JP2023005663A - マスタ基地局、及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023005663000001
【課題】セカンダリセルグループが非アクティブ状態になった場合、パケット複製を継続させないようにしたマスタ基地局及び通信制御方法を提供する。
【解決手段】移動通信システムにおいて、二重接続方式を利用してセカンダリ基地局200-2とともにユーザ装置に接続するマスタ基地局200-1であって、PDCPエンティティ232と、第1RLCエンティティ233と、を有する。PDCPエンティティは、PDCP PDUを第1RLCエンティティへ出力するとともに、複製したPDCP PDUをセカンダリ基地局の第2RLCエンティティ243、244へ出力する制御部を備える。PDCPエンティティは、セカンダリ基地局が管理するセカンダリセルグループが非アクティブ状態となった場合、第2RLCエンティティに対するPDCU PDUの複製を非アクティブ化する。
【選択図】図6

Description

本発明は、移動通信システムで用いるマスタ基地局、及び通信制御方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)において、二重接続方式(DC(Dual Connectivity))が導入されている。
二重接続方式では、複数の基地局のうち、1つの基地局(以下、「マスタ基地局」又は「マスタノード」と称する場合がある。)のみが、ユーザ装置(UE(User Equipment))とRRC(Radio Resource Control)接続を確立する。一方、複数の基地局のうち、マスタ基地局以外の他の基地局(以下、「セカンダリ基地局」又は「セカンダリノード」と称する場合がある。)は、ユーザ装置とRRC接続を確立することはなく、追加的な無線リソースをユーザ装置に提供する。
二重接続方式では、ユーザ装置は、マスタノードの無線リソースを利用して、ユーザデータを送受信しつつ、セカンダリノードの無線リソースを利用してユーザデータを送受信する。これにより、ユーザ装置は、スループットの向上を図ることが可能となる。
他方、二重接続方式で無線通信を行うユーザ装置の消費電力は、1つの基地局と無線通信を行う場合と比較して、多くなる。
そのため、3GPPでは、セカンダリノードが管理するセカンダリセルグループ(SCG)を状況に応じて非アクティブ化(Deactivation)する技術について検討がなされている。
なお、SCGの非アクティブ化に関し、3GPPにおける合意事項としては、例えば、以下がある。すなわち、マスタノードのみが、SCGをアクティブ化(Activation)又は非アクティブ化(Deactivation)に関するRRCメッセージを生成することができること、ユーザ装置はマスタノードに対して、ユーザ装置がSCGを非アクティブ化したいことを指示できること、などがある。
一方、3GPPでは、パケット複製(Packet Duplication)が導入されている。パケット複製は、基地局がデータ(PDCP PDU(Packet Data Convergence Protocol Protocol Data Unit))を複製し、オリジナルのデータと複製されたデータとを、ユーザ装置へ送信する技術である。
パケット複製は、同一の基地局から2つのデータが送信されるケースと、2つの基地局(マスタノードとセカンダリノード)から各データが送信されるケースがある。前者は、キャリアアグリゲーションによるパケット複製(CA(Carrier Aggregation)複製)、後者は、二重接続方式によるパケット複製(DC複製)、とそれぞれ称される場合がある。
ユーザ装置は、先に受信したデータを利用し、後で受信したデータを廃棄するなどの処理を行うことができる。パケット複製により、信頼性が向上し、遅延を減少させることができ、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)サービスに有効とされる。
3GPP TS 37.340 V16.5.0 3GPP寄書:R2-2104315 3GPP寄書:R2-2103977 3GPP TS 38.300 V16.5.0
しかしながら、二重接続方式によるパケット複製を行う基地局において、SCGが非アクティブ状態になった場合、どのような処理を行うのかについて、3GPPでは仕様化されていない。そのため基地局では、SCGが非アクティブ状態になっても、パケット複製を継続する場合がある。
そこで、一態様は、SCGが非アクティブ状態になった場合、パケット複製を継続させないようにしたマスタ基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るマスタ基地局は、二重接続方式を利用して、セカンダリ基地局とともにユーザ装置に接続するマスタ基地局である。前記マスタ基地局は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティと、第1RLC(Radio Link Control)エンティティと、を有し、前記PDCPエンティティは、PDCP PDU(Protocol Data Unit)を前記第1RLCエンティティへ出力するとともに、複製した前記PDCP PDUを前記セカンダリ基地局の第2RLCエンティティへ出力する制御部を有する。前記PDCPエンティティは、前記セカンダリ基地局が管理するセカンダリセルグループが非アクティブ状態となった場合、前記第2RLCエンティティに対する前記PDCU PDUの複製を非アクティブ化する。
