JP2025006548A - 容器提供用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】客に対して飲料用容器の提供を行う場合に、飲料用容器の衛生状態を清潔に保つことが求められている。
【解決手段】容器提供用具10は、2以上の飲料用容器70が互いに上下方向において連なるようにして収容される収容経路12を覆うケース11と、収容経路12の末端にある飲料用容器70を1つずつケース11に設けられた排出経路14に払い出すように構成された払出機構20とを備える。払出機構20は、収容経路12の末端から排出経路14への通路を遮るように配置されている開閉部材30と、操作部材40とを有し、操作部材40がユーザにより操作されることに伴って、開閉部材30が開状態となって収容経路12の末端から飲料用容器70が排出経路14へ通過可能になるように構成されている。容器提供用具10により、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができる。
【選択図】図3
【解決手段】容器提供用具10は、2以上の飲料用容器70が互いに上下方向において連なるようにして収容される収容経路12を覆うケース11と、収容経路12の末端にある飲料用容器70を1つずつケース11に設けられた排出経路14に払い出すように構成された払出機構20とを備える。払出機構20は、収容経路12の末端から排出経路14への通路を遮るように配置されている開閉部材30と、操作部材40とを有し、操作部材40がユーザにより操作されることに伴って、開閉部材30が開状態となって収容経路12の末端から飲料用容器70が排出経路14へ通過可能になるように構成されている。容器提供用具10により、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、飲食店の店舗において客に対して飲料用容器を提供するために用いられる容器提供用具に関するものである。
従来、飲料を入れる飲料用容器を、それを用いるユーザにより取り出し可能に収容する器具がある(例えば、下記特許文献1参照)。
飲食店の店舗において、客に対して飲料用容器の提供を行う場合に、飲料用容器の衛生状態を清潔に保つことが求められている。
例えば、店舗内の容器提供場所において用意された複数の飲料用容器の中から、客が自身用の飲料用容器を自ら手に取って飲料を飲むために用いるような、いわゆるセルフ方式の提供態様がある。このような提供態様においては、複数の客のそれぞれが、容器提供場所において飲料用容器に接触しうる状態になるため、飲料用容器の衛生状態を清潔に保つことができるようにすることがより重要となる。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができる容器提供用具を提供することを目的としている。
本第一の発明の容器提供用具は、飲食店の店舗において客に対して飲料用容器を提供するために用いられる容器提供用具であって、2以上の飲料用容器が互いに上下方向において連なるようにして収容される収容経路を覆うケースと、2以上の飲料用容器が収容経路に収容されている状態で収容経路の末端にある飲料用容器を1つずつケースに設けられた排出経路に払い出すように構成された払出機構とを備え、払出機構は、収容経路の末端から排出経路への通路を遮るように配置されている開閉部材と、ケースに対して変位可能に構成されており、ユーザにより操作可能に設けられた操作部材と、操作部材がユーザにより操作されることに伴って第二の飲料用容器に当接するように変位する支持部材を含み、収容経路の末端にある飲料用容器の次に払い出される位置にある第二の飲料用容器を支持可能な支持機構とを有し、操作部材がユーザにより操作されることに伴って、支持機構により第二の飲料用容器が支持されるとともに、開閉部材が開状態となって収容経路の末端から飲料用容器が排出経路へ通過可能になることにより、収容経路の末端にある飲料用容器が排出経路に排出されるように構成されている、容器提供用具である。
かかる構成により、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができる。
また、本第二の発明の容器提供用具は、飲食店の店舗において客に対して飲料用容器を提供するために用いられる容器提供用具であって、2以上の飲料用容器が互いに上下方向において連なるようにして収容される収容経路を覆うケースと、2以上の飲料用容器が収容経路に収容されている状態で収容経路の末端にある飲料用容器を1つずつケースに設けられた排出経路に払出すように構成された払出機構とを備え、払出機構は、収容経路の末端から排出経路への通路を遮るように配置されている開閉部材と、ケースに対して変位可能に構成されており、ユーザにより操作可能に設けられた操作部材と、操作部材に設けられており、操作部材がユーザにより操作されることに伴って収容経路に収容されているいずれかの飲料用容器に係合可能に構成されている係合部と、ケースにより支持されている支持部材を含み、支持部材が収容経路の末端にある飲料用容器の側面に接触することにより飲料用容器を下方に変位しないように支持可能な支持機構とを有し、操作部材がユーザにより操作されることに伴って、開閉部材が開状態となって収容経路の末端から飲料用容器が排出経路へ通過可能になるとともに、いずれかの飲料用容器が係合部により下方に付勢されて収容経路の末端にある飲料用容器が支持機構による支持に抗して下方に変位するように構成されていることにより、収容経路の末端にある飲料用容器が排出経路に排出されるように構成されている、容器提供用具である。
かかる構成により、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができる。
本発明による容器提供用具によれば、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができる。
以下、容器提供用具の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の機能等を担うので、再度の説明を省略する場合がある。
