JP2021057597A - トランジスタおよび表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に
、本発明の一態様は、金属酸化物、または当該金属酸化物の製造方法に関する。または、
本発明の一態様は、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装
置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法に関する。
置全般を指す。トランジスタなどの半導体素子をはじめ、半導体回路、演算装置、記憶装
置は、半導体装置の一態様である。撮像装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、電気
光学装置、発電装置(薄膜太陽電池、有機薄膜太陽電池等を含む)、及び電子機器は、半
導体装置を有している場合がある。
系酸化物、In−Sn−O系酸化物、In−O系酸化物、In−Ga−O系酸化物、及び
Sn−In−Zn−O系酸化物のうちのいずれかである非晶質酸化物を有する電界効果型
トランジスタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
n−Ga−Zn−O系酸化物との2層積層の金属酸化物を有する構造が検討されている。
、In−Zn−O系酸化物、In−Sn−O系酸化物、In−O系酸化物、In−Ga−
O系酸化物、及びSn−In−Zn−O系酸化物のうちのいずれかである非晶質酸化物を
用いて、トランジスタの活性層を形成している。言い換えると、トランジスタの活性層は
、上記酸化物のいずれか1つ非晶質酸化物を有している。トランジスタの活性層が、上記
非晶質酸化物のいずれか1つから構成された場合、トランジスタの電気特性の1つである
オン電流が低くなるといった問題がある。または、トランジスタの活性層が、上記非晶質
酸化物のいずれか1つから構成された場合、トランジスタの信頼性が悪くなるといった問
題がある。
ランジスタの活性層として、In−Zn酸化物と、In−Ga−Zn酸化物との2層積層
とし、チャネルが形成されるIn−Zn酸化物の膜厚を10nmとすることで、高い電界
効果移動度(μ=62cm2V−1s−1)を実現している。一方で、トランジスタ特性
の一つであるS値(Subthreshold Swing、SSともいう)が0.41
V/decadeと大きい。また、トランジスタ特性の一つである、しきい値電圧(Vt
hともいう)が−2.9Vであり、所謂ノーマリーオンのトランジスタ特性である。
る。または、本発明の一態様は、半導体装置に良好な電気特性を付与することを課題の一
とする。または、信頼性の高い半導体装置を提供することを課題の一とする。または、新
規な構成の半導体装置を提供することを課題の一とする。または、新規な構成の表示装置
を提供することを課題の一とする。
態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題
は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図
面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
は、エネルギーバンドの伝導帯下端が低い領域と、エネルギーバンドの伝導帯下端が高い
領域と、を有し、伝導帯下端が低い領域は、伝導帯下端が高い領域よりもキャリアが多い
金属酸化物である。
化物は、エネルギーバンドの伝導帯下端が低い領域と、エネルギーバンドの伝導帯下端が
高い領域と、を有し、伝導帯下端が低い領域は、伝導帯下端が高い領域よりもキャリアが
多く、伝導帯下端の高い領域は、伝導帯下端の低い領域よりも真性である金属酸化物であ
る。
化物は、エネルギーバンドの伝導帯下端が低い領域と、エネルギーバンドの伝導帯下端が
高い領域と、を有し、伝導帯下端が低い領域は、伝導帯下端が高い領域よりもキャリアが
多く、伝導帯下端が低い領域と、伝導帯下端が高い領域とは、それぞれ異なる伝導帯を有
する金属酸化物である。
Ti、Fe、Ni、Ge、Zr、Mo、La、Ce、Nd、Hf、Ta、W、Mg、V、
Be、またはCuの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を有すると好ましい。
態様により、半導体装置に良好な電気特性を付与することができる。または、信頼性の高
い半導体装置を提供することができる。または、新規な構成の半導体装置を提供すること
ができる。または、新規な構成の表示装置を提供することができる。
態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は
、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面
、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
る態様で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及
び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、
以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は、理想的な例を模
式的に示したものであり、図面に示す形状又は値などに限定されない。
同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。また、構成同士の位置関係
は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化するものである。従って、明細書で説明した
語句に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン
領域またはドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域またはソース電極)の間に
チャネル形成領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に
電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル形成領域とは
、電流が主として流れる領域をいう。
作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細
書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする
。
」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの
」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。
例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極や配線をはじめ、トランジスタ
などのスイッチング素子、抵抗素子、インダクタ、キャパシタ、その他の各種機能を有す
る素子などが含まれる。
の含有量が多い膜を指し、窒化酸化シリコン膜とは、その組成として、酸素よりも窒素の
含有量が多い膜を指す。
す符号は異なる図面間でも共通して用いる場合がある。
で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また
、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態を
いう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されてい
る状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」
とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
は、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」
という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語
を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
ての特性を有する場合がある。また、「半導体」と「絶縁体」は境界が曖昧であり、厳密
に区別できない場合がある。したがって、本明細書に記載の「半導体」は、「絶縁体」と
言い換えることができる場合がある。同様に、本明細書に記載の「絶縁体」は、「半導体
」と言い換えることができる場合がある。
ときにオン状態であることをいう。例えば、ノーマリーオンの特性とは、トランジスタの
ゲートに与える電圧が0Vの際に、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性をさす場合が
ある。
の総和に対して、Inが4の場合、Gaが1以上3以下(1≦Ga≦3)であり、Znが
2以上4以下(2≦Zn≦4)とする。また、In:Ga:Zn=5:1:6またはその
近傍とは、原子数の総和に対して、Inが5の場合、Gaが0.1より大きく2以下(0
.1<Ga≦2)であり、Znが5以上7以下(5≦Zn≦7)とする。また、In:G
a:Zn=1:1:1またはその近傍とは、原子数の総和に対して、Inが1の場合、G
aが0.1より大きく2以下(0.1<Ga≦2)であり、Znが0.1より大きく2以
下(0.1<Zn≦2)とする。
本実施の形態では、本発明の一態様である金属酸化物について説明する。
ジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、元素M(元素Mは、ガ
リウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム
、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウ
ム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ば
れた一種、または複数種)が含まれていてもよい。
一態様の金属酸化物において、SIMSにより得られる窒素濃度が、1×1016ato
ms/cm3以上、好ましくは1×1017atoms/cm3以上2×1022ato
ms/cm3以下とすればよい。なお、金属酸化物に窒素を添加すると、バンドギャップ
が狭くなり、導電性が向上する傾向がある。従って、本明細書等において、本発明の一態
様である金属酸化物は、窒素などが添加された金属酸化物も含むものとする。また、窒素
を有する金属酸化物を金属酸窒化物(Metal Oxynitride)と呼称しても
よい。
酸化物が有するインジウム、元素M、及び亜鉛の原子数比のそれぞれの項を[In]、[
M]、および[Zn]とする。
本発明におけるCAC(Cloud−Aligned composite)構成を有す
る金属酸化物の概念図を図1に示す。なお、本明細書において、本発明の一態様である金
属酸化物が、半導体の機能を有する場合、CAC(Cloud−Alignedcomp
osite)−OS(OxideSemiconductor)と定義する。
とで、各元素を主成分とする領域001、および領域002を形成し、各領域が、混合し
、モザイク状に形成される。つまり、金属酸化物を構成する元素が、0.5nm以上10
nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料
の一構成である。なお、以下では、金属酸化物において、一つあるいはそれ以上の金属元
素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1
nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッ
チ状ともいう。
OX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、
InX2ZnY2OZ2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と
、元素Mを含む酸化物などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状の
InOX1、またはInX2ZnY2OZ2が、膜中に分布した構成(以下、クラウド状
ともいう。)である。
MーZn酸化物、In−Zn酸化物、及びIn−M−Zn酸化物の中から選ばれた、少な
くとも2以上の複数の酸化物または複数の材料を有する。
l−Zn酸化物、In−Ga−Zn酸化物、In−Y−Zn酸化物、In−Cu−Zn酸
化物、In−V−Zn酸化物、In−Be−Zn酸化物、In−B−Zn酸化物、In−
Si−Zn酸化物、In−Ti−Zn酸化物、In−Fe−Zn酸化物、In−Ni−Z
n酸化物、In−Ge−Zn酸化物、In−Zr−Zn酸化物、In−Mo−Zn酸化物
、In−La−Zn酸化物、In−Ce−Zn酸化物、In−Nd−Zn酸化物、In−
Hf−Zn酸化物、In−Ta−Zn酸化物、In−W−Zn酸化物、及びIn−Mg−
Zn酸化物の中から選ばれた、少なくとも2以上を有する。すなわち、本発明の一態様の
金属酸化物を、複数の材料または複数の成分を有する複合金属酸化物ともいえる。
。その場合、領域001が元素Mを含む酸化物を主成分とする領域、また、領域002が
InX2ZnY2OZ2、またはInOX1を主成分とする領域であるといえる。このと
き、元素Mを含む酸化物が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInO
X1が主成分である領域と、少なくともZnを有する領域とは、周辺部が不明瞭である(
ボケている)ため、それぞれ明確な境界が観察できない場合がある。
る領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合し
ている金属酸化物である。従って、金属酸化物を複合金属酸化物と記載する場合がある。
なお、本明細書において、例えば、領域002の元素Mに対するInの原子数比が、領域
001の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、領域002は、領域001
と比較して、Inの濃度が高いとする。
まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、元素Mを含む酸化物を主成分とす
る膜との2層からなる構造は、含まない。
るIn−M−Zn酸化物において、領域001、および領域002における結晶構造は、
特に限定されない。また、領域001、および領域002は、それぞれ、異なる結晶構造
を有していてもよい。
物半導体であることが好ましい。非単結晶構造として、例えば、CAAC−OS、多結晶
酸化物半導体、nc−OS(nanocrystallineoxidesemicon
ductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−likeOS:amorphous−l
ikeoxidesemiconductor)および非晶質酸化物半導体などがある。
、かつa−b面方向において複数のナノ結晶が連結し、歪みを有した結晶構造の酸化物半
導体である。なお、歪みとは、複数のナノ結晶が連結する領域において、格子配列の揃っ
た領域と、別の格子配列の揃った領域と、の間で格子配列の向きが変化している箇所を指
す。
ある。また、歪みにおいて、五角形、および七角形などの格子配列を有する場合がある。
従って、CAAC−OSにおいて、歪み近傍においても、明確な結晶粒界(グレインバウ
ンダリーともいう)を確認することはできない。即ち、格子配列の歪みによって、結晶粒