本開示の一態様に係る通信制御方法は、二重接続方式を利用して、セカンダリ基地局とともにユーザ装置に接続し、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティと、第1RLC(Radio Link Control)エンティティと、を含む制御部を有するマスタ基地局における通信制御方法である。前記通信制御方法は、前記PDCPエンティティが、PDCP PDU(Protocol Data Unit)を前記第1RLCエンティティへ出力するとともに、複製した前記PDCP PDUを前記セカンダリ基地局の第2RLCエンティティへ出力するステップを有する。また、前記通信制御方法は、前記PDCPエンティティが、前記セカンダリ基地局が管理するセカンダリセルグループが非アクティブ状態となった場合、前記第2RLCエンティティに対する前記PDCU PDUの複製を非アクティブ化するステップを有する。
一態様によれば、SCGが非アクティブ状態になった場合、パケット複製を継続させないようにしたマスタ基地局及び通信制御方法を提供できる。
図1は、本開示の実施形態に係る移動通信システムの構成例を表す図である。 図2は、本開示の実施形態に係るプロトコルスタックの構成例を表す図である。 図3は、本開示の実施形態に係るプロトコルスタックの構成例を表す図である。 図4は、本開示の実施形態に係るUEの構成例を表す図である。 図5は、本開示の実施形態に係る基地局の構成例を表す図である。 図6は、本開示の実施形態に係るパケット複製の一例を表す図である。 図7は、本開示の実施形態に係る動作例を表す図である。 図8は、本開示の実施形態に係る仕様上の動作例を表す図である。 図9は、本開示の実施形態に係るパケット複製の一例を表す図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一又は類似を付すことにより重複説明が省略され得る。
[第1実施形態]
(1.1)移動通信システムの構成例
図1は、本開示の実施形態に係る移動通信システム1の構成例である。移動通信システム1は、例えば、3GPPの5G(5th Generation)システムである。また、移動通信システム1は、5Gシステム以降の他の世代(例えば、第6世代)のシステムであってもよい。
図1に示すように、移動通信システム1は、無線アクセスネットワーク(以下、「NG-RAN」(Next Generation Radio Access Network)と称する場合がある。)20と、コアネットワーク(以下、「5GC」(5G Core Network)と称する場合がある。)30、及びユーザ装置(以下、「UE」(User Equipment)と称する場合がある。)100を含む。
NG-RAN20は、無線アクセスネットワークのノードである基地局(gNB)200を含む。
基地局200は、UE100と無線通信を行う無線通信装置である。基地局200は、1又は複数のセルを管理する。基地局200は、自セルにおいて、RRC接続を確立したUE100との間で無線通信を行う。基地局200は、無線リソース管理機能、ユーザデータ(以下、「データ」と称する場合がある。)のルーティング機能、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能等を有する。
なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能を表す用語、又はリソースを表す用語として用いられてもよい。1つのセルは、1つのキャリア周波数に属する。図1において、基地局200-1がセルC1を管理し、基地局200-2がセルC2を管理する。
5GC30は、コアネットワーク装置300を含む。
コアネットワーク装置300は、制御プレーンに対応する装置を含む。この場合、コアネットワーク装置300は、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することによって、UE100に対して種々のモビリティ制御を行うことが可能である。コアネットワーク装置300は、AMF(Access Management Function)、又はMME(Mobility Management Entity)であってもよい。
また、コアネットワーク装置300は、ユーザプレーンに対応する装置を含む。この場合、コアネットワーク装置300は、UE100のデータの転送制御を行う。コアネットワーク装置300は、UPF(User Plane Function)、又はS-GW(Serving Gateway)であってもよい。
図1に示すように各基地局200-1,200-2は、NGインターフェイスと呼ばれるインターフェイスを介して、5GC30と相互に接続される。また、各基地局200-1,200-2間は、Xnインターフェイスと呼ばれるインターフェイスを介して、相互に接続される。
