JP2024072000A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッドレーザ加工において、レーザ加工条件が変更された場合にもスパッタの発生を低減できるレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ加工装置1000は、第1レーザ光LB1を出射する第1レーザ発振器100と、第2レーザ光LB2を出射する第2レーザ発振器200と、第1及び第2レーザ光LB1、LB2を受け取ってワーク900に照射するレーザヘッド500と、を備えている。レーザヘッド500は、筐体510とその内部に配置された第1光路変更機構540を有している。第1光路変更機構540は、第1レーザ光LB1の光路中に配置されている。第1レーザ光LB1は、第2レーザ光LB2の前方に照射される。第1光路変更機構540は、レーザ溶接条件に応じて、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させる。
【選択図】図1
【解決手段】レーザ加工装置1000は、第1レーザ光LB1を出射する第1レーザ発振器100と、第2レーザ光LB2を出射する第2レーザ発振器200と、第1及び第2レーザ光LB1、LB2を受け取ってワーク900に照射するレーザヘッド500と、を備えている。レーザヘッド500は、筐体510とその内部に配置された第1光路変更機構540を有している。第1光路変更機構540は、第1レーザ光LB1の光路中に配置されている。第1レーザ光LB1は、第2レーザ光LB2の前方に照射される。第1光路変更機構540は、レーザ溶接条件に応じて、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させる。
【選択図】図1
Description
本開示は、レーザ加工装置及びレーザ加工方法、特に、短波長のレーザ光と長波長のレーザ光とを用いたハイブリッドレーザ加工装置及びレーザ加工方法に関する。
従来、鉄や銅等の金属材料を溶接する手法の一つとして、レーザ溶接が知られている。レーザ溶接とは、レーザ光を被溶接物であるワークの所定の箇所に照射し、レーザ光のエネルギーによりワークを溶融させる溶接方法である。レーザ光が照射された溶接部分には、溶融池と呼ばれる溶融金属の液溜りが形成され、その後、溶融池が固化して固化部が形成される。ワークにおける所定の溶接線に沿って、レーザ光を移動させながら照射することで、レーザ溶接が行われる。
近年、レーザ発振器の出力が向上し、高パワーのレーザ光を用いたレーザ溶接が可能になってきている。高パワーのレーザ光を用いることで、溶接工程のタクトタイムが低減できる。また、ワークの厚さが8mm以上と厚い場合にも容易に溶接を行うことができる。
しかし、高パワーのレーザ光を用いると、溶融金属の飛散に起因したスパッタの発生が顕著となる。スパッタは、溶接箇所の近傍に付着して溶接不良の一因となる。スパッタの発生を低減するため、パワー密度の高い主ビームの周囲にパワー密度の低い副ビームを照射し、副ビームで形成された溶融池に主ビームを照射してレーザ溶接を行う手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、金属材料の種類によって、光の吸収率が異なることはよく知られている。例えば、銅は、レーザ溶接でよく用いられる近赤外の波長域の光に対する吸収率が低い。このため、吸収率の高い波長域、例えば、青色のレーザ光と近赤外の波長域のレーザ光とをワークに同時に照射してレーザ溶接を行う手法が提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。一般に、このようなレーザ溶接はハイブリッドレーザ溶接と呼ばれている。
しかし、本願発明者等の検討によれば、ハイブリッドレーザ溶接において、レーザ溶接条件によってスパッタの発生状態が変化することがわかった。例えば、青色のレーザ光のパワーと近赤外の波長域のレーザ光のパワーとをそれぞれ固定してレーザ溶接を行う場合、溶接速度が低くなると、ワークに対するスパッタの付着数が多くなることがわかった。このような現象は、特許文献1~3では報告されていない。
また、レーザ溶接に限らず、レーザ切断等のハイブリッドレーザ加工を行う場合にも、同様の課題が発生するおそれが高い。
本開示はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、ハイブリッドレーザ加工において、レーザ加工条件が変更された場合にもスパッタの発生を低減できるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本開示に係るレーザ加工装置は、第1レーザ光を出射する第1レーザ発振器と、前記第1レーザ光よりも波長の長い第2レーザ光を出射する第2レーザ発振器と、前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光をそれぞれ受け取って、ワークに向けて出射するレーザヘッドと、前記ワーク及び前記レーザヘッドの一方を他方に対して移動させる移動機構と、を少なくとも備えたレーザ加工装置であって、前記レーザヘッドは、筐体と第1光路変更機構と前記筐体の内部に配置された複数の光学部品とを少なくとも有し、前記筐体には、前記第1レーザ光が入射される第1入射口と、前記第2レーザ光が入射される第2入射口と、前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光がそれぞれ出射される出射口と、が設けられ、前記第1光路変更機構は、前記第1入射口と前記出射口との間の前記第1レーザ光の光路中に配置され、前記ワークをレーザ加工する場合、前記移動機構により、前記ワーク及び前記レーザヘッドの一方を他方に対して移動させるとともに、前記第1レーザ光は、前記第2レーザ光と同時に、かつ所定の加工線に沿った方向において、前記第2レーザ光の前方に照射され、前記第1光路変更機構は、レーザ加工条件に応じて、前記出射口から出射される前記第1レーザ光の光路を変化させ、前記レーザ加工条件には、前記加工線に沿った前記レーザヘッドの移動速度と、前記第2レーザ光のパワーと、前記ワークに照射された前記第2レーザ光のスポット径とが、少なくとも含まれることを特徴とする。
本開示に係るレーザ加工方法は、第1レーザ光と前記第1レーザ光よりも波長の長い第2レーザ光とをワークに照射して、前記ワークをレーザ加工するレーザ加工方法であって、前記第1レーザ光を、前記第2レーザ光と同時に、かつ前記前記ワークの表面における所定の加工線に沿った方向において、前記第2レーザ光の前方に照射して、前記ワークをレーザ加工するステップを少なくとも備え、レーザ加工条件に応じて、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させ、前記レーザ加工条件には、前記加工線に沿った前記第2レーザ光の照射位置の移動速度と、前記第2レーザ光のパワーと、前記ワークに照射された前記第2レーザ光のスポット径とが、少なくとも含まれることを特徴とする。
本開示によれば、ハイブリッドレーザ加工において、レーザ加工条件が変更された場合にもスパッタの発生を低減できる。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態)
[レーザ加工装置の構成]
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成図を示し、レーザ加工装置1000は、第1レーザ発振器100と、第2レーザ発振器200と、第1光ファイバ300と、第2光ファイバ400と、レーザヘッド500と、ロボット600と、第1レーザコントローラ710と、第2レーザコントローラ720と、ロボットコントローラ730と、ステージ800と、を備える。なお、図1において、説明の便宜上、レーザヘッド500の形状は簡略化して図示している。
[レーザ加工装置の構成]
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成図を示し、レーザ加工装置1000は、第1レーザ発振器100と、第2レーザ発振器200と、第1光ファイバ300と、第2光ファイバ400と、レーザヘッド500と、ロボット600と、第1レーザコントローラ710と、第2レーザコントローラ720と、ロボットコントローラ730と、ステージ800と、を備える。なお、図1において、説明の便宜上、レーザヘッド500の形状は簡略化して図示している。