界の形成が抑制されていることがわかる。これは、CAAC−OSが、a−b面方向にお
いて、酸素原子の配列が稠密でないことや、金属元素が置換することで原子間の結合距離
が変化することなどによって、歪みを許容することができるためと考えられる。
nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OSは、異なるナノ
結晶間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。した
がって、nc−OSは、分析方法によっては、a−likeOSや非晶質酸化物半導体と
区別が付かない場合がある。
体である。a−likeOSは、鬆または低密度領域を有する。即ち、a−likeOS
は、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて、不安定な構造である。
001、または領域002を含む範囲で形成される場合がある。つまり、CAC−OSに
おいて、CAAC−OSとなる領域は、数nmから数十nmの範囲で形成される。
晶粒界を確認することはできないため、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりに
くいといえる。従って、CAAC−OSを有することで、金属酸化物としての物理的性質
が安定するため、熱に強く、信頼性が高い金属酸化物を提供することができる。
もIn−Ga−Zn酸化物を、特にCAC−IGZOと呼称してもよい。)について説明
する。In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OSは、InOX1、またはInX2Z
nY2OZ2と、インジウムガリウム亜鉛酸化物(以下、InaGabZncOd(a、
b、c、およびd0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザ
イク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2OZ2がクラウド状で
ある金属酸化物である。
成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが
、混合している構成を有する複合金属酸化物である。また、InaGabZncOdが主
成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とは
、周辺部が不明瞭である(ボケている)ため、明確な境界が観察できない場合がある。
る領域に相当し、領域002がInX2ZnY2OZ2、またはInOX1を主成分とす
る領域に相当する。なお、InaGabZncOdを主成分とする領域、及びInX2Z
nY2OZ2、またはInOX1を主成分とする領域を、それぞれナノ粒子と呼称しても
よい。当該ナノ粒子は、粒子の径が0.5nm以上10nm以下、代表的には1nm以上
2nm以下である。また、上記ナノ粒子は、周辺部が不明瞭である(ボケている)ため、
明確な境界が観察できない場合がある。
:EnergyDispersiveX−rayspectroscopy)を用いて取
得したEDXマッピングで評価することができる。例えば、領域001は、断面写真のE
DXマッピングにおいて、領域001の径が、0.5nm以上10nm以下、または1n
m以上2nm以下で観察される場合がある。また、領域の中心部から周辺部にかけて、主
成分である元素の密度は、徐々に小さくなる。例えば、EDXマッピングでカウントでき
る元素の個数(以下、存在量ともいう)が、中心部から周辺部に向けて傾斜すると、断面
写真のEDXマッピングにおいて、領域の周辺部が不明瞭な(ボケた)状態で観察される
。例えば、InaGabZncOdが主成分である領域において、Ga原子は、中心部か
ら周辺部にかけて徐々に減少し、代わりに、In原子、およびZn原子が増加することで
、InX2ZnY2OZ2が主成分である領域へと段階的に変化する。従って、EDXマ
ッピングにおいて、InaGabZncOdが主成分である領域の周辺部は不明瞭な(ボ
ケた)状態で観察される。
い。また、領域001、および領域002は、それぞれ、異なる結晶構造を有していても
よい。
は通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。In
−Ga−Zn−O系の金属酸化物の一例としては、結晶性の化合物が挙げられる。結晶性
の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC(c−axisalignedc
rystalline)構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ
結晶がc軸配向を有し、かつa−b面においては配向せずに連結した層状の結晶構造であ
る。
導体であることが好ましい。特に、CAC構成を有するIn−Ga−Zn酸化物は、CA
AC−IGZOを有することが好ましい。また、CAAC−IGZOとなる範囲には、領
域001を有することが好ましい。CAAC−IGZOを有することで、金属酸化物とし
ての物理的性質が安定するため、熱に強く、信頼性が高いIn−Ga−Zn酸化物を提供
することができる。
価することができる。例えば、電子線回折パターン像において、リング状に輝度の高い領
域、およびリング状に輝度の高い領域内に、複数のスポットが観察される場合がある。
bZncOdなどが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、I
nX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れること
により、酸化物半導体としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2OZ2、ま
たはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、
高い電界効果移動度(μ)が実現できる。なお、InX2ZnY2OZ2、またはInO
X1が主成分である領域は、導電体の性質に近い、半導体の領域ともいえる。
たはInOX1が主成分である領域と比較して、導電性が低い領域である。つまり、In
aGabZncOdなどが主成分である領域が、金属酸化物中に分布することで、リーク
電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。なお、InaGabZncOdな
どが主成分である領域は、絶縁体の性質に近い、半導体の領域ともいえる。
aGabZncOdなどに起因する性質と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1
に起因する性質とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、高い電界
効果移動度(μ)、および、低いオフ電流(Ioff)を実現することができる。
い。従って、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OSは、ディスプレイをはじめと
するさまざまな半導体装置に最適である。
続いて、上記金属酸化物を半導体としてトランジスタに用いる場合について説明する。
く、かつ、スイッチング特性が高いトランジスタを実現することができる。また、信頼性
の高いトランジスタを実現することができる。
。図2(A)において、トランジスタは、ソースと、ドレインと、第1のゲートと、第2
のゲートと、第1のゲート絶縁部と、第2のゲート絶縁部と、チャネル部と、を有する。
トランジスタは、ゲートに印加する電位によって、チャネル部の抵抗を制御することがで
きる。即ち、第1のゲート、または第2のゲートに印加する電位によって、ソースとドレ
インとの間の導通(トランジスタがオン状態)・非導通(トランジスタがオフ状態)を制
御することができる。
ップを有する領域002と、がクラウド状であるCAC−OSを有している。なお、第1
のバンドギャップは、第2のバンドギャップよりも大きいものとする。
を用いる場合について説明する。CAC構成を有するIn−Ga−Zn酸化物は、領域0
01として、領域002よりもGaの濃度が高いInaGabZncOdを主成分とする
領域と、領域002として、領域001よりもInの濃度が高いInX2ZnY2OZ2
、またはInOX1が主成分である領域と、に材料が分離することでモザイク状となり、
InOX1、またはInX2ZnY2OZ2が、膜中に分布した構成(クラウド状)であ
る。なお、InaGabZncOdを主成分とする領域001は、InX2ZnY2OZ
2、またはInOX1が主成分である領域002よりも、大きなバンドギャップを有する
。
について説明する。図2(B)は、図2(A)に示すトランジスタのソースとドレインと
の間におけるエネルギー準位の分布を説明する模式図である。また、図2(C)は、図2
(A)に示すトランジスタにおいて、X−X’で示す実線上における伝導バンド図である
。なお、各伝導帯において、実線は伝導帯下端のエネルギーを示す。また、Efで示す一
点破線は電子の擬フェルミ準位のエネルギーを示す。また、ここでは、第1のゲート電圧
として、ゲートとソースとの間にマイナスの電圧を印加し、ソースとドレインとの間にド
レイン電圧(Vd>0)を印加している。
すように、ソースとドレインとの間に、領域001に由来する伝導帯CB001と、領域
002に由来する伝導帯CB002と、が形成される。ここで、第1のバンドギャップは
第2のバンドギャップよりも大きいため、伝導帯CB001におけるポテンシャル障壁は
、伝導帯CB002のポテンシャル障壁よりも大きい。つまり、チャネル部におけるポテ
ンシャル障壁の最大値は、領域001に起因する値をとる。従って、CAC−OSをチャ
ネル部に用いることで、リーク電流を抑制し、スイッチング特性が高いトランジスタとす
ることができる。
ンドギャップを有する領域002より、バンドギャップが相対的に広いので、第1のバン
ドギャップを有する領域のEc端は、第2のバンドギャップを有する領域のEc端よりも
相対的に高い位置に存在しうる。
In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比])であり、第2のバンドギャップを有する領
域002の成分がIn−Zn酸化物(In:Zn=2:3[原子数比])である場合を仮
定する。この場合、第1のバンドギャップは、3.3eV、またはその近傍であり、第2
のバンドギャップは、2.4eV、またはその近傍となる。なお、バンドギャップの値は
、各材料の単膜をエリプソメータで測定して得られる値を用いる。
である。本発明の一態様においては、第1のバンドギャップと、第2のバンドギャップと
の差は、少なくとも0.1eV以上あればよい。ただし、第1のバンドギャップを有する
領域001に由来する価電子帯VB001の位置と、第2のバンドギャップを有する領域
002に由来する価電子帯VB002の位置が異なる場合があるので、第1のバンドギャ
ップと、第2のバンドギャップとの差が、好ましくは0.3eV以上、さらに好ましくは
0.4eV以上であるとよい。
プ、すなわちナローバンドであるIn−Zn酸化物に起因してキャリアが流れる。この際
に、第2のバンドギャップから第1のバンドギャップ、すなわちワイドバンドであるIn
−Ga−Zn酸化物側にキャリアが溢れる。別言すると、ナローバンドであるIn−Zn
酸化物の方がキャリアを生成しやすく、当該キャリアは、ワイドバンドであるIn−Ga
−Zn酸化物に移動する。
ザイク状であり、領域001、および領域002は不規則に偏在している。そのため、X
−X’で示す実線上における伝導バンド図は一例である。
ていればよい。または、領域001が領域002に挟まれたバンドを形成していればよい
。
ドギャップを有する領域002との接合部は、領域の凝集形態や組成に揺らぎが生じてい
ると考えられる。従って、図3(B)、および図3(C)に示すように、バンドは不連続
ではなく、連続的に変化している場合がある。すなわち、CAC−OS中にキャリアが流
れる際に、第1のバンドギャップと、第2のバンドギャップとが連動すると言い換えても
良い。
ドダイアグラムのモデルを示す。なお、第1のゲート電極に電圧を印加する場合、第2の
ゲート電極にも同じ電圧を同時に印加している。図4(A)には、第1のゲート電圧Vg
として、ゲートとソースとの間にプラスの電圧(Vg>0)を印加した状態(ONSta
te)を示す。図4(B)には、第1のゲート電圧Vgを印加しない(Vg=0)状態を
示す。図4(C)には、第1のゲート電圧Vgとして、ゲートとソースとの間にマイナス
の電圧(Vg<0)を印加した状態(OFFState)を示す。なお、各伝導帯におい
て、実線は伝導帯下端のエネルギーを示す。また、Efで示す一点鎖線は電子の擬フェル
ミ準位のエネルギーを示す。
001と第2のバンドギャップを有する領域002とが、電気的に相互作用を及ぼす。別
言すると、第1のバンドギャップを有する領域001と第2のバンドギャップを有する領
域002とが、相補的に機能する。
1のゲート電極に印加されると、Ec端の低い第2のバンドギャップを有する領域002
が主な伝導経路となり、電子が流れると同時に、第1のバンドギャップを有する領域00
1にも電子が流れる。このためトランジスタのオン状態において高い電流駆動力、つまり
大きなオン電流および高い電界効果移動度を得ることができる。
電圧(Vg≦0)を印加することで、第1バンドギャップを有する領域001は、誘電体
(絶縁体)として振る舞うので、領域001中の伝導経路は遮断される。また、第2のバ
ンドギャップを有する領域002は、第1のバンドギャップを有する領域001と接して
いる。従って、第1のバンドギャップを有する領域001は、自らに加えて第2のバンド
ギャップを有する領域002へ電気的に相互作用を及ぼし、第2のバンドギャップを有す
る領域002中の伝導経路すらも遮断する。これでチャネル部全体が非導通状態となり、
トランジスタはオフ状態となる。
、ゲートと、ソースまたはドレインとの間に電位差が生じた時に、ゲートと、ソースまた
はドレインと、の間のリーク電流を低減または防止することができる。
性または実質的に高純度真性である金属酸化物は、キャリア発生源が少ないため、キャリ
ア密度を低くすることができる。また、高純度真性または実質的に高純度真性である金属
酸化物は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度も低くなる場合がある。
、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、トラップ準位密度の高い金
属酸化物にチャネル形成領域が形成されるトランジスタは、電気特性が不安定となる場合
がある。
減することが有効である。また、金属酸化物中の不純物濃度を低減するためには、近接す
る膜中の不純物濃度も低減することが好ましい。不純物としては、水素、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、鉄、ニッケル、シリコン等がある。
物において欠陥準位が形成される。このため、金属酸化物におけるシリコンや炭素の濃度
と、金属酸化物との界面近傍のシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法(SIMS
:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる
濃度)を、2×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1017atoms/
cm3以下とする。
し、キャリアを生成する場合がある。従って、アルカリ金属またはアルカリ土類金属が含
まれている金属酸化物を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このた