なお、以下の説明において、図面において示される方向(上、右、前)は、各図同士で共通している。上及び下は、水平面に対して垂直な方向である。手前方向は、容器提供用具の正面が向いている方向であり、前方ということもある。奥方向は、手前方向とは反対の方向であり、後方ということもある。右は、容器提供用具の正面に対面して右手側の方向である。左は、右の反対側の方向である。なお、左右方向は、幅方向といってもよい。以下において、このように各方向を示して各部の形状や位置関係を説明することがあるが、これらはあくまで説明の便宜のために定義したものである。上下、前後、左右の各方向の明示は、本発明に係る容器提供用具の使用時における向きや姿勢などを限定するものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1において、容器提供用具は、飲食店等の店舗において、例えばコップや湯呑み等のカップである飲料用容器をユーザに提供するために用いられる。容器提供用具は、2以上の飲食用容器を互いに上下に連なるようにして収容可能である。実施の形態1において、飲料用容器は、通常の使用する向きから横に倒された横向きの姿勢で収容可能になっている。ユーザは、容器提供用具に設けられた操作部材を操作することにより払出機構を動作させ、容器提供用具の下部の取出口から、1つずつ飲食用容器を外に取り出すことができるようになっている。以下、このように構成された容器提供用具の一例について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る容器提供用具10を用いた容器提供ユニット1が配置されている店舗の店舗システム1000を説明する斜視図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係る店舗システム1000は、例えば飲食店などの店舗内において用いられるものである。図1には、その一部が示されている。飲食店は、例えばいわゆる回転寿司店である。なお、店舗システム1000が用いられる店舗はその他の業態、業種の飲食店であってもよい。また、来店した客(来店者、ユーザと言ってもよい)に提供される商品は、有償であるか無償であるかを問わない。
本実施の形態において、店舗システム1000は、座席3、テーブル5、搬送装置7、上側ユニット8などを備える。搬送装置7は、ユーザが飲食を行う店内と、図示しない厨房内とにわたって設けられている。一のテーブル5及びそれに対応する座席3で構成される席が、搬送装置7に沿って並べられている。
搬送装置7は、例えば、上面がフラットに構成されたクレセントチェーンを用いて構成された搬送路を有している。搬送路には、飲食物である寿司等(図示せず)の商品が、皿である食器80などを介して乗せられる。搬送装置7は、搬送路を駆動することにより、搬送路上に配置された商品を各席に搬送する。
上側ユニット8は、搬送路の上方に配置されている。上側ユニット8は、例えば、照明手段を内蔵しており、搬送路を照らすように、下方に光を照射するように構成されている。上側ユニット8には、例えば、ユーザからの注文を受け付け可能な注文用装置(図示せず)が設けられていたり、搬送装置7とは異なる方法で各席に商品等を送り届けることができる第二搬送装置(図示せず)が設けられていてもよい。
本実施の形態において、店舗システム1000は、飲食店の店舗において来店者に対して飲料用容器70を提供可能に構成されている容器提供ユニット1を含んでいる。以下、容器提供ユニット1について説明する。
なお、本実施の形態において、飲料用容器70は、例えば、湯呑みである。飲料用容器70は、コップ、カップ等と呼ばれるものであってもよい。店舗において、通常、来店者のうち、飲み水やお茶等の飲料を飲むユーザは、飲料用容器70に飲料を入れて、食事中などに飲むことができる。
なお、飲料用容器70は、これに限られず、主に飲料を収容可能な種々の容器であってもよい。飲料用容器70の材質は、合成樹脂、陶器、ガラス、紙、金属等、適宜設定可能である。
図1において、容器提供ユニット1は、各席に対応するように設置されている。容器提供ユニット1は、例えば、上側ユニット8に取り付けられている。各席を使用するユーザは、必要とする場合に、自ら、容器提供ユニット1から飲料用容器70を取り出して用いることができる。すなわち、容器提供ユニット1は、いわゆるセルフ方式の提供態様で飲料用容器70を来店者の利用の用に供するために便利に用いることができるようになっている。容器提供ユニット1が上側ユニット8に取り付けられているので、容器提供ユニット1がテーブル5上の場所を取ることなく、利用者がテーブル5上の広い面積を利用することができるようになる。
なお、容器提供ユニット1の設置場所はこの例に限られない。例えば、複数の席の各利用者に共用されうるように容器提供ユニット1が設けられていてもよいし、席から離れた位置や厨房などに配置されていてもよい。
なお、1組の容器提供ユニット1を用いて連続して提供可能な飲料用容器70の個数には上限がある。必要な場合には、2以上の容器提供ユニット1を並べて配置することにより、より多くの利用者に対して飲料用容器70を提供可能にすることができる。この場合、容器提供ユニット1に対して飲料用容器70を補充する頻度を低くすることができるので、店舗運営に係るオペレーションの負荷を低減させることができる。
図2は、同容器提供ユニット1の構成を説明する斜視図である。図3は、同容器提供ユニット1の側面図である。
図3や以下のその他の図において、説明の便宜上、容器提供ユニット1の構造は、模式的に、簡略化されて示されている。
本実施の形態において、容器提供ユニット1は、容器提供用具10及び飲料用容器70を備える。容器提供ユニット1において、複数の飲料用容器70が容器提供用具10に収容されて、ユーザに対して提供可能となる。すなわち、複数の飲料用容器70を収容可能に構成された容器提供用具10と、それに収容された飲料用容器70とで、容器提供ユニット1が構成される。容器提供用具10には、2以上の飲料用容器70が収容可能である。例えば、容器提供用具10には最大で7つ又は8つ程度の飲料用容器70が収容可能であるが、収容可能な飲料用容器70の数はこれに限られない。
本実施の形態において想定される飲料用容器70は、上部71において開口する、略有底円筒状のカップである。底部73(底面と言ってもよい)には、例えば高台が設けられている。本実施の形態において、飲料用容器70は外径寸法よりも上下方向の寸法の方が大きい形状を有している。また、飲料用容器70は、上部71の外径のほうが底部73側の外径よりも大きい、テーパ状の外周面を有する。なお、飲料用容器70の形状はこれに限られない。例えば、高台が設けられていなくてもよい。また、高さ方向のいずれの位置においても外周面の径が略同じになるように形成されていてもよい。また、回転体状の形状を有していないものであってもよい。
容器提供用具10は、ケース11と、払出機構20とを備える。ケース11には、2以上の飲料用容器70が互いに上下方向において連なるようにして収容される。払出機構20は、2以上の飲料用容器70がケース11に収容されている状態で、収容経路12の末端すなわち最下部にある飲料用容器70を1つずつケース11に設けられた排出経路14に払い出すように構成されている。
まず、ケース11の構成について説明する。