なお、以降の説明において、レーザヘッド500からワーク900に照射されるレーザ光の進行方向をZ方向と呼ぶことがある。また、図1において、第1レーザ発振器100及び第2レーザ発振器200からレーザヘッド500に向かう方向をX方向と呼び、X方向及びZ方向とそれぞれ交差する方向をY方向と呼ぶことがある。
また、ワーク900をレーザ加工する場合、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とがワーク900の表面における加工線(図示せず)に沿って照射される。本実施形態では、レーザ加工の一態様として、レーザ溶接を例に取って説明する。また、本実施形態では、Y方向が加工線、この場合は溶接線に沿った方向となる。よって、以降の説明において、Y方向を溶接方向と呼ぶことがある。
第1レーザ発振器100は、第1レーザコントローラ710からの制御信号に基づいて、第1レーザ光LB1を出射する。第1レーザ光LB1は、青色の波長域、または緑色の波長域のレーザ光であり、本実施形態では、第1レーザ光LB1の波長λ1は、450nmである。なお、本願明細書において、「青色の波長域」とは、400nm以上、490nm以下の波長範囲を言う。また、「緑色の波長域」とは、500nm以上、560nm以下の波長範囲を言う。なお、第1レーザ光LB1の波長域は特にこれに限定されず、400nmより短くてもよい。
第1レーザ発振器100とレーザヘッド500とは、第1光ファイバ300で接続される。第1レーザ光LB1は、第1光ファイバ300を介して、第1レーザ発振器100からレーザヘッド500に伝送される。
第2レーザ発振器200は、第2レーザコントローラ720からの制御信号に基づいて、第2レーザ光LB2を出射する。第2レーザ光LB2は、近赤外の波長域のレーザ光であり、本実施形態では、第2レーザ光LB2の波長λ2は、975nmである。なお、本願明細書において、「近赤外の波長域」とは、900nm以上、1100nm以下の波長範囲を言う。なお、第2レーザ光LB2の波長域は特にこれに限定されず、1100nmより長くてもよい。
第2レーザ発振器200とレーザヘッド500とは、第2光ファイバ400で接続される。第2レーザ光LB2は、第2光ファイバ400を介して、第2レーザ発振器200からレーザヘッド500に伝送される。
第1光ファイバ300は、第1レーザ発振器100から出射された第1レーザ光LB1をレーザヘッド500まで伝送する。第2光ファイバ400は、第2レーザ発振器200から出射された第2レーザ光LB2をレーザヘッド500まで伝送する。
第1光ファイバ300及び第2光ファイバ400は、それぞれ公知の構成であり、軸心に光導波路であるコア(図示せず)が配置され、コアの外周面を覆って光閉じ込め層であるクラッド(図示せず)が設けられている。また、クラッドの外周面を覆って保護皮膜(図示せず)が設けられている。なお、コア、クラッドともに石英からなるが、コアの屈折率は、クラッドの屈折率よりも高くなるように調整されている。また、第1光ファイバ300及び第2光ファイバ400のそれぞれにおいて、コアの個数や断面形状は適宜変更されうる。これに応じて、クラッドの断面形状も適宜変更されうる。
レーザヘッド500は、第1光ファイバ300及び第2光ファイバ400から入射される第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2を受け取って、さらに、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2をそれぞれワーク900に向けて照射する。なお、レーザヘッド500の構造については後で詳述する。
ロボット600は、ロボットアーム610を有する。ロボットアーム610の先端には、レーザヘッド500が取り付けられる。ロボットアーム610は、複数の部分に分かれており、各部分の連結部分には。それぞれ関節軸620が設けられている。
ロボット600は、ロボットコントローラ730からの制御信号に基づいて、レーザヘッド500を溶接方向(Y方向)に沿って移動させ、ワーク900に対するレーザヘッド500の位置を変更する。この動作に伴い、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2の照射位置が溶接方向(Y方向)に沿って移動して、レーザ溶接が行われる。
第1レーザコントローラ710は、第1レーザ発振器100に接続され、第1レーザ発振器100の動作を制御する。具体的には、第1レーザコントローラ710は、第1レーザ光LB1の出射開始や出射停止のタイミングや出射時間、また、第1レーザ光LB1のパワーを制御する。
第2レーザコントローラ720は、第2レーザ発振器200に接続され、第2レーザ発振器200の動作を制御する。具体的には、第2レーザコントローラ720は、第2レーザ光LB2の出射開始や出射停止のタイミングや出射時間、また、第2レーザ光LB2のパワーを制御する。
本実施形態において、第1レーザ光LB1のパワーは、第2レーザ光LB2のパワーよりも低くなるように設定されている。なお、第1レーザ光LB1のパワーと第2レーザ光LB2のパワーとの差または比は、レーザ溶接されるワーク900の材質や厚さに応じて、適宜設定される。これについては後でさらに述べる。
ロボットコントローラ(コントローラ)730は、ロボット600とレーザヘッド500とに接続され、ロボット600の動作と後で述べる第1光路変更機構540の動作をそれぞれ制御する。具体的には、ロボットコントローラ730は、ロボットアーム610の各部分を連結する関節軸620に設けられたモータ(図示せず)の回転速度及び回転量を制御する。このことにより、ロボットアーム610の先端に取り付けられたレーザヘッド500が、所定の移動速度Vで溶接方向に沿って移動する。さらに、レーザヘッド500から出射された第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2が、移動速度Vで溶接方向に沿ってワーク900の表面に照射される。以降の説明において、溶接線に沿ったレーザヘッド500の移動速度Vを溶接速度Vと呼ぶことがある。
第1レーザコントローラ710及び第2レーザコントローラ720、さらにロボットコントローラ730における前述の機能は、それぞれが有するハードウェア上で、所定の溶接プログラムを実行することで実現される。当該ハードウェアは、1個または複数個のCPU(Central Processing Unit)やメモリで構成される。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)やSSD(Solid State Drive)等の半導体メモリである。また、メモリが、CPUに内蔵されたROM(Read Only Memory)やRAMであってもよい。
また、第1レーザコントローラ710及び第2レーザコントローラ720、さらにロボットコントローラ730が、図示しない上位コントローラに接続される場合がある。この場合、上位コントローラで実行される溶接プログラムに基づいた実行命令が、第1レーザコントローラ710及び第2レーザコントローラ720、さらにロボットコントローラ730にそれぞれ送信され、所定の処理を実行する。なお、第1レーザコントローラ710及び第2レーザコントローラ720、さらにロボットコントローラ730が一体化されて一つのコントローラになっていてもよい。
また、ロボットコントローラ730が、レーザヘッド500の動作を制御するコントローラとロボット600の動作を制御するコントローラとに分けられていてもよい。ただし、この場合も、それぞれのコントローラが連動して、レーザヘッド500及びロボット600の動作をそれぞれ制御する。
ステージ800にワーク900が載置されることで、レーザ加工装置1000に対するワーク900の位置が決定される。なお、本実施形態において、ステージ800は1箇所に固定されて静止しているが、図示しないステージ移動機構をステージ800に設けることで、ステージ800が、X方向とY方向とを面内に含むXY平面に沿って移動可能に構成されてもよい。この場合、ロボット600の位置、言い換えると、レーザヘッド500の位置が固定されてもよい。
[レーザヘッドの構成]
図2は、レーザヘッドの概略構成図を示し、レーザヘッド500は、筐体510と、その内部に配置された複数の光学部品と、を有している。なお、図2において、説明の便宜上、レーザヘッド500を構成する各部品の形状は簡略化して図示している。また、図2に示す以外の部品が、筐体510の内部に配置されるか、筐体510の外側に取り付けられていてもよい。
図2は、レーザヘッドの概略構成図を示し、レーザヘッド500は、筐体510と、その内部に配置された複数の光学部品と、を有している。なお、図2において、説明の便宜上、レーザヘッド500を構成する各部品の形状は簡略化して図示している。また、図2に示す以外の部品が、筐体510の内部に配置されるか、筐体510の外側に取り付けられていてもよい。