め、金属酸化物中のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を低減することが好まし
い。具体的には、SIMSにより得られる金属酸化物中のアルカリ金属またはアルカリ土
類金属の濃度を、1×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1016ato
ms/cm3以下とする。
酸素欠損(Vo)を形成する場合がある。該酸素欠損(Vo)に水素が入ることで、キャ
リアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と
結合して、キャリアである電子を生成することがある。従って、水素が含まれている金属
酸化物を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、金属酸化物
中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、金属酸化物において
、SIMSにより得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm3未満、好ましく
は1×1019atoms/cm3未満、より好ましくは5×1018atoms/cm
3未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3未満とする。
ることができる。つまり、金属酸化物中の酸素欠損(Vo)に、酸素が補填されることで
、酸素欠損(Vo)は消失する。従って、金属酸化物中に、酸素を拡散させることで、ト
ランジスタの酸素欠損(Vo)を低減し、信頼性を向上させることができる。
的組成を満たす酸素よりも多くの酸素を含む酸化物を設けることができる。つまり、酸化
物には、化学量論的組成よりも酸素が過剰に存在する領域(以下、過剰酸素領域ともいう
)が形成されていることが好ましい。特に、トランジスタに金属酸化物を用いる場合、ト
ランジスタ近傍の下地膜や、層間膜などに、過剰酸素領域を有する酸化物を設けることで
、トランジスタの酸素欠損を低減し、信頼性を向上させることができる。
、安定した電気特性を付与することができる。
以下では、金属酸化物の一例について説明する。
い。例えばG8等の大型基板は、そのサイズに応じて、基板温度の制限がある。従って、
水の気化温度(100℃以上)より高く、かつ可能な範囲で装置のメンテナビリティー、
スループットの良い温度を適宜選択すればよい。
混合ガスを適宜用いる。混合ガスの場合、成膜ガス全体に占める酸素ガスの割合が、0%
以上30%以下、好ましくは5%以上20%以下とする。
用いる酸素ガスやアルゴンガスは、露点が−40℃以下、好ましくは−80℃以下、より
好ましくは−100℃以下、より好ましくは−120℃以下にまで高純度化したガスを用
いることで金属酸化物に水分等が取り込まれることを可能な限り防ぐことができる。
ンバーは、金属酸化物にとって不純物となる水等を可能な限り除去すべくクライオポンプ
のような吸着式の真空排気ポンプを用いて高真空(5×10−7Paから1×10−4P
a程度まで)排気することが好ましい。または、ターボ分子ポンプとコールドトラップを
組み合わせて排気系からチャンバー内に気体、特に炭素または水素を含む気体が逆流しな
いようにしておくことが好ましい。
。例えば、[In]:[Ga]:[Zn]=4:2:4.1[原子数比]、または[In
]:[Ga]:[Zn]=5:1:7[原子数比]、またはその近傍値の原子数比である
金属酸化物ターゲットを用いることが好ましい。
膜条件、例えば、成膜中にマグネットユニットを上下または/及び左右に揺動させること
によって、本発明の複合金属酸化物を形成することができる。例えば、ターゲットを、0
.1Hz以上1kHz以下のビート(リズム、拍子、パルス、周波、周期またはサイクル
などと言い換えてもよい。)で回転または揺動させればよい。または、マグネットユニッ
トを、0.1Hz以上1kHz以下のビートで揺動させればよい。
混合ガスを用い、基板温度を130℃とし、[In]:[Ga]:[Zn]=4:2:4
.1[原子数比]のIn−Ga−Zn金属酸化物ターゲットを揺動させながら成膜を行う
ことで、本発明の金属酸化物を形成することができる。
組み合わせて用いることができる。
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置及び半導体装置の作製方法について、図
5乃至図14を参照して説明する。
図5(A)は、本発明の一態様の半導体装置であるトランジスタ100の上面図であり、
図5(B)は、図5(A)に示す一点鎖線X1−X2間における切断面の断面図に相当し
、図5(C)は、図5(A)に示す一点鎖線Y1−Y2間における切断面の断面図に相当
する。なお、図5(A)において、煩雑になることを避けるため、トランジスタ100の
構成要素の一部(ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜等)を省略して図示している。また
、一点鎖線X1−X2方向をチャネル長方向、一点鎖線Y1−Y2方向をチャネル幅方向
と呼称する場合がある。なお、トランジスタの上面図においては、以降の図面においても
図5(A)と同様に、構成要素の一部を省略して図示する場合がある。
スタである。
08と、金属酸化物108上の絶縁膜110と、絶縁膜110上の導電膜112と、絶縁
膜104、金属酸化物108、及び導電膜112上の絶縁膜116と、を有する。
属酸化物108を有する。例えば、金属酸化物108は、Inと、M(MはAl、Ga、
Y、またはSn)と、Znと、を有すると好ましい。
において、領域108nを有する。領域108nは、先に説明した金属酸化物108が、
n型化した領域である。なお、領域108nは、絶縁膜116と接し、絶縁膜116は、
窒素または水素を有する。そのため、絶縁膜116中の窒素または水素が領域108nに
添加されることで、キャリア密度が高くなりn型となる。
しい。一例としては、金属酸化物108のIn、M、及びZnの原子数の比を、In:M
:Zn=4:2:3近傍とすると好ましい。
n、M、及びZnの原子数の比を、In:M:Zn=5:1:6近傍としてもよい。ここ
で近傍とは、Inが5の場合、Mが0.5以上1.5以下であり、且つZnが5以上7以
下を含む。
ンジスタ100の電界効果移動度を高くすることができる。具体的には、トランジスタ1
00の電界効果移動度が10cm2/Vsを超える、さらに好ましくはトランジスタ10
0の電界効果移動度が30cm2/Vsを超えることが可能となる。
イバに用いることで、額縁幅の狭い(狭額縁ともいう)表示装置を提供することができる
。また、上記の電界効果移動度が高いトランジスタを、表示装置が有する信号線からの信
号の供給を行うソースドライバ(とくに、ソースドライバが有するシフトレジスタの出力
端子に接続されるデマルチプレクサ)に用いることで、表示装置に接続される配線数が少
ない表示装置を提供することができる。
も、金属酸化物108の結晶性が高い場合、電界効果移動度が低くなる場合がある。
ffraction)を用いて分析する、あるいは、透過型電子顕微鏡(TEM:Tra
nsmissionElectronMicroscope)を用いて分析することで解
析できる。
なる。例えば、金属酸化物108中に酸素欠損が形成されると、該酸素欠損に水素が結合
し、キャリア供給源となる。金属酸化物108中にキャリア供給源が生成されると、金属
酸化物108を有するトランジスタ100の電気特性の変動、代表的にはしきい値電圧の
シフトが生じる。したがって、金属酸化物108においては、酸素欠損が少ないほど好ま
しい。
酸化物108の上方に形成される絶縁膜110及び金属酸化物108の下方に形成される
絶縁膜104のいずれか一方または双方が、過剰酸素を含有する構成である。絶縁膜10
4及び絶縁膜110のいずれか一方または双方から金属酸化物108へ酸素または過剰酸
素を移動させることで、金属酸化物中の酸素欠損を低減することが可能となる。
与えるため問題となる。したがって、金属酸化物108においては、水素または水分など
の不純物が少ないほど好ましい。
用いることで、優れた電気特性を有するトランジスタを作製することができ好ましい。こ
こでは、不純物濃度が低く、欠陥準位密度の低い(酸素欠損の少ない)ことを高純度真性
または実質的に高純度真性とよぶ。高純度真性または実質的に高純度真性である金属酸化
物は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる。従って、該
金属酸化物にチャネル形成領域が形成されるトランジスタは、しきい値電圧がマイナスと
なる電気特性(ノーマリーオンともいう。)になることが少ない。また、高純度真性また
は実質的に高純度真性である金属酸化物は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度
も低くなる場合がある。また、高純度真性または実質的に高純度真性である金属酸化物は
、オフ電流が著しく小さく、チャネル幅が1×106μmでチャネル長が10μmの素子
であっても、ソース電極とドレイン電極間の電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範
囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×1
0−13A以下という特性を得ることができる。
絶縁膜118と、絶縁膜116、118に設けられた開口部141aを介して、領域10
8nに電気的に接続される導電膜120aと、絶縁膜116、118に設けられた開口部
141bを介して、領域108nに電気的に接続される導電膜120bと、を有していて
もよい。
膜と、絶縁膜116を第3の絶縁膜と、絶縁膜118を第4の絶縁膜と、それぞれ呼称す
る場合がある。また、導電膜112は、ゲート電極としての機能を有し、導電膜120a
は、ソース電極としての機能を有し、導電膜120bは、ドレイン電極としての機能を有
する。
剰酸素領域を有する。絶縁膜110が過剰酸素領域を有することで、金属酸化物108中
に過剰酸素を供給することができる。よって、金属酸化物108中に形成されうる酸素欠
損を過剰酸素により補填することができるため、信頼性の高い半導体装置を提供すること
ができる。
形成される絶縁膜104に過剰酸素を供給してもよい。この場合、絶縁膜104中に含ま
れる過剰酸素は、領域108nにも供給されうる。領域108n中に過剰酸素が供給され
ると、領域108n中の抵抗が高くなり、好ましくない。一方で、金属酸化物108の上
方に形成される絶縁膜110に過剰酸素を有する構成とすることで、導電膜112と重畳
する領域にのみ選択的に過剰酸素を供給させることが可能となる。
次に、本実施の形態の半導体装置に含まれる構成要素について、詳細に説明する。
基板102の材質などに大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐えうる程度の
耐熱性を有している必要がある。例えば、ガラス基板、セラミック基板、石英基板、サフ
ァイア基板等を、基板102として用いてもよい。また、シリコンや炭化シリコンを材料
とした単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウム等の化合物半導体基
板、SOI基板等を適用することも可能であり、これらの基板上に半導体素子が設けられ
たものを、基板102として用いてもよい。なお、基板102として、ガラス基板を用い
る場合、第6世代(1500mm×1850mm)、第7世代(1870mm×2200
mm)、第8世代(2200mm×2400mm)、第9世代(2400mm×2800
mm)、第10世代(2950mm×3400mm)等の大面積基板を用いることで、大
型の表示装置を作製することができる。
を形成してもよい。または、基板102とトランジスタ100の間に剥離層を設けてもよ
い。剥離層は、その上に半導体装置を一部あるいは全部完成させた後、基板102より分
離し、他の基板に転載するのに用いることができる。その際、トランジスタ100は耐熱
性の劣る基板や可撓性の基板にも転載できる。
絶縁膜104としては、スパッタリング法、CVD法、蒸着法、パルスレーザー堆積(P
LD)法、印刷法、塗布法等を適宜用いて形成することができる。また、絶縁膜104と
しては、例えば、酸化物絶縁膜または窒化物絶縁膜を単層または積層して形成することが
できる。なお、金属酸化物108との界面特性を向上させるため、絶縁膜104において
少なくとも金属酸化物108と接する領域は酸化物絶縁膜で形成することが好ましい。ま
た、絶縁膜104として加熱により酸素を放出する酸化物絶縁膜を用いることで、加熱処
理により絶縁膜104に含まれる酸素を、金属酸化物108に移動させることが可能であ
る。
200nm以上1000nm以下とすることができる。絶縁膜104を厚くすることで、
絶縁膜104の酸素放出量を増加させることができると共に、絶縁膜104と金属酸化物
108との界面における界面準位、並びに金属酸化物108に含まれる酸素欠損を低減す
ることが可能である。
シリコン、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ガリウムまたはGa−Zn酸化物な
どを用いればよく、単層または積層で設けることができる。本実施の形態では、絶縁膜1
04として、窒化シリコン膜と、酸化窒化シリコン膜との積層構造を用いる。このように
、絶縁膜104を積層構造として、下層側に窒化シリコン膜を用い、上層側に酸化窒化シ
リコン膜を用いることで、金属酸化物108中に効率よく酸素を導入することができる。
ゲート電極として機能する導電膜112、ソース電極として機能する導電膜120a、ド
レイン電極として機能する導電膜120bとしては、クロム(Cr)、銅(Cu)、アル
ミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、タン
タル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)、マンガン(Mn)、ニッケル(N
i)、鉄(Fe)、コバルト(Co)から選ばれた金属元素、または上述した金属元素を
成分とする合金か、上述した金属元素を組み合わせた合金等を用いてそれぞれ形成するこ
とができる。
−Sn酸化物)、インジウムとタングステンとを有する酸化物(In−W酸化物)、イン
ジウムとタングステンと亜鉛とを有する酸化物(In−W−Zn酸化物)、インジウムと
チタンとを有する酸化物(In−Ti酸化物)、インジウムとチタンと錫とを有する酸化
物(In−Ti−Sn酸化物)、インジウムと亜鉛とを有する酸化物(In−Zn酸化物
)、インジウムと錫とシリコンとを有する酸化物(In−Sn−Si酸化物)、インジウ
ムとガリウムと亜鉛とを有する酸化物(In−Ga−Zn酸化物)等の酸化物導電体また
は金属酸化物を適用することもできる。
OxideConductor)と呼称してもよい。酸化物導電体としては、例えば、金
属酸化物に酸素欠損を形成し、該酸素欠損に水素を添加すると、伝導帯近傍にドナー準位
が形成される。この結果、金属酸化物は、導電性が高くなり導電体化する。導電体化され
た金属酸化物を、酸化物導電体ということができる。一般に、金属酸化物は、エネルギー
ギャップが大きいため、可視光に対して透光性を有する。一方、酸化物導電体は、伝導帯
近傍にドナー準位を有する金属酸化物である。したがって、酸化物導電体は、ドナー準位
による吸収の影響は小さく、可視光に対して金属酸化物と同程度の透光性を有する。
することができるので好適である。
r、Fe、Co、Mo、Ta、またはTi)を適用してもよい。Cu−X合金膜を用いる
ことで、ウエットエッチングプロセスで加工できるため、製造コストを抑制することが可