UE100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、通信モジュール、又は通信カードなど、移動可能な無線通信装置である。UE100は、車両(例えば、車、電車など)又は車両に設けられる装置であってもよい。また、UE100は、輸送機体(例えば、船、飛行機など)又は輸送機体に設けられる装置であってもよい。更に、UE100は、センサ又はセンサに設けられる装置であってもよい。なお、UE100は、移動局、移動端末、移動装置、移動ユニット、加入者局、加入者端末、加入者装置、リモート局、リモート端末、リモート装置、又はリモートユニット等の別称として用いられてもよい。
なお、図1では、UE100は、基地局200-1が管理するセルC1と、基地局200-2が管理するセルC2の双方に在圏する例を表している。
(1.2)プロトコルスタックの構成例
図2は、本開示の実施形態に係るプロトコルスタックの構成例を表す図である。図2は、制御プレーンに関するプロトコルスタックの構成例を表している。
図2に示すように、制御プレーンに関するプロトコルとして、PHY(Physical)レイヤ、MAC(Media Access Control)レイヤ、RLC(Radio ink Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RRCレイヤが、UE100と基地局200に含まれる。更に、NASレイヤがUE100とコアネットワーク装置300に含まれる。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤと基地局200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤと基地局200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。基地局200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及び割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤと基地局200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。UE100のPDCPレイヤと基地局200のPDCPレイヤとの間では、無線ベアラを介してデータ及び制御情報が伝送される。
RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCレイヤと基地局200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。基地局200とのRRC接続がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態である。基地局200とのRRC接続がない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
NASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。UE100のNASレイヤとコアネットワーク装置300のNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。
図3は、本開示の実施形態に係るプロトコルスタックの構成例を表す図である。図3は、ユーザプレーンに関するプロトコルスタックの構成例を表している。
図3に示すように、ユーザプレーンに関するプロトコルとして、PHYレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、及びSDAP(Service Data Protocol)レイヤがUE100と基地局200に含まれる。
SDAPレイヤは、QoS(Quality of Service)フローとデータ無線ベアラのマッピング、上りリンク(UL)と下りリンク(DL)の双方でのQoSフローID(Identification)の付与を行う。
(1.3)二重接続方式
UE100は、非理想的なバックホールで接続された2つの異なるノードから提供されるリソースを利用することが可能である。この場合、一方のノードが、マスタセルグループ(以下、「MCG」と称する場合がある。)を管理するマスタノード(MN)となる。他方のノードが、セカンダリセルグループ(以下、「SCG」と称する場合がある。)を管理するセカンダリノード(SN)となる。マスタノードとセカンダリノードとは、ネットワークインターフェイス(Xnインターフェイス)を介して接続される。少なくともマスタノードは、コアネットワークと接続される。
マスタノードは、コアネットワーク(例えば、5GC30)へ向けた単一の制御プレーンを提供する。マスタノードは、マスタgNBと称する場合がある。
セカンダリノードは、コアネットワークへの制御プレーンによる接続はなく、UE100に対して追加的な無線リソースを提供する。セカンダリノードは、セカンダリgNBと称する場合がある。