筐体510は、第1入射口511と第2入射口512と出射口513とを有している。第1入射口511は、第1光ファイバ300が接続される第1レーザ光LB1の入射口である。第2入射口512は、第2光ファイバ400が接続される第2レーザ光LB2の入射口である。出射口513は、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2の出射口である。第1入射口511及び第2入射口512からそれぞれ入射された第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2が、出射口513からワーク900に向けて出射される。
筐体510の内部には、第1コリメートレンズ520と第2コリメートレンズ530と第1光路変更機構540とビームコンバイナ550と集光レンズ560とが、それぞれ配置されている。また、筐体510の内部には、出射口513を覆って保護ガラス570が配置されている。
第1コリメートレンズ520は、第1光ファイバ300の出射端から出射された第1レーザ光LB1を平行光線に変換する。第2コリメートレンズ530は、第2光ファイバ400の出射端から出射された第2レーザ光LB2を平行光線に変換する。
第1光路変更機構540は、第1入射口511と出射口513との間であって、第1レーザ光LB1の光路中に配置されている。第1光路変更機構540は、ミラー541とピエゾステージ542とピエゾアクチュエータ543とを有するMEMSミラーである。
ミラー541は、第1コリメートレンズ520を透過した第1レーザ光LB1をビームコンバイナ550に向けて反射する。ミラー541はピエゾステージ542に一体に取り付けられており、ピエゾアクチュエータ543はピエゾステージ542に取り付けられている。ピエゾアクチュエータ543を駆動することで、ピエゾステージ542及びミラー541は、Y方向と平行な軸回りに傾動し、ミラー541で反射された第1レーザ光LB1の光軸を所定の範囲で変化させる。このことにより、出射口513から出射された第1レーザ光LB1は、溶接方向であるY方向と交差する方向に走査されながら、ワーク900の表面に照射される。
なお、第1光路変更機構540は、図2に示した構造に特に限定されない。例えば、第1光路変更機構540をY方向と平行な軸回りに傾動するガルバノミラーとしてもよい。また、X方向とY方向のそれぞれを溶接方向に設定する場合を考慮して、第1光路変更機構540を2軸MEMSミラーとしてもよい。この場合、出射口513から出射された第1レーザ光LB1は、X方向と交差する方向、またはY方向と交差する方向に走査されながら、ワーク900の表面に照射される。この場合も、第1光路変更機構540をY方向と平行な軸回り及びX方向と平行な軸回りのそれぞれに傾動するガルバノミラーとしてもよい。
ビームコンバイナ550は、いわゆる波長選択ミラーであり、第1レーザ光LB1を反射する一方、第2レーザ光LB2を透過するように設計されている。なお、図2に示す例では、ビームコンバイナ550で反射された第1レーザ光LB1とビームコンバイナ550を透過した第2レーザ光LB2とが、互いの光軸が一致するように出射口513に向かっている。ただし、後で述べるように、第1レーザ光LB1は、Y方向に沿って第2レーザ光LB2の前方に照射される。このようにするためには、例えば、ビームコンバイナ550に入射する第1レーザ光LB1の光軸に対するビームコンバイナ550の傾斜角度を予め調整するか、または、第1光路変更機構540のミラー541の位置を調整する。
集光レンズ560は、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2をそれぞれ集光する。集光レンズ560を透過した第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2は、それぞれワーク900の表面で略円形のスポットSP1、SP2に結像される(図6A,6B参照)。
保護ガラス570は、レーザ溶接中に発生したスパッタやヒュームが筐体510の内部に入り込むのを防止している。このことにより、筐体510の内部に配置された光学部品が保護され、出射口513から出射される第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2のパワーやビーム品質が低下するのを抑制できる。
[ハイブリッドレーザ溶接方法について]
図3は、種々の金属における光吸収率の波長依存性を示す。図4Aは、第2レーザ光のみを用いたレーザ溶接におけるワークの状態を示す断面模式図である。図4Bは、第1レーザ光と第2レーザ光とを用いたレーザ溶接におけるワークの状態を示す断面模式図である。
図3は、種々の金属における光吸収率の波長依存性を示す。図4Aは、第2レーザ光のみを用いたレーザ溶接におけるワークの状態を示す断面模式図である。図4Bは、第1レーザ光と第2レーザ光とを用いたレーザ溶接におけるワークの状態を示す断面模式図である。
レーザ溶接において、金属からなるワーク900にレーザ光を照射すると、ワーク900にレーザ光が吸収されて、レーザ光の照射部分の温度が上昇する。温度上昇がさらに進むと、ワーク900が溶融して溶融池910が形成される(図4A参照)。レーザ光が通過した後は、溶融池910の温度が急激に低下し、溶融池910が固化して固化部930が形成されることで、ワーク900がレーザ溶接される。
また、多くの場合、レーザ光の照射部分の直下にキーホール920(図4A参照)が形成されるようにレーザ光のパワーが設定される。キーホール920が形成されることで、ワーク900の内部にレーザ光が直接照射される。このことにより、溶融池910を深く形成でき、深い溶込みが得られる。
ところで、一般に、金属に光を照射したときに、光が金属に吸収される割合、つまり、光吸収率は、光の波長によって変化する。また、光吸収率の波長依存性は、金属の材質によって大きく異なる。
例えば、図3に示すように、鉄やニッケルでは、波長が短くなるにつれて光吸収率が増加するが、波長に対する光吸収率の変化の度合いは緩やかである。鉄を例に取ると、第2レーザ光LB2の波長λ2(=975nm)での光吸収率が40%であり、第1レーザ光LB1の波長λ1(=450nm)での光吸収率が45%程度である。
一方、銅では、波長が800nmよりも短くなると光吸収率が急激に増加する。第2レーザ光LB2の波長λ2での吸収率が10%未満である一方、第1レーザ光LB1の波長λ1での光吸収率が60%程度まで増加する。
このため、ワーク900が銅からなる板材である場合、第2レーザ光LB2のみでワーク900をレーザ溶接しようとすると、溶融池910を形成するためには、低い光吸収率にあわせて第2レーザ光LB2のパワーを大きく設定する必要がある。
しかし、光吸収率は、ワーク900の温度、特にワーク900が固体状態であるか液体状態であるかによっても大きく変化し、液体状態の場合に光吸収率は大幅に増加する。この場合、図4Aに示すように、溶融池910での第2レーザ光LB2の光吸収率が大幅に上昇し、溶融池910の温度が急激に上昇する。このことにより、溶融池910で突沸が生じ、ワーク900の表面に向かう対流によって噴出した溶融金属がワーク900の表面に付着し、スパッタとなる。
このようなスパッタの発生を抑制するために、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2の両方を用いたハイブリッドレーザ溶接方法が提案されていることは前述した通りである。
このレーザ溶接方法では、図4Bに示すように、波長λ1の第1レーザ光LB1と波長λ2の第2レーザ光LB2とがワーク900の表面で重ね合われた状態で照射される。このとき、ワーク900の表面で、第1レーザ光LB1のスポット径が第2レーザ光LB2のスポット径よりも大きくなるように設定される。また、第1レーザ光LB1のパワーが第2レーザ光LB2のパワーよりも小さくなるように設定される。なお、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2のスポット径は、それぞれ、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2の焦点がワーク900の表面に位置する場合のビーム径に相当する。
銅からなるワーク900に対する光吸収率の高い第1レーザ光LB1を、スポット径を広げて照射することで、ワーク900に対して、幅が広く、かつ溶込み深さが浅い溶融池910が形成される。この状態で、第2レーザ光LB2が溶融池910に照射される。なお、第1レーザ光LB1のパワーは、キーホール920が形成されない程度に低く設定されている。つまり、第1レーザ光LB1による溶接モードは、熱伝導溶接である。ただし、浅いキーホール920が形成されてもよい。