能となる。
タングステン、タンタル、及びモリブデンの中から選ばれるいずれか一つまたは複数を有
すると好適である。特に、導電膜112、120a、120bとしては、窒化タンタル膜
を用いると好適である。当該窒化タンタル膜は、導電性を有し、且つ、銅または水素に対
して、高いバリア性を有する。また、窒化タンタル膜は、さらに自身からの水素の放出が
少ないため、金属酸化物108と接する導電膜、または金属酸化物108の近傍の導電膜
として、好適に用いることができる。
る。当該無電解めっき法により形成できる材料としては、例えば、Cu、Ni、Al、A
u、Sn、Co、Ag、及びPdの中から選ばれるいずれか一つまたは複数を用いること
が可能である。特に、CuまたはAgを用いると、導電膜の抵抗を低くすることができる
ため、好適である。
トランジスタ100のゲート絶縁膜として機能する絶縁膜110としては、プラズマ化学
気相堆積(PECVD:(PlasmaEnhancedChemicalVaporD
eposition))法、スパッタリング法等により、酸化シリコン膜、酸化窒化シリ
コン膜、窒化酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜
、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ガリウム膜、酸化タンタル膜、酸化マ
グネシウム膜、酸化ランタン膜、酸化セリウム膜および酸化ネオジム膜を一種以上含む絶
縁層を用いることができる。なお、絶縁膜110を、2層の積層構造または3層以上の積
層構造としてもよい。
絶縁膜110は、酸化物絶縁膜であることが好ましく、化学量論的組成よりも過剰に酸素
を含有する領域(過剰酸素領域)を有することがより好ましい。別言すると、絶縁膜11
0は、酸素を放出することが可能な絶縁膜である。なお、絶縁膜110に過剰酸素領域を
設けるには、例えば、酸素雰囲気下にて絶縁膜110を形成する、もしくは成膜後の絶縁
膜110を酸素雰囲気下で熱処理すればよい。
フニウムは、酸化シリコンや酸化窒化シリコンと比べて比誘電率が高い。したがって、酸
化シリコンを用いた場合と比べて、絶縁膜110の膜厚を大きくできるため、トンネル電
流によるリーク電流を小さくすることができる。すなわち、オフ電流の小さいトランジス
タを実現することができる。さらに、結晶構造を有する酸化ハフニウムは、非晶質構造を
有する酸化ハフニウムと比べて高い比誘電率を備える。したがって、オフ電流の小さいト
ランジスタとするためには、結晶構造を有する酸化ハフニウムを用いることが好ましい。
結晶構造の例としては、単斜晶系や立方晶系などが挙げられる。ただし、本発明の一態様
は、これらに限定されない。
ESR:ElectronSpinResonance)で観察されるシグナルが少ない
方が好ましい。例えば、上述のシグナルとしては、g値が2.001に観察されるE’セ
ンターが挙げられる。なお、E’センターは、シリコンのダングリングボンドに起因する
。絶縁膜110としては、E’センター起因のスピン密度が、3×1017spins/
cm3以下、好ましくは5×1016spins/cm3以下である酸化シリコン膜、ま
たは酸化窒化シリコン膜を用いればよい。
金属酸化物108としては、先に示す金属酸化物を用いることができる。
以下に、図15(A)、図15(B)、および図15(C)を用いて、本発明に係る金属
酸化物が有するインジウム、元素Mおよび亜鉛の原子数比の好ましい範囲について説明す
る。なお、図15(A)、図15(B)、および図15(C)には、酸素の原子数比につ
いては記載しない。また、金属酸化物が有するインジウム、元素M、および亜鉛の原子数
比のそれぞれの項を[In]、[M]、および[Zn]とする。
:[Zn]=(1+α):(1−α):1の原子数比(−1≦α≦1)となるライン、[
In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):2の原子数比となるライン、[I
n]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):3の原子数比となるライン、[In
]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):4の原子数比となるライン、および[
In]:[M]:[Zn]=(1+α):(1−α):5の原子数比となるラインを表す
。
るライン、[In]:[M]:[Zn]=2:1:βの原子数比となるライン、[In]
:[M]:[Zn]=1:1:βの原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]
=1:2:βの原子数比となるライン、[In]:[M]:[Zn]=1:3:βの原子
数比となるライン、および[In]:[M]:[Zn]=1:4:βの原子数比となるラ
インを表す。
Zn]=0:2:1の原子数比、およびその近傍値の金属酸化物は、スピネル型の結晶構
造をとりやすい。
ば、原子数比が[In]:[M]:[Zn]=0:2:1の近傍値である場合、スピネル
型の結晶構造と層状の結晶構造との二相が共存しやすい。また、原子数比が[In]:[
M]:[Zn]=1:0:0の近傍値である場合、ビックスバイト型の結晶構造と層状の
結晶構造との二相が共存しやすい。金属酸化物中に複数の相が共存する場合、異なる結晶
構造の間において、結晶粒界が形成される場合がある。
原子数比の好ましい範囲の一例について示している。
子移動度)を高くすることができる。従って、インジウムの含有率が高い金属酸化物はイ
ンジウムの含有率が低い金属酸化物と比較してキャリア移動度が高くなる。
くなる。従って、原子数比が[In]:[M]:[Zn]=0:1:0、およびその近傍
値である場合(例えば図15(C)に示す領域C)は、絶縁性が高くなる。
で示される原子数比を有することが好ましい。
が高い優れた金属酸化物が得られる。
値を含む。近傍値には、例えば、[In]:[M]:[Zn]=5:3:4が含まれる。
また、領域Bは、[In]:[M]:[Zn]=5:1:6、およびその近傍値、および
[In]:[M]:[Zn]=5:1:7、およびその近傍値を含む。
であっても、形成条件により、金属酸化物の性質が異なる場合がある。例えば、金属酸化
物をスパッタリング装置にて成膜する場合、ターゲットの原子数比からずれた原子数比の
膜が形成される。また、成膜時の基板温度によっては、ターゲットの[Zn]よりも、膜
の[Zn]が小さくなる場合がある。従って、図示する領域は、金属酸化物が特定の特性
を有する傾向がある原子数比を示す領域であり、領域A乃至領域Cの境界は厳密ではない
。
しては、多結晶のIn−M−Zn酸化物を含むターゲットを用いると好ましい。なお、成
膜される金属酸化物108の原子数比は、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金
属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。例えば、金属酸化物108に用
いるスパッタリングターゲットの組成がIn:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比]
の場合、成膜される金属酸化物108の組成は、In:Ga:Zn=4:2:3[原子数
比]の近傍となる場合がある。また、金属酸化物108に用いるスパッタリングターゲッ
トの組成がIn:Ga:Zn=5:1:7[原子数比]の場合、成膜される金属酸化物1
08の組成は、In:Ga:Zn=5:1:6[原子数比]の近傍となる場合がある。
上である。このように、エネルギーギャップの広い金属酸化物を用いることで、トランジ
スタ100のオフ電流を低減することができる。
後述するCAAC−OS、多結晶構造、微結晶構造、または非晶質構造を含む。非単結晶
構造において、非晶質構造は最も欠陥準位密度が高い。
絶縁膜116は、窒素または水素を有する。絶縁膜116としては、例えば、窒化物絶縁
膜が挙げられる。該窒化物絶縁膜としては、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化窒化
シリコン等を用いて形成することができる。絶縁膜116に含まれる水素濃度は、1×1
022atoms/cm3以上であると好ましい。また、絶縁膜116は、金属酸化物1
08の領域108nと接する。したがって、絶縁膜116と接する領域108n中の不純
物(窒素または水素)濃度が高くなり、領域108nのキャリア密度を高めることができ
る。
絶縁膜118としては、酸化物絶縁膜を用いることができる。また、絶縁膜118として
は、酸化物絶縁膜と、窒化物絶縁膜との積層膜を用いることができる。絶縁膜118とし
て、例えば酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸
化ハフニウム、酸化ガリウムまたはGa−Zn酸化物などを用いればよい。
ことが好ましい。
以下とすることができる。
次に、図5(A)(B)(C)に示すトランジスタと異なる構成について、図6(A)(
B)(C)を用いて説明する。
X1−X2間の断面図であり、図6(C)は図6(A)の一点鎖線Y1−Y2間の断面図
である。
導電膜106上の絶縁膜104と、絶縁膜104上の金属酸化物108と、金属酸化物1
08上の絶縁膜110と、絶縁膜110上の導電膜112と、絶縁膜104、金属酸化物
108、及び導電膜112上の絶縁膜116と、を有する。
構成である。図6(A)(B)(C)に示す、トランジスタ150は、先に示すトランジ
スタ100の構成に加え、導電膜106と、開口部143と、を有する。
43を介して、導電膜112と、電気的に接続される。よって、導電膜106と導電膜1
12には、同じ電位が与えられる。なお、開口部143を設けずに、導電膜106と、導
電膜112と、に異なる電位を与えてもよい。または、開口部143を設けずに、導電膜
106を遮光膜として用いてもよい。例えば、導電膜106を遮光性の材料により形成す
ることで、第2の領域108iに照射される下方からの光を抑制することができる。
ムゲート電極ともいう)としての機能を有し、導電膜112は、第2のゲート電極(トッ
プゲート電極ともいう)としての機能を有する。また、絶縁膜104は、第1のゲート絶
縁膜としての機能を有し、絶縁膜110は、第2のゲート絶縁膜としての機能を有する。
いることができる。特に導電膜106として、銅を含む材料により形成することで抵抗を
低くすることができるため好適である。例えば、導電膜106を窒化チタン膜、窒化タン
タル膜、またはタングステン膜上に銅膜を設ける積層構造とし、導電膜120a、120
bを窒化チタン膜、窒化タンタル膜、またはタングステン膜上に銅膜を設ける積層構造と
すると好適である。この場合、トランジスタ150を表示装置の画素トランジスタ及び駆
動トランジスタのいずれか一方または双方に用いることで、導電膜106と導電膜120
aとの間に生じる寄生容量、及び導電膜106と導電膜120bとの間に生じる寄生容量
を低くすることができる。したがって、導電膜106、導電膜120a、及び導電膜12
0bを、トランジスタ150の第1のゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極として
用いるのみならず、表示装置の電源供給用の配線、信号供給用の配線、または接続用の配
線等に用いる事も可能となる。
ジスタ100と異なり、金属酸化物108の上下にゲート電極として機能する導電膜を有
する構造である。トランジスタ150に示すように、本発明の一態様の半導体装置には、
複数のゲート電極を設けてもよい。
能する導電膜106と、第2のゲート電極として機能する導電膜112のそれぞれと対向
するように位置し、2つのゲート電極として機能する導電膜に挟まれている。
さよりも長く、金属酸化物108のチャネル幅方向全体は、絶縁膜110を間に挟んで導
電膜112に覆われている。また、導電膜112と導電膜106とは、絶縁膜104、及
び絶縁膜110に設けられる開口部143において接続されるため、金属酸化物108の
チャネル幅方向の側面の一方は、絶縁膜110を間に挟んで導電膜112と対向している
。
部143において接続され、且つ金属酸化物108の側端部よりも外側に位置する領域を
有する。
1のゲート電極として機能する導電膜106及び第2のゲート電極として機能する導電膜
112の電界によって電気的に取り囲むことができる。トランジスタ150のように、第
1のゲート電極及び第2のゲート電極の電界によって、チャネル形成領域が形成される金
属酸化物108を電気的に取り囲むトランジスタのデバイス構造をSurrounded
channel(S−channel)構造と呼ぶことができる。
膜112によってチャネルを誘起させるための電界を効果的に金属酸化物108に印加す
ることができるため、トランジスタ150の電流駆動能力が向上し、高いオン電流特性を
得ることが可能となる。また、オン電流を高くすることが可能であるため、トランジスタ
150を微細化することが可能となる。また、トランジスタ150の金属酸化物108は
、導電膜106、及び導電膜112によって取り囲まれた構造を有するため、トランジス
タ150の機械的強度を高めることができる。
が形成されていない側に、開口部143と異なる開口部を形成してもよい。
る一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には信号Aが、他方のゲート電
極には固定電位Vbが与えられてもよい。また、一方のゲート電極には信号Aが、他方の
ゲート電極には信号Bが与えられてもよい。また、一方のゲート電極には固定電位Vaが
、他方のゲート電極には固定電位Vbが与えられてもよい。
電位V1、または電位V2(V1>V2とする)の2種類の電位をとるデジタル信号であ
ってもよい。例えば、電位V1を高電源電位とし、電位V2を低電源電位とすることがで
きる。信号Aは、アナログ信号であってもよい。
ある。固定電位Vbは、電位V1、または電位V2であってもよい。この場合、固定電位
Vbを生成するための電位発生回路を、別途設ける必要がなく好ましい。固定電位Vbは
、電位V1、または電位V2と異なる電位であってもよい。固定電位Vbを低くすること
で、しきい値電圧VthAを高くできる場合がある。その結果、ゲートーソース間電圧V
gsが0Vのときのドレイン電流を低減し、トランジスタを有する回路のリーク電流を低
減できる場合がある。例えば、固定電位Vbを低電源電位よりも低くしてもよい。一方で
、固定電位Vbを高くすることで、しきい値電圧VthAを低くできる場合がある。その
結果、ゲート−ソース間電圧Vgsが高電源電位のときのドレイン電流を向上させ、トラ
ンジスタを有する回路の動作速度を向上できる場合がある。例えば、固定電位Vbを低電
源電位よりも高くしてもよい。
電位V3、または電位V4(V3>V4とする)の2種類の電位をとるデジタル信号であ
ってもよい。例えば、電位V3を高電源電位とし、電位V4を低電源電位とすることがで
きる。信号Bは、アナログ信号であってもよい。
つ信号であってもよい。この場合、トランジスタのオン電流を向上し、トランジスタを有
する回路の動作速度を向上できる場合がある。このとき、信号Aにおける電位V1及び電
位V2は、信号Bにおける電位V3及び電位V4と、異なっていても良い。例えば、信号
Bが入力されるゲートに対応するゲート絶縁膜が、信号Aが入力されるゲートに対応する
ゲート絶縁膜よりも厚い場合、信号Bの電位振幅(V3−V4)を、信号Aの電位振幅(
V1−V2)より大きくしても良い。そうすることで、トランジスタの導通状態または非
導通状態に対して、信号Aが与える影響と、信号Bが与える影響と、を同程度とすること
ができる場合がある。
持つ信号であってもよい。この場合、トランジスタの制御を信号Aと信号Bによって別々
に行うことができ、より高い機能を実現できる場合がある。例えば、トランジスタがnチ