ケース11は、2以上の飲料用容器70が収容される収容経路12を覆うように構成されている。また、収容経路12の下部には、後述する開閉部材30を挟んで、排出経路14が設けられている。本実施の形態において、ケース11の内部空間は、開閉部材30によって、上側の収容経路12と下側の排出経路14とに隔てられていると言ってもよい。排出経路14は、収容経路12から払い出された飲料用容器70が、ケース11の下部に設けられている取出口部16に移動するまでに通過する部位である。
収容経路12は、2以上の飲料用容器70が、互いに上下方向において連なるようにして収容されるように、ケース11内に用意された経路である。収容経路12は、収容空間といってもよい。本実施の形態において、収容経路12は、それぞれの飲料用容器70の上下が横向きになるようにして、2以上の飲料用容器70が収容されるようになっている。互いに隣り合って並ぶ2つの飲料用容器70は、互いの側面同士が接触するか近接するようにして、収容経路12に位置する。1つずつ飲料用容器70が取り出されるのに伴って、収容経路12に収容されている飲料用容器70が収容経路12の経路に沿って重力により移動するように構成されている。
本実施の形態において、収容経路12は、その経路の長手方向に沿って飲料用容器70が1つずつ並ぶように構成されている。なお、収容経路12において、経路の長手方向に沿って複数の飲料用容器70が並列的に並ぶように構成された部位が設けられていてもよい。また、収容経路12は、上下方向が長手方向となるように設けられているものではなくてもよい。例えば、収容経路12は、上下方向から傾斜した方向が長手方向となるように設けられていたり、湾曲していたり、ジグザグに延びていたりしていてもよい。このような形態の収容経路12に経路に沿って並ぶように収容された2以上の飲料用容器70についても、上下方向において連なっていると言ってもよい。収容経路12が上下方向において連なるように2以上の飲料用容器70を収容可能であるとは、経路に沿って並ぶ2つの飲料用容器70が上下方向において異なる高さにあるように収容可能となっていることを意味すると言ってもよい。
図2及び図3において、本実施の形態に係る容器提供用具10において収容経路12に相当すると言うことができる部分や、排出経路14に相当すると言うことができる部分を一点鎖線で示す。本実施の形態において、収容経路12は、上下方向が長手方向になるように延びる経路を有している。収容経路12には、複数の飲料用容器70が、それぞれの飲料用容器70の上下が横向きになるように、互いに上下方向に連なるようにして収容される。収容経路12には、複数の飲料用容器70が上下方向に連なって構成される容器スタック70Sが収容されると言ってもよい。排出経路14は、収容経路12の下端部から下方に延び、取出口部16に繋がるように延びる経路であるといえる。
本実施の形態において、ケース11は、例えば、上下方向が長手方向となる略直方体の箱形状を有している。すなわち、容器提供用具10は、全体として、上下方向が長手方向となる箱形状を有している。ケース11は、例えば、略均一な厚みの樹脂板を用いて構成されている。樹脂の素材としては、例えば、抗菌性を有する樹脂を用いることがより好ましい。なお、ケース11の材質はこれに限られず、金属製や紙製等であってもよい。また、型を用いて形成されたり、印刷等の方法により造形されたりした物であってもよい。
ケース11の内側には、それぞれの飲料用容器70が、上下が横向きになるように、互いに上下方向に連なるように並べられた容器スタック70Sが収容可能である。すなわち、ケース11は、それ自体が飲料用容器70が通過可能な経路をなす、収容経路12を構成しているといえる。このようなケース11は、収容経路12の周囲を覆っていると表現することができる。
なお、ケース11とは別の部材により、それ自体で飲料用容器70を収容可能な収容経路が構成されていてもよい。この場合、収容経路がケース11の内部に配置されていることにより、収容経路がケース11により覆われていてもよい。
本実施の形態において、上述のように上下方向が長手方向になるように伸びる収容経路12において、互いに隣り合って並ぶ飲料用容器70同士の位置は前後方向にずれるようになっている。飲料用容器70がこのようにジグザグに並ぶことにより、容器スタック70Sの高さ方向の寸法が小さく抑えられる。
また、本実施の形態において、ケース11の内部には、飲料用容器70がジグザグに並ぶように案内する案内部13が設けられている。案内部13は、例えば、ケース11の内壁面から前後に突出する部位であり、上下方向において交互に並ぶ、前方に突出する部材と後方に突出する部材とを含んで構成されている。案内部13が設けられていることにより、ケース11の内部において、ジグザグに並ぶように飲料用容器70を収容する収容経路12が構成されている。
本実施の形態において、ケース11の上部には、着脱可能な蓋11bが設けられている。蓋11bがケース11の本体から取り外されることにより、ケース11が上方に開口し、上方から飲料用容器70をケース11の内部に入れることができるようになっている。なお、ケース11の開閉可能な構造はこれに限られない。
取出口部16は、ケース11の下部に設けられている。2以上の飲料用容器70が収容経路12に収容されている状態で、後述のように収容経路12の末端にある飲料用容器70が1つ払い出されると、その飲料用容器70が取出口部16に位置するようになっている。収容経路12から払い出された飲料用容器70は、取出口部16から取り出し可能となる。取り出し可能とは、例えば、ユーザが飲料用容器70を摘まんで取り出し可能である。
取出口部16は、開口部17と、規制部18とを有する。
開口部17は、ケース11の内部と外部とが連通するように開口する部位である。本実施の形態において、開口部17を通して、容器提供用具10の外部と排出経路14とが繋がっている。本実施の形態において、開口部17は、ケース11の前面から前側に開口している。開口部17は、飲料用容器70が、容器提供用具10の前側となる取出方向に通過することができる程度に開口している。これにより、開口部17を通して、払い出された飲料用容器70をケース11から取り出すことが可能となる。
規制部18は、開口部17が設けられている部位の下部に形成されている。上下方向において、規制部18の上端部は、排出経路14の底部よりも高い位置にある。本実施の形態において、規制部18は、ケース11の下端部であって前端部近傍に、設けられている。規制部18は、排出経路14を通過して取出口部16まで移動してきた飲料用容器70がケース11内で前側に位置している状態において、その飲料用容器70に接触することにより、その飲料用容器70の前方への移動を規制するように構成されている。すなわち、規制部18は、飲料用容器70が前側に移動しようとする場合において、飲料用容器70に接触することにより、飲料用容器70に後ろ向きの力を与えて、それ以上前側に移動しないようにするように構成されている。これにより、ユーザ等による取り出すための力が加えられていない状態において飲料用容器70が開口部17から外部に転がり出ることを防止することができる。