また、第2レーザ光LB2のパワーが第1レーザ光LB1のパワーよりも大きいこのため、第1レーザ光LB1により形成される溶融池910よりも深い溶融池910が形成される。その結果、深溶け込み深さが得られる。
また、第1レーザ光LB1のスポット径は、第2レーザ光LB2のスポット径よりも大きい。このことにより、第2レーザ光LB2が、第1レーザ光LB1により形成された溶融池910に照射された場合、キーホール920の開口部が押し広げられ、溶融金属において、ワーク900の表面に向かう対流が抑制される。このことにより、スパッタが低減される。
[本開示に至った知見]
しかし、本願発明者等は、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とを用いたレーザ溶接において、形成される溶融池910の大きさが、溶接速度や第2レーザ光LB2のパワー等のレーザ溶接条件で大きく変化することを見出した。
しかし、本願発明者等は、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とを用いたレーザ溶接において、形成される溶融池910の大きさが、溶接速度や第2レーザ光LB2のパワー等のレーザ溶接条件で大きく変化することを見出した。
図5は、レーザ光の種類及び溶接速度と溶接ビードの外観との関係を示す図である。図5の上段は、第1レーザ光LB1のみをワーク900に照射した場合に形成された溶接ビード940を示し、下段は、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2を同時にワーク900に照射した場合に形成された溶接ビード940を示す。
図5から明らかなように、第1レーザ光LB1のみを照射した場合は、溶接速度Vが50mm/secから150mm/secに上昇しても、ワーク900に形成される溶接ビード940の幅W1は、86%程度になるのみであった。幅W1は、第1レーザ光LB1の照射により形成される溶融池910の大きさに対応している。低パワー(800W)でビーム径(400μm)が大きい条件の、つまり、パワー密度が低い第1レーザ光LB1では、ワーク900への入熱量自体が小さく、溶接速度Vの変化に伴うワーク900への入熱量の変化が小さくなっておりため、幅W1の変化量が小さくなっていると考えられた。
一方、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とを同時に照射した場合は、溶接速度Vが50mm/secから150mm/secに上昇すると、ワーク900に形成される溶接ビード940の幅W2は、62%程度と大幅に狭くなった。言い換えると、溶接速度Vが低下するにつれて、溶接ビード940の幅W2が大幅に広くなることがわかった。なお、
第2レーザ光LB2は、第1レーザ光LB1に比べて、高パワー(1900W)でビーム径(40μm)が小さい。つまり、第2レーザ光LB2は、第1レーザ光LB1に比べてパワー密度が高くなっている。このため、溶接速度Vの変化に伴ってワーク900への入熱量の変化が大きくなっていると考えられる。
第2レーザ光LB2は、第1レーザ光LB1に比べて、高パワー(1900W)でビーム径(40μm)が小さい。つまり、第2レーザ光LB2は、第1レーザ光LB1に比べてパワー密度が高くなっている。このため、溶接速度Vの変化に伴ってワーク900への入熱量の変化が大きくなっていると考えられる。
つまり、溶接速度Vの低下に伴う溶接ビード940の幅W2の増加は、第2レーザ光LB2の照射で形成される溶融池910が、第1レーザ光LB1の照射で形成される溶融池910よりも大きくなっていることによるものと考えられた。また、図示しないが、レーザ溶接中のワーク900の表面を高速動画撮影した場合に、実際にこのような現象が起こっていることが確かめられた。
第2レーザ光LB2の照射で形成される溶融池910が、第1レーザ光LB1の照射で形成される溶融池910よりも大きくなると、前述した溶融池910の対流によりスパッタが発生しやすくなる。また、単位時間当たりのワーク900への入熱量の差を考慮すると、溶接速度Vだけでなく、第1レーザ光LB1に対する第2レーザ光LB2のパワー比が大きくなると、スパッタが発生しやすくなると考えられる。
このように、レーザ溶接条件の変化によって、ハイブリッドレーザ溶接のメリットの一つであるスパッタの低減効果が得られなくなることがわかった。
本願発明者等は、このことをさらに検討し、以下に示すように、本実施形態では、第1レーザ光LB1を、溶接方向に沿って第2レーザ光LB2の前方に照射するレーザ溶接方法を提案する。さらに、このレーザ溶接方法では、第1レーザ光LB1を第1振幅で、溶接方向と交差する方向に周期的に走査することで、第2レーザ光LB2の照射位置の前方に幅広の溶融池910を形成し、スパッタの発生が抑制している。以下、この方法の詳細について説明する。
[レーザ溶接方法]
図6Aは、レーザ溶接時の第1レーザ光及び第2レーザ光の照射軌跡を示し、図6Bは、レーザ溶接時の第1レーザ光及び第2レーザ光の別の照射軌跡を示す。
図6Aは、レーザ溶接時の第1レーザ光及び第2レーザ光の照射軌跡を示し、図6Bは、レーザ溶接時の第1レーザ光及び第2レーザ光の別の照射軌跡を示す。
図6Aに示す例では、第1レーザ光LB1を溶接方向に沿って第2レーザ光LB2の前方に位置するように照射するとともに、第1レーザ光LB1をX方向に沿って周期的に走査している。このようにすることで、ワーク900に対して、第1レーザ光LB1をまず照射して所定の大きさの溶融池910を形成する。続けて、第1レーザ光LB1よりもパワーが大きい第2レーザ光LB2を溶融池910に照射する。
なお、本実施形態において、溶接方向に沿った第1レーザ光LB1の照射位置と第2レーザ光LB2の照射位置との距離Lを、第2レーザ光LB2のスポットSP2の中心と、当該中心から溶接方向に沿って延びる仮想線が交差する第1レーザ光LB1のスポットSP1の中心との間の距離とする。
レーザ溶接条件、具体的には、第2レーザ光LB2のパワーや溶接速度V、また、第1レーザ光LB1によって形成される溶融池910の大きさに応じて適宜変更される。例えば、第1レーザ光LB1のパワーに対して第2レーザ光LB2のパワーが大きい場合、第2レーザ光LB2により形成された溶融池910が、第1レーザ光LB1により形成された溶融池910を超えないように、距離Lを大きく取る。一方、第2レーザ光LB2のパワーを低くする場合は、第1レーザ光LB1により形成された溶融池910が固化しない程度に、距離Lを小さく取る。
距離Lの調整は、前述したように、ビームコンバイナ550の傾斜角度を予め調整することで行ってもよい。または、第1光路変更機構540のミラー541の位置を調整して、距離Lを調整してもよい。後者の場合、ピエゾアクチュエータ543に印加する直流電圧を調整することで、距離Lを予め調整してもよい。このようにすることで、第1レーザ光LB1や第2レーザ光LB2のパワーが、ワーク900の種類や材質によって変更された場合も、距離Lを簡便に変更できる。
また、図4Aに示す第1振幅A1は、X方向における第1レーザ光LB1の照射位置の変化量である。なお、本実施形態では、第1振幅A1を、X方向の一方の端部における第1レーザ光LB1のスポットSP1の中心と、他方の端部における第1レーザ光LB1のスポットSP1の中心との間の距離とする。
レーザ溶接条件に応じて第1振幅A1も変化させる。例えば、溶接速度Vが低くなるか、第2レーザ光LB2のパワーが高くなるにつれて、第1振幅A1が長くなるように、第1光路変更機構540は、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させる。具体的には、第1光路変更機構540は、ロボットコントローラ730からの制御信号に応じて、第1振幅A1が長くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させる。
つまり、第2レーザ光LB2により形成される溶融池910が大きくなる程、第1振幅A1も長くする。このようにすることで、ハイブリッドレーザ溶接において、スパッタの発生を低減できる。