ャネル型である場合、信号Aが電位V1であり、かつ、信号Bが電位V3である場合のみ
導通状態となる場合や、信号Aが電位V2であり、かつ、信号Bが電位V4である場合の
み非導通状態となる場合には、一つのトランジスタでNAND回路やNOR回路等の機能
を実現できる場合がある。また、信号Bは、しきい値電圧VthAを制御するための信号
であってもよい。例えば、信号Bは、トランジスタを有する回路が動作している期間と、
当該回路が動作していない期間と、で電位が異なる信号であっても良い。信号Bは、回路
の動作モードに合わせて電位が異なる信号であってもよい。この場合、信号Bは信号Aほ
ど頻繁には電位が切り替わらない場合がある。
信号、信号Aの電位を定数倍したアナログ信号、または、信号Aの電位を定数だけ加算も
しくは減算したアナログ信号等であってもよい。この場合、トランジスタのオン電流が向
上し、トランジスタを有する回路の動作速度を向上できる場合がある。信号Bは、信号A
と異なるアナログ信号であってもよい。この場合、トランジスタの制御を信号Aと信号B
によって別々に行うことができ、より高い機能を実現できる場合がある。
ナログ信号であり、信号Bがデジタル信号であってもよい。
同等の素子として機能させることができる場合がある。例えば、トランジスタがnチャネ
ル型である場合、固定電位Vaまたは固定電位Vbを高く(低く)することで、トランジ
スタの実効抵抗を低く(高く)することができる場合がある。固定電位Va及び固定電位
Vbを共に高く(低く)することで、一つのゲートしか有さないトランジスタによって得
られる実効抵抗よりも低い(高い)実効抵抗が得られる場合がある。
、同様の効果を奏する。
)に示すトランジスタ150は、導電膜120a、120b、及び絶縁膜118上に絶縁
膜122を有する。
122としては、絶縁性であればよく、無機材料または有機材料を用いて形成される。該
無機材料としては、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、窒化シ
リコン膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜等が挙げられる。該有機材料として
は、例えば、アクリル樹脂、またはポリイミド樹脂等の感光性の樹脂材料が挙げられる。
次に、図6(A)(B)(C)に示すトランジスタ150と異なる構成について、図7を
用いて説明する。
上面図としては、図6(A)に示すトランジスタ150と同様であるため、ここでの説明
は省略する。
の形状、及び絶縁膜110の形状がトランジスタ150と異なる。
12_1上の導電膜112_2と、を有する。例えば、導電膜112_1として、酸化物
導電膜を用いることにより、絶縁膜110に過剰酸素を添加することができる。上記酸化
物導電膜としては、スパッタリング法を用い、酸素ガスを含む雰囲気にて形成すればよい
。また、上記酸化物導電膜としては、例えば、インジウムと錫とを有する酸化物、タング
ステンとインジウムとを有する酸化物、タングステンとインジウムと亜鉛とを有する酸化
物、チタンとインジウムとを有する酸化物、チタンとインジウムと錫とを有する酸化物、
インジウムと亜鉛とを有する酸化物、シリコンとインジウムと錫とを有する酸化物、イン
ジウムとガリウムと亜鉛とを有する酸化物等が挙げられる。
06とが接続される。開口部143を形成する際に、導電膜112_1となる導電膜を形
成した後、開口部143を形成することで、図7(B)に示す形状とすることができる。
導電膜112_1に酸化物導電膜を適用した場合、導電膜112_2と、導電膜106と
が接続される構成とすることで、導電膜112と導電膜106との接続抵抗を低くするこ
とができる。
り具体的には、導電膜112の下端部は、導電膜112の上端部よりも外側に形成される
。また、絶縁膜110の下端部は、絶縁膜110の上端部よりも外側に形成される。また
、導電膜112の下端部は、絶縁膜110の上端部と概略同じ位置に形成される。
ンジスタ160の導電膜112及び絶縁膜110が矩形の場合と比較し、絶縁膜116の
被覆性を高めることができるため好適である。
、同様の効果を奏する。
次に、図6(A)(B)(C)に示すトランジスタ150の作製方法の一例について、図
8乃至図10を用いて説明する。なお、図8乃至図10は、トランジスタ150の作製方
法を説明するチャネル長方向、及びチャネル幅方向の断面図である。
に絶縁膜104を形成し、絶縁膜104上に金属酸化物膜を形成する。その後、金属酸化
物膜を島状に加工することで、金属酸化物108aを形成する(図8(A)参照)。
いては、導電膜106として、スパッタリング装置を用い、厚さ50nmのタングステン
膜と、厚さ400nmの銅膜との積層膜を形成する。
エッチング法のいずれか一方または双方を用いればよい。本実施の形態では、ウエットエ
ッチング法にて銅膜をエッチングしたのち、ドライエッチング法にてタングステン膜をエ
ッチングすることで導電膜を加工し、導電膜106を形成する。
LD)法、印刷法、塗布法等を適宜用いて形成することができる。本実施の形態において
は、絶縁膜104として、PECVD装置を用い、厚さ400nmの窒化シリコン膜と、
厚さ50nmの酸化窒化シリコン膜とを形成する。
に添加する酸素としては、酸素ラジカル、酸素原子、酸素原子イオン、酸素分子イオン等
がある。また、添加方法としては、イオンドーピング法、イオン注入法、プラズマ処理法
等がある。また、絶縁膜上に酸素の脱離を抑制する膜を形成した後、該膜を介して絶縁膜
104に酸素を添加してもよい。
、クロム、タンタル、チタン、モリブデン、ニッケル、鉄、コバルト、またはタングステ
ンの1以上を有する導電膜あるいは半導体膜を用いて形成することができる。
プラズマを発生させることで、絶縁膜104への酸素添加量を増加させることができる。
ウムガス、アルゴンガス、キセノンガスなど)を混合させてもよい。なお、金属酸化物1
08aを形成する際の成膜ガス全体に占める酸素ガスの割合(以下、酸素流量比ともいう
)としては、0%以上30%以下、好ましくは5%以上20%以下である。
しくは基板温度を室温以上140℃以下とすればよい。金属酸化物108aの形成時の基
板温度を、例えば、室温以上140℃未満とすると、生産性が高くなり好ましい。
m以上100nm以下、さらに好ましくは3nm以上60nm以下とすればよい。
る場合、金属酸化物108aを成膜する際の基板温度を200℃以上300℃以下とした
場合、基板102が変形する(歪むまたは反る)場合がある。よって、大型のガラス基板
を用いる場合においては、金属酸化物108aの成膜する際の基板温度を室温以上200
℃未満とすることで、ガラス基板の変形を抑制することができる。
用いる酸素ガスやアルゴンガスは、露点が−40℃以下、好ましくは−80℃以下、より
好ましくは−100℃以下、より好ましくは−120℃以下にまで高純度化したガスを用
いることで金属酸化物に水分等が取り込まれることを可能な限り防ぐことができる。
ンバーは、金属酸化物にとって不純物となる水等を可能な限り除去すべくクライオポンプ
のような吸着式の真空排気ポンプを用いて、高真空(5×10−7Paから1×10−4
Pa程度まで)に排気することが好ましい。特に、スパッタリング装置の待機時における
、チャンバー内のH2Oに相当するガス分子(m/z=18に相当するガス分子)の分圧
を1×10−4Pa以下、好ましく5×10−5Pa以下とすることが好ましい。
パッタリング法により形成する。また、金属酸化物108aの形成時の基板温度と、酸素
流量比は、適宜、設定することができる。また、チャンバー内の圧力を0.6Paとし、
スパッタリング装置内に設置された金属酸化物ターゲットに2500WのAC電力を供給
することで、酸化物を成膜する。
法及びドライエッチング法のいずれか一方または双方を用いればよい。
化または脱水化をしてもよい。加熱処理の温度は、代表的には、150℃以上基板の歪み
点未満、または250℃以上450℃以下、または300℃以上450℃以下である。
素を含む不活性雰囲気で行うことができる。または、不活性雰囲気で加熱した後、酸素雰
囲気で加熱してもよい。なお、上記不活性雰囲気及び酸素雰囲気に水素、水などが含まれ
ないことが好ましい。処理時間は3分以上24時間以下とすればよい。
、短時間に限り、基板の歪み点以上の温度で熱処理を行うことができる。そのため加熱処
理時間を短縮することができる。
とで、金属酸化物において、SIMSにより得られる水素濃度を5×1019atoms
/cm3以下、または1×1019atoms/cm3以下、5×1018atoms/
cm3以下、または1×1018atoms/cm3以下、または5×1017atom
s/cm3以下、または1×1016atoms/cm3以下とすることができる。
B)参照)。
気相堆積装置(PECVD装置、または単にプラズマCVD装置という)を用いて形成す
ることができる。この場合、原料ガスとしては、シリコンを含む堆積性気体及び酸化性気
体を用いることが好ましい。シリコンを含む堆積性気体の代表例としては、シラン、ジシ
ラン、トリシラン、フッ化シラン等がある。酸化性気体としては、酸素、オゾン、一酸化
二窒素、二酸化窒素等がある。
り大きく100倍未満、または40倍以上80倍以下とし、処理室内の圧力を100Pa
未満、または50Pa以下とするPECVD装置を用いることで、欠陥量の少ない酸化窒
化シリコン膜を形成することができる。
基板を280℃以上400℃以下に保持し、処理室に原料ガスを導入して処理室内におけ
る圧力を20Pa以上250Pa以下、さらに好ましくは100Pa以上250Pa以下
とし、処理室内に設けられる電極に高周波電力を供給する条件により、絶縁膜110_0
として、緻密である酸化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜を形成することができる。
マイクロ波とは300MHzから300GHzの周波数域を指す。マイクロ波は、電子温
度が低く、電子エネルギーが小さい。また、供給された電力において、電子の加速に用い
られる割合が少なく、より多くの分子の解離及び電離に用いられることが可能であり、密
度の高いプラズマ(高密度プラズマ)を励起することができる。このため、被成膜面及び
堆積物へのプラズマダメージが少なく、欠陥の少ない絶縁膜110_0を形成することが
できる。
きる。有機シランガスとしては、珪酸エチル(TEOS:化学式Si(OC2H5)4)
、テトラメチルシラン(TMS:化学式Si(CH3)4)、テトラメチルシクロテトラ
シロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキ
サメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC2H5)3)、ト
リスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH3)2)3)などのシリコン含有化合物を
用いることができる。有機シランガスを用いたCVD法を用いることで、被覆性の高い絶
縁膜110_0を形成することができる。
化窒化シリコン膜を形成する。
縁膜110_0、及び絶縁膜104の一部をエッチングすることで、導電膜106に達す
る開口部143を形成する(図8(C)参照)。
れか一方または双方を用いればよい。本実施の形態においては、ドライエッチング法を用
い、開口部143を形成する。
_0を形成する。また、導電膜112_0として、例えば金属酸化膜を用いる場合、導電
膜112_0の形成時に絶縁膜110_0中に酸素が添加される場合がある(図8(D)
参照)。
ている。また、開口部143を覆うように、導電膜112_0を形成することで、導電膜
106と、導電膜112_0とが電気的に接続される。
は、スパッタリング法を用い、形成時に酸素ガスを含む雰囲気で形成することが好ましい
。形成時に酸素ガスを含む雰囲気で導電膜112_0を形成することで、絶縁膜110_
0中に酸素を好適に添加することができる。なお、導電膜112_0の形成方法としては
、スパッタリング法に限定されず、その他の方法、例えばALD法を用いてもよい。
100nmのIn−Ga−Zn酸化物であるIGZO膜(In:Ga:Zn=4:2:4
.1(原子数比)を成膜する。また、導電膜112_0の形成前、または導電膜112_
0の形成後に、絶縁膜110_0中に酸素添加処理を行ってもよい。当該酸素添加処理の
方法としては、絶縁膜104の形成後に行うことのできる酸素の添加処理と同様とすれば
よい。
する(図9(A)参照)。
0を加工する。また、導電膜112_0及び絶縁膜110_0の加工後に、マスク140
を除去する。導電膜112_0、及び絶縁膜110_0を加工することで、島状の導電膜
112、及び島状の絶縁膜110が形成される(図9(B)参照)。
10_0を加工する。
金属酸化物108aの膜厚が薄くなる場合がある。または、導電膜112、及び絶縁膜1
10の加工の際に、金属酸化物108aが重畳しない領域の絶縁膜104の膜厚が薄くな
る場合がある。また、導電膜112_0、及び絶縁膜110_0の加工の際に、エッチャ
ントまたはエッチングガス(例えば、塩素など)が金属酸化物108a中に添加される、
あるいは導電膜112_0、または絶縁膜110_0の構成元素が金属酸化物108中に
添加される場合がある。
。なお、絶縁膜116を形成することで、絶縁膜116と接する金属酸化物108aの一
部は、領域108nとなる。ここで、導電膜112と重畳する金属酸化物108aは、金
属酸化物108とする。(図9(C)参照)。
いては、絶縁膜116として、PECVD装置を用い、厚さ100nmの窒化酸化シリコ
ン膜を形成する。また、当該窒化酸化シリコン膜の形成時において、プラズマ処理と、成
膜処理との2つのステップを220℃の温度で行う。当該プラズマ処理としては、成膜前
に流量100sccmのアルゴンガスと、流量1000sccmの窒素ガスとを、チャン
バー内に導入し、チャンバー内の圧力を40Paとし、RF電源(27.12MHz)に
1000Wの電力を供給する。また、成膜処理としては、流量50sccmのシランガス
と、流量5000sccmの窒素ガスと、流量100sccmのアンモニアガスとを、チ
ャンバー内に導入し、チャンバー内の圧力を100Paとし、RF電源(27.12MH
z)に1000Wの電力を供給する。
08nに窒化酸化シリコン膜中の窒素または水素を供給することができる。また、絶縁膜
116の形成時の温度を上述の温度とすることで、絶縁膜110に含まれる過剰酸素が外
部に放出されるのを抑制することができる。
いては、絶縁膜118として、PECVD装置を用い、厚さ300nmの酸化窒化シリコ
ン膜を形成する。
18及び絶縁膜116の一部をエッチングすることで、領域108nに達する開口部14
1a、141bを形成する(図10(B)参照)。
びドライエッチング法のいずれか一方または双方を用いればよい。本実施の形態において
は、ドライエッチング法を用い、絶縁膜118、及び絶縁膜116を加工する。
膜を形成し、当該導電膜を所望の形状に加工することで導電膜120a、120bを形成
する(図10(C)参照)。
施の形態においては、導電膜120a、120bとして、スパッタリング装置を用い、厚
さ50nmのタングステン膜と、厚さ400nmの銅膜との積層膜を形成する。
法及びドライエッチング法のいずれか一方または双方を用いればよい。本実施の形態では
、ウエットエッチング法にて銅膜をエッチングしたのち、ドライエッチング法にてタング
ステン膜をエッチングすることで導電膜を加工し、導電膜120a、120bを形成する
。
。
できる。
上述の形成方法の他、スパッタリング法、化学気相堆積(CVD)法、真空蒸着法、パル
スレーザー堆積(PLD)法、ALD法を用いて形成することができる。あるいは、塗布
法や印刷法で形成することができる。成膜方法としては、スパッタリング法、プラズマ化