次に、払出機構20について説明する。払出機構20は、開閉部材30と、操作部材40と、支持機構50とを有している。また、本実施の形態において、払出機構20には、当接部42が設けられている。
開閉部材30は、本実施の形態において、ケース11の内部において、収容経路12の末端から排出経路14への通路を遮るように配置されている。なお、収容経路12と排出経路14との間を完全に塞がなくてもよい。開閉部材30は、ケース11に対して所定の姿勢である場合において、収容経路12と排出経路14との間を飲料用容器70が通過することができない程度に遮るように構成されていればよい。
開閉部材30は、回転軸(以下、フラップ回転軸39という)を介してケース11に対して回転可能である。開閉部材30は、フラップ回転軸39によりケース11に対して支持されている。
本実施の形態において、開閉部材30は、例えば、板状の部材である。開閉部材30をフラップと呼んでもよい。開閉部材30は、例えば、水平面に略平行な所定の初期姿勢において、ケース11の内部において収容経路12から排出経路14に飲料用容器70が通過しないように遮るように配置されている。本実施の形態において、フラップ回転軸39は、例えば左右方向に平行な軸であり、ケース11の前面の近傍部位に支持されている。すなわち、開閉部材30は、前端部近傍部位においてフラップ回転軸39により支持されており、後端部がフラップ回転軸39周りに変位可能になっている。
なお、開閉部材30は、初期姿勢よりも、後端部が上方に変位しないように、規制されている。このような規制構造(図示せず)は、開閉部材30が後述のような操作部材40に当接するように構成されていることにより実現されていてもよいし、フラップ回転軸39やその支持構造等や、開閉部材30とケース11等との係合構造等により実現されていてもよい。
また、開閉部材30は、例えばばね等を用いた付勢構造(図示せず)により、開閉部材30に所定の大きさより大きい力が加えられていない場合において、初期姿勢を維持するように付勢されている。具体的には、例えば、付勢構造は、開閉部材30の後端部が上方に向かうように、開閉部材30を付勢するように構成されている。上述のような規制構造が設けられていることにより、開閉部材30は、初期姿勢のまま保持される。なお、付勢構造としては、コイルばね、板ばね、ねじりばね、又はゴム等の弾性体の復元力等により開閉部材30を付勢するように構成されているものであってもよいし、錘等を用いて回転部材30にトルクが加わるように構成されているものなど、その他の構造を有するものであってもよい。
本実施の形態において、開閉部材30は、初期姿勢において、収容経路12の末端から飲料用容器70を排出経路14へ通過可能にしない閉状態となるように構成されている。閉状態から、開閉部材30の後端部が下方に変位するように回転すると、収容経路12の末端から飲料用容器70が排出経路14へ通過可能になる開状態となる。
また、本実施の形態において、開閉部材30は、閉状態において、収容経路12の末端にある飲料用容器70を支持可能に構成されている。すなわち、収容経路12の一番下にある飲料用容器70は、閉状態である開閉部材30に接触することにより、それよりも下に変位しないように支持されている。開閉部材30は、閉状態において飲料用容器70の位置を規制する規制部材であると言ってもよい。
操作部材40は、ケース11に対して変位可能に構成されており、ユーザにより操作可能に設けられている。本実施の形態において、操作部材40には、操作部48が設けられている。操作部48にユーザが力を加えることにより、操作部材40をケース11に対して変位させることができるようになっている。
操作部材40は、回転軸(以下、レバー回転軸49という)を中心にしてケース11に対して回転可能である。操作部材40は、レバー回転軸49によりケース11に対して支持されているといえる。本実施の形態においては、操作部材40の各部は、開閉部材30よりも上方に配置されている。
本実施の形態において、操作部材40は、例えば、梁状の部材(棒状であると言ってもよい)を組み合わせて構成された部材である。操作部材40をレバー状の部材であると言ってもよい。本実施の形態において、レバー回転軸49は、例えば左右方向に平行な軸であり、ケース11の背面の近傍部位に支持されている。操作部材40は、レバー回転軸49により支持されている部位から前方に延びるように取り付けられている。操作部材40は、ケース11の左右両側面に沿って前方に延びる2つの部位と、両部位の前端部同士を左右方向において繋ぐ部位とを有しているといえる。操作部48は、操作部材40の前端部に設けられており、ケース11の前面の前側に位置している。操作部材40は、レバー回転軸49周りに回転することにより、操作部48が上下に変位するようになっている。
操作部材40がケース11に対して変位することにより、当接部42が変位するように構成されている。本実施の形態においては、操作部材40に当接部42が設けられており、操作部材40の回転に伴って当接部42がレバー回転軸49周りに回転するようになっている。
本実施の形態において、当接部42は、操作部材40の姿勢に応じて開閉部材30に当接するように、開閉部材30の上方に位置している。当接部42は、ケース11の内部に配置されている。当接部42は、例えば、側面視で、開閉部材30の上方から開閉部材30の上面に向けて延びる棒状の部位である。当接部42は、操作部材40が下方に回転する(操作部48が下方に変位する向きに回転することをいう)ことにより、下方に変位し、その下端部が開閉部材30に当接するように構成されている。後述するように、このように当接部42が開閉部材30に当接した状態でさらに下方に変位することで、開閉部材30が下方に押し込まれ、開閉部材30の後端部が下方に変位するようになっている。すなわち、操作部材40の変位に応じて、開閉部材30が閉状態から回転するように構成されている。
なお、操作部材40にユーザによる力が加えられていない場合には、閉状態のまま保持されている開閉部材30に当接部42が当接していることにより、操作部材40は、所定の姿勢のまま、下方に回転することなく支持されている。なお、操作部材40は、それ自体が、ばね等の付勢部材(図示せず)により付勢されたりケース11等に設けられた係合部(図示せず)に係合したりすることによって、所定の初期姿勢を維持するように構成されていてもよい。