また、第1レーザ光LB1の照射位置が変化する周期の逆数を第1周波数f1とするとき、溶接速度Vが高くなるか、第2レーザ光LB2のパワーが低くなるにつれて、第1周波数f1が高くなるように、第1光路変更機構540は、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させる。具体的には、第1光路変更機構540は、ロボットコントローラ730からの制御信号に応じて、第1周波数f1が高くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させる。このようにすることで、ハイブリッドレーザ溶接において、第2レーザ光LB2の照射位置の前方に溶融池910を確実に形成することができ、スパッタの発生を低減できる。
なお、第1レーザ光LB1の走査軌跡は、図4Aに示した例に限られず、例えば、図4Bに示すように、溶接方向と交差するように、第1レーザ光LB1を円弧状に走査してもよい。なお、図4Bに示す距離Rは、図4Aに示す距離Lに相当する。また、レーザ溶接条件に応じて、第1振幅A1や第1周波数f1を変化させる手法は、図4Aに示す例を用いて説明したのと同様である。
[効果等]
以上説明したように、本実施形態に係るレーザ加工装置1000は、第1レーザ光LB1を出射する第1レーザ発振器100と、第1レーザ光LB1よりも波長の長い第2レーザ光LB2を出射する第2レーザ発振器200と、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2をそれぞれ受け取って、ワーク900に向けて出射するレーザヘッド500と、を少なくとも備えている。また、レーザ加工装置1000は、レーザヘッド500が取り付けられるとともに、ワーク900に対してレーザヘッド500を移動させるロボット600を備えている。
以上説明したように、本実施形態に係るレーザ加工装置1000は、第1レーザ光LB1を出射する第1レーザ発振器100と、第1レーザ光LB1よりも波長の長い第2レーザ光LB2を出射する第2レーザ発振器200と、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2をそれぞれ受け取って、ワーク900に向けて出射するレーザヘッド500と、を少なくとも備えている。また、レーザ加工装置1000は、レーザヘッド500が取り付けられるとともに、ワーク900に対してレーザヘッド500を移動させるロボット600を備えている。
レーザヘッド500は、筐体510と第1光路変更機構540と筐体510の内部に配置された複数の光学部品とを少なくとも有している。複数の光学部品には、第1コリメートレンズ520と第2コリメートレンズ530とビームコンバイナ550と集光レンズ560と保護ガラス570とが少なくとも含まれる。
筐体510には、第1レーザ光LB1が入射される第1入射口511と、第2レーザ光LB2が入射される第2入射口512と、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2がそれぞれ出射される出射口513と、が設けられている。
第1光路変更機構540は、第1入射口511と出射口513との間の第1レーザ光LB1の光路中に配置されている。
ワーク900をレーザ溶接する場合、ロボット600により、レーザヘッド500を所定の溶接線に沿って移動させるとともに、第1レーザ光LB1は、第2レーザ光LB2と同時に、かつ溶接線に沿った方向において、第2レーザ光LB2の前方に照射される。
第1光路変更機構540は、レーザ溶接条件に応じて、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させる。
なお、第1光路変更機構540は、ロボットコントローラ730からの制御信号に応じて動作する。言い換えると、レーザ加工装置1000は、少なくとも第1光路変更機構540の動作を制御するロボットコントローラ(コントローラ)730をさらに備えている。ロボットコントローラ730は、レーザ溶接条件に応じて、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させるように第1光路変更機構540を動作させる。
前述のレーザ溶接条件には、溶接線に沿ったレーザヘッド500の移動速度V、つまり、溶接速度Vと、第2レーザ光LB2のパワーとが少なくとも含まれる。
なお、ワーク900に照射される第1レーザ光LB1のスポット径と第2レーザ光LB2のスポット径とは、それぞれ溶融池910の大きさに影響する。また、第1レーザ光LB1のパワーが第2レーザ光LB2のパワーよりも低く、第1レーザ光LB1のスポット径が第2レーザ光LB2のスポット径よりも大きいことに鑑みれば、第2レーザ光LB2のパワーとスポット径とが、スパッタの発生に大きく影響する。
このことに鑑みれば、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させるのに関係するレーザ溶接条件には、第2レーザ光LB2のスポット径(ビーム径)も含まれる。
また、第1光路変更機構540は、レーザ溶接条件に応じて、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を溶接線と交差する方向に周期的に変化させる。つまり、ロボットコントローラ730は、レーザ溶接条件に応じて、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を溶接線と交差する方向に周期的に変化させるように、第1光路変更機構540の動作を制御する。
レーザ加工装置1000をこのように構成することで、第2レーザ光LB2によりワーク900に形成される溶融池910の大きさに対して、第1レーザ光LB1によりワーク900に形成される溶融池910の大きさを変化させることができる。
このことにより、レーザ溶接条件を変更した場合にも、第1レーザ光LB1によりワーク900に形成される溶融池910を、第2レーザ光LB2によりワーク900に形成される溶融池910よりも大きくできる。その結果、レーザ溶接中に発生するスパッタを低減できる。
また、第1レーザ光LB1により所望の大きさの溶融池910を形成する一方、第2レーザ光LB2のパワーをワーク900の材質や形状に合わせて変更することで、所望の溶込み深さを得ることができる。つまり、銅等のように近赤外の波長域のレーザ光に対して光吸収率の低い材質のワーク900に対しても、スパッタを低減しつつ、所望のレーザ溶接を行うことができる。
また、本実施形態によれば、第1レーザ光LB1によりワーク900に形成される溶融池910の大きさを変化させることで、ワーク900に形成される溶接ビード940の幅を変えることができる。このことにより、ワーク900の形状に合わせて溶接ビード940の幅を適切に設定できる。
例えば、突き合わせ溶接等で、板材間のギャップ裕度を確保したい場合、前述の第1振幅A1を大きく設定して、溶接ビード940の幅を大きくすることができる。また、第1レーザ光LB1の照射により、溶接ビード940の幅を確保しつつ、第2レーザ光LB2のパワーやスポット径を適切に設定することで、溶込み深さを確保しつつ、溶け落ちの発生を防止できる。
溶接線と交差する方向における第1レーザ光LB1の照射位置の変化量を第1振幅A1とする。このとき、第1光路変更機構540は、溶接速度Vが低くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが高くなるにつれて、第1振幅A1が長くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させるのが好ましい。
溶接速度Vが低くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが高くなるにつれて、第2レーザ光LB2によりワーク900に形成される溶融池910が大きくなる。よって、このような場合は、第1振幅A1が長くなるようにすることで、第1レーザ光LB1によりワーク900に形成される溶融池910を大きくして、当該溶融池910の内部に第2レーザ光LB2が照射されるようにする。このようにすることで、溶融池910の突沸、ひいては、スパッタの発生が抑制される。
第1レーザ光LB1の照射位置が変化する周期の逆数を第1周波数f1とする。このとき、第1光路変更機構540は、溶接速度Vが高くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが低くなるにつれて、第1周波数f1が高くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させるのが好ましい。
溶接速度Vが高くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが低くなるにつれて、第2レーザ光LB2によりワーク900に形成される溶融池910は小さくなる。このような場合は、第1周波数f1が高くなるようにすることで、第1レーザ光LB1の走査中に、第2レーザ光LB2の照射位置の前方に確実に溶融池910が形成するようにする。このようにすることで、当該溶融池910の内部に第2レーザ光LB2が照射されるようにでき、溶融池910の突沸、ひいては、スパッタの発生が抑制される。
