟まれた天ガセットシートと、
    前記前方シート、前記後方シート及び前記天ガセットシートから選択された部分同士が接合されたシール部と、
    前記前方シート、前記後方シート、前記天ガセットシート及び前記シール部によって規定された収容部と、
    前記収容部に収容された内容物と、を備え、
    前記前方シートは、天端縁及び一対の側端縁を有し、
    前記後方シートは、天端縁及び一対の側端縁と、前記天端縁及び一方の前記側端縁の間に介在する傾斜端縁と、を有し、
    前記天ガセットシートは、折返し部と、前方天端縁と、前記折返し部及び前記前方天端縁の間に介在する一対の前方側端縁と、後方天端縁と、前記折返し部及び前記後方天端縁との間に介在する一対の後方側端縁と、前記後方天端縁及び一方の前記後方側端縁の間に介在する傾斜端縁と、を有し、
    前記シール部は、
    前記前方シートの前記一対の側端縁の一部ずつと前記天ガセットシートの前記前方側端縁とが接合された一対の前方サイドシール部と、
    前記後方シートの前記一対の側端縁の一部ずつと前記天ガセットシートの前記後方側端縁とが接合された一対の後方サイドシール部と、
    前記前方シートの前記天端縁と前記天ガセットシートの前記前方天端縁とが接合された前方天シール部と、
    前記後方シートの前記天端縁と前記天ガセットシートの前記後方天端縁とが接合された後方天シール部と、
    前記後方シートの前記傾斜端縁と前記天ガセットシートの前記傾斜端縁とが接合された傾斜シール部と、を含み、
    前記前方天シール部は、前記後方天シール部よりも上下方向における下方に位置し、
    前記後方シートの前記傾斜端縁と前記天ガセットシートの前記傾斜端縁とに挟まれた状態で前記傾斜シール部によって固定され、且つ前記収容部に通じるスパウトを備える、
    パウチ容器包装体。
  2. 前記前方天シール部は、前記スパウト及び前記傾斜シール部よりも下方に位置する、請求項1に記載のパウチ容器包装体。
  3. 前記前方シート及び前記後方シートの上下方向における底端縁寄りに位置し且つ前記前方シート及び前記後方シートに挟まれた底ガセットシートを備える、請求項1または2に記載のパウチ容器包装体。
  4. 前記一対の前方サイドシール部と、前記一対の後方サイドシール部とは、互いに固定されている、請求項1ないし3のいずれかに記載のパウチ容器包装体。
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