支持機構50は、収容経路12の末端にある飲料用容器70が払い出される時に、当該飲料用容器70の次に払い出される位置にある飲料用容器70を支持可能に構成されている。以下、収容経路12の末端にあり、払い出される対象となる飲料用容器70を対象の飲料用容器70bと呼び、対象の飲料用容器70bの次に払い出される位置にある飲料用容器70を第二の飲料用容器70cと呼ぶことがある。
本実施の形態において、支持機構50として、操作部材40に設けられている支持部材44が用いられている。操作部材40がケース11に対して変位することにより、支持部材44が変位するように構成されている。本実施の形態においては、操作部材40に支持部材44が設けられており、操作部材40の回転に伴って支持部材44がレバー回転軸49周りに回転するようになっている。すなわち、本実施の形態において、操作部材40が支持機構50としての役割を担っている。
支持部材44は、ケース11の内部において、開閉部材30の上方に位置している。支持部材44は、操作部材40の姿勢に応じて、第二の飲料用容器70cを支持する状態と、支持しない状態とが切り替わるように構成されている。本実施の形態において、支持部材44は、例えば、レバー回転軸49の近傍部位から上方に延びるように形成されている。本実施の形態において、支持部材44は板状の部位であるが、これに限られない。支持部材44は、操作部材40がユーザにより操作されることに伴って第二の飲料用容器70cに当接するように変位する。
支持機構50は、対象の飲料用容器70bが払い出される場合に、第二の飲料用容器70cの下側の側面に支持部材44が当接することにより、第二の飲料用容器70cを支持可能に構成されている。これにより、第二の飲料容器70cは、対象の飲料用容器70bが払い出される場合に、対象の飲料用容器70bと共に払い出されることなく、収容経路12内に留まるようになっている。
払出機構20は、収容経路12に飲料用容器70が収容されている状態で、操作部材40がユーザにより操作されることに伴って、次のように動作する。すなわち、支持機構50すなわち支持部材44が、第二の飲料用容器70cの側面に当接することにより、第二の飲料用容器70cが下に移動しないように支持される。他方、当接部42が変位することにより開閉部材30が回転し、開閉部材30が開状態となる。対象の飲料用容器70bが収容経路12から排出経路14へ通過可能になることにより、対象の飲料用容器70bが排出経路14に排出される。
図4は、同容器提供用具10による飲料用容器70の払出し手順を説明する第一の図である。図5は、同容器提供用具10による飲料用容器70の払出し手順を説明する第二の図である。
(ステップS11)初期姿勢において、収容経路12に、複数の飲料用容器70が収容されている。この状態において、開閉部材30は収容経路12の下側を覆うような閉状態である。飲料用容器70は、例えば、開閉部材30により支持されている。
なお、この状態において、支持部材44は収容経路12を遮らず、第二の飲料用容器70cの位置にある飲料用容器70は、収容経路12を通って下方に移動可能になっている。ただし、対象の飲料用容器70bが開閉部材30により支持されており、その位置が変化しないため、第二の飲料用容器70cの位置は、対象の飲料用容器70bにより規制されている。
(ステップS12)ユーザが、操作部48に下向きの力を加えるなどすると、操作部材40が下方に回転する(矢印P1)。そうすると、支持部材44が変位して収容経路12内に位置し、支持部材44の先端部が第二の飲料用容器70cに当接する。これにより、第二の飲料用容器70cが支持され、それより上の飲料用容器70と共に、下方向に変位しない状態のまま維持される。
また、当接部42が下方に変位することにより、開閉部材30が下方に回転する。開閉部材30が開状態になることにより、対象の飲料用容器70bは下方に変位し、収容経路12から排出経路14に移動する。このとき、開閉部材30が下方に回転して開閉部材30の上面が後方を向くように傾斜していくことに伴い、対象の飲料用容器70bはケース11内において緩やかに下後方に移動するようになっている。なお、この場合、支持部材44により支持されていることにより、他の飲料用容器70は、下方に変位せず、収容経路12内に留まる。
(ステップS13)開閉部材30が開状態となると、対象の飲料用容器70bは、排出経路14内で移動し、取出口部16に案内される。払い出された飲料用容器70bは、規制部18によりそれ以上前側に移動しないように位置が規制された状態で、取出口部16内に留まる。これにより、ユーザは、払い出された飲料用容器70bを取り出して利用することができる。
(ステップS14)操作部48に対する下向きの力が解除されると、開閉部材30を付勢する付勢構造などにより、開閉部材30が上方に回転し(矢印R2)、それに伴って操作部材40も上方に変位する(矢印P2)。そうすると、収容経路12内に位置していた支持部材44が変位して、第二の飲料用容器70cと支持部材44とが接触した状態が解除される。そうすると、第二の飲料用容器70cは、重力により下方に移動可能になる。
(ステップS15)第二の飲料用容器70cは、下方に移動し、開閉部材30により支持される状態になる。すなわち、今回の動作前の対象の飲料用容器70bがあった位置に、第二の飲料用容器70cが移動する。他の残りの飲料用容器70も案内部13に沿って下方に移動する。すなわち、収容されている飲料用容器70の数が1つ少なくなるほかは、ステップS11の状態に戻る。
以上説明したように、ユーザは、容器提供ユニット1から、収容されている飲料用容器70に触れないようにして、取り出し対象とする飲料用容器70を1つずつ取り出すことができる。飲料用容器70を取り出すためにユーザが行う必要がある操作は操作部材40の操作のみであるので、容易に、衛生状態が保たれた飲料用容器70を取り出すことができる。すなわち、容器提供用具10を用いることにより、飲料用容器70を、収容した時のままの衛生状態で保持することができる。また、衛生状態が保たれた飲料用容器70を、容易に取り出し可能な状態で、ユーザに提供することができる。
本実施の形態においては、容器提供用具10のケース11は、対象の飲料用容器70bを含み、収容経路12に収容されている容器スタック70Sの全体を覆うように構成されている。したがって、収容されている飲料用容器70に対して、ユーザや他の者が意図せず又は意図して触れたり、何らかの要因で外部からの物が触れたりすることを確実に防止することができる。