第1光路変更機構540は、溶接速度Vが低くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが高くなるにつれて、溶接線に沿った方向において、第1レーザ光LB1の照射位置と第2レーザ光LB2の照射位置との距離Lまたは距離Rが長くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させるのが好ましい。
前述したように、第1レーザ光LB1のパワーに対して第2レーザ光LB2のパワーが大きい場合、第2レーザ光LB2により形成された溶融池910が、第1レーザ光LB1により形成された溶融池910を超えるおそれがある。このような現象は、溶接速度Vが低くなる場合にも同様に起こりうる。よって、距離Lまたは距離Rが長くなるようにすることで、第2レーザ光LB2により形成された溶融池910が、第1レーザ光LB1により形成された溶融池910を超えるのを防止できる。このことにより、レーザ溶接中の溶融池910の突沸、ひいては、スパッタの発生が抑制される。なお、ビームコンバイナ550の傾斜角度を変えることで、距離Lまたは距離Rを調整する場合は、この手法は採用しない。
また、ロボットコントローラ(コントローラ)730が第1光路変更機構540の動作を制御することで、第1光路変更機構540が前述した種々の動作を行うことは言うまでもない。
レーザ加工装置1000は、第1入射口511に接続され、第1レーザ光LB1をレーザヘッド500に伝送する第1光ファイバ300と、第2入射口512に接続され、第2レーザ光LB2をレーザヘッド500に伝送する第2光ファイバ400と、をさらに備えるのが好ましい。
このようすることで、第1レーザ発振器100及び第2レーザ発振器200から遠く離れた場所にあるワーク900に対して、レーザ溶接を行うことができる。
ロボットコントローラ(コントローラ)730は、第1光路変更機構540の動作に加えて、ロボット600の動作も制御する。
第1光路変更機構540は、ロボットコントローラ730からの制御信号により、ロボット600の動作と連動して、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させる。
前述したように、溶接速度Vは、ロボット600を動作させることでワーク900に対して移動するレーザヘッド500の移動速度Vに相当する。また、溶接速度(移動速度)Vが、第2レーザ光LB2により形成される溶融池910の大きさ、ひいてはスパッタの発生に大きく影響していることも前述した通りである。
したがって、ロボットコントローラ730からの制御信号により、ロボット600の動作と連動して第1光路変更機構540を動作させて、第1レーザ光LB1の光路、言い換えると、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させるのが好ましい。このようにすることで、溶融池910の大きさを適切に制御してスパッタの発生を抑制できる。
本実施形態に係るレーザ溶接方法は、第1レーザ光LB1と第1レーザ光LB1よりも波長の長い第2レーザ光LB2とをワーク900に照射して、ワーク900をレーザ溶接する、いわゆるハイブリッドレーザ溶接方法である。
このレーザ溶接方法は、第1レーザ光LB1を、第2レーザ光LB2と同時に、かつワーク900の表面における所定の溶接線に沿った方向において、第2レーザ光LB2の前方に照射して、ワーク900をレーザ加工するステップを少なくとも備えている。
また、当該ステップにおいて、レーザ溶接条件に応じて、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させる。さらに言うと、レーザ溶接条件に応じて、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を溶接線と交差する方向に周期的に変化させる。
レーザ溶接条件には、溶接速度V、つまり、溶接線に沿ったレーザヘッド500の移動速度Vと、第2レーザ光LB2のパワーと、ワーク900に照射される第2レーザ光LB2のスポット径(ビーム径)とが、少なくとも含まれる。
レーザ溶接方法をこのように構成することで、銅等のように近赤外の波長域のレーザ光に対して光吸収率の低い材質のワーク900に対して、レーザ溶接条件を変更した場合にも、スパッタを低減しつつ、所望のレーザ溶接を行うことができる。
また、ワーク900に形成される溶接ビード940の幅を変えることができるため、例えば、突き合わせ溶接等で、板材間のギャップ裕度を確保したい場合にも、溶込み深さを確保しつつ、溶け落ちの発生を防止できる。
溶接速度Vが低くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが高くなるにつれて、第1振幅A1が長くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させることが好ましい。このようにすることで、第1レーザ光LB1によりワーク900に形成される溶融池910を大きくして、当該溶融池910の内部に第2レーザ光LB2が照射されるようにし、溶融池910の突沸、ひいては、スパッタの発生が抑制される。
溶接速度Vが高くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが低くなるにつれて、第1周波数f1が高くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させるのが好ましい。
このようにすることで、第1レーザ光LB1の走査中に、第2レーザ光LB2の照射位置の前方に確実に溶融池910が形成することができる。当該溶融池910の内部に第2レーザ光LB2が照射されるため、溶融池910の突沸、ひいては、スパッタの発生が抑制される。
溶接速度Vが低くなるか、または第2レーザ光LB2のパワーが高くなるにつれて、溶接線に沿った方向において、第1レーザ光LB1の照射位置と第2レーザ光LB2の照射位置との距離Lまたは距離Rが長くなるように、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を変化させるのが好ましい。
距離Lまたは距離Rが長くなるようにすることで、第2レーザ光LB2により形成された溶融池910が、第1レーザ光LB1により形成された溶融池910を超えるのを防止できる。このことにより、レーザ溶接中の溶融池910の突沸、ひいては、スパッタの発生が抑制される。
以下、本開示の技術を実施例によりさらに詳しく説明する。なお、以下に示す実施例は、本開示に示す技術を何ら制限するものではない。
図7は、実施例1、2及び比較例に係る溶接ビードの外観を示す図である。
<実施例1>
ワーク900として、銅からなる板材を準備した。このワーク900に対して、溶接方向に沿って第1レーザ光LB1を照射し、溶接線に沿って、第1レーザ光LB1の後方に第2レーザ光LB2を第1レーザ光LB1と同時に照射した。その結果、ワーク900の表面に直線状の溶接ビードを形成した(図7の中央の写真参照)。
ワーク900として、銅からなる板材を準備した。このワーク900に対して、溶接方向に沿って第1レーザ光LB1を照射し、溶接線に沿って、第1レーザ光LB1の後方に第2レーザ光LB2を第1レーザ光LB1と同時に照射した。その結果、ワーク900の表面に直線状の溶接ビードを形成した(図7の中央の写真参照)。
レーザ溶接におけるパラメータの値は以下の通りとした。まず、第1レーザ光LB1の波長λ1は、450nmであり、第2レーザ光LB2の波長λ2は、975nmであった。
また、溶接速度Vを50mm/secとした。第1レーザ光LB1のパワーを800Wとし、第2レーザ光LB2のパワーを1900Wとした。ワーク900の表面における第1レーザ光LB1のスポット径を400μmとし、第2レーザ光LB2のスポット径を40μmとした。
第1レーザ光LB1を照射するにあたって、図7の中央に示すように、第1レーザ光LB1をX方向に沿って周期的に往復させながら走査した。この場合の第1振幅A1を400μmとし、第1周波数f1を200Hzとした。また、溶接方向に沿った第1レーザ光LB1の照射位置と第2レーザ光LB2の照射位置との距離Lを50μmとした。
この場合、図7の中央に示すように、第1レーザ光LB1のX方向に沿った一方の端部のスポットSP1は、他方の端部のスポットSP1と一部重なるように、ワーク900に照射された。