ここで、マスタノードとセカンダリノードとは、論理的なエンティティ(entity)である。第1実施形態では、マスタノードは基地局200-1に対応し、セカンダリノードは基地局200-2に対応するもののとして、以下説明する。
MCGは、マスタノードに関連付けられているサービングセルのセルグループである。MCGは、プライマリセル(Spセル又はPセル)と、オプションで1以上のセカンダリセル(Sセル)とを有する。
SCGは、セカンダリノードに関連付けられているサービングセルのグループである。SCGは、プライマリセル(Spセル又はPSセル)と、オプションで1以上のセカンダリセル(Sセル)とを有する。Spセルは、MCGにおけるプライマリセルであり、SCGにおけるプライマリセルでもある。
UE100は、MCGを管理するマスタノードと接続しつつ、SCGを管理するとセカンダリノードと接続することができる。この場合、UE100は、各ノードに同時に接続して、無線通信を行う。
なお、二重接続方式の設定は、マスタノードがセカンダリノードへ、所定のメッセージ(例えば、SN Addition Requestメッセージ)を送信し、更に、マスタノードがUE100へ RRCメッセージ(例えば、RRC Reconfigurationメッセージ)を送信することで、行われる。
以下では、基地局200-1を、マスタノード200-1又はマスタ基地局200-1と称する場合がある。また、以下では、基地局200-2を、セカンダリノード200-2又はセカンダリ基地局200-2と称する場合がある。
(1.4)SCGの非アクティブ化
次に、SCGの非アクティブ化について説明する。
3GPPでは、UE100の消費電力を抑えるために、SCGの非アクティブ化(deactivation)が検討されている。UE100は、SCGを非アクティブ化した場合、SCGに属する全てのセル(PSCell及びSCell)を非アクティブ化する。UE100は、非アクティブ化されたSCGに属するセルについて、当該セルのためのCSI(Chanel Status Information)を報告せず、PDCCHも監視しない。また、UE100は、当該セルにRACH(Random Access CHannel)、SRS(Sounding Reference Signal)、UL-SCH(UL-Shared CHannel)なども送信しない。これにより、UE100の消費電力が抑えられる。
UE100は、以下のいずれか1つの方法により、SCGを非アクティブ化する。
方法1:UE100は、SCGを非アクティブ化する指示をマスタノード(基地局200-1)から受信することに応じて、SCGを非アクティブ化する。当該指示は、RRCレイヤのシグナリング(RRCメッセージ)、MACレイヤのシグナリングで(MAC CE)、PHYレイヤのシグナリング(PDCCH)のいずれかで送信される。
方法2:UE100は、SCGを非アクティブ化するためのタイマの満了に応じて、SCGを非アクティブ化する。
(1.5)パケット複製
ここで、パケット複製について説明する。
RRCにより無線ベアラのための複製が設定されると、複製されたPDCP PDUをハンドルするために、少なくとも1つのセカンダリRLCエンティティが追加される。
図6は、本開示の実施形態に係るパケット複製の一例を表す図である。図6の詳細は後述する。ここでは、パケット複製の例について説明する。なお、図6では、二重接続方式が2つの基地局200-1,200-2に設定されているものとする。基地局200-1がマスタ基地局であり、基地局200-2がセカンダリ基地局である。
図6においては、例えば、マスタ基地局200-1のRLCエンティティ233がプライマリRLCエンティティとすると、セカンダリRLCエンティティとして、RLCエンティティ234が追加される。また、セカンダリRLCエンティティとして、セカンダリ基地局200-2の2つのRLCエンティティ243,244も追加される。
パケット複製では、プライマリRLCエンティティ233に対応する論理チャネルがプライマリ論理チャネルとなり、各セカンダリRLCエンティティ234,243,244に対応する論理チャネルがセカンダリ論理チャネルとなり得る。
PDCPでの複製では、同一のPDCP PDUが、各RLCエンティティ233,234,243,244へ出力(submit)される。従って、PDCPエンティティ232は、パケット複製により、同一のデータ(PDCP PDU)を、各RLCエンティティ233,234,243,244へ出力することが可能となる。この際、PDCPエンティティ232は、オリジナルのデータを、プライマリRLCエンティティ233へ出力し、複製したデータを、セカンダリRLCエンティティ234,243,244へ出力してもよい。ただし、オリジナルのPDCP PDUと複製されたPDCP PDUは、同一キャリアでは送信されない。図6では、オリジナルのPDCP PDUがCC(Component Carrier)#1を用いて送信され、複製されたPDCP PDUが、CC#2~CC#4を用いて送信される例を表している。