学気相堆積(PECVD)法が代表的であるが、熱CVD法でもよい。熱CVD法の例と
して、有機金属化学気相堆積(MOCVD)法が挙げられる。
ンバー内に送り、基板近傍または基板上で反応させて基板上に堆積させることで成膜を行
う。このように、熱CVD法は、プラズマを発生させない成膜方法であるため、プラズマ
ダメージにより欠陥が生成されることが無いという利点を有する。
形成することができる。
ハフニウム前駆体を含む液体(ハフニウムアルコキシドや、テトラキスジメチルアミドハ
フニウム(TDMAH、Hf[N(CH3)2]4)やテトラキス(エチルメチルアミド
)ハフニウムなどのハフニウムアミド)を気化させた原料ガスと、酸化剤としてオゾン(
O3)の2種類のガスを用いる。
アルミニウム前駆体を含む液体(トリメチルアルミニウム(TMA、Al(CH3)3)
など)を気化させた原料ガスと、酸化剤としてH2Oの2種類のガスを用いる。他の材料
としては、トリス(ジメチルアミド)アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、アル
ミニウムトリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)などが
ある。
ロジシランを被成膜面に吸着させ、酸化性ガス(O2、一酸化二窒素)のラジカルを供給
して吸着物と反応させる。
とB2H6ガスを順次導入して初期タングステン膜を形成し、その後、WF6ガスとH2
ガスとを用いてタングステン膜を形成する。なお、B2H6ガスに代えてSiH4ガスを
用いてもよい。
膜する場合には、In(CH3)3ガスとO3ガスを用いてIn−O層を形成し、その後
、Ga(CH3)3ガスとO3ガスとを用いてGaO層を形成し、更にその後Zn(CH
3)2ガスとO3ガスとを用いてZnO層を形成する。なお、これらの層の順番はこの例
に限らない。また、これらのガスを用いてIn−Ga−O層やIn−Zn−O層、Ga−
Zn−O層などの混合化合物層を形成しても良い。なお、O3ガスに代えてAr等の不活
性ガスで水をバブリングして得られたH2Oガスを用いても良いが、Hを含まないO3ガ
スを用いる方が好ましい。
図11(A)は、トランジスタ300Aの上面図であり、図11(B)は、図11(A)
に示す一点鎖線X1−X2間における切断面の断面図に相当し、図11(C)は、図11
(A)に示す一点鎖線Y1−Y2間における切断面の断面図に相当する。なお、図11(
A)において、煩雑になることを避けるため、トランジスタ300Aの構成要素の一部(
ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜等)を省略して図示している。また、一点鎖線X1−
X2方向をチャネル長方向、一点鎖線Y1−Y2方向をチャネル幅方向と呼称する場合が
ある。なお、トランジスタの上面図においては、以降の図面においても図11(A)と同
様に、構成要素の一部を省略して図示する場合がある。
導電膜304上の絶縁膜306と、絶縁膜306上の絶縁膜307と、絶縁膜307上の
金属酸化物308と、金属酸化物308上の導電膜312aと、金属酸化物308上の導
電膜312bと、を有する。また、トランジスタ300A上、より詳しくは、導電膜31
2a、312b及び金属酸化物308上には絶縁膜314、316、及び絶縁膜318が
設けられる。
のゲート絶縁膜としての機能を有し、絶縁膜314、316、318は、トランジスタ3
00Aの保護絶縁膜としての機能を有する。また、トランジスタ300Aにおいて、導電
膜304は、ゲート電極としての機能を有し、導電膜312aは、ソース電極としての機
能を有し、導電膜312bは、ドレイン電極としての機能を有する。
16を第2の絶縁膜と、絶縁膜318を第3の絶縁膜と、それぞれ呼称する場合がある。
発明の一態様の金属酸化物は、チャネルエッチ型のトランジスタに好適に用いることがで
きる。
図12(A)は、トランジスタ300Bの上面図であり、図12(B)は、図12(A)
に示す一点鎖線X1−X2間における切断面の断面図に相当し、図12(C)は、図12
(A)に示す一点鎖線Y1−Y2間における切断面の断面図に相当する。
導電膜304上の絶縁膜306と、絶縁膜306上の絶縁膜307と、絶縁膜307上の
金属酸化物308と、金属酸化物308上の絶縁膜314と、絶縁膜314上の絶縁膜3
16と、絶縁膜314及び絶縁膜316に設けられる開口部341aを介して金属酸化物
308に電気的に接続される導電膜312aと、絶縁膜314及び絶縁膜316に設けら
れる開口部341bを介して金属酸化物308に電気的に接続される導電膜312bとを
有する。また、トランジスタ300B上、より詳しくは、導電膜312a、312b、及
び絶縁膜316上には絶縁膜318が設けられる。
のゲート絶縁膜としての機能を有し、絶縁膜314、316は、金属酸化物308の保護
絶縁膜としての機能を有し、絶縁膜318は、トランジスタ300Bの保護絶縁膜として
の機能を有する。また、トランジスタ300Bにおいて、導電膜304は、ゲート電極と
しての機能を有し、導電膜312aは、ソース電極としての機能を有し、導電膜312b
は、ドレイン電極としての機能を有する。
し、図12(A)(B)(C)に示すトランジスタ300Bは、チャネル保護型の構造で
ある。本発明の一態様の金属酸化物は、チャネル保護型のトランジスタにも好適に用いる
ことができる。
図13(A)は、トランジスタ300Cの上面図であり、図13(B)は、図13(A)
に示す一点鎖線X1−X2間における切断面の断面図に相当し、図13(C)は、図13
(A)に示す一点鎖線Y1−Y2間における切断面の断面図に相当する。
00Bと絶縁膜314、316の形状が相違する。具体的には、トランジスタ300Cの
絶縁膜314、316は、金属酸化物308のチャネル形成領域上に島状に設けられる。
その他の構成は、トランジスタ300Bと同様である。
図14(A)は、トランジスタ300Dの上面図であり、図14(B)は、図14(A)
に示す一点鎖線X1−X2間における切断面の断面図に相当し、図14(C)は、図14
(A)に示す一点鎖線Y1−Y2間における切断面の断面図に相当する。
導電膜304上の絶縁膜306と、絶縁膜306上の絶縁膜307と、絶縁膜307上の
金属酸化物308と、金属酸化物308上の導電膜312aと、金属酸化物308上の導
電膜312bと、金属酸化物308、及び導電膜312a、312b上の絶縁膜314と
、絶縁膜314上の絶縁膜316と、絶縁膜316上の絶縁膜318と、絶縁膜318上
の導電膜320a、320bと、を有する。
の第1のゲート絶縁膜としての機能を有し、絶縁膜314、316、318は、トランジ
スタ300Dの第2のゲート絶縁膜としての機能を有する。また、トランジスタ300D
において、導電膜304は、第1のゲート電極としての機能を有し、導電膜320aは、
第2のゲート電極としての機能を有し、導電膜320bは、表示装置に用いる画素電極と
しての機能を有する。また、導電膜312aは、ソース電極としての機能を有し、導電膜
312bは、ドレイン電極としての機能を有する。
16、318に設けられる開口部342b、342cにおいて、導電膜304に接続され
る。よって、導電膜320aと導電膜304とは、同じ電位が与えられる。
0aと導電膜304を接続する構成について例示したが、これに限定されない。例えば、
開口部342bまたは開口部342cのいずれか一方の開口部のみを形成し、導電膜32
0aと導電膜304を接続する構成、または開口部342b及び開口部342cを設けず
に、導電膜320aと導電膜304を接続しない構成としてもよい。なお、導電膜320
aと導電膜304とを接続しない構成の場合、導電膜320aと導電膜304には、それ
ぞれ異なる電位を与えることができる。
介して、導電膜312bと接続される。
合わせて実施することができる。
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置を用いた表示装置の表示部等に用いるこ
とのできる表示パネルの一例について、図16及び図17を用いて説明する。以下で例示
する表示パネルは、反射型の液晶素子と、発光素子との双方を有し、透過モードと反射モ
ードの両方の表示を行うことのできる、表示パネルである。なお、本発明の一態様の金属
酸化物、及び当該金属酸化物を有するトランジスタは、表示装置の画素のトランジスタ、
または表示装置を駆動させるドライバ、あるいは表示装置にデータを供給するLSI等に
好適に用いることができる。
図16は、本発明の一態様の表示パネル600の斜視概略図である。表示パネル600は
、基板651と基板661とが貼り合わされた構成を有する。図16では、基板661を
破線で明示している。
は、例えば回路659、配線666、及び画素電極として機能する導電膜663等が設け
られる。また図16では基板651上にIC673とFPC672が実装されている例を
示している。そのため、図16に示す構成は、表示パネル600とFPC672及びIC
673を有する表示モジュールと言うこともできる。
力は、FPC672を介して外部、またはIC673から配線666に入力される。
673が設けられている例を示している。IC673は、例えば走査線駆動回路、または
信号線駆動回路などとしての機能を有するICを適用できる。なお表示パネル600が走
査線駆動回路及び信号線駆動回路として機能する回路を備える場合や、走査線駆動回路や
信号線駆動回路として機能する回路を外部に設け、FPC672を介して表示パネル60
0を駆動するための信号を入力する場合などでは、IC673を設けない構成としてもよ
い。また、IC673を、COF(ChipOnFilm)方式等により、FPC672
に実装してもよい。
素子が有する導電膜663がマトリクス状に配置されている。導電膜663は、可視光を
反射する機能を有し、後述する液晶素子640の反射電極として機能する。
板651側に、発光素子660を有する。発光素子660からの光は、導電膜663の開
口を介して基板661側に射出される。
図17に、図16で例示した表示パネルの、FPC672を含む領域の一部、回路659
を含む領域の一部、及び表示部662を含む領域の一部をそれぞれ切断したときの断面の
一例を示す。
と絶縁膜620の間に、発光素子660、トランジスタ601、トランジスタ605、ト
ランジスタ606、着色層634等を有する。また絶縁膜620と基板661の間に、液
晶素子640、着色層631等を有する。また基板661と絶縁膜620は接着層641
を介して接着され、基板651と絶縁膜620は接着層642を介して接着されている。
素子660と電気的に接続する。トランジスタ605とトランジスタ606は、いずれも
絶縁膜620の基板651側の面上に形成されているため、これらを同一の工程を用いて
作製することができる。
通電極として機能する導電膜613、配向膜633b、絶縁膜617等が設けられている
。絶縁膜617は、液晶素子640のセルギャップを保持するためのスペーサとして機能
する。
684、絶縁膜685等の絶縁層が設けられている。絶縁膜681は、その一部が各トラ
ンジスタのゲート絶縁層として機能する。絶縁膜682、絶縁膜683、及び絶縁膜68
4は、各トランジスタを覆って設けられている。また絶縁膜684を覆って絶縁膜685
が設けられている。絶縁膜684及び絶縁膜685は、平坦化層としての機能を有する。
なお、ここではトランジスタ等を覆う絶縁層として、絶縁膜682、絶縁膜683、絶縁
膜684の3層を有する場合について示しているが、これに限られず4層以上であっても
よいし、単層、または2層であってもよい。また平坦化層として機能する絶縁膜684は
、不要であれば設けなくてもよい。
ートとして機能する導電膜654、一部がソース又はドレインとして機能する導電膜65
2、半導体膜653を有する。ここでは、同一の導電膜を加工して得られる複数の層に、
同じハッチングパターンを付している。
12、導電膜613が積層された積層構造を有する。また導電膜635の基板651側に
接して、可視光を反射する導電膜663が設けられている。導電膜663は開口655を
有する。また導電膜635及び導電膜613は可視光を透過する材料を含む。また液晶層
612と導電膜635の間に配向膜633aが設けられ、液晶層612と導電膜613の
間に配向膜633bが設けられている。また、基板661の外側の面には、偏光板656
を有する。
可視光を透過する機能を有する。基板661側から入射した光は、偏光板656により偏
光され、導電膜613、液晶層612を透過し、導電膜663で反射する。そして液晶層
612及び導電膜613を再度透過して、偏光板656に達する。このとき、導電膜66
3と導電膜613の間に与える電圧によって液晶の配向を制御し、光の光学変調を制御す
ることができる。すなわち、偏光板656を介して射出される光の強度を制御することが
できる。また光は着色層631によって特定の波長領域以外の光が吸収されることにより
、取り出される光は、例えば赤色を呈する光となる。
620側から導電膜643、EL層644、及び導電膜645bの順に積層された積層構
造を有する。また導電膜645bを覆って導電膜645aが設けられている。導電膜64
5bは可視光を反射する材料を含み、導電膜643及び導電膜645aは可視光を透過す
る材料を含む。発光素子660が発する光は、着色層634、絶縁膜620、開口655
、導電膜613等を介して、基板661側に射出される。
ていることが好ましい。これにより、開口655と重なる領域においてもそれ以外の領域
と同様に液晶層612が配向するため、これらの領域の境界部で液晶の配向不良が生じ、
意図しない光が漏れてしまうことを抑制できる。
が、円偏光板を用いることもできる。円偏光板としては、例えば直線偏光板と1/4波長
位相差板を積層したものを用いることができる。これにより、外光反射を抑制することが
できる。また、偏光板の種類に応じて、液晶素子640に用いる液晶素子のセルギャップ
、配向、駆動電圧等を調整することで、所望のコントラストが実現されるようにすればよ
い。
縁膜647は、絶縁膜620と基板651が必要以上に接近することを抑制するスペーサ
としての機能を有する。またEL層644や導電膜645aを遮蔽マスク(メタルマスク
)を用いて形成する場合には、当該遮蔽マスクが被形成面に接触することを抑制する機能
を有していてもよい。なお、絶縁膜647は不要であれば設けなくてもよい。
0の導電膜643と電気的に接続されている。
と電気的に接続されている。導電膜663と導電膜635は接して設けられ、これらは電
気的に接続されている。ここで、接続部607は、絶縁膜620に設けられた開口を介し
て、絶縁膜620の両面に設けられる導電層同士を接続する部分である。
部604は、接続層649を介してFPC672と電気的に接続されている。接続部60
4は接続部607と同様の構成を有している。接続部604の上面は、導電膜635と同
一の導電膜を加工して得られた導電層が露出している。これにより、接続部604とFP
C672とを接続層649を介して電気的に接続することができる。
7において、導電膜635と同一の導電膜を加工して得られた導電層と、導電膜613の
一部が、接続体686により電気的に接続されている。したがって、基板661側に形成
された導電膜613に、基板651側に接続されたFPC672から入力される信号また
は電位を、接続部687を介して供給することができる。
は、有機樹脂またはシリカなどの粒子の表面を金属材料で被覆したものを用いることがで
きる。金属材料としてニッケルや金を用いると接触抵抗を低減できるため好ましい。また
ニッケルをさらに金で被覆するなど、2種類以上の金属材料を層状に被覆させた粒子を用
いることが好ましい。また接続体686として、弾性変形、または塑性変形する材料を用
いることが好ましい。このとき導電性の粒子である接続体686は、図17に示すように