<実施例2>
第1振幅A1を500μmとした以外は、実施例1と同じ方法及びパラメータでワーク900に対して第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とをワーク900に照射した。その結果、ワーク900の表面に直線状の溶接ビード940を形成した(図7の右側の写真参照)。
第1振幅A1を500μmとした以外は、実施例1と同じ方法及びパラメータでワーク900に対して第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とをワーク900に照射した。その結果、ワーク900の表面に直線状の溶接ビード940を形成した(図7の右側の写真参照)。
この場合、図7の右側に示すように、第1レーザ光LB1のX方向に沿った一方の端部のスポットSP1は、他方の端部のスポットSP1とX方向で離間するように、ワーク900に照射された。
<比較例>
ワーク900に対して、互いの光軸が一致するようにして、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とをワーク900に対して同時に照射した。その結果、ワーク900の表面に直線状の溶接ビード940を形成した(図7の左側の写真参照)。
ワーク900に対して、互いの光軸が一致するようにして、第1レーザ光LB1と第2レーザ光LB2とをワーク900に対して同時に照射した。その結果、ワーク900の表面に直線状の溶接ビード940を形成した(図7の左側の写真参照)。
第1レーザ光LB1の波長λ1及び第2レーザ光LB2の波長λ2は、実施例1,2と同じであり、第1レーザ光LB1のパワー及び第2レーザ光LB2のパワーも実施例1,2と同じとした。また、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1のスポット径及び第2レーザ光LB2のスポット径も、実施例1,2と同じであり、溶接速度Vも実施例1,2と同じとした。
ただし、第1レーザ光LB1のX方向への走査は行わなかった。つまり、前述した第1振幅A1はゼロであり、距離Lもゼロとした。
<実施例1,2と比較例との結果比較>
図7に示すように、比較例では、溶接ビード940の幅Wは、1121μmとなった。一方、実施例1では、溶接ビード940の幅Wは、1209μmとなり、実施例2では、溶接ビード940の幅Wは、1445μmとなった。
図7に示すように、比較例では、溶接ビード940の幅Wは、1121μmとなった。一方、実施例1では、溶接ビード940の幅Wは、1209μmとなり、実施例2では、溶接ビード940の幅Wは、1445μmとなった。
実施例1,2に示す方法でレーザ溶接を行った場合に、溶接ビード940の幅Wが、比較例に示す方法でレーザ溶接を行った場合に比べて大きくなったのは、第1レーザ光LB1を第1振幅A1でX方向に走査したためと推定される。つまり、第1レーザ光LB1をX方向に走査することで、狙い通り、第1レーザ光LB1により形成される溶融池910を比較例に示す場合よりも大きくすることができたと考えられる。このことは、実施例1に示す場合よりも、第1振幅A1を大きくした実施例2の方が、溶接ビード940の幅Wが大きくなったことからも支持されると考えられる。
また、溶接ビード940の形成後に、溶接ビード940を含むワーク900の表面をカメラで撮像した。得られた画像を画像処理して、ワーク900の表面におけるスパッタの付着数を推定した。
比較例に示す場合のスパッタの付着数を100個として規格化した場合、実施例1に示す場合のスパッタの付着数は67個であり、実施例1に示す場合のスパッタの付着数は62個であった。
つまり、本開示の技術を適用した実施例1,2において、比較例に示す場合よりもスパッタを低減できることが明らかとなった。言い換えると、第1レーザ光LB1を、第2レーザ光LB2と同時に、かつ第2レーザ光LB2の前方に照射してレーザ溶接を行う場合、ワーク900の表面における第1レーザ光LB1の照射位置を溶接線と交差する方向に周期的に変化させることで、スパッタを低減できることが確認できた。
(その他の実施形態)
前述したように、本実施形態に開示したレーザ溶接はレーザ加工の一態様である。レーザ加工には、レーザ溶接以外にワーク900を切断するレーザ切断も含まれる。また、これに限られず、本実施形態におけるレーザ加工では、第1レーザLB光1及び第2レーザ光LB2の照射により溶融池910が形成され、かつ第1レーザLB光1及び第2レーザ光LB2が所定の加工線に沿って照射される。
前述したように、本実施形態に開示したレーザ溶接はレーザ加工の一態様である。レーザ加工には、レーザ溶接以外にワーク900を切断するレーザ切断も含まれる。また、これに限られず、本実施形態におけるレーザ加工では、第1レーザLB光1及び第2レーザ光LB2の照射により溶融池910が形成され、かつ第1レーザLB光1及び第2レーザ光LB2が所定の加工線に沿って照射される。
つまり、本願明細書において「溶接」とある箇所は「加工」と読み替えててもよい。例えば、レーザ溶接条件はレーザ加工条件と読み替えられる。レーザ溶接方法はレーザ加工方法と読み替えられる。溶接速度Vは加工速度Vと読み替えられる。また、溶接線は加工線と読み替えられる。
また、前述したように、第1レーザLB光1及び第2レーザ光LB2が所定の加工線に沿って照射するにあたって、レーザヘッド500の位置を固定する一方、図示しないステージ移動機構が設けられたステージ800をXY平面に沿って移動させてもよい。
また、このことに鑑みると、本開示のレーザ加工装置1000は、ワーク900及びレーザヘッド500の一方を他方に対して移動させる移動機構を有していればよいと言える。この移動機構には、ロボット600も前述したステージ移動機構も含まれる。
つまり、本開示のレーザ加工装置1000は、以下の構成を備えている。
第1レーザ光LB1を出射する第1レーザ発振器100と、第1レーザ光LB1よりも波長の長い第2レーザ光LB2を出射する第2レーザ発振器200と、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2をそれぞれ受け取って、ワーク900に向けて出射するレーザヘッド500と、を少なくとも備えている。また、レーザ加工装置1000は、ワーク900及びレーザヘッド500の一方を他方に対して移動させる移動機構を備えている。
レーザヘッド500は、筐体510と第1光路変更機構540と筐体510の内部に配置された複数の光学部品とを少なくとも有している。複数の光学部品には、第1コリメートレンズ520と第2コリメートレンズ530とビームコンバイナ550と集光レンズ560と保護ガラス570とが少なくとも含まれる。
筐体510には、第1レーザ光LB1が入射される第1入射口511と、第2レーザ光LB2が入射される第2入射口512と、第1レーザ光LB1及び第2レーザ光LB2がそれぞれ出射される出射口513と、が設けられている。
第1光路変更機構540は、第1入射口511と出射口513との間の第1レーザ光LB1の光路中に配置されている。
ワーク900をレーザ加工する場合、前述した移動機構により、レーザヘッド500及びワーク900の一方を他方に対して移動させるとともに、第1レーザ光LB1は、第2レーザ光LB2と同時に、かつ所定の加工線に沿った方向において、第2レーザ光LB2の前方に照射される。
第1光路変更機構540は、レーザ加工条件に応じて、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させる。
言い換えると、レーザ加工装置1000は、少なくとも第1光路変更機構540の動作を制御するコントローラをさらに備えている。コントローラは、レーザ加工条件に応じて、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させるように第1光路変更機構540を動作させる。
当該コントローラは、前述の移動機構及び第1光路変更機構540の動作をそれぞれ制御してもよい。
この場合、第1光路変更機構540は、当該コントローラからの制御信号により、前述の移動機構の動作と連動して、出射口513から出射される第1レーザ光LB1の光路を変化させてもよい。
本開示のレーザ加工装置は、ハイブリッドレーザ加工において、レーザ加工条件が変更された場合にもスパッタの発生を低減できるため、有用である。
100 第1レーザ発振器
200 第2レーザ発振器
300 第1光ファイバ
400 第2光ファイバ
500 レーザヘッド
510 筐体
511 第1入射口
512 第2入射口
513 出射口
520 第1コリメートレンズ