また、データ用(又はDRB:Data Bearer)の複製が設定されると、PDCP複製に対して動的な制御が可能となる。すなわち、セカンダリRLCエンティティ234,243,244の各々が、アクティブ化(activated)又は非アクティブ化(deactivated)される。これにより、複製の送信に利用されるセカンダリRLCエンティティをどのエンティティにするのかが制御可能である。また、あるデータベアラに対して複製が非アクティブ化されると、そのデータベアラに関連付けられたすべでのセカンダリRLCエンティティ234,243,244は非アクティブ化される。セカンダリRLCエンティティ234,243,244が非アクティブ化されると、PDCPエンティティ232は、セカンダリRLCエンティティ234,243,244に対して、複製された全てのPDCP PDUを廃棄するよう指示することができる。
なお、制御信号用(SRB:Signaling Radio Bearer)の複製も設定可能である。ただし、そのような設定がなされても、その複製に対しては動的な制御を行うことはできない。以下では、複製は、データ(又はPDCP PDU)の複製であるとして説明する。
複製がアクティブになると、アクティブ化されたRLCエンティティ233,234,243,244に関連付けられた各論理チャネルに対して、少なくとも1つのサービングセルがアクティブ化される。すなわち、プライマリRLCエンティティ233に対して少なくとも1つのサービングセルがアクティブ化され、各セカンダリRLCエンティティ234,243,244に対して少なくとも1つのサービングセルがアクティブ化される。その一方で、セカンダリセル(Sセル)の非アクティブ化により、データベアラ用の論理チャネルに対してアクティブ化されたサービングセルが存在しなくなる場合、その論理チャネルに関連付けられたRLCエンティティ233,234,243,244に対して複製が非アクティブ化される。
複製により設定されたデータベアラの論理チャネルが同一のMACエンティティ235,245に属する場合、「CA複製」と呼ばれる。また、当該論理チャネルが異なるMACエンティティ235,245に属する場合、「DC複製」と呼ばれる。図6の例では、2つのRLCエンティティ233,234によるパケット複製は、同一のMACエンティティ235に属するため、CA複製となる。一方、プライマリRLCエンティティ233と、セカンダリRLCエンティティ243,244とによるパケット複製は、異なるMACエンティティ235,245に属するため、DC複製となる。以下では、主に、DC複製について説明する。
RLCエンティティ233,234,243,244がPDCP PDUの送信を把握すると、PDCPエンティティ232は、そのPDCP PDUの廃棄を他のRLCエンティティへ指示することができる。
(1.6)UEの構成例
図4は、UE100の構成例を表す図である。図4に示すように、UE100は、アンテナ101、無線通信部120、制御部130、及びメモリ140を有する。
アンテナ101は、基地局200から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を無線通信部120へ出力する。また、アンテナ101は、無線通信部120から出力された無線信号を基地局200へ送信する。
無線通信部120は、制御部130の制御下で、アンテナ101を介して、基地局200との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部120は、アンテナ101から出力された無線信号を、ベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)し、変換後のベースバンド信号を制御部130へ出力する。また、例えば、無線通信部120は、制御部130から出力されたベースバンド信号(送信信号)を、無線信号に変換(アップコンバート)し、変換後の無線信号をアンテナ101へ出力する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、例えば、無線通信部120等を介して、基地局200との無線通信、又は他のUEとの無線通信を制御する。制御部130は、無線通信部120から出力された受信信号に対して、処理を行うことで、各種動作を行ってもよい。また、制御部130は、各種動作を行って、送信信号を無線通信部120へ出力してもよい。後述するUE100の動作は、制御部130による動作であってもよい。
メモリ140は、制御部130による制御下で、各種情報などを記憶する。メモリ140は、制御部130のワーキングメモリとして機能してもよい。また、メモリ140は、プログラムを記憶してもよい。この場合、制御部130は、メモリ140からプログラムを読み出して実行することで、UE100における動作を実現する。メモリ140は、ROM(Read Only Memory)、又はRAM(Random Access Memory)などであってもよい。
(1.7)基地局の構成例
図5は、基地局200の構成例を表す図である。図5に示すように、基地局200は、アンテナ201、無線通信部220、制御部230、メモリ240、及びネットワーク通信部250を有する。
アンテナ201は、UE100から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を無線通信部220へ出力する。また、アンテナ201は、無線通信部220から出力された無線信号をUE100へ送信する。