また、本実施の形態においては、排出経路14から収容経路12に通じる経路も、閉状態においては開閉部材30により遮られている。すなわち、容器提供用具10には飲料用容器70が収容される収容経路12を閉状態に覆う開閉部材30が設けられており、外部から、収容経路12に収容されている飲料用容器70に触れられないようになっている。したがって、常に清潔な飲料用容器70をユーザに提供することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の概要を、上述の実施の形態1とは異なる部分について説明する。実施の形態2では、主に、飲料用容器を容器提供用具から1つずつ取り出し可能にするための支持機構やその他の払出機構の一部の構成が、実施の形態1とは異なっている。実施の形態2において、飲料用容器は、飲料用容器の高さ方向が上下方向に一致するような姿勢で容器提供用具の内部に収容されている。そのほか、ケースの基本的構造、開閉部材の構造、及び操作部材の基本的構造(支持部材は設けられていない)等は、実施の形態1と略同様であると言ってもよい。
すなわち、実施の形態2において、支持機構は、収容経路の末端にある対象の飲料用容器の側面に接触する支持部材により、飲料用容器を下方に変位しないように支持可能に構成されている。操作部材には、収容経路のいずれかの飲料用容器の上端部に係合する係合部を有している。操作部材の操作に伴って、係合部により飲料用容器の上端部が下方に押されることにより、支持部材による支持に抗して対象の飲料用容器が下方に変位し、収容経路から払い出されるように構成されている。
以下、このように構成された実施の形態2に係る容器提供用具210を用いた容器提供ユニット201について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る容器提供用具210を用いた容器提供ユニット201の側面図である。図7は、同容器提供用具210の払出機構220の一部の構造を示す正面図である。図8は、同容器提供用具210の係合部244を示す平面図である。図9は、同容器提供用具210の支持機構250を示す平面図である。
本実施の形態において、容器提供ユニット201は、容器提供用具210及び飲料用容器70を備える。容器提供用具210は、ケース11と、払出機構220とを備える。ケース11には、2以上の飲料用容器70が互いに上下方向において連なるようにして収容される。払出機構220は、2以上の飲料用容器70がケース11に収容されている状態で、収容経路12の末端すなわち最下部にある飲料用容器70(対象の飲料用容器70bという)を1つずつケース11に設けられた排出経路14に払い出すように構成されている。
なお、実施の形態2においても、ケース11は、基本的構造としては実施の形態1と同様の構造を有している。ケース11について、案内部13が設けられていない点や、取出口部16に凹状部が形成されており飲料用容器70がはまり込むように構成されている点が、実施の形態1とは異なっている。凹状部の一部が、規制部18に相当すると言ってもよい。本実施の形態において、収容経路12には、複数の飲料用容器70が、それぞれの飲料用容器70の上下が縦向きになるように、互いに上下方向に連なるようにして収容される。
次に、払出機構220について説明する。払出機構220は、開閉部材30と、操作部材40と、支持機構250とを有している。開閉部材30がフラップ回転軸39によりケース11に対して支持されている点や、操作部材40はレバー回転軸49によりケース11に対して支持されている点や、操作部材40に当接部42が設けられており操作部材40の回転に伴って開閉部材30が開状態となる点は、実施の形態1と基本的には同様である。
なお、本実施の形態において、開閉部材30が閉状態である場合において、開閉部材30の上面には対象の飲料用容器70bの底部が載りうるように構成されている。すなわち、開閉部材30は、閉状態において、収容経路12に収容されている飲料用容器70を下方に変位しないように支持可能に構成されている。なお、本実施の形態において、収容経路12に収容されている飲料用容器70は、開閉部材30により支持されなくてもよく、この場合、支持機構250による支持のみが行われるようにしてもよい。この場合、開閉部材30や、それを変位させるための当接部42が設けられていなくてもよい。
本実施の形態において、操作部材40には、当接部42や操作部48のほか、係合部244が設けられている。係合部244は、操作部材40に設けられており、操作部材40がユーザにより操作されることに伴って収容経路12に収容されているいずれかの飲料用容器70に係合可能に構成されている。本実施の形態においては、収容経路12の末端にある飲料用容器70の次に払い出される位置にある第二の飲料用容器70cに係合可能に構成されている。なお、係合部244は、第二の飲料用容器70cよりも払い出されるのが後になる位置にある飲料用容器70に係合可能であってもよい。また、収容経路12の末端にある飲料用容器70に係合可能であってもよい。
本実施の形態において、係合部244は、操作部材40のうち、ケース11の左右両側面に沿うように配置されている部位のそれぞれに設けられている。2つの係合部244は、ケース11の内側において、平面視で飲料用容器70の左右両側に位置するように、互いに左右方向において対抗するように配置されている。2つの係合部244が対をなすように設けられていると言ってもよい。なお、係合部244の数は、1つであってもよいし、3つより多くてもよい。
本実施の形態において、各係合部244は、付勢部245と、保持部246と、係合部回転軸247とを有している。各部の具体的な構成は、例えば次のようである。すなわち、付勢部245は、樹脂製であって、係合対象の飲料用容器70に接触する部位となる。保持部246は、湾曲していることにより全体として可撓性を有するように形成された、樹脂製の板ばね状に形成されている部材である。保持部246は、操作部材40に近い側から内側に向けて延びるように配置されている。保持部246の内側の端部近傍部位に付勢部245が取り付けられている。保持部246の外側の端部近傍部位には、係合部回転軸247が設けられている。係合部回転軸247は、操作部材40に保持されており、操作部材40に対して係合部244が回転可能に支持されるようになっている。本実施の形態において、係合部回転軸247は、左右方向に平行な軸である。すなわち、係合部回転軸247は、レバー回転軸49に平行である。係合部244は、係合部回転軸247周りに回転可能であるので、操作部材40がレバー回転軸49周りに回転した場合でも、係合部244の水平面に対する姿勢を維持することができるようになっている。なお、これに限られず、係合部244は、操作部材40に固定されていたり、その他の機構により操作部材40の変位に応じて変位するように操作部材40とは別個に設けられていたりしてもよい。