530 第2コリメートレンズ
540 第1光路変更機構
550 ビームコンバイナ
560 集光レンズ
570 保護ガラス
600 ロボット
710 第1レーザコントローラ
720 第2レーザコントローラ
730 ロボットコントローラ(コントローラ)
800 ステージ
900 ワーク
1000 レーザ加工装置
LB1 第1レーザ光
LB2 第2レーザ光
200 第2レーザ発振器
300 第1光ファイバ
400 第2光ファイバ
500 レーザヘッド
510 筐体
511 第1入射口
512 第2入射口
513 出射口
520 第1コリメートレンズ
530 第2コリメートレンズ
540 第1光路変更機構
550 ビームコンバイナ
560 集光レンズ
570 保護ガラス
600 ロボット
710 第1レーザコントローラ
720 第2レーザコントローラ
730 ロボットコントローラ(コントローラ)
800 ステージ
900 ワーク
1000 レーザ加工装置
LB1 第1レーザ光
LB2 第2レーザ光
Claims (12)
- 第1レーザ光を出射する第1レーザ発振器と、
前記第1レーザ光よりも波長の長い第2レーザ光を出射する第2レーザ発振器と、
前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光をそれぞれ受け取って、ワークに向けて出射するレーザヘッドと、
前記ワーク及び前記レーザヘッドの一方を他方に対して移動させる移動機構と、
を少なくとも備えたレーザ加工装置であって、
前記レーザヘッドは、筐体と第1光路変更機構と前記筐体の内部に配置された複数の光学部品とを少なくとも有し、
前記筐体には、
前記第1レーザ光が入射される第1入射口と、
前記第2レーザ光が入射される第2入射口と、
前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光がそれぞれ出射される出射口と、が設けられ、
前記第1光路変更機構は、前記第1入射口と前記出射口との間の前記第1レーザ光の光路中に配置され、
前記ワークをレーザ加工する場合、前記移動機構により、前記ワーク及び前記レーザヘッドの一方を他方に対して移動させるとともに、前記第1レーザ光は、前記第2レーザ光と同時に、かつ所定の加工線に沿った方向において、前記第2レーザ光の前方に照射され、
前記第1光路変更機構は、レーザ加工条件に応じて、前記出射口から出射される前記第1レーザ光の光路を変化させ、
前記レーザ加工条件には、前記加工線に沿った前記レーザヘッドの移動速度と、前記第2レーザ光のパワーと、前記ワークに照射された前記第2レーザ光のスポット径とが、少なくとも含まれることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
前記第1光路変更機構は、前記レーザ加工条件に応じて、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を前記加工線と交差する方向に周期的に変化させることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2に記載のレーザ加工装置において、
前記加工線と交差する方向における前記第1レーザ光の照射位置の変化量を第1振幅とするとき、
前記第1光路変更機構は、前記レーザヘッドの移動速度が低くなるか、または前記第2レーザ光のパワーが高くなるにつれて、前記第1振幅が長くなるように、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2に記載のレーザ加工装置において、
前記第1レーザ光の照射位置が変化する周期の逆数を第1周波数とするとき、
前記第1光路変更機構は、前記レーザヘッドの移動速度が高くなるか、または前記第2レーザ光のパワーが低くなるにつれて、前記第1周波数が高くなるように、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2に記載のレーザ加工装置において、
前記第1光路変更機構は、前記レーザヘッドの移動速度が低くなるか、または前記第2レーザ光のパワーが高くなるにつれて、前記加工線に沿った方向において、前記第1レーザ光の照射位置と前記第2レーザ光の照射位置との距離が長くなるように、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
前記第1入射口に接続され、前記第1レーザ光を前記レーザヘッドに伝送する第1光ファイバと、
前記第2入射口に接続され、前記第2レーザ光を前記レーザヘッドに伝送する第2光ファイバと、をさらに備えたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
前記移動機構及び前記第1光路変更機構の動作をそれぞれ制御するコントローラをさらに備え、
前記第1光路変更機構は、前記コントローラからの制御信号により、前記移動機構の動作と連動して、前記出射口から出射される前記第1レーザ光の光路を変化させることを特徴とするレーザ加工装置。 - 第1レーザ光と前記第1レーザ光よりも波長の長い第2レーザ光とをワークに照射して、前記ワークをレーザ加工するレーザ加工方法であって、
前記第1レーザ光を、前記第2レーザ光と同時に、かつ前記ワークの表面における所定の加工線に沿った方向において、前記第2レーザ光の前方に照射して、前記ワークをレーザ加工するステップを少なくとも備え、
レーザ加工条件に応じて、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させ、
前記レーザ加工条件には、前記加工線に沿った前記第2レーザ光の照射位置の移動速度と、前記第2レーザ光のパワーと、前記ワークに照射された前記第2レーザ光のスポット径とが、少なくとも含まれることを特徴とするレーザ加工方法。 - 請求項8に記載のレーザ加工方法において、
前記レーザ加工条件に応じて、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を前記加工線と交差する方向に周期的に変化させることを特徴とするレーザ加工方法。 - 請求項9に記載のレーザ加工方法において、
前記加工線と交差する方向における前記第1レーザ光の照射位置の変化量を第1振幅とするとき、
前記加工線に沿った前記第2レーザ光の照射位置の移動速度が低くなるか、または前記第2レーザ光のパワーが高くなるにつれて、前記第1振幅が長くなるように、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させることを特徴とするレーザ加工方法。 - 請求項9に記載のレーザ加工方法において、
前記第1レーザ光の照射位置が変化する周期の逆数を第1周波数とするとき、
前記加工線に沿った前記第2レーザ光の照射位置の移動速度が高くなるか、または前記第2レーザ光のパワーが低くなるにつれて、前記第1周波数が高くなるように、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させることを特徴とするレーザ加工方法。 - 請求項9に記載のレーザ加工方法において、
前記加工線に沿った前記第2レーザ光の照射位置の移動速度が低くなるか、または前記第2レーザ光のパワーが高くなるにつれて、前記加工線に沿った方向において、前記第1レーザ光の照射位置と前記第2レーザ光の照射位置との距離が長くなるように、前記ワークの表面における前記第1レーザ光の照射位置を変化させることを特徴とするレーザ加工方法。
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|---|---|---|---|
| JP2022182566A JP2024072000A (ja) | 2022-11-15 | 2022-11-15 | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022182566A JP2024072000A (ja) | 2022-11-15 | 2022-11-15 | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2022182566A Pending JP2024072000A (ja) | 2022-11-15 | 2022-11-15 | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 |
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-
2022
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