無線通信部220は、制御部230の制御下で、アンテナ201を介して、UE100との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部220は、アンテナ201から出力された無線信号を、ベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)し、変換後のベースバンド信号を制御部230へ出力する。また、例えば、無線通信部220は、制御部230から出力されたベースバンド信号(送信信号)に変換(アップコンバート)し、変換後の無線信号をアンテナ201へ出力する。
制御部230は、基地局200における各種の制御を行う。制御部230は、例えば、無線通信部220等を介して、UE100との無線通信を制御する。制御部230は、無線通信部220から出力された受信信号に対して、処理を行うことで、各種動作を行ってもよい。また、制御部230は、各種動作を行って、送信信号を無線通信部220へ出力してもよい。
また、制御部230は、ネットワーク通信部250を介して、コアネットワーク装置300又は他の基地局との通信を制御する。制御部230は、ネットワーク通信部250を介して、コアネットワーク装置300又は他の基地局から送信されたメッセージなどを受信し、各種動作を行う。また、制御部230は、各種動作を行って、メッセージの生成と送信をネットワーク通信部250へ指示することで、ネットワーク通信部250から各種メッセージをコアネットワーク装置300又は他の基地局へ送信できる。
後述する基地局200の動作は、制御部230による動作であってもよい。
メモリ240は、制御部230による制御下で、各種情報などを記憶する。メモリ240は、制御部230のワーキングメモリとして機能してもよい。また、メモリ240は、プログラムを記憶してもよい。この場合、制御部230は、メモリ240からプログラムを読み出して実行することで、基地局200における動作を実現する。メモリ240は、ROM(Read Only Memory)、又はRAM(Random Access Memory)などであってもよい。
ネットワーク通信部250は、他の基地局と通信が可能である。ネットワーク通信部250は、Xnインターフェイスのメッセージを利用して、他の基地局と通信が可能である。また、ネットワーク通信部250は、5GC30のコアネットワーク装置300と通信可能である。ネットワーク通信部250は、NGインターフェイスのメッセージを利用して、5GC30のコアネットワーク装置300と通信が可能である。
このように構成された移動通信システム1において、第1実施形態では、マスタ基地局200-1は、次のような構成を有している。すなわち、第1実施形態のマスタ基地局200-1は、二重接続方式を利用して、セカンダリ基地局200-2とともにUE100に接続する。マスタ基地局200-1は、PDCPエンティティ232と、第1RLCエンティティ233とを有し、PDCPエンティティ232は、PDCP PDUを第1RLCエンティティ233へ出力するとともに、複製したPDCP PDUをセカンダリ基地局200-2の第2RLCエンティティ243,244へ出力する制御部230を有する。そして、PDCPエンティティ232は、セカンダリ基地局200-2が管理するセカンダリセルグループ(SCG)が非アクティブ状態となった場合、第2RLCエンティティ243,244に対するPDCU PDUの複製を非アクティブ化する。
これにより、SCGが非アクティブ状態になった場合、マスタ基地局200-1は、パケット複製も非アクティブ化させることが可能となる。以下、その詳細について、説明する。
(2)パケット複製の一例
図6は、パケット複製の一例を表す図である。ただし、上述したように、2つの基地局200-1,200-2とUE100には二重接続方式が設定されているものとする。マスタ基地局200-1は、マスタセルグループ(MCG)を管理する。また、セカンダリ基地局200-2は、SCGを管理する。
図6に示すように、マスタ基地局200-1は、RRCエンティティ231(又はSDAPエンティティ231)、PDCPエンティティ232、RLCエンティティ233,234、及びMACエンティティ235を有する。また、セカンダリ基地局200-2は、RLCエンティティ243,244とMACエンティティ245を有する。
なお、RLCエンティティ233を第1RLCエンティティと称し、RLCエンティティ243(又はRLCエンティティ244)を第2RLCエンティティと称する場合がある。
また、RLCエンティティ233がプライマリRLCエンティティとして設定され、それ以外のRLCエンティティ234,243,244がセカンダリRLCエンティティとして設定されているものとする。
図6に示すように、PDCPエンティティ232は、上位レイヤ(SDAPレイヤ)からのパケットからPDCP PDUを生成する。PDCPエンティティ232は、パケット複製を行う。PDCPエンティティ232は、オリジナルのPDCP PDUをRLCエンティティ233(第1RLCエンティティ)へ出力する。また、PDCPエンティティ232は、複製したPDCP PDUを、RLCエンティティ234と、セカンダリ基地局200-2のRLCエンティティ243,244(第2RLCエンティティ)へ出力する。PDCPエンティティ232は、複製したPDCP PDUを、各RLCエンティティ233,234,243,244へ出力してもよい。PDCPエンティティ232は、Xnインターフェイスを利用して、複製されたPDCP PDUをRLCエンティティ243,244へ出力(送信)してもよい。