支持機構250は、本実施の形態において、収容経路12の末端にある対象の飲料用容器70bの周囲に配置されている。本実施の形態において、支持機構250は、ケース11の外壁から内側に延び、対象の飲料用容器70bに接触しうるように配置されている。支持機構250は、対象の飲料用容器70bから見て前後左右の各方向に配置されている。すなわち、支持機構250は、対象の飲料用容器70bを囲むように4箇所に配置された部材を含んでいる。なお、2箇所又は3箇所に配置された部材により支持機構250が構成されていてもよいし、5箇所以上に配置された部材により支持機構250が構成されていてもよい。
本実施の形態において、支持機構250は、4つの支持部材251と、4つの保持部256とを有している。各部の具体的な構成は、例えば次のようである。すなわち、各支持部材251は、樹脂製の部材であって、対象の飲料用容器70bの側面に接触する部位となる。保持部256は、湾曲していることにより全体として可撓性を有するように形成された、樹脂製の板ばね状に形成されている部材である。保持部256は、ケース11の内壁面から内側に向けて延びるように配置されている。保持部256の内側の端部近傍部位に支持部材251が取り付けられている。なお、本実施の形態において、支持部材251は、円筒面状の外周面を有するローラ状の部材である。支持部材251は、保持部256によって、水平方向に平行な軸周りに回転可能に支持されている。
本実施の形態においては、支持機構250は、支持部材251が対象の飲料用容器70bの側面に接触することにより、飲料用容器70を下方に変位しないように支持可能に構成されている。すなわち、支持機構250は、4つの支持部材251が、それぞれ保持部材256によって収容経路12の中央側に向けて付勢されるように構成されている。支持機構250によって支持する対象物がない状態と比較して、対象の飲料用容器70bが存在する状態では、保持部256を撓ませて各支持部材251が外側に押し込まれた状態となることにより、飲料用容器70bに対して支持部材251が押し付けられている状態となる。ここで、飲料用容器70bは、上部71の外径のほうが底部73側の外径よりも大きいテーパ状の外周面を有しているため、保持部256により支持部材251が押し付けられる力の垂直成分により、飲料用容器70bが下に変位しないように支持されるようになっている。
本実施の形態において、払出機構220は、収容経路12に飲料用容器70が収容されている状態で、操作部材40がユーザにより操作されることに伴って、次のように動作する。すなわち、当接部42が変位することにより開閉部材30が回転し、開閉部材30が開状態となる。対象の飲料用容器70bが収容経路12から排出経路14へ通過可能になる。また、操作部材40の操作に伴って、係合部244により第二の飲料用容器70cの上端部が下方に押されることにより、その下にある対象の飲料用容器70bが下方に押される。そうすると、支持機構250による支持に抗して、対象の飲料用容器70bが下方に変位する。そうすると、対象の飲料用容器70bの上下方向における位置が、支持機構250による支持が働かない位置になることにより、対象の飲料用容器70bが、収容経路12から払い出されるように構成されている。
図10は、同容器提供用具210による飲料用容器70の払出し手順を説明する第一の図である。図11は、同容器提供用具210による飲料用容器70の払出し手順を説明する第二の図である。
(ステップS21)初期姿勢において、収容経路12に、複数の飲料用容器70が収容されている。この状態において、開閉部材30は収容経路12の下側を覆うような閉状態である。飲料用容器70は、例えば、開閉部材30と、支持機構250により支持されている。
(ステップS22)ユーザが、操作部48に下向きの力を加えるなどすると、操作部材40が下方に回転する(矢印P1)。そうすると、当接部42が下方に変位することにより、開閉部材30が下方に回転して開状態になる(矢印R1)。また、係合部244が第二の飲料用容器70cの上端部に上方から当接した状態で、係合部244が下方に変位する。これにより、第二の飲料用容器70cが対象の飲料用容器70bと共に下方に押し下げられる。そして、対象の飲料用容器70bに対する支持機構250による支持が行われなくなると、対象の飲料用容器70bが、収容経路12から排出経路14に払い出される。
なお、この場合、第二の飲料用容器70cは、係合部244により押し下げられて従前の対象の飲料用容器70bがあった位置まで変位し、支持機構250により支持された状態となる。したがって、他の飲料用容器70は、下方に変位せず、収容経路12内に留まるようになっている。
(ステップS23)払い出された対象の飲料用容器70bは、排出経路14を経由して、重力により、取出口部16まで移動する。このとき、理想的には、飲料用容器70bは、取出口部16に設けられた凹部に底部が乗るような姿勢で取出口部16に静止する。これにより、ユーザは、払い出された飲料用容器70bを取り出して利用することができる。
(ステップS24)操作部48に対する下向きの力が解除されると、開閉部材30を付勢する付勢構造などにより、開閉部材30が上方に回転し(矢印R2)、それに伴って操作部材40も上方に変位する(矢印P2)。そうすると、収容経路12内に位置していた係合部244は、変位して、新たな第二の飲料用容器70cの上端部よりも上方に位置する。すなわち、収容されている飲料用容器70の数が1つ少なくなるほかは、ステップS11の状態に戻る。
なお、本実施の形態においては、係合部244の付勢部245は、操作部材40が下方に変位する場合においては、付勢部245の底面が飲料用容器70の上面に当接して、その飲料用容器70を押し下げるようになっている。また、付勢部245は、操作部材40が上方に変位する場合においては、押し下げられた飲料用容器70の一つ上にある飲料用容器70の側面に接触可能に構成されている。このように係合部244が上方に変位する場合に、付勢部245は、飲料用容器70の側面上をすべりながら上方に変位するように構成されている。本実施の形態においては、付勢部245は、その下側の部位よりも上側の部位のほうが左右方向の厚みが小さいテーパ形状を有しており、係合部244が下方に変位する機会において確実に飲料用容器70を押し下げることができ、かつ、係合部244が上方に変位する機会においてスムーズに係合部244が変位することができるようになっている。
実施の形態2においても、ユーザは、容器提供ユニット201から、収容されている飲料用容器70に触れないようにして、取り出し対象とする飲料用容器70を1つずつ取り出すことができる。飲料用容器270を取り出すためにユーザが行う必要がある操作は操作部材40の操作のみであるので、容易に、衛生状態が保たれた飲料用容器70を取り出すことができる。すなわち、容器提供用具210を用いることにより、飲料用容器70を、収容した時のままの衛生状態で保持することができる。また、衛生状態が保たれた飲料用容器70を、容易に取り出し可能な状態で、ユーザに提供することができる。