上下方向に潰れた形状となる場合がある。こうすることで、接続体686と、これと電気
的に接続する導電層との接触面積が増大し、接触抵抗を低減できるほか、接続不良などの
不具合の発生を抑制することができる。
前の接着層641に、接続体686を分散させておけばよい。
。
れる半導体膜653を2つのゲートで挟持する構成が適用されている。一方のゲートは導
電膜654により、他方のゲートは絶縁膜682を介して半導体膜653と重なる導電膜
623により構成されている。このような構成とすることで、トランジスタのしきい値電
圧を制御することができる。このとき、2つのゲートを接続し、これらに同一の信号を供
給することによりトランジスタを駆動してもよい。このようなトランジスタは他のトラン
ジスタと比較して電界効果移動度を高めることが可能であり、オン電流を増大させること
ができる。その結果、高速駆動が可能な回路を作製することができる。さらには、回路部
の占有面積を縮小することが可能となる。オン電流の大きなトランジスタを適用すること
で、表示パネルを大型化、または高精細化したときに配線数が増大したとしても、各配線
における信号遅延を低減することが可能であり、表示ムラを抑制することができる。
構造であってもよい。また回路659が有する複数のトランジスタは、全て同じ構造であ
ってもよいし、異なる構造のトランジスタを組み合わせて用いてもよい。また、表示部6
62が有する複数のトランジスタは、全て同じ構造であってもよいし、異なる構造のトラ
ンジスタを組み合わせて用いてもよい。
どの不純物が拡散しにくい材料を用いることが好ましい。すなわち、絶縁膜682または
絶縁膜683はバリア膜として機能させることができる。このような構成とすることで、
トランジスタに対して外部から不純物が拡散することを効果的に抑制することが可能とな
り、信頼性の高い表示パネルを実現できる。
いる。絶縁膜621は、平坦化層としての機能を有していてもよい。絶縁膜621により
、導電膜613の表面を概略平坦にできるため、液晶層612の配向状態を均一にできる
。
材上に、導電膜635、導電膜663、絶縁膜620を順に形成し、その後、トランジス
タ605、トランジスタ606、発光素子660等を形成した後、接着層642を用いて
基板651と支持基材を貼り合せる。その後、剥離層と絶縁膜620、及び剥離層と導電
膜635のそれぞれの界面で剥離することにより、支持基材及び剥離層を除去する。また
これとは別に、着色層631、遮光膜632、導電膜613等をあらかじめ形成した基板
661を準備する。そして基板651または基板661に液晶を滴下し、接着層641に
より基板651と基板661を貼り合せることで、表示パネル600を作製することがで
きる。
することができる。特に、剥離層としてタングステンなどの高融点金属材料を含む層と当
該金属材料の酸化物を含む層を積層して用い、剥離層上の絶縁膜620として、窒化シリ
コンや酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を複数積層した層を用いることが好ましい
。剥離層に高融点金属材料を用いると、これよりも後に形成する層の形成温度を高めるこ
とが可能で、不純物の濃度が低減され、信頼性の高い表示パネルを実現できる。
ことが好ましい。金属酸化物を用いる場合には、水素、ボロン、リン、窒素、及びその他
の不純物の濃度、並びに酸素欠損量の少なくとも一が、トランジスタに用いる半導体層に
比べて高められた材料を、導電膜635に用いればよい。
以下では、上記に示す各構成要素について説明する。なお、先の実施の形態に示す機能と
同様の機能を有する構成についての説明は省略する。
接着層としては、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤
、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。これら接着剤としてはエ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド
樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EV
A(エチレンビニルアセテート)樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ樹脂等の透湿性が
低い材料が好ましい。また、二液混合型の樹脂を用いてもよい。また、接着シート等を用
いてもよい。
カルシウムや酸化バリウム等)のように、化学吸着によって水分を吸着する物質を用いる
ことができる。または、ゼオライトやシリカゲル等のように、物理吸着によって水分を吸
着する物質を用いてもよい。乾燥剤が含まれていると、水分などの不純物が素子に侵入す
ることを抑制でき、表示パネルの信頼性が向上するため好ましい。
効率を向上させることができる。例えば、酸化チタン、酸化バリウム、ゼオライト、ジル
コニウム等を用いることができる。
接続層としては、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conduc
tiveFilm)や、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Con
ductivePaste)などを用いることができる。
着色層に用いることのできる材料としては、金属材料、樹脂材料、顔料または染料が含ま
れた樹脂材料などが挙げられる。
遮光層として用いることのできる材料としては、カーボンブラック、チタンブラック、金
属、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等が挙げられる。遮光層は
、樹脂材料を含む膜であってもよいし、金属などの無機材料の薄膜であってもよい。また
、遮光層に、着色層の材料を含む膜の積層膜を用いることもできる。例えば、ある色の光
を透過する着色層に用いる材料を含む膜と、他の色の光を透過する着色層に用いる材料を
含む膜との積層構造を用いることができる。着色層と遮光層の材料を共通化することで、
装置を共通化できるほか工程を簡略化できるため好ましい。
ここでは、可撓性を有する基板を用いた表示パネルの作製方法の例について説明する。
が含まれる層をまとめて素子層と呼ぶこととする。例えば、素子層は表示素子を含み、表
示素子の他に表示素子と電気的に接続する配線、画素や回路に用いるトランジスタなどの
素子を備えていてもよい。
持し、可撓性を有する部材のことを、基板と呼ぶこととする。例えば、基板には、厚さが
10nm以上300μm以下の、極めて薄いフィルム等も含まれる。
下に挙げる2つの方法がある。一つは、基板上に直接、素子層を形成する方法である。も
う一つは、基板とは異なる支持基材上に素子層を形成した後、素子層と支持基材を剥離し
、素子層を基板に転置する方法である。なお、ここでは詳細に説明しないが、上記2つの
方法に加え、可撓性を有さない基板上に素子層を形成し、当該基板を研磨等により薄くす
ることで可撓性を持たせる方法もある。
基板上に直接、素子層を形成すると、工程が簡略化されるため好ましい。このとき、基板
を支持基材に固定した状態で素子層を形成すると、装置内、及び装置間における搬送が容
易になるため好ましい。
基材上に剥離層と絶縁層を積層し、当該絶縁層上に素子層を形成する。続いて、支持基材
と素子層の間で剥離し、素子層を基板に転置する。このとき、支持基材と剥離層の界面、
剥離層と絶縁層の界面、または剥離層中で剥離が生じるような材料を選択すればよい。こ
の方法では、支持基材や剥離層に耐熱性の高い材料を用いることで、素子層を形成する際
にかかる温度の上限を高めることができ、より信頼性の高い素子を有する素子層を形成で
きるため、好ましい。
化物を含む層を積層して用い、剥離層上の絶縁層として、酸化シリコン、窒化シリコン、
酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコンなどを複数積層した層を用いることが好ましい。
チングすること、または剥離界面に液体を浸透させることなどが、一例として挙げられる
。または、剥離界面を形成する2層の熱膨張係数の違いを利用し、加熱または冷却するこ
とにより剥離を行ってもよい。
ことができる。このとき、レーザ光等を用いて有機樹脂の一部を局所的に加熱する、また
は鋭利な部材により物理的に有機樹脂の一部を切断、または貫通すること等により剥離の
起点を形成し、ガラスと有機樹脂の界面で剥離を行ってもよい。また、上記の有機樹脂と
しては、感光性の材料を用いると、開口部などの形状を容易に作製しやすいため好適であ
る。また、上記のレーザ光としては、例えば、可視光線から紫外線の波長領域の光である
ことが好ましい。例えば波長が200nm以上400nm以下の光、好ましくは波長が2
50nm以上350nm以下の光を用いることができる。特に、波長308nmのエキシ
マレーザを用いると、生産性に優れるため好ましい。また、Nd:YAGレーザの第三高
調波である波長355nmのUVレーザなどの固体UVレーザ(半導体UVレーザともい
う)を用いてもよい。
ことにより、当該発熱層と絶縁層の界面で剥離を行ってもよい。発熱層としては、電流を
流すことにより発熱する材料、光を吸収することにより発熱する材料、磁場を印加するこ
とにより発熱する材料など、様々な材料を用いることができる。例えば発熱層としては、
半導体、金属、絶縁体から選択して用いることができる。
とができる。
合わせて実施することができる。
について測定を行った結果について説明する。なお、本実施例においては、試料1Aを作
製した。
以下では、本発明の一態様に係る試料1Aについて説明する。試料1Aは、基板と、基板
上の金属酸化物と、を有する。
に金属酸化物として、厚さ100nmのIn−Ga−Zn酸化物を形成した。成膜条件は
、基板温度を130℃とし、スパッタガスとして酸素(O2)流量を30sccm、およ
びアルゴン(Ar)流量を270sccmとすることで、酸素流量比を10%とした。ま
た、チャンバー内の圧力を0.6Paとし、ターゲットには、金属酸化物ターゲット(I
n:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比])を用いた。また、スパッタリング装置内
に設置された金属酸化物ターゲットに2500WのAC電力を供給することで、金属酸化
物を成膜した。
本項目では、ガラス基板上の金属酸化物を、X線回折(XRD:X−raydiffra
ction)測定を行った結果について説明する。なお、XRD装置として、Bruke
r社製D8ADVANCEを用いた。また、条件は、Out−of−plane法による
θ/2θスキャンにて、走査範囲を15deg.乃至50deg.、ステップ幅を0.0
2deg.、走査速度を3.0deg./分とした。
。
。なお、2θ=31°付近のピークは、被形成面または上面に略垂直方向に対してc軸に
配向した結晶性In−Ga−Zn酸化物(CAAC−IGZOともいう。)であることに
由来することが分かっている。
本項目では、試料1Aを、HAADF(High−AngleAnnularDarkF
ield)−STEM(ScanningTransmissionElectronM
icroscope)によって観察、および解析した結果について説明する(以下、HA
ADF−STEMによって取得した像は、TEM像ともいう。)。
の撮影には、日本電子株式会社製原子分解能分析電子顕微鏡JEM−ARM200Fを用
いて、加速電圧200kV、ビーム径約0.1nmφの電子線を照射して行った。
。)を照射することで、電子線回折パターンを取得した結果について説明する。
まで一定の速度で移動させながら行った。
にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、InGaZnO4の結晶の(009
)面に起因するスポットが含まれる回折パターンが見られることが分かっている。つまり
、CAAC−OSは、c軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向
いていることがわかる。一方、同じ試料に対し、試料面に垂直にプローブ径が300nm
の電子線を入射させると、リング状の回折パターンが確認される。つまり、CAAC−O
Sは、a軸およびb軸は配向性を有さないことがわかる。
crystallineoxidesemiconductorとする。以下、nc−O
Sという。)に対し、大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子線
回折を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。また、微結晶を有す
る金属酸化物に対し、小さいプローブ径の電子線(例えば50nm未満)を用いるナノビ
ーム電子線回折を行うと、輝点(スポット)が観測される。また、微結晶を有する金属酸
化物に対しナノビーム電子線回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領
域が観測される場合がある。さらに、リング状の領域に複数の輝点が観測される場合があ
る。
び微結晶(nanocrystal。以下、ncともいう)が観察された。また、図19
(B)に示すように、試料1Aに対する電子解析パターンの結果は、円を描くように(リ
ング状に)輝度の高い領域が観測できた。また、リング状の領域に複数のスポットが観測
できた。また、(009)面に起因するスポットが含まれる回折パターンもわずかに見ら
れた。
酸化物の構造を一面的に捉えたものである。
合材であり、アモルファス構造の金属酸化物とも、単結晶構造の金属酸化物とも明確に異
なる性質を有することが分かった。
域に複数の輝点を有する。従って、試料1Aは、電子線回折パターンが、微結晶、および
CAAC構造を有する金属酸化物になり、平面方向、および断面方向において、配向性は
有さないことが分かった。
本項目では、試料1Aを、HAADF−STEMによって観察、および解析した結果につ
いて、図21を用いて説明する。
について説明する。図21(A)には、試料1Aの平面TEM像を、図21(B)には、
平面TEM像を画像処理した像を示す。
す平面TEM像を高速フーリエ変換(FFT:FastFourierTransfor
m)処理することでFFT像を取得した。次に、取得したFFT像を、2.8nm−1か
ら5.0nm−1の範囲を残してマスク処理を行った。次に、マスク処理したFFT像を
、逆高速フーリエ変換(IFFT:InverseFastFourierTransf
orm)処理することでFFTフィルタリング像を取得した。
、以下の手順で行った。まず、FFTフィルタリング像のノイズを除去する処理を行った
。ノイズを除去する処理として、半径0.05nmの範囲における輝度を下式によって平
滑化した。
座標(x,y)と座標(x’,y’)との距離を示し、Int(x’,y’)は、座標(
x’,y’)における輝度を示す。なお、rが0のときは、rを1として計算した。
よりも輝度が高い座標とした。ここでは、格子点候補が抽出された。なお、半径0.22
nm内であれば、ノイズによる格子点の誤検出の頻度を小さくすることができる。また、
TEM像では格子点間に一定の距離があるため、半径0.22nm内には二つ以上の格子
点が含まれる可能性は低い。
し、格子点候補を更新した。格子点候補の抽出を繰り返し、新たな格子点候補が現れなく
なったときの座標を格子点として認定した。同様に、認定された格子点から0.22nm
よりも離れた位置において、新たな格子点の認定を行うことで、全ての範囲で格子点を認
定した。得られた複数の格子点は、まとめて格子点群と呼ぶ。
図20(B)および図20(C)に示す模式図、ならびに図20(D)に示すフローチャ
ートを用いて説明する。まず、基準格子点を定め、その最近接である6点の近接格子点を
結び、六角形格子を形成した(図20(A)、図20(D)ステップS101参照。)。