各RLCエンティティ233,234,243,244は、各PDCP PDUに対して、セグメンテーション処理等を行い、RLC PDUを生成する。各RLCエンティティ233,234,243,244は、生成したRLC PDUを、MACエンティティ235,245へ出力する。
各MACエンティティ235,245は、パディング処理などを行い、MAC PDUを生成する。各MACエンティティ235,245は、生成したMAC PDUをPHYレイヤへ出力する。PHYレイヤでは、MAC PDUから無線信号を生成し、生成した無線信号をUE100へ送信する。図6の例では、マスタ基地局200-1は、RLCエンティティ233から出力されたデータをCC#1を用いて送信し、RLCエンティティ234から出力されたデータをCC#2を用いて送信する。また、セカンダリ基地局200-2は、RLCエンティティ243から出力されたデータを、CC#3を用いて送信し、RLCエンティティ244から出力されたデータを、CC#4を用いて送信する。図6の例は、4キャリアを用いて、データ送信が行われる例を表している。
(3)動作例
図7は、本開示の実施形態に係る動作例を表す図である。なお、図7の処理開始前に、二重接続方式が基地局200-1,200-2とUE100に設定されているものとする。また、図7に示す各処理は、ネットワークが行うものとして説明する。この場合のネットワークは、NG-RAN20を含む。従って、例えば、マスタ基地局200-1が各処理を行ってもよい。また、ネットワークは、5GC30を含んでもよい。従って、例えば、コアネットワーク装置300が各処理を行ってもよい。
ステップS10において、ネットワークは、処理を開始する。
ステップS11において、ネットワークは、パケット複製の設定を行う。例えば、マスタ基地局200-1は、セカンダリ基地局200-2へ、所定のメッセージ(例えば、CG-Config Infoメッセージ)を送信することで、パケット複製の設定を行う。また、例えば、マスタ基地局200-1は、UE100へ、所定のメッセージ(例えば、RRC Reconfigurationメッセージ)を送信することで、UE100に対してパケット複製の設定を行う。これにより、各RLCエンティティ233,234,243,244がアクティブ化される。RLCエンティティ233がプライマリRLCエンティティとなり、他のRLCエンティティ234,243,244がセカンダリRLCエンティティとなる。そして、プライマリRLCエンティティ233に対して少なくとも1つのサービングセルがアクティブ化され、各セカンダリRLCエンティティ234,243,244においても少なくとも1つのサービングセルがアクティブ化される。
ステップS12において、SCGが非アクティブ状態となる。ネットワーク(例えば、マスタ基地局200-1のRRCエンティティ231)が、SCGを非アクティブ状態にすることを決定してもよい。又は、ネットワーク(例えば、マスタ基地局200-1のRRCエンティティ231)が、セカンダリ基地局200-2から、SCGが非アクティブ状態になった旨を示すメッセージを受信することによって、SCGが非アクティブ状態であることを検出するようにしてもよい。マスタ基地局200-1のRRCエンティティ231は、SCGが非アクティブ状態になった旨を示す通知を、PDCPエンティティ232へ出力する。PDCPエンティティ232は、この通知により、SCGが非アクティブ状態になったことを把握できる。
ステップS13において、ネットワークは、RLCエンティティ(例えば、セカンダリRLCエンティティ234,243,244)に属する全てのサービングセルが非アクティブ状態になった場合、当該RLCエンティティに対するパケット複製を非アクティブ化する。具体的には、PDCPエンティティ232は、第1RLCエンティティ233と第2RLCエンティティ243,244とに関連付けられた各論理チャネルに対して、パケット複製によってアクティブ化されたサービングセルが、SCGの非アクティブ状態により、存在しなくなると、第2RLCエンティティ243,244に対するパケット複製を非アクティブ化する。これにより、ネットワークは、パケット複製を継続させないことが可能となる。
ステップS14において、ネットワークは、一連の処理を終了する。
図8は、仕様上の動作例を表す図である。図8の(X)に示すように、DC複製において、SCGの非アクティブ化により、データベアラの論理チャネルに対してアクティブ化されたサービングセルがなくなると、ネットワーク(又はNG-RAN20)は、当該論理チャネルに関連付けられたRLCエンティティに対して、パケット複製を非アクティブ化する。
(4)変形例