本実施の形態においても、容器提供用具210のケース11は、対象の飲料用容器70bを含み、収容経路12に収容されている容器スタック70Sの全体を覆うように構成されている。したがって、収容されている飲料用容器70に対して、ユーザや他の者が意図せず又は意図して触れたり、何らかの要因で外部からの物が触れたりすることを確実に防止することができる。また、本実施の形態において、排出経路14から収容経路12に通じる経路も、閉状態においては開閉部材30により遮られている。すなわち、容器提供用具10には飲料用容器70が収容される収容経路12を閉状態に覆う開閉部材30が設けられており、外部から、収容経路12に収容されている飲料用容器70に触れられないようになっている。したがって、常に清潔な飲料用容器70をユーザに提供することができる。
(その他)
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
例えば、払出機構は、ケースに対する操作部材の変位に連動して開閉部材が変位して開状態になるか否かが変化するように、種々の伝達機構を用いたものであってもよい。このような伝達機構としては、歯車やラック等を用いた機構や、プーリーやベルト等を用いた機構や、リンクを用いた機構など、適宜採用することができる。
上述の実施の形態や変形例の構成要素を適宜組み合わせた実施の形態を構成してもよい。例えば、上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態や変形例のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態等の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態や変形例のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
なお、ユーザとは、来店者に飲料用容器を提供する対応を行う従業者であってもよい。すなわち、容器提供用具から飲料用容器を取り出すユーザは、来店者自身に限られず、店舗において業務に従事する従業者であってもよい。
以上のように、本発明にかかる容器提供用具は、収容時のままの衛生状態の飲料用容器を、容易に取り出して提供することができるという効果を有し、容器提供用具等として有用である。
1、201 容器提供ユニット
10、210 容器提供用具
11 ケース
12 収容経路
13 案内部
14 排出経路
16 取出口部
17 開口部
18 規制部
20、220 払出機構
30 回転部材
30 開閉部材
39 フラップ回転軸
40 操作部材
42 当接部
44、251 支持部材
48 操作部
49 レバー回転軸
50、250 支持機構
70 飲料用容器
70b 対象の飲料用容器
70c 第二の飲料容器
71 上部
73 底部
244 係合部
245 付勢部
246、256 保持部
247 係合部回転軸
256 保持部材
10、210 容器提供用具
11 ケース
12 収容経路
13 案内部
14 排出経路
16 取出口部
17 開口部
18 規制部
20、220 払出機構
30 回転部材
30 開閉部材
39 フラップ回転軸
40 操作部材
42 当接部
44、251 支持部材
48 操作部
49 レバー回転軸
50、250 支持機構
70 飲料用容器
70b 対象の飲料用容器
70c 第二の飲料容器
71 上部
73 底部
244 係合部
245 付勢部
246、256 保持部
247 係合部回転軸
256 保持部材
Claims (2)
- 飲食店の店舗において客に対して飲料用容器を提供するために用いられる容器提供用具であって、
2以上の飲料用容器が互いに上下方向において連なるようにして収容される収容経路を覆うケースと、
2以上の飲料用容器が前記収容経路に収容されている状態で前記収容経路の末端にある飲料用容器を1つずつ前記ケースに設けられた排出経路に払い出すように構成された払出機構とを備え、
前記払出機構は、
前記収容経路の末端から前記排出経路への通路を遮るように配置されている開閉部材と、
前記ケースに対して変位可能に構成されており、ユーザにより操作可能に設けられた操作部材と、
前記操作部材がユーザにより操作されることに伴って前記第二の飲料用容器に当接するように変位する支持部材を含み、前記収容経路の末端にある飲料用容器の次に払い出される位置にある第二の飲料用容器を支持可能な支持機構とを有し、
前記操作部材が前記ユーザにより操作されることに伴って、前記支持機構により前記第二の飲料用容器が支持されるとともに、前記開閉部材が開状態となって前記収容経路の末端から前記飲料用容器が前記排出経路へ通過可能になることにより、前記収容経路の末端にある飲料用容器が前記排出経路に排出されるように構成されている、容器提供用具。 - 飲食店の店舗において客に対して飲料用容器を提供するために用いられる容器提供用具であって、
2以上の飲料用容器が互いに上下方向において連なるようにして収容される収容経路を覆うケースと、
2以上の飲料用容器が前記収容経路に収容されている状態で前記収容経路の末端にある飲料用容器を1つずつ前記ケースに設けられた排出経路に払出すように構成された払出機構とを備え、
前記払出機構は、
前記収容経路の末端から前記排出経路への通路を遮るように配置されている開閉部材と、
前記ケースに対して変位可能に構成されており、ユーザにより操作可能に設けられた操作部材と、
前記操作部材に設けられており、前記操作部材がユーザにより操作されることに伴って前記収容経路に収容されているいずれかの飲料用容器に係合可能に構成されている係合部と、
前記ケースにより支持されている支持部材を含み、前記支持部材が前記収容経路の末端にある飲料用容器の側面に接触することにより当該飲料用容器を下方に変位しないように支持可能な支持機構とを有し、
前記操作部材が前記ユーザにより操作されることに伴って、前記開閉部材が開状態となって前記収容経路の末端から前記飲料用容器が前記排出経路へ通過可能になるとともに、いずれかの前記飲料用容器が前記係合部により下方に付勢されて前記収容経路の末端にある飲料用容器が前記支持機構による支持に抗して下方に変位するように構成されていることにより、前記収容経路の末端にある飲料用容器が前記排出経路に排出されるように構成されている、容器提供用具。
Priority Applications (1)
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20250925 |