その後、該六角形格子の中心点である基準格子点から頂点である各格子点までの距離の平
均値Rを導出した。算出したRを各頂点までの距離とし、基準格子点を中心点とした正六
角形を形成した(図20(D)ステップS102参照。)。このとき、正六角形の各頂点
と、それぞれに最も近い近接格子点との距離を距離d1、距離d2、距離d3、距離d4
、距離d5および距離d6とする(図20(D)ステップS103参照。)。次に、正六
角形を、中心点を基準に0.1°刻みで0°から60°まで回転させ、回転した正六角形
と六角形格子との平均のずれ[D=(d1+d2+d3+d4+d5+d6)/6]を算
出した(図20(D)ステップS104参照。)。そして、平均のずれDが最小となると
きの正六角形の回転角度θを求め、六角形格子の角度とした(図20(D)ステップS1
05)。
くなるように調整した。ここで、半径1nmの範囲において、六角形格子の角度の平均値
を算出した。続いて、画像処理を経て得られた平面TEM像を、領域が有する六角形格子
の角度に応じ、色、または濃淡で表示した。図21に示す平面TEM像を画像処理した像
は、図21に示す平面TEM像を上述の方法により画像解析し、六角形格子の角度に応じ
た濃淡を示した像である。つまり平面TEM像を画像処理した像は、平面TEM像のFF
Tフィルタリング像において、特定波数領域を色分けすることにより、各特定波数領域の
格子点の向きを抽出した画像である。
ら数十nmの広範囲にわたり六角形の向きが同じ向きを示す領域(CAAC−OS)と、
六角形の向きがランダムであり、モザイク状に分布している領域(nc−OS)とを有す
ることがわかった。
本項目では、エネルギー分散型X線分光法(EDX:EnergyDispersive
X−rayspectroscopy)を用い、EDXマッピングを取得し、評価するこ
とによって、試料1Aの元素分析を行った結果について説明する。なお、EDX測定には
、元素分析装置として日本電子株式会社製エネルギー分散型X線分析装置JED−230
0Tを用いる。なお、試料から放出されたX線の検出にはSiドリフト検出器を用いる。
料の特性X線のエネルギーと発生回数を測定し、各点に対応するEDXスペクトルを得る
。本実施例では、各点のEDXスペクトルのピークを、In原子のL殻への電子遷移、G
a原子のK殻への電子遷移、Zn原子のK殻への電子遷移及びO原子のK殻への電子遷移
に帰属させ、各点におけるそれぞれの原子の比率を算出する。これを試料の分析対象領域
について行うことにより、各原子の比率の分布が示されたEDXマッピングを得ることが
できる。
は、試料1Aの平面TEM像、およびEDXマッピングを示す。なお、EDXマッピング
は、範囲において、測定元素が多いほど明るくなり、測定元素が少ないほど暗くなるよう
に、明暗で元素の割合を示した。また、図23に示すEDXマッピングの倍率は720万
倍とした。
原子のEDXマッピングである。なお、図22(B)に示すEDXマッピングにおける全
原子に対するO原子の比率は、32.76乃至73.08[atomic%]の範囲とし
た。図23(B)に示すEDXマッピングにおける全原子に対するO原子の比率は、21
.57乃至61.56[atomic%]の範囲とした。
Zn原子のEDXマッピングである。なお、図22(C)に示すEDXマッピングにおけ
る全原子に対するZn原子の比率は、6.13乃至28.45[atomic%]の範囲
とした。図23(C)に示すEDXマッピングにおける全原子に対するZn原子の比率は
、7.5乃至31.90[atomic%]の範囲とした。
Ga原子のEDXマッピングである。なお、図22(D)に示すEDXマッピングにおけ
る全原子に対するGa原子の比率は、0.00乃至21.14[atomic%]の範囲
とした。図23(D)に示すEDXマッピングにおける全原子に対するGa原子の比率は
、1.28乃至23.63[atomic%]の範囲とした。
In原子のEDXマッピングである。なお、図22(E)に示すEDXマッピングにおけ
る全原子に対するIn原子の比率は、9.61乃至40.10[atomic%]の範囲
とした。図23(E)に示すEDXマッピングにおける全原子に対するIn原子の比率は
、13.83乃至45.10[atomic%]の範囲とした。
)、および図23(D)に示すEDXマッピングでは、画像に相対的な明暗の分布が見ら
れ、試料1Aにおいて、各原子が分布を持って存在している様子が確認できた。
3(B)、および図23(D)において各原子が偏在している領域のサイズは、0.5n
m以上10nm以下、または1nm以上3nm以下で観察された。
あり、IGZO化合物と異なる性質を有することが分かった。つまり、CAC−OSは、
InaGabZncOdなどが主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはI
nOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイ
ク状である構造を有することが確認できた。
る性質と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1に起因する性質とが、相補的に作
用することにより、高いオン電流(Ion)、高い電界効果移動度(μ)、および低いオ
フ電流(Ioff)を実現することが期待できる。また、CAC−IGZOを用いた半導
体素子は、信頼性が高い。従って、CAC−OSは、ディスプレイをはじめとするさまざ
まな半導体装置に最適である。
施例と適宜組み合わせて実施することができる。
作製し、電気特性および信頼性試験を行った。なお、本実施例においては、金属酸化物1
08を有するトランジスタ150として、試料2Aを作製した。
以下では、本発明の一態様に係る試料2Aについて説明する。試料2Aとして、実施の形
態2、および図9乃至図11で説明した作成方法により、図6の構造を有するトランジス
タ150を作製した。
物108の成膜工程において、成膜条件は、基板温度を130℃とし、スパッタガスとし
て酸素(O2)流量を30sccm、およびアルゴン(Ar)流量を270sccmとす
ることで、酸素流量比を10%とした。また、チャンバー内の圧力を0.6Paとし、タ
ーゲットには、金属酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比]
)を用いた。また、スパッタリング装置内に設置された金属酸化物ターゲットに2500
WのAC電力を供給した。
2/3μmともいう)、またはチャネル長は2μm、チャネル幅は50μm(以下、L/
W=2/50μmともいう)とした。
次に、上記作製した試料2Aのトランジスタ(L/W=2/3μm)の電気特性を測定し
た。測定結果を図24に示す。
する導電膜112に印加する電圧(以下、ゲート電圧(Vg)ともいう)、及び第2のゲ
ート電極として機能する導電膜106に印加する電圧(Vbg)ともいう)を、−10V
から+10Vまで0.25Vのステップで印加した。また、ソース電極として機能する導
電膜120aに印加する電圧(以下、ソース電圧(Vs)ともいう)を0V(comm)
とし、ドレイン電極として機能する導電膜120bに印加する電圧(以下、ドレイン電圧
(Vd)ともいう)を、0.1V及び20Vとした。
ここで、トランジスタのドレイン電流−ゲート電圧特性(Id−Vg特性)について説明
する。図25(A)はトランジスタのId−Vg特性の一例を説明する図である。なお、
図25(A)において、理解を簡単にするためにトランジスタの活性層には、多結晶シリ
コンを用いた場合を想定している。また、図25(A)において、縦軸がIdを横軸がV
gをそれぞれ表す。
1つ目の領域をオフ領域(OFFregion)と、2つ目の領域をサブスレッショルド
領域(subthresholdregion)と、3つ目の領域をオン領域(ONri
gion)と、それぞれ呼称する。また、サブスレッショルド領域とオン領域との境界の
ゲート電圧をしきい値電圧(Vth)と呼称する。
う)が低く、オン領域のドレイン電流(オン電流またはIonともいう)が高い方が望ま
しい。なお、トランジスタのオン電流については、電界効果移動度を指標とする場合が多
い。電界効果移動度の詳細については後述する。
−Vg特性の傾きが急峻である方が望ましい。サブスレッショルド領域のId−Vg特性
の変化の大きさを表わす指標として、SS(subthresholdswing)また
はS値などと呼称される。なお、S値は、以下の式(1)で表される。
ト電圧の変化量の最小値である。S値が小さいほど、オンとオフとのスイッチング動作を
急峻に行うことができる。
次に、トランジスタのドレイン電流−ドレイン電圧特性(Id−Vd特性)について説明
する。図25(B)はトランジスタのId−Vd特性の一例を説明する図である。また、
図25(B)において、縦軸がIdを横軸がVdをそれぞれ表す。
を線形領域(Linearregion)と、2つ目の領域を飽和領域(Saturea
tionregion)と、それぞれ呼称する。線形領域は、ドレイン電流がドレイン電
圧の上昇に伴って放物線状に大きくなる。一方で飽和領域は、ドレイン電圧が変化しても
ドレイン電流が大きく変化しない。なお、真空管に準じて、線形領域を3極管領域と、飽
和領域を5極管領域と、それぞれ呼称する場合がある。
また、飽和領域とは、Vgに対してVdが大きい(Vg<Vd)状態を指す場合がある。
ただし、実際には、トランジスタのしきい値電圧を考慮する必要がある。よって、トラン
ジスタのしきい値電圧を差分した値(Vd<Vg−Vth)を線形領域とする場合がある
。同様に、トランジスタのしきい値電圧を差分した値(Vg−Vth<Vd)を飽和領域
とする場合がある。
飽和性が良い」と表現する場合がある。トランジスタの飽和性の良さは、特に有機ELデ
ィスプレイへの応用で重要である。例えば、飽和性が良いトランジスタを有機ELディス
プレイの画素のトランジスタに用いることで、ドレイン電圧が変化しても画素の明るさの
変化を抑制することができる。
次に、ドレイン電流の解析モデルについて説明する。ドレイン電流の解析モデルとしては
、Gradualchannel近似(GCA)に基づくドレイン電流の解析式が知られ
ている。GCAに基づくとトランジスタのドレイン電流は、以下の式(2)で表される。
けるドレイン電流の式である。数式(2)において、Idはドレイン電流、μは活性層の
移動度、Lはトランジスタのチャネル長、Wはトランジスタのチャネル幅、Coxはゲー
ト容量、Vgはゲート電圧、Vdはドレイン電圧、Vthはトランジスタのしきい値電圧
を、それぞれ表す。
次に、電界効果移動度について説明する。トランジスタの電流駆動力の指標として、電界
効果移動度が用いられる。上述したように、トランジスタのオン領域は線形領域と飽和領
域に分かれる。それぞれの領域の特性から、GCAに基づくドレイン電流の解析式に基づ
いてトランジスタの電界効果移動度を算出することができる。区別する必要のあるときは
、それぞれ線形移動度(Linearmobility)、飽和移動度(Saturat
ionmobility)と呼ばれる。線形移動度は、以下の式(3)で表され、飽和移
動度は、以下の式(4)で表される。
する。図26に、GCAに基づくドレイン電流の解析式から計算した移動度曲線を示す。
なお、図26では、GCAが有効であるとした場合のVd=10VのId−Vg特性と、
線形移動度及び飽和移動度の移動度曲線とを、それぞれ重ねて示している。
いる。移動度曲線の形状は、トランジスタの内部の様子を理解するための手がかりとなる
。
20Vの時のId、一点鎖線は、Vdが0.1Vの時のIdを示す。また、破線は、電界
効果移動度を示す。なお、図24において、第1縦軸がId[A]を、第2縦軸が電界効
果移動度(μFE[cm2/Vs])を、横軸がVg[V]を、それぞれ表す。また、電
界効果移動度については、Vdを20Vとして測定した値から算出した。
ことがわかった。また、高い電界効果移動度を有することが分かった。
Ion)、および高い電界効果移動度を有することが分かった。これは、金属酸化物中の
キャリア密度が高いことに起因すると推測できる。
施例と適宜組み合わせて実施することができる。
002領域
100トランジスタ
102基板
104絶縁膜
106導電膜
108金属酸化物
108a金属酸化物
108i領域
108n領域
110絶縁膜
110_0絶縁膜
112導電膜
112_0導電膜
112_1導電膜
112_2導電膜
116絶縁膜
118絶縁膜
120a導電膜
120b導電膜
122絶縁膜
140マスク
141a開口部
141b開口部
143開口部
150トランジスタ
160トランジスタ
300Aトランジスタ
300Bトランジスタ
300Cトランジスタ
300Dトランジスタ
302基板
304導電膜
306絶縁膜
307絶縁膜
308金属酸化物
312a導電膜
312b導電膜
314絶縁膜
316絶縁膜
318絶縁膜
320a導電膜
320b導電膜
341a開口部
341b開口部
342a開口部
342b開口部
342c開口部
600表示パネル
601トランジスタ
604接続部
605トランジスタ
606トランジスタ
607接続部
612液晶層
613導電膜
617絶縁膜
620絶縁膜
621絶縁膜
623導電膜
631着色層
632遮光膜
633a配向膜
633b配向膜
634着色層
635導電膜
640液晶素子
641接着層
642接着層
643導電膜
644EL層
645a導電膜
645b導電膜
646絶縁膜
647絶縁膜
648導電膜
649接続層
651基板
652導電膜
653半導体膜
654導電膜
655開口
656偏光板
659回路
660発光素子
661基板
662表示部
663導電膜
666配線
672FPC
673IC
681絶縁膜
682絶縁膜
683絶縁膜
684絶縁膜
685絶縁膜
686接続体
687接続部
Claims (6)
- 第1の領域と、第2の領域とが混在している金属酸化物をチャネル領域に有するトランジスタであって、
前記第1の領域は、In、Zn及び元素Mを有し、
前記第2の領域は、In、Zn及び元素Mを有し、
元素Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムのいずれか一を含むトランジスタ。 - 第1の領域と、第2の領域とが混在している金属酸化物をチャネル領域に有するトランジスタであって、
前記第1の領域は、In、Zn及び元素Mを有し、
前記第2の領域は、In、Zn及び元素Mを有し、
元素Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムのいずれか一を含み、
前記第1の領域は、前記第2の領域よりエネルギーバンドの伝導帯下端が低いトランジスタ。 - 請求項1又は請求項2において、
前記第2の領域は、前記第1の領域よりもの元素Mの濃度が高く、前記第1の領域は、前記第2の領域よりもInの濃度が高い、トランジスタ。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトランジスタを有する表示装置であって、
前記表示装置は、基板上に表示部と、前記表示部を駆動させるドライバと、を有し、
前記ドライバは前記トランジスタを有する、表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトランジスタを有する表示装置であって、
前記表示装置は、基板上に走査線駆動回路と、表示部と、を有し、
前記走査線駆動回路は前記トランジスタを有する、表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトランジスタを有する表示装置であって、
前記表示装置は、基板上に信号線駆動回路と、表示部と、を有し、
前記信号線駆動回路は前記トランジスタを有する、表示装置。
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