上述した実施形態において、4キャリアを用いて、複製パケットの送信が行われる例について説明した。例えば、図9の示すように、2キャリアを用いて、複製パケットの送信が行われてもよい。図9の例では、RLCエンティティ233がプライマリRLCエンティティとなり、RLCエンティティ243がセカンダリRLCエンティティとなる。この場合も、ネットワーク(例えば、PDCPエンティティ232)は、セカンダリ基地局200-2が管理するSCGが非アクティブ状態になり、RLCエンティティ(例えば、セカンダリRLCエンティティ243)に属する全てのサービングセルが非アクティブ状態になった場合、パケット複製を非アクティブ化する。これにより、ネットワークは、パケット複製を継続させないことが可能となる。
[その他の実施形態]
上述の各動作例は、別個独立して実施する場合に限らず、各動作例を適宜組み合わせて実施可能である。また、例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
また、例えば、本明細書において説明した装置の1つ以上の構成要素の動作を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。このような記録媒体の一例として、上述したメモリ140,240がある。
また、UE100又は基地局200が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100又は基地局200少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。また、矛盾しない範囲で、各実施形態の全部又は一部を組み合わせることも可能である。
1 :移動通信システム
20 :無線アクセスネットワーク
30 :コアネットワーク
100 :ユーザ装置(UE)
101 :アンテナ
120 :無線通信部
130 :制御部
140 :メモリ
200 :基地局
200-1 :マスタ基地局
200-2 :セカンダリ基地局
201 :アンテナ
220 :無線通信部
230 :制御部
231 :RRC/SDAPエンティティ
232 :PDCPエンティティ
233,234 :RLCエンティティ
235 :MACエンティティ
243,244 :RLCエンティティ
245 :MACエンティティ
240 :メモリ
250 :ネットワーク通信部

Claims (4)

  1. 二重接続方式を利用して、セカンダリ基地局(200-2)とともにユーザ装置(100)に接続するマスタ基地局(200-1)であって、
    PDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティ(232)と、第1RLC(Radio Link Control)エンティティ(233)と、を有し、前記PDCPエンティティ(232)は、PDCP PDU(Protocol Data Unit)を前記第1RLCエンティティ(233)へ出力するとともに、複製した前記PDCP PDUを前記セカンダリ基地局(200-2)の第2RLCエンティティ(243,244)へ出力する制御部(230)を備え、
    前記PDCPエンティティ(232)は、前記セカンダリ基地局(200-2)が管理するセカンダリセルグループが非アクティブ状態となった場合、前記第2RLCエンティティ(243,244)に対する前記PDCU PDUの複製を非アクティブ化する、マスタ基地局。
  2. 前記PDCPエンティティは、前記第2RLCエンティティに関連付けられた各論理チャネルに対してアクティブ化されたサービングセルが、前記セカンダリセルグループの非アクティブ状態により、存在しなくなると、前記第2RLCエンティティに対する前記PDCP PDUの複製を非アクティブ化する、請求項1記載のマスタ基地局。
  3. 前記制御部は、前記セカンダリセルグループの非アクティブ状態を検出するRRC(Radio Resource Control)エンティティを有し、
    前記PDCPエンティティは、前記RRCエンティティから、前記セカンダリセルグループが非アクティブ状態である旨の通知を受ける、請求項1記載のマスタ基地局。
  4. 二重接続方式を利用して、セカンダリ基地局(200-2)とともにユーザ装置(100)に接続し、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティ(232)と、第1RLC(Radio Link Control)エンティティ(233)と、を含む制御部(230)を有するマスタ基地局(200-1)における通信制御方法であって、
    前記PDCPエンティティ(231)が、PDCP PDU(Protocol Data Unit)を前記第1RLCエンティティ(233)へ出力するとともに、複製した前記PDCP PDUを前記セカンダリ基地局(200-2)の第2RLCエンティティ(243,244)へ出力するステップと、
    前記PDCPエンティティ(232)が、前記セカンダリ基地局(200-2)が管理するセカンダリセルグループが非アクティブ状態となった場合、前記第2RLCエンティティ(243,244)に対する前記PDCU PDUの複製を非アクティブ化するステップと、を有する通信制御方法。
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